JP5918663B2 - 火力プラントの制御装置及び制御方法 - Google Patents

火力プラントの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は火力プラントの制御装置に関するものである。特に火力プラントから排出される環境負荷物質の低減、及び燃料消費量の削減に適した制御装置に関する。
火力プラントの制御装置市場では、火力プラントのランニングコスト削減のため、火力プラントから排出される環境負荷物質の低減、及び火力プラントで消費する燃料流量の削減を実現する技術が求められている。
火力プラントの制御装置では、制御対象である火力プラントから得られる、火力プラントの状態を表す計測信号を処理し、制御対象に与える操作信号を算出する。制御装置には、火力プラントの計測信号がその目標値を満足するように、操作信号を計算するアルゴリズムが実装されている。
火力プラントの制御に用いられている制御アルゴリズムとして、PI(比例・積分)制御アルゴリズムがある。PI制御では、火力プラントの計測信号とその目標値との偏差に比例ゲインを乗じた値に、偏差を時間積分した値を加算して、制御対象に与える操作信号を導出する。PI制御を用いた制御アルゴリズムは、ブロック線図などで入出力関係を記述できるため、入力と出力の因果関係が分かりやすく、火力プラント制御においてPI制御は、安定で安全な制御アルゴリズムであり、適用実績が多数ある。PI制御において、制御目標値を適切に設定することで、環境負荷物質低減、燃料消費量削減が可能となる。しかし、火力プラント運転形態の変更や環境の変化など、事前に想定していない条件で火力プラントを運転する場合には、制御アルゴリズムを変更するなどの作業が必要になる場合がある。
一方、火力プラントの運転形態や環境の変化に対応して、制御方法を自動的に修正/変更する適応制御がある。その1つの方法である学習アルゴリズムを用いた火力プラントの制御方法として、例えば特許文献1がある。この方法では、制御装置に、制御対象の特性を予測するモデルと、モデル出力がその目標値を達成するようなモデル入力の生成方法を学習する学習部を持つ。特許文献1では、操作量と環境負荷物質の排出量の関係を模擬するモデルを用いて学習することで、環境負荷物質を低減する操作方法を学習する制御装置が記載されている。
特開2007−241624号公報
火力プラントの制御装置において、火力プラントの運転形態や環境の変化に対応した制御目標値設定ができない場合、制御により火力プラントの運転特性が悪化する可能性がある。また、火力プラントは多変数の干渉系であるため、火力プラントの状態を表す、ひとつのパラメータが目標値を満足するように操作しても、他のパラメータの値が悪化することがある。
学習アルゴリズムを用いた火力プラントの制御装置を用いる場合も、モデルの精度が低い場合には、学習結果に従って火力プラントを操作しても、所望の特性が得られない可能性がある。
本発明は、火力プラントの運転形態や環境が変化したとき、火力プラントの特性の悪化を抑制する火力プラントの制御装置を提供する。
開示する火力プラントの制御装置は、火力プラントから計測信号を取得し、計測信号を
参照して火力プラントの第1の操作信号を生成する操作信号生成部を備え、操作信号生成部で生成した第1の操作信号を火力プラントに出力する火力プラントの制御装置であって、計測信号を参照して、第1の操作信号を出力した結果としての、火力プラントの特性の改善/悪化を判定する操作結果判定部、計測信号を参照して火力プラントの状態を分類する状態分類部操作結果判定部による判定結果と状態分類部で分類した火力プラントの状態とを対応付けて記録する状態記憶データベース、火力プラントの特性を模擬するモデル、モデルを対象に火力プラントの特性を改善するための操作方法を学習する学習部、および火力プラントの特性が改善したときと、火力プラントの特性が悪化したときの、状態分類部による分類結果を比較して、火力プラントの状態に特徴的な違いを生じる第1の操作信号のデータ項目を抽出し、抽出したデータ項目を、モデルの入力信号に追加する特徴量抽出部を備え、学習部は、モデルの出力信号が予め設定された目標を満足するようにモデルに入力する、特徴量抽出部によりデータ項目が追加された入力信号の生成方法を学習し、操作信号生成は、計測信号に併せてモデルの出力信号を用いて火力プラントの第1の操作信号を生成する。
開示する制御装置および制御方法によれば、火力プラントの運転形態や環境が変化したとき、火力プラントの特性の悪化を抑制できる。
制御装置の第1の実施例の構成図である。 制御装置の第1の実施例の動作を示すフローチャートである。 各データベースに保存されているデータの態様を示すイメージ図である。 火力プラントの概略を説明する図である。 操作結果判定部の動作を説明する図である。 状態分類部による分類を説明する図である。 状態分類部による分類を説明する図である。 操作信号生成部の動作を説明する図である。 制御装置の第2の実施例の構成図である。 制御装置の第2の実施例の動作を示すフローチャートである。 モデル用データベースに保存されているデータ、モデルの例、及びモデル入力とモデル出力の関係を説明する図である。 制御装置の第3の実施例の構成図である。 制御装置の第3の実施例の動作を説明する図である。
本発明の火力プラントの制御装置について、図面を参照して説明する。
図1は、火力プラントの制御装置の第1の実施例の構成図である。制御装置200が火力プラント100を制御対象として制御する。
制御装置200は、操作信号生成部300、操作結果判定部410、状態分類部420を持つ。制御装置200は、データベースとして計測信号データベース230、操作信号データベース240、及び状態記憶データベース430を持つ。尚、本実施例では、操作結果判定部410、状態分類部420、状態憶データベース430をまとめて、状態記憶部400と呼ぶ。
