JP6742647B2 - 果菜載せ体及び果菜自動選別装置 - Google Patents
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Description
本発明の果菜載せ体は、フレームにベルトが往復回転可能に周回されたベルトコンベア式であり、そのフレームが無端チェーンに取り付けられ、当該無端チェーンの走行に伴ってその走行方向に移動して、ベルトの上走行部の上に載せた果菜をその走行方向に搬送可能なものであって、ベルトが二本を一組として果菜搬送方向に平行に設けられ、前記一組の二本のベルトは、夫々のベルトの上走行部の横幅方向外側が内側から上向き傾斜に高く設けられて、一つの果菜を二本のべルトの上走行部に跨がせて載せることができるようにしたものである。
果菜自動選別装置は、上走行−下走行−上走行に折り返して循環走行する無端チェーンに、その走行方向に、果菜載せ体が多数設けられた果菜搬送体に、作業員が果菜を載せる供給エリアと、供給エリアで果菜載せ体に載せた果菜の形状、大きさ等を計測して等階級を判別する計測・判別エリアと、計測・判別エリアで計測判別された果菜を、判別結果に応じて果菜載せ体から果菜走行方向側方のベルトコンベア式のプールコンベア又は中継具に送り出す仕分けエリアを備えた果菜自動選別装置であって、無端チェーンに前記いずれかの果菜載せ体が取り付けられたものである。
本発明の果菜載せ体は、その構成に応じて次の効果を奏する。
(1)二本のベルトが当該ベルトの上走行部の横幅方向外側が内側から上向き傾斜に高く設けられているため、一つの果菜を二本のべルトの上走行部に跨がせて載せて両ベルトで二点支持されて安定し、搬送方向側方に転がりにくくなる。二点支持の場合はベルトへの果菜の接触面積が狭くなるため、果菜にベルトとの接触による擦り傷が付きにくくなる。
(2)三本以上のベルトのうち少なくとも両外側のベルトが、当該ベルトの上走行部の横幅方向外側が内側から上向き傾斜に高く設けられているため、一つの果菜を両外側のベルトと、それらベルトの内側のべルトの上走行部に跨がせて載せて、それらベルトで支持(三本の場合は三点支持)されて安定し、果菜載せ体上の果菜が搬送方向側方に転がりにくくなる。前記支持の場合もベルトへの果菜の接触面積が狭くなるため、果菜にベルトとの接触による擦り傷が付きにくくなる
(3)果菜載置部を二本以上のベルトの全部又は一部に跨るように設けた場合、果菜載置部に果菜を載せ易くなる。果菜が二本以上のベルトに分散支持されるため、水平又は略水平な一枚のベルトの上走行部に果菜を載せる(ベタ載せする)従来の果菜載せ体に比べて、ベルトへの果菜の接触面積が小さくなり、ベルトとの接触による擦り傷が付きにくい。
(4)果菜載置部の後方に、ベルトと共に移動する背凭れを設けた場合、背凭れを位置決めの目安にして果菜載置部に載せることができるので果菜を果菜載置部に載せ易くなる。また、無端チェーンに取り付けられた多数の果菜載せ体に、果菜を一列又は略一列に揃えて載せることができ、載せた果菜を後方から支持することもできるため、果菜が搬送中に位置ずれしにくくなり、一列又は略一列に揃った状態で搬送して計測・判別部に送り込むことができるため、計測・判別エリアの果菜搬送体の上方に設けた計測器で、果菜の形状、大きさ等を正確に計測することができ、計測精度が向上する。また、送り出した果菜がプールコンベア或いは中継具にスムーズに乗り移りにくい場合は、果菜が背凭れで押されるため、乗り移りが確実になる。
(5)ベルトを無端チェーンの走行方向斜め後方向きに設けて、果菜を無端チェーンの走行方向斜め後方に送り出すことができるようにした場合、送り出される果菜の搬送方向への慣性が低減するため、プールコンベア又は中継具に送り出され果菜が、転がりにくくなる。
(1)前記効果を奏することのできる本発明の果菜載せ体を備えているため、当該果菜載せ体の効果を奏する。
(2)プールコンベアを無端チェーンの走行方向に、少なくとも、等階級別の数以上設けた場合、等階級判別した果菜を確実に等階級別に仕分けすることができる。
(3)プールコンベアを果菜が送り込まれるたびに間欠回転して果菜の引き受け領域を確保するようにした場合、後から送り出される果菜が、先に送り出されてプールコンベアにプールされている果菜に衝突することがなく、衝突による押し傷が付かない。
(4)プールコンベアのベルトの回転により果菜をベルトの上に引き寄せることができるため、果菜の引き継ぎが確実になる。
