JP6750258B2 - 保護囲い、レーザ照射システム - Google Patents

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Description

本発明は、保護囲い及びレーザ照射システムに関する。
従来、コンベア式物流システムでは、例えば、コンベアにより搬送されてきた搬送物(荷物や容器)に、配送先やバーコード等の必要な情報が印字された粘着性ラベルをオートラベラで貼り付けて、搬送物を識別可能にしている。
近年、省資源、環境保護の観点から、熱で発色及び消色する可逆性感熱記録媒体がコンベア式物流システムの搬送容器用ラベルとして応用されはじめ、レーザ装置を用いて非接触で搬送物(被照射体)に印字を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなシステムのラベル印字で使用されるレーザ光は、非常に強力で直接人体の皮膚や目に当たると火傷や失明の危険がある。そのため、印字中にレーザ装置に人が近寄るような作業環境では、人体へのレーザ被爆が安全なレベルになるように、保護囲いが設けられている。
保護囲いは、レーザ光が照射されたときに吸収、拡散反射させやすくするため、一般に金属板の表面に塗装を施し表面粗さが比較的大きい部材を用いるが、レーザ装置から放射されるレーザ光の正反射光が人体に対して安全である強さまで弱めるには少なくとも2回以上保護囲いに反射させる必要がある。すなわち、1次反射光を外部に放射させない構造にする必要がある。
しかしながら、従来の保護囲いは、搬送物が存在しない場合に、レーザ装置から出射されるレーザ光が内側面に当たって反射して生じる1次反射光の反射方向が考慮されていない。そのため、1次反射光を外部に放射させない構造にすると、保護囲いが大型化するという問題がある。
本発明は、1次反射光を外部に放射させない構造であって従来よりも小型化が可能な保護囲いを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の保護囲いは、被照射体に設けられた記録媒体に向けてレーザ装置から照射されるレーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う保護囲いであって、前記保護囲いには被照射体が通過する開口を設け、前記開口から漏れるレーザ光の強度は、390μW以下であり、前記レーザ装置を複数有し、夫々の前記レーザ装置から前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う構成であり、前記保護囲いは、前記レーザ装置側の第1の内側面と、前記第1の内側面に対向する第2の内側面と、を備え、夫々の前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、平面視において、前記被照射体の搬入口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬入口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、かつ、前記被照射体の搬出口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬出口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、かつ、前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光の前記第2の内側面での1次反射光が、前記第1の内側面に照射される
開示の技術によれば、1次反射光を外部に放射させない構造であって従来よりも小型化が可能な保護囲いを提供できる。
第1の実施の形態に係るレーザ照射システムの一例を示す斜視図である。 レーザ装置の構成の一例を示す図である。 リライタブルラベルの発色状態及び消色状態の一例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る保護囲いの一例について説明する図(正常時)である。 1次反射光の説明図である。 2次反射光の説明図である。 第1の実施の形態に係る保護囲いの一例について説明する図(異常時)である。 比較例に係る保護囲いについて説明する図である。 第2の実施の形態に係る保護囲いの一例について説明する図である。 第3の実施の形態に係るレーザ照射システムの一例を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る保護囲いの一例について説明する図である。 第4の実施の形態に係る保護囲いの一例について説明する図である。 パワーセンサを保護囲い開口部外側の近傍に配置した一例を示す図である。 保護囲いの第1の内側面の搬送方向の両端部を平面視でコンベア側に曲げない一例を示す図である。 パワーセンサの設置位置の一例を示す概略図である。 パワーセンサの設置位置の他の一例を示す概略図である。 パワーセンサの設置位置の更に他の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
被照射体はレーザ装置によりレーザ光が照射される物体であり、プラスチックのコンテナやダンボール箱、紙箱、木箱、金属のパレット等が挙げられる。
記録媒体はレーザを吸収し画像を形成可能な物であり、リライタブル材料を塗布したシートや被照射体に塗布した部分を指す。又、被照射体形成材料がレーザを吸収し画像を形成できる場合、被照射体を記録媒体と考えることができる。
〈第1の実施の形態〉
[レーザ照射システムの全体構成]
