JP6744681B1 - 切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付け対象の状況によらずに良好に取付け可能であり、かつ作業性の高い切断装置を提供する。【解決手段】切断装置501は、所定の取付け対象面F11に着脱可能に取り付けられる一対の固定部材2,3と、一対の固定部材2,3の間に架け渡されたX方向に延びるレール507と、挿通凹所502を有し、固定部材2,3に連結されたレールスライダ8,9であって、挿通凹所502をレール507が周方向Rの移動が規制された状態で挿通して、レール507に取り付けられたレールスライダ8,9と、Z方向に沿う回転軸線C回りに回転可能な円形切断刃6を有し、X方向に沿ってスライド可能にレール507に支持された切断ヘッド5とを含む。レールスライダ8,9が第2の挿通周方向姿勢でレール507に取り付けられているとき、切断ヘッド5の姿勢が、回転軸線Cが取付け対象面F11に沿う方向に延びる第2の姿勢をなす。【選択図】図26B

Description

この発明は、円形切断刃によって鉄構部材を切断する切断装置に関する。
吊りピースを切断するための切断装置として、下記特許文献1および下記特許文献2に示すような切断装置が、従来から知られている。特許文献1に係る切断装置は、取付け対象の壁面(取付け対象面)に取り付けるための固定部と、回転円形刃およびこの回転円形刃を回転させる電動モ−タを有する操作部とを含む。壁面に対し固定部を固定した状態で、回転円形刃を回転させながら固定部を支点として操作部を回動させることにより、吊りピースを切断する。
また、特許文献2に係る切断装置は、保持板と、保持板の上部に設けられる所要長さの一対のレール部材と、レール部材に沿って移動可能な円形切断刃と、保持板から上方に延設された4つの磁石とを含む。
特開2008−36773号公報 特開2015−121072号公報
特許文献1に係る切断装置では、固定部を支点として操作部を回動させることにより切断作業を進めるために、1回の回動動作での切断量が少ない。そのため、切断量を多く要する場合には、支点になる固定部の位置を何度も変更させなければならず、切断作業の作業性が低くなるという問題がある。
一方、特許文献2に係る切断装置では、円形切断刃をレール部材に沿って移動させることができるので切断作業の作業性は高いが、4つの磁石によって取付け対象に吸着保持されるため、取付け対象に節約がある。取付け対象の状況の如何によらずに切断装置を良好に取り付けることが求められている。
そこで、この発明の目的は、取付け対象の状況によらずに良好に取付け可能であり、かつ作業性の高い切断装置を提供することである。
この発明は、鉄構部材を切断するための切断装置であって、所定の取付け対象面に着脱可能に取り付けられる一対の固定部材と、断面正方形状の外周を有し、一対の前記固定部材の間に架け渡されたレールと、挿通凹所を有し、前記固定部材に連結された連結部材であって、前記挿通凹所を前記レールが当該レールの周方向への移動が規制された状態で挿通して、前記レールに取り付けられる連結部材と、所定の回転軸線回りに回転可能な円形切断刃を有し、前記レールに沿ってスライド可能に前記レールに支持された切断ヘッドとを含み、前記レールに挿通される前記連結部材の、前記周方向に対する姿勢である挿通周方向姿勢が、所定の第1の挿通周方向姿勢と、前記第1の挿通周方向姿勢と異なる第2の挿通周方向姿勢と、の間で変更可能であり、前記連結部材が前記第1の挿通周方向姿勢で前記レールに取り付けられているとき、前記切断ヘッドの姿勢が、前記切断ヘッドの前記回転軸線が前記取付け対象面に直交する方向に延びる第1の姿勢をなし、前記連結部材が前記第2の挿通周方向姿勢で前記レールに取り付けられているとき、前記切断ヘッドの姿勢が、前記回転軸線が前記取付け対象面に沿う方向に延びる第2の姿勢をなす、切断装置を提供する。
この発明の一実施形態では、前記挿通凹所が挿通穴を含む。そして、前記挿通穴の内周が、前記レールの延びる方向から見て、前記レールの前記外周に整合する正方形状をなしている。
この発明によれば、レールに沿って切断ヘッドをスライドさせることにより、鉄構部材に対する切断作業を進行させるので、切断量が多い場合であっても、固定部材の固定位置を変更することなく切断作業を行うことができる。これにより、切断作業の作業性を高めることができる。また、各固定部材がレールに対し着脱可能に設けられているので、固定部材を、取付け対象に適した固定部材に交換して使用することが可能である。これにより、取付け対象の状況の如何によらずに切断装置を良好に取り付けることが可能である。
以上により、取付け対象の状況の如何によらずに良好に取付け可能であり、かつ作業性の高い切断装置を提供できる。
また、レールに挿通される連結部材の周方向の姿勢(挿通周方向姿勢)を、第1の挿通周方向姿勢と、第1の挿通周方向姿勢と異なる第2の挿通周方向姿勢と、の間で変更可能である。レールに挿通される連結部材の周方向の姿勢を変えることにより、切断ヘッドに対する固定部材の姿勢、すなわち、取付け対象面に対する切断ヘッドの姿勢を変えることができる。
この発明の第1の実施形態に係る切断装置の斜視図である。 前記切断装置の斜視図である。 前記切断装置の正面図である。 前記切断装置の分解斜視図である。 前記切断装置の分解斜視図である。 図1に示す切断ヘッドを、図1等に示す位置からY方向にスライドさせた状態を示す。 前記切断ヘッドを、図1等に示す姿勢から回動させた状態を示す。 図1等に示すヘッドスライダの構成を説明するための分解斜視図である。 前記ヘッドスライダの構成を説明するための分解斜視図である。 レールが挿通している状態のヘッドスライダの要部断面図である。 前記ヘッドスライダの要部断面図である。 図1等に示す第1および第2のレールスライダの構成を説明するための分解斜視図である。 前記レールが挿通している状態の第1および第2のレールスライダの要部断面図である。 前記切断ヘッドの平面図である。 前記切断ヘッドの底面図である。 前記切断ヘッドの側面図である。 図12A等に示す円形切断刃の平面図である。 図1等に示す各固定部材の構成を説明するため分解斜視図である。 前記切断ヘッドのX方向のスライドを説明するための平面図である。 前記切断ヘッドのY方向のスライドを説明するための平面図である。 前記切断ヘッドの、回動軸まわりの回動を説明するための平面図である。 この発明の第2の実施形態に係る切断装置の斜視図である。 前記切断装置の正面図である。 図19Aに示す各固定部材の分解斜視図である。 各固定部材の第1のクランプ部の姿勢を説明するための側面図である。 第2の実施形態に係る切断装置の変形例を説明するための正面図である。 この発明の第3の実施形態に係る切断装置の斜視図である。 前記切断装置の正面図である。 図23Aに示す各固定部材の正面図である。 この発明の第4の実施形態に係る切断装置の斜視図である。 前記切断装置の側面図である。 この発明の第5の実施形態に係る切断装置の側面図である。 この発明の第5の実施形態に係る切断装置の側面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1および図2Aは、この発明の第1の実施形態に係る切断装置1の斜視図である。図2Bは、切断装置1の正面図である。図3および図4は、切断装置1の分解斜視図である。図5は、切断ヘッド5を、図1等に示す位置からY方向にスライドさせた状態を示す。図6は、切断ヘッド5を、図1等に示す姿勢から回動させた状態を示す。図1および図2Aは、切断装置1を互いに異なる方向から見ている。図3および図4は、切断装置1を互いに異なる方向から見ている。図2Bでは、説明の便宜上、切断ヘッド5およびヘッドスライダ10のX方向位置を、他の図と異ならせている。図4では、円形切断刃6の図示を省略している。
