JP6752689B2 - 製造作業機 - Google Patents

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本発明は、機内にある可動部の騒音を抑える消音機能を備えた製造作業機に関する。
機内に移動可能な作業装置を有するものとして複写機などがあるが、その複写機本体内の各種可動機構を駆動させる駆動手段としては駆動モータなどが内蔵されている。そうした駆動モータの駆動により、それ自体の回転に伴う動作音や、出力された回転を伝達する伝達機構などにおける動作音が発生する。そうした駆動によって複写機の機内から発生した動作音(騒音)が機外にも伝搬するため、騒音防止の一手段として吸音材や遮音材を用いた方法がとられている。しかし、複写機本体内で可動している可動部品の音を消すことは困難であることから、下記特許文献1では駆動モータを対象とした騒音改善に関する技術が開示されている。
この従来例では、駆動モータが発生する騒音を密閉する消音空間を有する消音空間包囲体としてのダクトが形成され、そのダクトの消音空間内に、ダクト開口部に向けられた消音スピーカが配設されている。この消音スピーカは、駆動モータが発生する騒音波形と逆波形の音を発生するものである。そこで、駆動モータが発生する騒音波形が測定され、その測定された騒音波形が逆波形の音に変換された後、ダクトの消音空間内に配設された消音スピーカからその逆波形の音が発生され、消音空間の音圧がとなってダクト内の騒音が打ち消されるようになっている。
特開平5−142887号公報
しかし、この従来例では各種可動部品の駆動源である駆動モータが発生する騒音を打ち消すことはできるものの、その駆動モータによって可動する可動部からの騒音を抑えることはできない。回路基板に電子部品を装着する電子部品装着機などのいわゆる製造作業機には、前述した複写機などと同様に、サーボモータやリニアモータなどを駆動源としてスライダを移動させる可動機構が設けられている。その場合、可動部の摺動によって生じる動作音などが、騒音として問題になることがある。特に製造作業機の場合には、関連する複数の製造作業機とともに製造ラインを構成し、各々が同時に稼動することになるため、作業者が該当する製造作業機から離れた位置で作業しているような場合には、エラーブザーが鳴ったとしても、そのブザー音が騒音によってかき消されてしまい、聞き取れない状況が生じ得る。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、可動部の騒音を抑える製造作業機を提供することを目的とする。
本発明に係る製造作業機は、レール部材に従ってスライド部材を移動させる駆動装置と、前記スライド部材に対して搭載され、所定の作業を行う作業装置と、前記スライド部材に対して直接又は間接的に取り付けられ、前記駆動装置の可動部で発生する動作音を消音するための消音装置と、前記駆動装置、作業装置および消音装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記駆動装置で発生する動作音の波形と逆位相の消去音に関して予め格納された消去音情報に基づき前記消音装置を制御するものであり、前記制御装置が備える消去音情報は、生産プログラムに従った前記スライド部材の移動情報を基に作成されたものである
本発明によれば、前記スライド部材に対して消音装置を取り付け、予め格納された消去音情報に従って駆動装置で発生する動作音の波形と逆位相の消去音を出力するので、駆動装置が駆動することで発生する動作音(騒音)であって、特に移動する当該動作音を打ち消すことができる。
製造作業機の一実施形態を示した外観斜視図である。 製造作業機のフレーム構造を示す斜視図である。 消音装置を取り付けた作業ヘッドを示した図である。 消音装置と騒音源との関係を示した図である。 製造作業機の制御システムを概念的に示したブロック図である。 消音装置を概念的に示したブロック図である。 消去音生成テーブルを示した図である。 スライダの摺動パターンに関するタイムチャートを示した図である。
次に、本発明に係る製造作業機の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の製造作業機を示した外観斜視図である。また、図2は、本実施形態の製造作業機について、外装カバーを取り外したフレーム構造を示す斜視図である。この製造作業機1は、前記従来例と同様に、製造作業として部品の組立作業を行う組立作業機であり、例えば搬送される基板に対して、用意された複数の供給部品から所定の部品を選択して組み付けるものである。そのため、製造作業機1は、基板を搬送するための搬送装置や部品を供給するための部品供給装置、更に部品を直接取り扱う作業ヘッドや駆動装置などによって構成されている。
