JP6743039B2 - 上気道を支持するための口腔内装置 - Google Patents

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Description

<関連出願の相互参照>
本願は、2015年4月1日に出願された米国仮特許出願第62/141,289号の優先権を享受し、その開示の全体が、参照によって本明細書に組込まれる。
本発明は、上気道を支持する医療装置に関する。
呼吸に影響を与える睡眠障害は、睡眠中に呼吸量の減少が反復的に発症することを特徴とする。閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)は例えば、空気流の断続的な停止の症状をもたらし、典型的には各症状は10秒またはそれ以上持続する。空気流におけるこれらの中断は、舌部や鼻咽腔および中咽頭の他の軟組織が、上気道を通る空気の流れ、および患者の呼吸努力によって生成される低圧に影響される場合に発生する。OSAを有する患者において、そのような効果は比較的大きく、かつ、上気道を通る空気流量の部分的または完全な遮断をもたらす。これらの遮断は血液への酸素供給の低下を導き、正常呼吸が再開された後で、結局、患者を目覚めさせることになる。典型的には、一旦患者が睡眠状態に逆戻りすると、気道遮断および覚醒のプロセスが繰り返される。そのような反復は、多くの場合、睡眠全体にわたり定期的に継続し、ある場合では、1時間の睡眠当たり平均60回以上発症し、結果的に、患者の健康および健全性に壊滅的な影響を及ぼすことがある。
睡眠無呼吸を処置するために開発された技術の1津の種類は、睡眠中に持続気道内陽圧(CPAP)を用いて支援するための、患者の呼吸の圧力を維持するコンプレッサおよび顔マスクを使用する。そのような技術は典型的には、CPAP機械として公知の装置を用いて実施される。CPAP機械は睡眠無呼吸を処置するのに非常に有効であるが、それらは患者にとって煩わしく、患者が睡眠中ずっとCPAP機械マスクを装着することが要求される。さらに、睡眠中の患者の可動性が、コンプレッサにCPAPマスクを接続するホースによって制限される。加えて、上気道内の陽圧は非常に不快であり、インフルエンザのような及び他の副作用をもたらすことがしばしばある。
代替の技術が現在開発されており、これは、無呼吸発症を引き起こす悪影響を低減させるために、患者の口腔内の組織に外科的に植え込まれる装置を基礎としている。しかしながら、これらの技術は、商業化には遠く、衛生上の義務が提示されている。外科以外の技術はマウスピースの挿入に依存しており、これは下顎を前進させ、これにより舌部後方の気道を開くというものであるが、これらの装置はあまり有効ではない。他の口腔内装置、たとえば上気道の閉塞を減少するための永続的に配設されるステントや舌部突出保持具が試みられたが、これらは商業的に失敗した。その理由は、そのようなステントは、口腔内へ配置されるステントを挿入する際に絞扼反射を刺激し、患者にマイナスの生理学作用をもたらして、一般的な不快感を引き起こすからである。そのような否定的な生理学的影響は、患者が絞扼反射を引き起こしそうな装置を口腔内へ挿入することに慎重になるため、否定的な心理的影響にも繋がる可能性がある。
本発明は、呼吸障害を低減するために上気道を支援するための口腔内装置である。
本発明の実施形態の教示に基づくと、ユーザの呼吸障害を低減するための装置が提供され、該装置は:ユーザの上顎または下顎に着脱可能に連結されるベース部材;ベース部材に動作的に連結された弾性支持部材であって、該弾性支持部材は、組織の少なくとも1つの領域に接するための少なくとも1つの当接面を含み、少なくとも1つの当接面が組織の少なくとも1つの領域から空間的に離れる収縮状態と、少なくとも上気道の区画の少なくとも部分的な閉塞を防ぐために少なくとも1つの当接面が組織の少なくとも1つの領域と接触するように、弾性支持部材の少なくとも一部が伸長される展開状態との間を移行可能である、弾性支持部材;弾性支持部材と機械的な駆動関係を有する電気機械的駆動機構;および電気機械的駆動機構が接続される制御ユニットであって、電気機械的駆動機構を駆動して弾性支持部材を収縮状態と展開状態との間を移行させるように構成された制御ユニット、を含む。
随意に、弾性支持部材が収縮状態である場合、弾性支持部材は初期容積を想定し、弾性支持部材が展開状態である場合、弾性支持部材は、初期展開容量と最大展開容量との間の容量範囲を想定するように動作し、初期容積は最大展開容量のおよそ10%未満である。
随意に、弾性支持部材が収縮状態である場合、弾性支持部材は初期長さを想定し、弾性支持部材が展開状態である場合、弾性支持部材は、初期展開長さと最大展開長さとの間の長さ範囲を想定するように動作する。
随意に、弾性支持部材が収縮状態である場合、実質的に弾性支持部材の大部分が、ユーザの口腔内に圧縮状態で保持される。
随意に、弾性支持部材の少なくとも1部分の収縮状態から展開状態への移行中の移行速度は、毎分0.5−20ミリメートルの範囲である。
随意に、収縮状態と展開状態との間の移行は、弾性支持部材の長手方向軸線の回りでの弾性支持部材の回転によって誘導される。
随意に、弾性支持部材はコイルばねを含む。
随意に、コイルばねは複数のコイルを含み、各コイル間の間隔は4−15ミリメートルの範囲である。
随意に、コイルばねは、コイルばねの長手方向軸線に垂直な平面における、5−20ミリメートルの範囲の断面直径を有する。
随意に、さらに弾性支持部材は、コイルばねを覆うための低摩擦材料のコーティングを含む。
随意に、コーティングは、50−300ミクロンの範囲の厚さを有する。
随意に、組織の少なくとも1つの領域は組織の複数の領域を含み、弾性支持部材の展開状態への移行に続いて、弾性支持部材が、少なくとも1つの当接面の位置を変位させて組織の複数領域のうちの任意のものと接触するために、連続移行を維持するように動作する。
随意に、連続移行は、弾性支持部材の長手方向軸線の回りでの、毎分0.1−1回転の範囲の速度の回転によって誘導される。
随意に、電気機械的駆動機構は、外表面を含む内シリンダと内部容積を規定する内表面を含む中空の外シリンダとを含むシリンダ機構を含み、内シリンダの少なくとも一部が中空の外シリンダの内部容積内に位置し、それによって、内シリンダの外表面と中空の外シリンダの内表面との間に環状の容積が規定される。
随意に、弾性支持部材が収縮状態である場合に、実質的に弾性支持部材の大部分が、環状の容積内に保持される。
随意に、内シリンダは中空円筒であり、さらに、電気機械的駆動機構を駆動するためのモータ、制御ユニット、および制御ユニットに接続される1以上のセンサから成る基から選択されたデバイスのコンポーネントの少なくとも一部を保持するための内部容積を規定する内表面を含む。
随意に、デバイスはさらに、制御ユニットに接続された1以上のセンサを含み、1以上のセンサは、圧力センサ、温度センサ、湿度センサ、血圧センサ、音響センサ、振動センサ、組織接触センサ、光学的末梢毛細血管酸素飽和度センサ、筋電図検査センサ、力センサ、および弾性支持部材完全性センサから成る群から選択される。
随意に、1以上のセンサの各々は、制御ユニットに信号を提供するように構成されると共に、制御ユニットは、少なくとも1つのルールに基づいて、弾性支持部材を移行させる電気機械的駆動機構を駆動するか、または駆動状態を抑制するように構成される。
随意に、少なくとも1つのルールは、次のものから成る群から選択される:ユーザが呼吸事象の最中である場合は弾性支持部材を展開状態に移行させ、ユーザが睡眠状態の場合は弾性支持部材を展開状態へ移行させ、所定の時間経過に弾性支持部材を展開状態へ移行させ、所定の時間経過後に弾性支持部材を収縮状態へ移行させ、ユーザが覚醒すると弾性支持部材が展開状態へ移行することが抑制され、ユーザが呼吸事象の最中にない場合に弾性支持部材が展開状態へ移行することが抑制され、弾性支持部材の完全性が損なわた場合に弾性支持部材が移行することが抑制される。
随意に、デバイスは、電気機械的駆動機構および制御ユニットの少なくとも1つへ電力を供給するために配置される電源装置を含む。
随意に、電源装置は充電式電源装置である。
随意に、デバイスは、充電式電源装置と共働して動作するように構成された充電機構をさらに含む。
随意に、ベース部材は、第1分岐部および第2分岐部を含む実質的にアーチ形の境界面部を含む。
随意に、ベース部材は、第1端部および第2端部を有するバンド部をさらに含み、該バンド部の第1の端部が第1の分岐部に強固に連結され、第2の端部が第2の分岐部に強固に連結され、それにより、バンド部がベース部材を横切って水平方向へ伸びると共に、弾性支持部材がバンド部の少なくとも一部に強固に連結される。
随意に、弾性支持部材、電気機械的駆動機構および制御ユニットは、単一のハウジング内に保持される。
随意に、ベース部材がユーザの上顎または下顎に連結される場合、単一のハウジングはユーザの口腔内に保持される。
随意に、組織の領域は、咽頭の少なくとも一部を含む。
