JP6745495B2 - 形状推定装置、スキャニング装置、動作検出装置、形状推定方法、スキャニング方法、動作検出方法、プログラム - Google Patents

形状推定装置、スキャニング装置、動作検出装置、形状推定方法、スキャニング方法、動作検出方法、プログラム Download PDF

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本発明は、形状推定装置、スキャニング装置、動作検出装置、形状推定方法、スキャニング方法、動作検出方法、プログラムに関する。
歪ゲージを用いて体の輪郭形状を推定する技術が特許文献1に開示されている。
国際公開第2015/002210号
近年、人体などに着用又は装着することのできる装置で様々な問題を解決する技術が求められている。このような人体などに着用又は装着できる装置はウェアラブル装置と呼ばれる。ウェアラブル装置を用いて、例えば人体などの形状を推定することで様々な技術に応用することが考えられる。特許文献1の技術では人体やその他の対象物の任意の箇所の形状を自由に推定することはできない。
そこでこの発明は、上述の課題を解決する形状推定装置、スキャニング装置、動作検出装置、形状推定方法、スキャニング方法、動作検出方法、プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、形状推定装置は、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定する形状推定部と、を備える。
上述の形状推定装置において、前記形状推定部は、前記シートの形状に基づいてシートで覆われた物体の物体形状を推定する。
上述の形状推定装置において、前記形状推定部は、前記シートを用いて製造された衣服の前記各曲率センサの曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定し、前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する。
上述の形状推定装置において、前記シートは導電性糸を用いて構成されている。
上述の形状推定装置において、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている。
また本発明の第2の態様によれば、スキャニング装置は、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定する形状推定部と、前記基材の形状に基づいて三次元スキャンデータを生成するスキャンデータ生成部と、を備える。
また本発明の第3の態様によれば、動作検出装置は、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材を用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定する形状推定部と、前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する動作検出部と、を備える。
また本発明の第4の態様によれば、形状推定方法は、形状推定装置が、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定する。
また本発明の第5の態様によれば、スキャニング方法は、スキャニング装置が、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定し、前記基材の形状に基づいて三次元スキャンデータを生成する。
また本発明の第6の態様によれば、動作検出方法は、動作検出装置が、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材を用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定し、前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する。
また本発明の第6の態様によれば、プログラムは、形状推定装置のコンピュータを、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定する形状推定手段、として機能させる。
また本発明の第7の態様によれば、プログラムは、スキャニング装置のコンピュータを、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、前記曲率情報に基づいて前記基材の形状を推定する形状推定手段、前記基材の形状に基づいて三次元スキャンデータを生成するスキャンデータ生成手段、として機能させる。
また本発明の第8の態様によれば、プログラムは、動作検出装置のコンピュータを、所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材を用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定する形状推定手段、前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する動作検出手段、として機能させる。
本発明によれば、シートが覆われた物の形状を推定することができる。また人や動物が着用する衣服、ボディスーツの形状の変化によって人や動物の動作を検出することができる。また本発明によれば、人体やその他の対象物の任意の箇所の形状を自由に推定することができる。
