JP6746838B1 - D−アロース結晶及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高純度D−アロース結晶及びその結晶を効率よく取得する方法を提供することにある。【解決手段】 溶質におけるD−アロース純度が少なくとも80%(g/g)であるD−アロース含有溶液に、30℃以下の過飽和状態の準安定域でD−アロース種結晶を添加し、次いでその溶液を10℃以上下げて冷却・結晶化することにより「含水D−アロース結晶」をまず取得し、その結晶水を特定の温度帯で除去することにより新規の「無水D−アロース結晶」を取得する。【選択図】図3

Description

本発明は、高純度D−アロース結晶及びその結晶の製造方法に関する。
D−アロースは、六炭糖のアルドースであり、砂糖の約80%の甘味度を有する「希少糖」である。D−アロースは、希少糖の中ではD−プシコースに次いでよく研究される、生理機能を有する単糖であり、血圧上昇の抑制、細胞内での活性酸素発生の抑制、癌細胞増殖の抑制などの作用効果を示すことが明らかとなっている。
D−アロースは、D−プシコースを酵素などで異性化して得られることが多く、そのため、D−アロース結晶は、少なからずD−プシコースを含有するD−アロース溶液を出発原料として製造されることになる。
しかし、D−プシコースを含むD−アロース溶液を出発原料とする場合、これまでに、D−プシコースとD−アロースを複合体として結晶化させる方法(特許文献1)や、エタノールに対する溶解度の差を利用してD−アロースのみを結晶化させる方法(特許文献2)などが知られていたものの、これらの方法では高純度のD−アロース結晶を効率よく取得できない。そこで、エタノールなどの有機溶媒を使用することなく、高純度のD−アロース結晶を効率よく取得できる方法の開発が望まれていた。
特開2011−205913号公報 特開2004−298106号公報
本発明の目的は、高純度D−アロース結晶及びその結晶を効率よく取得する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討する過程で、D−アロース結晶には含水結晶と無水結晶が存在することを見出した。そして、当初は保存安定性の高い無水物をD−アロース溶液中で結晶化させる方法の検討を進めていたところ、その無水結晶の形状は細針状であって収率が非常に悪いのに対し、含水結晶のほうは粒径が大きく収率が高いことが判明した。そこで、D−アロース溶液中に含水物を結晶化させて「含水D−アロース結晶」を得たのちに、その結晶水を除去して「無水D−アロース結晶」を取得する方法を詳細に検討することとした。
その結果、発明者らは、効率的な「D−アロース結晶の製造方法」と、粒径が大きく流動性が良好な高純度の新規「無水D−アロース結晶」を得るに至った。具体的には、溶質におけるD−アロース純度が少なくとも80%(g/g)であるD−アロース含有溶液に、30℃以下の過飽和状態の準安定域でD−アロース種結晶を添加し、次いでその溶液を10℃以上下げて冷却・結晶化することにより「含水D−アロース結晶」をまず取得し、その結晶水を特定の温度帯で除去することにより新規の「無水D−アロース結晶」を取得できることを見出した。
すなわち、本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、以下の(1)〜(9)から構成されるものである。
〔1〕第1の発明は、以下の「含水D−アロース結晶の製造方法」である。
(1)D−アロース含有溶液にD−アロース種結晶を添加することによりD−アロース結晶を製造する方法であって、D−アロース含有溶液中の溶質におけるD−アロース純度を少なくとも80%(g/g)とし、30℃以下の過飽和状態の準安定域においてD−アロース種結晶を添加し、次いで少なくとも10℃以上下げて冷却・結晶化する、含水D−アロース結晶の製造方法。
(2)D−アロース種結晶を添加する前記準安定域が、過飽和度1.02〜1.30である、請求項1記載の含水D−アロース結晶の製造方法。
(3)D−アロース種結晶を添加する前記準安定領域が、D−アロース含有溶液のBrixと温度(℃)の関係で、1.03×温度+23.10≦Brix≦0.94×温度+34.90を満たす、請求項1又は2に記載の含水D−アロース結晶の製造方法。
(4)添加するD−アロース種結晶が、D−アロース含有溶液中のD−アロースに対して1.0〜3.0質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載される含水D−アロース結晶の製造方法。
