JP6749704B2 - 健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラム - Google Patents

健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラムに関し、特に、便器に設置して排尿を解析し、疾病を推測する健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラムに関する。
近年の健康志向の高まりを受けて、従来から、尿の状態(量や成分)を分析して健康状態をモニタリングし、アドバイスするサービスが多く存在する。身体の異常がある場合は、尿の状態も変化しやすく、身体の異常を発見するには、尿の状態を日頃からモニタリングすることが効果的である。
このような尿の分析技術として、例えば、特許文献1には、実測された人の1回の尿中における特定成分の濃度と、実測された1日の全尿中における特定成分の濃度との間の相関関係を表すデータを記憶しており、当該相関関係を用いて被測定者の1日の全尿中における特定成分の濃度を換算して求め、当該求めた濃度より被測定者の1日の全尿中における特定成分の排泄量を算出する排尿情報測定装置が開示されている。
また、特許文献2には、尿を貯える便器のボウルと、当該ボウルに蓄えられた尿の体積や重量を計測する尿データ計測手段によって、排尿量、尿流率を算出する排尿情報測定装置が開示されている。特許文献2記載の排尿測定装置は、排尿開始時又は排尿終了時の各水位もしくは水位変化率によって排尿量及び尿流率を算出し、当該算出したデータに所定の振動モデルを適用してパーティクルフィルタによって処理することによって排尿情報を算出するものである。
特開2013−36817号公報 特開2013−90748号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、大きく筐体とセンサ部から構成され、被測定者等の手で筐体を把持してセンサ部に被測定者が排泄した尿を振りかけなければならず、使い勝手が必ずしも十分ではない。
また、特許文献2記載の発明においても、便器のボウルに蓄えられた尿の体積や重量を計測する手段として、ボウル内の溜水の水位データを用いていたり、下水配管の下水圧測定を用いていたりと便器を構成する要素を使用しているため、既設の便器への適用が不可能であった。したがって、特許文献2に記載の排尿情報測定装置においては、汎用性に乏しく、使い勝手が必ずしも十分ではない。
そこで、本発明は、尿成分分析等の排尿の解析及び当該解析結果に基づく疾病の推測にあたって、簡易的で使い勝手の良い健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施態様に係る、便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリングシステムは、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納する格納部と、格納部から取り出したフィルムを、排尿が流れ込んだ便器の溜水中に浸漬させる移送部と、溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影部と、撮影情報に基づいて排尿の尿成分を分析する分析部と、分析部による分析結果に基づいて疾病を推測する推測部と、を備え、移送部は、フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、連結軸を介して上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、連結軸を介して下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、を備え、上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、又は、下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、挟持部の開閉部を開閉し、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、及び、下側用ロッドの相対位置を変化させずに、第1移動用ロッド、第2移動用ロッド、上側用ロッド、及び、下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、挟持部の位置を変化させる。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、移送部は、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド及び下側用ロッドの長さ方向の相対位置を変化させることによって、挟持部を、連結軸を回転軸として回転させる。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、移送部において、収容部は、挟持部によって挟持されたフィルムを溜水に浸漬させた場合に、当該挟持部から所定の長さ離間する位置に配置される。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、移送部は、格納部からフィルムを取り出し可能な位置であって、挟持部で挟持したフィルムを撮影部によって撮影可能な位置に配置される。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムは、便器の照度を測定する照度センサ部をさらに備え、分析部は、便器の照度に関する照度情報に基づいて撮影情報を補正し、当該補正された撮影情報に基づいて、排尿の尿成分を分析する。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、格納部は、フィルムを積層して格納するものであって、開口部と、開口部からフィルムを押し出す押出部と、開口部を塞ぐ蓋部と、押出部及び蓋部を駆動する駆動部とを備え、駆動部は、押出部によりフィルムを押し出す際に、開口部が開口するように蓋部を駆動する。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、格納部は、フィルムを積層して格納するものであって、開口部と、開口部からフィルムを押し出す押出部とを備え、格納部は、フィルムと共に、除湿剤又は除湿モジュールのいずれかを少なくとも含む除湿機構がさらに格納される。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムは、便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報を測定する測定部と、便器のボウルの形状情報、溜水の水量情報、及び、測定部の周囲環境に関する環境情報を取得する取得部と、測定部によって測定された流体情報と、形状情報、水量情報、及び、環境情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、流体をモデル化した流体モデルを解析することによって排尿を解析する解析部と、をさらに備え、分析部は、解析部による解析の結果得られる排尿情報と、流体情報とに基づいて、撮影情報を補正し、当該補正された撮影情報に基づいて、排尿の尿成分を分析する。
さらに、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムにおいて、推測部は、撮影情報から特徴ベクトルを作成し、作成された特徴ベクトルを訓練データにより識別し、識別された特徴ベクトルに基づいて、疾病を推測する。
さらに、本発明の一実施態様に係る便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリング方法は、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納部に格納する格納ステップと、格納部から取り出したフィルムを、移送部によって、排尿が流れ込んだ便器の溜水中に浸漬させる移送ステップと、溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影ステップと、撮影情報に基づいて排尿の尿成分を分析する分析ステップと、分析ステップによる分析結果に基づいて疾病を推測する推測ステップと、を含み、移送部は、フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、連結軸を介して上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、連結軸を介して下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、移動用駆動部、上側用駆動部及び下側用駆動部を収容する収容部と、を備え、上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、移送ステップにおいて、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、又は、下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、挟持部の開閉部を開閉し、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、及び、下側用ロッドの相対位置を変化させずに、第1移動用ロッド、第2移動用ロッド、上側用ロッド、及び、下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、挟持部の位置を変化させる。
本発明の一実施態様に係る、便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリングシステムを制御するプログラムは、コンピュータに、移送部に、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納する格納部からフィルムを取り出させ、当該フィルムを排尿が流れ込んだ便器の溜水中に浸漬させる移送機能と、溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影機能と、撮影情報に基づいて排尿の尿成分を分析する分析機能と、分析機能による分析結果に基づいて疾病を推測する推測機能と、を実現させ、移送部は、フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、連結軸を介して上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、連結軸を介して下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、移動用駆動部、上側用駆動部及び下側用駆動部を収容する収容部と、を備え、上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、コンピュータは、移送部に、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、又は、下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、挟持部の開閉部を開閉させ、第1及び第2移動用ロッドに対する、上側用ロッド、及び、下側用ロッドの相対位置を変化させずに、第1移動用ロッド、第2移動用ロッド、上側用ロッド、及び、下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、挟持部の位置を変化させる。
