JP6739572B1 - 気液分離装置及び低沸点化合物の検出装置 - Google Patents

気液分離装置及び低沸点化合物の検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス分離用平膜の設置の際に生じる皺の発生を抑制することができ、ガス分離用平膜のクリープ現象を抑制することによりガス分離用平膜の交換寿命を長くすることが可能な気液分離装置を提供する。【解決手段】気液分離装置は、試料液の通路を有する第1の板状部材と、試料液から気化した分離ガスの通路を有する第2の板状部材と、分離ガスが溶解するキャリア液の通路を有する第3の板状部材と、第1の板状部材と第2の板状部材との間に挟持された第1気液分離膜31と、第2の板状部材と第3の板状部材との間に挟持された第2気液分離膜32と、を備える。第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、気体を透過し、液体を透過させない孔を有するフッ素樹脂からなる多孔質層と、網目状に形成され、かつ多孔質層よりも高い剛性を有する補強層と、前記多孔質層の前記孔よりも径の大きい孔を有する保護層を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、低沸点化合物を含む液体から当該低沸点化合物を分離するための気液分離装置、及び当該気液分離装置を用いた低沸点化合物の検出装置に関する。
低沸点化合物を含む液体から当該低沸点化合物を分離して分析をすることが行われている。このような分析の一例に、水に含まれているトリハロメタンの分析がある。トリハロメタンを分析する装置としては、トリハロメタンが含まれている試料液を加熱することによりトリハロメタンを気化させ、気化させたトリハロメタンガスをキャリア溶液に溶解させ、キャリア溶液中のトリハロメタンを測定することにより試料液に含まれるトリハロメタンを分析するトリハロメタン分析装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1のトリハロメタン分析装置は、試料液からトリハロメタンを気化させて分離する分離溶解構造を有する。当該分離溶解構造は、試料液流路を備えた試料液用の平板と、キャリア液流路を備えたキャリア液用の平板と、トリハロメタンガス流路を備えたガスチャンバ用の平板と、を有する。また、分離溶解構造は、試料液用の平板とガスチャンバ用の平板との間にガス分離用平膜が設けられている。また、分離溶解構造は、ガスチャンバ用の平板とキャリア液用の平板との間にガス溶解用平膜が設けられている。
特許第4861145号
ガス溶解用平膜は、試料液から気化されたトリハロメタンの通気性を確保するために、その厚さが薄く形成されている。また、ガス溶解用平膜は、例えば、フッ素樹脂等の樹脂素材で形成されている。このため、ガス溶解用平膜の剛性が低く、ガス溶解用平膜を設置する際に僅かな皺が生じやすいという問題がある。ガス溶解用平膜に生じる皺は、トリハロメタンが装置の外部に漏出する原因となり、測定精度が低くなるという問題がある。
また、所定の試料液に含まれるトリハロメタンの分離と溶解を行う際にトリハロメタンガス流路に前回測定した試料液からのトリハロメタンが残留していると、試料液に含まれるトリハロメタンの量は実際の量よりも多く検出されてしまい、測定誤差が生じる。そこで、所定の試料液に含まれるトリハロメタンの分析を行う前に、トリハロメタンガス流路をパージすることが必ず行われている。
トリハロメタンガス流路には、当該流路内にパージガスを導入する流入孔及び当該流路内のパージガスと流路内の残留気体を外部に排出する排出孔が設けられている。前記流入孔からパージガスを流入させ、前記排出孔からトリハロメタンガス流路内の残留気体をパージガスと共に外部に排出させることが行われている。
パージガスがトリハロメタンガス流路に流入する際、流入孔の近傍のガス分離用平膜が前記パージガスの風圧の影響を受ける。具体的には、パージガスは、ガス分離用平膜の平板と対向する面に対して垂直方向に流入し、ガス分離用平膜の当該面に対して垂直方向に力が作用する。
ガス分離用平膜は、このように一の方向から力が継続的に加わり続けられることによって徐々に変形が進む、いわゆるクリープ現象が生じる。クリープ現象は、トリハロメタンガス流路の気密性に影響を与える。このため、ガス分離用平膜の交換サイクルが短くなることが問題視されている。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、ガス分離用平膜の設置の際に生じる皺の発生を抑制することができ、ガス分離用平膜のクリープ現象を抑制することによりガス分離用平膜の交換寿命を長くすることが可能な気液分離装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の気液分離装置は、試料液の通路をなす第1の溝を内面に有する第1の板状部材と、前記試料液から気化した分離ガスの通路をなす第2の溝を有する第2の板状部材と、前記分離ガスが溶解するキャリア液の通路をなす第3の溝を内面に有する第3の板状部材と、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との間に挟持された第1気液分離膜と、前記第2の板状部材と前記第3の板状部材との間に挟持された第2気液分離膜と、を有し、前記第1気液分離膜及び前記第2気液分離膜は、気体を透過しかつ、液体を透過させない孔を有するフッ素樹脂からなる多孔質層と、網目状に形成され、かつ前記多孔質層よりも高い剛性を有する補強層と、前記多孔質層の前記孔よりも径の大きい孔を有する保護層と、を含み、前記多孔質層、前記補強層及び前記保護層は、それらの厚さ方向において互いに積層されていることを特徴としている。
