JP6750601B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、動力源としてのエンジンおよびモータと、モータに電力を供給するバッテリとを備えたハイブリッド車両に関する。
一般に、ハイブリッド車両は、エンジンおよびモータを備え、エンジンの出力またはモータの出力の少なくとも一方により走行するようになっている。このモータ出力は、モータに接続されたインバータによって、モータの出力と回転数が制御される。
特許文献1には、エンジンと駆動輪との間に平行に設けられた2つの動力伝達経路を有する変速機が設けられているとともに、この2つの動力伝達経路に、それぞれモータ・ジェネレータが接続されたハイブリッド車両が開示されている。なお、この変速機は、第1の動力伝達経路と第2の動力伝達経路との間で、歯車機構の変速段が異なるように振り分けられて設けられている(例えば、奇数の変速段と偶数の変速段等)。
特開2014−184817号公報
ところで、このようなハイブリッド車両において、走行状態によっては、2つの動力伝達経路上のそれぞれのモータ・ジェネレータを異なる回転数で制御する場合がある。例えば、EV走行中のエンジン始動等のように、一方のモータ・ジェネレータで駆動輪を駆動し、他方のモータ・ジェネレータでエンジンを始動させる場合、2つのモータ・ジェネレータは異なる回転数で駆動される。
しかしながら、上述のように、ハイブリッド車両のインバータが単一である場合、このインバータから出力される駆動信号は1つであるため、2つのモータ・ジェネレータに異なる動作(回転数で駆動)をさせることができないことがある。
これに対しては、2つのモータ・ジェネレータに対して、それぞれのインバータ回路を接続するとともに、このそれぞれのインバータ回路から異なる駆動信号を出力することで、2つのモータ・ジェネレータを走行状態に応じた好ましい状態で動作させることが可能となるが、インバータ回路の増設によって、コストアップおよびインバータ回路の大型化が課題となる。
そこで、本発明は、モータ・ジェネレータ等の電動機を備えたハイブリッド車両において、コストアップを抑えながら、走行状態に応じた2つの電動機の異なる制御を実施することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るハイブリッド車両は次のように構成したことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明は、
エンジンと駆動輪との間に、第1および第2動力伝達経路と、第1および第2電動機とを備えたハイブリッド車両であって、
前記第1および第2電動機は、いずれも誘導電動機であり、
前記第1動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第1電動機が連結され、
前記第2動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第2電動機が連結され、
前記第1電動機および前記第2電動機を制御する1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路が設けられ、
前記エンジンと前記第1電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第1入力側クラッチが設けられ、
前記エンジンと前記第2電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第2入力側クラッチが設けられ、
前記第1動力伝達経路における前記第1電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第1出力側クラッチが設けられ、
前記第2動力伝達経路における前記第2電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第2出力側クラッチが設けられ、
前記インバータ回路は、アップシフトのために前記第1および第2動力伝達経路のうちの一方が動力伝達状態から非動力伝達状態へ、他方が非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる場合に、
動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチが切断されるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記エンジンから伝達されるトルクを相殺するために必要なマイナスのトルクを発生させて前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように、
動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが切断された状態で、前記他方の動力伝達経路の回転数を上げるようにそれぞれの電動機を制御することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記インバータ回路は、動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチが切断されるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように一方の電動機を制御する前に、前記一方の動力伝達経路に接続される一方の電動機の回転数が前記エンジンの回転数と一致するように前記一方の電動機を制御することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、
エンジンと駆動輪との間に、第1および第2動力伝達経路と、第1および第2電動機とを備えたハイブリッド車両であって、
前記第1および第2電動機は、いずれも誘導電動機であり、
前記第1動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第1電動機が連結され、
前記第2動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第2電動機が連結され、
前記第1電動機および前記第2電動機を制御する1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路が設けられ、
前記エンジンと前記第1電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第1入力側クラッチが設けられ、
前記エンジンと前記第2電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第2入力側クラッチが設けられ、
前記第1動力伝達経路における前記第1電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第1出力側クラッチが設けられ、
前記第2動力伝達経路における前記第2電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第2出力側クラッチが設けられ、
前記インバータ回路は、変速ダウンシフトのために前記第1および第2動力伝達経路のうちの一方が動力伝達状態から非動力伝達状態へ、他方が非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる場合に、
