JP6744121B2 - 不織布 - Google Patents

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Description

本発明は不織布に関する。
吸収性物品の表面シートなどに用いられる不織布には、肌のべたつきやムレ感を低減するために、表面を凹凸にしたものがある。
例えば、特許文献1に記載の表面シートでは、2層をエンボス接合部で積層した不織布であって、複数の接合部に囲まれた領域に凸部を配した不織布が用いられている。この表面シートをなす不織布は、熱収縮性繊維の熱収縮を利用して凹凸面を形成したものである。具体的には、非熱収縮繊維層を肌面側の上層とし、熱収縮性繊維層を非肌面側の下層として積層し、エンボスによる圧着処理で部分的に接合する。次いで、熱処理をすることで、下層を縮めて上層を膨らませ、独特の凹凸構造を形成している。下層の収縮は、エンボスによる接合部の2点間にある熱収縮性繊維の熱収縮によりなされる。この熱収縮に伴い、下層に接合された上層は、前記エンボスによる接合部の2点間で隆起してドーム構造の凸部を形成する。
また、特許文献2の表面シートでは、肌のべたつきやムレ感のさらなる低減のため、前記凸部を高凸部と低凸部の2種類にして互いに隣接して配列している。
特開2009−512号公報 特開2015−186543号公報
特許文献1及び2の表面シートに用いられる不織布は、前述のとおり、エンボスによる接合部の間での繊維収縮を利用して凸部を形成するものである。
しかし、この収縮の程度を考慮して前記接合部の間隔を設定、制御するのは難しい。特に、特許文献2のように、高凸部と低凸部とを複数隣接させて形成する場合、高さに合わせて接合部間の距離を設定するはさらに難しくなる。接合部間の距離を短くし過ぎると熱収縮阻害を起こしかねない。この場合、特に、低凸部のドーム形状が歪んでしまい、好適に形成され難くなる。そのため、不織布平面において、高凸部及び低凸部それぞれの所望の突出高さとし、高凸部同士、低凸部同士の突出高さの均質化が難しい。その結果、前述した肌のべたつきやムレ感のさらなる低減が阻害されかねない。
本発明は、上記の問題を踏まえ、異なる高さが良好に形成された凸部を複数備える不織布の提供に関する。また、本発明は、異なる高さが良好に形成された凸部を複数備えた不織布の製造方法に関する。
本発明は、非熱収縮繊維層と熱収縮繊維層とが積層した積層体の、前記非熱収縮繊維層側の表面に凹凸面を有する不織布であって、前記非熱収縮繊維層と前記熱収縮繊維層との接合部が複数、互いに離間して、前記不織布の平面方向に規則的に配置されており、前記凹凸面は、前記接合部が前記非熱収縮繊維層から前記熱収縮繊維層に窪んでなる凹部と、前記接合部に囲まれた立体ドーム構造を有する、高凸部及び該高凸部よりも高さの低い低凸部とからなり、前記不織布を平面視して、前記高凸部は、該高凸部を囲む前記接合部と該接合部の端部間を繋いだ直線部とで区画される大多角形領域に配されており、前記低凸部は、該低凸部を囲む前記接合部と該接合部の端部間を繋いだ直線部とで区画される、前記大多角形領域よりも面積の小さい小多角形領域に配されており、前記大多角形領域及び前記小多角形領域の外周をなす前記接合部の端部間を繋いだ直線部は、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜した配置にされている、不織布を提供する。
また、本発明は、非熱収縮繊維層となる第1繊維層と熱収縮繊維層となる熱収縮前の熱収縮性繊維を含む第2繊維層とを積層して機械流れ方向に沿って搬出し、大多角形領域及び小多角形領域の外周をなす接合部間を直線で繋いだ直線部が前記機械流れ方向及び該機械流れ方向と直交する方向に対して傾斜した配置となるよう、エンボス加工により、前記第1繊維層の側から前記第2繊維層に向けて圧搾して前記接合部を複数、互いに離間して、規則的な配置パターンで形成して、前記第1繊維層及び前記第2繊維層を貼り合わせ、前記貼り合わせと同時又は貼り合わせた後に、熱処理を行って、前記第2繊維層に含まれる熱収縮性繊維の熱収縮を発現させて熱収縮繊維とし、同時に、前記非熱収縮繊維層となる第1繊維層が隆起して、前記高凸部及び前記低凸部を形成する、不織布の製造方法を提供する。
本発明の不織布は、異なる高さが良好に形成することを実現できる。また、本発明の不織布の製造方法によれば、不織布が備える凸部の異なる高さを精度よく形成することができる。
本発明に係る不織布の好ましい実施形態(第1実施形態)を模式的に示す一部断面斜視図である。 図1に示す不織布を凹凸面側から示した平面図である。 (A)は図2のI-I線断面を示す断面図であり、(B)は図2のII-II線断面を示す断面図であり、(C)は図2のIII-III線断面を示す断面図であり、(D)は図2のIV-IV線断面を示す断面図であり、(E)図2のV-V線断面を示す断面図である。 図1に示す不織布における大多角形領域を模式的に示す平面図である。 図1に示す不織布における小多角形領域を模式的に示す平面図である。 (A)は図4に示す大多角形領域における接合部の端部を繋いだ直線部の、非熱収縮繊維層の繊維配向方向との好ましい配置関係を模式的に示す説明図であり、(B)は図5に示す小多角形における接合部の端部を繋いだ直線部の、非熱収縮繊維層の繊維配向方向との好ましい配置関係を模式的に示す説明図であり、(C)は、図4に示す大多角形領域における接合部の端部を繋いだ前記(A)とは異なる直線部の、非熱収縮繊維層の線配向方向と直交する方向との好ましい配置関係を模式的に示す説明図である。 本発明に係る不織布の別の好ましい実施形態(第2実施形態)を模式的に示す図2相当の平面図である。 本発明に係る不織布のさらに別の好ましい実施形態(第3実施形態)を模式的に示す図2相当の平面図である。