(5)前記含水D−アロース結晶の収率が53%以上である、請求項4記載の含水D−アロース結晶の製造方法。
〔2〕第2の発明は、以下の「無水D−アロース結晶の製造方法」である。
(6)請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法により得られた含水D−アロース結晶を取り出して30〜65℃で乾燥させる、無水D−アロース結晶の製造方法。
〔3〕第3の発明は、以下の「無水D−アロース結晶」である。
(7)以下の(A)及び(B)を満たす無水D−アロース結晶。
(A)純度99%以上
(B)安息角46度未満
(8)さらに以下の(C)を満たす請求項7記載の無水D−アロース結晶。
(C)粒子の長短径比が1.0〜10
(9)さらに以下の(D)を満たす請求項7又は8記載の無水D−アロース結晶。
(D)平均粒子径が200〜800μm
本発明の「無水D−アロース結晶」は、純度が99.0%(g/g)以上と非常に高いだけでなく、粒径が細針状とならないため流動性に優れる。したがって、本発明の「無水D−アロース結晶」は、食品、機能性食品、栄養補助食品、医薬品、化粧品などあらゆる用途に適した市場流通性の高い原料製品となる。
D−アロースの溶解度曲線(左端の実線)と過溶解度曲線(右端の実線)を示し、あわせて本発明の含水D−アロース結晶を得るために適した条件の範囲(上限と下限。左から二番目の点線と三番目の点線のあいだ。)を示す。 無水D−アロース結晶(試験No.1)の粒子径分布を示す。 無水D−アロース結晶(試験No.1)の顕微鏡写真である。
本発明にいう「過飽和状態」とは、溶質が溶媒の溶解能を超えて溶解している不安定な状態であって、溶質が固体として結晶化しうる状態をいう。そして、「過飽和度」は、飽和濃度を1としたときの相対濃度であり、例えば、飽和濃度より10%(g/g)高いときの過飽和度は、「1.10」と表す。
飽和濃度は、通常、固形分%(g/g)で表されることが多いが、経時変化を追う場合には即時に測定できないため、濃度管理が難しくなる。そこで、本発明においては既知のD−アロース溶解度曲線上(例えば、文献「Aqueous Phase Behavior of the Rare Monosaccharide D−Allose and X−ray Crystallographic Analysis of D−Allose Dihydrate」,Bull.Chem.Soc.Jpn.2015,88,465−470の、Supporting InformatonのTableS1)にある各温度における飽和溶液%(g/g)を調製してBrixを測定し、Brixと温度(℃)の関係を示すD−アロース溶解度曲線(図1の左端のグラフ実線。)を作成し、固形分%(g/g)とBrixの関係式(以下の[数1])を導き出した。以降、溶液の固形分%(g/g)はBrix値で代替するが、以下の式を用いれば、固形分値を逆算することができ、Brix値をもって上記の過飽和度を求めることも可能である。
本発明にいう過飽和状態の「準安定域」とは、溶液の濃度が、飽和濃度から、溶質が析出する最低過飽和濃度(以降、「過溶解度」という。D−アロースの場合、図1の右端のグラフ実線を指す。)までの範囲を指す。この範囲では、自発的な結晶核形成は起こらないが、外部から結晶を投入すると自発的に結晶の成長が起こり、結晶が大きくなる。しかし、その溶液が急激に冷却されたり過度に濃縮されたりすれば準安定域を容易に外れ、結晶の成長でなく結晶核形成が起こって複数の微細結晶が形成されてしまう。そこで、適切な大きさの結晶を得るためには、溶液を「準安定域」に維持させながら適切な速度で結晶化を行わなければならない。そして、その「準安定域」は、溶質ごとに、または無水物か含水物かにより異なるため、外部条件、不純物、温度、濃度などの影響を考慮しながら、溶質ごとに詳細に検討する必要がある。もっとも、「準安定域」にあることは結晶化のための必要条件でしかなく十分条件でないため、さらにその溶質に適した結晶化条件を詳細に検討する必要がある。
本発明の含水D−アロース結晶を得るための方法としては、上述した「過飽和状態の準安定域」においてD−アロース種結晶を添加することが必須であり、その範囲は、過飽和度でいえば1.02〜1.30の範囲にあることを要し、Brixであれば、以下の数式の範囲にあることを要する。