動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチがスリップ状態とされるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記エンジンから伝達されるトルクを相殺するために必要なマイナスのトルクを発生させて前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように、
動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが切断された状態で、前記他方の動力伝達経路の回転数を上げるように、それぞれの電動機を制御することを特徴とする
ところで、誘導電動機である第1および第2電動機は、固定子の回転磁界の回転速度と、回転子の回転速度との間で、固定子に連結される負荷に応じた回転差が発生し、その回転差に応じたトルクを発生する特性を有している。請求項1に記載の発明によれば、前述の特性に着目し、ハイブリッド車両の第1および第2動力伝達経路それぞれに設けられた第1電動機および第2電動機を、1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路でそれぞれの電動機を異なる回転速度で回転させることができる。
したがって、単一のインバータ回路によって、負荷に応じた第1電動機および第2電動機を異なる回転数で駆動させることができるので、コストアップすることなく、走行状態に応じたより好ましい状態でそれぞれ電動機を動作させることが可能となる。
また、第1動力伝達経路の入力部に連結された第1電動機と、第2動力伝達経路の入力部に連結された第2電動機と、エンジンとの間には、それぞれ第1および第2入力側クラッチが設けられているので、第1および第2動力伝達経路に対して負荷の異なる状態にすることができる。
また、駆動輪と、第1および第2動力伝達経路とは、噛合い式の第1出力側クラッチおよび第2出力側クラッチによって断接可能にされているので、入力部側の動力伝達経路の切換に加え、出力部側の動力伝達経路の切換が可能となる。したがって、走行状態に応じた動力伝達経路に対する負荷のかかり方の選択肢が増えることになり、より走行状態に適した駆動力を得ることができる。
ところで、2つの動力伝達経路の間で動力伝達経路を切り換える場合、動力伝達状態の動力伝達経路のクラッチを切断するとともに、非動力伝達状態の動力伝達経路のクラッチを接続する。このとき、動力伝達状態のクラッチにおいては、動力伝達経路にかかるトルクをゼロにするとともに、非動力伝達状態のクラッチにおいては、動力伝達経路の回転を、現在の駆動輪側の回転に合わせることで、クラッチ等に負荷をかけずにスムーズに動力伝達状態切り換えることができる。
また、前記第1入力側クラッチおよび前記第2入力側クラッチは、いずれも摩擦式クラッチであり、前記第1出力側クラッチおよび前記第2出力側クラッチは、いずれも噛合い式クラッチであり、前記インバータ回路は、前記一方の動力伝達経路においてトルクゼロとなるように、前記他方の動力伝達経路において回転数を上げるように駆動信号を出力するので、スムーズな変速を実現することができる。
例えば、第1動力伝達経路に奇数の変速段を配置し、第2動力伝達経路に偶数の変速段を配置することで、現在の変速段から次の変速段へ変更する場合に、まず、次の変速段がある側の第2動力伝達経路の回転を、第2電動機によって、現在の車速における出力側(駆動輪側)の回転に合わせることで、噛合い式の第2出力側クラッチをスムーズに接続することができる。
一方、第1動力伝達経路では、第1電動機によってエンジントルクを吸収することで、第1動力伝達経路にかかるトルクをゼロにするので、噛合い式の第1出力側クラッチをスムーズに切断することができる。これにより、クラッチ等に負荷をかけることなく変速をスムーズに行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1と同様に、誘導電動機である第1および第2電動機は、固定子の回転磁界の回転速度と、回転子の回転速度との間で、固定子に連結される負荷に応じた回転差が発生し、その回転差に応じたトルクを発生する特性に着目し、ハイブリッド車両の第1および第2動力伝達経路それぞれに設けられた第1電動機および第2電動機を、1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路でそれぞれの電動機を異なる回転速度で回転させることができる。
したがって、単一のインバータ回路によって、負荷に応じた第1電動機および第2電動機を異なる回転数で駆動させることができるので、コストアップすることなく、走行状態に応じたより好ましい状態でそれぞれ電動機を動作させることが可能となる。
また、第1動力伝達経路の入力部に連結された第1電動機と、第2動力伝達経路の入力部に連結された第2電動機と、エンジンとの間には、それぞれ摩擦式の第1および第2入力側クラッチが設けられているので、第1および第2動力伝達経路に対して負荷の異なる状態にすることができる。
また、駆動輪と、第1および第2動力伝達経路とは、噛合い式の第1出力側クラッチおよび噛合い式の第2出力側クラッチによって断接可能にされているので、入力部側の動力伝達経路の切換に加え、出力部側の動力伝達経路の切換が可能となる。したがって、走行状態に応じた動力伝達経路に対する負荷のかかり方の選択肢が増えることになり、より走行状態に適した駆動力を得ることができる


本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の概略の構成を示す概略図である。 同実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるエンジン始動時の(a)制御方法のタイムチャート(b)駆動装置の動作原理図(c)各誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 同実施形態におけるEV走行中のエンジン始動時の(a)制御方法のタイムチャート(b)駆動装置の動作原理図(c)各誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 同実施形態におけるEV発進時の(a)制御方法のタイムチャート(b)駆動装置の動作原理図(c)誘導電動機の目標トルクの動作点を示すグラフである。 同実施形態における後退時の(a)制御方法のタイムチャート(b)駆動装置の動作原理図(c)誘導電動機の目標トルクおよび各誘導電動機動作点を示すグラフである。 