随意に、弾性支持部材が展開状態である場合、弾性支持部材は、組織の領域に、放射状の分力を含む力の特性を提供する。
随意に、ベース部材は、複数の係止部材を含み、各係止部材は、ユーザのそれぞれの歯または一対の歯に着脱可能に取り付けられる。
随意に、係止部材の各々は、それぞれの歯または一対の歯の型を含む。
本発明が教示する実施形態に基づいて、ユーザの呼吸障害を低減するための装置も提供され、該装置は:ユーザの上顎または下顎に着脱可能に連結されるベース部材;ベース部材に作動的に連結される弾性支持部材であって、該弾性支持部材は、組織の領域と接触するための少なくとも1つの当接面を含み、該弾性支持部材は、少なくとも1つの当接面が組織の領域から空間的に離される初期容積と、少なくとも1つの当接面が組織の領域と接触して、弾性支持部が、上気道の少なくとも1区画の少なくとも部分的な閉塞を防ぐために、組織の領域に外力特性を提供するように弾性支持部材の少なくとも一部が伸長される第2の容積、との間の容積の範囲を想定するように動作し、初期容積は、第2の容積の少なくとも半分である、弾性支持部材;弾性支持部材と機械的な駆動関係を有する電気機械的駆動機構;および、電気機械的駆動機構に接続される制御ユニットであって、弾性支持部材の容積を調節するために電気機械的駆動機構を駆動するように構成された制御ユニット、を含む。
本発明が教示する実施形態に基づいて、ユーザの呼吸障害を低減するための装置も提供され、該装置は:ユーザの上顎または下顎に着脱可能に連結されるベース部材;ベース部材に作動的に連結される弾性支持部材であって、該弾性支持部材は、組織の領域と接触するための少なくとも1つの当接面を含み、該弾性支持部材は、少なくとも1つの当接面が、組織の領域から空間的に離される初期長さと、少なくとも1つの当接面が組織の領域と接触して、弾性支持部材ふが、上気道の少なくとも1区画の少なくとも部分的な閉塞を防ぐために、組織の領域に外力特性を提供するように、弾性支持部材の少なくとも一部が伸長される第2の長さとの間の長さの範囲を想定するように動作する弾性支持部材;弾性支持部材と機械的な駆動関係を有する電気機械的駆動機構;および、電気機械的駆動機構に接続される制御ユニットであって、弾性支持部材の長さを調節するために電気機械的駆動機構の駆動するように構成された制御ユニット、を含む。
本明細書で異なるように規定される場合を除き、本明細書で使用される技術的及び/又は科学的用語はすべて、本発明が関係する技術における当業者が一般に理解するような同じ意味を有する。本明細書に記載されるものに類似するかまたは等価である方法および材料が、本発明の実施形態の実行または試験において使用されることがあるとしても、典型的な方法及び/又は物品は本明細書で後述される。争いがある場合、定義を含め、本願明細書が管理する。さらに、物品、方法および実施例は単なる例示であり、必ずしも限定されることを意図するものではない。
本発明のいくつかの実施形態は、添付の図面を参照して、実施例としてのみ、本明細書で記載される。特に図面の細部に関し、詳細は、実施例の手段として、および、本発明の実施形態を例示的に議論する目的として示すものであることが強調される。この点で、図面と共に採用される詳細説明は、当業者に対し、本発明の実施形態がはどのように実施され得るかを明白にする。ここで注意を図面に向けると、類似の参照符号または文字は、対応するかまたは類似の構成要素を示している。
図1Aは、ユーザの上顎に固定され、本発明の実施形態に基づいて構築され動作し、弾性支持部材が収縮状態である口腔内装置を概略的に示す、等角図法による斜視図である。 ユーザの上顎に固定され、本発明の実施形態に基づいて構築され動作し、弾性支持部材が最初の展開長さの展開状態である口腔内装置を概略的に示す側面断面図である。 ユーザの上顎に固定され、本発明の実施形態に基づいて構築され動作し、弾性支持部材が最大展開長さの展開状態である口腔内装置を概略的に示す側面断面図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作する、コイルばねとしての弾性支持部材の実施例の斜視図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作し、弾性支持部材が収縮状態である口腔内装置の電気機械的機構の断面図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作し、弾性支持部材が最大展開長さの展開状態である口腔内装置の電気機械的機構の断面図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作する電気機械的機構の要素のうちの一部を分解した斜視図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作する電気機械的機構の要素の一部の断面斜視図である。 本発明の実施形態に基づいて構築され動作する電気機械的な機構の要素のうちの一部および口腔内装置に着脱可能に連結されるベッドサイドユニットのブロック図である。
本発明は、呼吸障害を低減するために上気道を支援するための口腔内装置である。
本発明に基づく口腔内装置の原理および作用は、図面および添付の詳細説明を参照することで、一層よく理解されるであろう。
本発明の少なくとも1つの実施形態について詳細に説明するにあたり、本発明は必ずしも、その適用において、後述の詳細説明で述べられ、及び/又は図面及び/又は実施例で例示された構造の細部並びに構成要素の配置、及び/又は方法に限定されるものではないことが理解されるべきである。本発明は、他の実施形態とすること、あるいは、様々な方法で実行または実施することが可能である。初めに、この文書の全体にわたって、例えば、上および下、近位および遠位、上向きおよび下向き、時計回りおよび反時計回り、右、左などの方向について言及する。これらの方向に関する言及は、本発明およびその実施形態を図示するための例示に過ぎない。「近位」および「遠位」との用語は、口腔内装置を使用中のユーザの唇に対する口腔内装置のより近い位置またはより遠い位置それぞれに関連して、それらの通常の意味において使用される。
ここで図面の図1A−1Cを参照すると、ユーザの口腔内に固定された口腔内装置10の実施形態が示される。ユーザの口腔は、1セットの歯122を持つ上顎120を含み、これは例えば、ユーザの天然歯、顎120に外科的に埋め込まれた歯、または取り外し可能な義歯であり得る。口腔内装置10は、ユーザの歯122に固定するためのベース部材102、ベース部材102に接続されたバンド部104、および、ユーザに上気道の支持を提供する電気機械的機構200を保持するための、バンド部104に接続された水密性筐体106を含む。本書の文脈において、用語「上気道」は一般に、たとえば中咽頭や鼻咽腔などの咽頭の区画を含む呼吸器官の1区画を指し、鼻と鼻腔、副鼻腔、および声帯上方の喉頭部分を含んでもよい。口腔内装置10は、ユーザの上顎中の歯に固定するものとして示されるが、当業者において、口腔内装置10は同様に、ユーザの下顎の歯に固定するように設計され製造されてもよいことが理解されるべきである。
非限定的な実施例において、ベース部材102は、アクリル樹脂系のユーザの歯122のアーチ形の型から形成される。ベース部材102は、例えば、歯列矯正装置、歯ぎしり処置用装置、または、下顎成長促進装置などの口腔内装置のための医学的および歯科的産業における、広く認められたデザイン基準に基づいて設計され得る。ベース部材102は好ましくは、硬質プラスチックから製造されるが、限定的されるものではないが、金属系材料や類似のものを含む、口腔内使用に適した他の材料から製造されてもよい。そのような非限定的な実施例において、ベース部材102は、サイズおよび形状の両方において、ユーザの口腔の要素と一致するように製造されるとともに、例えば、ボール締め式や真空式で強固に合致させるアクリル製の歯科用印象型などの、歯122に固定するための係止機構を含む。そのような構造により、ベース部材102をユーザの口腔に対し固定すること、および取り外すことが、容易にできる。ベース部材102は、追加的に、ベース部材102を歯122に固定したときに、ユーザの口腔がわずかに空いた状態に維持されるように形成することができ、それにより口腔内に、筐体106および電気機械的機構200を配置するための拡張した空間を提供する。本書の文脈内で、用語「口腔」は一般に、唇の裏側の面、頬粘膜、歯および歯ぐき、舌の大部分、舌下の口の底部、硬口蓋、軟口蓋の区画、および、一般に舌部の遠位部とともに軟口蓋の組織を含む中咽頭を含む、口の区画部分を言うものとする。
