JP6752728B2 - 定温管理機器の管理システム - Google Patents

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本発明は、冷蔵庫などの定温管理機器を管理するためのシステムに関する。本発明における定温管理機器とは、家庭用、業務用およびプレハブ型の冷蔵庫、冷凍庫、温蔵庫、あるいは冷蔵、冷凍、または温蔵のオープンショーケースを含む概念である。
本発明に係る定温管理機器の管理システムでは、定温管理機器に記録されている運転データを携帯型管理装置に送信して、該携帯型管理装置に表示された運転データに基づいて定温管理機器を管理するが、このように携帯型管理装置に定温管理機器の運転データを送信すること自体は、特許文献1に開示されており公知である。特許文献1の管理システムでは、有線を介して携帯型管理装置であるパソコンを冷蔵庫に接続して、冷蔵庫のメモリ内に格納されている運転データをパソコンに送信している。この管理システムを用いれば、サービスマンは、パソコンに表示された運転データから冷蔵庫の故障部位を推定して、当該部位に対する修理作業やメンテナンス作業を行うことが可能となる。
特開2013−24445号公報
冷蔵庫の修理やメンテナンスでは、故障部位の部品交換などが行われるが、不具合の種別によっては修理後の運転状況の経過観察が必要となる場合もある。このような経過観察が必要となる場合に、特許文献1の管理システムでは、冷蔵庫のメモリ内に故障修理後の運転データが蓄積され、その後に携帯型管理装置に運転データが取り出されることとなるが、特許文献1の管理システムでは、長期の経過観察を行うためには、より容量の大きなメモリを冷蔵庫内に設けておくことが必要となり、冷蔵庫の製造コストの上昇を招く不利がある。つまり、通常の冷蔵庫では、半日から数日程度の運転データを記録することを予定しており、その運転データのデータ量に応じた容量のメモリが冷蔵庫に搭載されているところ、これを数か月の経過観察時の運転データが格納できるような容量の大きなメモリに変更した場合には、冷蔵庫の製造コストが上昇することが避けられない。尤も、上記のような問題は、経過観察時に携帯型管理装置であるパソコンを冷蔵庫に常時接続して、該パソコンで経過観察時の運転データを記録するようにしておけば解消できるが、長期にわたって厨房内に設置されている冷蔵庫にパソコンを接続しておくことは、非常に困難である。
本発明の目的は、定温管理機器に記録されている運転データを携帯型管理装置に送信して、該携帯型管理装置に表示された運転データに基づいて定温管理機器を管理する管理システムにおいて、定温管理機器のコストアップを招来することなく、長期にわたる経過観察を行うことができるようにすることにある。また、本発明の目的は、定温管理機器から携帯型管理装置への運転データの取り出しをより簡単且つ確実に行うことができるようにすることにある。
本発明は、定温管理機器のデータ記録手段25に記録されている運転データを携帯型管理装置3に送信して、該運転データに基づいて定温管理機器を管理するシステムを対象とする。データ記録手段25から携帯型管理装置3に対する運転データの抽出動作を担うロギングユニット2を備えている。ロギングユニット2は、定温管理機器の制御回路4との接続を担う入力側インターフェース26と、携帯型管理装置3との接続を担う出力側インターフェース27と、入力側インターフェース26を介して定温管理機器から抽出された運転データが格納されるロギングメモリ28とを含む。ロギングメモリ28のメモリ容量は、データ記録手段25のメモリ容量に比べて大きなものとされており、ロギングユニット2が、定温管理機器の制御回路4に対して外付けで接続可能に構成されて、データ記録手段25からの運転データの抽出機能と、抽出された運転データを記録するデータ記録機能と、運転データを携帯型管理装置3に送信するデータ送信機能と、入力側インターフェース26を介して定温管理機器の制御回路4に常態的に接続されたときに、該入力側インターフェース26を介して受け取った運転データをロギングメモリ28に記録するオートロギング機能とを備えている。定温管理機器の制御回路4が、定温管理機器が異常状態に陥ったと判断したときに、データ記録手段25に記録されている異常発生の直前の所定時間分の運転データを異常運転データとして上書き不能に保護する記録データ保護機能を備えている。ロギングユニット2の制御回路4への接続時に記録データ保護機能が有効とされて運転データのデータ記録手段25への記録が停止されたときにも、オートロギング機能により、運転データのロギングメモリ28への記録が継続されるように構成されていることを特徴とする。
