JP2004279219A - 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット - Google Patents

尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004279219A
JP2004279219A JP2003071252A JP2003071252A JP2004279219A JP 2004279219 A JP2004279219 A JP 2004279219A JP 2003071252 A JP2003071252 A JP 2003071252A JP 2003071252 A JP2003071252 A JP 2003071252A JP 2004279219 A JP2004279219 A JP 2004279219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urine
concentration
sodium
stored water
potassium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003071252A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Yamazaki
洋式 山▲崎▼
Yasushi Inma
康 因間
Nobuhiko Kanekuni
伸彦 兼国
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2003071252A priority Critical patent/JP2004279219A/ja
Publication of JP2004279219A publication Critical patent/JP2004279219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

【課題】従来の尿量測定システムでは、専用の便器や便座が必要となるなど、装置の構成が複雑で高価であるという問題があった。
【解決手段】使用者の尿を受ける採尿器と、同じく使用者の尿を受ける溜水部と、前記溜水部に落下した尿を溜水とともに下水に排出するトラップ部を備えた洋風大便器ユニットに設置され、使用者の尿に含まれる少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する尿成分濃度測定手段と、前記溜水部の少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する溜水成分濃度測定手段と、前記尿成分濃度測定手段の測定結果と前記溜水成分濃度測定手段の測定結果と、ナトリウム濃度及び/又はカリウム濃度測定手段の測定結果とに基づいて排泄された尿量を推定する尿量推定手段を備えたことを特徴とする尿情報測定装置。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄された尿量を知ることができる尿情報測定装置及びそれを搭載した洋風大便器ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、便鉢上方に設けた椀状の受尿器で、排泄された尿の全量を採取することにより尿量を測定するようにした便器がある(例えば、特許文献1参照)。また、便器と便座の間に重量センサーを設け、排泄前後の体重差によって尿量を算出するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。またトラップ部に連通した圧力センサーまたは水位センサーを設け、前記センサーの変化量によって尿量を推定するようにした小便器がある。(例えば、特許文献3および4参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−301629号公報
【特許文献2】
特開平9−119859号公報
【特許文献3】
特開平10−037284号公報
【特許文献4】
特開2002−339432号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の尿量測定システムでは、専用の便器や便座が必要となったり、男女による排尿位置の違いへの対応処置が必要などの理由により、装置の構成が複雑で高価であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、既存の便器を利用できるため安価、かつ、機能手段を後付けすることも可能で、かつ使用者の性別に係わらす、排泄された尿量を簡易的に知ることができる洋風大便器ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、使用者の尿を受ける採尿器と、同じく使用者の尿を受ける溜水部と、前記溜水部に落下した尿を溜水とともに下水に排出するトラップ部を備えた洋風大便器ユニットに設置され、使用者の尿に含まれる少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する尿成分濃度測定手段と、前記溜水部の少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する溜水成分濃度測定手段と、前記尿成分濃度測定手段の測定結果と前記溜水成分濃度測定手段の測定結果と、ナトリウム濃度及び/又はカリウム濃度測定手段の測定結果とに基づいて排泄された尿量を推定する尿量推定手段を備えたことを特徴とするので、既存の洋風大便器を利用して尿量測定手段を追加できることに加え、溜水に落下・流入する全量が把握できるため男性・女性で排尿位置が異なることによる影響が発生せず、また便器に対して特別な加工を実施しないため、尿量測定手段を利用しない使用者や清掃者に対しても洋風大便器としての使い勝手が低下することがない。
【0007】
上記目的を達成するために請求項2は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記尿成分濃度測定手段は、前記使用者の尿を受ける採尿器に配置され、使用者の尿を直接受けて測定することを特徴とするので、尿の濃さによる影響を除外することができ高い精度が期待できる。
【0008】