本発明の気液分離装置によれば、第1気液分離膜及び第2気液分離膜が、多孔質層、補強層及び保護層を含むことにより、第1気液分離膜及び第2気液分離膜の剛性を高め、変形を抑止することが可能となる。
前記補強層は、前記多孔質層及び前記保護層に対して溶着性を有するとよい。
上記態様によれば、多孔質層、補強層及び保護層の各層間のずれを防止することができる。この結果、第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の皺や弛みの発生を防止することが可能となるとともに、多孔質層、補強層及び保護層の各層間から試料液から揮発した気体が外部に漏れることを防止できる。
前記補強層は、ポリエステル樹脂であるとするとよい。
上記態様によれば、ポリエステル樹脂は、剛性に優れ伸びにくく、耐薬品性にも優れている。このため、第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の交換寿命をより長くすることが可能となるとともに、多孔質層、補強層及び保護層の各層間から試料液から揮発した気体が外部に漏れることを防止できる。
前記第1気液分離膜及び前記第2気液分離膜は、前記多孔質層、前記補強層、前記保護層、前記多孔質層の順に積層されているとよい。
上記態様によれば、第1気液分離膜及び第2気液分離膜の剛性をより高めることが可能となる。この結果、第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の交換寿命をより長くすることが可能となる。
前記多孔質層の前記孔は、平均孔径が0.2μm以下であるとよい。
上記態様によれば、多孔質層の孔の平均孔径が、0.2μm以下であることにより、効率的にトリハロメタンを透過し、水を透過させないことが可能となる。
本発明が適用される低沸点化合物の検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における図1の分離部の分解斜視図である。 図2の第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示す低沸点化合物の検出装置の分離部の第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の拡大断面図である。 第2実施形態の変形例に係る低沸点化合物の検出装置の分離部の第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の拡大断面図である。 第2実施形態の変形例に係る低沸点化合物の検出装置の分離部の第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る気液分離装置を低沸点化合物の検出装置に設けた一実施形態について説明する。具体的には、低沸点化合物としてトリハロメタンを対象としたトリハロメタン分析装置について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るトリハロメタン分析装置10の構成を示している。トリハロメタン分析装置10は、液体である試料液に含まれている気体であるトリハロメタンの濃度を定量する装置である。
図1に示すように、トリハロメタンを含む試料液及びトリハロメタンを溶解させるキャリア液が送液部20から分離部30に送液される。
分離部30においては、試料液からトリハロメタンを気化させて試料液からトリハロメタンが分離される。気化したトリハロメタンはキャリア液に溶解する。トリハロメタンが溶解したキャリア液は、反応部40に送液される。
反応部40において、トリハロメタンはキャリア液の成分と反応して蛍光物質が生成される。
検出部50は、蛍光物質に対して励起光を照射し、蛍光物質が発する光量を測定することにより、試料液が含有するトリハロメタンの濃度を定量分析する。
送液部20から送液される試料液は、トリハロメタンを含む試料水及び硫酸ヒドラジン溶液を含んでいる。試料水は、例えば、上水道水である。硫酸ヒドラジン溶液は、試料水に含有される化合物を還元する還元剤である。端的にいえば、硫酸ヒドラジン溶液は、試料水に含まれている塩素を除去し、有機物と塩素によってトリハロメタンが生成する反応を停止するために試料水に加えられる。
