JP2014167415A - 静電容量式近接センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触で、対象物の位置または大きさを得ることができる静電容量式近接センサ装置を提供する。
【解決手段】センサ装置は、距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極22a〜22cを備えるセンサ20と、対象物62を各電極22a〜22cとの間における静電容量をそれぞれ検出する検出器30と、対象物62に相当する物体61の形状を円柱状または球体状としたときに、物体61の表面と各電極22a〜22cとの実際の離間距離L1〜L3と検出器30により検出されるそれぞれの静電容量C1〜C3とに基づいて取得した、静電容量と離間距離との関係70を記憶する記憶装置40と、対象物62の形状を円柱状または球体状とみなし、検出器30により検出される静電容量Ca1〜Ca3と関係70とに基づいて、対象物62の位置または対象物62の大きさを算出する演算装置50とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】センサ装置は、距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極22a〜22cを備えるセンサ20と、対象物62を各電極22a〜22cとの間における静電容量をそれぞれ検出する検出器30と、対象物62に相当する物体61の形状を円柱状または球体状としたときに、物体61の表面と各電極22a〜22cとの実際の離間距離L1〜L3と検出器30により検出されるそれぞれの静電容量C1〜C3とに基づいて取得した、静電容量と離間距離との関係70を記憶する記憶装置40と、対象物62の形状を円柱状または球体状とみなし、検出器30により検出される静電容量Ca1〜Ca3と関係70とに基づいて、対象物62の位置または対象物62の大きさを算出する演算装置50とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、静電容量を用いて近接する対象物の位置または大きさを算出する静電容量式近接センサ装置に関するものである。
特許文献1には、ヘッドレストに設けられた静電容量センサにより、頭部と静電容量センサの電極との間における静電容量に基づいて、ヘッドレストに対する頭部の高さ方向および横方向の位置を算出することが記載されている。また、特許文献2,3にも同様のことが記載されている。また、特許文献4には、3つの接触子を用いて円筒形状物体の寸法を測定する装置が記載されている。
特許文献1〜3によれば、ヘッドレストに対する対象物の高さ方向位置および横方向位置を算出するのみであり、ヘッドレストから対象物の離間方向の位置を算出するものではない。また、当該文献によれば、対象物の大きさを算出することもできない。一方、特許文献4は、接触式であるため、非接触で計測することが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、非接触で、対象物の位置または大きさを得ることができる静電容量式近接センサ装置を提供することを目的とする。
本手段に係る静電容量式近接センサ装置は、距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極を備えるセンサと、対象物と各電極との間における静電容量をそれぞれ検出する検出器と、対象物に相当する物体の形状を円柱状または球体状としたときに、物体の表面と各電極との実際の離間距離と検出器により検出されるそれぞれの静電容量とに基づいて取得した、静電容量と離間距離との関係を記憶する記憶装置と、対象物の形状を円柱状または球体状とみなし、検出器により検出される静電容量と関係とに基づいて、対象物の位置または対象物の大きさを算出する演算装置とを備える。
ここで、電極と対象物との間の静電容量は、対象物の導電率などに応じて変化する。そのため、検出される静電容量から、対象物の離間方向の位置を算出することは容易ではない。しかし、本手段によれば、対象物に相当する物体と各電極との実際の離間距離を用いて取得した関係を用いている。予め実験的に求めた実測値を用いることで、検出される静電容量から、対象物と電極との離間距離を推定することができる。この推定値を用いることで、対象物の位置または対象物の大きさを算出することができる。
