JP6745056B2 - 毛髪用ミスト化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪用ミスト化粧料に関する。
一般的な毛髪用化粧料には、ジェル、フォーム、ペースト、オイルなどの剤型があり、その中でも最も手軽に使用できる剤型の1つに、ミスト状化粧料がある。毛髪用ミスト状化粧料は手のひらを汚すことなく毛髪へ塗布可能であり、その手軽さや利便性の高さから近年流行が見られている。
毛髪用ミスト化粧料においては、毛髪の自然なボリュームアップ効果や、毛髪を好ましい髪型へセット可能な整髪性を訴求している製品が多い。例えば、特許文献1においては、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、毛髪固定用高分子等を含有し、毛髪のボリュームアップ性を付与するミスト化粧料が開示されている。しかし、整髪性とボリュームアップ感を両方付与できる毛髪用ミスト化粧料は報告数が少なく(特許文献2)、これらの機能を一度に付与できる化粧料が求められている。
さらに、近年では時短美容志向が高まりつつあり、毛髪と同時に頭皮のケアを行うことが可能な毛髪用ミスト化粧料が上市されている。また、清涼化成分を配合した頭皮用化粧料が流行しており、頭皮にも使用可能な毛髪用ミスト化粧料にも清涼感を付与する効果が求められている。
例えば、特許文献3においては、アクリル樹脂アルカノールアミン、エタノール等を含有する毛髪用化粧料が開示されている。また、特許文献4においては、特定の毛髪セット剤樹脂、メントール等を含有する毛髪用化粧料が開示されている。しかし、これらは、塗布直後の清涼感や塗布数分後の清涼感も不十分であった。
エタノールやメントールなどの清涼化成分を多く配合することで化粧料に持続的な清涼感を付与することができ、例えば特許文献5ではメントール、エタノール、テアニン等を含有し、頭皮に持続的な清涼感を付与する化粧料が開示されている。しかし、清涼成分の高配合によって清涼感を非常に強く感じたり、逆に温感を感じる可能性があった。
特開2011−37780 特開2009−235045 特開2006−069904 特開2011−213618 特開2009−256319
以上のような背景から、毛髪に対し十分な整髪性がありながらもボリュームアップ感を付与し、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与える毛髪用ミスト化粧料が求められている。
本発明の課題は、毛髪に対し十分な整髪性がありながらもボリュームアップ感を付与し、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与える頭皮および毛髪用ミスト化粧料を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の2つの構成単位を含む共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、グリチルリチン酸ジカリウム、メントールまたはメントール誘導体、エタノールを特定の比率で組み合わせることにより、上記課題を解決し得る、毛髪用ミスト化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のものである。
(1) (A)下記式(1)で表される構成単位および式(2)で表される構成単位を有する共重合体を0.005〜0.5質量%、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンを0.6〜7質量%、
(C)メントールまたはメントール誘導体を0.2〜1.0質量%、
(D)エタノールを5〜40質量%を有しており、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンと(C)メントールまたはメントール誘導体との質量比(CB)/(C)が2〜15であることを特徴とする、頭皮に持続的な清涼感を付与する毛髪用ミスト化粧料。

Figure 0006745056
(式(1)において、
1は水素原子又はメチル基を表し、
nは1〜4の整数である。)

Figure 0006745056
(式(2)において、
は水素原子又はメチル基を表し、
は、−C−、−C10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を表し、
は炭素数10〜22のアルキル基を表す。)
(2) さらに、(F)グリチルリチン酸塩を0.01〜1.0質量%含有することを特徴とする、(1)の毛髪用ミスト化粧料。
本発明によれば、毛髪に対し十分な整髪性がありながらもボリュームアップ感を付与し、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与える毛髪用ミスト化粧料を提供することができる。
本発明の毛髪用ミスト化粧料(以下、単に「化粧料」とも略称する。)は、以下の(A)成分〜(D)成分および水を含有する。
〔(A)成分〕
(A)成分は、下記式(1)、(2)で表される構成単位を含む共重合体である。
Figure 0006745056
(式(1)において、R1は水素原子又はメチル基を表し、nは1〜4の整数である。)