(5)目視判別の結果を入力する判別ボタンを設けた場合、計測器では計測しきれない部分(果菜の底面側)の傷や色をも等階級判別の項目として考慮されるため、高い精度での等階級判別が可能となる。
(6)判別ボタンを取り付けたボタン走行体を、供給エリアから仕分けエリアの手前までの区間に設ければ、ボタン走行体が仕分けエリアでの果菜の仕分けの邪魔にならない。
本発明の果菜載せ体1の一例を、図面を参照して説明する。本発明の果菜載せ体1は、フレーム3にベルト5が往復回転可能に周回されたベルトコンベア式のものであり、フレーム3が無端チェーン2(図10)に取り付けられ、当該無端チェーン2の走行に伴ってその走行方向に移動して、ベルト5の上走行部5x(図5(a)(b)及び図6(a)(b))の上に載せた果菜Aをその走行方向に搬送可能なものである。一例として図1に示す果菜載せ体1はフレームに三本のベルト5a〜5cが設けられたものである。
図2に示すように、前記フレーム3は平面視多角形状のベース部3aとベース部3aの幅方向両端に下向きに突設された固定片3bを備えている。ベース部3aには、その長手方向に細長な細長孔6(図3(b))が開口され、その細長孔6からベース部3aよりも下方までスライドピン7(図3(b))が突出するようにしてある。それぞれの固定片3bには二つの留め孔3cが開口され、無端チェーン2(図10)への固定時に止め具を差込んで固定できるようにしてある。ベース部3aには回転ローラ10(図1)を保持するための四枚の支持部9が立設されている。説明の便宜上、本願では、四枚の支持部9を、図中左から順に、第一支持部9a、第二支持部9b、第三支持部9c、第四支持部9dという。
第二支持部9bの直立部12bと第三支持部9cの直立部12cの間には、その長手方向両端のそれぞれに二段ずつ(合計四つ)回転ローラ(説明の便宜上「第二ローラ」という)10c〜10fが軸支されている。第二ローラ10c〜10fは、その支持軸の一端が第二支持部9bの直立部12bに、他端が第三支持部9cの直立部12cに支持され、正面から見たときに、図4のようにフレーム3のベース部3aと平行又は略平行となる状態で支持されている。
前記第一ローラ10a、10bの外周には無端状のベルト(説明の便宜上、「第一ベルト」という)5aが、第二ローラ10c〜10fの外周には無端状のベルト(説明の便宜上、「第二ベルト」という)5bが、第三ローラ10g、10hの外周には無端状のベルト(説明の便宜上、「第三ベルト」という)5cが周回されている。第一ベルト5a〜第三ベルト5cは、往復回転式のベルト5である。なお、ここでいう無端状とは、ベルト5自体が環状に周回された場合のみならず、ベルト5の端部間を連結手段で連結して環状にしたものや、複数のベルト片を複数の連結手段で連結して環状にしたものなどを含む意味である。
前記回転ローラ10は、フレーム3を無端チェーン2に取り付けたときに、それら回転ローラ10に周回されるベルト5の送り出し方向先方側(回転ローラ10a、10c、10d、10g側)が、無端チェーン2の走行方向に対して斜め後向きになるように配置してあり、これらベルト5の回転によって果菜Aを無端チェーン2の走行方向斜め後方に送り出せるようにしてある。果菜Aを無端チェーン2の走行方向斜め後方に送り出せるようにすることで、無端チェーン1の走行方向に働く慣性力を低減して、送り出し時における果菜Aの転がりを防止することができる。
この実施形態では、三本のベルト5a〜5cを一組としてあり、それら三本のベルト5a〜5cの上走行部5x(図5(a)(b)及び図6(a)(b))に背凭れ11が設けられている。背凭れ11は三本のベルト5a〜5cに跨るようにしてあり、その背凭れ11の前方側に果菜Aを一つ載せられる広さの果菜載置部20(例えば、図3(a)に仮想線で示した部分)が設けられている。果菜載置部20は三本のベルト5a〜5cに跨るように設けられ、果菜載置部20に果菜Aを載せると、当該果菜Aが三本のベルト5a〜5cの三点で支持されるようにしてある。前記背凭れ11を設けることによって、果菜Aが果菜送り出し方向後方へ転倒したり位置ずれすることを防止するとともに、果菜Aを確実にプールコンベア25に送り出すことができる。また、果菜載置部20に果菜Aを載せる際の位置決めの目印とすることができる。
