JP6750353B2 - スイッチ回路およびこれを用いた半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関し、特に不揮発性抵抗変化素子を用いたクロスバスイッチなどのスイッチ回路を搭載した半導体装置に関する。
利用者が機能をプログラムできるFPGA(Field Programmable Gate Array)は、カスタム設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)に比べてトランジスタ数が多く、チップサイズが大きくなる問題がある。特に、プログラム情報を記憶するためのSRAM(Static Random Access Memory)と、信号を切り替えるためのパストランジスタを多数必要とする。このSRAMとパストランジスタを小面積の不揮発性抵抗変化素子(以下、抵抗変化スイッチと呼ぶ)に置き換えることによって、チップ面積を小さくできることが非特許文献1に開示されている。
特許文献1には、図9Aに示すような、抵抗変化層91での金属イオン移動と電気化学反応とを利用した抵抗変化スイッチ9が開示されている。抵抗変化スイッチ9は、活性電極92と抵抗変化層91と不関電極93との3層構造を有する。活性電極92は、印加された電圧に従って抵抗変化層91に活性電極92の金属を金属イオンとして供給する。一方で不関電極93は、抵抗変化膜91へ金属イオンを供給することはしない。
特許文献1では、活性電極の一例として銅を用いている。銅は、集積回路の多層配線の材料として用いられていることから、銅多層配線の内の1つを抵抗変化スイッチの活性電極とすることができる。これにより構造が簡単となり、製造工程を減らすことができる。
抵抗変化スイッチ9の動作は以下の通りである。まず、活性電極92を接地して、不関電極93に負電圧を印加すると、活性電極92の銅などの金属が金属イオンとなって抵抗変化層91に溶解する。この金属イオンが抵抗変化層91内で金属となって析出し、析出した金属により活性電極92と不関電極93を接続する金属架橋が形成される。金属架橋で活性電極92と不関電極93とが電気的に接続することで、抵抗変化スイッチ9は高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。
次に、前記の低抵抗状態にある抵抗変化スイッチ9の活性電極92を接地して、不関電極93に正電圧を印加すると、金属架橋が金属イオンとして抵抗変化層91内に溶解し、金属架橋の一部が切れる。これにより、活性電極92と不関電極93との金属架橋による電気的接続がなくなり、抵抗変化スイッチ9は高抵抗状態に戻る。なお、電気的接続が完全に切れる前の段階から活性電極92と不関電極93との間の抵抗が大きくなったり、電極間容量が変化したりするなど電気特性が変化し、最終的に電気的接続が切れる。なお、抵抗変化スイッチ9を前記の高抵抗状態から低抵抗状態にするには、再び不関電極93に負電圧を印加すればよい。
特許文献1ではまた、図9Bに示すような2つの抵抗変化スイッチを直列に接続する相補型抵抗変化スイッチ90を開示している。相補型抵抗変化スイッチ90は、スイッチのオフ時信頼性を向上させ、かつプログラム電圧を下げることができる。
抵抗変化スイッチでは、低抵抗状態をオン状態、高抵抗状態をオフ状態とする。相補型抵抗変化スイッチ90では、2つの抵抗変化スイッチが低抵抗状態の時をオン状態、2つの抵抗変化スイッチの内の少なくともひとつが高抵抗状態の時をオフ状態とすることができる。また、プログラム電圧とは、抵抗変化スイッチを高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させるために必要な電圧を指し、2V以下が望ましい。抵抗変化スイッチをFPGAなどのプログラマブルロジック回路へ応用する場合には、集積回路の動作電圧(例えば1V)が印加されても、抵抗変化が起こらないことが必要である。
すなわち、高抵抗状態にある抵抗変化スイッチに、動作電圧に相当する1Vを集積回路の寿命とされる10年間印加しても、低抵抗状態に変化しないオフ時信頼性が必要とされる。相補型抵抗変化スイッチでは、この課題に対して以下の構成により解決が図られ、プログラム電圧を低減しつつ高いオフ時信頼性を得ることに成功している。
金属析出型の抵抗変化スイッチは、バイポーラ特性を備えている。相補型抵抗変化スイッチでは、不関電極同士を、もしくは活性電極同士を直列に接続する。図9Bは、不関電極同士を接続している構成を示している。この相補型抵抗変化スイッチ90の両端の活性電極92a、92bの間に電圧を印加すると、電圧の極性に関わらず、2つの抵抗変化スイッチの内の一方は、抵抗変化を起こさない極性の電圧が印加されることになる。この構成によって、集積回路の動作電圧1Vの印加において、高抵抗状態を10年以上維持することが可能とされている。さらに、相補型抵抗変化スイッチ90をプログラムする際には、各々の抵抗変化素子に独立に電圧を印加することで、2V程度の低電圧でのプログラムが可能とされている。なお、活性電極同士を接続する場合も同様である。
相補型抵抗変化スイッチがFPGA等のプログラマブルロジック回路へ適用される場合は、図9Cに示す相補型抵抗変化スイッチ90と選択トランジスタとを接続したスイッチセル900を2次元的にアレイ配置したクロスバスイッチとして用いられる。スイッチセル900において、不関電極は制御線を介して選択トランジスタに接続し、2つの活性電極はそれぞれ入力線と出力線に接続する。
図10は、特許文献2に開示された、スイッチセルを2次元状に配置した2×2クロスバスイッチの構成を示す。図10のクロスバスイッチでは、図9Cのスイッチセル900に相当するスイッチセルが2×2個(スイッチセル1000〜1003)配置されている。各々のスイッチセルは、各々、入力線1040、入力線1041、入力線1050、入力線1051、制御線1060、制御線1061に接続している。
入力線1040は列選択トランジスタ1020に、入力線1041は列選択トランジスタ1021に接続している。出力線1050は行選択トランジスタ1010に、出力線1051は行選択トランジスタ1011に接続している。制御線1060は制御線選択トランジスタ1030に、制御線1061は制御線選択トランジスタ1031に接続している。各選択トランジスタは電圧生成ドライバ1005に接続し、各トランジスタのゲート電圧を制御することにより、各相補型抵抗変化スイッチをプログラムすることができる。
例えば、スイッチセル1000とスイッチセル1003がオン状態に、スイッチセル1001とスイッチセル1002がオフ状態に、各々プログラムされた場合、入力線1040はスイッチセル1000を介して出力線1050に電気的に接続される。また、入力線1041はスイッチセル1003を介して出力線1051に電気的に接続される。以上により、信号のルーティングが可能となる。
図11は、特許文献1に開示された相補型抵抗変化スイッチの断面構造を示す。相補型抵抗変化スイッチ1100を構成する第1の抵抗変化スイッチ1101aは、第1銅配線1103aと抵抗変化膜1106と上部電極1107とから構成される。ここで、第1銅配線1101a、抵抗変化膜1106、上部電極1107は、各々、図9Bの活性電極92a、抵抗変化層91a、不関電極93に対応する。
また、第2の抵抗変化スイッチ1101bは、第1銅配線1103bと抵抗変化膜1106と上部電極1107とから構成される。ここで、第1銅配線1103b、抵抗変化膜1106、上部電極1107は、各々、図9Bの活性電極92b、抵抗変化層91b、不関電極93に対応する。
第1銅配線1103aと第1銅配線1103bは、各々、上面以外は第1バリアメタル1104aと第1バリアメタル1104bで覆われ、第1層間絶縁膜1102に埋め込まれている。第1銅配線1103a、1103bの上面は、第1バリア絶縁膜1105で覆われ、第1バリア絶縁膜1105に設けられた開口部を通じて抵抗変化膜1106と接している。
抵抗変化膜1106は、第1バリア絶縁膜1105の開口部を被覆し、一部は第1バリア絶縁膜1105の上面と接している。抵抗変化膜1106は上部電極1107と接している。上部電極1107は、表面が第2バリアメタル1109で覆われた銅のプラグ1110と接している。プラグ1110は第2銅配線1111と接している。プラグ1110および第2銅配線1111は第2層間絶縁膜1108に埋め込まれ、第2銅配線1111の上面は第2バリア絶縁膜1112で被覆されている。
相補型抵抗変化スイッチによるクロスバスイッチを用いたFPGAは、SRAMとパストランジスタを用いたFPGAに比べて、低消費電力性能や低信号遅延性能に優れていることが、非特許文献1に開示されている。
国際公開第2012/043502号 国際公開第2013/190741号
M.Miyamura et al.,"0.5−V Highly Power−Efficient Programmable Logic using Nonvolatile Configuration Switch in BEOL",Proceedings of the 2015 ACM/SIGDA International Symposium on Field−Programmable Gate Arrays,Pages 236−239,2015.