Figure 0006745056
(式(2)において、Rは水素原子又はメチル基を表し、Lは−C−、−C10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を表し、Lは炭素数10〜22の直鎖又は分岐アルキル基を表す。)
一般式(1)における各基の定義について、以下に詳述する。
は、水素原子又はメチル基を示し、安定性の高さの観点から、好ましくはメチル基である。
nは、1〜4の整数を示し、好ましくは2又は3であり、入手のし易さからは、より好ましくは2である。
一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体としては、好ましくは、Rがメチル基であり、nが、2又は3(より好ましくは2)である化合物である。
一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体の具体例としては、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチルウレタン、グリセロール−1−メタクリロイルオキシプロピルウレタン等が挙げられ、合成のし易さから、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチルウレタンが好ましい。
一般式(2)における各基の定義について、以下に詳述する。
は、水素原子又はメチル基を示し、安定性の高さの観点から、好ましくはメチル基である。
は、−C−、−C10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を示し、好ましくは−(C=O)−O−又は−O−(C=O)−である。
は、炭素数10〜22のアルキル基を示す。Lで示される炭素数10〜22のアルキル基は直鎖状又は分岐鎖状のいずれでもよく、具体例としては、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、エイコシル基、ヘンイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、イコサニル基、イコセニル基、エイコサニル基、ヘンイコサニル基、ヘンエイコサニル基、ドコサニル基等が挙げられる。Lで示されるアルキル基の炭素数は、好ましくは12〜22であり、より好ましくは16〜22である。
一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体としては、特に好ましくは、Rがメチル基であり、Lが、−(C=O)−O−又は−O−(C=O)−であり、Lが炭素数12〜22(より好ましくは炭素数16〜22)のアルキル基である化合物である。
一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体の具体例としては、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ドコサニル(メタ)アクリレート、デカン酸ビニル、ドデカン酸ビニル、ヘキサデカン酸ビニル、オクタデカンビニル、ドコサン酸ビニル等が挙げられ、毛髪に適度なボリューム感を与える点から、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート又はドコサニル(メタ)アクリレートが好ましい。
(A)成分の単量体混合物における、一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体の含有割合は任意である。しかし、毛髪へ整髪性およびボリューム感を与える点からは、(A)成分の単量体混合物の合計量を100質量%としたとき、一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体の含有割合は、10〜80モル%が好ましく、20〜70モル%が更に好ましい。
(A)成分の単量体混合物における、一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体の含有割合は任意である。しかし、毛髪にボリューム感を与える点から、(A)成分の単量体混合物の合計量を100mol%としたとき、一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体の含有割合は、10〜80モル%が好ましく、20〜70モル%が更に好ましい。
(A)成分の単量体混合物は、一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体および一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体に加えて、本発明の目的を著しく損なわない範囲で、これら以外の単量体を含んでもよい。しかし、(A)成分の単量体混合物における、一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体の含有割合と、一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有単量体の含有割合との合計は、90モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましく、99モル%以上が特に好ましく、100mol%であってもよい。
(A)成分は、例えば特開2007−119374号公報等に記載の方法又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
(A)成分の重量平均分子量は、毛髪のボリューム感および配合のしやすさの点から、好ましくは5000〜5000000の範囲であり、より好ましくは100000〜2000000の範囲である。本発明において「重量平均分子量」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるものをいう。
(A)成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、本発明に用いる(A)成分は、市販品を使用することができる。当該市販品としては、例えば、日油株式会社製の「セラキュート(登録商標)−F」、「セラキュート(登録商標)−L」等が挙げられる。
〔(B)成分〕
(B)成分のアクリル樹脂アルカノールアミンは、(メタ)アクリル酸を必須成分に含むモノマー成分を重合してなる重合体または共重合体のカルボキシル基を、アルカノールアミン類[例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)]で中和して得られる構造を有するアニオン性アクリルポリマーであり、化粧品で一般に用いられているものを使用することができる。
(B)成分のモノマー種としては、アクリル酸、アクリル酸アルキル、メタクリル酸、メタクリル酸アルキル、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が挙げられる。
(B)成分は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。アクリル樹脂アルカノールアミンの具体的なものとしては、「プラスサイズ L−6330」、「プラスサイズ L−9909B」(いずれも商品名:互応化学工業株式会社製)、「アニセットKB−1000」(商品名:大阪有機化学工業株式会社製)等が挙げられる。
