JP6750236B2 - 電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、硬化性組成物及びこの硬化性組成物が適用された電子デバイスに関する。
ウレタン樹脂は、例えば電子デバイスの防湿や防水のための封止材、ブッシュやインシュレータ等を構成する弾性材料、あるいは接着材等の種々の用途に用いられている。この種のウレタン樹脂には、主剤と硬化剤とを混合することにより比較的短時間で硬化するように構成されているものがある。例えば、特許文献1には、イソシアネート基含有化合物からなるA剤と水酸基含有化合物及びイソシアヌレート形成触媒からなるB剤とから構成される2液混合型の接着剤組成物が記載されている。イソシアヌレート形成触媒としては、アミン系触媒が多用されている。
特開2002−294201号公報
しかし、特許文献1の接着剤組成物に用いられているアミン系触媒は、温度潜在性の触媒である。そのため、接着剤組成物をより短時間で硬化させるためには、A剤とB剤とを混合した後に混合物を加温する必要がある。また、例えば電子デバイスの封止材等の用途において、加温による電子デバイス等への悪影響を回避するため、加温を行うことなく短時間に硬化するように構成された接着剤組成物が望まれている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、室温環境下において短時間に硬化することができる硬化性組成物及びこの硬化性組成物が適用された電子デバイスを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、ポリオールを含む主剤と、
イソシアネートを含み、上記主剤とは別体に構成された硬化剤とを有しており、
上記主剤及び上記硬化剤のうち少なくとも一方に、Bi(ビスマス)系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類が含まれている、硬化性組成物にある。
本発明の他の態様は、電子部品(2)と、
該電子部品を被覆している封止部(3)とを有しており、
該封止部は、上記硬化性組成物の硬化物よりなる、電子デバイス(1)にある。
本発明の更に他の態様は、電子部品(2)と、
該電子部品を保持するケース(402)と、
上記電子部品を覆う蓋部(5)と、
上記ケースと上記蓋部との間に介在し、両者を接着する接着部(6)とを有しており、
該接着部は、上記硬化性組成物の硬化物より構成されている、電子デバイス(102)にある。
上記硬化性組成物は、上記主剤及び上記硬化剤のうち少なくとも一方に、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類を含有している。上記硬化性組成物は、上記主剤と上記硬化剤とを混合することにより、両者の混合物中に上記Bi系触媒、上記ヒンダードアミン及び上記フェノール類を共存させることができる。そして、これらの化合物が共存することにより、上記主剤中のイソシアネートと上記硬化剤中のポリオールとの反応を迅速に進行させることができる。その結果、上記主剤と上記硬化剤との混合物を室温環境下において短時間で硬化させることができる。
また、上記硬化性組成物は、上記主剤と上記硬化剤との混合物を硬化させる際に、アミン系触媒を含む従来のウレタン樹脂のように混合物を加温する必要がない。それ故、例えば、電子デバイスにおける上記電子部品を被覆する封止部や、上記ケースと上記蓋部とを接着する接着部に上記硬化性組成物を適用することにより、上記電子デバイスを加温することなく上記硬化性組成物を硬化させることができる。また、上記封止部や上記接着部を上記硬化物から構成することにより、上記電子部品を水分や湿気から保護することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電子部品が封止部により被覆された電子デバイスの要部を示す断面図である。 実施形態2における、ケースと蓋部との間に接着部が介在している電子デバイスの要部を示す断面図である。
参考形態
上記硬化性組成物の参考形態を以下に説明する。
参考形態に係る硬化性組成物は、ポリオールを含む主剤と、イソシアネートを含み、上記主剤とは別体に構成された硬化剤とを有している。そして、上記主剤及び上記硬化剤の少なくとも一方に、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類が含まれている。
参考形態において、主剤に含まれるポリオールとしては、2液混合型のウレタン樹脂に用いられる公知のポリオールを用いることができる。例えば、ポリオールとしては、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール等のゴム系ポリオール;ポリカプロラクトン、ヒマシ油等のポリエステルポリオール;ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオール;ポリカーボネートジオール等の炭化水素系ポリオールを用いることができる。主剤は、ポリオールから選択される1種の化合物を含んでいてもよく、2種以上の化合物を含んでいてもよい。
硬化剤に含まれるイソシアネートとしては、2液混合型のウレタン樹脂に用いられる公知のイソシアネートを用いることができる。例えば、イソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート(TDI)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等の芳香族ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)やイソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族ジイソシアネート;ポリイソシアネート等を用いることができる。硬化剤は、イソシアネートから選択される1種の化合物を含んでいてもよく、2種以上の化合物を含んでいてもよい。
硬化剤組成物中のイソシアネートの含有量は、ポリオールの水酸基価及びイソシアネート中のイソシアネート基含有率に応じて適宜設定することができる。
Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類は、主剤及び硬化剤の少なくとも一方に含まれている。例えば、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類の全てが主剤に含まれていてもよく、硬化剤に含まれていてもよい。また、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類のうちいずれか1種または2種が主剤に含まれており、残りのものが硬化剤に含まれていてもよい。
Bi系触媒は、主剤に含まれていてもよく、硬化剤に含まれていてもよい。また、主剤と硬化剤との両方にBi系触媒が含まれていてもよい。保管中にイソシアネートと水分等とが反応することを抑制する観点から、Bi系触媒は主剤に含まれていることが好ましい。
Bi系触媒の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上であることが好ましい。この場合には、ポリオールとイソシアネートとの反応をより加速することができる。その結果、主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させることができる。主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させる観点からは、Bi系触媒の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.07g以上であることがより好ましく、0.10g以上であることが更に好ましい。
また、Bi系触媒の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり10.0g以下であることがより好ましい。この場合には、Bi系触媒の含有量が増加することによるコストの増大を回避しつつ、ポリオールとイソシアネートとの反応を加速する効果を得ることができる。同様の観点から、Bi系触媒の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり5.0g以下であることが更に好ましく、3.0g以下であることが更に好ましく、2.0g以下であることが特に好ましい。
Bi系触媒としては、ウレタン樹脂用触媒として公知のBi含有化合物を用いることができる。例えば、Bi系触媒としては、ハロゲン化ビスマス等の無機ビスマス;カルボン酸ビスマス塩等の有機ビスマス等を用いることができる。硬化性組成物は、Bi系触媒から選択される1種の化合物を含んでいてもよく、2種以上の化合物を含んでいてもよい。
ヒンダードアミンは、主剤に含まれていてもよく、硬化剤に含まれていてもよい。また、主剤と硬化剤との両方にヒンダードアミンが含まれていてもよい。
ヒンダードアミンの含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上であることが好ましい。この場合には、ポリオールとイソシアネートとの反応をより加速することができる。その結果、主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させることができる。主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させる観点からは、ヒンダードアミンの含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.07g以上であることがより好ましく、0.10g以上であることが更に好ましい。
また、ヒンダードアミンの含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり10.0g以下であることがより好ましい。この場合には、ヒンダードアミンの含有量が増加することによるコストの増大を回避しつつ、ポリオールとイソシアネートとの反応を加速する効果を得ることができる。同様の観点から、ヒンダードアミンの含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり5.0g以下であることが更に好ましく、3.0g以下であることが更に好ましく、2.0g以下であることが特に好ましい。
ヒンダードアミンとしては、分子構造中に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン環を有する化合物を用いることができる。例えば、ヒンダードアミンとしては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等を用いることができる。硬化性組成物は、ヒンダードアミンから選択される1種の化合物を含んでいてもよく、2種以上の化合物を含んでいてもよい。
フェノール類は、主剤に含まれていてもよく、硬化剤に含まれていてもよい。また、主剤と硬化剤との両方にフェノール類が含まれていてもよい。
フェノール類の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上であることが好ましい。この場合には、ポリオールとイソシアネートとの反応をより加速することができる。その結果、主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させることができる。主剤と硬化剤との混合物をより短時間で硬化させる観点からは、フェノール類の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.07g以上であることがより好ましく、0.10g以上であることが更に好ましい。
また、フェノール類の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり10.0g以下であることがより好ましい。この場合には、フェノール類の含有量が増加することによるコストの増大を回避しつつ、ポリオールとイソシアネートとの反応を加速する効果を得ることができる。同様の観点から、フェノール類の含有量は、ポリオールの水酸基価とポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり5.0g以下であることが更に好ましく、3.0g以下であることが更に好ましく、2.0g以下であることが特に好ましい。
