本発明の第1の態様は、プロセッサを有するコンピュータ装置であって、当該プロセッサは実行されるときに、複数のステップを有する調理のレシピの第1の部分を表示するように作動し、前記調理のレシピの前記第1の部分が調理のレシピの第1のステップと関連し、熱源システムとの第1の通信リンクを確立するように作動し、前記調理のレシピに従って食料品を調理するために使用される前記コンピュータ装置と、前記熱源システムであって、前記調理のレシピに従って食料品を調理するために使用されるエネルギー量を供給するように作動する熱源と、前記熱源に通信可能に連結されたプロセッサであって、実行されるときに、前記コンピュータ装置との前記第1の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第1のステップに関連する第1の温度の指示を受信するように作動し、前記第1の温度の指示に基づいて、前記熱源により供給される前記エネルギー量を調整するように作動する前記プロセッサと、を備える前記熱源システムと、補助ボタンシステムであって、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの第2のステップへと移行するための命令を受信するように作動するインターフェースと、前記インターフェースに通信可能に連結されたプロセッサであって、実行されるときに、前記コンピュータ装置との第2の通信リンクを確立するように作動し、前記コンピュータ装置との前記第2の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの前記第2のステップへと移行するための前記命令を送信するように作動する前記プロセッサと、を備える前記補助ボタンシステムと、を備えるシステムにおいて、前記コンピュータ装置の前記プロセッサは、さらに、前記補助ボタンシステムとの前記第2の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの前記第2のステップへと移行するための前記命令の前記指示を受信するように作動し、前記命令の前記指示の受信を受けて、前記調理のレシピの第2の部分を表示し、前記調理のレシピの前記第2の部分が前記調理のレシピの前記第2のステップと関連していることを特徴とするシステムにより達成される。
本発明の別の態様は、前記熱源システムの前記プロセッサは、実行されるときに、さらに、前記コンピュータ装置との第1の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第2のステップと関連する第2の温度の指示を受信するように作動し、前記第2の温度の指示に基づいて、前記熱源により供給される前記エネルギー量をさらに調整するように作動するようなシステムである。
本発明の第2の態様は、プロセッサを有するコンピュータ装置であって、当該プロセッサは実行されるときに、複数のステップを有する調理のレシピの第1の部分を表示し、前記調理のレシピの前記第1の部分が前記調理のレシピの第1のステップと関連する前記コンピュータ装置と、熱源システムであって、前記調理のレシピに従って食料品を調理するために使用されるエネルギー量を供給するように作動する熱源と、前記熱源に通信可能に連結されたプロセッサであって、実行されるときに、第1の通信リンクを用いて、前記コンピュータ装置との1つ以上の通信に基づいて、前記熱源により供給される前記エネルギー量を調整するように作動する前記プロセッサと、を備える前記熱源システムと、補助ボタンシステムであって、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの第2のステップへと移行するための命令を受信するように作動するインターフェースと、前記インターフェースに通信可能に連結されたプロセッサであって、実行されるときに、前記コンピュータ装置との第2の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの前記第2のステップへと移行するための前記命令の指示を送信するように作動する前記プロセッサと、を備える前記補助ボタンシステムと、を備えるシステムにより達成される。
本発明の別の態様は、前記コンピュータ装置の前記プロセッサは、さらに、前記補助ボタンシステムとの前記第2の通信リンクを用いて、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの前記第2のステップへと移行するための前記命令の前記指示を受信するように作動し、命令の指示の受信を受けて、調理のレシピの第2の部分を表示し、当該調理のレシピの第2の部分が調理のレシピの第2のステップと関連しているようなシステムである。
本発明の別の態様は、熱源システムのプロセッサが、実行されるときに、前記第1の通信リンクを用いて、前記コンピュータ装置との1つ以上の追加の通信に基づいて、前記熱源により供給される前記エネルギー量をさらに調整するように、さらに作動するようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンシステムが、前記コンピュータ装置から切り離される補助装置と、前記補助装置と連結される補助ボタンモジュールであって、前記インターフェースを含んでいる前記補助ボタンモジュールと、をさらに備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが補助装置と一体化しているようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンモジュールが前記補助ボタンシステムの前記プロセッサをさらに含んでおり、前記補助ボタンモジュールは、前記補助装置から取り外し可能であり、スタンドアロンの装置として使用されるように作動するようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記補助装置が、調理機器、調理容器、調理用の表面、調理用具、支持システム、補助表示器、またはウェアラブルデバイスを備えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記補助装置が前記熱源システムを備えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンシステムの少なくとも一部が、水で洗浄できるようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記コンピュータ装置の前記プロセッサは、実行されるときに、前記コンピュータ装置の表示器、または、前記コンピュータ装置と切り離されている補助表示器に前記調理のレシピの前記第1の部分を表示するように作動するようなシステムである。
本発明の別の態様は、前記調理のレシピの前記第2のステップは、前記調理のレシピの前記第1のステップの後のステップ、または前記調理のレシピの前記第1のステップより前のステップであるようなシステムである。
本発明の第3の態様は、複数のステップを有する調理のレシピの第1の部分を、コンピュータ装置のプロセッサにより表示する段階であって、前記調理のレシピの前記第1の部分が前記調理のレシピの第1のステップと関連する段階と、熱源システムとの第1の通信リンクを前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより確立する段階であって、前記熱源システムが、前記調理のレシピに従って食料品を調理するために使用されるエネルギー量を供給するように作動する熱源を有する段階と、補助ボタンシステムとの第2の通信リンクを前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより確立する段階であって、前記補助ボタンシステムが、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの第2のステップへと移行するための命令を受信するように作動するインターフェースを有する段階と、1つ以上の通信を、前記第1の通信リンクを用いて前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより前記熱源システムに送信し、前記熱源システムが、前記調理のレシピに従って前記熱源により供給される前記エネルギー量を調整するようにする段階と、前記第2の通信リンクを用いて前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより、前記調理のレシピの前記第1のステップから前記調理のレシピの前記第2のステップへと移行するための前記命令の指示を受信する段階と、を備える方法により達成される。
本発明の別の態様は、前記命令の前記指示の受信を受けて、前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより前記調理のレシピの第2の部分を表示する段階であって、前記調理のレシピの前記第2の部分が前記調理のレシピの前記第2のステップと関連する段階をさらに備えているような方法である。
本発明の別の態様は、前記命令の前記指示の受信を受けて、1つ以上の追加の通信を、前記第1の通信リンクを用いて前記コンピュータ装置の前記プロセッサにより前記熱源システムに送信し、前記熱源システムが、前記調理のレシピに従って前記熱源により供給される前記エネルギー量をさらに調整するようにする段階をさらに備えているような方法である。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンシステムが、前記コンピュータ装置から切り離されている補助装置と、前記補助装置と連結される補助ボタンモジュールであって、前記インターフェースを含んでいる前記補助ボタンモジュールと、を備えているような方法である。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンモジュールが前記補助装置と一体化しているような方法である。
本発明の別の態様は、前記補助ボタンモジュールが前記補助装置から取り外し可能であり、スタンドアロンの装置として使用されるように作動するような方法である。
本発明の別の態様は、補助装置が、調理機器、調理容器、調理用の表面、調理用具、支持システム、補助表示器、またはウェアラブルデバイスを備えるような方法である。
本発明の第4の態様は、プロセッサを有するコンピュータ装置であって、当該プロセッサは実行されるときに、調理のレシピの少なくとも一部を表示し、前記調理のレシピと関連する1つ以上の通信を、第1の無線の通信リンクを用いて熱源システムに送信するように作動し、前記調理のレシピに従って食料品を調理することを補助するようにしている前記コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置から切り離されている補助ボタンシステムであって、前記調理のレシピと関連する命令を受信するように作動するインターフェースと、前記インターフェースに通信可能に連結されたプロセッサであって、実行されるときに、前記コンピュータ装置との第2の無線の通信リンクを用いて、前記調理のレシピと関連する前記命令の指示を送信するように作動する前記プロセッサと、を備える前記補助ボタンシステムと、を備えるシステムにより達成される。
本発明の第5の態様は、使用者に指示された命令を無線装置に送信し、無線装置で実行される電子料理本とインターフェースで接続するように作動する補助ボタンシステムであって、補助ボタンシステムと共に使用するための補助ボタンモジュールを備え、当該補助ボタンモジュールがインターフェースを備えて、当該インターフェースによって使用者が操作の命令を指示している補助ボタンシステムにより達成される。
本発明の別の態様は、インターフェースが作動装置を備えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、作動装置がスイッチであるようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースがタッチスクリーンを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースがマイクロフォンを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースが運動センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースが静電容量センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースと操作可能に結合された操作用の電気回路をさらに備え、インターフェースから指示された操作を電気的に受信しているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路が変換器を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースが照明付きの表示器を備え、操作用の電気回路が静電容量センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェースがタッチスクリーンを備え、操作用の電気回路が静電容量センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路がオーディオセンサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路が運動センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路が光センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路が熱センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の電気回路が静電容量センサを備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、操作用の回路から受け取った、指示された操作を無線装置に送信するように構成された通信用の電気回路をさらに備え、当該無線装置は、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリとを備えて、電子料理本を実行し、電子料理本を実行することが、無線装置により熱源システムを無線制御することを含んでいるようなシステムである。
本発明の別の態様は、通信用の電気回路が、有線接続を用いて、指示された操作を無線装置に送信するように構成されるようなシステムである。
本発明の別の態様は、通信用の電気回路が、無線接続を用いて、指示された操作を無線装置に送信するように構成されるようなシステムである。
本発明の別の態様は、無線接続がブルートゥース(登録商標)による接続を含んでいるようなシステムである。
本発明の別の態様は、無線接続が、通信用の電気回路により送信された信号を備え、当該通信用の電気回路が、無線方式、セルラー方式、Irシステム、ブルートゥース方式、またはこれらの組み合わせから選択された1つ以上の信号を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが補助装置と一体化しているようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、調理機器、調理用具、調理容器、調理用の表面、電子調理本支持体、補助表示器、またはウェアラブルデバイスを備えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、冷蔵庫、オーブン、レンジ、鉄板、はかり、長時間調理用の鍋(slow cooker)、食器洗い機、または電子レンジを含んでいる調理機器であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、スプーン、フォーク、トング、またはナイフを含んでいる調理用具であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、平鍋、フライパン、またはスロークッカー用の容器を含んでいる調理容器であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、まな板または調理台を含んでいる調理用の表面であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、スタンドまたはケースを含んでいる電子調理本支持体であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、眼鏡、プロジェクター、または台所用の機器に関連する表示器を含んでいる補助表示器であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助装置が、腕時計、エプロン、またはベルトを含んでいるウェアラブルデバイスであるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが、補助装置の装置本体に関連する取付部位で取り付けるために構成された取付具を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが、補助装置の装置本体に関連する取付部位で取り外し可能に取り付けるために構成された取付具を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが、補助装置の装置本体に関連する取付部位で取り外し可能に使用できる取付用に構成された取付具を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、取付具が電気的接続部を備えているようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンが装置本体に取付けられ、電気的接続部が補助ボタンモジュールに電気的に接続して、電源、操作回路、通信回路、またはこれらの組み合わせを提供し、あるいは完成させるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが洗濯機で洗えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが流し台で洗えるようなシステムである。
本発明の別の態様は、補助ボタンモジュールが噴霧器で洗浄可能であるようなシステムである。
本発明の別の態様は、取り外し可能なインターフェース用のカバーをさらに備え、インターフェースは、使用者から指示された操作命令を当該使用者から受信するように作動し、当該インターフェース用のカバーは、インターフェースを覆っているようなシステムである。
本発明の別の態様は、インターフェース用のカバーが洗濯機で洗えるようなシステムである。
本発明の第6の態様は、食品加熱器具であって、無線送信手段と、前記食品加熱器具の熱出力を調整するように機能する制御信号を受信する無線手段と、ユーザーインターフェースと、食品温度と食品器具温度のいずれか一方を検出するセンサと、を備える前記食品加熱器具と、表示装置であって、食品調理用の1つ以上のレシピを記憶するメモリと、記憶した前記レシピにおける段階のシーケンスを表示または強調するように作動する電子表示器と、前記センサと前記食品加熱器具の少なくとも一方の出力を受信する受信手段と、を備える表示装置を備え、前記食品加熱器具の前記ユーザーインターフェースは、前記レシピにおける段階の前記シーケンスにより進めるように作動する調理システムにより達成される。
本発明の第7の態様は、使用者や食品加熱器具により実行されるステップを表示または制御する装置制御手段を有する前記食品加熱器具により達成される。
本発明の第8の態様は、調理システムを用いた調理過程であって、前記調理過程は、食品加熱器具におけるユーザーインターフェースを起動させるステップを備え、当該起動させるステップは、レシピの表示を調節するように作動する補助ボタンを、タッチするステップまたは作動させるステップを備える調理過程により達成される。
本発明の第9の態様は、食品加熱器具であって、無線送信手段と、前記食品加熱器具の熱出力を調整するように機能する制御信号を受信する無線手段と、ユーザーインターフェースと、食品温度と食品器具温度のいずれか一方を検出するセンサと、を備える前記食品加熱器具と、表示装置であって、食品調理用の1つ以上のレシピを記憶するメモリと、前記レシピにおける段階のシーケンスを表示または強調するように作動する電子表示器と、前記センサと前記食品加熱器具の少なくとも一方の出力を受信する手段と、を備える表示装置を備え、前記食品加熱器具の前記ユーザーインターフェースは、前記表示装置により表示された前記レシピにおける段階の前記シーケンスにより進めるように作動する補助ボタンシステムにより達成される。
本開示の実施形態は、図面の図1A〜図28を参照することにより最もよく理解される。同様の参照番号は、様々な図面の類似部分や対応する部分に使用される。
図1Aおよび図1Bは、使用者が(例えばステーキやチリ・コン・カルネなどの)食料品を調理することを補助できる調理システム10の実施例を示す。図示されるように、調理システム10は、電子調理本30を実行可能な、(例えば携帯電話やタブレットなどの)無線装置14を含んでいる。さらに調理システム10は、(例えば、ガスバーナーシステム、電気式のバーナーシステム、または電磁誘導式のバーナーシステムなどの)熱源システム46と、当該食料品の調理に使用される、(例えば調理用の平鍋や深鍋などの)調理装置システムとを含んでいる。
図1Aおよび図1Bの操作の一例において、使用者が、例えばステーキやチリ・コン・カルネなどの食料品を調理したいと望むかもしれない。そうするために、使用者は(例えば携帯電話やタブレットなどの)無線装置14を利用し、電子調理本30により無線装置14に表示された当該食品用の特定のレシピを選択してもよい。この選択に基づき、無線装置14が食料品の調理に使用される(例えばレンジの上部などの)熱源システム46との(例えばブルートゥース(登録商標)による通信リンクやWiFiによる通信リンクなどの)第1の通信リンクを確立してもよい。一実施形態において、熱源システム46との当該第1の通信リンクは、(例えばUSB(universal serial bus:ユニバーサル・シリアル・バス)接続やシリアル接続を用いる、などの)有線接続であってもよい。
無線装置14がこの通信リンクを使用し、調理指示70を熱源システム46に送信してもよい。調理指示70は、特定の温度(例えば華氏375度など)や特定の持続時間(例えば10分など)を含んでもよい。これらの調理指示70が、熱源システム46の(例えばレンジ上部の左前のガスバーナーなどの)熱源50に、調理装置システム82の(例えば5クオートの深鍋などの)調理装置86へのエネルギーの提供を始めさせてもよい。例えば調理指示70が、熱源50に、時間と共に変化する強度を有する炎(または他のエネルギー源)を提供させて、調理装置86の温度を所望の調理温度(例えば華氏375度など)に上昇させるようにしてもよく、その後、調理過程の間はこの特定の温度(例えば華氏375度など)を維持するようにしてもよい。また調理指示70が、熱源50に、特定の時間(例えば10分など)このような炎をさらに提供させてもよく、炎の強度をアルゴリズムで調整し、調理過程を通して当該所望の調理温度を維持している。
無線装置14と熱源システム46の間の第1の通信リンクに加えて、熱源システム46が調理装置システム82との(例えばブルートゥース(登録商標)による第2の通信リンクやWiFiによる第2の通信リンクなどの)第2の通信リンクを確立してもよい。調理装置システム82は当該第2の通信リンクを利用し、熱源システム46に測定情報74を送信してもよい。例えば、調理装置システム82が食料品に関連する現在の温度を測定してもよく、また、この現在の温度を測定情報74として熱源システム46に伝達してもよい。測定情報74に基づき、熱源システム46が、熱源50により提供されるエネルギー量の1つ以上の変更または調整を行なってもよい。例えば、現在の調理温度が意図された温度の華氏375度未満であることを測定情報74が示している場合、熱源システム46は、熱源50により提供されるエネルギー量を増加させてもよい。他の例として、現在の調理温度が意図された温度の華氏375度を上回っていることを測定情報74が示している場合、熱源システム46は、熱源50により提供されるエネルギー量を減少させてもよい。さらに他の例として、現在の調理温度が意図された温度の華氏375度であることを測定情報74が示している場合、熱源システム46は、同一の量のエネルギーを提供し続けてもよい。さらに他の例として、現在の調理温度が意図された温度の華氏375度未満であるものの、この意図された温度を通り過ぎる虞があるように急速に上昇していることを測定情報74が示している場合、熱源システム46は、熱源50により提供されるエネルギー量を減少させてもよい。さらに他の例として、一連の温度測定値または他の測定情報74におけるフィードバックアルゴリズムまたはフィードフォワードアルゴリズム(例えば、比例−積分−微分アルゴリズム(PIDアルゴリズム)など)の動作に基づいて、熱源システム46が、熱源50により提供されるエネルギーを任意の様々な量に調整してもよい。料理に使用するためのPIDアルゴリズムの例は、「データ駆動型の論理を利用しているオーブンの制御」という発明の名称の米国特許第8,692,162号、および「固体燃料燃焼式の食品調理器用の自動温度制御装置」という発明の名称の米国特許第8,800,562号に記載されており、これらの米国特許の両方は、参照により本願に組み込まれている。
