JP6751646B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

この発明は、レンズ枠駆動機構における移動枠のガタを抑制するための機構を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
従来、撮像光学系により結像された光学像を撮像素子を用いて順次光電変換し、取得された画像信号をデジタル画像データとして記憶媒体に記録すると共に、当該デジタル画像データに基いて静止画像又は動画像を表示する画像表示装置等を備えて構成された撮像装置等が一般に実用化され広く普及している。
この種の従来の撮像装置等においては、複数の光学レンズからなる撮像光学系と、この撮像光学系を複数の光学レンズのそれぞれを保持する複数のレンズ保持枠(枠=barrel)と、これら複数のレンズ保持枠のうちの一部のレンズ保持枠を光軸に沿う方向に移動させるレンズ枠駆動機構等を含んで構成されるレンズ鏡筒を具備して構成されているのが普通である。この場合において、レンズ枠駆動機構によって撮像光学系の光軸に沿う方向に移動するレンズ保持枠を移動枠という。
従来のレンズ鏡筒において、移動枠を移動させるためのレンズ枠駆動機構としては、例えば特開平5−27149号公報等によって開示されているように、光軸と平行に配設した二本のガイド軸にレンズ保持枠(移動枠)を光軸方向に移動自在に支持し、このレンズ保持枠(移動枠)に支持させたラック(ナット部材)のギア部に駆動源で回転させるリードスクリューを噛合させて構成したものがある。
従来のレンズ鏡筒において、このような構成のレンズ枠駆動機構では、レンズ保持枠とラックとの間の支持ガタや、ラック(ナット部材)のギア部とリードスクリューとの間の噛合ガタ等が生じる可能性がある。
そこで、上記特開平5−27149号公報等によって開示されているレンズ鏡筒においては、ラック(ナット部材)を光軸方向に押圧することで当該ラック(ナット部材)をレンズ保持枠にガタ無く支持させる機能と、リードスクリューとラック(ナット部材)のギア部とをガタ無く噛合させる機能とを有する1つのコイルバネ(圧縮トーションバネ)を具備している。この場合において、当該コイルバネは、伸縮方向の力量を利用してラック(ナット部材)を光軸方向に押圧すると共に、捻り方向の力量を利用してラック(ナット部材)を光軸方向を回転軸とする周方向に回動させるように働くように構成している。
特開平5−27149号公報
ところが、上記特開平5−27149号公報等によって開示されているレンズ鏡筒においては、ラック(ナット部材)の支持軸が安定的に支持されていないためコイルバネの光軸方向の押圧のみでは、ラック(ナット部材)の支持軸とレンズ保持枠との間の支持ガタの抑制が充分ではないという問題点がある。
さらに、上記構成においては、1つのコイルバネ(圧縮トーションバネ)をレンズ保持枠に組み付けるのに際しては、コイルバネを圧縮させた状態とし、その状態を維持したまま、当該コイルバネによる捻り力量が正しく発揮させ得るような所定の位置に、当該コイルバネを組み付ける必要があるため、製造上の難易度が高いという問題点もある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ナット部材とレンズ保持枠との間の支持ガタを抑制し、かつリードスクリューと螺合部との間をガタ無く螺合させることができるレンズ枠駆動機構を具備したレンズ鏡筒を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様のレンズ鏡筒は、軸中心が光軸と平行に設けられた軸部材と該軸部材の両端のそれぞれを支持する一対の軸受を有する支持部とを有し光軸方向に移動する移動枠と、回転し上記移動枠を光軸方向に移動させるためのリードスクリューと、上記一対の軸受の間で上記軸部材に揺動可能に遊嵌する孔と上記リードスクリューに当て付いて螺合する螺合部とを有するナット部材と、上記一対の軸受の一方と上記ナット部材との間に設けられ上記ナット部材を上記軸部材の軸方向に付勢する付勢部材と、上記ナット部材と上記支持部とのいずれか一方に設けられた凸部と上記ナット部材と上記支持部との他方に設けられ上記凸部が当接して上記付勢部材に抗する抗力を発生させ上記ナット部材を上記軸部材の周面に押圧させる斜面とからなる当接手段とを具備した。
