JP6751733B2 - 放射線不透過性接着剤をもつバルーン - Google Patents

放射線不透過性接着剤をもつバルーン Download PDF

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Description

[001]本発明は、放射線不透過性接着剤を有するバルーンに関し、より詳細には、バルーン層間に放射線不透過性接着剤をもつ層状のノンコンプライアント医療用バルーンに関する。
[002]撮像システムで撮像される既存のバルーンは、バルーン壁が撮像放射をほとんど吸収または反射できないために不鮮明な画像を提供すると考えられる。そのようなバルーンはまた、周囲の構造および組織からあまり区別可能でない画像を提供し、また撮像流体を使用しなければバルーンの膨張状態またはバルーン壁の位置を容易に示さない画像を提供すると考えられる。したがって、そのようなバルーンの位置および膨張状態は、よりはっきりした画像を提供する材料を含有する流体でバルーンを膨張させることによって強調される。そのような膨張に依存する撮像方法の欠点は、得られる画像がバルーン内の流体のものであり、バルーン自体のものではないことである。また、十分な画像を提供する撮像流体には粘性があり、この粘性により、流体が狭い管腔を通ってバルーンへ搬送されるとき、バルーンを膨張および収縮させるのに必要な時間を望ましくない形で増大させると考えられる。別の欠点は、生理的食塩水などの粘性が低い予め作られた流体と比較すると、そのような撮像流体がより高価であり、より多くの準備時間を必要とすることである。
[003]従来の放射線透過写真術では、造影剤などの撮像流体を含有する膨張流体でバルーンが膨張されるとき、造影剤は、撮像されたバルーンの中心部分で最も強い画像を提示し、放射線透過画像の縁部で最も弱い画像を提示する。これは、バルーンの中心を通って進むX線が、バルーン画像の周辺縁部より多くの量の造影剤を通過するためである。この違いの結果、バルーン内の流体の画像は、強く撮像された画像の中心と、望ましくない形で不鮮明な縁部とを有し、バルーンの周辺縁部のはっきりしないまたは曖昧な画像を提供すると考えられ、したがってバルーンの正確な縁部を決定するのが困難になり、膨張したバルーンの配置の精度を低減させ、また拡大している管内でバルーンが何らかの締付けを受けているかどうかを決定するのが困難になる。
[004]したがって、撮像流体による膨張を必要としないバルーンを提供すること、そして撮像流体を使用するかどうかにかかわらず、バルーンの直接撮像を可能にするバルーンを提供することが望ましい。
[005]内層および外層をもつバルーン壁を含むバルーンおよびカテーテルが提供され、内層と外層の間に放射線不透過性接着剤が配置されて、内層と外層を付着させる。放射線不透過性接着剤は、接着剤基剤と、接着剤基剤内に分散された放射線不透過性材料とを含む。別法として、接着剤基剤内に別の放射線不透過性材料が分散されるかどうかにかかわらず、接着剤基剤自体が本質的に放射線不透過性の高分子材料から構成される。バルーンはまた、バルーンを強化する繊維層を含むことが好ましく、またこれらの繊維は、放射線不透過性接着剤層内またはこれらの層間で、バルーン壁の内層と外層の間に配置されることが好ましい。代替実施形態では、これらの繊維は、繊維層内で織物もしくは編物として互いに重なるように形成された層としてバルーン上にパターンで構成され、または単一の繊維層を形成するように織り合わされもしくは編み合わされる。別の実施形態では、放射線不透過性接着剤は、パターンを形成するようにバルーン壁内に配置される。
[006]バルーンは、好ましくはコンプライアントバルーン、またはより好ましくはセミコンプライアントバルーンである。コンプライアントバルーンは、動作圧力から定格破壊圧力まで膨張させるとバルーンの外径を2倍にすることが可能であり、たとえばラテックスから作られる。セミコンプライアントバルーンは、バルーン外径を10〜15%増大させることができ、たとえばナイロンから作られる。バルーンは、所定の表面積、円周、または長さで所定の寸法および形状まで膨張するノンコンプライアントバルーンであることが最も好ましい。好ましいノンコンプライアントバルーンは、公称のバルーン直径の5%の範囲内で膨張した外径の増大を実現することが好ましい。バルーンはまた、たとえば20気圧以上の定格破壊圧力を有する高圧バルーンであることが好ましい。別法として、バルーンは、6気圧未満の定格破壊圧力を有する低圧バルーンである。
[007]バルーンは、所定の総放射線透過量を有することが好ましい。総放射線透過量とは、バルーン全体の構造内に存在する放射線不透過性材料の総量であり、バルーン壁の接着剤内に存在する放射線不透過性材料を含むが、膨張などのために一時的にバルーンに追加される放射線不透過性材料を含まない。放射線不透過性でない膨張流体を使用するとき、バルーン壁内の放射線不透過性材料の総量が一定のままであるため、膨張状態にかかわらず、バルーンは全体として同じ量の放射線不透過性材料を含有する。また、バルーンの放射線透過密度は、バルーンの体積に対する総放射線透過量の比であり、バルーン体積が変化する一方、バルーン内の放射線不透過性材料の総量が一定のままであるため、バルーンがバルーンの膨張していない状態と膨張した状態の間で体積を増減させるにつれて変化しうることが好ましい。また、バルーンの総放射線透過画像強度は、見たときにバルーン全体が撮像デバイスに提示する画像を特徴付けるものであり、バルーンが膨張してバルーン内の固定の量の放射線不透過性材料がより大きい体積にわたって分散されると強度が低くなることが好ましい。放射線透過画像強度はまた、バルーンの片側からバルーンを見ている撮像システムによって提示されるバルーン画像の中心など、バルーンの一部分だけに存在する画像を特徴付けることができる。
[008]また、壁の径方向の厚さを増加させない放射線不透過性接着剤を含む壁をもつ繊維強化バルーンが提供される。繊維強化バルーンの繊維は層状に配置され、1つの繊維層が隣接する繊維層を覆ってそれらの繊維層に接触することが好ましい。放射線不透過性接着剤は、1つの繊維層を隣接する繊維層に付着させるように、繊維層の隣接する繊維間の空間内に配置されることが好ましい。
[009]また、バルーン壁を撮像する方法、およびバルーン壁の2つの層間の放射線不透過性接着剤を撮像する方法が提供される。放射線不透過性接着剤をもつバルーン壁を作る好ましい方法が提供され、この方法は、バルーン壁の2つの層間に放射線不透過性接着剤を塗布するステップを含む。また、バルーンの壁を撮像することによって人体の領域を治療する方法、およびバルーン壁の2つの層間に配置された放射線不透過性接着剤を撮像する方法が提供される。
[0010]本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の概略的な説明および下記の詳細な説明とともに、本発明の特徴について説明する働きをする。
[0011]例示的なカテーテルの一部分および例示的なバルーンの等角図である。 [0012]図1のカテーテルおよびバルーンの横断面図である。 [0013]図1のバルーンの一部分の横断面図であり、図2のバルーンの一部分の拡大図である。 [0014]バルーンの別の実施形態の製造を示す横断面図である。 バルーンの別の実施形態の製造を示す横断面図である。 バルーンの別の実施形態の製造を示す横断面図である。 バルーンの別の実施形態の製造を示す横断面図である。 図4Dのバルーン壁の横断面図である。 図4Dに提示するものと同じであるが、別の例示的な実施形態を示す図である。 図4Eに提示するものと同じであるが、別の例示的な実施形態を示す図である。 [0015]図5Aは、カテーテルの一部分および収縮した例示的なバルーンの平面図である。図5Bは、カテーテルの一部分および収縮した例示的なバルーンの横断面図である。 [0016]図6Aは、図5Aおよび5Bのカテーテルおよびバルーンを例示的な埋込み可能なデバイスとともに示す平面図である。図6Bは、図5Aおよび5Bのカテーテルおよびバルーンを例示的な埋込み可能なデバイスとともに示す横断面図である。 [0017]図7Aは、バルーン壁によって提供される放射線不透過画像を示す、収縮した例示的なバルーンの断面平面図である。図7Bは、バルーン壁によって提供される放射線不透過画像を示す、膨張した例示的なバルーンの断面平面図である。 [0018]図8Aは、X線撮像が放射線不透過性接着剤をもつバルーンの側へ向けられていることを示す図である。図8Bは、X線撮像によって提供される画像強度を表す図である。 [0019]図9Aは、X線撮像が放射線不透過性の造影剤で充填された従来のバルーンの側へ向けられていることを示す図である。図9Bは、X線撮像によって提供される画像強度を表す図である。
[0020]下記に提供する図に関する説明は、特に記載のない限り、すべての実施形態に当てはまり、各実施形態に共通の特徴を同様に示し、符号を付ける。
[0021]カテーテルチューブ14上にバルーン12が取り付けられた遠位部分11を有するカテーテル10が提供される。図1および2を参照すると、バルーン12は、中心区間16と、中心区間16をカテーテルチューブ14につなぎ合わせるように直径が低減した円錐形の端部区間18、20とを有する。バルーン12は、円錐形の端部区間18、20上のバルーン端部15でカテーテルチューブ14に封止され、カテーテルチューブ14内を延びてバルーンの内部と連通するより多くの管腔の1つを介して、バルーン12を膨張させることができる。カテーテルチューブ14はまた、ガイドワイア26がカテーテル10を通過するように誘導するガイドワイア管腔24を含む。バルーン12は、バルーン12を形成する多層のバルーン壁28を有しており、バルーンを膨張させたとき1つまたは複数の方向でその寸法および形状を維持するバルーン壁28を有するノンコンプライアントバルーンであることが好ましい。バルーン12は、膨張中およびその後一定のままである所定の表面積を有することが好ましく、また、膨張中およびその後それぞれまたはともに一定のままである所定の長さおよび所定の円周を有することが好ましい。バルーン12はまた、膨張させたときに所定の直径まで広がることが好ましい。バルーン12はまた、膨張させたときに所定の形状を維持するという点で、ノンコンプライアントであることが好ましい。
[0022]バルーン壁28は、内層30および外層32を含む。層30、32間では、接着剤34が外層32を内層30に固定する。図3は、層30、32および接着剤34の例示的な構成を示す。接着剤34は、接着剤基剤35と、接着剤基剤35内に分散された放射線不透過性材料36とを含むことが好ましい。接着剤基剤35は、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性アクリル、ゴム系接着剤、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン−ビニルアルコール共重合体、溶剤型接着剤、熱溶融接着剤、ポリビニルブチラール、酢酸酪酸セルロースなどのセルロース誘導体、シリコーンRTV、またはフィルムを積層しもしくはプラスチック材料をともに接合することが可能な他の類似の可撓性接着剤など、積層接着剤であることが好ましい。接着剤基剤35は、ポリウレタン、ポリアミド、またはアクリル高分子など、可撓性で熱可塑性の材料の溶剤型接着剤であることがより好ましい。接着剤基剤35は、溶液として塗布される熱可塑性ポリウレタン接着剤であり、メチルエチルケトンなどの溶剤を乾燥した接着剤基剤35に塗布すると再活性化されることが最も好ましい。内層30と外層32の間に接着剤34を配置することで、接着剤34を封止して患者から分離し、患者が接着剤に接触するのを制限するように、接着剤とバルーン12の内部または外部環境の間に障壁を提供することが好ましい。