本発明の一実施態様によれば、被測定者は、便器において通常どおり排泄するだけで尿成分を測定できるため、装置に排尿を振りかけることで測定するよりも簡易的に、また、衛生的に測定することができ、使い勝手を向上できる。
また、本発明の一実施態様では、流体シミュレーションにより流体の動きを解析して尿量を解析しているため、排尿が溜水によりどの程度希釈されたかを考慮することができ、精度よく分析することができる。
本発明の一実施態様によれば、排尿情報の解析及び疾病の推測にあたって、簡易性及び使い勝手を向上できる。
本発明の一実施態様による健康モニタリングシステム構成の一例を示す図である。 本発明の一実施態様による健康モニタリングシステムの使用例を説明する概略図である。 本発明の一実施態様による健康モニタリングシステムの一例を示すブロック図である。 本発明の一実施態様による移送部の概略図であって、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図、(c)は内部構造の概略図である。 本発明の一実施態様による移送部の駆動を説明する概略図であって、(a)は挟持部が上がった状態、(b)は挟持部が下がった状態を示す図である。 本発明の一実施態様による移送部において、挟持部の開閉と各ロッドの位置関係とを説明する概略図である。 本発明の一実施態様による格納部の概略図であって、(a)は斜視図、(b)は側面から見た透視図である。 本発明の一実施態様による移送部と格納部との動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施態様によるフィルムの構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施態様による健康モニタリングシステムにおいて用いられるDBの構成例である。 本発明の一実施態様による健康モニタリングシステムにおいて用いられる、測定・分析結果と疾病等の情報との対応付けを示すDBの一例である。 本発明の一実施態様による健康モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら説明する。
まず、健康モニタリングシステムの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る健康モニタリングシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、健康モニタリングシステム500は、便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリングシステムであって、サーバ100、主に便器に設置される測定装置200、ユーザ端末300を含む。サーバ100は、ネットワーク400を介して測定装置200及びユーザ端末300と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするためにサーバ100、測定装置200及びユーザ端末300は各々1台だけ示してあるが、これ以上存在してもよいことは言うまでもない。また、ユーザ端末300の具体的な機器は、図のようなスマートフォンに限定されず、例えば、携帯端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、その他の電子機器であってもよい。
詳細は後述するが、図1に示すように、健康モニタリングシステム500は、測定装置200を既設の便器等に設置し、被検出成分と呈色反応するフィルムを排尿中に浸漬させることで、尿成分を分析する(例えば、バイオアッセイ法)。また、分析結果に基づき、使用者の疾病を推測する。さらに、測定装置200において、便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報を測定し、サーバ100において、当該測定された流体情報に基づいて、流体が流れる領域をモデル化した流体モデルを解析することで排尿を解析し、解析された排尿の排尿情報に基づいて、フィルムによる分析結果の精度を上げることができる。なお、「流体情報」とは、流体解析に必要な情報をいい、便器のボウルの形状に関する形状情報、便器のボウル内の溜水及び当該溜水に便器の使用者の排尿を含んだ水(以降、「排尿含有水」という)の水量情報、水温情報、環境情報等から構成される。ここで、「環境情報」とは、溜水中の洗剤等や成分等のトイレ環境に関する情報を指す。また、「排尿情報」とは、使用者の排尿に関する種々の情報をいい、排尿の尿量、尿温、尿成分等を含んで構成される。ここで、測定装置200は、図のように既設の便器に後付けで設置されてもよいし、予め便器に組込まれる形で、一体型として設けられても良い。
図2は、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステムの使用例を説明する概略図である。図2の例では、測定装置200を洋式便器600に設置した場合を示してあるが、便器の形式は、洋式便器に限定されず、和式便器等でも、洗浄・排水用の溜水のある便器であればどの様な形式の便器に用いてもよい。なお、測定装置200の符号については、図3を用いて後述する。ユーザ端末300は、本発明の一実施形態による健康モニタリングシステム500によって提供されるアプリケーション(以降、「ヘルスモニタリングアプリ」という)を搭載している。当該ヘルスモニタリングアプリによって、ユーザ端末300では、図2に示すような健康状態のモニタリング結果(排尿の分析結果、推測結果含む。詳細は後述する。)が表示されるため、ユーザは、自身の健康状態をチェックすることができる。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施態様に係る健康モニタリングシステム500は、測定装置200を便器等に設置することで簡易に実現できる。従って、例えば、自宅又は仕事場に居ながら、かつ、使用者は通常の排尿行為を行うだけで、疾病の兆候や疾病であることを判定することができるため、簡易的で使い勝手がよく、持続可能性の高い健康モニタリングサービスを提供することができる。さらに、健康モニタリングシステム500は、自宅や仕事場への適用に限定されず、介護施設や病院においても患者の健康管理に利用することもでき、当該施設の運営側のリスク軽減を図ることもできる。以上が、健康モニタリングシステム500の概要である。
図3は、本発明の一実施形態に係る健康モニタリングシステムの一例を示すブロック図である。図に示すように、本発明の一実施形態に係る健康モニタリングシステム500は、サーバ100、測定装置200及びユーザ端末300を含む。なお、図1及び図3では、クラウドコンピューティング形式を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されず、例えば、測定装置200単体、又は、測定装置200及びユーザ端末300のみで健康モニタリングシステム500を構成してもよい。すなわち、各部の配置においては、各機器の動作環境及び状況等に応じて、サーバ100、測定装置200、ユーザ端末300間で適宜変更してもよい。例えば、サーバ100の解析部121、分析部122、推測部124、生成部125は、測定装置200の制御部230に配置してもよいし、ユーザ端末300の制御部320に配置してもよい。
詳細は後述するが、各部の機能を簡単に説明する。まず、測定装置200について説明する。図3に示すように、測定装置200は、測定部210、ユーザ識別部220、制御部230、通信部240、記憶部250、移送部260、格納部270、撮影部280及び照度センサ部290を含んで構成される。
なお、測定装置200は、各部を複数の機器に配置することができる。例えば、図2に示すように、測定部210を測定対象内に配置し、一方、ユーザ識別部220、制御部230、通信部240、記憶部250を別の機器にまとめて配置することができる。また、排尿の分析に用いられるフィルムを格納した格納部270、フィルムを挟持して移動させる移送部260は、便器の使用者の邪魔にならない場所(図2の例では、タンクの正面)に設置することができ、図示しない撮影部280及び照度センサ部290は、移送部260によってフィルムを移動可能な範囲に設置することができる。なお、移送部260や格納部270は、図2のように一体型である必要はなく、別個に又は一体で、壁面やタンクの上面に設置するか、若しくは自立型の機器として、便器の近傍等に設置してもよい。これにより、測定部210のみ配置した機器を便器のボウル内等に設置し、それ以外の機器は通信が問題ない範囲で適宜設置すればよく、便器の形状に対して汎用性を持たせた機器構成とすることができる。
また、ユーザ識別部220が配置される機器は、使用者の保有するユーザ端末300の出力するQRコード情報やICカードが出力する情報を当該機器が読み取れるよう、ユーザ端末300等がかざせる位置に配置できる機器としてもよい。これにより、使用者が使用ごとに測定装置200にユーザ識別情報を使用都度入力することなく、使用者を識別した上で測定することができる。
測定部210は、便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報の一部を測定する。ユーザ識別部220は、健康モニタリングシステム500によって健康状態をモニタリングする対象である便器の使用者を識別する機能を有する。
制御部230は、測定装置200の各部を制御する機能を有するプロセッサである。なお、制御部230は、使用者が排尿に係る各測定の開始を手動で選択可能な、例えばボタン、ハンドル、赤外線センサ等の入力手段を制御することもできる(不図示)。制御部230は、当該入力手段にて測定開始の指示が入力されたことを、測定部210に伝達する。
通信部240は、受信部241及び送信部242を備え、ネットワーク400を介して、サーバ100及び各ユーザ端末300との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線(例えば、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、BLE(Bluetooth Low Energy)、ZigBeeなどの通信方式)のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
受信部241は、ネットワーク400を介して、制御部230の制御に従って、各サーバ100及び各ユーザ端末300から制御データ等を受信し、当該制御データ等を制御部230に伝達する機能を有する。具体的には、受信部241は、サーバ100からユーザ識別部220の制御のための使用者情報(例えば、ID情報など)、測定部210による測定、撮影部280による撮影、ユーザ識別部220による識別に必要な動的パラメータデータ等を受信し、制御部230に伝達する。
送信部242は、ネットワーク400を介して、制御部230の制御に従って、サーバ100及び各ユーザ端末300に測定データ等を送信する機能を有する。具体的には、例えば、送信部242は、水温情報、電圧情報、環境情報、ユーザ識別情報(計測情報含む)、照度情報及び撮影情報を、サーバ100又は各ユーザ端末300に送信する。