本発明の一実施形態による形状推定システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による形状推定装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態による形状推定装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態によるシートの拡大図である。 本発明の一実施形態によるシートが立体的に波打つ状態を3次元座標系に表示した図である。 本発明の一実施形態による形状推定装置の処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態による動作検出装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態によるシートにより構成された衣服を示す図である。 本発明の一実施形態による特定領域がシートで構成された衣服を示す図である。 本発明の一実施形態による動作検出装置の処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態によるスキャニング装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態によるスキャニング装置の処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態による曲率センサ取り付け基材の例を示す第一の図である。 本発明の一実施形態による曲率センサ取り付け基材の例を示す第二の図である。 本発明の一実施形態による基材の拡大図である。 本発明の一実施形態による形状推定処理を説明する第一の図である。 本発明の一実施形態による形状推定処理を説明する第二の図である。 本発明の一実施形態による曲率センサとIF(Interface)の詳細を示す図である。 本発明の一実施形態による歪ゲージの配置例を示す説明図である。 本発明の一実施形態による歪ゲージに接続する線と歪ゲージ内の線との太さの比較例を示す説明図である。 本発明の一実施形態によるブリッジとIFとを多対一に接続した接続例を示す説明図である。
(第一の実施形態)
以下、本発明の形状推定装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による形状推定システムの構成を示すブロック図である。
この図1で示す形状推定システムは形状推定装置1とシート2とを有している。シート2は糸で製造されており曲率センサ3の取り付け基材である導電性糸21が縦横に巡らされている。各導電性糸21は絶縁膜によって絶縁されている。導電性糸21は例えばシート2において間隔を隔てて縦横に巡らされている。例えばシート2が方形であれば縦方向(第一の方向)に所定の間隔を隔てて縫い込まれており、また横方向(第一の方向と角度が90度回転した第二の方向)にも所定の間隔を隔てて縫い込まれている。本実施形態においては縦方向、横方向との表現を用いて説明しているがシート全体が回転すれば導電性糸21がシート2においてめぐる方向は縦方向、横方向ではなくなることは明らかである。しかしながら本実施形態においては説明の便宜上、シートの縦方向と横方向に導電性糸21が巡らされていることとして説明する。第一の方向と第二の方向の導電性糸21は90度の角度をもって交差すると限らなくてもよい。
シート2には多数の曲率センサ3が設けられている。曲率センサ3は縦方向に巡らされた導電性糸と横方向に巡らされた導電性糸の交点に設けられている。図1で示すシート2においては曲率センサ3の表記を省略してシート2における導電性糸21の一部の交点にのみ取り付けられている様子を示しているが、実際には全ての交点に取り付けられていてよい。曲率センサ3は方形のシートにおける曲率センサ3が設けられた位置での縦方向の曲率と横方向の曲率とを検出する。つまり曲率センサ3は内部にx軸とy軸の二つの軸方向の曲率が検出できるよう2つのセンサ機能が備えられていてよい。曲率センサ3は曲率値をと曲率センサ3のIDを含む曲率情報の信号を出力する。
曲率センサ3の検出した曲率情報の信号は縦方向に巡らされた導電性糸21と横方向に巡らされた導電性糸21とをそれぞれ導電して形状推定装置1に入力される。つまり形状推定装置1は一つの曲率センサ3の検出した曲率情報を縦方向に巡らされた導電性糸21と横方向に巡らされた導電性糸21のそれぞれを介して取得する。形状推定装置1は曲率情報の信号を伝えたそれら2つの導電性糸21の識別番号(ID)に基づいて、シートにおけるどの位置に設けられた曲率センサ3の出力した曲率情報かを検出する。または曲率情報に曲率センサ3のIDが含まれていて、形状推定装置1がそのIDを読み取って曲率センサ3を特定してもよい。形状推定装置1は検出した曲率センサ3の縦方向の曲率と横方向の曲率を曲率情報から検出する。形状推定装置1はシート2に設けられた全ての曲率センサ3の曲率情報に基づいてシートの形状を推定する。シート2が対象物を覆っている状態であれば、形状推定装置1は覆われた対象物の形状を推定することができる。対象物にシート2が覆われている状態においてシート2の異なる領域であって重なっている領域については、下側または上側で重なっている領域に位置する曲率センサ3の情報を削除してもよい。
図2は形状推定装置のハードウェア構成を示す図である。
形状推定装置1はコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、IF(Interface)205などのハードウェアにより構成されている。
図3は形状推定装置の機能ブロック図である。