[0023]代替手段では、接着剤基剤35自体が、共有結合またはイオン結合で高分子構造になったより原子量の大きいヘテロ原子を含有し、高分子自体に放射線不透過性を与える本質的に放射線不透過性の高分子材料から構成される。そのような高分子には、高分子構造内に共有結合されたヨウ素または臭素を有する高分子が含まれる。また、そのような高分子には、セリウム、ガドリニウム、もしくは他の希土類金属、またはバリウム、ビスマス、もしくは良好な放射線不透過性を有する他の金属など、イオン結合された金属をもつ高分子も含まれる。別の本質的に放射線不透過性の高分子には、ヨウ素、ビスマス化合物、希土類塩、または良好な放射線不透過性を呈する他の物質などの放射線不透過性の化合物と結合して錯体を形成する官能基を含有する高分子など、高分子の分子構造内で放射線不透過性の化合物を錯体にすることが可能な高分子が含まれる。さらに別の実施形態は、上記の高分子などの本質的に放射線不透過性の高分子から構成される接着剤を含み、この接着剤に放射線不透過性材料36が追加され、接着剤基剤35全体にわたって分散される。
[0024]別法として、接着剤基剤35は2液型接着剤であり、2つの成分が別々に、または予め作られた混合物として内層30または外層32に塗布され、相互に作用して接着剤基剤を形成する。2液型接着剤の例には、架橋ポリウレタン、熱硬化性アクリル接着剤、エポキシ、架橋ポリ尿素、ポリウレタン尿素、2液型シリコーンゴム接着剤、および他の2成分接着剤材料が含まれる。さらに別の代替手段では、接着剤基剤は、第1および第2の物質の反応生成物であり、第1の物質が内層30または外層32の成分であり、第2の物質が層30、32に塗布され、第1の物質と相互に作用して2液型接着剤を形成し、または第1の物質を活性化して接着剤を形成する。さらに別の代替手段では、接着剤基剤は、外的要因によって活性化されて接着剤基剤を変質させ、熱、圧力、または放射を加えることによって接着剤を形成する物質である。外部から活性化される接着剤の例には、ポリアミド熱溶融接着剤、エチレン酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレタン、積層で使用される熱溶融接着剤、ならびにアクリル、シリコーン、およびゴム系感圧接着剤などの感圧接着剤が含まれる。
[0025]放射線不透過性材料36は、撮像方法によるバルーン壁28の撮像を可能にするのに十分な量だけ接着剤基剤35内に分布される。放射線不透過性材料36は、撮像手順中に画像を描画するために著しい量のX線または他の診断上著しい放射を吸収または反射する材料であることが好ましい。放射線不透過性材料36は、X線を吸収する材料であることがより好ましい。放射線不透過性材料の例には、タングステン、タンタル、銀、スズ、白金、金、イリジウム、およびX線を吸収することが知られている類似の金属など、密度の高い金属が含まれる。放射線不透過性材料の他の例には、X線を吸収する無機化合物が含まれる。放射線不透過性材料のさらなる例には、硫酸バリウム、三酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、タングステン化合物、タンタル、および希土類金属が含まれる。放射線不透過性材料36は、タングステンであることが最も好ましい。放射線不透過性材料36は、接着剤34内で均一に分布することが好ましい。別法として、放射線不透過性材料は、パターンを形成するように、またはバルーン壁28内の異なる位置で画像をより暗くもしくはより明るくして、その結果得られる画像内にパターンを形成するように、あるいはバルーンの直径が変化する円錐形の端部区間18、20など、バルーンの幾何形状もしくは構造の変化またはバルーン壁の厚さの変化に起因してより暗いまたはより明るい画像を提供するバルーンの領域を補償するように、接着剤内で分布される。
[0026]接着剤34は、接着剤基剤35と、接着剤基剤内に分布される放射線不透過性材料36との所定の混合物であることが好ましい。接着剤内に分布される放射線不透過性材料の体積を使用して、X線撮像中にその結果得られる画像の強度を決定することが好ましい。接着剤は、40〜98体積%の接着剤基剤および2〜60体積%の放射線不透過性材料から構成されることが好ましい。接着剤は、55〜80体積%の接着剤基剤および20〜45体積%の放射線不透過性材料から構成されることがより好ましい。接着剤は、65体積%の接着剤基剤および35体積%の放射線不透過性材料から構成されることが最も好ましい。
[0027]接着剤34は、内層30と外層32の合わせ面全体を互いに接合するように、バルーン壁28の長さおよび円周全体に沿って配置されることが好ましい。別法として、バルーン12の放射線不透過画像内にパターンを形成するように、接着剤34は壁の一部分だけに配置され、放射線不透過性材料36をもたない別の接着剤が、バルーン壁28の残り部分に沿って配置される。別の代替手段では、接着剤34内の放射線不透過性材料36の量を変動させて、撮像システムで得られるバルーン12の画像内にパターンを形成する。これらの代替実施形態のパターンは、バルーン壁28内に線状または帯状の画像を形成することが好ましい。さらに別の代替手段では、接着剤内の放射線不透過性材料の量は、バルーンの幾何形状の変動またはバルーン上で保持されるデバイスの存在によって生じるバルーン12の画像内に生じる変動またはパターンを補償または最小にするように放射線不透過性材料36の配置を制御することによって、撮像システムで膨張または収縮したバルーン12の一貫した画像を提供するように修正される。
[0028]バルーン壁28は、連続する層で形成されることが好ましい。図3を参照すると、バルーンは、内層30を提供すること、接着剤34を塗布すること、そして外層32を提供することによって形成されることが好ましい。接着剤34は、噴霧、浸漬、はけ塗り、または他の適切な手段によって、内層30の外側に塗布されることが好ましい。図3を参照すると、接着剤34は単一の層であることが好ましく、後に外層32によって覆い、バルーン壁28を形成する。別の実施形態では、内層30と外層32の間に強化繊維またはフィラメントを追加して、圧力下のバルーン強度を増大させ、または完成したバルーンのコンプライアンスおよび形状を制御する。
[0029]好ましい実施形態では、バルーン壁は、基礎バルーン上に配置された連続する層で形成される。図4Aを参照すると、バルーンの製造における初期のバルーン構造として、基礎バルーン38が提供される。基礎バルーンは、所望のバルーン形状に形成することが可能な任意の熱可塑性または熱硬化性の材料から構成されることが好ましい。基礎バルーン材料の例には、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド−ポリエーテルブロック共重合体、ポリイミド、架橋ポリエチレン、Surlyn(登録商標)などのイオノマー、架橋ポリウレタン、ならびにコンプライアントまたはノンコンプライアントバルーン内で使用するための強度、可撓性、および膨張性の所望の特性をもつ他の類似の高分子が含まれる。基礎バルーン38は、図1に示すように中心区間16、円錐形の端部区間18、20、およびバルーン端部15を有する円筒を形成するなど、熱および圧力下で伸縮されて所望のバルーンの形になるPETチューブであることが好ましい。
[0030]基礎バルーン38の形成後、基礎バルーン38の外側表面に第1の接着剤層40として接着剤が塗布される。第1の接着剤層40は、噴霧、浸漬、はけ塗り、または他の適切な手段によって基礎バルーン38の外側に塗布されることが好ましい。図4Aには図示しないが、第1の接着剤層40は、接着剤内に分布された放射線不透過性材料を含むことが好ましい。代替実施形態では、第1の接着剤層40は、放射線不透過性材料を含まない。
[0031]図4Bを参照すると、基礎バルーン38に一連の第1の繊維42が塗布して繊維層を形成し、第1の接着剤層40によって基礎バルーン38に付着させる。第1の接着剤層40の接着剤の一部は、隣接する繊維42間に形成される空間を部分的に埋めるように動き、最小または無視できるほどの量の接着剤だけが繊維42と基礎バルーン38の外側表面の間に直接残ることが好ましい。接着剤が隣接する繊維42間の空間へ動くことで、接着剤がバルーン壁の壁厚さに寄与するのを防ぎながら、依然として、第1の繊維42を基礎バルーン38に付着させるのに所望の粘着性を提供する。第1の繊維42は、バルーンまたはカテーテルの長手方向軸の方向に配置されることが好ましい。第1の繊維42は、異なるまたは変動する長さにわたってバルーン基礎38の外側表面に沿って延びることがより好ましい。第1の繊維42の繊維の一部は、バルーンの中心区間16のみの長さに沿って延び、第1の繊維42の一部は、中心区間16および円錐形の端部区間18、20を覆うようにバルーンの長さ全体に沿って延びることが最も好ましい。第1の繊維42に対して変動する繊維の長さを使用することで、円錐形の端部区間18、20の繊維をより少なくし、バルーンの直径が円錐形の端部区間18、20の長さに沿って低減するにつれて、第1の繊維42によって形成される繊維層が束またはしわになるのを防止する。
[0032]任意の強度の高い繊維またはフィラメントを使用して、バルーンに所望の特性を与えることが好ましい。適切な繊維の例には、Spectra(登録商標)もしくはDyneema(登録商標)繊維などの超高分子量ポリエチレン、ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、Technora(登録商標)などの超高分子量ポリウレタン繊維、ポリエステルもしくはポリプロピレンから作られた繊維、またはステンレスもしくは高張力鋼などの細く延伸された金属の撚り線が含まれる。第1の繊維42は、約0.0127mm(0.0005インチ)×0.508mm(0.020インチ)の方形プロファイルまで平らにした約12ミクロンのフィラメント直径を有する超高分子量ポリエチレンまたはTechnora(登録商標)繊維であることが好ましい。
[0033]図4Cを参照すると、基礎バルーン38、第1の接着剤層40、および第1の繊維42によって形成される複合物の外側に、さらなる接着剤が塗布される。第1の接着剤層40および第1の繊維42の外側に、放射線不透過性材料36をもつ接着剤34を塗布して、中間接着剤層43を形成することが好ましい。中間接着剤層43の接着剤は、噴霧として塗布され、あるいは浴槽内に浸漬することによって、またははけ塗りもしくは他の適切な手段によって堆積されることが好ましい。噴霧によって塗布することがより好ましい。代替手段では、中間層43は、複合物上の接着剤34の配置を制御することによって、または放射線不透過特性をもたず、所望のパターンで複合物の上に配置される別の接着剤を使用することによって、放射線不透過性のパターンを形成するように塗布される。
[0034]図4Dを参照すると、中間接着剤層43の上に第2の繊維44が配置され、接着剤34によって下にある第1の繊維42に付着される。第2の繊維44は、好ましくは前述の繊維材料のいずれかから構成され、より好ましくは第1の繊維42と同一の単一の超高分子量ポリエチレンまたはTechnora(登録商標)繊維である。第2の繊維44は、基礎バルーン38の周りに円周方向に巻き付けて、バルーン12の長手方向の長さに沿って螺旋状に延びる円周方向の繊維層を形成することが好ましい。図4D〜4Eを参照すると、好ましくは第1の接着剤層40と同一の第2の接着剤層46は、基礎バルーン38、層40および43、ならびに繊維42および44の複合物の外側に塗布される。これらの繊維は、第2の繊維44の層が第1の繊維42の層の上に配置されるように、層状に配置されることが好ましい。別法として、これらの繊維は、単一の層内に織物または編物の構造を形成し、第1の繊維42は、第1の織物層を形成するように配置され、また第2の繊維44は、それ自体で、または別の繊維とともに織物を形成して第2の織物層を形成するように配置される。別の代替手段では、第1の繊維42と第2の繊維44は、織物または編物の構造をともにつなぎ合わせて、単一の織物または編物層を形成する。
