JP6742222B2 - 運転支援装置及びプログラム - Google Patents

運転支援装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6742222B2
JP6742222B2 JP2016221339A JP2016221339A JP6742222B2 JP 6742222 B2 JP6742222 B2 JP 6742222B2 JP 2016221339 A JP2016221339 A JP 2016221339A JP 2016221339 A JP2016221339 A JP 2016221339A JP 6742222 B2 JP6742222 B2 JP 6742222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation parameter
data
processing unit
data processing
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016221339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018081350A5 (ja
JP2018081350A (ja
Inventor
孝朗 関合
孝朗 関合
林 喜治
喜治 林
嘉成 堀
嘉成 堀
山本 浩貴
浩貴 山本
光浩 丹野
光浩 丹野
正博 村上
正博 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2016221339A priority Critical patent/JP6742222B2/ja
Priority to CN201711087967.8A priority patent/CN108073145B/zh
Publication of JP2018081350A publication Critical patent/JP2018081350A/ja
Publication of JP2018081350A5 publication Critical patent/JP2018081350A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6742222B2 publication Critical patent/JP6742222B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41865Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by job scheduling, process planning, material flow
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/32Operator till task planning
    • G05B2219/32252Scheduling production, machining, job shop
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、運転支援装置及びプログラムに関し、詳しくはプラント等の制御対象の運用性を向上させるために調整する操作パラメータを決定する技術に関する。
近年、ICT (Information and Communication Technology )、IoT(Internet of Thing)の技術革新に伴い、高速な計算機やネットワーク通信、大容量なデータ保存装置を利用できる環境が整いつつある。多くの産業分野で大量に蓄積したデータの利活用に注目が集まる中、発電事業の分野でも、発電プラントの計測データや点検・保全データなどの現地サイトで収集したデータと、企業の経営及び資産情報を管理するシステムとの統合により、より効率的な経営方針の策定が求められている。
発電事業の分野では、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用増加に伴う発電量の変動が電力系統の安定性を低下させるという懸念から、バックアップ電源としての火力発電プラントの重要性が増している。また、火力発電プラントは負荷調整としての役割だけでなく、ベースロード電源としての役割も担っている。そのため火力発電プラントには稼働率、環境性能、効率などの運用性能を考慮した運用が求められている。
例えば、火力発電プラントの運用性能を改善するため、特許文献1には環境性能の指標として、排ガスに含まれる窒素酸化物や一酸化炭素濃度等の濃度を最小化する制御装置が開示されている。
特開2012−141862号公報
プラントの運用性能を向上させるには、適用対象プラントの構造・運用状況に応じて操作パラメータを適切に設定する必要がある。例えば、火力発電プラントではカロライナ型、タワー型など複数種類のボイラ構造が知られており、構造が異なると操作できるパラメータも異なる。また、燃料として使用する石炭の種類、発電出力などの運用状況がプラント毎に異なる。運用性能を向上させるための操作パラメータは、ボイラの構造、プラントの運用状況など、案件毎に適切に設定する必要があり、設計に工数を要していた。
本発明は上記の状況を考慮してなされたものであり、本発明の目的はプラント等の制御対象の運用性能向上に寄与する操作パラメータを自動的に抽出することにある。
本発明の一態様の運転支援装置は、制御対象から収集された運転データに基づいて運用性向上に寄与する第1の操作パラメータの候補を抽出する運転データ処理部と、制御対象の設計データに基づいて運用性向上に寄与する第2の操作パラメータの候補を抽出する設計データ処理部と、第1の操作パラメータの候補と第2の操作パラメータの候補のうち、運転データ処理部と設計データ処理部の両方で抽出された操作パラメータの候補を、操作すべき操作パラメータに決定する操作パラメータ選定部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、制御対象の運用性向上に寄与する操作パラメータを自動的に抽出することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る運転支援装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る運転支援装置の支援対象であるプラントの一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る統計モデルの構成の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るプラントの運用性を評価する指標と操作量との関係の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る操作量変化幅と操作量との関係を学習した結果の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る設計データデータベースに設計データとして保存された、運転データデータベース内の運転データのデータ項目についてのタグリストの説明図である。 本発明の一実施形態に係る設計データデータベースに設計データとして保存された、操作パラメータであることを示すキーワードリストの一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る設計データデータベースに保存された制御ロジック回路図の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る運転データ処理部の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプラントの運用性能に関する指標と各運転データのデータ項目との関係の一例を示すグラフである。 