入力側インターフェース26が有線インターフェースであり、出力側インターフェース27が無線インターフェースで構成されている形態を採ることができる。
本発明に係る定温管理機器の管理システムにおいては、定温管理機器と携帯型管理装置3との間に、ロギングユニット2を介在させて、該ロギングユニット2によって、定温管理機器のデータ記録手段25からの運転データの抽出動作を行うようにした。加えて、ロギングユニット2のロギングメモリ28内に定温管理機器のデータ記録手段25から抽出した運転データが記録されるようにした。これによれば、ロギングメモリ28のメモリ容量の分だけ運転データを記録することができるため、該メモリ容量の大容量化を図るだけで、より長期にわたって定温管理機器の運転状況のロギングを行って、より長期にわたって定温管理機器の経過観察を行うことが可能となる。不定期に異常が発生する場合であっても、長期にわたって定温管理機器の運転状況をロギングすることで、その原因を突き止めることができる。以上より、本発明によれば、定温管理機器のコストアップを招来することなく、より長期にわたる定温管理機器の経過観察が可能なシステムを構築できる。また、本発明のシステムを用いれば、修理作業等をより確実に行うことが可能となり、定温管理機器の信頼性向上に貢献できる。
定温管理機器の制御回路4に対してロギングユニット2を外付けで接続可能に構成すると、長期にわたる運転状況のロギングを希望しないユーザーに対しては、ロギングユニット2の分だけ安価に定温管理機器を提供できる。また、ロギングユニット2を備えない定温管理機器を購入したユーザーであっても、後日ロギングユニット2を購入するだけで長期にわたる運転状況のロギングを行うことが可能となる点でも有利である。
定温管理機器の制御回路4が、定温管理機器が異常状態に陥ったと判断したときに、データ記録手段25に格納されている異常発生の直前の所定時間分の運転データを異常運転データとして上書き不能に保護する記録データ保護機能を備えていると、異常発生時の運転データが不用意に上書きされることを防ぐことができる。これによれば、定温管理機器の修理作業やメンテナンス作業を行う場合に、作業者がロギングメモリ28内に異常運転データとして格納されている運転データを見ることで、異常状態の発生原因をより確実に突き止めることができる。異常運転データを適切に保護して、データ記録手段25の容量を無駄に大きくすることなく、定温管理機器の異常状態を確実に確認できる利点もある。
入力側インターフェース26が有線インターフェースであり、出力側インターフェース27が無線インターフェースで構成されていると、特にロギングユニット2と携帯型管理装置3との接続を無線通信で確立することができるので、有線により両者2・3を接続する場合に不可欠な、物理的な接続作業を廃して、ワンタッチでロギングユニット2と携帯型管理装置3とを接続することが可能となる。従って、作業者の負担を小さくして、修理作業等の作業効率の向上を図ることができる。また、入力側インターフェース26が有線インターフェースで構成されていると、入力側インターフェース26を介してロギングユニット2の駆動用電源を得ることが可能となり、別途ロギングユニット2用の商用電源やバッテリー等の電源を用意する必要がなく、また、内部に電池等を備える必要がない分ロギングユニット2をコンパクトに構成することができる。
本発明に係る定温管理機器の管理システムの概略構成を示すブロック図である。 定温管理機器の管理システムの概略説明図である。 定温管理機器の概略構成を示す縦断側面図である。 ロギングユニットの別の接続形態を示す斜視図である。
(実施例) 図1および図2に、本発明を多段型の冷蔵オープンショーケース(定温管理機器)の管理システム(以下単に管理システムと言う)に適用した実施例を示す。図2に示すように管理システムは、管理対象である冷蔵オープンショーケース1(以下単にショーケースと言う)と、該ショーケース1に有線接続されるロギングユニット2と、ロギングユニット2に無線接続される携帯型管理装置3とで構成される。管理は携帯型管理装置3に対する運転データの抽出動作を担うロギングユニット2をショーケース1に接続し、該ショーケース1に記録されている運転データを携帯型管理装置3に送信して、該運転データに基づいて行う。本実施例における携帯型管理装置3は、タッチパネル式のスマートフォンからなる。