また、センサは、直線上に距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極を備え、演算装置は、対象物を円柱状とみなして、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。直線上に少なくとも3つの電極を配置することで、確実に円柱状の対象物の位置または大きさを算出できる。
この場合、対象物の位置は、円柱状の対象物の中心軸の位置とするとよい。また、対象物の大きさは、円柱状の対象物の直径または半径とするとよい。
また、演算装置は、検出器により検出される静電容量と関係とに基づいて、対象物の表面と3つの電極との離間距離をそれぞれ算出し、算出された3つの離間距離および各電極間距離に基づいて、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。このように、各電極間距離を用いることで、確実に、対象物の位置または大きさを算出できる。
また、センサは、直線上に距離を隔てて少なくとも4つの電極を備え、演算装置は、静電容量の大きな3つの電極を選択し、選択された3つの電極により検出された静電容量に基づいて、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。これにより、広範囲に計測することができつつ、高精度に計測することができる。
また、センサは、非直線上かつ平面上に距離を隔てて配置された少なくとも4つの電極を備え、演算装置は、対象物を球体状とみなして、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。平面上に非直線上に少なくとも4つの電極を配置することで、確実に球体状の対象物の位置または大きさを算出できる。
この場合、対象物の位置は、球体状の対象物の中心の位置とするとよい。また、対象物の大きさは、球体状の対象物の直径または半径とするとよい。
また、演算装置は、検出器により検出される静電容量と関係とに基づいて、対象物の表面と4つの電極との離間距離をそれぞれ算出し、算出された4つの離間距離および各電極間距離に基づいて、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。このように、各電極間距離を用いることで、確実に、対象物の位置または大きさを算出できる。
また、センサは、非直線上かつ平面上に距離を隔てて少なくとも5つの電極を備え、演算装置は、静電容量の大きな4つの電極を選択し、選択された4つの電極により検出された静電容量に基づいて、対象物の位置または対象物の大きさを算出してもよい。これにより、広範囲に計測することができつつ、高精度に計測することができる。
また、センサは、弾力性を有するシートに配置され、エラストマーにより形成されるとよい。弾力性を有するシートに人間が着座することにより、シート形状が変化する。このような場合に、センサをエラストマー製とすることで、センサの形状がシート形状に追従する。従って、シートの弾力性に影響を与えることを抑制でき、座り心地を良好に保つことができる。
<第一実施形態>
(センサ装置の全体構成)
第一実施形態の静電容量式近接センサ装置(以下、センサ装置と称する)の全体構成について、図1および図2を参照して説明する。図1に示すように、センサ装置は、例えば、車両のシート10に好適に用いられ、当該シート10の着座者の位置、大きさを算出するために用いる。ここで、車両シート10の各部材は、弾力性を有することで、着座者の座り心地を良好にしている。
(センサ装置の全体構成)
第一実施形態の静電容量式近接センサ装置(以下、センサ装置と称する)の全体構成について、図1および図2を参照して説明する。図1に示すように、センサ装置は、例えば、車両のシート10に好適に用いられ、当該シート10の着座者の位置、大きさを算出するために用いる。ここで、車両シート10の各部材は、弾力性を有することで、着座者の座り心地を良好にしている。
そして、センサ装置は、例えば、車両シート10の座面11に人間が着座しているかを判定したり、車両シート10のヘッドレスト13に対する着座者の頭部の位置を算出したり、着座者の頭部の大きさを算出したり、車両シート10の背もたれ部12に対する着座者の上半身の位置を算出したり、着座者の上半身の大きさ(体格)を算出したりするために用いる。着座者の頭部や上半身の位置、大きさを得ることにより、例えば、エアバッグの開閉の判定に用いたり、運転者の居眠り検知に用いたりすることができる。
本実施形態においては、センサ装置は、着座者の頭部を計測対象物として、ヘッドレスト13に対する頭部の位置を計測すると共に、頭部の大きさを計測する。センサ装置は、センサ20と、検出器30と、記憶装置40と、演算装置50とを備える。