以下、本発明の不織布について、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
図1〜6は、第1実施形態の不織布10を示している。不織布10は、非熱収縮繊維層1と熱収縮繊維層2とを有する積層体からなる不織布である。非熱収縮繊維層1と熱収縮繊維層2とは、互いに接合部3により接合されている。不織布10は、第1面10Aとその反対面である第2面側10Bとを有する。第1面10Aは、前記積層体の、非熱収縮繊維層1の側の表面である。第2面10Bは、前記積層体の、熱収縮繊維層2の側の表面である。
熱収縮繊維層2とは、熱収縮繊維を含む繊維層である。熱収縮繊維とは、熱収縮する前の熱収縮性繊維が熱処理によって熱収縮した繊維をいう。この場合の熱収縮繊維は、前記熱収縮性繊維の熱収縮性が完全に発現した状態に限らず、熱収縮性が発現しつつある程度の熱収縮性が残った状態であってもよい。
非熱収縮繊維層1とは、非熱収縮繊維を含み、上記の熱収縮繊維を含まないか又は熱収縮繊維層2よりも熱収縮繊維の含有割合が小さい繊維層である。非熱収縮繊維とは、実質的に熱収縮性を有さないものか、熱収縮繊維層2を形成する際に用いた熱収縮性繊維よりも熱収縮温度が高い繊維である。
なお、非熱収縮繊維層1及び熱収縮繊維層2は、上記したそれぞれの構成繊維以外にも他の種類の繊維を含んでもよい。非熱収縮繊維層1における非熱収縮繊維の割合、熱収縮繊維層2における熱収縮繊維の割合は、後述する不織布10の製造方法における非熱収縮繊維層1となる繊維層の隆起、熱収縮繊維層2となる繊維層の水平方向の熱収縮を発現できる程度に含まれる。
非熱収縮繊維層1と熱収縮繊維層2との接合部3は複数配置されており、互いに離間して、不織布10の平面方向に規則的に配置されている。接合部3は、より具体的には、非熱収縮繊維層1から熱収縮繊維層2に向けて施されたエンボス処理により形成された圧着接合部である。そのため、接合部3は非熱収縮繊維層1から熱収縮繊維層2に窪んでなる空間部分の底部にある。また、接合部3は、エンボス圧着により、繊維同士が融着して両層が一体化した部分であり、繊維密度が不織布10の他の部分よりも高くされている。
この接合部3が非熱収縮繊維層1から熱収縮繊維層2に窪んでなる空間部分が、不織布10の第1面10A側の凹部4をなしている。
不織布10は、第1面10A側(非熱収縮繊維層側)に凹凸面5を有する。凹凸面5は、上記の凹部4と、接合部3に囲まれた立体ドーム構造を有する、高凸部6及び該高凸部6よりも高さの低い低凸部7とからなる(図1及び2参照)。高凸部6は、低凸部7よりも、不織布10の厚み方向における突出高さが高い(図3(A)参照)。
高凸部6は、不織布10を平面視して、高凸部6を囲む接合部3と接合部3の端部間を繋いだ直線部82とで区画される大多角形領域8に配されている(図1、2及び4参照)。接合部3の図心が大多角形領域8の多角形の頂部81をなしている。接合部3の頂部81(すなわち図心)は、接合部3の平面形状によって異なる。
本実施形態においては、接合部3の平面形状は3本の線状部3Aとその交差部3Bとからなるやや横長の「Y」字状で、線対称な図形である。接合部3の図心は交差部3Bにあり、交差部3Bが大多角形領域8の頂部81をなしている。また、大多角形領域8の直線部82は、直線部82Aと直線部82Bの2種類からなる(以下、まとめて単に直線部82ともいう。)。
低凸部7は、不織布10を平面視して、低凸部7を囲む接合部3と接合部3の端部間を繋いだ直線部92とで区画される、大多角形領域8よりも面積の小さい小多角形領域9に配されている(図1、2及び5参照)。接合部3の図心が小多角形領域9の頂部91をなしている。前述のとおり、接合部3の頂部81(すなわち図心)は、接合部3の平面形状によって異なる。
本実施形態においては接合部3の図心は、前述のとおり交差部3Bにあり、交差部3Bが小多角形領域9の頂部91をなしている。また、小多角形領域9の直線部92は1種類からなる。
接合部3を構成する線状部3Aには、他の接合部3には接続されない端部3Cを有する(図4及び5参照)。すなわち、線状部3Aの端部3Cは、接合部3の端部である。互いに離間して向かい合う接合部3、3の間では、端部3C、3C同士が対向配置されている。この端部3Cは、線状部3Aの先端の1点を意味するのではなく、接合部3の端部における外周であり一定幅を有する。対向する接合部3,3の線状部3Aの端部3C同士を繋いで、前述した直線部82(82A及び82B)及び92が形成される。
本実施形態においては、4つの接合部3と、4つの直線部82(2つの直線部82Aと2つの直線部82B)で大多角形領域8の外周85が画定される。また、2つの接合部3と、2つの直線部92とで小多角形領域9の外周95が画定される。
このように、大多角形領域8及び小多角形領域9はそれぞれ、接合部3の内側で構成される領域に更に、外周をなす接合部3及び直線部82、92を含んだ領域である。
直線部82及び直線部92は、平面視において、接合部3の端部3C、3C間における最も離間距離の短い部分である。直線部82及び直線部92は、対向する端部3C、3Cそれぞれの幅と互いの配置関係に応じて一定の幅を有する。直線部82、92は、厚み方向において、図3(B)〜(E)に示すように、非熱収縮繊維層1及び熱収縮繊維層2を含む部分であり、接合部3よりも繊維密度が低い。また、直線部82、92は、エンボス処理による繊維の圧着溶融はなく、接合部3よりも嵩高く剛性が低い。そのため、不織布10の厚み方向の断面において、直線部82、92は、図3(C)及び(E)に示すように、接合部3よりも厚みがある。一方で、直線部82、92は、高凸部6及び凸部7の裾野を構成し、図3(B)及び(D)に示すように、高凸部6及び凸部7よりも厚みは薄い。