フェノール類としては、分子構造中にフェノール性水酸基を有する化合物を用いることができる。例えば、フェノール類としては、フェノール、クレゾール、ナフトール等の1価フェノール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール基を有するフェノール類;6,6’−ジ−tert−ブチル−4,4’−ブチリデンジ−m−クレゾール等を用いることができる。硬化性組成物は、フェノール類から選択される1種の化合物を含んでいてもよく、2種以上の化合物を含んでいてもよい。
また、上記硬化性組成物は、ポリオールとイソシアネートとの反応を加速する効果を損なわない範囲で、ウレタン樹脂に一般的に用いられる添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、耐熱剤、酸化防止剤、難燃剤、鎖延長剤、充填剤、顔料等を使用することができる。これらの添加剤は、主剤に添加してもよく、硬化剤に添加してもよい。また、これらの添加剤を主剤及び硬化剤の両方に添加することもできる。
参考形態に係る硬化性組成物は、主剤及び硬化剤のうち少なくとも一方に、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類を含有している。そのため、主剤と硬化剤とを混合することにより、両者の混合物中にBi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類を共存させることができる。そして、これらの化合物が共存することにより、主剤中のイソシアネートと硬化剤中のポリオールとの反応を迅速に進行させることができる。その結果、主剤と硬化剤との混合物を室温環境下において短時間で硬化させることができる。
実施形態1
本実施形態においては、参考形態に係る硬化性組成物が注型材として用いられている電子デバイスの実施形態を説明する。
本実施形態に係る電子デバイス1は、図1に示すように、電子部品2と、電子部品2を被覆している封止部3とを有している。封止部3は、上記硬化性組成物の硬化物より構成されている。
図1に示すように、本実施形態の電子デバイス1における電子部品2及び封止部3は、略直方体状を呈し、その一面が開口したケース4内に収容されている。電子部品2は、ケース4内に収容されている。また、ケース4内には封止部3が充填されており、電子部品2の全面が封止部3により被覆されている。
本実施形態の電子デバイス1は、例えば以下のようにして作製することができる。まず、ケース4内に電子部品2を収容した後、ケース4内に主剤と硬化剤とを混合しつつ注入する。電子部品2の全面が主剤と硬化剤との混合物により被覆された後、混合物の注入を停止する。その後、ケース4を室温環境下で静置することにより、混合物を硬化させて封止部3を形成することができる。
電子部品2としては、具体的には、自動車用の電子制御ユニットとして構成された電子回路などを用いることができる。この種の電子制御ユニットは、例えば、電流センサー、ソナーセンサー、ドア施錠装置及びエアバッグ等の種々の装置と接続され、これらの装置を制御することができるように構成されている。
本実施形態の電子デバイス1においては、封止部3に上記硬化性組成物が適用されているため、電子デバイス1を加温することなく封止部3を形成することができる。
また、封止部3は、上記硬化性組成物の硬化物から構成されているため、封止部3内への水分や湿気等の浸透を抑制することができる。それ故、電子デバイス1は、電子部品2を水分や湿気から保護することができる。
(実施形態2)
本実施形態においては、参考形態に係る硬化性組成物が接着剤として用いられている電子デバイス102の実施形態を説明する。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の参考形態及び実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の参考形態及び実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態の電子デバイス102は、電子部品2と、電子部品2を保持するケース402と、電子部品2を覆う蓋部5と、ケース4と蓋部5との間に介在し、両者を接着する接着部6とを有している。そして、接着部6は、上記硬化性組成物の硬化物より構成されている。
本実施形態における電子部品2は、図2に示すように、一面が開口した箱状を呈するケース402に収容されている。電子部品2としては、実施形態と同様に、自動車用の電子制御ユニットとして構成された電子回路などを用いることができる。
ケース402は、開口端縁から外方に向かって延出したフランジ部41を有している。蓋部5は、フランジ部41及びケース4の開口端面を覆うように配置されている。そして、フランジ部41と蓋部5との間には、フランジ部41の全周に亘って配置された接着部6が介在している。
本実施形態の電子デバイス102は、例えば以下のようにして作製することができる。まず、ケース402内に電子部品2を配置した後、フランジ部41の全周に亘って主剤と硬化剤との混合物を塗布する。そして、混合物が硬化する前に蓋部5をケース402上に載置し、室温環境下でケース402及び蓋部5を静置する。これにより、混合物を硬化させて接着部6を形成するとともに、ケース402と蓋部5とを接着することができる。
本実施形態の電子デバイス102においては、接着部6に上記硬化性組成物が適用されているため、電子デバイス102を加温することなく接着部6を形成するとともにケース402と蓋部5とを接着することができる。
また、接着部6は、上記硬化性組成物の硬化物から構成されているため、ケース402と蓋部5との間からケース402の内側への水分の浸透を抑制することができる。それ故、電子デバイス102は、電子部品2を水分や湿気から保護することができる。
(実験例)
本例は、硬化性組成物の組成を種々変更した例である。本例の硬化性組成物に用いた具体的な材料は以下の通りである。
[ポリオール]
・A1:ヒマシ油系ポリオール(伊藤製油株式会社製「URIC H−57」)