〔(C)成分〕
(C)成分のメントールまたはメントール誘導体は、L−メントール、DL−メントール、メンチルグリセリルエーテル、バニリルブチルエーテル、乳酸メンチル、マロン酸メンチルが挙げられる。これらの中でもL−メントール、がより好ましい。
〔(D)成分〕
(D)成分のエタノールは、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定されない。
〔(E)成分〕
(E)成分のグリチルリチン酸塩は、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ジナトリウム、グリチルリチン酸3ナトリウムなどが挙げられ、入手のしやすさからグリチルリチン酸ジカリウムが好ましい。
(各成分の配合量)
化粧料全体を100質量%としたとき、(A)成分の含有量は、0.005〜0.5質量%である。(A)成分の含有量は、好ましくは0.005〜0.4質量%であり、より好ましくは0.01〜0.4質量%であり、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%である。(A)成分の含有量が0.005質量%未満では、毛髪に整髪性、ボリューム、頭皮に適度な清涼感を与える効果が弱くなり、0.5質量%を超えて配合しても、配合量に見合った効果が得られない。
化粧料全体を100質量%としたとき、(B)成分の含有量は0.6〜7質量%である。(B)成分の含有量は、好ましくは1.5〜5.5質量%であり、より好ましくは1.5〜5質量%であり、さらに好ましくは3〜4.5質量%である。(B)成分の含有量が0.6質量%未満では、毛髪に整髪性、ボリューム、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が弱くなり、7質量%を超えると、毛髪のボリュームアップ感が得られにくくなる。
化粧料全体を100質量%としたとき、(C)成分の含有量は、0.2〜1.0質量%である。(C)成分の含有量は、好ましくは0.3〜0.8質量%であり、さらに好ましくは0.4〜0.6質量%である。(C)成分の含有量が0.2質量%未満では、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が弱くなり、1.0質量%を超えると、毛髪のボリュームアップ感が得られにくく、頭皮への清涼感が適度ではなくなるおそれがある。
化粧料全体を100質量%としたとき、(D)成分の含有量は、5〜40質量%である。(D)成分の含有量は、好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは15〜30質量%であり、さらに好ましくは15〜25質量%である。(C)成分の含有量が5質量%未満では、毛髪のボリュームアップ効果および整髪性を付与する効果が弱くなるおそれがある。また、(C)成分の含有量が40質量%を超えると、十分な効果が得られにくくなる。
本発明の毛髪用ミスト化粧料においては、各成分の含有量が上記の特定範囲内にあり、かつ、(B)成分と(C)成分の質量比((B)/(C))が2〜15の範囲にあることが重要である。当該質量比((B)/(C))は、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜12、さらに好ましくは5〜8である。当該質量比((B)/(C))が2より小さいと頭皮の持続的な冷感を与える効果が弱まり、15より大きいと頭皮に対し十分な効果が得られにくくなる。
好適な実施形態においては、化粧料全体を100質量%としたとき、(E)成分であるグリチルリチン酸塩を0.01〜1.0質量%含有させる。(E)成分の含有量が0.01〜1.0質量の範囲内であると、頭皮に対する効果が高まる。
成分(A)〜(E)の残部としては、水(好ましくはイオン交換水など)を配合できる。水の配合量は、本発明の効果を考慮し、45〜95質量%が望ましい。
本発明の頭皮・毛髪用ミスト化粧料は、成分(A)〜(E)および水に加え、本発明の目的を損なわない範囲で、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用される添加剤を含有してもよい。こうした観点からは、化粧料の全体量を100質量%としたとき、(A)〜(E)成分および水の合計質量を80質量%以上とすることが好ましく、90質量%以上とすることが更に好ましい。
こうした添加剤としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、ポリエチレングリコール類、ショ糖等の糖類、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン又はシリコーン誘導体、界面活性剤類、高分子類、キサンタンガム等の増粘性多糖類、クエン酸塩等の有機又は無機塩類、pH調整剤、防腐剤、キレート剤、動植物由来のエキス、ビタミン類、アミノ酸類、色素、顔料、香料等が挙げられる。
本発明における「ミスト化粧料」とは、噴霧機構を備えたポンプ容器等に充填され、使用時には霧状に噴射される化粧料をいう。また、本発明のミスト化粧料は、常法により製造することができる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
〔実施例1〜6および比較例1〜8〕
(A)〜(E)成分、(A’)成分、(B’)成分および共通添加成分を、表2に示す組成で調合し、各例の毛髪用ミスト化粧料を得た。そして、各化粧料を、下記の方法により評価した。共通添加成分は表1に示す。なお、表1中の各成分の割合は質量%である。
Figure 0006745056
〔(A)成分〕
共重合体1: 式(1)で表される構成単位(Rはメチル基、n=2)と式(2)で表される構成単位(Rはメチル基、L1は−(C=O)−O−およびLはオクタデシル基)を有する二元共重合体であり、各構成単位のモル比は式(1)で表される構成単位:式(2)で表される構成単位=6:4である。市販品として、「セラキュート(登録商標)−L」(日油株式会社製)が挙げられる。
〔(A’)成分〕
共重合体2: 「セラキュート(登録商標)−G」(日油株式会社製)。式(1)で表される構成単位(Rはメチル基、n=2)、式(2)で表される構成単位(Rはメチル基、L1は−(C=O)−O−およびLはイソボルニル基)、および式(3)で表される構成単位を有する三元重合体であり、各構成単位のモル比は式(1)で表される構成単位:式(2)で表される構成単位:式(3)で表される構成単位=2:4:4である。
Figure 0006745056
〔(B)成分〕
アクリル樹脂アルカノールアミン液(商品名「プラスサイズL−6330」(互応化学工業社製)、30%エタノール水溶液)
以下のようにして化粧料の評価を行った。
男性20名(25〜45歳)をパネラーとし、得られたミスト化粧料を毛髪および頭皮に適量噴霧した際の頭皮に対し、(1)適度な清涼感、(2)持続的な清涼感、また毛髪を整髪した際の(3)整髪性、(4)ボリュームアップ感の各項目について評価を得た。その結果を表2に示す。下記に各評価項目の評価基準を示す。
(1)塗布直後の清涼感 (塗布直後に評価)