本発明によれば、ナット部材とレンズ保持枠との間の支持ガタを抑制し、かつリードスクリューと螺合部との間をガタ無く螺合させることができるレンズ枠駆動機構を具備したレンズ鏡筒を提供することができる。
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構を示す外観斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の分解斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の一部の構成(移動枠及び駆動機構周りの構成)を取り出して示す要部外観斜視図 図3の矢印符号[4]−[4]の二点鎖線で示す面に沿う断面図 図1のレンズ枠駆動機構の一部の部材(ナット部材)を取り出して図2の矢印[5]方向から見た要部外観斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の一部の部材(ナット部材)を取り出して図2の矢印[6]方向から見た要部外観斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の一部の構成(移動枠のナット支持部)を拡大して図2の矢印[7]方向から見た部分拡大斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の一部の構成(移動枠のナット支持部)を拡大して図7とは異なる方向から見た斜視図 図1のレンズ枠駆動機構の要部を示し、図3,図4の符号[9]−[9]を付した二点鎖線で示される面に沿う要部拡大縦断面図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、各図面に記載された各構成要素の数量や各構成要素の形状や各構成要素の大きさの比率や各構成要素の相対的な位置関係等に関して、図示の形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態は、例えば撮像光学系により結像された光学像を撮像素子を用いて順次光電変換し、取得された画像信号をデジタル画像データとして記憶媒体に記録すると共に、当該デジタル画像データに基いて静止画像又は動画像を表示する画像表示装置等を備えて構成された撮像装置等に適用されるレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構を例示するものである。
[一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構の分解斜視図である。図3は、図1に示すレンズ枠駆動機構の一部の構成(移動枠及び駆動機構周りの構成)を取り出して示す要部外観斜視図である。図4は、図3の矢印符号[4]−[4]の二点鎖線で示す面に沿う断面図である。
図5,図6は、図1に示すレンズ枠駆動機構の一部の部材(ナット部材)を取り出して示す要部外観斜視図である。このうち図5は図2の矢印[5]方向から見た斜視図である。また、図6は図2の矢印[6]方向から見た斜視図である。
図7,図8は、図1に示すレンズ枠駆動機構の一部の構成(移動枠のナット支持部)を拡大して示す要部外観斜視図である。このうち図7は移動枠のナット支持部近傍を図2の矢印[7]方向から見た部分拡大斜視図である。また、図8は移動枠のナット支持部のみを取り出して、図7とは異なる方向から見た斜視図である。
図9は、本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構の要部を示す要部拡大縦断面図である。図9は、図3,図4の符号[9]−[9]を付した二点鎖線で示される面に沿う断面図である。なお、図1,図2,図3において、当該レンズ鏡筒における撮像光学系の光軸を符号Oで表すものとする。
まず、本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構の構成を、図面を用いて以下に説明する。
本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構1は、レンズ保持枠11(移動枠)と、ナット軸15(軸部材)と、ナット部材16と、付勢部材17と、駆動モータ19と、リードスクリュー20と、ガイド軸21と、回転止軸22等を有して主に構成されている。
レンズ保持枠11は、撮像光学系を構成する複数の光学レンズに含まれる一部の光学レンズ12を保持し、光軸Oに沿う方向に移動自在に構成される移動枠である。そのために、レンズ保持枠11は、光学レンズ12を配設する開口11aを有している。
