JP6747810B2 - 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法 - Google Patents

廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6747810B2
JP6747810B2 JP2016009493A JP2016009493A JP6747810B2 JP 6747810 B2 JP6747810 B2 JP 6747810B2 JP 2016009493 A JP2016009493 A JP 2016009493A JP 2016009493 A JP2016009493 A JP 2016009493A JP 6747810 B2 JP6747810 B2 JP 6747810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
state
waste incineration
incineration plant
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016009493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017129316A (ja
Inventor
徹 江口
徹 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2016009493A priority Critical patent/JP6747810B2/ja
Publication of JP2017129316A publication Critical patent/JP2017129316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6747810B2 publication Critical patent/JP6747810B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

本発明は、廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法に関し、特に、ごみ焼却プラントの燃焼制御に好適な技術に関する。
この種の技術分野の従来技術として、例えば特許文献1に記載のものがある。その従来技術は次のようなものである。燃焼炉に投入される燃焼対象物の量、燃焼対象物の質、空気量、空気の温度、ストーカ速度のいずれかを制御対象とし、炉内の温度、ガス濃度、ガス流れ方向、ガス流速、蒸発量のいずれかを制御指標とする、制御機構OPおよび測定手段SEが設けられた焼却炉において、自動燃焼制御装置、シミュレーション装置および通信手段を備えることを特徴とする。
上記構成の燃焼制御システムにより、「蒸発量や炉内温度等のプロセスデータのいくつかを制御指標として取得して、炉内燃焼状況をリアルタイムにシミュレーションし、最適な燃焼状態(設計条件)を形成するために必要なごみ送りや燃焼空気量を制御することが可能となる。特に、ごみの質(組成)や含有水分量などが時々刻々変化するごみ焼却炉などにおいては、ごみの燃焼状態の変化に伴う炉内燃焼状況の変化を局部的な観点ではなく、システム全体としての燃焼状況を把握しながら、燃焼モデルによって設定された設計条件に近づけるような境界条件を設定することによって、常に最適な燃焼制御を行うことが可能となる。」といったことが作用・効果として文献中に記載されている。
また、モデルの構築手段としては、重回帰モデル、自己回帰モデルなどの線形モデルを基本とすることが文献中に記載されている。
特開2010−127475号公報
ここで、線形モデルの欠点として、強い非線形性を含む特性については予測精度が著しく悪化するということが知られている。
一方、ガス化溶融炉をはじめとするごみ焼却炉の燃焼特性の中には、例えば一酸化炭素(CO)のように、ある運転条件が成立すると急激に濃度が上昇する(ピーク発生)特性のものがある。このような局所的な濃度上昇特性には非線形性が含まれるため、前記したような線形モデルでは精度良く特性を予測することができない可能性が高い。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、例えば一酸化炭素(CO)の濃度上昇のような非線形性を有する運転特性に対して、精度の良い特性予測が可能となる廃棄物焼却プラントの制御装置を提供することである。
本発明は、廃棄物焼却プラントを構成する複数の機器に取り付けられた計器から送られてくる計測信号をもとにして前記機器を制御する廃棄物焼却プラントの制御装置である。この制御装置は、一定期間過去まで遡るトレンドデータとなるように複数の前記計測信号を整形するとともに、当該トレンドデータを周期的に更新するように構成されたデータ前処理部と、前記トレンドデータを用いて廃棄物焼却プラントの運転状態を同定するように構成された運転状態判定部と、前記運転状態判定部で得られた運転状態データを用いて前記機器を制御するための操作データを決定するように構成された操作条件決定部と、を備える。前記運転状態判定部は、前記トレンドデータを参照して、その特徴量データを抽出する特徴量抽出部と、木構造判定ルーチンを用いて、予め定義された判定基準を前記特徴量データが満足するか否かを判定する閾値判定部と、前記閾値判定部での判定結果と、予め定義された状態-要因参照テーブルとを照合することによって、廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する状態同定部と、を有する。
この構成によると、抽出した上記特徴量データが予め定義された判定基準を満足するか否かを木構造判定ルーチンを用いて判定するに際し、木構造判定ルーチンのノードの構成、および判定基準を適切に設定することで、非線形性を有する運転特性であっても、その非線形性にフィットしたモデル特性を獲得することができる。すなわち、非線形性を有する運転特性に対して、精度の良い特性予測が可能となる。