図1は、第1の実施の形態に係るレーザ照射システムを例示する斜視図である。図1を参照するに、レーザ照射システム1は、レーザ装置11と、保護囲い21と、コンベア31と、制御装置41とを有する。
レーザ装置11は、例えば、ラベルに印字するマーカや、ラベルの印字を消去する消去機であるが、本実施の形態では、レーザ装置11が消去機である場合の例について以下の説明を行う。
レーザ照射システム1において、搬送装置であるコンベア31(ローラコンベア)は、制御装置41により制御される。コンベア31は、レーザ装置11の上流(搬送方向の上流)、レーザ装置11の前方(出射方向の前方)で制御区画が分かれている。
制御装置41は、例えば、センサで被照射体(管理対象物)であるコンテナ500の有無を判定し、夫々の区画のコンベア31の発進や停止を制御する。これにより、前のコンテナ500に追突しないようにコンテナ500を搬送したり、レーザ装置11の前方で停止させたりすることができる。
コンテナ500の側面には、記録媒体であるリライタブルラベル600が貼り付けられている。リライタブルラベル600は、レーザ光を吸収した際に発する熱で視認画像等の情報の印字及び消去が繰返し行えるラベルである。リライタブルラベル600には、コンテナ500の内容や行き先等を印字することができる。リライタブルラベル600は、例えば、可逆性感熱記録媒体である。
レーザ装置11は、コンベア31に対して所定の位置関係で配されており、リライタブルラベル600にレーザ光を照射し、非接触でリライタブルラベル600に印字されている情報の消去を行う消去機である。
レーザ装置11は制御装置41に接続されている。制御装置41は、レーザ装置11の前方にコンテナ500が停止した場合に消去開始信号を出力するように制御することができる。コンベア31の搬送精度や印字内容によっては、コンテナ500を移動させながら消去することも可能である。
レーザ装置11の前方にはレーザ安全カバーである保護囲い21が配置されている。保護囲い21は、レーザ装置11からリライタブルラベル600に向けて振れ角θで走査されるレーザ光の光路と、被照射体であるコンテナ500とを囲う構成とされている。
[レーザ装置11(消去機)の構成例と基本動作]
図2は、レーザ装置の構成を例示する図である。図2を参照するに、消去機であるレーザ装置11は、例えば、ガルバノミラー111、ガルバノドライバ112、レーザダイオードアレイ113、レーザドライバ114、複数のレンズ115、端子台116、操作盤117、コントローラ118で構成することができる。
ガルバノミラー111はガルバノメータ1111にレーザ光を反射するミラー1112を装着したもので、レーザ光を偏向走査することができる。
ガルバノドライバ112は、コントローラ118のガルバノ制御手段1181からの指示値に従い、ガルバノミラー111の角度を制御する駆動回路である。ガルバノドライバ112は、ガルバノミラー111の角度センサ信号とコントローラ118のガルバノ制御手段1181からの指示値とを比較し、その誤差が最小になるようにガルバノミラー111へ駆動信号を与える。ガルバノ制御手段1181は、消去動作制御手段1184が指示した走査開始位置から走査終了位置まで指定速度でガルバノミラー111を動かすためのアナログ信号を生成し出力することができる。
レーザダイオードアレイ113は、複数個のレーザ光源を有するモジュールであり、例えば、10〜20程度のレーザ光源を備えている。複数の光源の長さは10mm程度とすることができる。レーザドライバ114は、レーザダイオードアレイ113の駆動電流を生成する回路であり、コントローラ118のレーザ制御手段1182からの指示値に従い、レーザダイオードアレイ113のレーザパワーを制御することができる。
レーザ装置のレーザ光源は、半導体を媒質とする半導体レーザ、YAGレーザ等の固体を媒質とする固体レーザ、COレーザ(炭酸ガスレーザ)等の気体を媒質とする気体レーザ等を用いる。
レーザ制御手段1182は、消去動作制御手段1184が指示したレーザ出力値をアナログ電圧に変換してレーザドライバ114へ出力することができる。又、レーザ制御手段1182は、レーザダイオードアレイ113を点灯又は消灯させるためのタイミング信号を生成することができる。
レーザダイオードアレイ113から出射されたレーザ光は、複数のレンズ115で拡大されると共に、エネルギー密度が均質化され、リライタブルラベル600の表面に、例えば、長さ60mm、幅0.5mmのライン状のビームを形成する。なお、レーザ装置11の出力するレーザ光のパワーは、マーカが出力するレーザ光のパワーよりも大きい。
複数のレンズ115は、例えば、シリンドリカルレンズ1151、球面レンズ1152、マイクロレンズアレイ1153、球面レンズ1154、シリンドリカルレンズ1155を、レーザダイオードアレイ113側から順次配した構成とすることができる。
端子台116には、例えば、消去開始信号、インターロック信号、環境温度信号、エンコーダ信号の入力信号端子と消去準備完了信号、消去中信号、異常発生信号の出力信号端子が設けられている。
ここで、消去開始信号はレーザ装置11が消去動作を開始するための信号、インターロック信号は消去動作を緊急停止させるための信号、環境温度信号は環境温度に応じてレーザパワーを補正するための信号である。又、エンコーダ信号は被照射体の移動速度を検出するための信号、消去準備完了信号は消去開始信号を受付可能になったことを示す信号である。更に、消去中信号は消去を実行していることを示す信号、異常発生信号はレーザダイオードアレイ113の異常やガルバノミラー111の異常等、コントローラ118が異常を検出したことを示す信号である。