製造作業機1は、上部カバー2と側面カバー3とからなる外装カバーによって覆われている。上部カバー2には、機体前後にモニタや操作パネルからなる操作表示装置5が設けられ、シグナルランプ7も前後に配置されている。側面カバー3には左右両側に基板搬送開口部301が形成され、隣り合う作業機との間で基板の受渡しが行われるようになっている。また、前後方向にも部品供給開口部302が開設され、そこに複数の供給部品を搭載した部品供給装置が設置できるようになっている。なお、本実施形態では、製造作業機1の前後方向をY軸方向、基板が搬送される左右の幅方向をX軸方向、そして高さ方向をZ軸方向として説明する。
製造作業機1は、図2に示すように、一点鎖線で示す基板80が機体中央に搬送され、そこで部品の組み付け作業が行われる。基板80を搬送する搬送装置は、詳しく図示しないが、基板80の端部を支える一対のコンベアベルトが搬送モータによって周回するように構成されている。従って、搬送装置によって基板80が左右の幅方向に移動することにより、基板搬送開口部301を通って搬入および搬出が行われ、機体内部では図示するように作業位置に停止して位置決めされる。一方、部品供給装置は、例えばキャスタ付きの移動可能なトレイユニットであり、図2に示す製造作業機1の部品供給開口部302に対して配置される。そして、組み付け作業にあたって複数ある部品トレイの1つが機内に送り込まれ、作業ヘッド11によって部品の取り出しが可能な状態になる。
作業ヘッド11は、部品供給装置から供給された部品を基板80へ組み付けるためのものである。その作業ヘッド11は、下方に突き出すようにした部品吸着ノズルが設けられ、エアの負圧と正圧とにより部品を吸着保持及び解放することが可能な構成を有している。そして、製造作業機1には、こうした作業ヘッド11をXY平面上で移動させるための駆動装置が設けられている。なお、Z軸方向の移動は、作業ヘッド11自体に部品吸着ノズルを上下させるZ軸駆動機構が設けられている。
駆動装置は、本体フレーム10の上部に組み付けられ、作業ヘッド11を機体前後方向(Y軸方向)に直線的に移動させるY軸駆動装置と、左右の幅方向(X軸方向)に直線的に移動させるX軸駆動装置とが構成されている。よって、両駆動装置を制御することにより、作業ヘッド11(部品吸着ノズル)をXY平面上の任意の位置に移動させることが可能になっている。そこで、製造作業機1は、本体フレーム10の上部にY軸方向に延びる左右一対のY軸レール12が敷設されている。一対のY軸レール12には、本体フレーム10の上部を跨ぐようにX軸方向に延びるビーム部材20が架け渡されている。
ビーム部材20は、両端部にY軸スライダ13が固定され、そのY軸スライダ13を介して一対のY軸レール12上を摺動可能に搭載されている。つまり、ビーム部材20は、X軸方向に配置された姿勢のままY軸方向に移動可能な状態で組み付けられている。そして、Y軸レール12の両外側には、リニアガイド15が平行に配置されている(図4参照)。リニアガイド15は、上方に開口するようにして配置された溝型形状の部材であり、その内側には固定子となる磁石が設けられている。また、リニアガイド15には、可動子としての電磁コイルが搭載されたリニアスライダ16が設けられている。Y軸駆動装置は、こうしたリニアガイド15およびリニアスライダ16からなるリニアモータによって構成されている。
次に、ビーム部材20には、X軸駆動装置によって作業ヘッド11がX軸方向に移動可能に搭載されている。ビーム部材20には、X軸方向に配置された上下2本の平行なX軸レール18が固定されている。そして、X軸レール18には、作業ヘッド11に一体的に形成されたX軸スライダ19が摺動可能に取り付けられている。更に、ビーム部材20にはサーボモータが搭載され、そのサーボモータに連結されたネジ軸21が上下のX軸レール18の間に設けられている。そのネジ軸21は、X軸レール18と平行に配置され、ビーム部材20の長手方向端部に軸受を介して回転可能に支持されている。そして、ネジ軸21は、X軸スライダ19に固定されたナットを貫いて螺合している。このようにX軸駆動装置は、サーボモータの回転を直進運動に変換するボールネジ機構によって構成されている。
製造作業機1は、以上のような駆動装置により基板80に対する所定の作業が行われる(例えば、部品装着や粘性流体の塗布など)。すなわち、X軸方向とY軸方向の各々の移動によって作業ヘッド11がXY平面上を移動し、任意の位置に作業ヘッド11を位置決めさせることができる。その際、X方向の移動は、ビーム部材20に設けられたサーボモータの駆動によりネジ軸21が回転し、そのネジ軸21に螺合したナットを介して作業ヘッド11がX軸レール18に沿ってX軸方向に移動する。