しかしながら、特許文献1や特許文献2や非特許文献1に開示されている相補型抵抗変化スイッチを用いたクロスバスイッチは、以下の課題を有している。すなわち、本来、低抵抗状態にプログラミングされているべき抵抗変化スイッチが高抵抗状態であった場合、また、高抵抗状態であるべき抵抗変化スイッチが低抵抗状態であった場合、入力線は正しい出力線に接続できなくなる。その結果、誤った接続により正しい演算が行われない、また、信号が衝突して集積回路が壊れるなどの障害が生じることとなる。
相補型抵抗変化スイッチの以上のような不具合の原因としては、プログラミングの際のノイズ信号や環境温度や高エネルギー宇宙線などによる誤動作が想定される。特許文献1や特許文献2や非特許文献1に開示されている相補型抵抗変化スイッチを用いたクロスバスイッチは、相補型抵抗変化スイッチの以上のような不具合を防ぐことができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力線と出力線のあるべき接続を実現することのできる信頼性の高いクロスバスイッチなどのスイッチ回路を提供することにある。
本発明によるスイッチ回路は、入力線と、出力線と、前記入力線と前記出力線に接続しオンすることで前記入力線と前記出力線の信号伝達を可能にするスイッチ素子と、を有し、前記入力線の数が互いに等しく前記出力線の数が互いに等しい複数の切替スイッチと、前記複数の前記切替スイッチ間で、前記入力線の選択をする第1のセレクタと、前記出力線の選択をする第2のセレクタと、の少なくとも一方と、を有し、前記切替スイッチ各々の、前記入力線各々は互いに異なる前記第1のセレクタに接続し、前記出力線各々は互いに異なる前記第2のセレクタに接続し、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは、接続すべき前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を各々選択し、接続すべきでない前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を選択せず、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタの両方を有する場合、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは同じ前記切替スイッチの前記入力線と前記出力線を各々選択する。
本発明による半導体装置は、入力線と、出力線と、前記入力線と前記出力線に接続しオンすることで前記入力線と前記出力線の信号伝達を可能にするスイッチ素子と、を有し、前記入力線の数が互いに等しく前記出力線の数が互いに等しい複数の切替スイッチと、前記複数の前記切替スイッチ間で、前記入力線の選択をする第1のセレクタと、前記出力線の選択をする第2のセレクタと、の少なくとも一方と、を有し、前記切替スイッチ各々の、前記入力線各々は互いに異なる前記第1のセレクタに接続し、前記出力線各々は互いに異なる前記第2のセレクタに接続し、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは、接続すべき前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を各々選択し、接続すべきでない前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を選択せず、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタの両方を有する場合、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは同じ前記切替スイッチの前記入力線と前記出力線を各々選択する、スイッチ回路を有する。
本発明によれば、入力線と出力線のあるべき接続を実現することのできる信頼性の高いクロスバスイッチなどのスイッチ回路を提供することができる。
本発明の第1の実施形態のスイッチ回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の構成の一部(第1のクロスバスイッチ)を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の構成の一部(第2のクロスバスイッチ)を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の構成の一部(第1のクロスバスイッチの別の例)を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の抵抗変化スイッチの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の相補型抵抗変化スイッチの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路のスイッチセルの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路の回路構成の一部を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクロスバスイッチ回路のデバイス構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態のクロスバスイッチ回路の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態のクロスバスイッチ回路の多数決論理回路の真理値表を示す図である。 本発明の第3の実施形態のクロスバスイッチ回路のデバイス構造を示す断面図である。 関連する抵抗変化スイッチの構成を示す図である。 関連する相補型抵抗変化スイッチの構成を示す図である。 関連するスイッチセルの構成を示す図である。 関連するクロスバスイッチ回路の回路構成を示す図である。 関連する相補型抵抗変化スイッチのデバイス構造を示す断面図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のスイッチ回路の構成を示す図である。本実施形態のスイッチ回路1は、入力線11と、出力線12と、入力線11と出力線12に接続しオンすることで入力線11と出力線12の信号伝達を可能にするスイッチ素子13と、を有する複数の切替スイッチ14を有する。複数の切替スイッチ14は、入力線11の数が互いに等しく、出力線12の数が互いに等しい。
さらに、前記複数の切替スイッチ14間で、入力線11の選択をする第1のセレクタ15と、出力線12の選択をする第2のセレクタ16と、の少なくとも一方を有する。さらに、切替スイッチ14各々の、入力線11各々は互いに異なる第1のセレクタ15に接続し、出力線12各々は互いに異なる第2のセレクタ16に接続する。
さらに、第1のセレクタ15と第2のセレクタ16は、接続すべき入力線11と出力線12に接続するスイッチ素子13がオンであるスイッチ素子13に接続する入力線11と出力線12を各々選択する。第1のセレクタ15と第2のセレクタ16は、接続すべきでない入力線11と出力線12に接続するスイッチ素子13がオンであるスイッチ素子13に接続する入力線11と出力線12を選択しない。さらに、第1のセレクタ15と第2のセレクタ16の両方を有する場合、第1のセレクタ15と第2のセレクタ16は、同じ切替スイッチ14の入力線11と出力線12を各々選択する。
本実施形態のスイッチ回路1によれば、正しいオン状態のスイッチ素子13に繋がる入力線11と出力線12を選択することができる。これにより、入力線11の信号を正しい出力線12に導くことができる。
以上のように、本実施形態によれば、入力線と出力線のあるべき接続を実現することのできる信頼性の高いスイッチ回路を提供することができる。
(第2の実施形態)