記憶部250は、測定装置200が動作するうえで必要とする各種プログラム、データ及びパラメータを記憶する機能を有する。具体的には、例えば、記憶部250は、使用者情報及び測定部210、ユーザ識別部220、制御部230及び通信部240の動作に必要なパラメータを記憶する。記憶部250は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ(SD(Secure Digital)メモリーカード)等各種の記録媒体により実現される。
格納部270は、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納する。なお、フィルムの構成については後述する。移送部260は、格納部270からフィルムを取り出し、当該取り出したフィルムを、排尿が流れ込んだ便器の溜水中に浸漬させる。撮影部280は、溜水中に浸漬させたフィルムを撮影し、当該フィルムに関する撮影情報を生成する。照度センサ部290は、撮影部280が撮影するフィルム面の照度(明るさ)を測定する。以上が、測定装置200の概略構成である。
次に、サーバ100について説明する。サーバ100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130を含んで構成される。なお、サーバ100は多段構成とすることができ、例えば、測定装置200を設置する施設内に配置するサーバ(中継サーバ)と、複数の施設を含む特定のエリア又は全てのエリアを包括するサーバとから構成してもよい。なお、中継サーバの送信タイミングとしては、(1)周期的に(例えば、サーバ100の記憶部130のキャパシティ等を考慮して定めた一定時間ごとに)、(2)測定装置200の記憶部250の記憶容量に閾値を設定して、当該閾値に達した際などとしてもよい。
通信部110は、受信部111及び送信部112を備え、ネットワーク400を介して、測定装置200及びユーザ端末300との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。ネットワーク400は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LANs(Local Area Networks)、WANs(Wide Area Networks)、MANs(Metropolitan Area Networks)、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)などのネットワークや、無線LANs、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信などのなどのネットワークであり、有線・無線を問わず、サーバ100や測定装置200が互いに通信可能であれば、どのようなネットワークであってもよい。
受信部111は、ネットワーク400を介して、制御部120の制御に従って、各測定装置200及び各ユーザ端末300から測定データ等を受信し、当該測定データを制御部120に伝達する機能を有する。また、受信部(取得部)111は、便器のボウルの形状情報、溜水の水量情報、及び、測定部210の周囲環境に関する環境情報を、測定装置200から取得する。なお、便器のボウルの形状情報については、予め記憶部130に記憶されていても、サーバ100とは異なる、図示しないデータサーバ等に記憶され、それらから取得してもよい。より具体的には、受信部111は、測定装置200から送信される、排尿含有水の水温情報、排尿含有水に浸漬された電極間の電位差による電圧情報、使用者を識別するユーザ識別情報、便器の照度情報、撮影部280によって撮影された、呈色反応後のフィルムを撮影した撮影情報等を受信する。
送信部112は、ネットワーク400を介して、制御部120の制御に従って、各測定装置200に制御データ等、各ユーザ端末300にモニタリング結果(分析結果、推測結果等)に関するデータ等を送信する機能を有する。具体的には、例えば、送信部112は、測定装置200に、ユーザ識別部220の制御に用いられる使用者情報(例えば、ID情報など)、測定部210による測定、撮影部280による撮影、ユーザ識別部220による使用者の識別に必要な動的パラメータデータ等を送信する。また、送信部112は、ユーザ端末300に、分析部122によって分析された尿成分に係る分析結果、推測部124によって推測された疾病の陽性及び陰性に係る推測結果等のモニタリング結果を表示するための表示データを送信する。
制御部120は、サーバ100の各部を制御する機能を有するプロセッサであって、解析部121、分析部122、推測部124及び生成部125を含んで構成される。解析部121は、測定装置200の測定部210によって測定された流体情報と、便器のボウルの形状情報、溜水の水量情報、及び、測定部210の周囲環境に関する環境情報の少なくともいずれか1つに基づいて、流体をモデル化した流体モデルを解析することで、排尿を解析する。分析部122は、測定装置200から送信された撮影情報に基づいて、排尿の尿成分を分析する。また、分析部122は補正部123を備え、解析部121による解析の結果得られる排尿情報と、流体情報とに基づいて、撮影情報を補正し、当該補正された撮影情報に基づいて、排尿の尿成分を分析する。推測部124は、分析部122による分析結果に基づいて、疾病を推測する。また、推測部124は、撮影情報から特徴ベクトルを作成し、作成された特徴ベクトルを訓練データにより識別し、識別された特徴ベクトルに基づいて、疾病を推測する。
また、生成部125は、分析部122による分析結果及び推測部124による推測結果の少なくともいずれか1つに基づき、ユーザ端末300の表示部330にテキスト、表又はグラフで、当該分析結果や推測結果を表示するための表示データを生成する。送信部112は、当該生成された表示データを、ユーザ端末300へ送信する。なお、当該表示データは、後述するユーザ端末300にて生成されてもよい。その場合、送信部112からユーザ端末300へは、分析結果や推測結果に関する情報が送信される。
記憶部130は、サーバ100が動作するうえで必要とする各種プログラム、データ及びパラメータを記憶する機能を有する。具体的には、例えば、記憶部130は、流体情報(便器のボウルの形状情報、便器の溜水の水量情報、環境情報)、撮影情報、重量情報、照度情報、ユーザ識別情報等の解析や分析等に必要な情報、通信部110、制御部120及び記憶部130の動作に必要なパラメータ、測定結果、分析結果、推測結果等を、各種データベース(以降、「DB」という)に保存して記憶する。
なお、データの記憶、管理方法は、DBに限らず、定義ファイル、パラメータファイル、テンポラリファイルなどの各種設定ファイル(以降、「設定ファイル」という)に保存して記憶してもよい。記憶部130は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ(SD(Secure Digital)メモリーカード)等各種の記録媒体により実現される。なお、各種DBについては、図11に示すものを用いて後述する。以上が、サーバ100の構成である。
次にユーザ端末300の構成について説明する。図3に示すように、ユーザ端末300は、通信部310、制御部320、表示部330、記憶部340を含んで構成される。ユーザ端末300の各部はヘルスモニタリングアプリに含んで構成してもよいし、ユーザ端末300の回路に組み込んでもよい。
通信部310は、受信部311及び送信部312を備え、ネットワーク400を介して、サーバ100及び各測定装置200との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
受信部311は、ネットワーク400を介して、制御部320の制御に従って、各サーバ100及び各測定装置200から表示データ等を受信し、当該表示データ等を制御部320に伝達する機能を有する。受信部311は、具体的には、例えば、サーバ100から尿の分析結果を含む表示情報を受信する。なお制御部320は、ユーザ端末300の各部を制御する機能を有するプロセッサである。
送信部312は、ネットワーク400を介して、制御部320の制御に従って、サーバ100及び各測定装置200に、使用者が入力した各種入力情報、QRコード情報等のユーザ識別情報等を送信する機能を有する。
表示部330は、サーバ100又は測定装置200から受信した表示データ等を表示する機能を有する。具体的には、例えば、表示部330は、図3に示すように、測定した排尿に係る測定値及び正常か異常か等の測定結果、分析した尿成分に係る分析結果、推測された疾病の陽性か陰性か等の推測結果等のモニタリング結果を表す表示データを、テキスト、表又はグラフ等を用いて表示する。当該結果については、日単位、週単位、月単位等ユーザが指定した表示単位表示してもよい。また、表示部330は、使用者に対し入力手段を備えて、例えば、ユーザ識別情報(例えば、氏名、年齢、性別、身長、体重など)を入力させてもよい。なお、表示データは、サーバ100から送信された分析結果や推測結果に基づき、制御部320によって生成されてもよい。
記憶部340は、ユーザ端末300が動作するうえで必要とする各種プログラム、データ及びパラメータを記憶する機能を有する。具体的には、例えば、記憶部340は、ユーザ識別情報並びに通信部310、制御部320、表示部330及び記憶部340の動作に必要なパラメータを記憶する。記憶部250は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ(SD(Secure Digital)メモリーカード)等各種の記録媒体により実現される。以上が、ユーザ端末300の概要である。
次に、フィルムによる排尿の分析について詳述する。まず、フィルムを排尿含有水に浸漬させる機構である、移送部260について説明する。図4は、本発明の一実施態様による移送部260の概略図であって、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図、(c)は内部構造の概略図である。移送部260は、上側用ロッド261、下側用ロッド262、第1移動用ロッド263a、第2移動用ロッド263bを備える。図4に示すように、上側用ロッド261、下側用ロッド262、第1移動用ロッド263a、第2移動用ロッド263bは、長さ方向に略平行に位置する。さらに、移送部260は、挟持部264を備え、当該挟持部264は、連結軸265を介して一端を連結された上側挟持部材2611及び下側挟持部材2621の開閉部で、フィルタを挟持する。ここで、上側挟持部材2611及び下側挟持部材2621の、連結軸265によって連結されていない他端が、挟持部264の開閉部となる。なお、上側挟持部材2611及び下側挟持部材2621の形状は、図の例に限られるものではないが、図のように孔の多い構造とすることで、挟持部264自体の軽量化が可能である。
さらに、移送部260は、上側用駆動部2616、下側用駆動部2626、移動用駆動部2636を備える。上側用駆動部2616は、上側挟持部材2611が連結された上側用ロッド261を、当該上側用ロッド261の長さ方向に駆動する。下側用駆動部2626は、下側挟持部材2621が連結された下側用ロッド262を、当該下側用ロッド262の長さ方向に駆動する。また、移動用駆動部2636は、連結軸265を介して上側挟持部材2611に接続された第1移動用ロッド261と、連結軸265を介して下側挟持部材2621に接続された第2移動用ロッド263bとを、第1移動用ロッド263a及び第2移動用ロッド263bの長さ方向に駆動する。なお、各駆動部は、測定装置200の制御部230によって制御される。ここで、移送部260は、制御部230と有線で接続されて制御されてもよいし、図示しない受信部を備え、制御部230から無線で制御されてもよい。