一方、Y軸方向の移動は、駆動電流の供給により電磁コイルに移動磁界が発生し、磁石の界磁磁束との相互作用で発生する軸方向の移動推力により可動子が固定子の軸線に平行な方向に移動し、リニアスライダ16がリニアガイド15に案内されて移動することとなる。そのため、リニアスライダ16と一体のビーム部材20は、作業ヘッド11を保持した状態でY軸レール12に沿ったY軸方向の移動を行う。作業ヘッド11は、このようにして部品供給装置の部品供給位置と基板80の部品装着位置との間をXY平面上で移動し、それぞれの位置において部品吸着ノズルが上下動して部品の取り出し及び部品の装着が行われる。
例えば、このような作業ヘッド11の移動は、1時間当たりの部品装着点数が3万個以上になるような速度で行われる。すなわち、製造作業機1の稼動中は、作業ヘッド11が高速で移動し続けることとなる。そして、作業ヘッド11の移動は、Y軸方向ではY軸スライダ13がY軸レール12を摺動し、X軸方向ではX軸スライダ19がX軸レール18を摺動するため、スライダとレールとが高速で擦れる摺動音は大きく、しかも部品の装着作業が繰り返し行われることにより摺動音は絶え間なく発生している。よって、前記課題でも述べたようにその摺動音が騒音となるが、特に製造作業機1は、関連する他の製造作業機などとともに製造ラインの一つを構成しているため、その他の製造作業機などでも同じように摺動音が発生している。従って、製造作業機1でブザー音が鳴らされたとしても、作業者が離れた位置で作業をしているような場合には、周りの摺動音によってブザー音がかき消されてしまい聞き逃してしまうことがある。
そこで、本願発明者は、こうした作業ヘッド11の高速移動によって発生する摺動音が、作業者によるブザー音などの聞き逃しを生じさせる点に着目し、その摺動音を消音するための消音機能を備えた製造作業機1を本実施形態において提案する。そして、その製造作業機1には、特にY軸スライダ13とY軸レール12との摺動音および、X軸スライダ19とX軸レール18との摺動音をそれぞれ消音するための消音装置が設けられている。図3は、消音装置を取り付けた作業ヘッド11を示した図であり、図4は、消音装置と騒音源との関係を示した図である。
本実施形態の消音装置は音源となる振動体を備え、その振動体に振動を与えるエネルギーが供給されることにより、音を出力する。例えば、供給されるエネルギーとしては電気エネルギーがあり、この場合の消音装置としてはスピーカが該当する。そこで図示するように、作業ヘッド11に対してスピーカ31,32,33,34が取り付けられている。そして、そのスピーカ31,32,33,34からは騒音の波形と逆位相の消去音が出力され、それにより当該騒音が打ち消されるようになっている。
スピーカ31,32,33,34は、それぞれの摺動部に向けて消去音を出力するようにブラケットを介して取り付けられている。具体的には、スピーカ31,32がビーム部材20にある上下2本のX軸レール18を摺動する各X軸スライダ19の摺動部分に向けてそれぞれ取り付けられている。一方、スピーカ33,34は、本体フレーム10の左右に配置された2本のY軸レール12を摺動する各Y軸スライダ13の摺動部分に向けてそれぞれ取り付けられている。従って、スピーカ31〜34は、作業ヘッド11と一体になって移動し、常に4箇所の摺動部分に向けて消去音を出力することが可能な状態で取り付けられている。
次に、製造作業機1は、Y軸駆動装置やX軸駆動装置などを駆動制御するための制御装置が搭載され、その記憶部に格納された生産ジョブに従い作業ヘッド11に対して所定の移動を行わせる駆動制御が実行される。図5は、製造作業機1の制御システムを簡易的に示したブロック図である。
制御装置40では、マイクロプロセッサ(CPU)41、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ44がバスラインを介して接続されている。CPU41は、制御装置全体を統括制御するものであり、ROM42には、CPU41が実行するシステムプログラムや制御パラメータ等が格納され、RAM43には、一時的な計算データや表示データ等が格納される。不揮発性メモリ44は、CPU41が行う処理に必要な情報が記憶され、製造作業機1のシーケンスプログラムなどが格納されている。不揮発性メモリ44は、そのほかにも基板に対して作業ヘッド11による所定の作業を行うための生産ジョブ(生産プログラム)や、その生産ジョブに従ってX軸駆動装置やY軸駆動装置の駆動により生じる騒音(摺動音)を消音するための消音制御プログラムなどが格納されている。
また、制御装置40には、X軸駆動装置やY軸駆動装置に対する駆動信号のほか、消音装置に対して騒音制御信号を送出するためのI/Oポート45が設けられている。そのI/Oポート45には、製造作業機に必要な情報の入力及び表示を行うための操作表示装置5のほか、X軸駆動装置のサーボモータ51やY軸駆動装置のリニアモータ52を駆動するためのドライバ回路46や消却音生成装置48などが接続されている。