図2Aは、本発明の第2の実施形態のスイッチ回路であるクロスバスイッチ回路2の構成を示す図である。図2Bは、本実施形態のクロスバスイッチ回路2を構成する第1のクロスバスイッチ21の構成を示す図である。図2Cは、本実施形態のクロスバスイッチ回路2を構成する第2のクロスバスイッチ22の構成を示す図である。
クロスバスイッチ回路2は、第1のクロスバスイッチ21と、第1のクロスバスイッチ21に重なる第2のクロスバスイッチ22と、セレクタ25と、セレクタ26と、情報提供部27とを有する。
第1のクロスバスイッチ21は、平面内で略同一方向に延在する第1の入力線211a、211b、211cと、これらに平面視で交わり同じ平面内で略同一方向に延在する第1の出力線212a、212b、212cとを有する。第1の入力線211と第1の出力線212とは、例えば略直交する。さらに、これら第1の入力線211と第1の出力線212の平面視での交点ごとに設けられ、これら第1の入力線211と第1の出力線212に接続し、これら第1の入力線211と第1の出力線212の接続をオン/オフする第1のスイッチセル213a〜213iを有する。
第2のクロスバスイッチ22は、平面内で略同一方向に延在する第2の入力線221a、221b、221cと、これらに平面視で交わり同じ平面内で略同一方向に延在する第2の出力線222a、222b、222cとを有する。第2の入力線221と第2の出力線222とは、例えば略直交する。さらに、これら第2の入力線221と第2の出力線222の平面視での交点ごとに設けられ、これら第2の入力線221と第2の出力線222に接続し、これら第2の入力線221と第2の出力線222の接続をオン/オフする第2のスイッチセル223a〜223iを有する。
セレクタ25は、第1の入力線211aと第2の入力線221aの組、第1の入力線211bと第2の入力線221bの組、第1の入力線211cと第2の入力線221cの組ごとに設けられている。入線23は、セレクタ25で選択された第1の入力線211もしくは第2の入力線221に接続する。
セレクタ26は、第1の出力線212aと第2の出力線222aの組、第1の出力線212bと第2の出力線222bの組、第1の出力線212cと第2の出力線222cの組ごとに設けられている。出線24は、セレクタ26で選択された第1の出力線212もしくは第2の出力線222に接続する。
また、セレクタ26は、第1の入力線211と第2の入力線221に各々入力した信号の、第1の出力線212と第2の出力線222からの出力信号を、各々、モニタリングすることができる。
なお、セレクタ26とは別に検知器(図示省略)を設けて、第1の出力線212と第2の出力線222からの各々の出力信号をモニタリングし、モニタリングの結果を各セレクタ26に提供するようにしてもよい。すなわち、セレクタ26が前記検知器を内蔵していてもよく、前記検知器を別に設けていてもよい。
セレクタ25とセレクタ26は、第1のクロスバスイッチ21の第1の入力線211と第1の出力線212の組、もしくは、第2のクロスバスイッチ22の第2の入力線221と第2の出力線222の組の、いずれか一方を選択する。セレクタ25とセレクタ26は、第1の入力線211と第1の出力線212の接続をオン/オフする第1のスイッチセル213が正しいオン状態の場合、第1の入力線211と第1の出力線212の組を選択する。また、第2の入力線221と第2の出力線222の接続をオン/オフする第2のスイッチセル223が正しいオン状態の場合、第2の入力線221と第2の出力線222の組を選択する。
セレクタ25とセレクタ26は、第1のスイッチセル213のオン状態と第2のスイッチセル223のオン状態のどちらも正しい場合、予め決めておいたどちらかの組を選択する。もしくは両方の組を選択してもよい。また、どちらも誤ったオフ状態の場合、第1のスイッチセル213と第2のスイッチセル223の少なくとも一方をオン状態に再設定することで、正しいオン状態となったスイッチセルに接続する組を選択することができる。
情報提供部27は、スイッチセルのオン/オフを事前に設定(プログラム)した際のスイッチセルごとのオン/オフの設定情報を保持し、これをセレクタ25とセレクタ26に提供する。すなわち、情報提供部27は、オン/オフの設定情報を保持するメモリと、これをセレクタ25とセレクタ26に提供する回路とを有する。
このオン/オフの設定情報に基づいて、セレクタ25とセレクタ26は、正しいオン状態のスイッチセルに接続する第1の入力線211と第1の出力線212の組、もしくは第2の入力線221と第2の出力線222の組を選択することができる。
例えば、オン/オフの設定情報において、第1のスイッチセル213aと第2のスイッチセル223aはオン(●)であるとする。セレクタ25aとセレクタ26aが、第1の入力線211aと第1の出力線212aの組を選択すると、第1のスイッチセル213aは誤ったオフ(○)になっているため、セレクタ26aは、入線23から入力する信号を受けることができない。そこで、セレクタ26aは、この結果に基づいて第2の出力線222aを選択する。セレクタ26aは、第2の出力線222aを選択したことをセレクタ25aに通知する。セレクタ25aは、この通知を受けて、第2の入力線221aを選択する。
第2のスイッチセル223aは正しいオン(●)になっているため、セレクタ26aは、入線23から入力する信号を受けることができる。セレクタ26aは、この結果をセレクタ25aに通知する。こうしてセレクタ25aとセレクタ26aは、第2の入力線221aと第2の出力線222aの組を選択することに決定する。入線23から入力する信号は、第2のクロスバスイッチ22の第2の入力線221aと第2の出力線222aの組を介して、出線24から出力される。
また、図2Dは、第1のクロスバスイッチ21において、図2Bと異なり、第1のスイッチセル213dが誤ったオン(●)の場合を示す。ここでは、オン/オフの設定情報において、第1のスイッチセル213aと第2のスイッチセル223aはオン(●)、第1のスイッチセル213dと第2のスイッチセル223dはオフ(○)、第1のスイッチセル213eと第2のスイッチセル223eはオン(●)であるとする。
セレクタ25aとセレクタ26aが、第1のクロスバスイッチ21の第1の入力線211aと第1の出力線212aの組を選択すると、第1のスイッチセル213aは正しいオン(●)になっているため、セレクタ26aは、入線23から入力する信号を受けることができる。しかしながら、この時、セレクタ25bとセレクタ26bが、第1の入力線211bと第1の出力線212bの組を選択すると、第1のスイッチセル213dは誤ったオン(●)になっているため、セレクタ26bは、第1の入力線211aの信号を受けてしまう。
セレクタ26bが、例えばクロックのタイミングなどの第1の入力線211aの信号の特徴から、第1の入力線211aの信号を受けたことを確認すると、以下の第1と第2の動作のいずれかが可能である。
第1の動作としては、セレクタ25bとセレクタ26bが、第2の入力線221bと第2の出力線222bの組に切り替える。これにより、セレクタ26bは、第1の入力線211aの信号を受けずに、第2の入力線221bの信号だけを受けることができる。また、セレクタ26aは、第1の入力線211aの信号を受けることができる。
第2の動作としては、セレクタ26aがセレクタ26bから、セレクタ26bが第1の入力線211aの信号を受けたとの通知を受けると、セレクタ25aとセレクタ26aが、第2のクロスバスイッチ22の第2の入力線221aと第2の出力線222aの組に切り替える。これにより、セレクタ26bは、第1の入力線211aの信号を受けずに、第1の入力線211bの信号だけを受けることができる。また、セレクタ26aは、第2の入力線221aの信号を受けることができる。
以上のようにして、セレクタ25とセレクタ26は、オン/オフの設定情報に基づいて、正しいオン/オフ状態を有するスイッチセルを介した、入線23と出線24の接続を実現することができる。
なお、入線23と出線24の接続が1対1対応ではなく、1対多対応、もしくは多対1対応と予め設定されている場合が存在する。この場合は、各々の入線23の信号が所定の出線24に供給されるように、正しいオン/オフ状態を有するスイッチセルを介した入線23と出線24の接続を、各々実現すればよい。