この実施形態では、真ん中のベルト5bにスライドピン7が設けられている。スライドピン7は、無端チェーン2の下方に設けられたガイド溝21(図11)に沿って移動可能な棒状部材であり、その先端側(下端側)にガイドローラ22(図4)が回転自在に設けられている。スライドピン7は、果菜載せ体1を無端チェーン2に取り付けた際に、スライドピン7の少なくとも下端部がガイド溝21に嵌るように、フレーム3のベース部3aよりも下側に突設するように取り付けられている。この実施形態では、三本のベルト5a〜5cと背凭れ11を連結してあり、スライドピン7がガイド溝21に沿って移動することで、三本のベルト5a〜5c及びベルト5a〜5cに固定された背凭れ11が移動するようにしてある。
図7に示すように、ベルト5は二本を一組とすることもできる。図7では、二本のベルト5a、5bの幅方向外側が内側に下向き傾斜に設けられていることにおいて前記実施形態1と異なるが、実施形態1と共通箇所の構成、作用、例えばフレームの構成、作用等は実施形態1と同じにすることができる。実施形態1の三本のベルト5a〜5cの場合は、図8(a)のように、果菜Aが両外側のベルト5a、5cと内側のベルト5bの三本に三点支持され、実施形態2の場合(図7の二本のベルト5a、5bの場合)は、図8(b)のように二本のベルト5a、5bに二点支持される。
前記実施形態では、フレーム3に三本一組又は二本一組のベルト5が一組設けられた場合を一例としているが、図9(a)(b)のように、一つのフレーム3に三本一組のベルト又は二本一組のベルト5を二組併設することもできる。この場合、フレーム3は前記実施形態の場合よりも横幅の広いものを用いることができる。ベルト5は三組以上設けることもできる。いずれの場合も、三本一組或いは二本一組のベルト5は、組単位で往復回転するようにしておく。背凭れ11と果菜載置部20も組単位に設置し、一組のベルト5の往復回転に合わせて、それらが往復方向に移動するようにしておく。
前記実施形態1及び2では、ベルト5を三本一組又は二本一組とした場合を一例としているが、ベルト5は四本以上を一組とすることもできる。この場合も、無端チェーン2による搬送方向先方側及び後方側のベルト5の上走行部5xの横幅方向外側が内側から上向き傾斜に高くなるようにしておき、果菜載置部20に載せた果菜Aが、面で支持されるのではなく、点で支持されるようにするのが好ましい。果菜Aを面ではなく、点で支持することによって、果菜Aとベルト5の接触面積を減らすことができ、ベルト5との接触による果菜Aの傷付きを防止することができる。
本発明における果菜自動選別装置の一例を、図面を参照して説明する。本発明における果菜自動選別装置は、無端チェーン2に果菜載せ体1が多数設けられた果菜搬送体30と、当該果菜搬送体30の途中に設けられた等階級計測装置(本願において「計測器」という)31と、果菜載せ体1から送り出される判別済みの果菜Aを引き受けるベルトコンベア式のプールコンベア25を備えている。本発明における果菜自動選別装置には、本発明の果菜載せ体1が用いられている。可能であれば、他の実施形態、例えば、ベルト5が四本以上の果菜載せ体1を使用することもできる。果菜載せ体1は前記果菜載せ体の実施形態において説明したとおりであるため、ここではその説明を省略する。
一例として図10に示す果菜搬送体30は、間隔をあけて平行に対向配置された二本の無端チェーン2に多数の果菜載せ体1が連結固定されて構成されている。無端チェーン2は長尺のフレーム(図示しない)の長手方向先方にモータMで回転する駆動ホイール32が、後方に従動ホイール33が設けられ、その駆動ホイール32と従動ホイール33の外周に巻回されている。この無端チェーン2は駆動ホイール32の回転に伴って回転し、無端チェーン2の回転に伴って従動ホイール33が回転することにより循環回転するようにしてある。この無端チェーン2は、駆動ホイール32と従動ホイール33の上方側を水平移動したのち、従動ホイール33の外側を上から下に折り返して(回り込んで)方向転換し、そのまま従動ホイール33と駆動ホイール32の下方側を水平移動して、駆動ホイール32の外側を下から上に折り返して(廻り込んで)循環回転する垂直回転式のものである。この実施形態の果菜搬送体30には、作業者が果菜載せ体1に果菜Aを載せる供給エリアと、果菜載せ体1上の果菜Aの形状や大きさ等を計測して等階級を判別する計測・判別エリアと、等階級判別済みの果菜Aをプールコンベア25に送り出す仕分けエリアを備えている。