[0035]図4D〜4Eには図示しないが、第2の接着剤層46はまた、バルーン12の外側保護フィルム(図示せず)に接合することが好ましい。バルーン表面に対する耐摩耗性を提供するように、そして下にある繊維を保護するように、バルーンの外側表面上に外側保護フィルムを含むことが好ましい。このフィルムは、耐摩耗材料であることが好ましい。耐摩耗材料の例には、ポリエステル、ポリアミド、ポリアミド−ポリエーテルブロック共重合体、ポリウレタン、Surlyn(登録商標)などのイオノマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリウレタンまたはポリエチレンなどの架橋性材料が含まれる。耐摩耗材料として、Pebax(登録商標)などのポリエーテルブロック共重合体が使用されることが好ましい。代替実施形態では、外側保護フィルムは、製造中に熱が加えられるとき、第2の接着剤層46を溶融および溶解させることによって形成される。別の代替手段では、外側保護フィルムは、バルーンに追加の放射線不透過性を与えるために、フィルム内に分散された放射線不透過性材料を含む。
[0036]別の代替手段では、放射線不透過性接着剤をフィルムに接合する代わりに、または接着剤自体から保護フィルムを形成する代わりに、保護被覆がバルーンに塗布される。耐摩耗性を提供する保護被覆の例には、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリビニルブチラール、硝酸セルロース、ポリ酢酸ビニル、フェノールホルムアルデヒド樹脂などのフェノール樹脂、およびアミノホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂が含まれる。保護被覆は、追加の放射線不透過性をバルーンに与えるために、その中に分散された何らかの放射線不透過性材料を含むことが好ましい。
[0037]積層された複合構造(基礎バルーン、繊維、接着剤層、および外側保護フィルムまたは被覆からなる)を統合して溶解されたバルーン壁にするために、複合物は、これらの層をともに密接に接合させる条件に露出される。熱および圧力を使用してバルーン12の複合物を型の中で加熱して複合材料を溶解し、統合された構造にすることが好ましい。また、接着剤が熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性材料である場合、熱を加えることで接着剤を柔らかくして流動化させ、バルーンの複合材料に接合させることが好ましい。また、接着剤が触媒を含有する場合、または硬化するには2つの成分の反応を必要とする2液型材料である場合、熱を加えることで硬化プロセスを加速させる手段を提供することが好ましい。
[0038]各接着剤層は、単一の塗布で塗布されることが好ましい。別法として、各接着剤層は、放射線不透過性材料の所望の層厚さまたは所望の性質を実現するために、複数の塗布の複合物として塗布される。接着剤34は、好ましくは2〜100ミクロンの径方向の厚さを有し、より好ましくは3〜50ミクロンの径方向の厚さを有し、また最も好ましくは10〜40ミクロンの径方向の厚さを有する。繊維強化材を有する好ましい実施形態では、中間層43は、第1の繊維42と第2の繊維44の間の径方向の接触を可能にする厚さを有し、その結果、中間層43の接着剤34を隣接する第1の繊維42または第2の繊維44の隣接する巻線間の空間内へ動かしてその空間を占有させ、それによって中間層43は、バルーン壁28内に存在できるが、バルーン壁28の径方向の厚さを増加させない。図4Fおよび4Gは、中間接着剤層43が存在するがバルーン壁28の径方向の厚さを増加させない、それぞれ図4Dおよび4Eに示す実施形態に対する代替実施形態を示す。代替手段では、放射線不透過特性または放射線不透過性でない特性を有する接着剤層の一部は、積層プロセス中に柔らかくなって流動する材料からなる。
[0039]放射線不透過性バルーンの他の実施形態も同様に構築されるが、強化繊維をもたない。この代替実施形態では、バルーンは、基礎バルーンと、基礎バルーンの外側表面上の放射線不透過性接着剤層と、放射線不透過性接着剤の外側表面を覆うフィルムまたは被覆などの最終の保護層とを有する。放射線不透過性接着剤は、バルーンに放射線不透過性を与え、また基礎バルーンを保護外層に接合させる。
[0040]別法として、接着剤34はパターンで塗布される。パターンは、中間接着剤層43を塗布するときに接着剤34を選択的に塗布することによって、たとえば、中間接着剤層43を塗布する前に狭いPTFEテープを使用して第1の繊維42を覆い、バルーン複合物の領域をマスキングすることによって作られることが好ましい。次いで、中間接着剤層43を塗布した後、PTFEテープを除去して、接着剤34をもたない領域を露出させる。次いで、放射線不透過性材料36をもたない放射線不透過性でない接着剤層を塗布して、バルーン複合物全体を被覆し、それによって第1の繊維42および中間接着剤層43の上に追加の放射線不透過性でない接着剤層を配置し、PTFEテープによって覆われていた領域を埋める。
[0041]別法として、図4A〜4Eおよび図4F〜4Gに示す製造プロセスは、基礎バルーン38の代わりに金型または心金を使用することで実現される。バルーン12を積層した後、次に金型または心金を除去して基礎バルーン38をもたないバルーン壁を残し、第1の接着剤層40および第1の繊維42にバルーン12の内部表面を形成させる。
[0042]別の代替手段では、バルーン12は、バルーン12上の特有の位置を識別する放射線不透過性マーカを形成するために、バルーン端部15などの所定の位置で、好ましくは第1の繊維42と第2の繊維44の間にマーカストリップ、マーカフィラメント、またはマーカリングなどのマーカ材料層を含む。放射線不透過性マーカは、バルーン壁28の残り部分の放射線不透過性とは異なる放射線不透過性を有することが好ましい。マーカストリップ、フィラメント、またはリングは、放射線不透過性、可撓性、可鍛性、および加工性の好ましい特性を呈する材料から作られることが好ましい。マーカとして使用するのに適切な材料には、タンタル、スズ、銀、金、白金、レニウム、イリジウム、パラジウム、ハフニウム、タングステン、ランタン、およびX線を吸収する他の金属が含まれる。好ましい材料には、銀およびスズが含まれる。
[0043]収縮したバルーン12は、折り畳んでバルーン12自体に円周方向に巻き付けて、バルーン12に対するプロファイルを低減することが好ましい。巻き付けられたバルーン12は、カテーテルチューブ14の外径に類似またはほぼ一致する外径を有するプロファイルを呈することが好ましい。図5A〜5Bは、例示的な折り畳まれたバルーンを示す。図6A〜6Bを参照すると、巻き付けられたバルーン12の外側の一部分は、医療用デバイス48をしぼんだ状態で保持するように形成される。医療用デバイス48は、搬送径まで圧縮されまたはしぼんだステントであることが好ましい。バルーン12を膨張させることで、医療用デバイス48の内部に拡大する力を加えて、より大きい直径まで拡大させることが好ましい。医療用デバイス48が拡大した後、安定した拡大構成を維持するように設計される場合、バルーン12は、収縮されて医療用デバイス48の内部から撤退され、それによって医療用デバイス48から分離されることが好ましい。
[0044]図7Aを参照すると、収縮したバルーン12は、管52内に挿入されて、当該領域50に対して位置決めされることが好ましい。図7Bを参照すると、位置決めした後、バルーン12を膨張させて、バルーンの外側表面を当該領域50内で管52の壁に接触させて押し付けることが好ましい。収縮したバルーン12上に医療用デバイス48が取り付けられた代替実施形態では、バルーン12を膨張させることで医療用デバイス48を拡大させて、医療用デバイスの外側を管壁に押し付け、治療効果を実現する。バルーン12は、管腔を通ってバルーンの内部へ搬送される膨張流体で膨張されることが好ましい。
[0045]バルーン壁が製造されるとき、バルーン12に対する総放射線透過量を規定するバルーン壁28内の放射線不透過性材料36の量は固定される。図7Aおよび7Bを参照すると、バルーン12内で放射線不透過性材料の量を一定にすることで、折り畳まれたバルーン12内ではバルーン12の接着剤34内の放射線不透過性材料36がともにぎっしり詰まるため、バルーンが完全にまたは部分的に折り畳まれ、収縮し、空になり、しぼみ、かつ/または塩水などの膨張流体でごくわずかしか充填されないとき、放射線透過密度は、比較的強度の高い平均放射線不透過画像(膨張したバルーンの放射線不透過画像と比較)を呈する。収縮したバルーン12はまた、膨張したバルーンと比較すると、比較的大きい放射線不透過密度を有する。また、膨張プロセス中にバルーン壁28内の放射線不透過性材料36が、カテーテルの長手方向軸からの径方向の距離がより大きいところへ離れて相対的なより明るい放射線不透過画像をもたらすため、バルーン12の画像の中心部分は、バルーンが膨張流体で完全に膨張されたとき、比較的はっきりしない放射線不透過画像を呈する放射線透過画像強度を提供する。また、壁の画像が傾斜した角度で得られ、撮像放射が壁の表面に対してほぼ平行の方向に壁を通過または反射し、それによって放射が壁を直角に通過するときと比較すると、放射は追加の放射線不透過性材料の影響を受けるため、バルーンの画像内のバルーンの縁部は、膨張中およびその後、比較的強度の高い画像を維持する。また、バルーンの膨張に起因してバルーン体積が増大するため、全体として膨張したバルーン12の放射線透過画像強度は、バルーンが膨張するにつれて比較的低減される。また全体として、バルーン12の放射線不透過画像は、バルーン12がバルーン12の収縮した状態と膨張した状態で提供される放射線不透過性の両極端間を進むにつれて変動し、収縮したバルーンではより強度の高い放射線不透過画像が提供され、膨張したバルーンではより強度の低い放射線不透過画像が提供される。さらに、バルーンの画像の中心は、収縮したときは比較的強度の高い画像を呈し、膨張したときは比較的強度の低い画像を呈し、バルーンの画像の縁部は、比較的一定の放射線不透過画像を呈する。
[0046]したがって、バルーン12の放射線透過密度は、バルーン12が収縮した状態と膨張した状態の間を遷移するときに変化し、これは直接、バルーン壁28内の固定の量の放射線不透過性材料36に対する任意の点のバルーンの体積に対応する。具体的には、放射線不透過性のバルーン12の中心の画像は、放射線写真では、バルーンが膨張したときにより明るくなり、一方放射線不透過性でない従来のバルーンは、放射線不透過性の膨張流体が存在するため、放射線写真では、バルーン画像の中心でより暗くなる。
[0047]バルーン12全体の放射線透過密度は、放射線不透過性材料36の固定の量とバルーン12の体積全体を比較することによって決定される。バルーン壁28内の放射線不透過性材料の総量が一定であるため、バルーン体積の変化により、放射線透過密度が変化する。図7Aを参照すると、折り畳まれたバルーン12の比較的小さい体積内に固定の体積の放射線不透過性材料36が含有されるため、折り畳まれたバルーン12の放射線透過密度は比較的高い。図7Bを参照すると、膨張したバルーン12の比較的大きい体積内に固定の体積の放射線不透過性材料36が含有されるため、膨張したバルーン12の放射線透過密度は比較的低い。完全に収縮して折り畳まれたバルーンと、完全に膨張したバルーンの間の放射線透過密度の平均的な変化は、これらの2つの状態のバルーンの直径の変化に比例する。
[0048]典型的な医療手順中、バルーンは通常、蛍光透視鏡上で、バルーンの主軸に対して垂直な位置から撮像されると考えられる。この観点から考えると、バルーン壁内の放射線不透過性材料の分布により、均一でない画像が提供されると有利である。放射線不透過性のバルーン12は、バルーン画像の縁部およびそのすぐ近くでは材料の放射線不透過性がより高く、バルーンの中心領域ではより低いように見える画像を提供する。したがって、バルーンが膨張したとき、バルーンの中心領域の画像強度は、さらにいっそう減少する。以下の表1は、典型的な構造の様々な寸法のバルーンに対する平均放射線透過密度の変化、ならびにバルーンの中心領域で発生する変化を示す。