ここで、図6は消却音生成装置48を示したブロック図である。この消却音生成装置48は、X軸駆動装置やY軸駆動装置の駆動により生じる摺動音(騒音)に関する消去音情報が格納された情報格納部61を備え、その消去音情報を基に消去音を生成してスピーカから出力するようにしたものである。そこで、情報格納部61には、生産ジョブに基づくX軸駆動装置やY軸駆動装置の駆動情報、すなわちドライバ回路46へ送信される駆動指令信号Sx(図5参照)に対応して選択することが可能な消去音情報が消去音生成テーブルとして格納されている。
本実施形態において消去対象とする騒音はY軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動音であるが、その摺動音にも様々なパターンがある。駆動手段であるサーボモータ51とリニアモータ52から出力される各々の駆動力によりY軸スライダ13やX軸スライダ19の加速変化や減速変化が異なり、また、作業ヘッド11の移動距離によって加速する距離や減速する距離が異なることなどによっても様々な波形の摺動音が発生する。更に、Y軸スライダ13やX軸スライダ19について摺動開始から停止までの一つの摺動状況を取り出してみた場合でも、摺動速度の変化によって発生する摺動音が変化する。
そこで、本実施形態では、Y軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動を、摺動距離(作業ヘッド11の各移動距離)によって様々なパターンに場合分けをし、更に、その場合分けした各摺動パターンに対して、Y軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動開始から停止までの一つの摺動のうち、最も騒音を抑えるのに有効な騒音波形を特定し、その騒音と打ち消し合う消去音生成のための逆波形を求めるようにした。例えば、スピーカ31,32,33,34の各々から騒音源までの音の伝達特性を測定し、摺動部から発生する騒音のうち特定した波形の騒音と空間の伝達特性とから、当該特定騒音を打ち消し合う同振幅で逆位相の逆波形(消去音情報)が求められる。なお、左右一対のY軸スライダ13に関しては、作業ヘッド11がX軸方向に移動することにより、スピーカ33,34との距離が変化するため、そうした変化も踏まえて前記逆波形が求められる。
このようにして求められた逆波形は、消去音情報として各摺動パターン毎に予め情報格納部61に記憶される。その逆波形に関する消去音情報については、図7に示す消去音生成テーブルが作成されている。上下のX軸スライダ19についてそれぞれ摺動パターン1〜Nxまでの消去音情報が記憶され、左右のY軸スライダ13についてそれぞれ摺動パターン1〜Nyまでの消去音情報が記憶されている。
消却音生成装置48は、さらに消去音生成テーブル上の様々な消去音情報から該当するものを選択し、消去音信号を生成して出力する消去音選定部62が設けられ、その消去音選定部62が情報格納部61に接続されている。消去音選定部62では、送信される選択指令信号Snに従い、情報格納部61の消去音生成テーブルから該当する摺動パターンの消去音情報について選定が行われる。この選択指令信号Snは、任意に場合分けしたY軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動パターンを消去音生成テーブルから特定するための信号であり、生産ジョブから得られる作業ヘッドの移動情報を基に、駆動指令信号Sxに対応させて作成される信号である。そして、この消去音選定部62は、消去音信号をD/A変換するD/A変換器63および、その変換された消去音信号を増幅して出力する増幅器64が順に接続され、その増幅器216に対してスピーカ30(31,32,33,34)が接続されている。
そこで、製造作業機1では、生産ジョブに従った駆動制御により作業ヘッド11の移動つまりY軸スライダ13やX軸スライダ19が摺動するが、その場合、ドライバ回路46へ駆動指令信号Sxが送信されると共に、消却音生成装置48の消去音選定部62に選択指令信号Snが送信され、情報格納部61の消去音生成テーブルから該当する摺動パターンの消去音情報が選択される。そして、その選択された消去音情報を基に消去音信号がD/A変換して増幅され、消去音としてスピーカ30(31,32,33,34)から出力される。
よって、本実施形態では、駆動指令信号Sxを基にY軸駆動装置やX軸駆動装置が駆動し、Y軸スライダ13やX軸スライダ19が摺動することで、その摺動部から摺動音(消去対象とする騒音波形)が発生するが、その摺動音と同振幅で逆位相の消去音がスピーカ30からも出力されることにより、摺動音がその消去音によって打ち消される。そして、製造作業機1の外装カバーによって囲まれた機内において騒音が抑えられる。そのため、製造作業機1を含む製造ラインでは、他の作業機にも同じように消音機能を備えることで、製造ラインの前に立って作業を行う作業者は、離れた位置で製造作業機1からブザー音が鳴らされたとしても、その音を聞き逃してしまうことを避けることができる。