本実施形態において、前述のとおり、大多角形領域8は、図4に示すように、4つのY字状の接合部3と4つの直線部82とで画定される領域である。小多角形領域9は、図5に示すように、2つのY字状の接合部3と2つの直線部92とで画定される、大多角形領域9よりも面積が小さい領域である。このように小多角形領域9は、大多角形領域9よりも少ない数の接合部3及び直線部92で囲まれた領域である。
本実施形態においては、高凸部6を有する大多角形領域8と低凸部7を有する小多角形領域9とが隣接して配されている。そのため、隣接した大多角形領域8と小多角形領域9とで接合部3を1つ共有している。より具体的には次のような構成である。
すなわち、図2に示すように、高凸部6を有する大多角形領域8が一方向に複数、隣接して配されて大多角形領域の列88(高凸部列68)を形成している。また、低凸部7を有する小多角形領域9が、大多角形領域の列88(高凸部列68)と同じ方向に複数、隣接して配されて小多角形領域の列98(低凸部列78)を形成している。大多角形領域の列88と小多角形領域の列98とは列の延出方向と直交する方向に交互に隣接して配置されている。1つの小多角形領域9が有する2つの接合部3、3それぞれを、隣接する2つの列にある大多角形領域8が1つずつ共有している。
大多角形領域8の外周85を構成する4つの直線部82はいずれも、図4に示すように、不織布10を平面視して、非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向(X方向)に対して傾斜した配置にされている。同様に、小多角形領域9の外周95をなす2つの直線部92はいずれも、図5に示すように、不織布10を平面視して、非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向(X方向)に対して傾斜した配置にされている。
上記の「非熱収縮繊維層の繊維配向方向」は、本発明の不織布においては、不織布製造時のMD方向(Machine Direction)に一致する。MD方向は、不織布製造時の帯状原反(繊維ウエブ)や不織布の機械流れ方向(搬送方向)に対応する方向である。「非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向」は、前記機械流れ方向と直交するCD方向(Cross Direction)に対応する方向である。図1等では、MD方向をY方向として示し、CD方向をX方向として示している。
また、「非熱収縮繊維層の繊維配向方向」及び「非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向」は、本発明の不織布製造時の不織布原料全体の熱収縮方向、すなわち、高凸部6及び低凸部7のドーム構造の形成に寄与した熱収縮方向に一致する。これは、本発明の不織布の製造時において、積層した2層の熱処理時の収縮方向が、MD方向及びCD方向に制御されることによる。また、本発明の不織布の製造時、非熱収縮繊維層となる原料繊維は全体としてMD方向(機械流れ方向)に配向して処理される。
このことから、完成品である本発明の不織布において、「非熱収縮繊維層の繊維配向方向」は製造時のMD方向を示し、熱収縮方向の1つを示すものとみなすことができる。同様に、「非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向」は製造時のCD方向を示し、熱収縮方向の1つを示すものとみなすことができる。
不織布10においては、上記の方向の定義から、全ての直線部82及び直線部92を、不織布製造時における不織布の熱収縮方向であるMD方向及び該MD方向と直交する方向と一致しない配置としていることを意味する。これにより、不織布10において、最も接合部3、3間の距離が短い直線部82及び92での繊維の熱収縮が回避されたものとなる。その結果、不織布10は、直線部82及び92よりも接合部間の距離が長い部分で繊維が収縮した不織布であり、高凸部6及び低凸部7はドーム構造に歪が少ない所望の高さを十分に備えたものとなる。また、不織布全体における高凸部6同士、低凸部7同士の高さの均質性が向上する。これに伴い、不織布10は、高凸部6の突出高さと低凸部7の突出高さとの差がより明確になり、2つの異なる高さが良好に形成された不織布となる。したがって、高凸部6と低凸部7とを所望の高さとして好適に制御した不織布とすることが可能となる。
不織布10において、高凸部6の突出高さと低凸部7の突出高さとの差は、肌触りを向上させ、肌と不織布の接触による擦れを最小限にする観点から、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上が更に好ましい。また、高凸部6の突出高さと低凸部7の突出高さとの差は、高凸部6から低凸部7への液の移行(引き込み等)の観点から、3.5mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましく、2.0mm以下が更に好ましい。具体的には、高凸部6の突出高さと低凸部7の突出高さとの差は、0.5mm以上3.5mm以下が好ましく、1.0mm以上3.0mm以下がより好ましく、1.5mm以上2.0mm以下が更に好ましい。
上記の差の範囲において、高凸部6の突出高さの均質性の観点から、不織布10全体に含まれる高凸部6の中で、最も高いものと最も低いものとの突出高さの差は、0.5mm以上1.0mm以下の範囲にあることが好ましい。
また、上記の差の範囲において、低凸部7の突出高さの均質性の観点から、不織布10全体に含まれる低凸部7の中で、最も高いものと最も低いものとの突出高さの差は、0.5mm以上1.0mm以下の範囲にあることが好ましい。