Figure 0006751733
[0049]完全に収縮したバルーンと完全に膨張したバルーンの間の総放射線透過画像強度の低減は、好ましくは35〜95%の範囲であり、より好ましくは60〜90%の範囲である。
[0050]蛍光透視鏡下で見たバルーン内の放射線不透過性接着剤の分布は、放射線不透過性の造影剤で充填された放射線不透過性でないバルーンと比較すると、本発明の重要な特徴である。図8および9は、この効果を示す。撮像に使用されるX線が、バルーンの長手方向軸に対して大まかに垂直の方向にバルーンを通過するため、X線ビームが遭遇する放射線不透過性接着剤の量は、バルーン画像の縁部内に配置されたバルーン画像の他の領域と比較すると、バルーンの縁部およびそのすぐ近くで著しく大きくなる。こうしてバルーン画像の縁部でX線との相互作用がより大きくなることで、バルーンの画像では、画像内の縁部がはっきりする。バルーン画像中心と比較したバルーン画像縁部における放射線透過密度の増大は、膨張したバルーンの直径および放射線不透過性接着剤層の厚さに応じる。表2は、いくつかのバルーン寸法および放射線不透過性接着剤厚さに対して、撮像されたバルーンの中心と比較した、撮像されたバルーンの縁部によって提示される放射線透過画像強度の違いを示す。撮像されたバルーン縁部における放射線透過画像強度の増大は、撮像されたバルーン中心と比較すると、560%から2000%を超える範囲である。
Figure 0006751733
[0051]放射線不透過性接着剤をもつバルーンの撮像されたバルーン縁部の強度は、放射線不透過性の造影剤で充填された従来の放射線不透過性でないバルーンによって生成される撮像されたバルーン縁部の強度と同等である。図8A〜9Bは、この比較で観察される放射線透過画像強度の分布を示す。X線が放射線不透過性接着剤をもつバルーンの側へ向けていることを示す図8A、およびX線撮像によって提供される画像強度を表す図8Bに示すように、バルーン画像強度は、バルーンの撮像された縁部で最も高くなる。それと比較して、X線が放射線不透過性の造影剤で充填された従来のバルーンの側へ向けられていることを示す図9A、およびX線撮像によって提供される画像強度を表す図9Bでは、バルーン画像強度は、バルーンの縁部には存在せず、造影剤によって提示される形の撮像された縁部近傍ではごくわずかの高さしかない。したがって、造影剤を使用する従来のバルーンでは、X線がバルーン自体を撮像しないため、そして造影剤によって輪郭を引き立たせた形の縁部付近で撮像される造影剤の厚さが、撮像されたバルーンの中心で提示される厚さと比較すると最小または無視できるほどしかないため、撮像されたバルーン縁部が曖昧でかつはっきりしないと考えられる。
[0052]図7Aおよび7Bを参照すると、バルーン壁28自体(あらゆる膨張流体またはバルーンの体積を無視)は、バルーン12の膨張状態に対して変化しない、すべての膨張状態でバルーン12の画像を提供する一定のバルーン壁放射線透過密度を有する。収縮したバルーン12が折り畳まれたとき、バルーン壁28は、バルーン壁28内の放射線不透過性材料36の密度が変化していないため、バルーンが膨張したときと同じ総放射線不透過性を呈する。図7Aに示すように、折り畳まれたバルーン壁28の提示された放射線不透過画像は、バルーン壁28の折り畳まれた部分の付加的な放射線不透過性であり、したがって、折り畳まれたバルーンの総放射線不透過性は、バルーン壁の各折畳みの放射線不透過性の寄与の関数または係数である。
[0053]バルーン12の膨張は、カテーテルチューブ14を介してバルーン12の内部へ膨張流体を供給することによって実現されることが好ましい。膨張流体は、生理的食塩溶液と放射線不透過性の造影剤の混合物、または純粋な生理的食塩溶液であることが好ましい。利用可能な造影剤には、アセトリゾエート(Diaginol、Urokon)、ジアトリゾエート(Angiographin、Renografin、Urovison)、イオダミド(Uromiro)、イオグリケート(Rayvist)、イオタラメート(Conray)、イオキシタラメート(Telebrix)、イオトロラン(Isovist)、イオジキサノール(Visipaque)、イオヘキソール(Omnipaque)、イオペントール(Imagopaque)、およびイオベルソール(Optiray)を含めて、単量体または二量体構造のヨウ素化合物が含まれる。別のタイプの造影剤には、Dotarem、Omniscan、Eovist、Prohance、およびMultihance製品などの市販の製品内に提供されるガドリニウム、ホルミウム、マンガン、またはジスプロシウムなどの希土類または他の重金属種のキレートが含まれる。膨張流体は、放射線不透過性流体の濃度が50%未満になるように準備されることが好ましい。膨張流体の放射線不透過性流体の濃度は、好ましくは0%(純粋な塩水溶液)〜約40%であり、さらにより好ましくは約0〜20%の範囲内であり、さらにより好ましくは約0〜5%の範囲内であり、最も好ましくは0%の濃度である。
[0054]通常、放射線不透過性流体は、純粋な生理的食塩水の粘性より大きい粘性を有すると考えられる。同様に、塩水と放射線不透過性流体の混合物は、希釈していない放射線不透過性流体より小さいが純粋な塩水の粘性よりやはり大きい粘性を有すると考えられる。放射線不透過性流体および塩水/放射線不透過性流体の混合物の粘性をより大きくすると、そのような流体は、所与の圧力で、同じ条件下で純粋な塩水で観察される動きよりゆっくりと管材内を流れることも考えられる。したがって、純粋な塩水と比較して放射線不透過性流体の粘性がより大きいことで、管材内で放射線不透過性流体を押し流すには、より大きいヘッド圧力を必要とし、また同じ条件下で、塩水で実現されるバルーン膨張時間を実現するには、より大きいヘッド圧力を必要とする。したがって、放射線不透過性流体の粘性が比較的高いことで、バルーン12は、純粋な塩水で膨張されるバルーンと比較すると、よりゆっくりと充填される。この効果は、バルーン収縮とともにさらにはっきりする。これは、膨張とは異なり、収縮中は、バルーン内の流体に高い圧力をかけてカテーテルから流し出すことができないためである。流体を流し出すのに利用可能な最大圧力は、利用可能な環境大気圧(14.7psiまたは1気圧)に依存する真空に制限される。したがって、バルーンの収縮には、カテーテル構造およびバルーン寸法に応じて相当な時間がかかる可能性がある。これらの要因はすべて、従来のバルーンおよび放射線不透過性の撮像の使用を伴う医療手順を完了するのに必要な時間および/または労力を増大させ、そしてバルーン膨張または収縮を実現するのに必要な時間を増大させると考えられる。
[0055]膨張流体の密度(塩水中の放射線不透過性流体の濃度)とバルーン収縮時間の関係を表3に示す。
Figure 0006751733
[0056]したがって、例示的な放射線不透過性のバルーンは、放射線不透過性のバルーン壁をもたない既存のバルーンに勝る利点を提供する。例示的なバルーンは、従来のバルーンで使用されるより粘性の低い流体で膨張されながら、撮像システムで画像を生成するため、より速い膨張および収縮時間を提供する。また、例示的なバルーンは、放射線不透過性の低いまたは放射線不透過性のない流体を使用するバルーンを提供し、したがってバルーンを膨張させて撮像するより簡単でかつ安価な方法を提供する。膨張溶液が純粋な塩水溶液であるとき、溶液を混合する時間および費用は、バルーン膨張および収縮プロセスから完全に排除される。
[0057]バルーン壁内に放射線不透過性接着剤を含有するバルーンを用いて、収縮時間を低減させ、バルーンを容易に収縮できるようにすることで、医療手順中に起こりうる潜在的に深刻な問題も回避する。造影剤を含有する粘性の流体では、バルーンが収縮したように見えるが、見掛けは収縮したバルーン内に著しい量の造影剤を残す可能性がより高いと考えられる。その後カテーテルを動かして、見掛けは収縮したバルーンを導入器チューブ内に移すことによって、患者からカテーテルの抜取りを開始するとき、見掛けは収縮したバルーン内に残っている造影剤をバルーンの遠位端部の方へ押しやってバルーンの最遠位端部を膨張させる可能性があり、これによりバルーンが導入器チューブ内へ完全に撤退するのを阻止する。この状態は、バルーン内に閉じ込められた造影剤のボーラスを押すにつれて、バルーンのさらなる収縮を可能にする膨張/収縮の通し穴が、構築する導入器チューブによりバルーンにかかる圧力によって閉じられる可能性があるため、さらに悪化する。理解できるように、そのような状況の結果、患者にとって有害な健康上のリスクを生じさせ、バルーンを破裂させて造影剤を放出し、また医療手順の長さおよび複雑さを増大させる可能性がある。
[0058]バルーン壁内に放射線不透過性接着剤をもつバルーンの追加の実施例を以下に提供する。
〔実施例1〕
[0060]ガラス混合容器内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性接着剤が準備された。
1)溶剤中に約8.5重量%のポリウレタンを有するTecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤54グラム、
2)公称粒子寸法0.5ミクロンのタングステン粉末24.5グラム、および
3)メチルエチルケトン(MEK)36.6グラム。
これらの成分を混合して、約25重量%の固体の均一の組成をもつ接着剤を作った。
[0061]直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを心金に取り付けて、バルーンを膨張させた。膨張したバルーンに放射線不透過性接着剤を噴霧して、バルーンの表面を覆って均一の量の接着剤を配置した。接着剤は、バルーンの表面上で急速に乾燥させた。乾燥した接着剤は、約26体積%のタングステンおよび74体積%のポリウレタンを含有した。
[0062]次いでバルーンには、Pebax(登録商標)として市販のポリエーテル−ポリアミド共重合体フィルムの薄片を螺旋状に巻き付けた。巻き付ける間に、約0.0127mm(0.0005インチ)のフィルム厚さを延ばして、厚さをさらに低減させた。巻き付けた後、ある寸法および形状の積層型内にバルーンを配置して、熱および圧力をバルーン表面に加えた。バルーンは、約摂氏104.4度(華氏220度)の温度まで加熱され、バルーンの表面に加えられた圧力により、放射線不透過性の積層接着剤が流動し、バルーンとPebax(登録商標)フィルムを統合させた。
[0063]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが0.1143mm(0.0045インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。同じ寸法の従来のPETバルーンの制御では、同じX線撮像下で可視画像を示さなかった。
〔実施例2〕
[0065]ガラス混合コンテナ内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。
1)Tecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤61グラム、
2)三酸化ビスマス粉末14.6グラム、
3)MEK24.4グラム、および
4)アセトン15グラム。
これらの成分を混合して、約17重量%の固体の均一の組成をもつ接着剤を作った。
[0066]実施例1に記載のように、直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、接着剤を噴霧して乾燥させた。乾燥した接着剤は、約26体積%の三酸化ビスマスおよび74体積%のポリウレタンを含有した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層バルーンを作った。