なお、図2Aのクロスバスイッチ回路2は、第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22とを重ねた2層構成であるが、これには限定されず、任意の積層数の構成とすることができる。また、第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22は、共に3本の入力線と3本の出力線とを有するが、これには限定されず、共に任意の1本以上の入力線と任意の1本以上の出力線とすることができる。
なお、クロスバスイッチ回路2は、第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22には同じオン/オフを設定し、どちらかに誤りがあった場合は、正しい方を選択するとしているが、これには限定されない。クロスバスイッチ2は、第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22には別々のオン/オフを設定し、クロスバスイッチに繋がる論理回路の演算に合わせて、第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22のいずれかを選択するようにすることもできる。
なお、クロスバスイッチ回路2は、セレクタ25を省略することができる。すなわち、入線23から入力する信号が、第1の入力線211と第2の入力線221の双方に供給されていても、セレクタ26が正しいオン状態のスイッチセルに繋がっている第1の出力線212もしくは第2の出力線222を選択することによって、入線23から入力する信号を正しい出線24に出力することができる。このとき、セレクタ26は、各入力線から入力する各信号を識別することができればよい。各入力線から入力する各信号の識別には、例えば、各入力線から入力する各信号のクロックのタイミングなどを用いることができる。
また、クロスバスイッチ回路2は、セレクタ26を省略することができる。このとき、第1の出力線212と第2の出力線222の各々の出力信号をモニタリングし、モニタリングの結果を各セレクタ25に提供する検知器(図示省略)を設ける。セレクタ25は、検知器のモニタリングの結果を受けて、正しいオン状態のスイッチセルに繋がっている第1の入力線211もしくは第2の入力線221を選択することによって、入線23から入力する信号を正しい出線24に出力することができる。なお、各セレクタ25は、前記検知器を内蔵していてもよい。
クロスバスイッチ回路2のスイッチセルには、抵抗変化スイッチを使用することができる。図3Aは、クロスバスイッチ回路2の抵抗変化スイッチ3の基本構成を示す図である。抵抗変化スイッチ3は、活性電極32と抵抗変化層31と不関電極33との3層構造を有する。抵抗変化スイッチ3は、抵抗変化層31での金属イオン移動と電気化学反応とを利用する金属析出型のスイッチでとすることができる。金属析出により活性電極32と不関電極33が接続して低抵抗となる状態をオン、金属析出の一部もしくは全部が消滅し活性電極32と不関電極33の接続が切断され高抵抗となる状態をオフとする。
抵抗変化層31には、CBRAM(Conductive Bridge Random Access Memory)やReRAM(Resistance Random Access Memory)に用いられる酸化タンタル、酸化チタンなどの酸化物や、硫化銅、硫化銀などのカルコゲナイド材料を用いることができる。
活性電極32には、抵抗変化層31に金属イオンを供給できる金属として、例えば銅を用いることができる。銅は、集積回路の多層配線の材料として用いられていることから、銅の多層配線の内の1つを抵抗変化スイッチの活性電極とすることができる。これにより構造が簡単となり、製造工程を減らすことができる。
不関電極33には、拡散やイオン伝導しにくい金属を用い、抵抗変化層31の金属成分(例えばタンタル)よりも酸化の自由エネルギーの絶対値が小さい金属材料とすることが好ましい。不関電極33には、例えば、ルテニウム、プラチナおよびルテニウム合金を用いることができる。
図3Bは、クロスバスイッチ2の相補型抵抗変化スイッチ30の構成を示す図である。相補型抵抗変化スイッチ30は、抵抗変化スイッチ3を直列に接続した構造を有する。抵抗変化スイッチ3はバイポーラ特性を有するため、相補型抵抗変化スイッチ30では、不関電極同士もしくは活性電極同士を直列に接続する。図3Bは、不関電極同士を接続した構成を示す。この相補型抵抗変化スイッチ30の両端の活性電極32a、32bの間に電圧を印加すると、電圧の極性に関わらず、2つの抵抗変化スイッチの内の一方には、抵抗変化を起こさない極性の電圧が印加されることになる。
これにより、相補型抵抗変化スイッチ30では、単純な抵抗変化スイッチ3に比べて、スイッチのオフ時信頼性を向上させ、かつ高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させるために必要なプログラム電圧を下げることができる。例えば、2V以下の低いプログラム電圧と、集積回路の動作電圧である1Vを集積回路の寿命とされる10年間印加しても低抵抗状態に変化しないオフ時信頼性と、の両立が可能である。
図3Cは、クロスバスイッチ回路2のスイッチセル300の構成を示す図である。スイッチセル300は、相補型抵抗変化スイッチ30の一方の活性電極32aが入力線301に、他方の活性電極32bが出力線302に、不関電極33が制御線303を介して選択トランジスタ304に接続する構造を有する。第1のクロスバスイッチ21と第2のクロスバスイッチ22とは、スイッチセル300を2次元的にアレイ配置し接続した構成を有する。
図4Aは、本実施形態のクロスバスイッチ回路の回路構成を示す図である。図4Aでは、2×2のクロスバスイッチを有するクロスバスイッチ回路を示している。また、図4Bは、図4Aのクロスバスイッチ回路の回路構成の一部を示し、図4Aに重なる2×2のクロスバスイッチを示す。なお、クロスバスイッチの規模は、2×2には限定されない。
図4B中のC00、C10、C01、C11、PL0L0'、PL1、PL1、PL1’、PH0’、PH1’、IN0’、IN1’、OUT0’、OUT1’は、図4A中のC00、C10、C01、C11、PL0’、PL1’、PH0’、PH1’、IN0’、IN1’、OUT0’、OUT1’に各々接続される。これにより、2×2のクロスバスイッチを重ねた多層クロスバスイッチを構成することができる。
さらに、クロスバスイッチを動作させるために、スイッチセルをオン/オフする際のプログラム線を選択するためのデコーダ(行選択デコーダ410、411と列選択デコーダ420、421)、入力線を選択するためセレクタ440、441、出力線を選択するためセレクタ450、451を有する。
また、2×2クロスバスイッチの同じ番地で重なるスイッチセルは、各々、選択トランジスタT00、T10、T01、T11を共有する。これにより、クロスバスイッチの規模がM×N(M、Nは正の整数)となった場合、各スイッチセルを選択してプログラム(オン/オフ設定)するための周辺回路や選択トランジスタの面積は、電圧生成ドライバ460を除けば、およそ(M+N)倍の規模の増大に抑制することが可能である。これは、スイッチセル数がM×N倍になることに比べ、増大する面積が小さいことを意味する。すなわち、選択トランジスタを共有することで、クロスバスイッチの規模が大きいほど、クロスバスイッチの面積効率が高くなる利点がある。なお、選択トランジスタT00、T01、T01、T11を共有することで、クロスバスイッチの面積を小さくすることができるが、共有せずに1つのスイッチセルに1つの選択トランジスタを設けてもよい。
また、相補型抵抗変化スイッチは配線層に形成されるため、各クロスバスイッチは物理的に積層することが可能である。よって、クロスバスイッチの規模を大きくしたとしても、面積増加は大幅に抑制される。