切断装置1は、鉄構造物を吊り下げるために鉄構造物に溶接された吊りピースP(図2B参照)等を、鉄構造物等から切断するために利用される。この実施形態では、切断装置1が鉄構造に固定されている状態で、作業者はこの切断装置1を用いて切断作業を行う。具体的には、各固定部材2,3の底面が、鉄構造物の載置面F1に固着されることにより、載置面F1上に固定される(取り付けられる)。
切断装置1は、第1の固定部材2および第2の固定部材3(一対の固定部材)と、レールモジュール4と、切断ヘッド5とを含む。一対の固定部材2,3が、切断ヘッド5が、所定の回転軸線C回りに回転可能な円形の円形切断刃6を有している。レールモジュール4が、所定の一方向に長いレール7を含む。
レール7が、第1の固定部材2の上端部および第2の固定部材3の上端部との間を架け渡されている。具体的には、レール7には、第1のレールスライダ(連結部材)8および第2のレールスライダ(連結部材)9が取り付けられている。これら2つのレールスライダ8,9は各固定部材2,3に一対一対応で設けられている。第1のレールスライダ8および第2のレールスライダ9が、それぞれ、第1の固定部材2の上端部および第2の固定部材3の上端部と係合している。
レール7には、切断ヘッド5が、レール7の延びる方向に沿ってスライド可能にレール7に支持されている。具体的には、レール7の延びる方向に沿ってスライド可能なヘッドスライダ10が取り付けられている。このヘッドスライダ10によって切断ヘッド5が支持されている。
第1の固定部材2、第2の固定部材3、レールモジュール4および切断ヘッド5は、互いに着脱可能に(すなわち互いに分離可能に)設けられている。すなわち、レールモジュール4が、第1の固定部材2および第2の固定部材3のそれぞれに対し着脱可能に(すなわち分離可能に)設けられている。また、切断ヘッド5が、レールモジュール4に対し着脱可能に(すなわち分離可能に)設けられている。
以下では、レール7の延びる方向をX方向とする。また、切断ヘッド5に含まれる円形切断刃6の回転軸線Cの延びる方向をZ方向とする。また、X方向およびZ方向の双方に直交する方向をY方向とする。X方向の一方をX1とし、X方向の他方をX2とする。Y方向の一方をY1とし、Y方向の他方をY2とする。Z方向の一方をZ1とし、Z方向の他方をZ2とする。
第1の実施形態では、X方向は、切断装置1を使用する作業者から見て左右方向である。X1は左方であり、X2は右方である。Y方向は、切断装置1を使用する作業者から見て前後方向である。Y1は前方であり、Y2は後方である。Z方向は、切断装置1を使用する作業者から見て上下方向である。Z1は上方であり、Z2は下方である(この点は、第2〜第5の実施形態においても同様である)。XY平面は、水平面である。
作業者が、ヘッドスライダ10に設けられたグリップ11を握りながら、グリップ11をX方向へと移動させることにより、ヘッドスライダ10および切断ヘッド5をX方向に沿ってスライドさせることができる。回転軸線C回りに円形切断刃6を高速度(数千rpm)で回転させながら、ヘッドスライダ10および切断ヘッド5をX方向に沿ってスライドさせることにより、吊りピースP(図2B参照)等をX方向に切断できる。また、図5に示すように、切断装置1において、ヘッドスライダ10のZ2の部分(後述するホルダ16)および切断ヘッド5をY方向に沿ってスライドさせることもできる。作業者がハンドル32を握って回すことにより、ヘッドスライダ10のZ2の部分(後述するホルダ16)および切断ヘッド5をY方向に沿ってスライドする。回転軸線回りに円形切断刃6を高速度(数千rpm)で回転させながら、ヘッドスライダ10および切断ヘッド5をY方向に沿ってスライドさせることにより、吊りピースP(図2B参照)等をY方向に切断できる。また、図6に示すように、切断装置1において、ヘッドスライダ10の大部分(後述する、回動板14、スライド支持部材15およびホルダ16)ならびに切断ヘッド5を、ヘッドスライダ10のZ1の部分(後述するスライダ本体12)に対して回動させることもできる。これにより、切断ヘッド5の回動軸13回りの姿勢を変更できる。ヘッドスライダ10の移動方向を、XY平面に含まれる所定の方向に任意に設定できる。これにより、ヘッドスライダ10の円形切断刃6によって、吊りピースP(図2B参照)等の切断対象を、XY平面に含まれる任意の方向に切断できる。
図1〜図6に示すように、レールモジュール4は、レール7と、X方向にスライド可能にレール7に支持されたヘッドスライダ10と、X方向にスライド可能にレール7に支持された第1のレールスライダ8と、X方向にスライド可能にレール7に支持された第2のレールスライダ9とを含む。ヘッドスライダ10は、第1のレールスライダ8および第2のレールスライダ9によってX方向に挟まれている。
レール7は、1本のレールである。レール7は鉄製である。レール7は断面H状をなしており、Z1の面およびZ2の面に、それぞれY方向に延びる溝が形成されている。レール7の側面には、軽量化のために多数の孔が形成されている。
ヘッドスライダ10は、第1のレールスライダ8および第2のレールスライダ9によってX方向に挟まれている。
図7Aおよび図7Bは、ヘッドスライダ10の構成を説明するための分解斜視図である。図8は、レール7が挿通している状態のヘッドスライダ10の要部断面図である(図16の切断面線VIII-VIIIで切断した図である)。図9は、ヘッドスライダ10の要部断面図である(図16の切断面線IX-IXで切断した図である)。
図7Aに示すように、ヘッドスライダ10は、レール7に取り付けられる(レール7が挿通する)スライダ本体12と、スライダ本体12のZ2において、スライダ本体12に対して回動軸13回りに回動可能に支持された回動板14と、回動板14のZ2に固定され、次に述べるホルダ16をスライド可能に支持するスライド支持部材15と、切断ヘッド5をZ1から支持するホルダ16とを備える。
図7Bに示すように、スライダ本体12は、たとえば矩形の本体板17と、レール7にスライド可能に嵌合するスライダ18と、スライダ18のY1の面およびZ1の面を覆う鉄製の本体ブラケット19と、グリップ11とを含む。スライダ本体12を構成する各部材は、鉄製である。本体板17の前側中央部には、回動軸13が挿通する挿通穴21が形成されている。本体板17の後側には、挿通穴21を中心とする円弧状の長穴22が形成されている。長穴22には、次に述べる第1の規制部材24の軸部25が挿通している。
回動板14は、たとえば鉄製の矩形板である。回動板14の前側中央部には、挿通穴21に挿通された回動軸13のZ2の端部が固定されている。回動軸13は、そのZ1の端部が長穴22よりも大径に設けられている。このような構成により、回動板14と本体板17とが互いに、回動軸13回りに回動可能に設けられている。すなわち、回動板14がスライダ本体12に対し、回動軸13回りに回動可能に設けられている。