レンズ保持枠11の外周縁部には、ガイド軸21を貫通配置させるガイド部11bと、回転止軸22を挿通配置させる切欠11cとが設けられている。
上記ガイド部11bは、レンズ保持枠11の外周縁部の所定の一部位に設けられている。また、上記切欠11cは、上記ガイド部11bの配設部位に対して光学レンズ12の光軸Oを挟んで略対向する外周縁部の一部位に形成されている。
ここで、ガイド軸21は、上記レンズ保持枠11の光軸O方向への移動を案内する軸状部材である。また、回転止軸22は、レンズ保持枠11がガイド軸21を軸中心として回転するのを抑止する軸状部材である。
上記ガイド軸21及び上記回転止軸22は、本実施形態のレンズ鏡筒における固定部(不図示)に対してそれぞれの両端若しくは一端が固定支持されている。また、上記ガイド軸21及び回転止軸22は、いずれもが、光学レンズ12を含む撮像光学系の光軸Oに平行に配設されている。
このような構成により、レンズ保持枠11は、ガイド軸21に沿って光軸O方向に移動自在となっている。また、レンズ保持枠11は、回転止軸22によってガイド軸21周りの回動が抑止されている。
さらに、レンズ保持枠11は、軸中心である中心軸Ax(図5〜図8参照)が光軸Oと平行に設けられた軸部材であるナット軸15と、ナット部材16を支持するナット支持部(以下、単に支持部という)14とを有している。
上記支持部14は、上記ナット軸15の両端のそれぞれを支持する一対の軸受14a,14bを有している。上記ナット軸15は、上記一対の軸受14a,14bの間において、その中心軸Axが光軸Oと平行に設けられている。そして、上記ナット軸15の両端は、上記一対の軸受14a,14bのそれぞれによって、つまり孔14d,14e(図7,図8参照)において支持されている。この場合において、ナット軸15の両端は、支持部14の孔14d,14eにおいて、例えば接着材又は圧入等の固定手段を用いて、両者間にガタの無いように固定されている。
上記ナット軸15は、ナット部材16を当該ナット軸15の中心軸Ax周りに揺動可能に、かつ当該ナット軸15の中心軸Axに沿う方向に移動可能とするための軸状部材である。ここで、ナット軸15の中心軸Axを揺動中心軸というものとする。
ナット部材16は、上記一対の軸受14a,14bの間で上記ナット軸15に対し中心軸Ax周りに揺動可能に遊嵌する孔である貫通孔16a(図1では不図示。図2参照)と、駆動軸となるリードスクリュー20に当て付いて螺合する螺合部16bとを有している。この場合において、ナット部材16の貫通孔16aには上記ナット軸15が挿通配置される。これにより、ナット部材16は、上記一対の軸受14a,14bの間で上記ナット軸15の中心軸Ax周りに揺動する。
また、上記ナット軸15は、上述したように上記一対の軸受14a,14bの間に光軸Oと平行に設けられ、本実施形態のレンズ鏡筒(全体構成は不図示)の所定の固定部にて固定支持されている。したがって、ナット部材16は、ナット軸15を介して支持部14と一体となるように組み付けられる。このとき、ナット部材16は、上記一対の軸受14a,14bの間でナット軸15の中心軸Axに沿う方向、即ち光軸Oに沿う方向に移動可能となっている。
螺合部16bは、平板状部の表面に、光軸O方向に対して所定の角度を有する溝歯を、光軸O方向に複数並べて形成したラックである。この螺合部16bには、リードスクリュー20の周面が当接して螺合している。
ここで、リードスクリュー20は、駆動モータ19の駆動軸に連設される棒状の送りねじである。リードスクリュー20は、駆動モータ19の回転駆動に直結若しくは連動して回転することにより、上記ナット部材16を介して上記レンズ保持枠11を光軸O方向に移動させるための駆動部材である。
駆動モータ19は、リードスクリュー20を正逆回転させることで、レンズ保持枠11を光軸Oに沿う方向に移動させるための駆動源である。本実施形態において、駆動モータ19としては、例えばステッピングモータ等が適用される。
このような構成により、駆動モータ19の回転駆動に連動してリードスクリュー20が回転すると、当該リードスクリュー20に螺合している螺合部16bを介してナット部材16がナット軸15の軸方向(光軸Oと同じ方向)に移動する。当該ナット部材16は、上述したように、ナット軸15を介して支持部14と一体となるように配設されている。したがって、ナット部材16が光軸O方向に移動すると、上記レンズ保持枠11も同じ光軸O方向に移動するように構成されている。