図4A、4Bのクロスバスイッチ回路は、図3Cのスイッチセルが2×2個配置されたクロスバスイッチを2層有する。図4Aのスイッチセルは、入力線IN0、IN1、出力線OUT0、OUT1、制御線PGH0、PGH1に接続している。図4Bのスイッチセルは、入力線IN0’、IN1’、出力線OUT0’、OUT1’、制御線PGH0、PGH1に接続している。
スイッチセル400に注目すると、入力線IN0は列選択デコーダ420およびセレクタ440に、出力線OUT0は行選択デコーダ410およびセレクタ450に、相補型抵抗変化スイッチの制御線C00は選択トランジスタT00を介してPR0に接続する。PR0はさらに、制御線選択トランジスタ430を介して電圧生成ドライバ460(C)に接続する。列選択デコーダ420、421は電圧生成ドライバ460(X)に、行選択デコーダ410、411は電圧生成ドライバ460(Y)に接続している。
行選択デコーダ410は、PH0またはPH0’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。行選択デコーダ411は、PH1またはPH1’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。行選択デコーダ410と行選択デコーダ411は、Y方向のスイッチセルを選択する。
列選択デコーダ420は、PL0またはPL0’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。列選択デコーダ421は、PL1またはPL1’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。列選択デコーダ420と列選択デコーダ421は、X方向のスイッチセルを選択する。
セレクタ440は、選択線(SL)からもたらされる正しいオン/オフを有するスイッチセルを選択することのできる信号に基づいて、IN0またはIN0’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。セレクタ441も同様に、IN1またはIN1’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。
セレクタ450は、選択線(SL)からもたらされる正しいオン/オフを有するスイッチセルを選択することのできる信号に基づいて、OUT0またはOUT0’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。セレクタ451も同様に、OUT1またはOUT1’を選択することで、クロスバスイッチの層を選択する。
スイッチセル400をオフ状態からオン状態へプログラムする場合について説明する。以下では、高電位状態を“HIGH”、低電位状態を“LOW”とする。“HIGH”とはトランジスタの動作電位以上の電位など、“LOW”とは接地電位などとすることができる。
まず、以下の手順により、C00とX00間の抵抗変化素子をオフ状態からオン状態へプログラムする。
(1)PGV0を“HIGH”、PGV1を“LOW”とすることで、制御線選択トランジスタ430をオン状態とし、制御線選択トランジスタ431をオフ状態とし、かつ、列選択デコーダ420に“HIGH”を入力する。
(2)PGH0を“HIGH”、PGH1を“LOW”とすることで、スイッチセル400に関わる選択トランジスタT00をオン状態とし、かつ、行選択デコーダ410に“HIGH”を入力する。
(3)選択線SLの信号とPGV0の信号により、列選択デコーダ420によってPL0を選択し、さらに電圧生成ドライバ460によってDX線およびPL0に接地電位を与える。PL0’、PL1、PL1’は非選択となりオープンとなる。
(4)電圧生成ドライバ460により、DC線に抵抗変化素子をオフ状態からオン状態へプログラムするプログラム電圧VSETを与える。制御線選択トランジスタ430および選択トランジスタT00がオン状態であることから、C00にVSETが与えられる。同時に、PGH0および選択線SLの信号により、行選択デコーダ410はPH0を選択する。さらに電圧生成ドライバ460によりDYをオープンとすることで、Y00はオープン状態となる。以上の操作により、C00とX00の間にはVSETの電位差(C00が正の高電位)が生じ、C00とY00の間には約1/2VSETの電位差が生じ、C00とX00の間の抵抗変化スイッチがオフ状態からオン状態へプログラムされる。
次に、以下の手順により、C00とY00間の抵抗変化素子をオフ状態からオン状態へプログラムする。
(1)PGV0を“HIGH”、PGV1を“LOW”とすることで、制御線選択トランジスタ430をオン状態とし、制御線選択トランジスタ431をオフ状態とし、かつ、列選択デコーダ420に“HIGH”を入力する。
(2)PGH0を“HIGH”、PGH1を“LOW”とすることで、スイッチセル400に関わる選択トランジスタT00をオン状態とし、かつ、行選択デコーダ410に“HIGH”を入力する。
(3)選択線SLの信号とPGV0の信号により、列選択デコーダ420によってPL0を選択し、さらに電圧生成ドライバ460によってDX線およびPL0をオープンとする。PL0’、PL1、PL1’も非選択となりオープンとなる。
(4)電圧生成ドライバ460により、DC線にプログラム電圧VSETを与える。制御線選択トランジスタ430および選択トランジスタT00がオン状態であることから、C00にVSETが与えられる。同時に、PGH0と選択線SLの信号により、行選択デコーダ410はPH0を選択する。さらにPH0電圧生成ドライバ460によりDYにプログラム電圧VSETを与えることで、Y00の電位はVSETとなる。以上の操作により、C00とY00の間にはVSETの電位差(C00が正の高電位)が生じ、C00とX00の間には約1/2VSETの電位が生じ、C00とY00の間の抵抗変化スイッチがオフ状態からオン状態へプログラムされる。
以上のようにして、C00とX00の間の抵抗変化スイッチと、C00とY00の間の抵抗変化スイッチの双方がオン状態へプログラムされることで、スイッチセル400はオン状態となる。
次に、スイッチセル400をオン状態からオフ状態へプログラムする場合について説明する。まず、以下の手順により、C00とX00の間の抵抗変化素子をオン状態からオフ状態へプログラムする。
(1)PGV0を“HIGH”、PGV1を“LOW”とすることで、制御線選択トランジスタ430をオン状態とし、制御線選択トランジスタ431をオフ状態とし、かつ、列選択デコーダ420に“HIGH”を入力する。
(2)PGH0を“HIGH”、PGH1を“LOW”とすることで、スイッチセル400に関わる選択トランジスタT00をオン状態とし、かつ、行選択デコーダ410に“HIGH”を入力する。
(3)選択線SLの信号とPGV0の信号により、列選択デコーダ420によってPL0を選択し、さらに電圧生成ドライバ460によってDX線およびPL0に、抵抗変化素子をオン状態からオフ状態へプログラムするプログラム電圧VRESETを与える。PL0’、PL1、PL1’は非選択となりオープンとなる。
(4)電圧生成ドライバ460により、DC線に接地電位を与える。制御線選択トランジスタ430および選択トランジスタT00がオン状態であることから、C00に接地電位が与えられる。同時に、PGH0と選択線SLの信号により、行選択デコーダ410はPH0を選択する。さらに電圧生成ドライバ460によってDYをオープンとすることで、Y00はオープン状態となる。以上の操作により、C00とX00の間にはVRESETの電位差(X00が正の高電位)が生じ、C00とY00の間には約1/2VRESETの電位差が生じ、C00とX00の間の抵抗変化スイッチがオン状態からオフ状態へプログラムされる。
次に、以下の手順により、C00とY00間の抵抗変化素子をオン状態からオフ状態へプログラムする。
(1)PGV0を“HIGH”、PGV1を“LOW”とすることで、制御線選択トランジスタ430をオン状態とし、制御線選択トランジスタ431をオフ状態とし、かつ、列選択デコーダ420に“HIGH”を入力する。
