JP6746627B2 - レーザー照射用補助部材、ハンドピース - Google Patents

レーザー照射用補助部材、ハンドピース Download PDF

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本発明は、レーザー光を患部に照射して治療するレーザー治療装置に用いられるレーザー照射用補助部材、及び、ハンドピースに関する。
近年、例えば歯肉の軟組織に生じた口内炎、歯周病(歯周炎)等の粘膜疾患に対してレーザー光を照射して治療が行われることが増えている。レーザー光が軟組織に照射されると熱エネルギーに変換され、蒸散や凝固壊死という形で疾患部が組織破壊して治療できるとともに、変性凝固により血管が閉鎖されるため止血効果もある。
例えば特許文献1〜特許文献3にはレーザー光を所望の方向に導光する部位を有し、口腔内への照射がしやすくなるようにレーザー光の出射口に細い管状の部材が設けられたハンドピースが開示されている。
特開2015−112135号公報 特開2004−242841号公報 特開2007−159601号公報
ここで、生体にレーザー光を効果的に作用させるためには患部に照射されるレーザー光のエネルギー密度を適切にすることが必要である。このエネルギー密度は、レーザー光の焦点位置で最も強くなるため、焦点位置に対して、ハンドピースと患部との距離が大きくなりすぎても、小さくなりすぎても適切なエネルギー密度で患部にレーザー光を照射することができない。
特許文献1〜特許文献3に記載の技術ではレーザー光を導光する部位によりレーザー光を所望の方向に導くことはできるが、ハンドピースと患部との距離を適切に維持し続けて、安定して高いエネルギー密度でレーザー光を患部に照射することが容易ではない。
また、レーザー光を用いた口内炎や歯周炎の治療は、患部へのレーザー光の照射、患部へのレーザー光照射の度合い(熱変性)の確認、排膿・吸引、腫瘤等の切除、及び止血の各過程を経て行われることが一般的である。このような治療では、各過程に応じた器具を使用する必要があるため、レーザー光を照射するハンドピースから当該各過程に応じた器具への持ち替えに手間がかかる問題もある。
そこで本発明は上記問題に鑑み、レーザー光を安定して患部に照射することを容易にするとともに、治療過程において器具の持ち替えの手間を低減することが可能なレーザー照射用補助部材を提供することを課題とする。また、同様のハンドピースを提供する。
本発明の1つの態様は、歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースに備えられる補助部材であって、開口を有する基部と、基部から延びる棒状のガイド部と、を有しており、ガイド部は、その先端位置がハンドピースから出射されるレーザー光の焦点位置に揃う又は焦点位置を越えて長く延びるとともに、レーザー光の照射とは異なる他の外科的処置を可能とする、レーザー照射用補助部材である。
本発明の他の態様は、歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースに備えられる補助部材であって、開口を有する基部と、基部から延びる棒状のガイド部と、を有しており、ガイド部は、その先端位置がハンドピースから出射されるレーザー光の焦点位置に揃う又は焦点位置を越えて長く延びるとともに、その長さ方向で屈折部又は湾曲部を有している、レーザー照射用補助部材である。
上記レーザー照射用補助部材において基部は筒状としてもよく、基部、及びガイド部は基部の筒状の軸線を中心に回転可能とすることができる。
本発明の他の態様は、歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、レーザー光を出射するハンドピース本体と、ハンドピース本体に装着された上記のレーザー照射用補助部材と、を備え、レーザー照射用補助部材の開口が、ハンドピース本体のレーザー光の出射口に配置されている、ハンドピースである。
本発明の他の態様は、歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、レーザー光を出射するハンドピース本体と、ハンドピース本体からレーザー光の出射方向に沿って延びる棒状のガイド部と、を有しており、ガイド部は、その先端位置がハンドピース本体から出射されるレーザー光の焦点位置に揃う又は焦点位置を越えて長く延びるとともに、レーザー光の照射とは異なる他の外科的処置を可能とする、ハンドピースである。