同実施形態における定常走行時の(a)駆動装置の動作原理図(b)誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 同実施形態における変速アップシフト時の(a)制御方法のタイムチャート(b)第2の噛み合いクラッチ回転同期フェーズにおける駆動装置の動作原理図(c)第2の噛み合いクラッチ回転同期フェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 図8における(a)第1の噛み合いクラッチトルクゼロフェーズにおける駆動装置の動作原理図(b)第1の噛み合いクラッチトルクゼロフェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフ(c)イナーシャフェーズにおける駆動装置の動作原理図(d)イナーシャフェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 同実施形態における変速ダウンシフト時の(a)制御方法のタイムチャート(b)第2の噛み合いクラッチ回転同期フェーズにおける駆動装置の動作原理図(c)第2の噛み合いクラッチ回転同期フェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 図10における(a)第1の噛み合いクラッチトルクゼロフェーズにおける駆動装置の動作原理図(b)第1の噛み合いクラッチトルクゼロフェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフ(c)イナーシャフェーズにおける駆動装置の動作原理図(d)イナーシャフェーズにおける誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。 同実施形態における回生時の(a)駆動装置の動作原理図(b)誘導電動機の目標トルクおよび各誘導電動機の動作点を示すグラフ、EV走行時の(c)駆動装置の動作原理図(d)誘導電動機の目標トルクおよび動作点を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の詳細を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、動力源としてエンジン2と、第1誘導電動機Maと、第2誘導電動機Mbとを備えたハイブリッド車両である。第1誘導電動機Maおよび第2誘導電動機Mbは、インバータ回路INVを介してバッテリBATと電気的に接続されている。
エンジン2と駆動輪3、3には、複数の変速段に変速可能な変速機10が搭載されており、この変速機10は、本実施形態においては、デュアルクラッチ式の変速機として構成されている。この変速機10には、第1動力伝達経路Aと第2動力伝達経路Bが平行に設けられている。
第1伝達経路Aには、第1入力軸A1と、第1出力軸A2とが備えられており、第2伝達経路Bには、第2入力軸Baと、第2出力軸B2とが備えられている。
第1入力軸A1と第1出力軸A2の間、および、第2入力軸B1と第2出力軸B2の間には、歯車機構のギヤ列G1〜G6が介在している。第1ギヤ列G1、第3ギヤ列G3、第5ギヤ列G5は、第1入力軸A1と第1出力軸A2との間に設けられ、第2ギヤ列G2、第4ギヤ列G4、第6ギヤ列G6は、第2入力軸B1と第2出力軸B2との間に設けられている。
すなわち、この変速機10は、第1動力伝達経路Aと第2動力伝達経路Bとの間で、歯車機構の変速段が異なるように振り分けられて設けられている。
各ギヤ列G1〜G6は、ドライブギヤG11、G21、G31、G41、G51、G61と、ドリブンギヤG12、G22、G32、G42、G52、G62とが常時噛み合うように設けられている。各ギヤ列には互いに異なる変速比が設定されている。
第1ドライブギヤG11、第3ドライブギヤG31、および、第5ドライブギヤG51は、第1入力軸A1に対して相対回転可能なように第1入力軸A1に支持されている。一方、第1ドリブンギヤG12、第3ドリブンギヤG32、第5ドリブンギヤG52は、第1出力軸A2と一体に回転するように第1出力軸A2に固定されている。
第2ドライブギヤG21、第4ドライブギヤG41、および、第6ドライブギヤG61は、第2入力軸B1に対して相対回転可能なように第2入力軸B1に支持されている。一方、第2ドリブンギヤG22、第4ドリブンギヤG42、第6ドリブンギヤG62は、第2出力軸B2と一体に回転するように第2出力軸B2に固定されている。
第1入力軸A1には、第1スリーブSYa1、第3スリーブSYa3、第5スリーブSYa5が第1入力軸A1と一体に回転子、かつ軸線方向に移動可能なように第1入力軸A1に支持されている。第1スリーブは、第1入力軸A1と第1ドライブギヤG11とが一体に回転するように第1ドライブギヤG11と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
第3スリーブSYa3は、第1入力軸A1と第3ドライブギヤG31とが一体に回転するように第3ドライブギヤG31と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
第5スリーブSYa5は、第1入力軸と第5ドライブギヤG51とが一体に回転するように第5ドライブギヤG51と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
また、第1スリーブSYa1、第3スリーブSYa3、第5スリーブSYa5をまとめて第1噛み合いクラッチSYaと呼ぶ。
第2入力軸B1には、第2スリーブSYb2、第4スリーブSYb4、第6スリーブSYb6が第2入力軸B1と一体に回転子、かつ軸線方向に移動可能なように第2入力軸B1に支持されている。第2スリーブSYb2は、第2入力軸B1と第2ドライブギヤG21とが一体に回転するように第1ドライブギヤG21と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
第4スリーブSYb4は、第2入力軸B1と第4ドライブギヤG41とが一体に回転するように第4ドライブギヤG41と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
第6スリーブSYb6は、第2入力軸B1と第6ドライブギヤG61とが一体に回転するように第6ドライブギヤG61と噛み合う接続位置と、その噛み合いが解除される切断位置とに切り替え可能に設けられている。
また、第2スリーブSYb2、第4スリーブSYb4、第6スリーブSYb6をまとめて第2噛み合いクラッチSYbと呼ぶ。
なお、各入力軸A、Bには、各スリーブSYa1、SYa3、SYa5、SYb2、SYb4、SYb6と各ドライブギヤG11、G21、G31、G41、G51、G61とを噛み合わせる際にこれらの回転を同期させるシンクロ機構がドライブギヤごとに設けられていてもよい。
第1入力軸A1には、第1被駆動ギヤA11が設けられており、第1誘導電動機Maの出力軸Ma1には、第1被駆動ギヤA11と噛み合う第1駆動ギヤMa2が設けられている。これにより、第1誘導電動機Maが第1入力軸A1と動力伝達可能に接続される。また、第2入力軸B1には、第2被駆動ギヤB11が設けられており、第2誘導電動機Mbの出力軸Mb1には、第2被駆動ギヤB11と噛噛み合う第2駆動ギヤMb2が設けられている。これにより、第2誘導電動機Mbが第2入力軸B1と動力伝達可能に接続される。なお、第1および第2誘導電動機Ma、Mbと、第1および第2入力軸A1、B1との間の動力伝達方法は、上記の構成に限るものではなく、例えば、被駆動ギヤA11、B11と駆動ギヤMa2、Mb2との間に中間ギヤを噛ませる等の構成としてもよい。
第1入力軸A1は、第1クラッチとしての第1摩擦クラッチCLaを介してエンジン2と接続されており、第1摩擦クラッチCLaは、第1入力軸A1における第1誘導電動機Maの接続部A3よりもエンジン2側に配置されている。第2入力軸B1は、第2クラッチとしての第2摩擦クラッチCLbを介してエンジン2と接続されており、第2摩擦クラッチCLbは、第2入力軸B1における第2誘導電動機Mbの接続部B3よりもエンジン2側に配置されている。
