JP6743112B2 - 車両埋め込み型アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両埋め込み型アンテナ装置に関し、特に、車両に埋め込まれることで隠蔽されるアンテナ装置に関する。
車両に搭載される複数の周波数帯に対応するアンテナ装置、例えば、AM/FM帯に対応するアンテナ装置には、ピラーアンテナやルーフマウントアンテナ、ガラスアンテナ等、種々のものが存在する。しかしながら、突出量の多いピラーアンテナは、接触等により折れ曲がる可能性が高いものである。また、ルーフマウントアンテナは、地上高が高くなるため立体駐車場や自動洗車機等において倒したり取り外す必要がある。また、ガラスアンテナは車種毎に固有の開発が必要となり開発コスト等が高くなる問題もある。
そして、近来では車両のデザイン性も重視されてきており、車両に搭載されるアンテナ装置は極力車両の美観を損ねないようなものが求められている。そこで、外観を損ねないようにスポイラに内蔵するアンテナ装置も種々開発されている(例えば特許文献1や特許文献2)。
特開2014−216661号公報 特開2016−012915号公報
例えばアンテナ装置をスポイラに内蔵した場合、水平偏波特性は良好なものの、垂直偏波特性は優れたものではなかった。このため、例えば特許文献1等では、車両の金属ボディに対して垂直方向側に角度を設けて配置するようにして、垂直偏波特性をある程度改善させていた。外観デザイン性等により、アンテナ装置の隠蔽化が望まれているが、アンテナ装置を車両ルーフ近傍のスポイラに埋め込んだ場合、アンテナエレメントは車両のルーフ面に平行に設置されることとなるため、主偏波は水平偏波となり、垂直偏波成分を十分には受信できなかった。このため、隠蔽化されても水平・垂直偏波特性の優れたアンテナ装置が望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、水平・垂直偏波特性を改善しつつ車両のボディに埋め込むことが可能な車両埋め込み型アンテナ装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による車両埋め込み型アンテナ装置は、車両のルーフ面に略平行な平面板状部を有するアンテナエレメントであって、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有すると共に、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有し、ルーフ面に略平行な偏波を主偏波とする接地型のアンテナエレメントと、アンテナエレメントが接続される給電部を有する回路基板と、回路基板のグラウンドとなる接地用ブラケットであって、アンテナエレメントのルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材に、直接接地される接地用ブラケットと、を具備するものである。
ここで、接地用ブラケットが直接接地される導電性部材は、リンフォースであり、該リンフォースのルーフ面と異なる角度で配置される部位の長さが、不要共振が起きない長さに設定されるものであれば良い。
また、本発明による車両埋め込み型アンテナ装置は、車両のルーフ面に略平行な平面板状部を有するアンテナエレメントであって、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有すると共に、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有し、ルーフ面に略平行な偏波を主偏波とする接地型のアンテナエレメントと、アンテナエレメントが接続される給電部を有する回路基板と、回路基板のグラウンドとなる接地用ブラケットであって、アンテナエレメントのルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両骨格に導通する、車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材に、直接接地される接地用ブラケットと、を具備するものであっても良い。
ここで、接地用ブラケットは、車両のボディに装着されるパーツの導電性部材が車両骨格に導通する位置の近傍に直接接地されるものであれば良い。
また、接地用ブラケットが直接接地される導電性部材は、リンフォースであれば良い。
また、接地用ブラケットが直接接地されるリンフォースは、ドアロック部と導通するものであっても良い。
また、接地用ブラケットが直接接地される導電性部材を有するパーツは、バックドア又はサイドドアであれば良い。
また、アンテナエレメントは、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有するように、給電部に接続され回路基板に載置されるインダクタを有するものであっても良い。
ここで、インダクタは、接地用ブラケット及びアンテナエレメントが配置されない位置に配置されるものであれば良い。
また、回路基板は、導電性ケースに収容され、接地用ブラケットは、導電性ケースと一体的に形成されるものであっても良い。
また、アンテナエレメントと回路基板は、1枚のプリント基板で構成されるものであっても良い。
また、アンテナエレメントは、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有するように、給電部に接続され回路基板に載置されるインダクタを有し、該インダクタは、1枚のプリント基板上にパターンニング形成されるものであっても良い。
本発明の車両埋め込み型アンテナ装置には、水平・垂直偏波特性を改善しつつ車両のボディに埋め込むことが可能であるという利点がある。