本発明の他の態様は、歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、レーザー光を出射するハンドピース本体と、ハンドピース本体からレーザー光の出射方向に沿って延びる棒状のガイド部と、を有しており、ガイド部は、その先端位置がハンドピース本体から出射されるレーザー光の焦点位置に揃う又は焦点位置を越えて長く延びるとともに、その長さ方向で屈折部又は湾曲部を有している、ハンドピースである。
上記ハンドピースにおいて、ガイド部はレーザー光の光軸周りを回転可能としてもよい。
本発明によれば、レーザー光の照射距離を一定に維持することが容易になるとともに、器具を変えることなく他の外科的処置を行うこともでき、施術者の負担を軽減し、治療効率の向上を図ることが可能となる。
図1はレーザー治療装置10の斜視図である。 図2はレーザー治療装置10の側面図である。 図3はハンドピース100の先端部分を拡大した斜視図である。 図4(a)はレーザー照射用補助部材110の斜視図、図4(b)はレーザー照射用補助部材110の正面図、図4(c)はレーザー照射用補助部材110の平面図である。 図5(a)はガイド部112の長手方向における構造を説明する図、図5(b)はガイド部112の断面図である。 図6(a)はガイド部112の先端がレーザー光の焦点位置に揃う例、図6(b)はガイド部112の先端がレーザー光の焦点位置を越えてガイド部112が延びる例である。 変形例にかかるレーザー照射用補助部材110’の外観斜視図である。 図8(a)はレーザー照射用補助部材210を説明する斜視図、図8(b)はレーザー照射用補助部材310を説明する斜視図である。 図9はハンドピース200を説明する斜視図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態を説明する図で、レーザー治療装置10の外観斜視図、図2はレーザー治療装置10の側面図である。図2では内側に配置された部材を点線により表している。
図1、図2からわかるように、本形態でレーザー治療装置10は、本体11、レーザー照射ユニット20を有して構成されている。
本体11は、箱状である筐体12を有し、その底面には車輪12aが配置されており、レーザー治療装置10の移動を容易にしている。また、本体11には、レーザー治療装置10の操作を行う入力パネル11aが設けられている。この入力パネル11aにより各種の操作が可能とされている。
レーザー照射ユニット20は、レーザー光の出射、停止、及び出射条件の制御を行う装置である。そのために本形態のレーザー照射ユニット20は、レーザー発振器21、光導波路30、被覆管31、レーザー照射ハンドピース100、フットスイッチ40、及び保持手段50を有して構成されている。
レーザー発振器21は患部に照射されるレーザー光を発生させる機器である。レーザー発振器21の種類は特に限定されることはなく、例えば炭酸ガスレーザー、Nd:YAGレーザー、Er:YAGレーザー、半導体レーザー、He−Neレーザー等を挙げることができる。その中でも患部に熱変性を起こさせる観点から、波長が適度な水分吸収性を有している炭酸ガスレーザーであることが好ましい。
光導波路30は、ハンドピース100とレーザー発振器21とをつなぎ、両者間で光を導く手段である。光導波路30の具体的態様は特に限定されることはないが、例えば光ファイバーを挙げることができる。光ファイバーは公知のものを適用することができるが、例えば中空ファイバー、プラスチックファイバー、石英ファイバー、多結晶ファイバー等を挙げることができる。
被覆管31は、図1、図2に表れているように、光導波路30を保護するために光導波路30を被覆するように配置される管状で可撓性を有する部材である。これにより被覆管31が光導波路30を保護している。
被覆管31はハンドピース100の移動に追随して柔軟に移動することが好ましいため、可撓性を有する材料により形成されている。その具体的な材料は特に限定されることはないが、例えばステンレス製フレキシブルホース、繊維強化プラスチック(FRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等を挙げることができる。
フットスイッチ40は、不図示の制御装置に接続され、該制御装置に接続されたレーザー発振器21を操作してレーザー光の出射及び停止を切り替えるスイッチとして機能する。本形態でフットスイッチ40は、操作スイッチ41及び配線42を有して構成されている。
操作スイッチ41は施術者が足で操作することができるスイッチであり、公知の通り、当該操作スイッチ41の操作によりレーザー光の出射及び停止を制御することができるように構成されている。
配線42は公知の通りであり、レーザー発振器21が接続された不図示の制御装置と操作スイッチ41とを電気的に接続する紐状であり、その一端が制御装置に接続され、他端が操作スイッチ41に接続されている。そして配線42は、導線が絶縁部材に被覆されてなる。