バンド部104は、第1の端部104aおよび第2の端部104bの2つの端部を含無とともに、ベース部材102を横切って左から右へ横方向に伸長する。ベース部材102の非限定的なアーチ型の実施形態において、ベース部材102は、2つの分岐部、すなわち第1の分岐部102aおよび第2の分岐部102bを含む。各分岐部は、ベース部材102のアーチ形の境界に沿って、上顎120のそれぞれの臼歯の位置へ向って伸長し、上顎120の歯122に固定するための係止機構を含む。係止機構の各々は、上顎120のそれぞれの歯または1対の歯に固定するように構成される。バンド部104は、第1の分岐部104aに第1の端部104aを接続することによって、および、第2の分岐部102bに第2の端部104bを接続することによって、ベース部材102に固定される。ベース部材102およびバンド部104は、単一の部材から形成してもよく、あるいは、別々の部材から形成し、粘着剤やエポキシ系接着剤の技術を含むが、これらに限定されるものではない、任意の適切な技術によって接続されたものとしてもよい。
バンド部104は、好ましくはアーチ形の形状であり、ユーザの硬口蓋へ向かって上方へ突出する弧を描く。硬口蓋と、硬口蓋に距離が最も近いバンド部104の区画との間に、筐体106の設置を可能にするための、およそ8ミリメートルの隙間が維持される。ベース部材102が下顎の歯に固定される実施形態においては、バンド部104の弧は、より大きな程度で上方へ突出して、バンド部104と舌部の間との接触を最小化する。筐体106は金属のネジ108を通じてバンド部104に接続され、そのヘッド部は、図1Aに示される。
金属のネジ108は、筐体106の水密性を損なうことなく、筐体106内に収容された電気機械的な機構200の電気部品を充電するために、電気コンタクト先端部としても機能し得る。2つの金属ネジ108が図1Aにおいて示されるが、2つより多くのそのような金属ネジは、バンド部104に筐体106を固定するために使用されてもよい。
接着剤またはエポキシのボンディング技術を含むが、これらに限定されない、筐体106をバンド部104に接続するための代替的な固定技術が使用され得ることが注目される。代替的に、分岐部102aおよび102bの間の空間を、例えば硬質プラスチックなどの材料の1または複数の層で充填し得ることも注目される。そのため、筐体106は、ベース部材102に筐体106を取り付けるためのバンド部104の使用を必要とすることなく、分岐部102aと102bとの間の材料層に直接取り付け得る。
筐体106は好ましくは、例えば、医科用および歯科用産業において一般に使用されるアクリル樹脂などの、適切に口腔内使用に拡張された生体適合性材料により又は用いて外面部が被覆されて製造される。さらに、口腔内の不快感を低減し、例えば舌部、歯ぐき、硬口蓋および軟口蓋の区画などの組織や筋肉に対する怪我を防止するため、筐体106の縁部は好ましくは丸められかつ滑らかにされる。筐体106は、筐体106の上部表面が硬口蓋の一般的な湾曲と一致するように、サイズと形状の両方においてユーザの口蓋と一致するように製造される。加えて、口腔内装置10がユーザに不快感を与えないように、筐体106は好ましくは十分に小さな体積である。従って、筐体は、好ましくは長さおよそ25ミリメートル、幅15ミリメートル、および高さ8ミリメートルである。そのような寸法は口腔内装置10が、より詳しくは筐体106が、口腔に挿入した時に、硬口蓋とユーザの舌部との間に快適に収まることを可能にする。前述のように筐体106は、ユーザに上気道の支援を提供し、OSAの発症によって誘導されるような呼吸障害を低減する、電気機械的機構200を収容する。
ここで図3A−6に注意を向けると、これは、電気機械的機構200の要素の詳細を示す。
電気機械的機構200の要素を記載するにあたり、図1A−1Cに示する要素が同様に参照される。電気機械的機構200は、上気道内に配置するための収縮可能および展開可能なステントとして機能する、弾性支持部材202、弾性支持部材202を収縮し展開させるための電気機械的駆動配置210、電気機械的駆動配置210を駆動するための制御ユニット204、および電源装置206を含む。
弾性支持部材202は、交換可能であることが指定され、それにより、拡張使用後の弾性支持部材202を交換する選択肢がユーザに提供される。これは予防的メンテナンスの形態として機能し、使用期間の延長後に、弾性支持部材202が機能不全に陥る危険を減らす。弾性支持部材202は、2つの状態、すなわち、収縮状態(図1Aおよび3A)および展開状態(図1B、1Cおよび3B)の間を移行可能である。さらに、より詳細に以下に記載するように、電気機械的駆動配置210は、2状態の間を弾性支持部材202を移行させるために、制御ユニット204からの操作入力に基づいて、出力と機械的駆動を提供する。
図6に示すように、制御ユニット204は、メモリまたはその他のような記憶媒体208に連結された少なくとも1つのプロセッサー205を含む。プロセッサー205は好ましくは、アナログ入力を受信するためのアナログデジタル変換(ADC)モジュール207にも連結され、プロセッサー205にディジタル出力を提供する。プロセッサー205は、任意の数のコンピュータープロセッサーとすることができ、限定されないが、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ASIC、DSP、およびステートマシンを含む。そのようなプロセッサーは、限定されないが、プロセッサーによって実行された時、プロセッサーに、動作を実行させるプログラムコードまたは命令セットを保存するコンピューター可読媒体を含むか、または、これと通信可能である。コンピューター可読媒体のタイプは、限定されないが、プロセッサーにコンピューター可読命令を提供することが可能な、電子的、光学的、磁気的、または他の保存もしくは伝送装置を含む。
図1Aおよび3Aに示すように、弾性支持部材202が収縮状態である場合、筐体106の遠位端の開孔110を通ってわずかに突出する弾性支持部材202の遠位端202aおよび遠位端202aに隣接した弾性支持部材202の部分を除いて、弾性支持部材202のほぼ全体が、筐体106内に囲まれ、保持される。弾性支持部材202の長手方向軸線に沿う、収縮状態のときに開孔110を通って突出する弾性支持部材202の部分の長さは、ほぼ5−10ミリメートルの範囲である。さらに、ベース部材102がユーザの口腔に固定されて、弾性支持部材202が収縮状態である場合に、接触組織(すなわち上気道の壁部分)の領域と遠位端202aとの間の特別な離隔が、およそ5−15ミリメートルの範囲で提供される。従って、弾性支持部材202を収縮させてユーザの口腔に口腔内装置10が最初に位置づけられるときに、弾性支持部材202のどの部分も、口腔内組織の領域及び/又は絞扼反射を刺激する上気道と接触しない。
図1Aには示さなかったが、収縮状態である場合、弾性支持部材202のほぼ全体は好ましくは、筐体106内に永続的かつ全体的に保持されるケーシング内に囲まれて保持される。そのようなケーシングは、弾性支持部材202および電気機械的駆動配置210の非限定的な典型的な実施例を参照して、さらに以下で詳細に記載される。
弾性支持部材202が収縮状態から展開状態へ移行する場合、弾性支持部材202は、長さを増加させるとともに、ある実施形態においては、直径および容積も同様に増加させ、その結果、開孔110を通じて筐体106からの外方への移動がもたらされる。開孔110は、弾性の環状シールで典型的に密閉され、これにより、超過した水分が、筐体106に浸透すること、および、電源装置206、制御ユニット204、および電気機械的駆動配置210の構成要素などのような電子的および機械的部品と接触することを防ぐと同時に、筐体106の内外に弾性支持部材202を移動させることを可能にする。代わりに、弾性支持部材202は、筐体106内の、電子的および機械的部品を保持する区画を流体的に分離された別々の区画から、収縮し展開する。
図1Bおよび1Cに示すように、弾性支持部材202が展開状態である場合、弾性支持部材202の遠位端202a及び/又は他の部分は、中咽頭や鼻咽腔など、より詳しくは軟口蓋の組織の区画のような口腔内組織の領域及び/又はユーザの上気道と接触する。弾性支持部材202は、接触組織の領域(すなわち上気道の壁)に放射状の外力を加え、これにより、周囲の組織の重量および気道内の気圧で気道が閉塞することを防止する。その結果、弾性支持部材202は、展開状態の場合、ユーザの上気道の完全性を維持するとともに、OSAや同様の疾患の発症によって誘導されて、上気道が完全にまたは部分的に閉塞するのを防止する。
収縮状態から展開状態までの移行により弾性支持部材202が伸長すると、図1Bおよび1Cに図示するように、弾性支持部材202は軟口蓋の曲率に合わせて湾曲することが注目される。弾性支持部材202の遠位端202a及び/又は他の部分が組織の前述の領域と接触して、それにより、弾性支持部材202が、口腔内及び/又はユーザの上気道内で、組織の領域に適切な放射状の外力を加える場合、弾性支持部材202が展開状態である、と規定されることにも注目される。従って、制御ユニット204による動作下で電気機械的駆動配置210により駆動されると、弾性支持部材202の長さは、展開状態の間、最大の展開長さに達するまで増加し続け得る。それ故、弾性支持部材202は、長さの範囲が、展開状態において、初期の展開長さと最大の展開長さと間であると想定される。初期の展開長さおよび最大の展開長さを想定する弾性支持部材202の実施例が、図1Bおよび1Cにそれぞれ図示される。