操作盤117は、例えば、表示器とスイッチを有するユーザインターフェースでメニュー選択や数値入力が可能に構成することができる。コントローラ118の消去条件設定手段1183は、操作盤117を制御し、ユーザが指定したレーザ光の走査長、レーザ光の走査速度、レーザ光の走査方向、レーザ光の出力パワー、消去開始ディレイ時間、被照射体の速度等の消去条件をレーザ装置11に設定できる。
コントローラ118の消去動作制御手段1184は、端子台116の入力信号を処理し、ガルバノ制御手段1181やレーザ制御手段1182に指示を出すと共に、端子台116の出力信号を生成することができる。
[リライタブルラベルの発色・消色]
リライタブルラベル600は、例えば、融解前の有機低分子物質が、ロイコ染料及び可逆性顕色剤(以下、「顕色剤」と称することがある)であり、かつ融解した後であって、結晶化する前の有機低分子物質が、ロイコ染料及び顕色剤である。リライタブルラベル600の色調は、透明状態と発色状態とに熱により可逆的に変化する。
図3は、リライタブルラベルの発色状態及び消色状態について説明する図である。図3を参照するに、まず、消色状態(A)にある記録層を昇温していくと、溶融温度T2にて、ロイコ染料と顕色剤とが溶融混合して発色が生じ、発色状態(B)となる。発色状態(B)は、液体である。
発色状態(B)から急冷すると、発色状態のまま室温に下げることができ、発色状態が安定化されて固定された発色状態(C)となる。発色状態(C)に至ったか否かは、溶融状態からの降温速度に依存しており、徐冷では降温の過程で消色が生じ、初期と同じ消色状態(A)、或いは急冷による発色状態(C)よりも相対的に濃度の低い状態となる。
一方、発色状態(C)から再び昇温していくと、発色温度よりも低い温度T1にて消色が生じ(DからE)、この状態から降温すると、初期と同じ消色状態(A)に戻る。
溶融状態から急冷して得た発色状態(C)は、ロイコ染料と顕色剤とが分子同士で接触反応し得る状態で混合された状態であり、これは固体状態を形成している場合が多い。この状態では、ロイコ染料と顕色剤との溶融混合物(発色混合物)が結晶化して発色を保持した状態であり、この構造の形成により発色が安定化していると考えられる。
一方、消色状態は、両者が相分離した状態である。この状態は、少なくとも一方の化合物の分子が集合してドメインを形成したり、結晶化した状態であり、凝集或いは結晶化することによりロイコ染料と顕色剤とが分離して安定化した状態であると考えられる。多くの場合、このように、両者が相分離して顕色剤が結晶化することにより、より完全な消色が生じる。
なお、記録層を溶融温度T2以上の温度T3に繰返し昇温すると消去温度に加熱しても消去できない消去不良が発生する場合がある。これは、顕色剤が熱分解を起こし、凝集或いは結晶化し難くなってロイコ染料と分離し難くなるためと考えられる。リライタブルラベル600を加熱する際に溶融温度T2と温度T3との差を小さくすることにより、繰返しの記録消去によるリライタブルラベル600の劣化を抑えることができる。
又、本発明に適用されるレーザ装置は、上述したリライタブルラベルの発色状態と消色状態を繰り返すレーザ装置に限らず、ラベルに一度だけ発色させるレーザ装置に対するレーザ保護囲いにも適用することができる。又、被照射体にレーザ光を照射し切削、切断、彫刻、マーキングするレーザ加工機を囲うレーザ保護囲いにも適用することができる。
[保護囲い]
ここで、本実施の形態に係る保護囲いについて詳しく説明する。図4は、第1の実施の形態に係る保護囲いについて説明する図である。
保護囲い21は、水平面、コンベア31の搬送方向と平行でかつ鉛直である面、及びコンベア31の搬送方向と垂直でかつ鉛直である面に部材を配置し、レーザ装置11から照射されるレーザや反射光が保護囲い21の外部に漏れないように設ける。前記各部材のうち、コンベア31の搬送方向と垂直でかつ鉛直である面の部材には、少なくともコンテナ500の搬送方向の断面に相当する領域に開口を形成する。
コンテナ500が通過するタイミングに合わせて開閉部材が開閉する機構は動作不良が発生するおそれがあることや、部材の摩耗によって寿命となり部品交換につながることなど好ましくない状態を招くため、シャッタ等の開閉部材は設けない。
レーザ装置11から照射されたレーザの1次反射光、2次反射光等の反射光が保護囲い21の開口部から外に放出される光を漏れ光とし、以下同様に記す。
開口から漏れるレーザ光の漏れ光強度は、例えば、IEC60825−1及びJIS C 6802で定めるクラス1以下、具体的には波長が976nmの場合は1,390μW以下であることが好ましい。
又、波長が500nmから700nmの範囲の場合は390μW以下であることが好ましく、700nmから1400nmの範囲の場合は下記の式で算出される値以下のことが好ましい。
390×100.002(λ−700)(μW) λ:波長
例えば、波長が976nmの場合は、
390×100.0552 =390×3.565≒1,390(μW)となり、1,390μW以下であることが好ましい。
漏れ光の強さは、例えば、パワーセンサ300とディスプレイ301を用い、パワーセンサ300の受光面に漏れ光を照射し、パワーセンサ300に接続したディスプレイ301の表示を読み取ることによって測定する。
レーザ装置11、保護囲い21に対するパワーセンサ300の配置例を図12(コンベアシステムの平面図)に示し、測定の手順を下記する。
図12に示すようにパワーセンサ300(オフィール社製フォトダイオードセンサ;製品型番PD300−TP)を保護囲い21の開口部外側の近傍に配置し、パワーセンサ300の受光面が2次反射光95mと垂直となる角度に調節する。パワーセンサ300の受光面の高さはレーザ装置11から照射されるレーザの中心の高さと同じとなるように調節する。