本体板17の後側には、長穴22のZ2に対向する位置に、複数(たとえば3つ)のねじ穴23が形成されている。このねじ穴23に、第1の規制部材24の軸部25の先端をねじ係合させることができる。第1の規制部材24をねじ係合させるねじ穴23を複数のねじ穴23から選択することにより、スライダ本体12に対する回動板14の回動範囲、つまり、スライダ本体12に対する切断ヘッド5の回動範囲を変更できる。また、第1の規制部材24の操作片26が操作されることにより、第1の規制部材24の可動部27が本体板17に押し付けられ、これにより、スライダ本体12の回動板14に対する回動(すなわち、回動板14のスライダ本体12に対する回動)が規制される。つまり、スライダ本体12に対する切断ヘッド5の回動を規制できる。これにより、切断ヘッド5が回動するのを阻止できる。切断ヘッド5が回動するのが好ましくない場合もあるので、作業者の作業により切断ヘッド5の回動を阻止できるようにしている。
スライド支持部材15は、互いに対向する一対の前面板28および後面板29と、前面板28および後面板29の間に架け渡され、Y方向に沿って延びる2本のスライドレール42と、2本のスライドレール42のZ1を覆うように前面板28および後面板29に結合されたテーブル(たとえばLMガイド本体)30とを含む。テーブル30は、ビスなどによって回動板14にZ2から固定される。
スライド支持部材15は、Y方向に沿って延び、前面板28および後面板29の双方に対して回動自在に支持された操作ロッド31を含む。操作ロッド31にはハンドル32が連結されている。操作ロッド31はねじ軸を含み、その外周には、ホルダ16に含まれるボールナット33が、複数のボール(図示しない)を介して螺合している。作業者がハンドル32を操作すると、操作ロッド31が回動し、ボールナット33がY方向にスライドする。これにより、ホルダ16がY方向にスライドし、すなわち、ホルダ16に支持されている切断ヘッド5がY方向にスライドする。
スライド支持部材15には、ホルダ16のY方向を規制するための第2の規制部材45が設けられている。作業者が、第2の規制部材45を閉じ操作することにより、第2の規制部材45が操作ロッド31の回動を規制するように作用する。これにより、切断ヘッド5がY方向にスライドするのを阻止できる。切断ヘッド5がY方向にスライドするのが好ましくない場合もあるので、作業者の作業により切断ヘッド5のY方向移動を阻止できるようにしている。スライド支持部材15を構成する各部材は、鉄製である。
ホルダ16は、第1のホルダ部34と、第2のホルダ部35とを含む。第1のホルダ部34は、矩形の第1のホルダ板36と、X方向に対のスライダ43と、ボールナット33とを含む。各スライダ43およびボールナット33は、図示しないビス等を用いて、第1のホルダ板36のZ1の面に固定されている。ホルダ16を構成する各部材は、鉄製である。
第2のホルダ部35は、矩形の第2のホルダ板37と、4つの締緩操作部材38とを含む。締緩操作部材38は、第2のホルダ板37のX1およびX2に、それぞれ2つずつ設けられている。X1の各締緩操作部材38は、第2のホルダ板37のX1の端面からX1方向に突出するピン39と、ピン39にX方向に移動可能に外嵌された押圧部材40と、作業者が操作するための操作部材41とを含む。X2の各締緩操作部材38は、第2のホルダ板37のX2側の端面からX2に突出するピン39と、ピン39にX方向に移動可能に外嵌された押圧部材40と、作業者が操作するための操作部材41とを含む。操作部材41は、開姿勢(図7A等に示す姿勢)と閉姿勢(図1等に示す姿勢)との間で姿勢変更可能に設けられている。操作部材41が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更すると、姿勢変更された操作部材41によって押圧部材40が第2のホルダ板37の端面に向けて押圧される。
ホルダ16への切断ヘッド5の着脱については、後述する。
図10は、第1および第2のレールスライダ8,9の構成を説明するための分解斜視図である。図11は、レール7が挿通している状態の第1および第2のレールスライダ8,9の要部断面図である(図16の切断面線XI-XIで切断した図である)。この実施形態では、第1のレールスライダ8および第2のレールスライダ9は、互いに同等の諸元を有している。そのため、以下の説明では、第1のレールスライダ8のみについて説明し、第2のレールスライダ9についての説明は省略する。
第1のレールスライダ8は、レール7の周囲を包囲し、レール7にスライド可能に嵌合するレールブラケット51と、レール7に対するレールブラケット51の締結/解放を切り換えるための第3の規制部材53と、固定部材2,3のロッド93を挿通させるための円筒部材54と、円筒部材54の上部に設けられた締結部55Aと、締結部55Aを円筒部材54に結合し、かつ締結部55Aの締結/解放を切り換えるための操作ねじ55Bとを含む。この実施形態では、締結部55Aと操作ねじ55Bとによって、第1のレールスライダ8に対してロッド93を位置決め/位置決め解除する第1のクランプ部56が実現されている。第1のレールスライダ8を構成する各部材は、鉄製である。
レールブラケット51は、レール7に沿ってスライドするスライダとして機能する。この実施形態では、レールブラケット51は、Y1側に配置されたコ字状部材57と、Y2側に配置された板状部材58とを互いに固定することによって構成されている。
コ字状部材57のZ1側の面には、内周にねじ溝が形成された貫通穴59が形成されている。この貫通穴59に、第3の規制部材53の軸部60の先端がねじ係合されている。
第3の規制部材53の操作片61が操作されることにより、第3の規制部材53の可動部62がレールのY1側の面に押し付けられ、これにより、レール7に対するレールブラケット51のスライドが規制される。つまり、レール7に対する第1のレールスライダ8のスライドを規制できる。
円筒部材54は、固定部材2,3のロッド93を挿通させるための挿通凹所63を内周面に有している。この実施形態では、挿通凹所63は、挿通穴であるが、挿通溝であってもよい。円筒部材54は、Y2側からビス等を用いてレールブラケット51に固定されている。円筒部材54のZ1の端面には、ねじ溝64が形成されている。
締結部55Aは、円筒部材54の内周に整合する円筒穴65を有している。円筒穴65は、円筒部材54をY方向に貫通している。締結部55Aには、ねじ溝64に整合する位置に、ねじ穴66が形成されている。ねじ穴66は、円筒部材54をY方向に貫通している。操作ねじ55Bは、ねじ穴66を通してねじ溝64に螺合される。操作ねじ55Bのねじ穴66へのねじ込み量を調整することによって、締結部55Aの円筒穴65の外径が拡大/縮小される。したがって、操作ねじ55Bのねじ穴66へのねじ込み量を調整することによって、締結部55Aの締結/解放が切り換えられる。
図12Aは、切断ヘッド5の平面図である。図12Bは、切断ヘッド5の底面図である。図13は、切断ヘッド5の側面図である。図14は、円形切断刃6の平面図である。
切断ヘッド5は、切断ユニット71と、切断ユニット71を、ヘッドスライダ10のホルダ16に支持させるための支持ユニット72とを含む。
