JP6748728B2 - 扁平チューブ用フィン成形体の搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の切り欠き部を有する扁平チューブ用フィン成形体を搬送する搬送装置に関する。
エアコン等の熱交換器は、熱交換チューブを挿入する透孔又は切り欠き部が複数個穿設された熱交換器用フィンが複数枚積層されて構成されているものが一般的である。
かかる熱交換器用フィンは、図15に示すような熱交換器用フィンの製造装置によって製造することができる。
熱交換器用フィン製造装置200には、薄板材料としてのアルミニウム等の金属製薄板210がコイル状に巻かれたアンコイラー212が設けられている。アンコイラー212からピンチロール214を経て引き出された金属製薄板210は、オイル付与装置216に挿入され、金属製薄板210の表面に加工用オイルを付着させた後、金型プレス部218内に設けられた金型装置220に供給される。
金型装置220は、金型装置220の内部空間において上下動可能な上型ダイセット222と、静止状態にある下型ダイセット224とが設けられている。この金型装置220によって、透孔の周囲に所定高さのカラーが形成された複数個のカラー付き透孔や切り欠き部が所定の方向に所定の間隔(行列状配列)で形成される。
以下、金属製薄板210に透孔や切り欠き部等が加工されたものを金属帯状体211と称する。
ここで加工された金属帯状体211は、製品となる熱交換器用フィンが幅方向に複数配列された状態で形成されている。
このため、金型装置220の下流位置には、列間スリット装置225が設けられている。列間スリット装置225は、金型プレス部218により形成された後に送り装置226により間欠送りされる金属帯状体211を、噛み合わせた上刃225Aと下刃225Bとで所定の製品幅に切断し、搬送方向に長い帯状の製品幅金属帯状体211Aを形成するものである。
列間スリット装置225により形成された製品幅金属帯状体211Aは、カッター227によって所定の製品長さ寸法に切断され、製造目的品である熱交換器用フィン213に形成される。このようにして形成された熱交換器用フィン213は、スタッカ228に収容される。スタッカ228には、鉛直方向に複数のピン229が立設されており、熱交換器用フィン213は、熱交換器用フィン213に形成された透孔や切り欠き部に対してピン229を挿入することによってスタッカ228に積層保持される。
特開2006−21876号公報
従来の熱交換器用フィン製造装置200における送り装置226は、金型装置220(金型プレス部218)により成形された金属帯状体211をいわゆるヒッチ送り機構と称される間欠送り機構によって搬送している。
このようなヒッチ送り機構に代表される間欠送り機構においては、金属帯状体211を搬送する際にはヒッチピンを金属帯状体211に進入させ、ヒッチ送り機構を金属帯状体211の搬送方向から戻す際においては、ヒッチピンを金属帯状体211から退避させなければならず、金属帯状体211の高速搬送には限界がある。
また、ヒッチ送り機構によって金属帯状体211を高速搬送しようとすると、ヒッチ送り機構を構成する部品どうしの衝突により、騒音の発生や、ヒッチ送り機構を構成する部品が破損してしまうといったおそれもある。
特に、熱交換チューブとして扁平チューブが挿入される切り欠き部が形成されている金属帯状体の場合、丸管の熱交換チューブが挿入される透孔が形成されている金属帯状体よりも、切り欠かれた開口側の強度が弱くなるため、ヒッチ送り機構を構成する部品どうしの衝突等による搬送への影響が大きいと考えられ、ヒッチ送り機構を構成する部品どうしの衝突等による搬送への影響が小さい構成が望まれている。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、金型装置により成形された扁平チューブ用フィン成形体の高速搬送を可能にすると共に、安定し、かつ高精度な搬送により扁平チューブ用フィン成形体の変形や、扁平チューブ用フィン成形体の搬送時における騒音の発生を防ぐことを目的としている。
本発明にかかる扁平チューブ用フィン成形体の搬送装置によれば、熱交換用の扁平チューブが挿入される切り欠き部が形成されてなる扁平チューブ用フィンを製造する際に、金属製薄板に前記切り欠き部を形成した後に搬送方向に所定長さに切断する前の段階の扁平チューブ用フィン成形体を所定方向に搬送する搬送装置であって、前記切り欠き部に進入可能な先細の突起を複数有し、前記扁平チューブ用フィン成形体の搬送方向に対して水平面内で直交する方向に回転軸を有する回転搬送体と、前記回転搬送体を前記回転軸を中心に回転駆動させる回転搬送体駆動部と、を具備し、前記回転軸には、カムインデックスの出力軸が連結されており、前記回転搬送体駆動部は、前記切り欠き部を形成するための金型装置の金型プレス動作を実行するクランクシャフトからの回転動力を動力源とし、前記クランクシャフトの軸線上にプーリを設けており、該プーリから複数のプーリを経た複数のタイミングベルトによって、前記カムインデックスのそれぞれの入力軸に回転駆動力が入力され、扁平チューブ用フィンを間欠送りする際の1サイクルの動作が終了したときにおいて、扁平チューブ用フィンの前記切り欠き部に進入する突起の進入角度が搬送面に対して直交方向に起立させるか又は突起の進入角度が前記切り欠き部を変形させることのない角度範囲となるように前記カムインデックスにより設定され、各前記突起の側面形状は、前記回転軸の回転と同期して前記切り欠き部に対して隙間を維持した状態で進入し、かつ、前記切り欠き部と当接して前記扁平チューブ用フィン成形体を搬送しながら前記切り欠き部から退避可能な形状に形成されていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、ヒッチ送り機構を採用しなくてもよいので、騒音の発生や、部品の破損を生じさせないようにすることができ、扁平チューブ用フィン成形体を高速で搬送させることができる。