保持手段50は、被覆管31に被覆された光導波路30を保持して、被覆管31、光導波路30、及びハンドピース100を空中に保持しておく手段であり、筐体12から立設するようにして設けられている。本形態で保持手段50は、連結部材51、保持棒52、保持片53、及び保護管54を有して構成されている。
連結部材51は、筐体12に保持棒52を連結する部材であり、保持棒52に力がかかった時にも破壊、切断等の不具合を生じることなく適切に保持棒52が筐体12に保持されるように機能する部材である。連結部材51は特に限定されることはないが、その強度を確保する観点から金属管等を用いることができる。
保持棒52はその一端(下端)が連結部材51に取り付けられ立設するように配置された棒状部材である。本形態では、保持棒52は連結部材51から鉛直上方に延び、その先が屈曲して斜め上方にさらに延びるように形成されている。ただしこの形態は特に限定されることはない。また、その断面形状も特に限定されることはなく、円形、多角形、中実、中空等を挙げることができる。
保持棒52は、被覆管31、光導波路30、及びハンドピース100を空中に保持する部材であるから、当該保持ができる程度に強度、及びコシを有している必要がある。このような保持をすることができればその材質は特に限定されることはないが、例えば繊維強化プラスチック(FRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等を挙げることができる。
保持片53は、保持棒52に、被覆管31により被覆された光導波路30を固定する手段である。固定のための具体的な手段は特に限定されることはない。本形態では保持棒52と被覆管31とを結束する結束部材により構成されている。
保護管54は、筐体12から立設され、被覆管31が接合されている。また、保護管54の内側を光導波路30が貫通している。保護管54は、被覆管31や光導波路30に力がかかった時にも破壊、切断等の不具合を生じることなく適切にこれらを保護する部材である。従って、特に限定されることないが、強度を確保する観点から保護管54は金属管等により形成することができる。
ハンドピース100は、施術者が手に持って操作し、レーザー光が出射される機器である。図3にはハンドピース100のうち、レーザー光が出射される側の端部に注目して表した斜視図を示した。図3からわかるように、本形態のハンドピース100は、ハンドピース本体101に、レーザー照射用補助部材110が装着されている。
ハンドピース本体101は歯科用のレーザー照射ハンドピースであり、公知の通りである。従ってハンドピース本体101にはレーザー光出射口が設けられており、ここに光導波路30の一端が接続されている。これにより光導波路30を通ってきたレーザー光がレーザー光出射口から患部に向けて出射される。なお、ハンドピース本体101には、手元で操作することができるようにレーザー光の出射及び停止の切り替えのスイッチを備えることができる。
レーザー照射用補助部材110は、ハンドピース本体101のレーザー光出射口に装着される部材である。図4(a)にレーザー照射用補助部材110の斜視図、図4(b)にレーザー照射用補助部材110の正面図、及び図4(c)にレーザー照射用補助部材110の平面図をそれぞれ表している。
これら図からわかるように、レーザー照射用補助部材110は、管状である基部111と、基部111の管状である端面の一部から管状の軸線に沿った方向に延びる棒状のガイド部112と、を有して構成されている。従って本形態でガイド部112は、基部111の内側の中空により形成される開口111aの縁から延びるように配置されている。
基部111は、ガイド部112を保持する部材であり、ハンドピース本体101から出射されるレーザー光が通過できるように開口111aを有している。従って、基部111は、このような開口を有するものであればその形状は限定されることなく、本形態のような円管状である他、角管状、及び環状等のような形態、並びにその他適宜必要な形態をとることができる。
なお、後述するようにガイド部112がレーザーハンドピース本体101のレーザー光出射口101aの縁に一体に直接配置されるような形態(図9参照)では、必ずしも基部を備える必要はない。
ガイド部112は本形態では開口111aの縁から棒状に延びる部材であり、ハンドピース100と患部との距離を一定に維持するガイド機能を有するとともに、治療における他の過程における外科的処置で使用できる機能を有する部位である。図5(a)には図4(b)のうちガイド部112の部位を拡大した図、図5(b)には図5(a)にVb−Vbで示したガイド部112の延びる方向に直交する断面をそれぞれ表した。