上側用駆動部2616は、例えばステッピングモータ等で実現され、上側用ピニオン2615が接続されている。また、上側用ロッド261は例えばラックで実現される。上側用ピニオン2615は、上側用ロッド(ラック)261と噛み合っており、上側用駆動部2616が上側用ピニオン2615を回転させることで、上側用ロッド261を長さ方向に駆動させる。上側用ロッド261は、上側用ブラケット2612を介して上側挟持部材2611に接続されている。
下側用駆動部2626も、例えばステッピングモータ等で実現され、下側用ピニオン2625が接続されている。また、下側用ロッド262は例えばラックで実現される。下側用ピニオン2625は、下側用ロッド(ラック)262と噛み合っており、下側用駆動部2626が下側用ピニオン2625を回転させることで、下側用ロッド262を長さ方向に駆動させる。下側用ロッド262は、下側用ブラケット2622を介して下側挟持部材2621に接続されている。
移動用駆動部2636も同様に、例えばステッピングモータ等で実現され、第1移動用ピニオン2635a及び第2移動用ピニオン2635bが接続されている。第1移動用ロッド(ラック)263aは第1移動用ピニオン2635aと噛み合い、また、第2移動用ロッド(ラック)263bは第2移動用ピニオン2635bと噛み合っており、移動用駆動部2636が第1移動用ピニオン2635a及び第2移動用ピニオン2635bを回転させることで、第1移動用ロッド263a及び第2移動用ロッド263bを、長さ方向に移動させる。
上側用駆動部2616、下側用駆動部2626、移動用駆動部2636は、収容部267に収容されている。収容部267は、例えば蓋と本体とで構成される筐体で実現され、蓋と本体との間には、防水性を高めるために、オーリング等で密閉されるようにすることが好ましい。なお、その他のピニオン2613,2614,2623,2624,2633a,2633b,2634a,2634bは、収容部267を支え、移動時のガイドの役割を果たすピニオンである。
なお図4に示す状態が、挟持部264の初期位置となる。移送部260は、挟持部264以外を図示しないカバーで覆われており、ネジW1〜W4は、図示しないカバーを係止するものである。このカバーにより、防水性、防塵性を高めることができる。なお、移送部260の各部を構成する材質としては、プラスチックであって良い。この場合、移送部260全体の重量を軽量化でき、さらに、挟持部264の上下方向の駆動に用いる電力を削減できる。また、設置場所への負荷を低減でき、持ち運びも容易となる。
次に、移送部260の駆動方法について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の一実施態様による移送部260の駆動を説明する概略図であって、(a)は挟持部264が上がった状態、(b)は挟持部264が下がった状態を示す図である。図5(a)に示す初期状態から、上側用ロッド261、下側用ロッド262、第1移動用ロッド263a及び第2移動用ロッド263bの相対的な位置関係を維持するように、上側用駆動部2616、下側用駆動部2626及び移動用駆動部2636を駆動することで、図5(b)に示すように、挟持部264の形状を変化させないまま、挟持部264の位置を、ロッドの長さ方向に移動させることができる。
また、図6は、本発明の一実施態様による移送部260において、挟持部264の開閉と各ロッド261,262,263a,263bの位置関係とを説明する概略図である。図6では、各ロッドの相対的な位置関係と、挟持部264の状態との関係を模式的に示してある。まず、図6(a)の状態が初期状態であるとする。この状態から、図6(b)に示すように、上側用ロッド261を、その他のロッド262,263a,263bに対して下方向に移動させると、上側挟持部材2611が矢印方向に回転し、挟持部264が開く。また、図6(a)の初期状態から、図6(c)に示すように、下側用ロッド262を、その他のロッド261,263a,263bに対して下方向に移動させると、下側挟持部材2621が矢印方向に回転し、挟持部264が開く。さらに、図6(c)の初期状態から、図6(d)に示すように、第1及び第2移動用ロッド263a,263bを、その他のロッド261,262に対して下方向に移動させると、挟持部264全体が、連結軸を回転軸として回転する。
上述のように、本発明の一実施態様によれば、移送部260は、図5に示すように挟持部264の高さを変化させ、図6に示すようにフィルムを挟持、回転させることで、後述するフィルムを移動させる。この際、挟持部264の開閉や回転に、ロッドの位置関係を変化させるだけで良く、制御を簡易化することができる。なお、駆動によっては、挟持部264の位置を変化させながら、挟持部264を開閉させたり、回転させることも可能である。このため、フィルムの移送にかかる時間を短縮することができる。
さらに、移送部260は、上側用駆動部2616、下側用駆動部2626、移動用駆動部2636を備え、それら駆動部を収容する収容部267を備える。なお、収容部267は、挟持部264によって挟持されたフィルムを溜水に浸漬させた場合に、挟持部264から所定の長さ離間する位置に配置されることが好ましい。このように、各ロッドを駆動する駆動部を密接させて配置することで、移送部260そのものを小型化することができる。また、配線処理を簡易化することもできる。さらに、駆動部をまとめて収容部267に収容し、挟持部264を溜水に近づけた場合に、挟持部264と収容部267とを離間させることで、駆動部の防水性を高め、耐久性を向上させることができる。
なお例えば、挟持部264を開閉、回転させるために、挟持部264そのものにモータ等の駆動部を設けることも考えられる。しかしながら、挟持部264そのものにモータ等の駆動部を設ける場合、挟持部264の重量が増大し、駆動に負荷がかかる。さらに、挟持部264は溜水に近接する部分であるため、駆動部の防水性にも問題がある。これに対し、本発明によれば、挟持部264から駆動部を離間させるため、挟持部264の重量を軽量化して、駆動にかかる負荷を低減するとともに、駆動部が溜水に近付かないため、防水性への余計な対策を取らなくてもよい。そのため、製造にかかる費用や手間を軽減することができるという利点もある。
次に、格納部270について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の一実施態様による格納部の概略図であって、(a)は斜視図、(b)は側面から見た透視図である。格納部270は、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納し、本発明の一実施態様による健康モニタリングシステム500では、当該フィルムを、溜水又は排尿含有水に浸漬し、フィルムに載せた試薬の呈色反応から、尿成分を分析するものである。
図7に示すように、格納部270は、開口部271と、開口部271からフィルム90を押し出す押出部273と、開口部271を塞ぐ蓋部272と、押出部273及び蓋部272を駆動する駆動部(図示せず)を備える。なお駆動部は、格納部270の内部に設けられても良いし、外部に設けられても良い。また、格納部270及びそれらに含まれる各部材は、例えばプラスチック等で実現することができる。この場合、フィルム90の品質を維持するため、吸湿性の低い素材で実現することが好ましい。なお、格納部270の形状は一例であって、これに限られるものではない。
図7(b)に示すように、格納部270の内部には、複数のフィルム90が積層されて収容されている。押出部273は、フィルム90の厚み、幅程度の高さ、幅を有し、移動機構275上に設けられている。移動機構275としては種々の態様が考えられるが、例えば、ベルトコンベアによって実現してもよいし、バキュームの様な吸引力を利用した移動機構であってもよい。また、開口部271は、フィルム90の厚み、幅よりもやや大きく、フィルム90を1枚のみ取り出し可能な大きさであり、初期状態では、蓋部272によって蓋がされている。この蓋部272は、格納部270内のフィルム90の状態が、吸湿、塵等によって劣化することを防ぐために、開口部271を塞ぐものである。なお、図の例では、蓋部272が持ち上がるように設置されているが、下りるように設置されてもよいし、観音開きの態様で設置されてもよい。
押出部273を移動機構275によって移動させると、移動機構275と連動して蓋部272が軸276を回転軸として回転し、開口部271を露出させる。そして、押出部273によって、開口部271から、フィルム90が押し出される。なお、押出部273は、フィルム90全体を格納部270の外部に押し出してもよいし、その一部を押し出してもよい。例えば、押出部273は、格納部270の最下部に位置するフィルム90を、挟持部264が挟持可能な位置まで、格納部270の外部に押し出してもよい。
このように、格納部270は、複数のフィルムを積層し、排尿の測定時にのみ、フィルムが押し出される。従って、測定の都度フィルムを用意したりすることなく、簡易に測定することができる。また、蓋部272によって、開口部271は塞がれているため、フィルムの耐久性を損なうことなく、信頼度の高い測定結果を得ることができる。
押出部273は、フィルム90を押し出すと、初期状態の位置まで戻るように駆動される。押出部273が初期状態の位置まで戻ると、積層したフィルムが、押し出される位置にまで重力によって下がり、それにより、押出部273は、次のフィルム90を開口部271から押し出すことができる。なお、フィルム90は、自重によって、押し出される位置まで下がってもよいし、例えば、格納部270にバネ等の加重機構を設けて、フィルム90を押し出される位置にまで移動させてもよい。加重機構を設ける場合、格納部270を設置する際にフィルム90の方向を考慮しなくてもよいため、設置場所の自由度を上げることができる。
なお、格納部270の内部には、除湿剤又は除湿モジュールのいずれかを少なくとも含む除湿機構277がさらに格納される。これにより、フィルム90の耐久性、品質を維持することができる。なお、除湿機構277は、図7(b)に示すように、格納部270において、フィルム90の、開口部271が設けられた壁面に接しない側の除湿効果を高める空間に設けられることが好ましい。これは、フィルム90は、開口部271側を挟持部264によって挟持されるため、フィルム90における開口部271側は、多少の耐久性の劣化は許容できることによる。また、除湿機構277は、例えばメッシュ状等の通気性のよい構造で、フィルム90と区切られることが好ましい。
なお、除湿機構277によっては、蓋部272を設けなくてもフィルム90上の試薬の劣化を抑えることが可能である。これは例えば、格納部270の大きさや設置場所に応じて、格納可能な除湿機構277が異なってくるため、除湿機構277の性能によっては、蓋部272を設けなくてもよい場合もあることによる。蓋部272を設置しない場合、格納部277の構造がより簡易化し、製造が容易となる利点がある。
なお、除湿機構277は、フィルム90を使い切り、新たにフィルム90を補充する際に取り換える事が好ましい。又は、フィルム90を使い切った場合、格納部270全体を交換してもよい。これにより、除湿機構277の有効期間等をフィルムと分けて管理する必要がなく、よりサービスを運用しやすく、使い勝手の良い健康モニタリングシステムを提供することができる。