[0067]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが0.1168mm(0.0046インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。
〔実施例3〕
[0069]プラスチック混合コンテナ内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。
1)Tecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤297グラム、
2)三酸化ビスマス粉末146グラム、
3)MEK119グラム、および
4)アセトン238グラム。
これらの成分をともに簡単に混合し、次いで酸化アルミニウムセラミックボールを充填した実験用ボールミルジャー内に充填した。次いで、ジャーをボールミルローラ上で24時間転がして、三酸化ビスマスの粒子寸法を低減させ、その後、混合物をボールミルから取り出してガラスコンテナ内に貯蔵した。その結果、約18重量%の固体の均一の組成をもつ接着剤が得られた。
[0070]実施例1に記載のように、直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、接着剤の薄い被覆を噴霧して乾燥させた。乾燥した接着剤は、約43体積%の三酸化ビスマスおよび57体積%のポリウレタンを含有した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層バルーンを作った。
[0071]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが0.1651mm(0.0065インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。積層接着剤内の三酸化ビスマスの濃度がより高いため、また接着剤層がより厚いため、これらのバルーンに対する画像は、実施例2で準備したバルーンの場合より強度が高かった。
〔実施例4〕
[0073]ガラス混合コンテナ内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。
1)Tecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤78グラム、
2)粒子寸法がミクロン以下のタングステン粉末78.2グラム、
3)MEK31.3グラム、および
4)アセトン62.5グラム。
これらの成分を完全に混合して、約25.4重量%の固体の均一の組成を有する接着剤を作った。
[0074]実施例1に記載のように、直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、接着剤を噴霧して乾燥させた。乾燥した接着剤は、約42体積%のタングステンおよび58体積%のポリウレタンを含有した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層バルーンを作った。
[0075]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが0.1524mm(0.006インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。実施例1と比較すると、積層接着剤内のタングステンの濃度がより高いため、また接着剤層がより厚いため、これらのバルーンに対する画像は、実施例1で準備したバルーンの場合より強度が高かった。
〔実施例5〕
[0077]プラスチック混合コンテナ内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。
1)Tecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤308グラム、
2)公称粒子寸法5ミクロンの酸化セリウム粉末123グラム、
3)MEK123グラム、および
4)アセトン246グラム。
これらの成分をともに簡単に混合し、次いで酸化アルミニウムセラミックボールを充填した実験用ボールミルジャー内に充填した。次いで、ジャーをボールミルローラ上で24時間転がして、酸化セリウムの粒子寸法を低減させ、その後、混合物をボールミルから取り出してガラスコンテナ内に貯蔵した。その結果、約19重量%の固体の均一の組成をもつ接着剤が得られた。
[0078]実施例1に記載のように、直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、接着剤を噴霧して乾燥させた。乾燥した接着剤は、約43体積%の酸化セリウムおよび57体積%のポリウレタンを含有した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層バルーンを作った。
[0079]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが約0.1575mm(0.0062インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。
〔実施例6〕
[0081]実施例5に記載のように、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、わずかな量の接着剤を噴霧して乾燥させた。次いで、接着剤層には、Spectra(登録商標)糸として市販の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)から構成された50デニールの糸を円周方向に巻き付けた。この糸を2.54cm(1インチ)当たり約50本のピッチで施して、バルーンに巻き付けた。次いで、巻き付けたバルーンには、追加の放射線不透過性接着剤を、繊維の周りを埋めて繊維を覆うのに十分なほど噴霧した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層繊維強化バルーンを作った。
[0082]その結果、繊維強化した放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが約0.1626mm(0.0064インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。
〔実施例7〕
[0084]プラスチック混合コンテナ内に以下の成分を追加することによって、放射線不透過性の積層接着剤が準備された。
1)Tecoflex(登録商標)1−MP接着剤として入手可能なポリウレタン積層接着剤278グラム、
2)公称粒子寸法5ミクロンの酸化セリウム粉末89グラム、
3)MEK112グラム、
4)アセトン223グラム、および
5)フタロシアニングリーン顔料0.22グラム。
これらの成分をともに簡単に混合し、次いで酸化アルミニウムセラミックボールを充電した実験用ボールミルジャー内に充填した。次いで、ジャーをボールミルローラ上で24時間転がして、酸化セリウムの粒子寸法を低減させ、その後、混合物をボールミルから取り出してガラスコンテナ内に貯蔵した。その結果、約16重量%の固体の均一の薄緑色の組成をもつ接着剤が得られた。
[0085]実施例1に記載のように、直径12mmで、約0.0508mm(0.002インチ)の2倍の壁厚さをもつポリエチレンテレフタレート(PET)血管形成バルーンを取り付け、薄い接着剤層を噴霧して乾燥させた。乾燥した接着剤は、約38体積%の酸化セリウムおよび62体積%のポリウレタンを含有した。次いで、実施例6に記載のように、バルーンの周りに50デニールのSpectra(登録商標)糸を円周方向に巻き付けた。接着剤層の緑色は、巻付けプロセス中の繊維の視覚化を容易にした。次いで、追加の放射線不透過性接着剤を、繊維の周りを埋めて繊維を覆うのに十分なほど塗布した。次いで実施例1に記載のように、バルーンにはPebax(登録商標)フィルムを螺旋状に巻き付け、熱および圧力下で積層させて、統合された積層バルーンを作った。
[0086]その結果、放射線不透過性の血管形成バルーンでは、壁厚さが約0.1448mm(0.0057インチ)と2倍になった。これらのバルーンは、X線撮像によって試験され、造影剤で充填する必要なく、優れた視認性を示した。
[0087]本発明について、特定の実施形態を参照して開示したが、添付の特許請求の範囲に規定する本発明の領域および範囲を逸脱することなく、記載の実施形態に対して多数の修正、改変、および変更が可能である。たとえば、様々な実施形態で提供した範囲および数値は、公差のため、環境上の要因および材料品質の変動のため、そしてバルーンの構造および形状の修正のために変動する場合があり、したがって近似と見なすことができ、また「ほぼ(approximately)」という用語は、関連する値がそのような要因のために最小でも変動する可能性があることを意味する。したがって、本発明は、記載の実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲およびその等価物の言語によって定義される範囲全体を有するものとする。
〔態様1〕
長手方向のバルーン軸の周りに配置された第1のバルーン壁層と、
前記第1のバルーン壁層の外側に配置された第2のバルーン壁層と、
前記第1のバルーン壁層と前記第2のバルーン壁層の間に配置された、放射線不透過特性を有する接着剤と
を含むバルーン。
〔態様2〕
態様1に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの長さ全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様3〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの円周全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様4〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第1のバルーン壁層が第1の繊維層を含む、バルーン。
〔態様5〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第2のバルーン壁層が第2の繊維層を含む、バルーン。
〔態様6〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第1のバルーン壁層が、前記軸に対して少なくとも部分的に平行の方向に配置された繊維を有し、前記第2のバルーン壁層が、前記軸の周りで円周方向に配置された繊維を有する、バルーン。
〔態様7〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記接着剤が、接着剤基剤と、前記接着剤基剤内に分布された放射線不透過性材料とを有する、バルーン。
〔態様8〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第1または第2のバルーン壁層の繊維が、前記バルーンの表面によって画定される方向に変動する前記バルーン壁層の繊維密度を規定する、バルーン。
〔態様9〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第1または第2のバルーン壁層が、前記バルーンの表面によって画定される方向に変動する前記バルーン壁層の厚さを含む、バルーン。
〔態様10〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記放射線不透過性材料が、前記第1のバルーン壁層によって前記バルーンの外部環境から分離される、バルーン。
