JP6740746B2 - ガラス板の製造方法およびガラス板製造装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された技術では、円形の開口部を有するオリフィス(ノズル)を下向きに配置して、乾燥ガス雰囲気下でノズルから溶融ガラスを鉛直下向きに流出させて、水平面を構成する成形型(鋳型部)上でリボン状に展延させることによって、ノズルへの溶融ガラスの濡れを防止するとともに、ガラスの変質を防止することを可能にしている。そして、特許文献1に記載された技術では、成形したリボン状のガラスを所定の長さで切断して、脈理のない精密プレス成形用プリフォームを製造することを実現している。
即ち、矩形状のスリットから溶融ガラスを流出させて、そのままリボン状の形態とする構成では、スリットの幅方向における溶融ガラスの流速分布の差異に起因して、脈理が生じてしまうこととなっていた。
このような構成のガラス板の製造方法によれば、溶融ガラスがノズルの流出口から溢れ出るまで、流入口側から流出口側に向けてノズル内で徐々に液面の高さが上昇して、ノズル内全体が溶融ガラスで満たされることになるため、溶融ガラスの流速分布を均一化することができる。
このような構成のガラス板の製造方法によれば、ノズルから流出させた溶融ガラスを、リボン状の形態に維持し、板状に成形するのに適した温度に調整することができる。
このような構成のガラス板の製造方法によれば、所望するガラス板と等しい幅の溶融ガラスを得ることができる。また、流入口側から流出口側に向けて、ノズル内における溶融ガラスの流速を遅くすることができ、溶融ガラスの流速分布が均一化され、流出した溶融ガラスをリボン状に広げる際に発生する脈理を抑制することができる。
このような構成のガラス板の製造方法によれば、ノズル内の幅方向における溶融ガラスの流速差を緩和することができ、溶融ガラスの流速分布をより均一化することができる。
このような構成のガラス板製造装置によれば、溶融ガラスがノズルの流出口から溢れ出るまで、流入口側から流出口側に向けてノズル内で徐々に液面の高さが上昇することになるため、溶融ガラスの流速分布を均一化することができる。
このような構成のガラス板製造装置によれば、ノズルから流出させた溶融ガラスを、リボン状の形態に維持し、板状に成形するのに適した温度に調整することができる。
このような構成のガラス板製造装置によれば、所望するガラス板と等しい幅の溶融ガラスを得ることができる。また、流入口側から流出口側に向けて、ノズル内における溶融ガラスの流速を遅くすることができ、溶融ガラスの流速分布が均一化され、流出した溶融ガラスをリボン状に広げる際に発生する脈理を抑制することができる。
このような構成のガラス板製造装置によれば、ノズル内の幅方向における溶融ガラスの流速差を緩和することができ、溶融ガラスの流速分布をより均一化することができる。
本発明の一実施形態に係るガラス板の製造方法は、例えば、図1に示すようなガラス板製造装置1によって実現することができる。尚、以下の説明では、説明の便宜上、ガラス板製造装置1の周囲に図1〜図3に示すような3次元座標系を規定しており、ガラス板製造装置1によって製造するガラス板の幅方向に平行な水平軸であるX軸と、X軸に直交する水平軸であるY軸と、X、Y軸に直交する鉛直軸であるZ軸を規定している(以下、その他の各図においても同様とする)。
図1に示す如く、ガラス板製造装置1は、溶融ガラスYGをリボン状に成形してガラス板Gを製造する装置であり、Y軸方向の負側から正側に向けて順に、供給部10、ノズル20、成形部30、搬送部40を配置して構成されている。
そして、ノズル20は、接続部21の上流側(Y軸方向の負側)端部の円形の開口部を、溶融ガラスYGを流入させる流入口20Aとしている。
このような構成のガラス板製造装置1によれば、流路20Cで所望するガラス板と等しい幅の溶融ガラスとすることができる。また、流入口20A側から流出口20B側に向けて、流路20Cを流れる溶融ガラスYGの流速を遅くすることができ、溶融ガラスYGの流速分布が均一化され、流出した溶融ガラスをリボン状に広げる際に発生する脈理を抑制することができる。
このような構成のガラス板製造装置1によれば、ノズル20内の幅方向における溶融ガラスYGの流速差を緩和することができ、溶融ガラスYGの流速分布をより均一化することができる。
このような構成のガラス板製造装置1によれば、溶融ガラスYGがノズル20の流出口20Bから溢れ出るまで、流入口20A側から流出口20B側に向けてノズル内の流路20Cで徐々に液面の高さが上昇し、ノズル20内全体が溶融ガラスで満たされることになるため、溶融ガラスの流速分布を均一化することができ、脈理のないガラス板Gを製造することができる。