付勢部材17は、上記一対の軸受14a,14bの一方(本実施形態では符号14bで示す側)の内側と、上記ナット部材16の一端側(上記一方の軸受14bに対向する端部近傍)との間において、蓄勢(チャージ)された状態で設けられている。これにより、当該付勢部材17は、ナット部材16をナット軸15の中心軸Axに沿う方向(光軸Oに沿う方向)において、ナット部材16を一方の軸受14bから離れる方向へ向けて付勢するように作用している。本実施形態において、上記付勢部材17としては、コイルバネ等が適用される。
さらに、上記ナット部材16の外周面上には、図4〜図6に示すように、当該支持部14の中心軸Axに対して直交する方向において外部に向けて突出するように形成された凸部16c(図1〜図3では不図示)が設けられている。この凸部16cは、当該ナット部材16が上記支持部14の一対の軸受14a,14bの間の所定の部位に組み込まれたとき、支持部14に形成された凹部内の斜面14c(後述する;図1,図3では不図示;図2,図4及び図7,図8参照)に対向する部位に配設されている。そして、上記凸部16cは、ナット部材16がナット軸15の軸方向に移動したとき、当該軸方向における所定の位置で、上記斜面14cに当接するように配設されている。
上記斜面14cは、上記一対の軸受14a,14bの間において、当該支持部14にナット部材16が組み込まれたとき、上記ナット部材16の凸部16cに対向する部位に形成された凹部の内部に配設されている。そして、上記斜面14cは、ナット部材16の凸部16cがナット軸15の軸方向に移動したとき、当該軸方向における所定の位置で、上記凸部16cに当接するように配設されている。ここで、上記凸部16cと上記斜面14cとを当接手段というものとする。
この場合において、上記当接手段は、ナット部材16に設けられた凸部16cと、支持部14に設けられ上記凸部16cが当接して付勢部材17に抗する抗力を発生させナット部材16をナット軸15の周面の母線に沿って押圧させる斜面14cとからなる。
即ち、上記斜面14cは、ナット部材16が付勢部材17の付勢力によって凸部16cが当接したとき、この付勢部材17に抗する抗力を発生させる。これと共に、斜面14cは、さらにナット部材16をナット軸15回りに揺動させて、螺合部16bをリードスクリュー20に当接させる抗力をも発生させるように構成されている。
ここで、図9は、本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構1の要部を示す要部拡大縦断面図(図3,図4の符号[9]−[9]線に沿う断面図)である。
図9に示す矢印符号S1は、付勢部材17による付勢力を示している。上述したように、付勢部材17は、上記一対の軸受14a,14bのうちの一方の軸受14bと、上記ナット部材16の一端との間で、蓄勢(チャージ)された状態で設けられている。したがって、付勢部材17は、図9に示す矢印符号S1に示す付勢力によって、ナット部材16を、一方の軸受14bから他方に向けてナット軸15の軸方向に付勢している。これにより、図4,図9に示すように、ナット部材16の凸部16cは、支持部14の斜面14cに当接する。この場合において、図4,図9に示す符号Cは、凸部16cと斜面14cとの当接部位を示している。
図9に示す矢印符号Dは、付勢部材17の付勢力S1によって凸部16cが斜面14cに当接部位Cにおいて当接したとき、斜面14cから受ける抗力を示している。
図9に示す矢印符号Hは、付勢部材17の付勢力S1によって凸部16cが斜面14cに当接部位Cにおいて当接したとき、斜面14cから受ける抗力Dの水平方向分力を示している。この水平方向分力Hによって、ナット部材16は、支持部14に固定されたナット軸15の揺動中心軸Axの周面に当接する。
換言すると、図9に示す状態において、斜面14cは、付勢部材17の付勢力S1によって凸部16cに当接し、当該付勢力S1を受け続けたとき、ナット部材16の貫通孔16aの内周面の一部である母線と、ナット軸15の外周の一部である母線とを当接させるように形成されている。したがって、これにより、ナット部材16と支持部14(レンズ保持枠11)との間のガタを抑止している。