〔態様11〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記放射線不透過性材料が、前記第2のバルーン壁層によって前記バルーンの内部環境から分離される、バルーン。
〔態様12〕
バルーンであって、
第1および第2のバルーン壁層と、前記第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤とを有するバルーン壁を含み、前記バルーンが、第1の膨張状態で第1の放射線不透過性を有し、また第2の膨張状態で異なる第2の放射線不透過性を有し、前記バルーン壁の第3の放射線不透過性が、前記第1および第2の膨張状態間で一定のままであり、前記第1または第2の放射線不透過性が、前記第3の放射線不透過性の係数である、バルーン。
〔態様13〕
態様12に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの長さ全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様14〕
態様12〜13のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの円周全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様15〕
態様12〜14のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンが、前記第1および第2の膨張状態間で遷移し、膨張流体が、放射線不透過性材料を含有しない、バルーン。
〔態様16〕
態様12〜15のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第3の放射線不透過性の前記係数が、撮像デバイスによって生成される図で、前記バルーン壁の一部分を前記バルーン壁の別の部分の後ろに位置決めすることから導出される、バルーン。
〔態様17〕
態様12〜16のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記第3の放射線不透過性の前記係数が、前記バルーン壁を折り畳むことから導出される、バルーン。
〔態様18〕
態様12〜17のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記係数が、前記第3の放射線不透過性の倍数である、バルーン。
〔態様19〕
バルーンであって、
第1および第2のバルーン壁層と、前記第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤とを有するバルーン壁を含み、前記バルーンが、前記バルーンの収縮した放射線透過密度と、前記バルーンのより少ない膨張した放射線透過密度とを有する、バルーン。
〔態様20〕
態様19に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの長さ全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様21〕
態様19〜20のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの円周全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様22〕
態様19〜21のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記収縮および膨張した放射線透過密度が、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値によって規定される、バルーン。
〔態様23〕
態様22に記載のバルーンにおいて、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの膨張した状態と収縮した状態の間で一定のままである、バルーン。
〔態様24〕
態様19〜23のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンの前記膨張した放射線透過密度が、完全に収縮したバルーンの前記収縮した放射線透過密度によって提供される画像強度の35%〜95%である画像強度を提供する、バルーン。
〔態様25〕
態様19〜23のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンの前記膨張した放射線透過密度が、完全に収縮したバルーンの前記収縮した放射線透過密度によって提供される画像強度の約60%〜90%である画像強度を提供する、バルーン。
〔態様26〕
態様19〜23のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した平均放射線透過密度が、完全に収縮したバルーンの収縮した平均放射線透過密度の約15%〜95%である、バルーン。
〔態様27〕
バルーンであって、
第1および第2のバルーン壁層と、前記第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤とを有するバルーン壁を含み、前記バルーンが、前記バルーンが収縮した状態から膨張した状態に変化すると低減する放射線不透過画像強度を有する、バルーン。
〔態様28〕
態様27に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの長さ全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様29〕
態様27〜28のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーンの円周全体に沿って配置される、バルーン。
〔態様30〕
態様27〜29のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記放射線透過画像強度が、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値によって規定される、バルーン。
〔態様31〕
態様30に記載のバルーンにおいて、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの膨張した状態と収縮した状態の間で一定のままである、バルーン。
〔態様32〕
態様27〜31のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンが完全に収縮した状態から前記膨張した状態に変化すると、前記放射線透過画像強度が約35%〜95%低減する、バルーン。
〔態様33〕
態様27〜31のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンが完全に収縮した状態から前記膨張した状態に変化すると、前記放射線透過画像強度が約60%〜90%低減する、バルーン。
〔態様34〕
態様27〜31のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した平均放射線透過密度が、完全に収縮したバルーンの収縮した平均放射線透過密度の約15%〜95%である、バルーン。
〔態様35〕
バルーンを撮像する方法であって、
前記バルーンの第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性接着剤を撮像するステップを含む、方法。
〔態様36〕
態様35に記載の方法において、前記撮像するステップが、前記接着剤を前記バルーンの長さ全体に沿って撮像するステップを含む、方法。
〔態様37〕
態様35〜36のいずれかに記載の方法において、前記撮像するステップが、前記接着剤を前記バルーンの円周全体に沿って撮像するステップを含む、方法。
〔態様38〕
態様35〜37のいずれかに記載の方法において、前記バルーンを第1の膨張状態および第2の膨張状態で撮像するステップと、前記第1および第2の膨張状態間で一定のままである前記バルーン全体の放射線不透過性を撮像するステップとをさらに含む、方法。
〔態様39〕
態様35〜38のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの第1の放射線不透過性を第1の膨張状態で撮像するステップと、前記バルーンの第2の放射線不透過性を第2の膨張状態で撮像するステップと、前記第1および第2の膨張状態間で一定のままであるバルーン壁の第3の放射線不透過性を撮像するステップとをさらに含む、方法。
〔態様40〕
態様35〜39のいずれかに記載の方法において、放射線不透過性材料を含有しない膨張流体で前記バルーンを膨張させるステップをさらに含む、方法。
〔態様41〕
態様35〜40のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが膨張するにつれて、前記バルーンの放射線透過密度の低減を撮像するステップをさらに含む、方法。
〔態様42〕
態様35〜41のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが膨張するにつれて、前記バルーンの放射線不透過画像の強度の低減を撮像するステップをさらに含む、方法。
〔態様43〕
態様35〜42のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値で、前記バルーンの放射線透過密度を規定するステップをさらに含む、方法。
〔態様44〕
態様43に記載の方法において、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの収縮した状態と膨張した状態の間で一定のままである、方法。
〔態様45〕
態様35〜44のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの完全に収縮した放射線透過密度と比較すると、前記バルーンの膨張した放射線透過密度を約35%〜95%低減させる、方法。
〔態様46〕
態様35〜44のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの完全に収縮した放射線透過密度と比較すると、前記バルーンの膨張した放射線透過密度を約60%〜90%低減させる、方法。
〔態様47〕
態様35〜44のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが完全に膨張した状態に膨張すると、前記バルーンの収縮した平均放射線透過密度を約15%〜95%低減させる、方法。
〔態様48〕
バルーンを作製する方法であって、
第1のバルーン壁層で長手方向のバルーン軸を画定するステップと、
前記第1のバルーン壁層の外側に、接着剤成分、および前記接着剤成分内に分布された放射線不透過性材料を含む接着剤を塗布するステップと、
前記第1のバルーン壁層の外側に第2のバルーン壁層を配置するステップとを含む、方法。
〔態様49〕
態様48に記載の方法において、前記塗布するステップが、前記接着剤を前記バルーンの長さ全体に沿って配置するステップを含む、方法。
〔態様50〕
態様48〜49のいずれかに記載の方法において、前記塗布するステップが、前記接着剤を前記バルーンの円周全体に沿って配置するステップを含む、方法。
〔態様51〕
態様48〜50のいずれかに記載の方法において、前記第1のバルーン壁層内に第1の繊維層を配置するステップをさらに含む、方法。
〔態様52〕
態様48〜51のいずれかに記載の方法において、前記第2のバルーン壁層内に第2の繊維層を配置するステップをさらに含む、方法。
〔態様53〕
態様48〜52のいずれかに記載の方法において、前記第1のバルーン壁層内で、前記軸に対して少なくとも部分的に平行の方向に繊維を配置するステップと、前記第2のバルーン壁層内で、前記軸の周りで円周方向に繊維を配置するステップとをさらに含む、方法。
〔態様54〕
態様48〜53のいずれかに記載の方法において、前記塗布するステップが、接着剤基剤の少なくとも2つの層を塗布するステップを含む、方法。