図1は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の概要を説明するための概略斜視図である。 図2は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の詳細を説明するための概略図である。 図3は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置における利得特性を説明するためのグラフである。 図4は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の接地用ブラケットを説明するための概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の概要を説明するための概略斜視図である。また、図2は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の詳細を説明するための概略図であり、図2(a)が上面図であり、図2(b)が側面図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示の通り、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置は、アンテナエレメント10と、回路基板20と、接地用ブラケット30とから主に構成されている。これらの構成要素が、例えばスポイラS等に埋め込まれれば良い。
アンテナエレメント10は、車両のルーフ面に略平行な平面板状部を有するものである。そして、アンテナエレメント10は、ルーフ面に略平行に配置されることから、ルーフ面に略平行な偏波を主偏波とするアンテナである。より具体的には、例えば車両のトップルーフに配置される場合、アンテナエレメント10は、水平偏波を主偏波とするものとなる。アンテナエレメント10は、平面形状を有する接地型アンテナであり、例えばモノポールアンテナのように機能すれば良い。図示例では、アンテナエレメント10は、車両のスポイラSに配置された例を示した。アンテナエレメント10は、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有する。さらに、アンテナエレメント10は、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有するように構成されている。即ち、アンテナエレメント10は、そのアンテナ容量により容量アンテナとして機能すると共に、そのアンテナ長により共振アンテナとして機能するものである。ここで、第1周波数帯とは、例えばラジオのAM帯等をいう。また、第2周波数帯とは、例えばラジオのFM帯やDAB(Digital Audio Broadcast)やUHF(Ultra−High Frequency)等の周波数帯であれば良い。また、アンテナエレメント10には、給電線11が設けられている。給電線11は、例えば平面板状部の端部を折り曲げ加工等してピン状に形成されれば良い。
具体的には、まず、本発明のアンテナエレメント10は、容量アンテナとして機能するように、平面板状部が第1周波数帯を受信可能な程度のアンテナ容量を有するようにその面積が決定されれば良い。アンテナエレメント10は、例えば金属板を加工することにより形成されれば良い。即ち、金属板をカットすることで、例えば長方形状の平面板状部が形成されれば良い。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えばアンテナエレメント10をプリント基板又はフレキシブルプリント基板の導体箔を加工することにより形成しても良い。さらに、アンテナエレメント10の平面板状部は、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有するものであれば良いため、平面板状部と略等価なアンテナ容量を有するように構成されたメアンダ状のエレメントであっても良い。さらに、容量アンテナとして機能するようなものであれば、方形状に限らず切り欠きや丸み、段差等が設けられていても良い。
そして、アンテナエレメント10は、共振アンテナとして機能するように、全体のアンテナ長が第2周波数帯に対応する長さとなるように調整されれば良い。ここで、アンテナ長が第2周波数帯の波長の例えば1/4に満たない場合には、インダクタ40を設けても良い。インダクタ40は、例えば回路基板20に載置されれば良い。インダクタ40は、給電部21に接続されるものである。インダクタ40は、第2周波数帯に対してアンテナエレメント10が共振アンテナとして機能するように、そのアンテナ長の不足分を補うためのものである。インダクタ40は、アンテナエレメント10とアンプ回路50との間に直列に接続されるものである。インダクタ40は、例えば導線を螺旋状に巻回した空芯コイルであれば良い。また、チップインダクタであっても良い。さらに、両面プリント基板や両面フレキシブルプリント基板の導体箔を、スルーホールを用いて螺旋状になるようにパターンニング形成し、平面状にインダクタを設けても良い。また、インダクタ40をメアンダパターンとして構成しても良い。ここで、図示の通り、インダクタ40は、その軸方向にアンテナエレメント10が存在するように回路基板20に載置されている。即ち、アンテナエレメント10とアンプ回路50の間を結ぶ線に対して軸方向が平行となるように配置されれば良い。なお、本発明はこれに限定されず、回路基板20の幅に対してインダクタ40の長さが収まるものであれば、アンテナエレメント10とアンプ回路50の間を結ぶ線に対してインダクタ40の軸方向が垂直となるように配置されても良い。
回路基板20は、アンテナエレメント10が接続される給電部21を有する。即ち、アンテナエレメント10の給電線11が、給電部21に接続されている。回路基板20は、例えば一般的なプリント基板であれば良い。回路基板20には、インダクタ40やアンプ回路50が載置される。また、回路基板20には、車内に設けられるチューナ等に接続される信号ケーブルが接続される。
ここで、アンテナエレメント10と回路基板20は、1枚のプリント基板で構成されても良い。即ち、アンテナエレメント10や回路基板20を、1枚のプリント基板上にパターンニング形成しても良い。このとき、インダクタ40もプリント基板上にパターンニング形成することも可能である。