試料水を貯蔵するタンクから分離部30に向かって形成されている流路上には電磁弁が設けられている。当該電磁弁は、当該流路に導入される試料水が流れるか流れないかを切り替える。当該流路上には、試料水を吸引し、押し出すためのチューブポンプが設けられている。試料水はチューブポンプによって吸引、押し出されて分離部30に接続されている流路に導入される。
硫酸ヒドラジン溶液を貯蔵するタンクから分離部30に向かって形成されている流路上には電磁弁が設けられている。当該電磁弁は、硫酸ヒドラジン溶液が当該流路に導入されるか導入されないかを切り替える。当該流路上には、硫酸ヒドラジン溶液を吸引し、押し出すためのチューブポンプが設けられている。硫酸ヒドラジン溶液はチューブポンプによって吸引、押し出され分離部30に接続されている流路に導入される。
このように、送液部20は、試料水と硫酸ヒドラジン溶液とを混合した試料液を分離部30に供給するように構成されている。なお、試料水の他に、標準液や、精製水も同様に供給できるようになっている。標準液は、後述する検出部50の受光部52の測定値から目的化合物の濃度を求めるための標準曲線の作成等に用いられる。精製水は、分離部30での試料水の流路を洗浄するために用いられる。
キャリア液は、ニコチン酸アミド溶液及び水酸化ナトリウム溶液を含んでいる。ニコチン酸アミドは、トリハロメタンと、いわゆる藤原反応をして蛍光物質を生成する。藤原反応は、塩基性条件下で行われることが好ましく、キャリア溶液には、水酸化ナトリウム溶液が含まれている。
ニコチン酸アミド溶液を貯蔵するタンクから分離部30に向かって形成されている流路上には電磁弁が設けられている。電磁弁は、当該流路に導入されるニコチン酸アミド溶液を当該流路に導入されるか導入されないかを切り替える。当該流路上には、ニコチン酸アミド溶液を吸引し、押し出すためのチューブポンプが設けられている。ニコチン酸アミド溶液はチューブポンプによって分離部30に接続されている流路に導入される。
水酸化ナトリウム溶液は、分離溶解部30に向かって形成されている流路に導入される。水酸化ナトリウム溶液を貯蔵するタンクから分離部30に向かって形成されている流路上には電磁弁が設けられている。電磁弁は、当該流路に導入される水酸化ナトリム溶液を当該流路に導入されるか導入されないかを切り替える。当該流路上には、水酸化ナトリウム溶液を吸引し、押し出すためのチューブポンプが設けられている。水酸化ナトリウム溶液はチューブポンプによって分離部30に接続されている流路に導入される。
このように、送液部20は、ニコチン酸アミド溶液と水酸化ナトリウム溶液とを混合したキャリア液を分離部30に供給するように構成されている。
分離部30は、試料液を流すための試料液流路、試料液から気化したトリハロメタン(THM)の通路となるガスチャンバ及びキャリア液を流すためのキャリア液流路が設けられている。
試料液流路の試料液は、クロロホルムの沸点以上の温度、例えば、75℃までヒータHT1によって加熱される。加熱によって試料液から気化したトリハロメタンは、ガスチャンバを介して、キャリア液流路のキャリア液に溶解する。キャリア液は、HT2により試料液よりも低い温度、例えば65℃に加熱されている。キャリア液流路は、反応部40に接続されている。キャリア液流路のキャリア液は、反応部40に向かって送液される。
反応部40では、キャリア液中のトリハロメタンがニコチン酸アミドと反応する。当該反応は、いわゆる藤原反応である。反応部40は、キャリア液を加温するヒータHT3を有する。このヒータHT3は、藤原反応に適した温度にキャリア液を加温する。例えば、キャリア液は、ヒータHT3によって86℃程度に加温される。反応部40は、検出部50に接続されているキャリア液流路を有する。藤原反応後のキャリア液は、キャリア液流路を介して検出部50に向かって送液される。
検出部50は、キャリア液に含まれるトリハロメタンの定量分析をする。具体的には、検出部50は、藤原反応の生成物である蛍光物質が発する蛍光の光量を測定する。検出部50は、当該光量に応じて試料液に含有されるトリハロメタンの濃度、含有量を定量分析する。
検出部50は、当該藤原反応の生成物に励起光を照射する投光部51を有する。投光部51は、例えば、365nmにピーク波長を有する紫外発光LED(Light Emitting Diode)である。投光部51は、例えば、蛍光物質に対して励起光を照射する発光装置であればよく、例えば、水銀ランプであってもよい。また、励起光のピーク波長は、反応生成物に応じて適宜変更するとよい。
検出部50は、投光部51が照射した励起光を当該生成物が受けて発する458nmの蛍光を受光する受光部52を有する。受光部52は、例えば、光電子増倍管、フォトダイオード検出器などを含む分光光度計を含む。
以上の検出部50を通過した排水及び分離部30を通過した試料水は、共通配管で合流し、トリハロメタン分析装置10の外部に廃液として排出される。
図2は、本発明の気液分離装置の一実施形態をなす分離部30の分解斜視図を示している。図2に示すように、分離部30は、第1の板状部材としての試料液流路板SP、第2の板状部材としてのガスチャンバ板GP及び第3の板状部材としてのキャリア液流路板CPを有する。具体的には、ガスチャンバ板GPは、試料液流路板SP上に設けられている。キャリア液流路板CPは、ガスチャンバ板GP上に設けられている。
