JP2003135483A - レーザープローブ - Google Patents
レーザープローブInfo
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Abstract
して均一な照射を達成しながら、広い場所の照射にも好
適な、あるいは、安定的に所定の照射パターンが達成可
能なレーザプローブを提供する。 【解決手段】少なくともコアとクラッドを備えた複数本
のファイバー1からなるレーザープローブ2であって、
ファイバー1の出射端側1bを一列に配置固定した。
Description
るレーザー治療に用いられるレーザープローブに関す
る。
に用いられるレーザー治療装置は、図10に示すよう
に、レーザー発生器4、エアー源5、水供給源6やレー
ザー出力制御などを行うコントロールボックス7と、こ
のコントロールボックス7に一端を接続されるレーザ光
導光路3、およびレーザー光導光路3の他端に接続され
るレーザハンドピース33、このハンドピース33に着
脱可能に装着されて用いられるレーザプローブ部120
から構成される。
生し、これがレーザー導光路3に導かれ、更にレーザー
導光路3から出射されたレーザー光がレーザハンドピー
ス33、更に、レーザープローブ部120に導かれて、
レーザープローブ部120の先端のレーザープローブ1
02から患部に向けて照射されるようになっている。
が単一の光ファイバーから構成され、そのファイバーの
出射端面を種々の形状に加工することで、レーザー光の
出射パターンを変化させて治療部位に対応させていた。
ァイバー(プローブ)の出射端面の種々の形状と、これ
に対応したレーザー光の出射パターンを示しており、図
11(a)のファイバー102は直角平面端形状、
(b)のファイバー102Aは凸レンズ面形状、(c)
のファイバー102Bは凹レンズ面形状、(d)のファ
イバー102Cは円錐面形状としたものである。
2から102Cの出射端面102aを種々の形状とする
ことで、レーザー光の出射パターンを変化させ、治療部
位にある程度対応することができるが、いずれの場合で
あっても、照射面積は限定される上、照射面のレーザー
光の照射エネルギーは均一でなく、ファイバー端の中央
部分は高いが周縁に行くほど低下するという傾向があっ
た。
プローブで可能な照射面積で全体を覆うように、プロー
ブを移動させて掃引照射することとなるが、この場合
に、全体に平均に照射させることは難しく、照射のムラ
が生じて、このため凹凸の大きい照射面となり、照射に
要する時間も極めて長くなっていた。
する場合でも、一か所にそれだけ長時間照射しなければ
ならず、この場合にも照射時間が長くなっていた。
02Dは、多数本のファイバー101から構成され、そ
の出射端側101bを非結束としたもので、この発明は
本出願人によって提案され、特開平2000−2399
9号公報に記載されたものである。
のファイバー101で構成されているので、それぞれの
出射端では多少照射エネルギー分布の不均一はあるにし
ても、全体としては、この図11(e)に示すように均
一なエネルギー分布となるもので、また、出射端側10
1bが非結束であるので、照射対象部分の形状に沿って
自由に形状可変であるので、狭く入り込んだ部分や、複
雑な形状の部分にも対応可能であり、その形状に拘わら
ず均一な照射を可能にするものであった。
出射端側101bが非結束であるため、この出射端部を
一列に配列することは難しかった。このため、一定の照
射パターンで照射したいという要請には対応できなかっ
た。また、出射端で特に照射面積が広くなるものではな
いので、広い範囲の全体を掃引照射する場合には、長時
間を要するという点は変わらなかった。
な問題を解決するためになされたものであって、レーザ
ープローブを複数本のファイバーで構成して均一な照射
を達成しながら、広い場所の照射にも好適な、あるい
は、安定的に所定の照射パターンが達成可能なレーザプ