また、制御装置200は、外部とのインターフェイスとして、外部入力インターフェイス210、及び外部出力インターフェイス220を持つ。制御装置200は、外部入力インターフェイス210を介して、火力プラント100から計測信号1を制御装置200に入力する。また、外部出力インターフェイス220を介して、火力プラント100に操作信号5を出力する。
外部入力インターフェイス210を介して入力した計測信号2は計測信号データベース230に保存される。また、操作信号生成部300で生成する操作信号4は、外部出力インターフェイス220に出力される共に、操作信号データベース240に保存される。
状態記憶部400は、計測信号データベース230に保存されている計測信号3を処理し、操作信号生成部300が参照する状態情報8を生成する。状態記憶部400を構成する操作結果判定部410では、計測信号3を参照して、操作信号5を出力した結果、火力プラント100の特性が改善したか悪化したかを判定し、判定結果(改善/悪化)を操作結果判定情報6として状態分類部420に出力すると共に状態憶データベース430に出力する。操作結果判定部410の動作については、図5を用いて後述する。
状態記憶部400を構成する状態分類部420は、計測信号3を参照して、火力プラント100の状態を分類する。状態分類部420は、適応共鳴理論、ベクトル量子化などのクラスタリング技術などを用いて、火力プラント100の状態を分類する。状態分類部420は、状態分類結果情報7を状態記憶データベース430に出力する。状態分類部420の動作については、図6、7を用いて後述する。
状態記憶部400を構成する状態記憶データベース430は、操作結果判定情報6及び状態分類結果情報7を状態情報8として記憶している。
操作信号生成部300は、状態記憶データベース430に保存されている状態情報8を参照して、操作信号4を生成する。ただし、生成した操作信号4により火力プラント100の特性が悪化した状態情報8が状態記憶データベース430に保存されているとき、その状態情報8に含まれる、操作信号4を生成したときの状態が、現在の火力プラント100の状態と同じ(同じとは限らず、所定の範囲内を同じとする)であるときには、新たな操作信号4の値を生成せずに、現在、火力プラント100に出力している操作信号4の値を継続的に出力することで、火力プラント100の特性悪化を回避する。換言すると、操作信号生成部300は、火力プラント100の現在の状態が、状態記憶データベース430に記録された、操作結果判定部410により火力プラント100の特性が悪化したと判定された状態に至った操作信号4を生成したときの状態であるときに、火力プラント100に出力している現在の操作信号4を継続して出力する。操作信号生成部300の動作については、図8を用いて後述する。
火力プラント100の運転員は、キーボード901とマウス902で構成される外部入力装置900を用いて保守ツール入力信号51を生成し、この信号51を保守ツール910に入力することによって、保守ツール910は、制御装置200の各データベースの情報を画像表示装置950に表示する。
保守ツール910は、外部入力インターフェイス920、データ送受信処理部930、及び外部出力インターフェイス940で構成される。
外部入力装置900で生成した保守ツール入力信号51は、外部入力インターフェイス920を介して保守ツール910に入力される。保守ツール910のデータ送受信処理部930では、外部入力インターフェイス920からの保守ツール入力信号52の情報に従って、制御装置200の各データベースからデータベース情報50を取得する。
データ送受信処理部930では、データベース情報50を処理した結果得られる保守ツール出力信号53を、外部出力インターフェイス940に出力する。外部出力インターフェイス940からの保守ツール出力信号54は、画像表示装置950に表示される。
尚、本実施例の制御装置200では、計測信号データベース230、操作信号データベース240、操作信号生成部300、状態記憶部400を制御装置200の内部に設けているが、これらの全て、あるいは一部を制御装置200の外部に設けてもよい。
図2は、制御装置200の動作を示すフローチャートである。ステップ1000では、操作信号生成部300を動作させ、計測信号データベース230に保存されている計測信号3、及び状態記憶データベース430に保存されている状態情報8を参照して、操作信号4を生成する。
ステップ1010では、状態記憶部400を動作させ、火力プラント100の特性の状態(特性の改善/悪化)を状態記憶データベース430に保存する。
ステップ1020では、終了判定を実施し、YESの場合は制御装置200の動作を終了させ、NOの場合はステップ1000に戻る。なお、終了判定では、火力プラント100の運転員により、制御装置200を停止する操作がなされた時に制御装置200の動作を終了する。
図2では、ステップ1020の終了判定の後、直後にステップ1000から処理を繰り返すように図示しているが、実際には所定の時間間隔(図3で説明するサンプリング周期)ごとにステップ1000の処理を開始するように制御する。
図3は、制御装置200の各データベースに保存されているデータの態様を画像表示装置950に表示したイメージで説明する図である。
図3(a)に示すように、計測信号データベース230は、火力プラント100の運転データである計測信号2(図では、データ項目A、B、Cを記載)の値を、サンプリング周期(縦軸の時刻)毎に保存する。尚、図示を省略するが、操作信号データベース240は、計測信号データベース230と同じフォーマットで、火力プラント100の操作信号の値をサンプリング周期毎に保存する。計測信号データベース230と操作信号データベース240とに格納されている各データは、時刻データによって対応付けされる。