試料液流路板SPは、試料液の通路をなす第1の溝GR1をガスチャンバ板GPと対向する内面IS1に有する。試料液流路板SPは、熱伝導性が高い素材で平板に形成されている。試料液流路板SPに用いられる熱伝導性が高い素材は、金属であることが好ましく、例えば、耐腐食性を有するステンレスであることが好ましい。第1の溝GR1は、試料液流路板SPの内面IS1において、試料液流路板SPの一端から当該一端と対向する他端に向かって蛇行して形成されている。
分離部30のガスチャンバ板GPは、試料液から気化した分離ガスの通路をなす第2の溝GR2を有する。ガスチャンバ板GPは、熱伝導性が高い素材で平板に形成されている。当該素材は、試料液流路板SPと同様に金属であることが好ましく、例えば、耐腐食性を有するステンレスであることが好ましい。
第2の溝GR2は、ガスチャンバ板GPの試料液流路板SPと対向する内面IS2からキャリア液流路板CPと対向する外面OSにかけて貫通して形成されている。具体的には、第2の溝GR2は、ガスチャンバ板GPの内面IS2に対して垂直方向に貫通している。第2の溝GR2は、第1の溝GR1が形成されている位置に対応して形成されている。すなわち、第2の溝GR2は、ガスチャンバ板GPの一端から当該一端と対向する他端に向かって蛇行して形成されており、第2の溝GR2は、試料液流路板SPの内面IS1に対して垂直方向において第1の溝GR1と重なる位置、すなわち同一の位置に形成されている。
分離部30のキャリア液流路板CPは、分離ガスが溶解するキャリア液の通路をなす第3の溝GR3を有する。キャリア液流路板CPは、熱伝導性が高い素材で平板に形成されている。当該素材は、試料液流路板SPと同様に金属であることが好ましく、例えば、耐腐食性を有するステンレスであることが好ましい。
第3の溝GR3は、キャリア液流路板CPのガスチャンバ板GPと対向する内面IS3において、キャリア液流路板CPの一端から当該一端と対向する他端に向かって蛇行して形成されている。第3の溝GR3は、試料液流路板SPの内面IS1に対して垂直方向において第1の溝GR1及び第2の溝GR2と重なる位置、すなわち同一の位置に形成されている。言い換えれば、第1の溝GR1、第2の溝GR2及び第3の溝GR3は、互いに整合するように形成されている。
試料液流路板SPとガスチャンバ板GPとの間には、第1気液分離膜31が挟持されている。ガスチャンバ板GPとキャリア液流路板CPとの間には、第2気液分離膜32が挟持されている。
第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、気体を透過し、液体を透過させない性質を有する。従って、第1の溝GR1が第1気液分離膜31によって覆われていることにより、試料液流路が形成されている。また、第2の溝GR2が第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32によって覆われていることにより、ガスチャンバが形成されている。さらに、第3の溝GR3が第2気液分離膜32によって覆われていることにより、キャリア液流路が形成されている。
また、第2の溝GR2は、第1の溝GR1及び第3の溝GR3に第1気液分離膜31並びに第2気液分離膜32を介して連通するように、ガスチャンバ板GPを貫通して形成されている。より具体的には、第2の溝GR2は、第1の溝GR1に第1気液分離膜31を介して連通するように、ガスチャンバ板GPを貫通して形成されている。また、第2の溝GR2は、第3の溝GR3に第2気液分離膜32を介して連通するように、ガスチャンバ板GPを貫通して形成されている。
試料液流路板SP、ガスチャンバ板GP及びキャリア液流路板CPは、キャリア液流路側押え板LPと試料液流路押え板RPとの間に配置されている。具体的には、キャリア液流路側押え板LPと試料液流路押え板RPとの間に、キャリア液流路板CP、第2気液分離膜32、ガスチャンバ板GP、第1気液分離膜31、試料水流路板SPが、それぞれ配置され、ボルト等の締結部材によって各々が締結されている。尚、試料液流路押え板RPと試料液流路板SPとの間には、シート状のフッ素ゴムFG1が設けられている。同様に、キャリア液流路側押え板LPとキャリア液流路板CPとの間にも、シート状のフッ素ゴムFG2が設けられている。
試料液流路押え板RPの外面には、試料液を加熱するためのヒータHT1が設けられている。キャリア液流路側押え板LPの外面には、キャリア液を加熱するためのヒータHT2が設けられている。
こうして、第1の溝GR1を通る試料液中に含まれるトリハロメタンは、分離ガスとして第1気液分離膜31を通過して第2の溝GR2に移動する。そして、この分離ガスは、第2気液分離膜32を通過して第3の溝GR3を通るキャリア液に溶解する。検出部50は、平衡状態になった時点の当該分離ガスが溶解したキャリア液を分析することによって、試料液中に含まれるトリハロメタンの含量又は濃度を分析する。