接地用ブラケット30は、回路基板20のグラウンドとなるものである。即ち、接地型アンテナであるアンテナエレメント10のグラウンドの一部となるものである。接地用ブラケット30は、アンテナエレメント10のルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、導電性部材に直接接地される。ここで、導電性部材は、パーツDが有するものである。パーツDは、車両のボディに装着されるものであり、例えばバックドアやサイドドアであれば良い。例えば、アンテナエレメント10がスポイラS内に配置される場合について説明する。スポイラSは、バックドア又はサイドドアであるパーツDに配置される。近来、バックドアやサイドドアは軽量化を目的に樹脂により形成される場合がある。このような樹脂製のバックドアやサイドドアには、リンフォースRが用いられている。リンフォースRは、導電性部材からなる補強部材である。リンフォースRは、例えばバックドアの上側角部の2か所を補強するように左右にL字状に設けられるものである。即ち、図示例のリンフォースRは、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有している。リンフォースRは導電性部材なので、大地方向(垂直方向)のリンフォースRに電流を流すことが可能となる。
また、リンフォースRが車両骨格Fに導通している構造の車両も存在する。具体的には、リンフォースRは例えばヒンジHを介して車両骨格Fに電気的に導通している。車両骨格Fは、ルーフ面と異なる角度で配置される部分、例えば、車両のピラーやピラー近傍のルーフ骨格を有するものである。このような構造の場合、接地用ブラケット30は、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両骨格Fに導通する、車両のボディに装着されるパーツDが有する導電性部材であるリンフォースRに、直接接地されれば良い。図示例では、ヒンジHが車両骨格Fのルーフ面に近い位置に配置されているが、車両骨格Fは、車両ボディの垂直方向にも延在するものである。リンフォースRは導電性部材なので、リンフォースR及びヒンジHを介して大地方向(垂直方向)の車両骨格Fに電流を流すことが可能となる。なお、リンフォースRは必ずしもヒンジHを介して車両骨格Fに導通している必要はなく、リンフォースRと車両骨格Fはアース線等を用いて電気的に接続されていても良い。
このように、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置では、接地用ブラケット30は、アンテナエレメント10のルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材に直接接地されれば良い。そして、この導電性部材であるリンフォースRが、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有していても良い。また、リンフォースRが、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両骨格Fに導通するものであっても良い。即ち、リンフォースRが垂直方向の部位を有していれば、そこに電流を流せば良いし、リンフォースRが垂直方向の部位を有していなくても、垂直方向の部位を有する車両骨格FにリンフォースRが導通していれば良い。なお、リンフォースRが垂直方向の部位を有しつつ、リンフォースRに導通する車両骨格Fも垂直方向の部位を有していても勿論良い。
このような構成により、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置は、スポイラS(水平方向)に平行に埋め込まれた水平偏波を主偏波とするアンテナエレメント10であっても、垂直偏波が得られる構成となる。
なお、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置では、回路基板20に接続される信号ケーブルにも電流が流れ込むので、アンテナ特性に影響を及ぼし得る。しかしながら、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置では、接地用ブラケット30を用いてバックドア等のパーツDのリンフォースR等の導電性部材に直接接地するため、これによるリンフォースRや車両骨格Fへの電流の影響の方が大きく現れる。
ここで、リンフォースRが車両骨格Fに導通している構造の車両の場合、より具体的には、接地用ブラケット30の接地位置は、車両のボディに装着されるパーツDの導電性部材であるリンフォースRが車両骨格Fに導通する位置近傍であれば良い。即ち、バックドアのリンフォースRのヒンジHが車両骨格Fに導通する位置であるため、接地用ブラケット30は、ヒンジHの近傍に接地されれば良い。また、ヒンジHは、車両骨格Fのルーフ面と異なる角度で配置される部分近傍にあることが好ましい。
ここで、図3を用いて車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材の車両骨格への導通の有無による水平・垂直偏波特性について説明する。具体的には、リンフォースの車両骨格への導通の有無による水平・垂直偏波特性の違いについて説明する。また、リンフォースが垂直方向の部位(垂直成分)を有さないもと有するものについても比較検討した。さらに、垂直成分を有するものは、リンフォースの垂直方向の部位の長さの違いについても検討した。ここで、リンフォースの垂直方向の部位の長さ(ルーフ面と異なる角度で配置される部位の長さ)とは、導電性部材からなるリンフォースの電気的な影響を受ける導電性部材の垂直成分をいう。図3は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置における利得特性を説明するためのグラフであり、図3(a)が垂直偏波の利得特性を、図3(b)が水平偏波の利得特性を表している。