又、パワーセンサ300とディスプレイ301(オフィール社製ディスプレイ;製品名Vega)を、ケーブルを介して接続しパワーセンサ300の受光面に照射されるレーザの強さを表示させる。
コンベア31上には被照射物が置かれていない状態とし、レーザ装置11はレーザの最大振れ角θの範囲でレーザ光91mを照射するように設定し、レーザ装置11からレーザを照射する。漏れ光の強さは、レーザ装置11からレーザが照射されている間にディスプレイ301に表示される最大値を読み取ることによって測定する。
更に、図14A〜図14Cに示すように、A1からA5の各点、B1からB5の各点、C1からC7の各点にパワーセンサ300を設置し、測定値の最大値を漏れ光の値をとして採用する方法としてもよい。
A1からA5の各点はコンベア31の移動方向に対して垂直な方向での最大値を検出する目的であり、B1からB5の各点はコンベア31の近傍に立つオペレータの位置の違いによって照射されるレーザの最大値を検出する目的であり、C1からC7の各点はコンベア31の近傍に立つオペレータが手をかざす位置を想定し、位置の違いによって照射されるレーザの最大値を検出する目的である。
図4は、レーザ照射システム1が正常に運転している状態の説明図である。又、図5A及び図5Bは、反射光の説明図である。ここで、『正常』とは、レーザ装置11のレーザ放射口とコンテナ500とが正対しているときに、レーザ装置11のレーザ放射口からレーザ光が放射される状態を指す。
つまり、正常な場合には、図4に示すように、レーザ装置11のレーザ放射口と対向する位置にコンテナ500が一時停止しており、レーザ装置11から放射されたレーザ光91はリライタブルラベル600に照射される。レーザ装置11のレーザ放射口と対向する保護囲い21の面(第2の内側面21b)が、保護囲い21の外側に凸に湾曲している。
図4及び図5Aに示すように、リライタブルラベル600に照射されたレーザ光91は、主に光熱変換剤を含む発色層に吸収される。吸収されずに反射したレーザのうち一部は拡散反射光92となり、他は1次反射光93となる。1次反射光93は、入射角と出射角とが何れもαとなる正反射光である。
拡散反射光92は、反射する方向が分散することによってレーザ光の強度が弱められ、IEC60825−1及びJIS C 6802で定めるクラス1以下(以下、単にクラス1以下とする)となるが、1次反射光93は、なおクラス1を超えている場合がある。
図4及び図5Bに示すように、1次反射光93は保護囲い21の第1の内側面21aに照射される。保護囲い21の第1の内側面21aに照射された1次反射光93のうち一部は拡散反射光94となり、残りは2次反射光95となる。2次反射光95は、入射角と出射角とが何れもαとなる正反射光である。
拡散反射光94は多くの方向に分散されるためクラス1以下であり、2次反射光95も複数回の反射を経ているためクラス1以下となる。このため、2次反射光95が保護囲い21の開口から外部に放射されても人体への被爆は少なく安全である。
図6は、第1の実施の形態に係る保護囲いについて説明する図であり、レーザ照射システム1が正常に運転していない状態(異常時)を示している。図6は、レーザ照射システム1をコンベア31の法線方向から視た平面図であり、この方向から対象物を視ることを『平面視』と称する場合がある。
図6に示すように、例えば、制御装置41等に異常が発生した場合等、レーザ装置11から放射されたレーザ光91がリライタブルラベル600に走査される位置にコンテナ500が存在しない場合がある。この場合、レーザ装置11からレーザ光91が出射されると、レーザ光91は本来コンテナ500が一時停止すべき空間を通過し、保護囲い21の第2の内側面21bに照射される。なお、第2の内側面21bは、被照射体であるコンテナ500が搬送される領域を介して、第1の内側面21aに対向する面である。
このとき、保護囲い21の第2の内側面21bに照射されたレーザ光91の一部は保護囲い21に吸収され、その他は反射される。そして、図5Aの場合と同様に、レーザ光91の一部は保護囲い21の第2の内側面21bで正反射して1次反射光93となり、その他は拡散反射して拡散反射光92となる。
図4の場合と同様に、拡散反射光92は反射する方向が分散することによってレーザ光の強度が弱められクラス1以下となるが、1次反射光93は、なおクラス1を超えている場合がある。このため、1次反射光93が保護囲い21の開口から外部に放射されると周囲にいる人が被爆するおそれがあり、これを防止しなければならない。
一例として、レーザ装置11から放射されるレーザ光91のパワーが70W、波長が976nmであり、反射直後の1次反射光93のパワーが260mW、反射直後の2次反射光95のパワーが1000nWである場合を考える。この場合、1次反射光93は当該波長に適用されるクラス1の最大値(1390nW)を超えるが、2次反射光95はクラス1の最大値(1390nW)以下となる。
そこで、1次反射光93が保護囲い21の開口から外部に放射されることを防止するために、1次反射光93の光路上にも保護囲い21を設けているが、本実施の形態では、従来よりも保護囲い21を小型化することができる。これについて、以下に説明する。
図6において、θはレーザ装置11のガルバノミラー111から放射されたレーザ光91の振れ角であり、90は振れ角θの中心線を示している。又、90aは、中心線90に平行な線を示している。又、91mは最大の振れ角で照射されるレーザ光であり、93mはレーザ光91mが保護囲い21の第2の内側面21bで反射した際の1次反射光を示している。又、95mは1次反射光93mが保護囲い21の第1の内側面21aで反射した際の2次反射光を示している。