ここで、上述した、移送部260と格納部270とによる、フィルム90を用いた測定時の動作について、図8を用いて説明する。図8(a)に示すように、格納部270から、押出部273によってその一部又は全部が押し出されたフィルム90を、移送部260の挟持部264が挟持する。続いて、図8(b)に示すように、移送部260は、挟持部264を下方向に移動させ、フィルム90を、溜水又は排尿含有水に浸漬させる。移送部260は、当該フィルム90を溜水又は排尿含有水に浸漬させた状態で挟持部264を停止させ、当該フィルム90に載せた試薬を呈色反応させる。移送部260は、フィルム90に載せた試薬の呈色反応が完了すると、挟持部264を上方向に移動させる。その後、移送部260は、撮影部280によって反応後のフィルム90を撮影可能な位置まで、挟持部264を上方向に移動したり回転させたりする。すなわち、移送部260は、格納部270からフィルム90を取り出し可能な位置であって、挟持部264で挟持したフィルム90を撮影部280によって撮影可能な位置に配置されることが好ましい。その際、移送部260における各ロッドの長さを設計時に調節可能であるため、各部の配置や、設置可能な便器の種類に自由度をもたせることが出来る。また、既存の便器に後付けするのではなく、予め便器と一体で実現することも可能であるため、より省スペース化することができる。
なお、各ロッドの長さは同じである必要はない。例えば、設置場所が予め決定している場合や、便器と一体で作製される場合など、挟持部264の移動範囲や回転範囲が予め限られている場合も考えられ、その場合、挟持部264の移動範囲及び回転範囲に合わせて、各ロッドの長さを変更することもできる。
次に、フィルムによる分析について詳細に説明する。フィルム90は、試薬を添加できて尿中の特定成分を呈色反応させることができる材質であって、合成樹脂などの高分子成分から構成してもよいし、紙や布等の繊維質から構成してもよい。なお、当該フィルム90は透明または白色であることが好ましいが、この限りではない。また、フィルム90は、押出部273によって押し出されるものであるため、ある程度の剛性を持たせつつ、後述のように溜水内で溶解するよう、水溶性であることが好ましいが、使用環境によってはこの限りではない。
なお、アッセイ法として例えばイムノクロマト法を用いた場合、当該フィルム90は、サンプルパッド、コンジュゲートパッド、テストライン(検出ライン)、コントロールライン及びメンブレン及び吸収パッドなどを含んで構成されるが、この限りではない。
図9は、フィルム90と試薬70の構成の一例を模式的に示す図である。図9に示すように、フィルム90は、試薬70の表面の保護のためのトップフィルム60と試薬を載せるための(試薬の支持体とするための)支持体フィルム80を用いて、トップフィルム60と支持体フィルム80で試薬を挟んで、フィルム90を構成することができる。トップフィルム60は、(1)水溶性フィルムを用いて測定時にトップフィルム60を溶解させる、(2)トップフィルム60を剥がす機構を格納部270又は移送部260に組み込み、測定直前に剥がすことが考えられる。(1)又は(2)によって、測定直前まで試薬を保護し、試薬の劣化を防止することができる。また、トップフィルム60を用いずに、(3)フィルム90が格納された格納部270を、上述のように蓋部272等によって気密性の高い構造とすることで、当該フィルム90が測定直前まで触れる空気量を極力減らし、試薬の劣化を防止することもできる。
挟持部264は、撮影部280における試薬の呈色反応の撮影が完了した後、フィルム90を、溜水に落下する場所まで移動させてから解放する。そのため、フィルム90は、溜水又は排尿含有水内に落ち、水溶性であるフィルム90は、当該溜水又は排尿含有水に溶解する。また、フィルム90は、フラッシュした時(排尿等を水で流す便器の洗浄時)に、当該溜水又は排尿含有水とともに廃棄される。このように、フィルムは、測定の都度取り出され、溜水中に廃棄されるため、使用者や測定者の手間をかけることなく、衛生的かつ利便性の高い健康モニタリングシステムを提供することができる。または、測定後のフィルムを衛生的に格納可能なスペースを装置に設けても良い。
なお、本発明の一実施態様によれば、便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報に基づいて、排尿が解析され、解析された排尿の排尿情報に基づいて、フィルムによる分析結果の精度を上げることができる。以降、当該実施態様について説明する。
図3に示すように、測定装置200における測定部210は、電極部211及び温度測定部212を備え、例えば、図2に示すように、電極部211及び温度測定部212の一部が、便器のボウル内の溜水に浸るように設置される。
電極部211は、電解質である尿中の特定成分について、当該電解質による起電力(電位差、電圧値)、排尿含有水に浸漬した電極間を流れる電流値を、二以上の電極を使用して測定し、電圧情報を生成する機能を有する。なお「電圧情報」とは、電極部211の電極を用いて発生する尿中の特定成分(電解質)による起電力(電位差、電圧値)に係る情報をいう。具体的には、例えば、電極部211は、尿中の特定成分の濃度を測定するために、二以上の電極、電位差計、電流計から構成される。電極部211は、例えば、一つを参照電極とし、別の電極を作用電極とすることで、これらの電極を排尿含有水に浸漬し、排尿含有水の分析目的の尿成分の濃度(活量)に応答する作用電極と参照電極の起電力差を電位差計で測定する。電極部211による測定結果に基づいて電圧情報が生成され、当該生成された電圧情報は、送信部242からサーバ100に送信される。
なお、上記ではイオン選択性電極法を用いた例を示したが、酵素電極法(GOD(Glucose OxiDase))を用いてもよく、また、対極となる電極を追加して、三極による電極法を用いてもよい。これにより、生成した電圧情報に基づいて尿中の特定成分の濃度等を測ることができる。
温度測定部212は、便器のボウル内の溜水の温度、又は、排尿含有水の温度を測定して水温情報を生成する機能を有する。温度測定部212は、例えば、サーミスタ、発振器及びカウンターから構成され、サーミスタで温度変化による抵抗値の変化を出力し、当該抵抗値の変化を発振器によって周波数に変換し、当該周波数をカウンターが測定して、温度を測定する。当該水温情報は、送信部242からサーバ100に送信される。
サーバ100の解析部121は、前述したように、流体情報に基づいて、流体が流れる領域をモデル化した流体モデルを解析することで、排尿を解析する機能を有する。解析部121は、具体的には、例えば、便器のボウルの形状情報と、便器のボウル内の溜水の水量情報及び水温情報等の少なくともいずれか一つとに基づいて、測定部210の周囲を流れる流体をモデル化した流体モデルによって、測定部210の周囲の流体を解析し尿量を算出する。また、解析部121は、便器のボウルの形状情報、便器のボウル内の溜水の水量情報、水温情報以外にも、洗剤等の量情報又は洗剤等の成分情報等のトイレ環境に関する情報の少なくともいずれか一つを加え、これらに基づき流体をモデル化等して排尿を解析してもよい。これらにより、排尿のみを採取して尿量を測定したり、便器のボウルや排水管に付設した測定器等で水位変化率から尿量を測定したりする必要がなく、使用者にとって使い勝手のよい健康モニタリングシステムを提供することができる。
当該流体のモデル化は、例えば、SVM(Support vector machine)等による回帰分析を用いて、測定した溜水及び排尿含有の水温から生成した水温情報に基づき、溜水及び排尿含有水の水温がどの様に変化し最終的に収束するのかの予測モデルを構築して分析すること考えられる。また、当該回帰分析において、SVMにカーネル法で導き出したデータ構造を組み合わせて分析してもよい。また、他の例として、MCMC法(Markov Chain Monte Carlo)(マルコフ連鎖モンテカルロ法)による回帰分析を用いて、回帰モデルを構築して分析することも考えられる。さらに、これら以外にも、流体シミュレーションを用いて流体領域をモデル化する例として有限要素法やCFD(Computational Fluid Dynamics)法を用いることも考えられる。
補正部123は、水量情報及び尿量を含む排尿情報に基づいて、電圧情報を補正する機能を有する。具体的には、例えば、補正部123は、尿量を水量及び尿量の和で除算することにより希釈度合を算出し、当該希釈度合より電圧情報を補正する。これにより、便器のボウル内の溜水等による希釈を考慮した電圧情報の取得、ひいては尿成分の分析することができる。
さらに、補正部123は、照度情報に基づいて撮影情報を補正する機能を有する。ここで「照度情報」とは、フィルム面の照度(明るさ)(lx)を表す情報であって、測定装置200の照度センサ部290により送信される情報をいう。具体的には、例えば、補正部123は、照度情報に基づいてRGB値の明度を適切な値に調節することで補正する。これにより、照明による影響を考慮したRGB値を得ることができ、精度よく色測定をすることができる。
上述のように、分析部122は、撮影情報又は補正した撮影情報(以降、「撮影情報(補正後)」という)に基づいて、尿成分を分析する機能を有する。具体的には、例えば、分析部122は、撮影情報(RGB値)に基づいて試薬に対する尿中の特定成分の発色反応の色を測定し、当該色に対応する尿中の特定成分又はその濃度を分析する。また、分析部122は、当該分析結果をユーザ端末300に表示させる表示データを生成するために、制御部120に伝達する。これにより、バイオアッセイ(イムノクロマト法など)による尿中の特定成分及びその濃度の分析を、人による目視等ではなく、人を介さず自動で簡易的に実現することができる。
また、分析部122は、電圧情報又は補正した電圧情報(以降、「電圧情報(補正後)」という)に基づいて、尿成分を分析する機能も有する。分析部122は、具体的には、例えば、電圧情報(補正後)に基づいて、尿中の塩化物、ブドウ糖、カリウム、ナトリウム、尿素等の成分の分子濃度を分析する。また、図12に示すようにph値を分析することもできる。これにより、排尿が溜水で希釈されても精度よく分析することができる。また、分析部122は、当該分析結果をユーザ端末300に表示させる表示データを生成するために、制御部120に伝達する。
推測部124は、解析された排尿の排尿情報に基づいて、使用者の疾病を推測する機能を有する。推測部124は、具体的には、例えば、分析された尿中の特定成分(具体的には、例えば、当該成分の濃度等)に基づいて、使用者の疾病を推測する。一例として、図11に示すように、尿中のブドウ糖の濃度を分析することで尿糖値を算出し、糖尿病が陽性であるか、又は陰性であるかを推測する(詳細は後述する)。また、図11には、その他の測定部210の測定又は分析部122の分析結果(「測定・分析結果」という)と、当該測定・分析結果から推測される疾病などの情報との対応付けの例を示している。推測部124の推測にあたって、当該対応付けの例に表記する推測を含めてもよい。また、推測部124は、当該推測結果をユーザ端末300に表示させる表示データを生成するために、制御部120に伝達する。