形状推定装置1のROM202やHDD204には形状推定プログラムが記録されている。形状推定装置1のCPU201はユーザの操作に基づいて、形状推定プログラムを読み込んで実行する。形状推定装置1のCPU201が形状推定プログラムを実行することで、形状推定装置1に、曲率情報取得部11、形状推定部12の機能が設けられる。
曲率情報取得部11は、シート2に設けられた曲率センサ3それぞれの曲率情報を取得する。
形状推定部12は、曲率情報に基づいてシートの形状を推定する。
図4はシートの拡大図である。
図4で示すシート2の拡大図は、導電性糸21と曲率センサ3の関係のみを示している。曲率センサ3は例えば縦方向に巡らされた導電性糸と横方向に巡らされた導電性糸の交点に設けられていてよい。導電性ではない木綿や絹などの繊維や他の化学繊維などの糸が導電性糸21の間に縫い込まれてシート2が構成されていてよい。上記したように曲率センサ3は検出した曲率の値と曲率センサ3のIDとを含む曲率情報を、導電性糸21を介して形状推定装置1へ出力する。曲率センサ3は縦方向の曲率の値を示す曲率情報は縦方向に這う導電性糸21を介して出力し、横方向の曲率の値を示す曲率情報は横方向に這う導電性糸21を介して出力するようにしてもよい。曲率センサ3は公知の技術を応用した曲率センサ3であってよい。曲率情報に含まれる曲率の値は曲率センサ3がある位置での縦方向または横方向の曲率である。縦方向の曲率をcy、横方向の曲率をcxとする。
図4においては縦と横に巡らされた導電性糸21の交点に曲率センサ3が配置されていることを説明しているが、曲率センサ3は導電性糸21の交点以外の箇所に配置されていてもよい。縦方向の導電性糸21に配置された曲率センサ3は縦方向(第一の方向と同じ方向)の曲率を検出する。横方向の導電性糸21に配置された曲率センサ3は横方向(第2の方向と同じ方向)の曲率を検出する。曲率センサ3はその大きさが大きい場合には複数の隣接する導電性糸21に跨ってシート2に取り付けられていてもよい。
図5はシートが立体的に波打つ状態を3次元座標系に表示した図である。
図5で示すようにシート2が立体的に波打つ状態である場合、各曲率センサ3はシート2の縦方向と横方向の曲率を示す曲率情報を出力する。形状推定装置1は各曲率センサ 3のシート2における位置と、予め把握しているその相対関係と、各曲率センサ3から得られた曲率情報に基づいて、図5で示すような座標系における形状の推定を行う。
図6は形状推定装置の処理フローを示す図である。
形状推定装置1はユーザ操作に基づいて起動すると、シート2の各曲率センサ3へ導電性糸21を介して電源を供給する。この状態でユーザはシート2で対象物を覆う。各曲率センサ3は縦方向の曲率cyと横方向の曲率cxとを含む曲率情報を形状推定装置1へ出力する。形状推定装置1の曲率情報取得部11は曲率情報を取得する(ステップS101)。曲率情報取得部11は全ての曲率センサ3から導電性糸21を介して取得した曲率情報を形状推定部12へ出力する。形状推定部12は縦方向の導電性糸21から取得した曲率情報から曲率センサ3のIDと、曲率cx,cyを検出する。形状推定部12は曲率センサ3のIDと曲率cx,cyとを対応付けたデータテーブルを生成する(ステップS102)。形状推定部12は全ての曲率センサ3についてのIDと、曲率cx,cyをデータテーブルに書き込み、データテーブルの生成を完了する。
形状推定部12は次にデータテーブルから各曲率センサ3の曲率cx、cyを取得する。また形状推定部12は各曲率センサ3の間隔を予め記憶している。形状推定部12は各曲率センサ3の曲率cx,cyと、それら曲率センサ3の間隔の値とを用いて、図5で示すような3次元座標系におけるシート2の形状を推定する(ステップS103)。形状推定部12はシート2の形状を推定すると、その形状をモニタ等の表示部に出力する(ステップS104)。
シート2を用いて衣服を構成するようにしてもよい。またシート2が衣服のある特定領域のみの布を構成するようにしてもよい。この場合、形状推定部12は、衣服を着用した人(衣服をまとった対象)の体の部位などの形状や動作を検出してモニタの表示部に出力することもできる。例えば左または右の腕が上がっているかどうかなどを検出することができる。
(第二の実施形態)
次に本発明である動作検出装置について説明する。
図7は動作検出装置の機能ブロック図である。動作検出装置4のハードウェア構成は図2で示すハードウェア構成と同様である。
動作検出装置4のROM202やHDD204には動作検出プログラムが記録されている。動作検出装置4のCPU201はユーザの操作に基づいて、動作検出プログラムを読み込んで実行する。動作検出装置4のCPU201が動作検出プログラムを実行することで、動作検出装置4に、曲率情報取得部41、形状推定部42、動作検出部43の機能が設けられる。
曲率情報取得部41は、シート2で構成された衣服に設けられた曲率センサ3それぞれの曲率情報を取得する。
形状推定部42は、曲率情報に基づいて衣服の形状を推定する。
動作検出部43は衣服の形状に基づいて衣服をまとった人などの対象の動作を検出する。
図8はシートにより構成された衣服を示す図である。
図9は特定領域がシートで構成された衣服を示す図である。
図8で示すように衣服5の全体がシート2により構成されている場合には、導電性糸21が衣服5の全体に張り巡らされている。また図8には図示していないが、導電性糸21の交点には曲率センサ3が配置されている。導電性糸21は動作検出装置4と接続されている。この衣服5を人が着て動作した場合、動作検出装置4は衣服5の形状に基づいて人の動作を検出することができる。