また本発明において、前記操作条件決定部は、前記操作データを決定するに際して、予め定義されてグループ分けされた操作項目を段階的に適用するように構成されていることが好ましい。
この構成によると、プラントに与えるストレスを抑えつつ、所望の運転状態にプラントを近づけていくことができるので、プラント運用ロスを最小化することができる。なお、特許文献1に記載の制御方法では、複数の操作量(制御信号)を、段階的ではなく一度のタイミングでプラントに入力することを前提とする。この制御方法では、各操作量の間の相互作用によって燃焼状態にストレスがかかり、運転の制約条件(例えば排ガスのCO濃度基準など)を守れなくなる可能性がある。
さらに本発明において、前記特徴量抽出部に関し、前記特徴量データを抽出するための評価期間がパラメータとして任意に設定可能とされていることが好ましい。
この構成によると、プラントの経時的な運転状態の変化に対して、制御性能を最適に維持することができる。
さらに本発明において、前記閾値判定部に関し、前記判定基準がパラメータとして任意に設定可能とされていることが好ましい。
この構成によると、プラントの経時的な運転状態の変化に対して、制御性能を最適に維持することができる。
さらに本発明において、前記計測信号および前記操作データを表示する表示装置をさらに備えることが好ましい。
この構成によると、前記した操作データによる制御がプラントの運転状態に与える影響について、運転員が視覚的に確認し、その妥当性を判断することができる。
また本発明は、廃棄物焼却プラントの制御方法の発明でもある。この制御方法は、一定期間過去まで遡るトレンドデータとなるように、複数の機器に取り付けられた計器から送られてくる計測信号を整形するとともに、当該トレンドデータを周期的に更新するデータ前処理工程と、前記トレンドデータを用いて廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する運転状態判定工程と、前記運転状態判定工程で得られた運転状態データを用いて前記機器を制御するための操作データを決定する操作条件決定工程と、を備える。前記運転状態判定工程は、前記トレンドデータを参照して、その特徴量データを抽出する特徴量抽出工程と、木構造判定ルーチンを用いて、予め定義された判定基準を前記特徴量データが満足するか否かを判定する閾値判定工程と、前記閾値判定工程での判定結果と、予め定義された状態-要因参照テーブルとを照合することによって、廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する状態同定工程と、を有する。
また本発明において、前記操作条件決定工程において、前記操作データを決定するに際して、予め定義されてグループ分けされた操作項目を段階的に適用することが好ましい。
本発明によると、非線形性を有する運転特性に対して、精度の良い特性予測が可能となる廃棄物焼却プラントの制御装置を提供することができる。
本発明に係る制御を適用するガス化溶融プラントの概略図である。 本発明の一実施形態に係る制御装置のブロック図である。 図2中に示す運転状態判定部の詳細図である。 図2に示す制御装置による制御フローを示すフローチャートである。 図4中に示すステップ6の詳細フローを示すフローチャートである。 排ガス中のO2濃度のトレンドデータの一例を示す図である。 木構造判定ルーチンの一例を示す図である。 要因判定情報と排ガス中のO2濃度との関係の一例を示すグラフである(線形モデルによる近似(従来技術))。 要因判定情報と排ガス中のO2濃度との関係の一例を示すグラフである(木構造モデルによる近似(本発明))。 状態-要因参照テーブルを説明するための図である。 図4中に示すステップ7の詳細フローを示すフローチャートである。 状態-操作条件参照テーブルを説明するための図である。 図2中に示す表示装置の一表示画面を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
(ガス化溶融プラントの構成)
まず、図1を参照しつつ廃棄物焼却プラントの一例としてのガス化溶融プラント1によるごみ(廃棄物)の焼却処理について簡単に説明する。
ごみは、ごみ収集車からピット2に投入され貯留される。貯留されたごみはクレーン3、給塵コンベヤ4などを介してガス化炉5(焼却炉)に供給される。ガス化炉5では、ごみは熱分解により、可燃性ガス、未燃分、および灰に分解される。溶融炉6では、可燃性ガス、および未燃分が完全燃焼して、溶融炉6内は約1200℃以上の高温となる。灰は、この高温状態により溶融し、スラグとなり、溶融炉6の底から排出される。溶融炉6で発生する高温の排ガスは、廃熱ボイラ7にて熱回収される。廃熱ボイラ7を出た排ガスは、各種の処理を経た後、煙突8より排出される。
ここで、給塵コンベヤ4、ガス化炉5、溶融炉6、廃熱ボイラ7などのガス化溶融プラント1を構成する各機器には、次のような各種の計器が取り付けられている。
給塵コンベヤ4には、ガス化炉5へのごみの供給速度(供給量)を計測するための給塵速度計10が取り付けられている。ガス化炉5には、当該ガス化炉5の下部から供給される押込み空気量を計測するための押込み流量計11、当該ガス化炉5の内部で流動する砂層の温度を計測するための砂層温度計12、当該ガス化炉5の出口部分の燃焼ガスの温度を計測するためのガス化炉出口温度計13、および当該ガス化炉5の炉頂部の燃焼ガスの圧力を計測するためのガス化炉炉頂圧力計14が取り付けられている。ガス化炉5と溶融炉6との間の配管に接続された、溶融炉6へ一次空気を供給する管には一次空気流量計15が取り付けられている。溶融炉6には、当該溶融炉6の炉頂部の燃焼ガスの温度を計測するための溶融炉炉頂温度計16、および当該溶融炉6の絞り部の燃焼ガスの温度を計測するための溶融炉絞り部温度計17が取り付けられている。溶融炉6の出口部分には、当該出口部分から供給される二次空気の流量を計測するための二次空気流量計18が取り付けられている。廃熱ボイラ7には、当該廃熱ボイラ7の上部付近の燃焼ガス中の酸素濃度を計測するための酸素濃度計19、および当該廃熱ボイラ7で発生する蒸気の流量を計測するための蒸気流量計20が取り付けられている。廃熱ボイラ7から煙突8への排ガス流路には、煙突8入口付近を流れる排ガスの流量を計測するための排ガス流量計21が取り付けられ、煙突8には、当該煙突8内の排ガス中の有害物質(一酸化炭素、窒素酸化物、塩化水素、硫黄酸化物、煤塵など)の濃度を計測するための濃度計22が取り付けられている。