本発明の含水D−アロース結晶を得るための方法としては、上述した「過飽和状態の準安定域」においてD−アロース種結晶を添加することが必須であるが、その範囲のうち30℃以下の温度域でD−アロース種結晶を添加すれば、より大きい粒度で流動性の高い含水D−アロース結晶が得られる。また、D−アロース種結晶を添加したときの温度から少なくとも5℃以上、好ましくは8℃以上、より好ましくは10℃以上下げて冷却・結晶化させれば、さらに流動性の高い含水D−アロース結晶が得られる。
本発明にいう「含水D−アロース結晶」とは、無水D−アロース結晶が単に吸水したものを指すのでなく、水が結晶水としてD−アロース結晶をなしているものをいう。通常、結晶を効率よく得るためには、溶液中のその溶質の純度が100%に近いことが好ましいが、本発明の含水D−アロース結晶を得る方法の場合は、溶液中の溶質におけるD−アロース純度が少なくとも80%(g/g)であればよく、好ましくは85%(g/g)以上、より好ましくは90%(g/g)以上であれば、純度が99.0%以上の含水D−アロース結晶を得ることができる。
本発明の含水D−アロース結晶を得るために用いられる「D−アロース種結晶」は、含水か無水かを問わないが、結晶水によりD−アロース溶液の濃度が変動することを考慮すれば無水であるほうが好ましく、その純度は特に問わないが、結晶化の作業性の観点から80%(g/g)以上であることが好ましく、90%(g/g)以上、95%(g/g)以上、99%(g/g)以上であることがより好ましい。また、その種結晶の形状も特に問わないが、流動性のよりよい結晶物を得るためには、平均粒子径が90μm以上(166メッシュオン、JIS Z 8801規格品篩の篩による。以下、記載省略。)であることが好ましく、180μm以上(83メッシュオン)であることがより好ましい。そして、結晶化のためには、D−アロース含有溶液中のD−アロースに対してD−アロースを少なくとも0.5質量%以上、あるいは1.0質量 %以上添加することを要し、流動性の良好な結晶物を得るためには0.5〜5.0質量%の範囲、より好ましくは0.7〜4.0質量%、さらに好ましくは1.0〜3.0質量%の範囲で添加するのがよい。
本発明の方法により得られる含水D−アロース結晶の収率は、少なくとも53%であって、後述するが60%、65%、70%以上の場合もあり、本発明の含水D−アロースの製造方法は、非常に収率のよい製造方法であるといえる。
本発明にいう「無水D−アロース結晶」とは、D−アロース含有溶液中で「無水D−アロース結晶」として析出させたもののほか、D−アロース含有溶液中で含水D−アロース結晶として析出させたのちに結晶水を除去して得られるものを指す。D−アロース含有溶液から含水D−アロース結晶を得て、これを乾燥して結晶水を除去することにより無水D−アロース結晶を得る場合、その乾燥温度を少なくとも30℃以上65℃以下とすればよいが、D−アロース結晶どうしの固結を防ぐ観点からは、上限が60℃以下、55℃以下、さらには50℃以下であることが好ましい。
本発明の「無水D−アロース結晶」は、純度が99%以上のときに、示差走査熱量測定(DSC)における融点(Tm)が145℃±5℃、融解エンタルピー(ΔH)が200〜250J/gであって、既知の無水D−アロース結晶が示す値に近い。その一方で、本発明の「無水D−アロース結晶」は、安息角が46度未満と既知の無水D−アロース結晶より安息角の値が小さく、流動性に非常に優れる。また、本発明の「無水D−アロース結晶」は、粒形は細針状ではなく粒状であって、その平均粒子径は200〜800μm、250〜700μm、又は300〜600μmである。
なお、上にいうDSCにおける融点(Tm)とは、DSC測定で得られる吸熱ピークの融解開始温度(ベースラインと吸熱ピークの最大傾斜線の外挿交点における温度)を指し、融解エンタルピー(ΔH)とは吸熱ピークの面積を指す(ASTM D3418−15 Standard Test Method for Transition Temperatures and Enthalpies of Fusion and Crystallization of Polymers by Differential Scanning Calorimetry)。また、本発明にいう平均粒子径は、体積基準の平均粒子径であるd[4,3]を指し、その測定には、レーザー回折式粒子径分布計を用いるのが一般的である。
本発明の「無水D−アロース結晶」は、上述したとおり平均粒子径が非常に大きいものであり、細針状でないことから、その結晶の長短径の比には特徴がある。具体的には、長短径比が1.0〜10.0であり、より好ましくは2.0〜8.0、さらに好ましくは2.0〜7.0である。