また図9で示すように衣服5の特定領域をシート2で構成するようにしてもよい。特定領域においては導電性糸21が張り巡らされている。図8と同様に図9には図示していないが、導電性糸21の交点には曲率センサ3が配置されている。導電性糸21は動作検出装置4と接続されている。この衣服5を人が着て動作した場合、例えばシート2が衣服5の肩付近の領域を構成している場合には、動作検出装置4は肩付近のシート2の形状から人の腕の上げ下げなどを検出することができる。
図10は動作検出装置の処理フローを示す図である。
動作検出装置4はユーザ操作に基づいて起動すると、衣服5の各曲率センサ3へ導電性糸21を介して電源を供給する。各曲率センサ3は衣服5を着たユーザの動作に基づいて、縦方向の曲率cyと横方向の曲率cxとを含む曲率情報を動作検出装置4へ出力する。動作検出装置4の曲率情報取得部41は曲率情報を取得する(ステップS201)。曲率情報取得部41は全ての曲率センサ3から導電性糸21を介して取得した曲率情報を形状推定部42へ出力する。形状推定部42は縦方向の導電性糸21から取得した曲率情報から曲率センサ3のIDと、曲率cx,cyを検出する。形状推定部42は曲率センサ3のIDと曲率cx,cyとを対応付けたデータテーブルを生成する(ステップS202)。形状推定部42は全ての曲率センサ3についてのIDと、曲率cx,cyをデータテーブルに書き込み、データテーブルの生成を完了する。
形状推定部42は次にデータテーブルから各曲率センサ3の曲率cx、cyを取得する。また形状推定部42は各曲率センサ3の間隔を予め記憶している。形状推定部42は各曲率センサ3の曲率cx,cyと、それら曲率センサ3の間隔の値とを用いて、3次元座標系における衣服5の形状を推定する(ステップS203)。形状推定部42は衣服5の形状を推定するとその形状の情報を生成する(ステップS204)。形状推定部42は形状の情報を動作検出部43に出力する。動作検出部43の取得する形状の情報は、各曲率センサ3の各曲率から求めた衣服の形状の3Dモデリングデータであってもよいし、衣服に配置された各曲率センサ3のIDと曲率の値の対応関係を示す情報であってもよい。動作検出部43は、形状の情報が3Dモデリングデータである場合には、例えば、データベースに記録されている異なる人の動作の場合の3Dモデリング教師データと比較する(ステップS205)。動作検出部43は3Dモデリング教師データと比較して、形状の情報がその教師データと一致した場合には、その教師データが示す動作を行ったと判定する(ステップS206)。動作検出部43はその判定結果をモニタや他の装置に出力するようにしてよい。動作検出部43は単に取得した衣服の形状の情報をモニタ等に出力するようにしてもよい。
上述の動作検出装置4によれば、衣服5を着た人の動作情報の蓄積による運動機能の把握などを行うことができる。
また衣服5を着た人が介護者であれば動作検出装置4は、動作検出に基づく介護補助へ応用することができる。例えば介護動作時の問題点などを検出することができる。
また衣服5を着た人が車の運転手であれば、どのような運転操作を行ったかの操作履歴の記録などを行うことができる。
また衣服5を着た人が労働者であれば、機械操作の事故防止などの労働管理を行うことができる。
なお動作検出装置4は、衣服を着た動物の動作を検出するようにしてもよい。これにより動物の行動の情報を蓄積することができる。
(第三の実施形態)
次に本発明であるスキャニング装置について説明する。
図11はスキャニング装置の機能ブロック図である。スキャニング装置6のハードウェア構成は図2で示すハードウェア構成と同様である。
スキャニング装置6のROM202やHDD204にはスキャニングプログラムが記録されている。スキャニング装置6のCPU201はユーザの操作に基づいて、スキャニングプログラムを読み込んで実行する。スキャニング装置6のCPU201が動作検出プログラムを実行することで、スキャニング装置6に、曲率情報取得部61、形状推定部62、スキャンデータ生成部63の機能が設けられる。
曲率情報取得部61は、シート2に配置された曲率センサ3それぞれの曲率情報を取得する。
形状推定部62は、曲率情報に基づいてシート2の形状を推定する。
スキャンデータ生成部63は、シート2の形状に基づいて三次元スキャンデータを生成して出力する。
スキャニング装置6は、図1で示す形状推定装置1の代わりにシート2に導電性糸21を介して接続されている。
図11で示すようにスキャニング装置6は3Dプリンタ7に通信接続されていてもよい。この場合、スキャンデータ生成部63は3Dプリンタ7に生成した三次元スキャンデータを出力する。
図12はスキャニング装置の処理フローを示す図である。
スキャニング装置6はユーザ操作に基づいて起動すると、シート2の各曲率センサ3へ導電性糸21を介して電源を供給する。この状態でユーザはシート2で対象物を覆う。各曲率センサ3は縦方向の曲率cyと横方向の曲率cxとを含む曲率情報をスキャニング装置6へ出力する。スキャニング装置6の曲率情報取得部61は曲率情報を取得する(ステップS301)。曲率情報取得部61は全ての曲率センサ3から導電性糸21を介して取得した曲率情報を形状推定部62へ出力する。形状推定部62は縦方向の導電性糸21から取得した曲率情報から曲率センサ3のIDと、曲率cx,cyを検出する。形状推定部62は曲率センサ3のIDと曲率cx,cyとを対応付けたデータテーブルを生成する(ステップS302)。形状推定部62は全ての曲率センサ3についてのIDと、曲率cx,cyをデータテーブルに書き込み、データテーブルの生成を完了する。