上記目的を達成するために請求項3は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記溜水成分濃度測定手段は、測定時に前記洋風大便器ユニットの溜水中に配置されることを特徴とするので、前記溜水の電気伝導度の排尿による変化状態で尿量が推定できるという本発明の主旨に加え、前記尿に含まれるナトリウム濃度又はカリウム濃度センシング手段と測定回路および機構を共通化することが可能であり、安価な構成で機構を実現することができる。
【0009】
上記目的を達成するために請求項4は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記尿成分濃度測定手段と前記溜水成分濃度測定手段のうち少なくともどちらか一方は、温度測定手段をその近傍に配置していることを特徴とするので、同一のナトリウム濃度又はカリウム濃度を持つものであっても温度が変化すると見かけのナトリウム濃度又はカリウム濃度が変化するという誤差要因を取り除くことができ、尿量推定の信頼性を向上させることができる。
【0010】
上記目的を達成するために請求項5は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記尿成分濃度測定手段と前記溜水成分濃度測定手段の測定結果は、前記温度測定手段の測定結果によって、所定温度におけるナトリウム濃度又はカリウム濃度に換算されることを特徴とするので、化学分野で一般的に推奨される25℃換算値を使用した推定が可能となり、同一のナトリウム濃度又はカリウム濃度を持つものであっても温度が変化すると見かけのナトリウム濃度又はカリウム濃度又が変化するという誤差要因を取り除くことができ、尿量推定の信頼性を向上させることができる。
【0011】
上記目的を達成するために請求項6は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記溜水成分濃度測定手段は、測定時のみ溜水部に着水され、非測定時にはリム面上方まで引き上げられて使用者から視認できない位置に格納される検知部を有することを特徴とするので、前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度のセンシング手段検出部が使用者から容易に視認できて見苦しいこと、前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度のセンシング手段検出部の存在が洋風大便器ユニットの清掃性を悪化させること、および、大便によって前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度のセンシング手段検出部が汚れたり測定信頼性に悪影響を与える可能性を解消することができる。
【0012】
上記目的を達成するために請求項7は、請求項1ないし6のいずれかに記載の尿情報測定装置において、前記溜水成分濃度測定手段は、その近傍に配置した溜水撹拌手段によって、ナトリウム濃度又はカリウム濃度の変化を促進することを特徴とするので、排尿開始から変動する前記溜水部のナトリウム濃度又はカリウム濃度の測定結果が非定常の状態から定常の状態に移行する時間を短時間、かつ、繰り返し安定性を向上させることができ、結果として尿量推定結果を高信頼性で開示することができる。
【0013】
上記目的を達成するために請求項8は、請求項1ないし6に記載の尿情報測定装置において、前記溜水成分濃度測定手段の検知部は、測定終了後に、清浄な水により洗浄されることを特徴とするので、大便や尿と接する可能性のあるナトリウム濃度又はカリウム濃度センシングを実施する前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の検出部を清浄に保つことができ、前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の検出部の動作信頼性が低下することがなく、結果として尿量推定結果を高信頼性で開示することができる。
【0014】
上記目的を達成するために請求項9は、請求項6ないし請求項8に記載の尿情報測定装置において、前記溜水成分濃度測定手段の検知部は、リム面上方に引き上げられている時に、少なくともその一部分が交換可能であることを特徴とするので、ナトリウム濃度又はカリウム濃度センシングを実施する前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の信号伝達部分を前記洋風大便器のボール面内に手を入れることなく衛生的に交換できる。
【0015】
上記目的を達成するために請求項10は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記尿量推定手段は、前記尿成分濃度測定手段の測定結果である使用者の尿に含まれるナトリウム濃度又はカリウム濃度の測定値と、前記溜水成分濃度測定手段の非定常状態における測定結果である溜水部のナトリウム濃度又はカリウム濃度の時間に対する変動量とから推定された定常値か、または、前記溜水成分濃度測定手段の定常状態時の測定結果のうちの定常値と、により尿量を推定することを特徴とするので、排尿する使用者毎に固有で発生する尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度の個人差、食事内容や体内のホルモンバランスなどによる都度都度のバラツキ、尿流速の絶対値差や時間当りの変動、および、排尿時間の絶対値差があっても、短時間で精度良く尿量を推定することができる。
【0016】
上記目的を達成するために請求項11は、請求項1に記載の尿情報測定装置において、前記尿量推定手段は、尿量を推定するに際して少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度が既知であるダミー尿を前記洋風大便器ユニットにあらかじめ定められた量を供給することによって前記溜水部の溜水容量を設定することを特徴とするので、便器種類毎の溜水量絶対値差があっても、施工時や定期的な補正が実現可能であり、精度良く尿量を推定することができる。
【0017】
上記目的を達成するために請求項12は、請求項1ないし11に記載の尿情報測定装置において、前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定値は、電気伝導度の測定結果によって算出されることを特徴とするので、高価なナトリウム濃度又はカリウム濃度の測定用のイオンセンサーが不要である。電気伝導度の測定は、所定の端子間のインピーダンスを測定することによって実現でき、可動部分が存在しないため構造が簡略で動作信頼性が高い。