図1Bおよび1Cにそれぞれ示すような、初期展開長さおよび最大の展開長さの実施例は、本明細書に記載される口腔内装置10の構成要素の機能のよりよい理解を提供することを意図する図示でしかないことが注意される。実際、理解されなくてはならないように、初期の展開長さは、図1Bに図示された初期の展開長さと比べて、短いかまたは長くてもよく、最大の展開長さは、図1Cに図示される最大の展開長さと比べて、短いかまたはより長くてもよい。
弾性支持部材202の遠位端202a及び/又は他の部分が、ユーザの口腔内及び/又は上気道内の接触組織の領域、または組織の他の領域、及び/又は口腔の筋肉、及び/又は口腔、及び/又は上気道と接触することを抑制される場合、弾性支持部材202は収縮状態である、と規定されることにも注目される。前述のように、収縮状態である場合、遠位端202aは、接触組織の領域からおよそ5−15ミリメートル、空間的に離される。従って、収縮状態であると規定されると同時に、弾性支持部材202の長さは、遠位端202aと接触組織の領域との間の5ミリメートルの空間的離隔を促進する長さから、15ミリメートルの空間的離隔を促進する長さまで、減少し続け得る。
ここで図2を参照すると、弾性支持部材202の非限定的な典型的な実施例が示される。そのような実施例において、弾性支持部材202は、主たる長さ方向に沿う断面形状が、全般的に縁部が丸められた長方形であるコイルばねとして形成される。収縮状態と展開状態と間のコイルばね202の移行は、その長手方向軸線の回りでコイルばね202が回転することによって誘導される。図示を明確にするため、本明細書の残りの部分は、コイルばねとして実施された弾性支持部材202と関連させて、口腔内装置10の構成要素を記載する。本明細書において、弾性支持部材202は、支持を提供することができ且つ前述の閉塞を防ぐことができると同時に、例えばシリンダ状の構造やプレート状のような構造などの筐体106内への収縮も可能である、任意の適切な形状に形成することができること、および、弾性支持部材202のコイルばね構造によって、口腔内装置10の他の構成要素の機能が、典型的なコイルばね構造の実施例に関連して記載された機能に制限されるべきではないことが注目される。
コイルばね202は、例えばコイルばね202のコイルを生成するために巻かれるニチノールワイヤーのような、ワイヤーによって形成される。この文献の文脈において、用語「コイル」は、用語「ループ」と交換可能に使用され、ばねの個々のリングを形成している区画のことを言うものとする。コイルばねは、弾性支持部材202が収縮状態と展開状態との間を移行するときに、口腔内の軟組織及び/又は上気道を傷つけるのを防ぐために、好ましくは丸い柔軟な端部に形成された近位端202bおよび遠位端202aを含む。コイルばねの長さの大部分に沿う各コイルは、ほぼ同径である。図2に示すような非限定的な実施例によれば、最後の数個のコイルの直径は、遠位端202aの近くで徐々に減少し、その結果、全体的に丸い円錐形の断面形状をもたらす。その結果、遠位端202aに対する近さが最も近接するコイルは、コイルばね202のコイルのすべてのうちで、最も小さな直径を有する。そのような実施例によれば、コイルばね202が、例えば舌部と軟口蓋との間の、口腔および上気道の小さな孔を通過させることを可能にする。
コイルばね202は好ましくは、およそ10−15個のコイルを含む。展開状態の場合(すなわちばねが少なくとも部分的に弛緩している場合)において、隣接するコイル間の間隔は、およそ4−15ミリメートルであり、より好ましくは、およそ7−10ミリメートルである。隣接するコイル対の間の間隔は、必ずしも均一でなくてもよいことに注意する。コイルばね202は、およそ40−150ミリメートルの範囲、より好ましくは40−120ミリメートルの範囲の可変長さを有する。コイルばね202の最小長さは、収縮状態の場合(すなわちばねが完全に圧縮される場合)のばね長さである。同様に、コイルばね202の最大展開長さは、展開状態の場合のばねの限界長さである。それ故、コイルばね202は、収縮状態において、最大展開長さのおよそ5−15%である長さを得ることができる。さらに、コイルばね202の各コイルは、好ましくはおよそ5−15ミリメートルの範囲、およびより好ましくは5−10ミリメートルの範囲内の可変直径を有する。コイルばね202の最小径は、収縮状態の場合のばねの直径である。同様に、コイルばね202の最大の展開直径は、展開状態の場合のばねの最大部直径である。それ故、コイルばね202は、収縮状態において、最大展開直径のおよそ30%である直径を得ることができる。長さと直径の両方におけるコイルばね202の圧縮性の結果として、コイルばね202は、必要とされるような小容積まで、好ましくは元の容積の10%未満の容積、最も好ましくは元の容積の5%未満の容積まで、圧縮可能である。
展開状態の場合、コイルばね202は、ばねの長さに沿う任意の地点における自由な断面積を有する、長手方向軸線に沿う通気路を確保する。好ましくは、断面積は20−200平方ミリメートルの範囲であり、より好ましくは40−200平方ミリメートルの範囲である。前述のように、コイルばね202は長さと直径の両方において圧縮可能である。それ故、コイルばね202は、ばねの長さに沿って可変の断面積を有する。好ましくはコイルばね202は、1平方インチ当たり少なくとも0.3ポンド(psi)、しかし0.5psiを越えない、均一に分配された接線方向圧力下で、コイルばね202の全長に沿う最大の断面積の少なくとも50%を維持する。口腔中の気圧低下は、典型的には、例えば空気の吸入や唾液の嚥下などのような、流体流動に起因することが注目される。それ故、断面積の上記の好ましい範囲は、およそ毎秒4リットルの速度における流体流動に起因する接線方向の圧力に耐えることを意図するものである。
筐体106から展開するコイルばね202の部分は、およそ毎分0.5−20ミリメートルの範囲内の速度で収縮状態から展開状態まで移行する場合に、長さを増加させる。比較的遅い展開は、口腔中、より詳しくは舌部の根元部における、絞扼反射を刺激する神経が、口腔及び/又は上気道においてコイルばね202と組織のとの間の接触に慣れるまでの十分な時間を与えることを可能にする。従って、100ミリメートルの最大展開長さを有するコイルばね202は、最大展開長さまでの平均経過時間がおよそ30分である、5−200分の経過時間後に完全長さに達し得る。
コイルばね202は、口腔内使用に適している低摩擦材料、例えばシリコーン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで好ましくは覆われる、低摩擦材料コーティングは、好ましくはおよそ50−300ミクロンの範囲のコーティング厚さを有する。低摩擦材料コーティングは、コイルばね202とユーザの口腔の接触組織の領域との間の摩擦係数を低減し、びらんや圧力による傷の危険を低減させる。さらに、使用中のコイルばね202に機能不全や損傷が起きた場合、コーティングは、コイルばね202の一体性を維持し、電気機械的駆動配置210がコイルばね202を収縮することを可能にするか、または、ユーザが、ユーザの口腔内に保持されている口腔内装置10の構成要素の砕片を伴わずに、口腔から口腔内装置10を取り外すことを可能にする。加えて、低摩擦材料コーティングは、コイルばね202上に残渣や他の物質が経時的に蓄積する速度を低減させる。
前述のように、電気機械的駆動配置210は、収縮状態と展開状態との間でコイルばね202を移行させるための出力と機械的駆動とを提供する。電気機械的駆動配置210は好ましくは、収縮および展開機構216、収縮および展開機構216を駆動するための電気モータ212、およびギヤ214を含む。
前述のように、電気モータは、筐体106のサイズ内に合致するように、十分に小さなサイズである。この明細書に対し、直流(DC)で12ボルトを越えない電圧上で動作する電源装置および装置を「低圧」と称し、一方、交流(AC)で少なくとも100ボルトの電源装置を、「商用電圧電源装置」として規定する。より具体的な用語では、アメリカの商用電圧電源は、典型的には100−120ボルトACの範囲の電力を供給し、一方、ヨーロッパの商用電圧電源は、典型的には220−240ボルトACの範囲で電力を供給する。従って、電気モータ212は、入力として好ましくは電源装置206から、直流電圧を受ける直流(DC)電気モータである。そのようなDCの電気モータの実施例は、限定的ではなく、例えば香港のMarswell Engineering Ltd.により製造されたもののような、3ボルトDC電気モータを含む。
電源装置206は好ましくは、最大電圧12ボルトDCの低圧2次電池として実施される。そのような実施例において、金属製ネジ108は、電気的接点を、充電式電源装置206に提供する。それ故、ベッドサイドのユニット300に連結され、商用電圧電源装置に接続された、充電機構302は、金属のネジ108を介して、充電式電源装置206を充電するように構成され得る。代わりに、例えば、充電ケーブルや他の適切な電気的接続器のような充電インタフェースは、充電式電源装置206を充電するために使用され得る。代わりに電源装置206は、使い捨てバッテリーのような、非充電式電源装置(すなわち交換可能な電源装置)であってもよい。