いくつかの例において、食料品を調理している使用者が、この食料品の調理中に台所を離れることを望むかもしれない。さらに使用者は、(例えば携帯電話などの)彼らの無線装置14を持ち運ぶかもしれない。このことにより、いくつかの例において、熱源システム46との通信範囲外に無線装置14を移動させ(、通信リンクを切断させ)る虞がある。しかしながら、熱源システム46と調理装置システム82との間の第2の通信リンクの結果として、いくつかの例において、使用者および/または無線装置14が存在しない場合にもかかわらず、この食料品を料理することができる。例えば上述したように、調理指示70が(例えば10分などの)特定の持続時間を含んでもよい。このような例において、10分が経過する前に、無線装置14が熱源システム46との通信範囲外に移動する場合、熱源システム46が、当該10分の残りの間中に、調理装置86にエネルギー量を供給し続けてもよい。このことにより、使用者および/または無線装置14が存在しない場合でも、熱源50が食料品を調理し続けることができる。このように、無線装置14が調理過程中ずっと通信範囲内に留まる必要がなく、使用者および/または無線装置14を長時間にわたって自由にすることができる。このような例において調理システム10は、無線装置14と、熱源システム46および/または調理装置システム82との間の切断(または接続不良)に対する耐性があってもよい。
さらに、無線装置14が当該時間の終了前に通信範囲内に戻る場合、まるで使用者および/または無線装置14が一度も放置していないかのように、食料品の調理を続けることができる。あるいは、無線装置14が当該時間の終了前に通信範囲内に戻らない場合、熱源システム46が停止してもよく、または(例えば加温温度などの)保持温度へと移行してもよく、潜在的な火災の危険性を防止し、および/または食料品を調理し過ぎることを防止している。
上述されるように、図1Aおよび図1Bの調理システム10は無線装置14を含んでいる。無線装置14は、使用者と通信できて使用者に(例えば料理のレシピなどの)調理情報を提供しており、かつ、熱源システム46とさらに通信できて使用者が調理することを補助する任意の適切な構成要素を表している。加えて、無線装置14が調理装置システム82とさらに通信して、使用者が調理することをさらに補助するようにしてもよい。無線装置14は、ノート型パソコン、(例えばスマートフォンなどの)携帯電話またはセル型の携帯無線電話、電子手帳、(例えばiPad(登録商標)などの)タブレット、個人用デジタル補助装置(PDA)、ビデオ投影装置、調理システム10の他の構成要素との情報を受信可能、処理可能、記憶可能および/または通信可能な任意の他の装置、あるいはこれらの任意の組み合わせであってよい。図1Aおよび図1Bに示されるように、無線装置14はタブレットである。さらに図示されるように、無線装置14は、ネットワークインターフェース18、プロセッサ22、およびメモリユニット26を含んでいる。
ネットワークインターフェース18は、ネットワーク38および/またはネットワーク42からの情報の受信、ネットワーク38および/またはネットワーク42による情報の送信、情報の処理の実行、他の装置との通信、あるいはこれらの任意の組み合わせ、を行なうように機能する任意の適切な装置を表している。例えばネットワークインターフェース18は、調理装置システム82から(例えば食料品の調理に関連する現在の温度などの)測定情報74を受信する。他の例として、ネットワークインターフェース18は、調理指示70を熱源システム46に伝達する。ネットワークインターフェース18は、(ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)、都市規模ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、または他の通信システムにより通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる)実際の、または仮想の、任意のポートまたは接続を表しており、当該ポートまたは接続は、無線装置14が、ネットワーク38、ネットワーク42、熱源システム46、ネットワーク78、調理装置システム82、またはシステム10の他の構成要素と、情報を交換することを可能にしている。
プロセッサ22は、ネットワークインターフェース18およびメモリユニット26と通信可能に連結しており、ネットワークインターフェース18およびメモリユニット26から受信した情報を処理することにより、無線装置14の動作およびネットワーク管理を制御している。プロセッサ22は、情報を制御および処理するように動作する任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる。例えばプロセッサ22は電子調理本30を実行し、無線装置14の動作を制御して、例えば無線装置14を使用者と通信させるようにしており、(例えば料理のレシピなどの)調理情報を使用者に提供するようにし、また、熱源システム46とさらに通信して、使用者が調理することを補助するようにしている。プロセッサ22は、プログラム可能な論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、任意の適切な処理装置、またはこれらの組み合わせであってよい。
メモリユニット26は、データ、動作可能なソフトウェア、またはプロセッサ22用の他の情報を、恒久的または一時的のどちらか一方で記憶している。メモリユニット26は、情報を記憶することに適している、揮発性または不揮発性の、ローカル装置または遠隔装置の、任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでいる。例えばメモリユニット26は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、磁気記憶装置、光学記憶装置、他の任意の適切な情報記憶装置、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。メモリユニット26は、特定の情報モジュールを含むものとして図示される一方で、無線装置14の動作で用いる任意の適切な情報を含んでもよい。
図示されるように、メモリユニット26は電子調理本30を含んでいる。電子調理本30は任意の適切な命令、論理またはコードのセットを表し、当該セットは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に具体化され、調理および/または電子料理本30に関する無線装置14の操作を容易にするように機能している。例えば無線装置14の電話機能、無線装置14の任意の他のスマートフォンの機能またはタブレットの機能、無線装置14の任意の他の機能、あるいはこれらの任意の組み合わせのような、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に具体化され、無線装置14の操作を容易にするように機能する、任意の適切な命令、論理またはコードのセットを、メモリユニット26がさらに含んでもよい。
電子調理本30が調理に関連する命令(および他のコンテンツの命令)を使用者に提供してもよい。例えば電子調理本30は、使用者に1つ以上の料理のレシピや追加のコンテンツを提供してもよく、当該料理のレシピや追加のコンテンツは、使用者が(例えばステーキやチリ・コン・カルネなどの)食料品を調理することを補助することができる。電子調理本30の実施例に関する追加の情報が、電子調理本230に関して以下に説明される。
ネットワーク38は、例えば無線装置14や熱源システム46などの、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の適切なネットワークを表している。ネットワーク38は、音声、映像、信号、データ、メッセージ、またはこれらの任意の組み合わせを送信可能な、任意の相互接続システムを含んでもよい。例えばインターネット、有線または無線ネットワーク、企業イントラネット、あるいは、これらの組み合わせを含む調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の適切な通信リンクなどの、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)、公衆または私設のデータネットワーク、LAN、MAN、WAN、WPAN、市内通信、地域的通信、グローバル通信、あるいはコンピュータネットワークの全部または一部を、ネットワーク38が含んでもよい。ネットワーク38の好ましい例としては、WPAN(当該WPANは、例えば、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース ローパワー(Bluetooth low power)、ブルートゥース 5、ANT+、ジグビー(IEEE 802.15.4)、他のIEEE 802.15.4のプロトコル、限定なしのIEEE 802.11A,BまたはG、およびWiFi(IEEE 802.11)を含んでもよい)、セルラー通信ネットワーク、赤外線通信ネットワーク、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の無線ネットワーク、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
ネットワーク42は、例えば無線装置14や調理装置システム82などの、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の適切なネットワークを表している。ネットワーク42は、音声、映像、信号、データ、メッセージ、またはこれらの任意の組み合わせを送信可能な、任意の相互接続システムを含んでもよい。例えばインターネット、有線または無線ネットワーク、企業イントラネット、あるいは、これらの組み合わせを含む調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の適切な通信リンクなどの、PSTN、公衆または私設のデータネットワーク、LAN、MAN、WAN、WPAN、市内通信、地域的通信、グローバル通信、あるいはコンピュータネットワークの全部または一部を、ネットワーク42が含んでもよい。ネットワーク42の好ましい例としては、WPAN(当該WPANは、例えば、ブルートゥース(登録商標)、低消費電力のブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース 5、ANT+、ジグビー(IEEE 802.15.4)、他のIEEE 802.15.4のプロトコル、限定なしのIEEE 802.11A,BまたはG、およびWiFi(IEEE 802.11)を含んでもよい)、セルラー通信ネットワーク、赤外線通信ネットワーク、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の無線ネットワーク、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。さらにネットワーク42は、ネットワーク38と同様のタイプのネットワークであってもよく、またはネットワーク38と異なるタイプのネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク42とネットワーク38の両方が、ブルートゥース(登録商標)による通信ネットワークであってもよい。他の例として、ネットワーク42がWiFiによる通信ネットワークであってもよい一方で、ネットワーク38がブルートゥース(登録商標)による通信ネットワークであってもよい。さらに、ネットワーク42とネットワーク38とが別々のネットワークとして図示されているが、ネットワーク42およびネットワーク38が同一のネットワークであってもよい。
熱源システム46は任意の適切な構成要素を表しており、当該構成要素は、食料品を調理するためのエネルギー量を提供でき、かつ、使用者が調理することを補助するために無線装置14とさらに通信できる。さらに熱源システム46は、使用者が調理することを補助するために、調理装置システム82とも通信してもよい。
図示されるように熱源システム46は、熱源50、ネットワークインターフェース54、プロセッサ58、およびメモリユニット62を含んでいる。熱源50は、食料品を調理するためのエネルギー量を提供可能な任意の装置であってもよい。例えば熱源50は、(例えば電磁誘導式のバーナー、ガスバーナー、赤外線バーナー、および/または加熱コイルなどの)バーナー、抵抗加熱要素、(例えばハロゲンランプなどの)加熱ランプ、オーブン、電子レンジ、レンジの上部、コンロ、鉄板、食料品を調理するためのエネルギー量を提供可能な任意の他の装置、またはこれらの組み合わせであってもよい。図示されるように熱源50は、ガスの炎の形態で熱エネルギーを提供するガスバーナーである。熱源システム46は、任意の数の熱源50を含んでもよい。
熱源50は、当該熱源50に動力(またはエネルギー)を供給する動力源にさらに接続されてもよく、それにより熱源50が、食料品を調理するためのエネルギー量を提供することを可能にしている。この動力源は、例えば、(例えば電源コンセントへの接続やバッテリーなどの)電源、(例えばガスラインへの接続やガスボンベなどの)ガス動力源、他の任意の動力源(またはエネルギー源)、あるいはこれらの任意の組み合わせなどの、任意のタイプの動力源であってもよい。
上述されるように熱源システム46は、ネットワークインターフェース54、プロセッサ58、およびメモリユニット62をさらに含んでいる。これらのネットワークインターフェース54、プロセッサ58、およびメモリユニット62は、熱源システム46の上、熱源システム46内、または熱源システム46に隣接している任意の場所に位置してよく、ネットワークインターフェース54およびプロセッサ58が熱源システム46の熱源50と通信することを可能にし、および/またはネットワークインターフェース54およびプロセッサ58が無線装置14および/または調理装置システム82と通信することを可能にしている。このような例ではプロセッサ58が、熱源50および/または無線装置14および/または調理装置システム82と通信可能に連結(および潜在的に、物理的または電気的に連結)されてもよい。
ネットワークインターフェース54は、ネットワーク38および/またはネットワーク78からの情報の受信、ネットワーク38および/またはネットワーク78による情報の送信、熱源50からの情報の受信、熱源50への情報の送信、情報の処理の実行、他の装置との通信、あるいはこれらの任意の組み合わせ、を行なうように機能する任意の適切な装置を表している。例えばネットワークインターフェース54は、無線装置14(および電子調理本30)から、食料品の調理に関連する温度情報または他の測定情報74を受信する。ネットワークインターフェース54は、(LAN、MAN、WAN、または他の通信システムにより通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる)実際の、または仮想の、任意のポートまたは接続を表しており、当該ポートまたは接続は、熱源システム46が、無線装置14、ネットワーク38、ネットワーク42、ネットワーク78、調理装置システム82、またはシステム10の他の構成要素と、情報を交換することを可能にしている。
プロセッサ58は、ネットワークインターフェース54およびメモリユニット62と通信可能に連結しており、ネットワークインターフェース54およびメモリユニット62から受信した情報を処理することにより、熱源システム46の動作およびネットワーク管理を制御している。プロセッサ58は、情報を制御および処理するように動作する任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる。例えばプロセッサ58は熱源システムの管理アプリケーション66を実行し、熱源システム46の動作を制御して、例えば食料品を調理するためのエネルギー量を提供するようにしており、また無線装置14とさらに通信して、使用者が調理することを補助するようにしている。プロセッサ58は、プログラム可能な論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、任意の適切な処理装置、またはこれらの組み合わせであってよい。
メモリユニット62は、データ、動作可能なソフトウェア、またはプロセッサ22用の他の情報を、恒久的または一時的のどちらか一方で記憶している。メモリユニット62は、情報を記憶することに適している、揮発性または不揮発性の、ローカル装置または遠隔装置の、任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでいる。例えばメモリユニット62は、RAM、ROM、磁気記憶装置、光学記憶装置、他の任意の適切な情報記憶装置、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。メモリユニット62は、特定の情報モジュールを含むものとして図示される一方で、熱源システム46の動作で用いる任意の適切な情報を含んでもよい。
図示されるようにメモリユニット62は、熱源システムの管理アプリケーション66、調理指示70、および測定情報74を含んでいる。熱源システムの管理アプリケーション66は、任意の適切な命令、論理またはコードのセットを表し、当該セットは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に具体化され、熱源システム46の操作を容易にするように機能している。
調理指示70は、使用者が調理することを補助するために熱源システム46により利用できる、任意の指示のセットを表している。例えば調理指示70は、(例えば華氏375度などの)食料品が調理される温度、(例えば華氏375度で45分などの)食料品が特定の温度で調理される時間、(例えばタマネギなどの)食料品に与えられる食品の識別子、調理または料理のレシピに関連する任意の他の情報、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。調理指示70が、無線装置14から熱源システム46により受信されてもよい。
測定情報74は、調理装置システム82内の(または調理装置システム82に隣接する)食料品に関連する測定値の任意のセットを表している。例えば測定情報74は、(例えば、食料品が調理されている現在の温度などの)食料品に関連する現在の温度、食料品に関連する重量測定値、食料品に関連する酸度測定値、(例えばメイラード反応やタンパク質の変性などの)調理に関連する化学反応が調理中に生じている度合いの測定値、食料品(または調理装置システム82)に関連する任意の他の測定値、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。測定情報74が、調理装置システム82から熱源システム46により受信されてもよい。
ネットワーク78は、例えば熱源システム46や調理装置システム82などの、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の適切なネットワークを表している。ネットワーク78は、音声、映像、信号、データ、メッセージ、またはこれらの任意の組み合わせを送信可能な、任意の相互接続システムを含んでもよい。例えばインターネット、有線または無線ネットワーク、企業イントラネット、あるいは、これらの組み合わせを含む調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の適切な通信リンクなどの、PSTN、公衆または私設のデータネットワーク、LAN、MAN、WAN、WPAN、市内通信、地域的通信、グローバル通信、あるいはコンピュータネットワークの全部または一部を、ネットワーク78が含んでもよい。ネットワーク38の好ましい例としては、WPAN(当該WPANは、例えば、ブルートゥース(登録商標)、低消費電力のブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース 5、ANT+、ジグビー(IEEE 802.15.4)、他のIEEE 802.15.4のプロトコル、限定なしのIEEE 802.11A,BまたはG、およびWiFi(IEEE 802.11)を含んでもよい)、セルラー方式の通信ネットワーク、赤外線による通信ネットワーク、調理システム10の構成要素間の通信を容易にするように機能する任意の他の無線ネットワーク、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。さらにネットワーク78は、ネットワーク38および/またはネットワーク42と同様のタイプのネットワークであってもよく、またはネットワーク38とネットワーク42の両方と異なるタイプのネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク38、ネットワーク42およびネットワーク78のそれぞれが、ブルートゥース(登録商標)の通信ネットワークであってもよい。他の例として、ネットワーク72が有線ネットワークであってもよく、ネットワーク42がWiFiによる通信ネットワークであってもよく、そして、ネットワーク38がブルートゥース(登録商標)による通信ネットワークであってもよい。さらに、ネットワーク78、ネットワーク42およびネットワーク38が別々のネットワークとして図示されているが、ネットワーク78がネットワーク38および/またはネットワーク42と同一のネットワークであってもよい。
調理装置システム82は、食料品を調理するために使用できる任意の適切な構成要素を表している。調理装置システム82はまた、使用者が調理することを補助するために、熱源システム46と通信してもよい。加えて調理装置システム82は、使用者が調理することを補助するために、無線装置14とさらに通信してもよい。
図示されるように調理装置システム82は、調理装置86、(例えば測定センサ90a〜90dなどの)測定センサ90、ネットワークインターフェース94、プロセッサ98、およびメモリユニット102を含んでいる。調理装置86は、食料品の調理に使用できる任意の装置であってもよい。例えば調理装置86は、食料品を調理している間に当該食料品を支持、保持または包囲できる、食品を支持するプラットフォームであってよく、例えば、深鍋、平鍋、容器、トレイ、鉄板の圧板、火格子、オーブン、加圧調理器、炊飯器、長時間調理用の鍋(slow cooker)、電子レンジ、オーブントースター、オーブン、ティーポット、食料品を調理している間に当該食料品を支持、保持または包囲できる任意の他の装置、またはこれらの組み合わせなどである。他の例として調理装置86は、例えばスプーン、トング、フライ返し、(例えば温度を測定するプローブなどの)測定プローブ、食料品を調理している間に使用できる任意の他の用具、またはこれらの任意の組み合わせなどの、調理用具であってもよい。図示されるように、調理装置86は調理鍋である。
(例えば測定センサ90a〜90dなどの)測定センサ90は、食料品に関連する測定値を測定または感知する(あるいは、他の方法で提供する)任意のセンサを表している。例えば測定センサ90は温度センサであってもよく、当該温度センサは、食料品の温度、(例えば、調理装置86の一部の温度や調理装置86の内側または近傍の周囲温度などの)食料品の近傍の温度、食料品を調理している温度、食料品の調理に関連する任意の他の温度、またはこれらの組み合わせを測定している。他の例として測定センサ90が、体積、重量、水分、酸性度、アルカリ度、色、圧力、液面、1つ以上のタンパク質の変性、食料品および/または調理装置86の任意の他の特性、あるいはこれらの任意の組み合わせを測定してもよい。さらなる例として測定センサ90が、化学センサ、食料品および/または調理装置86の使用者による物理的な動きを測定する加速度計、使用者および/または食料品が特定の位置であるかどうかを判定する運動センサまたは他の位置センサ、任意の他のタイプのセンサ、あるいはこれらの任意の組み合わせであってもよい。
全ての測定センサ90が、(例えば温度などの)同様のタイプの測定法で測定または感知してもよく、もしくは1つ以上の測定センサ90が、他の測定センサ90と異なる測定法で測定してもよい(例えば、測定センサ90の第1のセットが温度を測定してもよく、測定センサ90の第2のセットが重量および/または液面を測定してもよい)。図示されるように測定センサ90は、調理装置86の様々な部分の温度を測定する測定センサ90である。測定センサ90は、調理装置システム82内、調理装置システム82上、または調理装置システム82に隣接した任意の場所に位置してもよく、測定センサ90が、食料品に関連する情報を測定することを可能にしており、また測定センサ90が、このような情報をプロセッサ98に送信することをさらに可能にしている。測定センサ90が、調理装置システム82内、調理装置システム82上、または調理装置システム82に隣接した任意の場所に連結(あるいは、他の方法で配置)されてもよく、測定センサ90が、任意の方法でこのような場所に連結(あるいは、他の方法で配置)されてもよい。一例として測定センサ90が、(例えば接着剤を使用して)当該場所に接着されてもよく、リベットやクリップを使用して当該場所に接続されてもよく、(例えば、調理装置86の2層以上の材料の層などの)当該場所の2つ以上の材料の中間に配置されてもよく、(例えば、調理装置86の全部または一部と一体的に形成されるなどの)当該場所で装置と一体的に形成されてもよく、任意の他の方法で当該場所に連結されてもよく、あるいは、これらの任意の組み合わせでもよい。