ここで、推測部124による推測にあたっては、(1)閾値による推測、(2)機械学習による推測を用いることができる。推測部124は、一例として、(1)の推測においては、測定結果と記憶部130に記憶する閾値の比較によって、例えば、当該閾値内であれば正常(又は陰性)、当該閾値を超過している場合は異常(又は陽性)と判定して、疾病を推測する。(2)の推測においては、測定結果の特徴量を抽出し、当該特徴量に基づいて特徴ベクトルを作成する。作成した特徴ベクトルは、辞書データ(測定値と当該測定値に紐づく検査結果(分析結果及び推測結果に基づく、疾病の陽性か陰性か等の結果)のセットを複数ケース用いて作成したデータで、機械学習における訓練データ(教師データ)として用いるデータ)を基準に識別が行われ、当該識別結果により疾病を推測する。なお、当該機械学習の技法としては、ニュートラルネットワーク(パーセプトロン)、SVM等を用いてもよい。これにより、機械学習の学習効果により推測部124の推測精度の向上させていくことができる。
なお、本発明の一実施態様によれば、フィルム90におけるサンプルパッドに吸収された排尿含有水による、テストライン及びコントロールラインの呈色反応による発色のRGB(Red Green Blue)値が、撮影部280によって撮影される。当該撮影情報(読み取ったRGB値)は、サーバ100に送信され、分析部122は、当該撮影情報に基づいて、呈色反応により発色した色を測定する。これにより、分光器等を使用して波長等を読み取るより、コストを抑えて色を測定することができる。この際、ノイズが含まれることが想定されるが、サーバ100の補正部123で、電圧情報や照度情報により分析結果を補正することで、当該ノイズを除去することができる。
ここで、特許文献1、2の従来技術は、イムノクロマトアッセイ法などの抗原抗体反応を利用した、検体をパッドに添加して抗原抗体反応をおこして複合体を形成し、当該複合体が別種の抗体とさらに複合体として結合して、その反応(例えば、発色など)により妊娠や疾病の陽性陰性を判定する検査方法には適用できないという問題があった。
本発明に係る健康モニタリングシステムは、排尿が流れ込んだ溜水の成分に応じて色を変化させるフィルム90と、フィルム90を撮影して撮影情報を生成する撮影部280をさらに備え、補正部123は、水量情報及び排尿の尿量を含む排尿情報に基づいて、撮影情報を補正し、分析部122は、補正した撮影情報に基づいて尿成分を分析するため、イムノクロマトアッセイ法などの抗原抗体反応を利用した検査方法にも適用でき、従来の便器に設置する排尿情報の測定装置などと比較して、より多くの測定をすることができる。
なお、測定部210は、制御部230に備える入力手段で、使用者から測定開始が入力されたことを伝達された場合は、当該伝達をトリガーに、電極部211、撮影部280、照度センサ部290及び温度測定部212に各測定を開始させることができる。
また、測定部210は、電極部211が生成する温度情報(例えば、溜水又は排尿含有水の水温)又は温度測定部212が生成する電圧情報(例えば、電位差)の少なくともいずれか一つが所定の閾値に達した際に、測定部210を構成する各部の各測定を自動で開始又は終了することもできる。また、測定部210は、測定装置200に設けられた、使用者の有無を検知可能な赤外線センサ(図示しない)の検知結果に基づいて、自動で開始又は終了することもできる。また、測定部210は、便座に設けられた圧力センサ(図示しない)に基づいて、測定を自動で終了又は自動で開始してもよい。これにより、使用者は測定開始又は終了都度の開始又は終了の選択行為をすることなく、通常の排尿行為において測定を開始することができ、使い勝手のよい測定装置を提供することができる。なお、温度情報に基づいて測定を開始する場合、例えば、使用者の排尿行為が開始される前後の便器内の水の温度変化に基づいて、測定の開始を決定する。例えば、便器内の水の温度が、使用者の排尿により上昇した場合、測定を開始する。
また、測定部210は、ユーザ識別部220が使用者の識別処理を完了しことをトリガーに自動で測定を開始してもよい。さらに、測定部210は、測定項目ごとに閾値を設け、当該閾値に達するデータを取得したことをトリガーに測定を終了させてもよい。さらに、測定部210は、ユーザ端末300にて検出された操作入力により、手動で測定を開始又は終了してもよい。さらに、測定装置200に人感センサ(不図示)を設けて、当該人感センサの赤外線等により人の気配を検知したことをトリガーに測定を開始し、又は、人の気配が無くなったことを検知したことをトリガーに測定を終了させてもよい。また、測定部210は、便座に設けられた圧力センサ(図示しない)に基づいて、測定を自動で終了又は自動で開始してもよい。例えば、測定部210は、圧力センサが圧力を検知した場合に測定を自動で開始し、圧力を検知しなくなった場合に、測定を自動で終了してもよい。
ユーザ識別部220は、例えば、図2に示すように測定部210とケーブル等の有線で接続されていて、洗浄水を貯留するタンクに備え付けるようタンク等の陶器製の機器に対する吸着手段を備えてもよいし、他の取り付け手段を備えてもよい。
ユーザ識別部220は、具体的には、例えば、当該使用者が所有するユーザ端末300に搭載するヘルスモニタリングアプリが出力する使用者を一意に識別する情報(例えば、QRコード(登録商標))(当該使用者を識別する情報を、以降「ユーザ識別情報」という)、当該使用者が所有するIC(Integrated Circuit)カードの使用者を一意に識別する磁気情報、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やWiFi(Wireless Fidelity)及びBluetooth等の無線LAN(Local Area Network)などの使用者を一意に識別する情報(例えば、受信信号強度情報、電波受信強度情報等)を読み取り、使用者を識別する。
ユーザ識別部220は、例えば、ユーザ端末300の表示部330に表示されるQRコードやバーコードを読み取り、使用者を識別する。この場合、ユーザ識別部220は、QRコードやバーコードを読み取る(スキャンする)機能を備える。使用者は、例えば、ユーザ端末300の表示部330にQRコード又はバーコードを表示し、測定装置200のユーザ識別部220に読み取らせる。
また、ユーザ識別部220は、RFID(Radio Frequency Identifier)技術により、使用者が所有するICカードやユーザ端末に含まれるRFタグから、磁気情報を読み取り、使用者を識別してもよい。RFID技術は、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって、情報をやり取りする技術である。RFタグは、複数の電子素子が乗った回路基板で構成されていてもよいし、IC(集積回路)で実現されてもよい。ユーザ識別部220は、例えば、使用者が所有するICカードやユーザ端末に含まれる磁気情報を近距離の無線通信を用いて読み取り、使用者を識別する。当該読み取り機能は、接触型でも非接触型でも良い。使用者は、例えば、磁気情報を含むICカードやユーザ端末300を、測定装置200のユーザ識別部220に近づけるたり、かざしたりすることで、当該磁気情報をユーザ識別部220に読み取らせる。
また、ユーザ識別部220は、WiMAXやWiFi、Bluetoothなどの無線通信を用いて、ユーザ端末300からユーザ識別情報を受信してもよい。ユーザ識別部220は、これらの無線通信に限られず、例えばLTEやCDMAなどの無線通信により、ユーザ端末300からユーザ識別情報を受信してもよい。この場合において、使用者は、ユーザ端末300を操作して、ユーザ識別情報を測定装置200に送信してもよい。また、使用者が所有するユーザ端末300が、所定のエリア(例えば、トイレ内)などに位置する場合に、当該ユーザ端末300が自動的に(使用者の操作なしで)、測定装置200に対してユーザ識別情報を送信するように構成してもよい。
これにより、使用者の識別を、ユーザ端末300又はICカードをユーザ識別部220にかざすだけで使用者の識別を自動的に行うことができ、また、自動的にネットワークを識別し、ひいては特定の機関(例えば、会社、病院、学校など)であることを識別することができ、使用者が便器の使用都度、使用者を識別する情報、特定の機関であることを識別する情報を操作入力することなく、簡易的に識別することができる。
また、ユーザ識別部220は、計測部221を含んで構成されてもよい。計測部221は、例えば、洋式便器の場合に便座が受ける使用者の重量(Kg重)を計測し、当該計測した使用者ごとの重量の情報(以降、「重量情報」という)を記憶部250に記憶する。ユーザ識別部220は、重量情報に基づいて、使用者を識別し、ユーザ識別情報を生成する。他にも、ユーザ識別部220は、顔認識センサを備えて顔認証、姿勢検知センサを備えて姿勢検出、脈拍測定手段を備えて使用者の脈拍測定、血圧測定手段を備えて、使用者の血圧測定、体脂肪率測定手段を備えて使用者の体脂肪率測定、筋肉量測定手段を備えて使用者の筋肉量測定による使用者の識別をしてもよい。
これらのユーザ識別情報は、セットとなる水温情報、電圧情報、ユーザ識別情報、照度情報、撮影情報と併せてサーバ100に送信してもよいし、識別したタイミングで送信してもよい。ユーザ識別部220はサーバ100に送信するため、制御部230を介して送信部242に伝達する。これにより、使用者の識別を通常の排尿行為の一環において自動的に行うことができ、使用者が便器の使用都度、使用者を識別する情報を入力することなく、簡易的に識別することができる。
<データ>
ここで、本実施の形態において、一例として、記憶部130に記憶される各種DBのデータ構成の例について図11を用いて説明する。なお、各種DBはそれぞれ、サーバ100の記憶部130を記憶先として限定せず、測定装置200の記憶部250でもよいし、ユーザ端末300の記憶部340でもよい。また、当該データ構成は、サーバ100の機能構成、処理内容等によって適宜変更してもいいことは言うまでもない。
先ずトイレ情報DBは、便器に係る情報を保存するDBであり、例えば、一例として、便器型番、水量(溜水の水位、質量、体積等)、水温(溜水の水温情報)、洗浄済の有無、設置場所(緯度・経度情報、住所、建物名等)、使用開始時期(便器の使用開始時期)等の情報を含んで構成される。また、トイレ情報DBは、加えて、洗剤等の量情報又は洗剤等の成分情報等のトイレ環境に関する情報(不図示)を含んで構成してもよい。トイレ情報DBは、便器単位でレコードを保持している。なお、便器型番に紐づく情報(例えば、便器のボウルの形状情報、便器の水量情報等)は、当該DBに保持してもよいし、当該DBに保持せず都度インターネット等のネットワークシステムを用いて検索して取得してもよい。
次に、閾値DBは、測定結果が陽性か陰性か、正常か異常か等の判断基準となる閾値を保存するDBであり、例えば、一例として、測定項目、測定項目ごとの閾値(絶対)(測定項目ごとの絶対的な指標としての基準値)、測定項目ごとの閾値(ユーザ毎)(測定項目ごとのユーザ毎のパーソナライズな指標としての基準値)等の情報を含んで構成される。
次に、測定・検査結果DBは、ユーザごとの測定結果及び検査結果を保存するDBであり、例えば、一例として、ユーザID(ユーザ識別情報)、測定項目、測定値、検査項目、検査結果(分析結果、推測結果)、測定日時(年月日、時分秒)、検査日時(年月日、時分秒)等の情報を含んで構成される。
次に、辞書データDBは、辞書データを保存するDBであり、例えば、一例として、測定値、検査結果(分析結果、推測結果)等の情報を含んで構成される。当該辞書データDBは、機械学習におけるいわゆる教師データとして、測定値から作成された特徴ベクトルの識別を行う。なお、辞書データDBに保存する辞書データは、設定ファイルで定義、保存してもよい。設定ファイルを用いると、DBを用いるより、辞書データの読み込み、更新処理速度は向上すると考えられる。