形状推定部62は次にデータテーブルから各曲率センサ3の曲率cx、cyを取得する。また形状推定部62は各曲率センサ3の間隔を予め記憶している。形状推定部62は各曲率センサ3の曲率cx,cyと、それら曲率センサ3の間隔の値とを用いて、3次元座標系におけるシート2の形状を推定する(ステップS303)。形状推定部62はシート2の形状を推定すると、その形状を示す3Dモデリングデータをスキャンデータ生成部63へ出力する。スキャンデータ生成部63は3Dモデリングデータを3Dプリンタ7の扱うことのできるデータ形式のスキャンデータへ変換する(ステップS304)。スキャンデータ生成部63はそのスキャンデータを3Dプリンタ7へ出力する(ステップS305)。3Dプリンタ7は取得したスキャンデータに基づいてプリント動作を行う。
上記処理によればスキャニング装置6はシート2で対象物を覆うだけで、その覆われた対象物の形状のスキャンデータを生成することができる。シート2により衣服5が構成されている場合には、スキャニング装置6は衣服5を着るユーザの体の動作時のスキャンデータを生成することができる。
図13は曲率センサ取り付け基材の例を示す第一の図である。
上述の実施形態においてはシート2に曲率センサが配置されている場合の例を示しているが、形状推定装置1や動作検出装置4やスキャニング装置6はシート2の代わりに曲率センサ取り付け基材8を用いて形状推定を行ってもよい。以下、図13で示す曲率センサ取り付け基材8を単に第一基材8と呼ぶこととする。図13で示す第一基材8は、例えば塩化ビニールやプラスチックなどの物質で構成されている。第一基材8は矩形状の板材相互が屈曲可能に短辺同士で接続されている。このような構造により第一基材8は板材が連なる方向に伸縮することができる。図13中の矢印は伸縮方向を示している。接続された板材が形成する稜線の他の隣り合う稜線との間隔Lが変動することにより、第一基材8は伸縮する。または第一基材8は異なる間隔Lが、異なる長さの伸縮となった場合、直線状から円弧状に変形する。
第一基材8に設けられた各曲率センサ3は板材相互が接続されている位置で板材を跨いで取り付けられており、当該板材の面同士が成す曲率を検出することができる。曲率センサ3はこの曲率を示す曲率情報を出力する。例えば衣服がボディスーツであるような場合には図13で示すような第一基材8を、形状を判定する位置に取り付ける。第一基材8の取り付け位置は、図5で示したシート2が設けられた領域と同様に、例えば肩から腕までの領域であってよい。または他の領域であってもよい。これにより形状推定装置1や動作検出装置4やスキャニング装置6は、ボディスーツを着る人の体の動作に基づくボディスーツの形状を推定することができる。なお図13には導電性糸21が図示されていないが、導電性糸21は第一基材8を這うように設けられて各曲率センサ3と接続されている。
上述した第一基材8は隣り合う板材が接続位置において角度を持って接続しているが、接続位置が円弧を成し、第一基材8の全体が波形状となっていてもよい。
また上述した第一基材8では、第一基材8の延伸方向の中央に各曲率センサ3が設けられているが、第一基材の延伸方向とは直行する幅方向であって板材の幅方向の左右端近辺の板材相互の接続位置にそれぞれ2つの曲率センサ3が設けられていてもよい。そうすると、第一基材8全体が旋回形状を取るように変形すると、第一基材8の延伸方向の左側の距離d(図13紙面奥側のd)と右側の距離d(図13紙面手前側のd)との差が生じる。そして各曲率センサ3の曲率情報を組み合わせることで第一基材8の三次元方向の変形を測定することができる。
図14は曲率センサ取り付け基材の例を示す第二の図である。
以下、図14で示す曲率センサ取り付け基材9を単に第二基材9と呼ぶこととする。図14で示す第二基材9も塩化ビニールやプラスチックなどの可撓性を有する物質で構成されている。第二基材9は、相対する第一の辺対を他の相対する第二の辺対の長さよりも相当に長くした矩形状のシートが軸線aを中心にスパイラル状に形成された弦巻形状を成している。図14中(A)で示す図は軸線aの横方向から第二基材9を見た場合の図を示している。また図14中(B)で示す図は軸線aを軸方向から第二基材9を見た場合の図を示している。このような構造により第二基材9は軸線方向に伸縮することができる。図14中の矢印は伸縮方向を示している。螺旋の間隔Lが変動することにより、第二基材9は伸縮する。または第二基材9は異なる間隔Lが、異なる長さの伸縮となった場合、軸線が直線状から円弧状となるよう変形する。
第二基材9において曲率センサ3は第二基材9が軸線を中心に45度回転した位置に配置されている。第二基材9の曲率センサ3は曲率を示す曲率情報を出力する。第二基材9の曲率センサ3は軸線を中心とした円の円弧方向の曲率を検出し、その曲率を示す曲率情報を出力してよい。そして、衣服がボディスーツであるような場合には図14で示すような第二基材9を、形状を判定する位置に取り付ける。第二基材9の取り付け位置は、同様に、図5で示したシート2が設けられた領域と同様に、例えば肩から腕までの領域であってよい。または他の領域であってもよい。これにより形状推定装置1や動作検出装置4やスキャニング装置6は、ボディスーツを着る人の体の動作に基づくボディスーツの形状を推定することができる。なお図14には導電性糸21が図示されていないが、導電性糸21は第二基材9を這うように設けられて各曲率センサ3と接続されている。
第一基材8における説明と同様に、第二基材9に配置されている各曲率センサ3の曲率情報を組み合わせることで第二基材9の三次元方向の変形を測定することができる。
なお第一基材8や第二基材9が十分に細い形状であれば、それら基材を導電性糸21の代わりに用いてシート2を構成するようにしてもよい。
次に形状推定部の処理の詳細について説明する。