上述されるように調理装置システム82は、ネットワークインターフェース94、プロセッサ98、およびメモリユニット102をさらに含んでいる。これらのネットワークインターフェース94、プロセッサ98、およびメモリユニット102は、調理装置システム82の上、調理装置システム82内、または調理装置システム82に隣接している任意の場所に位置してよく、ネットワークインターフェース94およびプロセッサ98が測定センサ90と通信することを可能にし、かつ、ネットワークインターフェース54およびプロセッサ58が無線装置14および/または熱源システム46とさらに通信することを可能にしている。このような例ではプロセッサ58が、測定センサ90および/または無線装置14および/または熱源システム56と通信可能に連結(および潜在的に、物理的または電気的に連結)されてもよい。図示されるように、ネットワークインターフェース94、プロセッサ98、およびメモリユニット102が、調理装置システム82の取手部内(または取手部上)に位置している。いくつかの例において、ネットワークインターフェース94、プロセッサ98、およびメモリユニット102の位置決めでは、過度の熱からこれらの構成要素を保護してもよい。
ネットワークインターフェース94は、ネットワーク42および/またはネットワーク78からの情報の受信、ネットワーク42および/またはネットワーク78による情報の送信、測定センサ90からの情報の受信、測定センサ90への情報の送信、情報の処理の実行、他の装置との通信、あるいはこれらの任意の組み合わせ、を行なうように機能する任意の適切な装置を表している。例えばネットワークインターフェース94は、測定センサ90から測定値を受信する。他の例として、ネットワークインターフェース94が測定情報74を熱源システム46に送信する。ネットワークインターフェース94は、(LAN、MAN、WAN、または他の通信システムにより通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる)実際の、または仮想の、任意のポートまたは接続を表しており、当該ポートまたは接続は、調理装置システム82が、無線装置14、ネットワーク38、ネットワーク42、熱源システム46、ネットワーク78、またはシステム10の他の構成要素と、情報を交換することを可能にしている。
プロセッサ98は、ネットワークインターフェース94およびメモリユニット102と通信可能に連結しており、ネットワークインターフェース94およびメモリユニット102から受信した情報を処理することにより、調理装置システム94の動作およびネットワーク管理を制御している。プロセッサ98は、情報を制御および処理するように動作する任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでいる。例えばプロセッサ98は調理装置システムの管理アプリケーション106を実行し、調理装置システム82の動作を制御して、例えば熱源システム46と通信して使用者が調理することを補助するようにしており、また無線装置14と通信して使用者が調理することを補助するようにしている。プロセッサ58は、プログラム可能な論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、任意の適切な処理装置、またはこれらの組み合わせであってよい。
メモリユニット102は、データ、動作可能なソフトウェア、またはプロセッサ98用の他の情報を、恒久的または一時的のどちらか一方で記憶している。メモリユニット102は、情報を記憶することに適している、揮発性または不揮発性の、ローカル装置または遠隔装置の、任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでいる。例えばメモリユニット102は、RAM、ROM、磁気記憶装置、光学記憶装置、他の任意の適切な情報記憶装置、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。メモリユニット102は、特定の情報モジュールを含むものとして図示される一方で、調理装置システム82の動作で用いる任意の適切な情報を含んでもよい。
図示されるようにメモリユニット102は、調理装置システムの管理アプリケーション106を含んでいる。調理装置システムの管理アプリケーション106は、任意の適切な命令、論理またはコードのセットを表し、当該セットは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に具体化され、熱源システム46の操作を容易にするように機能している。
調理システム10の操作の例示的な実施形態において、使用者が、例えばステーキやチリ・コン・カルネなどの食料品を調理したいと望むかもしれない。そうするために、使用者は(例えば携帯電話やタブレットなどの)無線装置14を利用してもよい。特に使用者は、無線装置14に電子調理本30を実行させてもよい。当該使用者は、無線装置14に、任意の方法で電子調理本30を実行させてもよい。例えば電子調理本30が、無線装置14にインストールされた“アプリ”であってもよい。このような場合、使用者は、無線装置14に表示された電子調理本30のアイコンを選択することにより、無線装置14に電子調理本30を実行させることができる。
電子調理本30は、無線装置14により実行された時点で、調理に関連するコンテンツを表示してもよい。例えば電子調理本30は、ステーキ、パスタ、(例えばケーキなどの)パン・菓子類、前菜、スープ、サラダ、チキン、または他の任意の食料品の調理方法についてのレシピなどの料理のレシピを含んでもよい。電子調理本30は、(例えば調理指導用のビデオなどの)調理に関連するビデオ、(例えば、料理のレシピに従って調理された後の食料品の写真や、食料品の一部の調理方法に関する写真などの)調理に関連する写真、調理に関連する他の任意の情報、またはこれらの任意の組み合わせを、さらに含んでもよい。
使用者は、電子調理本30を検索し、食料品を調理するために使用される特定の料理のレシピを選択してもよい。使用者は、任意の方法で電子調理本30を検索してもよい。例えば使用者は、電子調理本30の検索機能を利用して、特定の料理のレシピを検索してもよい。他の例として使用者が、電子調理本30の特定の欄において、お気に入りの料理のレシピを保存していてもよい。このような例において、使用者は(例えば電子調理本30の“お気に入り”タブをクリックすることによってなど)この欄を検索し、特定の料理のレシピを選択してもよい。さらなる例として電子調理本30が、推奨レシピおよび/または、他の使用者あるいは有名人のシェフにより評価されているレシピを含んでもよい。他の例として使用者が、料理のレシピ全て(または一部)をスクロールして、特定のレシピを選択してもよい。
電子調理本30は、(例えばチリ・コン・カルネのレシピなどの)特定のレシピが選択された時点で、この選択された食料品に関連する料理のレシピを無線装置14で表示してもよい。電子調理本30は、料理のレシピ全体を無線装置14で表示してもよく、または料理のレシピの一部のみを無線装置14で表示してもよい。料理のレシピは、食料品の調理で使用できる任意の情報を含んでもよく、当該情報は、例えば、この食料品を調理するためのステップ(または段階)、この食料品の材料のリスト、この食料品の材料の分量のリスト、この食料品の代わりとなる材料のリスト、この食料品の調理で使用可能な装置または器具(例えば、特定の深鍋/平鍋の説明および/または写真や、この食料品の調理に使用すべき特定のタイプの器具(例えばオーブンやレンジなど)の説明および/または写真など)のリスト、この食料品に関連する他の任意の情報、あるいはこれらの任意の組み合わせ、などである。料理のレシピが、食料品の調理に関連する指導用のビデオおよび/または食料品の材料に関連する写真(例えば、タマネギの写真、賽の目切りされたタマネギの写真、カラメル化された後のタマネギの見た目の写真など)も含んでもよい。
電子調理本30は、料理のレシピに従った食料品調理用の段階的な案内をさらに含んでもよい。この段階的な案内が、調理過程のそれぞれのステップにより使用者を誘導してもよい。例えばチリ・コン・カルネの料理のレシピは、以下のステップを含んでもよい:(1)肉が深鍋に入れられ、特定の温度(例えば華氏375度など)で特定の時間(例えば10分など)きつね色に焼かれるステップ;(2)当該きつね色に焼かれた肉にタマネギおよび/または他の材料が加えられるステップ;(3)当該材料の組み合わせが、第2の特定の温度(例えば華氏300度など)で第2の特定の時間(例えば5分など)調理されるステップ;(4)トマト、トマトソースおよびスパイスが加えられるステップ;(5)当該材料の組み合わせが、第3の特定の温度(例えば華氏212度など)で第3の特定の時間(当該トマトソースの組み合わせが1/2に減らされるまで)調理されるステップ;および、食料品全体が、第4の特定の温度(例えば華氏180度など)で第4の特定の時間(例えば4時間など)調理されるステップ。
この段階的な案内において、チリ・コン・カルネ用の上述の例のそれぞれのステップを、個別に表示(または、料理のレシピで個別に強調して現在のステップを識別)してもよい。現在のステップの間に、無線装置14が、料理のレシピにおける現在のステップを説明する情報を表示してもよく、当該ステップ中に使用者が何をすべきかをさらに説明する情報を表示してもよい。このステップを完了した時点で、例えば無線装置14で表示される“次へ”ボタンをクリックすることによるなどの、当該ステップを完了していることを示すように、使用者を指示してもよい。これにより、使用者を次のステップへ誘導するようにしてもよい。使用者が無線装置14のボタンまたは無線装置14の画面をクリックして、このような“次へ”ボタンを選択された状態にしてもよい。加えて(またはその代わりに)、以下で説明されるように、使用者が他の任意のボタン(または制御装置)をクリックして、ステップ(または段階)を検索してもよい。
この段階的な案内が、食料品の調理に関連する追加の情報をさらに含んでもよい。例えば、チリ・コン・カルネの料理用の第1のステップが、肉を(例えば5クオートの深鍋などの)調理装置86に入れることである場合、この段階的な案内の第1のステップが、推奨される調理装置86の写真、この肉の調理に使用されるべき推奨される熱源(例えばバーナーなど)の写真、この肉に関連する栄養の情報、この肉がもたらされる動物の種類についての情報、この肉の取り扱い方法についての指導用のビデオ、肉に触れた後で手を衛生的にすることに関連する指導用のビデオおよび/または他の情報、特定のステップに関連する他の情報、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
特定の料理のレシピ(例えばチリ・コン・カルネなど)の選択の後に、無線装置14は、使用者がどの熱源システム46を使用し、どの調理装置82を使用して食料品を調理するかを選択するように、使用者に指示してもよい。無線装置14は、特定のレシピに適する可能性がある様々な熱源システム46および調理装置82の説明および/または写真を表示することにより、熱源システム46および調理装置82を選択するように使用者に指示してもよい。例えば、使用者がバーナーを使用してチリ・コン・カルネを調理する、ということを料理のレシピが推奨する場合、無線装置14は、鉄板またはレンジの上部におけるどのバーナー(例えば、レンジの上部の左前のバーナーなど)がチリ・コン・カルネを調理するために使用する予定であるのかを選択するように、使用者に指示してもよい。他の例として、使用者が5クオートの深鍋または10クオートの深鍋を使用してチリ・コン・カルネを調理する、ということを料理のレシピが推奨する場合、無線装置14は、5クオートの深鍋と10クオートの深鍋のどちらがチリ・コン・カルネを調理するために使用する予定であるのかを選択するように、使用者に指示してもよい。
熱源システム46および/または調理装置システム82の説明および/または写真を表示するために、無線装置14(および電子調理本30)が、特定の台所で利用可能なそれぞれの熱源システム46および/または調理装置システム82についての情報を受信してもよい。この情報は、任意の方法で受信されてもよい。例えば、熱源システム46および/または調理装置システム82が購入されたときに、当該熱源システム46および調理装置システム82が無線装置14および電子調理本30に事前登録されていてもよい。このような事前登録により、熱源システム46および調理装置システム82が利用可能であることを、無線装置14が知る(例えば特定の台所において、熱源システム46および調理装置システム82が利用可能であることを、無線装置14が知る)ことができるようにしてもよい。他の例として、無線装置14が熱源システム46および調理装置システム82と通信して、これらが利用可能であることを知ってもよい。このような例において、熱源システム46および調理装置システム82のアドバタイズメントを行なうアドバタイズパケット(例えばブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットなど)をブロードキャストしてもよい。このことにより、台所において、どの熱源システム46や調理装置システム82が利用可能であるかを無線装置14が知ることができるようにしてもよい。無線装置14はまた、熱源システム46や調理装置システム82からのブロードキャスト信号の強度を使用して、どれが近隣にあるかを判断してもよい。無線装置14はまた、例えば近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)などの技術を使用して、どの熱源システム46や調理装置システム82が近隣にあるかを判断してもよい。いくつかの例において、熱源システム46が任意の上述の技術を使用して、どの調理装置システム82がその周辺にあるかを発見してもよく、その情報を無線装置14にさらに伝達してもよい。他の例において、調理装置システム82が任意の上述の技術を使用して、どの熱源システム46がその周辺にあるかを発見してもよく、その情報を無線装置14にさらに伝達してもよい。
どの熱源システム46および調理装置システム82を使用して食料品を調理するかを選択するように使用者に指示する代わりに(または、指示することに加えて)、特定の熱源システム46および/または調理装置システム82を使用するように、無線装置14が使用者に指示してもよい。例えば、無線装置14が料理のレシピを分析し、どの熱源システム46および調理装置システム82が当該料理のレシピの条件を満たしているかを判断してもよい。さらに無線装置14は、どの熱源システム46および調理装置システム82が台所で利用できるかを、さらに判断してもよい。これらの判断に基づいて、無線装置14がこれらの結果を比較し、当該特定の料理のレシピのために最も適合するものを判断してもよい。加えて無線装置14が、どの熱源システム46および/または調理装置システム82を使用するかの説明および/または写真を使用者に示してもよい。
無線装置14はまた、熱源システム46および/または調理装置システム82に信号を送信してもよく、推奨される熱源システム46および/または調理装置システム82を使用者が探すことを助けている。この信号により、推奨される熱源システム46および/または調理装置システム82が、指示(例えば視覚式の指示および/または可聴式の指示など)を使用者に提供することができる。この指示を提供するために、熱源システム46および/または調理装置システム82が、点灯(または点滅)可能な照明システム、可聴音を発することができるスピーカーシステム、他の任意の指示システム、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。この指示は、使用者が、どの熱源システム46および/または調理装置システム82を使用するかを判断することを補助することができる。
特定の熱源システム46の選択の後で、無線装置14が、選択された熱源システム46との第1の通信リンクを確立してもよい。この第1の通信リンクは、例えば、レンジの上部の左前のガスバーナーとの通信リンクであってもよく、または、複数のバーナーを有するレンジの上部の様々なバーナー間で共有される、共通の、あるいは単一の通信リンクであってもよい。図1Bに示されるように、この第1の通信リンクが、ネットワーク38に対して確立されてもよい。無線装置14は、熱源システム46との任意のタイプの通信リンクを確立してもよく、また、任意の方法で当該通信リンクを確立してもよい。一例として無線装置14が、ブルートゥース(登録商標)による通信リンク、WiFiによる通信リンク、赤外線による通信リンク、セルラー方式の通信リンク、他の任意の通信リンク、またはこれらの任意の組み合わせを確立してもよい。加えて無線装置14は、任意の方法で第1の通信リンクを確立してもよい。例えば無線装置14が、通信リンク用の要求を他の装置に送信すること、通信リンク用の他の装置の要求を受け入れること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理に応答すること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理を送信すること、通信リンクを確立する他の任意の方法、あるいはこれらの任意の組み合わせにより通信リンクを確立してもよい。
図1Bに示されるように、無線装置14が熱源システム46とのブルートゥース(登録商標)による通信リンクを確立している。この通信リンクは、任意のタイプのブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよい。例えばこの通信リンクが1:1のブルートゥース(登録商標)によるリンクであってもよく、ここで、無線装置14が中央装置として動作し、熱源システム46が補助装置として動作している。
特定の調理装置システム82の選択の後で、熱源システム46が調理装置システム82との第2の通信リンクを確立してもよい。図1Bに示されるように、この第2の通信リンクがネットワーク78に対して確立されてもよい。熱源システム46は、調理装置システム82との任意のタイプの通信リンクを確立してもよい。一例として熱源システム46が、ブルートゥース(登録商標)による通信リンク、WiFiによる通信リンク、赤外線による通信リンク、セルラー方式の通信リンク、他の任意の通信リンク、有線の通信リンク(例えば調理装置システム82が、炊飯器または長時間調理用の鍋である熱源システム46と物理的に接続している調理用の平鍋であるときなど)、またはこれらの任意の組み合わせを確立してもよい。加えて熱源システム46は、任意の方法で当該通信リンクを確立してもよい。例えば熱源システム46が、通信リンク用の要求を他の装置に送信すること、通信リンク用の他の装置の要求を受け入れること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理に応答すること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理を送信すること、通信リンクを確立する他の任意の方法、あるいはこれらの任意の組み合わせにより通信リンクを確立してもよい。
(熱源システム46と調理装置システム82との間における)第2の通信リンクが、(無線装置14と熱源システム46との間における)第1の通信リンクと同様のタイプの通信リンクであってもよい。例えば、第2の通信リンクおよび第1の通信リンクの両方がブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよい。他の例として、第2の通信リンクと第1の通信リンクが異なるタイプの通信リンクであってもよい。例えば、第2の通信リンクが有線の通信リンクであってもよく、第1の通信リンクがブルートゥース(登録商標)による通信リンクまたはWiFiによる通信リンクであってもよい。
図1Bに示されるように、熱源システム46と調理装置システム82との間の第2の通信リンクは、ブルートゥース(登録商標)による通信リンクである。この第2の通信リンクは、任意のタイプのブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよく、また、この第2の通信リンクが任意の方法で確立されてもよい。
例えば第2の通信リンクは、熱源システム46が調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを受信する通信リンクであってもよく、その後、熱源システム46はこのブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを使用して、調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケット(または、他のタイプのパケット)を要求している。熱源システム46は、任意の方法でこのような第2の通信リンクを確立してもよい。例えば熱源システム46は、無線装置14から受信した情報に基づいて、この通信リンクを確立してもよい。このような例において無線装置14は、調理装置システム82によりブロードキャストされたブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットから、調理装置システム82用の固有識別子を取得してもよい。その後、無線装置14が、調理装置システム82用のこのブルートゥース(登録商標)の固有識別子を、熱源システム46に送信してもよい。熱源システム46は、このブルートゥース(登録商標)の固有識別子を使用して、調理装置システム82によりブロードキャストされたもの以外の、他の任意のブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケット(または他のアドバタイズパケット)を除去または無視してもよい。加えて、熱源システム46が調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを受信するとき、熱源システム46がこのブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットの識別子を使用して、調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケット(または、他のタイプのパケット)を要求してもよい。
他の例において第2の通信リンクは、調理装置システム82が熱源システム46のブルートゥース(登録商標)の固有識別子を取得する通信リンクであってもよく、その後、調理装置システム82が、このブルートゥース(登録商標)の固有識別子を使用して、(例えばスキャン応答パケットなどの)パケットを熱源システム46に直接送信してもよい。このような例において、調理装置システム82が、無線装置14から熱源システム46のブルートゥース(登録商標)の固有識別子を取得してもよい。例えば無線装置14が、熱源システム46によりブロードキャストされたブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットから(または、熱源システム46との1:1のブルートゥース(登録商標)による接続から)熱源システム46用のブルートゥース(登録商標)の固有識別子を取得してもよく、その後、無線装置14が、この熱源システム46用のブルートゥース(登録商標)の固有識別子を調理装置システム82に送信してもよい。その後、調理装置システム82が、このブルートゥース(登録商標)の固有識別子を使用して、(例えばスキャン応答パケットなどの)パケットを、例えば熱源システム46に直接送信してもよい。
特定の調理装置システム82の選択の後で、無線装置14はまた、選択された調理装置システム82との第3の通信リンクを確立してもよい。図1Bに示されるように、この第3の通信リンクがネットワーク42に対して確立されてもよい。無線装置14は、調理装置システム82との任意のタイプの通信リンクを確立してもよい。一例として無線装置14が、ブルートゥース(登録商標)による通信リンク、WiFiによる通信リンク、赤外線による通信リンク、セルラー方式の通信リンク、他の任意の無線の通信リンク、またはこれらの任意の組み合わせを確立してもよい。加えて無線装置14は、任意の方法で当該通信リンクを確立してもよい。例えば無線装置14が、通信リンク用の要求を他の装置に送信すること、通信リンク用の他の装置の要求を受け入れること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理に応答すること、アドバタイズメントまたは他の任意の転送処理を送信すること、通信リンクを確立する他の任意の方法、あるいはこれらの任意の組み合わせにより通信リンクを確立してもよい。
(無線装置14と調理装置システム82との間における)第3の通信リンクが、(熱源システム46と調理装置システム82との間における)第2の通信リンクや(無線装置14と熱源システム46との間における)第1の通信リンクと同様のタイプの通信リンクであってもよい。例えば、第3の通信リンク、第2の通信リンクおよび第1の通信リンクのそれぞれがブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよい。他の例として第3の通信リンクが、第2の通信リンクおよび/または第1の通信リンクと異なるタイプの通信リンクであってもよい。例えば、第3の通信リンクがWiFiによる通信リンクであってもよく、第2の通信リンクが有線の通信リンクであってもよく、第1の通信リンクがブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよい。