切断ユニット71は、いわゆるグラインダである。切断ユニット71は、ハウジングと、ハウジング内に収容される電動モータ73と、電動モータ73の駆動によって回転するスピンドル74と、スピンドル74のZ2の端部に取り付けられたロータ75と、ロータ75に固定された円形切断刃6と、円形切断刃6のZ1、X1、X2およびY2を覆うカバー77とを含む。
切断ユニット71のハウジングは、モータハウジング78と、その前側に連結されるギヤハウジング79と、モータハウジング78の後側に連結されるハウジングキャップ80とを含む。モータハウジング78内には電動モータ73が収容され、ギヤハウジング79からは、スピンドル(図示しない)が下向きに突出している。
ロータ75は、スピンドルと同心の円柱状をなしている。ロータ75のZ2の面が、円形切断刃6の取付け面81である。
図12Bに示すように、ロータ75の取付け面81には、回転軸線Cを同心とする6つの第1のボルト穴82が等角度間隔を隔てて形成されている。ロータ75の取付け面81には、3つの第2のボルト穴83が等角度間隔を隔てて形成されている。第1のボルト穴82と回転軸線Cとの間の距離は、第2のボルト穴83と回転軸線Cとの間の距離よりも大きい。すなわち、第1のボルト穴82は、図14に示すような大径の円形切断刃6を固定するためのボルト穴である。一方、第2のボルト穴83は、円形切断刃6よりも小径の円形切断刃を固定するためのボルト穴である。
図14に示すように、円形切断刃6の中央部には、回転軸線Cを同心とする3つのボルト挿通穴84が等角度間隔を隔てて形成されている。円形切断刃6の3つのボルト挿通穴84と、ロータ75の取付け面81の3つの第1のボルト穴82とを互いに位置合わせする。そして、ボルト(図示しない)を、各ボルト挿通穴84を挿通させた後、対応する第1のボルト穴82に螺合する。これにより、ロータ75の取付け面81に円形切断刃6を固定できる。
給電コード(図示しない)を介して電動モータ73に給電されると、ロータ75が、スピンドル74の中心軸線である回転軸線C回りに回転する。これにより、円形切断刃6が回転軸線C回りに回転する。
ボルト挿通穴84を120°間隔で3つ設けたのに対し、第1のボルト穴82を60°間隔で6つ設けたのは、1つのボルト穴82が欠損した場合でも円形切断刃6の位相を60°ずらすことにより、ロータ75の取付け面81に円形切断刃6を固定できるようにしたものである。
支持ユニット72は、Z2に開いたコ字状の部材である、たとえば鉄製の支持ブラケット85と、支持ブラケット85をスライド支持部材15のホルダ16に取り付けるための、たとえば鉄製の取付けブラケットとを含む。取付けブラケットは、互いにX方向に対向する一対の取付け板86を含む。各取付け板86は、YZ平面にそれぞれ沿う略矩形の板状部材である。各取付け板86は、互いに同一の諸元を有している。
図13に示すように、各取付け板86のZ1の端面には、Y方向に一対のクランク状の切り欠き89が形成されている。各取付け板86のZ1の部分には、一対の切り欠き89(Y1側の切り欠き89はクランク状、Y2側の切り欠き89はL字状)によって一対の係合部90が形成されている。合計4つの係合部90は、スライド支持部材15の4つの締緩操作部材38にそれぞれ係合される。締緩操作部材38のピン39が対応する係合部
90の切り欠き89に奥まで挿通されることにより、各ピン39が係合部90に係合し、
これにより、取付け板86がスライド支持部材15に仮支持される。
図15は、第1および第2の固定部材2,3の構成を説明するための分解斜視図である。この実施形態では、第1の固定部材2および第2の固定部材3は、互いに同等の諸元を有している。そのため、以下の説明では、第1の固定部材2のみについて説明し、第2の固定部材3についての説明は省略する。
第1の固定部材2は、電磁石によって磁力を発生させる電磁石方式の固定態様を採用するための固定部材である。第1の固定部材2は、Z2の底面に平坦な磁力吸着面91を有し、磁力吸着面91に磁力を発生させる電磁石部92と、電磁石部92から、Z1に向けて立設する鉄製のロッド93と、ロッド93が挿通しているレールスライダ8,9の円筒部材54のZ2の端部と係合するZ2の端面94を有する、円筒状の間隔規制部材95と、間隔規制部材95と電磁石部92のZ1の面との間に介装され、間隔規制部材95の端面94高さを調整するための円筒状のスペーサ96,97と、電磁石部92への励磁のオンオフを切り替えるためのスイッチング装置98とを備える。ロッド93は、円柱状であり、軸受鋼を用いて形成されている。間隔規制部材95およびスペーサ96,97の内周は、ロッド93が挿通可能な寸法に設定されている。間隔規制部材95およびスペーサ96,97等の間隔規制部材の種類や個数を選択することにより、第1の固定部材2の磁力吸着面91との距離を調整することができる。これにより、円形切断刃6のZ方向の位置を調整することができる。
電磁石部92が鉄製のヨークを含み、しかもそのヨークとして大型のものが採用されているため、電磁石部92の重量が極めて大きい。
作業者がスイッチング装置98をオン操作すると、給電コード(図示しない)の電力が電磁石部92に供給され、電磁石部92に磁力が発生する。磁力吸着面91に対向する取付け対象の載置面F1が鉄製である場合には、載置面F1に対して磁力吸着力が作用する。これにより、第1の固定部材2が、載置面F1に対し磁力吸着面91で固定される。
次に、図1〜図15を参照しながら、取付け対象である鉄構造物への切断装置1の取付け等について説明する。
作業現場までは、レールモジュール4と、第1の固定部材2と、第2の固定部材3と、切断ヘッド5とを互いに分離した状態で運搬する。切断装置1の全体の重量は非常に大きいが、個々の部材に分離した状態で運搬することにより、切断装置1の構成部材の運搬作業を比較的簡単に行うことができる。
作業現場において、取付け対象である鉄構造物(この実施形態では、載置面F1)に、磁力吸着面91を下方(Z2)に向けて一対の固定部材2,3を載置する。また、各レールスライダ8,9の円筒部材54に、それぞれ、対応する固定部材2,3のロッド93を挿通させる。このとき、レールスライダ8,9をX方向にスライドさせながら、レールスライダ8,9の第3の規制部材53を操作することにより、最適なX方向位置において、レールスライダ8,9のレール7に対するX方向位置を位置決めする。また、各固定部材2,3のロッド93を、対応するレールスライダ8,9の円筒部材54に挿通させた後、操作ねじ55Bを操作することにより、締結部55が締結される。これにより、円筒部材54が各ロッド93に対して位置決めされる。その結果、各固定部材2,3に対してレール7が位置決めされる。その後、作業者がスイッチング装置98をオン操作することにより、電磁石部92に磁力が発生し、鉄製の載置面F1に対して磁力吸着力が作用する。これにより、固定部材2、3が、載置面F1に対し固定される(図2Bから切断ヘッド5を
取り除いた状態)。
その後、レールモジュール4のヘッドスライダ10に切断ヘッド5を取り付ける。具体的には、作業者は、切断ヘッド5の支持ユニット72に含まれる4つの係合部90を、ヘッドスライダ10のスライド支持部材15の4つの締緩操作部材38のピン39にそれぞれ係合させる。これにより、支持ユニット72がスライド支持部材15に仮支持される。
