JP2000071398A - 補強ptfe製多孔質膜 - Google Patents
補強ptfe製多孔質膜Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 PTFE製多孔質膜の透気性や透水性を損な
うことなく、膜の強度の高い補強PTFE製多孔質膜の
提供、PTFE製多孔質膜を相手部材に融着した際にも
高強度が保持されるような補強PTFE製多孔質膜の提
供、延伸したPTFE製多孔質膜を相手部材に融着する
場合にも、融着時の熱による膜の熱収縮が起きにくいよ
うな補強PTFE製多孔質膜の提供。 【解決手段】 PTFE製多孔質膜と、該PTFE製多
孔質膜の少なくとも一方面に設けられた熱溶融性フッ素
樹脂からなる補強材とからなり、上記補強材はPTFE
製多孔質膜と略同一の周縁部形状を有すると共に、この
補強材にはその表裏面を貫通する切欠部が形成されてい
る補強PTFE製多孔質膜。
うことなく、膜の強度の高い補強PTFE製多孔質膜の
提供、PTFE製多孔質膜を相手部材に融着した際にも
高強度が保持されるような補強PTFE製多孔質膜の提
供、延伸したPTFE製多孔質膜を相手部材に融着する
場合にも、融着時の熱による膜の熱収縮が起きにくいよ
うな補強PTFE製多孔質膜の提供。 【解決手段】 PTFE製多孔質膜と、該PTFE製多
孔質膜の少なくとも一方面に設けられた熱溶融性フッ素
樹脂からなる補強材とからなり、上記補強材はPTFE
製多孔質膜と略同一の周縁部形状を有すると共に、この
補強材にはその表裏面を貫通する切欠部が形成されてい
る補強PTFE製多孔質膜。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、補強PTFE製多孔質膜
に関し、さらに詳しくは透気性や透水性に優れ、しかも
膜強度に優れた補強PTFE製多孔質膜に関する。
に関し、さらに詳しくは透気性や透水性に優れ、しかも
膜強度に優れた補強PTFE製多孔質膜に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリテトラフルオロエチレン樹脂
(PTFE)は、優れた耐薬品性、耐熱性、機械的特性
を有するため、種々の分野で用いられている。例えば、
PTFE樹脂からなる多孔質膜は、上記のような特性を
利用して、腐蝕性物質あるいは高温物質のフィルタとし
て広く用いられており、また、電解隔膜、燃料電池、あ
るいは人工血管、人工気管等の医療用チューブとしても
用いられている。
(PTFE)は、優れた耐薬品性、耐熱性、機械的特性
を有するため、種々の分野で用いられている。例えば、
PTFE樹脂からなる多孔質膜は、上記のような特性を
利用して、腐蝕性物質あるいは高温物質のフィルタとし
て広く用いられており、また、電解隔膜、燃料電池、あ
るいは人工血管、人工気管等の医療用チューブとしても
用いられている。
【0003】また近年に至って、半導体産業あるいは分
子生物学の発展に伴なって、真円に近くしかも孔径の揃
った孔を有する多孔質膜は、極く微細な不純物を除去す
ることができるため求められている。このような多孔質
膜としてPTFE製多孔質膜が注目を集めるようになっ
ている。
子生物学の発展に伴なって、真円に近くしかも孔径の揃
った孔を有する多孔質膜は、極く微細な不純物を除去す
ることができるため求められている。このような多孔質
膜としてPTFE製多孔質膜が注目を集めるようになっ
ている。
【0004】ところで、このようなPTFE製多孔質膜
をフィルター等の用途に使用する場合には、相手部材に
溶接したり、直接融着する等の方法で固定していた。し
かしながらこのようなPTFE製多孔質膜の使用目的に
応じてその強度を高める場合や、PTFE製多孔質膜を
相手部材に取り付ける場合などには、以下のような問題
点があった。
をフィルター等の用途に使用する場合には、相手部材に
溶接したり、直接融着する等の方法で固定していた。し
かしながらこのようなPTFE製多孔質膜の使用目的に
応じてその強度を高める場合や、PTFE製多孔質膜を
相手部材に取り付ける場合などには、以下のような問題
点があった。
【0005】すなわち、多孔質膜自体の強度を高めた
い場合、一般にその膜厚を増すことが考えられるが、膜
厚を厚くすると、透気性や透水性が損なわれてしまう。
い場合、一般にその膜厚を増すことが考えられるが、膜
厚を厚くすると、透気性や透水性が損なわれてしまう。
【0006】多孔質膜をフランジでかしめる場合、フ
ランジ部分に応力が集中し、多孔質膜はフランジ部で破
損されやすい。 多孔質膜を相手部材に融着して固定する場合、融着部
分の強度が低下することがある。
ランジ部分に応力が集中し、多孔質膜はフランジ部で破
損されやすい。 多孔質膜を相手部材に融着して固定する場合、融着部
分の強度が低下することがある。
【0007】延伸された多孔質膜を相手部材に融着す
る場合、融着する際の熱により膜が熱収縮するために融
着作業が困難になったり、膜自身が破損して融着不能と
なる。
る場合、融着する際の熱により膜が熱収縮するために融
着作業が困難になったり、膜自身が破損して融着不能と
なる。
【0008】多孔質膜を接着剤を使用して相手部材に
接着する場合、耐薬品性が問題となる箇所にはこのよう
な方法で得られたPTFE製多孔質膜付き部材は使用で
きず、接着強度も信頼性に欠ける。
接着する場合、耐薬品性が問題となる箇所にはこのよう
な方法で得られたPTFE製多孔質膜付き部材は使用で
きず、接着強度も信頼性に欠ける。
【0009】このような問題点を解決すべく本発明者ら
が鋭意研究を重ねたところ、PTFE製多孔質膜の少な
くとも一方面に熱溶融性フッ素樹脂からなる特定の補強
材を設けて成る補強PTFE製多孔質膜では、透気性や
透水性に優れ、しかも膜強度に優れており、相手部材に