図3に示すように、ショーケース1は正面(図面の左側)が開口されて、その内部が多段状に棚板が設けられた陳列室1Aとして区画されている。陳列室1Aの外側には、陳列室1Aの下側前縁に設けられる吸込口から陳列室1Aの上側前縁に設けられる吹出口へと至るコ字状の冷気通路6が区画されている。冷気通路6に配置された送風ファン7で送給される循環空気を冷凍装置で冷却することにより、陳列室1Aは冷蔵温度帯に冷却されている。冷凍装置は制御回路4で制御されており、冷凍サイクルを構成する圧縮機8、凝縮器9、蒸発器10、およびこれらをループ状に接続して冷媒循環用の通路を形成する冷媒配管などで構成されている。
ショーケース1は冷気通路6に導入される循環空気の吸込温度を測定する温度センサ12、吹出口から吹出される冷気の吹出温度を測定する温度センサ13などを備えている。また、圧縮機8から吐出される冷媒温度を測定する温度センサ14、凝縮器9の出口における冷媒温度を測定する温度センサ15、蒸発器10の入口および出口における冷媒温度を測定する温度センサ16・17などを備えている。
図2に示すように、ショーケース1の正面左上には制御回路4に接続される操作パネル20が設けられており、該操作パネル20の中央に設けられた3個の操作ボタン21を操作することで、ショーケース1の運転モードや陳列室1Aの設定温度を変更操作できる。符号22は、操作パネル20の左端に設けられた、ショーケース1の設定情報、エラー情報、各センサ12〜17における測定温度などの各種運転データを表示する表示部である。
図1に示すように、制御回路4は揮発性メモリからなる記録部(データ記録手段)25を備えており、記録部25には、先の表示パネル22で表示可能な運転データが記録されている。運転データは、記録部25に例えば6分間隔おきに順次記録されており、測定日時と、当該日時の運転データとが関連付けられて記録される。記録部25の記録領域がいっぱいになると、最新の運転データがその中の最も古い運転データに上書きされる。なお、記録部25は揮発性メモリである必要はなく、不揮発性メモリで構成してあってもよい。記録部25を不揮発性メモリで構成した場合には、停電などで制御回路4の電源が遮断された場合でも、記録部25に記録された運転データは保持される。
稼働中のショーケース1が異常状態に陥り、異常状態のまま長時間稼働が継続されると、異常発生の直前の運転データに、最新の運転データが上書きされることがある。そのため、制御回路4は、ショーケース1が異常状態に陥ったと判断したときに、記録部25に記録されている異常発生の直前の所定時間分の運転データを異常運転データとして上書き不能に保護する記録データ保護機能を備えている。この記録データ保護機能により、異常の原因や異常箇所を特定するための貴重な異常運転データが上書き消去されるのを防止している。記録データ保護機能で保護される運転データは、記録部25へ記録されているすべての運転データであり、記録データ保護機能が有効になると、以降の記録部25への運転データの記録は行われない。
記録データ保護機能は、電源をリセット、または後述するアプリケーションから解除要求を行うことで解除することができ、記録データ保護機能の解除と同時に記録部25の運転データは消去される。また、記録データ保護機能が有効になったのち一定時間が経過したとき、記録データ保護機能を自動で解除し再度運転データのロギングを開始することができる。なお、記録データ保護機能で保護される運転データは異常発生の直前の数時間分に設定してもよく、この場合には、記録データ保護機能が有効になったのちも、記録データ保護機能で保護されていない古い運転データに、最新の運転データが上書きされるようにし、記録データ保護機能で保護された異常運転データが最も古いデータとなった時点で、記録部25への運転データの記録が停止されるようにしてもよい。
図1に示すようにロギングユニット2は、制御回路4との接続を担う入力側インターフェース26と、スマートフォン3との接続を担う出力側インターフェース27と、入力側インターフェース26を介してショーケース1の記録部25から抽出された運転データが格納されるロギングメモリ28と、ロギングユニット2を制御するユニット制御部29などで構成されている。ロギングメモリ28はロギングユニット2の内部に搭載される不揮発性メモリからなり、制御回路4の記録部25に比べて十分に大容量のメモリ容量を備えている。ロギングユニット2は、記録部25からの運転データの抽出機能と、抽出された運転データをロギングメモリ28に記録するデータ記録機能と、運転データをスマートフォン3に送信するデータ送信機能とを有する。