【0018】
上記目的を達成するために請求項13は、請求項1ないし12のいずれかに記載の尿情報測定装置を用いたことを特徴とするので、既存の洋風大便器を利用して尿量測定手段を追加できることに加え、溜水に落下・流入する全量が把握できるため男性・女性で排尿位置が異なることによる影響が発生せず、また便器に対して特別な加工を実施しないため、尿量測定手段を利用しない使用者や清掃者に対しても洋風大便器としての使い勝手が低下することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の測定原理を示す模式図である。以下に洋風大便器内部のナトリウム濃度又はカリウム濃度濃度を測定することによって、尿量を推定する原理を説明する。洋風大便器31のボール面32には、容積Qの溜水33が溜められ、トラップ部35を介して図示しない下水に連通されているとする。使用者の排尿行為によって尿は、尿流速qで排尿時間Tで尿量Rが溜水33に排出される。この間、溜水33からはトラップ35を経て、前記尿量Rと同一容量分の尿混じりのあふれ水が下水に向けて排出されることになるが、このあふれ水は我々の得た知見では排尿された尿は溜水33への拡散が進まず、実質的にはほぼほぼ元の溜水33即ち、水であることが判った。
【0020】
ここで、排尿中のナトリウム濃度又はカリウム濃度をη1、および、尿が混ざる前の溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度をη2とすると、前記排尿行為によって、ナトリウム濃度又はカリウム濃度η1の尿量Rと、ナトリウム濃度又はカリウム濃度η2の溜水容積(Q−R)が混ぜ合わされることになる。両者が混合開始されて一定時間経過した定常状態では、尿が混ざった後の溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度をη3で、容積Qの溜水ができる。ナトリウムおよびカリウムは尿中に多量に含まれること、高血圧症の管理指標となること、および、水中での電離係数が高いことから選定された。これを等式で表すと、
【式1】
R×η1+(Q−R)×η2=Q×η3
で表される。これを展開すると、
【式2】
R=Q×(η3−η2)/(η1−η2)
となる。(式2)は使用者が使用した便器固有の値である溜水容量Qと、測定可能なナトリウム濃度又はカリウム濃度の測定値であるη1・η2・η3によって、尿量Rが測定可能であることが示されている。
【0021】
便器と尿量推定機能部が一体で商品構成される場合は、商品出荷前に溜水の容量Qは定数として設定可能である。しかし、既存の便器に対して尿量推定機能部を後から組み合わせるいわゆる後付けの場合は、便器の種類毎に溜水の容量Qは異なっているため、溜水の容量Qを当該便器の値に設定しなければならない。その場合は、便器の品番毎に溜水の容量Qを予め入力したテーブルを設定し、施工時に便器品番を入力しても良い。また、施工時に容量Rと、ナトリウム濃度又はカリウム濃度が既知のテスト水を流したときの測定値η1・η2・η3により、後記する(式3)に従って、施工された便器に対する溜水容量Qを推定設定して、以降の尿量推定に利用してもよい。なお溜水容量Qに対して実測結果を補正する係数などを加えることは、設計要因的範疇の事項である。
【式3】
Q=R×(η1−η2)/(η3−η2)
【0022】
次に、実際の測定手順について述べる。
排尿開始に伴い、溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度η2は、拡散・混合している非定常状態から所定時間経過を経て、定常状態のナトリウム濃度又はカリウム濃度η3になる。使用者の尿の排泄容量は1回当り200mL〜700mL、ナトリウム濃度又はカリウム濃度は各々500ppm〜5000ppm・500ppm〜3500ppm、および、洋風大便器の溜水量が1〜4Lの範囲で定常状態となる時間を確認したところ、概ね3分以内であった。定常状態を待つ測定方法の場合、尿量推定値を表示するまでに3分程度かかることになる。
【0023】
定常状態のナトリウム濃度又はカリウム濃度η3は、測定開始から定常状態となって安定するまでの時間を待って測定しても良いが、尿量推定値を表示するまでの時間を短縮するためには、ナトリウム濃度又はカリウム濃度の時間変動量から定常値を予測推定する方法を取っても良いし、溜水を撹拌したりして、定常値に安定するまでの時間を短縮する方法を採用してもよい。溜水の撹拌を実施した場合、前記測定条件において、定常状態になるまでの時間は概ね1分以内であった。
【0024】
尿の主要な電解物質は塩化ナトリウム(NaCl)と塩化カリウム(KCl)である。その濃度の測定は選択透過膜を用いた、いわゆるイオンセンサーを使用して測定する方法もあるが、ナトリウム又はカリウムは尿中の主要な電離物質であること、および、水中における電離係数が高いことを鑑みて、電気伝導度を直接測定して、ナトリウム濃度又はカリウム濃度に換算して求める方法について以下に述べる。
【0025】
図2、図3は各々、人尿におけるナトリウム濃度又はカリウム濃度と電気伝導度の相関関係を実験で求めたグラフである。ナトリウム濃度又はカリウム濃度と電気伝導度は、高い相関関係があることが示されている。本出願人の確認によれば、ナトリウム濃度をX1(ppm)およびカリウム濃度をX2(ppm)とした場合、電気伝導度Y(mS/cm)は後記する(式4)、(式5)の関係にあることが判った。
【式4】
X1=Y/0.007
【式5】
X2=Y/0.015
【0026】
電気伝導度を直接測定する方法は、被測定対象に置かれた所定の端子間のインピーダンスを測定することによって容易に実現でき、可動部分が存在しないことに加え、前述した測定成分に応じたイオンセンサーの場合の所定イオンの選択手段が不要であるため構造が簡略で、動作信頼性が高いという特徴がある。
【0027】
図4は、本発明における第一の実施例を示す正面方向断面図である。本装置の取り付け位置は便器内部に組み込むだけでなく、便座背部に設けられる衛生洗浄装置と外郭部材を共通にした例である。
【0028】
洋風大便器31のボール面32には、使用者の尿が落下する溜水33が溜められている。洋風大便器31の上面は、図示しない便座等が当接するリム面34が構成されている。使用者が着座する便座の後方には、便座回動のためのヒンジ等が構成されるケース2が配置されており、その内部には溜水33中のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定を行う溜水成分濃度測定手段10が配置されている。溜水成分濃度測定手段10は、溜水33に対向しており、溜水33からの測定結果信号を伝送するホース部材14が連結されている。