その後、作業者が、操作部材41の姿勢を、開姿勢(図7A等に示す姿勢)から閉姿勢(図1等に示す姿勢)に変更させる。これにより、姿勢変更された操作部材41によって押圧部材40が第2のホルダ板37の端面に向けて押圧され、支持ユニット72に含まれる4つの係合部90が、その仮支持位置において位置決めされる。これにより、支持ユニット72のスライド支持部材15に位置決めされる。すなわち、ヘッドスライダ10に対する切断ヘッド5の装着が達成される。この状態で、切断装置1を用いた切断作業が行われる。
図16は、切断ヘッド5のX方向のスライドを説明するための平面図である。図17は、切断ヘッド5のY方向のスライドを説明するための平面図である。図18は、切断ヘッド5の、回動軸13まわりの回動を説明するための平面図である。図1〜図15を参照しながら、切断装置1を用いた、吊りピースP(図2B参照)等の切断対象の切断作業について説明する。図16〜図18は、適宜参照する。
スイッチ(図示しない)の操作によって電動モータ73に給電されると、ロータ75が、スピンドル74の中心軸線である回転軸線C回りに回転する。これにより、円形切断刃6が回転軸線C回りに回転する。円形切断刃6が高速で回転している状態で、作業者は、図16に示すように、ヘッドスライダ10および切断ヘッド5をX方向に沿ってスライドさせる。これにより、吊りピースP(図2B参照)等の切断対象をX方向に切断できる。図16では、ヘッドスライダ10および切断ヘッド5を、レール7のX2の端部付近の位置(図16において破線で図示)からレール7のX1の端部付近の位置(図16において一点鎖線で図示)まで移動させる場合を図示している。
また、前述のように、切断装置1においてヘッドスライダ10の一部(後述するホルダ16)および切断ヘッド5をY方向に沿ってスライドさせることもできる。図17では、ヘッドスライダ10の一部および切断ヘッド5を、図16に実線で示す位置からY1に向けてスライドさせる場合を示している。ヘッドスライダ10および切断ヘッド5をY1にスライドさせることにより、吊りピースP(図2B参照)等の切断対象をY方向に切断できる。
このように、切断ヘッド5をヘッドスライダ10に対してY方向にスライドさせることができる。すなわち、切断ヘッド5を、X方向およびY方向の双方にスライドさせることができる。これにより、切断作業時において、互いに直交(交差)する2つの方向に円形切断刃6をスライドさせることができる。
また、前述のように、切断装置1において、ヘッドスライダ10の大部分(後述する、回動板14、スライド支持部材15およびホルダ16)ならびに切断ヘッド5を、ヘッドスライダ10のZ1の部分(後述するスライダ本体12)に対して回動させることもできる。図18では、ヘッドスライダ10の一部および切断ヘッド5を、図16に実線で示す位置において、回動軸13回りに回動させる場合を示している。図18では、平面視で時計回りに回動させた状態を実線で、平面視で半時計回りに回動させた状態を破線で示している。切断ヘッド5をヘッドスライダ10に対して回動軸13回りに回動させることにより、切断作業時において、吊りピースP(図2B参照)等の切断対象に対する円形切断刃6の姿勢を変更できる。
ヘッドスライダ10に対する切断ヘッド5の装着と逆の動作を行うことにより、ヘッドスライダ10から切断ヘッド5を離脱させることができる。
切断ヘッド5に含まれる電動モータ73等が故障することがある。この場合において、切断ヘッド5がヘッドスライダ10に対して着脱可能に設けられていない場合には、電動モータ73等が故障した場合には、切断装置1を部分的に解体する必要がある。
しかしながら、切断ヘッド5がヘッドスライダ10に対して着脱可能に設けられているので、モータ73等が故障した場合は、切断ヘッド5を新規のものに交換すれば、作業現場において、切断装置1を用いた切断作業を再開することができる。
<第2の実施形態>
図19Aは、この発明の第2の実施形態に係る切断装置201の斜視図である。図19Bは、切断装置201の正面図である。図20は、各固定部材202,203の分解斜視図である。図21は、各固定部材202,203の第2のクランプ部204の姿勢を説明するための側面図である。
第2の実施形態において、前述の第1の実施形態と共通する部分には、図1〜図18の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。
第2の実施形態に係る切断装置201が、第1の実施形態に係る切断装置1と相違する点は、電磁石方式の固定態様を採用する第1および第2の固定部材2,3に代えて、クランプ方式の固定態様を採用する第1および第2の固定部材202,203を採用した点である。その余において、切断装置201が切断装置1と異なる点はない。
第1および第2の固定部材202,203は、取付け対象が板状部材PMの側端部である場合に好適に使用される。第1の固定部材202および第2の固定部材203は、互いに同等の諸元を有している。そのため、以下の説明では、第1の固定部材202のみについて説明し、第2の固定部材203についての説明は省略する。
図20に示すように、第1の固定部材202は、板状部材PMをたとえばZ方向に挟持することが可能な第2のクランプ部204と、第2のクランプ部204のY1に連結された連結部205と、連結部205からZ1に向けて立設するロッド206とを含む。第1の固定部材202を構成する各部材は、たとえば鉄製である。第1の固定部材202は、さらに、連結部205および第2のクランプ部204に対してロッド206を傾倒可能に設けるとともに、連結部205および第2のクランプ部204に対してロッド206を任意の傾倒姿勢で支持するための第1の姿勢変更部207とを備える。この実施形態では、第1の姿勢変更部207は、ロッド206のZ2の端部に設けられた回動軸208と、回動軸208を中心とする円弧状の長穴209と、長穴209に挿通する、たとえばねじ等の係合部材210とを含む。
各固定部材202,203のロッド206の径は、第1の実施形態に係る固定部材2,3のロッド93の径と同一である。各レールスライダ8,9の挿通凹所63(図10参照)に各固定部材202,203のロッド206を挿通させる。そして、ロッド206を挿通させた状態で締結部55を締結操作することにより、各レールスライダ8,9に対して固定部材202,203を位置決めすることができる。第1の実施形態に係る切断装置1から固定部材2,3を離脱させ、固定部材2,3離脱後のレールスライダ8,9に固定部材202,203を取り付ける。第1の実施形態に係る切断装置1の固定部材2,3を、固定部材202,203に交換することにより、第2の実施形態に係る切断装置201を実現できる。
図21に示すように、第2のクランプ部204は、コ字状のフレーム204Aと、フレーム204AのZ2の部分に取り付けられた締め付けねじ204Bとを含む。締め付けねじ204BのZ2の端部には、ハンドル204Cが連結されている。ハンドル204Cの回動により、フレーム204AのZ1の部分のZ2の端面と、締め付けねじ204BのZ1の端部との間のZ方向の距離が変更されるようになっている。
フレーム204Aは、Y1に設けられた第1の面211と、Z1に設けられた第2の面212とを有する。第1の面211および第2の面212は、互いに直交する平坦な面である。また、連結部205のY2には、XZ平面に沿う第3の面213が設けられている。第2のクランプ部204は、ビス等を用いて、第1の面211を連結部205の第3の面213に結合することができ、また、ビス等を用いて、第2の面212を連結部205の第3の面213に結合することもできる。