図1Bに示されるように、無線装置14と調理装置システム82との間の第3の通信リンクは、ブルートゥース(登録商標)による通信リンクである。この第3の通信リンクは、任意のタイプのブルートゥース(登録商標)による通信リンクであってもよい。例えば第3の通信リンクは、無線装置14が調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを受信する通信リンクであってもよく、無線装置14はこのブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを使用して、調理装置システム82からブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケット(または、他のタイプのパケット)を要求している。熱源システム46は、任意の方法でこのような第2の通信リンクを確立してもよい。例えば熱源システム46は、無線装置14から受信した情報に基づいて、この通信リンクを確立してもよい。このことにより、無線装置14が測定情報74を受信することを可能にしてもよく、また無線装置14が、このような測定情報74を無線装置14の表示器で使用者に表示することを可能にしてもよい。例えば無線装置14が、食料品に関連する現在の温度の表示を受信してもよく、食料品に関連する当該現在の温度のグラフ図(例えば、華氏375度のグラフ図)を表示してもよい。いくつかの例において、ブルートゥース(登録商標)のスキャン応答と、ブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットまたは同様のブロードキャストパケットとを使用することにより、調理装置システム82および無線装置14が1:1の通信リンクを有する必要性をなくすことができる。
無線装置14と熱源システム46との間の第1の通信リンクを確立した後で、無線装置14が熱源システム46に調理指示70を送信してもよい。調理指示70は、食料品の調理に関連する任意の情報を含んでもよい。例えば調理指示70が、食料品が調理されるべき温度および/または食料品が特定の温度で調理されるべき時間を含んでもよい。加えて調理指示70が、食料品に加えられるべき材料、食料品を調理するために使用者により実行されるべきステップ、食料品の調理に関連する他の任意の情報、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
調理指示70は、レシピ全体のための情報を含んでもよく、または、レシピの一部のみのための情報を含んでもよい。例えば調理指示70が、食料品調理用の段階的な案内における特定のステップのための情報のみを含んでもよい。このような例において、特定のステップを終了するときに、追加の調理指示70が熱源システム46に送信されてもよい。これらの追加の調理指示70が、次のステップ用の情報を含んでもよい。他の例として調理指示70が、食品調理用の段階的な案内における2つ以上の特定のステップのための情報を含んでもよい。これらの調理指示70は、使用者が料理のレシピを通して進行するにつれて、(必要に応じて)追加の調理指示70が補充されてもよい。
図示されるように調理指示70は、料理のレシピの少なくとも1つのステップ用の、少なくとも温度の指示を含んでおり、また時間の指示を含んでいる。当該指示は、熱源システム46が温度および/または時間を判断することを可能にするデータ(または他の情報)であってもよい。例えば当該指示が、温度自体(例えば華氏375度)および/または時間自体(例えば10分)であってもよく、あるいは、熱源システム46により使用されて温度および/または時間を判断する信号またはポインタ(または他の任意のタイプのデータ)であってもよい。チリ・コン・カルネ用の料理のレシピに関して上述した例において、調理指示70が(華氏375度で10分間、肉をきつね色に焼くことを提供する)料理のレシピの第1のステップに関連する情報を含んでもよい。このように調理指示70は、この第1のステップ用の温度の指示(例えば華氏375度)および時間の指示(例えば10分間)を含んでもよい。
調理指示70は、第1の通信リンクにより無線装置14から受信されたものとして上述しているが、いくつかの例において、無線装置14が中継装置を利用して調理指示70を提供してもよい。例えば、(無線装置14と熱源システム46との間における)第1の通信リンクが切断した場合(または、情報のバックアップセットが求められる場合)、無線装置14は(例えば、他の無線装置14や調理装置システム82などの)中継装置により、熱源システム46に調理指示70を送信してもよい。
熱源システム46は、(華氏375度の温度の指示および10分間の時間の指示を含んでいる)調理指示70の受信に基づいて、(例えばプロセッサ58を用いて)熱源50を作動させてもよく、調理装置システム82の調理装置86にエネルギーを供給し始めるようにしている。あるいは熱源50をすでに作動させている場合、熱源システム46が(例えばプロセッサ58を用いて)熱源50により調理装置86に供給されているエネルギー量を調節してもよい。
熱源50により供給されているエネルギー量もまた、食料品を調理するために使用されている調理装置システム82の種類に基づいてもよい。例えば熱源システム46が、特定の調理装置システム82に関連するプロファイルを保存(またはアクセス)してもよい。このようなプロファイルが、調理装置86の種類(例えば深鍋)、調理装置86の容積の種類(例えば5クオート)、調理装置86の材料の種類(例えば銅製の底部)、調理装置システム82の調理装置86に関連する他の任意の情報、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。このプロファイルを使用して、熱源システム46が、熱源50により調理装置86に供給されるエネルギー量を調節してもよい。例えば調理装置86が、より低いエネルギー量でより高い温度まで熱くなる材料で作成されている場合、熱源システム46が(例えばプロセッサ58を用いて)、調理装置86に供給されるエネルギー量をこのようなプロファイルに従って調節してもよい。
熱源50が調理指示70に従って調理装置86にエネルギーを供給している間に、熱源システム46が、熱源システム46が食料品を調理することを補助できる調理装置システム82から情報を受信してもよい。上述されるように、調理装置システム82が、食料品に関連する測定値を感知(または、他の方法で提供)できる測定センサ90を含んでもよい。例えば測定センサ90が、食料品に関連する現在の温度(例えば、食料品の現在の温度、食料品に隣接する調理装置86の一部の現在の温度、または食料品が調理されている現在の温度など)を測定してもよい。調理装置システム82が、測定センサ90からの測定値に基づき、第2の通信リンクを使用して測定情報74を熱源システム46に送信してもよい。
測定情報74は、測定センサ90を使用して測定可能な任意の情報を含んでもよい。例えば測定情報74は、食料品が調理されている現在の温度の表示を含んでもよい。当該表示は、食料品が調理されている現在の温度を熱源システム46が判断することを可能にするデータ(または他の情報)であってもよい。例えば当該表示が、現在の温度自体(例えば華氏375度)であってもよく、または、熱源システム46により使用されて現在の温度が華氏375度であることを判断する信号またはポインタ(または他の任意のタイプのデータ)であってもよい。加えて(またはその代わりに)測定情報74が、食料品の現在の水面の表示、食料品の現在の重量の表示、食料品の現在の酸性度の表示、食料品の調理に関連する他の任意の測定可能な情報、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
熱源システム46は、測定情報74を使用して、調理装置86に加えられているエネルギー量を(連続的または定期的に)確認してもよい。例えば、熱源50が、華氏375度での食料品の調理を意図するエネルギー量を提供している一方で、この食品が華氏350度の温度で調理されていることを測定情報74が示す場合、熱源システム46が調理装置86に加えられるエネルギー量を増加させてもよい。他の例として、熱源50が、華氏375度での食料品の調理を意図するエネルギー量を提供している一方で、この食品が華氏400度の温度で調理されていることを測定情報74が示す場合、熱源システム46が調理装置86に加えられるエネルギー量を減少させてもよい。さらなる例として、熱源システム46が、華氏375度での食料品の調理を意図するエネルギー量を提供している一方で、この食品が華氏375度の温度で調理されていることを測定情報74が示す場合、熱源システム46は、熱源50が調理装置86に同じ量のエネルギーを供給し続けることを可能にしてもよい。さらなる例として、現在の調理温度が意図された温度の華氏375度未満であるものの、この意図された温度を通り過ぎる虞があるように急速に上昇していることを測定情報74が示している場合、熱源システム46が、熱源50により提供されるエネルギー量を減少させてもよい。さらなる例として、一連の温度測定値74におけるフィードバックアルゴリズムまたはフィードフォワードアルゴリズム(例えば、PIDアルゴリズムなど)の動作に基づいて、熱源システム46が、熱源50により提供されるエネルギーを任意の様々な量に調整してもよい。
熱源システム46は、測定情報74をさらに使用して、調理の過程における潜在的な間違いを(連続的または定期的に)確認してもよい。例えば、使用者が誤った調理装置システム82を熱源50の上に配置している虞がある。このような例において熱源システム46は、測定情報74および正しい調理装置システム82のプロファイルを利用して、誤った調理装置システム82が熱源50の上に現在配置されていると判断してもよい。具体的には、正しい調理装置システム82に加えられた特定の量のエネルギー(例えば、中レベル〜高レベル)により、当該食料品を特定の温度(例えば華氏375度など)で調理すべきである、ということを、正しい調理装置システム82用のプロファイルが示してもよい。しかしながら、誤った調理装置システム82が熱源50の上に配置されている場合、正しい調理装置システム82から受信した測定情報74が、熱源50により提供されているエネルギー量のために現在の温度が低すぎる、ということを示してもよい。これに基づいて、熱源システム46は、誤った調理装置システム82が熱源50の上に配置されていると判断することができる。その後、熱源システム46が無線装置14にエラー信号を送信してもよく、当該無線装置14が使用者に間違いを警告してもよい。このような間違い訂正システムは、複数の熱源50が複数の調理装置86にエネルギーを加えるために使用されており、複数の異なるタイプの食料品を、同様の(または同一の)期間で調理しているときに、特に有利であることができる。熱源50はまた、当該熱源50の近傍の様々な調理装置システム82から来ている任意の無線信号の強度を分析することにより、どの調理装置システム82が、調理目的のために当該熱源50の上部または中に配置されるのか、も判断することができる。
さらなる例として、熱源システム46が判断のために測定情報74を使用できてもよく、(例えば、食料品の酸性度が不正確である場合などに)誤った材料が調理装置システム82に入れられていること、(例えば、調理装置86の重量が重すぎる(または軽すぎる)場合などに)多すぎる(または少なすぎる)特定の材料が調理装置システム82に入れられていること、調理装置86が満杯になっている(または空になっている)こと、食料品が沸騰している(または、他の任意の相変化が発生している)こと、食料品がまさに吹きこぼれようとしていること、食料品が吹きこぼれてなくなっていること、食料品の酸性度が不正解であること、食料品が不適切に加熱されていること、食料品が所望の質感(例えば、カリカリしているなど)または火の通り具合に達していること、調理装置86の蓋が調理装置86から離れている(または、調理装置86に付いたままである)こと、調理過程の間違いに関連する他の任意の情報、あるいはこれらの任意の組み合わせを判断している。
上述されるように、調理装置システム82が熱源システム46に測定情報74を提供してもよい。調理装置システム82は、任意の方法で測定情報74を提供してもよい。例えば理装置システム82は、ブルートゥース(登録商標)による通信リンクを使用して測定情報74を送信してもよい。そのようにするために調理装置システム82が、調理装置システムを識別可能なブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを周期的に送信してもよい。このようなブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットを熱源システム46が受信すると、熱源システム46が調理装置システム82に追加の情報を要求することができる。この要求に応じて、調理装置システム82が1つ以上の測定センサ90を作動させてもよく、当該測定センサ90からの測定値を受信し始めるようにしている。これらの測定値に基づいて、調理装置システム82が測定情報74を作成してもよく、また、この測定情報74をブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケット(または他の任意のタイプのブルートゥース(登録商標)のパケット)に挿入してもよい。測定情報74は、例えば、製造業者専用のアドバタイジングデータ用に予約された特定のフィールドなどの、ブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットにおける任意の適切なフィールドに加入されてもよい。その後、このブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットが、追加の情報を要求した熱源システム46にブロードキャスト(または他の方法で送信)されてもよい。いくつかの例において、ブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットが構成されるたびに、最新の測定情報74が当該ブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットに組み込まれてもよい。
一般にブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットは、ブルートゥース(登録商標)のアドバタイズパケットに組み込むよりも多くの情報を提供するために、周辺装置に使用されるパケットである。この追加の情報は、周辺機器が提供するサービスについてのアドバタイズパケットやスキャン応答パケットを調べる装置、周辺機器の名前、および、周辺機器と接続したいかどうかを判断するためにアドバタイズパケットの受信者が知りたいかもしれない関連情報を通知してもよい。(その内容が常に同一である)従来のブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットとは異なり、調理装置システム82により作成されたブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットは、それぞれのブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットが、(時間と共に変化する可能性がある)最新の測定情報74を含むかもしれないため、連続するブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケット間で変化する内容を有する可能性がある。アドバタイズパケットおよび/またはスキャン応答パケット(またはスキャンパケット)に関する追加の情報は、以下の文献に記載され、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる:発明の名称が「スキャンウィンドウおよびスキャン間隔の推定に基づく低エネルギー無線ネットワーク用の接続設定」である米国特許出願公開第2013/0003630号、発明の名称が「近距離データ送信用の方法および技術装置」である米国特許出願公開第2014/0321321号、発明の名称が「ネットワーク探索用の方法、装置およびコンピュータプログラム製品」である米国特許出願公開第2015/0172319号、発明の名称が「無線近距離通信におけるサービス発見用の方法、装置およびコンピュータプログラム製品」である米国特許出願公開第2015/0172902号、発明の名称が「低消費電力近距離無線通信システム」である米国特許出願公開第2016/0029149号、発明の名称が「マスターおよびスレーブモバイルデバイスへのサービスを可能にする近距離RFアクセスポイント設計」である米国特許第6,795,421号、発明の名称が「マスターおよびスレーブモバイルデバイスへのサービスを可能にする近距離RFアクセスポイント設計」である米国特許第7,602,754号、発明の名称が「非ネットワーク化でのメッセージ交換」である米国特許第8,588,688号、発明の名称が「デュアルモードのブルートゥースによる低エネルギー装置用の方法およびシステム」である米国特許第8,737,917号、発明の名称が「WLANパケットを受信している間のブルートゥース(登録商標)のパケットの同時バックグラウンドスペクトルスキャン」である米国特許第8,817,717号、発明の名称が「ブルートゥースによる低エネルギーモジュールシステムおよび方法」である米国特許第9,185,652号、発明の名称が「近距離通信環境におけるサービス発見用の方法、装置およびコンピュータプログラム製品」である米国特許第9,258,695号、発明の名称が「近距離無線制御装置のフィルタリング方法およびレポーティング方法」である米国特許第9,357,342号、発明の名称が「近距離データ伝送用の方法および技術装置」である米国特許第9,414,217号、発明の名称が「端末の状態に基づくコンテンツ受信用の方法および装置」である米国特許第9,456,295号、発明の名称が「ブルートゥース(登録商標)に基づく一般サービス発見用の方法および装置」である米国特許第9,538,356号、および、発明の名称が「スキャン不可能な装置の発見用の方法、装置およびコンピュータプログラム製品」である米国特許第9,544,755号。
いくつかの例において、これらのステップにより、調理装置システム82が、(例えばバッテリーなどの)その動力源を節約することを可能にし、動力源を長持ちさせることを可能にしている。例えばブルートゥース(登録商標)のスキャン応答パケットを用いて情報を送信することにより、いくつかの例において、ブルートゥース(登録商標)による正式な接続の確立および維持に関連する、計算オーバーヘッドおよびバッテリー寿命限界のオーバーヘッドなしに、調理装置82が(例えば現在の温度データなどの)現在の測定情報74を送信できてもよい。他の例として調理装置システム82が、追加の情報が要求されたときに、その測定センサ90のみを利用してもよい。これにより測定センサ90が、(例えば、調理装置システム82が全く使用されていないときなど)長期間にわたって休止状態を続けることを可能にし、かつ、調理装置システム82により使用されているエネルギー量を低減させることを可能にしている。他の例において、調理装置システム82は、その測定センサ90を常に使用していてもよく、または、使用者が(例えば電源ボタンを押すことによってなど)調理装置システム82を作動させるときにその測定センサ90を使用していてもよい。このような例において調理装置システム82は、測定センサ90が起動されたときにいつでも測定情報74を送信してもよく、または、測定情報74が要求されたときだけに測定情報74を送信してもよい。
上述されたステップはブルートゥース(登録商標)による通信リンクに関して説明されているが、このようなステップ(または同様のステップ)は、例えば、任意の他のWPANによる通信リンク(例えば、低消費電力のブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース 5、ANT+、ジグビー(IEEE 802.15.4)、他のIEEE 802.15.4のプロトコル、限定なしのIEEE 802.11A,BまたはG、およびWiFi(IEEE 802.11)など)、セルラー方式の通信リンク、赤外線による通信リンク、任意の他の無線通信リンク、任意の他の通信リンク、あるいはこれらの任意の組み合わせなどの、任意の他の通信リンクのために実行されてもよい。加えて、測定情報74は(第2の通信リンクを使用している)熱源システム46に送信されているものとして上述されているが、測定情報74が(第3の通信リンクを使用している)無線装置14に送信されてもよい。このような例において無線装置14は、(上述されるように)アドバタイズパケットを受信した後でも、追加の情報を要求してもよい。この測定情報74を受信することにより、無線装置14が測定情報74に含まれる情報(例えば、食料品に関連する現在の温度など)を使用者に表示することができる。(熱源システム46と調理装置システム82との間における)第2の通信リンクが切断した場合(または、情報のバックアップセットが求められる場合)、無線装置14もまた、熱源システム46にこの情報を提供できてもよく、および/または(無線装置14と熱源システム46との間における)第3の通信リンクが切断した場合(または、情報のバックアップセットが求められる場合)、熱源システム46が無線装置14にこの情報を提供できてもよい。
熱源50は、調理指示70に従って調理装置86にエネルギーを供給している一方で、さらに熱源システム46は、エネルギーが調理装置86に供給された時間を記録してもよい。このことにより、熱源システム46が、特定の時間、特定の温度で食料品を調理することを可能にしてもよい。例えば上述されるように、食料品が華氏375度で10分間調理されるべきであることを、調理指示70が示してもよい。このような例において熱源システム46が、この特定のステップのために調理装置86にエネルギーを供給している時間を記録してもよい。この時間が経過したとき(または、例えば経過する5分前、経過する2分前および/または経過する1分前など、この時間が経過寸前であるとき)、熱源システム46が、この時間が経過したこと(または、この時間が経過寸前であること)を示している無線装置14に信号を送信してもよい。このことにより、無線装置14が、例えば可聴音を発すること、振動すること、使用者にメッセージを送信すること、使用者を呼び出すこと、または使用者に警告する他の任意の方法によってなどで、使用者に警告することができる。この警告が使用者に、次のステップに進む時間である(または、そろそろ次のステップに進む時間である)ということを通知してもよい。
加えて(または、その代りに)、無線装置14もまた、この特定のステップのために経過した時間も記録してもよい。このように無線装置14は、熱源システム46からの信号を受信することなく、時間を使用者に警告することができる。さらに無線装置14は、当該時間における残された時間(例えば、次のステップまで残り2分30秒など)の連続的なカウントダウン(または、定期的な更新)も提供してもよい。
(例えば、華氏375度で10分間、肉をきつね色に焼く第1のステップなどの)料理のレシピのステップを完了したときに、無線装置14は次のステップに進んでもよい。この次のステップへ進むことにより、無線装置14が次のステップを使用者に表示するようにしてもよい。あるいは、複数のステップが無線装置14により既に表示されている場合、このように次のステップへ進むことにより、表示部で次のステップを何らかの方法で強調させてもよく、当該次のステップが、今、現在のステップであるということを示している。(例えば、料理のレシピのステップ2などの)この次のステップへ進むことにより、無線装置14が、新たな調理指示70を熱源システム46に送信するようにしてもよい。この新たな調理指示70が、新たなステップに関連する情報を含んでもよい。あるいは熱源システム46が、料理のレシピ用の調理指示70のすべて(または2つ以上のセット)に既にアクセスしている場合、無線装置14が命令を熱源システム46に送信して、調理指示70の次のステップに進んでもよい。
チリ・コン・カルネの例に関して上述されるように、次のステップ(例えばステップ2)は、使用者がタマネギおよび他の材料を加えることを含んでもよい。このような例において、熱源システム46が、使用者にタマネギおよび他の材料を加えるための時間(例えば5分)にわたって同一の温度(例えば華氏375度)を提供し続けるべきであることを示す情報を、新たな調理指示70が含んでもよい。
使用者によりこの次のステップを完了すると、使用者は、例えば電子調理本30における「次へ」ボタンをクリックすることによってなどで、当該ステップを完了したことを無線装置14に示してもよい。加えて(または、その代わりに)、熱源システム46が、当該ステップを完了した時間を判断しようとしてもよい。例えば、食料品に材料を加えることにより、食料品に関連する現在の温度の突然の変化を引き起こすであろうことを示す情報を、熱源システム82が記憶していてもよい。このような例において、材料が加えられた後、当該材料が加えられたことと整合性がとれるような方法で、食料品に関連する現在の温度が突然変化していることを示す測定情報74を、熱源システム46が受信してもよい。これに基づいて、熱源システム46が無線装置14に信号を送信し、当該ステップを完了したことを示してもよい。このことにより、当該ステップを完了したことを使用者が手動で示す必要をなくすことができる。