図9に示す矢印符号Vは、付勢部材17の付勢力S1によって凸部16cが斜面14cに当接部位Cにおいて当接したとき、斜面14cから受ける抗力Dの垂直方向分力を示している。
さらに、斜面14cは、図4に示すように、斜面形状が周方向に角度を有して形成されている。換言すると、斜面14cは、ナット軸15の揺動中心軸Ax(図5〜図8参照)から径方向に寸法変化する曲面である。ここで、図4に示す矢印符号S2は、斜面14cからナット部材16が受ける抗力を示している。
このように斜面14cを形成することにより、付勢部材17の付勢力S1によって凸部16cが斜面14cに当接部位Cにおいて当接し(図9に示す状態)、当接部位Cにおいて付勢部材17の付勢力S1を受け続けたとき、斜面14cは、さらに、ナット部材16をナット軸15回りに図4に示す矢印符号R方向へ揺動させて、螺合部16bをリードスクリュー20の周面に図4に示す当接部位C3において当接させる抗力を発生させる。このようにして、付勢部材17の付勢力によって凸部16cが斜面14cに当接部位Cにおいて当接したとき、斜面14cは、付勢部材17に抗する抗力Dを発生させると共に、ナット部材16をナット軸15周りに矢印R方向に揺動させて、螺合部16bをリードスクリュー20の周面に、図4に示す当接部位C3において当接させる抗力を発生させる。
このように構成された本実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構1において、ナット部材16は、螺合部16bとリードスクリュー20の周面との当接部位C3(図4参照)と、ナット軸15の周面とナット部材16の貫通孔16aの内周面との当接部位(図9参照)と、凸部16cと斜面14cとの当接部位C(図4,図9参照)との3つの当接部位にて位置決めされるように構成されている。
このようにして位置決めされた状態のナット部材16は、ナット軸15の軸方向において付勢部材17の付勢力に抗して変位可能である。したがって、ナット部材16が動かなくなってしまうということはない。
なお、上記当接手段(凸部と斜面)は、本実施形態に示す例では、凸部をナット部材16の側に設け(符号16c)、当接手段の斜面を支持部14の側に設けた(符号14c)構成を例示しているが、この構成例に限られることはない。例えば、当接手段の凸部を支持部の側に設け、当接手段の斜面をナット部材の側に設けた構成としてもよい。
以上説明したように上記一実施形態によれば、レンズ鏡筒におけるレンズ枠駆動機構1は、光軸O方向に移動するレンズ保持枠11(移動枠)と、レンズ保持枠11(移動枠)を光軸O方向に移動させるために回転するリードスクリュー20と、リードスクリュー20の回転を受けて光軸O方向に移動するナット部材16と、一対の軸受14a,14bの一方(軸受14b)とナット部材16との間に設けられ、ナット部材16をナット軸15(軸部材)の軸Ax方向に付勢する付勢部材17とを具備している。
ここで、レンズ保持枠11(移動枠)は、軸中心Axが光軸Oと平行に設けられたナット軸15(軸部材)と、ナット軸15(軸部材)の両端のそれぞれを支持する一対の軸受14a,14bを有する支持部14とを有する。また、ここで、ナット部材16は、一対の軸受14a,14bの間でナット軸15(軸部材)に揺動可能に遊嵌する貫通孔16a(孔)と、リードスクリュー20に当て付いて螺合する螺合部16bとを有する。
この場合において、さらに、当該レンズ枠駆動機構1は、ナット部材16に設けられた凸部16cと、支持部14に設けられ上記凸部16cが当接して付勢部材17に抗する抗力を発生させてナット部材16をナット軸15(軸部材)の周面の母線に沿って押圧させる斜面14cとからなる当接手段を備えて構成している。即ち、貫通孔16aの内周面とナット軸15の外周面とが当接する。
このような構成により、本実施形態のレンズ鏡筒においては、レンズ保持枠11(の支持部14)とナット部材16との間に生じる支持ガタは、付勢部材17の軸Ax方向の付勢力によって凸部16cが斜面14cに当接することで、ナット部材16(の貫通孔16aの内周面)がレンズ保持枠11の支持部14のナット軸15(の周面)に付勢されることにより抑制することができる(図9の抗力Dの水平方向分力H参照)。
これにより、本実施形態においては、レンズ枠駆動機構1の駆動時には、レンズ保持枠11に対するナット部材16の姿勢を常に安定化させることができる。したがって、このことから、レンズ保持枠11の駆動時において、反転動作する時のバックラッシュを低減化することができる。よって、確実な支持ガタの抑制を行うことができる。