プラントの運用性能と操作パラメータ数との関係を示すグラフである。 計算時間と操作パラメータ数との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る運転データの一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る処理結果データの一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る運転支援装置をプラントに適用したときの導入効果を試算した結果を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るプラントの運用性を評価する指標と時間との関係の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る操作パラメータの操作量と時間との関係の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る運転支援装置が備えるコンピューターのハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[運転支援装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る運転支援装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る運転支援装置200は、プラント100及び外部装置900と接続している。
運転支援装置200は、演算装置として操作量決定部300と操作パラメータ決定部400を備える。また運転支援装置200は、データベースとして設計データデータベース230、運転データデータベース240、及び処理結果データベース250を備える。なお、図1ではデータベースを「DB」と略記している。データベースには、電子化された情報が保存されており、通常電子ファイル(電子データ)と呼ばれる形態で情報が保存される。また運転支援装置200は、外部とデータの送受信を行うインターフェイスとして、外部入力インターフェイス210及び外部出力インターフェイス220を備えている。
操作量決定部300には、統計モデル310、学習アルゴリズム320、及び操作量算出部330が備えられている。また操作パラメータ決定部400には、運転データ処理部500、設計データ処理部600、及び操作パラメータ選定部700が備えられている。操作量決定部300及び操作パラメータ決定部400の動作については、図2以降で説明する。
外部装置900は、外部入力装置910と画像表示装置940を備える。外部入力装置910は、例えばキーボード920及びマウス930を備える。そして、オペレーターが外部入力装置910を操作することにより作成される外部入力信号1と、外部入力インターフェイス210を介してプラント100にて収集している運転データ2が、運転支援装置200に取り込まれる。
プラント100は、プラント100の運転を制御する制御装置180と、機器190とで構成される。機器190から制御装置180に計測信号70が送信され、制御装置180から機器190には操作信号80が送信される。制御装置180は、制御対象であるプラント100(機器190)から得られるプラントの状態量示す計測信号70を処理し、制御対象に与える操作信号80(制御信号)を算出して制御対象の運転を制御する。先に述べた運転データ2は、計測信号70及び操作信号80を含むデータである。
運転支援装置200に取り込まれた外部入力信号1は、外部入力インターフェイス210を介して、外部入力信号3として設計データデータベース230に保存される。また運転支援装置200に取り込まれた運転データ2は、外部入力インターフェイス210を介して、運転データ4として運転データデータベース240に保存される。
操作量決定部300の処理結果である操作量決定部処理結果情報10は、外部出力インターフェイス220を介して、操作量決定部処理結果情報11として制御装置180と画像表示装置940に出力される。
操作パラメータ決定部400では、設計データデータベース230に保存されている設計データ5と、運転データデータベース240に保存されている運転データ6を処理して操作パラメータを決定し、操作パラメータ7を操作量決定部300に送信する。設計データは、プラント100の構造に関する情報や機器190の仕様、設定値等といった設計情報である。また運転データは、プラント100の運用状況に関する情報である。なお、操作パラメータ決定部400は、不図示のネットワーク上のサーバー等からプラント100の設計データ及び運転データを受信し、操作パラメータを決定するようにしてもよい。
操作量決定部300では、運転データデータベース240に保存されている運転データ6と操作パラメータ7を取得して操作パラメータ7の操作量を決定し、操作量決定部処理結果情報10として外部出力インターフェイス220に送信する。
操作パラメータ決定部400及び操作量決定部300の処理で作成した情報は、それぞれ処理結果情報8,9として処理結果データベース250に保存される。また、操作パラメータ決定部400、及び操作量決定部300は、処理結果データベース250に保存されている処理結果情報8,9を取得することもできる。
なお、本実施形態の運転支援装置200においては、演算装置及びデータベースが運転支援装置200の内部に備えられているが、これらの一部の装置を運転支援装置200の外部に配置し、各装置間でデータのみを通信するようにしてもよい。
また、各データベースに保存されているデータであるデータベース情報50は、その全ての情報を外部出力インターフェイス220を介して画像表示装置940に表示でき、これらの情報は外部入力装置910を操作して生成する外部入力信号1により修正できる。
本実施形態では、外部入力装置910をキーボード920とマウス930で構成しているが、音声入力のためのマイク、タッチパネルなど、データを入力するための装置であればよい。
また、上述した実施形態は本発明を運転支援装置200に適用した例であるが、本発明は運転支援方法としても実施可能であることは言うまでもない。また、本実施形態では運転支援装置200の運転支援の適用対象をプラントとしているが、適用対象をプラント以外の設備(プロセスデータを収集する設備(例えば工場等))としても実施可能であることは言うまでもない。
[運転支援装置の動作の概要]
図2は、運転支援装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、操作パラメータ決定部400は、操作パラメータ決定の要否を決定する。操作パラメータ決定の要否を決定するタイミングは、運転支援装置200を初めて動作させる時、操作パラメータを決定してから所定の時間が経過した時、外部入力装置910から操作パラメータを決定する指令が入力された時などである。運転支援装置200は、このような予め定められたタイミングの条件を満足したときに操作パラメータ決定の要否を判定し、操作パラメータ決定が‘要’(S1の要)のときはステップS2に進み、それ以外の‘否’(S1の否)のときはステップS5に進む。
ステップS2からステップS4の処理は、操作パラメータ決定部400により行われる。ステップS2では、運転データ処理部500を動作させる。運転データ処理部500では、運転データデータベース240に保存されている運転データ6のデータ項目から、プラント100の運用性の改善に寄与する操作パラメータ(第1の操作パラメータ)の候補を抽出する。運転データ処理部500の処理結果である操作パラメータの候補は、運転データ処理結果21として設計データ処理部600に送信され、さらに運転データ処理結果22として操作パラメータ選定部700に送信される。運転データ処理部500の処理内容の詳細は、図10及び図11を用いて後述する。