本発明の無水D−アロース結晶は細針状ではなく、これまでになかった比較的大きい粒径のために流動性が高く、食品、機能性食品、栄養補助食品、医薬品、化粧品などあらゆる用途に適した市場流通性の高い原料製品となる。
実施例を以下に示すが、あくまで例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
以降の実験では、固形分の数値管理を円滑に行うために、D−アロースの固形分%(g/g)とBrixの関係式を導くこととした。まず、既知のD−アロース溶解度曲線上にある各温度における飽和溶液%(g/g)を調製してBrixを測定し、そのBrixと温度(℃)の関係を、D−アロース溶解度曲線(図1の上端のグラフ実線)として作成した。また、固形分%(g/g)とBrixの関係式は上記の[数1]のとおりである。
D−アロースの過飽和状態の「準安定域」とは、溶液の濃度が、飽和濃度から、溶質が析出する最低過飽和濃度までの範囲をいい、D−アロースの過溶解度は、各温度において種結晶を添加せずに結晶が自然に析出するときのBrixを測定することにより求めることができる。そのBrixと温度(℃)の関係を、D−アロース過溶解度曲線(図1の下端のグラフ実線)として作成した。
次に、各過飽和度のD−アロース溶液を以下のとおり調製した。まず、純度99%のD−アロース結晶を純水に溶解し、ロータリーエバポレーター(50℃、15〜30hPa(abs))で適宜濃縮して目的濃度の過飽和溶液を得てから、これらを15、20、25又は30℃のいずれかの温度にまで冷却した。このように調製した各温度・各過飽和度のD−アロース過飽和溶液に、純度99%の含水D−アロース乾燥粉末(粒子サイズは、42メッシュ篩を通過して83メッシュ篩上に残ったもの)を過飽和液のD−アロース(g)に対して1.0%(g/g)添加した後、振とう器付き恒温槽で18時間振とうし、遠心分離(12000rpm(遠心加速度13000G)、10分)後の上澄液のBrixを測定した。
このBrixが、振とう開始時と終了時の差において1.0以上となったときに、結晶化が進行したと判断し、さらに目視で白濁物が確認できたときは、その温度・過飽和度が、結晶化に適した条件であると判断した。なお、その白濁物が全体として完全に固結して粉砕できない状態となった場合は利用不可能なため、結晶化に適さない条件であると判断した。
以上の結果を表1に示す。また、そのうち結晶化に適していると判断したBrixと温度の関係(表1の総合評価において○を付したもの)を、グラフ上にプロットして得た上限と下限のグラフ線を点線として図1に示す。
次に、結晶化に適切な種結晶の添加量及び粒径について検討した。Brix49.1(20℃)のD−アロース過飽和溶液を調製し、種結晶の大きさと添加量以外は、先の実験と同様の方法で行った。なお、用いた種結晶の純度は99%以上の含水D−アロースであり、粒子サイズは「42メッシュ篩を通過して83メッシュ篩上に残ったもの」(42メッシュパス/83メッシュオン)又は「120メッシュ篩を通過して166メッシュ篩上に残ったもの」(120メッシュパス/166メッシュオン)とし、その添加量は、D−アロース溶液中のD−アロースに対して0.1、0.5、1.0又は3.0質量%とした。
以上の結果を表2に示す。
その結果、結晶が目視で観察されなかった溶液は、18時間振とう後の上澄みのBrixはほとんど低下しなかった。また、得られた結晶物は含水D−アロース結晶であり、これを40℃で乾燥させて得た無水D−アロース結晶は、粒形は細針状でなく大きいものであった。粒子径が細かすぎる種結晶を用いると得られる結晶物は細針状になることは知られているが、含水D−アロース結晶を得てからこれを無水D−アロース結晶とする場合は、種結晶の添加量を1.0%以上とすれば、種結晶の大きさをさほど問題とせずに大きい粒子径の結晶物を得ることができることがわかった。
次に、原料溶液中のD−アロース純度、結晶化の際の冷却速度の変化が、最終的に得られる無水D−アロース結晶の純度、収率、流動性に与える影響を検討した。
純度99%以上の含水D−アロース結晶と、純度99%以上のD−プシコース結晶を用い、各純度のD−アロース溶液を調製し、ロータリーエバポレーター(50℃、15〜30hPa)で濃縮して得た糖濃縮液を結晶化工程に供した。具体的には、まず、前記濃縮液を入れたビーカーを温度制御ができる晶析用装置にセットし、100rpmで撹拌しながら結晶化開始温度に調整した。そこへ、種結晶(含水D−アロース乾燥粉末、42メッシュパス/83メッシュオン)をD−アロース溶液中のD−アロースに対して1%又は3%添加し、撹拌数90rpmでプログラム冷却を開始した。このときの各結晶化条件を表3に示す。