(制御装置の構成)
上記した各種計器10〜22からの計測信号は、図2に示す制御装置本体100に取り込まれる。図2に示すように、ガス化溶融プラント1の制御装置は、制御装置本体100と表示装置200とで構成される。制御装置本体100は、各種計器10〜22とオンラインで信号のやり取りを行い、表示装置200は、制御装置本体100とオンラインで信号のやり取りを行う。
制御装置本体100および表示装置200は、概略次のような動作を行うように構成されている。制御装置本体100は、各種計器10〜22よりオンラインで送られてきた計測信号を、ガス化溶融プラント1の運転状態の同定に必要な形式にデータ前処理部102において整形する。次に、整形したデータをもとに、ガス化溶融プラント1の運転状態がどのような状態にあるかを運転状態判定部104において同定(判定)する。次に、操作条件決定部107において、運転状態の同定(判定)結果をもとに最適な操作条件(操作データ)を決定し、操作信号としてガス化溶融プラント1に出力することで当該プラントの運転を制御する。
表示装置200は、データ前処理部102にて整形されたデータを格納する運転DB103、運転状態判定部104、および操作条件決定部107の動作条件を格納する動作条件DB105、ならびに、運転状態判定部104、および操作条件決定部107の動作結果を格納する出力ログDB106のデータにアクセスし、必要なデータをそのCRT203に表示する。また、表示装置200は、入力手段としてのキーボード・マウス201を介して制御装置本体100の新たな動作条件を動作条件DB105に入力することで、動作条件を更新することができるようにも構成されている。なお、DBは、databaseの略である。
制御装置本体100、および表示装置200の各部の構成について説明する。
<制御装置本体100>
制御装置本体100は、データ入力I/F101、データ前処理部102、運転状態判定部104、操作条件決定部107、データ出力I/F108、および各種DB(103,105,106)を備える。
データ入力I/F101は、各種計器10〜22からの計測信号50を、制御装置本体100内部で処理可能なデータ51に変換し、そのデータ51をデータ前処理部102に出力する。
データ前処理部102は、データ入力I/F101からのデータ51を、ガス化溶融プラント1の運転状態の同定(判定)に必要な形式に整形し、整形したデータを運転DB103および運転状態判定部104に出力する。運転状態の同定(判定)に必要な形式のデータとは、具体的には、各種計器10〜22からの計測信号を制御装置本体100が受信した時点を起点とした一定期間過去まで遡るトレンドデータ52のことである。制御装置本体100が動作するたびに、データ前処理部102は、上記トレンドデータ52を、最新情報のデータにサイクリックに更新する。すなわち、トレンドデータ52は周期的に更新される。
運転DB103は、前記したように、データ前処理部102にて整形されたデータ(トレンドデータ52)を格納する(保存する)。
運転状態判定部104は、上記したトレンドデータ52に対して、過去の一定期間においてガス化溶融プラント1のプロセス情報(例えば、ガス化炉5の内部で流動する砂層の温度情報、ガス化炉5の出口部分の燃焼ガスの温度情報、ガス化炉5の炉頂部の燃焼ガスの圧力情報、廃熱ボイラ7の上部付近の燃焼ガス(排ガス)中の酸素濃度情報、煙突8内の排ガス中のCO濃度情報、煙突8内の排ガス中のNOx濃度情報など)にどのような変化が起こったかの観点で情報処理を行い、その処理結果の総合的な判断によってガス化溶融プラント1の運転状態を同定し、これにより得られた(同定された)ガス化溶融プラント1の運転状態データ54を、出力ログDB106および操作条件決定部107に出力する。上記情報処理のための実行条件(実行条件データ)は、動作条件DB105に格納されている動作条件(動作条件データ53)が使用される。
運転状態判定部104の機能(構成)について、より具体的に説明する。図3に示すように、運転状態判定部104は、特徴量抽出部104a、閾値判定部104b、および状態同定部104cを有する。
特徴量抽出部104aは、予め定義された信号項目(プロセス情報項目)に対する前記トレンドデータ52を参照し、同様に予め定義された評価期間内のトレンドデータ52の平均値、最大および最小値、変化率といった特徴量データ52aを抽出する。
閾値判定部104bは、抽出された特徴量データ52aに対して、予め定義された動作条件(動作条件データ53)の中の1つ以上の判定基準を適用し、適用した判定基準を特徴量データ52aが満足するか否かを判定する。
状態同定部104cは、特徴量データ52aの判定結果データ52bの成立/非成立の組合せによって、動作条件データ53に含まれる状態-要因参照テーブル(図9、詳しくは後述)をもとにガス化溶融プラント1の運転状態を同定する。
動作条件DB105は、運転状態判定部104および操作条件決定部107の動作に必要な動作条件(動作条件データ53)を格納する(保存する)。動作条件データ53は、特徴量抽出部104aで特徴量抽出の対象となる信号項目(プロセス情報項目)、閾値判定部104bでの判定基準、状態-要因参照テーブル、および後述する操作条件決定部107で使用する、状態-操作条件参照テーブル(図11)などである。