また、前記突起の側面形状は、少なくとも一部がインボリュート曲線により形成されていることを特徴としてもよい。
また、前記扁平チューブ用フィン成形体の下面を支える下ガイド板と、前記扁平チューブ用フィン成形体の上面を覆う上ガイド板と、が設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、扁平チューブ用フィン成形体の搬送時に、扁平チューブ用フィン成形体が板厚方向にばたつくことを防止できる。また、扁平チューブ用フィン成形体に形成されている切り欠き部に対する突起の進入深さを一定にすることができ、扁平チューブ用フィン成形体の安定した搬送が可能になる。
また、前記回転搬送体駆動部は、サーボモータであり、該サーボモータの回転軸が、前記回転搬送体の前記回転軸に直接接続されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、サーボモータの回転角度を制御することで搬送距離を容易に変更することができる。また、構造を安価且つコンパクトにすることができる。
本発明によれば、扁平チューブ用フィン成形体の高速搬送を可能にすると共に、安定し、かつ高精度な搬送により扁平チューブ用フィン成形体の変形や、扁平チューブ用フィン成形体の搬送時における騒音の発生を防ぐことができる。
扁平チューブ用フィン製造装置の全体構成を示す側面図である。 扁平チューブ用フィン成形体の平面図である。 第1実施形態の搬送装置における側面図である。 第1実施形態の搬送装置における平面図である。 第1実施形態の搬送装置における正面図である。 搬送ユニット毎の回転盤の突起の状態を示す説明図である。 チューブ挿入部に挿入される突起の拡大図である。 図5内の要部拡大図である。 第2実施形態の金属帯状体と搬送ユニットとを示す平面図である。 第3実施形態の金属帯状体と搬送ユニットとを示す説明図である。 第3実施形態における突起の他の形状の例を示す説明図である。 第3実施形態における突起の他の形状の例を示す説明図である。 第4実施形態における金型プレス部の正面図である。 第4実施形態における金型プレス部の平面図である。 従来技術における熱交換器用フィン製造装置の側面図である。
(第1実施形態)
扁平チューブ用フィン製造装置100の全体構成を図1に示す。扁平チューブ用フィンとは、金属製薄板11を金型プレス部20によってプレス加工して得られた金属帯状体を扁平チューブ用フィンの製品幅且つ製品長さに成形したものである。
また、扁平チューブ用フィン成形体とは、金属製薄板11を金型プレス部20によってプレス加工して得られた金属帯状体と、金属帯状体を扁平チューブ用フィンの製品幅毎に分割した製品幅金属帯状体と、のいずれの状態のものも含む概念である。
換言すると、扁平チューブ用フィン成形体とは、金属製薄板11に切り欠き部を形成した後において、搬送方向に所定長さに切断する前(製品長さに切断する前)の段階の金属帯状体を指すものである。
扁平チューブ用フィン成形体の材料であるアルミニウム等の未加工の金属製薄板11は、アンコイラー12にコイル状に巻回されている。アンコイラー12から引き出された金属製薄板11は、ピンチロール14を経て引き出され、オイル付与装置16により加工用オイルが付与された後、金型装置22が内部に配置された金型プレス部20に間欠送りされる。ここでは、アンコイラー12、ピンチロール14、オイル付与装置16により材料供給部10が構成されていることになる。なお、材料供給部10の構成はあくまで一例であるから、材料供給部10の構成は本実施形態で示した構成に限定されるものではない。
本実施形態の金型装置22は、上型ダイセット22Aと下型ダイセット22Bとを有し、上型ダイセット22Aが下型ダイセット22Bに対して接離動可能に設けられている。このような金型装置22を有する金型プレス部20において、金属製薄板11に熱交換用の扁平チューブを挿入するための切り欠き部としてのチューブ挿入部31を有する扁平チューブ用フィン成形体30が形成される。
金型装置22により形成された扁平チューブ用フィン成形体30を図2に示す。図2に示す扁平チューブ用フィン成形体30は、所定の搬送方向(図2内の横方向の矢印の方向)に水平面内において直交する幅方向に複数列の製品群が並んで形成されている。
扁平チューブ用フィン成形体30は、搬送方向および搬送方向に水平面内において直交する方向において連続するものであり、図2においてはその一部を抽出して示している。
扁平チューブ用フィン成形体30には、扁平チューブ用フィン成形体30を個片化して得られる各々の製品に対して、熱交換用媒体を流通させるための扁平チューブが挿入されるチューブ挿入部31が複数箇所に形成されている。
チューブ挿入部31とチューブ挿入部31との間は、ルーバー32が形成された板状部33が形成されている。また、ルーバー32の幅方向の両端部側には、板状部33の一部が切り起こされて形成された切り起し部34が形成されている。
1つのルーバー32に対する2つの切り起し部34,34のうち、一方側の切り起し部34は、板状部33の先端部側に形成されている。