果菜搬送体30の計測・判別エリアに設けられる計測器31は、果菜載せ体1で搬送される果菜Aの形状やサイズ、糖度等を計測するものであり、果菜撮影用のカメラ、処理回路、糖度計等から構成される。計測器31は果菜搬送体30の上方に配置して、搬送中の果菜Aを上方から撮影して計測できるようにすることも、果菜搬送体30の側方に配置して、搬送中の果菜Aを側方から計測できるようにすることも、真下に配置して下方から計測することもできる。その他の位置に配置して異なる方向から計測できるようにすることもできる。前記カメラ、処理回路、糖度計等には既存のそれらを使用することができ、計測器31には画像式、光学式等の各形式の計測器を使用することができる。
果菜搬送体30の仕分けエリアには振り分け機構がある。振り分け機構として、果菜載せ体1のスライドピン7をガイドしてベルト5を回転させるガイド溝21が設けられている。ガイド溝21は前記果菜載せ体1が移動するライン(果菜搬送ライン)の下方に設けられている。一例として図11に示すガイド溝21は、平板材23に直進ガイド21aと当該直線ガイド21aに対して斜めに設けられた斜めガイド21bが形成されたものである。果菜載せ体1のスライドピン7は直進ガイド21aに沿って移動し、仕分けする果菜Aが載っている果菜載せ体1が到達すると、切替えレバー34が直進ガイド21aを閉じて斜めガイド21bを開いて、前記スライドピン7が斜めガイド21bに案内されて側方に移動する。
前記プールコンベア25は、仕分けエリアに到達した果菜載せ体1から送り出される果菜Aを引き継ぐものである。一例として図10に示すプールコンベア25は間隔をあけて配置されたローラの外周に平ベルトが周回されたベルトコンベア式のものである。プールコンベア25は果菜Aを多数個プールできる長さと横幅にしてある。プールコンベア25は果菜載せ体1から果菜Aが送り出される度に回転(間欠回転)して、当該プールコンベア25の上走行部25a(図5(a)(b))の上に果菜Aをプールできるようにしてある。
前記計測器31による自動計測は、果菜Aの上方或いは側方から測定光を果菜Aに照射して行うのが一般的であるため、果菜Aの底面の傷や変形、色ムラ等は計測することができない。この果菜自動選別装置では、計測器31で自動計測できない果菜Aの底面側の傷、変形、色ムラ等を目視によって判別し、その判別結果を判別ボタン(図10)35で入力できるようにしてある。この判別は、果菜載せ体1の果菜載置部20に果菜Aを載せる際に、果菜Aを載せる作業者が目視で果菜Aの底面側の傷や変形、色ムラ等を確認することによって行う。目視判別した作業者は、果菜Aを果菜載置部20に載せるとき或いは果菜載置部20に載せる前に、判別結果に応じて判別ボタン35を操作して、その判別結果を入力できるようにしてある。この実施形態の判別ボタン35は、二つ一組としてあり、一組あたり四パターンの判別(一方のみを押す、双方とも押す、どちらも押さない、という四パターン)が行えるようにしてある。
前記果菜自動選別装置では、果菜載せ体1の上の果菜Aを、その搬送方向側方に配置されたプールコンベア25に直接引き渡す場合を一例としているが、果菜載せ体1の上の果菜Aは、果菜搬送体30とプールコンベア25の間に配置された中継具26に送り出し、その中継具26からプールコンベア25に送り出すようにすることもできる。
2 無端チェーン(ドライブチェーン)
3 フレーム
3a ベース部
3b 固定片
3c 留め孔
5 (果菜載せ体の)ベルト
5a 第一ベルト
5b 第二ベルト
5c 第三ベルト
5x ベルトの上走行部
5y ベルトの下走行部
6 細長孔
7 スライドピン
9 支持部
9a 第一支持部
9b 第二支持部
9c 第三支持部
9d 第四支持部
10 回転ローラ
10a、10b 第一回転ローラ
10c〜10f 第一回転ローラ
10g、10h 第三回転ローラ
11 背凭れ
12a〜12d 直立部
13a〜13d 傾斜部
20 果菜載置部
21 ガイド溝
21a 直進ガイド
21b 斜めガイド
22 ガイドローラ
23 平板材
25 プールコンベア
25a (プールコンベアの)上走行部
26 中継具
27 回転ローラ
28 (中継具の)ベルト
30 果菜搬送体
31 計測器
32 駆動ホイール
33 従動ホイール
34 切替えレバー
35 判別ボタン
35a、35b 判別ボタン
36 ボタン走行体
A 果菜