あるいは、ステップを完了したことを使用者が誤って指示している場合、熱源システム46は、この指示が誤りであると判断できてもよい。例えば、材料が加えられたことと整合性をとって食料品が調理されている現在の温度において、例えば突然の変化を示す測定情報74を熱源システム46が受信しない場合、熱源システム46は材料が加えられていないと判断できてもよい。このように、熱電システム46がエラーメッセージを無線装置14に送信してもよく、これにより、無線装置が使用者に間違いを警告するようにしてもよい。
(例えば、タマネギおよび他の材料が食料品に加えられたステップ2の完了などの)ステップの完了後に、無線装置14が次のステップに進んでもよい。前のステップと同様に、このように次のステップへ進むことにより、次のステップを使用者に表示させてもよく、新たな調理指示70を熱源システム46にさらに送信させてもよい。チリ・コン・カルネの例に関して上述されるように、次のステップ(例えばステップ3)は、材料の組み合わせを華氏300度で5分間にわたって調理することを含んでもよい。このような例において、この新たな調理指示70が、特定の温度(例えば華氏300度)および特定の時間(例えば5分)を含んでもよい。
このような例において、熱源システム46は調理指示70に従って調理装置86に供給されるエネルギー量を減少させてもよく、それにより、華氏300度のより低い温度で食料品を調理させている。上述されたステップと同様に、調理システム46が調理装置システム82から測定情報74を受信し続けてもよく、それにより、熱源システムが、調理装置86に供給されるエネルギー量を確認することを可能にしている。さらに熱源システム46もまた、現在のステップで経過した時間を記録してもよい。
(上述された)調理システム10の構成要素により実行される行動が、料理のレシピのそれぞれのステップの間で継続してもよい。料理のレシピの全てのステップを完了している時点で(例えば使用者が、電子調理本30において、全てのステップを完了していることを示すとき)、無線装置14は熱源システム46に最終的な調理指示70を送信してもよい。この最終的な調理指示70には、調理装置86に供給されている全てのエネルギーを遮断するという熱源システム46への命令が含まれていてもよい。したがって、料理のレシピの全てのステップを完了しているとき、無線装置14は、熱源システム46に熱源50を自動的に停止させることができ、このことにより、使用者が手動で熱源50を停止する必要(または、熱源50の停止を記憶する必要)をなくすことができる。
上述されたステップに加えて、いくつかの例において、料理のレシピを進めるときに調理システム10が問題にぶつかる虞がある。一例として使用者が、調理されている食品から離れて、例えば他の部屋などに移動するかもしれない。そうすることで、使用者は(例えば、彼らの携帯電話や彼らのタブレットなどの)無線装置14を持参することができる。例えば電話をかけるため、当該無線装置14に記憶されたビデオまたは写真を家族に示すため、インターネットを閲覧するため、(例えば、使用者が単に無線装置14を携帯するときなどの、全く行動がないことも含んでいる)無線装置14を使用して他の任意の行動を実行するため、または、これらの任意の組み合わせのために、使用者は無線装置14を他の部屋に持っていくかもしれない。このことにより、無線装置14を熱源システム46および/または調理装置システム82との通信範囲の外側に移動させる虞があり、第1の通信リンクおよび/または第3の通信リンクを(少なくとも一時的に)切断させる虞がある。
従来、このような調理されている食料品から離れた移動が問題である虞がある。特に使用者は、食料品が調理されていることを忘れる可能性があり、このことが火災の危険である可能性がある。さらに、使用者が通信範囲から離れて移動するたびに熱源が停止することは、使用者が(例えば、数秒または数分などの)わずかな時間にわたって食料品を放っておくだけかもしれないので、不利になる虞がある。また多くの食料品が、弱火で長時間にわたって調理されるかもしれない。使用者が通信範囲から離れるときに熱源が停止した場合、(3〜4時間の可能性がある)調理過程全体の間、使用者が通信範囲内に留まらざるを得ない虞があった。しかしながら、このこととは対照的に、調理システム10は上述されるように、熱源システム46と調理装置システム82との間の第2の通信リンクを利用することができる。この第2の通信リンクにより、使用者および/または無線装置14が熱源システム46の通信範囲外に移動する場合でさえ、食品を料理のレシピに従って調理し続けることができる。
上述されるように、熱源システム46が無線装置14から調理指示70を受信してもよい。これらの調理指示70は、(例えば、華氏375度で10分間にわたってなどの)特定の調理温度および特定の時間を含んでもよい。これらの調理指示70を使用して、熱源システム46が、華氏375度で10分間にわたって食料品を調理することを意図されたエネルギーを供給してもよい。さらに熱源システム46は、調理装置システム82から測定情報74を受信してもよく、このことにより、熱源システム46が調理装置86に供給されるエネルギー量を(連続的または定期的に)確認することを可能にしてもよく、および/または熱源システム46が調理過程の間違いの確認を可能にしてもよい。
(例えば、電話をかけるため、または無線装置14を使用してインターネットを閲覧するために、使用者が無線装置14を他の部屋に携帯する場合などの)無線装置14が熱源システム46および/または調理装置システム82の通信範囲外に移動する場合(または、移動するとき)にもかかわらず、熱源システム46が第2の通信リンクを使用して調理装置システム82と通信できてもよい。このように、熱源システム46が依然として調理システム82から測定情報74を受信してもよく、このことにより、熱源システム46が調理装置86に供給されるエネルギー量を確認することを可能にし、および/または熱源システム46が調理過程の間違いを確認することを可能にしている。したがって、調理指示70に従って調理を進行し続けることができる。
熱源システム46によるこのような動作が、無線装置14が通信範囲外に移動した後、任意の時間にわたって継続してもよい。一例において、熱源システム46によるこのような動作は、時間が経過するまで継続してもよい。例えば、食料品が華氏375度で10分間にわたって調理されたことを調理指示70が示した場合、熱源システム46は当該10分の時間中、華氏375度で調理し続けてもよい。
当該10分間の終了前に無線装置14が通信範囲内に戻れた場合、熱源50が調理指示70に従って(および、第2の通信リンクを用いて)華氏375度で食料品を調理し続けている可能性があるため、調理過程の変更が生じていなくてもよい。さらに、使用者が次のステップを実行するということであれば、調理過程の変更が生じていなくてもよい。
あるいは、(例えば、電話が長時間にわたった場合など)無線装置14が通信範囲内に戻ることができる前に当該10分の時間が経過した場合、熱源システム46が調理指示70を使用して次のステップを判断してもよい。例えば調理指示70が、(例えば華氏150度などの)保持温度および(例えば30分などの)保持時間を含んでもよく、このことにより、熱源50が、当該保持時間にわたって当該保持温度で温め続け(または、調理し続け)てもよい。このことにより、調理過程を完全に台無し(または停止)することなく、使用者が無線装置14を通信範囲内に持ち帰るための追加の時間を与えることができる。当該保持時間が経過する前に無線装置14が通信範囲内に戻ってこない場合、熱源システム46は熱源50を停止させてもよく、または、第二の時間にわたる第二の保持温度に移行してもよい。
他の例として、調理指示70が一足先のステップ(jump ahead step)を含んでもよい。鶏肉のロースト用の料理のレシピに関するこの一例として、(例えば、完了していない唯一のステップが、長いロースト期間の前にいくつかのスパイスを鶏肉に加える、大したことのないステップなど)ローストチキン用の料理のレシピのステップがほとんど全て完了である場合、当該一足先のステップにより、料理のレシピを最後のステップ(または、次の主要な調理のステップ)にスキップさせてもよく、例えば、鶏肉が2時間にわたって華氏375度でローストされる。この一足先のステップにより、鶏肉を完全にロースト(ただし、少量の追加の材料なしに)することができる。このように、通信範囲の外側に移動し、かつ、時間が経過するまで戻らない無線装置14により、このレシピ全体が台無しにされない。
さらに、無線装置14が通信範囲の外側に移動していると判断された場合、無線装置14が、この問題を使用者に通知しようとしてもよい。例えば無線装置14が、可聴音のアラームを発してもよく、振動してもよく、(例えば、画面の色を赤に変更するなど)無線装置14の表示画面を変更してもよく、使用者にメールを送信してもよく、使用者に電話してもよく、または、他の任意の警告を使用者に提供してもよい。また、例えばコンピュータやスマートテレビなどの他の装置に配信される予定の代替の通信機構によって、使用者に警告しようとしてもよい。また無線装置14が、熱源システム46および/または調理装置システム82との異なる通信リンクを確立しようとすることにより、この通信の問題を自動的に解決しようとしてもよい。例えば、無線装置14が通信範囲の外側に移動するときに、無線装置14がブルートゥース(登録商標)による通信リンクを使用している場合、無線装置14は、熱源システム46および/または調理装置システム82とのWiFiによる通信リンク(または、赤外線による通信リンク、セルラー方式の通信リンク、あるいは、他の任意の無線通信リンク)を確立しようとしてもよい。このような例において、無線装置14が、通信リンクを再確立するために、その通信プロトコルの全て(または、一部)を繰り返してもよい(または、スキャンしてもよい)。あるいは(または、加えて)、熱源システム46および/または調理装置システム82が、それらの通信プロトコルの全て(または、一部)を繰り返す(または、スキャンする)ことにより、障害のある通信リンクを再確立しようとして、それぞれの通信リンクを再確立してもよい。
また無線装置14も、熱源システム46および/または調理装置システム82と通信可能な中継装置との通信リンクを確立しようとしてもよい。例えば無線装置14が、熱源システム46および/または調理装置システム82と通信範囲外である一方で、この無線装置14が、熱源システム46および/または調理装置システム82との(例えばブルートゥース(登録商標)の通信範囲などの)通信範囲内である、(例えば他の携帯電話または他のタブレットなどの)中継装置との(例えばブルートゥース(登録商標)の通信範囲などの)通信範囲内であってもよい。このような例において、無線装置14がこの中継装置を使用して、その通信範囲を拡張してもよい。あるいは(または、加えて)、熱源システム46および/または調理装置システム82が、無線装置14と通信可能な中継装置との通信リンクを確立しようとしてもよい。
図2は、一実施形態による調理システム210の通信方式の概略図である。調理システム210は、電子調理本230を備えているコンピュータ装置214と、1つ以上の熱源250を含んでいる熱源システム246と、1つ以上の調理装置を含んでいる調理装置システム282と、1つ以上の補助ボタンインターフェース319を含んでいる補助ボタンシステム300と、を含んでいる。電子調理本230が熱源システム246と信号通信してもよく、熱源システム246が調理装置システム282と信号通信してもよく、および/または調理装置システム282が電子調理本230と信号通信してもよい。これらの信号通信や通信方式の例が、図1Aおよび図1Bに関して上述される。
補助ボタンシステム300が電子調理本230と信号通信してもよい。また電子調理本230が補助ボタンシステム300と信号通信してもよく、例えば以下に説明されるように、通知装置357を使用して通知を提供している。いくつかの実施形態において、通知装置357が、調理装置システム282または熱源システム246を中継として使用している信号通信を含んでもよい。このような実施形態の一つにおいて、補助ボタンシステム300が熱源システム246(例えば、加熱装置250や加熱機器)と一体化されてもよく、あるいは、調理装置システム282(例えば調理装置286)と一体化されてもよい。
コンピュータ装置214は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ノート型パソコン、(例えば、スマートフォン、または他の無線電話、セル方式の携帯無線電話、コードレス電話、あるいは衛星電話などの)携帯電話、電子手帳またはタブレット(例えばiPad(登録商標))、携帯情報端末、データ入力用自動発券機(data entry kiosk)、スキャナ、小型投写型表示器、便利な位置にある機器内蔵型表示器(例えば、冷蔵庫のフロントパネルの表示器)、仮想現実(virtual reality:VR)表示装置または拡張現実(augmented reality:AR)表示装置、あるいは、電子調理本230の信号通信の動作を実行するための無線通信、有線通信または他の適切な通信用に動作可能な適切な通信回路用ハードウェアを有している他の任意のコンピュータ装置を含んでもよい。様々な実施形態において、コンピュータ装置214および電子調理本230は、図1Aおよび図1Bに関して上述されるような無線装置14および電子調理本30と同様であってもよく、したがって、(例えば、プロセッサ22、ネットワークインターフェース18およびメモリユニット26などの)ハードウェアおよび関連する機能を含んでもよい。例えば電子調理本230が、調理装置システム282の加熱用の熱源システム246を制御するように作動してもよい。本明細書で使用されるように、電子調理本230は、それ自体が電子調理本230を参照してもよく、電子調理本230の動作を実行している(例えばコンピュータ装置214などの)装置を参照してもよい。
上述されるように、電子調理本230(または、電子調理本230の動作を実行しているコンピュータ装置214)は、1つ以上の熱源システム246に、例えば制御信号などの信号を送信するのに適した通信用ハードウェアをさらに備えており、当該熱源システム246はそれぞれ、1つ以上の熱源250を備えている。熱源250は、調理装置システム282に熱(または他のエネルギー)を加えるように構成されてもよく、当該調理装置システム282は、1つ以上の調理装置286を含んでもよい。例えば熱源システム246は、(例えば、ガスバーナー、電磁誘導式のバーナー、電気式のバーナー、加熱コイル、または図1Aおよび図1Bに関して上述される任意の他の熱源などの)1つ以上の熱源250を備えているレンジの上部、レンジまたは鉄板を含んでもよい。例えば調理装置システム282は、(例えば、深鍋、平鍋、調理容器、火格子、食材を保持して熱源250により調理されるように構成される他の任意の装置、または図1Aおよび図1Bに関して上述される任意の他の調理装置などの)調理装置286を備えてもよい。
熱源システム246は、本明細書に記載された熱源システム246の動作(例えば、通信、測定、検知、電力変調など)を実行するのに適したハードウェアを備えている。様々な実施形態において、熱源システム246は、図1Aおよび図1Bに関して上述されるような熱源システム46と同様であってもよい。例えば熱源システム246は、食料品を調理するためのエネルギー量を供給可能な任意の適切な構成要素を表していてもよい。他の例として、熱源システム246はネットワークインターフェース54、プロセッサ58およびメモリユニット62を備えてもよく、熱源システム46に関して上述される機能と同様の機能を含んでもよい。
調理装置システム282は、本明細書に記載された調理装置システム282の動作(例えば、通信、測定、検知など)を実行するのに適したハードウェアを備えている。様々な実施形態において、調理装置システム282は、図1Aおよび図1Bに関して上述されるような調理装置システム82と同様であってもよい。例えば調理装置システム282は、食料品を調理するために使用可能な任意の適切な構成要素を表していてもよい。他の例として、調理装置システム282はネットワークインターフェース94、プロセッサ98およびメモリユニット102を備えてもよく、調理装置システム82に関して上述される機能と同様の機能を含んでもよい。
図2に示された例において、電子調理本230および熱源システム246は、(例えば、ブルートゥース(登録商標)技術を用いた)1:1の信号通信である。この信号通信は、電子調理本230および熱源システム246の両方が信号を送受信できるように双方向である。この信号通信は、無線通信14/電子料理本30と熱源システム46との間の通信に関して上述されるような通信と同様であってもよい。例えばこの信号通信は、例えばネットワーク38などのネットワークによる通信を含んでもよい。同様に図示されるように、調理装置システム282もまた、電子料理本および/または熱源システム246との信号通信であってもよい。例えば上述されるように、(ネットワーク38やネットワーク42を含むことができる)ネットワークに関して、(ネットワークインターフェース94を含むことができる)送信機を用いて、(例えば、装置IDおよび温度などの)装置情報や周囲の情報をアドバタイズするように調理装置システム282が構成されている。また、アドバタイジングの内容を定義するためにプロンプトまたは要求を受信するように作動する、(ネットワークインターフェース94を含むことができる)受信機を調理装置システム282が含んでもよい。上述されるように、電子調理本230、熱源システム246および調理装置システム282が他の通信方式用に構成されてもよい。例えば電子調理本230および調理装置システム282が、1:1の通信用に構成されてもよい。このような例において、調理装置システム282はアドバタイジング信号をブロードキャストしてもしなくてもよく、または、アドバタイジングの内容の要求をしてもしなくてもよい。補助ボタンシステム300が、このような通信方式内の動作に同様に適してもよいことが理解されよう。
様々な実施形態において、電子調理本230(または、電子調理本230の動作を実行しているコンピュータ装置214)は、個別のウィンドゥ、カバーまたは料理本カバーにより保護できる、内臓の平面な表示器を含んでもよい。いくつかの実施形態において、電子調理本230は、当該電子調理本230を使用している遠隔表面(remote surface)、または当該電子調理本230から表示データを受信する(例えば、投射型表示器、ヘッドアップ表示器、VR(仮想現実用)ゴーグル、または、異なる装置(例えば、調理器具または個別の表示装置)に関連する平面な表示器などの)個別の表示装置で表示されてもよい。
電子調理本230は、表示器との信号通信する(例えばグラフィカルユーザーインターフェース(Graphical User Interface:GUI)などの)ユーザーインターフェース(User Interface:UI)をさらに含んでもよい。コンピュータ装置214は表示器を含んでよく、または、表示器がリモートディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態において、電子調理本230または補助ボタンシステム300は、追加の表示器または個別の表示器を設けるように構成されてもよく、1つ以上のレシピに関連する使用者の調理指示を提供している。
上述されるように、電子調理本230は、1つ以上のレシピに関連する使用者の調理指示を提供するように構成され、かつ、熱源システム246と通信するようにさらに構成されて、当該レシピにより指定された時間にわたって、調理装置システム282を(当該レシピに指定されたような)所望の温度にする1つ以上の段階を実行している。電子調理本230により提供される時間の制御、温度の制御、または時間および温度の両方の制御は、加熱源の出力を設定するときに使用者による間違いを排除するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、電子調理本230は、熱源システム246や電子調理システム282の一方または両方と信号通信してもよく、食品の環境をレシピに記載された正確な温度に保っている。このことは、食品の環境の温度の測定値を使用することにより行われてもよく、熱源システム246(例えば加熱システムの加熱ユニット)に加えられる動力を調節することにより、さらに行なわれてもよい。この例は、図1Aおよび図1Bに関して上述されている。
コンピュータ装置214(例えば、無線装置または他の任意の装置)で電子調理本230により表示されるスクリーンショットの例が図22〜図28に示されている。図22は平鍋で焼いたサーモンのレシピ詳細表示を示しており、準備時間、調理時間、一人分の分量および材料を提供している。図23は、魚をテンパリングするための、平鍋で焼いたサーモンのレシピのステップの表示を示している。図24は、サーモンを味付けするための、平鍋で焼いたサーモンのレシピのステップの表示を示している。この表示には、使用者がインターフェースで接続して次のステップへ進むことができる「次へ」ボタンを含んでいる。図25は、サーモンを味付けするための、平鍋で焼いたサーモンのレシピのステップの詳細な表示を示している。この表示は、指示、加熱表示、調理時間のシーケンス、および使用者がインターフェースで接続して、このステップ内を進めることができる、または次のステップへ進むことができるボタンを含んでいる。図26は、脂を抜くための、平鍋で焼いたサーモンのレシピのステップの詳細な表示を示している。この表示は、指示、加熱温度表示、調理時間のシーケンス、および、このステップ内を進める、または次のステップへ進むボタンを含んでいる。図27は、サーモンを調理するための、平鍋で焼いたサーモンのレシピのステップの詳細な表示を示している。この表示は、指示、加熱温度表示、および調理時間のシーケンスを含んでいる。図28は、使用者に提示可能な様々な加熱用表示を示している。パネルAは、目標温度、現在の温度、および両方の温度の視覚的な表示を含む、熱源250のウォーミングアップ中の温度の加熱表示を示している。パネルBは、現在の動力、および総出力に対する当該動力の出力の視覚的な表示を含む、熱源250のウォーミングアップ中の動力の加熱表示を示している。パネルCは、時間経過に伴う温度を示すグラフを含んでいる温度の加熱表示を示している。
電子調理本230により、例えば初心者の料理人などの使用者が専門家の仕上がりを得ることを可能にしている。理由は、この電子制御により得られる温度およびタイミングの正確な制御により、いくつかの例において、調理過程中の食品の感触、質感および色の組み合わせから火の通り具合を判断する料理人の専門知識の使用を必要としない、再現可能な結果を提供できるからである。いくつかの実施形態において、調理前に材料の準備における専門家の助言を提供し、使用者が最適な結果を達成することを補助するように、電子調理本230が構成されてもよい。これらの実施形態、または他の実施形態において、電子調理本230が調理後に、1つ以上の仕上げのステップにおける専門家の助言を提供し、使用者が最適な結果を達成することを補助してもよい。一実施形態において、電子調理本230が、調理前、調理後または調理中に、1つ以上の仕上げまたは準備のステップにおける専門家の助言を提供し、使用者が最適な結果を達成することを補助してもよい。
電子調理本230が、任意で選択可能な内容であってよい追加の内容を提供してもよく、当該追加の内容は、レシピにおける他の段階を開始するための段階である、例えば、調理過程中の食品の感触、質感および色の組み合わせからなどの、食材の判断や使用者の技能レベルを高めるために使用できる。この助言は、レシピの様々な段階またはそれぞれの段階で利用可能(例えば、任意で利用可能)であり、例えば切断、賽の目切り、魚の三枚おろし、混合、または攪拌などの技法に関する写真またはビデオの表示を含んでもよい。また表示は、ステップの成功した完了後の、所望の食品の外観に関する写真またはビデオを含んでもよい。一例として、ニンジンを特定の大きさに賽の目切りするための指示を提供した後、使用者は適切な賽の目切りの技術のビデオを任意に見てもよく、および/または、使用者は所望の準備された材料(例えば、ステップの終わりに準備されたときの賽の目切りされたニンジンの外観)のビデオまたは写真を任意に見てもよい。
様々な実施形態において、コンピュータ装置214は、(例えば、スマートフォンまたはタブレット型コンピュータ(例えばiPad(登録商標)などの)手持ちサイズのコンピュータ装置、小型投写型表示器、便利な位置にある機器内蔵型表示器(例えば、冷蔵庫のフロントパネルの表示器)、あるいは、使用者により使用されて、使用者がレシピの指示を容易に見ること、受信すること、または再生することを可能にするVR表示装置またはAR表示装置を備えてもよい。例えば、電子調理本230の表示態様は、文字列と比較して、複雑な準備の技術をより良く説明することができる。いくつかの実施形態において電子調理本230は、調理器具や台所の用具を使用するための適切または安全な方法の、使用者へのリマインダを含んでもよい。また電子調理本230は、チェックリスト、リマインダおよび/またはタイマーを設置することにより間違いや見落としを避けるように構成されてもよく、これにより、曖昧さの余地をほとんど無くすることができる。このような機能は任意であってよく、また使用者により選択可能であってもよい。表示機能は、レシピを試すかどうかを判断する対象となる重要な情報を使用者に提供してもよい。例えば使用者は、レシピのステップを通してスキップすることにより、このレシピをプレビューして、これらのステップを試す前に複雑なステップまたは時間のかかるステップを見るようにしてもよい。一実施形態において、使用者が、特定の食品、ステップ、熱源、難易度、一食当たりの栄養素またはカロリー、準備時間、調理時間、費用、あるいは使用者の献立計画または特別食を補助するための検索基準を検索することを可能にしている検索機能を、電子調理本23が備えている。