2点:塗布直後の頭皮に対する清涼感が適度であると感じた。
1点:塗布直後の頭皮に対する清涼感がやや適度ではないと感じた。
0点:塗布直後の頭皮に対する清涼感が適度ではないと感じた。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。

◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。頭皮に対し適度な清涼感が得られるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。頭皮に対する清涼感がやや適度なミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。頭皮に対する清涼感がやや適度ではないミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。頭皮に対する清涼感が適度ではないミスト化粧料である。
(2)持続的な清涼感 (塗布後3分経過時に評価)

2点:持続的な清涼感を十分であると感じた。
1点:持続的な清涼感があると感じた。
0点:持続的な清涼感は不十分であると感じた。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。

◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。十分に持続的な清涼感を与えるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。持続的な清涼感を与えるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。持続的な清涼感がやや不十分なミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。持続的な清涼感が不十分であるミスト化粧料である。
(3)整髪性

2点:毛髪の整髪性が十分であると感じた。
1点:毛髪の整髪性がやや不十分であると感じた。
0点:毛髪の整髪性が不十分と感じた。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。

◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。毛髪の整髪性が十分であるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。毛髪の整髪性があるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。毛髪の整髪性がやや不十分であるミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。毛髪の整髪性が不十分であるミスト化粧料である。
(4)ボリュームアップ感

2点:毛髪にボリュームアップ感があると感じた。
1点:毛髪にややボリュームアップ感があると感じた。
0点:毛髪にボリュームアップ感がないと感じた。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。

◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。毛髪にボリュームアップ感を十分に与えるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。毛髪にボリュームアップ感を与えるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。毛髪へのボリュームアップ感がやや足りないミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。毛髪へのボリュームアップ感が足りないミスト化粧料である。
Figure 0006745056
Figure 0006745056
表2に示される結果から明らかなように、実施例1〜6の毛髪用ミスト化粧料は、毛髪に対し十分な整髪性がありながらもボリュームアップ感を付与し、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与えるものであった。
一方、比較例1〜8の頭皮および毛髪用ミスト化粧料では、十分な性能は得られなかった。
比較例1では、(A)成分が配合されなかったために、また比較例2では、(A)成分の式(1)と類似の構成単位を有する他の共重合体を使用したために、いずれも頭皮へ適度な清涼感を与えることが出来ず、毛髪へのボリュームアップ感を与える効果も得られなかった。
比較例3では、(B)成分が配合されなかったために、また比較例4では、(B)成分と異なる共重合体を使用したために、頭皮に持続的な清涼感を与えることができず、また毛髪に整髪性を与える効果も得られなかった。
比較例5では、(C)成分が配合されなかったために、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与える効果が得られなかった。
比較例6では、(D)成分が配合されなかったために、毛髪に整髪性、およびボリュームアップ感を与える効果が得られなかった。
比較例7では、(B)成分と(C)成分の質量比((B)/(C))の値が12を上回っているため、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が得られず、また毛髪にボリュームアップ感を付与する効果が得られなかった。
比較例8では、(B)成分の比率が7質量%を超えているので、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が劣り、ボリュームアップ感を与える効果も劣っていた。
前述のように、本発明の頭皮・毛髪用ミスト化粧料は、毛髪に対し十分な整髪性がありながらもボリュームアップ感を付与し、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与えるものであり、業界に与える影響は多大である。

Claims (2)

  1. (A)下記式(1)で表される構成単位および式(2)で表される構成単位を有する共重合体を0.005〜0.5質量%、
    (B)アクリル樹脂アルカノールアミンを0.6〜7質量%、
    (C)メントールまたはメントール誘導体を0.2〜1.0質量%、
    (D)エタノールを5〜40質量%を有しており
    (B)アクリル樹脂アルカノールアミンと(C)メントールまたはメントール誘導体との質量比(B)/(C)が2〜15であることを特徴とする、頭皮に持続的な清涼感を付与する毛髪用ミスト化粧料。


    Figure 0006745056
    (式(1)において、
    1は水素原子又はメチル基を表し、
    nは1〜4の整数である。)

    Figure 0006745056
    (式(2)において、
    は水素原子又はメチル基を表し、
    は、−C−、−C10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を表し、
    は炭素数10〜22のアルキル基を表す。)
  2. さらに、(E)グリチルリチン酸塩を0.01〜1.0質量%含有することを特徴とする、請求項1記載の毛髪用ミスト化粧料。
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