前述した非熱収縮繊維層1の繊維配向方向は、例えば、日本電子株式会社製の走査電子顕微鏡JCM−5100(商品名)等を用いて測定することができる。具体的には、不織布10の第1面側に対し、走査電子顕微鏡を用いて垂直の方向から撮像する。このとき、互いに向かい合う二つの前記接合部が視野に入るように撮影し、且つ、走査型電子顕微鏡の資料台を回転させずに平面方向に視野が重ならないように3カ所撮影する。そして撮像した画像(測定する繊維が30から60本計測できる倍率に調整;50〜300倍)を印刷し、前記印刷した画像の上に透明PETフィルムを載せ、前記透明PETフィルム越しに繊維をなぞり、前記透明PETフィルム上に印刷した前記画像の繊維の配置の状態を転写する。前記透明PETフィルムに転写された画像をパソコン内に取り込み、株式会社ネクサス社製のnexusNewQube[商品名](スタンドアロン版)画像処理ソフトウエアを使用し、前記画像を二値化する。次いで、維配向解析プログラムである、Fiber Orientation Analysis 8.13 Single(ソフト名)を用い、前記二値化した画像から、配向強度を得る。配向強度はその値が大きいほど繊維の向きがそろっていることをあらわし、配向強度が1.05以上の場合を配向しているとし、非熱収縮繊維層1の配向方向は、配向強度が1.05以上で、且つ、最も大きい方向とする。
上記の直線部82及び92の配置条件を満たすことにより、高凸部6及び低凸部7それぞれの高さに必要な接合部間の距離を十分に確保することができる。そのため、従来の直線部82及び92の長さを確保しなければならないという制約に縛られずに、不織布10における接合部3の配置バターンを適宜自由に決めることができる。その結果、不織布10は、接合部の様々な配置パターンを有していても、高凸部6及び低凸部7それぞれを所望の高さとし、明確な高低差を付与することができる。
特に、小多角形領域9においては、直線部92の長さを縮めても、高凸部6よりも突出高さが低く形成の難しい、低凸部7の突出高さを十分確保することができる。この場合、直線部92の長さを縮めることにより、小多角形領域9の外周95の長さに占める接合部3の長さの割合が高まる。これにより、低凸部7の突出頂部から裾野外縁の接合部3へと、放射状の繊維粗密構造が形成され、液の引き込み性の観点から好ましい。
また、小多角形領域9の外周95の長さに占める接合部3の長さの割合が、大角形領域8の外周85の長さに占める接合部3の長さの割合よりも大きいことが好ましい。これにより、低凸部7は、高凸部6よりも繊維密度の高い部分が多くなり、高凸部6にある液を低凸部7が積極的に引き込んで高凸部6のドライ感を高める機能を備える。
また、上記の割合の大小により、低凸部7は、剛性の高い接合部に、高凸部6よりも多く囲まれることになる。これにより、低凸部7は、高凸部6よりも潰れ難くなる。そのため、柔らかな高凸部6とこれよりもコシのある低凸部7との2段階のクッション性が得られ、肌触りが向上する。
上記の観点から、小多角形領域部9の外周95の長さに占める接合部3の長さの割合は、80%以上が好ましく、また、99%以下が好ましい。
同様の観点から、大多角形領域8の外周85の長さに占める接合部3の長さの割合は、60%以上が好ましく、また、90%以下が好ましい。
不織布10においては、直線部82及び92に接続された、向かい合う接合部3、3の両端部が曲率半径を有する。このとき、直線部82及び92の配置が次の角度条件を満たすことが更に好ましい。すなわち、接合部3、3の両端部の曲率半径の合計をR、直線部82及び92のそれぞれの長さをA、直線部82及び92が非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)となす角度をθ、直線部82及び92が非熱収縮繊維層の繊維配向方向に直交する方向(X方向)となす角度をγとしたとき(θ+γ=90°)、次の条件を満たすことが更に好ましい。
すなわち、角度θ≦角度γの場合に下記(式1)を満たし、角度θ>角度γの場合に下記(式2)を満たす、ことが更に好ましい。なお、上記の曲率半径は、接合部が円形状である場合は、円の半径となる。
(A+R)sinθ>R ・・・ (式1)
(A+R)sinγ>R ・・・ (式2)
具体的には、本実施形態において、図6(A)〜(C)の形態がある。なお、各形態に合わせて、直線部の長さAを適宜A1、A2及びA3として示し、角度θをθ1、θ2及びθ3として示し、角度γをγ1、γ2及びγ3として示す。
図6(A)は、大多角形領域8の直線部82Aのより好ましい態様を示している。直線部82Aに接続された、向かい合う接合部3、3の両端部、すなわち線状部3A、3Aの端部3C、3Cはそれぞれ、曲率半径R1、R2を有する(R1+R2=R)。直線部82Aの長さはA1である。この形態では、直線部82Aが非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)となす角度θ1は、直線部82Aが非熱収縮繊維層の繊維配向と直交する方向(X方向)となす角度γ1よりも小さい形態である(角度θ1≦角度γ1)。この形態において、上記(式1)を満たすことが好ましい。
図6(B)は、小多角形領域9の直線部92のより好ましい態様を示している。直線部92に接続された、向かい合う接合部3、3の端部、すなわち線状部3A、3Aの端部3C、3Cもそれぞれ、曲率半径R3、R4を有する(R3+R4=R)。直線部92の長さはA2である。この形態では、直線部92が非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)となす角度θ2は、直線部82Aが非熱収縮繊維層の繊維配向と直交する方向(X方向)となす角度γ2よりも小さい形態である(角度θ2≦角度γ2)。この形態において、上記(式1)を満たすことが好ましい。