保護囲い21において、『第2の内側面21bの形状は、平面視において、1次反射光93mと線90aとのなす角βがθ/2未満であり、かつ、レーザ光91mを含む振れ角θ内の全てのレーザ光91の1次反射光93が保護囲い21の第1の内側面21aに照射される』ように設計されている(以下、『 』内を所定条件と称する場合がある)。
つまり、全ての1次反射光93は、必ず保護囲い21の第1の内側面21aに照射され、保護囲い21の開口から外部に直接放射されることはない。拡散反射光92及び94や2次反射光95はクラス1以下のレーザ光となるため、保護囲い21の開口から外部に放射されても人体に対して安全である。
なお、図6の場合、レーザ装置11から放射されるレーザ光91が当たる保護囲い21の第2の内側面21bが平面状の部材で構成されているため、容易に作製できる利点がある。
ここで、比較例を示しながら、本実施の形態に係る保護囲い21の奏する特有の効果について説明する。図7は、比較例に係る保護囲いについて説明する図である。図7に示すように、比較例に係る保護囲い210では、平面視において、第2の内側面210bが第1の内側面210aと平行な単一の平面状とされており、1次反射光93mと中心線90に平行な線90aとのなす角γ=θ/2となる。
つまり、必ず、角γ(比較例)>角β(本実施の形態)となるため、保護囲い210の幅L2は保護囲い21の幅L1(図6参照)よりも大きくなる。言い換えれば、本実施の形態に係る保護囲い21では、第2の内側面21bを第1の内側面21aと平行な単一の平面状ではなく、1次反射光93mと中心線90に平行な線90aとのなす角βがθ/2未満となるような所定形状としている。その結果、保護囲い21の幅L1を、比較例に係る保護囲い210の幅L2よりも小さくできる。つまり、保護囲い21を保護囲い210よりも小型化できる。
又、保護囲い21を小型化したことにより、従来よりも設置面積が小さくなり、設置場所の制約が発生し難くなると共に、設置作業に必要な工数を低減できる。
なお、図6の例では、レーザ光が走査される位置にコンテナ500が存在しない場合に、平面視において、第2の内側面21bに照射される振れ角θ内の全てのレーザ光91について、1次反射光93と振れ角θの中心線90に平行な線90aとのなす角がθ/2未満となっている。しかし、上記の所定条件を満たしていれば、必ずしもこのようにする必要はない。
言い換えれば、平面視において、第2の内側面21bは、図6に示すような形状ではなく、例えば、第2の内側面21bの中心線90近傍を第1の内側面21aと平行にし、両端部のみを図6と同様に傾斜させてもよい。この場合にも、適宜な設計により、図6と同じ幅L1の保護囲いを実現できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる形状の保護囲いの例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図8は、第2の実施の形態に係る保護囲いについて説明する図であり、レーザ照射システム1が正常に運転していない状態を示している。
保護囲い51の第2の内側面51bの形状は、上記の所定条件を満たすように設計されている。すなわち、保護囲い51の第2の内側面51bの形状は、平面視において、1次反射光93mと線90aとのなす角βがθ/2未満となり、かつ、レーザ光91mを含む振れ角θ内の全てのレーザ光91の1次反射光93が保護囲い51の第1の内側面51aに照射されるように設計されている。
つまり、全ての1次反射光93は、必ず保護囲い51の第1の内側面51aに照射され、保護囲い51の開口から外部に直接放射されることはない。なお、拡散反射光92及び94や2次反射光95はクラス1以下のレーザ光となるため、保護囲い51の開口から外部に放射されても人体に対して安全である。
以上の点については、第1に実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態に係る保護囲い51は、第2の内側面51bがガルバノミラー111を大よそ中心とする円弧状の曲面となっている点が第1に実施の形態と相違する。
ガルバノミラー111を大よそ中心とする円弧状の曲面である第2の内側面51bに照射されたレーザ光91mを含む振れ角θ内の全てのレーザ光91は、第2の内側面51bに対する入射角及び出射角が略ゼロとなる。そのため、レーザ装置11から出射されたレーザ光91の1次反射光93は保護囲い51の第1の内側面51aのレーザ放射口の近傍に照射される。
このため、図8の保護囲い51の第1の内側面51aの長さL1aは長さL1との関係がL1a<L1であっても1次反射光を吸収、反射させることができる。これにより、図6の場合と比べて、保護囲い51の第1の内側面51aの1次反射光93が当たる部分の長さを短くできる利点がある。以降の挙動は図6の場合と同様である。
なお、図8の例では、レーザ光が走査される位置にコンテナ500が存在しない場合に、平面視において、第2の内側面51bに照射される振れ角θ内の全てのレーザ光91について、1次反射光93と振れ角θの中心線90に平行な線90aとのなす角がθ/2未満となっている。しかし、上記の所定条件を満たしていれば、必ずしもこのようにする必要はない。
言い換えれば、平面視において、第2の内側面51bは、図8に示すような形状ではなく、例えば、第2の内側面51bの中心線90近傍を第1の内側面51aと平行にし、両端部のみを図8と同様に円弧状にしてもよい。この場合にも、適宜な設計により、図8と同じ幅L1の保護囲いを実現できる。
このように、各実施の形態では、保護囲いの第2の内側面の形状を、平面視において、1次反射光93mと線90aとのなす角βがθ/2未満となり、かつ、レーザ光91mを含む振れ角θ内の全てのレーザ光91の1次反射光93が保護囲いの第1の内側面に照射されるように決定している。