ガイド部112は、図5(a)からわかるように、基部111の中心軸線Cに対して離隔した位置に配置される。これによりガイド部112がレーザー光の照射を阻害することなくガイドすることが可能となる。すなわち、ガイド部112はその全ての部位において、レーザー光の照射を阻害しない位置になるように配置されている。
従ってこのようにガイド部112はレーザー光の照射を阻害しない位置に配置されていればよく、本形態では開口111aの縁に配置されているが、これに限定されることなく、例えば図7に変形例のレーザー照射用補助部材110’で示したように、基部111のいずれかの部位からレーザー光の出射方向に沿ってガイド部112が延びるように構成されていればよい。
また、ガイド部112はその断面において管のように閉じた形状になることがないように構成される。これにより、レーザー光の照射時にガイド部112に患部が隠れて見えなくなってしまうことを防止することができる。すなわちこのような観点から図5(b)に表したガイド部112の幅Wは小さい方が好ましい。ただし、幅Wが小さすぎるとガイド部112が変形しやすくなるため、ある程度の大きさが必要である。かかる観点から幅Wの大きさは1mm以上5mm以下であることが好ましい。
ガイド部112の長さL(軸線方向に平行な方向の大きさ)は、照射されるレーザー光の焦点位置に基づいて決められる。すなわち、図6に示したように、ガイド部の先端位置がハンドピースから出射されるレーザー光の焦点位置Fに揃う(図6(a))又は焦点位置Fを越えて長く延びる(図6(b))ように長さが決められる。
これにより、ガイド部の先端を患部近傍に接触させつつレーザー光を照射することで、自動的にレーザー光の焦点形成位置が患部となるようにすることができるとともに、その位置関係を容易に維持することが可能となる。図6(a)の例ではガイド部112の先端を患部近傍の歯肉や歯牙等に接触させることにより自動的にレーザー光の焦点形成位置が患部となるようにすることができる。図6(b)の例ではガイド部112に対して焦点位置Fに揃う位置に目印112bを設けることで、この目印を頼りに自動的にレーザー光の焦点形成位置が患部となるようにすることができる。
このように長さLはレーザー光の焦点位置に基づいて決められるが、概ね3mm以上12mm以下の範囲の大きさとなることが好ましい。
さらに、ガイド部112の長手方向における形状は、レーザー光を照射する過程以外の過程における外科的処置で使用する器具として機能するように構成されている。本形態ではその中でも排膿及び圧排を可能とする形状とされている。
ただし、レーザー光を照射する過程以外の過程における外科的処置としては、排膿及び圧排に限られることはなく、他の外科的処置であってもよい。従ってガイド部の長手方向の形状は、当該他の外科的処置に適する形状を備えることができる。他の外科的処置としては掻爬、把持(ピンセット形状)等を挙げることができる。
本形態のような排膿及び圧排のための形状である場合には、具体的には、図5(a)に表れているように、ガイド部112がその長手方向において屈折部を有している。これにより特にガイド部112の先端側の外面112aで患部を押圧して排膿及び圧排がしやすくなる。ここでは1つの屈折部を有する形態としたが2つ以上の屈折部を有してもよいし、湾曲部を有する形態であってもよい。
排膿及び圧排をさらにしやすくする観点から、ガイド部112の形状は次のように構成することが好ましい。
図5(a)にθで示した、ガイド部112の基部111の軸線に対する傾斜角は、軸線から離れる方向に広がるように0°より大きく以上40°以下であることが好ましい。このように、ガイド部112が全体として軸線に対して離れる方向に広がるように形成されることで、レーザー光の照射中に他の部位が治療を阻害し難くなる。ただし、必ずしも広がるように形成されなくてもよく、この場合にはθは0°となる。
図5(a)にφで示した屈折部の角度は90°以上180°以下であることが好ましい。
図5(a)にAで示した、屈曲部から先端までの長さは2mm以上5mm以下であることが好ましい。
図5(a)にBで示した、ガイド部112の先端とガイド部112の根本との軸線に直交する方向の距離は、0mmより大きいことが好ましい。これによりガイド部112が全体として軸線に対して離れる方向に広がるように形成されてレーザー光の照射中に他の部位が治療を阻害し難くなるとともに、より確実にガイド部112がレーザー光を阻害し難くなる。
さらに、図5(b)からわかるように、ガイド部112はその長手方向に直交する断面において外面112aが凸となるように湾曲していることが好ましい。これにより当該外面112aを歯肉等に当てる際に歯肉を傷つけることを防止することができる。