図6(C)は、大多角形領域8の直線部82Bのより好ましい態様を示している。直線部82Bに接続された、向かい合う接合部3、3の両端部、すなわち線状部3A、3Aの端部3C、3Cはそれぞれ、曲率半径R5、R6を有する(R5+R6=R)。直線部82Bの長さはA3である。この形態では、直線部82Bが非熱収縮繊維層の繊維配向方向(Y方向)となす角度θ3は、直線部82Bが非熱収縮繊維層の繊維配向と直交する方向(X方向)となす角度γ3よりも大きい形態である(角度θ3>角度γ3)。この形態において、上記(式2)を満たすことが好ましい。
上記の条件を満たすことにより、直線部82(82A及び82B)、直線部92に接続された接合部同士を、非熱収縮繊維層の繊維配向方向又は非熱収縮繊維層の繊維配向と直交する方向に沿った仮想線上に投影したときに、直線部82及び92それぞれが前記非熱収縮繊維層の繊維配向又は非熱収縮繊維層の繊維配向と直交する方向となす角度がより大きく明確になる。これにより、上記の条件を満たす接合部間においては、不織布の歪を回避でき、高凸部6及び低凸部7の突出高さをより確実に確保したものとなる。
直線部82及び92の前述した種々の配置条件を満たす限り、接合部3の平面形状及び接合部3の配置パターンは、上記の実施形態に限定されるものではく、様々な形態をとり得る。例えば、接合部3の平面形状は、円形や楕円形、正方形、長方形、などの幾何学的な形状であってもよく、星形など様々な物の形を象った形状であってもよい。特に、大多角形領域8や小多角形領域9を縁取るよう、それぞれの外周85及び95に沿った形状であることが好ましい。
また、接合部3の配置パターンについては、大多角形領域8と小多角形領域9とが隣接して配列されるよう、それぞれの領域で接合部を共有するパターンであることが好ましい。さらに、接合部3は、1種類のもので配置される場合に限らず、異なる平面形状の接合部を複数種類組み合わせて配置してもよい。
例えば、以下に説明する第2実施形態及び第3実施形態の不織布が挙げられる。ただし、本発明の不織布はこれらに限定されるものはない。
第2実施形態に係る不織布20は、図7に示すように、接合部31と接合部32との2種類を複数、互いに離間して、規則的に配置させている。
接合部31は、線状部31Aと交差部31Bとを有するY字状である。接合部31のY字は、第1実施形態の接合部3よりも全体的に丸みのある形状である。接合部32は、正方形の各辺を内側に括れさせたようなやや丸みのあるX字状であり、4つの線状部32Aと1つの交差部32Bとを有する。
不織布20においては、大多角形領域8は、4つの接合部31、2つの接合部32を含む六角形の領域である。大多角形領域8の外周85は、4つの接合部31、2つの接合部32、2つの直線部821(接合部31、31の端部同士を繋いだ直線部)、4つの直線部822(接合部31の端部と接合部32の端部とを繋いだ直線部)で構成されている。
一方、小多角形領域9は、2つの接合部31、2つの接合部32を含む四角形の領域である。小多角形領域9の外周95は、2つの接合部31、2つの接合部32、4つの直線部822(接合部31の端部と接合部32の端部とを繋いだ直線部)で構成されている。
不織布20においても、直線部821及び直線部822全てを、第1実施形態と同様に、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜した配置としている。これにより、直線部821及び直線部822での繊維の熱収縮の発現が回避されたものとなる。その結果、直線部821及び直線部822よりも接合部間の距離が長い部分で繊維が収縮して、高凸部6及び低凸部7はドーム構造に歪が少ない、より均質で十分な高さを有するものとなる。
第3実施形態に係る不織布30は、図8に示すように、接合部33と接合部34との2種類を複数、互いに離間して、規則的に配置させている。
接合部33は、線状部33Aと交差部33Bとを有するY字状である。接合部33のY字は、第1実施形態の接合部3よりもスリムにした形状である。接合部34は、楕円形状である。
不織布30においては、大多角形領域8は、4つの接合部33、2つの接合部34を含む六角形の領域である。大多角形領域8の外周85は、4つの接合部33、2つの接合部34、2つの直線部823(接合部33、33の端部同士を繋いだ直線部)、4つの直線部824(接合部33の端部と接合部34の端部とを繋いだ直線部)で構成されている。
一方、小多角形領域9は、2つの接合部33、2つの接合部34を含む四角形の領域である。小多角形領域9の外周95は、2つの接合部33、2つの接合部34、4つの直線部824(接合部33の端部と接合部34の端部とを繋いだ直線部)で構成されている。
不織布30においても、直線部823及び直線部824全てを、第1実施形態と同様に、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜した配置としている。これにより、直線部823及び直線部824での繊維の熱収縮の発現が回避されたものとなる。その結果、直線部823及び直線部824よりも接合部間の距離が長い部分で繊維が収縮して、高凸部6及び低凸部7はドーム構造に歪が少ない、より均質で十分な高さを有するものとなる。
次に、本発明の不織布の製造方法の好ましい実施形態について述べる。なお、本発明の不織布は、下記の製造方法に限定されず種々の方法により製造することができる。
