JP6747947B2 - 電子レシートシステム及び登録装置 - Google Patents
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Description
当該電子レシートシステムによるサービスは、利用者登録を行った利用者に対して提供されている。しかしながら、登録装置で登録される取引の全てが利用者に対して行われるとは限らない。つまり、電子レシートサーバでは、登録装置で登録される取引の一部に関する取引データしか収集することができない。
このような事情から、利用者に関する取引が登録装置で登録される全ての取引に対してどのような傾向を持つのかを、会員以外の取引に関する取引データを電子レシートサーバでは用いることなく分析できることが望まれていた。
図1は本実施形態に係る電子レシートシステム100の構成と、当該電子レシートシステム100に含まれるPOS端末101及び電子レシートサーバ102の要部回路構成とを示すブロック図である。
プロセッサ1は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ1は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS端末101としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ2は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ2は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ2は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ2は、プロセッサ1が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ2は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ1によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。揮発性のメモリ領域には、買上商品リストを記憶する領域、いわゆる登録処理領域が含まれる。
補助記憶デバイス3は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス3は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス3は、プロセッサ1が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ1での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス3は、アプリケーションプログラムを記憶する。
入力デバイス5は、操作者による操作を受けて、その操作に応じた入力情報を出力する。入力デバイス5としては、例えばキーボード、マウス、あるいはタッチパネルなどが利用できる。
表示デバイス6は、操作者に対して提示すべき各種の情報を表した画像を表示する。表示デバイス6としては、例えばLCD(liquid crystal display)又はタッチパネルなどが利用できる。
プリンタ8は、レシート用紙に対して各種の文字列及び画像などを印刷する。そしてプリンタ8は、印刷済みのレシート用紙をPOS端末101の外部へと排出することにより、レシートを発行する。プリンタ8としては、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタなどを利用できる。
通信インタフェース9は、通信ネットワーク200を介したデータ通信を行う。通信インタフェース9としては、例えばインターネットを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のものを用いることができる。
プロセッサ21は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ21は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ102としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ22は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ22は、プロセッサ21が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ22は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ21によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス23は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、典型的にはHDDであるが、EEPROM、SSD、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス23は、プロセッサ21が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ21での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス23は、アプリケーションプログラムを記憶する。
Act1としてプロセッサ1は、登録処理を行う。この登録処理は、取引が商品の売買であるとするならば、買上商品を商品リストに追加して行く処理であり、周知の処理をそのまま用いることができる。この登録処理においてプロセッサ1は、登録された取引の内容を表したデータを補助記憶デバイス3に蓄積記憶させる。なお、この登録処理の最中に、電子レシートサービスの会員を識別するための会員コードの入力が行われる場合がある。この場合、プロセッサ1は、入力された会員コードをメインメモリ2又は補助記憶デバイス3に保存する。かくして制御プログラムP1に基づく制御処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは登録手段として機能する。