図示の通り、リンフォースの垂直成分が無い場合には、リンフォースと車両骨格に対してヒンジによる導通があったほうが、利得が高いことが分かる。一方、リンフォースが例えばバックドアの上側角部を補強するようにL字状に設けられる場合、即ち、リンフォースが垂直方向の部位を有し、ヒンジによる導通が無いときには、リンフォースの垂直方向の部位の長さによっては所望な周波数帯において不要な共振が起きる場合がある。具体的には、リンフォースの垂直成分がバックドアの最下部まで延在している場合には、図3の90MHz付近で、所望の周波数帯で感度が大きく落ちていることが分かる。これは、リンフォースの垂直成分により不要共振が起きたことによるものである。ところが、ヒンジによる導通が無い場合であっても、リンフォースの垂直方向の長さが半分(中間部まで)の場合には、水平・垂直偏波共に良好な利得特性が得られることが分かる。
したがって、ヒンジによる導通が無いリンフォースの垂直方向の部位の長さは、不要共振が起きない長さに設定されることが好ましい。例えば、アンテナエレメント10がFM帯に対応するものの場合、リンフォースの垂直方向の部位の長さはFM帯に対する不要共振が起きないように設計されれば良い。より具体的には、例えばリンフォースの垂直方向の部位の長さは、車両にもよるが一般的には900mm程度であるが、不要共振が起きないように、約0mm−500mm程度の範囲に設定されれば良い。この長さは、用いられる車両の形状やアンテナエレメントの特性等にも影響される。したがって、リンフォースの垂直方向の部位の長さは、この具体的な長さに限定されるものではなく、対象となる車両に応じて不要共振が起きない長さに設定されれば良い。
また、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置では、リンフォースRをドアロック部Lと導通させても良い。具体的には、アース線Eを用いてドアロック部LにリンフォースRを導通させる。図1に示される例では、左右に設けられたリンフォースRの両方からアース線Eを介してドアロック部Lに導通させている。ここで、ドアロック部Lは、車両骨格Fに導通するものである。バックドアのリンフォースRはバックドアの上側角部2か所を補強するように左右にL字状に設けられるものであり、ドアロック部Lはバックドアの下側の中心付近に設けられるものである。したがって、リンフォースRとドアロック部Lがアース線Eを用いて導通すると、バックドアにリング状のグラウンド構造が提供されることになる。これにより、リンフォースRの長さや大きさの違いによるアンテナ特性への影響を最小限とすることが可能となる。
図4を用いて本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の接地用ブラケットについてより具体的に説明する。図4は、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置の接地用ブラケットを説明するための概略図であり、図4(a)がその上面図であり、図4(b)がその側面図である。接地用ブラケット30は、回路基板20からリンフォースRまで導通させるものであれば良い。図示例では、さらに、接地用ブラケット30は、導電性の板状部材を板金加工等により折り曲げ形成され所定の強度を有するものであり、回路基板20をリンフォースRに固定する固定具の機能も有している。また、接地用ブラケット30は、回路基板20を挟み込むように折り曲げ形成され、回路基板20に固定されても良い。そして、接地用ブラケット30がリンフォースRに直接接地されるように、所定のねじ孔31が設けられている。なお、リンフォースRにも所定のねじ孔が設けられており、ボルト33により接地用ブラケット30がリンフォースRに共締めされる。
具体的には、図示の通り、回路基板20が接地用ブラケット30に挟み込まれるように形成されている。即ち、回路基板20が導電性ケース35に収容されるように構成されている。より具体的には、導電性ケース35は、導電性の板状部材を板金加工等により凹型に折り曲げ形成されるものである。図示例では、接地用ブラケット30が、導電性ケース35と一体的に形成されている。即ち、接地用ブラケット30と導電性ケース35は、1枚の導電性の板状部材を板金加工等により折り曲げ形成されている。なお、接地用ブラケット30と導電性ケース35は、別体として形成した後に電気的に接続しても勿論良い。そして、回路基板20の長手方向の両側部を挟み込むように、導電性ケース35に回路基板20が収容されている。導電性ケース35の側壁上部には、回路基板20の上面側に折り曲げて回路基板20を固定するための爪部36が設けられている。そして、導電性ケース35が回路基板20のグラウンドに電気的に接続され、接地用ブラケット30が回路基板20のグラウンドとなっている。また、回路基板20には、車両室内のチューナ等に接続されている信号ケーブル60が接続されている。信号ケーブル60は、その信号線がアンプ回路50に接続され、そのグラウンド線が接地用ブラケット30に電気的に接続されれば良い。
ここで、図4に記載の通り、インダクタ40は、接地用ブラケット30やアンテナエレメント10が配置されていない位置に配置されている。具体的には、回路基板20の接地用ブラケット30が固定されている位置や、アンテナエレメント10が接続されている位置を避けてインダクタ40が配置されれば良い。これは、インダクタ40のQ値を低下させる原因となり得る導電体をなるべく離すことで、インダクタ40の性能劣化を防止し、アンテナ利得の低下を防ぐためである。
そして、回路基板20の周辺全体を、絶縁性樹脂70により、樹脂モールド化しても良い。また、絶縁性樹脂70は、樹脂製ケースによるカバーであっても良い。樹脂製ケースが硬質なものであれば、接地用ブラケットとアンテナエレメント10との間に応力が加わった場合であっても、回路基板20を保護することが可能となる。さらに、樹脂製ケースで回路基板20を挟む際にパッキンを用いたり接着等を行ったり、樹脂モールドで覆ったりした場合には、回路基板20の防水等も可能である。