入力側インターフェース26は有線インターフェースからなり、ユニット制御部29に接続されている。入力側インターフェース26には、制御回路4と操作パネル20とを連結するハーネス30を接続するようになっており、ハーネス30の一端を操作パネル20から引き抜いて入力側インターフェース26に差し込むことにより、制御回路4とロギングユニット2とは電気的に接続される。入力側インターフェース26には、操作パネル20への出力コネクタが設けられており、コネクタと操作パネル20を別途ハーネス31で接続することで、操作パネル20において運転データの表示や設定温度の変更を行うことができる。このように、制御回路4と操作パネル20との間にロギングユニット2を割り込ませるように接続すると、ロギングユニット2を接続した状態であっても、通常通りショーケースを運転できる。また、陳列室1Aの下方の機械室にロギングユニット2の接続部分を設ける場合に比べて、両者2・4を容易に接続することができ、接続後はロギングユニット2をショーケース1の天面に載置できるので、ロギングユニット2の置き場所に困ることもない。
入力側インターフェース26は、両者2・4間の通信に加えて、ロギングユニット2を駆動するための駆動用電源をハーネス30を介して取得できることが好ましい。これは、入力側インターフェース26を介してロギングユニット2の駆動用電源を得ることが可能となることで、別途ロギングユニット2用の商用電源やバッテリー等の電源を用意する必要がなく、また、内部に電池等を備える必要がない分ロギングユニット2をコンパクトに構成できるからである。
出力側インターフェース27は、無線インターフェースからなり、ユニット制御部29に接続されている。出力側インターフェース27はアンテナを有する通信モジュールで構成されている。このように、出力側インターフェース27を無線インターフェースで構成すると、ロギングユニット2とスマートフォン3との接続を無線通信で確立することができるので、有線により両者2・3を接続する場合に不可欠な、物理的な接続作業を廃して、ワンタッチでロギングユニット2とスマートフォン3とを接続することが可能となる。従って、作業者の負担を小さくして、修理作業等の作業効率の向上を図ることができる。
スマートフォン3は、アンテナを有する通信モジュール35を備えており、両者2・3の間で無線通信を確立することにより、ロギングメモリ28に格納されている運転データをロギングユニット2から受信できる。無線通信規格はとくに限定されないが、IEEE802.15.1規格に準拠するブルートゥース(BLUETOOTH:登録商標)であることが好ましい。これは、ロギングユニット2とスマートフォン3とでペアリングを行うだけで無線通信が確立されるので、両者2・3の接続を容易に行うことができるからである。また、ブルートゥースは10m程度の通信距離を有していながらも消費電力が小さいため、スマートフォン3を用いてショーケース1の周辺で無線通信を確立する本管理システムにおいて好適である。流通しているスマートフォン3のほとんどにブルートゥースは標準で搭載されているため、スマートフォン3の機種が限定されない利点もある。
スマートフォン3は、受信した運転データを格納する不揮発性メモリからなる内部メモリ36を備えている。スマートフォン3には、スマートフォン3が備えるディスプレイ37で内部メモリ36に格納した運転データを確認するための専用のアプリケーションがインストールされており、運転データをグラフ表示や帳票表示の形態で閲覧することができ、各種設定値履歴やエラー履歴を閲覧することもできる。また、アプリケーションは、ロギングユニット2への運転データの送信要求、ロギングメモリ28の消去要求、ロギングユニット2を介しての記録データ保護機能の解除要求や記録部25の消去要求なども実行することができる。なお、取得した運転データを例えば電子メールで外部へと送信する外部送信機能を備えることが好ましい。これによれば、取得した運転データをメーカーの管理センターなどに送信して、故障履歴や修理履歴とともに顧客データとして関連付けて保管できる。管理センターのサービスマンと運転データを共有できる分、より素早い異常の原因の特定にも役立つ。
サービスマンが修理に訪れた際には、まずハーネス30を入出力コネクタ33に差し込んで、制御回路4にロギングユニット2を接続する。次いで、専用のアプリケーションを起動したのちペアリングを行って、ロギングユニット2とスマートフォン3との間の無線通信を確立する。無線通信の確立後、アプリケーションからロギングユニット2への運転データの送信要求を行う。