板状部材PMをZ方向に挟持する場合には、図21(a)に示すように、第1の面211を連結部205の第3の面213に結合する。また、板状部材PMをX方向に挟持する場合には、図21(b)に示すように、第2の面212を連結部205の第3の面213に結合する。
<第2の実施形態の変形例>
図22は、第2の実施形態に係る切断装置201の変形例を説明するための正面図である。
図22では、さらに、レール7に対してロッド206を傾倒可能に設けるとともに、レール7に対してロッド206を任意の傾倒姿勢で支持するための第2の姿勢変更部221が設けられている。この場合には、レール7、第2のクランプ部204および連結部205のそれぞれに対して、ロッド206を傾倒させることが可能である。この場合、図22に示すように、ロッド206の傾倒姿勢のみを変更させることができる。
<第3の実施形態>
図23Aは、この発明の第3の実施形態に係る切断装置301の斜視図である。図23Bは、切断装置301の正面図である。図24は、各固定部材302,303の正面図である。
第3の実施形態において、前述の第1の実施形態と共通する部分には、図1〜図18の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。
第3の実施形態に係る切断装置301が、第1の実施形態に係る切断装置1と相違する点は、電磁石方式の固定態様を採用する第1および第2の固定部材2,3に代えて、張持方式の固定態様を採用する第1および第2の固定部材302,303を採用した点である。その余において、切断装置301が切断装置1と異なる点はない。
第1および第2の固定部材302,303は、取付け対象が、互いに対向する一対の支持面F2,F3である場合に好適に使用される。第1の固定部材302および第2の固定部材303は、互いに同等の諸元を有している。そのため、以下の説明では、第1の固定部材302のみについて説明し、第2の固定部材303についての説明は省略する。
図24に示すように、第1の固定部材302は、Z方向に沿って連結された、たとえば鉄製の第1の張持部304と、たとえば鉄製の筒状の第2の張持部305とを備える。第1の張持部304の先端部、および第2の張持部305の先端部には、それぞれ、第1および第2の弾性部材307,308が配置されている。第1および第2の弾性部材307,308はたとえばゴムである。
第1の張持部304が、第2の張持部305に対して、Z方向に出没可能に設けられている。第1の固定部材302は、第1の張持部304と第1の張持部304とを任意の没入量の状態で互いに位置決めできるロックナット306をさらに含む。作業者は、第2の張持部305に対する第1の張持部304の没入量を任意に設定できる。作業者は、第1の張持部304の先端部および第2の張持部305の先端部を、それぞれ、支持面F2および支持面F3にあてた後、ロックナット306を締める。これにより、第1の張持部304の先端部および第2の張持部305の先端部が、それぞれ、支持面F2および支持面F3に接触して当該支持面F2,F3を弾性押圧する。そのため、固定部材302,303が、支持面F2および支持面F3の間で張持される。これにより、固定部材302,303が、支持面F2および支持面F3のそれぞれに対して固定される。
第1の張持部304の径は、第1の実施形態に係る固定部材2,3のロッド93の径と同一である。各レールスライダ8,9の挿通凹所63に各固定部材302,303の第1の張持部304を挿通させる。そして、第1の張持部304を挿通させた状態で締結部55を締結操作することにより、各レールスライダ8,9に対して固定部材302,303を位置決めすることができる。第1の実施形態に係る切断装置1から固定部材2,3を離脱させ、固定部材2,3離脱後のレールスライダ8,9に固定部材302,303を取り付けることができる。すなわち、第1の実施形態に係る切断装置1の固定部材2,3を、固定部材302,303に交換することにより、第3の実施形態に係る切断装置301を実現できる。
<第4の実施形態>
図25Aは、この発明の第4の実施形態に係る切断装置401の斜視図である。図25Bは、切断装置401の側面図である。
第4の実施形態において、前述の第1の実施形態と共通する部分には、図1〜図18の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。
第4の実施形態に係る切断装置401が、第1の実施形態に係る切断装置1と相違する点は、第1および第2の固定部材2,3に代えて、そのそれぞれと同等の部材を、X1からX2を見た状態でX方向に対して時計回りに90°回転させて構成した第1および第2の固定部材402,403が備えられている。
また、第4の実施形態に係る切断装置401では、第1および第2のレールスライダ8,9に代えて、第1および第2のレールスライダ408,409が備えられている。第1および第2のレールスライダ408,409は、レールブラケット51、円筒部材54、締結部55Aと同等の部材を、X1からX2を見た状態でX方向に対して時計回りに90°回転させて構成したレールブラケット451、円筒部材454および締結部455Aをそれぞれ含む。第1および第2の固定部材402,403のロッド93が、円筒部材454の挿通凹所63および締結部455Aの円筒穴65を挿通している。この状態で第1のクランプ部456が締結されており、第1および第2のレールスライダ408,409と第1および第2の固定部材402,403と結合がそれぞれ達成されている。
第1および第2の固定部材402,403は、取付け対象が、XZ平面に沿う鉄製の支持面(たとえば平坦な支持面)F4である場合に好適に使用される。
この場合、円形切断刃6の回転による回転軸線Cは、支持面F4に沿っている。そのため、第4の実施形態では、支持面F4に対する円形切断刃6による切断方向が、第1の実施形態の場合と異なっている。これにより、第4の実施形態によれば、切断対象を、従来と異なる切断方向に切断することができる。
<第5の実施形態>
図26Aおよび図26Bは、この発明の第5の実施形態に係る切断装置501の斜視図である。第5の実施形態において、前述の第1の実施形態と共通する部分には、図1〜図18の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。
第5の実施形態に係る切断装置501において、第1の実施形態に係る切断装置1のレール7に代えてレール507が用いられる。そして、レール507に、ヘッドスライダ10(図1等参照)ならびに第1および第2のレールスライダ(連結部材)8,9が取り付けられている。
第5の実施形態に係る切断装置501では、レール507に挿通される第1および第2のレールスライダ8,9の、レール507に対する、レール507の周方向R(以下、単に「周方向R」という)の姿勢を変えることにより、取付け対象面F11に対する切断ヘッド5の姿勢を変えることができる。第5の実施形態に係る切断装置501は、姿勢変更前と同じレールスライダ8,9を用いる点で、姿勢変更前(図2A等に示す第1の実施形態)とは別の第1および第2のレールスライダ408,409を用いる第4の実施形態に係る切断装置401と相違している。