センサ20は、図2に示すように、基材21、3つの検出用電極22a〜22c、シールド電極23、被覆材24,25を備える。基材21は、エラストマーにより形成され、可撓性を有し、面接線方向に伸縮自在である。3つの検出用電極22a〜22cは、直線上に距離を隔てて配置されている。この検出用電極22a〜22cは、基材21の一方面に接着されている。この検出用電極22a〜22cも、導電性フィラーを配合させたエラストマーにより形成される。検出用電極22a〜22cのそれぞれは、接近する対象物(導電体)との間の静電容量を検出するための電極である。
基材21のうち検出用電極22a〜22cの反対面には、シールド電極23が接着されている。シールド電極23は、シールド電極23側に導電体が接近したとしても、検出用電極22a〜22cによる静電容量の検出に影響を及ぼさないようにするためのものである。被覆材24,25は、絶縁製のエラストマーにより形成され、被覆材24は、検出用電極22a〜22cを被覆し、被覆材25は、シールド電極23を被覆する。
つまり、センサ20は、エラストマーにより形成され、全体として可撓性を有しかつ伸縮自在な性質を有する。センサ20は、車両のシートのヘッドレスト13の内部に収容されており、詳細にはヘッドレスト13の表皮材13aの裏面に固定される。従って、着座者がヘッドレスト13にもたれることでヘッドレスト13の表皮材13aが変形したときに、センサ20は表皮材13aの変形に追従して変形する。
また、弾力性を有するシート10に人間が着座することにより、シート形状が変化する。このような場合に、センサ20をエラストマー製とすることで、センサ20の形状がシート形状に追従する。従って、シート10の弾力性に影響を与えることを抑制でき、座り心地を良好に保つことができる。
検出器30は、対象物と各検出用電極22a〜22cとの間における静電容量をそれぞれ検出する。検出器30は、例えば、電気回路により形成される。なお、検出器30は、静電容量そのものを検出する場合に限られず、静電容量を変換して得られる物理量、例えば、変換された電圧として検出する場合を含む。
記憶装置40は、実対象物に相当する物体(以下、疑似対象物)61(図3に示す)を用いた実測値に基づいて、静電容量と離間距離との関係を記憶する。当該関係における静電容量は、検出用電極22a〜22cのそれぞれと疑似対象物との間の静電容量である。当該関係における離間距離は、検出用電極22a〜22cのそれぞれと疑似対象物61の表面との離間距離である。
演算装置50は、実対象物62(図5に示す)がセンサ20に接近する場合に、接近した実対象物62の位置および大きさを算出する。
演算装置50は、実対象物62(図5に示す)がセンサ20に接近する場合に、接近した実対象物62の位置および大きさを算出する。
(記憶装置に記憶される関係の説明)
上述した記憶装置40に記憶される静電容量と離間距離との関係について、図3および図4を参照して説明する。当該関係を取得するために、図3に示すように、疑似対象物61を用意する。本実施形態においては、疑似対象物61は、円柱状表面を有する物体であって、例えば金属などである導電性材料により形成する。疑似対象物61は、実対象物62である着座者の頭部に相当するため、頭部に近い導電性を有する材料により形成する。
上述した記憶装置40に記憶される静電容量と離間距離との関係について、図3および図4を参照して説明する。当該関係を取得するために、図3に示すように、疑似対象物61を用意する。本実施形態においては、疑似対象物61は、円柱状表面を有する物体であって、例えば金属などである導電性材料により形成する。疑似対象物61は、実対象物62である着座者の頭部に相当するため、頭部に近い導電性を有する材料により形成する。
図3に示すように、円柱状の疑似対象物61を、センサ20から離れた位置に設置する。図3においては、疑似対象物61の中心軸が検出用電極22a〜22cの配列直線方向に対して直交するように、かつ、疑似対象物61の中心軸が検出用電極22bの法線方向(図3の前後方向)に位置するように、疑似対象物61とセンサ20とを位置決めする。なお、疑似対象物61の中心軸が検出用電極22bの法線方向からずれた位置であってもよい。
続いて、検出用電極22a〜22cのそれぞれと疑似対象物61の表面との離間距離L1〜L3を実測する。図3においては、離間距離L2が、L1,L3より短い。
さらに、この離間距離L1〜L3は、さらに、検出器30によって、検出用電極22a〜22cのそれぞれと疑似対象物61との間の静電容量C1〜C3を検出する。ここで、静電容量は、対向する電極間距離が近いほど大きな値を示し、対向する電極間距離が遠いほど小さな値を示す。つまり、図3においては、静電容量C2が、C1,C3より大きな値となる。