〔態様55〕
態様48〜54のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの表面によって画定される方向に変動する前記バルーン壁層の繊維密度を規定する前記第1または第2のバルーン壁層の繊維を配置するステップをさらに含む、方法。
〔態様56〕
態様48〜55のいずれかに記載の方法において、前記塗布および配置するステップが、前記バルーンの表面によって画定される方向に変動する前記第1または第2のバルーン壁層の厚さを形成するステップを含む、方法。
〔態様57〕
態様48〜56のいずれかに記載の方法において、前記配置するステップが、前記第1のバルーン壁層で前記放射線不透過性材料を前記バルーンの外部環境から分離するステップを含む、方法。
〔態様58〕
態様48〜57のいずれかに記載の方法において、前記配置するステップが、前記第2のバルーン壁層で前記放射線不透過性材料を前記バルーンの内部環境から分離するステップを含む、方法。
〔態様59〕
人体内の当該領域を治療する方法であって、
バルーン壁をもち、前記バルーン壁の第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤を有するバルーンを配置するステップと、
前記バルーンの収縮した状態で前記バルーン壁を撮像するステップと、
前記バルーンを膨張させて治療効果を実現するステップとを含む、方法。
〔態様60〕
態様59に記載の方法において、前記撮像するステップが、前記接着剤を前記バルーンの長さ全体に沿って撮像するステップを含む、方法。
〔態様61〕
態様59〜60のいずれかに記載の方法において、前記撮像するステップが、前記接着剤を前記バルーンの円周全体に沿って撮像するステップを含む、方法。
〔態様62〕
態様59〜61のいずれかに記載の方法において、前記バルーンを前記収縮した状態および膨張した状態で撮像するステップと、前記収縮した状態と膨張した状態の間で一定のままである前記バルーン全体の放射線不透過性を撮像するステップとをさらに含む、方法。
〔態様63〕
態様59〜62のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの第1の放射線不透過性を前記収縮した状態で撮像するステップと、前記バルーンの第2の放射線不透過性を膨張した状態で撮像するステップと、前記収縮した状態と膨張した状態の間で一定のままであるバルーン壁の第3の放射線不透過性を撮像するステップとをさらに含む、方法。
〔態様64〕
態様59〜63のいずれかに記載の方法において、放射線不透過性材料を含有しない膨張流体で前記バルーンを膨張させるステップをさらに含む、方法。
〔態様65〕
態様59〜64のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが膨張するにつれて、前記バルーンの放射線透過密度の低減を撮像するステップをさらに含む、方法。
〔態様66〕
態様59〜63のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが膨張するにつれて、前記バルーンの放射線不透過画像の強度の低減を撮像するステップをさらに含む、方法。
〔態様67〕
態様59〜62のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値で、前記バルーンの放射線透過密度を規定するステップをさらに含む、方法。
〔態様68〕
態様67に記載の方法において、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの収縮した状態と膨張した状態の間で一定のままである、方法。
〔態様69〕
態様59〜68のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの完全に収縮した放射線透過密度と比較すると、前記バルーンの膨張した放射線透過密度を約35%〜95%低減させる、方法。
〔態様70〕
態様59〜68のいずれかに記載の方法において、前記バルーンの完全に収縮した放射線透過密度と比較すると、前記バルーンの膨張した放射線透過密度を約60%〜90%低減させる、方法。
〔態様71〕
態様59〜68のいずれかに記載の方法において、前記バルーンが完全に膨張した状態に膨張すると、前記バルーンの収縮した平均放射線透過密度を約15%〜95%低減させる、方法。
〔態様72〕
前記態様のいずれかに記載のバルーン壁において、タングステン、タンタル、銀、スズ、白金、金、イリジウム、硫酸バリウム、三酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、タングステン化合物、タンタル、および希土類金属の少なくとも1つである放射線不透過性材料を含む、バルーン壁。
〔態様73〕
前記態様のいずれかに記載のバルーン壁において、前記バルーン壁内にパターンで配置された放射線不透過性材料を含む、バルーン壁。
〔態様74〕
前記態様のいずれかに記載のバルーン壁において、前記接着剤内に配置された繊維層を含む、バルーン壁。
〔態様75〕
前記態様のいずれかに記載のバルーン壁において、繊維が前記軸に対して平行に配置された第1の繊維層と、前記軸の周りで螺旋状に配置された第2の繊維層とを含む、バルーン壁。
〔態様76〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約2〜60体積%の放射線不透過性材料から構成される、接着剤。
〔態様77〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約20〜45体積%の放射線不透過性材料から構成される、接着剤。
〔態様78〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約35体積%の放射線不透過性材料から構成される、接着剤。
〔態様79〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、変動する体積%の放射線不透過性材料から構成される、接着剤。
〔態様80〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの放射線不透過性のパターンを形成するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様81〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの幾何学的な放射線不透過性のパターンを映す前記バルーンの接着剤の放射線不透過性のパターンを形成するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様82〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、バルーン上で保持されるデバイスのデバイス放射線不透過性のパターンを映す前記バルーンの接着剤の放射線不透過性のパターンを形成するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様83〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの壁厚さに寄与しないように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様84〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの壁厚さに寄与しないように前記バルーン内で繊維層の繊維間に配置される、接着剤。
〔態様85〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約2〜100ミクロンの径方向の厚さを有するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様86〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約3〜50ミクロンの径方向の厚さを有するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様87〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、約10〜40ミクロンの径方向の厚さを有するように前記バルーン内に配置される、接着剤。
〔態様88〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、第1の放射線不透過画像を提供する第1の放射線不透過特性を有する第1の接着剤と、前記第1の放射線不透過画像より強度の低い第2の放射線不透過画像を提供する第2の放射線不透過特性を有する第2の接着剤とを含む、接着剤。
〔態様89〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、放射線不透過画像を提供する放射線不透過特性を有する第1の接着剤と、放射線不透過画像を提供しない第2の接着剤とを含む、接着剤。
〔態様90〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、約50%未満の放射線不透過性流体の濃度を有する膨張流体を含有する、バルーン。
〔態様91〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、放射線不透過性流体の約0〜40%の濃度を有する膨張流体を含有する、バルーン。
〔態様92〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、放射線不透過性流体の約0〜20%の濃度を有する膨張流体を含有する、バルーン。
〔態様93〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、放射線不透過性流体の約0〜5%の濃度を有する膨張流体を含有する、バルーン。
〔態様94〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、放射線不透過性流体を含まない膨張流体を含有する、バルーン。
〔態様95〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、純粋な塩水から構成される放射線不透過性流体を含有する、バルーン。
〔態様96〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、完全に膨張したバルーンから膨張流体を除去するのに約5.0〜9.2秒の収縮時間を有する、バルーン。
〔態様97〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、ノンコンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様98〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、公称の完全に膨張した状態で、定格破壊圧力で前記バルーンの外径より約0%〜5%大きい前記バルーンの外径を有するノンコンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様99〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、セミコンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様100〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、公称の完全に膨張した状態で、定格破壊圧力で前記バルーンの外径より約5%〜15%大きい前記バルーンの外径を有するセミコンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様101〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、コンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様102〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、公称の完全に膨張した状態で、定格破壊圧力で前記バルーンの外径より2倍以上大きい前記バルーンの外径を有するコンプライアントバルーンである、バルーン。
