JP6747918B2 - ベビーカー - Google Patents
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Description
以下、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態としてのベビーカーを説明する。
図1は、乳幼児などを乗せて使用するための一人乗りの折り畳み式のベビーカー1であり、展開状態において、乳幼児などを寝かせた姿勢や座らせた姿勢で使用する。図1に示すベビーカー1の状態は、ハンドルがベビーカー後方に位置し、後方からベビーカー1を操作する背面押しの状態を示している。以下の説明では、背面押しの状態を基準にして、進行方向を「前方」と定義し、進行方向に対して反対方向を後方(背面)と定義し、さらに進行方向に対して左右方向を左右(幅)方向と定義し、進行方向に対して上下方向を上下と定義する。なお、図1〜図7では、クッション材等からなるシート部材や幌を割愛している。
図1に示すように、ベビーカー1は、展開状態で且つハンドル23を背面押し位置にした状態で使用することができる。この場合、図2に示すように、ハンドル23は、連結フレーム19の第1ロック突部34に切替操作部材32のロック凹部32aが係合した切替ロック位置にあり、第1回動規制片35に規制突起33が係合することで、背面押し位置にロックされた状態にある。また、ラッチ部材42の第1突出部47aが被係合部材21の第1係合凹部45に係合し、第2突出部47bがとラッチブラケット18の切欠部48に係合することによって展開状態にロックされている。
(1)ラッチピン43の移動経路上には障壁50が存在することから、展開状態にあるベビーカー1を折畳状態にする過程で、ハンドル23がベビーカー1の後方の背面押し位置から前方の対面押し位置に移動してしまうことを規制することができる。これにより、ベビーカー1を折畳状態から展開状態に戻した場合に、ハンドル23が対面押し位置にあったために、ハンドル23を背面押し位置に戻すことができなくなるといった事象の発生を防ぐことができる。
(3)切替ロック機構31によって、ハンドル23を背面押し位置と対面押し位置に確実にロックできる。そして、展開状態にあるベビーカー1を折畳状態にする過程で、ハンドル23が背面押し位置から対面押し位置に前倒れしてしまうといった状況を発生しにくくすることができる。また、折畳状態にあるベビーカー1を展開状態にする過程においても、ハンドル23が背面押し位置から対面押し位置に前倒れしてしまうといった状況を発生しにくくすることができる。そして、仮に切替操作部材32が操作されて切替ロック機構31が解除されてしまう稀な状況が発生したとしても、上記(1)の効果を得ることができる。
以下、図8〜図12を参照して、本発明を適用した第2実施形態としてのベビーカーを説明する。図8に示すベビーカー101の状態は、後方からベビーカー101を操作する背面押しの状態を示し、以下の説明でも、背面押しの状態を基準にして、進行方向を「前方」と定義し、進行方向に対して反対方向を後方(背面)と定義し、さらに進行方向に対して左右方向を左右(幅)方向と定義し、進行方向に対して上下方向を上下と定義する。なお、図8〜図12では、クッション材等からなるシート部材や幌を割愛している。
各被係合部材121の更に外側には、ベビーカー101を押して操作するハンドル123が配置されている。ハンドル123は、全体がU字形状を有しており、被係合部材121の外側に位置する一対の縦フレーム123aと、一対の縦フレーム123aを連結する操作フレーム123bとを備えている。操作フレーム123bは、中央部に、操作者によって操作される開閉ロックレバー124が配置されている。各縦フレーム123aの下端部近傍には、連結フレーム119に沿って移動するラッチ部材42を連結フレーム119に沿って図9中矢印D1方向に移動させるラッチピン43が配置されている(図9参照)。開閉ロックレバー124は、操作フレーム123bおよび各縦フレーム123aに挿通されたワイヤによってラッチピン43と接続され、操作者による操作によってラッチピン43を各縦フレーム123aが延びる図9中矢印D1方向に移動させる。
(7)ベビーカー101の幅方向における外側から内側に向かって、ハンドル123の縦フレーム123a、被係合部材121、連結フレーム119、側部フレーム118の順に配置されたベビーカー101に、以上のようなロック機構41を適用することができる。
・ベビーカー1において、障壁50は、開閉ロックレバー24が操作されずラッチピン43が第1位置にある場合におけるハンドル23の背面押し位置から対面押し位置の方向に移動することを阻止するものである。この障壁50は、開閉ロックレバー24が操作され続け、ラッチピン43が第2位置に位置し続けた場合、ハンドル23の背面押し位置から対面押し位置の方向に移動を阻止することができない。このような現象に対応するためには、障壁50とは別に第2の障壁を設けるようにすればよい。一例として、第2の障壁は、ラッチ部材42から独立して、例えば連結フレーム119に固定される部材とする。そして、この第2の障壁は、ラッチ部材42が位置調整壁44によって持ち上げられた状態にあって、開閉ロックレバー24の操作によりラッチピン43が第2位置にある場合に、ハンドル23の対面押し位置の方向に移動するラッチピン43の移動経路上に位置するように設ける。これにより、展開状態におけるハンドル23の対面押し位置への正常の移動を妨げることなく、第2位置にラッチピン43がある場合であっても、ハンドル23の誤移動を阻止することができる。