ローブを提供することを目的としている。
ープローブは、少なくともコアとクラッドを備えた複数
本のファイバーからなるレーザープローブであって、前
記ファイバーの出射端側を一列に配置固定したことを特
徴とする。
ファイバーから構成されているので、図11(e)に示
した従来のレーザープローブと同様に、それぞれのファ
イバーからの照射の組み合わせ効果により均一な照射が
可能となり、かつ、それぞれのファイバーの出射端側を
一列に配置固定したので、この配置列方向に幅広い均一
照射が可能で、この配置列方向に直角方向に(図1
(a)で矢印Aで示す)掃引照射(以下、「横掃引照
射」という。)することによって、広い範囲の照射にも
好適である。
印Bで示す)掃引照射(以下、「縦掃引照射」とい
う。)することで、幅の狭い範囲の照射が可能で、か
つ、この掃引方向にファイバーが複数本直列しているの
で、これら複数本ファイバーによる重畳照射が可能とな
る。
列配置の態様は限定していないので、ここでいう一列配
置には、曲線を形成するように一列配置することも含ま
れ、例えば、ファイバー出射端側が円弧を形成するよう
に一列配置固定したレーザープローブを横掃引照射する
ことで、両端が円弧形状の照射も可能である。
求項1に記載のレーザープローブにおいて、前記ファイ
バーの出射端側を直線状に一列に配置固定したことを特
徴とする。
端側の一列配置固定の態様を直線状に限定したもので、
最も適用範囲が広い。
求項1または2のいずれかに記載のレーザープローブに
おいて、前記一列に配置されたファイバーの出射端側が
相互に密に配置固定されているか、相互に所定間隔を保
ちながら配置固定されているかのいずれかであることを
特徴とする。
れたファイバー出射端側の相互間隔を規定したもので、
これを密とすれば、照射範囲に隙間のない照射が可能で
あり、一方、所定間隔を保つようにすると、照射されな
い部分を設けながらの照射が可能となる。
求項1から3のいずれかに記載のレーザープローブにお
いて、前記一列に配置されたファイバーの出射端側の全
体で形成される出射端面が前記レーザープローブの軸方
向に対して斜めになるようにしたことを特徴とする。
バーの出射端側を一列配置したレーザープローブの出射
端面をこのプローブの軸方向に対して斜めになるように
しているので、異なる出射パターンが可能であり、ま
た、より深い範囲の照射が可能となる。
なくともコアとクラッドを備えた複数本のファイバーか
らなるレーザープローブであって、前記ファイバーの出
射端側を円形になるように配置固定し、これらの出射端
側の全体で形成される出射端面が球面状、円錐面状、円
錐台形面状になるようにしたことを特徴とする。
射端側を通常通りに結束して円形とし、こうして形成さ
れる出射端面を種々の形状とすることで、複数本のファ
イバーによる均一な照射を達成しながら、安定的に所定
の照射パターンを達成することができる。
なくともコアとクラッドを備えた複数本のファイバーか
らなるレーザープローブであって、前記ファイバーの出
射端側を複数列に配置固定したことを特徴とする。
り、ファイバーの出射端側を一列ではなく、複数列に配
置固定したもので、全体の列方向照射長さは短くなる
が、列直角方向には重畳した照射が可能なレーザープロ
ーブとすることができる。
求項1から6のいずれかに記載のレーザープローブにお
いて、前記ファイバーのコアは外径100μmから40
0μmの無水域あるいは低水酸基の石英製のものであ
り、前記ファイバーの本数は7本または3本のいずれか
であることを特徴とする。
成できるように、ファイバーの芯材であるコアの外径と
素材を規定したもので、上記の効果を発揮するプローブ
を容易に構成することができる。また、ファイバーの本
数は7本または3本とすると一般に円形になるように結
束される入射端側で、この円形断面をファイバー入射端
面によってより多く占有でき、レーザ光を効率よく受光