次に、ユーザDBは、ユーザを一意に識別するための情報を保存するDBであり、例えば、一例として、ユーザID(ユニークに付与された英数字の情報)、ユーザの氏名、性別、身長、体重、測定装置200によって計測された質量情報、ユーザに対応づけられた1以上の便器の便器ID等の情報を含んで構成される。
以上、各種DBのデータ構成である。
次に、健康モニタリングシステム500の測定・分析結果と疾病などの情報の対応付けのデータ構成例について図12を用いて説明する。図12は、当該対応付けを示すデータ概念図である。例えば、一例として、排尿中のアルブミン成分を入力情報として、イムノクロマト法を用いて撮影部280で当該入力情報によって試薬等に反応したフィルム90の呈色反応による発色具合を測定し、当該発色具合より尿中のアルブミン濃度を分析し、当該分析結果について対応する閾値を超過しているか否か等判定する。当該判定結果により、使用者は糖尿病が陽性か陰性か推測する。
<動作>
図12は、健康モニタリングシステム500において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
記憶部130は、予め初期設定として、又は、測定の都度、便器のボウルの形状情報、溜水の水量情報、溜水の水温情報、環境情報等を記憶する(ステップS11)。ユーザ識別部220は、ICカード、ユーザ端末300等を用いて使用者を識別する(ステップS12)。なお、当該ステップ後に、温度測定部212は、一旦、溜水の水温を測定してもよい(不図示)。照度センサ部290は、フィルム90面の照度を測定する(ステップS13)。測定部210は、使用者から手動で制御部230に備える入力手段で測定開始が入力されたことを伝達された場合は、各測定を開始する(ステップS14)。なお、当該ステップは、電極部211、撮影部280、温度測定部212が測定開始を自動で行う場合は省略することができる。
温度測定部212は、測定する温度が一定の閾値に達した際等に自動で又は手動で測定が開始すると、溜水又は排尿含有水の温度を測定し、水温情報を生成する(ステップS15)。電極部211は、測定する電位差が一定の閾値に達した際等に自動で又は手動で測定が開始すると、電極間の電位差を測定し、電圧情報を生成する(ステップS16)。移送部260及び格納部270は、自動で又は手動で測定が開始されると、押出部273を動作させ、格納部270の一番下に位置するフィルム90を押し出し、移送部260が、当該フィルムを挟持し、排尿含有水に浸漬させる。浸漬されたフィルムは、撮影部280によって撮影され、撮影情報が生成される(ステップS17)。
温度測定部212は、測定する温度が一定の閾値に達した際等に自動で測定を終了し、電極部211は、測定する電位差が一定の閾値に達した際等に自動で測定を終了する(ステップS18)。
解析部121は、形状情報、水量情報、水温情報等に基づいて、測定部210の周囲を流れる流体をモデル化した流体モデルを用いて、流体を解析して尿量を解析する(算出する)(ステップS19)。測定した値が電極法による分析の場合(ステップS20の電極法)、補正部123は、当該解析した尿量情報と、水量情報に基づいて希釈度合を算出し、当該希釈度合に基づいて電圧情報を補正する(ステップS21)。分析部122は、電圧情報(補正後)に基づいて、尿成分を分析する(ステップS22)。
測定した値がイムノクロマト法による分析の場合(ステップS20のイムノクロマト法)、補正部123は、当該解析した尿量情報と、水量情報に基づいて希釈度合を算出し、当該希釈度合に基づいて、撮影情報を補正する(ステップS23)。なお、当該ステップにおいて、補正部123は、当該希釈度合に加え、照度情報に基づいて、撮影情報を補正してもよい。分析部122は、撮影情報(補正後)に基づいて、尿成分を分析する(ステップS24)。当分析部122は、当該分析結果に基づき特徴ベクトルを作成し、作成した特徴ベクトルを訓練データ(辞書データ)により識別する(ステップS25)。推測部124は、解析された排尿の排尿情報(例えば、分析された尿成分)に基づいて、使用者の疾病を推測する(ステップS26)。
本発明による利点を再度述べる。本発明の一実施態様による健康モニタリングシステム500は、測定装置200を既設の便器等に設置し、被検出成分と呈色反応するフィルムを排尿中に浸漬させることで、尿成分を分析する。この際、フィルムは格納部270に格納され、移送部260が、測定の都度、フィルムを格納部270から取り出し、当該フィルムを排尿中に浸漬させる。従って、被測定者は、便器において通常どおり排泄するだけで尿成分を測定できるため、装置に排尿を振りかけることで測定するよりも簡易的に、また、衛生的に測定することができ、使い勝手を向上できる。
さらに、移送部260は、フィルムを挟持する挟持部264の開閉や回転に、ロッドの位置関係を変化させるだけで良く、制御を簡易化することができる。なお、駆動によっては、挟持部264の位置を変化させながら、挟持部264を開閉させたり、回転させることも可能である。このため、フィルムの移送にかかる時間を短縮することができる。
さらに、移送部260において、各ロッドを駆動する駆動部が密接させて配置され、当該駆動部は、溜水から離間した位置に配置される。このため、移送部260そのものを小型化することができ、駆動部の防水性を高め、耐久性を向上させることができる。さらに、挟持部264による挟持のための駆動部が、挟持部264に直に配置されないため、挟持部264の重量を軽量化して、駆動にかかる負荷を低減するとともに、駆動部が溜水に近付かないため、防水性への余計な対策を取らなくてもよいという利点もある。
さらに、移送部260における各ロッドの長さを設計時に調節可能であるため、設置可能な便器の種類に自由度をもたせることが出来る。
また、フィルムを格納する格納部270は、複数のフィルムを積層し、排尿の測定時にのみ、フィルムが押し出される。従って、測定の都度フィルムを用意したりすることなく、簡易に測定することができる。また、蓋部272によって、開口部271は塞がれているため、フィルムの耐久性を損なうことなく、信頼度の高い測定結果を得ることができる。
なお、格納部270の内部には、除湿剤又は除湿モジュールのいずれかを少なくとも含む除湿機構277がさらに格納される。これにより、フィルム90の耐久性、品質を維持することができる。さらに、除湿機構277は、フィルム90を使い切り、新たにフィルム90を補充する際に取り換えるか、フィルム90を使い切った場合、格納部270全体を交換することができる。これにより、除湿機構277の有効期間等を管理する必要がなく、よい使い勝手の良い健康モニタリングシステムを提供することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報に基づいて、排尿が解析され、解析された排尿の排尿情報に基づいて、フィルムによる分析結果の精度を上げることができる。
上述のように本発明の一実施態様を説明したが、本発明はこれに限られないことは言うまでもない。例えば、上述ではクラウドサービスを用いたサービスの例を示したが、人工知能(例えば、ディープラーニングなどによる機械学習によるもの)を用いたクラウドドクターサービス(例えば、ネットワーク越しに患者の健康状態や体調の診療するサービス)やクラウドマザーサービス(例えば、ネットワーク越しに子供の健康状態や体調のモニタリングするサービス)に用いることもできる。
また、移送部260自体に制御部が設けられ、移送部260における挟持部264の駆動制御等が行われても良い。この場合、挟持部264によってフィルムの排尿中への浸漬が終了した場合に、撮影部280等に当該終了を示す情報が行われてもよい。
また、格納部270に格納される除湿機構は、複数あってもよく、例えば、積層されたフィルム90を取り囲むように除湿剤が設置されてもよい。
また、ユーザ端末300の具体的な機器は、図のようなスマートフォンに限定されず、例えば、携帯端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、その他の電子機器であってもよい。ユーザ端末300は、例えば、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、携帯電話(例えばスマートフォン、フィーチャーフォンなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)あるいは他種のコンピュータ、又はコミュニケーションプラットホームを含むが、本発明はそれらに限定されるものではない。さらに、健康モニタリングシステム500は、クラウドサービス(パブリッククラウド、プライベートクラウドいずれも含む)を用いてもよいし、対象の施設内に物理的に共用又は専用サーバを設けてサービスを提供してもよい。
サーバ100、測定装置200及びユーザ端末300の各機能部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路(例えば、FPGA:Field Programmable Gate Away)により実現されてもよい。
サーバ100、測定装置200及びユーザ端末300の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、サーバ100、測定装置200又はユーザ端末300の各機能部は、各機能を実現するソフトウェアである表示情報生成プログラムの命令を実行するCPU、上記健康モニタリングプログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記健康モニタリングプログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記健康モニタリングプログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記健康モニタリングプログラムは、当該健康モニタリングプログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記健康モニタリングプログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
具体的には、本発明の実施の形態に係るプログラムは、サーバ100又は測定装置200に、移送機能、撮影機能、分析機能、推測機能を実現させる。上記移送機能、撮影機能、分析機能、推測機能は、上述した移送部260、撮影部280、分析部122、推測部124によってそれぞれ実現され得る。詳細については上述した通りである。
なお、上記健康モニタリングプログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
100 サーバ
200 測定装置
300 ユーザ端末
400 ネットワーク
500 健康モニタリングシステム
600 便器
110 通信部
111 受信部(取得部)
112 送信部
120 制御部
121 解析部
122 分析部
123 補正部
124 推測部
125 生成部
130 記憶部
210 測定部
211 電極部
212 温度測定部
220 ユーザ識別部
221 計測部
230 制御部
240 通信部
241 受信部
242 送信部
250 記憶部
260 移送部
261 上側用ロッド(ラック)
2611 上側挟持部材
2612 上側用ブラケット
2615 上側用ピニオン
2616 上側用駆動部
262 下側用ロッド(ラック)
2621 下側挟持部材
2622 下側用ブラケット
2625 下側用ピニオン
2626 下側用駆動部
263a 移動用ロッド(ラック)