計測信号データベース230の内容を表示した表示画面231において縦横に移動可能なスクロールボックス232及び233を用いることにより、広範囲のデータをスクロール表示することができる。
図3(b)に示すように、状態憶データベース430には、状態分類部420で分類した状態を示す状態番号と、操作結果判定部410で生成した操作結果判定情報6(図中の操作結果、操作結果を得るための評価項目とした計測信号3の操作前後の値およびその増減、操作結果に至った操作量である操作信号4の操作前後の値など)を対応付けて保存されている。尚、図3(b)の操作結果欄に記載されている○は、火力プラント100の特性の改善、×は悪化を意味する。
図4は、火力プラント100の概略を説明する図である。まず、図4(a)を用いて火力プラント100の発電の仕組みについて説明する。
火力プラント100を構成するボイラ101には、ミル110で石炭を細かく粉砕した燃料(微粉炭)と微粉炭搬送用の1次空気、及び燃焼調整用の2次空気を供給するバーナー102が設けられており、このバーナー102を介して供給した微粉炭をボイラ101の内部で燃焼させる。尚、微粉炭と1次空気は配管134から、2次空気は配管141からバーナー102に導かれる。
ボイラ101には2段燃焼用のアフタエアをボイラ101に投入するアフタエアポート103が設けられており、アフタエアは配管142からアフタエアポート103に導かれる。
微粉炭の燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、ボイラ101の内部の経路(図中の矢印付き太線)に沿って下流側に流れた後、ボイラ101に配置された熱交換器106で熱交換され、エアーヒーター104を通過する。エアーヒーター104を通過したガスは、排ガス処理を施した後、煙突から大気中に放出される。
ボイラ101の熱交換器106を循環する給水は、給水ポンプ105を介して熱交換器106供給される。熱交換器106に供給された給水は、熱交換器106においてボイラ101を流下する燃焼ガスによって加熱され、高温高圧の蒸気になる。尚、本実施例では熱交換器の数を1つとしているが、熱交換器を複数配置してもよい。
熱交換器106を通過した高温高圧の蒸気は、タービンガバナー107を介して蒸気タービン108に導かれ、蒸気の持つエネルギーによって蒸気タービン108を駆動して発電機109で発電する。
火力プラント100には、火力プラント100の運転状態を検出する様々な計測器が配置されており、これらの計測器から取得された火力プラント100の計測信号は、計測信号1として制御装置200に入力される。例えば、図4(a)には、流量計測器150、温度計測器151、圧力計測器152、発電出力計測器153、及び濃度計測器154が図示されている。
流量計測器150は、給水ポンプ105からボイラ101の熱交換器106に供給される給水の流量を計測する。また、温度計測器151及び圧力計測器152は、熱交換器106から蒸気タービン108に供給される蒸気の温度及び圧力を計測する。
発電機109で発電された電力量は、発電出力計測器153で計測する。ボイラ101を通過する燃焼ガスに含まれている成分(CO、NOxなど)の濃度は、ボイラ101の下流側に設けた濃度計測器154で計測される。
尚、一般的には図4に図示した以外にも多数の計測器が火力プラントに配置されているが、ここでは図示を省略する。これらの計測器により計測された計測信号1を、たとえば図3(a)では、データ項目A、B、Cと図示してある。
次に、ボイラ101の内部にバーナー102から投入される1次空気と2次空気の経路、及びアフタエアポート103から投入されるアフタエアの経路について説明する。
1次空気は、ファン120から配管130に導かれ、途中でボイラ101の下流側に設置されたエアーヒーター104を通過する配管132と、エアーヒーター104を通過せずにバイパスする配管131とに分岐して、再び配管133にて合流し、バーナー102の上流側に設置されたミル110に導かれる。
配管132を通してエアーヒーター104を通過する1次空気は、ボイラ101を流下する燃焼ガスにより加熱される。この1次空気を用いて、ミル110において粉砕した微分炭を1次空気と共にバーナー102に搬送する。
2次空気、及びアフタエアは、ファン121から配管140に導かれ、エアーヒーター104で、1次空気と同様にして加熱された後に、2次空気用の配管141とアフタエア用の配管142とに分岐して、それぞれバーナー102とアフタエアポート103に導かれる。
図4(b)は、火力プラント100を構成するエアーヒーター104と、配管を抽出した図である。図4(b)に示すように、配管131、132、141、142にはエアダンパ160、161、162、163がそれぞれ配置されている。これらのエアダンパを個別に操作することにより、配管131、132、141、142における空気が通過する面積を変更でき、配管131、132、141、142を通過する空気流量を個別に調整できる。
制御装置200で生成する操作信号5は、給水ポンプ105、ミル110、エアダンパ160、161、162、163などの機器を操作するための信号である。尚、本実施例では、給水ポンプ105、ミル110、エアダンパ160、161、162、163などの機器のことを操作端と呼び、これを操作するのに必要な指令信号を操作信号と呼ぶ。
また、燃焼用等の空気、あるいは微粉炭等の燃料をボイラ101に投入する際に、その吐出角度を上下左右に動かす機能をバーナー102、及びアフタエアポート103に付加して、これらの角度を操作信号5に含めることもできる。さらに、図4には図示していないが、ボイラ101の火炉の低部に排ガスを導くようにすることもできる(排ガス再循環)。