〔態様103〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、高圧バルーンである、バルーン。
〔態様104〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、約20気圧以上の定格破壊圧力を有する高圧バルーンである、バルーン。
〔態様105〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、低圧バルーンである、バルーン。
〔態様106〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、約6気圧以下の定格破壊圧力を有する低圧バルーンである、バルーン。
〔態様107〕
前記態様のいずれかに記載のバルーン壁において、複数の接着剤層を有する、バルーン壁。
〔態様108〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの表面に対して平行の方向に変動する密度を有する、接着剤。
〔態様109〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの表面に対して平行の方向に変動する径方向の厚さを有する、接着剤。
〔態様110〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、長手方向軸に対して平行の方向に変動する径方向の厚さを有する、接着剤。
〔態様111〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、織物または編物を形成する第1の繊維層を有する、バルーン。
〔態様112〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、織物または編物を形成する第2の繊維層を有する、バルーン。
〔態様113〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、織物または編物をともに形成する第1の繊維層および第2の繊維層を有する、バルーン。
〔態様114〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内にパターンを形成する、接着剤。
〔態様115〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンに隣接するデバイスのパターンと組み合わせて、前記バルーンの画像内にパターンを形成する、接着剤。
〔態様116〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーン近傍の放射線不透過性マーカのパターンと組み合わせて、前記バルーンの画像内にパターンを形成する、接着剤。
〔態様117〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの向きを示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様118〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの膨張状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様119〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの圧力の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様120〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンのバルーン壁の完全性の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様121〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーン内の漏れの状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様122〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの破裂の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様123〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの破裂の可能性の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様124〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの層剥離の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様125〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの層剥離の可能性の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様126〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの透磁率の状態を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様127〕
前記態様のいずれかに記載の接着剤において、前記バルーンの画像内に、前記バルーンの不完全な収縮を示すパターンを形成する、接着剤。
〔態様128〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、放射線不透過性マーカの放射線不透過性とは異なる前記バルーンの第1の放射線不透過性と、前記放射線不透過性マーカの前記放射線不透過性に一致する前記バルーンの第2の放射線不透過性とを有する、バルーン。
〔態様129〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記バルーンの放射線不透過性が放射線不透過性マーカの放射線不透過性とは異なる前記バルーンの第1の膨張状態と、前記バルーンの放射線不透過性が前記放射線不透過性マーカの前記放射線不透過性に一致する前記バルーンの第2の膨張状態とを有する、バルーン。
〔態様130〕
前記態様のいずれかに記載のバルーンにおいて、前記収縮したバルーンの放射線不透過性が、前記バルーン上に取り付けられたデバイスの放射線不透過性より大きい、バルーン。

Claims (14)

  1. バルーンカテーテルのバルーンであって、
    第1および第2のバルーン壁層と、前記第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤とを有するバルーン壁を含み、
    前記バルーンは、前記バルーンが収縮した状態での放射線透過密度と、前記バルーンが膨張した状態での、より少ない放射線透過密度とを有し、
    前記接着剤が、可撓性を有し、前記第1のバルーン壁層と前記第2のバルーン壁層の合わせ面全体を互いに接合するように、前記バルーン全体に沿って配置され、
    前記接着剤は、接着剤基剤と、当該接着剤基剤内に分散された放射線不透過性材料とを含む、或いは、
    前記接着剤の接着剤基剤が、共有結合またはイオン結合で高分子構造になった、より原子量の大きいヘテロ原子を含有する放射線不透過性の高分子材料から構成される、バルーン。
  2. 請求項1に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーン全体に沿って配置される、バルーン。
  3. 請求項2に記載のバルーンにおいて、前記バルーンが収縮した状態での放射線透過密度と膨張した状態での放射線透過密度が、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値によって規定される、バルーン。
  4. 請求項3に記載のバルーンにおいて、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの膨張した状態と収縮した状態の間で一定のままである、バルーン。
  5. 請求項4に記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した状態での放射線透過密度が、完全に収縮した状態での放射線透過密度によって提供される画像強度の35%〜95%である画像強度を提供する、バルーン。
  6. 請求項4に記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した状態での放射線透過密度が、完全に収縮した状態での放射線透過密度によって提供される画像強度の60%〜90%である画像強度を提供する、バルーン。
  7. 請求項4に記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した状態での平均放射線透過密度が、完全に収縮した状態での平均放射線透過密度の15%〜95%である、バルーン。
  8. バルーンカテーテルのバルーンであって、
    第1および第2のバルーン壁層と、前記第1および第2のバルーン壁層間に配置された放射線不透過性剤を注入した接着剤とを有するバルーン壁を含み、
    前記バルーンは、前記バルーンが収縮した状態から膨張した状態に変化すると低減する放射線透過画像強度を有し、
    前記接着剤が、可撓性を有し、前記第1のバルーン壁層と前記第2のバルーン壁層の合わせ面全体を互いに接合するように、前記バルーン全体に沿って配置され、
    前記接着剤は、接着剤基剤と、当該接着剤基剤内に分散された放射線不透過性材料とを含む、或いは、
    前記接着剤の接着剤基剤が、共有結合またはイオン結合で高分子構造になった、より原子量の大きいヘテロ原子を含有する放射線不透過性の高分子材料から構成される、バルーン。
  9. 請求項8に記載のバルーンにおいて、前記接着剤が前記バルーン全体に沿って配置される、バルーン。
  10. 請求項9に記載のバルーンにおいて、前記放射線透過画像強度が、前記バルーンの総体積値に関係する前記バルーン全体の放射線不透過値によって規定される、バルーン。
  11. 請求項10に記載のバルーンにおいて、前記バルーン全体の前記放射線不透過値が、前記バルーンの膨張した状態と収縮した状態の間で一定のままである、バルーン。
  12. 請求項11に記載のバルーンにおいて、前記バルーンが完全に収縮した状態から前記膨張した状態に変化すると、前記放射線透過画像強度が35%〜95%低減する、バルーン。
  13. 請求項12に記載のバルーンにおいて、前記バルーンが完全に収縮した状態から前記膨張した状態に変化すると、前記放射線透過画像強度が60%〜90%低減する、バルーン。
  14. 請求項11に記載のバルーンにおいて、前記バルーンの膨張した平均放射線透過密度が、完全に収縮した状態での平均放射線透過密度の15%〜95%である、バルーン。
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