することができる。
求項1、56のいずれかに記載のレーザープローブにお
いて、前記ファイバーの入射端側及び/又は出射端側を
除いてクラッドの外側にジャケットを被覆していること
を特徴とする。
求項1から7のいずれかに記載のレーザープローブにお
いて、前記レーザープローブで用いるレーザー光が、
2.94μmの発振波長のEr:YAG(エルビウム−
イットリウム−アルミニウム−ガーネット)レーザー
光、1.06μmの発振波長のNd:YAG(ネオジウ
ム−イットリウム−アルミニウム−ガーネット)レーザ
ー光、0.6μm〜0.9μmの発振波長の半導体レー
ザー光、0.544μmの発振波長のアルゴンレーザー
光のいずれかであることを特徴とする。
成できるように、このプローブで用いるレーザ光を規定
したもので、上記の効果を発揮するプローブを容易に構
成することができる。
明のレーザープローブについて詳しく説明する。
プローブの例を示す概念図、(a1)、(a2)、(b
1)は、これらのレーザープローブを構成する複数のフ
ァイバの出射端側の配置態様を示す図、(a3)は、こ
れらのファイバの入射端側の配置態様を示す図である。
段面は、図1(a3)に示すように複数のファイバー1
から構成され、入射端側1aは通常のレーザプローブと
同様に複数のファイバー1が結束されて全体として円形
断面をなし、この入射端面で発生源からのレーザ光を受
光するようになっている。
示するように一列に直線状に配置固定されている。
た図である図1(a1)が示すようにファイバー1の出
射端側1b同士を相互に密に隣接させて配置固定しても
よいし、図1(a2)が示すレーザプローブ2′のよう
に、ファイバー1の出射端側1b同士間に所定間隔を保
ちながら配置固定してもよい。このように、直線状に一
列に配置固定する場合でも、その配置方法には、種々の
タイプがある。
よれば、図11(e)に示した従来のレーザープローブ
と同様に、それぞれのファイバーからの照射の組み合わ
せ効果により均一な照射が可能となり、かつ、それぞれ
のファイバーの出射端側を一列に配置固定したので、こ
の配置列方向に幅広い均一照射が可能で、図1(a)で
矢印Aで示すとおりこの配置列方向に直角方向に横掃引
照射することによって、広い範囲の照射にも好適であ
る。
の配置列方向に縦掃引照射することで、幅の狭い範囲の
照射が可能で、かつ、この掃引方向にファイバーが複数
本直列しているので、これら複数本ファイバーによる重
畳照射が可能となる。
の相互間隔を密とすれば、照射範囲に隙間のない照射が
可能であり、一方、所定間隔を保つようにすると、照射
されない部分を設けながらの照射が可能となる。
するように曲線状に一列配置されている。
ブ2と同様の効果に加え、横掃引照射することで、両端
が円弧形状の照射も可能である。また、円弧の曲率中心
に円弧方向に縦掃引照射することで、円周溝形状の窩洞
の形成が可能である。
するように一列に配置されたファイバー1の出射端側1
bの全体で形成される出射端面2aがレーザープローブ
2の軸方向に対して斜めになるようにしている。
ァイバーの出射端側を一列配置したレーザープローブの
出射端面をこのプローブの軸方向に対して斜めになるよ
うにしているので、異なる出射パターンが可能であり、
また、より長い範囲の照射が可能となる。
イバーの軸方向に押し切る方向で切開する必要がある
が、レーザープローブ2Bでは、縦掃引することにより
生体組織の切開する方向に沿って湾曲して切開すること
も出来るのでレーザメスのように軟組織等を切開しやす
いという効果が出る。また、横掃引する場合に於いて
も、掃引面に対してレーザプローブの軸を斜めにできる
ので図1(a)のレーザープローブ2のように直交でな
くとも済み患部の治療がしやすくなる。
(c)のレーザプローブ2Bと同様に出射端面2aがレ
ーザープローブ2の軸方向に対して斜めになるようにし
ているが、この場合は、両側から真ん中方向に先細りに