さらに、この離間距離L1〜L3は、さらに、検出器30によって、検出用電極22a〜22cのそれぞれと疑似対象物61との間の静電容量C1〜C3を検出する。ここで、静電容量は、対向する電極間距離が近いほど大きな値を示し、対向する電極間距離が遠いほど小さな値を示す。つまり、図3においては、静電容量C2が、C1,C3より大きな値となる。
上述した離間距離L1〜L3の実測および静電容量C1〜C3の検出について、疑似対象物61の複数の位置に変化させて行う。その結果について、横軸を離間距離とし、縦軸を静電容量とするグラフにプロットすると、図4の黒点で示される。図4において、各黒点に基づいて、近似式70を導出する。例えば、最小二乗近似により、近似式70を導出する。このようにして取得された近似式70を、静電容量と離間距離の関係として、記憶装置40に記憶する。
(演算装置の説明)
次に、演算装置50による実対象物62の位置および大きさの算出方法について、図5および図6を参照して説明する。図5に示すように、実対象物62である頭部がヘッドレスト13の近傍に位置する。ここで、実対象物62である頭部は、実際には、円柱状ではないが、円柱状に近似する形状であることから、円柱状として考える。そこで、本実施形態においては、演算装置50により算出される位置とは、円柱状の実対象物62の中心軸の位置とし、大きさとは、円柱状の実対象物62の半径rとする。もちろん、大きさは、直径としてもよい。
次に、演算装置50による実対象物62の位置および大きさの算出方法について、図5および図6を参照して説明する。図5に示すように、実対象物62である頭部がヘッドレスト13の近傍に位置する。ここで、実対象物62である頭部は、実際には、円柱状ではないが、円柱状に近似する形状であることから、円柱状として考える。そこで、本実施形態においては、演算装置50により算出される位置とは、円柱状の実対象物62の中心軸の位置とし、大きさとは、円柱状の実対象物62の半径rとする。もちろん、大きさは、直径としてもよい。
実対象物62がヘッドレスト13の近傍に位置する状態において、検出器30により各検出用電極22a〜22cと実対象物62との間の静電容量Ca1〜Ca3を検出する。そして、演算装置50は、検出した静電容量Ca1〜Ca3と記憶装置40に記憶される関係70とに基づいて、各検出用電極22a〜22cと実対象物62の表面との離間距離La1〜La3を算出する。例えば、離間距離La1は、図4に示す関係70より、静電容量Ca1に対応する離間距離として得られる。La2,La3も同様である。
続いて、演算装置50は、算出した離間距離La1〜La3と、各検出用電極22a〜22cの離間距離A1,A2とに基づいて、実対象物62の中心軸の位置および半径rを算出する。
実対象物62の中心軸の位置および半径rは、離間距離La1〜La3および電極間距離A1,A2から幾何学的に求めることができる。幾何学的な関係について説明する。図5および図6に示すように、中央の検出用電極22bの位置を基準として、実対象物62の中心軸の位置を(X,Y)とする。なお、車両左右方向をX軸とし、車両前後方向をY軸とし、車両上下方向をZ方向とする。
このとき、実対象物62の中心軸の位置および半径r、離間距離La1〜La3および電極間距離A1,A2は、式(1)〜(3)のように表される。
式(1)〜(3)において、未知数はX,Y,rの3つであるため、上記3つの連立方程式を解くことにより未知数X,Y,rを得ることができる。このようにして、演算装置50は、円柱状とみなした実対象物62の中心軸の位置(X,Y)および実対象物62の半径rを算出することができる。
一般に、検出用電極22a〜22cと実対象物62との間の静電容量Ca1〜Ca3は、実対象物62の導電率などに応じて変化する。そのため、検出される静電容量Ca1〜Ca3から、実対象物62の離間方向の位置(X,Y)を算出することは容易ではない。しかし、上記した本実施形態によれば、実対象物62に相当する物体(疑似対象物61)と各検出用電極22a〜22cとの実際の離間距離L1〜L3を用いて取得した関係70を用いている。予め実験的に求めた実測値を用いることで、検出される静電容量Ca1〜Ca3から、実対象物62と検出用電極22a〜22cとの離間距離La1〜La3を推定することができる。そして、式(1)〜(3)に示すように、この推定値La1〜La3を用いることで、円柱状とみなした実対象物62の中心軸の位置(X,Y)および実対象物62の半径rを確実に算出することができる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態のセンサ120について、図7を参照して説明する。センサ120は、第一実施形態のセンサ20に対して検出用電極の数を3つから5つにしたものに相当する。