まず、非熱収縮繊維層となる非熱収縮繊維を含む第1繊維層と、熱収縮繊維層となる熱収縮する前の熱収縮性繊維を含む第2繊維層とを積層し、機械流れ方向(MD方向)に沿って搬送する。このとき、第1繊維層の非熱収縮繊維及び第2繊維層の熱収縮性繊維は、前記機械流れ方向(MD方向)に配向している。次いで、エンボス処理により前記第1繊維層の側から前記第2繊維層に向けて圧搾して前述した接合部3を複数、互いに離間させて、規則的な間欠パターンで形成する。これにより、第1繊維層と第2繊維層とを所定の規則的な間欠パターンで部分的に貼り合わせる。このとき、接合部3は、前述したとおり、大多角形領域8及び小多角形領域9の外周をなす接合部3、3間を直線で繋いだ直線部82及び92が前記機械流れ方向(MD方向)及び該機械流れ方向と直交する方向(CD方向)に対して傾斜した配置となるようパターン配置される。
前記貼り合わせと同時又は貼り合わせた後に、熱処理により、前記第2繊維層を水平方向に熱収縮させる。このとき、第1繊維層と第2繊維層とが接合部3により間欠的に接合されて一体化されているために、第2繊維層が収縮すると、第1繊維層がつられて縮もうとする。しかし、第1繊維層は非熱収縮性繊維を含むため第2繊維層よりも収縮力が弱い。そのため、繊維を固定した接合部3、3間で、第1繊維層は、第2繊維層の収縮に伴って、第2繊維層とは反対側の面に凸状に隆起する変形を起こす。これにより、第1繊維層側にドーム構造の高凸部6及び低凸部7が形成される。
上記のエンボス処理による接合部3の形成は、例えば、所定形状を有するエンボスピンが所定のパターンで配設されたエンボス面を有するエンボスロールを用いてなされる。前記エンボス面を第1繊維層と第2繊維層の積層体における第1繊維層側に圧接させ、各ピンに熱圧された部位における、第1繊維層及び/又は第2繊維層の構成繊維を溶融させて行われる。
上記の製造方法において、大多角形領域8は小多角形領域9よりも広い領域であるため、外周に配した接合部の影響が小さく、前述した第1繊維層の隆起が起きやすい。特に、接合部間の離間距離が短い直線部82が上記のように傾斜配置されているので、高凸部6の突出高さを十分なものとし、高凸部6同士での突出高さの均質化がはかれる。
一方、小多角形領域9は、大多角形領域8よりも狭い領域であるため、外周に配した接合部の影響が大きく、前述した第1繊維層の隆起が大多角形領域8よりも抑えられたものとなる。それでも、接合部間の離間距離が短い直線部92が上記のように傾斜配置されているので、制御がより難しい低凸部7の突出高さを十分なものとできる。また、低凸部7同士での突出高さの均質化がはかれる。
非熱収縮繊維層及び該非熱収縮繊維層となる加工前の第1繊維層、並びに、熱収縮繊維層及び該熱収縮繊維層となる加工前の第2繊維層は、通常の不織布に用いられる材料を特に制限なく用いて形成することができる。例えば、特開2015−186543号公報の明細書の段落[0047]〜[0049]に記載のものが挙げられる。
また、本発明の不織布において、坪量は使用目的に応じて適宜設定することができる。例えば、吸収性物品用の表面シートとして用いる場合、前記坪量は、20g/m以上が好ましく、35g/m以上がより好ましい。また、前記坪量は、100g/m以下が好ましく、80g/m以下がより好ましい。より具体的には、前記坪量は、20g/m以上100g/m以下が好ましく、35g/m以上80g/m以下がより好ましい。
本発明の不織布は、肌に触れて使用される種々の物品に適用することができる。例えば、生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、失禁パッドなどの身体から排出される液の吸収に用いられる吸収性物品における表面シート、対人用清拭シート、スキンケア用シート、更に対物用のワイパーなどに用いることができる。
上記の吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。本発明に係る不織布を表面シートとして用いた場合の吸収体及び裏面シートとしては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。例えば吸収体としては、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体又はこれに吸収性ポリマーを保持させたものを、ティッシュペーパーや不織布等の被覆シートで被覆してなるものを用いることができる。裏面シートとしては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液不透過性ないし撥水性のシートを用いることができる。裏面シートは水蒸気透過性を有していてもよい。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。例えば吸収性物品を使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、表面シート上の左右両側部に一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。このような吸収性物品において、本発明の不織布は、液透過性、着用者の肌のドライ性など良好な装着性の観点から、前述した凹凸面を肌当接面側に向けて配することが好ましい。また、本発明の不織布は、吸収性物品の表面シートとして用いることが好ましく、特に前記凹凸面を肌当接面側に向けた表面シートとして用いることが好ましい。