次に、ステップS3において、設計データ処理部600を動作させる。設計データ処理部600では、設計データデータベース230に保存されている設計データ5を用いて、プラント100の運用性改善に寄与する操作パラメータ(第2の操作パラメータ)の候補を抽出する。なお、以降に説明する例では、設計データ処理部600は、設計データ5と運転データ処理結果21を用いて、プラント100の運用性改善に寄与する操作パラメータの候補を抽出する構成となっている。設計データ処理部600の処理結果である操作パラメータの候補は、設計データ処理結果23として運転データ処理部500に送信され、さらに設計データ処理結果24として操作パラメータ選定部700に送信される。設計データ処理部600の処理内容の詳細は、図7〜図9を用いて後述する。
次に、ステップS4において、操作パラメータ選定部700を動作させる。操作パラメータ選定部700では、運転データ処理結果22と設計データ処理結果24を用いて、操作すべき操作パラメータを選定する。操作パラメータ選定部700による操作パラメータの選定結果は、操作パラメータ7として操作量決定部300に送信される。操作パラメータ選定部700の処理内容の詳細は、図12及び図13を用いて後述する。
本実施形態では、ステップS3において、設計データ処理部600は、全ての操作パラメータの候補から操作パラメータを抽出するのではなく、運転データ処理部500で抽出した操作パラメータ(第1の操作パラメータ)の候補から、操作パラメータ(第2の操作パラメータ)の候補を抽出する。ここで抽出された操作パラメータ(第2の操作パラメータ)の候補は、即ち操作すべき操作パラメータとなる。これにより、設計データ処理部600が処理する操作パラメータの候補数を、大幅に削減することができる。
なお、本実施形態ではステップS2,S3,S4の順番に処理を実施したが、ステップS2とステップS3を並列処理するようにしてもよい。また、ステップS3,S2の順番に処理を実施するようにしてもよい。この場合も、運転データ処理部500は、全ての操作パラメータから操作パラメータの候補を抽出するのではなく、設計データ処理部600で抽出した操作パラメータ(第2の操作パラメータ)の候補から、操作パラメータ(第1の操作パラメータ)の候補を抽出する。このような構成にすることで、運転データ処理部500が処理する操作パラメータの候補数を削減することができる。
次に、ステップS5において、操作量決定部300は、操作方法学習の要否を判定する。操作方法学習の要否を判定するタイミングは、運転支援装置200を初めて動作させる時、前回操作方法を学習してから所定の時間が経過した時、外部入力装置910から操作方法の学習を指示する指令が入力された時などである。運転支援装置200は、このような予め定められたタイミングの条件を満足したときに操作方法学習の要否を判定し、操作方法学習が‘要’(S5の要)のときはステップS6に進み、操作方法学習が‘否’(S5の否)のときはステップS8に進む。
ステップS6〜S8の処理は、操作量決定部300により行われる。ステップS6では、統計モデル310を動作させる。統計モデル310は、プラント100の機器190の特性を模擬するモデルであり、運転データデータベース240に保存されている運転データ6を用いて構築される。統計モデル310では、操作パラメータ7の各項目の値である操作量とプラント100の運用性を評価する指標(効率、環境性能、製品収率、燃料費などの運用コストなど)との関係を評価する。統計モデル310は、ニューラルネットワークなどの手法を用いて実装できるが、本実施形態では、統計モデル310の実装方法に制約はない。
次に、ステップS7において、学習アルゴリズム320を動作させる。学習アルゴリズム320では、統計モデル310を用いて、プラント100の運用性が所望の特性となるような操作量の算出方法を学習する。本実施形態の学習アルゴリズム320は、強化学習、遺伝的アルゴリズム、非線形計画法などの最適化アルゴリズム等を用いて実装することができ、学習アルゴリズム320の実装方法に制約はない。
次に、ステップS8において、操作量算出部330を動作させる。操作量算出部330では、ステップ7における学習アルゴリズム320の学習結果に従って、選定された操作パラメータの操作量を算出する。操作量決定部300の実施形態として、例えば特許文献1や特開2009−244933号公報に記載されている方法が挙げられる。
そして、ステップS9において、操作量決定部300は、終了判定を実施する。外部装置900から運転支援装置200の動作を終了する指令が入力された時など、予め定められた条件を満足して運転支援装置200の動作を終了させるときは(S9のYES)、終了に進み、それ以外のときは(S9のNO)、ステップS1に進む。
図2のフローチャートでは、操作パラメータ決定部400と操作量決定部300の両方を動作させた場合について記載したが、これに限定されない。例えば、操作パラメータ決定部400のみを動作させてステップS1〜S4の処理が完了したら本フローチャートの処理を完了させ、選定した操作パラメータを画像表示装置940に表示させる構成としてもよい。
[プラントの説明]
図3は、運転支援装置200の支援対象であるプラント100の一例を示す説明図である。図3は、プラント100の一例として石炭火力プラントの構成を示す概略図である。まず、石炭火力プラントによる発電の仕組みについて簡単に説明する。
図3に示すように、石炭火力プラントを構成するボイラ101には、ミル134で石炭を細かく粉砕した燃料である微粉炭と、微粉炭搬送用の1次空気及び燃焼調整用の2次空気とを供給する複数のバーナ102が設けられている。そして、このバーナ102を通じてボイラ101に供給した微粉炭を、ボイラ101の内部で燃焼させる。バーナ102は、図示しているようにボイラ101の前面(以降「缶前」とも表記)及び背面(以降「缶後」とも表記)、かつ垂直方向に複数段配置され、各段では複数のバーナ102が1列に配置される。図3に示されたバーナ構造、配置により、ボイラ101の内部ではボイラ101の缶前と缶後から微粉炭を燃焼させる。缶前及び缶後のバーナ燃焼バランスを改善することにより、ボイラの熱回収効果が向上し、プラントの熱効率も改善する。
なお、微粉炭と1次空気は配管139から、2次空気は配管141から夫々バーナ102に導かれる。1次空気は、ファン120から配管130に導かれ、途中でボイラ101の下流側に設置されたエアーヒーター104を通過する配管132と、エアーヒーター104を通過せずにバイパスする配管131とに分岐する。分岐した1次空気は、エアーヒーター104の下流側に配設した配管133で本流と再び合流し、バーナ102の上流側に設置された微粉炭を製造するミル134に導かれる。エアーヒーター104を通過する1次空気は、ボイラ101を流下する燃焼ガスと熱交換することによって加熱される。この加熱された1次空気と共に、エアーヒーター104をバイパスした1次空気は、ミル134において粉砕した微分炭をバーナ102に搬送する。
ミル134は、各バーナ段に対応するように配置され(図3では4台)、各段を構成するバーナに対し、微粉炭と1次空気を供給する。すなわち、発電出力低下時など石炭供給量を低下させる場合には、ミル134を停止してバーナ段毎にバーナを休止させることができる。ミル134では、ボイラ101の燃焼性を考慮し、使用する石炭の性質に応じて望ましい粒度の微粉炭が得られるよう、ミルの回転数を調整する。また、石炭バンカ136(図3では「バンカ」と表記)に貯蔵された石炭は、石炭コンベア137を経由して給炭機135へ導かれる。ミル134への石炭の供給量は、給炭機135によって調整される。その後、石炭は石炭コンベア138を介してミル134に供給される。
また、ボイラ101には、2段燃焼用の空気をボイラ101に投入するアフターエアポート103が設けられている。2段燃焼用の空気は、配管142からアフターエアポート103に導かれる。図3に示したボイラ101において、ファン121を用いて配管140から投入された空気は、エアーヒーター104で同様にして加熱された後に、2次空気用の配管141とアフターエアポート用の配管142とに分岐して、夫々、ボイラ101のバーナ102とアフターエアポート103とに導かれる。このバーナ102及びアフターエアポート103へ供給される空気流量は、夫々の配管141及び142に設置された空気ダンパ(図示せず)の操作によって調整可能である。