次に、第二実施形態のセンサ120について、図7を参照して説明する。センサ120は、第一実施形態のセンサ20に対して検出用電極の数を3つから5つにしたものに相当する。
図7に示すように、センサ120は、基材121の一方面に、直線上に5つの検出用電極122a〜122eを配置して構成される。検出用電極122a〜122e(図7の丸印)は、等間隔に配置される。また、図7において、検出用電極122a〜122eには導線が接続されている。
本実施形態において、演算装置50は、検出器30により検出される5つの静電容量を取得し、それらの中から大きな3つの静電容量を選択する。そして、演算装置50は、選択した3つの静電容量と、図4に示す関係70と、選択された静電容量に対応する3つの検出用電極の位置とに基づいて、実対象物62の中心軸の位置および実対象物62の半径rを算出する。
5つの検出用電極122a〜122eの中から、より適切な電極を選択して、選択された電極によって検出された静電容量を用いて、実対象物62の位置および大きさを算出している。これにより、確実に算出できる。なお、本実施形態においては電極間距離を等間隔にしたが、不等間隔としたとしても各電極間距離を把握していればよい。
<第三実施形態>
第三実施形態のセンサ装置について、図8〜図10を参照して説明する。本実施形態のセンサ装置は、実対象物62を球体状とみなして、疑似対象物61の形状を球体状とする。さらに、センサ220は、4つの検出用電極222a〜222dを非直線上かつ平面上に配置する。
第三実施形態のセンサ装置について、図8〜図10を参照して説明する。本実施形態のセンサ装置は、実対象物62を球体状とみなして、疑似対象物61の形状を球体状とする。さらに、センサ220は、4つの検出用電極222a〜222dを非直線上かつ平面上に配置する。
本実施形態においては、図8に示すように、センサ220は、基材221の一方面に、4つの検出用電極222a〜222dを配置する。第一の検出用電極222aは、基材221の中心から−X方向にB1の距離を隔てた位置に配置される。第二の検出用電極222bは、基材221の中心から+Z方向にB2の距離を隔てた位置に配置される。第三の検出用電極222cは、基材221の中心から−Z方向にB3の距離を隔てた位置に配置される。第四の検出用電極222dは、基材221の中心から+X方向にB4の距離を隔てた位置に配置される。
記憶装置40には、予め球体状の疑似対象物61を位置決めして、実測した静電容量と離間距離とから取得した静電容量と離間距離との関係70(図4に示す)を記憶する。この関係70は、実質的に、第一実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
演算装置50も、上記実施形態と同様に、球体状に相当する実対象物262がヘッドレスト13に接近した状態において、検出器30により検出された静電容量と、記憶装置40に記憶される関係70とに基づいて、実対象物262の位置および大きさを算出する。本実施形態においては、実対象物262を球体状とみなしているため、演算装置50により算出される実対象物262の位置は、実対象物の中心の位置とし、実対象物262の大きさは、実対象物262の半径とする。
ここで、実対象物262および疑似対象物61を球体状とした場合にも、上記同様に、実対象物262の中心位置および半径rは、離間距離Lb1〜Lb4および電極間距離B1〜B4から幾何学的に求めることができる。幾何学的な関係について説明する。図9および図10に示すように、センサ220の基材221の中心を基準として、実対象物262の中心位置を(X,Y,Z)とする。なお、車両左右方向をX軸とし、車両前後方向をY軸とし、車両上下方向をZ方向とする。
このとき、実対象物262の中心位置および半径r、離間距離Lb1〜Lb4および電極間距離B1〜B4は、式(4)〜(7)のように表される。
式(4)〜(7)において、未知数はX,Y,Z,rの4つであるため、上記4つの連立方程式を解くことにより未知数X,Y,Z,rを得ることができる。このようにして、演算装置50は、球体状とみなした実対象物262の中心位置(X,Y,Z)および実対象物262の半径rを算出することができる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態のセンサ320について、図11を参照して説明する。センサ320は、第三実施形態のセンサ220に対して検出用電極の数を4個から13個にしたものに相当する。