【0029】
ホース部材14が溜水33と接する部分には、尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定するための検知部と、サーミスタセンサーや熱電対などによる温度検知部が配されている。尿混じりの溜水33の温度は、周囲環境温度と尿温度によって温度変化が発生するが、前記温度差による誤差は温度補正によって取り除かれる。
【0030】
図5は、本発明における第二の実施例の正面方向断面図である。溜水成分濃度測定手段10を便器リム面上方の便器と便座の間に配置した例である。洋風大便器31のボール面32には、使用者の尿が落下する溜水33が溜められている。洋風大便器31の上面のリム面34の上方には、内部に溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する濃度測定手段11を配した溜水成分濃度測定手段10が配置され、リムカバー3によってリム面34に固定される。溜水成分濃度測定手段10は、溜水33からの測定結果信号を伝送するホース部材14が連結されている。
【0031】
ホース部材14が溜水33と接する部分には、溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度などの成分濃度情報を検出するための検知部と、溜水33の温度を測定するためのサーミスタセンサーや熱電対などによる図示しない温度検出手段が配されている。尿混じりの溜水33の温度は、周囲環境温度と尿温度によって温度変化が発生するが、前記温度差による誤差は温度補正によって取り除かれる。
【0032】
図6は、本発明の第二の実施例の側面方向断面図である。洋風大便器31のボール面32には、使用者の尿が落下する溜水33が溜められ、トラップ部35を介して、図示しない下水と連通している。洋風大便器31の上面は、リム面34が構成されている。リム面34の上方には、内部にナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定するための濃度測定手段11を配したリムカバー3が覆せられている。本実施例の濃度測定手段11は、溜水33に対してホース部材14が連結されている。
【0033】
ホース部材14が溜水33と接する部分には、尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定するための検知部と、サーミスタセンサーや熱電対などによる温度検知部が配されている。尿混じりの溜水33の温度は、周囲環境温度と尿温度によって温度変化が発生するが、前記温度差による誤差は温度補正によって取り除かれる。
【0034】
また、リムカバー3の内部には図示しないモータ等からなる駆動機構によって、ボール面32内を回動移動する採尿アーム21が設けられており、採尿アーム21の先端には、尿道口から排泄された尿を直接採取する採尿器22が設けられている。そして、採尿器22には排尿中のナトリウム濃度又はカリウム濃度などの成分濃度情報を検出するための検知部が設けられている。採尿器22において尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度η1が検出されると共に、尿量を推定すべく尿混じりの水となる溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度のη2からη3への変化が測定される。なお、採尿アーム21を測定時のみボール面32内に伸出させ、非測定時にはリムカバー3に収納されるように収納機構部が設けられている。
【0035】
図7は、本発明を実施したときの使用者の尿流速変動を示すグラフである。排尿開始後、尿流速はピークを迎えた後、次第に尿流速が低下して排尿が終了する。一般に尿流速のピーク値は15〜50mL/秒であり、排尿時間は60秒以下である。尿量は尿流速の時間当りの総和であり、膀胱に溜まっているた尿の容積Rを表すことになる。
【0036】
図8は、溜水部のナトリウム濃度又はカリウム濃度変動を示す模式図である。実験によると、排尿開始に伴い、溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度η2が拡散・混合している非定常状態から、所定時間経過を経て定常状態のナトリウム濃度又はカリウム濃度η3になる。本件請求項の定常値とはこの時の濃度η3の値を指している。溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度η3は、非定常状態から定常状態になるまでの時間を待つと、直接測定可能であるが結果を得るためには時間がかかることが予想される。
【0037】
実測した結果、ナトリウム濃度又はカリウム濃度ηの変動カーブは、時間tにより後記する(式6)で表されることが分かった。このことより、変動カーブを推定し、安定までの時間を待たずにη3を推定することも可能であることが判る。なお、A,Bは定数であり、ナトリウム濃度又はカリウム濃度といった目的とする成分の変動状態を実験等によって求めて設定すればよい。
【式6】
η=At(1/B)+η2
【0038】
図9は、溜水部のナトリウム濃度の排尿開始からの時間経過による変化状態を、人間の一般的な一回の排尿量といわれている200〜500mLの範囲のうち、200mL、350mL、500mLの場合を測定した事例の結果を示すグラフである。排尿開始前における溜水部のナトリウム濃度と、排尿のナトリウム濃度には大きな濃度差があるため、短時間で溜水全体に一様に拡散することはない。排尿された溜水面から一定深さの位置に検出部を配置すると、その部分における拡散によって定常状態に至るまでのナトリウム濃度が測定されることになる。検出部を溜水面から30mmの深さに配置した場合では、溜水33の撹拌を行わない場合、安定までに要する時間は概ね排尿開始から3分程度であった。本グラフでは人間の一般的な排尿量である200〜500mLが測定可能であることと、溜水の撹拌によって安定時間が短縮されることが示されている。
【0039】
ここで、溜水撹拌の実現方法としては、水面を上下移動体で波立たせる方法など各種存在するが、本事例においては溜水中で気泡を発生させ水面部のみを撹拌する方法を採用した。
【0040】