ボイラ101の内部で微粉炭を燃焼することによって発生した高温の燃焼ガスは、ボイラ101の内部の経路に沿って下流側に流下して、ボイラ101の内部に配置された熱交換器106で給水と熱交換され、それにより蒸気が発生する。そして、蒸気が発生した後に、燃焼ガスは排ガスとなってボイラ101の下流側に設置されたエアーヒーター104に流入する。そして、この排ガスとなった燃焼ガスは、エアーヒーター104において熱交換によりボイラ101に供給する空気を昇温する。
そして、このエアーヒーター104を通過した排ガスは、図示していない排ガス処理が施された後に、煙突から大気に放出される。
ボイラ101の熱交換器106を循環する給水は、給水ポンプ105を介して熱交換器106に供給される。そして、その給水は、熱交換器106においてボイラ101を流下する燃焼ガスによって過熱され、高温高圧の蒸気となる。なお、本実施形態では熱交換器の数を1つとしているが、熱交換器を複数配置するようにしてもよい。
熱交換器106で発生した高温高圧の蒸気は、タービンガバナ107を介して蒸気タービン108に導かれる。そして、蒸気の持つエネルギーによって蒸気タービン108が駆動し、蒸気タービン108の回転軸と直結された発電機109が発電する。
上記の第1実施形態のプラント100には、石炭火力プラントの運転状態を示す状態量を検出する様々な計測器が配置されている。プラント100に配置された計測器から取得された石炭火力プラントの計測信号は、図1に示すよう制御装置180から運転データデータベース240へ運転データ2として送信され、運転データデータベース240に保存される。
計測器としては、例えば図3に示すように、熱交換器106から蒸気タービン108に供給される高温高圧の蒸気の温度を計測する温度計測器151、蒸気の圧力を計測する圧力計測器152、及び発電機109で発電される電力量を計測する発電出力計測器153がある。蒸気タービン108の復水器(図示せず)によって蒸気を冷却して生じた給水は、給水ポンプ105によってボイラ101の熱交換器106に供給されるが、この給水の流量は流量計測器150によって計測されている。
ボイラ101から排出する燃焼ガスである排ガス中に含まれている成分(窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、及び硫化水素(HS)など)の濃度に関する状態量の計測信号は、ボイラ101の下流側に設けた濃度計測器154によって計測される。
また、給炭系統に関する計測器としては、ミル134へ供給される1次空気の流量を計測する1次空気流量計155、石炭コンベア138により給炭機135からミル134へ供給される石炭の給炭量を計測する給炭量計156、及びミル134の回転数を計測する回転数計157がある。プラント100は、夫々のミル134及び給炭機135について上記情報を計測できる構成となっている。
即ち、本実施形態に係る運転データデータベース240には、上記各計測器によって計測した石炭火力プラントの状態量であるボイラ101に供給される石炭流量、ミル134の回転数、ボイラ101に供給される1次空気及び2次空気の流量の情報が保存される。また、運転データデータベース240には、ボイラ101の熱交換器106に供給される給水の流量、ボイラ101の熱交換器106で発生して蒸気タービン108に供給される蒸気の温度や圧力、ボイラ101の熱交換器106に供給される給水の圧力(不図示の圧力計測器)の情報が保存される。さらに、運転データデータベース240には、ボイラ101から排出される排ガスのガス温度(不図示の温度計測器)、その排ガスのガス濃度、及びボイラ101から排出される排ガスの一部をボイラ101に再循環させる排ガス再循環流量(不図示の流量計測器)等の情報が保存される。
なお、一般的には図3に図示した以外にも多数の計測器が石炭火力プラントに配置されるが、ここでは図示を省略する。
[操作量決定部の動作]
次に、運転支援装置200に設けた操作量決定部300の動作について図4〜図6を参照して説明する。
操作量決定部300は、学習アルゴリズム320を用いてプラント100の制御装置180に供給する処理結果情報(操作パラメータの操作量)を導出する。その方法は、プラント100の計測データや数値解析を基に構築したデータを用いて、それらを統計的に処理してプラント100の特性を模擬・推定する統計モデル310を構築し、この統計モデル310に対して最適な制御ロジックを自律学習させるものである。なお、この方法については本発明の本質的な部分ではないため、以下に簡単に説明する。
図4は、統計モデル310の構成の一例を示す説明図である。統計モデル310は、一例として図4に示すように、入力層、中間層及び出力層で構成されるニューラルネットワークモデルにより構築することができる。一般的に中間層は複数の層からなる。統計モデル310は、空気流量設定値などの操作量の入力に対して、プラント100の効率、プラント100から排出される環境負荷物質などの運用性を評価する指標を出力する。即ち、統計モデル310は、操作信号80をプラント100に与え、その制御結果に対する計測信号70を得るのと同等の機能を模擬演算する。
図5は、プラント100の運用性を評価する指標と操作量との関係の一例を示すグラフである。図5の縦軸は運用性を評価する指標であり、横軸は操作量である。図5に示すように、運転データを補間して特性曲線を描くことにより、任意の操作量に対する運用性を評価する指標の値を求めることができる。図5の例では、操作量Cのとき運用性を評価する指標が極小値となっているが、運用性を評価する指標の値が小さい程、運用性能が高いと仮定している。
学習アルゴリズム320は、統計モデル310に対して最大の制御効果が得られる制御ロジックを学習する。
図6は、学習アルゴリズム320を動作させた結果として、操作量変化幅と操作量との関係を学習した結果の一例を示すグラフである。図6の縦軸は操作量変化幅、横軸は操作量である。例えば操作量変化幅が正側(0より大きい)のとき操作量が大きくなり、負側(0より小さい)のとき操作量が小さくなる。
操作量算出部330は、図6に示すような学習アルゴリズム320の学習結果に基づいて、計測信号70が望ましい値となるように、選定された操作パラメータの操作量を算出する。すなわち、図6の例では、操作量Cを境に、現在の操作量が領域Aにあるときは操作量を増加させ、領域Bにあるときは操作量を減少させる。このように操作量を変化させることで、図5に示す運用性を評価する指標が極小値となり、運用性能を向上できる。
[設計データ処理部の動作]
次に、運転支援装置200に設けた設計データ処理部600の動作について図7〜図9を参照して説明する。図7〜図9は、設計データデータベース230に保存されている設計データの一例であり、設計データ処理部600で処理されるデータである。
図7は、設計データデータベース230に設計データとして保存された、運転データデータベース240内の運転データ6のデータ項目についてのタグリストの説明図である。
図8は、設計データデータベースに設計データとして保存された、操作パラメータであることを示すキーワードリストの一例を示すグラフである。
図9は、設計データデータベースに保存された制御ロジック回路図の一例を示す説明図である。
図7に示すように、設計データデータベース230には、プラント100の操作信号や計測信号など、運転データデータベース240に保存されるデータ項目のタグリスト231が保存されている。図示したタグリスト231は、「識別番号」と「操作パラメータ」の項目を有する。例えば、タグリスト231の一番上の識別番号‘A001’の操作パラメータは、‘大気温度’である。
