JP6745056B2 - 毛髪用ミスト化粧料 - Google Patents
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(1) (A)下記式(1)で表される構成単位および式(2)で表される構成単位を有する共重合体を0.005〜0.5質量%、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンを0.6〜7質量%、
(C)メントールまたはメントール誘導体を0.2〜1.0質量%、
(D)エタノールを5〜40質量%を有しており、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンと(C)メントールまたはメントール誘導体との質量比(CB)/(C)が2〜15であることを特徴とする、頭皮に持続的な清涼感を付与する毛髪用ミスト化粧料。
R1は水素原子又はメチル基を表し、
nは1〜4の整数である。)
R2は水素原子又はメチル基を表し、
L1は、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を表し、
L2は炭素数10〜22のアルキル基を表す。)
(2) さらに、(F)グリチルリチン酸塩を0.01〜1.0質量%含有することを特徴とする、(1)の毛髪用ミスト化粧料。
(A)成分は、下記式(1)、(2)で表される構成単位を含む共重合体である。
R1は、水素原子又はメチル基を示し、安定性の高さの観点から、好ましくはメチル基である。
nは、1〜4の整数を示し、好ましくは2又は3であり、入手のし易さからは、より好ましくは2である。
一般式(1)で表されるグリセロール(メタ)アクリレート単量体の具体例としては、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチルウレタン、グリセロール−1−メタクリロイルオキシプロピルウレタン等が挙げられ、合成のし易さから、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチルウレタンが好ましい。
R2は、水素原子又はメチル基を示し、安定性の高さの観点から、好ましくはメチル基である。
L1は、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を示し、好ましくは−(C=O)−O−又は−O−(C=O)−である。
(B)成分のアクリル樹脂アルカノールアミンは、(メタ)アクリル酸を必須成分に含むモノマー成分を重合してなる重合体または共重合体のカルボキシル基を、アルカノールアミン類[例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)]で中和して得られる構造を有するアニオン性アクリルポリマーであり、化粧品で一般に用いられているものを使用することができる。
(B)成分のモノマー種としては、アクリル酸、アクリル酸アルキル、メタクリル酸、メタクリル酸アルキル、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が挙げられる。
(C)成分のメントールまたはメントール誘導体は、L−メントール、DL−メントール、メンチルグリセリルエーテル、バニリルブチルエーテル、乳酸メンチル、マロン酸メンチルが挙げられる。これらの中でもL−メントール、がより好ましい。
(D)成分のエタノールは、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定されない。
(E)成分のグリチルリチン酸塩は、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ジナトリウム、グリチルリチン酸3ナトリウムなどが挙げられ、入手のしやすさからグリチルリチン酸ジカリウムが好ましい。
化粧料全体を100質量%としたとき、(A)成分の含有量は、0.005〜0.5質量%である。(A)成分の含有量は、好ましくは0.005〜0.4質量%であり、より好ましくは0.01〜0.4質量%であり、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%である。(A)成分の含有量が0.005質量%未満では、毛髪に整髪性、ボリューム、頭皮に適度な清涼感を与える効果が弱くなり、0.5質量%を超えて配合しても、配合量に見合った効果が得られない。
〔実施例1〜6および比較例1〜8〕
(A)〜(E)成分、(A’)成分、(B’)成分および共通添加成分を、表2に示す組成で調合し、各例の毛髪用ミスト化粧料を得た。そして、各化粧料を、下記の方法により評価した。共通添加成分は表1に示す。なお、表1中の各成分の割合は質量%である。
共重合体1: 式(1)で表される構成単位(R1はメチル基、n=2)と式(2)で表される構成単位(R2はメチル基、L1は−(C=O)−O−およびL2はオクタデシル基)を有する二元共重合体であり、各構成単位のモル比は式(1)で表される構成単位:式(2)で表される構成単位=6:4である。市販品として、「セラキュート(登録商標)−L」(日油株式会社製)が挙げられる。
共重合体2: 「セラキュート(登録商標)−G」(日油株式会社製)。式(1)で表される構成単位(R1はメチル基、n=2)、式(2)で表される構成単位(R2はメチル基、L1は−(C=O)−O−およびL2はイソボルニル基)、および式(3)で表される構成単位を有する三元重合体であり、各構成単位のモル比は式(1)で表される構成単位:式(2)で表される構成単位:式(3)で表される構成単位=2:4:4である。
アクリル樹脂アルカノールアミン液(商品名「プラスサイズL−6330」(互応化学工業社製)、30%エタノール水溶液)
男性20名(25〜45歳)をパネラーとし、得られたミスト化粧料を毛髪および頭皮に適量噴霧した際の頭皮に対し、(1)適度な清涼感、(2)持続的な清涼感、また毛髪を整髪した際の(3)整髪性、(4)ボリュームアップ感の各項目について評価を得た。その結果を表2に示す。下記に各評価項目の評価基準を示す。
2点:塗布直後の頭皮に対する清涼感が適度であると感じた。
1点:塗布直後の頭皮に対する清涼感がやや適度ではないと感じた。
0点:塗布直後の頭皮に対する清涼感が適度ではないと感じた。
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。頭皮に対し適度な清涼感が得られるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。頭皮に対する清涼感がやや適度なミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。頭皮に対する清涼感がやや適度ではないミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。頭皮に対する清涼感が適度ではないミスト化粧料である。