2635a 第1移動用ピニオン
263b 移動用ロッド(ラック)
2635b 第2移動用ピニオン
2636 移動用駆動部
264 挟持部
265 連結軸
267 収容部
270 格納部
271 開口部
272 蓋部
273 押出部
275 移動機構
276 軸
277 除湿機構
280 撮影部
290 照度センサ部
310 通信部
311 受信部
320 制御部
330 表示部
340 記憶部
312 送信部
60 トップフィルム
70 試薬
80 支持体フィルム
90 フィルム

Claims (11)

  1. 便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリングシステムであって、
    被検出成分と呈色反応するフィルムを格納する格納部と、
    前記格納部から取り出したフィルムを、前記排尿が流れ込んだ前記便器の溜水中に浸漬させる移送部と、
    前記溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影部と、
    前記撮影情報に基づいて前記排尿の尿成分を分析する分析部と、
    前記分析部による分析結果に基づいて疾病を推測する推測部と、
    を備え、
    前記移送部は、
    前記フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、
    前記上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、
    前記下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、
    前記連結軸を介して前記上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、前記連結軸を介して前記下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、前記第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、
    を備え、
    前記上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、又は、前記下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、前記挟持部の前記開閉部を開閉し、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドの相対位置を変化させずに、前記第1移動用ロッド、前記第2移動用ロッド、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、前記挟持部の位置を変化させる、健康モニタリングシステム。
  2. 前記移送部は、前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド及び下側用ロッドの長さ方向の相対位置を変化させることによって、前記挟持部を、前記連結軸を回転軸として回転させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の健康モニタリングシステム。
  3. 前記移動用駆動部、上側用駆動部及び下側用駆動部を収容する収容部をさらに備え、
    前記移送部において、前記収容部は、前記挟持部によって挟持されたフィルムを前記溜水に浸漬させた場合に、当該挟持部から所定の長さ離間する位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の健康モニタリングシステム。
  4. 前記移送部は、前記格納部から前記フィルムを取り出し可能な位置であって、前記挟持部で挟持したフィルムを前記撮影部によって撮影可能な位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  5. 前記便器の照度を測定する照度センサ部をさらに備え、
    前記分析部は、
    前記便器の照度に関する照度情報に基づいて前記撮影情報を補正し、当該補正された撮影情報に基づいて、前記排尿の尿成分を分析する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  6. 前記格納部は、前記フィルムを積層して格納するものであって、
    開口部と、
    前記開口部から前記フィルムを押し出す押出部と、
    前記開口部を塞ぐ蓋部と、
    前記押出部及び前記蓋部を駆動する駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部は、前記押出部により前記フィルムを押し出す際に、前記開口部が開口するように前記蓋部を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  7. 前記格納部は、前記フィルムを積層して格納するものであって、
    開口部と、
    前記開口部から前記フィルムを押し出す押出部と、
    を備え、
    前記格納部は、前記フィルムと共に、除湿剤又は除湿モジュールのいずれかを少なくとも含む除湿機構がさらに格納される、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  8. 前記便器の使用者の排尿が流れ込んだ溜水中の流体に関する流体情報を測定する測定部と、
    前記便器のボウルの形状情報、溜水の水量情報、及び、前記測定部の周囲環境に関する環境情報を取得する取得部と、
    前記測定部によって測定された流体情報と、前記形状情報、前記水量情報、及び、前記環境情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、流体をモデル化した流体モデルを解析することによって前記排尿を解析する解析部と、
    をさらに備え、
    前記分析部は、前記解析部による解析の結果得られる排尿情報と、前記流体情報とに基づいて、前記撮影情報を補正し、当該補正された撮影情報に基づいて、前記排尿の尿成分を分析する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  9. 前記推測部は、前記撮影情報から特徴ベクトルを作成し、作成された特徴ベクトルを訓練データにより識別し、識別された特徴ベクトルに基づいて、疾病を推測する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の健康モニタリングシステム。
  10. 便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリング方法であって、
    被検出成分と呈色反応するフィルムを格納部に格納する格納ステップと、
    前記格納部から取り出したフィルムを、移送部によって、前記排尿が流れ込んだ前記便器の溜水中に浸漬させる移送ステップと、
    前記溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影ステップと、
    前記撮影情報に基づいて前記排尿の尿成分を分析する分析ステップと、
    前記分析ステップによる分析結果に基づいて疾病を推測する推測ステップと、
    を含み、
    前記移送部は、
    前記フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、
    前記上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、
    前記下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、
    前記連結軸を介して前記上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、前記連結軸を介して前記下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、前記第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、
    前記移動用駆動部、上側用駆動部及び下側用駆動部を収容する収容部と、
    を備え、
    前記上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、
    前記移送ステップにおいて、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、又は、前記下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、前記挟持部の前記開閉部を開閉し、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドの相対位置を変化させずに、前記第1移動用ロッド、前記第2移動用ロッド、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、前記挟持部の位置を変化させる、健康モニタリング方法。
  11. 便器の使用者の排尿を解析する健康モニタリングシステムを制御するプログラムであって、
    コンピュータに、
    移送部に、被検出成分と呈色反応するフィルムを格納する格納部からフィルムを取り出させ、当該フィルムを前記排尿が流れ込んだ前記便器の溜水中に浸漬させる移送機能と、
    前記溜水中に浸漬させた後のフィルムを撮影し撮影情報を生成する撮影機能と、
    前記撮影情報に基づいて前記排尿の尿成分を分析する分析機能と、
    前記分析機能による分析結果に基づいて疾病を推測する推測機能と、
    を実現させ、
    前記移送部は、
    前記フィルムを、連結軸を介して一端を連結された上側挟持部材及び下側挟持部材の開閉部で挟持する挟持部と、
    前記上側挟持部材が連結された上側用ロッドを、当該上側用ロッドの長さ方向に駆動する上側用駆動部と、
    前記下側挟持部材が連結された下側用ロッドを、当該下側用ロッドの長さ方向に駆動する下側用駆動部と、
    前記連結軸を介して前記上側挟持部材に接続された第1移動用ロッドと、前記連結軸を介して前記下側挟持部材に接続された第2移動用ロッドとを、前記第1及び第2移動用ロッドの長さ方向に駆動する移動用駆動部と、
    前記移動用駆動部、上側用駆動部及び下側用駆動部を収容する収容部と、
    を備え、
    前記上側用ロッド、下側用ロッド、第1移動用ロッド及び第2移動用ロッドは、長さ方向に略平行に位置し、
    前記コンピュータは、前記移送部に、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、又は、前記下側用ロッドの少なくともいずれか一方の長さ方向の相対位置を変化させることによって、前記挟持部の前記開閉部を開閉させ、
    前記第1及び第2移動用ロッドに対する、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドの相対位置を変化させずに、前記第1移動用ロッド、前記第2移動用ロッド、前記上側用ロッド、及び、前記下側用ロッドを長さ方向に移動させることによって、前記挟持部の位置を変化させる、プログラム。
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