M モータ
Claims (13)
- ベルトがフレームに往復回転可能に周回されたベルトコンベア式の果菜載せ体であり、ベルトは果菜を一個ずつ載せることができ、フレームを無端チェーンに取り付けると無端チェーンの走行によりその移動方向に移動してベルトの上に一個ずつ載せた果菜を当該移動方向に搬送することができ、搬送中に等階級判別されたベルトの上の果菜を、当該ベルトの往回転によりプールコンベアに又はプールコンベアの手前の中継具に、判別結果に応じて送り出すことができ、
前記フレームは無端チェーンに取り付けるベース部に二組の回転ローラを備えており、二組の回転ローラは無端チェーンの走行方向に横に並べて併設されており、
各組の回転ローラは果菜送り出し方向先端側の回転ローラと後端側の回転ローラを備え、先端側の回転ローラが後端側の回転ローラよりも無端チェーンの走行方向に対して斜め後方に配置されており、回転軸の軸方向外側が高く内側が低くなる斜め内向き下り傾斜であり、
前記ベルトは夫々の組の両回転ローラに巻かれて二本一組として横並びに併設され、果菜送り出し方向先端側が無端チェーンの走行方向に対して斜め後方向きになっており、横幅方向外側が高く内側が低くなる斜め内向き傾斜になっており、それら二本のベルトは一つの果菜を跨がせて載せることができる横幅であり、
前記二本のベルトはそれらと連結されたスライドピンの往復移動により往復回転し、
前記往復回転は無端チェーンの走行方向に対して斜め後方に直線的に回転する往回転と、戻る方向へ直線的に回転する復回転であり、前記往回転は両ベルトの上走行部の上の果菜を搬送方向斜め後方のプールコンベアの上走行部の上に又はプールコンベアの手前の中継具の上に送り出すことができる回転である、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項1記載の果菜載せ体において、
二本のベルトは横幅方向に間隔をあけて離れて配置されている、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - ベルトがフレームに往復回転可能に周回されたベルトコンベア式の果菜載せ体であり、ベルトは果菜を一個ずつ載せることができ、フレームを無端チェーンに取り付けると無端チェーンの走行によりその移動方向に移動してベルトの上に一個ずつ載せた果菜を当該移動方向に搬送することができ、搬送中に等階級判別されたベルトの上の果菜を、当該ベルトの往回転によりプールコンベアに又はプールコンベアの手前の中継具に、判別結果に応じて送り出すことができ、
前記フレームは無端チェーンに取り付けるベース部に三組以上の回転ローラを備え、三組以上の回転ローラは無端チェーンの走行方向に横に並べて併設され、各組の回転ローラは果菜送り出し方向先端側の回転ローラと後端側の回転ローラを備え、先端側の回転ローラが後端側の回転ローラよりも無端チェーンの走行方向に対して斜め後方に配置されており、
三組以上の回転ローラのうち内側の組の両回転ローラは水平又は略水平であり、両外側の組の両回転ローラは軸方向外側が高く内側が低くなる斜め内向きの下り傾斜に配置されており、
前記ベルトは各組の両回転ローラに巻かれて三本以上が一組として横並びに併設され、果菜送り出し方向先端側が無端チェーンの走行方向に対して斜め後方向きになっており、
前記三本以上のベルトのうち、両外側ベルトの夫々は、前記両外側の組の先端側の回転ローラと後端側の回転ローラの夫々に巻かれて横幅方向外側が高く内側が低くなる斜め内向き傾斜になっており、両外側ベルトの内側の内側ベルトは前記内側の組の先端側の回転ローラと後端側の回転ローラに巻かれて水平又は略水平であり、それら三本以上のベルトは一つの果菜を跨がせて載せることができる横幅であり、
前記三本以上のベルトはそれらと連結されたスライドピンの移動により往復回転し、往復回転は無端チェーンの走行方向に対して斜め後方に直線的に回転する往回転と、戻る方向へ直線的に回転する復回転であり、前記往回転は三本以上のベルトの上走行部の上の果菜を搬送方向斜め後方のプールコンベアの上走行部の上に又はプールコンベアの手前の中継具の上に送り出すことができる回転である、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項3記載の果菜載せ体において、