以上のように、本発明の不織布は、接合部の端部間の直線部を非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜配置したことで、高凸部6及び低凸部7の突出高さがより均質で十分なものとなる。これにより、不織布本来の柔らかい風合いを維持しながら、肌との接触面積をさらに低減することができ、べたつき感やムレ感をさらに低減することができる。また、高凸部6と低凸部7との組み合わせによる2段階のクッション性がより良好なものとなる。これにより、本発明の不織布は、肌へのダメージを減らすことができる。また、本発明に係る不織布の製造方法は、肌へのダメージを減らすことができる凹凸面を有する不織布を好適に製造することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の不織布、及び不織布の製造方法を開示する。
<1>
非熱収縮繊維層となる第1繊維層と熱収縮繊維層となる熱収縮前の熱収縮性繊維を含む第2繊維層とを積層して機械流れ方向に沿って搬出し、
大多角形領域及び小多角形領域の外周をなす接合部間を直線で繋いだ直線部が前記機械流れ方向及び該機械流れ方向と直交する方向に対して傾斜した配置となるよう、エンボス加工により、前記第1繊維層の側から前記第2繊維層に向けて圧搾して前記接合部を複数、互いに離間して、規則的な配置パターンで形成して、前記第1繊維層及び前記第2繊維層を貼り合わせ、
前記貼り合わせと同時又は貼り合わせた後に、熱処理を行って、前記第2繊維層に含まれる熱収縮性繊維の熱収縮を発現させて熱収縮繊維とし、同時に、前記非熱収縮繊維層となる第1繊維層が隆起して、前記高凸部及び前記低凸部を形成する、不織布の製造方法。
<2>
前記非熱収縮繊維層の繊維配向方向がMD方向に一致する、前記<1>に記載の不織布の製造方法。
<3>
前記<1>又は<2>に記載の不織布の製造方法により製造された、凹凸面を有する不織布。
<4>
非熱収縮繊維層と熱収縮繊維層とが積層した積層体の、前記非熱収縮繊維層側の表面に凹凸面を有する不織布であって、
前記非熱収縮繊維層と前記熱収縮繊維層との接合部が複数、互いに離間して、前記不織布の平面方向に規則的に配置されており、
前記凹凸面は、前記接合部が前記非熱収縮繊維層から前記熱収縮繊維層に窪んでなる凹部と、前記接合部に囲まれた立体ドーム構造を有する、高凸部及び該高凸部よりも高さの低い低凸部とからなり、
前記不織布を平面視して、前記高凸部は、該高凸部を囲む前記接合部と該接合部の端部間を繋いだ直線部とで区画される大多角形領域に配されており、前記低凸部は、該低凸部を囲む前記接合部と該接合部の端部間を繋いだ直線部とで区画される、前記大多角形領域よりも面積の小さい小多角形領域に配されており、
前記大多角形領域及び前記小多角形領域の外周をなす前記接合部の端部間を繋いだ直線部は、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜した配置にされている、不織布。
<5>
前記小多角形領域部の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合が、前記大多角形領域の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合よりも大きい、前記<3>又は<4>に記載の不織布。
<6>
前記小多角形領域部の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合は、80%以上が好ましく、また、99%以下が好ましい、前記<5>に記載の不織布。
<7>
前記大多角形領域の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合は、60%以上が好ましく、また、90%以下が好ましい、前記<5>又は<6>に記載の不織布。
<8>
前記直線部に接続された、向かい合う前記接合部の両端部が曲率半径を有し、該両端部の曲率半径の合計をR、前記直線部の長さをA、前記直線部が前記非熱収縮繊維層の繊維配向方向となす角度をθ、前記直線部が前記非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向となす角度をγとしたとき(θ+γ=90°)、
角度θ≦角度γの場合に下記(式1)を満たし、角度θ>角度γの場合に下記(式2)を満たす、前記<3>〜<7>のいずれか1に記載の不織布。
(A+R)sinθ>R ・・・ (式1)
(A+R)sinγ>R ・・・ (式2)
<9>
前記接合部の平面形状は3本の線状部とその交差部とからなるやや横長の「Y」字状で、線対称な図形であり、前記接合部の図心が交差部3Bにあり、該交差部が前記大多角形領域及び小多角形領域の頂部をなしている、前記<3>〜<8>のいずれか1に記載の不織布。
<10>
前記線状部の端部が前記接合部の端部であり、前記線状部の端部同士を繋いで、前記直線部82が形成されている、前記<3>〜<9>のいずれか1に記載の不織布。
<11>
前記直線部は、平面視において、前記接合部の端部間における最も離間距離の短い部分である、前記<3>〜<10>のいずれか1に記載の不織布。
<12>
前記直線部は、前記接合部3よりも繊維密度が低い、前記<3>〜<11>のいずれか1に記載の不織布。
<13>
前記直線部は、接合部よりも嵩高く剛性が低い、前記<3>〜<12>のいずれか1に記載の不織布。
<14>
前記直線部は、前記接合部よりも厚みがあり、前記高凸部及び前記凸部よりも厚みは薄い、前記<3>〜<13>のいずれか1に記載の不織布。
<15>
前記大多角形領域は、4つのY字状の前記接合部と4つの前記直線部とで画定される領域である、前記<3>〜<14>のいずれか1に記載の不織布。
<16>
前記小多角形領域は、2つのY字状の前記接合部と2つの前記直線部とで画定される領域である、前記<3>〜<15>のいずれか1に記載の不織布。
<17>
前記高凸部を有する前記大多角形領域と前記低凸部を有する前記小多角形領域とが隣接して配されており、隣接した前記大多角形領域と前記小多角形領域とで前記接合部を1つ共有している、前記<3>〜<16>のいずれか1に記載の不織布。