図5は、本実施例の火力プラント100の制御装置200に備えられている操作結果判定部410の動作を説明する図である。ここでは、操作結果を得るための評価項目として、計測信号3のNOx濃度を例にして述べる。
操作結果判定部410では、操作信号5を変更する前後の、火力プラント100の特性を評価するための評価項目の値の変化を評価することにより、操作の結果、火力プラント100の特性が改善したか悪化したか(改善/悪化)を評価する。
図5の期間Aと期間Bを比較することで、操作信号5の値を変化させることで、評価項目のひとつであるNOx濃度が増加し、火力プラント100の特性が悪化したことがわかる。
また、操作信号5の値を変更後、静定してからのNOx濃度の値(所定期間の平均値でもよい)を用いて、評価項目(NOx濃度)の値の変化量を求める。例えば、期間A〜CのそれぞれのNOx濃度の平均値を用いて、操作信号5の値の変更に応じた評価項目の値の変化量を求める。
操作結果判定部410で求めた操作結果情報6は、図3(b)に示すフォーマットで状態憶データベース430に保存する。図3(b)では、先に説明したように、操作信号5の変更前の評価項目の値、変更後の評価項目の値、増減として評価項目の変化量を、操作信号5の変更前後の値と対応付けて表している。
尚、図5で操作信号に対応した評価項目の例としてNOx濃度を示しているが、このNOx濃度の低減は火力プラント100から排出される環境負荷物質の低減になる。
火力プラント100から排出されるNOx濃度について述べたが、他に火力プラント100から排出されるCO濃度、二酸化炭素濃度、硫化酸化物濃度、水銀濃度など、燃焼ガスに含まれている様々な成分を評価項目としても良い。具体的には、ひとつの成分に限らず、複数の成分、または複数の成分の組み合わせを評価項目とする。
さらに、燃料流量、燃料の未燃分を評価項目に含めることで、火力プラント100で消費する燃料流量を低減することができる。
また、空気ダンパの開度、空気流量、空気温度、燃料流量、排ガス再循環流量などを操作信号の項目として操作対象の機器を、火力プラント100を操作する操作端に含めることができる。
次に、図6、図7を用いて本実施例の火力プラント100の制御装置200に備えられている状態分類部420による、計測信号3の分類を説明する。
本実施例の火力プラント100の制御装置200の状態分類部420によるデータ分類に適応共鳴理論(Adaptive Resonance Theory:ART)を適用した場合について述べる。尚、データ分類に、ベクトル量子化等、他のクラスタリング手法を用いることもできる。
図6(a)に示すように、状態分類部420はデータ前処理装置610とARTモジュール620でデータ分類する。データ前処理装置610は、運転データ(計測信号3)をARTモジュール620の入力データに変換する。
以下に、データ前処理装置610及びARTモジュール620によるデータ分類の手順について説明する。
まず、データ前処理装置610において、計測項目毎にデータ(計測信号3)を正規化する。計測信号3を正規化したデータNxi(n)及び正規化したデータの補数CNxi(n)(=1−Nxi(n))を含むデータを入力データIi(n)とする。この入力データIi(n)が、ARTモジュール620に入力される。
ARTモジュール620においては、計測信号3を複数のカテゴリーに分類する。
ARTモジュール620は、F0レイヤー621、F1レイヤー622、F2レイヤー623、メモリ624及び選択サブシステム625を備え、これらは相互に結合している。F1レイヤー622及びF2レイヤー623は、重み係数を介して結合している。重み係数は、入力データが分類されるカテゴリーのプロトタイプ(原型)を表している。ここで、プロトタイプとは、カテゴリーの代表値を表すものである。
次に、ARTモジュール620のアルゴリズムについて説明する。
ARTモジュール620にデータ前処理装置610から入力データが入力された場合のアルゴリズムの概要は、下記の処理1〜処理5のようになる。
処理1:F0レイヤー621により入力データを再度、正規化し、ノイズを除去する。
処理2:F1レイヤー622に入力された入力データと重み係数との比較により、ふさわしいカテゴリーの候補を選択する。具体的には、入力データと重み係数との差が小さいカテゴリーを候補とする。
処理3:選択サブシステム625で選択したカテゴリーの妥当性が所定のパラメータρとの比較により評価される。妥当と判断されれば(パラメータρ以上)、入力データはそのカテゴリーに分類され、処理4に進む。一方、妥当と判断されなければ(パラメータρ未満)、そのカテゴリーは候補としてリセットされ、他のカテゴリーからカテゴリーの候補を選択する(処理2を繰り返す)。パラメータρの値を大きくするとカテゴリーの分類が細かくなり、ρの値を小さくすると分類が粗くなる。このパラメータρをビジランス(vigilance)パラメータと呼ぶ。
処理4:処理3において全ての既存のカテゴリーが候補としてリセットされると、入力データが新規カテゴリーに属すると判断され、新規カテゴリーのプロトタイプを表す新しい重み係数を生成する。
処理5:入力データがカテゴリーJに分類されると、カテゴリーJに対応する重み係数WJ(new)は、過去の重み係数WJ(old)及び入力データp(又は入力データから派生したデータ)を用いて式(1)により更新される。
Figure 0005918663
ここで、Kwは、学習率パラメータ(0<Kw<1)であり、入力ベクトルを新しい重み係数に反映させる度合いを決定する値である。
尚、式(1)及び後述する式(2)乃至式(12)の各演算式はARTモジュール620に組み込まれている。