出力ログDB106は、運転状態判定部104および操作条件決定部107の動作結果、すなわち、特徴量データ52a、判定結果データ52b、同定されたガス化溶融プラント1の運転状態データ54、および後述する操作データ57を格納する(保存する)。なお、出力ログDB106に格納された一部の動作結果は、操作条件決定部107の動作時に再帰的に使用される。この再帰的に使用されるデータを、出力ログデータ56として図2中に表示している。
操作条件決定部107は、運転状態データ54、動作条件(動作条件データ53)、および出力ログデータ56をもとに、ガス化溶融プラント1を構成する機器を制御するための操作データ57を決定する。操作データ57の決定は、図10に示すフローチャート、および図11に示す状態-操作条件参照テーブルをもとに実行される(詳しくは後述する)が、概略としては、予め定義された操作項目に関し、同じく予め定義されたその優先順位に従って段階的に実行される。
データ出力I/F108は、操作条件決定部107からの操作データ57を制御信号58に変換し、制御信号58をガス化溶融プラント1を構成する制御対象の機器に出力する。
<表示装置200>
表示装置200は、キーボード・マウス201、入出力情報変換部202、およびCRT203を備える。
キーボード・マウス201は、当該キーボード・マウス201をプラント運転員が操作することによって、動作条件DB105に格納されている、運転状態判定部104および操作条件決定部107の動作条件(動作条件データ53)を更新するための入力手段の一例である。
入出力情報変換部202は、制御装置本体100の各種DB(103,105,106)に格納(保存)されている各種データをCRT203で参照可能な画像表示用データ62に変換したり、キーボード・マウス201からの入力信号61を制御装置本体100で参照可能なデータ60に変換したりする。
CRT203は、入力された画像表示用データ62をその画面に表示する。画像表示用データ62は、各種計器10〜22よりオンラインで送られてきた計測信号、操作条件決定部107で決定された操作データ57などである。
(制御装置の動作(制御装置による制御))
図4に示すフローチャート等を参照しつつ、制御装置の詳細な動作について説明する。
制御装置本体100は、ガス化溶融プラント1の各種計器10〜22からの計測信号50をオンラインで取り込み、ガス化溶融プラント1を構成する機器を制御する。ここで、計測信号50の通信タイミング(取り込みタイミング)、および各機器への制御信号の更新タイミングは、それぞれ、予め定義された通信周期、および制御周期に基づく。通信周期<制御周期、すなわち、通信周期よりも制御周期の方が長いことが好ましい。この場合、制御装置本体100の動作タイミングは、通信周期毎となる。なお、通信周期および制御周期は、制御装置本体100を含むプラント計装システ全体の通信速度、演算処理速度に基づいて決定される。以下、図4に示す各ステップ(S1〜S10)について説明する。
制御装置本体100が動作を開始すると、最初に、各種計器10〜22からの計測信号50は、データ入力I/F101において、制御装置本体100内部で処理可能なデータ51に変換され、そのデータ51はデータ前処理部102に出力される(S1)。
データ前処理部102は、データ入力I/F101からのデータ51を、ガス化溶融プラント1の運転状態の同定(判定)に必要な形式、すなわち、前記した一定期間過去まで遡るトレンドデータ52の形式に整形し、整形したトレンドデータ52を運転DB103および運転状態判定部104に出力する(S2、データ前処理工程)。
トレンドデータ52は、運転DB103に保存される(S3)。
運転状態判定部104は、運転状態の同定(判定)に必要な情報(評価期間、項目)がトレンドデータ52に蓄積されているか否かを判定し(S4)、蓄積されていればS5に進み、そうでなければS1に戻る。トレンドデータ52は、時系列で連続したデータであることが望ましく、通信異常など何らかの理由によりデータが不連続である場合や、各項目においてデータ欠損が多く含まれる場合は、運転状態の同定が正確に行えない可能性が高まるため、これらの状況が解消されるまでS1〜S3を繰り返すことでデータを蓄積する。
前回の制御を実行後、所定の制御周期を経過していればS6に進み、そうでなければS1に戻る(S5)。
運転状態判定部104は、S4でYESと判定されたトレンドデータ52を用いてガス化溶融プラント1の運転状態を同定し、得られた運転状態データ54を、出力ログDB106および操作条件決定部107に出力する(S6、運転状態判定工程)。なお、運転状態判定部104が行う運転状態の詳しい同定動作については後述する。
操作条件決定部107は、運転状態データ54、動作条件データ53、および出力ログデータ56を用いて、ガス化溶融プラント1を構成する機器を制御するための操作データ57(操作条件)を決定し、操作データ57をデータ出力I/F108に出力する(S7、操作条件決定工程)。なお、操作条件決定部107が行う操作データ57(操作条件)の詳しい決定動作については後述する。
データ出力I/F108は、操作データ57を制御信号58に変換し、制御信号58をガス化溶融プラント1を構成する制御対象の機器に出力する。これにより、ガス化溶融プラント1を構成する制御対象の機器は制御される(S8)。
運転状態データ54、操作データ57を含む制御装置本体100の動作結果は、出力ログDB106に保存される(S9)。
制御装置本体100の動作を終了するか否かを判定し、終了する場合は動作終了となり、そうでない場合はS1に戻る(S10)。
<運転状態の同定動作>
図5に示すフローチャートは、図4中に示すS6の詳細フローである。
運転状態判定部104を構成する閾値判定部104bおよび状態同定部104cは、動作条件データ53を読み込む(S6a)。動作条件データ53には、閾値判定に用いる閾値条件データ、および運転状態の同定に用いる状態-要因参照テーブル(図9)が含まれる。図9に示す状態-要因参照テーブルの中の「要因1、要因2、要因3、・・・」の各要素の数字は、それぞれ、特徴量抽出部104aで抽出された特徴量を、プラント運転状態の変化を定義する最小単位の事象(例えば、給塵コンベヤ4からごみが一度に大量に投入される事象である「ドカ落ち」など)にまとめ、その事象(要因)によってどのような状態の変化がもたらされたかの識別情報(整数やアルファベットの識別子で定義)で示したものである。すなわち、各要因による状態変化の識別情報の組合せによってテーブルの左端行の「状態I、状態II、状態III、・・・」が定義される。この