図10は、本発明の装置で測定する場合の溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度の変化挙動を示すグラフである。測定開始から終了までの、溜水部のナトリウム濃度又はカリウム濃度の変動が示されている。測定開始スイッチの操作(a点)によって、溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段1につながるホース部材14は駆動手段によって溜水33に移動・着水し(b点)、溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定を開始する。排尿開始(c点)から終了(d点)にかけて、溜水33よりナトリウム濃度又はカリウム濃度が高い尿が供給されるため、溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度は上昇し定常状態に安定する(e点)。尿量推定演算を終了し、測定値の表示が行われて測定は終了する(f点)。その後、溜水成分濃度測定手段10のホース部材14は溜水33から移動し、所定の位置に格納される(g点)。
【0041】
(式2)で示したように溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度の変化量(η3−η2)はその間に排泄された尿量Rと相関関係があり、その測定結果から尿量を推定することができる。また、前記変化量だけでなく、排泄によるナトリウム濃度又はカリウム濃度変動時の変動カーブを推定し、安定までの時間を待たずにη3を推定することも可能である。変動カーブ推定をすると、短時間で尿量の算出が可能である。
【0042】
図11は、本発明の排尿中のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定を行う尿成分濃度測定手段20に設けられた採尿器22の構造を示す断面図である。洋風大便器のボール面31内を回動する採尿アーム21の先端には、使用者の尿を受ける採尿器22が配置され、尿と接するように複数の端子23が設けられている。前記複数の端子23間のインピーダンスの測定結果に基づき演算処理をすることによって、尿中のナトリウム濃度又はカリウム濃度が測定される。
【0043】
また、本例において尿温度を測定するセンサーは省略しているが、温度による測定値の変動を補正するためには、採尿器22の内側の尿と接する部分に温度を測定するためのサーミスタセンサーや熱電対などを配置しても良い。なお、簡易的測定の場合には、尿温度は深部体温に近いということから、体温を一定と仮定して温度による影響を無視して演算処理を行なう方法をとっても良い。
【0044】
図12は、本発明の第三の実施例を示す斜視図である。なお本図にて使用者が着座する便座は、以降の説明を明確にするために省略されている。
【0045】
洋風大便器31のボール面32には、使用者の尿が落下する溜水33が溜められている。洋風大便器31のリム面34の側方には、溜水及び排尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定のデータ処理や駆動制御、また操作表示部を持った制御手段1が配置され、その内部には溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する溜水成分濃度測定手段10が配置されている。リム面34にはを配したリムカバー3が覆せられており、その上面には排尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定を行う尿成分濃度測定手段20が配置されている。本実施例の溜水成分濃度測定手段10にはホース部材14が連結されており、ホース部材14には後述の伸縮機構が接続されている。
【0046】
また、尿成分濃度測定手段20には図示しないモータ等からなる駆動機構によってボール面32内を回動移動する採尿アーム21が取り付けられ、その先端には、尿道口から排泄された尿を直接採取する採尿器22が設けられている。そして、採尿器22にはナトリウム濃度又はカリウム濃度などの成分濃度情報を検出するための検知部が設けられている。
【0047】
採尿器22において尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度η1が検出されると共に、尿量を推定すべく尿混じりの水となる溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度のη2からη3への変化が検出される。なお、採尿アーム21を測定時のみボール面32内に伸出させ、非測定時にはリムカバー3に収納されるように収納機構部を設けても良い。
【0048】
ホース部材14が溜水33と接する部分には、溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度情報を検出するための検知部と、溜水33の温度を測定するためのサーミスタセンサーや熱電対などによる図示しない温度検出手段が配されている。尿混じりの溜水33の温度は、周囲環境温度と尿温度によって温度変化が発生するが、前記温度差による誤差は温度補正によって取り除かれる。
【0049】
ナトリウム濃度又はカリウム濃度は化学的には25℃換算で表現され、1℃あたり0.1%程度の誤差が発生する。ナトリウム濃度又はカリウム濃度情報検知部の近傍に温度センサー等の温度検出手段を配置し、その検知情報に基づいて同時に温度換算を実施すれば、尿量の推定精度が向上する。
【0050】
なお、本実施例のようにナトリウム濃度又はカリウム濃度情報検知部が採尿器22とホース部材14との2箇所に設けられる場合には、採尿器22に設けられる排尿側のナトリウム濃度又はカリウム濃度情報検知部は、人体の深部体温に近い尿を直接受けることになるため、平均的体温である36.4℃であると仮定して25℃のナトリウム濃度又はカリウム濃度に換算することによって、ナトリウム濃度又はカリウム濃度情報検知部の近傍に設けられる温度検出手段を1つ省略することができる。
【0051】
図13は、以上述べてきた本発明の第三の実施例での溜水成分濃度測定手段10の詳細断面図である。。
【0052】
溜水成分濃度測定手段10は、内部にナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する濃度測定手段11とホース部材14を駆動するホース部材駆動手段とを収納しており、リム面34に固定するためのリムカバー3と連結されている。
【0053】