なるように斜め形成している。このプローブ2Cでは、
軟組織の場合、中央を深く左右に浅くなる山形の照射が
可能となる。
したレーザープローブの出射端面の出射パターンとして
は、このようなパターンも可能であり、この場合の斜め
形成を軸方向中心線に非対称とすることも可能であり、
また直線で斜め形成せずに、曲線で斜め形成することも
可能である。
プローブの他例を示す概念図、(a1)、(d1)は、
これらのレーザープローブを構成する複数のファイバの
出射端側の配置態様を示す図である。いずれも、左側が
レーザー光入射端部を、また、右側がレーザー光出射端
部を示す。これより、すでに説明した部分と同じ部分に
ついては、同じ符号を付して重複説明を省略する。
ブ2D、図2(b)のレーザープローブ2E、図2
(c)のレーザープローブ2Fは、ファイバーの出射端
側を円形になるように配置固定し、これらの出射端側の
全体で形成される出射端面2aが球面状、円錐面状、円
錐台形面状となっているものである。
Fは、図11で示したレーザプローブ102A、102
B、102Cと同様に、様々な出射パターンの形成が安
定的に可能である上に、出射端が単一のファイバーでな
く、複数のファイバーで形成されているので、より均一
な照射が可能である。
上げたものだけに限定されず、形成すべき照射パターン
に対応して種々の形状が可能である。
1(a)のレーザープローブ2と異なり、ファイバーの
出射端側を一列ではなく、複数列に配置固定したもの
で、全体の列方向照射長さは短くなるが、列直角方向に
は重畳した照射が可能なレーザープローブとすることが
できる。
ーザープローブ入射端部1aの軸中央部に円錐凸部を設
けている。これは、レーザー導光路3からのレーザー光
が一般にガウス分布状の中央部ほどレーザーエネルギー
が高くなっているのを均一化する構成であり、前記円錐
凸部の構成により中央部に導光されて来る光を周囲に分
散する為に円錐凸部には反射膜が設けられていても良い
し、40度程度の臨界角程度の角度に設定しておいても
良い。
レーザー光のエネルギー分布を、均一化することが出来
る。
プローブを構成する複数のファイバの配置態様の例を概
念的に示す図、(g)はファイバーの構成を示す概念
図、(h)は本発明のレーザープローブによる照射痕の
一例を示す概念図、(i)はその断面図である。
レーザープローブ2(以下、適用可能な範囲で、これま
でに説明した各種のレーザプローブを含むものとす
る。)は、7本あるいは3本のファイバーで構成するの
が好適である。
る入射端側で、図示するように円形断面をファイバー入
射端面によってより多く占有でき、レーザ光を効率よく
受光することができる。
(c)のように正六角形のファイバー1A、図3(d)
のように正方形のファイバー1Bとすると、ファイバー
1A、1B間に隙間がなく、レーザ光をより効率よく受
光することができる。
は、図3(e)に示すように中空の正方形形状、図3
(f)に示すように中空の円形形状とすることも可能で
あり、それぞれの配置形状に対応した出射パターンを形
成することができ、この場合にもその出射範囲内で、よ
り均一な照射が可能である。
状は、上述以外に種々の形状が要求される出射パターン
に対応して可能である。
ファイバー1は、通常のレーザ治療器のプローブ用とし
て標準的なものとして、レーザ光を導光する芯部分であ
るコア1c、このコア1cを覆うクラッド1k、更にク
ラッド1kを覆うジャケット1jから構成されている。
ーザプローブ2を構成するファイバー1として、コア1
cは外径100μmから400μmの無水域あるいは低
水酸基の石英製のものを用いており、これにより、上記
の効果を発揮するプローブを容易に構成することができ
る。
ラッド1kの外径は110μmから440μm、ジャケ
ット1jの外径は150μmから550μmとするのが
良い。ジャケット1jの素材としては、ポリイミド、硬