そして、試料液流路押え板RPには、試料液流路板SPと対向する内面に対して垂直方向に貫通する第1の試料液流入孔SH1と、第1の試料液流出孔SH2が設けられている。
第1の溝GR1の試料液流路板SPの一端側には、試料液が流入する第2の試料液流通孔SH3が設けられている。第1の溝GR1の試料液流路板SPの他端側には、試料液が流出する第2の試料液流出孔SH4が設けられている。
第1の試料液流入孔SH1は、試料液流路押え板RPの内面に対して垂直方向において、試料液流路板SPの第2の試料液流入孔SH3と重なる位置すなわち、同一の位置に形成されている。第1の試料液流出孔SH2は、試料液流路押え板RPの内面に対して垂直方向において、試料液流路板SPの第2の試料液流出孔SH4と重なる位置すなわち、同一の位置に形成されている。尚、試料液流路押え板RPと試料液流路板SPとの間に配置されたフッ素ゴムFG1にも、第1の試料液流入孔SH1及び第2の試料液流入孔SH3に連通する孔と、第1の試料液流出孔SH2及び第2の試料液流出孔SH4に連通する孔とが形成されている。
従って、送液部20から送液された試料液は、試料液流路押え板RPの第1の試料液流入孔SH1を介して試料液流路板SPの第2の試料液流入孔SH3に導かれる。試料液流路板SPの第2の試料液流入孔SH3に導かれた試料液は、試料液流路を構成する第1の溝GR1を通って試料液流路板SPの第2の試料液流出孔SH4から試料液流路押え板RPの第1の試料液流出孔SH2に向かって排出される。
また、試料液流路押え板RPには、その内面に対して垂直方向に貫通する第1のパージガス流入孔GH1と、第1のパージガス流出孔GH2が設けられている。試料液流路板SPには、その内面IS1に対して垂直方向に貫通する第2のパージガス流入孔GH3と、第2のパージガス流出孔GH4が設けられている。
第2の溝GR2のガスチャンバ板GPの一端側には、パージガスが流入する第3のパージガス流入孔GH5が設けられている。第2の溝GR2のガスチャンバ板GPの他端側には、パージガスが流出する第3のパージガス流出孔GH6が設けられている。
試料液流路押え板RPの第1のパージガス流入孔GH1と、試料液流路板SPの第2のパージガス流入孔GH3と、ガスチャンバ板GPの第3のパージガス流入孔GH5とは、相互に連通するように互いに整合して配置されており、それによってパージガス流入孔GHinを構成している。
同様に、試料液流路押え板RPの第2のパージガス流出孔GH2と、試料液流路板SPの第2のパージガス流出孔GH4と、ガスチャンバ板GPの第3のパージガス流出孔GH6とは、相互に連通するように互いに整合して配置されており、それによってパージガス流出孔GHoutが構成されている。
尚、詳しい説明を省略するが、試料液流路押え板RPと試料液流路板SPとの間に配置されたフッ素ゴムFG1と、試料液流路板SPとガスチャンバ板GPとの間に配置された第1気液分離膜31にも、パージガス流入孔GHin及びパージガス流出孔GHoutに連通する孔がそれぞれ形成されている。
また、パージガス流入孔GHinは、ガスチャンバ内にエアを供給するエアポンプ(図示せず)に接続されている。従って、エアポンプから送風されたパージガスは、試料液流路押え板RPの第1のパージガス流入孔GH1及び試料流路板SPの第2のパージガス流入孔GH3を介してガスチャンバ板GPの第3のパージガス流入孔GH5に導かれる。ガスチャンバ板GPの第3のパージガス流入孔GH5に導かれたパージガスは、ガスチャンバを構成する第2の溝GR2を通ってガスチャンバ板GPの第3のパージガス流出孔GH6から試料液流路押え板RPの第1のパージガス流出孔GH2に向かって排出される。すなわち、第2の溝GR2の一端に設けられているパージガス流入孔GH5からパージガスを流入させて、第2の溝GR2の他端に設けられているパージガス流出孔GH6から流出させることにより、第2の溝GR2に残留する分離ガスを外部に排出させることができる。
キャリア液流路押え板LPには、その内面に対して垂直方向に貫通する第1のキャリア液流入孔CH1と、第1のキャリア液流出孔CH2が設けられている。
第3の溝GR3のキャリア液流路板CPの一端側には、キャリア液が流入する第2のキャリア液流入孔CH3が設けられている。第3の溝GR3のキャリア液流路板CPの他端側には、第2のキャリア液流入孔CH3から流入したキャリア液が流出する第2のキャリア液流出孔CH4が設けられている。
第1のキャリア液流入孔CH1は、キャリア液流路押え板LPの内面に対して垂直方向において、キャリア液流路板CPの第2のキャリア液流入孔CH3と重なる位置すなわち、同一の位置に形成されている。第1のキャリア液流出孔CH2は、キャリア液流路押え板LPの内面に対して垂直方向において、キャリア液流路板CPの第2のキャリア液流出孔CH4と重なる位置すなわち、同一の位置に形成されている。
尚、キャリア液流路押え板LPとキャリア液流路板CPとの間に配置されたフッ素ゴムFG2にも、第1のキャリア液流入孔CH1及び第2のキャリア液流入孔CH3に連通する孔と、第1のキャリア液流出孔CH2及び第2のキャリア液流出孔CH4に連通する孔とが形成されている。