この所定条件を満足すれば、保護囲いの第2の内側面の形状は、図6に示すような傾斜面を含む形状としてもよいし、図8に示すような円弧状の面を含む形状としてもよい。或いは、傾斜面と円弧状の面とが混在してもよいし、より複雑な形状としてもよい。
又、保護囲いの第2の内側面の形状は、一部に保護囲いの第1の内側面と平行な領域を備えた形状としてもよい。特に、中心線90付近での1次反射光93は、保護囲いから外部に漏れるおそれが低いため、保護囲いの第2の内側面の中心線90付近の形状を、保護囲いの第1の内側面と平行とし、その周辺を傾斜面や円弧状の面等としてもよい。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、複数のレーザ装置に対応した保護囲いの例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図9は、第3の実施の形態に係るレーザ照射システムを例示する斜視図である。図9を参照するに、レーザ照射システム2は、レーザ装置11を複数有し、保護囲い61は、夫々のレーザ装置11からリライタブルラベル600に向けて振れ角θで走査されるレーザ光の光路と、コンテナ500を囲う構成である。なお、図9では、レーザ装置11を2個図示しているが、レーザ装置11は3個以上であってもよい。
図10は、第3の実施の形態に係る保護囲いについて説明する図であり、レーザ照射システム2が正常に運転していない状態を示している。図10に示すように、保護囲い61の第2の内側面61bの開口に近い側(コンテナ500の搬送方向の両側)は、図6と同様の傾斜面とされている。
つまり、平面視において、コンテナ500の搬入口に最も近い位置に配置されたレーザ装置11(図10では左側)から、第2の内側面61bに搬入口側の最大の振れ角で照射されるレーザ光の1次反射光と、振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満である(図6参照)。
又、コンテナ500の搬出口に最も近い位置に配置されたレーザ装置11(図10では右側)から、第2の内側面61bに搬出口側の最大の振れ角で照射されるレーザ光の1次反射光と、振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満である(図6参照)。
更に、振れ角θ内の全てのレーザ光の第2の内側面61bでの1次反射光が、第1の内側面61aに照射される。これにより、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、保護囲い61の第2の内側面61bの中央に近い側は、第1の内側面61aと平行な面とされている。このように、保護囲い61では、第2の内側面61bの開口に近い側以外は、コンベア31の搬送方向に平行な平面で構成できるため、形状の制約が少ない。このため、保護囲い61の小型化が可能となる利点がある。
保護囲い61の第2の内側面61bの開口に近い側(コンテナ500の搬送方向の両側)は、図8と同様の円弧状の面としてもよい。又、保護囲い61の第2の内側面61bの全体を図6のような2つの傾斜面から構成したり、図8のように1つの円弧状の面から構成したりしてもよい。
又、複数のレーザ装置11は全て同一機能でなくてもよく、例えば、印字用と消去用のレーザ装置が混在してもよい。その場合、リライタブルのレーザ照射システムを構成することができる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、可動する部材を備えた保護囲いの例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図11は、第4の実施の形態に係る保護囲いについて説明する図である。図11を参照するに、保護囲い71は、第1の内側面71aと、第2の内側面72bとを有している。第1の内側面71a側は、例えば、平面状の部材で構成されており、可動する部材を備えていない。
これに対して、第2の内側面72b側は、第1の部材711、第2の部材712、及び第3の部材713から構成されている。そして、第1の部材711と第2の部材712とは蝶番718によって連結され、第1の部材711と第3の部材713とは蝶番719によって連結されている。但し、この例では、第2の内側面72b側を3つの部材から構成しているが、第2の内側面72b側は少なくとも2以上の部材から構成すればよい。
第1の内側面71a側と、第2の内側面72b側の第1の部材711とは、ネジによる締結や溶接等の手段によって一体的に構成されている。そして、第2の部材712及び第3の部材713は、夫々第1の部材711に対して矢印方向に可動して、第1の部材711に対して角度を可変でき、所定の固定手段によって可変範囲内で任意の角度に固定することが可能である。
このように、保護囲いの第2の内側面側を2以上の部材から構成し、一の部材が他の部材に対して可動である構造とする。これにより、他の部材と振れ角θとの相対位置を変えずに、一の部材に照射されるレーザ光の1次反射光と、振れ角θの中心線に平行な線とのなす角を可変できる。その結果、様々なレーザ照射システムへの適用が容易となる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記の実施の形態では、レーザ装置11が消去機である例を示したが、レーザ装置11はリライタブルラベル600に印字可能なマーカであってもよい。
又、図6、図8、図10では、保護囲いの第1の内側面側の幅と第2の内側面側の幅を同一(何れもL1)としているが、上記の所定条件を満たしていれば、保護囲いの第1の内側面側の幅と第2の内側面側の幅を異なる値としてもよい。