チューブ挿入部31は、最終製品としての扁平チューブ用フィン30Aの幅方向の一方側からのみ形成されている。したがって、チューブ挿入部31とチューブ挿入部31との間の複数の板状部33は、長手方向に沿って伸びる連結部35によって連結されている。
上記の1つのルーバー32に対する2つの切り起し部34,34のうち、他方側の切り起し部34は、この連結部35上に形成されている。なお、ここでは、板状部33と連結部35とにおいてプレス加工が施されていない箇所のうち、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向に沿って連続している箇所のことを扁平チューブ用フィン成形体30の平坦な箇所(以下、単に平坦箇所ということがある)としている。
図2に示す扁平チューブ用フィン成形体30は、互いのチューブ挿入部31の開口側が隣接するように向い合わせた状態で配置された2つの扁平チューブ用フィン30Aを一組として、2組が形成されている。すなわち、2つの製品のチューブ挿入部31の開口側が対向して配置された組が、互いの連結部35が隣接するように配置されている。
扁平チューブ用フィン製造装置100の全体構成の説明に戻る。金型プレス部20に収容されている金型装置22で形成された扁平チューブ用フィン成形体30は、金型プレス部20の下流側に設けられている搬送装置40によって間欠的に所定方向(ここでは列間スリット装置70に向けて)に搬送される。
搬送装置40の送りタイミングは、金型プレス部20の動作と同期して(連動して)動作するよう、後述する動作制御部90により動作制御されており、安定した間欠送りを可能とする。
図3に搬送装置40の側面図を、図4に搬送装置40の平面図を、図5に搬送装置40の正面図を示す。また、図6には、搬送ユニット50を構成する回転搬送体56の突起52Aの状態を表す説明図を示す。
本実施形態における搬送装置40は、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向において所要間隔をあけて複数設けられた搬送ユニット50により構成されている。
本実施形態における搬送ユニット50は、回転搬送体56と、回転搬送体56を扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向と水平面内で直交する回転軸周りで回転駆動させる回転搬送体駆動部58と、を有している。
回転搬送体56は、外周面に突起52Aが形成された複数の回転盤52と、回転盤52の主平面中心部分に挿通され、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向に水平面内で直交する方向に延びる回転軸54とにより構成されている。
1本の回転軸54に対して、回転盤52は、扁平チューブ用フィン成形体30の幅方向に形成されているチューブ挿入部31の数と同数か、又はそれよりも少ない数だけ設けられている。
図7に、突起52Aの拡大図を示す。
突起52Aは、回転盤52の外周面において径方向に突出する方向に複数本形成されている。
突起52Aは、扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31に挿入され、回転搬送体56の回転によって扁平チューブ用フィン成形体30を搬送方向に牽引する機能を有する。
突起52Aは、回転盤52の外周面(基部)から離反するに伴って(上端部側が)徐々に幅狭になるいわゆる先細形状に形成されている。
突起52Aの側面形状は、回転軸54の回転と同期してチューブ挿入部31に対して隙間を維持した状態で進入し、かつ、チューブ挿入部31と当接して扁平チューブ用フィン成形体を搬送しながらチューブ挿入部31から退避可能な形状である。
さらに具体的に説明すると、チューブ挿入部31に挿入される突起52Aは、回転盤52が扁平チューブ用フィン成形体30を搬送させる際の回転方向において、突起52Aの外表面のうち、少なくとも前面側(扁平チューブ用フィンの搬送方法の下流側)になる部分は、インボリュート曲線により形成されている。ただし、図6では、突起52Aの外表面のうち前面側と後面側の双方がインボリュート曲線により形成されている。
なお、突起52Aの外表面の形状としては、インボリュート曲線に限定するものではない。
突起52Aの外表面の前面側をインボリュート曲線で形成することによって、回転盤52が回転して突起52Aが徐々にチューブ挿入部31内に進入する際、突起52Aの外表面とチューブ挿入部31の内壁面との間での接触抵抗を低減してスムーズに進入することができる。
さらに、回転盤52の回転で突起52Aがチューブ挿入部31から抜き出る際にも、突起52Aの外表面とチューブ挿入部31の内壁面との間での接触抵抗を低減してスムーズに抜き出ることができる。
なお、突起52Aの回転盤52の外周面への配設角度間隔は、回転盤52の外周面への突起52Aの配設間隔角度を搬送ユニット50の配設数(駆動軸の軸数)で除したときの値が14度以下になるようにすることが好ましい。
このような突起52Aの配設角度間隔を採用することで、回転盤52に形成されている突起52Aがチューブ挿入部31から完全に抜き出る前に、次の突起52Aが次のチューブ挿入部31に進入するため、扁平チューブ用フィン成形体30の位置決めを確実に行うことができ、これにより扁平チューブ用フィン成形体30の円滑な搬送を行うことができることが出願人の実験により明らかになっている。