従って、送液部20から送液されたキャリア液は、キャリア液流路押え板LPの第1のキャリア液流入孔CH1を介してキャリア液流路板CPの第2のキャリア液流入孔CH3に導かれる。キャリア液流路板CPの第2のキャリア液流入孔CH3に導かれたキャリア液は、キャリア液流路を構成する第3の溝GR3を通ってキャリア液流路板CPの第2のキャリア液流出孔CH4からキャリア液流路押え板CPの第1のキャリア液流出孔CH2に向かって排出される。
分離部30において、試料液流路を構成する第1の溝GR1を通る試料液はヒータHT1によって75℃程度に加熱され、試料液に含まれているトリハロメタンが気化する。尚、試料水(例えば、水道水)中のトリハロメタンの主成分であるクロロホルムの沸点は、61.2℃である。
気化したトリハロメタンは、分離ガスとして第1気液分離膜31を通過してガスチャンバを構成する第2の溝GR2に流入する。ガスチャンバを構成する第2の溝GR2に流入した分離ガスは、第2気液分離膜32を通ってキャリア液流路を構成する第3の溝GR3を通るキャリア液に溶解する。キャリア液は65℃程度に加熱されている。トリハロメタンが溶解したキャリア液は、反応部40に向かって送液される。
図3は、第1の気液分離膜31及び第2の気液分離膜32の拡大断面を示している。図3に示すように、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、それぞれ多孔質層aと、補強層bと、保護層cと、がそれらの厚さ方向において互いに積層された3つの層で構成されている。
多孔質層aは、気体であるトリハロメタンを透過し、液体である試料水を透過させない孔を有する。多孔質層aの孔は、平均孔径が0.2μm以下であることが好ましく、0.1μmであることがより好ましい。
なお、本発明における平均孔径は、公知の細孔分布測定装置により測定することができる。例えば、株式会社島津製作所の細孔分布測定装置(商品名「トライスターII3020」を用いてガス吸着法により測定ができる。後述する補強層、保護層の平均孔径についても同様である。
多孔質層aの孔の平均孔径が0.2μmよりも大きいと、トリハロメタンをはじめとする気体だけでなく、試料水等の液体が多孔質層aを透過するのを阻止する信頼性が低下する傾向がある。尚、多孔質層aの孔は、PTFEなどのフッ素樹脂膜を延伸することによって形成できる(例えば特公昭42−13560号公報参照)。
多孔質層aは、撥水性及び耐薬品性を有するフッ素樹脂によって構成されている。フッ素樹脂としては、例えば、線膨張係数がPTFE樹脂(polytetrafluoroethylene)と同等以上のフッ素樹脂であることが望ましく、PTFE樹脂(polytetrafluoroethylene)、FEP樹脂(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)、PFA樹脂(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)、ETFE樹脂(四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂)等が挙げられる。尚、多孔質層aは、例えば、その積層方向の厚さが30〜100μmが好ましく、60〜100μmがより好ましい。
補強層bは、多孔質層a上に配され、かつ網目状に形成されている。補強層bは、多孔質層aよりも高い剛性を有する。補強層bのメッシュ幅は、50〜250μmが好ましく、100〜250μmがより好ましい。
補強層bは、多孔質層a及び保護層cに対して溶着性を有する素材で構成されている。多孔質層a及び保護層cに対して溶着性を有する素材としては、例えば、ポリエステル樹脂、硬質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC:polyvinyl chloride)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられる。
特に、ポリエステル樹脂は、剛性に優れ伸びにくく、耐薬品性にも優れている。このため、第1の気液分離膜及び第2の気液分離膜の交換寿命をより長くすることが可能となるとともに、多孔質層、補強層及び保護層の各層間から試料液から揮発した気体が外部に漏れることを防止できる。
また、補強層bが多孔質層a及び保護層cに対して溶着性を有することにより、多孔質層a、補強層b及び保護層cの各層間のずれを防止することができる。この結果、第1の気液分離膜31及び第2の気液分離膜32の皺や弛みの発生を防止することが可能となるとともに、多孔質層a、補強層b及び保護層cの各層間から試料液から揮発したトリハロメタンが外部に漏れることを防止できる。
補強層bの積層方向の厚さは、特に限定されないが、60〜100μmが好ましく、80〜100μmがより好ましい。