要因の組合せについては、ガス化溶融プラント1のプロセス理論に基づいて、成立可能な条件が定義される。
特徴量抽出部104aは、予め定義された信号項目(プロセス情報項目)に対する過去一定期間内の最大値、最小値などの特徴量データ52aをトレンドデータ52から抽出する(S6b、特徴量抽出工程)。具体的には、図6を例に挙げて説明するに、信号項目「排ガス中のO2濃度」のトレンドデータに対して、現在時刻から一定期間(図6の場合は3分間)遡っての情報を参照し、その(1)濃度最小値、(2)濃度最大値、(3)濃度時間平均値、(4)濃度標準偏差などの特徴量データ52aを算出する。なお、算出される特徴量データ52aは、これら4項目に限らず、微分値、積分値、中央値(メディアン)、最頻値(モード)、ヒストグラムなどであってもよい。特徴量抽出部104aにおいて、特徴量データ52aを抽出(算出)するための評価期間(図6の場合は3分間)は、パラメータとして任意に設定可能とされていることが好ましい。
閾値判定部104bは、抽出した特徴量データ52aが予め定義された木構造(ツリー構造)判定ルールにしたがって、「プラントの運転状態」とその運転状態をもたらす「要因」を判定する(S6c、閾値判定工程)。具体的には、例えば図7に示す木構造モデルに基づいて判定を行う。木構造の終端ノード303が「運転状態」、上端の根ノード301から中間ノード302を経由して、終端ノード303に繋がる一連の経路が「要因」である。終端ノード303に繋がる根ノード301および中間ノード302は全て分岐しており、各ノードに記載された情報(特徴量)が所定の閾値以上/未満のいずれを満足するかで次の遷移先が決まる。このようにして各特徴量データ52aを判定していくことによって各要因に対する状態が確定し、その識別情報(S6aの説明のところで記載した、整数やアルファベットの識別子)が判定結果データ52bとして出力される。なお、ここでの「プラントの運転状態」とは、ある要因が単独で成立した場合の運転状態の変化を意味し、図9に示す状態-要因参照テーブルの中の「状態」とは意味が異なる。図9に示す状態-要因参照テーブルの中の「状態」とは、複数の要因の成立状況の組合せによって総合的にもたらされる運転状態の変化を意味する。なお、木構造モデルを構成する各ノードにおける分岐は、図7に示す2分岐である必要はなく、閾値条件(判定基準)を細分化して分岐をさらに増やしてもよい。閾値判定部104bにおいて、判定基準(閾値以上/未満の判定基準)は、パラメータとして任意に設定可能とされていることが好ましい。
状態同定部104cは、S6cでの判定結果である各要因の識別情報(判定結果データ52b)と、図9に示す状態-要因参照テーブルとを照合し、条件が一致する状態を抽出する。抽出したものが、現時点でのプラントの運転状態データ54となる(S6d、状態同定工程)。
ここで、図7に一例を示す木構造モデル(木構造判定ルーチン)と、公知技術が採用している線形モデルとの差異について図8A,8Bを参照しつつ説明する。図8Aに示すように、線形モデルの場合、非線形性を持つ特性(例えば、排ガス濃度特性)に対しては、全てのデータとの推定誤差が最小となるように特性直線の傾きが決まるため、推定誤差が大きくなる箇所が生じる。これに対して、図8Bに示すように、木構造モデルの場合は、ノードの構成と閾値条件(判定基準)を適切に設定することで、非線形を持つ特性にフィットした特性線を得ることでき、モデル誤差も線形モデルと比較して小さく抑えることができる。また、木構造モデルは、ロジック設計者である人間が直感的に理解しやすいため、様々なノウハウの蓄積があるガス化溶融プラント1における燃焼プロセスの特性を表現するのに、非常に親和性が高い(ノウハウの導入が容易)という特徴も有する。
また、上記の制御によると、プラントの運転状態の変化に関連のある各種の計測信号50を、限定された(局所的な)操作範囲の中で所定の閾値条件を満足するかを判定し、それらの判定結果を木構造判定ルーチンに従って合理的に組合せていくことで、最終的に全ての操作範囲をカバーし、かつ局所的な特性にも十分な精度で予測可能なモデル特性を獲得できる。
木構造モデル(木構造判定ルーチン)の構成に関し、機械学習的手法(決定木)によって計測データに最もマッチした態様が自動的に抽出されるように制御構成することが可能であり、このように制御構成することが好ましい。これによると、特徴量データ52aを抽出(算出)するための評価期間や、閾値判定部104bにおける判定基準(閾値以上/未満の判定基準)をパラメータとして任意に設定可能としている場合において、パラメータのメンテナンスに要する手間を格段に短くすることができる。
<操作データ57(操作条件)の決定動作>
図10に示すフローチャートは、図4中に示すS7の詳細フローである。
操作条件決定部107は、動作条件(動作条件データ53)を読み込む(S7a)。ここでの動作条件データ53には、後述する各操作項目の整定時間データ、排ガス濃度基準値データ、および操作入力の決定に使用する状態-操作条件参照テーブル(図11)が含まれる。操作入力は、給塵量(ガス化炉5へのごみの供給速度)、押込み空気量、一次空気流量、二次空気流量、廃熱ボイラ7の上部付近の燃焼ガス中の酸素濃度などである。図11に示す状態-操作条件参照テーブルの中の「状態I、状態II、状態III、