ARTモジュール620のデータ分類アルゴリズムの特徴は、上記の処理4にある。
処理4においては、学習した時のカテゴリーと異なる入力データが入力された場合、記録されているカテゴリーを変更せずに新しいカテゴリーを記録することができる。このため、過去に学習したカテゴリーを記録しながら、新たなカテゴリーを記録することが可能となる。
このように、入力データとして過去に学習したことがない運転データを予め与えると、ARTモジュール620は与えられたカテゴリーを学習する。したがって、学習済みのARTモジュール620に新たな入力データが入力されると、上記アルゴリズムにより、過去におけるどのカテゴリーに近いかを判定することができる。また、過去に経験したことのないカテゴリーであれば、新規カテゴリーに分類される。
図6(b)は、F0レイヤー621の構成を示すブロック図である。F0レイヤー621では、入力データIiを各時刻で再度正規化し、F1レイヤー621、及び選択サブシステム625に入力する正規化入力ベクトルui/0を作成する。
始めに、入力データIiから、式(2)に従ってwi/0を計算する。ここで、aは定数である。
Figure 0005918663
次に、wi/0を正規化したxi/0を、式(3)を用いて計算する。ここで、||・||はノルムを表す記号である。
Figure 0005918663
そして、式(4)を用いて、xi/0からノイズを除去したv i/0を計算する。ただし、θはノイズを除去するための定数である。式(4)の計算により、微小な値は0となるため、入力データのノイズが除去される。
Figure 0005918663
最後に、式(5)を用いて正規化入力ベクトルui/0を求める。ui/0はF1レイヤーの入力となる。
Figure 0005918663
図6(c)は、F1レイヤー622の構成を示すブロック図である。F1レイヤー622では、式(5)で求めたui/0を短期記憶として保持し、F2レイヤー623に入力するpiを計算する。F1レイヤー622の計算式をまとめて式(6)〜式(12)に示す。ただし、a、bは定数、f(・)は式(4)で示した関数、TはF2レイヤー623で計算する適合度である。
Figure 0005918663
Figure 0005918663
Figure 0005918663
Figure 0005918663
Figure 0005918663
Figure 0005918663
ただし、
Figure 0005918663
次に、図7を用いて計測信号3を分類について説明する。
図7(a)は、火力プラント100から取得した計測信号3(項目A、項目B)を、状態分類部420がカテゴリー(ここでは、項目Aと項目Bとの値の関係から決めたカテゴリー)に分類した結果を説明する図である。横軸は時間、縦軸は計測信号、カテゴリー番号である。図7(b)は、火力プラント100の計測信号3を、カテゴリーに分類した分類結果の一例を示す図である。
図7(b)は、一例として、計測信号3のうちの2項目(項目A、項目B)を評価項目として表示したものであり、2次元のグラフで表記してある。また、縦軸及び横軸は、それぞれの項目の計測信号3を規格化して示してある。
計測信号3は、ARTモジュール620によって複数のカテゴリー630(図7(b)に示す円)に分類される。1つの円が、項目Aと項目Bとの値の関係から決めた1つのカテゴリーに相当する。
図7(b)では、計測信号3は、項目Aと項目Bとの値の関係から決めた4つのカテゴリーに分類されている。具体的には、カテゴリー番号1は、項目Aの値が大きく、項目Bの値が小さいグループ、カテゴリー番号2は、項目A、項目Bの値が共に小さいグループ、カテゴリー番号3は項目Aの値が小さく、項目Bの値が大きいグループ、カテゴリー番号4は項目A、項目Bの値が共に大きいグループである。
2項目の計測信号3をカテゴリーに分類する例を述べたが、3項目以上の計測信号3について多次元の座標を用いてカテゴリーに分類する。
状態分類部420には、NOx濃度、CO濃度、二酸化炭素濃度、硫化酸化物濃度、水銀濃度空気流量の前後比、空気ダンパの開度、空気流量、空気温度、燃料流量、排ガス再循環流量、バーナー空気比、石炭組成、空気流量と石炭流量の比率(C/A)、発電出力など、石炭燃焼に関係する計測信号3を評価項目として入力する。
図8は、制御装置200の操作信号生成部300の動作を説明する図であり、状態分類部420でカテゴリー1に分類された状態において、操作信号5をC1からC2に変更した結果、評価項目としての計測信号3であるNOx濃度がD1からD2に増加し、火力プラント100の特性が悪化した例を示す。この一連の動作を経験することで、状態記憶データベース430にはカテゴリー1の状態で操作信号5をC1からC2に変更した場合の操作結果判定情報6は×(悪化)であると記録される。そこで、次に同じカテゴリー1の状態になったときには、操作信号生成部300は操作信号4をC1からC2に変更しない(操作信号4としてC2を生成せずに、C1を継続する)。
本実施例では、制御装置200による操作の結果、火力プラント100の特性が悪化したことを記憶し、この記憶内容を参照して、火力プラント100の特性の悪化につながる同じ操作を再現しない。火力プラント100の特性が悪化する操作を回避することで、火力プラントの環境負荷を低減し、燃料消費量を削減できる。
また、図3(b)に示した状態記憶データベース431に保存されているデータの内容、及び図8に示した時系列データのトレンドグラフを画像表示装置950に表示することで、制御装置200による操作の効果の有無を、火力プラント100の運転員に提供できる。
図9は、火力プラント100の制御装置200の第2の実施例の構成図である。本実施例の火力プラント100の制御装置200は、第1の実施例の火力プラント100の制御装置200に操作方法学習部500を追加した構成である。