質ポリエチレン、テフロン(登録商標)、アルミニウム
を用いることができる。
ー1を用いると、実際にレーザ光が発射されるのはコア
1c部分の出射端だけであるので、このファイバー1を
密に隣接させて一列配置しても、それによる照射痕は、
図3(h)、(i)に示すようなものとなる。
には、ファイバー1の出射端側だけジャケット1jを除
去するようにするとよい。
2の入射端部1aでも除去するようにすると良い。これ
は、入射端部1aの結束を高め単位面積当たりの入射エ
ネルギーを高めるためであるが、入射端部を溶着しやす
くするためでもある。この入射端部1aの結束は、溶着
の代わりに接着剤で結束しても良い。
Gの使用態様について説明する。
縦掃引照射してインレー窩洞を形成する方法を示す概念
図、(b)はその断面図、(c)はフィッシャー形成の
方法を示す概念図、(d)はその断面図、(e)は歯根
端切断に用いる方法を示す概念図、(f)はその断面図
である。
ンレー窩洞、SFはフィッシャー、STは歯根端を示し
ている。
4(a)、(b)に示すように、縦掃引照射してインレ
ー窩洞SCを形成すると、一本で構成されるプローブに
よる場合(点線で示す。)よりファイバー一本毎の照射
域が小さく、両端部でのコーナがより直角に近い形で形
成できる。
縦掃引照射してフィッシャーSFを形成すると、一列配
置された複数のファイバーによる重畳照射によって、よ
り深いフィッシャを短時間で形成することができる。ま
た、狭く入り込んだ部分の照射も可能である。
示すように、縦掃引照射して歯根端STの切断に用いる
場合にも、同様に発揮される。
縦掃引照射して抜髄時の天蓋を除去する方法を示す概念
図、(b)はその断面図、(c)は横掃引照射して知覚
過敏改善に用いる方法を示す概念図、(d)はその側面
図、(e)は横掃引照射してブラケット装着面処理に用
いる方法を示す概念図、(f)は曲線一列配置のレーザ
ープローブを用いて楕円形の照射面を形成する方法を示
す概念図、(g)は、同様のレーザープローブを用いて
円周溝を形成する方法を示す概念図である。
メル質、SGは象牙質、SFは歯髄、SBはブラケット
装着面、SDは楕円照射面、SVは円周溝である。
(a)、(b)に示すように、抜髄時の天蓋に除去用い
ると、図4(a)、(b)の場合と同様の効果を発揮す
る。
(c)に示すように低い照射エネルギーで横掃引照射し
て知覚過敏改善に用いると、広い幅に渡って均一な照射
が可能である。
りに、図5(d)に示すようにプローブ2を照射面に対
して傾けて照射することによって、照射面にはより低い
照射エネルギーで照射されるようにすることも可能であ
る。
(e)に示すように低い照射エネルギーで横掃引照射し
てブラケット装着面SBの処理に用いると、広い幅に渡
って均一な照射が可能で、エネメル質表面に耐酸性を備
えた微少粗面を形成することができ、ブラケットの接着
性を向上させることができる。
ット装着面SBの処理では、二次カリエスを発生させる
頻度が高かったが、本発明のこの方法では、そのような
ことがない。
2Aを、図5(f)に示すように、歯面に対して左右か
ら対象に横掃引照射すると、矩形ではなく、楕円形形状
の照射面SDを形成することもできる。また、図5
(e)に示すように、曲線形状の曲率中心を中心として
旋回照射すると、円周溝SVを形成することもできる。
縦掃引照射して歯根面治療に用いる方法を示す概念図、
(b)は横掃引照射してレジン樹脂充填部形成に用いる
方法を示す概念図、(c)はその上面図、(d)は本発
明のレーザープローブを窩洞辺縁ベベル形成に用いる方
法を示す概念図である。
填部、SCVはインレー窩洞SCの辺縁ベベルを示して
いる。
1が一列配置固定されているので、列幅自体はファイバ
ー1本分だけの幅となり、図6(a)に示すような歯根
ポケットなどの歯根面治療などの狭く入り込んだ部分の
照射にも用いることができる。
所定間隔で一列配置固定されたレーザプローブ2′を用