また、同一の搬送ユニット50内においては図6に示すように、回転盤52におけるそれぞれの突起52Aの位置は、回転軸54の長手方向において一直線上配置となるようにして配置されている。換言すると、回転搬送体56(回転軸54)を回転させたときに、回転搬送体56の回転方向における特定位置を突起52Aが通過するタイミングは、回転搬送体56の長手方向においてすべて一致していることになる。このようにして形成された同一構造の複数の搬送ユニット50を採用することにより、それぞれの搬送ユニット50における突起52Aが搬送面(水平面)に対して直交状態になるタイミングが均等間隔になるように設定することができる。
このようにすることで、搬送ユニット50が扁平チューブ用フィン成形体30を搬送させる際において、チューブ挿入部31への突起52Aの進入および退出タイミングを扁平チューブ用フィン成形体30内の幅方向において同時にすることができる。これにより、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送時におけるチューブ挿入部31への負荷を分散させることができるため、扁平チューブ用フィン成形体30の変形を防止することができる。これらにより扁平チューブ用フィン成形体30の搬送速度を高速化させ易くなる点において好都合である。
また、本実施形態においては、回転搬送体駆動部58としてサーボモータを採用している(以下、サーボモータにも符号58を付する)。サーボモータ58は、その回転軸が鉛直下向きとなるよう配置されており、サーボモータ58の回転軸は、カムインデックス59を介して回転軸54に連結されている。
このようにカムインデックス59を介してサーボモータ58と回転軸54を連結しているので、サーボモータ58を一定速度で駆動させても回転軸54を間欠回転駆動させることができる。
ここでは、金型プレス部20のプレス動作に同期するようなカムプロファイルに形成されたカムインデックス59が採用されている。また、このカムインデックス59の出力軸は、回転盤52に設けられた突起52Aの配設状態に応じて1サイクルの動作で扁平チューブ用フィン成形体30を所定長さ搬送することが繰り返し実行可能なカムプロファイルにも形成されている。
また、カムインデックス59は、扁平チューブ用フィン製造装置100の扁平チューブ用フィン30を間欠送りする際の1サイクルの動作が終了したときにおいて、扁平チューブ用フィン30のチューブ挿入部31に進入する突起52Aの進入角度が搬送面に対して直交方向に起立させるようなカムプロファイルとしておくことが好ましい。このように扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31に最適な状態で突起を進入させることにより搬送開始時における扁平チューブ用フィン成形体30の円滑な搬送ができると共に、扁平チューブ用フィン成形体30の変形を防止することができる点において好都合である。
このような構成を有する搬送ユニット50の配設間隔(軸間距離)は、適宜の配設間隔を採用することができるが、表1で示す計算式により算出された配設間隔を採用することが好ましい。
Figure 0006748728
図4に示されているように、搬送ユニット50は回転軸54の一端側にサーボモータ58が連結され、他端部側がベアリングホルダ等に代表される保持体55によって回転可能な状態で保持されている。サーボモータ58は、回転軸54の中心軸(回転軸)の軸線上位置よりも搬送方向上流側にオフセット配置された状態(搬送方向下流側にオフセット配置されていてもよい)で減速機57及びカムインデックス59を介して回転軸54(サーボモータの出力軸)が連結されている。
扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向において互いに隣り合う搬送ユニット50は、それぞれの回転搬送体駆動部58が扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向に水平面内で直交する方向において互い違いの配置となるように設けられている。
このような搬送ユニット50の平面配置形態を採用することにより、サーボモータ58を金型プレス部20に接近させた状態で配設することができる。また、複数のサーボモータ58の搬送方向における幅寸法の一部を扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向において重複させることができる。すなわち、搬送装置40の占有スペースが削減されることになるから、搬送装置40を小型化することができ、ひいては扁平チューブ用フィン製造装置100全体の小型化も可能になる。
また、各々の搬送ユニット50におけるサーボモータ58と回転軸54との連結については、本実施形態のように減速機57及びカムインデックス59を介して回転軸54に連結させる形態の他、カムインデックス59のみを介して回転軸54に連結させる形態、減速機57のみを介して回転軸54に連結させる形態に加え、サーボモータ58の出力軸と回転搬送体56(回転軸54)とを直結させることもできる。
すなわち回転搬送体56(回転軸54)とサーボモータ58との連結形態は特に限定されるものではない。
さらに、それぞれの搬送ユニット50におけるサーボモータ58の動作は、少なくとも互いの回転駆動動作が金型プレス部20のプレス動作(扁平チューブ用フィン成形体30の間欠送り動作)に同期するように(回転速度を同期させるように)動作制御部90によって制御されている。