形状推定装置1、動作検出装置4、スキャニング装置6のそれぞれは形状推定部12,42,62の機能を有している。これら形状推定部12,42,62の形状推定の処理は同様である。形状推定装置1の形状推定部12を例としてその処理の詳細を以下に説明する。
図15は基材の拡大図である。
この図で示すように、基材である導電性糸21には複数の曲率センサ3がdの間隔で配置されている。説明の便宜上、間隔dの中心に曲率センサ3が設けられている様子を図15で示す。図15では曲率センサ3,3,3の3つの曲率センサを示している。曲率センサ3の曲率がC、曲率センサ3の曲率がC、曲率センサ3の曲率がCであるとする。ある曲率センサを中心とする間隔dと隣の曲率センサを中心とする間隔dとの接続点をそれぞれP,P,P・・・Pとして表す。形状推定部12は曲率センサ3の曲率に基づいて、隣接して配置される曲率センサ3のうち曲率の値が示す凸方向が同じ曲率センサ3の纏まりを特定する。例えば図15であれば図面上方向を凸として連続する3つの曲率センサ3,3,3を一つの纏まりと特定する。そして、それら曲率センサ3を用いて以下の処理を進める。
図16は形状推定処理を説明する第一の図である。
図16は原点Oを基準とする座標系において、曲率センサ3と、曲率センサ3中心とする間隔dの一方の端P、他方の端Pを示している。間隔dの値は既知の値であり、形状推定部12は曲率センサ3の曲率情報である曲率Cを取得する。形状推定部12は式(1)により曲率半径Rを算出する。
Figure 0006745495
曲率半径Rと、円弧とみなすことのできる間隔d、曲率センサ3の曲率Cとすると、形状推定部12は、その円弧を有する扇形状の角度θは式(2)により算出する。
Figure 0006745495
当該扇形状の中心点をOと呼ぶ。形状推定部12は扇形状の中心点Oの座標と、点Pの座標と、角度θとを用いて式(3)により曲率センサ3を中心とする間隔dの他点Pの座標を算出する。
Figure 0006745495
なお扇形状の中心点Oの座標は、座標権の原点Oと点Pと、曲率半径Rの値とから算出することができる。また曲率センサ3に隣接する曲率センサの3i+1についての間隔dを円弧とする扇形状の中心点Oi+1の座標は、式(4)により算出することができる。
Figure 0006745495
曲率センサ3に対応する間隔dを円弧とする扇形状の当該円弧の一端の点をPとした場合、その円弧の他点Pi+1は式(5)により算出することができる。
Figure 0006745495
図17は形状推定処理を説明する第二の図である。
図17は図16で示す処理を繰り返した場合の例を示している。上述したように、形状推定部12は曲率センサ3の曲率に基づいて、隣接して配置される曲率センサ3のうち曲率の値が示す凸方向が同じ曲率センサ3,3,3を一つの纏まりと特定した場合、図17で示す点P,P,Pの各座標を算出することができる。なお形状推定の最初の処理において点Pは座標系において任意に設定した座標であってよい。形状推定部12は一つの纏まりと特定した曲率センサ3についての対応する円弧の端点の座標を順に算出する。また凸方向が異なる曲率センサ3の纏まりについても順に曲率センサ3についての対応する円弧の端点の座標を算出する。なお曲率が検出できていない場合にはその曲率センサ3に対応する円弧は直線であるとして各端点の座標を算出する。形状推定部はそれら導電性糸21に取り付けられた曲率センサ3に対応する円弧の端点の座標により、導電性糸21の形状を推定する。形状推定部42や形状推定部62は、導電性糸21により構成されたシート2や衣服5の全ての曲率センサ3に対応する円弧の端点の座標を算出して、シート2や衣服5の形状を算出するようにしてよい。
図18は、曲率センサとIF(Interface)の詳細を示す図である。
同図に示すように、曲率センサ3は、抵抗152−1及び152−2と歪ゲージ153−1及び153−2とを組み合わせたブリッジ(ホイートストンブリッジ)151と、アンプ156とを含んで構成される。ブリッジ151は、曲率の測定時に電源部111から直流電圧の印加を受ける。電源部111からの電流は、ブリッジ151を通ってグラウンド(ゼロ電位点)へ流れる。
曲率センサ3の出力は、A/D変換器(アナログ−デジタル変換器)157と、シリアル通信回路114とで構成されるIF100を介して形状推定装置1に送信される。シリアル通信回路114は、曲率センサ3の測定結果(曲率情報)を形状推定装置1に送信する。
以下、抵抗152−1と152−2とを総称して抵抗152と表記する。また、歪ゲージ153−1と153−2とを総称して歪ゲージ153と表記する。なお曲率センサ3の内部にA/D変換器157と、シリアル通信回路114とが含まれていてもよいし、A/D変換器157と、シリアル通信回路114とを備えた別のIF100の回路が各曲率センサ3と並んでシート2に配置されていてもよい。複数の曲率センサ3に対して一つのIF100が設けられていてもよい。
図19は歪ゲージの配置例を示す説明図である。
歪ゲージ153はいずれも、歪(ひずみ)を検出する方向が導電性糸21の方向に一致する向きに配置されていてよい。また、図19に示すように、歪ゲージ153−1と153−2とはシート2等を挟んで配置されている。
例えば、歪ゲージ153−1がシート2の第一面側に配置され、歪ゲージ153−2が基材から見てシート2の第一面の裏面である第二面側に配置されている。
なおシート2の場合であってシートを構成する縦方向と横方向の導電性糸21の交点に二つの曲率センサ3が設けられる場合、シート2には当該交点において、歪ゲージ153−1と153−2の組み合わせが2つシート2を挟んで配置されていてよい。