いてレジン樹脂充填部SRを形成しているが、この場
合、所定間隔で一列配置されたファイバー1間で生成さ
れる非照射部が、自動的に凸凹部を生成して、接着面積
が増えると共に、レーザー照射によって形成されるアン
ダーカット面による接着剥離抵抗力を増加させることが
できる。
プローブ2Fを用いて、窩洞SCの辺縁ベベル形成を行
うと、所定の照射パターンに渡って均一に照射するの
で、きれいな辺縁ベベルSCVを形成することができ
る。
縦掃引照射して軟組織の切開に用いる方法を示す概念
図、(b)は他例のレーザープローブを縦掃引照射して
同様の切開に用いる方法を示す概念図、(c)は本発明
のレーザープローブを横掃引照射して軟組織のエラニン
色素沈着除去に用いる方法を示す概念図である。
組織Nに沈着した色素を示している。
のレーザープローブ2B、2を縦掃引照射して軟組織の
切開に用いると、掃引方向に複数のファイバーが並んで
いるので、直線的に連続した切開深さHの深い切開が短
時間で可能となる。
ープローブ2を横掃引照射して軟組織のエラニン色素沈
着除去に用いると、幅広い照射面を短時間で照射するこ
とができ、また、照射エネルギーが均一なので、余分な
照射をすることがなく、照射面に余分な損傷を与えるこ
とが少ない。
全体構成を示す縦断面図、(b)はその前面図、(c)
は他例のレーザープローブの前面図である。
を概念的に複数のファイバー1だけから構成されるもの
として説明してきたが、実際には、レーザープローブ2
を含み、このレーザプローブ2を液体供給源、レーザ光
発生源、気体供給源からの供給管路を備えたレーザハン
ドピースに着脱交換可能に装着できるようにする機器を
備えたレーザプローブ部20として構成され、先端から
液体(水)と気体(エアー)を混合してレーザー光と共
に患部に噴射出来るものである。
部20は、下記に示す構成が一体の構造体となり、例え
ば、図10のレーザ治療装置のレーザーハンドピース3
3に着脱自在に接続できる構成となっている。
ハンドピース33と着脱自在に接続する螺合部などの接
続手段を備えた支持体21、この支持体21に外側から
順に収容固定された外側パイプ22、内側パイプ24、
レーザープローブ2のファイバーを保持するファイバー
保持体25で構成される。
ー1が断面が円形を構成するように結束された入射端面
2bから一列配置とされた出射端面2aまで、複数のフ
ァイバー1の共通外周を拘束するようにパイプ状部材で
構成されている。
状は、いずれもリング形状であるが、ファイバー保持体
25の出射側断面の形状は、図8(b)に示すようにフ
ァイバー1の一列配置を拘束するような形状、具体的に
は扁平楕円形状として、これまで説明したようなレーザ
ープローブ2の出射端形状を達成している。
環状管路29にはエアーが給気口28から供給され、ま
た、内側パイプ24とファイバー保持体25との間の環
状管路30には水が供給口27から供給され、それぞれ
出射口31,32から出射混合され患部付近で噴霧とな
る。
2′の出射端側を示すもので、この例では、所定間隔を
実現するためにファイバー1間にスペーサ26を挟んで
いる。
置固定の実現方法として、ここでは、ファイバー保持体
25によって共通外周を拘束する方法を示したが、これ
以外にも、ファイバー保持体25を使用せずに直接にフ
ァイバー相互間を接着剤などで相互接着する方法や溶着
する方法でもよい。
全体構成を示す外観斜視図である。
のに比べて、外側パイプ22、内側パイプ24、ファイ
ー保持体25部分が所定曲率で湾曲している点が相違す
る。
ファイバー1を複数本組み合わせてプローブとしている
ので、ファイバー一本もののプローブに比べ、個々のフ
ァイバーが相互に軸方向には拘束されずに屈曲可能で、
プローブ全体としても屈曲可能で、このようなレーザー
プローブ部を構成できる。これにより、例えば、口腔内
で歯科治療に用いる場合に好適である。また、図9の例
では、レーザープローブの出射端部のフアイバーの列を