次に、第四実施形態のセンサ320について、図11を参照して説明する。センサ320は、第三実施形態のセンサ220に対して検出用電極の数を4個から13個にしたものに相当する。
図11に示すように、センサ320は、基材321の一方面に、基材321の対角方向に一定距離を隔てて13個の検出用電極322(図11の丸印)を配置して構成される。本実施形態において、演算装置50は、検出器30により検出される13個の静電容量を取得し、それらの中から大きな4つの静電容量を選択する。そして、演算装置50は、選択した4つの静電容量と、図4に示す関係70と、選択された静電容量に対応する4つの検出用電極の位置とに基づいて、実対象物262の中心位置および実対象物262の半径rを算出する。
13個の検出用電極の中から、より適切な電極を選択して、選択された電極によって検出された静電容量を用いて、実対象物262の位置および大きさを算出している。これにより、確実に算出できる。なお、本実施形態においては電極間距離を等間隔にしたが、不等間隔としたとしても各電極間距離を把握していればよい。
<第五実施形態>
第五実施形態のセンサ装置について、図12を参照して説明する。本実施形態のセンサ装置は、第三実施形態と同様に、実対象物62を球体状とみなして、疑似対象物61の形状を球体状とする。さらに、センサ420は、4つの検出用電極422a〜422dを非直線上かつ平面上に配置する。ここで、本実施形態は、第三実施形態に対して、検出用電極422a〜422dの配置と、実対象物262の中心位置および半径rは、離間距離Lc1〜Lc4および電極間距離C1〜C4の幾何学的な関係が相違する。以下、相違する点について説明する。
第五実施形態のセンサ装置について、図12を参照して説明する。本実施形態のセンサ装置は、第三実施形態と同様に、実対象物62を球体状とみなして、疑似対象物61の形状を球体状とする。さらに、センサ420は、4つの検出用電極422a〜422dを非直線上かつ平面上に配置する。ここで、本実施形態は、第三実施形態に対して、検出用電極422a〜422dの配置と、実対象物262の中心位置および半径rは、離間距離Lc1〜Lc4および電極間距離C1〜C4の幾何学的な関係が相違する。以下、相違する点について説明する。
本実施形態においては、図12に示すように、センサ420は、基材421の一方面に、4つの検出用電極422a〜422dを配置する。第一の検出用電極422aは、基材421の中心から−X方向にC1の距離を隔て、かつ、+Z方向にC3の距離を隔てた位置に配置される。第二の検出用電極422bは、基材221の中心から−X方向にC1の距離を隔て、かつ、−Z方向にC4の距離を隔てた位置に配置される。第三の検出用電極422cは、基材221の中心から+X方向にC2の距離を隔て、かつ、+Z方向にC3の距離を隔てた位置に配置される。第四の検出用電極422dは、基材221の中心から+X方向にC2の距離を隔て、かつ、−Z方向にC4の距離を隔てた位置に配置される。
ここで、rは、実対象物262の半径であり、Lc1〜Lc4は、各検出用電極422a〜422dと実対象物262との離間距離であり、C1〜C4は、電極間距離。幾何学的な関係について説明する。このとき、実対象物262の中心位置および半径r、離間距離Lc1〜Lc4および電極間距離C1〜C4は、式(8)〜(11)のように表される。
式(8)〜(11)において、未知数はX,Y,Z,rの4つであるため、上記4つの連立方程式を解くことにより未知数X,Y,Z,rを得ることができる。このようにして、演算装置50は、球体状とみなした実対象物262の中心位置(X,Y,Z)および実対象物262の半径rを算出することができる。
<その他>
上記実施形態においては、センサ20をヘッドレスト13に配置したが、背もたれ部12に配置することもできる。この場合、対象物は、着座者の上半身となる。従って、演算装置50は、着座者の上半身の中心軸の位置および上半身の半径を算出することができる。この場合、着座者の体格およびその位置を算出することができる。
上記実施形態においては、センサ20をヘッドレスト13に配置したが、背もたれ部12に配置することもできる。この場合、対象物は、着座者の上半身となる。従って、演算装置50は、着座者の上半身の中心軸の位置および上半身の半径を算出することができる。この場合、着座者の体格およびその位置を算出することができる。