電気モータ212は、電気モータ212のシャフト213上に配置されるギヤ214を介して、収縮および展開機構216を駆動する。典型的には、電気モータは、見かけ上、高い毎分回転数(RPM)と低トルク出力を提供する。従って、ギヤ214は、電気モータ212からの高RPMおよび低トルク出力を、所望の収縮速度および展開速度で収縮および展開機構216を駆動するのに必要な、低RPMおよび高トルクへ変換する。電気機械的駆動配置210の適切な機能性を検証するため、トルクセンサー(図示せず)が、ギヤ214の出力部に配置されてもよい。
ここで図3A−5を参照すると、収縮および展開機構216の非限定的な典型的な実施例が示される。そのような実施例において、収縮と展開の機構216は、コイルばね202の展開を駆動し、収縮状態の場合はコイルばね202を収容するシリンダ状機構として実施される。図3Aおよび3Bは、それぞれ収縮状態および展開状態であるコイルばね202を有する収縮および展開機構216の断面図を示す。図示の明確性のため、図4および5では、コイルばね202を示さない。
シリンダ機構は、中空の内シリンダ218、中空の外シリンダ220、および、収縮および展開機構216から開孔110を通じてコイルばね202が収縮および展開するのを案内するためのリリースプレート240を含む。好ましくは、中空の内シリンダ218の直径はおよそ4.5ミリメートルであり、また、中空の外シリンダの直径はおよそ5.5ミリメートルである。
リリースプレート240は、内部の容積を規定する内表面を有する全体的に中空の円筒断面242と、リリースプレート240の遠位端のフランジ244とを含む。リリースプレート240は、全体的に湾曲したスロット246を含み、該スロットは、フランジ244を通って部分的に伸長して、収縮状態と展開状態との間の移行中に、コイルばね202の通路がシリンダ機構の内外に形成されるのを可能にする。
シリンダ218および220の各々は、それぞれ内面および外面を有し、それぞれの内面は、それぞれの内容積を規定する。リリースプレート240の中空の円筒部分242は、中空の内シリンダ218の内部容積内で位置する。非限定的な実施例において、電気モータ212は、リリースプレート240の中空の円筒部分242の内表面によって規定される、内容積内に位置する。そのような実施例において、シャフト213は、リリースプレート240の近位端の開孔を通過する。従って、そのような実施例において、電気モータ212およびその対応する構成要素は、収縮および展開機構216の一部と考えられる。
中空の内シリンダ218は、中空の外シリンダ220の内表面によって規定される内部容積内に位置する。その結果、中空の内シリンダ218が、中空の外シリンダ220の内部容積内に位置する場合、中空の内シリンダ218の外表面と中空の外シリンダ220の内表面との間に、環状空間226が設けられる。環状空間226は、中空の内シリンダ218の長さの一部に沿って、シリンダ機構の遠位端と中空の内シリンダ218のフランジ219との間を伸長する。コイルばね202の長さは、最大に圧縮された時、前述のように、環状空間226が、遠位端202aから突出するように伸長する長さよりも長くなることが好ましい。
収縮状態の場合、コイルばね202は、内部の中空シリンダ218の外表面の回りに巻きつけられて、圧縮され、弾性支持部材202の遠位端202aおよび遠位端202aに近接する部分を除いて、中空の内シリンダ218の外表面と中空の外シリンダ220の内表面のと間の環状空間226内に完全に収容される。リリースプレート240の中空の円筒部分242が、中空の内シリンダ218の内部容積内に位置するので、フランジ244は、シリンダ機構の遠位端の環状空間226の開孔に対するカバーを提供し、コイルばね202が環状空間226から完全に脱落するのを防いでいる。湾曲スロット246の一部は、環状空間226に連結され、コイルばね202が、収縮状態と展開状態との間の移行中にシリンダ機構の内外を移動するための経路を提供する。
フランジ219は、シリンダ機構の近位端に向かって、中空の内シリンダ218の長さの最後のほぼ1/4にわたって伸長する。コイルばね202の近位端202bは、遠位端202が湾曲スロット246を通過するのを防ぐように、寸法設定され配向され、これにより、コイルばね202が、シリンダ機構から完全に離脱するのを防止する。それ故、コイルばね202の近位端202bは、収縮状態と展開状態との間の移行の間、環状空間226内に永続的に保持される。例えば、図2および3Bに示すように、近位端202bは、寸法設定され、コイルばね202の長手方向軸線と平行なように配向される。従って、収縮および展開機構216が、そのようなシリンダ機構として実施された時、コイルばね202のほぼ全体を囲んで保持するためのケーシングとしてさらに機能し、これにより、簡単に前述したように、コイルばね202が筐体106内に永続的かつ全体的に保持される。
非限定的な実施例において、シリンダ機構は、内面および外面を有し、内面が内部容積を規定する中空の中間シリンダ221をさらに含み得る。そのような実施例において、中空の内シリンダ218は、中空の中間シリンダ221の内面によって規定される内部容積内に位置し、中空の中間シリンダ221は、中空の外シリンダ220の内面によって規定される内部容積内に位置する。
中空の中間シリンダ221は、2つの異なる内径を有する2つの区画を含む。すなわち、第1の内径を有する主区画223、および、第2の内径を有する凹部区画225である。第1の内径は、第2の内径より大きい。中空の中間シリンダ221内の内径の変化が生じる位置は、コイルばね202の近位端202bを環状空間226内に位置させることが可能な最も遠い地点を規定する段差227を形成する。中空の中間シリンダ221の使用は、収縮状態におけるより圧縮されたコイルばね202をもたらす。
シリンダカバー222は、シリンダ218および220の近位端において、シリンダ218および220の両方に接続してこれらを被覆し、リリースプレート240内の電気モータ212、中空の内シリンダ218内のリリースプレート240の中空の円筒部分242、および中空の外シリンダ220内の中空の内シリンダ218を強固に保持する。シリンダカバー222は同様に、ギヤカバー224を介してギヤ214に接続し、これらを被覆する。付加的なファスナーが、電気モータ212、中空の内シリンダ218、および中空の外シリンダ220の固定的な入れ子構造を強化するために使用されてもよい。
シリンダ機構の構成要素の前述した相互連結の結果、制御ユニット204による電気モータ212の動作により、シャフト213の回転を引き起こし、次いで順に、シリンダ218および220両方の回転を引き起こす。従って、シリンダ218および220は単体として回転し、これにより、コイルばね202が、コイルばね202の長手方向軸線の回りを回転することをもたらす。
前述のように、環状空間226および湾曲スロット246は、収縮状態と展開状態との間の移行中に、シリンダ機構の内外をコイルばね202が通過するための経路を提供する。従って、シリンダ218および220の回転は、収縮状態と展開状態との間を移行する場合に、コイルばね202の伸長または短縮をもたらすとともに、遠位端202aが、開孔110を介して湾曲スロット246を通じ、シリンダ機構から伸長するかまたはシリンダ機構内へ退縮することをもたらす。
収縮状態から展開状態への移行は、制御ユニット204による電気モータ212の動作によって引き起こされ、これにより、シリンダ機構を時計回りの回転方向に回転させる(筐体106の近位端から見た時)。シリンダ機構の時計回りの回転は、コイルばね202が長手方向軸線回りに時計回りに回転することをもたらし、遠位端202aを、湾曲スロット246を通って開孔110から外部へ突出させる。これにより、コイルばね202の長さが、初期の圧縮長さ(図3A)から、初期展開長さ(図1B)に向かい、最終的に展開状態の最大展開長さ(図1C)へ向かって増加することになる。遠位端202aが湾曲スロット246を通って開孔110から外部へ突出されるので、コイルばね202は、中空の内シリンダ218の外面の回りからほどかれる。時計回り回転は、それ自体の力で、コイルばね202を軸方向に口腔及び/又は上気道内へ押す力を生成することを必要とせずに、コイルばね202が前進する(すなわち伸長する)ことを可能にする。
同様に、展開状態から収縮状態へ移行させる場合、制御ユニット204による電気モータ212の動作が、シリンダ機構を反時計回りに回転させる。シリンダ機構の反時計回りの回転は、コイルばね202が、長手方向軸線回りに反時計回りに回転することをもたらし、遠位端202aを開孔110および湾曲スロット246へ向かって引っ張り、コイルばね202の長さを、展開長さから、完全な圧縮状態および収縮状態(図3A)の初期長さまで減少させる。従って、コイルばね202の反時計回りの回転は、コイルばね202が、環状空間226内で、中空の内シリンダ218の外面の周囲に巻きつくことをもたらす。