また、搬送装置40を構成する搬送ユニット50の配設数と、搬送面(水平面)に対してそれぞれの搬送ユニット50における回転盤52の突起52Aが直交した状態になるタイミングを均等間隔にしてくことが好ましい。本実施形態においては2つの搬送ユニット50により搬送装置40が構成されているので、それぞれの搬送ユニット50における突起52Aの角度位相差を回転盤52に形成した突起52Aの配設角度間隔の値を2で除した角度間隔の値にしている。すなわち、一方の回転軸54に対して他方の回転軸54は、回転盤52に形成した突起52Aの配設角度間隔の値を2で除した角度間隔の値となる位置においてカムインデックス59の出力軸と回転軸54とを連結させることで、突起52Aが搬送面と直交する方向に起立した状態に対する角度位相差を設けている。
以上のように搬送ユニット50における突起52Aに角度位相差を設けることで、搬送方向に沿って複数配設された搬送ユニット50のうち、いずれか一つの搬送ユニット50の突起52Aをチューブ挿入部31に進入および退出させることができる。すなわち、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送中に作用する外力を一定の大きさにすることができ、扁平チューブ用フィン成形体30の変形を防ぐと共に円滑な搬送を行うことができる点において好都合である。
また、図3、図8に示すように、本実施形態においては、金型プレス部20の出口位置に扁平チューブ用フィン成形体30の下面高さ位置を所要長さ範囲に亘って同一高さ位置となるようにガイドする(扁平チューブ用フィン成形体30の下面を支える)下ガイド板62が配設されている。
下ガイド板62は、複数の搬送ユニット50の上流側から下流側の範囲にわたって設けられている。下ガイド板62は一体ものであってもよいし、搬送ユニット50の上流部分と中間部分と下流部分のそれぞれに個別に配設してもよい。
本実施形態における下ガイド板62の上面には、凹溝62Aが形成されている。下ガイド板62の凹溝62Aは、扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31の形成箇所に対応する位置及びルーバー32の形成箇所に対応する位置に形成されている。
下ガイド板62の凹溝62Aには、板厚方向に貫通する貫通孔62Bが穿設されていて、この貫通孔から突起52A(回転盤52)の一部を突出させた状態で搬送ユニット50の回転盤52が収容されている。突起52Aの先端部分は、搬送面に対して突起52Aが直立したとき(扁平チューブ用フィン成形体30の1サイクルの間欠送り動作を終えたとき)、下ガイド板62の上面高さ位置よりも上側位置となるように設けられている。
また、凹溝62Aが扁平チューブ用フィン成形体30に形成されているルーバー32の配設位置と対応する位置に形成されていることにより、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送時において下ガイド板62とルーバー32との接触を防止している。
下ガイド板62の上方には扁平チューブ用フィン成形体30の上面を覆うことが可能な上ガイド板64が配設されている。
上ガイド板64は、金型プレス部20側における端縁部を回動の軸として、下ガイド板62に重ねた状態と跳ね上げた状態とに切り替え可能(回動可能)に設けられている。通常の扁平チューブ用フィン成形体30の搬送時においては、下ガイド板62に上ガイド板64が板厚方向に所定の隙間を介した状態で積み重なった状態になっている。この隙間は下ガイド板62と上ガイド板64との間に配設されたスペーサ65により形成されている。
上ガイド板64の上面にはハンドル64Aおよび補強部材64Bが取り付けられていて、作業者がハンドル64Aを把持して持ち上げることで、上ガイド板64を下ガイド板62から跳ね上げた状態にすることができる。
上ガイド板64の下面には扁平チューブ用フィン成形体30の平坦箇所に該当する位置に、下方向けて突出する凸部64Cが配設されている。通常の状態では、凸部64Cと扁平チューブ用フィン成形体30の平坦箇所との間には隙間が空くように設けられている。
また、上ガイド板64と下ガイド板62を固定するガイド板押さえボルト66が配設されている。下ガイド板62と上ガイド板64との間にはスペーサ65が配設された状態でガイド板押さえボルト66により締め付けられた状態で下ガイド板62と上ガイド板64とが取り付けられている。
金型プレス部20から排出された扁平チューブ用フィン成形体30は、扁平チューブ用フィン成形体30の板厚方向における変動(ばたつき)が生じたときのみ、上ガイド板64の凸部64Cが扁平チューブ用フィン成形体30の平坦箇所に当接することでその変動を規制することができる。これにより、扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31への搬送ユニット50の突起52Aの進入深さのばらつきが抑制され、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送面の高さ位置を所定高さ位置に維持することができる。また、このような扁平チューブ用フィン成形体30の板厚方向における変動の規制は、凸部64Cを扁平チューブ用フィン成形体30の平坦部分に当接させているため、扁平チューブ用フィン成形体30に変形が生じることがない。
なお、搬送装置40の下流側には、列間スリット装置70が設けられている。列間スリット装置70は、扁平チューブ用フィン成形体30の上面側に配置された上刃72と、扁平チューブ用フィン成形体30の下面側に配置された下刃74とを有する。