ホース部材駆動手段はローター15とそれを回動するための電動機やエアモータなどの回動アクチュエータ16を有している。ローター15に巻き付けられたホース部材14は、回動アクチュエータ16によって繰り出されたり巻き取られたりするようになっている。回動アクチュエータ16がローター15を回転させて、ホース部材14を繰り出すと、ホース部材14は溜水33に着水するようになっている。
【0054】
待機時、ホース部材14はローター15に巻き付けられてリム面34の上方に格納され、尿量測定をしない時や掃除の時などに洋風大便器としての使い勝手を低下させることがない。
【0055】
濃度測定手段11はシール材を介してローター15と接続されている。したがって、ローター15は外周に巻き付けられたホース部材14と連通する情報伝送部材12を介して、ホース部材14の検知部で検出されたナトリウム濃度又はカリウム濃度情報が濃度測定手段11に伝送される。
【0056】たリムカバー3の収納部にはホース部材14を洗浄するための洗浄ノズル17が配置されており、衛生的な使用を可能としている。またホース部材14は、ローター15に巻き付けられているだけであり、ホース部材14の接続もローター15の通信伝送路12に差し込まれているだけである。日々の使用で汚れたホース部材14はローター5から引き抜き、新しいホース部材14を同じ部位に差し込んでローター5に巻き付けるだけで交換可能である。便器ボール面の中に手を入れなくても、リム面上で交換できるよう配慮されている。
【0057】
図14は、本発明の第四の実施例を示す斜視図である。本図は溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段を溜水に移動させる駆動手段の位置が、特に指定されるもので無いことを示している。ホース部材14は洋風大便器31の前方に設けられた溜水成分濃度手段10の回動アクチュエータ16によって、測定時には左右方向に回転駆動され、ボール面32に沿って移動して最下方の近傍位置で着水し、待機時にはリム面34近傍への格納ができるようになっている。
【0058】
そして、ホース部材14の検知部で検出されたナトリウム濃度又はカリウム濃度情報は溜水成分濃度手段10の濃度測定手段11に送られてナトリウム濃度又はカリウム濃度の算出が行なわれる。その他の構成は他の実施例と同様なものは同じ記号を付して説明を省略する。このように溜水成分濃度手段10の設置位置は洋風大便器31の適宜な位置に設置可能である。
【0059】
また、リムカバー3には図示しない駆動機構によって、ボール面32内を回動移動する採尿アーム21の先端には、尿道口から排泄された尿を直接採取する採尿器22が設けられている。採尿器22において尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度η1が測定されると共に、尿量を推定すべく尿混じりの水となる溜水33のナトリウム濃度又はカリウム濃度のη2からη3への変化が測定される。
【0060】
図15は本発明の動作事例を示すフローチャート図である。使用者が測定開始を指示すると、ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定が開始される。次いで、ナトリウム濃度又はカリウム濃度センシング手段の一端が溜水に移動する。使用者が排尿を開始してからナトリウム濃度又はカリウム濃度変化カーブが測定される。例えば1分間というような測定表示までの時間を設定し、それまでにナトリウム濃度又はカリウム濃度が安定している時は、その値を利用して尿量の推定演算・表示を実施する。安定が遅れている時には、変動カーブで安定値を推定して尿量の推定演算・表示を実施する。
【0061】
図16に本発明の第五の実施例を示す。本実施例では温水洗浄便座が取り付けられた便器に、溜水成分濃度測定手段10と尿成分濃度測定手段20とが便器の左右のリムに分かれて設置されており、成分測定・演算・結果表示等を行う制御手段1が別置きで配置されている。
【0062】
図17は本発明の第六の実施例を示す。本実施例では温水洗浄便座40のケーシングと一体的に本装置の制御手段1が設けられており、溜水成分濃度測定手段10も同じケーシングの中に収納されている。また、尿成分濃度測定手段20は便座41と便器のリム面との間の空間にその採尿アーム21が収納されるようにして配置されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洋風大便器の数学的モデル図である。
【図2】人尿におけるナトリウム濃度と電気伝導度の相関関係を示すグラフである。
【図3】人尿におけるカリウム濃度と電気伝導度の相関関係を示すグラフである。
【図4】本発明における溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の第一の実施例を示す正面方向断面図である。
【図5】本発明における溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の第二の実施例を示す正面方向断面図である。
【図6】本発明の溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度測定手段の第二の実施例を示す側面方向断面図である。
【図7】使用者の尿流速変動を示すグラフである。
【図8】溜水部の成分濃度変動を示す模式図である。
【図9】溜水部のナトリウム濃度を測定項目とした事例を示すグラフである。
【図10】本発明の溜水の成分濃度の挙動を示す模式図である。
【図11】本発明の採尿器に設けられた成分濃度測定手段の構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第三の実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第三の実施例における溜水成分濃度測定手段の詳細断面図である。
【図14】本発明の第四の実施例を示す斜視図である。
【図15】本発明の動作事例を示すフローチャート図である。
【図16】本発明の第五の実施例を示す斜視図である。
【図17】本発明の第六の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…制御手段
2…ケース
3…リムカバー
10…溜水成分濃度測定手段
11…濃度測定手段
12…情報伝送部材
13…
14…ホース部材
15…ローター
16…回動アクチュエータ
17…洗浄ノズル