なお、本発明の車両埋め込み型アンテナ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 アンテナエレメント
11 給電線
20 回路基板
21 給電部
30 接地用ブラケット
31 ねじ孔
33 ボルト
35 導電性ケース
36 爪部
40 インダクタ
50 アンプ回路
60 信号ケーブル
70 絶縁性樹脂
D パーツ
E アース線
F 車両骨格
H ヒンジ
L ドアロック部
R リンフォース
S スポイラ

Claims (12)

  1. 車両に埋め込むアンテナ装置であって、該車両埋め込み型アンテナ装置は、
    車両のルーフ面に略平行な平面板状部を有するアンテナエレメントであって、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有すると共に、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有し、ルーフ面に略平行な偏波を主偏波とする接地型のアンテナエレメントと、
    前記アンテナエレメントが接続される給電部を有する回路基板と、
    回路基板のグラウンドとなる接地用ブラケットであって、アンテナエレメントのルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材に、直接接地される接地用ブラケットと、
    を具備することを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記接地用ブラケットが直接接地される導電性部材は、リンフォースであり、該リンフォースのルーフ面と異なる角度で配置される部位の長さが、不要共振が起きない長さに設定されることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  3. 車両に埋め込むアンテナ装置であって、該車両埋め込み型アンテナ装置は、
    車両のルーフ面に略平行な平面板状部を有するアンテナエレメントであって、第1周波数帯に対応する容量アンテナとして機能するようなアンテナ容量を有すると共に、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有し、ルーフ面に略平行な偏波を主偏波とする接地型のアンテナエレメントと、
    前記アンテナエレメントが接続される給電部を有する回路基板と、
    回路基板のグラウンドとなる接地用ブラケットであって、アンテナエレメントのルーフ面に略垂直な偏波の感度が向上するように、ルーフ面と異なる角度で配置される部位を有する車両骨格に導通する、車両のボディに装着されるパーツが有する導電性部材に、直接接地される接地用ブラケットと、
    を具備することを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  4. 請求項3に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記接地用ブラケットは、車両のボディに装着されるパーツの導電性部材が車両骨格に導通する位置の近傍に直接接地されることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記接地用ブラケットが直接接地される導電性部材は、リンフォースであることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  6. 請求項2又は請求項5に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記接地用ブラケットが直接接地されるリンフォースは、ドアロック部と導通することを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記接地用ブラケットが直接接地される導電性部材を有するパーツは、バックドア又はサイドドアであることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記アンテナエレメントは、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有するように、給電部に接続され回路基板に載置されるインダクタを有することを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  9. 請求項8に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記インダクタは、接地用ブラケット及びアンテナエレメントが配置されない位置に配置されることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、
    前記回路基板は、導電性ケースに収容され、
    前記接地用ブラケットは、導電性ケースと一体的に形成される、
    ことを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れかに記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記アンテナエレメントと回路基板は、1枚のプリント基板で構成されることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
  12. 請求項11に記載の車両埋め込み型アンテナ装置において、前記アンテナエレメントは、第2周波数帯に対応するアンテナ長を有するように、給電部に接続され回路基板に載置されるインダクタを有し、該インダクタは、1枚のプリント基板上にパターンニング形成されることを特徴とする車両埋め込み型アンテナ装置。
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