・A2:ポリブタジエンポリオール(出光興産株式会社製「Poly bd(登録商標) R−15HT」)
[触媒]
・B1:無機ビスマス(日東化成株式会社製「ネオスタン(登録商標) U−600」)
・B2:アミン系触媒(四国化成工業株式会社製「キュアゾール(登録商標) 2MZ−H」)
[ヒンダードアミン]
・C1:ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(城北化学工業株式会社製「JF−95」)
・C2:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(城北化学工業株式会社製「JF−90」)
[フェノール類]
・D1:2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(城北化学工業株式会社製「JF−77」)
・D2:2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(城北化学工業株式会社製「JF−79」)
・D3:6,6’−ジ−tert−ブチル−4,4’−ブチリデンジ−m−クレゾール(株式会社ADEKA製「アデカスタブ(登録商標) AO−40」)
[イソシアネート]
・E1:クルードMDI(住化コベストロウレタン株式会社製「44V−10」)
本例においては、まず、表1〜表3に示す割合でポリオール、ヒンダードアミン、フェノール類及び触媒を混合して主剤を調製した。次いで、イソシアネートE1から構成された硬化剤を主剤に混合した。そして、主剤と硬化剤との混合物のタックフリータイムを計測した。なお、タックフリータイムは、硬化剤を混合してから、混合物の表面を指で触れたときに指に混合物が付着しなくなるまでの時間とした。また、本例における全ての実験操作は、20〜25℃に制御された実験室内で行った。
表1〜表3に、各混合物のタックフリータイムを示す。
Figure 0006750236
Figure 0006750236
Figure 0006750236
表1〜表3より知られるように、Bi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類を含有する試験例2〜19は、Bi系触媒のみを含む試験例1や、フェノール類のみを含む試験例24、ヒンダードアミン及びフェノール類を含む試験例25に比べてタックフリータイムが大幅に短縮された。また、試験例2〜19は、アミン系触媒を用いた試験例21〜23及び試験例26よりも短いタックフリータイムを有していた。
これらの結果から、主剤と硬化剤との混合物中にBi系触媒、ヒンダードアミン及びフェノール類を共存させることにより、主剤と硬化剤との混合物を室温環境下において短時間で硬化させることができることが理解できる。
(その他の実施形態)
本発明に係る硬化性組成物及び電子デバイスは、上記参考形態、各実施形態及び実験例の態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、実施形態においては、電子部品2の全面が封止部3により被覆された例を示したが、電子部品2の一部が封止部3により被覆されていてもよい。具体的には、例えば電子部品2が電子回路である場合、回路基板に搭載された半導体素子等の水分や湿気から保護する必要がある部分が封止部3により被覆され、その他の部分においては電子部品2が露出していてもよい。
また、実施形態の電子デバイス1において、ケース4の開口面を蓋部5で覆うことも可能である。さらに、この場合において、上記硬化性組成物を用いてケース4と蓋部5とを接着することもできる。
1、102 電子デバイス
2 電子部品
3 封止部
4、402 ケース
5 蓋部
6 接着部

Claims (8)

  1. 電子部品(2)と、
    該電子部品を被覆している封止部(3)とを有しており、
    該封止部は、ポリオールを含む主剤と、ジイソシアネート及びポリイソシアネートからなる群より選択される1種または2種以上のイソシアネートを含む硬化剤とを混合してなり、上記主剤及び上記硬化剤のうち少なくとも一方にBi系触媒、ヒンダードアミン及び分子構造中にフェノール性水酸基を有する化合物であるフェノール類が含まれている硬化性組成物の硬化物より構成されている、電子デバイス(1)。
  2. 上記Bi系触媒の含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 上記ヒンダードアミンの含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. 上記フェノール類の含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 電子部品(2)と、
    該電子部品を保持するケース(402)と、
    上記電子部品を覆う蓋部(5)と、
    上記ケースと上記蓋部との間に介在し、両者を接着する接着部(6)とを有しており、
    該接着部は、ポリオールを含む主剤と、ジイソシアネート及びポリイソシアネートからなる群より選択される1種または2種以上のイソシアネートを含む硬化剤とを混合してなり、上記主剤及び上記硬化剤のうち少なくとも一方にBi系触媒、ヒンダードアミン及び分子構造中にフェノール性水酸基を有する化合物であるフェノール類が含まれている硬化性組成物の硬化物より構成されている、電子デバイス(102)。
  6. 上記Bi系触媒の含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項5に記載の電子デバイス。
  7. 上記ヒンダードアミンの含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項5または6に記載の電子デバイス。
  8. 上記フェノール類の含有量は、上記ポリオールの水酸基価と上記ポリオールの含有量との積1000mgKOHあたり0.05g以上である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の電子デバイス。
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