設計データ処理部600は、タグリスト231から、「設定値」、「バイアス指令値」など、操作パラメータであることを示す単語を含むタグを抽出する。操作パラメータであることを示す単語は、外部装置900を介して入力され、図8に示すようなキーワードリスト232として設計データデータベース230に保存されている。設計データ処理部600は、タグリスト231とキーワードリスト232を参照して、操作パラメータの候補を抽出する。
上述のように、設計データ処理部600は、運転データの項目(タグ)の名称に、操作パラメータであることを示すキーワードが含まれている項目を、操作パラメータの候補として抽出する機能を有している。
また、設計データ処理部600では、設計データデータベース230に保存されている制御ロジック回路図から、操作パラメータの候補を抽出する機能も有している。図9の画面610に示すような、入出力関係を記述した制御ロジック回路図から安全性を考慮したデータ項目を抽出する。本実施形態において安全性を考慮したデータ項目とは、変化率制限や上下限値設定などに基づいて保護対象を監視する保護回路の上流側に位置するデータ項目である。
図9の制御ロジック回路は、空気流量計測値611aと空気流量設定値611bが加算器612を介してPI制御部613に入力され、PI制御部613が処理結果を保護回路614に出力する。PI制御部613は、プラント100の状態量の計測信号とその目標値との偏差に比例ゲインを乗じた値に、偏差を時間積分した値を加算して、制御対象に与える操作信号を導出する。
切替器616には、保護回路614による保護対象の監視結果とダンパ開度設定値615とが入力される。切替器616は、保護回路614の監視結果とダンパ開度設定値615の切り替えを行う。そして、切替器616は、保護回路614の監視結果又はダンパ開度設定値615のいずれかの情報に基づいて、指令値を出力する。図9の例では、切替器616が保護回路614の監視結果を選択しているとともに、ダンパ開度指令値617を出力している。
ところで、図9の制御ロジック回路図には、「設定値」のキーワードが含まれる操作パラメータとして、空気流量設定値611b及びダンパ開度設定値615がある。プラント100では、ダンパ開度設定値615を操作することができるが、保護回路614の下流側にある操作パラメータを直接操作すると、保護回路614の対象から外れるためにプラント100の安全運転に問題が発生する可能性がある。
そこで、設計データ処理部600は、図9に示したダンパ開度設定値615は操作パラメータの候補から除外し、空気流量設定値611bを操作パラメータの候補として抽出する。抽出した操作パラメータの候補は、制御ロジック回路図上でハイライト表示させて画像表示装置940に表示させることもできる。
また、設計データ処理部600では、制御ロジック回路図の処理で得られた知見を、操作パラメータ決定時のルールとして蓄積することもできる。例えば、前述の処理から「空気流量設定値が存在するときには、関連するダンパ開度設定値は操作パラメータの候補から除外する」というルールが得られる。蓄積したルールを用いて操作パラメータの候補を決定することで、制御ロジック回路図を処理して操作パラメータの候補を決定する方法よりも、処理時間を短縮することができる。
[運転データ処理部の動作]
次に、運転支援装置200に設けた運転データ処理部500の動作について図10及び図11を参照して説明する。
図10は、運転データ処理部500の一例を示すブロック図である。運転データ処理部500は、入力された運転データを運転パターン毎に分割するデータ分割部510を備える。
データ分割部510は、プラント100の運転パターンが複数ある場合には、図10に示すように運転データデータベース240から入力された運転データ6を運転パターン毎(運転パターン1,2,…N)に分割する処理を行う。ここで、運転パターンとは、プラント100の運転条件と運転環境を考慮して決定される。即ち、負荷や炭種、バーナパターンなどの運転条件、大気温度や季節などの運転環境、又はそれらの組み合わせに基づいて決定される。
運転データ処理部500は、運転パターンに応じて分割された運転データ毎に運用性向上に寄与する操作パラメータを抽出する。この処理により、運転パターンに応じて、運用性向上に寄与する操作パラメータが異なる可能性があることを考慮して、操作パラメータを抽出することができる。
図11は、プラントの運用性能に関する指標(即ち運用性を評価する指標)と各運転データのデータ項目との関係の一例を示すグラフである。
運転データ処理部500は、図11に示すように、プラント100の運用性能に関する指標(環境負荷物質など)と各運転データのデータ項目(操作)との関係を評価し、プラント100の運用性能に関する指標と因果関係があるデータ項目を抽出する。運転データ処理部500は、線形関数(直線)、ポアソン分布関数などの関数(いずれも特性関数の一例)を用いて因果関係を評価する。運転データ処理部500は、関数との2乗誤差が低い場合や、相関係数の高い場合に因果関係が強いと判断し、因果関係の強い順に予め定められた数の操作パラメータの候補を抽出する。例えば運転データ処理部500は、関数との2乗誤差が最小であるものを、もっとも因果関係が強いと判断する。
図11の例では、空気流量設定値(1)と環境負荷物質には因果関係がない。空気流量設定値(2)は線形関数C2、空気流量設定値(3)と空気流量設定値(4)はポアソン分布関数C3,C4で近似できるので、各データ項目は環境負荷物質との因果関係が強いと判定される。運転データ処理部500では、図11の結果から、操作パラメータの候補として、空気流量設定値(2),(3),(4)を抽出する。
なお、図10及び図11において、データ分割部510が運転データ6を運転パターン毎に分割し、分割した運転データ(運転パターン)毎に運用性向上に寄与する操作パラメータを抽出したが、この例に限定されない。運転データ処理部500は、データ分割部510による運転データの分割を行うことなく、すべての運転データのデータ項目について図11のように運用性能に関する指標との関係を示す関数を求め、因果関係を評価してもよい。
[操作パラメータ選定部の動作]
次に、運転支援装置200に設けた操作パラメータ選定部700の動作について図12及び図13を参照して説明する。操作パラメータ選定部700は、運転データ処理部500と設計データ処理部600の両方で抽出されたデータ項目を、操作パラメータとして選定する。
上述した設計データ処理部600は、操作することは可能であるが、運用性を評価する指標に影響を与えないパラメータを抽出する可能性がある。例えば設計データ処理部600は、図11のように環境負荷物質との相関がない空気流量設定値(1)を操作パラメータの候補として抽出することがある。
一方で、運転データ処理部500は、運用性を評価する指標に影響を与えるが、操作できないパラメータを抽出する可能性がある。例えば運転データ処理部500は、大気温度などの外的要因を操作パラメータの候補として抽出することがある。
そこで、操作パラメータ選定部700は、運転データ処理部500と設計データ処理部600の両方で抽出されたデータ項目を、操作すべき操作パラメータとして選定することにより、運用性を評価する指標に影響を与え、かつ操作可能なパラメータを抽出する。
ここで、操作パラメータの数と運用性能又は計算時間との関係について説明する。
図12は、プラント100の運用性能と操作パラメータ数との関係を示すグラフである。
図13は、統計モデル310又は学習アルゴリズム320の計算時間と操作パラメータ数との関係を示すグラフである。
操作パラメータの数が増加すると、よりきめ細かな制御が可能となるため、図12の画面710に示すようにプラント100の運用性能は向上する。しかし、操作パラメータの数が増加するに従って、入力次数が多くなるため統計モデル310を動作させる時間が長くなる。また、操作パラメータの数が増加するに従って、最適解を探索する空間(操作パラメータの全ての組み合わせの数)が広くなるため、学習アルゴリズム320を動作させる時間が長くなる。従って、図13の画面720に示すように、操作パラメータ数が増加するに従って、各部の計算時間が指数関数的に増加する。このように、操作パラメータの数は、プラントの運用性能と計算時間のトレードオフの関係を考慮して決定する必要がある。