・・・」は、運転状態判定部104によって同定(判定)されたプラントの運転状態のことである。また、図11に示す上記テーブルの中の「グループ1、・・・」は、操作対象の項目を、操作の優先度順にグループ分けしたラベルである。例えば、グループ1に分類された「操作1a、操作1b、・・・」は、全操作項目の中で最優先に実施すべき操作項目となる。なお、操作対象の項目、および各グループの分類内容は、ガス化溶融プラント1の物理現象や運転ノウハウなどの先験情報を基に、プラントに与えるストレスを最小限に抑えることを念頭において設定されるのが望ましい。なお、テーブルの中の「状態−操作項目」の欄には、その運転状態において定義された操作を実施するかどうかを識別する情報(0:非操作、1:操作)が記載され、この情報も先験情報を基に設定されるのが望ましい。
上記した「グループ」のインデックスをn、グループnの中の操作対象項目のインデックスをknとし、グループnの中の操作対象項目の数をKnとする。操作条件決定部107は、まず、インデックスknを1に初期化する(S7b)。なお、「グループ」のインデックスnは、前回周期終了時点での値を引き継ぐ(初回起動時は1に初期化される)。
操作条件決定部107は、その実行周期のプラントの運転状態に対して、図11に示す状態-操作条件参照テーブルから操作項目knが操作対象となっているか(該当するテーブル情報が1かどうか)を判定し(S7c)、操作対象となっていればS7dへ、そうでない場合はS7fへ進む。
操作条件決定部107は、操作項目knの入力条件が、現在の運転状態における目標条件に到達しているかどうかを判定し(S7d)、到達していればS7fへ、そうでなければS7eへ進む。
操作条件決定部107は、操作項目knの入力値を、予め決定した方法によって更新する(S7e)。なお、入力値の更新は、現在値を目標値で上書きする方法、目標値へ向かって所定のバイアスで増加または減少させるなど、操作項目の特性に応じて適切に決定することが望ましい。
操作条件決定部107は、操作対象項目のインデックスであるknが、その最大値Knに一致するか(その実行周期におけるグループnの操作を全て実施しているか)否かを判定し(S7f)、一致していればS7hへ、そうでなければS7gを行った後にS7cへ戻る。S7gでは、knに1が加算される。
操作条件決定部107は、本実行周期時点で、グループnの中で最後に操作を実行した時刻から、予め設定した整定時間を経過しているか(グループnで打つべき操作の手を打ち、その結果がプラントの状態としてフィードバックされるだけの十分な時間が経過しているか)否かを判定し(S7h)、経過していればS7iへ、そうでなければS7から抜けてS8へ進む。
操作条件決定部107は、本実行周期時点で、制御量が目標値に到達しているか否かを判定し(S7i)、到達していればS7kへ、そうでなければ、S7jを行った後にS7bへ戻る。S7jでは、グループのインデックスであるnに1が加算される。
操作条件決定部107は、グループのインデックスであるnを1に初期化する(S7k)。これにより、次周期以降で操作が必要な状況となった場合は、再度、グループ1から操作をやり直すことになる。その後、S8へ進む。
S7の詳細フローを上記したように、このようにして、操作条件決定部107は、操作データ57を決定するに際して、予め定義されてグループ分けされた操作項目を段階的に適用するように構成されている。
各種操作がプラントへ与える影響を考慮のうえ、優先度順にグループ分けした操作項目を、前記した運転状態判定部104における運転状態同定結果に紐づくように組合せを定義した状態-操作条件参照テーブルを基に、同定した状態に紐づいた優先度の高いグループから操作条件を決定・入力し、所望の制御目標の達成をもって(全ての操作項目を入力していない状況でも)操作を終了するようにしているので、制御目標以外の要件に関するプラント運用ロスを最小化することができる。
制御目標は、プラントの排ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、塩化水素(HCl)、硫黄酸化物(SOx)、ばいじん、およびダイオキシンのうちの少なくとも一つを環境規制値以下に抑制することである。廃熱ボイラ7が発生する蒸気量、および発生蒸気の力でタービンを回転させて得られる電力量(発電量)の変動を抑制することを制御目標に加えることもある。
<表示装置200の動作(画面表示)>
図12は、表示装置200を構成するCRT203の一表示画面を示す図である。この表示例は、排ガス中に含まれる有害物質濃度(CO、HCl、NOx、SOx、ばいじん、ダイオキシンなど)を制御目標とした場合である。本画面では、表示300〜303のそれぞれに、制御目標である各排ガス測定値(CO、HCl、NOx、SOx)がリアルタイムで表示される。また、リスト304には、制御装置本体100が出力した制御信号の詳細情報(実行日時、操作項目、状態、操作前入力条件、操作後入力条件)が時系列順に表示される。表示をはみ出る分は、スクロールバー305を上下に操作することで表示可能である。この構成により、プラントの運転員は、プラントの操作入力条件(操作データ)と、その制御量(測定値)をリアルタイムで把握することができるようになり、制御装置本体100による実行結果を、操作項目や状態等の情報による具体的な因果関係を基に、その妥当性を理解、判断することができる。
<ハードウェアについて>
制御装置本体100および表示装置200内の処理は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、その機能を実現するためのプログラムを記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを制御装置本体100および表示装置200に読み込ませ、実行するものであってもよい。
上記した記録媒体の例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROMなどの移設可能な記録媒体、制御装置本体100および表示装置200に内蔵されるHDDなどの記憶部が挙げられる。さらには、通信網を介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなる制御装置本体100および表示装置200内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも、上記した記録媒体の例として挙げられる。