図3に示す取引レシートR1は、Act1又はAct2の最中において会員コードが入力された場合の例を示している。「9900123456789」なる文字列C1が会員コードを表す。当該文字列C1の前には、それが会員コードであることを表す語句としての「ID」なる文字列C2が付加されている。Act1又はAct2の最中において会員コードが入力されなかった場合にプロセッサ1は、会員コードを表す文字列C1及び語句「ID」を表す文字列C2をいずれも取引レシートに含めない。
Act11としてプロセッサ1は、1日毎などの予め定められた期間内に登録・会計処理が行われた全ての取引を対象として、予め定められた事項について集計する。一例としてプロセッサ1は、当日これまでに決済された取引について、その件数、売り上げた商品の総点数、売り上げた金額の総額、あるいは売り上げた商品の部門毎の点数及び金額などを求める。この集計は、補助記憶デバイス3に前述のように登録・会計処理によって蓄積記憶されたデータを分析することにより行われる。ここでの集計の詳細は、制御プログラムP1の設計者又はPOS端末101の管理者などにより任意に定められてよい。かくして制御プログラムP1に基づく制御処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは集計手段として機能する。
図5に示す精算レシートR2は、上記した具体例で求めた各種の情報を表している。
Act21としてプロセッサ1は、登録・会計処理又は集計処理から引き継いだプリントデータを解析し、取引レシート又は精算レシートに表される語句を抽出する。
Act22としてプロセッサ1は、上記の抽出した文字列に「ID」が含まれるか否かを確認する。前述したように、会員コードの入力がなされた登録・会計処理で生成されたプリントデータには、語句「ID」を表す文字列が含まれる。プロセッサ1は、「ID」を抽出しているならばYesと判定し、Act23へと進む。
Act25としてプロセッサ1は、上記の抽出した文字列にキーワードが含まれるか否かを確認する。キーワードは、取引レシートに含まれることがなく、集計レシートには含まれる語句として予め定められる。精算レシートを図5に示す精算レシートR2のようなものとするならば、キーワードは例えば「精算」とすることが想定される。そしてキーワードが含まれるならばYesと判定し、Act26へと進む。
電子レシートサーバ102においてプロセッサ21は、通信インタフェース24がデータの受信を開始すると、メインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶されたアプリケーションプログラムに従った更新処理を開始する。
Act31としてプロセッサ21は、通信インタフェース24により受信された取引データ又は集計データをメインメモリ22又は補助記憶デバイス23に保存する。そしてプロセッサ21は、通信インタフェース24が取引データ又は集計データの全てを受信し終え、その取引データ又は集計データの全てを保存し終えたならば、Act32へと進む。かくしてアプリケーションプログラムに基づく処理をプロセッサ21が実行することによって、プロセッサ21を中枢部分とするコンピュータと通信インタフェース24との協働により受信手段としての機能が実現される。
Act33としてプロセッサ21は、Act31で保存したデータに表された各種データを反映するようにレシートデータベースDB1を更新する。
Act34としてプロセッサ21は、Act31で保存したデータに表された各種データを反映するように集計データベースDB2を更新する。
プロセッサ21は、Act33又はAct34での更新を終えたならば、図7に示す更新処理を終了する。
Act41としてプロセッサ21は、対象期間を設定する。対象期間をどのように設定するかは任意であってよく、予め定められたルールに従って行われればよい。例えばプロセッサ21は、「前日の1日間」のように予め定められた条件に従って対象期間を設定することが想定される。またはプロセッサ21は、上記の情報端末の操作者による指示に応じた対象期間を設定することが想定される。
Act42としてプロセッサ21は、対象期間内において電子レシートサービスの適用対象とされた取引の件数としての対象件数をレシートデータベースDB1に基づいて計数する。
Act44としてプロセッサ21は、上記の総件数に対する上記の対象件数の割合として電子化率を算出する。そしてプロセッサ21は、これをもって分析処理を終了する。
かくしてアプリケーションプログラムに基づく分析処理をプロセッサ21が実行することによって、プロセッサ21を中枢部分とするコンピュータは分析手段として機能する。
なお、図8に示す分析処理は、一例である。分析処理の内容は任意であってよい。プロセッサ21は、互いに異なる複数の分析処理を選択的に実行してもよい。
会員コードであることを表す語句は「ID」には限らず、例えば「会員コード」などの別の語句としてもよい。なお、Act22においてプロセッサ1は、会員コードであることを表す語句として予め定められた語句が有るか否かを確認することとする。
プロセッサ1は、エージェント処理を行わずに、登録・会計処理及び集計処理において、取引データ及び集計データを生成、送信してもよい。
アプリケーションプログラムに基づいてプロセッサ1及びプロセッサ21が実現する各機能は、その一部または全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 登録装置と、電子レシートサーバとを含み、
前記登録装置は、
取引の内容を登録する登録手段と、
会員の取引に関して前記登録手段により登録された内容の少なくとも一部を表した取引データを生成する生成手段と、
前記会員以外に対して行われる取引を含む複数の取引に関して集計して集計データを得る集計手段と、
前記生成手段により生成された前記取引データ及び前記集計手段により得られた前記集計データを前記電子レシートサーバに宛てて送信する送信手段と、を具備し、