又、機械的強度を向上するため、保護囲いの第1の内側面の搬送方向の両端部を平面視でコンベア側に曲げてもよい。同様に、保護囲いの第2の内側面の搬送方向の両端部を平面視でコンベア側に曲げてもよい。
又、図13に示すように保護囲い21の第1の内側面21aの搬送方向の両端部を平面視でコンベア31側に曲げなくてもよい。同様に、保護囲い21の第2の内側面21bの搬送方向の両端部を平面視でコンベア31側に曲げなくてもよい。
又、前記実施の形態では平面視での保護囲いの形状を例示したが、側面視での保護囲いの形状も前記平面視の場合と同様に適用することができる。更に保護囲いの形状は例示した平面や円弧形状に限らず、回転放物面等の形状でもよく、これらの形状を組み合わせた形状としてもよい。
又、保護囲いは、1次反射光93mがレーザ装置11のガルバノミラー111に照射しない形状、角度に形成し設置する。更に2次反射光95mが反射した3次反射光、同様に5次反射光、以降同様に(n+1)次光(nは0以上の整数を表す)もレーザ装置11のガルバノミラー111に照射しない形状、角度に形成し設置する。これは反射光がレーザ装置11内部のミラー、レンズ(図示せず)、レーザ光源(図示せず)等に照射されることによってこれらの部品に損傷を与えないようにするためである。
又、被照射体はコンベア等で自動的に搬送される場合の他に、手動でレーザ装置のレーザ放射口に近接、離間させる構成であってもよい。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
〈1〉 被照射体に設けられた記録媒体に向けてレーザ装置から照射されるレーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う保護囲いであって、
前記保護囲いには被照射体が通過する開口を設け、前記開口から漏れるレーザ光の強度は、390μW以下であることを特徴とする保護囲いである。
〈2〉 被照射体に設けられた記録媒体にレーザ光を照射するレーザ装置を有するレーザ照射システムに用いられ、前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う保護囲いであって、
前記レーザ装置の放射口と対向する前記保護囲いの面が、前記保護囲いの外側に凸に湾曲していることを特徴とする保護囲いである。
〈3〉 前記レーザ装置を複数有し、夫々の前記レーザ装置から前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う構成であり、
夫々の前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、
平面視において、前記被照射体の搬入口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬入口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
かつ、前記被照射体の搬出口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬出口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
かつ、前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光の前記第2の内側面での1次反射光が、前記第1の内側面に照射されることを特徴とする前記〈1〉又は〈2〉に記載の保護囲いである。
〈4〉 前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、
平面視において、前記第2の内側面に照射される前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光について、1次反射光と前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であることを特徴とする前記〈3〉に記載の保護囲いである。
〈5〉 平面視において、前記第2の内側面は、前記レーザ装置の方向が凹となる円弧状の曲面を含んでいることを特徴とする前記〈3〉乃至〈4〉の何れかに記載の保護囲いである。
〈6〉 前記第2の内側面側は、2以上の部材から構成され、
一の部材は他の部材に対して可動であり、
前記他の部材と前記振れ角θとの相対位置を変えずに、前記一の部材に照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角を可変できることを特徴とする前記〈3〉乃至〈5〉の何れかに記載の保護囲いである。
〈7〉 前記レーザ装置が、前記記録媒体に情報を繰返し記録及び消去するレーザ照射システムに用いるレーザ装置であることを特徴とする前記〈1〉乃至〈6〉の何れかに記載の保護囲いである。
〈8〉 前記被照射体を搬送する搬送装置と、
前記記録媒体にレーザ光を照射するレーザ装置と、
前記レーザ装置及び前記搬送装置を制御する制御装置と、
前記〈1〉乃至〈7〉の何れかに記載の保護囲いと、を有することを特徴とするレーザ照射システムである。
1、2 レーザ照射システム
11 レーザ装置
21、51、61、71 保護囲い
21a、51a、61a、71a 第1の内側面
21b、51b、61b、71b 第2の内側面
31 コンベア
41 制御装置
111 ガルバノミラー
112 ガルバノドライバ
113 レーザダイオードアレイ
114 レーザドライバ
115 レンズ
116 端子台
117 操作盤
118 コントローラ