(変形例)
制御装置本体100を構成する各種DB(103,105,106)を、制御装置本体100の外に配置してもよい。
CRT203に表示される画面構成に関し、図12の中の「排ガス測定値」の表示部分を、制御装置本体100の制御目標に応じた測定項目に変更してもよい。
図7に示す木構造モデルに関し、終端ノード303で定義される「状態」の記載情報を、制御装置本体100の制御目標に応じた内容に変更してもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
1:ガス化溶融プラント(廃棄物焼却プラント)
100:制御装置本体
102:データ前処理部
104:運転状態判定部
104a:特徴量抽出部
104b:閾値判定部
104c:状態同定部
107:操作条件決定部
200:表示装置

Claims (5)

  1. 廃棄物焼却プラントを構成する複数の機器に取り付けられた計器から送られてくる計測信号をもとにして前記機器を制御する廃棄物焼却プラントの制御装置であって、
    一定期間過去まで遡るトレンドデータとなるように複数の前記計測信号を整形するとともに、当該トレンドデータを周期的に更新するように構成されたデータ前処理部と、
    前記トレンドデータを用いて廃棄物焼却プラントの運転状態を同定するように構成された運転状態判定部と、
    前記運転状態判定部で得られた運転状態データを用いて前記機器を制御するための操作データを決定するように構成された操作条件決定部と、
    を備え、
    前記運転状態判定部は、
    前記トレンドデータを参照して、その特徴量データを抽出する特徴量抽出部と、
    木構造判定ルーチンを用いて、予め定義された判定基準を前記特徴量データが満足するか否かを判定する閾値判定部と、
    前記閾値判定部での判定結果と、予め定義された状態-要因参照テーブルとを照合することによって、廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する状態同定部と、
    を有し、
    前記操作条件決定部は、前記操作データを決定するに際して、予め定義されてグループ分けされた操作項目を、前記状態同定部における運転状態同定結果に紐づくように組合せを定義した状態-操作条件参照テーブルに基づき、同定した状態に紐づいた優先度の高いグループから操作条件を決定するように構成されていることを特徴とする、廃棄物焼却プラントの制御装置。
  2. 請求項1に記載の廃棄物焼却プラントの制御装置において、
    前記特徴量抽出部に関し、前記特徴量データを抽出するための評価期間がパラメータとして任意に設定可能とされていることを特徴とする、廃棄物焼却プラントの制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の廃棄物焼却プラントの制御装置において、
    前記閾値判定部に関し、前記判定基準がパラメータとして任意に設定可能とされていることを特徴とする、廃棄物焼却プラントの制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の廃棄物焼却プラントの制御装置において、
    前記計測信号および前記操作データを表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする、廃棄物焼却プラントの制御装置。
  5. 廃棄物焼却プラントを構成する複数の機器に取り付けられた計器から送られてくる計測信号をもとにして前記機器を制御する廃棄物焼却プラントの制御方法であって、
    一定期間過去まで遡るトレンドデータとなるように複数の前記計測信号を整形するとともに、当該トレンドデータを周期的に更新するデータ前処理工程と、
    前記トレンドデータを用いて廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する運転状態判定工程と、
    前記運転状態判定工程で得られた運転状態データを用いて前記機器を制御するための操作データを決定する操作条件決定工程と、
    を備え、
    前記運転状態判定工程は、
    前記トレンドデータを参照して、その特徴量データを抽出する特徴量抽出工程と、
    木構造判定ルーチンを用いて、予め定義された判定基準を前記特徴量データが満足するか否かを判定する閾値判定工程と、
    前記閾値判定工程での判定結果と、予め定義された状態-要因参照テーブルとを照合す
    ることによって、廃棄物焼却プラントの運転状態を同定する状態同定工程と、
    を有し、
    前記操作条件決定工程において、前記操作データを決定するに際して、予め定義されてグループ分けされた操作項目を、前記状態同定部における運転状態同定結果に紐づくように組合せを定義した状態-操作条件参照テーブルに基づき、同定した状態に紐づいた優先度の高いグループから操作条件を決定することを特徴とする、廃棄物焼却プラントの制御方法。
JP2016009493A 2016-01-21 2016-01-21 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法 Active JP6747810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009493A JP6747810B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009493A JP6747810B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017129316A JP2017129316A (ja) 2017-07-27