一実施形態において電子調理本230は、レシピのステップの文字列を、このステップのビデオ実演と並行して表示してもよく、オーディオトラックは、ビデオ実演のサウンドトラックまたは上述の文字列部分の一方または両方を任意で再生している。例えば伝統的なレシピは、通常、材料および装置をリストアップし、時には、準備時間および調理時間をリストアップする。電子調理本230は、静止画像と第1のビデオセグメントとの任意の組み合わせに加えて、伝統的なレシピの態様を提示するように構成されてもよく、当該伝統的なレシピの態様は、材料を示しているスチル写真やパンショット(pan shot)ということもあり得、または、完成した料理がどのように見えるのかを、文字列部分に栄養情報と準備時間を有して示しているスチル写真やパンショットということもあり得る。
レシピの最初のステップ、または次のステップは、例えば、みじん切り、薄切り、賽の目切り、混合によってなど、材料をどのように準備するのかを説明してもよい。次のステップは調理の順で提示されてもよく、その後、最終的な提示が行なわれてもよい。
以下の表は、電子調理本230により表示されるレシピ表示のフォーマットの一例の概要を説明しており、この表のそれぞれの行が表示できる内容をリストアップしており、それぞれの行が個別の表示であり、または他の部分からスクロール可能な表示の部分である。
電子調理本230により表示できる情報の種類の上記の非限定的な例から、一般的に、例えば材料の収集段階および測定段階、および混合段階または調理段階などの、いくつかの準備段階を含むことが理解されよう。使用者は、上記のレシピ表示のフォーマットを使用して、従うべき段階またはステップ、技法、および、レシピの全体評価を得るための食品の外観の表示間のレシピ内を移動してもよい。
有益な一態様において、レシピが、例えば新規な準備技術などの複雑なステップを含むとき、使用者は電子調理本230とインターフェースで接続して、使用者が準備している食品が、このレシピの1つ以上の段階で適切な外観、質感または色を有することを視覚的に確認してもよい。したがって、このレシピで次のステップにナビゲートされる前に、使用者は、画像や例えば文字列などの他の内容を検索して、現在のステップまたは現在の段階が合格であることを確認できる。また電子調理本230は、コンピュータ装置214(または、コンピュータ装置214の通信範囲内の他の任意の装置)の一部である1つ以上のカメラにより撮影された調理過程の画像で、画像認識アルゴリズムを使用してもよく、使用者に、食品の適切な外観、質感、色または火の通り具合に対するフィードバックをしている。
使用者は、電子調理本230に触れることなく(例えば、電子調理本230を実行しているコンピュータ装置214に触れることなく)この電子調理本230とインターフェースで接続することを望むかもしれない。例えば使用者が、例えば“ステップを進める”、“ステップを繰り返す”、“ステップや技法に関するさらなる情報を提供するビデオを見る”、“異なるレシピ用の他のステップのセットに切替える”などの操作を指示することを望むかもしれない。しかしながら使用者は、このような操作を提供するために、電子調理本230の彼らの手との接触を避けることを望むかもしれない。例えば、電子調理本230が手の届かない所にあるかもしれず、または、使用者の手が塞がっている、あるいは汚いかもしれない。電子調理本230を汚れた手で触れることは、使用者が電子調理本230へ操作を指示するインターフェースに、使用者の手における余分な材料が移動する虞があるために、望ましくない虞がある。移動した材料が、この装置の感知能力を阻害する虞がある。例えば、タッチセンサへのこのような材料の移動により感知能力を損なう虞がある。同様に、グラフィカルユーザーインターフェースへの材料の移動により、表示を不鮮明にする虞がある。このような汚染の防止では、使用者の手や電子調理本230自体を繰り返し洗浄することや過度に洗浄することが必要となるかもしれない。
さらに図2に示される概略図を参照すると、調理システム210が補助ボタンシステム300を含むことができ、当該補助ボタンシステム300は、電子調理本230に触れることなく(または、いくつかの例において、電子調理本230を実行している、電子調理本230の動作を実行している、および/または電子調理本230の1つ以上の表示を表示している他の装置に触れることなく)、使用者が電子調理本230に対する操作を指示することを可能にしている。したがって、電子調理本230の操作に補助ボタンシステム300を組み込むことにより、電子調理本230が熱源システム246または調理装置システム282と信号通信するときでさえ、使用者が、電子調理本230に接触することなく、レシピの指示や補助している内容にアクセスすることを可能にしてもよい。電子調理本230は使用者からの指示を受信すると、図1Aおよび図1Bの調理システム10に関して上述されるように、この指示に応答することができる。
図示されるように、補助ボタンシステム300は、補助ボタンモジュール315および補助装置313を含んでいる。補助ボタンモジュール315は、使用者が電子調理本230に対する操作を指示することを可能にする1つ以上の構成要素を表していてもよい。補助ボタンモジュールに関する詳細がさらに後述される。
補助装置313は、電子調理本230(および/または電子調理本230の動作を実行している装置)と切り離されている任意の装置であってもよい。例えば、(例えばタブレットなどの)コンピュータ装置214が電子調理本230の動作を実行している場合、補助装置313は、(例えば、調理器具または第2のコンピュータ装置などの)コンピュータ装置214と切り離されている任意の装置であってもよい。補助装置213の例が、調理器具または食品加熱器具(例えば、冷蔵庫、レンジ、オーブン、鉄板、はかり、長時間調理用の鍋、食器洗い機、電子レンジ、炊飯器、加圧調理器、平鍋、小鍋など)、調理装置または調理容器(例えば、平鍋、小鍋など)、調理用の表面(例えば、まな板、調理台など)、調理器具(例えば、スプーン、フォーク、トング、ナイフなど)、電子調理本230用の支持システム(例えば、電子調理本230および/またはコンピュータ装置214を挿入可能もしくは他の方法で支持可能なケース、カバーまたはスタンド)、補助表示器(例えば眼鏡、プロジェクターなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、エプロン、またはベルトなど)、あるいは、電子調理本230(および/または電子調理本230の動作を実行している装置)と切り離されている任意の他の装置を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、補助装置313が、電子調理本230により制御されている(または、電子調理本230と通信する)熱源システム246および/または熱源250であってもよい。例えば補助装置313が、電子調理本230に含まれるレシピに従って食料品を調理するために使用されているオーブンであってもよい。いくつかの実施形態において、補助装置313が、電子調理本230により制御されている(または、電子調理本230と通信する)調理装置システム282および/または調理装置286であってもよい。例えば補助装置313が、電子調理本230に含まれるレシピに従って食料品を調理するために使用されている深鍋であってもよい。
いくつかの実施形態において、電子調理本230と切り離すことにより、使用者が、電子調理本230に触れることなく補助装置313に触れることができる。このことにより、使用者が電子調理本230に触れることなく(または、いくつかの例において、電子調理本230を実行している、電子調理本230の動作を実行している、および/または電子調理本230の1つ以上の表示を表示している他の装置に触れることなく)、当該電子調理本230に対する操作を指示することを可能にしてもよい。このことにより、電子調理本230を調理の作業場から離れたところ(例えば食堂の邪魔にならない場所)に設置することを可能にしてもよい一方で、さらに使用者が、補助ボタンシステムを使用して(レシピのページごとまたはステップごとに)電子調理本230を検索することを可能にしてもよい。したがって使用者は、電子調理本230に接触するのを避けることができ、また当該電子調理本230が動作するとき(例えば、レシピを実行またはプレビューしているとき)に、当該電子調理本230を汚染することを避けることができる。
補助装置313は電子調理本230と切り離すとして上述されている一方で、いくつかの例において、補助装置313は電子調理本230と切り離さなくてもよい。例えば補助装置313は、電子調理本230の1つ以上の動作を実行しているプロセッサを含んでもよい。他の例として補助装置313は、電子調理本230の一部を使用者に表示可能な画面(または表示器)を含んでもよい。このような例において、(電子調理本230に対する操作を指示するために)使用者により接触可能な補助装置313の一部が、電子調理本230により使用されている補助装置の一部と切り離していてもよい(または、切り離し可能であってもよい)。例えば補助装置313が、電子調理本230の動作を実行し、および/または電子調理本230の一部を使用者に表示するタブレットであってもよい。これにもかかわらず、このタブレットは、洗浄のために当該タブレットから取り外し可能、または、洗浄可能なタブレットの場所に設置可能な1つ以上のボタンを含んでもよい。さらに他の実施形態において、補助ボタンシステム300がコンピュータ装置214と一体化される音声コマンドシステムであってもよい。このような例においてコンピュータ装置214は、電子調理本230の操作用の音声コマンドを受信でき、使用者がコンピュータ装置214または電子調理本230と接触することを防止できる。
図示されるように、補助ボタンシステム300は補助ボタンモジュール315をさらに含んでもよく、当該補助ボタンモジュール315は、例えば、(1つ以上の補助ボタン323を含んでもよい)補助ボタンインターフェース319を有し、当該補助ボタンインターフェース319により、使用者が、例えば電子調理本230のレシピの段階またはステップを進むなどの、電子調理本230の操作を指示することを可能にしている。補助ボタンモジュール315は通知装置357をさらに有する。これらの構成要素の例が以下でさらに説明される。
図3は、様々な実施形態による補助ボタンシステム300の様々なハードウェアユニットを概略的に示している。補助ボタンシステム300は、(上述されるような)補助装置313と、補助ボタンモジュール315とを含んでもよい。補助ボタンモジュール315は、補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および補助ボタンシステム300に電力を供給する電源335を有してもよい。補助ボタンモジュール315は、使用者に通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよい。
補助ボタンインターフェース319は、使用者がインターフェースで接続して、(ステップまたはレシピの指示の完了を含んでもよい)所望の操作を指示するユーザーインターフェースである。補助ボタンインターフェース319は1つ以上の補助ボタン323(当該補助ボタン323の例が図4〜図21に図示される)を含んでもよく、当該補助ボタン323により、使用者が所望の操作を指示することを可能にしている。
補助ボタン323は、操作を指示可能なプラットフォームを提供することにより、使用者を電子調理本230とインターフェースで接続するように構成されてもよい。使用者が指示を与えることを可能にする任意の適切な装置を使用できる一方で、様々な実施形態において補助ボタン323が、例えば、作動可能なボタンまたはスイッチ、タップ面、タッチスクリーン表示器、膜スイッチ、音声コマンド受信機/マイクロフォン、あるいは、使用者の動作を検出する領域を含んでもよい。これらの実施形態または他の実施形態において、補助ボタンインターフェース319または補助ボタン323は、使用者により与えられる指示を受信(例えば、感知または検知)するために、タッチスクリーン、マイクロフォン、運動センサ、静電容量センサ、または振動センサを備えてもよく、または、これらに動作可能に関連していてもよい。補助ボタン323は、任意の適切な操作を指示するように構成されてもよい。操作の例では、“次のステップに進む”、“前のステップに戻る”、“最初に戻る”、“現在のステップを繰り返す”、“ステップの指示を一時停止する”、“ビデオ表示をオフにする”、“音声をオフにする”、“加熱システムをオフにする”、“表示装置を切替える”、“熱源システムの他の熱源ユニットに切替える”、“他のレシピ用の指示に切替える”、“更新されたステップを提供する”、“補助ボタンをオフにする”、“補助ボタンの感度を変更する”、または“装置のペアリングをリフレッシュする”を含んでもよい。上述されるように、補助ボタンインターフェース319が1つ以上の補助ボタン323を含んでもよい。いくつかの実施形態において補助ボタンインターフェース319は、補助装置313の表面の異なる領域に配置される2つ以上の補助ボタン323を含んでいる。
一実施形態において補助ボタンインターフェース319は、使用者により与えられる音声の指示を感知するように機能するマイクロフォンを含んでいる。他の実施形態において補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作の指示を指示できる環境を含んでいる。例えば補助ボタン323が領域により定められてもよく、使用者が第1の方向に手を振って(例えば、“次のステップに進む”などの)第1の操作を指示してもよく、かつ、第2の方向に手を振って(例えば、“前のステップに戻る”などの)第2の操作を指示してもよい。また他の動作が、特定の方向に手を振ることに加えて使用され、またはその代わりに使用されて、これらの指示または他の指示を指示してもよい。
補助ボタンインターフェース319が操作回路327を備えてもよく、または操作回路327と動作可能に関連してもよく、このことにより、当該操作回路327が指示された操作を受信することを可能にしている。例えば操作回路327が補助ボタンインターフェース319と動作可能に連結され、当該補助ボタンインターフェース319または1つ以上の補助ボタン323自体から指示された操作を電気的に受信してもよい。通信回路331は、操作回路327からのこの指示された操作を(例えば、電気信号の形態で)受信し、この信号を電子調理本230に送信するように構成されてもよい。一実施形態において通信回路331は、熱源システム246または調理装置システム282により送信された周囲のデータを受信するようにさらに構成されてもよい。
図3に図示されるように、操作回路327は補助ボタンインターフェース319と動作可能に連結され、当該補助ボタンインターフェース319から指示された操作を電気的に受信してもよい。いくつかの実施形態において操作回路327は、補助ボタンインターフェース319での使用者の指示を変換するように機能している。様々な実施形態において操作回路327は、使用者の指示を電気信号に変換するように構成された電気スイッチまたは変換器を備えている。例えば操作回路327は、オーディオセンサ、運動センサ(加速度計、マイクロ波、赤外線、電気、反射、振動、超音波など)、熱センサ、振動センサ、圧力センサ、光センサまたは静電容量センサを備えてもよい。当業者であれば、補助ボタンインターフェース319から指示された操作を感知、検知、または変換する他の方法を使用できることが理解されよう。
通信回路331は、操作回路327から電気信号を受信し、この信号を電子調理本230に送信するように構成される。通信回路331は、信号を送信するように構成された送信器を備えてもよい。この信号は、電子調理本230により受信可能である。したがって、使用者による補助ボタンインターフェース319での操作の指示により、通信回路331にこの信号を送信させ、電子調理本230により受信されたときに、使用者により指示された操作命令を補助ボタンシステム300で提供している。
様々な実施形態において、通信回路331は、双方向通信に適用可能な受信器または送受信器を含んでもよい。この双方向通信は1:1接続を備えてもよく、補助ボタンシステム300が電子調理本230と対になってもよい。このような接続は、電子調理本230と熱源システム246との間の1:1接続に関して上述されたものと同様であってもよい。この実施形態または他の実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331は、(例えば装置IDなどの)固有識別子を提供する定期的な信号またはアドバタイズメントを提供するように構成されてもよく、当該固有識別子が電子調理本230により使用され、補助ボタンシステム300により送信された信号を識別してもよい。
通信回路331が、電子調理本230との無線通信用に構成されてもよい。したがって通信回路331は、1つ以上の電磁気的な伝送(例えば、無線伝送、マイクロ波伝送、赤外線伝送、磁気伝送、光伝送、電磁場の生成または操作、またはこれらの任意の組み合わせ)を用いて信号を送信するように構成された無線送信器を備えている。この無線送信器は、例えばインターネット(例えば、TCP通信プロトコルの使用)、WiFiによるネットワーク、セルラー方式のネットワーク、無線電気通信ネットワーク、ブルートゥース(登録商標)によるネットワーク、NFCネットワーク、または他の適切なネットワークなどの、1つ以上のネットワークに関してであってもよい。
いくつかの実施形態において通信回路331は、無線通信に加えて、または無線通信の代わりに、有線通信用に構成されてもよい。例えば補助装置313は、有線通信を用いて電子調理本230に接続されてもよい。
また通信回路331は、通知信号を受信するように構成されてもよく、上述されるように、使用者に指示するための通知信号を含んでもよい。操作回路327は、補助ボタンインターフェース319に従って1つ以上の通知機能を活性化するように機能してもよい。例えば操作回路327は、表示画面上の指示ボタンを使用者に通知するため、または、レシピのステップの実行に関して動作を確認するように使用者に指示するために、1つ以上のライトを活性化してもよい。例えば補助ボタンインターフェース319が、補助ボタン323に隣接した、または補助ボタン323に沿ったLEDまたは他のライトを活性化して、使用者に指示または通知してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327および通信回路331は、当該補助ボタンインターフェース319、操作回路327および通信回路331に関して本明細書で説明される動作を実行するように機能するハードウェアの構成要素を共有できることが理解されよう。補助ボタンインターフェース319、操作回路327および通信回路331はプロセッサをさらに備えてもよく、当該プロセッサは、このプロセッサにより実行可能な命令を格納するためのメモリを有している。このようなプロセッサおよびメモリは、補助ボタンインターフェース319、操作回路327および通信回路331に関して本明細書で説明される動作を実行するために使用されてもよい。
上で紹介されるように補助ボタンシステム300は、(電子調理本230との接触に関して)使用者がリモートで操作を指示できるように構成された補助装置313を含んでもよい。補助装置313は、補助ボタンインターフェース319を備えてもよく、補助ボタンインターフェース319と関連してもよい。補助ボタンインターフェース319は、補助装置313と関連してもよく、補助装置313と一体化されてもよい。いくつかの実施形態において、補助装置313または補助ボタンモジュール315は、例えば筐体などの本体を有し、表面(例えば、戸棚の扉、蛇口、壁、調理台など)に安定的に設置または接着されるように構成された専用の装置またはスタンドアロンの装置であってもよい。
いくつかの実施形態において、補助装置313は多機能の装置である。いくつかのこのような実施形態において、補助装置313または補助ボタンモジュール315は、熱源システム246または調理装置システム282の構成要素であってもよい。他のこのような実施形態において補助ボタンモジュール315は、補助装置313の装置本体343(その一例が図10に示される)と一体化され、または取り外し可能に取付可能であり、多機能の装置を形成している。補助装置313は、例えば、切り離されている表示装置または追加の表示装置を含んでもよい。したがって補助装置313は、使用者がリモートで操作を指示できるように構成されてもよく、さらに、切り離されている表示装置または追加の表示装置を表示するように構成されてもよい。他の実施形態において補助装置313は、切り離されている表示装置または追加の表示装置と切り離されてもよい。このような実施形態において、切り離されている表示装置または追加の表示装置が使用されなくてもよい。
補助ボタンモジュール315が(例えば調理装置286などの)調理装置システム282の構成要素に一体化されるまたは取付けられる一実施形態において、補助ボタンモジュール315の通信回路331が、(例えばスマート調理容器(smart cooking vessel)などの)調理装置286の通信回路と共に動作してもよい。このように、指示された操作(例えば信号)が、電子調理本230と調理装置システム282との間に確立された接続を用いて電子調理本230に送信されてもよい。いくつかのこのような実施形態において、この指示された操作の送信では同一の通信機器を使用してもよい。例えば、電子調理本230と調理装置システム282(例えば調理装置286)との間で送信された、または確立された、接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で、通信回路331が電子調理本230に信号を送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンモジュール315の調理装置システム282または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、熱源システム242の構成要素に信号を伝達してもよい。
補助ボタンモジュール315が熱源システム246の構成要素に一体化されるまたは取付けられる一実施形態において、補助ボタンモジュール315の通信回路331が、熱源システム246の通信回路331と共に動作してもよく、指示された操作の命令(例えば信号)が、熱源システム246と電子調理本230との間に確立された接続を用いて、電子調理本230に送信されるようにしてもよい。例えば、電子調理本230と熱源システム246との間で送信された、または確立された、接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で、通信回路331が電子調理本230に信号を送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンモジュール315の熱源システム246または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、電子調理システム282の構成要素に信号を伝達してもよい。
電子調理本230と通信するために、補助ボタンシステム300が、電子調理本230に使用できる識別子または他の任意のデータをブロードキャストして、近隣の装置を識別してもよい。その後使用者は、選択やそれに続くペアリングのために、このような装置のリストを提示されてもよい。いくつかの実施形態において、利用可能な装置とのペアリングの開始または維持に関するルール(例えば、近接性、同一性、使用など)を、電子調理本230が含んでもよい(または、使用者が設定してもよい)。また例えば、電子調理本230がブロードキャスト信号の強度を使用して、どれが近隣にあるかを判断してもよい。また電子調理本230は、例えばNFCなどの技術を使用して、どの補助ボタンシステム300が近隣にあるかを判断してもよい。
図4は、補助ボタンインターフェース319に沿って第1の端部325と第2の端部329の間に設置された1つ以上の補助ボタン323を備えている補助ボタンインターフェース319の一例を示している。操作を指示するために第1の端部325に接触し、または作動させてもよく、さらに、他の操作を指示するために第2の端部329に接触し、または作動させてもよい。第1の端部325に接触または作動させることが、第2の端部329に接触または作動させるときと同一または異なる操作を電子調理本230に指示するために使用されてもよい。例えば使用者が、第1の端部325に接触または作動させて“次のステップに進む”ことを指示し、または第2の端部329に接触または作動させて“前のステップに戻る”ことを指示してもよい。この実施形態または他の実施形態において、使用者が、中央領域333に沿った1つ以上の補助ボタン323に接触または作動させてもよく、使用者が、第1の端部325または第2の端部329への接触または作動を利用することにより切替が可能な、他の操作を実行し、または表示における選択可能な追加の操作のリストを提示している。一実施形態において図4に示される補助ボタン323は、表示画面における指示ボタンを使用者に通知するように構成されてもよく、または、レシピのステップの実行に関する動作を確認するよう使用者に指示するように構成されてもよい。例えば補助ボタンインターフェース319が、補助ボタン323に隣接した、または補助ボタン323に沿ったLEDまたは他のライトを活性化して、使用者に指示または通知してもよい。