操作方法学習部500は、モデル520、評価値計算部530、学習部540の演算部と、モデル用データベース510、学習情報データベース550のデータベースで構成する。
操作方法学習部500では、計測信号3を参照して、学習情報データベース情報16を求める。
学習情報データベース550に保存する学習情報データベース情報16は、モデル520、評価値計算部530、及び学習部540によって生成される。
モデル520は、火力プラント100の制御特性を模擬する。制御装置200で生成した操作信号5を火力プラント100に出力し、その制御結果である計測信号1を制御装置200が入力する。この制御装置200からの操作信号5に応答して計測信号1を出力する火力プラント100の動作を、学習部540とモデル520を組み合わせて動作することで模擬する。すなわち、モデル520は、学習部540で生成したモデル入力13を入力し、火力プラント100の制御特性を模擬し、その制御結果であるモデル出力11を学習部540に出力する。
モデル520は、モデル用データベース510に保存されているモデル用データベース情報10を参照して、モデル入力13に対応するモデル出力11を求める。モデル520は、例えばニューラルネットワークなどの統計モデルや、火力プラント100の物理モデルである。
モデル用データベース510には、計測信号3、及びモデル520を構築するために必要なモデルパラメータなどが保存される。
学習部540では、モデル520で計算するモデル出力11が所望の値となるようなモデル入力13の生成方法を学習する。モデル出力11の目標値など、学習に用いるパラメータは学習情報データベース550に保存されており、学習情報データベース550保存されている学習情報データベース情報15を用いて学習部540で学習する。
学習部540を実装する方法として、強化学習がある。強化学習では、学習の初期段階においては試行錯誤的にモデル入力13を生成する。その後、学習を進めるに従って、モデル出力11が所望の値となるようなモデル入力13を生成するようになる。このような学習アルゴリズムとして、「強化学習」(Reinforcement Learning)、(三上貞芳・皆川雅章共訳、森北出版株式会社、2000年12月20日出版、第142〜172頁、第247〜253頁)には、計測信号が運転目標値を達成した場合に正の評価値を与え、この評価値を基にActor-Critic、Q学習、実時間Dynamic Programmingなどのアルゴリズムを用いて操作信号の生成方法を学習する手法が記載されている。図9では、このような評価値を計算するために、評価値計算部530を備えている。
学習部540は、上述した手法の他にも、進化的計算手法などの種々の最適化手法を適用することもできる。学習部540で学習した結果である学習情報データベース情報14は、学習情報データベース550に保存される。
操作信号生成部300では、操作信号4を生成するために、学習情報データベース550に保存されている学習情報データベース情報16を参照する。これにより、操作信号生成部300は、学習結果を反映した操作信号4を生成する。
図10は、本実施例の制御装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップ1100では、操作方法学習部500を動作させるかどうかを判定する。YESの場合はステップ1110、NOの場合はステップ1120に進む。
ステップ1110では、操作方法学習部500を動作させて学習情報データベース情報14を作成し、学習情報データベース550に保存する。
ステップ1120では、操作信号生成部300を動作させ、計測信号データベース230に保存されている計測信号3、学習情報データベース550に保存されている学習情報データベース情報16、及び状態記憶データベース430に保存されている状態情報8を参照して、操作信号4を生成する。
ステップ1130では、状態記憶部400を動作させ、火力プラント100の特性の状態(特性の改善/悪化)を記憶状態データベース430に保存する。
ステップ1140では、終了判定を実施し、YESの場合は制御装置200の動作を終了させ、NOの場合はステップ1100に戻る。なお、終了判定では、火力プラント100の運転員により、制御装置200を停止する操作がなされた時に制御装置200の動作を終了する。
図11は、本実施例におけるモデル用データベース510に保存されているデータ、モデルの例、及びモデル入力とモデル出力の関係を説明する図である。
図11(a)は、モデル用データベース510に保存されるデータの態様を画像表示装置950に表示したイメージで説明する図である。図11(a)に示すように、モデル入力とモデル出力の関係が保存されている。モデル入力及びモデル出力のデータ項目の各々は、操作信号4と計測信号3のデータ項目である。モデル入力とモデル出力の関係は、計測信号データベース230に保存されている過去のプラントの運転実績を用いて作成する。また、図9には記載していないが、火力プラント100を模擬する物理モデルを用いて、モデル入力とモデル出力の関係のデータを作成するようにしてもよい。
図11(b)は、モデル520の例を説明する図である。図11(b)では、モデル520をニューラルネットワークモデルで構成した例である。
図11(c)は、モデル入力とモデル出力の関係を説明する図である。ニューラルネットワークモデルを用いることで、モデル用データベース510に保存されている離散値を補間し、モデル入力の連続的な変化に対するモデル出力の変化を計算できる。