列間スリット装置70の動力源は独立した動力源を設けてもよいが、金型プレス部20の上下動動作を利用して動作させることも可能である。列間スリット装置70の上刃72および下刃74は、搬送方向に長尺に形成され、間欠送りされる扁平チューブ用フィン成形体30を噛み合わせた上刃72と下刃74とで切断し、搬送方向に長い製品の中間体である製品幅の扁平チューブ用フィン成形体30Bを形成する。ここでは、列間スリット装置70を搬送装置40の下流側に配設しているが、列間スリット装置70は搬送装置40の上流側位置に配設してもよい。
列間スリット装置70によって製品幅に切断された、複数本の製品幅の扁平チューブ用フィン成形体30Bは、カットオフ装置80内に送り込まれ、それぞれの製品幅の扁平チューブ用フィン成形体30Bを所定長さに切断される。このようにして、最終的な製品である扁平チューブ用フィン30Aを得ることができる。扁平チューブ用フィン30Aは、スタック装置82に複数枚積層させるようにしてスタックされ、所定数の扁平チューブ用フィン30Aがスタックされると、次工程に搬送され、図示しない熱交換器に組み立てられる。
また、本実施形態にかかる扁平チューブ用フィン製造装置100はCPUおよび記憶部(いずれも図示せず)を有する動作制御部90を有している。動作制御部90の記憶部には予め扁平チューブ用フィン製造装置100を構成する各構成の動作制御を行うための動作制御プログラムが記憶されていて、CPUが記憶部から動作制御プログラムを読み取り、動作制御プログラムに沿って各構成の動作制御を行う。このようにCPUおよび動作制御プログラムによる各構成の動作制御が行われることで、扁平チューブ用フィン製造装置100における各構成の一連の動作を連携させることが可能になっている。
動作制御部90は、各々の回転軸54における回転動作を同期させると共に、金型プレス部20のクランクシャフトの回転とも同期するように回転搬送体駆動部58の動作を制御している。また、扁平チューブ用フィン成形体30の間欠送りを1サイクル(1サイクル動作を)終えたときにおいて、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送面に対していずれか1つの回転盤52の突起52Aが搬送面と直交する方向に起立した状態となるようにしている。具体的には、カムインデックス59の間欠動作(1サイクル動作)の動作開始位置で回転盤52の突起52Aの位置が起立した状態になるように、カムインデックス59の出力軸と回転軸54とを連結させている。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態における扁平チューブ用フィン30の要部平面図とそれに対応する搬送ユニット50の構成を示す。
本実施形態における扁平チューブ用フィン30は、搬送方向に直交する方向である幅方向において、一方側(図9内の紙面上側半分)の製品の形成ピッチと、他方側(図9内の紙面下側半分)の製品の形成ピッチとが一致しておらず、搬送方向に製品寸法の半分に相当する分だけオフセットした状態(ずれた状態)になっている。
このような扁平チューブ用フィン30のチューブ挿入部31の位置に対応させた搬送ユニット50の構成が本実施形態における特徴点である。
具体的には、回転軸54の長手方向において先端部側半分の範囲と、他方の半分の範囲と、のそれぞれにおいて、回転軸54の長手方向に沿って突起52Aの配設位置をずらしている。より具体的には、回転軸54を長手方向に見通した際に、回転軸54の先端部側半分の範囲と他方側半分の範囲との各々において、回転盤52の周方向における突起52Aの位置を揃えた状態である。
すなわち、回転軸54の先端部側半分における回転盤52の外周の山部分の位置(突起52Aの配設位置)に、他方側半分における回転盤52の外周面の谷部分の位置(突起52Aと突起52Aとの中間位置)を位置合わせさせた状態になっている。図9に示す回転盤52付きの回転軸54を扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向に所要間隔をあけて2本配設すれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
また、以上の実施形態においては、扁平チューブ用フィン成形体30は搬送面内において搬送方向と同一面内で直交する方向に複数の扁平チューブ用フィン30Aが形成された、いわゆるリボンタイプの形態について説明した。
しかし、図10に示すように、搬送面内において搬送方向と同一面内で直交する方向(幅方向)に単数の扁平チューブ用フィンが形成された、いわゆるフィンパータイプの扁平チューブ用フィン成形体9であっても本発明を適用させることができる。なお、上述してきた実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する場合もある。
フィンパータイプの扁平チューブ用フィン成形体9とは、扁平チューブ用フィン成形体9の幅方向に長尺となる扁平チューブ用フィン8が、搬送方向に複数整列して形成されているものである。
本実施形態の扁平チューブ用フィン8のチューブ挿入部7は、各扁平チューブ用フィン8の側面(つまり搬送方向側の面)に開口した切り欠き部であって、搬送方向に長く伸びる方向となっている。
本実施形態の搬送ユニット50は、搬送方向に沿って複数配置されている。図10では搬送方向に沿って2つの搬送ユニット50が設けられている。各搬送ユニット50は、搬送方向に回転する回転軸54と、回転軸54の軸線方向に沿って複数の回転盤52とを有している。