プローブの湾曲方向と合致させたが、治療目的に応じて
交差するように構成しても良い。
れば、複数本のファイバーから構成されているので、そ
れぞれのファイバーからの照射の組み合わせ効果により
均一な照射が可能となり、かつ、それぞれのファイバー
の出射端側を一列に配置固定したので、この配置列方向
に幅広い均一照射が可能で、横掃引照射することによっ
て、広い範囲の照射にも好適である。一方、縦掃引照射
することで、幅の狭い範囲の照射が可能で、かつ、この
掃引方向にファイバーが複数本直列しているので、これ
ら複数本ファイバーによる重畳照射が可能となる。
ば、請求項1の効果に加え、ファイバー出射端側の一列
配置固定の態様を直線状に限定したもので、最も適用範
囲が広い。
ば、請求項1または2のいずれかにの効果に加え、一列
配置固定されたファイバー出射端側の相互間隔を規定し
たもので、これを密とすれば、照射範囲に隙間のない照
射が可能であり、一方、所定間隔を保つようにすると、
照射されない部分を設けながらの照射が可能となる。
ば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、複数本の
ファイバーの出射端側を一列配置固定したレーザープロ
ーブの出射端面をこのプローブの軸方向に対して斜めに
なるようにしているので、異なる出射パターンが可能で
あり、軟組織等の切開方向に沿った湾曲した切開に使用
できる。また、より深い範囲の照射が可能となる。
ば、ファイバーの出射端側は通常通りに結束して断面円
形とし、こうして形成される出射端面を種々の形状とす
ることで、複数本のファイバーによる均一な照射を達成
しながら、安定的に所定の照射パターンを達成すること
ができる。
ば、請求項1と異なり、ファイバーの出射端側を一列で
はなく、複数列に配置固定したもので、全体の列方向照
射長さは短くなるが、列直角方向には重畳した照射が可
能なレーザープローブとすることができる。
ば、請求項1から6のいずれかの効果に加え、上記の効
果を達成できるように、ファイバーの芯材であるコアの
外径と素材を規定したもので、上記の効果を発揮するプ
ローブを容易に構成することができる。また、ファイバ
ーの本数は7本または3本とすると一般に円形に結束さ
れる入射端側で、この円形断面をファイバー入射端面に
よってより多く占有でき、レーザ光を効率よく受光する
ことができる。
ば、請求項1、5、6のいずれかの効果に加え、ファイ
バーの入射端側又は/及び出射端側でジャケット被覆を
除去しているので単位面積当たりのレーザーエネルギー
を落とさずに導光、照射できるし、ファイバーの結束を
しやすく構成出来る。
ば、請求項1から7のいずれかの効果に加え、上記の効
果を達成できるように、このプローブで用いるレーザー
光の種類を規定したもので、特に歯科や医科で使用しや
すいレーザープローブを容易に構成することができる。
の例を示す概念図、(a1)、(a2)、(b1)は、
これらのレーザープローブを構成する複数のファイバの
出射端側の配置態様を示す図、(a3)はファイバの入
射端側の配置態様を示す図
の他例を示す概念図、(a1)、(d1)は、これらの
レーザープローブを構成する複数のファイバーの出射端
側の配置態様を示す図
を構成する複数のファイバーの配置態様の例を概念的に
示す図、(g)はファイバーの構成を示す概念図、
(h)は本発明のレーザープローブによる照射痕の一例
を示す概念図、(i)はその断面図
射してインレー窩洞を形成する方法を示す概念図、
(b)はその断面図、(c)はフィッシャー形成の方法
を示す概念図、(d)はその断面図、(e)は歯根端切
断に用いる方法を示す概念図、(f)はその断面図
射して抜髄時の天蓋を除去する方法を示す概念図、
(b)はその断面図、(c)は横掃引照射して知覚過敏
改善に用いる方法を示す概念図、(d)はその側面図、
(e)は横掃引照射してブラケット装着面処理に用いる