・ベビーカー101の構成は、図8から図12の構成に限定されるものではない。例えば、座板部材113は、割愛し、側部フレーム118にシートを取り付け、座面部を構成するようにしてもよい。
・ベビーカー1の構成は、図1から図7の構成に限定されるものではない。
・切替ロック機構31,131の構成は、上述のベビーカー1,101の例に限定されるものではない。
Claims (7)
- 第1フレームと、ベビーカーが折畳状態と展開状態との間で切り替わる際に前記第1フレームに対する位置が変化する第2フレームと、前記ベビーカー後方の背面押し位置と前方の対面押し位置とに移動するハンドルと、前記ベビーカーを前記折畳状態または前記展開状態にロックするロック機構とを備え、
前記ロック機構は、前記第1フレームに取り付けられる被係合部材と、
前記被係合部材に係合して前記折畳状態または前記展開状態にロックするロック位置から当該ロックを解除する解除位置に前記第2フレームに沿って移動するラッチ部材と、
前記ハンドルに沿って移動することで、前記ラッチ部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させるラッチピンと、
前記ベビーカーが前記折畳状態と前記展開状態との間で切り替わる際に、前記ラッチ部材を前記解除位置に維持する位置調整壁とを備え、
前記ラッチ部材は、前記ラッチピンが係合して前記ラッチ部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させる係合部と、
前記ラッチ部材が前記解除位置に前記位置調整壁によって維持されている状態において、前記ハンドルが前記背面押し位置から前記対面押し位置に移動する際の前記係合部と係合していない位置にある前記ラッチピンの移動経路上に位置する障壁と
を備えるベビーカー。 - 前記ハンドルにおける前記背面押し位置と前記対面押し位置との切り替えをロックする切替ロック機構をさらに備え、
前記切替ロック機構は、
前記ハンドルに配され、切替ロック位置と切替可能位置とに亘って移動する切替操作部材と、
前記第2フレームに配され、前記ハンドルが前記背面押し位置に位置するときに、前記切替ロック位置にある前記切替操作部材と係合する第1ロック部と、
前記第1フレームおよび第2フレームと異なる第3フレームに配され、前記ハンドルが前記対面押し位置に位置するときに、前記切替ロック位置にある前記切替操作部材と係合する第2ロック部と
を備える請求項1に記載のベビーカー。 - 前記ベビーカーの幅方向における外側から内側に向かって、前記ハンドル、前記第2フレーム、上記被係合部材の順に配置されており、
前記係合部および前記障壁は、前記第2フレームに対して前記ハンドルの方向に向かって突出し、
前記ラッチピンは、前記ハンドルに対して前記第2フレームの方向に向かって突出し、
前記位置調整壁は、前記第2フレームに対して前記ベビーカーの幅方向内側に位置している
請求項1または2に記載のベビーカー。 - 前記第1フレームは、着座部を構成するシートフレームの一部であり、
前記被係合部材は、前記シートフレームの端部に取り付けられており、
前記ラッチ部材は、前記位置調整壁の方向に突出した突出部を備え、
前記被係合部材は、前記突出部が選択的に係合する第1係合凹部と第2係合凹部であって、前記展開状態のときに前記ラッチ部材が係合する前記第1係合凹部と、前記折畳状態のときに前記ラッチ部材が係合する前記第2係合凹部とを備え、
前記第1係合凹部と前記第2係合凹部との間に前記位置調整壁を備えている
請求項3に記載のベビーカー。 - 前記突出部は、第1突出部であり、
前記ラッチ部材は、前記第1突出部とは反対方向に第2突出部を備え、
前記ハンドルと前記第2フレームとの間には、前記第2突出部が係合する切欠部を備えたラッチブラケットを備え、
前記第2突出部は、前記第1突出部が前記第1係合凹部に係合しているときに、前記切欠部に対しても係合する
請求項4に記載のベビーカー。 - 前記ベビーカーの幅方向における外側から内側に向かって、前記ハンドル、前記被係合部材、前記第2フレームの順に配置されており、
前記係合部および前記障壁は、前記第2フレームに対して前記ハンドルの方向に向かって突出し、
前記ラッチピンは、前記ハンドルに対して前記第2フレームの方向に向かって突出し、
前記位置調整壁は、前記ハンドルと前記第2フレームとの間に位置している
請求項1または2に記載のベビーカー。 - 前記第1フレームは、後輪が下端部に取り付けられる後脚フレームの一部であり、
前記被係合部材は、前記後脚フレームに回動可能に支持されており、
前記位置調整壁は、前記被係合部材に備え、
前記ラッチ部材は、前記位置調整壁の方向に突出した突出部を備え、
前記被係合部材は、前記突出部が選択的に係合する第1係合凹部と第2係合凹部であって、前記展開状態のときに前記ラッチ部材が係合する前記第1係合凹部と、前記折畳状態のときに前記ラッチ部材が係合する前記第2係合凹部とを備え、前記第1係合凹部と前記第2係合凹部との間に前記位置調整壁を備えている
請求項6に記載のベビーカー。
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