送信要求を受信したユニット制御部29は、入力側インターフェース26を介して記録部25に記録されている運転データを抽出し、抽出した運転データをロギングメモリ28に格納する。ロギングメモリ28に格納された運転データは、記録データ保護機能により保護された異常発生の直前の異常運転データを含むものである。記録部25に記録されているすべての運転データの格納が完了すると、ユニット制御部29は、ロギングメモリ28から運転データを読み出して、出力側インターフェース27を介してスマートフォン3に送信する。受信した運転データはスマートフォン3の内部メモリ36に格納される。
サービスマンは、アプリケーションを操作して内部メモリ36に格納した運転データをグラフ表示や帳票表示の形態でディスプレイ37に表示させて閲覧し、異常の原因や異常箇所の特定を行う。本管理システムを用いることにより、より多くの運転データを一度に閲覧できるので、熟練度に関係なくサービスマンは運転データから異常の原因や異常箇所を素早く特定できる。従って、修理作業やメンテナンス作業に要する時間を短縮しながらも適切な作業を行うことができ、ショーケース1の異常状態を的確に解消することができる。
上記のアプリケーションによるロギングユニット2への運転データの送信要求において、スマートフォン3への運転データの送信が完了すると、ユニット制御部29は、ショーケース1の制御回路4に記録データ保護機能の解除要求を送信し、解除要求を受信した制御回路4は、記録データ保護機能を解除する。これにより、記録部25の最も古い運転データに最新の運転データが順次上書き記録される。
ロギングユニット2は、入力側インターフェース26を介してショーケース1の制御回路4に常態的に接続されたときに、該入力側インターフェース26を介して受け取った運転データをロギングメモリ28に記録するオートロギング機能を備えている。ロギングユニット2がショーケース1の制御回路4に接続されている状態において、ユニット制御部29が、制御回路4が運転データを測定したことを検知すると、測定された最新の運転データを入力側インターフェース26を介してロギングメモリ28に格納する。ロギングユニット2は、制御回路4に接続されている間、オートロギング機能を実行している。オートロギング機能は、制御回路4の記録データ保護機能の有効・解除にかかわらず、制御回路4が運転データを測定したことを検知した時点で、測定された運転データをロギングメモリ28に格納する。オートロギング機能が動作している状態で、制御回路4の記録データ保護機能が有効になると、運転データの記録部25への記録は停止されるが、オートロギング機能は継続して行われる。このように、ロギングユニット2がオートロギング機能を備えていると、特別な操作を行うことなく自動的にロギングメモリ28に運転データがロギングされるので、制御回路4にロギングユニット2を接続しておくだけで長期にわたって運転データをロギングできる。
以上のように、本実施例に係る管理システムにおいては、ショーケースとスマートフォン3との間に、ロギングユニット2を介在させて、該ロギングユニット2によって、ショーケース1の記録部25からの運転データの抽出動作を行うようにした。加えて、ロギングユニット2のロギングメモリ28内にショーケース1の記録部25から抽出した運転データが記録されるようにした。これによれば、ロギングメモリ28のメモリ容量の分だけ運転データを記録することができるため、該メモリ容量の大容量化を図るだけで、より長期にわたってショーケース1の運転状況のロギングを行って、より長期にわたってショーケース1の経過観察を行うことが可能となる。不定期に異常が発生する場合であっても、長期にわたってショーケース1の運転状況をロギングすることで、その原因を突き止めることができる。従って、ショーケース1のコストアップを招来することなく、より長期にわたるショーケース1の経過観察が可能なシステムを構築できる。また、本実施例のシステムを用いれば、修理作業等をより確実に行うことが可能となり、ショーケース1の信頼性向上に貢献できる。
ロギングユニット2をショーケース1の制御回路4に対して外付けで接続可能に構成すると、長期にわたる運転状況のロギングを希望しないユーザーに対しては、ロギングユニット2の分だけ安価にショーケース1を提供できる。また、ロギングユニット2を備えないショーケース1を購入したユーザーであっても、後日ロギングユニット2を購入するだけで長期にわたる運転状況のロギングを行うことが可能となる点でも有利である。
ショーケース1の制御回路4が記録データ保護機能を備えていると、異常発生時の運転データが不用意に上書きされることを防ぐことができる。これによれば、ショーケース1の修理作業やメンテナンス作業を行う場合に、作業者がロギングメモリ28内に異常運転データとして格納されている運転データを見ることで、異常状態の発生原因をより確実に突き止めることができる。異常運転データを適切に保護して、記録部25の容量を無駄に大きくすることなく、ショーケース1の異常状態を確実に確認できる利点もある。