図5は、電子調理本230に操作を指示するために使用者が接触可能な2つの補助ボタン323を備えている補助ボタンインターフェース319の例を示している。このような実施形態の動作の一例において、使用者は、左の補助ボタン323を“前のステップに戻る”ために押してもよく、右の補助ボタン323を“次のステップに進む”ために押してもよい。一実施形態において、使用者が左の補助ボタン323を押すとき、メニューが追加の操作の指示をリストアップしながら現れてもよく、使用者が、右の補助ボタン323を押すことにより当該メニューから選択してもよい。一実施形態において図5に示される補助ボタン323は、表示画面における指示ボタンを使用者に通知するように構成されてもよく、または、レシピのステップの実行に関する動作を確認するよう使用者に指示するように構成されてもよい。例えば補助ボタンインターフェース319が、補助ボタン323に隣接した、または補助ボタン323に沿ったLEDまたは他のライトを活性化して、使用者に指示または通知してもよい。
図6は、タッチパッド351を備えている補助ボタンインターフェース319の他の例を示している。タッチパッド351は、使用者が操作の指示を指示するために接触可能または接近可能な1つ以上の補助ボタン323を含んでもよい。タッチパッド351は、例えば、使用者の静電容量を感知することにより動作している。他の実施形態においてタッチパッド351は、使用者がタッチパッド351の表面をタップすることにより生じる使用者の振動を感知するように機能しているタップ用のパッドを備えてもよい。様々な実施形態においてタッチパッド351は、点灯した表示、静止画像または補助ボタン323として指定された領域を備えてもよい。一実施形態において補助ボタンインターフェース319は、使用者がタッチパッド351における補助ボタン323に接触または接近するときの光の変化を検知するように構成される。他の実施形態において補助ボタンインターフェース319は、使用者がタッチパッド351における補助ボタン323に接触または接近するときの温度の変化を検知するように構成される。一実施形態において図6に示される補助ボタン323は、表示画面における指示ボタンを使用者に通知するように構成されてもよく、または、レシピのステップの実行に関する動作を確認するよう使用者に指示するように構成されてもよい。例えば補助ボタンインターフェース319が、補助ボタン323に隣接した、または補助ボタン323に沿ったLEDまたは他のライトを活性化して、使用者に指示または通知してもよい。
様々な実施形態において、補助ボタンインターフェース319の1つ以上の補助ボタン323は、ソフトウェアのボタン323を備えてもよい。例えば使用者は、1つ以上の補助ボタン323を指定(例えば、プログラム、選択、または定義)して、所望の操作を指示してもよい。例えば、電子調理本230または補助ボタンシステム300が使用者によりアクセス可能なアプリケーションで構成され、補助ボタン323により示される操作を指定してもよい。一実施形態において、(タッチパッド351と同様であってもよい)タッチパッドは複数の使用者変更可能ボタンを含んでおり、当該複数の使用者変更可能ボタンにより、使用者が補助ボタン323を指定することを可能にして、利用可能な操作のリストから選択された操作を指示している。さらなる実施形態において、使用者が、タッチパッドにおける補助ボタン323の形状、大きさ、および/または位置を変更してもよい。
上で紹介されるように、補助ボタンシステム300は、通知装置357を用いて使用者に通知を提供するように構成されてもよい。この通知は、操作を指示するように使用者に指示するために使用されてもよく、電子調理本のレシピの実行に関する動作を確定するために使用されてもよい。様々な実施形態において、電子調理本230や表示が、例えば“次へ”ボタンなどの指示ボタンを表示しているとき、またはレシピのステップに関する操作の指示を要求しているときに、通知を提供してもよい。例えば表示装置が、レシピのステップまたは当該ステップの一部の完了の確認を要求している指示ボタンを表示するとき、使用者が、行動を促すための通知を提供されてもよい。一例においてレシピの実行中に、操作または確認の指示用の指示ボタンが表示器に表示されるとき、電子調理本230は、指示ボタンの存在または利用可能性を、補助ボタンモジュール315または補助装置313(例えば、熱源システム242の構成要素、調理装置システム282、切り離されている表示装置または追加の表示装置、例えばスマートTVやコンピュータなどの他の補助装置313)に伝達(例えば、信号を送信)してもよい。補助ボタンシステム300は、この信号を受信すると、通知装置357を活動させて、指示ボタンの存在または利用可能性を使用者に通知するように構成されてもよい。
通知装置357は、補助ボタンモジュール315または補助装置313に関連して活動可能なライトを含んでもよい。例えば補助ボタンインターフェース319は、電子調理本230または表示装置の信号により活性化されるように作動する1つ以上のライトを含んでもよい。通知は、点灯、点滅、強度、色の変化、または目に見える他の光り方を含んでもよい。一実施形態において、通知装置357の1つ以上の通知用ライトが、指示された操作を提供するために使用可能な補助ボタン323の根拠をなしてもよく、または他の方法で当該補助ボタン323を点灯しているようであってもよい。他の実施形態において通知装置357は、補助ボタン323の画像(または、補助ボタン323を表すライト)を生成している補助ボタンインターフェース319を含んでもよく、当該補助ボタン323は、使用者により接触可能であり、指示された操作を(例えば、点灯したタッチスクリ−ン表示において)提供している。一実施形態において、通知装置357の1つ以上の通知用ライトを、補助ボタン323の近傍に配置してもよい。通知装置357は、他の通知構成要素や通知媒体(例えば、可聴式の通知を提供するためのスピーカー)を含んでもよい。したがって補助ボタンシステム300は、補助ボタン323を用いた電子調理本230とのインターフェース接続を利用できることに関して、使用者に遠隔通知を提供するように構成された通知装置357を含んでもよい。この通知により、レシピの順序付けを向上でき、さらに、表示を繰り返し見ることによる遅延を避けることができる。一実施例において、(例えば、“次のステップに進む”ための操作の指示を指示した結果として)レシピのステップを進めることが、熱源250を活動させるように機能し、または、動力レベルの設定点または温度の設定点の少なくとも1つで調理装置286を加熱するように機能している。また一実施形態において、熱源システム246または加熱装置システム282のセンサ出力が電子料理本230により分散されて、レシピの段階に従って熱源250の熱出力を調節してもよい。一実施形態において、センサ出力が、レシピの表示を進めるために使用されてもよい。
図7Aは、装置本体339を有する補助ボタンモジュール315を含む、補助ボタンシステム300の実施形態を概略的に示している。装置本体339により、補助ボタンモジュール315がスタンドアロンの装置として使用されることを可能にしてもよい。このような例において、補助ボタンモジュール315が他の補助装置に取付けられていない(または、他の方法で連結されていない)ときでも、当該補助ボタンモジュール315を操作できる。
図7Bは、補助装置313と一体化された補助ボタンモジュール315を含む、補助ボタンシステム300の実施形態を概略的に示している。この一体化された補助ボタンモジュール315は、(上述されるように)装置本体339を有してもよく、または装置本体339を有していなくてもよい。一体化された補助ボタンモジュール315が装置本体339を含まない実施形態において、当該補助ボタンモジュール315のそれぞれの構成要素が、補助装置313と直接一体化されてもよい。
図8は、補助装置313に取り外し可能に取付けできる補助ボタンモジュール315を含む、補助ボタンシステム300の実施形態を概略的に示している。この補助ボタンモジュール315は矢印で示されるように、補助装置313の装置本体343に取付部位347で取り外し可能に取付けできてもよい。いくつかの実施形態において装置本体343は、1つ以上の補助ボタンモジュール315を受け入れるように構成された2つ以上の取付部位347を含んでもよい。取付部位347は、補助装置313で補助ボタンモジュール315を解除可能に保持するための取付具を含んでもよい。1つ以上の補助ボタン323が補助ボタンモジュール315に配置されてもよく、照明されて、使用者に通知またはプロンプトを提供するようにしている。様々な実施形態において取付部位347が、留め金、掛け金、溝、摘み、ねじ山、接着剤、圧縮性の取付具、または補助ボタンモジュール315に係合して取外し可能に保持するように構成された他の適切な機能を含んでもよい。
図示されるように、補助ボタンモジュール315は、補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335を含んでもよい。さらに補助ボタンモジュール315は装置本体339を含んでもよく、このことにより、補助ボタンモジュール315が補助装置313に取付けられていないときに、当該補助ボタンモジュール315がスタンドアロンの装置として使用されることを可能にしている。このような実施形態において補助ボタンモジュール315は、スタンドアロンの装置として動作している間と、補助装置313に取付けられる間の両方で、指示された操作命令を電子調理本230に送信するように構成されてもよい。
図9は、補助ボタンモジュール315が補助装置313の装置本体343に動作可能に取付けられるように構成された、さらなる実施形態を概略的に示している。動作可能な取付けは、動作可能な機能を提供する取付けを含んでもよい。例えば、装置本体343に取付けられたときの補助ボタンモジュール315が、補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、または電源335を形成または完成してもよく、このことにより、使用者から指示された操作を電子調理本230に送信することを可能にしている。また、いくつかの実施形態において、この動作可能な取付けが取り外し可能な取付けであってもよい。一実施形態において、補助ボタンモジュール315が、補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、または電源335の全てまたは一部を含んでもよい一方で、補助装置313が、当該補助ボタンモジュール315に含まれない残りの構成要素の全てまたは一部を含んでもよい。例えば、補助ボタンモジュール315が補助ボタンインターフェース319(または、その一部)を含む一方で、補助装置313の補助装置343が、操作回路327、通信回路331、電源335および通信装置357(図示せず)を含んでいる。しかしながら、これらの構成要素(および、これらの構成要素の一部)が、他の方法で、補助ボタンモジュール315と補助装置313との間に分配されてもよい。
動作可能な取付けは、補助ボタンモジュール315と補助装置313の装置本体343との間の電気的接続の形成を含んでもよい。図9に示される例示的な実施形態において、取付部位347は、補助ボタンモジュール315に配置された1つ以上の電気的接続部353(当該電気的接続部353はプラグであってもよい)を受け入れるための1つ以上の電気的接続部353(当該電気的接続部353はコンセントであってもよい)を含んでいる。したがって、補助ボタンモジュール315が取付部位347で受け入れられるとき、1つ以上の電気的接続が形成されて、補助ボタンモジュール315および補助装置313の動作可能な組み合わせを提供している。いくつかの実施形態において、電気的接続部353によって提供される電気的連結により、(補助装置313と補助ボタンモジュール315との間の)データの転送、追加の記憶容量への接続、または追加の操作の提供を可能にしている。
補助ボタンモジュール315の取外し可能な取付け(例えば、補助ボタンシステム300の1つ以上の構成要素)は、補助ボタンシステム300の可搬性を改善できる。例えばいくつかの実施形態において、レシピの実行前または実行中に、ある位置または補助装置313から他の位置または補助装置313に補助ボタンモジュール315を移動させることができる。このことにより、使用者が、調理の経験全体を通して、彼らの近傍に(または、彼らと共に)、補助ボタンモジュール300を有することを可能にしている。また取外し可能な取付けは、摩耗または損傷した構成要素の交換の容易さを改善できる。いくつかの実施形態において、補助ボタンシステム300は、使用者が補助ボタンモジュール315を交換できるように構成された補助ボタンモジュール315または装置本体339,343を備えている。したがって、このような交換可能な補助ボタンモジュール315により、第2の補助ボタンモジュール315のために第1の補助ボタンモジュール315を交換することをサポートし、例えば、使用者により指示可能な異なる操作または追加の操作を有する、望ましい補助ボタンインターフェース319を提供することができる。
いくつかの実施形態において、補助ボタンシステム300の構成要素が洗浄可能であってもよい。一実施形態において、装置本体339,343、補助ボタン323、または(取り外し可能に取付けられた、または一体化された)補助ボタンシステム300の他の任意の構成要素が洗浄可能であってもよい。洗浄可能であることでは、従来の食器洗浄器で洗浄可能な機械や、(補助ボタン323、補助ボタンインターフェース319、装置本体339,343または他の構成要素を水中に浸すことを含む)洗浄可能な流し台に言及してもよい。また洗浄可能であることでは洗浄可能なスプレーに言及してもよく、当該洗浄可能なスプレーは、補助ボタンモジュール315、補助装置313または補助ボタン323の表面を洗浄液でスプレーし、その次に当該表面を拭くことを含んでいる。補助ボタンモジュール315の取外し可能な取付けにより、使用者が、構成要素の一方または両方を洗浄するために、装置本体343から補助ボタンモジュール315を取り外すことを可能にしている。いくつかの構成において、(例えば、電気的な構成要素などの)特定の構成要素が、(例えば、高温や過度の湿気にさらされることが原因で)洗浄のいくつかの形態の間に損傷をうける虞があることが理解されよう。このようないくつかの実施形態において、これらの構成要素の1つ以上が取り外し可能であってよく、使用者が、より傷つきやすい構成要素よりも過酷な環境で他の構成要素を洗浄することを可能にしている。補助ボタンモジュール315は、洗浄中の損傷を防ぐために、水分から実質的に遮断されてもよい。一実施形態において、補助ボタン323が、洗浄を容易にするために使用者により取り外し可能なカバーを有してもよい。
様々な実施形態において、補助ボタンモジュール315が、指示された機能に特有である回路を含んでもよく、補助ボタンモジュール315が取付可能な補助装置313に関係なく操作されるとき、あるいは、補助ボタンモジュール315がスタンドアロンの装置として動作しているのか、または補助装置313の一部として動作しているのかに関係なく操作されるとき、補助装置モジュール31が同一の信号を生成するようにしている。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は、補助装置313により指定された信号、または予め選択された指示または所定の指示に従って電子調理本230により解釈可能な一般の信号を提供するように構成されてもよい。上で紹介されるように、補助ボタンシステム300は、信号の動的な指定用に構成されてもよい。したがって、いくつかの実施形態において、使用者は、1つ以上の補助ボタン323により指示される操作を(電子調理本230を用いて)定めることができ、当該補助ボタン323は、特定の回路または一般の回路を含んでいる補助ボタンモジュール315に適用可能であってもよい。
図10は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は熱源システム246である。図示されるように、熱源システム246は、オーブンおよびバーナーを含む熱源250を有しているオーブン/レンジシステムである。熱源システム246は、例えばバーベキュー用の鉄板、電子レンジ、料理用焼き網、オーブン、レンジ、または他の任意の熱源システム246または熱源システム46などの、図示された熱源システム246または異なる熱源システム246であってもよい。さらに、図10は熱源システム246としての補助装置313を図示する一方で、その代わりに、補助装置313が熱源250または熱源50であってもよい。
補助ボタン323を備えている補助ボタンインターフェース319は、操作命令を指示するために便利なアクセスを使用者に提供する場所で、熱源システム246の表面に沿って配置されてもよい。例えば補助ボタンインターフェース319は、1つ以上の目盛り盤または表示の近傍に、熱源システム246の前面に沿って配置されてもよい。他の例として、補助ボタンインターフェース319は、熱源システム246の上面に沿って配置されてもよい。上述されるように、補助ボタンシステム300が熱源システム246と一体化されてもよく、または、熱源システム246に取り外し可能に取付けられてもよい。
いくつかの実施形態において、熱源システム246/補助ボタンモジュール315は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。このような実施形態において、熱源システム246が電子調理本230と切り離していてもよい。追加の実施形態において、熱源システム246/補助ボタンモジュール315は、当該電子調理本230と離れていない電子調理本230に指示された操作命令を無線で送信するように構成されている。
いくつかの実施形態において、電子調理本230および熱源システム246が、有線接続を用いて電気的に連結されるように構成されている。例えば、図示された熱源システム246は、当該熱源システム246に組み込まれた、および/または配線された、表示器355を含んでもよい。この表示器355は、熱源システム246で使用者に電子調理本230を表示してもよい。このような例において、電子調理本230が、熱源システム246のプロセッサにインストールされ(かつ、当該プロセッサにより実行され)てもよい。他の例において、電子調理本230が、熱源システム246における表示器355に当該電子調理本230の表示を送信する別の装置にインストールされ(かつ、当該別の装置により実行され)てもよい。いくつかの例において有線接続は、通信回路331が当該有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、熱源システム246のインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331が熱源システム246の通信回路と共に動作してもよく、熱源システム246と電子調理本230の間で確立された接続を用いて、指示された操作命令(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるようにしている。
図11は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は調理用具である。図示されるように、補助装置313はスプーンである。
しかしながら補助装置313が、フォーク、ナイフ、トング、フライ返し、測定プローブなどの他の調理器具であってもよい。1つ以上の補助ボタン323を備えている補助ボタンインターフェース319は、調理用具の取手部に沿って配置されてもよく、または、使用者が操作を便利に指示することを可能にする任意の他の場所に配置されてもよい。一度指示されると、この操作が電子的調理本230に無線送信されてもよい。
上述されるように、補助ボタンシステム300が調理用具に一体化されてもよく、または調理用具に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357は、調理器具の装置本体343または調理システムの他の構成要素に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210が通知装置357を含んでいない。
図12は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は調理装置286である。調理装置286は、例えば、調理装置システム282内で動作するように構成されたスマート調理容器であってもよい。いずれにしても、調理装置286が調理装置システム282の構成要素であってもなくてもよく、当該調理装置システム282が、電子調理本230により実行されるレシピと共に使用されている。さらに調理装置286は、例えば、深鍋、平鍋、容器、トレイ、鉄板の圧板、火格子、オーブン、加圧調理器、炊飯器、長時間調理用の鍋などの、食料品を調理している間に当該食料品を支持、保持または包囲できる任意の装置であってもよい。図示されるように、この調理装置286は深鍋である。
図示されるように、調理装置286は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。補助ボタン323を備えている補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、調理装置286の取手部に沿って配置されてよい。図示された実施形態では、補助装置313の表面(例えば、取手部)の異なる領域に位置している2つ以上の補助ボタン323を含む補助ボタンインターフェース319の一例を提供している。しかしながら他の実施形態において、補助ボタンインターフェース319は、取手部の同一領域に位置している1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300が調理装置286と一体化されてもよく、または、調理装置286に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、調理装置286は、指示された操作命令を電子調理本230に無線送信するように構成される。調理装置286がスマート調理容器である実施形態では、補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、電子調理システム286のインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331は、電子調理本230と調理装置286との間、または電子調理本230と調理装置システム282との間で確立された接続を用いて、指示された操作(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるように、調理装置286の通信回路と共に動作してもよい。例えば通信回路331は、電子調理本230と調理装置286(または調理装置システム282)との間で送信または確立された接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で信号を電子調理本230に送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンシステム300の調理装置286(または調理装置システム282)または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、熱源システム242の構成要素に信号を伝達してもよい。
補助ボタンモジュール315は、上述されるように、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357は、調理装置286の装置本体343または調理システムの他の構成要素に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210が通知装置357を含んでいない。
図13は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで補助装置313は、電磁誘導式のバーナー(例えば、電磁誘導式のバーナー熱源250を有している調理台)を含む熱源システム246である。熱源システム246は、動作中に、電子調理本230により実行されるレシピと共に使用されている電磁誘導式のバーナーであってもよく、そうでなくてもよい。図示されるように電磁誘導式のバーナーは、補助ボタンインターフェース319を有する補助ボタンシステム300を含んでいる。
補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。図示されるように、補助ボタンインターフェース319は、電磁誘導式のバーナーの周囲に沿って配置された2つの補助ボタン323を含んでいる。 他の実施形態において、追加の補助ボタン323、またはより少ない数の補助ボタン323を使用してもよい。