回転盤52の外周面には、外方に向けて突出する突起52Bが形成されている。この突起52Bは、上端部側が幅狭になるいわゆる先細形状に形成されている。
本実施形態の突起52Bは、第1実施形態で説明した突起52Aとは異なり、幅方向には幅狭であり、回転方向に幅広となるように形成されている。これは、チューブ挿入部7が幅方向に幅狭であって搬送方向に幅広のため、このようなチューブ挿入部7の形状に合わせたためである。
突起52Bの側面形状は、回転軸54の回転と同期してチューブ挿入部7に対して隙間を維持した状態で進入し、かつ、チューブ挿入部7と当接して扁平チューブ用フィン成形体を搬送しながらチューブ挿入部7から退避可能な形状である。
チューブ挿入部7に挿入される突起52Bは、回転盤52が扁平チューブ用フィン成形体9を搬送させる際の回転方向において、突起52Bの外表面のうち、少なくとも前面側(扁平チューブ用フィン成形体の搬送方向の下流側)になる部分は、インボリュート曲線により形成されている。
ただし、図10では、突起52Bの外表面のうち前面側と後面側の双方がインボリュート曲線により形成されている。
なお、突起52Bの外表面の形状としては、インボリュート曲線に限定するものではない。
突起52Bの外表面の前面側をインボリュート曲線で形成することによって、回転盤52が回転して突起52Bが徐々にチューブ挿入部7内に進入する際、突起52Bの外表面とチューブ挿入部7の内壁面との間での接触抵抗を低減してスムーズに進入することができる。
さらに、回転盤52の回転で突起52Bがチューブ挿入部7から抜き出る際にも、突起52Bの外表面とチューブ挿入部7の内壁面との間での接触抵抗を低減してスムーズに抜き出ることができる。
図11及び図12に、フィンパータイプの扁平チューブ用フィン成形体9を搬送するための回転盤の他の形状を示す。
図11では回転盤52の突起52Cの前面側の外表面はインボリュート曲線で形成されており、突起52Cの後面側の外表面は回転盤52の回転中心に向けて真っすぐな平面で形成されている。このような形状であっても、少なくとも搬送方向の前面側はインボリュート曲線であるため、チューブ挿入部7への突起52Cの進入及び抜き出しをスムーズに行い得ることが問題ない。そして、突起52Cの後面側の外表面は平面であって曲線ですらない。インボリュート曲線の加工は極めて大変であるが、このような形状このようにすることで回転盤52の加工が容易になる。
図12に示す回転盤52の突起52Dも、図11と同様、前面側の外表面はインボリュート曲線で形成されており、突起52Dの後面側の外表面は回転盤52の回転中心に向けて真っすぐな平面で形成されている。ただし、突起52Dの回転方向の長さは、挿入するチューブ挿入部7の搬送方向の長さのおよそ半分程度である。このような形状であっても、少なくとも搬送方向の前面側はインボリュート曲線であるため、チューブ挿入部7への突起52Cの進入及び抜き出しをスムーズに行い得ることが問題ない。そして、突起52Dの後面側の外表面は平面であって回転盤52の加工が容易になる。
なお、フィンパータイプの扁平チューブ用フィン製造装置100においては、搬送方向に沿って製品幅に切断することはないので、列間スリット装置70の配設は省略することができる。また、回転搬送体56は、製造する扁平チューブ用フィンの形態に合わせ適宜の形態を採用すればよい。
(第4実施形態)
上述してきた各実施形態においては、回転搬送体56を回転駆動させる回転搬送体駆動部58として、サーボモータを採用した実施形態であった。
しかしながら、回転搬送体駆動部58としては、金型プレス部20のクランクシャフトであってもよい。
この実施形態について、図13〜図14に示す。図13は、扁平チューブ用フィン製造装置100を搬送方向下流側から見た正面図であり、図14は、扁平チューブ用フィン製造装置100の平面図である。
扁平チューブ用フィン製造装置100の金型プレス部20は、金型装置22の上型ダイセット22Aを上下動させる駆動装置(図示せず)を備えており、この駆動装置を構成するクランクシャフト110の軸線上にプーリ112を設けている。このプーリ112から複数のプーリを経た複数のタイミングベルトによって、2つのカムインデックス59のそれぞれの入力軸に回転駆動力が入力される。
金型プレス部20の側面には、2つのプーリ116,118が上下方向に配置されている。この側面のプーリのうち上部に位置するプーリ116と、クランクシャフト110のプーリ112との間には、第1タイミングベルト114が架け渡されている。
側面のプーリのうち下部に位置するプーリ118と、上部に位置するプーリ116との間は、第2タイミングベルト119が架け渡されている。
また、搬送装置40の搬送方向下流側の下方には、プーリ120が設けられており、このプーリ120と側面の下部のプーリ118との間には、第3タイミングベルト121が架け渡されている。
プーリ120の回転軸には、さらに2つのプーリ122,123が設けられている。このプーリ122の側面側には、プーリ126が設けられており、プーリ123の側面側には、プーリ128が設けられている。
プーリ122とプーリ126との間に第4タイミングベルト124が架け渡されている。図13の右側のカムインデックス59の入力軸にもプーリ129が設けられており、プーリ126と右側のカムインデックス59のプーリ129との間に第5タイミングベルト131が架け渡されている。
このようにして、クランクシャフト110回転駆動力が右側のカムインデックス59の入力軸に入力される。