保護層cは、補強層b上に配され、かつ多孔質層aの孔よりも径の大きい孔を有する。保護層cの孔の平均孔径は、0.2〜10μmが好ましく、0.2〜0.6μmがより好ましい。保護層cの孔の平均孔径が0.2μmよりも大きいことにより、トリハロメタンの通気抵抗を減らすことが可能となる。保護層cの孔の平均孔径が10μmよりも小さいことにより、第1の気液分離膜31及び第2の気液分離膜32に必要な強度を保つことが可能となる。尚、保護層cの孔は、多孔質層aと同様に、PTFEなどのフッ素樹脂膜を延伸することによって形成できる。
保護層cは、撥水性及び耐薬品性を有する樹脂によって構成されている。このような樹脂としては、例えばPTFE樹脂(polytetrafluoroethylene)のようなフッ素樹脂が挙げられる。また、PTFE樹脂以外の樹脂であって、線膨張係数がPTFE(polytetrafluoroethylene)と同等以上のフッ素樹脂であってもよく、このような樹脂としては、FEP樹脂(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)、PFA樹脂(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)、ETFE樹脂(四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂)等が挙げられる。
保護層cの積層方向の厚さは、特に限定されないが、10〜100μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。
尚、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、試料液流路板SP及びキャリア液流路板CPに対向する面が多孔質層a又は保護層cのどちらであってもよいが、多孔質層aであることが好ましい。このようにすることで、パージガスが直接的に多孔質層aに当たることを防ぐことが可能となり、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の交換寿命を延ばすことが可能となる。
以上のように、本発明の気液分離装置によれば、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32が、多孔質層a、補強層b及び保護層cを含むことにより、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の剛性を高め、変形を抑止することが可能となる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態に係るトリハロメタン分析装置10の分離部30について説明する。第2実施形態に係るトリハロメタン分析装置10は、分離部30における第1の気液分離膜31及び第2の気液分離膜32の構成が、第1実施形態とは異なる。その余の構成については、第1実施形態に係るトリハロメタン分析装置10と同一であるので説明を省略する。
図4は、第1の気液分離膜31及び第2の気液分離膜32の拡大断面を示している。図4に示すように、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、それぞれ多孔質層a、保護層c、補強層b、多孔質層aの順に積層された4つの層で構成されている。
以上のように、本発明の気液分離装置によれば、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32が、第1実施形態の第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32と比べて、更に多孔質層aを含むことにより、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の剛性をより高めることができ、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の変形を抑止する効果がさらに高まる。その結果、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の交換寿命をより長くすることができる。
尚、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の多孔質層a、補強層b及び保護層cが積層されている順番及びその積層される層の数は特に限定されるものではない。例えば図5に示すように、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、保護層c、補強層b、多孔質層a、保護層cの順に積層された4つの層で構成されていてもよい。
また、例えば図6に示すように、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、多孔質層a、補強層b、保護層c、補強層b、多孔質層aの順に積層された5つの層で構成されていてもよい。
このように、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32が構成された場合であっても、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の剛性をより高めることができ、さらに第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の交換寿命を長くすることができる。