10:シート、 20,120,220,320,420:センサ、 22a〜22c,122a〜122e,222a〜222d,322,422a〜422d:検出用電極、 30:検出器、 40:記憶装置、 50:演算装置、 61:疑似対象物、 62:実対象物、 70:静電容量と離間距離の関係、 A1,A2,B1〜B4,C1〜C4:電極間距離
Claims (12)
- 距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極を備えるセンサと、
対象物と各前記電極との間における静電容量をそれぞれ検出する検出器と、
前記対象物に相当する物体の形状を円柱状または球体状としたときに、前記物体の表面と各前記電極との実際の離間距離と前記検出器により検出されるそれぞれの静電容量とに基づいて取得した、静電容量と離間距離との関係を記憶する記憶装置と、
前記対象物の形状を円柱状または球体状とみなし、前記検出器により検出される静電容量と前記関係とに基づいて、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する演算装置と、
を備える静電容量式近接センサ装置。 - 前記センサは、直線上に距離を隔てて配置された少なくとも3つの電極を備え、
前記演算装置は、前記対象物を円柱状とみなして、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項1の静電容量式近接センサ装置。 - 前記対象物の位置は、円柱状の対象物の中心軸の位置とする、請求項2の静電容量式近接センサ装置。
- 前記対象物の大きさは、円柱状の対象物の直径または半径とする、請求項2の静電容量式近接センサ装置。
- 前記演算装置は、前記検出器により検出される静電容量と前記関係とに基づいて、前記対象物の表面と3つの電極との離間距離をそれぞれ算出し、
算出された3つの前記離間距離および各電極間距離に基づいて、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項2〜4の何れか一項の静電容量式近接センサ装置。 - 前記センサは、直線上に距離を隔てて少なくとも4つの電極を備え、
前記演算装置は、静電容量の大きな3つの電極を選択し、選択された3つの電極により検出された静電容量に基づいて、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項5の静電容量式近接センサ装置。 - 前記センサは、非直線上かつ平面上に距離を隔てて配置された少なくとも4つの電極を備え、
前記演算装置は、前記対象物を球体状とみなして、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項1の静電容量式近接センサ装置。 - 前記対象物の位置は、球体状の対象物の中心の位置とする、請求項7の静電容量式近接センサ装置。
- 前記対象物の大きさは、球体状の対象物の直径または半径とする、請求項7の静電容量式近接センサ装置。
- 前記演算装置は、前記検出器により検出される静電容量と前記関係とに基づいて、前記対象物の表面と4つの電極との離間距離をそれぞれ算出し、
算出された4つの前記離間距離および各電極間距離に基づいて、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項7〜9の何れか一項の静電容量式近接センサ装置。 - 前記センサは、非直線上かつ平面上に距離を隔てて少なくとも5つの電極を備え、
前記演算装置は、静電容量の大きな4つの電極を選択し、選択された4つの電極により検出された静電容量に基づいて、前記対象物の位置または前記対象物の大きさを算出する、請求項10の静電容量式近接センサ装置。 - 前記センサは、弾力性を有するシートに配置され、エラストマーにより形成される、請求項1〜11の何れか一項の静電容量式近接センサ装置。
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CN109477740A (zh) * | 2016-07-11 | 2019-03-15 | 学校法人早稻田大学 | 接近触觉传感器 |
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- 2013-02-28 JP JP2013038962A patent/JP2014167415A/ja active Pending
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