冷却終了後、各マスキット40〜50gをミルクろ紙(ADVANTEC社製、No.1026−B)を装着したステンレス製分離遠心管2本に採取して2000rpm(920G)・60分間の遠心分離により上清(廃蜜)を取り除いて得た含水結晶を、ロータリーエバポレーター(30℃、20hPa(abs)、約2時間)で乾燥させた。次にこれをBrix5の溶液とし、脱塩・フィルター処理してHPLC分析(カラム:CK08EC、温度:80℃、溶解液:純水、流速:0.4ml/分、検出器:RI、分析時間:90分)に供してD−アロース純度を面積百分率法により求めた。また、残りのマスキットはブフナーろうと及び硬質ろ紙(ADVANTEC社製、No.4A)を用いて減圧濾過を行い、廃蜜から湿結晶を回収して収率を算出した。その算出式は以下に示し、結果は後出の表4に示す。
ここで、Aは、採取マスキット重量(g)×原料溶液の固形分(%(g/g))×原料溶液中のD−アロース純度(%(g/g))、Bは、回収した廃蜜の重量(g)×廃蜜の固形分(%(g/g))×廃蜜中のD−アロース純度(%(g/g))である。なお、Brixから固形分への換算は[数1]を用いて行う。
得られた無水D−アロース結晶の流動性は、パウダーテスターPT−E(ホソカワミクロン社製)で測定した安息角により評価した。具体的には、円板上に試料を落下堆積させ、傾斜角を3方向から測定して平均値を求めた。この平均値から、第十七改正日本薬局方 参考情報 G2物性関連「粉体の流動性」の表1(いわゆるCarrの流動性指数表に同じ。表4として示す。)に従い、流動性の程度を評価した。その結果を表5に示す。
結果として、原料溶液中のD−アロース純度が固形分として99.4〜80.3%のときに、種結晶の添加量を先の実験結果と同じく1%又は3%とすれば、D−アロース純度が99%以上かつ流動性の程度が「普通」である無水D−アロース結晶が得られることがわかった。一方、D−アロース純度が固形分として70.7%の場合、含水D−アロース結晶を得ることはできたが、乾燥工程において容器壁面で結晶が全量固結してしまい、無水D−アロース結晶を回収することができなかった。
また、種結晶を添加する直前のD−アロース溶液の過飽和度を1.02〜1.30としたときには、D−アロース純度が99%以上かつ流動性の程度が「普通」である無水D−アロース結晶が得られた。
冷却温度については、30℃から20℃、25℃から15℃、又は20℃から10℃まで冷却したときに、D−アロース純度が99%以上かつ流動性の程度が「普通」の無水D−アロース結晶が得られることがわかった。一方、15℃から5℃まで冷却したときは、遠心分離中に湿結晶が廃蜜にほぼ全量溶解し、結晶を回収することができなかった。
次に、含水D−アロース結晶を乾燥させるための条件検討を行った。具体的には、乾燥方法として、超低湿度乾燥法、伝導伝熱乾燥法、対流伝熱乾燥法のいずれかの方法を用い、適切な乾燥温度・時間の条件を検討した。
超低湿度乾燥法には、全自動式超低湿ドライボックス(Mcdry、エクアールシー社製)を用い、D−アロース純度99.9%の含水結晶(水分17.7%) 250gをステンレスバットに一様に広げ、これを相対湿度5%以下・温度20〜24℃の乾燥ボックス内に静置し、重量の減少がなくなるまで乾燥させた。
伝導伝熱乾燥には、斜軸ニーダー(GNV60・10ST、サムソン社製)を用い、760mmHgの真空攪拌下で加温ジャケット(40℃、50℃、60℃のいずれか)から伝導する熱によりD−アロース純度99.9%の含水結晶(水分17.7%)3,000gの水分値(遠赤外線水分計、105℃)の減少がなくなるまで乾燥させた。
対流伝熱乾燥には、フローコーター(流動層造粒機5型、フロイント産業社製)を用い、浮遊流動する含水D−アロース結晶(純度99.9%、水分17.7%)2,000gに温風(40℃又は50℃)を5分間給気(6,000L/分)し、水分値が低下しなくなるまで乾燥させた。
以上の各乾燥により得られた結晶中の水分を測定するため、70℃・18時間の条件で減圧乾燥させ、減圧乾燥前後の減量値から結晶中の水分を算出した。また、安息角は前述したとおりの方法で測定して流動性の程度を判定した。歩留については、以下の式により算出した。