レール507は、断面正方形状の外周を有する角棒である。図26Aに示すように、レール507の四面のうち対向する一組(すなわち二面)の面同士の間隔W1が、四面のうち対向する他の組の面同士の間隔W2と同じである。レール507は、図26Aおよび図26Bの例では中実であるが、中空であってもよい。レール507の構成は、その断面形状を除き、レール7と共通している。レール507は、挿通凹所502に嵌合している。レール507が、レールスライダ8,9の挿通凹所502に挿通した状態でレール507の回動(周方向Rへの移動)が阻止(規制)されている。
各レールスライダ8,9は、前述のように、レールブラケット51と、円筒部材54と、を含む。そして、レールブラケット51は、互いに前後方向に結合されたコ字状部材57および板状部材58を含む。各レールスライダ8,9においては、コ字状部材57および板状部材58によって、レール507が挿通するための挿通凹所502が区画されている。
図26Aおよび図26Bの例では、挿通凹所502は挿通穴であるが、挿通溝であってもよい。図26Aおよび図26Bの例では、挿通凹所502は、レール507の外周に略整合する断面正方形状の内周を有している。挿通凹所502の内周とレール507の外周との間には、レール507を挿通凹所502に挿通させた状態で、レールスライダ8,9をレール507がスライド可能なように若干の隙間が形成されている。第3の規制部材53の締め付け操作により、レール507に対するレールブラケット51の締結/解放が切り換えられる。
図26Aおよび図26Bの例では、挿通凹所502の内周には、レール507の延びる方向(X方向)の全域に亘って断面正方形状の内周面が形成されている。しかしながら、挿通凹所502の内周が、X方向から見てレール507の外周に整合する正方形状をなしていれば足りる。すなわち、X方向の全部ではなく一部にのみ、断面正方形状の内周面が形成されていてもよい。また、X方向の少なくとも一部において挿通凹所502の内周が断面正方形状をなしている必要はなく、挿通凹所502の内周がX方向から見てレール507の外周に整合する正方形状をなしていれば、X方向に重複しない複数の壁面を組み合わせることにより挿通凹所502の内周が構成されていてもよい。また、正方形状とは、厳密な正方形でなく略正方形状であれば足り、すなわち、四辺の長さが等しい四角形であれば足りる。すなわち、レール507の周面に、X方向に沿って延びる凹所(穴や溝)や突起(突条)が形成され、挿通凹所502に、これらの溝や突条に対応する突起(突条)や凹所(穴や溝)が形成されていてもよい。
挿通凹所502の内周がX方向から見てレール507の外周に整合する正方形状をなしているので、レール507に挿通されるレールスライダ8,9の、レール507に対する周方向Rの姿勢である挿通周方向姿勢として、互いに90°位相がずれた4つの挿通周方向姿勢を採用できる。すなわち、レール507に挿通されるレールスライダ8,9の挿通周方向姿勢が、所定の第1の挿通周方向姿勢(図26Aに示す挿通周方向姿勢)と、第1の挿通周方向姿勢に対し周方向Rの一方に90°位相がずれた(X1からX2を見た状態でX方向に対して時計回りに90°回転した)第2の挿通周方向姿勢(図26Bに示す挿通周方向姿勢)と、第1の挿通周方向姿勢に対し周方向Rの一方に180°位相がずれた第3の挿通周方向姿勢と、第1の挿通周方向姿勢に対し周方向Rの一方とは逆方向に90°位相がずれた(X1からX2を見た状態でX方向に対して反時計回りに90°回転した)第4の挿通周方向姿勢と、の間で切り換え可能である。レール507に挿通されるヘッドスライダ10の姿勢を変えることなく、レール507に挿通されるレールスライダ8,9の挿通周方向姿勢をそれまでと変えることにより、切断ヘッド5に対する固定部材2,3の姿勢(取付け対象面F11に取り付けられる固定部材2,3の底面(磁力吸着面91)の向き)を変化させることができる。すなわち、固定部材2,3が取り付けられる取付け対象面F11に対する切断ヘッド5の姿勢を変えることができる。取付け対象面F11は、載置面F1(図2B参照)と同等であり、鉄製である。
図26Aには、レールスライダ8,9が、第1の挿通周方向姿勢でレール507に取り付けられている状態を示す。この状態で、切断ヘッド5が、切断ヘッド5の回転軸線Cが取付け対象面F11に直交する方向に延びる第1の姿勢をなす。この状態では、第1の実施形態に係る切断装置501と同様、円形切断刃6を取付け対象面F11に沿って進ませることにより切断する、いわゆる横切りを行うことができる。そのため、図26Aの状態にある切断装置501によって、鉄構造物に設けられた吊りピースP(図2B参照)を切断できる。
図26Bには、レールスライダ8,9が、第2の挿通周方向姿勢でレール507に取り付けられている状態を示す。この状態で、切断ヘッド5が、切断ヘッド5の回転軸線Cが取付け対象面F11に沿って延びる第2の姿勢をなす。この状態では、円形切断刃6を上下方向(とくに下方向)に進ませることにより切断する、いわゆる縦切りを行うことができる。そのため、図26Bの状態にある切断装置501によって、鉄構造物自体を切断できる。図26Bでは、切断装置501から間隔規制部材95を取り外した状態を示しているが、図26Bに示す状態において切断装置501に間隔規制部材95を設けるようにしてもよい。むろん、図26Aに示す状態および図26Bに示す状態の双方において、取り付け状況や切断対象を考慮して、個々の間隔規制部材(間隔規制部材95および円筒状のスペーサ96,97)の使用の有無が適宜決定されるのは言うまでもない。
<第1〜第5の実施形態の作用効果>
以上により第1〜第5の実施形態によれば、X方向に沿って切断ヘッド5をスライドさせることにより、吊りピースP(図2B参照)等に対する切断作業を進行させる。そのため、切断量が多い場合であっても、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403の固定位置を変更することなく切断作業を行うことができる。これにより、切断装置1,201,301,401,501による切断作業の作業性を高めることができる。
また、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403がレール7,507に対し着脱可能に設けられているので、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403を、取付け対象に適した固定部材2,3,202,203,302,303,402,403に交換して使用することが可能である。これにより、取付け対象の状況の如何によらずに切断装置1,201,301,401,501を良好に取り付けることが可能である。
ゆえに、取付け対象の状況の如何によらずに良好に取付け可能であり、かつ作業性の高い切断装置1,201,301,401,501を提供できる。
また、切断ヘッド5が、ヘッドスライダ10に対して着脱可能に取り付けられている。そのため、切断ヘッド5に含まれる部品(電動モータ73等)が故障した場合等に、切断装置1,201,301,401,501を解体することなく、切断ヘッド5のみを取り換えることができる。そのため、メンテナンス性を向上させることができる。