また、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は同一の積層構造を有することが好ましいが、互いに異なる積層構造を有しても構わない。
メタウォーター製トリハロメタン計(型式 MW−SK201型)を用いて、測定対象を上水道の水道水中における総トリハロメタン濃度として測定試験を行った。尚、測定周期は、60分に1回とした。
第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32を多孔質層aのみで構成した場合は、1回目の測定後において、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32に歪が生じてしまい、2回目の以降の測定において有効な測定数値を得ることができなくなった。
第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32を多孔質層a、補強層b、保護層cの順で積層して構成した場合、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、約1か月後に歪が生じたが、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の使用寿命は1か月に延ばすことができた。
更に、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32を多孔質層a、保護層c、補強層b、多孔質層aの順で積層して構成した場合、第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32は、約3.5か月を経過しても、歪みやエア漏れは生じず、精度を保ち測定することが可能であった。第1気液分離膜31及び第2気液分離膜32の使用寿命は、少なくとも3.5か月に延ばすことができた。
10 トリハロメタン分析装置
30 分離部
SP 試料液流路板
GP ガスチャンバ
CP キャリア液流路板
31 第1気液分離膜
a 多孔質層
b 補強層
c 保護層
32 第2気液分離膜
GR1 第1の溝
GR2 第2の溝
GR3 第3の溝

Claims (7)

  1. 試料液の通路をなす第1の溝を内面に有する第1の板状部材と、
    前記試料液から気化した分離ガスの通路をなす第2の溝を有する第2の板状部材と、
    前記分離ガスが溶解するキャリア液の通路をなす第3の溝を内面に有する第3の板状部材と、
    前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との間に挟持された第1気液分離膜と、
    前記第2の板状部材と前記第3の板状部材との間に挟持された第2気液分離膜と、を有し、
    前記第2の溝の一方の端部には、前回測定時の残留ガスを流出させるためのパージガスの流入部が設けられ、前記第2の溝の他方の端部には、前記パージガスの流出部が設けられ、
    前記流入部は、前記パージガスが前記第1気液分離膜又は前記第2気液分離膜に対して垂直方向に流入するように構成されており、
    前記第1気液分離膜及び前記第2気液分離膜は、気体を透過しかつ、液体を透過させない孔を有するフッ素樹脂からなる多孔質層と、網目状に形成され、かつ前記多孔質層よりも高い剛性を有する補強層と、前記多孔質層の前記孔よりも径の大きい孔を有する保護層と、を含み、
    前記多孔質層、前記補強層及び前記保護層は、それらの厚さ方向において互いに積層されていることを特徴とする気液分離装置。
  2. 前記補強層は、前記多孔質層及び前記保護層に対して溶着性を有することを特徴とする請求項1に記載の気液分離装置。
  3. 前記保護層は、フッ素樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の気液分離装置。
  4. 前記補強層は、ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気液分離装置。
  5. 前記第1気液分離膜及び前記第2気液分離膜は、前記多孔質層、前記補強層、前記保護層、前記多孔質層の順に積層されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気液分離装置。
  6. 前記多孔質層の前記孔は、平均孔径が0.2μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の気液分離装置。
  7. 前記第1気液分離膜は、前記第1の板状部材に対向する面に前記多孔質層を有し、
    前記第2気液分離膜は、前記第2の板状部材に対向する面に前記多孔質層を有する、請求項1乃至6のいずれかに記載の気液分離装置。
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