本実施例の制御装置により、モデルより多くのデータ項目を使用して、火力プラント100の特性の状態を分類している(モデルに反映されていない因子としてのデータ項目を考慮している)ので、モデルで模擬できない状態を記憶できる。これに起因して特性が悪化する操作を回避できる。モデル学習のみの場合と比較して、システムの信頼性を向上できる。
図12は、火力プラントの制御装置の第3の実施例の構成図である。本実施例の火力プラント100の制御装置200は、第2の実施例の火力プラント100の制御装置200の状態記憶部400に特徴量抽出部440を追加した構成である。
特徴量抽出部440では、操作の結果、火力プラント100の特性が改善した場合と悪化した場合を比較し、火力プラント100の状態に特徴的な違いを生じる操作信号5のデータ項目を抽出する。抽出したデータ項目を、モデル520のモデル入力の項目に追加することで、モデル精度を向上させる。
図13は本実施例における制御装置200の動作を説明する図である。
図13(a)は、特徴量抽出部440の動作を説明する図である。図13(a)は、状態記憶データベース430に保存されている、操作結果判定部410により分類されたカテゴリーを、操作信号5のデータ項目として項目Aおよび項目Bを座標にして表したものである。
火力プラント100の特性が悪化したカテゴリーに対応する項目Aおよび項目Bの値に対して、図13(a)のように表現したときの最も近い(最も近いとは、ユークリッド距離が短い、換言すると、項目Aおよび項目Bの各々の値の差が最も小さい、類似性が高い)、火力プラント100の特性が改善したカテゴリーを抽出する。次に、火力プラント100の特性が悪化したカテゴリーに対応する項目Aおよび項目Bの値と、抽出したカテゴリーの中心との距離を求め、この距離に対する寄与度が最大となるデータ項目を選択する。換言すれば、図13(a)の例では、項目A寄与度(火力プラント100の特性が悪化したカテゴリーに対応する項目Aの値と抽出したカテゴリーの中心に対応する項目Aの値との差)および項目B寄与度(火力プラント100の特性が悪化したカテゴリーに対応する項目Bの値と抽出したカテゴリーの中心に対応する項目Bの値との差)を2辺とし、距離を斜辺とする直角3角形において、寄与度が大きい操作信号5のデータ項目Aが選択される。
図13(b)は、特徴量抽出部440で抽出したデータ項目を、モデル520のモデル入力に追加する様子を説明する図である。特徴量抽出部440で抽出した操作信号のデータ項目を、ニューラルネットワークの入力項目に追加することにより、抽出したデータ項目とCO濃度、NOx濃度、未燃分の関係を模擬するモデルに修正できる。
本実施例の制御装置200を用いることで、モデルで模擬できない因子(データ項目)を抽出し、抽出した因子を考慮したモデルに修正することにより、モデルの精度を向上する。精度を向上させたモデルを用いて学習することで、火力プラントの環境負荷を低減し、燃料消費量を削減に効果のある操作方法を学習できる。また、モデルの次数(データ項目の種別数)を必要最小限とすることができ、実機適用可能な時間で学習できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例はわかりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施例では火力プラントを制御対象とした場合について述べたが、原子力プラント、水力プラントなど、様々なプラントに用いることもできる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル、計測信号、算出情報等の情報は、メモリやハードディスク等の記憶装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記憶媒体に置くことができる。よって、各処理、各構成は処理ユニットやプログラムモジュールとして実現可能である。
また、情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1、2、3…計測信号、4、5…操作信号、6…操作結果判定結果情報、7…状態分類結果情報、8…状態情報、9、10…モデル用データベース情報、11…モデル出力、12…評価値、13…モデル入力、14、15、16…学習情報データベース情報、17…特徴量抽出結果情報、50…データベース情報、51、52…保守ツール入力信号、53、54…保守ツール出力信号、100…火力プラント、200…制御装置、210…外部入力インターフェイス、220…外部出力インターフェイス、230…計測信号データベース、240…操作信号データベース、300…操作信号生成部手段、400…状態記憶部、410…操作結果判定部、420…状態分類部、430…状態記憶データベース、440…特徴量抽出部、500…操作方法学習部、510…モデル用データベース、520…モデル、530…評価値計算部、540…学習部、550…学習情報データベース、900…外部入力装置、901…キーボード、902…マウス、910…保守ツール、920…外部入力インターフェイス、930…データ送受信処理部、940…外部出力インターフェイス、950…画像表示装置

Claims (8)

  1. 火力プラントから取得した計測信号を参照して前記火力プラントの第1の操作信号を生成する操作信号生成部を備え、前記操作信号生成部で生成した前記第1の操作信号を前記火力プラントに出力する前記火力プラントの制御装置であって、
    前記計測信号を参照して、前記第1の操作信号を出力した結果としての、前記火力プラントの特性の改善/悪化を判定する操作結果判定部、
    記計測信号を参照して前記火力プラントの状態を分類する状態分類部
    前記操作結果判定部による判定結果と前記状態分類部で分類した前記火力プラントの状態とを対応付けて記録する状態記憶データベース