そのため操作パラメータ選定部700では、運転データ処理部500と設計データ処理部600の両者で抽出されたデータ項目について、特性カーブの類似性と操作次数(操作パラメータの数)の目標値を考慮してデータ項目をグループ化する。一例として操作次数は、統計モデル310及び/又は学習アルゴリズム320の計算時間が、運転データに対するサンプリング周期内で終了するように決定する。
例えば、図12に示した空気流量設定値(3),(4)に関する特性カーブの形状は類似しているため、空気流量設定値(3),(4)を同じグループに分類し、一つの操作パラメータで空気流量設定値(3),(4)を操作する。即ち、空気流量設定値(3),(4)に共通の設定値(操作量)を適用し、同じグループに分類されたデータ項目に対応する操作パラメータの操作量を共通とする。この操作パラメータのグループ化により、操作パラメータの数が削減され、統計モデル310及び学習アルゴリズム320の計算時間を短縮することができる。例えば異なる段に配置されたバーナ102のように、異なる操作パラメータに共通の設定値を用いても、運用性能に支障なく制御対象を良好に運転できるときは、操作パラメータをグループ化することが望ましい。
[データベースに保存されるデータの例]
次に、運転支援装置200に備えられている各データベースに保存されるデータの態様の例を説明する。
図14は、運転データデータベース240に保存される運転データの一例を示す。図14に示す運転データ241では、例えばセンサで計測したデータ項目A〜Cを含む運転データのレコードが、サンプリング周期毎(例えば1分毎)に保存される。運転データ241の各データ項目のトレンドグラフ(後述する図18)は、画像表示装置940に表示可能である。
図15は、処理結果データベース250に保存される処理結果の一例を示す。図15の処理結果251は、運転データ処理部500が運転データを処理して生成する特性カーブに関するデータの態様である。図15に示すように、例えば「操作パラメータ」、「運用性能に関する指標」、「特性カーブの関数の形」、「関数の係数」、「運転データと特性カーブの誤差」等に関する情報が保存される。
処理結果データベース250には、図15に示した処理結果251に限らず、運転データ処理部500、設計データ処理部600の処理結果が保存されている。
[運転支援装置の導入効果の試算例]
図16は、運転支援装置200をプラント100に適用したときの導入効果を試算した結果を示す説明図である。
図16に示すように、運転支援装置200を導入した場合の効果を示す画面750には、一例としてデータ分割部510で分割した運転パターン(図10)毎に、年間運転時間(hr)、効果(¥/hr)、及び合計(M¥)が表示される。年間運転時間は、プラント100の年間の運転時間である。また効果は、運転支援装置200を導入した場合に運用性を評価する指標を改善する効果である。また合計は、年間の導入効果の合計である。例えば図16では、運転パターン1の年間運転時間が1,000(hr)、効果が10,000(¥/hr)、合計が10(M¥)である。
年間の導入効果の合計は、操作パラメータ選定部700により試算する。運転パターン毎に、年間運転時間(hr)、効果(¥/hr)を求め、年間運転時間と効果を乗じることで合計(¥)を計算する。そして、運転パターン毎の合計を加算することにより、制御対象の年間当りの導入効果を試算できる。
図17は、プラント100の運用性を評価する指標と時間との関係の一例を示すグラフである。
図18は、操作パラメータの操作量と時間との関係の一例を示すグラフである。
図18に示すように、時間t1における操作量をCとする。そして、図17に示すように、操作量Cとしたことにより運用性を評価する指標が極小値となるとき、「時間t0における運用性を評価する指標の極大値」と、「時間t1における運用性を評価する指標の極小値」との差分が、効果として得られる。図17及び図18のグラフを、図16の導入効果の画面750とともに画像表示装置940に表示するようにしてもよい。
このように、運転支援装置200は、オンラインでのプラント100の制御だけではなく、運転データデータベース240に蓄積されている運転データを用いて、運転支援装置200をプラント100に適用した場合の導入効果を試算することができる。即ち、運転支援装置200の利用方法として、導入効果を試算する用途が挙げられる。操作パラメータを適切に自動的に選定することで、運転支援装置200の導入効果を早期に試算することができる。
以上述べたように、本発明の一実施形態に係る運転支援装置200は、プラント100の運転データと設計データを用いることにより、プラント100の運用性向上に寄与する操作パラメータを自動的に抽出することができる。また本実施形態では、運転データ処理部500と設計データ処理部600の両方で抽出されたデータ項目を、操作すべき操作パラメータとして選定することにより、運用性を評価する指標に影響を与え、かつ操作可能なパラメータを抽出することができる。
また、本実施形態では、特性カーブの類似性(図11)と操作次数の目標値を考慮してデータ項目をグループ化することにより、操作パラメータを設計するための工数を削減することができる。
なお、上述した実施形態では、運転支援装置200を適用するプラントの例として石炭火力プラントを挙げたが、本発明を、石油化学プラント、水処理プラント、医薬製造プラントなど、各種プラントに適用することも可能である。即ち、本発明は、各種プラントの運転支援装置として幅広く活用可能である。
上述した一実施形態にかかる運転支援装置200の動作は、ハードウェアによって行われてもよく、ソフトウェアによって行われてもよい。ソフトウェアによって行われる場合には、例えば運転支援装置200に設けられるCPUその他の制御装置が、運転支援装置200の内部に設けられたROM等の記録媒体に保存されたコンピュータープログラムを読み出して順次実行することによって行われるようにしてもよい。
[運転支援装置のハードウェア構成]
図19は、運転支援装置200が備えるコンピューターのハードウェア構成を示すブロック図である。なお、運転支援装置200の機能、使用目的に合わせてコンピューター800の各部を取捨選択することが可能である。例えば、図1に示すプラント制御システムは、外部入力装置910(キーボード920及びマウス930)及び画像表示装置940を備えているため、表示部805及び操作部806を削除してもよい。
コンピューター800は、バス804にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、RAM(Random Access Memory)803を備える。さらに、コンピューター800は、表示部805、操作部806、不揮発性ストレージ807、ネットワークインターフェース808を備える。
CPU801は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM802から読み出して実行する。なお、コンピューター800は、CPU801の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えるようにしてもよい。RAM803には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
表示部805は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、コンピューター800で行われる処理の結果等を表示する。操作部806には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、監視員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。また操作部806は、操作キーやボタンスイッチなどの操作子でもよい。表示部805は、画像表示装置940に相当し、操作部806は、外部入力装置910に相当する。