上述されるように、補助ボタンシステム300が電磁誘導式のバーナーと一体化されてもよく、または電磁誘導式のバーナーに取り外し可能に(または操作的に)取付けできてもよい。いくつかの実施形態において、熱源システム246(例えば、電磁誘導式のバーナー)は、指示された操作命令を電子調理本230に無線送信するように構成される。
いくつかの実施形態において、電子調理本230および電磁誘導式のバーナーは、有線接続を用いて電気的に結合するように構成されている。例えば電磁誘導式のバーナーは、電子調理本230と有線接続で電気的に結合する取付具を含んでもよい。通信回路331が当該有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、電磁誘導式のバーナーのインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331が電磁誘導式のバーナーの通信回路と共に動作してもよく、電磁誘導式のバーナーと電子調理本230の間で確立された接続を用いて、指示された操作命令(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるようにしている。例えば通信回路331は、電子調理本230と電磁誘導式のバーナーとの間で送信または確立された接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で信号を電子調理本230に送信してもよい。
補助ボタンモジュール315は、上述されるように、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357が電磁誘導式のバーナーの装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。
図14は補助ボタンシステム300の実施形態を示し、ここで補助装置313は調理器具である。補助装置313は、例えば電子レンジ、ミキサー、泡立て器、はかり、または他の任意の調理器具などの任意の調理器具であってもよい。図示されるように、この補助装置313は、はかりである。このはかりは、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。
補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された補助ボタン323を備えてもよい。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの調理器具と一体化されてもよく、または、この調理器具に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、調理器具は、指示された操作命令を無線で電子調理本230に送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230および調理器具は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この調理器具は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、調理器具のインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331が調理器具の通信回路と共に動作してもよく、当該調理器具と電子調理本230の間で確立された接続を用いて、指示された操作命令(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるようにしている。例えば、電子調理本230と調理器具との間で送信された、または確立された、接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で、通信回路331が電子調理本230に信号を送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンシステム300の調理器具または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、熱源システム242/調理装置システム282の構成要素に信号を伝達してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357が調理器具の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図15は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで補助装置313は、調理容器である。図示されるように、この調理容器は長時間調理用の鍋である。しかしながら、この調理容器が、例えば炊飯器、ワッフル製造機、またはイタリア風サンドイッチ製造機(Panini press)などの、他のタイプの調理容器であってもよい。いくつかの例において調理容器が、調理装置システム282内で動作するように構成されたスマート調理容器(smart cooking vessel)であってもよい。いずれにしても、この調理容器が、動作中に、調理装置システム282の構成要素であってもなくてもよく、当該調理装置システム282が、電子調理本230により実行されるレシピと共に使用されている。図示されるように、この調理容器は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。
補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの調理容器と一体化されてもよく、または、この調理容器に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、調理容器は、指示された操作命令を無線で電子調理本230に送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230および調理容器は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この調理器具は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、調理容器のインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331が調理容器の通信回路と共に動作してもよく、当該調理容器と電子調理本230の間で確立された接続を用いて、指示された操作命令(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるようにしている。例えば、電子調理本230と調理容器との間で送信された、または確立された、接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で、通信回路331が電子調理本230に信号を送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンシステム300の調理容器または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、熱源システム242/調理装置システム282の構成要素に信号を伝達してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357が調理容器の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図16は補助ボタンシステム300の実施形態を示し、ここで補助装置313は機器である。図示されるように、この機器は冷蔵庫である。しかしながら、この機器は、例えば食器洗浄器、ワインクーラー、またはベントフードなどの、任意の他のタイプの器具であってもよい。図示されるように、調理容器は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。
補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの機器と一体化されてもよく、または、この機器に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、この機器は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230およびこの機器は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この機器は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンインターフェース319、操作回路327、通信回路331、および電源335は、機器のインターフェース、操作回路、通信回路、および電源と共有されてもよく、または切り離していてもよい。一実施形態において、補助ボタンシステム300の通信回路331がこの機器の通信回路と共に動作してもよく、この機器と電子調理本230の間で確立された接続を用いて、指示された操作命令(例えば、信号)を電子調理本230に送信できるようにしている。例えば、電子調理本230とこの機器との間で送信された、または確立された、接続内、フォーマット内、ペアリング内、ネットワーク内、または信号内で、通信回路331が電子調理本230に信号を送信してもよい。このような一実施形態または異なる実施形態において、補助ボタンシステム300の機器または通信回路331は、電子調理本230にルーティングするために、熱源システム242/調理装置システム282の構成要素に信号を伝達してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357が機器の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
同様に図示されるように、この機器は、当該機器に組み込まれた、および/または配線された、表示器355を含んでもよい。この表示器355は、この機器で使用者に電子調理本230を表示してもよい。このような例において、電子調理本230が、この機器のプロセッサにインストールされ(かつ、当該プロセッサにより実行され)てもよい。他の例において、電子調理本230が、この機器における表示器355に当該電子調理本230の表示を送信する別の装置にインストールされ(かつ、当該別の装置により実行され)てもよい。
図17は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は支持装置である。図示されるように、この支持装置は、(例えば、電子調理本230を実行しているコンピュータ装置214用のスタンドなどの)電子調理本210を支持可能なスタンドである。しかしながら、この支持装置は、例えば、カバー、充電ユニット、筐体、または他の任意の支持装置などの、他の任意のタイプの支持装置であってもよい。さらに、この支持装置は電子調理本230を支持するものとして図示される一方で、当該支持装置は(例えば追加の表示ユニットなどの)任意の他の装置を支持してもよい。図示された実施形態において、このスタンドは、損傷を防止し、かつ、洗浄を補助するために、表示器の表面上に設置可能なカバーを含んでいる。このカバーは取り外し可能であってもよく、または、電子調理本230あるいは他のコンピュータ装置214を受け入れるための大きさの溝を定めてもよい。
図示されるように、この支持装置は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの支持装置と一体化されてもよく、または、この支持装置に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、この支持装置は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230およびこの支持装置は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この支持装置は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。このような例において、この支持装置は、電子調理本230を保持する一方で、電気的な連結を提供することもできる。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357がこの支持装置の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図18は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は支持装置の別の例である。図示されるように、この支持装置は、(例えば、電子調理本230を実行しているコンピュータ装置214用のケースなどの)電子調理本210を支持可能なケース(または筐体)である。しかしながら、この支持装置は、例えば、カバーや充電ユニットなどの、他の任意のタイプの支持装置であってもよい。さらに、この支持装置は電子調理本230を支持するものとして図示される一方で、当該支持装置は(例えば、電子調理本230またはレシピの実行を行なう役割を有していなくてもよい追加の表示ユニット、別の装置ユニット、または任意の他の装置などの)任意の他の装置を支持してもよい。
図示されるように、この支持装置は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの支持装置と一体化されてもよく、または、この支持装置に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、この支持装置は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230およびこの支持装置は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この支持装置は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。このような例において、この支持装置は、電子調理本230を保持する一方で、電気的な連結を提供することもできる。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357がこの支持装置の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図19は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313は表示装置である。図示されるように、この表示装置はプロジェクターである。しかしながら、この表示装置は、例えばテレビ、コンピュータ、または電話の表示器などの、他の任意のタイプの表示装置であってもよい。
図示されるように、この表示装置は、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこの表示装置と一体化されてもよく、または、この表示装置に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、この表示装置は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230およびこの表示装置は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この表示装置は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357がこの表示装置の装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図20は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助装置313はウェアラブルデバイスである。図示されるように、このウェアラブルデバイスは(例えばスマートウォッチなどの)腕時計である。しかしながら、このウェアラブルデバイスは、例えば腕輪、指輪、ネックレス、ベルト、またはエプロンなどの、他の任意のウェアラブルデバイスであってもよい。いくつかの実施形態において、このウェアラブルデバイスは、追加の表示器または個別の表示器を設けるように構成された表示装置を備えてもよい。
図示されるように、このウェアラブルデバイスは、補助ボタンインターフェース319を有している補助ボタンシステム300を含んでいる。補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体343の外面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンシステム300がこのウェアラブルデバイスと一体化されてもよく、または、このウェアラブルデバイスに取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、このウェアラブルデバイスは、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230およびこのウェアラブルデバイスは、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、このウェアラブルデバイスは、電子調理本230を実行するプロセッサを含んでもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、通知装置357がこのウェアラブルデバイスの装置本体343に沿って設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
図21は補助ボタンシステム300の一実施形態を示しており、ここで、補助ボタンモジュール315はスタンドアロンの装置として使用するように構成されている。スタンドアロンの装置であるので、補助ボタンモジュール315は、使用者が操作の指示を電子調理本230に提供するために補助装置313に取り付けられる必要はない。その代わりに、補助ボタンモジュール315が運搬可能であってもよく、レシピの実行中にずっと、この補助ボタンモジュール315を、使用者により持ち運ぶ(または、複数の場所に移動する)ことができるようにしている。さらに使用者は、使用中に補助ボタンモジュール315を(例えば、調理台の上や、補助装置313の上または中などの)所望の面に配置してもよく、あるいは、使用中に補助ボタンモジュール315が使用者により保持されてもよい。
図示されるように、補助ボタンモジュール315は補助ボタンインターフェース319を有している。補助ボタンインターフェース319は、使用者が操作命令を便利に指示することを可能にする位置で、装置本体339の表面に沿って配置された1つ以上の補助ボタン323を備えている。上述されるように、補助ボタンモジュール315はスタンドアロンの装置として使用するように構成されている。しかしながら、上述もされるように、補助ボタンモジュール315が補助装置313と一体化されてもよく、または、補助装置313に取り外し可能に(または操作的に)取付けることができてもよい。
いくつかの実施形態において、補助ボタンモジュール315は、指示された操作命令を電子調理本230に無線で送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子調理本230および補助ボタンモジュール315は、有線接続を用いて電気的に連結するように構成されている。例えば、この表示装置は、有線接続で電子調理本230と電気的に連結するための取付具を含んでもよい。通信回路331が有線接続で電子調理本230に指示された操作(例えば信号)を送信できるように、この有線接続により補助ボタンモジュール315にさらに電気的に接続してもよい。
補助ボタンモジュール315は、通知を提供するため、または使用者に指示するために通電可能である通知装置357をさらに含んでもよく、当該通知の提供または使用者への指示は、上述されるように点滅、色の変化、光度の変化、または他の特徴を含んでもよい。通知装置357は、補助ボタン323を照明するために下に位置している、または他の方法で配置されたLEDのライトを備えてもよい。照明のときに、このLEDのライトが点滅して、例えば使用者に通知してもよい。他の実施形態において、補助ボタンモジュール315は通知装置357を含んでいない。いくつかのこのような実施形態において、補助ボタンモジュール315が取付けられる補助装置313の装置本体343に沿って、通知装置357が設けられてもよい。一実施形態において、調理システム210は通知装置357を含んでいない。
本明細書の範囲を逸脱しない限り、調理システム10および/または調理システム210の変更、追加および/または置き換え、および/または、調理システム10の構成要素および/または調理システム210の構成要素の変更、追加および/または置き換え、および/または、調理システム10の機能および/または調理システム210の機能の変更、追加および/または置き換えが可能である。例えば、発明の名称が「改良された調理装置を用いた自動調理制御」である米国特許出願公開第2016/0051078号、当該米国特許出願公開は参照により本明細書に組み込まれる、に記載された(および/またはクレームされた)構成要素、機能および/または能力の中の1つまたは複数(または全て)を、調理システム10が含んでもよい。
本明細書で使用される文法的冠詞“one”、“a”、“an”および“the”は、別段の指示が無い限り、“少なくとも1つ”または“1つ以上”を含むように意図されている。したがって本明細書において、これらの冠詞は、1つまたは複数の(すなわち“少なくとも1つの”)当該冠詞の文法的目的語に言及するために使用される。例として、“a component”が1つ以上の構成要素を意味し、その結果として、場合により、1つより多くの構成要素が検討され、記載された実施形態の用途において採用または使用されてもよい。さらに、文脈上の使用で他の意味に解釈すべき場合を除き、単数名詞の使用にはその複数が含まれ、複数名詞の使用にはその単数が含まれる。さらに文法的接続詞“and”および“or”は、ここでは一般に認められた語法に従って使用される。例として、“x and y”は“x”および“y”に言及する。その一方で、“x or y”は“x”、“y”、または“x”および“y”の両方に言及することに対して、“either x or y”は排他的に言及している。
本開示は、オーブンシステム、装置およびこれらの方法の、様々な実施形態、構成および配置の、様々な要素、機能、態様、および利点を記載している。開示された実施形態のより明確な理解に関する要素、機能および態様のみを説明するために、様々な実施形態およびこれらの構成および配置の特定の説明が簡略化されている一方で、簡潔さ、または明確さを目的として、他の要素、特徴および態様を削除していることを理解すべきである。後に“実施形態(embodiment)”、“構成(configuration)”または“配置(arrangement)”が続くときの、“様々な(various)”、“特定の(certain)”、“いくつかの(some)”、“一(one)”または“或る(an)”へのあらゆる言及は、一般に、この例において記載される特定の要素、機能または態様が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。後に“実施形態(embodiment)”、“構成(configuration)”または“配置(arrangement)”が続くときの、“様々な(in various)”、“特定の(in certain)”、“いくつかの(in some)”、“一(in one)”または“或る(in an)”という言い回しでは、必ずしも同一の実施形態を言及しているとは限らない。さらに、後に“実施形態(embodiment)”、“構成(configuration)”または“配置(arrangement)”が続くときの、“このような一(in one such)”または“この(in this)”という言い回しは、一般的に前述の実施形態を言及または詳述している一方で、当該言い回しにより導入された要素、機能および態様が、前述の実施形態に限定されることを示唆することは意図されていない;むしろ、当該言い回しは読者が、本明細書に開示された様々な要素、特徴および態様を理解することを補助するために提供されており、当業者であれば、導入された実施形態に提示されたこのような要素、特徴および態様が、開示された実施形態に提示された要素、特徴および態様の、他の様々な組み合わせや他の様々な部分的な組み合わせ(sub-combination)と組み合わせて適用できることを認識するだろう、ということを理解すべきである。当業者であれば、本明細書の記載を考慮すると、様々な実施形態や他の要素、機能および態様の様々な組み合わせ、または様々な部分的な組み合わせが、特定の実施または適用において望ましいことがあることを認識するであろう、ということを理解すべきである。しかしながら、このような他の要素、機能および態様は、本明細書の記載を考慮することにより当業者により容易に確認でき、開示された実施形態の完全な理解のために必要ではないため、このような他の要素、機能および態様が提供されない虞がある。例えば、本明細書に記載のオーブンおよびオーブンシステムは、例えば、電気接続、ガス接続、または送気管接続の中の1つ以上のための取付具などの接続も含まれてもよい。このように、本明細書に記載された記載は、開示された実施形態の単なる例示および説明であり、特許請求の範囲によってのみ定められる本発明の範囲を限定するものではないことを理解するべきである。