(2)PGH0を“HIGH”、PGH1を“LOW”とすることで、スイッチセル400に関わる選択トランジスタT00をオン状態とし、かつ。行選択デコーダ410に“HIGH”を入力する。
(3)選択線SLの信号とPGV0の信号により、列選択デコーダ420によってPL0を選択し、さらに電圧生成ドライバ460によってDX線およびPL0をオープンとする。PL0’、PL1、PL1’も非選択となりオープンとなる。
(4)電圧生成ドライバ460により、DC線に接地電位を与える。制御線選択トランジスタ430および選択トランジスタT00がオン状態であることから、C00に接地電位が与えられる。同時に、PGH0と選択線SLの信号により、行選択デコーダ410はPH0を選択する。さらに電圧生成ドライバ460によってDYにプログラム電圧VRESETを与えることで、Y00の電位はVRESETとなる。以上の操作により、C00とY00の間にはVRESETの電位差(Y00が正の高電位)が生じ、C00とX00の間には約1/2VRESETの電位差が生じ、C00とY00の間の抵抗変化スイッチがオン状態からオフ状態へプログラムされる。
以上のようにして、C00とX00の間の抵抗変化スイッチと、C00とY00の間の抵抗変化スイッチの双方がオフ状態へプログラムされることで、スイッチセル400はオフ状態となる。
図5は、本実施形態のクロスバスイッチ回路のデバイス構造の一部を示す断面図である。クロスバスイッチは、トランジスタが形成されているシリコン基板上の多層銅配線中に形成することができる。図5の相補型抵抗変化スイッチ500は、図2Aで示す第1のクロスバスイッチ21の第1のスイッチセル213の有する相補型抵抗変化スイッチに相当する。また、相補型抵抗変化スイッチ510は、第2のクロスバスイッチ22の第2のスイッチセル223の有する相補型抵抗変化スイッチに相当する。
相補型抵抗変化スイッチ500は、第1の銅配線層550と第2の銅配線層560とにわたって形成される。また、相補型抵抗変化スイッチ510は、第2の銅配線層560と第3の銅配線層570とにわたって形成される。
相補型抵抗変化スイッチ500は、活性電極となる銅配線501および銅配線502、抵抗変化層503、不関電極となる上部電極504から構成される。上部電極504は、ビア506、銅配線507、ビア508、銅配線505へと繋がる。抵抗変化層503には、酸化タンタルなどの金属酸化物やポリマー固体電解質などを用いることができる。不関電極となる上部電極504には、タンタルとルテニウムの積層膜などを用いることができる。
抵抗変化層503は、酸化シリコンなどを含む保護膜509の開口部で、銅電極501、502と接している。銅配線501と抵抗変化層503と上部電極504で一方の抵抗変化スイッチを構成し、銅配線502と抵抗変化層503と上部電極504でもう一方の抵抗変化スイッチを構成する。これら二つの抵抗変化スイッチが上部電極504を共有していることで、相補型抵抗変化スイッチ500を構成する。
図4Aの回路図の端子X00、Y00、C00は、各々、銅配線501、銅配線502、銅配線505(ビア506、銅配線507、ビア508を介している)に対応する。また、共有端子であるC00となる銅配線505は、銅配線507とビア508を介して相補型抵抗変化スイッチ510の端子C00にも対応する。相補型抵抗変化スイッチ500と同様に、相補型抵抗変化スイッチ510を、第2の銅配線層560と第3の銅配線層570とにわたって形成することができる。
なお、銅配線501と銅配線502は、例えば、図示されていない別々の銅配線層に設けられている銅配線にビアを介して各々接続し、平面視で交差するアレイ構成を成すことができる。
以上のように、クロスバスイッチ回路2では、セレクタ25とセレクタ26が、接続すべき入力線(第1、第2の入力線211、221)と出力線(第1、第2の出力線212、222)に接続するスイッチセル(第1、第2のスイッチセル213、223)がオンであるスイッチセルに接続する入力線と出力線を各々選択する。さらに、セレクタ25とセレクタ26は、接続すべきでない入力線と出力線に接続するスイッチセルがオンであるスイッチセルに接続する入力線と出力線を選択しない。さらに、セレクタ25とセレクタ26の両方を有する場合、セレクタ25とセレクタ26は同じクロスバスイッチの入力線と出力線を各々選択する。
以上により、クロスバスイッチ回路2によれば、あるクロスバスイッチのスイッチセルのオン/オフの状態に誤りがあっても、別のクロスバスイッチの正しいオンの状態を有するスイッチセルに繋がる入力線と出力線を選択することができる。これにより、入力線の信号を正しい出力線に導くことができる。
なお、本実施形態は、クロスバスイッチ回路には限定されず、多入力多出力、あるいは1入力多出力、あるいは多入力1出力の各種スイッチ回路とすることができる。
以上のように本実施形態によれば、入力線と出力線のあるべき接続を実現することのできる信頼性の高いクロスバスイッチなどのスイッチ回路を提供することができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態のスイッチ回路であるクロスバスイッチ回路6の構成を示す図である。クロスバスイッチ回路6は、第1のクロスバスイッチ61と、第2のクロスバスイッチ62と、第3のクロスバスイッチ63と、セレクタ66と、多数決論理回路67と、選択線68とを有する。第1のクロスバスイッチ61と第2のクロスバスイッチ62と第3のクロスバスイッチ63は、各々が有するスイッチセルの同じ番地のスイッチセル同士を対峙させるようにして重なっている。なお、クロスバスイッチの層数は、3には限定させず、3以上の奇数であればよい。
本実施形態のクロスバスイッチ回路6が、第2の実施形態のクロスバスイッチ回路2と異なる点は、クロスバスイッチ回路6は、セレクタの機能も有する多数決論理回路67を有し、クロスバスイッチの層数が3以上の奇数であることである。その他の構成は、第2の実施形態のクロスバスイッチ回路2と同様である。
第1のクロスバスイッチ61は、平面内で略同一方向に延在する第1の入力線611と、これらに平面視で交わり同じ平面内で略同一方向に延在する第1の出力線612とを有する。さらに、これら第1の入力線と第1の出力線の平面視での交点ごとに設けられ、これら第1の入力線と第1の出力線の接続をオン/オフする第1のスイッチセル613を有する。
第2のクロスバスイッチ62は、平面内で略同一方向に延在する第2の入力線621と、これらに平面視で交わり同じ平面内で略同一方向に延在する第2の出力線622とを有する。さらに、これら第2の入力線と第2の出力線の平面視での交点ごとに設けられ、これら第2の入力線と第2の出力線の接続をオン/オフする第2のスイッチセル623を有する。
第3のクロスバスイッチ63は、平面内で略同一方向に延在する第3の入力線631と、これらに平面視で交わり同じ平面内で略同一方向に延在する第3の出力線632とを有する。さらに、これら第3の入力線と第3の出力線の平面視での交点ごとに設けられ、これら第3の入力線と第3の出力線の接続をオン/オフする第3のスイッチセル633を有する。
セレクタ66は、各クロスバスイッチの同じ順番の第1の入力線611と第2の入力線621と第3の入力線631の組ごとに設けられている。入線64は、セレクタ66で選択された第1の入力線611もしくは第2の入力線621もしくは第3の入力線631に接続する。
多数決論理回路67は、各クロスバスイッチの同じ順番の第1の出力線612と第2の出力線622と第3の出力線632の組ごとに設けられている。出線65は、多数決論理回路67で選択された第1の出力線612もしくは第2の出力線622もしくは第3の出力線632に接続する。
セレクタ66と多数決論理回路67は、第1の入力線611と第1の出力線612の組、もしくは第2の入力線621と第2の出力線622の組、もしくは第3の入力線623と第3の出力線623の組の、いずれかの組を選択する。このとき、セレクタ66と多数決論理回路67は、各々の選択の情報を選択線68を介して共有することで、前記の組としての選択が可能である。