不揮発性ストレージ807としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ807には、OS(Operating System)、各種のパラメータやデータの他に、コンピューター800を機能させるためのプログラムが記録されていてもよい。例えば不揮発性ストレージ807には、設計データデータベース230、運転データデータベース240及び処理結果データベース250等が格納されている。
ネットワークインターフェース808には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークNを介して各装置間で各種のデータを送受信することが可能である。各装置間が専用の伝送線で接続されていてもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…外部入力情報、 2,4,6…運転データ、 3,5…設計データ、 7…操作パラメータ、 8,9…処理結果情報、 10,11…操作量決定部処理結果情報、 21,22…運転データ処理結果、 23,24…設計データ処理結果、 50…データベース情報、 70…計測信号、 80…操作信号、 100…プラント、 200…運転支援装置、 210…外部入力インターフェイス、 220…外部出力インターフェイス、 230…設計データデータベース、 240…運転データデータベース、 250…処理結果DB、 300…操作量決定手段、 310…統計モデル、 320…学習アルゴリズム、 330…操作量算出部、 400…操作パラメータ決定部、 500…運転データ処理部、 600…設計データ処理部、 700…操作パラメータ選定部

Claims (8)

  1. 制御対象から収集された運転データに基づいて運用性向上に寄与する第1の操作パラメータの候補を抽出する運転データ処理部と、
    前記制御対象の設計データに基づいて運用性向上に寄与する第2の操作パラメータの候補を抽出する設計データ処理部と、
    前記第1の操作パラメータの候補と前記第2の操作パラメータの候補のうち、前記運転データ処理部と前記設計データ処理部の両方で抽出された操作パラメータの候補を、操作すべき操作パラメータに選定する操作パラメータ選定部と、
    を備える運転支援装置。
  2. 前記運転データ処理部は、前記運転データに基づいて当該運転データのデータ項目と運用性を評価する指標との関係を表す特性関数を作成し、当該特性関数に基づいて前記第1の操作パラメータの候補を抽出する
    請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記設計データ処理部は、前記運転データのデータ項目から予め定められたキーワードと一致するデータ項目を前記第2の操作パラメータの候補として抽出し、さらに抽出した前記第2の操作パラメータの候補の中から前記設計データとしての制御ロジック回路図から保護回路の上流側に位置する前記第2の操作パラメータの候補を抽出する
    請求項1に記載の運転支援装置。
  4. 前記運転データ処理部は、前記特性関数が類似する前記データ項目を同じグループに分類し、該当データ項目に対応する前記第1の操作パラメータの操作量を共通とする
    請求項2に記載の運転支援装置。
  5. 前記運転データ処理部は、前記特性関数の類似性と前記操作パラメータの数である操作次数の目標値とを考慮して、前記第1の操作パラメータの候補をグループに分類する
    請求項4に記載の運転支援装置。
  6. 前記運転データ処理部は、前記制御対象の運転条件と運転環境を考慮した運転パターン毎に前記運転データを分割し、前記運転パターン毎に前記第1の操作パラメータの候補を抽出する
    請求項2に記載の運転支援装置。
  7. 前記操作パラメータ選定部で選定された前記操作パラメータと、前記運用性を評価する指標との関係を模擬する統計モデルと、前記統計モデルを用いて運用性を向上させるための操作方法を学習する学習アルゴリズムと、前記学習アルゴリズムにおける学習結果に従って制御対象の操作量を決定する操作量算出部と、を備えた操作量決定部を、更に備え、
    前記操作パラメータ選定部は、当該運転支援装置を前記制御対象に導入したときの導入効果を試算する
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の運転支援装置。
  8. 制御対象から収集された運転データに基づいて運用性向上に寄与する第1の操作パラメータの候補を抽出する手順と、
    前記制御対象の設計データに基づいて運用性向上に寄与する第2の操作パラメータの候補を抽出する手順と、
    前記第1の操作パラメータの候補と前記第2の操作パラメータの候補の両方に含まれる操作パラメータの候補を、操作すべき操作パラメータとして選定する手順を、
    コンピューターに実行させるためのプログラム。
JP2016221339A 2016-11-14 2016-11-14 運転支援装置及びプログラム Active JP6742222B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221339A JP6742222B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 運転支援装置及びプログラム
CN201711087967.8A CN108073145B (zh) 2016-11-14 2017-11-08 运转支援装置以及记录介质

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221339A JP6742222B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 運転支援装置及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018081350A JP2018081350A (ja) 2018-05-24
JP2018081350A5 JP2018081350A5 (ja) 2019-09-19
JP6742222B2 true JP6742222B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=62159686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221339A Active JP6742222B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 運転支援装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6742222B2 (ja)
CN (1) CN108073145B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210053286A (ko) * 2018-09-06 2021-05-11 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 지원장치, 지원방법 및 지원프로그램
JP7220047B2 (ja) * 2018-10-25 2023-02-09 三菱重工業株式会社 プラントの運転支援装置
JP2020095572A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 日鉄エンジニアリング株式会社 プラント操業支援システム及びプラント操業支援方法
JP7374590B2 (ja) * 2019-02-12 2023-11-07 株式会社日立製作所 Kpi改善支援システム及びkpi改善支援方法