非限定的な実施例において、電気機械的駆動機構210は、コイルばね202を連続的に時計回りに回転させ、る続いてコイルばね202を展開状態に到達させ、そして、最終的にコイルばね202を最大展開長さに到達させるように構成される。最大展開長さに達するまでコイルばね202を時計回り方向に回転させる速度は、好ましくは毎分0.1−1回転の範囲である。従って、一旦、完全に展開したならば、コイルばね202は、回転を通じ、電気モータ212によって実行可能なようにプログラムされたリズミカル方式の移動で、または他の方式の移動で、口腔内部の組織及び/又は上気道の異なる接点に対し移動する。その結果、遠位端202aは、コイルばね202と、口腔内の組織及び/又は上気道との間で、絶えず接触領域を変化させる。これにより、接触組織の領域に対する増大した圧力による擦り疵の成長、および、ユーザによる空気の吸引により、上気道内が大気圧より低下することの危険を減少させる。加えて、そのような連続的な回転および移動は、弾性支持部材202が舌部または口腔内の他の筋肉によって移動させられる場合、接触組織の領域と接触するために弾性支持部材202の位置を変更することによって、口腔内装置10の効果を増大させる。
前述のように、制御ユニット204は、収縮および展開機構216を駆動するために電気モータ212を駆動する。制御ユニット204による動作は、限定されないが、気圧センサ、気流センサ、温度センサ、光学式心拍数センサ、光学式パルス酸素測定センサ、筋電図検査(EMG)センサ、力センサ、音響センサ、運動センサ、および湿度センサを含む、ユーザに関連する情報およびデータを提供するための様々なセンサを含む、センサ機構230から受信される入力に基づき得る。そのようなセンサは、トランスデューサーとして実施することが可能であり、好ましくはユーザの口腔内の空気と流体流動連絡するか、または、関連する電気信号を適切に生成するために筐体106内に適切にインストールされる。そのようなセンサは、データを取集し、例えば、例えば、呼吸状態、無呼吸および低呼吸の発症、血液酸素化量、心拍数、総身体動作、歯ぎしり、いびき、、および睡眠/覚醒状態などを評価用するためのパラメーターを決定することによって、ユーザの生理学的状態を評価するために使用されてもよい。
センサ機構230のセンサは、制御ユニット204に電気信号を提供し、この信号は好ましくは、プロセッサー205によって処理される前に、ADC207によってディジタル化される。プロセッサー205は好ましくは、リアルタイムで、例えば、口腔内装置10の構成要素のリアルタイム処理を可能にするためのファームウェアなどのプログラムコードを走らせる。従って制御ユニット204は、規定された展開速度でコイルばね202を展開させ、規定された収縮速度でコイルばね202を収縮させ、および、コイルばね202を、展開状態への移行に続いて、規定された速度で常に回転させるために、電気機械的駆動機構210を駆動し得る。さらに、センサ機構230のセンサから収集されたデータは、分析のためにプロセッサー205に接続される、記憶媒体208や、例えば不揮発性メモリのような他のメモリなどに保存され得る。同一のセンサーデータが、処理の効果を高めるような方法で、リアルタイムプログラムコードの機能を調整するために使用されてもよい。例えば、そのような調整は、弾性支持部材202が既に展開している一方で、無呼吸事象がまだ検出される場合に、展開した弾性支持部材202の長さの増加をもたらし得るか、または、センサーデータによりユーザがまだ目を覚ましていると解釈される場合に、弾性支持部材202の展開が阻止され得る。そのような調整のための追加条件は、本明細書の後続の箇所において、さらに詳細に提示される。
センサ機構230は、弾性支持部材202の完全性の測定のための完全性センサも含み得る。従って、完全性センサから受信される信号に基づいて、機能不全または損傷により、弾性支持部材202の完全性が損なわれると判定される場合、制御ユニット204は、口腔中の組織及び/又は上気道に損傷をもたらさないようにするため、および口内の装置10をさらに破損しないようにするために、弾性支持部材202を展開状態または収縮状態に移行させるための電気機械的駆動機構210の動作を抑止するように構成され得る。
前述のように、口腔内装置10は、ベッドサイドユニット300に着脱可能に連結され、金属製ネジ108を介して、充電式電源装置206の充電のための充電機構302を含む商用電圧電源装置に接続され得る。ベッドサイドユニット300への口腔内装置10の着脱可能な連結は、例えばドッキングステーションのようなベッドサイドユニットの受信インタフェース(図示せず)を通じてなされ得る。
口腔内装置10は、制御ユニット204を通じて、口腔内装置10がベッドサイドユニット300のドッキングステーションにおいてドッキングさせられる場合、最大展開長さまでコイルばね202を展開させるように構成され得る。そのような展開は、手動または自動の洗浄、およびドッキングの間のコイルばね202の消毒を可能にする。加えて、口腔内装置10の構成要素および副構成要素の完全性確認は、ドッキングの間に実行され得る。洗浄、消毒および完全性確認が完了すると、コイルばね202は収縮状態に移行する。
加えて、ベッドサイドユニット300は好ましくは、制御ユニット304およびユーザインタフェース(UI)312を含む。図6に示すように、制御ユニット304は、メモリまたはその他のものなどの記憶媒体308に連結された少なくとも1つのプロセッサー305を含む。プロセッサー305は、限定されないが、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ASIC、DSPおよびステートマシンを含む、任意の数のコンピュータープロセッサーとすることができ、そのようなプロセッサーは、プロセッサーによって実行された時、プロセッサーに動作を実行させるプログラムコードまたは命令セットを保存するコンピューター可読媒体を含むか、またはこれと通信可能であり得る。コンピューター可読媒体のタイプは、限定されないが、プロセッサーにコンピューター可読命令を提供することができる、電子的、光学的、磁気的、または他のストレージもしくは通信装置を含む。
非限定的な実施例において、制御ユニット204および304の両方が、それぞれ通信ユニット209および309に連結され、口腔内装置10が、記録された生理学的データおよび記録されたパラメーターを、センサ機構230を通じてベッドサイドユニット300へ送信することを可能にする。通信ユニット209と309との間の通信は、任意の適切な公知の短距離通信パラダイム通じて行われ得る。従って、制御ユニット204は、通信ユニット309へそのようなデータを送信するために通信ユニット209を動作させるように構成される。通信ユニット309によって受信されたデータは、記憶媒体308、または例えば分析のためにプロセッサー305に連結された不揮発性メモリのような他のメモリに、その後保存され得る。加えて、制御ユニット304は、コイルばね202を収縮状態と展開状態との間、または、これらの状態間の任意の位置に移行させるため、通信ユニット309によって送信され且つ通信ユニット209によって受信された命令を通じて、電気機械的駆動機構210を動作させるように構成され得る。
UI312は、制御ユニット304に永続的に連結され、口腔内装置10がベッドサイドユニット300とドッキングする場合、制御ユニット204にも連結されてよい。それ故、UI312は、ユーザが口腔内装置10またはベッドサイドユニット300の、例えば記憶媒体208および308のようなメモリに保存されたデータを回収することを可能にする。ベッドサイドユニット300はさらに、例えばラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータ、または、例えばタブレットやスマートフォンのようなパーソナル通信コンピューティングデバイスなどのコンピューティングデバイスにベッドサイドユニット300を接続するための入出力ポートを含み得る。UI312は、例えばタッチスクリーンやその他のものなどの任意の適切なインターフェースプラットフォームとして実施され得る。
上記に加えて、UI312は同様に、使用中にユーザが口腔内装置10の異なる運転モードを選択することを可能にする。口腔内装置10の作用をより深く理解するため、いくつかの異なる展開モードが、本明細書で提示される。理解されるべきものとして、本明細書に記載するような展開モードは、口腔内装置10の可能性のある展開シナリオの非限定的な実施例を表わすものであり、口腔内装置10のその他の展開シナリオが可能である。