セレクタ66と多数決論理回路67は、まず、第1のクロスバスイッチ61の第1の入力線611と第1の出力線612の組を指定し、この指定によって第1の入力線611からの信号が第1の出力線612を介して多数決論理回路67に達するかを判定する。図6では、第1のスイッチセル613はオン(●)であるため、多数決論理回路67は信号を受け取ることができる。同じことを、第2のクロスバスイッチ62の第2の入力線621と第2の出力線622の組と、第3のクロスバスイッチ63の第3の入力線631と第3の出力線632の組とで繰り返す。なお、図6では、第1のスイッチセル613と第2のスイッチセル623と第3のスイッチセル633の正しいオン/オフ状態は、オン(●)であるとする。
多数決論理回路67は、以上の繰り返しの結果から、オン(●)が多いかオフ(○)が多いかを判定する。図7は、この多数決における真理値表を示す。この真理値表に基づいて、多数決論理回路67は、多い方の状態のスイッチセルを有するクロスバスイッチの出力線を選択する。すなわち、図6ではオン(●)が多いので、第1の出力線612もしくは第3の出力線632を選択する。ここで、予め、例えば、先の順番のクロスバスイッチを優先させる、としておくならば、多数決論理回路67は、第1の出力線612を選択する。次に、多数決論理回路67は、選択線68を介してセレクタ66に第1の出力線612を選択したことを通知する。セレクタ66は、この通知を受けて、第1の出力線612と同じ第1のクロスバスイッチ61の第1の入力線611を選択する。
なお、セレクタ66と多数決論理回路67は、多数決で多数派であるスイッチセルに接続する入力線と出力線の組を、前記のようにどれかひとつではなく、複数選択することもできる。
以上のように、セレクタ66と多数決論理回路67は、多数決によって、第2のクロスバスイッチ62の第2のスイッチセル623が誤っていても、正しいオン状態のスイッチセルを有するクロスバスイッチの入力線と出力線の組を選択することができる。
なお、相補型抵抗変化スイッチでは、スイッチセルの多数決による多数派が誤ったオン/オフ状態となる場合は、スイッチの信頼性の高さからごく稀であるため、上記の多数決による判定が有効である。
図8は、本実施形態のクロスバスイッチ回路のデバイス構造の一部を示す断面図である。クロスバスイッチは、トランジスタが形成されているシリコン基板上の多層銅配線中に形成することができる。図8の相補型抵抗変化スイッチ800は、図6で示す第1のクロスバスイッチ61の第1のスイッチセル613の有する相補型抵抗変化スイッチに相当する。また、相補型抵抗変化スイッチ810は、第2のクロスバスイッチ62の第2のスイッチセル623の有する相補型抵抗変化スイッチに相当する。また、相補型抵抗変化スイッチ820は、第3のクロスバスイッチ63の第3のスイッチセル633の有する相補型抵抗変化スイッチに相当する。
相補型抵抗変化スイッチ800は、第1の銅配線層850と第2の銅配線層860とにわたって形成される。また、相補型抵抗変化スイッチ810は、第2の銅配線層860と第3の銅配線層870とにわたって形成される。また、相補型抵抗変化スイッチ820は、第3の銅配線層760と第4の銅配線層880とにわたって形成される。
相補型抵抗変化スイッチ800は、活性電極となる銅配線801および銅配線802、抵抗変化層803、不関電極となる上部電極804から構成される。上部電極804は、ビア806、銅配線807、ビア808、銅配線805へと繋がる。抵抗変化層803には、酸化タンタルなどの金属酸化物やポリマー固体電解質などを用いることができる。不関電極となる上部電極804には、タンタルとルテニウムの積層膜などを用いることができる。
抵抗変化層803は、酸化シリコンなどを含む保護膜809の開口部で、銅電極801、802と接している。銅配線801と抵抗変化層803と上部電極804で一方の抵抗変化スイッチを構成し、銅配線802と抵抗変化層803と上部電極804でもう一方の抵抗変化スイッチを構成する。これら二つの抵抗変化スイッチが上部電極804を共有していることで、相補型抵抗変化スイッチ800を構成する。
相補型抵抗変化スイッチ800と同様に、相補型抵抗変化スイッチ810を第2の銅配線層860と第3の銅配線層870とにわたって、相補型抵抗変化スイッチ820を第3の銅配線層760と第4の銅配線層880とにわたって、各々形成することができる。
以上のように、クロスバスイッチ回路6では、セレクタ66と多数決論理回路67が、セレクタ67に接続する入力線の各々と多数決論理回路67に接続する出力線の各々とに接続するスイッチセル(第1〜第3のスイッチセル613〜633)のオン/オフの多数決を行う。この結果、オンがオフより多いとき、セレクタ66と多数決論理回路67は、オンであるスイッチセルに接続する入力線と出力線を各々選択する。さらに、オフがオンより多いとき、セレクタ66と多数決論理回路67は、オンであるスイッチセルに接続する入力線と出力線を選択しない。さらに、セレクタ66と多数決論理回路67は、同じクロスバスイッチの入力線と出力線を各々選択する。
以上により、クロスバスイッチ回路6によれば、あるクロスバスイッチのスイッチセルのオン/オフの状態に誤りがあっても、別のクロスバスイッチの正しいオンの状態を有するスイッチセルに繋がる入力線と出力線を選択することができる。これにより、入力線の信号を正しい出力線に導くことができる。
なお、本実施形態は、クロスバスイッチ回路には限定されず、多入力多出力、あるいは1入力多出力、あるいは多入力1出力の各種スイッチ回路とすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、入力線と出力線のあるべき接続を実現することのできる信頼性の高いクロスバスイッチなどのスイッチ回路を提供することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものである。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
入力線と、出力線と、前記入力線と前記出力線に接続しオンすることで前記入力線と前記出力線の信号伝達を可能にするスイッチ素子と、を有し、前記入力線の数が互いに等しく前記出力線の数が互いに等しい複数の切替スイッチと、
前記複数の前記切替スイッチ間で、前記入力線の選択をする第1のセレクタと、前記出力線の選択をする第2のセレクタと、の少なくとも一方と、を有し、
前記切替スイッチ各々の、前記入力線各々は互いに異なる前記第1のセレクタに接続し、前記出力線各々は互いに異なる前記第2のセレクタに接続し、
前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは、接続すべき前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を各々選択し、接続すべきでない前記入力線と前記出力線に接続する前記スイッチ素子がオンである前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線を選択せず、
前記第1のセレクタと前記第2のセレクタの両方を有する場合、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは同じ前記切替スイッチの前記入力線と前記出力線を各々選択する、スイッチ回路。
(付記2)
前記接続すべき前記入力線と前記出力線は、予め定められた前記スイッチ素子のオン/オフの設定情報に基づいて特定される、付記1記載のスイッチ回路。
(付記3)
前記切替スイッチは奇数個であり、
接続すべき前記入力線と前記出力線は、前記第1のセレクタに接続する前記入力線の各々と前記第2のセレクタに接続する前記出力線の各々に接続する前記スイッチ素子のオンがオフより多いときのオンの前記スイッチ素子に接続する前記入力線と前記出力線に特定される、付記1記載のスイッチ回路。