JP2021174352A (ja) * 2020-04-28 2021-11-01 株式会社日立製作所 プラント制御支援装置、プログラムおよびプラント制御支援方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5774361A (en) * 1995-07-14 1998-06-30 Hunter Engineering Company Context sensitive vehicle alignment and inspection system
US7069104B2 (en) * 2002-04-30 2006-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Management system, management apparatus, management method, and device manufacturing method
JP4115958B2 (ja) * 2004-03-26 2008-07-09 株式会社東芝 プラントの運転スケジュール最適化方法および最適化システム
JP4952025B2 (ja) * 2006-03-31 2012-06-13 株式会社日立製作所 運転制御方法,運転制御装置及び運転制御システム
JP5244662B2 (ja) * 2009-03-18 2013-07-24 株式会社日立システムズ 生産管理システムと代替bom構成展開方法およびプログラム
JP5264796B2 (ja) * 2010-02-01 2013-08-14 三菱電機株式会社 プラント運転支援装置
EP2549430A4 (en) * 2010-03-18 2015-01-07 Toshiba Kk SYSTEM FOR ASSISTANCE IN THE OPERATION OF A POWER PLANT, PROGRAM FOR ASSISTANCE IN THE OPERATION OF A POWER PLANT, AND METHOD FOR ASSISTANCE IN OPERATING A POWER PLANT
JP5734254B2 (ja) * 2012-10-04 2015-06-17 三菱電機株式会社 運転支援システム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN108073145A (zh) 2018-05-25
CN108073145B (zh) 2020-09-29
JP2018081350A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6742222B2 (ja) 運転支援装置及びプログラム
CN101517506B (zh) 计算和预测发电机组的性能
Fast et al. Application of artificial neural networks to the condition monitoring and diagnosis of a combined heat and power plant
US7974826B2 (en) Energy system modeling apparatus and methods
Gu et al. Online adaptive least squares support vector machine and its application in utility boiler combustion optimization systems
CN103635910B (zh) 用于发电厂的操作参数的自动识别
Wang et al. A review of evaluation, optimization and synthesis of energy systems: methodology and application to thermal power plants
Mohamed et al. Progress in modeling and control of gas turbine power generation systems: a survey
Teichgraeber et al. Optimal design and operations of a flexible oxyfuel natural gas plant
JP5918663B2 (ja) 火力プラントの制御装置及び制御方法
JP2013178045A (ja) 石炭火力プラントの制御装置及び、石炭火力プラント
CN108241360B (zh) 在线监视装置以及在线监视方法
US20160365735A1 (en) Systems and Methods for Power Plant Data Reconciliation
Blanco et al. New investigation on diagnosing steam production systems from multivariate time series applied to thermal power plants
Yagi et al. Progress of the 40 MW-class advanced humid air turbine tests
Rossi et al. A methodology for energy savings verification in industry with application for a CHP (combined heat and power) plant
Chen et al. Benchmark value determination of energy efficiency indexes for coal-fired power units based on data mining methods
Musa et al. Development of big data lean optimisation using different control mode for Gas Turbine engine health monitoring
Khalid et al. Advances in fault detection and diagnosis for thermal power plants: A review of intelligent techniques
Salilew et al. Predicting the Performance Deterioration of a Three-Shaft Industrial Gas Turbine
Thota et al. Analysis of feature selection techniques for prediction of boiler efficiency in case of coal based power plant using real time data
Xu et al. A new online optimization method for boiler combustion system based on the data-driven technique and the case-based reasoning principle
Guillen et al. A RELAP5-3D/LSTM model for the analysis of drywell cooling fan failure
Salilew et al. Three Shaft Industrial Gas Turbine Transient Performance Analysis
JP6862104B2 (ja) 原料選定支援装置、及び原料選定支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6742222

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150