1つの非限定的な典型的な展開モードは、以下に「時間モード」と称する。時間モードにおいて、制御ユニット204は、口腔内装置10の起動から所定時間間隔が経過した後、収縮状態から展開状態までのコイルばね202の移行を開始させるため、電気機械的駆動機構210を動作させる。口腔内装置10がベッドサイドユニット300にドッキングされる場合。所定時間間隔は好ましくは、UI312を通じ、ユーザによって設定される。従って、ベッドサイドユニット300から口腔内装置10が取り外されると、口腔内装置10は起動状態となるか、または起動される。ユーザは好ましくは、コイルばね202の移行が始まる前にユーザが寝入ることができるような十分な時間を確保するように予約時間を設定する。従って、ユーザは、収縮状態のコイルばね202を有する口腔内装置10を、ベース部材102を介して口腔に固定し、そして就寝する。予約時間が一旦経過すると、コイルばね202は、収縮状態から展開状態へ移行する。
他の非限定的な展開モードは、以下「スリープモード」と称する。スリープモードにおいて、制御ユニット204は、前述のように、センサ機構230からADCモジュール207およびプロセッサー205を通じて受信した信号を分析する。そのような信号は、口腔の内部から収集された、限定されないが、呼吸空気流、体温、湿度、心拍数、酸素測定値、および舌部または口腔中の他の筋肉のEMGを含む、1以上の生理学的パラメーターが存在することの表示を提供し得る。制御ユニット204による受信信号の分析は、制御ユニット204が、ユーザが睡眠状態か覚醒状態かを決定することを可能にする。制御ユニット204によって、睡眠、または任意の他の所定の睡眠ステージまたはイベントの生起が決定(すなわち検出)されると、制御ユニット204は、収縮状態から展開状態までのコイルばね202の移行を開始させるために、電気機械的駆動機構210を動作させる。
他の非限定的な展開モードは、以下「無呼吸モード」と称する。スリープモードと同様に、無呼吸モードにおいて、制御ユニット204は、前述のように、センサ機構230からADCモジュール207およびプロセッサー205を通じた受信信号を分析する。そのような信号は、ユーザが、例えばいびき、低呼吸または無呼吸などの呼吸事象に直面しているかどうかの表示を提供し得る。制御ユニット204による受信信号の分析は、制御ユニット204が、ユーザがそのような呼吸事象に直面しているかどうかを決定することを可能にする。制御ユニット204によって、そのような呼吸事象が生起していることを決定(すなわち検出)すると、制御ユニット204は、収縮状態から展開状態までのコイルばね202の移行を開始させるため、電気機械的駆動機構210を動作させる。
時間モード、スリープモードおよび無呼吸モードは、収縮状態のコイルばね202を有する口腔内装置10が、ベース部材102を介してユーザの口腔内に位置づけられるという、共通条件を共有する。さらに、上述のモードにおいて、収縮状態から展開状態へのコイルばね202の移行は、ユーザが睡眠状態になったあとで生じる。それ故、収縮状態のコイルばね202を有する口腔内装置10の口腔内への挿入は挿入時の絞扼反射を緩和し、口腔内装置10の口腔内への挿入と関連するマイナスの心理的効果を低減する。
前述のように、前記3つのモードの使用中に、コイルばね202が展開状態である間、電気機械的駆動機構210は、口腔内及び/又は上気道での擦り傷が進行する危険性を減らすため、常にコイルばね202を回転させるように構成され得る。加えて、制御ユニット204は、展開状態にコイルばね202を維持すると同時に、センサ機構230からの受信信号から測定された呼吸障害の重症度に基づいてコイルばね202の長さを調節するため、電気機械的駆動機構210を動作させるように構成され得る。従って、制御ユニット204は、より多くの呼吸障害が測定される場合はコイルばね202を延長し、より少数の呼吸障害が測定される場合はコイルばね202を短くするように、電気機械的駆動機構210を動作させ得る。言いかえれば、展開状態の間、制御ユニット204は、コイルばね202の長さを、より多くの呼吸障害が測定される場合は最大展開長さまで変化させ、より少数の呼吸障害が測定される場合は初期の展開長さへ向かって変化させるように、電気機械的駆動機構210を動作させ得る。
ユーザが覚醒に近づくと、コイルばね202は展開状態から収縮状態へ移行する。そのような移行は、様々な方法で達成され得る。口腔内装置10の作用をより深く理解するため、いくつかの異なる収縮モードが本明細書で提示される。理解されるべきことは、本明細書に記載するような収縮モードは、口腔内装置10の可能性のある収縮シナリオの非限定的な実施例を表わし、口腔内装置10のその他の収縮シナリオも可能性を有しているということである。
1つの収縮モードは、前記時間モードに類似する方法論に従う。そのような収縮モードにおいて、口腔内装置10がベッドサイドユニット300にドッキングされる場合、制御ユニット204が展開状態から収縮状態へコイルばね202を移行させるために電気機械的駆動機構210を動作させる時間が、UI312を通じて設定され得る。代わりに、口腔内装置10は、通信ユニット209を通じて、外部アラームクロックから、あるいは、ベッドサイドユニット300の一部として組み込まれた目覚まし時計を通じて、時間を入力として受信し得る。代わりに、口腔内装置10は、無線または有線リモコンから、通信ユニット209または制御ユニット204を通じて、時間を入力として受信し得る。好ましくは、制御ユニット204は、設定時間のごく少し前に、展開状態から収縮状態へコイルばね202を移行させるように、電気機械的駆動機構210を動作させ、これにより、ユーザが覚醒する前に、収縮のための十分な時間を確保することが可能になる。従って、睡眠から目覚めると、ユーザは口腔から、コイルばね202をほとんどまたは完全に収縮させた状態の口腔内装置10を取り外してもよい。
他の収縮モードは、前記のスリープモードおよび無呼吸モードに類似する方法論に従う。そのような収縮モードにおいて、制御ユニット204は、前述のように、センサ機構230からADCモジュール207およびプロセッサー205を通じた受信信号を分析する。そのような信号は、ユーザが、例えばEMG、増大した心拍数変動、および増大した身体動作などの覚醒の徴候に直面しているかどうかの表示を提供し得る。制御ユニット20による受信信号の分析は、制御ユニット204が、ユーザがそのような覚醒の徴候に直面しているかどうかを決定することを可能にする。制御ユニット204により覚醒が決定(すなわち検出)されると、制御ユニット204は、展開状態から収縮状態へのコイルばね202の移行を開始するために、電気機械的駆動機構210を動作させる。
加えて、制御ユニット204は、ユーザが覚醒している時間を決定または予測するために、複数の夜間期間にわたり、センサ機構230からの受信信号を分析し得る。そのような予測は、プロセッサー205、例えば管理された学習アルゴリズムのようなアルゴリズム、管理されていない学習アルゴリズム、およびパターン認識アルゴリズムを介した実施によりなされ得る。従って、制御ユニット204は、覚醒の予測時刻に展開状態から収縮状態へのコイルばね202の移行を開始させるように、電気機械的駆動機構210を動作させることができる。
上記収縮モードは、任意の前述の展開モード(例えば、時間モード、スリープモードおよび無呼吸モード)と共働的に使用してもよい。ことが注目される。前述の収縮モードに加えて、コイルばね202が展開状態である場合に、ユーザが口腔から口腔内装置10を取り外してもよい。コイルばね202が展開状態である場合に口腔内装置10を口腔から取り外す場合、コイルばね202の形状、および、コイルばね202を形成するために使用される材料は、コイルばね202が全体的に直線状のワイヤーへ変形することを可能にする。これにより、コイルばね202が、例えば口蓋垂のような口腔内および上気道内の口腔構造に引っかかるか又は突き刺さるのが防止される。ユーザの口腔から取り外した後、全体的に直線状のワイヤーは、コイルばね202の形状へ復帰する。
ここまで本明細書に記載したような口腔内装置10は、すべての構成要素が筐体106内に収容された電気機械的な機構200に関連するものであるが、電気機械的機構200の構成要素のいくつかが、筐体106の外部や、ユーザの口腔外部に位置づけられるような他の実施形態も可能である。例えば、そのような実施形態は、センサ機構230のセンサのうちのいくつかを、ユーザの口腔外部に位置決めすることを含み得る。加えて、電気機械的駆動機構210の動作は、例えばベッドサイドユニット300の制御ユニット304のようなユーザの口腔外部の制御ユニットによって、提供され得る。加えて、電気機械的駆動機構210の機械的要素も同様に、ユーザの口腔外部に位置づけられ得る。そのような実施形態において、ユーザの口腔外部で配置される構成要素は好ましくは、電気的及び/又は機械的に、筐体106内に配置される構成要素に連結される。
本発明の様々な実施形態の説明は、例示を目的として提示されたものであり、網羅的なものでも、また開示された実施形態に限定されるものでもない。記載された実施形態の範囲および精神から逸脱することなく、多くの変更および変形が当業者には明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、市場で見られる技術に対する実用または技術的改良を最もよく説明するため、または当業者が本明細書で開示した実施形態を理解できるようにするために選択されたものである。