この配置により、基材が曲がった際、歪ゲージ153−1のインピーダンスと歪ゲージ153−2のインピーダンスとに差が生じる。シート2の第一面側が凸、第二面側が凹に曲がった場合、第一面側に配置されている歪ゲージ153−1は伸びてインピーダンスが大きくなる。一方、第二面側に配置されている歪ゲージ153−2は縮んでインピーダンスが小さくなる。
このインピーダンスの差により、図18中の点P11と点P12との間に電圧(電位差)が生じる。点P11と点P12との間の電圧の大きさは、歪ゲージ153の設置点(曲率センサ3の配置位置)におけるシート2の変形の大きさを示している。
アンプ156は、点P11と点P12との間の電圧を、歪ゲージ153の設置位置における曲率に変換する。具体的には、点P11と点P12との間の電圧と曲率との関係を示す較正曲線が予め得られており、アンプ156は、点P11と点P12との間の電圧をこの較正曲線に従って増幅するよう設定されている。
なお、ブリッジ151が、歪ゲージ153を1つだけ備えるようにしてもよい。具体的には、ブリッジ151が、歪ゲージ153−1及び153−2のうちいずれか一方に代えて抵抗を備えるようにしてもよい。この場合の抵抗として、歪ゲージ153が曲げられていないときの抵抗値と同じ抵抗値を示すものを用いる。
一方、図18のようにブリッジ151が1つの歪ゲージ153を備えることで、ブリッジ151が歪ゲージ153を1つだけ備える場合よりも点P11と点P12との間の電圧差が大きくなり、曲率センサ3の精度が向上する。また、ブリッジ151が1つの歪ゲージ153を備えることで、ブリッジ151が歪ゲージ153を1つだけ備える場合よりも温度変化の影響を受けにくい。
なお、歪ゲージ153内の配線を細くし、歪ゲージ153に接続する配線を太くしておく。これにより、曲率センサ3の精度を向上させることができる。この点について図20を参照して説明する。
図20は歪ゲージに接続する線と歪ゲージ内の線との太さの比較例を示す説明図である。同図では、歪ゲージ153内の配線W11と、歪ゲージ153に接続されている配線W12とが示されている。
歪ゲージ153が曲げられると配線W11の長さ又は幅、或いはそれら両方が変化することで、歪ゲージ153のインピーダンスが変化する。歪ゲージ153は、このインピーダンスの変化で曲げの大きさを示す。
歪ゲージ153のインピーダンスが変化し易くするために、配線W11の幅を狭くする(配線W11を細くする)。これにより、歪ゲージ153が曲げられて配線W11の幅が変化したときに、元の幅からの変化の割合が大きくなる。
一方、歪ゲージ153のインピーダンスを精度よく測定するためには、歪ゲージ153とインピーダンスを検出する回路(図18の例ではアンプ156)との間の抵抗が小さいことが好ましい。そこで、配線W12の幅を広くする(配線W12を太くする)。
このように、歪ゲージ153内の配線を細くし、歪ゲージ153に接続する配線を太くすることで、曲率センサ3の精度を向上させることができる。
A/D変換器157は、アンプ156が出力するアナログ信号(例えば、曲率に比例した電圧値)をデジタル信号に変換する。
シリアル通信回路114は、A/D変換器157が出力するデジタル信号をシリアル通信にて形状推定装置1等に出力する。
アンプ156は曲率センサ3またはIF100の何れかに備わっていればよい。
シリアル通信回路114の通信方式として、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)又はI2C(Inter-Integrated Circuit)(I2Cは登録商標)など、いろいろなシリアル通信方式を用いることができる。
シリアル通信回路114がシリアル通信を行うことで、曲率センサ3によるセンサ値を、3〜5本程度の少ない本数の配線で通信することができる。多数の配線が不要なことで、シート2の構成を簡易にすることができる。
以下、A/D変換器157と、シリアル通信回路114との組み合わせを曲率センサ3側のIF100と称する。IF100は、ブリッジ151によるアナログ信号(点P11と点P12との間の電圧)を、曲率を示すデジタル信号に変換し、さらに、シリアル通信の規格に応じたデジタル信号に変換する。
ここで、複数のIF100を1つのチップに構成する、あるいは、IF100を1つの基板にて構成するなど、IF100を1つに纏めた構成にする。これにより、曲率センサ3毎(曲率センサ3のブリッジ151)毎にIF100を設計する必要がない。この点で、輪郭形状推定装置1を設計する際、IF100を比較的容易に配置することができる。
なお、1つのIF100が、複数のブリッジ151による曲率を出力するようにしてもよい。
図21はブリッジ151とIF100とを多対一に接続した接続例を示す説明図である。同図の例では、4つのブリッジ151は、マルチプレクサ182、アンプ156を介してIF100に接続されている。なお図21においてはアンプ156の図示を省略している。
マルチプレクサ182は、IF100と接続するブリッジ151を時分割で切り替える。IF100は、マルチプレクサ182を介して接続されているブリッジ151の電圧(図18の点P11と点P12との間の電圧)を、曲率(曲率情報)を示すデジタル信号に変換してシリアル通信にて形状推定装置1へ出力する。これにより、比較的少ない数のIF100にて曲率を送信することができる。
一方、ブリッジ151とIF100とを一対一に配置する場合、IF100をブリッジ151の近くに配置する。これにより、IF100が取得する信号(ブリッジ151における電圧)のS/N比(Signal To Noise Ratio)の低下を防止することができる。この点で、曲率センサ3は高精度に曲率を測定することができる。