プーリ123とプーリ128との間に第6タイミングベルト125が架け渡されている。図13の左側のカムインデックス59の入力軸にもプーリ130が設けられており、プーリ128と左側のカムインデックス59のプーリ130との間に第7タイミングベルト132が架け渡される。
このようにして、クランクシャフト110の回転駆動力が左側のカムインデックス59の入力軸に入力される。
本実施形態のように、回転搬送体56の回転駆動をモータを用いずに、金型プレス部20からのプレス動力を用いる場合であっても、従来のようにヒッチ送り機構を採用しなくてもよく、騒音の発生や、部品の破損を生じさせないようにすることができ、扁平チューブ用フィン成形体30を高速で搬送させることができる。
また、以上の実施形態においては、搬送装置40は搬送ユニット50を2つ設けた形態について説明しているが、この形態に限定されるものではない。すなわち、搬送装置40は、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送方向に沿って3つ以上の搬送ユニット50を配設した形態を採用することもできる(図示せず)。また、搬送装置40は、搬送ユニット50を1つだけ設けた形態を採用することもできる(図示せず)。
また、搬送ユニット50の配設間隔は扁平チューブ用フィン成形体30の製品間隔に対応さえしていれば均等間隔でなくてもよい。要は、搬送装置40を構成する複数の搬送ユニット50の回転搬送体56の回転動作(回転速度)がそれぞれ同期するように、動作制御部90により動作制御されていればよいのである。
また、以上の実施形態においては、回転搬送体56を突起52Aが形成された回転盤52を回転軸54に取り付けした構成を採用しているが、回転軸54の外周面を凹凸形状(大径部と小径部とを有する形状)に形成し、凸部分(大径部)に突起52Aとしての機能を実現させた回転搬送体56の構成を採用してもよい。
さらに、扁平チューブ用フィン製造装置100の扁平チューブ用フィン成形体30を間欠送りする際の1サイクル動作が終了したときにおいて、扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31に進入する突起52Aの進入角度が搬送面に対して直交方向に起立させる形態について説明したが、この形態に限定されるものではない。扁平チューブ用フィン成形体30のチューブ挿入部31に対する突起52Aの進入角度は、扁平チューブ用フィン成形体30の材料や板厚寸法に応じて、扁平チューブ用フィン成形体30の搬送再開時において、突起52Aの回転駆動の再開によってチューブ挿入部31を変形させることのない角度範囲を予め算出し、算出した角度範囲に設定しておけばよいのである。
また、搬送ユニット50において回転軸54と回転搬送体駆動部58とを連結させる際にカムインデックス59を介在させず、動作制御部90が金型プレス部20のプレス動作(扁平チューブ用フィン成形体30の間欠送り動作)と回転搬送体駆動部58の回転駆動動作とが同期するように、回転搬送体駆動部58の動作制御を行うようにした形態を採用することもできる。
また、以上に説明したすべての実施形態や変形例を適宜組み合わせた扁平チューブ用フィン製造装置100の構成を採用することもできる。

Claims (3)

  1. 熱交換用の扁平チューブが挿入される切り欠き部が形成されてなる扁平チューブ用フィンを製造する際に、金属製薄板に前記切り欠き部を形成した後に搬送方向に所定長さに切断する前の段階の扁平チューブ用フィン成形体を所定方向に搬送する搬送装置であって、
    前記切り欠き部に進入可能な先細の突起を複数有し、前記扁平チューブ用フィン成形体の搬送方向に対して水平面内で直交する方向に回転軸を有する回転搬送体と、
    前記回転搬送体を前記回転軸を中心に回転駆動させる回転搬送体駆動部と、を具備し、
    前記回転軸には、カムインデックスの出力軸が連結されており、
    前記回転搬送体駆動部は、
    前記切り欠き部を形成するための金型装置の金型プレス動作を実行するクランクシャフトからの回転動力を動力源とし、
    前記クランクシャフトの軸線上にプーリを設けており、該プーリから複数のプーリを経た複数のタイミングベルトによって、前記カムインデックスのそれぞれの入力軸に回転駆動力が入力され、
    扁平チューブ用フィンを間欠送りする際の1サイクルの動作が終了したときにおいて、扁平チューブ用フィンの前記切り欠き部に進入する突起の進入角度が搬送面に対して直交方向に起立させるか又は突起の進入角度が前記切り欠き部を変形させることのない角度範囲となるように前記カムインデックスにより設定され、
    各前記突起の側面形状は、
    前記回転軸の回転と同期して前記切り欠き部に対して隙間を維持した状態で進入し、かつ、前記切り欠き部と当接して前記扁平チューブ用フィン成形体を搬送しながら前記切り欠き部から退避可能な形状に形成されていることを特徴とする扁平チューブ用フィン成形体の搬送装置。
  2. 前記突起の側面形状は、少なくとも一部がインボリュート曲線により形成されていることを特徴とする請求項1記載の扁平チューブ用フィン成形体の搬送装置。
  3. 前記扁平チューブ用フィン成形体の下面を支える下ガイド板と、前記扁平チューブ用フィン成形体の上面を覆う上ガイド板と、が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の扁平チューブ用フィン成形体の搬送装置。
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