300 パワーセンサ
301 ディスプレイ
500 コンテナ
600 リライタブルラベル
711 第1の部材
712 第2の部材
713 第3の部材
718、719 蝶番
1111 ガルバノメータ
1112 ミラー
1151 シリンドリカルレンズ
1152 球面レンズ
1153 マイクロレンズアレイ
1154 球面レンズ
1155 シリンドリカルレンズ
1181 ガルバノ制御手段
1182 レーザ制御手段
1183 消去条件設定手段
1184 消去動作制御手段
特開2009−183959号公報

Claims (8)

  1. 被照射体に設けられた記録媒体に向けてレーザ装置から照射されるレーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う保護囲いであって、
    前記保護囲いには被照射体が通過する開口を設け、前記開口から漏れるレーザ光の強度は、390μW以下であり、
    前記レーザ装置を複数有し、夫々の前記レーザ装置から前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う構成であり、
    前記保護囲いは、前記レーザ装置側の第1の内側面と、前記第1の内側面に対向する第2の内側面と、を備え、
    夫々の前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、
    平面視において、前記被照射体の搬入口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬入口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
    かつ、前記被照射体の搬出口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬出口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
    かつ、前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光の前記第2の内側面での1次反射光が、前記第1の内側面に照射されることを特徴とする保護囲い。
  2. 被照射体に設けられた記録媒体にレーザ光を照射するレーザ装置を有するレーザ照射システムに用いられ、前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う保護囲いであって、
    前記レーザ装置の放射口と対向する前記保護囲いの面が、前記保護囲いの外側に凸に湾曲していることを特徴とする保護囲い。
  3. 前記レーザ装置を複数有し、夫々の前記レーザ装置から前記記録媒体に向けて振れ角θで走査される前記レーザ光の光路と、前記被照射体と、を囲う構成であり、
    前記保護囲いは、前記レーザ装置側の第1の内側面と、前記第1の内側面に対向する第2の内側面と、を備え、
    夫々の前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、
    平面視において、前記被照射体の搬入口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬入口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
    かつ、前記被照射体の搬出口に最も近い位置に配置されたレーザ装置から、前記第2の内側面に前記搬出口側の最大の振れ角で照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であり、
    かつ、前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光の前記第2の内側面での1次反射光が、前記第1の内側面に照射されることを特徴とする請求項に記載の保護囲い。
  4. 前記レーザ光が走査される位置に前記被照射体が存在しない場合に、
    平面視において、前記第2の内側面に照射される前記振れ角θ内の全ての前記レーザ光について、1次反射光と前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角がθ/2未満であることを特徴とする請求項1又は3に記載の保護囲い。
  5. 平面視において、前記第2の内側面は、前記レーザ装置の方向が凹となる円弧状の曲面を含んでいることを特徴とする請求項1又は3又は4に記載の保護囲い。
  6. 前記第2の内側面側は、2以上の部材から構成され、
    一の部材は他の部材に対して可動であり、
    前記他の部材と前記振れ角θとの相対位置を変えずに、前記一の部材に照射される前記レーザ光の1次反射光と、前記振れ角θの中心線に平行な線とのなす角を可変できることを特徴とする請求項1、請求項3乃至5の何れか一項に記載の保護囲い。
  7. 前記レーザ装置が、前記記録媒体に情報を繰返し記録及び消去するレーザ照射システムに用いるレーザ装置であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の保護囲い。
  8. 前記被照射体を搬送する搬送装置と、
    前記記録媒体にレーザ光を照射するレーザ装置と、
    前記レーザ装置及び前記搬送装置を制御する制御装置と、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の保護囲いと、を有することを特徴とするレーザ照射システム。
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