第1入力軸A1のエンジン側の端部には、第1動力伝達経路Aの入力側ギヤ23が設けられており、第2入力部B1のエンジン側の端部には、第2動力伝達経路Bの入力側ギヤ24が設けられている。これらの入力側ギヤA12、B12は、エンジン2の出力軸21と一体回転するようにエンジン2の出力軸21に設けられたエンジン側ギヤ22とそれぞれ常時噛み合いしている。なお、この実施形態においては、エンジン側ギヤ22と第1動力伝達経路Aの入力側ギヤ23、エンジン側ギヤ22と第2動力伝達経路Bの入力側ギヤ24のギヤ比は1と仮定する。
第1出力軸A2および第2出力軸B2には、第1動力伝達経路Aの出力側ギヤ25および第2動力伝達経路Bの出力側ギヤ26が設けられ、デファレンシャル機構4を介して駆動輪3、3に連結された駆動輪側ギヤ27とそれぞれ常時噛み合いしている。なお、この実施形態においては、駆動輪側ギヤ27と第1動力伝達経路Aの出力側ギヤ25、駆動輪側ギヤ27と第2動力伝達経路Bの出力側ギヤ25のギヤ比は1と仮定する。
上記の構成に加えて、ハイブリッド車両1は、第1および第2摩擦クラッチCLa、CLbと、第1および第2噛み合いクラッチSYa、SYbと、インバータ回路INVを介して第1誘導電動機Maおよび第2誘導電動機Mbを制御して運転状態に応じた動力伝達経路を形成するコントロールユニット50を備えている。
図2に示すように、コントロールユニット50には、車両の車速を検出する車速センサ51からの信号、運転者のアクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度センサ52からの信号、運転者のブレーキペダルの踏込を検出するブレーキスイッチ53からの信号、および、運転者の選択により選択されたレンジを検出するレンジセンサ54からの信号等が入力されるようになっている。なお、上記のセンサの他にもコントロールユニットには種々のセンサやスイッチ等が接続されているが、それらの図示は省略した。
そして、コントロールユニット50は、これらの信号に基づいて、エンジン2を制御するとともに、第1および第2摩擦クラッチCLa、CLbと、第1および第2噛み合いクラッチSYa、SYbと、インバータ回路INVを介して第1誘導電動機Maおよび第2誘導電動機Mbとを制御して、所定のクラッチを選択的に断接することで、運転状態に応じた動力伝達経路を形成するようになっている。
なお、第1誘導電動機Maおよび第2誘導電動機Mbは、単一インバータ回路INVから出力される1つの信号で制御されるようになっている。具体的には、一組の交流電圧(例えば3相交流)で駆動されるようになっている。そして、インバータ回路INVから出力される制御信号としての交流電圧は、第1および第2誘導電動機Ma、Mbの固定子Ma3、Mb3に入力されて、誘導電動機の回転磁界を発生させる(図1参照)。
そして、第1および第2誘導電動機Ma、Mbは、固定子Ma3、Mb3の回転磁界の回転速度と、回転子Ma4、Mb4の回転速度との間には、回転子Ma4、Mb4に連結される負荷に応じた回転差(以下、「すべり」ともいう)が発生し、その回転差に応じたトルクを発生する特性を有している。
次に、本実施形態におけるシステムの具体的な動作を必要に応じてタイムチャートを用いて説明する。
図3を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の停車状態からエンジン始動時における動作を説明する。なお、ギヤ列G1〜G6を機能別に示すとともに簡略化し、第1動力伝達経路Aのギヤ列のギヤをGa、噛み合いクラッチをSYa、第2動力伝達経路のギヤ列のギヤをGb、噛み合いクラッチをSYbで示す。
図3(a)に示すように、車両の停車中において、第1摩擦クラッチCLa、第2摩擦クラッチCLb、第1噛み合いクラッチSYa、第2噛み合いクラッチSYbは、OFF(切断状態)である。エンジン、インバータ回路INV、第1および第2誘導電動機Ma、Mbは、いずれも停止状態である。
イグニッションスイッチ(図示せず)等がONとされ、エンジン始動信号が入力された時点t1において、コントロールユニット50は、第2摩擦クラッチCLbがON(接続状態)にされるように制御信号を出力するとともに、インバータ回路INVを介して第1および第2誘導電動機Ma、Mbの固定子Ma3、Mb3に回転磁界(以下、「インバータ回転数(INV回転数)」ともいう)を発生させるように制御信号(交流電圧)を出力する。
これにより、第2摩擦クラッチCLbがON(接続)とされて、図3(b)の矢印L1、L2に示す動力伝達経路が形成される。
また、図3(a)のn1に示すようにインバータ回転数が上昇し、n2に示すように第2誘導電動機Mbの回転子Mb4は、接続された負荷に応じて回転数が上昇する。
そして、第2誘導電動機Mbの固定子Mb4の回転磁界の回転速度としてのインバータ回転数n1と、回転子Mb4の回転速度である第2誘導電動機Mbの回転速度n2との間に回転差が生じ、この回転差に応じたトルクが発生することになる。
そのとき、コントロールユニット50は、第2誘導電動機Mbがエンジン2を始動させるために必要な目標トルクTmbに見合う回転差を、図3(c)に示す電動機のトルク特性図(例えば、インバータの動作状態に応じたトルク特性)から取得し、インバータ回転数が目標回転差S1に応じた回転になるように制御する。
第2誘導電動機Mbの目標トルクTmbによって、エンジン2が始動されるので、エンジン側のトルクはマイナスのトルクが生じる(エンジン始動フェーズ)。
なお、第1誘導電動機Maの固定子Ma3には、第2誘導電動機Mb同様に、インバータ回転数が入力されるとともに、回転磁界を発生させているが、第1誘導電動機Maの接続されている第1動力伝達経路の第1摩擦クラッチCLaおよび第1噛み合いクラッチSYaはOFF(切断状態)のため、第1誘導電動機Maの回転子Ma4には負荷が接続されていない。したがって、第1誘導電動機Maの回転子Ma4の回転速度(以下、「第1誘導電動機の回転速度」という)は、インバータ回転数に略同一の回転数となる。
そして、このときの第1誘導電動機Ma、第2誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図3(c)のPma、Pmbとなる。
その後、エンジン始動時点t2において、コントロールユニット50は、図3(a)に示すようにインバータ回転数を停止状態になるように制御信号を出力する。これにより、第2誘導電動機Mbに発生するトルクがゼロになる。一方、第2誘導電動機Mbの回転数は、第2摩擦クラッチCLbがON(接続状態)のままなので、エンジン2の回転数Neと一致して回転を続ける。
なお、エンジン温度が所定よりも低い冷間時等、高トルクが必要なときは、第1摩擦クラッチCLaをONにするとともに、第1誘導電動機Maを作動させて、図3(b)で示すように、動力伝達経路をL1、L2に加えてL3を形成しても良い。これにより、第1および第2誘導電動機Ma、Mbによってトルクを発生させることができる。
図4を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1のEV走行中からエンジン始動時における動作を説明する。
図4(a)に示すように、車両のEV走行中において、コントロールユニット50は、第1摩擦クラッチCLa、第2摩擦クラッチCLb、第2噛み合いクラッチSYbがOFF、第1噛み合いクラッチSYaがONとなるように制御信号を出力するとともに、インバータ回路INVには、第1誘導電動機MaによってEV走行するために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図4(c)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S10に応じた回転になるように制御する。