2点:持続的な清涼感を十分であると感じた。
1点:持続的な清涼感があると感じた。
0点:持続的な清涼感は不十分であると感じた。
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。十分に持続的な清涼感を与えるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。持続的な清涼感を与えるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。持続的な清涼感がやや不十分なミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。持続的な清涼感が不十分であるミスト化粧料である。
2点:毛髪の整髪性が十分であると感じた。
1点:毛髪の整髪性がやや不十分であると感じた。
0点:毛髪の整髪性が不十分と感じた。
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。毛髪の整髪性が十分であるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。毛髪の整髪性があるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。毛髪の整髪性がやや不十分であるミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。毛髪の整髪性が不十分であるミスト化粧料である。
2点:毛髪にボリュームアップ感があると感じた。
1点:毛髪にややボリュームアップ感があると感じた。
0点:毛髪にボリュームアップ感がないと感じた。
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。毛髪にボリュームアップ感を十分に与えるミスト化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満、または合計点が35点以上かつ0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。毛髪にボリュームアップ感を与えるミスト化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満である。毛髪へのボリュームアップ感がやや足りないミスト化粧料である。
×:合計点が19点未満である。毛髪へのボリュームアップ感が足りないミスト化粧料である。
比較例1では、(A)成分が配合されなかったために、また比較例2では、(A)成分の式(1)と類似の構成単位を有する他の共重合体を使用したために、いずれも頭皮へ適度な清涼感を与えることが出来ず、毛髪へのボリュームアップ感を与える効果も得られなかった。
比較例3では、(B)成分が配合されなかったために、また比較例4では、(B)成分と異なる共重合体を使用したために、頭皮に持続的な清涼感を与えることができず、また毛髪に整髪性を与える効果も得られなかった。
比較例5では、(C)成分が配合されなかったために、頭皮に持続的かつ適度な清涼感を与える効果が得られなかった。
比較例6では、(D)成分が配合されなかったために、毛髪に整髪性、およびボリュームアップ感を与える効果が得られなかった。
比較例7では、(B)成分と(C)成分の質量比((B)/(C))の値が12を上回っているため、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が得られず、また毛髪にボリュームアップ感を付与する効果が得られなかった。
比較例8では、(B)成分の比率が7質量%を超えているので、頭皮に持続的な清涼感を与える効果が劣り、ボリュームアップ感を与える効果も劣っていた。
Claims (2)
- (A)下記式(1)で表される構成単位および式(2)で表される構成単位を有する共重合体を0.005〜0.5質量%、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンを0.6〜7質量%、
(C)メントールまたはメントール誘導体を0.2〜1.0質量%、
(D)エタノールを5〜40質量%を有しており、
(B)アクリル樹脂アルカノールアミンと(C)メントールまたはメントール誘導体との質量比(B)/(C)が2〜15であることを特徴とする、頭皮に持続的な清涼感を付与する毛髪用ミスト化粧料。
R1は水素原子又はメチル基を表し、
nは1〜4の整数である。)
R2は水素原子又はメチル基を表し、
L1は、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)−O−、−(C=O)−NH−、または−O−(C=O)−を表し、
L2は炭素数10〜22のアルキル基を表す。)
- さらに、(E)グリチルリチン酸塩を0.01〜1.0質量%含有することを特徴とする、請求項1記載の毛髪用ミスト化粧料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016088718A JP6745056B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | 毛髪用ミスト化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016088718A JP6745056B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | 毛髪用ミスト化粧料 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017197462A JP2017197462A (ja) | 2017-11-02 |
JP6745056B2 true JP6745056B2 (ja) | 2020-08-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016088718A Active JP6745056B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | 毛髪用ミスト化粧料 |
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JP2011037780A (ja) * | 2009-08-13 | 2011-02-24 | Kracie Home Products Ltd | 毛髪化粧料 |
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-
2016
- 2016-04-27 JP JP2016088718A patent/JP6745056B2/ja active Active
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