20…尿成分濃度測定手段 21…採尿アーム
22…採尿器
23…端子
31…洋風大便器
32…ボール面
33…溜水
34…リム面
35…トラップ部
36…温水洗浄便座制御部
101…使用者
A…定数
B…定数
q…尿流速、単位時間当りの尿流入量
Q…溜水部の容積
R…排尿される尿の容積
t…時間
η1…排尿のナトリウム濃度又はカリウム濃度
η2…初期の溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度
η3…尿が混ざった後の溜水のナトリウム濃度又はカリウム濃度

Claims (13)

  1. 使用者の尿を受ける採尿器と、同じく使用者の尿を受ける溜水部と、前記溜水部に落下した尿を溜水とともに下水に排出するトラップ部を備えた洋風大便器ユニットに設置され、使用者の尿に含まれる少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する尿成分濃度測定手段と、前記溜水部の少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度を測定する溜水成分濃度測定手段と、前記尿成分濃度測定手段の測定結果と前記溜水成分濃度測定手段の測定結果と、ナトリウム濃度及び/又はカリウム濃度測定手段の測定結果とに基づいて排泄された尿量を推定する尿量推定手段を備えたことを特徴とする尿情報測定装置。
  2. 前記尿成分濃度測定手段は、前記使用者の尿を受ける採尿器に配置され、使用者の尿を直接受けて測定することを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  3. 前記溜水成分濃度測定手段は、測定時に前記洋風大便器ユニットの溜水中に配置されることを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  4. 前記尿成分濃度測定手段と前記溜水成分濃度測定手段のうち少なくともどちらか一方は、温度測定手段をその近傍に配置していることを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  5. 前記尿成分濃度測定手段と前記溜水成分濃度測定手段の測定結果は、前記温度測定手段の測定結果によって、所定温度におけるナトリウム濃度又はカリウム濃度に換算されることを特徴とする請求項4に記載の尿情報測定装置。
  6. 前記溜水成分濃度測定手段は、測定時のみ溜水部に着水され、非測定時にはリム面上方まで引き上げられて使用者から視認できない位置に格納される検知部を有することを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  7. 前記溜水成分濃度測定手段は、その近傍に配置した溜水撹拌手段によって、ナトリウム濃度又はカリウム濃度の変化を促進することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の尿情報測定装置。
  8. 前記溜水成分濃度測定手段の検知部は、測定終了後に、清浄な水により洗浄されることを特徴とする請求項1ないし6に記載の尿情報測定装置。
  9. 前記溜水成分濃度測定手段の検知部は、リム面上方に引き上げられている時に、少なくともその一部分が交換可能であることを特徴とする請求項6ないし請求項8に記載の尿情報測定装置。
  10. 前記尿量推定手段は、前記尿成分濃度測定手段の測定結果である使用者の尿に含まれるナトリウム濃度又はカリウム濃度の測定値と、前記溜水成分濃度測定手段の非定常状態における測定結果である溜水部のナトリウム濃度又はカリウム濃度の時間に対する変動量とから推定された定常値か、または、前記溜水成分濃度測定手段の定常状態時の測定結果のうちの定常値と、により尿量を推定することを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  11. 前記尿量推定手段は、尿量を推定するに際して少なくともナトリウム濃度又はカリウム濃度が既知であるダミー尿を前記洋風大便器ユニットにあらかじめ定められた量を供給することによって前記溜水部の溜水容量を設定することを特徴とする請求項1に記載の尿情報測定装置。
  12. 前記ナトリウム濃度又はカリウム濃度測定値は、電気伝導度の測定結果によって算出されることを特徴とする請求項1ないし11に記載の尿情報測定装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット。
JP2003071252A 2003-03-17 2003-03-17 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット Pending JP2004279219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071252A JP2004279219A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071252A JP2004279219A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004279219A true JP2004279219A (ja) 2004-10-07

Family

ID=33287732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003071252A Pending JP2004279219A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004279219A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271581A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Toto Ltd 生体情報測定便器
JP2008268195A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Toto Ltd 尿成分濃度測定装置、尿成分濃度測定装置を備えた便器装置、及び、溶液成分濃度測定方法
JP2009271038A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Toto Ltd 健康状態測定装置