(付記4)
前記出力線ごとに出力信号をモニタリングして前記出力線に接続する前記スイッチ素子のオン/オフを検知し、前記検知結果を前記第1のセレクタと前記第2のセレクタに提供する検知器を有する、付記1から3の内の1項記載のスイッチ回路。
(付記5)
前記第1のセレクタと前記第2のセレクタの内の少なくとも一方は、前記検知器を内蔵している、付記4記載のスイッチ回路。
(付記6)
前記入力線は、平面内の第1の方向に延在し、
前記出力線は、前記平面に略平行な平面内で第2の方向に延在し前記入力線に平面視で交わり、
前記スイッチ素子は、前記入力線と前記出力線の平面視での交点ごとに設けられている、付記1から5の内の1項記載のスイッチ回路。
(付記7)
前記スイッチ素子は、抵抗変化素子を有する、付記1から6の内の1項記載のスイッチ回路。
(付記8)
前記スイッチ素子は選択トランジスタを有し、前記抵抗変化素子は第1の電極と第2の電極と第3の電極とを有し、第1の電極は前記入力線に接続し、第2の電極は前記出力線に接続し、第3の電極は前記選択トランジスタに接続する、付記7記載のスイッチ回路。
(付記9)
前記選択トランジスタは、前記切替スイッチ間で共有されている、付記8記載のスイッチ回路。
(付記10)
前記抵抗変化素子は、前記第1の電極と前記第3の電極の間と、前記第2の電極と前記第3の電極の間とにそれぞれ抵抗変化層を有し、前記第1の電極と前記第2の電極を活性電極とし前記第3の電極を不関電極とする、もしくは前記第1の電極と前記第2の電極を不関電極とし前記第3の電極を活性電極とする、付記9記載のスイッチ回路。
(付記11)
基板表面側から順に第1の配線層と第2の配線層と第3の配線層を有し、複数の前記切替スイッチの内の第1の前記切替スイッチは前記第1の配線層と前記第2の配線層に存在し、第1の前記切替スイッチに重なる第2の前記切替スイッチは前記第2の配線層と前記第3の配線層に存在する、付記1から10の内の1項記載のスイッチ回路。
(付記12)
前記第1の配線層と前記第2の配線層と前記第3の配線層は銅配線を有する、付記11記載のスイッチ回路。
(付記13)
付記1から12の内の1項記載のスイッチ回路を有する半導体装置。
1 スイッチ回路
11 入力線
12 出力線
13 スイッチ素子
14 切替スイッチ
15 第1のセレクタ
16 第2のセレクタ
2、6 クロスバスイッチ回路
21、61 第1のクロスバスイッチ
22、62 第2のクロスバスイッチ
63 第3のクロスバスイッチ
23、64 入線
24、65 出線
25、26、66 セレクタ
27 情報提供部
67 多数決論理回路
211、611 第1の入力線
221、621 第2の入力線
631 第3の入力線
212、612 第1の出力線
222、622 第2の出力線
632 第3の出力線
213、613 第1のスイッチセル
223、623 第2のスイッチセル
633 第3のスイッチセル
68 選択線
3、9 抵抗変化スイッチ
31、91 抵抗変化層
30、90 相補型抵抗変化スイッチ
32、92 活性電極
33、93 不関電極
300、900 スイッチセル
301 入力線
302 出力線
303 制御線
304 選択トランジスタ
400 スイッチセル
410、411 行選択デコーダ
420、421 列選択デコーダ
430、431 制御線選択トランジスタ
440、441、450、451 セレクタ
460 電圧生成ドライバ
500、510、800、810、820 相補型抵抗変化スイッチ
501、502、505、507、801、802、805、807 銅配線
503、803 抵抗変化層
504、804 上部電極
506、508、806、808 ビア
509、809 保護膜
550、850 第1の銅配線層
560、860 第2の銅配線層
570、870 第3の銅配線層
880 第4の銅配線層
1000、1001、1002、1003 スイッチセル
1005 電圧生成ドライバ
1010、1011 行選択トランジスタ
1020、1021 列選択トランジスタ
1030、1031 制御線選択トランジスタ
1040、1041 入力線
1050、1051 出力線
1060、1061 制御線
1100 相補型抵抗変化スイッチ
1101a 第1の抵抗変化スイッチ
1101b 第2の抵抗変化スイッチ
1102 第1層間絶縁膜
1103a、1103b 第1銅配線
1104a、1104b 第1バリアメタル
1105 第1バリア絶縁膜
1106 抵抗変化膜
1107 上部電極
1108 第2層間絶縁膜
1109 第2バリアメタル
1110 プラグ
1111 第2銅配線
1112 第2バリア絶縁膜

Claims (10)

  1. 入力線と、出力線と、前記入力線と前記出力線に接続され且つオンに設定されることで前記入力線と前記出力線の信号伝達を可能にするスイッチ素子と、を有し、前記入力線の数が互いに等しく前記出力線の数が互いに等しい複数の切替スイッチと、
    前記複数の前記切替スイッチ間で、前記入力線の選択をする第1のセレクタと、前記出力線の選択をする第2のセレクタと、の少なくとも一方と、を有し、
    前記切替スイッチ各々の、前記入力線各々は互いに異なる前記第1のセレクタに接続され、前記出力線各々は互いに異なる前記第2のセレクタに接続され
    前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは、前記信号伝達を可能にすべき前記入力線と前記出力線を各々選択し、前記信号伝達を可能にすべきでない前記入力線と前記出力線を選択せず、
    前記第1のセレクタと前記第2のセレクタの両方を有する場合、前記第1のセレクタと前記第2のセレクタは同じ前記切替スイッチの前記入力線と前記出力線を各々選択する、
    スイッチ回路。
  2. 前記信号伝達を可能にすべき前記入力線と前記出力線は、予め定められた前記スイッチ素子のオン/オフの設定情報に基づいて特定される、請求項1記載のスイッチ回路。
  3. 前記切替スイッチは奇数個であり、
    前記信号伝達を可能にすべき前記入力線と前記出力線は、前記第1のセレクタに接続される前記入力線の各々と前記第2のセレクタに接続される前記出力線の各々に接続される前記スイッチ素子のオンの設定がオフの設定より多いときのオンに設定された前記スイッチ素子に接続される前記入力線と前記出力線に特定される、請求項1記載のスイッチ回路。
  4. 前記出力線ごとに出力信号をモニタリングして前記出力線に接続される前記スイッチ素子のオン/オフを検知し、前記検知結果を前記第1のセレクタと前記第2のセレクタに提供する検知器を有する、請求項1から3の内の1項記載のスイッチ回路。
  5. 前記入力線は、平面内の第1の方向に延在し、
    前記出力線は、前記平面に略平行な平面内で第2の方向に延在し前記入力線に平面視で交わり、
    前記スイッチ素子は、前記入力線と前記出力線の平面視での交点ごとに設けられている、請求項1から4の内の1項記載のスイッチ回路。
  6. 前記スイッチ素子は、抵抗変化素子を有する、請求項1から5の内の1項記載のスイッチ回路。
  7. 前記スイッチ素子は選択トランジスタを有し、前記抵抗変化素子は第1の電極と第2の電極と第3の電極とを有し、第1の電極は前記入力線に接続し、第2の電極は前記出力線に接続し、第3の電極は前記選択トランジスタに接続する、請求項6記載のスイッチ回路。
  8. 前記選択トランジスタは、前記切替スイッチ間で共有されている、請求項7記載のスイッチ回路。
  9. 基板表面側から順に第1の配線層と第2の配線層と第3の配線層を有し、複数の前記切替スイッチの内の第1の前記切替スイッチは前記第1の配線層と前記第2の配線層に存在し、第1の前記切替スイッチに重なる第2の前記切替スイッチは前記第2の配線層と前記第3の配線層に存在する、請求項1から8の内の1項記載のスイッチ回路。
  10. 請求項1から9の内の1項記載のスイッチ回路を有する半導体装置。
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