また、ガイド部112は図5(b)に表れる断面において、存在する角部の角度がいずれも90°より大きいことが好ましい。これにより角部が歯肉等を傷つけることを防止することが可能となる。
以上のようにガイド部が構成されることで、ハンドピースと患部との距離を一定に維持することが容易になり、安定して高いエネルギー密度でレーザー光を患部に照射することができる。さらに器具を変えることなく排膿及び圧排等の外科的処置を行うことが可能となる。これらにより施術者の負担を軽減し、治療効率の向上を図ることが可能となる。
以上のようなレーザー照射用補助部材110は図3に表れるようにハンドピース本体101のレーザー光出射口の部位に装着される。このとき、ハンドピース本体101のレーザー光出射口がレーザー照射用補助部材110の基部111の中空部に重なるように配置される。これにより、ハンドピース本体101から出射されたレーザー光がレーザー照射用補助部材110の基部111の内側を通過して出射される。
レーザー照射用補助部材110は、図3にαで示したように、ハンドピース本体101から出射されるレーザー光の光軸(本形態ではさらに基部111の中心軸線)を中心に回転することができるようにハンドピース本体101に装着されることが好ましい。これによりガイド部112の位置を回転させて変えることができるため、さらに治療を阻害することを防止することが可能となる。
上記したハンドピース100を例えば次のように用いることができる。
レーザー光を患部に対して照射する際には、レーザー光が患部に照射されるように位置を決めつつ、図6(a)の例のようにレーザー光の焦点位置とガイド部の先端位置とが揃っているハンドピースでは、ガイド部112の先端を患部近くの患者の部位(例えば歯肉)に接触させる。一方、図6(b)の例のようにレーザー光の焦点位置を越えてガイド部が延びるように構成されているハンドピースでは、焦点位置を表す目印112bを頼りにハンドピースの位置を決める。
これによりレーザー光の焦点位置が患部となるとともに、この状態を容易に維持することができる。また、ガイド部112が上記のように構成されているのでガイド部112がレーザー光の照射を阻害することがない。
一方、レーザー光の照射した後に排膿をする際にはガイド部112の先端側の外面112aを患部に押し当てることで用いて行えばよい。
このようにレーザー照射用補助部材を装着することで、ハンドピースと患部との距離を一定に維持することが容易になり、安定して高いエネルギー密度でレーザー光を患部に照射することができる。さらに器具を変えることなく排膿及び圧排等の外科的処置を行うことが可能となる。これらにより施術者の負担を軽減し、治療効率の向上を図ることが可能となる。
図8(a)、図8(b)には他の形態にかかるレーザー照射用補助部材210、310を示した。ここでは上記したレーザー照射用補助部材110と同じ構成である部位については同じ符号を付して説明を省略する。
図8(a)に表した例のレーザー照射用補助部材210では、基部111に加え、さらに基部111が装着された基部211が設けられている。基部211はキャップ状であり、その一部に基部111の中空部に連通する開口が設けられている。この基部211をハンドピース本体101の先端に被せることにより、レーザー照射用補助部材210をハンドピース本体101に装着することができる。
このようなレーザー照射用補助部材210も上記したレーザー照射用補助部材110と同様の効果を有するものとなる。
図8(b)に示した例のレーザー照射用補助部材310では、レーザー照射用補助部材210に対して基部111がなく、基部211に直接、ガイド部112が配置されている。基部211はキャップ状であり、その一部にハンドピース本体101から出射されるレーザー光が通過する開口211aが設けられている。従って、ガイド部112は基部211の開口211aの縁に配置されている。
そして基部211をハンドピース本体101の先端に被せることにより、レーザー照射用補助部材310をハンドピース本体101に装着することができる。
このようなレーザー照射用補助部材310も上記したレーザー照射用補助部材110と同様の効果を有するものとなる。
図9は、他の形態のハンドピース200のうち、レーザー光出射口101aが配置された側の端部に注目した斜視図である。この形態ではハンドピース本体101のレーザー光出射口101aの縁に直接一体的にガイド部112が設けられている。このようなハンドピース200によっても上記した効果を有するものとなる。
ここでガイド部112はレーザー光の照射を阻害しない位置に配置されていればよく、本形態では出射口101aの縁に配置されているが、これに限定されることなく、ハンドピース本体101のいずれかの部位からレーザー光の出射方向に沿って延びるように構成されていればよい。