方法を示す概念図、(f)は曲線一列配置のレーザープ
ローブを用いて楕円形の照射面を形成する方法を示す概
念図、(g)は、同様のレーザープローブを用いて円周
溝を形成する方法を示す概念図
射して歯根面治療に用いる方法を示す概念図、(b)は
横掃引照射してレジン樹脂充填形成に用いる方法を示す
概念図、(c)はその上面図、(d)は本発明のレーザ
ープローブを概窩洞辺縁ベベル形成に用いる方法を示す
概念図
射して軟組織の切開に用いる方法を示す概念図、(b)
は他例のレーザープローブを縦掃引照射して同様の切開
に用いる方法を示す概念図、(c)は本発明のレーザー
プローブを横掃引照射して軟組織のエラニン色素沈着除
去に用いる方法を示す概念図
を示す縦断面図、(b)はその前面図、(c)は他例の
レーザープローブの前面図
示す外観斜視図
療装置の外観斜視図
す概念図
Claims (9)
- 【請求項1】少なくともコアとクラッドを備えた複数本
のファイバーからなるレーザープローブであって、 前記ファイバーの出射端側を一列に配置固定したことを
特徴とするレーザープローブ。 - 【請求項2】請求項1に記載のレーザープローブにおい
て、 前記ファイバーの出射端側を直線状に一列に配置固定し
たことを特徴とするレーザープローブ。 - 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載のレー
ザープローブにおいて、 前記一列に配置固定されたファイバーの出射端側が相互
に密に配置固定されているか、相互に所定間隔を保ちな
がら配置固定されているかのいずれかであることを特徴
とするレーザープローブ。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載のレーザ
ープローブにおいて、 前記一列に配置固定されたファイバーの出射端側の全体
で形成される出射端面が前記レーザープローブの軸方向
に対して斜めになるようにしたことを特徴とするレーザ
ープローブ。 - 【請求項5】少なくともコアとクラッドを備えた複数本
のファイバーからなるレーザープローブであって、 前記ファイバーの出射端側を円形になるように配置固定
し、これらの出射端側の全体で形成される出射端面が球
面状、円錐面状、円錐台形面状になるようにしたことを
特徴とするレーザープローブ。 - 【請求項6】少なくともコアとクラッドを備えた複数本
のファイバーからなるレーザープローブであって、 前記ファイバーの出射端側を複数列に配置固定したこと
を特徴とするレーザープローブ。 - 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載のレーザ
ープローブにおいて、 前記ファイバーのコアは外径100μmから400μm
の無水域あるいは低水酸基の石英製のものであり、前記
ファイバーの本数は7本または3本のいずれかであるこ
とを特徴とするレーザープローブ。 - 【請求項8】請求項1、5、6のいずれかに記載のレー
ザープローブにおいて、 前記ファイバーの入射端側及び/又は出射端側を除いて
クラッドの外側にジャケットを被覆していることを特徴
とするレーザープローブ。 - 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載のレーザ
ープローブにおいて、 前記レーザープローブで用いるレーザー光が、2.94
μmの発振波長のEr:YAG(エルビウム−イットリ
ウム−アルミニウム−ガーネット)レーザー光、1.0
6μmの発振波長のNd:YAG(ネオジウム−イット
リウム−アルミニウム−ガーネット)レーザー光、0.
6μm〜0.9μmの発振波長の半導体レーザー光、
0.544μmの発振波長のアルゴンレーザー光のいず
れかであることを特徴とするレーザープローブ。
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