三本以上のべルトの配置間隔、高低差、両外側ベルトの傾斜角度が、両外側ベルトの上に載せた果菜の底面が内側ベルトの上走行部に接触するように又は接触せずに当該上走行部から浮くように設定された、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の果菜載せ体において、
果菜載せ体のベルトの上方に背凭れがあり、背凭れがベルトの往復回転に伴ってその回転方向に移動する、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の果菜載せ体において、
果菜載せ体のベルトの上方に背凭れがあり、背凭れがスライドピンの移動により移動し、背凭れの移動に伴ってベルトが回転する、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の果菜載せ体において、
果菜載せ体の二本又は三本以上の一組のベルトが、スライドピンの移動により同期して同方向に回転する、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の果菜載せ体において、
果菜載せ体が一つのフレームに二組以上設けられた、
ことを特徴とする果菜載せ体。 - 多数の果菜載せ体が無端チェーンの走行方向に取り付けられて果菜搬送体が構成され、それら果菜載せ体に果菜を一個ずつ載せて搬送し、搬送中の果菜を計測して当該果菜の等階級を判別し、判別された果菜を判別結果に応じて果菜載せ体から果菜走行方向側方のベルトコンベア式のプールコンベアに直に又はプールコンベアの手前の中継具に送り出すことができる果菜自動選別装置において、
前記果菜載せ体が請求項1又は請求項2又は請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の果菜載せ体であり、
前記果菜載せ体の二本のベルトの上走行部は、果菜をプールコンベアの上走行部の上又はプールコンベアの手前の中継具の上に、水平又は略水平に送り出すことができる高さであり、
前記プールコンベアは前記果菜搬送体の側方に配置され、当該果菜搬送体の長手方向に間隔をあけて二以上配置されており、果菜が送り込まれるたびに回転して二以上の果菜を載せることができる、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 多数の果菜載せ体が無端チェーンの走行方向に取り付けられて果菜搬送体が構成され、それら果菜載せ体に果菜を一個ずつ載せて搬送し、搬送中の果菜を計測して当該果菜の等階級を判別し、判別された果菜を判別結果に応じて果菜載せ体から果菜走行方向側方のベルトコンベア式のプールコンベアに直に又はプールコンベアの手前の中継具を介して送り出すことができる果菜自動選別装置において、
前記果菜載せ体が請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の果菜載せ体であり、
前記果菜載せ体の三本以上のベルトのうち少なくとも内側ベルトの上走行部の上面は、果菜をプールコンベアの上走行部の上又は中継具の上に水平又は略水平に送り出すことができる高さであり、
前記プールコンベアは前記果菜搬送体の側方に配置され、当該果菜搬送体の長手方向に間隔をあけて二以上配置され、果菜が送り込まれるたびに回転して二以上の果菜を載せることができるものである、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項9又は請求項10記載の果菜自動選別装置において、
プールコンベアのベルトは、果菜が果菜載せ体又は中継具から送り込まれるたびに間欠回転して、当該ベルトの上に少なくとも果菜一個が載るスペースを確保できる、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の果菜自動選別装置において、
プールコンベアのベルトは果菜載せ体又は中継具から送り込まれる果菜を引き寄せることができる、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の果菜自動選別装置において、
果菜載せ体のべルトは、イチゴの蔕を送り出し方向先方に向けて載せることができるものである、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。
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