前記電子レシートサーバは、
前記送信手段により送信された前記取引データ及び前記集計データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された複数取引分の前記取引データを蓄積して記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された複数取引分の前記取引データについて、前記受信手段により受信された前記集計データを用いて分析する分析手段と、
を具備する電子レシートシステム。
[付記2] 前記集計手段は、前記取引が前記会員に対して行われるか否かに拘わらずに、前記登録手段で登録された全ての取引の件数を表すデータを前記集計データとして得て、
前記分析手段は、前記集計データが表す件数に対する前記記憶手段に記憶された前記取引データの数の割合を求める、
付記1に記載の電子レシートシステム。
[付記3] 前記生成手段は、前記登録手段により登録された内容を表したレシートのプリントデータから上記内容を構造化形式で表した取引データを生成し、
前記集計手段はさらに、前記集計の結果を表した前記レシートとは別の印刷物のプリントデータを生成し、当該プリントデータから前記集計結果を構造化形式で表したデータとして前記集計データを得る、
付記1又は付記2に記載の電子レシートシステム。
[付記4] 取引の内容を登録する登録手段と、
会員の取引に関して前記登録手段により登録された内容の少なくとも一部を表した取引データを生成する生成手段と、
前記会員以外に対して行われる取引を含む複数の取引に関して集計して集計データを得る集計手段と、
前記生成手段により生成された前記取引データ及び前記集計手段により得られた前記集計データを送信する送信手段と、を具備した登録装置とともに電子レシートシステムを構成する電子レシートサーバであって、
前記送信手段により送信された前記取引データ及び前記集計データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された複数取引分の前記取引データを蓄積して記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された複数取引分の前記取引データについて、前記受信手段により受信された前記集計データを用いて分析する分析手段と、
を具備する電子レシートサーバ。
[付記5] 電子レシートサーバとともに電子レシートシステムを構成する登録装置であって、
取引の内容を登録する登録手段と、
会員の取引に関して前記登録手段により登録された内容の少なくとも一部を表したデータとして前記取引データを生成する生成手段と、
前記会員以外に対して行われる取引を含む複数の取引に関して集計して前記集計データを得る集計手段と、
前記生成手段により生成された前記取引データ及び前記集計手段により得られた前記集計データを前記電子レシートサーバに宛てて送信する送信手段と、
を具備する登録装置。
Claims (5)
- 登録装置と、電子レシートサーバとを含み、
前記登録装置は、
取引の内容を登録する登録手段と、
会員の取引に関して前記登録手段により登録された内容を表したレシートのプリントデータから前記内容の少なくとも一部を構造化形式で表した取引データを生成する生成手段と、
前記会員以外に対して行われる取引を含む複数の取引に関して集計した結果を表した、前記レシートとは別の印刷物のプリントデータを生成し、当該プリントデータから前記集計の結果を構造化形式で表したデータとして集計データを得る集計手段と、
前記生成手段により生成された前記取引データ及び前記集計手段により得られた前記集計データを前記電子レシートサーバに宛てて送信する送信手段と、
を具備し、
前記電子レシートサーバは、
前記送信手段により送信された前記取引データ及び前記集計データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された複数取引分の前記取引データを蓄積して記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された複数取引分の前記取引データについて、前記受信手段により受信された前記集計データを用いて分析する分析手段と、
を具備する、
電子レシートシステム。 - 前記集計手段は、前記取引が前記会員に対して行われるか否かに拘わらずに、前記登録手段で登録された全ての取引の件数を表すデータを前記集計データとして得て、
前記分析手段は、前記集計データが表す件数に対する前記記憶手段に記憶された前記取引データの数の割合を求める、
請求項1に記載の電子レシートシステム。 - 電子レシートサーバとともに電子レシートシステムを構成する登録装置であって、
取引の内容を登録する登録手段と、
会員の取引に関して前記登録手段により登録された内容を表したレシートのプリントデータから前記内容の少なくとも一部を構造化形式で表したデータとして取引データを生成する生成手段と、
前記会員以外に対して行われる取引を含む複数の取引に関して集計した結果を表した、前記レシートとは別の印刷物のプリントデータを生成し、当該プリントデータから前記集計の結果を構造化形式で表したデータとして集計データを得る集計手段と、
前記生成手段により生成された前記取引データ及び前記集計手段により得られた前記集計データを前記電子レシートサーバに宛てて送信する送信手段と、
を具備する登録装置。 - 前記生成手段は、前記レシートのプリントデータから前記レシートに表される語句を抽出し、当該語句を表す文字列を、当該文字列がどのような情報を表すかを示す識別名に関連付けてなるデータ組を含むデータとして前記取引データを生成する、
請求項3に記載の登録装置。 - 前記集計手段は、前記印刷物のプリントデータから前記印刷物に表される語句を抽出し、当該語句を表す文字列を、当該文字列がどのような情報を表すかを示す識別名に関連付けてなるデータ組を含むデータとして前記集計データを得る、
請求項3又は請求項4に記載の登録装置。
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