このような構成のガラス板製造装置1によれば、ノズル20から流出させた溶融ガラスYGを、リボン状の形態に維持することができる。
尚、ここで言う「粘性の低い溶融ガラス」とは、850℃におけるガラスの粘度が、100dPa・s以下である溶融ガラスを意味している。
本実施形態のガラス板製造装置1では、ノズル20の拡大角θ1を、45度以上90度以下の範囲で設定し、かつ、ノズル20の仰角θ2を、5度以上10度以下の範囲で設定している。
このような構成によって、ガラス板製造装置1をコンパクトに構成しながら、脈理の無いガラス板Gを効率良く製造することを可能にしている。
図6(A)(B)に示す如く、本発明の一実施形態に係るガラス板Gの製造方法では、まず、ガラス板製造装置1の供給部10からノズル20へ溶融ガラスYGを供給する。ここでノズル20に供給する溶融ガラスYGは、温度が650〜850℃程度であり、850℃における粘度が、100dPa・s以下である。
このため、本発明の一実施形態に係るガラス板の製造方法では、ノズル20の幅方向の中央寄りを流れる溶融ガラスYGと幅方向の外寄りを流れる溶融ガラスYGの流速差を緩和させることができ、溶融ガラスYGをより均一な流速分布としながら、絞り部24へ流入させる構成としている。
20 ノズル
20A 流入口
20B 流出口
26 ガイド板
31 成形型
YG 溶融ガラス
G ガラス板
Claims (8)
- 溶融ガラスが供給される流入口と矩形スリット状の流出口を有するノズルによって、前記流出口から前記溶融ガラスをリボン状の形態で流出させてガラス板を製造するガラス板の製造方法であって、
前記ノズルに、前記ノズルの前記流入口と前記流出口を繋ぐ流路の幅を、前記流入口側から前記流出口側に向けて拡大し、且つ、上側面と下側面が互いに平行である拡大部を設け、
前記流出口の下端位置を、前記ノズルの流入口の下端位置よりも上方に配置して前記拡大部を先上がりに傾斜させ、
前記ノズルの流入口から供給された前記溶融ガラスを、前記拡大部を通して前記ノズルの流出口から溢れ出させる、
ことを特徴とするガラス板の製造方法。 - 前記ノズルに、前記拡大部における流路の高さより前記溶融ガラスの流路の高さを小さく絞る絞り部を設け、
前記溶融ガラスを前記拡大部から前記絞り部を経て前記流出口から溢れ出させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。 - 前記絞り部の上側面を、前記拡大部の上側面と同じ仰角のままで延設させて、
前記絞り部の下側面を、前記拡大部の下側面の仰角に比して大きな仰角で傾斜させる、
ことを特徴とする請求項2に記載のガラス板の製造方法。 - 前記絞り部の幅を、前記溶融ガラスの流れ方向に一定とした、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のガラス板の製造方法。 - 前記絞り部の上側面の先端に前記絞り部を補強するリブ部材を設けた、
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載のガラス板の製造方法。 - 前記ノズルの流出口の下方に、俯角が45°〜90°未満の面を構成するガイド板を配置して、
前記流出口から溢れ出た前記溶融ガラスを、
前記ガイド板に沿って流出させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。 - 前記ガイド板から流下した前記溶融ガラスを成形型に展延させてリボン状に成形する、
ことを特徴とする請求項6に記載のガラス板の製造方法。 - 溶融ガラスが供給される流入口と矩形スリット状の流出口を有するノズルを備え、
前記ノズルは、前記ノズルの前記流入口と前記流出口を繋ぐ流路の幅を、前記流入口側から前記流出口側に向けて拡大し、且つ、上側面と下側面が互いに平行である拡大部を備え、
前記ノズルの流出口の下端位置を、前記ノズルの流入口の下端位置よりも上方に配置して前記拡大部を先上がりに傾斜させる、
ことを特徴とするガラス板製造装置。
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JP2016123866A JP6740746B2 (ja) | 2016-06-22 | 2016-06-22 | ガラス板の製造方法およびガラス板製造装置 |
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