また、ブリッジ151とIF100とを一対一に配置する場合、ブリッジ151とIF100とのいずれの組み合わせでも、ブリッジ151とIF100との間の配線の長さを同じに揃える。これにより、ブリッジ151とIF100との組み合わせ毎の曲率の測定精度のばらつきを低減させることができる。
上述の形状推定装置1、動作検出装置4、スキャニング装置6は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・形状推定装置
2・・・シート(曲率センサ取り付け基材)
3・・・曲率センサ
4・・・動作検出装置
5・・・衣服
6・・・スキャニング装置
7・・・3Dプリンタ
8・・・第一基材(曲率センサ取り付け基材)
9・・・第二基材(曲率センサ取り付け基材)
21・・・導電性糸(曲率センサ取り付け基材)
11,41,61・・・曲率情報取得部
12,42,62・・・形状推定部
43・・・動作検出部
63・・・スキャンデータ生成部

Claims (10)

  1. 所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定する形状推定部と、
    を備え
    前記シートは導電性糸を用いて構成されており、
    前記導電性糸は互いに絶縁されており、
    前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている
    形状推定装置。
  2. 前記形状推定部は、前記シートを用いて製造された衣服の前記各曲率センサの曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定し、
    前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する
    請求項1に記載の形状推定装置。
  3. 所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定する形状推定部と、
    前記シートの形状に基づいて三次元スキャンデータを生成するスキャンデータ生成部と、
    を備えることを特徴とするスキャニング装置。
  4. 所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートを用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得部と、
    前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定する形状推定部と、
    前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する動作検出部と、
    を備えることを特徴とする動作検出装置。
  5. 形状推定装置が、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定する
    形状推定方法。
  6. スキャニング装置が、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定し、
    前記シートの形状に基づいて三次元スキャンデータを生成する
    ことを特徴とするスキャニング方法。
  7. 動作検出装置が、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートを用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得し、
    前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定し、
    前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する
    ことを特徴とする動作検出方法。
  8. 形状推定装置のコンピュータを、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定する形状推定手段、
    として機能させるプログラム。
  9. スキャニング装置のコンピュータを、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートの前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、
    前記曲率情報に基づいて前記基材により構成されたシートの形状を推定する形状推定手段、
    前記シートの形状に基づいて三次元スキャンデータを生成するスキャンデータ生成手段、
    として機能させるプログラム。
  10. 動作検出装置のコンピュータを、
    所定の間隔毎に曲率センサを設けた基材により構成されたシートであって、前記シートは導電性糸を用いて構成されており、前記導電性糸は互いに絶縁されており、前記曲率センサは前記シートを構成する各導電性糸の交差位置に設けられている前記シートを用いて製造された衣服の前記曲率センサそれぞれの曲率情報を取得する曲率情報取得手段、
    前記曲率情報に基づいて前記衣服の形状を推定する形状推定手段、
    前記衣服の形状に基づいて前記衣服を纏った対象の動作を検出する動作検出手段、
    として機能させるプログラム。
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