JP2016004027A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 株式会社Lixil センサ、尿センサ及び便器装置
WO2017115444A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 サイマックス株式会社 健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法および健康モニタリングプログラム
WO2018073877A1 (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 サイマックス株式会社 健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラム
WO2018128175A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 株式会社Lixil 測定装置
EP3702781A1 (en) * 2019-02-27 2020-09-02 Universitat Rovira I Virgili Installable system for regular continual analysis of an individual's urine to determine the level of hydration of said individual

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271581A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Toto Ltd 生体情報測定便器
JP2008268195A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Toto Ltd 尿成分濃度測定装置、尿成分濃度測定装置を備えた便器装置、及び、溶液成分濃度測定方法
JP2009271038A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Toto Ltd 健康状態測定装置
JP2016004027A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 株式会社Lixil センサ、尿センサ及び便器装置
WO2017115444A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 サイマックス株式会社 健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法および健康モニタリングプログラム
WO2018073877A1 (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 サイマックス株式会社 健康モニタリングシステム、健康モニタリング方法及び健康モニタリングプログラム
US11035853B2 (en) 2016-10-17 2021-06-15 SYMAX, Inc. Health monitoring system, health monitoring method, and health monitoring program
WO2018128175A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 株式会社Lixil 測定装置
EP3702781A1 (en) * 2019-02-27 2020-09-02 Universitat Rovira I Virgili Installable system for regular continual analysis of an individual's urine to determine the level of hydration of said individual
WO2020174063A1 (en) * 2019-02-27 2020-09-03 Universidad Rovira I Virgili (Urv) Installable system for regular continual analysis of an individual's urine to determine the level of hydration of said individual

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100061889A1 (en) Apparatus and method for providing result or urine and/or gas analysis
JP3876919B2 (ja) 大便器ユニット
JP2018528413A (ja) トイレ中の排泄物の移動分析装置及び方法
JP2010230359A (ja) 生体情報測定装置
CN111343905B (zh) 基于坐便器的智能尿液收集和分析装置
JP2004279219A (ja) 尿情報測定装置及び尿情報測定装置を用いた洋風大便器ユニット
JP2013090748A (ja) 排尿情報測定装置
WO2007123245A1 (ja) 尿中1日排泄量測定方法及び尿中1日排泄量測定装置
JP7156478B2 (ja) 排尿量管理システム
JP4229960B2 (ja) 腹部インピーダンス式体組成計
JP3876925B2 (ja) 大便器ユニット
JP2007077583A (ja) 尿pH値の検査ができる便器
KR100864614B1 (ko) 소변 분석 결과 정보 제공 시스템
JP2010223772A (ja) 排尿情報測定装置
JP7125654B2 (ja) 便座装置
JP4788442B2 (ja) 生体情報測定便器
JP3814827B2 (ja) 大便器ユニット
JP2005264624A (ja) 尿量測定大便器
JP3876924B2 (ja) 大便器ユニット
JPH08191808A (ja) 生体電気インピーダンス測定装置
JP2017115382A (ja) 大便器装置
JP2016090296A (ja) 尿量測定装置、尿量測定方法、トイレ装置、プログラム、および尿量測定用添加剤
JP2006266079A (ja) 大便器ユニット
JP2009271038A (ja) 健康状態測定装置
JP4736118B2 (ja) 排尿情報測定便器