ここで、Cは、乾燥装置に投入した結晶重量(g)×{(1−(その水分(%)/100)}、Dは、乾燥装置から回収した結晶重量(g)×{(1−(その水分(%)/100)}である。
以上の乾燥試験の結果を表6に示す。
含水D−アロース結晶を乾燥させるための方法(装置)は、いずれであっても流動性の程度が「普通」の無水D−アロース結晶が得られ、歩留も良好であることがわかった。乾燥温度については、40〜60℃であれば流動性の程度が「普通」の無水D−アロース結晶が得られることもわかった。もっとも、超低湿度乾燥(20〜24℃)、伝導伝熱乾燥の60℃、対流伝熱乾燥の50℃では、結晶が一部容器の壁面に固着し、歩留が若干低下した。歩留を重視する場合は、含水D−アロース結晶の乾燥は、撹拌しながら又は流動させながら、40〜50℃の範囲で乾燥させることが好ましいといえる。
なお、含水D−アロース結晶を乾燥させて得た結晶(試験No.1〜5、7〜10、12)のXRD回析プロファイルを確認したところ、すべて同様の回折プロファイルを有しており、また、既知の無水D−アロース結晶の回折プロファイルと同様であったことから、これらは同一の結晶格子構造であると考えられた。
次に、本発明の無水D−アロース結晶の粒子径分布を確認した。具体的には、先の試験No.1〜5、7〜10及び12で得られた無水D−アロース結晶について、「Malvern Instruments社製 Mastersizer3000」及び「乾式分散ユニット AeroS」を用い、表7に示す測定条件により粒子径分布の測定を行った。詳細には、測定を5回繰り返し、その5回の平均値を採用した(なお、5回の測定値に大きなバラつきがないことは確認している)。粒子径分布は体積基準で表示し、体積基準の平均粒子径d[4,3]、標準偏差σを記録した。また、粒子径分布のばらつきを相対的に評価するために変動係数CV =σ/d[4,3]を算出した。
各サンプルの体積基準の平均粒子径d[4,3]、標準偏差σ、変動係数CVを表8に、試験No.1から得たD−アロース結晶の粒子径分布を図2に示す。レーザ回折式粒子径分布計を用いた測定では、平均粒子径は333〜708μm、変動係数は0.47〜0.76であった。
次に、本発明の無水D−アロース結晶の長短径比を確認した。具体的には、先の試験No.1〜5、7〜10及び12で得られた無水D−アロース結晶について、「KEYENCE社製デジタルマイクロスコープVHX−5000」を使用して各結晶の顕微鏡写真を撮影した。撮影した顕微鏡写真の左上から右下に引いた対角線上の結晶のうち、結晶の全容が写ったものを左上から順に10粒選択し、その長径と短径を計測して長短径比(長径÷短径。短径は結晶平面形状の重心を通る最小長さを、長径は短径に対して直角に測定した結晶の最大長さをいう。)を算出したところ、最小値は1.1、最大値は9.6であった(表9)。

Claims (6)

  1. D−アロース含有溶液にD−アロース種結晶を添加することにより含水D−アロース結晶を製造し、これを取り出して30〜65℃で乾燥させる、無水D−アロース結晶の製造方法であって、前記含水D−アロース結晶の製造が、D−アロース含有溶液中の溶質におけるD−アロース純度を少なくとも80%(g/g)とし、30℃以下の過飽和状態の準安定域(但し、過飽和度1.02〜1.30)においてD−アロース種結晶を添加し、次いで少なくとも10℃以上下げて冷却・結晶化する、無水D−アロース結晶の製造方法。
  2. D−アロース種結晶を添加する前記準安定領域が、D−アロース含有溶液のBrixと温度(℃)の関係で、1.03×温度+23.10≦Brix≦0.94×温度+34.90を満たす、請求項に記載の無水D−アロース結晶の製造方法。
  3. 添加するD−アロース種結晶が、D−アロース含有溶液中のD−アロースに対して1.
    0〜3.0質量%である、請求項1又は2のいずれか一項に記載される無水D−アロース結晶の製造方法。
  4. 前記含水D−アロース結晶の収率が53%以上である、請求項記載の無水D−アロース結晶の製造方法。
  5. 以下の(A)、(B)及び(C)を満たす無水D−アロース結晶。
    (A)純度99%以上
    (B)安息角46度未満
    (C)平均粒子径が333〜708μm
  6. さらに以下の(D)を満たす請求項記載の無水D−アロース結晶。
    (D)粒子の長短径比が1.0〜10
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