また、レールモジュール4と、一対の固定部材2,3,202,203,302,303,402,403と、切断ヘッド5とが互いに分離可能であるので、レールモジュール4と、一対の固定部材2,3,202,203,302,303,402,403と、切断ヘッド5とを、個々に分離した状態で運搬することが可能である。鉄材を主に使用しているために、切断装置1,201,301,401,501の全体の重量は非常に大きいが、個々の部材に分離した状態で運搬することにより、携行性を高めることができる。とくに、これらの実施形態では、1本のレール部材によってレール7,507が構成されている。そのため、部品点数をさらに削減できるため、携行性をより一層高めることができる。
また、一対の固定部材2,3,202,203,302,303,402,403を対応するレールスライダ8,9(408,409)を介してレール7,507に取り付ける。一対の固定部材2,3の間隔を調整することにより、一対の固定部材2,3の間隔を調整することができる。これにより、取付け対象の状況に応じて、一対の固定部材2,3,202,203,302,303,402,403の間隔を調整できる。
また、各レールスライダ8,9の挿通凹所63に、各固定部材2,3,202,203,302,303,402,403のロッド93を挿通させた状態で締結部55Aを締結操作することにより、各レールスライダ8,9に対して固定部材2,3を位置決めすることができる。また、この状態で、締結部55Aを解放操作することにより、レールスライダ8,9に対する固定部材2,3,202,203,302,303,402,403の位置決めを解除することができる。これにより、工具等を用いることなく、レール7,507に対する、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403の取付けおよび取外しを簡便に行うことができる。
また、第5の実施形態では、レール507に挿通されるレールスライダ8,9の、レールの周方向の姿勢を、第1の挿通周方向姿勢(図26Aに示す周方向姿勢)と、この第1の周方向姿勢から90°位相がずれた第2の周方向姿勢(図26Bに示す周方向姿勢)と、の間で変更可能である。レール507に挿通されるレールスライダ8,9の、レール507の周方向の姿勢を変えることにより、切断ヘッド5に対する固定部材2,3の姿勢(固定部材2,3の底面(磁力吸着面91)の向き)、すなわち、取付け対象面F11に対する切断ヘッド5の姿勢を変えることができる。
また、第5の実施形態の切断装置501によって、互いに直交する2つの取付け対象面(たとえば、載置面F1(図2B参照)および支持面F4(図25B参照))に固定部材2,3を取り付けてもよい。この場合、レールスライダ8,9の姿勢が第1の挿通周方向姿勢(図26A参照)および第2の挿通周方向姿勢(図26B参照)のいずれにおいても、円形切断刃を、対応する取付け対象面F1,F4に沿って進ませることにより切断する、いわゆる横切りを行うことができる。
以上、この発明の5つの形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、本願の第5の実施形態の発明を、第2の実施形態の発明や第3の実施形態の発明に適用してもよい。すなわち、第2の実施形態に係る切断装置201や第3の実施形態に係る切断装置301において、レール7に代えてレール507が用いられてもよい。
たとえば、レール7,507に対する、円形切断刃6のZ方向の距離が変更可能に設けられていても、この場合、ヘッドスライダ10において、本体板17が、本体ブラケット19に対しZ方向に移動可能に取り付けられていてもよい。
また、第1および第2の固定部材の組み合わせとして互いに異なるものが使用されていてもよい。たとえば、第1の固定部材2との対として、第2の固定部材203,303を用いてよい。第1の固定部材202との対として、第2の固定部材3,303を用いてよい。第1の固定部材302との対として、第2の固定部材3,203を用いてよい。
また、第2および第3の実施形態と、第4の実施形態とを組み合わせてもよい。
また、レール7,507の両端がキャップにより封止されていてもよい。
また、切断装置1,201,301,401,501は、第1および第2の固定部材を適宜変更することにより、その切断方向や取付け対象を自在に変更できる。そのため、切断装置1,201,301,401,501による切断対象は、吊りピースP(図2B参照)に限られず、その他の鉄構部材、ひいては鉄構造物自身を切断することもできる。
また、切断装置1,201,301,401,501において、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403が、レール7,507に対し着脱可能に設けられていれば、切断ヘッド5がヘッドスライダ10に対し着脱不能に取り付けられていてもよいし、切断ヘッド5がヘッドスライダ10に対し回動不能に取り付けられていてもよい。
また、切断装置1,201,301,401,501において、固定部材2,3,202,203,302,303,402,403が、レール7,507に対し着脱不能に取り付けられていてもよい。
また、吊りピースP(図2B参照)等を備えた鉄構造物の取付け対象面(取付け対象面F1〜F4,F11)に、切断装置1,201,301,401,501を固定する場合を例に挙げて説明したが、このような鉄構造物に、取付け対象面を有する治具を固定し、この治具の取付け対象面に切断装置1,201,301,401,501を固定するようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 :第1の固定部材
3 :第2の固定部材
5 :切断ヘッド
6 :円形切断刃
8 :第1のレールスライダ(連結部材)
9 :第2のレールスライダ(連結部材)
501 :切断装置
502 :挿通凹所
507 :レール
C :回転軸線
F11 :取付け対象面
R :周方向

Claims (2)

  1. 鉄構部材を切断するための切断装置であって、
    所定の取付け対象面に着脱可能に取り付けられる一対の固定部材と、
    断面正方形状の外周を有し、一対の前記固定部材の間に架け渡されたレールと、
    挿通凹所を有し、前記固定部材に連結された連結部材であって、前記挿通凹所を前記レールが当該レールの周方向への移動が規制された状態で挿通して前記レールに取り付けられる連結部材と、
    所定の回転軸線回りに回転可能な円形切断刃を有し、前記レールに沿ってスライド可能に前記レールに支持された切断ヘッドとを含み、
    前記レールに挿通される前記連結部材の前記周方向に対する姿勢である挿通周方向姿勢が、所定の第1の挿通周方向姿勢と、前記第1の挿通周方向姿勢と異なる第2の挿通周方向姿勢と、の間で変更可能であり、
    前記連結部材が前記第1の挿通周方向姿勢で前記レールに取り付けられているとき、前記切断ヘッドの姿勢が、前記切断ヘッドの前記回転軸線が前記取付け対象面に直交する方向に延びる第1の姿勢をなし、
    前記連結部材が前記第2の挿通周方向姿勢で前記レールに取り付けられているとき、前記切断ヘッドの姿勢が、前記回転軸線が前記取付け対象面に沿う方向に延びる第2の姿勢をなす、切断装置。
  2. 前記挿通凹所が挿通穴を含み、
    前記挿通穴の内周が、前記レールの延びる方向から見て、前記レールの前記外周に整合する正方形状をなしている、請求項1に記載の切断装置。
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