本明細書で使用されるように、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数についての言及も含む。
「典型的」という語は、本明細書では、「実施例、実例または例示として提供する」ことを意味するものとして使用される。「典型的」として記載された実施形態または実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではなく、および/または他の実施形態から特徴を組み込むことを排除するものではない。
別個の実施形態の文脈で明確性のために説明される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことが理解される。反対に、単一の実施形態の文脈で簡潔性のために説明される本発明の様々な特徴は、別個に、または任意の適切な副次的組み合わせで、または本発明の任意の他の記載された実施形態において適切なものとして、提供され得る。様々な実施形態の文脈で説明される特定の特徴は、実施形態がそれらの要素なしでは動作不能でない限り、それらの実施形態の本質的な特徴と見なすべきではない。
本発明は、その特定の実施形態と関連して記載されているが、当業者には多くの代替、変更および変形が自明であることは明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲の精神および広範な範囲内にあるそのような代替物、改変物および変形物の全てを包含することが意図されるものである。

Claims (29)

  1. ユーザの呼吸障害を低減するための装置であって、該装置は、
    ユーザの上顎または下顎に着脱可能に連結されるベース部材;
    ベース部材に動作的に連結された弾性支持部材であって、該弾性支持部材は、組織の少なくとも1つの領域に接するための少なくとも1つの当接面を含み、少なくとも1つの当接面が組織の少なくとも1つの領域から空間的に離れる収縮状態と、少なくとも上気道の区画の少なくとも部分的な閉塞を防ぐために少なくとも1つの当接面が組織の少なくとも1つの領域と接触するように、弾性支持部材の少なくとも一部が伸長される展開状態との間を移行可能である、弾性支持部材;
    弾性支持部材と機械的な駆動関係を有する電気機械的駆動機構;および
    電気機械的駆動機構が接続される制御ユニットであって、電気機械的駆動機構を動作させて弾性支持部材を収縮状態と展開状態との間を移行させるように構成された制御ユニット、
    を含むことを特徴とする装置。
  2. 弾性支持部材が収縮状態である場合に、弾性支持部材は初期長さを想定し、弾性支持部材が展開状態である場合に、弾性支持部材は、初期展開長さと最大展開長さとの間の長さ範囲を想定するように動作する、請求項1に記載の装置。
  3. 弾性支持部材が収縮状態である場合に、実質的に大部分の弾性支持部材が、ユーザの口腔内に圧縮された状態で保持される、請求項1に記載の装置。
  4. 弾性支持部材の少なくとも一部の、収縮状態から展開状態への移行中の移行速度が、毎分0.5−20ミリメートルの範囲である、 請求項1に記載の装置。
  5. 収縮状態と展開状態との間の移行は、弾性支持部材の長手方向軸線回りの弾性支持部材の回転によって誘導される、請求項1に記載の装置。
  6. 弾性支持部材はコイルばねを含む、請求項1に記載の装置。
  7. コイルばねは複数のコイルを含む、各コイル間の間隔が4−15ミリメートルの範囲である、請求項6に記載の装置。
  8. コイルばねは、コイルばねの長手方向軸線に垂直な平面において、5−20ミリメートルの範囲の断面直径を有する、請求項6に記載の装置。
  9. 弾性支持部材はさらに、コイルばねを覆うための低摩擦材料のコーティングを含む、請求項6に記載の装置。
  10. コーティングは、50−300ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項9に記載の装置。
  11. 組織の少なくとも1つの領域が組織の複数の領域を含み、弾性支持部材の展開状態への移行後に、弾性支持部材は、組織の複数の領域のうちのいずれかと接触するための少なくとも1つの当接面の位置を変えるために、連続的な移行を維持するように動作する、請求項1に記載の装置。
  12. 連続的な移行は、弾性支持部材の長手方向軸線回りでの、毎分0.1−1回転の速度範囲の回転によって誘導される、請求項11に記載の装置。
  13. 電気機械的駆動機構はシリンダ機構を含み、該シリンダ機構は、外面を含む内シリンダと、内部容積を規定する内面を含む中空の外シリンダとを含み、内シリンダの少なくとも一部が、中空の外シリンダの内部容積内に配置され、それによって、内シリンダの外面と中空の外シリンダの内面との間に環状の容積が規定される、
    請求項1に記載の装置。
  14. 弾性支持部材が収縮状態である場合、実質的に大部分の弾性支持部材が、環状容積内に保持される、請求項13に記載の装置。
  15. 内シリンダは、電気機械的駆動機構を動作させるためのモーター、制御ユニット、および制御ユニットに関連づけられる1以上のセンサから成る群から選択される、装置の構成要素の少なくとも一部を保持するための内部容積を規定する内表面をさらに含む中空のシリンダである、請求項13に記載の装置。
  16. 制御ユニットと関連づけられる1以上のセンサをさらに含み、該1以上のセンサは、圧力センサ、温度センサ、湿度センサ、血圧センサ、音響センサ、振動センサ、組織接触センサ、および力センサ、から成る群から選択される、請求項1に記載の装置。
  17. 1以上のセンサの各々は、制御ユニットに信号を提供するように構成され、制御ユニットは、弾性支持部材を移行させるために、少なくとも1つのルールに従って、電気機械的駆動機構を動作させるかまたは動作を抑止するように構成される、請求項16に記載の装置。
  18. 電気機械的駆動機構および制御ユニットの少なくとも1つに電力を提供するために配置される電源をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  19. 電源は充電式電源装置である、請求項18に記載の装置。
  20. 充電式電源装置と共働するように構成された充電機構をさらに含む、請求項19に記載の装置。
  21. ベース部材は、第1および第2の分岐部を含む、実質的にアーチ形の境界面部を含む、請求項1に記載の装置。
  22. ベース部材はさらに、第1および第2の端部を有するバンド部を含み、第1の端部は、第1の分岐部に強固に連結され、第2の端部は、第2の分岐部に強固に連結され、それによって、バンド部がベース部材を横切って水平方向に伸長し、弾性支持部材が、バンド部の少なくとも一部に強固に連結される、請求項21に記載の装置。
  23. 弾性支持部材、電気機械的駆動機構、および制御ユニットが、水密性筐体内に保持される、請求項1に記載の装置。
  24. ベース部材がユーザの上顎または下顎に連結される場合に、水密性筐体が、ユーザの口腔内に保持される、請求項23に記載の装置。
  25. 組織の領域は、咽頭の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の装置。
  26. 弾性支持部材が展開状態である場合に、弾性支持部材は、放射状の分力を含む、組織の領域に対する外力特性を提供する、請求項1に記載の装置。
  27. ベース部材は、複数の係止部材を含み、各係止部材はそれぞれ、着脱可能にユーザのそれぞれの歯または一対の歯に取着される、請求項1に記載の装置。
  28. 各係止部材は、それぞれの歯または一対の歯の型を含む、請求項27に記載の装置。
  29. ユーザの呼吸障害を低減するための装置であって、該装置は、
    ユーザの上顎または下顎に着脱可能に連結されるためのベース部材;
    ベース部材に作動的に連結される弾性支持部材であって、該弾性支持部材は、組織の領域と接触するための少なくとも1つの当接面を含み、該弾性支持部材は、少なくとも1つの当接面が組織の領域から空間的に分離される初期長さと、弾性支持部材の少なくとも一部が伸長される第2の長さとの間の長さ範囲を想定するように動作し、それにより、少なくとも1つの当接面が組織の領域と接触して、上気道の少なくとも1区画の少なくとも部分的な閉塞を防ぐために、弾性支持部材が、組織の領域に外力特性を提供する、弾性支持部材;
    弾性支持部材と機械的な駆動関係を有する電気機械的駆動機構;
    および、電気機械的駆動機構に接続される制御ユニットであって、弾性支持部材の長さを調節するために電気機械的駆動機構を動作させるように構成された制御ユニット、
    を含むことを特徴とする装置。
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