また、付勢部材17の軸Ax方向の付勢力によって凸部16cが斜面14cに当接したとき、斜面14cは、ナット部材16をナット軸15(軸部材)回りに揺動させて(図4の矢印R参照)、螺合部16bをリードスクリュー20に当接させる(図4の符号C3参照)。これにより、螺合部16bとリードスクリュー20とを、常に確実に螺合させることができる。
さらに、従来用いられていたねじりバネ等の採用を廃しながら、付勢部材17のナット軸15に沿う方向の付勢力S1のみを用いて、ナット部材16(の貫通孔16aの内周面)を支持部14のナット軸15(の周面)へと付勢する力量と、ナット部材16の螺合部16bとリードスクリュー20の周面とを当接させる方向の力量(図4の矢印R方向のモーメント)とを同時に発生させることができる。したがって、ねじりバネを採用した構成の場合の組立作業に比べて、より一層の作業の簡素化、容易さを実現することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。
本発明は、撮像機能に特化した撮像装置等に適用されるレンズ鏡筒であって、レンズ枠駆動機構を備えたレンズ鏡筒のみに限られることはなく、レンズ枠駆動機構を具備するレンズ鏡筒を備えたその他の形態の電子機器、例えばデジタルカメラ,ムービーカメラ,携帯電話,スマートフォン,電子手帳,電子辞書,携帯情報端末,パーソナルコンピュータ,タブレット型端末機器,ゲーム機器,テレビジョン受像器,時計,GPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーション機器等、各種の電子機器に具備されるレンズ鏡筒に対して広く適用することができる。
さらに、撮像光学系及び撮像素子を用いて画像を取得して、その取得画像を表示装置を用いて表示する機能を有するレンズ鏡筒付きの電子機器、例えば望遠鏡,双眼鏡,単眼鏡,顕微鏡等の観察用機器に対しても同様に適用することができる。
また、内視鏡,顕微鏡のような産業用若しくは医療用の観察機器等のほか、監視カメラや車載用カメラ等のレンズ鏡筒を備えた撮像装置であっても同様に適用することができる。
これらに加えてさらに、例えば透過型液晶表示装置等を用いて画像を拡大投影する投影型画像表示装置等におけるレンズ鏡筒に対しても同様に適用することが可能である。
1……レンズ枠駆動機構
11……レンズ保持枠
11a……開口
11b……ガイド部
11c……切欠
12……光学レンズ
14……支持部
14a,14b……軸受
14c……斜面
14d,14e……孔
15……ナット軸
16……ナット部材
16a……貫通孔
16b……螺合部
16c……凸部
17……付勢部材
19……駆動モータ
20……リードスクリュー
21……ガイド軸
22……回転止軸
Ax……軸中心,中心軸,揺動中心軸
C,C3……当接部位
D……抗力
H……水平方向分力
O……光軸

Claims (3)

  1. 軸中心が光軸と平行に設けられた軸部材と、該軸部材の両端のそれぞれを支持する一対の軸受を有する支持部とを有し、光軸方向に移動する移動枠と、
    回転し、上記移動枠を光軸方向に移動させるためのリードスクリューと、
    上記一対の軸受の間で上記軸部材に揺動可能に遊嵌する孔と、上記リードスクリューに当て付いて螺合する螺合部とを有するナット部材と、
    上記一対の軸受の一方と上記ナット部材との間に設けられ、上記ナット部材を上記軸部材の軸方向に付勢する付勢部材と、
    上記ナット部材と上記支持部とのいずれか一方に設けられた凸部と、上記ナット部材と上記支持部との他方に設けられ上記凸部が当接して上記付勢部材に抗する抗力を発生させ上記ナット部材を上記軸部材の周面に押圧させる斜面と、からなる当接手段と、
    を具備したことを特徴としたレンズ鏡筒。
  2. 上記斜面は、上記抗力と共に、さらに上記ナット部材を上記軸部材回りに揺動させ、上記螺合部を上記リードスクリューに当接させる抗力を発生させることを特徴とした請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記当接手段の凸部は、上記ナット部材に設けられ、
    上記斜面は、上記支持部に設けられたことを特徴とした請求項1又は請求項2記載のレンズ鏡筒。
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