これにより、第1噛み合いクラッチSYaがONとされて、図4(b)の矢印L11、L12に示す動力伝達経路が形成され、第1誘導電動機Maによって、車両が運転されるEV走行状態となる。
所定の走行状態となった時点(例えば、バッテリ残量が所定値の閾値よりも小さくなった時点)t11において、コントロールユニット50は、第2摩擦クラッチCLbがスリップしながらONにされるように制御信号を出力する。
これにより、図4(b)に示す、前述のEV走行の動力伝達経路L11、L12に加え、L13、L14が形成される。
そして、図4(a)のに示すように第2誘導電動機Mbの回転子Mb4は、スリップ状態にある第2摩擦クラッチCLbの締結力が強まるに応じて回転数n11が低下する。
そのとき、コントロールユニット50は、インバータ回路INVには、第2誘導電動機Mbによってエンジンを始動するために必要な目標トルクTmbに見合う回転差を、図4(c)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S11に応じた回転になるように制御する。
エンジン回転数が所定の値になったところで、第2摩擦クラッチCLbを切断する。一方、第2誘導電動機MbのトルクTmbによってエンジン2が始動されるので、エンジン側のトルクTeはマイナスのトルクが生じるとともに、エンジン回転数Neが上昇していく。
そして、このときの第1誘導電動機Ma、第2誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図4(c)のPma、Pmbとなる。
その後、エンジン始動時点t12において、コントロールユニット50は、図4(a)に示すように、第1摩擦クラッチCLaを接続するように制御信号を出力するとともに、インバータ回転数を停止状態になるように制御信号を出力する。これにより、第1および第2誘導電動機Ma、Mbに発生するトルクがゼロになる。一方、第1誘導電動機Maの回転数Nmaは、第1摩擦クラッチCLaがONなので、エンジンの回転数Neと一致して回転を続ける。
図5を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1のEV発進における動作を説明する。
図5(a)に示すように、車両の停車中において、第1摩擦クラッチCLa、第2摩擦クラッチCLb、第1噛み合いクラッチSYa、第2噛み合いクラッチSYbは、OFFである。エンジン2、インバータ回路INV、第1および第2誘導電動機Ma、Mbは、いずれも停止状態である。
イグニッションスイッチ(図示せず)がONとされ、コントロールユニット50にモータ始動信号が入力された時点t21において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaがONにされるように制御信号を出力するとともに、インバータ回転数を発生させるように制御信号を出力する。
これにより、第1噛み合いクラッチSYaがONされることにより、図5(b)の矢印L21、L22に示す動力伝達経路が形成される。
また、図5(a)のn21に示すようにインバータ回転数が上昇し、n22に示すように第1誘導電動機Maの回転子Ma4は、接続された負荷に応じて回転数が上昇する。インバータ回転数n21と、第1誘導電動機Maの回転速度n22との間に回転差が生じ、この回転差に応じたトルクが発生することになる。
そのとき、コントロールユニット50は、第1誘導電動機Maが車両を発進させるために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図5(c)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S21に応じた回転になるように制御する。
第1誘導電動機Maの目標トルクTmaによって、車両がEV発進される。
なお、第2誘導電動機Mbの固定子Mb3には、第1誘導電動機Ma同様に、インバータ回転数が入力されるとともに、回転磁界を発生させているが、第2誘導電動機Mbの接続されている第2動力伝達経路Bの第2摩擦クラッチCLbおよび第2噛み合いクラッチSYbはOFFのため、第2誘導電動機Mbの回転子Mb4には負荷が接続されていない。したがって、第2誘導電動機Mbの回転数は、インバータ回転数に略同一の回転数となる。
そして、このときの第1誘導電動機Ma、第2誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図5(c)のPma、Pmbとなる。
その後、EV発進時点t22において、駆動輪3、3が回転することにより、始動時よりもトルクが低下した位置で一定となる。
なお、段差乗り越え等の通常のEV発進時よりも高トルクが必要な場合は、第2噛み合いクラッチSYbをONにするとともに、第2誘導電動機Mbを作動させて、図5(b)で示すように、動力伝達経路をL21、L22に加えてL23を形成しても良い。これにより、第1および第2誘導電動機Ma、Mbによってトルクを発生させることができる。
図6を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の第1電動機Maによる後退時における動作を説明する。
図6(a)に示すように、車両の停車中において、第1摩擦クラッチCLa、第2摩擦クラッチCLb、第1噛み合いクラッチSYa、第2噛み合いクラッチSYbは、OFFである。エンジン2、インバータ回路INV、第1および第2誘導電動機Ma、Mbは、いずれも停止状態である。
シフトレバーポジション54がリバースとされ、コントロールユニット50にモータ後退信号が入力された時点t31において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaがONにされるように制御信号を出力するとともに、インバータ回転数を発生させるように制御信号を出力する。このとき、コントロールユニット50からインバータ回路INVへ出力する制御信号が、インバータ回路INVから各誘導電動機Ma、Mbへ出力するUVW相順を反転させるようになっているので、各誘導電動機Ma、Mbの回転磁界の回転方向が逆回転となり車両を後退させることができる。
これにより、第1噛み合いクラッチCLaがONされることにより、図6(b)の矢印L31、L32に示す動力伝達経路が形成される。
また、図6(a)のn31に示すようにインバータ回転数が(マイナス側に)上昇し、n32に示すように第1誘導電動機Maの回転子Ma4は、接続された負荷に応じて回転数が(マイナス側に)上昇する。
インバータ回転数n31と、第1誘導電動機Maの回転速度n32との間に回転差が生じ、この回転差に応じたトルクが発生することになる。
そのとき、コントロールユニット50は、第1誘導電動機Maが車両を発進させるために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図6(c)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S31に応じた回転になるように制御する。
第1誘導電動機Maの目標トルクTmaによって、車両がEV走行により後退される。