図4に、制御回路4とロギングユニット2との別の接続形態を示す。入力側インターフェース26には、先端に接続端子40を備える通信ケーブル41が接続されており、操作パネル20の前面右端に設けられる入出力コネクタ42に接続端子40を差し込むことにより、制御回路4とロギングユニット2とは電気的に接続される。このように、ロギングユニット2を接続するための入出力コネクタ42を操作パネル20の前面に設けると、制御回路4とロギングユニット2との接続をより容易に行うことができる。この場合には、出力端子および入力側インターフェース26は、通信とともに電源を取得できる例えばUSB(Universal Serial Bus)規格で構成するとよい。
本発明における携帯型管理装置3としては、スマートフォン以外に、通信機能を備えたタブレット端末等のパーソナル・データ・アシスタント(PDA)であってもよく、要は無線通信機能と、表示機能と、運転データ確認用のアプリケーションを実行できる仕様を備えている携帯機器であればよい。ロギングメモリ28は、ロギングユニット2にカードスロットを搭載して、該カードスロットに着脱可能に装着されるメモリカードで構成することができる。ロギングユニット2とスマートフォン3とを接続する際の無線通信規格は、IEEE802.11規格に準拠するWi−Fiや、IEEE802.15.4規格に準拠するZigBee(ZIGBEE: 登録商標)であってもよく、要はサービスマンが作業するショーケース1周囲のエリアにおいて、ロギングユニット2とスマートフォン3との無線通信が確立できる通信距離を有する無線通信規格であればよい。運転データは本実施例に示したものに限られず、定温管理機器の運転制御をするうえで、センサで測定される各部の温度、圧力など様々な測定値を運転データとすることができる。
2 ロギングユニット
3 携帯型管理装置(スマートフォン)
4 制御回路
25 データ記録手段(記録部)
26 入力側インターフェース
27 出力側インターフェース
28 ロギングメモリ

Claims (2)

  1. 定温管理機器のデータ記録手段(25)に記録されている運転データを携帯型管理装置(3)に送信して、該運転データに基づいて定温管理機器を管理するシステムであって、
    データ記録手段(25)から携帯型管理装置(3)に対する運転データの抽出動作を担うロギングユニット(2)を備え、
    ロギングユニット(2)が、定温管理機器の制御回路(4)との接続を担う入力側インターフェース(26)と、携帯型管理装置(3)との接続を担う出力側インターフェース(27)と、入力側インターフェース(26)を介して定温管理機器から抽出された運転データが格納されるロギングメモリ(28)とを含み、
    ロギングメモリ(28)のメモリ容量は、データ記録手段(25)のメモリ容量に比べて大きなものとされており、
    ロギングユニット(2)が、定温管理機器の制御回路(4)に対して外付けで接続可能に構成されて、データ記録手段(25)からの運転データの抽出機能と、抽出された運転データを記録するデータ記録機能と、運転データを携帯型管理装置(3)に送信するデータ送信機能と、入力側インターフェース(26)を介して定温管理機器の制御回路(4)に常態的に接続されたときに、該入力側インターフェース(26)を介して受け取った運転データをロギングメモリ(28)に記録するオートロギング機能とを備え、
    定温管理機器の制御回路(4)が、定温管理機器が異常状態に陥ったと判断したときに、データ記録手段(25)に記録されている異常発生の直前の所定時間分の運転データを異常運転データとして上書き不能に保護する記録データ保護機能を備え、
    ロギングユニット(2)の制御回路(4)への接続時に記録データ保護機能が有効とされて運転データのデータ記録手段(25)への記録が停止されたときにも、オートロギング機能により、運転データのロギングメモリ(28)への記録が継続されるように構成されていることを特徴とする定温管理機器の管理システム。
  2. 入力側インターフェース(26)が有線インターフェースであり、出力側インターフェース(27)が無線インターフェースで構成されている、請求項1記載の定温管理機器の管理システム
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