    前記火力プラントの特性を模擬するモデル、
    前記モデルを対象に前記火力プラントの特性を改善するための操作方法を学習する学習部、および
    前記火力プラントの特性が改善したときと、前記火力プラントの特性が悪化したときの、前記状態分類部による分類結果を比較して、前記火力プラントの状態に特徴的な違いを生じる前記第1の操作信号のデータ項目を抽出し、抽出した前記データ項目を、前記モデルの入力信号に追加する特徴量抽出部を備え、
    前記学習部は、前記モデルの出力信号が予め設定された目標を満足するように前記モデルに入力する、前記特徴量抽出部により前記データ項目が追加された前記入力信号の生成方法を学習し、
    前記操作信号生成は、前記計測信号に併せて前記モデルの前記出力信号を用いて前記火力プラントの前記第1の操作信号を生成することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  2. 請求項1記載の火力プラントの制御装置であって
    操作信号生成部は、前記計測信号に併せて前記モデルの前記出力信号を用いて前記火力プラントの前記第1の操作信号を生成するとともに、前記火力プラントの現在の状態が、前記状態記憶データベースに記録された、前記操作結果判定部により前記火力プラントの特性が悪化したと判定された状態に至った第2の操作信号を生成したときの状態であるときに、前記火力プラントに出力している現在の前記第1の操作信号を継続して出力することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の火力プラントの制御装置において、
    前記特徴量抽出部では、前記火力プラントの特性が悪化したときの、前記状態分類部による第1の分類結果に属するデータに最も近い、前記火力プラント特性が改善したときの第2の分類結果を抽出し、
    前記データの値と前記火力プラント特性が改善したときの分類結果の中心との距離を求め、この距離に対する寄与度が最大となる前記第1の操作信号のデータ項目を抽出することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の火力プラントの制御装置において、
    前記状態分類部に、前記計測信号である、NOx濃度、CO濃度、二酸化炭素濃度、硫化酸化物濃度、水銀濃度空気流量の前後比、空気ダンパの開度、空気流量、空気温度、燃料流量、排ガス再循環流量、バーナー空気比、石炭組成、空気流量と石炭流量の比率(C/A)、および発電出力の少なくとも一つのデータ項目を参照して、前記火力プラントの状態を分類することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  5. 請求項〜4のいずれか1項に記載の火力プラントの制御装置において、
    前記状態記憶データベースには、前記操作結果判定部による判定結果と前記状態分類部で分類した前記火力プラントの状態に加えて、前記第1の操作信号を変更する前後の前記第1の操作信号の値、及び前記第1の操作信号を変更する前後の評価項目としての前記計測信号の値を対応付けして保存し、
    前記状態記憶データベースに保存されている、前記第1の操作信号を変更する前後の前記第1の操作信号の値の変化と前記第1の操作信号を変更する前後の評価項目としての前記計測信号の値の変化とを対応付けて画像表示装置に表示することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の火力プラントの制御装置において、
    前記モデルを統計モデルで構成し、前記モデルは少なくとも前記火力プラントのエアダンパの開度を入力し、前記モデルは前記火力プラントから排出されるCO濃度、NOx濃度、および未燃分の少なくともひとつを出力することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の火力プラントの制御装置において、
    前記状態記憶データベースに保存されている、前記操作結果判定部による判定結果と前記状態分類部で分類した前記火力プラントの状態、前記計測信号、および前記第1の操作信号のトレンドグラフを画像表示装置に表示することを特徴とする火力プラントの制御装置。
  8. 火力プラントから取得した計測信号を参照して前記火力プラントの第1の操作信号を生成し、生成した前記第1の操作信号を前記火力プラントに出力する、状態記憶データベース及び前記火力プラントの特性を模擬するモデルを有する制御装置による火力プラントの制御方法であって、前記制御装置は、
    前記計測信号を参照して、前記第1の操作信号を出力した結果としての、前記火力プラントの特性の改善/悪化を判定し、
    前記計測信号を参照して前記火力プラントの状態を分類し、
    前記火力プラントの特性の改善/悪化の判定結果と分類した前記火力プラントの状態とを対応付けて前記状態記憶データベースに記録し、
    前記モデルの出力信号が、予め設定された目標を満足するように、前記モデルに入力する入力信号の生成方法を学習すると共に、前記モデルを対象に前記火力プラントの特性を改善するための操作方法を学習し、
    前記火力プラントの特性が改善したときと、前記火力プラントの特性が悪化したときの、前記火力プラントの状態の分類結果を比較して、前記火力プラントの状態に特徴的な違いを生じる前記第1の操作信号のデータ項目を抽出し、抽出した前記データ項目を、前記モデルの前記入力信号に追加し、
    前記計測信号に併せて前記モデルの前記出力信号を参照して、前記火力プラントの前記第1の操作信号を生成することを特徴とする火力プラントの制御方法
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