なお、第2誘導電動機Mbの固定子Mb4には、第1誘導電動機Ma同様に、インバータ回転数が入力されるとともに、回転磁界を発生させているが、第2誘導電動機Mbの接続されている第2動力伝達経路Bの第2摩擦クラッチCLbおよび第2噛み合いクラッチSYbはOFFのため、第2誘導電動機Mbの回転子Mb4には負荷が接続されていない。したがって、第2誘導電動機Mbの回転数は、インバータ回転数に略同一の回転数となる。
そして、このときの第1誘導電動機Ma、第2誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図6(c)のPma、Pmbとなる。
その後、EVで後退開始時点t32において、駆動輪3、3が回転することにより、後退開始時よりもトルクが軽くなった位置で一定となる。
なお、段差乗り越え等の通常のEVでの後退時よりも高トルクが必要な場合は、第2噛み合いクラッチSYbをONにするとともに、第2誘導電動機Mbを作動させて、図6(b)で示すように、動力伝達経路をL31、L32に加えてL33を形成しても良い。これにより、第1および第2誘導電動機Ma、Mbによってトルクを発生させることができる。
図7を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の定常走行状態における動作を説明する。
図7(a)に示すように、車両の通常走行中において、コントロールユニット50は、第1摩擦クラッチCLaおよび第1噛み合いクラッチSYaがONとなるように制御信号を出力するとともに、インバータ回路INVには、第1誘導電動機Maによって補機類に電力を供給する電力確保のために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図7(b)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S41に応じた回転になるように制御する。
これにより、図7(a)の矢印L41、L42、L43に示す動力伝達経路が形成され、エンジンによって車両が運転される定常走行状態となるとともに、第1誘導電動機Maによって、補機への電力供給が行われる。
図8および図9を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の変速アップシフト時の動作を説明する。なお、変速前後の駆動力および車速を同じとしたときの例を示す。
図8(a)に示すように、車両のエンジンによって定常走行中において、コントロールユニットは、第1摩擦クラッチCLa、第1噛み合いクラッチSYaがONとなるように制御信号を出力する。
これにより、第1摩擦クラッチCLa、第1噛み合いクラッチSYaがONとされて、図8(b)の矢印L51、L52、L53に示す動力伝達経路が形成され、エンジン2による定常走行状態となる。このとき、第1動力伝達経路Aが動力伝達状態となっている。
車両の車速、アクセル開度および変速マップから得られる運転状態が、現在の変速段の領域から、次の変速段の領域に移行した時点t51において、次の変速段を有する、非動力伝達状態の第2動力伝達経路Bの回転を上昇させる回転同期フェーズに入る。
回転同期フェーズでは、非動力伝達状態から動力伝達状態に切換わる第2動力伝達経路Bの第2噛み合いクラッチSYbの回転数を、現在の車速における回転数と同期させることで、第2噛み合いクラッチSYbの接続をスムーズにする必要がある。
そこで、コントロールユニット50は、現在の変速段から一段シフトアップしたときの変速段のギヤ列における減速比、および、現在の車速における第2動力伝達経路の出力側の回転数とから、第2誘導電動機Mbの目標回転数n51を決定し、第2誘導電動機Mbが目標回転数n51となるように、インバータ回転数を制御する。
ここで、インバータ回転数は、図8(a)のn52に示すように、第1誘導電動機Maがトルクゼロとなるように、Maの回転数と一致させる。インバータ回転数と、第2誘導電動機Mbの回転数との間に回転差が生じるため、第2誘導電動機Mbには、回転上昇のためのトルクが生じ、第2噛み合いクラッチSYbの回転数を現在の車速における回転数に同期することができる(回転同期フェーズ)。なお、第2誘導電動機Mbのトルクは、インバータの駆動電圧で制御する。
そして、第2噛み合いクラッチSYbの回転数が現在の車速における回転数と同期した時点t52におい、コントロールユニット50は、第2噛み合いクラッチSYbがONとなるように制御信号を出力する。
これにより、第2動力伝達経路Bを動力伝達状態とする準備が終了し、第1動力伝達経路Aを非駆動状態とするトルクゼロフェーズに移る。
トルクゼロフェーズでは、動力伝達状態から非動力伝達状態に切換わる第1動力伝達経路Aの第1噛み合いクラッチSYaに作用するトルクをゼロにすることで、第1噛み合いクラッチSYaの切断をスムーズにする必要がある。
そこで、コントロールユニット50は、インバータ回路INVに、第1誘導電動機Maによってエンジン2から伝達されるトルクTeを相殺するために必要なマイナスの目標トルクTma0に見合う回転差を、図9(b)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S51に応じた回転になるように制御する。
これにより、図9(a)のn53に示すように、インバータ回転数が低下するとともに、エンジン回転数Neと一致して回転している第1誘導電動機Maよりも遅れた回転となる。ここで生じた回転差によって、第1誘導電動機Maには、マイナスのトルクTma0が発生し、その結果、エンジンのトルクTeが相殺される(トルクゼロフェーズ)。
一方、第2誘導電動機Mbは、第1噛み合いクラッチSYaがトルクゼロになった場合における駆動力を受け持つ必要があるが、トルクゼロフェーズ(t52〜t53)における第2誘導電動機Mbの回転数n51とインバータ回転数n53との間には、回転差が発生しているため、第2誘導電動機Mbには、第1の噛み合いクラッチSYaをOFFにする瞬間の駆動力としてのトルクを発生させることができる。
そして、トルクゼロフェーズにより、図9(a)に示すように、L54、L55、L56によって動力伝達経路が形成され、第1動力伝達経路Aから第2動力伝達経路Bに動力伝達経路が移行することになる。なお、このときの第1誘導電動機Ma、第2誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図9(b)のPma、Pmbとなる。
第1噛み合いクラッチSYaに作用するトルクがゼロとなった時点t53において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaをOFFするとともに、第2摩擦クラッチCLbがスリップするように制御信号を出力する。
エンジン回転数の降下にともなって発生するエンジンの慣性トルクTeiを回生するため、コントロールユニット50は、インバータ回路INVには、エンジンの慣性トルクTeiを回生するために必要なマイナスの目標トルクTmaiに見合う回転差を図9(d)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S52に応じた回転数になるように制御する。
これにより、図8(a)のn54に示すようにインバータ回転数が低下するので、n55で示すように第1誘導電動機Maの回転数も低下する。このとき、インバータ回転数n54は、第1誘導電動機Maの回転数n55よりも遅れた回転となるとともに、回転差が生じる。この回転差によって、第1誘導電動機Maには、マイナスのトルクTmaiが発生し、その結果、エンジンの慣性トルクTeiを発電に利用することができる(イナーシャフェーズ)。