10 レーザー治療装置
11 本体
11a 入力パネル
12 筐体
20 レーザー照射ユニット
21 レーザー発振器
30 光導波路
40 フットスイッチ
50 保持手段
51 連結部材
52 保持棒
53 保持片
54 保護管
100 ハンドピース
101 ハンドピース本体
110 レーザー照射用補助部材
111 基部
112 ガイド部

Claims (7)

  1. 歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースに備えられる補助部材であって、
    開口を有する管である基部と、
    前記基部から延びる棒状のガイド部と、を有しており、
    前記ガイド部は、その先端位置が前記ハンドピースから出射される前記レーザー光の焦点位置に揃う又は前記焦点位置を越えて長く延びるとともに、その少なくとも一部において、前記基部から前記端に向かうにつれて前記基部の前記管の軸線から離隔するように延びる部位を有し、前記基部の前記管の前記軸線を横切ることなく、前記先端が前記基部に接続する端部よりも前記軸線から離隔する位置にあり、前記レーザー光の照射とは異なる他の外科的処置を可能とする、レーザー照射用補助部材。
  2. 歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースに備えられる補助部材であって、
    開口を有する管である基部と、
    前記基部から延びる棒状のガイド部と、を有しており、
    前記ガイド部は、その先端位置が前記ハンドピースから出射される前記レーザー光の焦点位置に揃う又は前記焦点位置を越えて長く延びるとともに、その少なくとも一部において、前記基部から前記端に向かうにつれて前記基部の前記管の軸線から離隔するように延びる部位を備え、その長さ方向で屈折部又は湾曲部を有し、前記基部の前記管の前記軸線を横切ることなく、前記先端が前記基部に接続する端部よりも前記軸線から離隔する位置にある、
    レーザー照射用補助部材。
  3. 前記基部、及び前記ガイド部は前記基部の管の軸線を中心に回転可能とされ、前記ガイド部の位置を回転させて変えることができるように構成されている請求項1又は2に記載のレーザー照射用補助部材。
  4. 歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、
    前記レーザー光を出射するハンドピース本体と、
    前記ハンドピース本体に装着された請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザー照射用補助部材と、を備え、
    前記レーザー照射用補助部材の前記開口が、前記ハンドピース本体の前記レーザー光の出射口に配置されている、ハンドピース。
  5. 歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、
    前記レーザー光を出射するハンドピース本体と、
    前記ハンドピース本体から前記レーザー光の出射方向に沿って延びる棒状のガイド部と、を有しており、
    前記ガイド部は、その先端位置が前記ハンドピース本体から出射される前記レーザー光の焦点位置に揃う又は前記焦点位置を越えて長く延びるとともに、その少なくとも一部において、前記ハンドピース本体から前記先端に向かうにつれて前記レーザー光の光軸から離隔するように延びる部位を有し、前記光軸を横切ることなく、前記先端が前記ハンドピース本体に接続する端部よりも前記光軸から離隔する位置にあり、前記レーザー光の照射とは異なる他の外科的処置を可能とする、ハンドピース。
  6. 歯科治療に用いられるレーザー光を出射するハンドピースであって、
    前記レーザー光を出射するハンドピース本体と、
    前記ハンドピース本体から前記レーザー光の出射方向に沿って延びる棒状のガイド部と、を有しており、
    前記ガイド部は、その先端位置が前記ハンドピース本体から出射される前記レーザー光の焦点位置に揃う又は前記焦点位置を越えて長く延びるとともに、その少なくとも一部において、前記ハンドピース本体から前記先端に向かうにつれて前記レーザー光の光軸から離隔するように延びる部位を備え、その長さ方向で屈折部又は湾曲部を有し、前記光軸を横切ることなく、前記先端が前記ハンドピース本体に接続する端部よりも前記光軸から離隔する位置にある
    ハンドピース。
  7. 前記ガイド部は前記レーザー光の光軸周りを回転可能とされ、前記ガイド部の位置を回転させて変えることができるように構成されている請求項5又は6に記載のハンドピース。
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