<18>
前記高凸部を有する前記大多角形領域が一方向に複数、隣接して配されて大多角形領域の列を形成しており、前記低凸部を有する前記小多角形領域が、前記大多角形領域の列と同じ方向に複数、隣接して配されて前記小多角形領域の列を形成している、前記<3>〜<17>のいずれか1に記載の不織布。
<19>
前記非熱収縮繊維層の繊維配向方向が不織布製造時のMD方向に一致する、前記<3>〜<18>に記載の不織布。
<20>
全ての前記直線部を、不織布製造時における不織布の熱収縮方向であるMD方向及び該MD方向と直交する方向と一致しない配置としている、前記<3>〜<19>のいずれか1に記載の不織布。
<21>
前記高凸部の突出高さと前記低凸部の突出高さとの差は、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上が更に好ましく、3.5mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましく、2.0mm以下が更に好ましい、前記<3>〜<20>のいずれか1に記載の不織布。
<22>
前記不織布全体に含まれる前記高凸部の中で、最も高いものと最も低いものとの突出高さの差は、0.5mm以上1.0mm以下の範囲にある、前記<21>記載の不織布。
<23>
前記不織布全体に含まれる前記低凸部の中で、最も高いものと最も低いものとの突出高さの差は、0.5mm以上1.0mm以下の範囲にある、前記<21>又は<22>に記載の不織布。
<24>
前記<3>〜<23>のいずれか1項に記載の不織布を備える吸収性物品。
<25>
前記<3>〜<23>のいずれか1項に記載の不織布の前記凹凸面を肌当接面側に向けて配した吸収性物品。
<26>
前記<3>〜<23>のいずれか1項に記載の不織布を表面シートとして用いた吸収性物品。
1 非熱収縮繊維層
2 熱収縮繊維層
3 接合部
3A 線状部
3B 交差部
4 凹部
5 凹凸面
6 高凸部
7 低凸部
8 大多角形領域
81 頂部
82 直線部
85 大多角形領域の外周
9 小多角形領域
91 頂部
92 直線部
95 小多角形領域の外周
10 不織布

Claims (5)

  1. 非熱収縮繊維層と熱収縮繊維層とが積層した積層体の、前記非熱収縮繊維層側の表面に凹凸面を有する不織布であって、
    前記非熱収縮繊維層と前記熱収縮繊維層との接合部が複数、互いに離間して、前記不織布の平面方向に規則的に配置されており、
    前記凹凸面は、前記接合部が前記非熱収縮繊維層から前記熱収縮繊維層に窪んでなる凹部と、前記接合部に囲まれた立体ドーム構造を有する、高凸部及び該高凸部よりも高さの低い低凸部とからなり、
    前記不織布の平面視において、
    前記高凸部は、前記高凸部を囲む前記接合部と、該接合部の先端間を直線関係で繋ぎ、前記接合部よりも厚みが厚く、かつ、前記高凸部よりも厚みが薄い直線部とで外周をなしている、大多角形領域に配されており、
    前記低凸部は、前記低凸部を囲む前記接合部と、該接合部の先端間を直線関係で繋ぎ、前記接合部よりも厚みが厚く、かつ、前記低凸部よりも厚みが薄い直線部とで外周をなしている、前記大多角形領域よりも面積の小さい小多角形領域に配されており、
    前記直線部は、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向に対して傾斜した配置にされており、
    前記小多角形領域部の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合が、前記大多角形領域の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合よりも大きい、不織布。
  2. 前記直線部は、前記接合部よりも繊維密度が低い、請求項1記載の不織布。
  3. 前記直線部は全て、非熱収縮繊維層の繊維配向方向及び該非熱収縮繊維層の繊維配向方向と直交する方向と一致しない配置としている、請求項1又は2記載の不織布。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の不織布を備える吸収性物品。
  5. 非熱収縮繊維層となる第1繊維層と熱収縮繊維層となる熱収縮前の熱収縮性繊維を含む第2繊維層とを積層して機械流れ方向に沿って搬送し、
    エンボス加工により、前記第1繊維層の側から前記第2繊維層に向けて圧搾して前記接合部を複数、互いに離間して、規則的な配置パターンで形成して、前記第1繊維層及び前記第2繊維層を貼り合わせ、
    前記接合部の規則的な配置パターンの形成によって、前記第1繊維層の側からの平面視において、互いに隣接する前記接合部の先端間を繋ぐ直線をいて該直線と前記接合部とで確定される、大多角形領域及び該大多角形領域よりも面積の小さい小多角形領域を形成し、前記接合部の先端間を繋ぐ直線は、前記機械流れ方向及び該機械流れ方向と直交する方向に対して傾斜させており、
    前記貼り合わせと同時又は貼り合わせた後に、熱処理を行って、前記第2繊維層に含まれる熱収縮性繊維の熱収縮を発現させて熱収縮繊維とし、同時に、前記非熱収縮繊維層となる第1繊維層が隆起して、前記大多角形領域に配される高凸部及び前記小多角形領域に配される前記高凸部よりも高さの低い低凸部を形成し、
    前記小多角形領域部の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合を、前記大多角形領域の外周の長さに占める前記接合部の長さの割合よりも大きくする、不織布の製造方法。
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