そして、イナーシャフェーズにより、図9(c)に示すように、L57、L58によって動力伝達経路が形成されて、変速が終了する。なお、このときの第1誘導電動機Ma、第2の誘導電動機Mbの動作点は、それぞれ図9(d)のPma、Pmbとなる。
図10および図11を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の変速ダウンシフト時の動作を説明する。なお、変速開始から駆動力を上昇し、高応答な加速を得るときの実施例を示す。
図10(a)に示すように、車両のエンジンによって定常走行中において、コントロールユニット50は、第1摩擦クラッチCLa、第1噛み合いクラッチSYaがONとなるように制御信号を出力する。
これにより、第1摩擦クラッチCLa、第1噛み合いクラッチSYaがONとされることにより、図10(b)の矢印L61、L62、L63に示す動力伝達経路が形成され、エンジンによって定常走行状態となる。このとき、第1動力伝達経路Aが動力伝達状態となっている
車両の車速、アクセル開度および変速マップから得られる運転状態が、現在の変速段(高速段)の領域から、次の変速段(低速段)の領域に移行した時点t61において、次の変速段を有する、非動力伝達状態の第2動力伝達経路Bの回転を上昇させる回転同期フェーズに入る。
回転同期フェーズでは、非動力伝達状態から動力伝達状態に切換わる第2動力伝達経路Bの第2噛み合いクラッチSYbの回転数を、現在の車速における回転数と同期させることで、第2噛み合いクラッチSYbの接続をスムーズにする必要がある。
そこでコントロールユニット50は、現在の変速段から一段シフトダウンしたときの変速段のギヤ列における減速比、および、現在の車速における第2動力伝達経路Bの出力側の回転数とから、第2誘導電動機Mbの目標回転数n61を決定し、第2誘導電動機Mbが目標回転数n61となるように、インバータ回転数を上昇させるように制御する。
これにより、図10(a)のn62に示すインバータ回転数の上昇にともなって、第2誘導電動機Mbの回転数が上昇すると、上昇したインバータ回転数n62と、第2誘導電動機Mbの回転数との間に回転差が生じる。したがって、第2誘導電動機Mbには、回転上昇のためのトルクTmb1が生じ、第2噛み合いクラッチSYbの回転数を現在の車速における回転数に同期することができる(回転同期フェーズ)。
そして、第2噛み合いクラッチSYbの回転数が現在の車速における回転数と同期した時点t62において、コントロールユニットは、第2噛み合いクラッチSYbをON、第2摩擦クラッチCLbがスリップ状態となるように制御信号を出力する。なお、この時の動作点は図10(c)のPma、Pmbとなる。
これにより、図11(a)の矢印L64、L65、L66に示す動力伝達経路が形成され、第2電動機Mbによって車両が運転される走行状態となる。なお、第2動力伝達経路Bを動力伝達状態とする準備が終了し、第1動力伝達経路Aを非駆動状態とするトルクゼロフェーズに移る。
トルクゼロフェーズでは、コントロールユニット50は、インバータ回路INVには、第2誘導電動機Mbによって車両を駆動するとともに、エンジンおよび第1誘導電動機Maと第1入力軸A1の回転上昇の慣性トルク分を供給するために必要な目標トルクTmbに見合う回転差S61を、図11(b)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S61に応じた回転数n63になるように制御する。
これにより、図10(a)のn63に示すようにインバータ回転数が上昇するとともに、n64で示すように第2誘導電動機Mbの回転も上昇する。このときのインバータ回転数と、第2誘導電動機Mbの回転数との間に回転差が生じているので、この回転差に応じたトルクが発生するので、エンジン回転数と第1摩擦クラッチCLaを介して第1誘導電動機Maと第1入力軸A1の回転数も上昇しようとする。
一方、エンジン2および第1誘導電動機Maと第1入力軸A1の回転数の上昇にともなって、エンジン2および第1誘導電動機Maと第1入力軸A1のトルクは吸収されるので、動力伝達状態から非動力伝達状態に切換わる第1動力伝達経路Aの第1噛み合いクラッチSYaに作用するトルクがゼロになる(トルクゼロフェーズ)。
第1噛み合いクラッチSYaに作用するトルクがゼロとなった時点t63において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaをOFFするとともに、第1摩擦クラッチCLaがONするように制御信号を出力する。
コントロールユニット50は、エンジン回転数の上昇にともなって生じるエンジンのトルクの低下を補うため、インバータ回路INVには、第2誘導電動機Mbによって駆動力をアシストするために必要な目標トルクTmb3に見合う回転差S62を、図11(d)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S62に応じた回転数になるように制御する。
これにより、図10(a)のn65に示すように、インバータ回転数が上昇するとともに、n66に示すように第2誘導電動機Mbの回転も上昇する。このときのインバータ回転数n65と、第2誘導電動機Mbの回転数n66との間に回転差S62が生じているので、この回転差S62に応じたトルクが発生する。
一方、インバータ回路INVの回転数の信号は、第2誘導電動機Mbに加え、第1誘導電動機Maにも入力されているので、インバータ回転数と第1誘導電動機Maの回転数との間に生じる回転差S63によって、第1誘導電動機MaにもトルクTiが発生する。その結果、エンジン2の負の慣性トルクTeiを吸収することができる(イナーシャフェーズ)。
そして、図11(c)に示すように、L67、L68、L69によって動力伝達経路が形成されて変速が終了する。なお、このときの動作点は、図11(d)のPma、Pmbである。
図12(a)、(b)を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の回生状態における動作を説明する。
図12(a)に示すように、例えば、ブレーキペダルセンサ53がONとなった時点、または、下り坂等の車両が回生状態を検知した時点において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaがONとなるように制御信号を出力するとともに、インバータ回路INVには、第1誘導電動機Maによって駆動トルクを吸収するために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図12(b)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S71に応じた回転になるように制御する。
これにより、図12(a)の矢印L71、L72に示す動力伝達経路が形成され、第1誘導電動機Maによって回生状態となるとともに、第1誘導電動機Maによって、補機やバッテリBATへの電力供給が行われる。
なお、要求減速度の大きさによっては、第2噛み合いクラッチSYbをONとするとともに、第2誘導電動機Mbを駆動させて、図12(a)で示すように、動力伝達経路をL71、L72に加えてL73を形成しても良い。これにより、第1および第2誘導電動機Ma、Mbによって制動力を発生させることができる。