JP6747810B2 true JP6747810B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=59395427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016009493A Active JP6747810B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6747810B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6899766B2 (ja) * 2017-06-15 2021-07-07 日立造船株式会社 情報処理装置、および情報処理方法
JP6960365B2 (ja) * 2018-04-02 2021-11-05 株式会社神戸製鋼所 ガス化溶融炉プラントの排ガス制御装置、排ガス制御方法、及びプログラム
JP6481916B1 (ja) * 2018-06-26 2019-03-13 三菱ケミカルエンジニアリング株式会社 生産システム、生産方法及び制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05307484A (ja) * 1992-03-03 1993-11-19 Mitsubishi Electric Corp 診断装置及び診断装置における処理方法
JPH06309584A (ja) * 1993-04-27 1994-11-04 Toshiba Corp プラント運転支援装置
JP3651693B2 (ja) * 1995-02-24 2005-05-25 株式会社東芝 プラント監視診断装置および方法
JP2000099333A (ja) * 1998-09-17 2000-04-07 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プラント用インタフェースエージェント及びプラントの運転状態監視方法
JP2010145018A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Idemitsu Kosan Co Ltd ボイラ装置とこのボイラ装置の制御方法
JP2014126886A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラント運転支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017129316A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101480130B1 (ko) 열정산 및 설계프로그램과 운전원(Operater)의 운전형태 분석을 통한 소각시설과 고형 연료보일러의 진단과 제어 및 설비생애주기관리 시스템 및 방법
CN103728879B (zh) 一种电站锅炉烟气软测量方法
JP6747810B2 (ja) 廃棄物焼却プラントの制御装置および制御方法
EP2888637A2 (en) Plant control optimization system
CN103729569B (zh) 一种基于lssvm及在线更新的电站锅炉烟气软测量系统
CN107291944A (zh) 锅炉主要受热面超前诊断分析方法及系统
JP6679247B2 (ja) 運転支援システム、運転支援方法及びプログラム
TW202001462A (zh) 鍋爐之運轉支援裝置、鍋爐之運轉支援方法、及鍋爐之學習模型之作成方法
Mikulandrić et al. Process performance improvement in a co-current, fixed bed biomass gasification facility by control system modifications
CN113947241A (zh) 一种数字电厂建设在线煤质数据库系统
CN110500596A (zh) 一种危险废物焚烧自动控制方法
CN106594794A (zh) 一种混合智能锅炉效率燃烧优化模型更新方法
JP2018106432A (ja) オンライン監視装置、及びオンライン監視方法
CN105785761A (zh) 水泥生料分解过程温度智能切换控制方法
JP5452906B2 (ja) 燃焼炉の燃焼制御システムおよびその燃焼制御方法
TWI691821B (zh) 運轉條件評價裝置、運轉條件評價方法及鍋爐之控制系統
CN111445142A (zh) 一种燃料掺烧评价方法、系统及装置
JP6822913B2 (ja) ガス化溶融炉プラントの空気量制御装置、空気量制御方法、及び空気流量特性モデル
JP6385830B2 (ja) 操業オペレータの作業負荷を評価する評価方法
JP7120105B2 (ja) 廃棄物焼却炉の燃焼制御装置のための制御パラメータ決定支援装置及び制御パラメータ決定支援方法
Alaw et al. Development of risk assessment model for biomass plant boiler using bayesian network
JP7045977B2 (ja) 廃棄物処理プラントのための情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
Zhao et al. On-line early fault detection and diagnosis of municipal solid waste incinerators
JP6673800B2 (ja) ガス化溶融炉プラントの排ガス制御装置及び排ガス制御方法
CN111091251A (zh) 一种基于大数据技术的锅炉操作优化方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6747810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150