また、本実施形態では、スピーカ31,32,33,34が作業ヘッド11と一体になって移動しながら摺動部に向けて消去音を出力するため、騒音源が移動する騒音に対しても対応することができる。また、消去音生成テーブルとして様々な摺動パターンに対応して求めた消去音情報を予め情報格納部61に格納し、その消去音情報に基づいてスピーカ31,32,33,34から消去音を出力するようにしたので、高速で移動する作業ヘッド11に関する騒音にも対応することができる。しかも、生産ジョブに従って送信される選択指令信号Snを基に該当する摺動パターンの消去音情報が選択されるため、制御処理を単純化することができる。更に、マイクでの収集音を演算処理するようなことがないため、前述したように高速で移動する作業ヘッド11の騒音対応が可能になるほか、構成が簡単になる。
ところで、前記実施形態では、Y軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動パターンを選択指令信号Snによって特定することで消去音情報を選択していたが、別の方法として、情報格納部61がY軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動パターンに関するタイムチャートを消去音関連情報として持つようにしてもよい。例えば、図8に示すように、Y軸スライダ13やX軸スライダ19の摺動パターン(PXn,PYn)と、摺動するタイミングの把握が可能なタイムチャートを消去音関連情報の中に含めて格納し、ドライバ回路46へ送信される駆動指令信号Sxをトリガとして使用し、そのタイムチャートの該当する摺動パターン情報と前述した消去音生成テーブルから消去音情報を選択するようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、製造作業機として作業ヘッドを移動させる駆動手段としてリニアモータとサーボモータを備えたものを示したが、X軸方向及びY軸方向の両方ともサーボモータとボールネジ機構によって構成されたものであってもよい。
また、例えば、前記実施形態では、スライダの摺動音を消去対象の騒音としたが、ボールネジ機構のナット部分から発生する動作音などであってもよい。
また、前記実施形態では、作業ヘッドにスピーカと取り付けたが、Y軸スライダ13やX軸スライダ19に対してスピーカを取り付けるようにしてもよい。
また、例えば前記実施形態では、製造作業機として主に作業ヘッド11を部品装着ヘッドとした部品装着機の説明をしたが、その作業ヘッド11を塗布ヘッドに交換した対基板作業機や、検査ヘッドに交換した検査作業機などであってもよい。
1…製造作業機 11…作業ヘッド 12…Y軸レール 13…Y軸スライダ 15…リニアガイド 16…リニアスライダ 18…X軸レール 19…X軸スライダ 20…ビーム部材 30(31,32,33,34)…スピーカ 51…サーボモータ 52…リニアモータ 48…消却音生成装置 61…情報格納部 62…消去音選定部 63…D/A変換器 64…増幅器

Claims (4)

  1. レール部材に従ってスライド部材を移動させる駆動装置と、
    前記スライド部材に対して搭載され、所定の作業を行う作業装置と、
    前記スライド部材に対して直接又は間接的に取り付けられ、前記駆動装置の可動部で発生する動作音を消音するための消音装置と、
    前記駆動装置、作業装置および消音装置を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記駆動装置で発生する動作音の波形と逆位相の消去音に関して予め格納された消去音情報に基づき前記消音装置を制御するものであり、
    前記制御装置が備える消去音情報は、生産プログラムに従った前記スライド部材の移動情報を基に作成されたものであることを特徴とする製造作業機。
  2. 前記消音装置は、移動する前記スライド部材の摺動によって発生する前記動作音である摺動音を消音すべく、前記スライド部材と前記レール部材との摺接部分に向けて消去音を出力するように取り付けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の製造作業機。
  3. 前記駆動装置は、前記作業装置をXY平面上で移動させるX軸駆動機構とY軸駆動機構とを備えるものであり、前記消音装置は、前記X軸駆動機構およびY軸駆動機構に存在する複数の摺動部分に向けて消去音を出力するようにしたものであることを特徴とする請求項2に記載の製造作業機。
  4. 前記生産プログラムは、基板に対して作業ヘッドによる所定の作業を行わせるための制御プログラムであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の製造作業機。
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