図12(c)、(d)を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両1の長時間の極低速のEV走行状態における動作を説明する。
図12(c)に示すように、所定の走行状態となった時点(例えば、長時間の極低速走行中にEV走行実施したため、バッテリ残量が所定値の閾値よりも小さくなった時点)において、コントロールユニット50は、第1噛み合いクラッチSYaがON、第2摩擦クラッCLbがONとなるように制御信号を出力するとともに、インバータ回路INVには、第1誘導電動機MaによってEV走行するために必要な目標トルクTmaに見合う回転差を、図12(d)に示す電動機のトルク特性図から取得し、インバータ回転数が目標回転差S81に応じた回転になるように制御する。
このとき、第2誘導電動機Mbは、第2摩擦クラッチCLbを介してエンジン2と接続状態となっているので、エンジン2の回転によって発電し、第1誘導電動機Maに供給される。これにより、バッテリBAT残量に依存することなく、長時間のEV走行が可能となる。
これにより、図12(c)に示すようにL71、L72、L73、L74、L75の動力伝達経路が形成される。
以上のように、本発明によれば、電動機を備えたハイブリッド車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3、3 駆動輪
A 第1動力伝達経路
A3 第1電動機の連結部
B 第2動力伝達経路
B3 第2電動機の連結部
CLa 第1入力側クラッチ
CLb 第2入力側クラッチ
INV インバータ回路
Ma 第1電動機
Mb 第2電動機
SYa 第1出力側クラッチ
SYb 第2出力側クラッチ

Claims (3)

  1. エンジンと駆動輪との間に、第1および第2動力伝達経路と、第1および第2電動機とを備えたハイブリッド車両であって、
    前記第1および第2電動機は、いずれも誘導電動機であり、
    前記第1動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第1電動機が連結され、
    前記第2動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第2電動機が連結され、
    前記第1電動機および前記第2電動機を制御する1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路が設けられ、
    前記エンジンと前記第1電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第1入力側クラッチが設けられ、
    前記エンジンと前記第2電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第2入力側クラッチが設けられ、
    前記第1動力伝達経路における前記第1電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第1出力側クラッチが設けられ、
    前記第2動力伝達経路における前記第2電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第2出力側クラッチが設けられ、
    前記インバータ回路は、変速アップシフトのために前記第1および第2動力伝達経路のうちの一方が動力伝達状態から非動力伝達状態へ、他方が非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる場合に、
    動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチが切断されるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記エンジンから伝達されるトルクを相殺するために必要なマイナスのトルクを発生させて前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように、
    動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが切断された状態で、前記他方の動力伝達経路の回転数を上げるようにそれぞれの電動機を制御することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記インバータ回路は、
    動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチが切断されるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように一方の電動機を制御する前に、前記一方の動力伝達経路に接続される一方の電動機の回転数が前記エンジンの回転数と一致するように前記一方の電動機を制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. エンジンと駆動輪との間に、第1および第2動力伝達経路と、第1および第2電動機とを備えたハイブリッド車両であって、
    前記第1および第2電動機は、いずれも誘導電動機であり、
    前記第1動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第1電動機が連結され、
    前記第2動力伝達経路に設けられた入力部に、前記第2電動機が連結され、
    前記第1電動機および前記第2電動機を制御する1つの駆動信号を出力する単一のインバータ回路が設けられ、
    前記エンジンと前記第1電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第1入力側クラッチが設けられ、
    前記エンジンと前記第2電動機との間には、両者を断接可能にする摩擦式の第2入力側クラッチが設けられ、
    前記第1動力伝達経路における前記第1電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第1出力側クラッチが設けられ、
    前記第2動力伝達経路における前記第2電動機の連結部よりも駆動輪側には、噛合い式の第2出力側クラッチが設けられ、
    前記インバータ回路は、変速ダウンシフトのために前記第1および第2動力伝達経路のうちの一方が動力伝達状態から非動力伝達状態へ、他方が非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる場合に、
    動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチがスリップ状態とされるとともに出力側クラッチが接続された状態で、前記エンジンから伝達されるトルクを相殺するために必要なマイナスのトルクを発生させて前記一方の動力伝達経路の伝達トルクをトルクゼロにするように、
    動力伝達状態から非動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが接続され、非動力伝達状態から動力伝達状態へ切り替わる側の動力伝達経路における入力側クラッチ及び出力側クラッチが切断された状態で、前記他方の動力伝達経路の回転数を上げるように、それぞれの電動機を制御することを特徴とするハイブリッド車両。
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