熱融着しても高強度が保持され、該膜が延伸物であって
も融着時の熱による膜の熱収縮が起きにくいことなどを
見出し、本発明を完成するに至った。
が鋭意研究を重ねたところ、PTFE製多孔質膜の少な
くとも一方面に熱溶融性フッ素樹脂からなる特定の補強
材を設けて成る補強PTFE製多孔質膜では、透気性や
透水性に優れ、しかも膜強度に優れており、相手部材に
熱融着しても高強度が保持され、該膜が延伸物であって
も融着時の熱による膜の熱収縮が起きにくいことなどを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】なお、特願平4-177097号明細書に
は、懸濁重合法によって得られるポリテトラフルオロエ
チレン樹脂成形用粉末から得られ、気孔率が40〜80
%であり、かつ直径0.2μmの均一粒子除去率が99
%以上であるか、または気孔率が40〜80%であり、
かつバブルポイントが3kg/cm2以上であるポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)製多孔質膜およびその製
造法が記載されている。
は、懸濁重合法によって得られるポリテトラフルオロエ
チレン樹脂成形用粉末から得られ、気孔率が40〜80
%であり、かつ直径0.2μmの均一粒子除去率が99
%以上であるか、または気孔率が40〜80%であり、
かつバブルポイントが3kg/cm2以上であるポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)製多孔質膜およびその製
造法が記載されている。
【0011】しかしながら、該明細書に記載のPTFE
製多孔質膜では、特に強度の点で更なる改良の余地があ
った。
製多孔質膜では、特に強度の点で更なる改良の余地があ
った。
【0012】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、PTFE製多
孔質膜の透気性や透水性を損なうことなく、膜の強度の
高い補強PTFE製多孔質膜を提供することを目的とし
ている。
問題点を解決しようとするものであって、PTFE製多
孔質膜の透気性や透水性を損なうことなく、膜の強度の
高い補強PTFE製多孔質膜を提供することを目的とし
ている。
【0013】また本発明は、PTFE製多孔質膜を相手
部材に融着した際にも高強度が保持されるような補強P
TFE製多孔質膜を提供することを目的としている。ま
た本発明は、延伸したPTFE製多孔質膜を相手部材に
融着する場合にも、融着時の熱による膜の熱収縮が起き
にくいような補強PTFE製多孔質膜を提供することを
目的としている。
部材に融着した際にも高強度が保持されるような補強P
TFE製多孔質膜を提供することを目的としている。ま
た本発明は、延伸したPTFE製多孔質膜を相手部材に
融着する場合にも、融着時の熱による膜の熱収縮が起き
にくいような補強PTFE製多孔質膜を提供することを
目的としている。
【0014】
【発明の概要】本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
は、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)製多孔質膜と、
該PTFE製多孔質膜の少なくとも一方面に設けられた
熱溶融性フッ素樹脂からなる補強材とからなり、上記補
強材はPTFE製多孔質膜と略同一の周縁部形状を有す
ると共に、この補強材にはその表裏面を貫通する切欠部
が形成されていることを特徴としている。
は、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)製多孔質膜と、
該PTFE製多孔質膜の少なくとも一方面に設けられた
熱溶融性フッ素樹脂からなる補強材とからなり、上記補
強材はPTFE製多孔質膜と略同一の周縁部形状を有す
ると共に、この補強材にはその表裏面を貫通する切欠部
が形成されていることを特徴としている。
【0015】本発明においては、補強PTFE製多孔質
膜の補強材周縁部の幅w1が、取り付けられる相手部材
の外壁肉厚(幅)w2と同一もしくは、w2より広くなっ
ている(w1≧w2)ことが好ましい。
膜の補強材周縁部の幅w1が、取り付けられる相手部材
の外壁肉厚(幅)w2と同一もしくは、w2より広くなっ
ている(w1≧w2)ことが好ましい。
【0016】本発明においては、上記切欠部は、補強材
の周縁部を残して複数の区画に区分するように形成され
ていてもよい。本発明においては、上記補強PTFE製
多孔質膜の下面に存在する補強材が相手部材との接合部
分に熱融着または熱溶接されていてもよい。
の周縁部を残して複数の区画に区分するように形成され
ていてもよい。本発明においては、上記補強PTFE製
多孔質膜の下面に存在する補強材が相手部材との接合部
分に熱融着または熱溶接されていてもよい。
【0017】本発明によれば、PTFE製多孔質膜本来
の透気性や透水性が保持され、しかも膜の強度が高い補
強PTFE製多孔質膜が提供される。また、延伸したP
TFE製多孔質膜であっても、補強材により固定されて
いるため、作業性良く相手部材に取付け可能であり、し
かも、この延伸した補強PTFE製多孔質膜をその補強
材周縁部でフッ素樹脂被覆管体等の相手部材に融着した
場合にも、該補強体を構成するPTFE製多孔質膜は補
強材で固定されているため、このPTFE製多孔質膜は
熱収縮しにくい。
の透気性や透水性が保持され、しかも膜の強度が高い補
強PTFE製多孔質膜が提供される。また、延伸したP
TFE製多孔質膜であっても、補強材により固定されて
いるため、作業性良く相手部材に取付け可能であり、し
かも、この延伸した補強PTFE製多孔質膜をその補強
材周縁部でフッ素樹脂被覆管体等の相手部材に融着した
場合にも、該補強体を構成するPTFE製多孔質膜は補
強材で固定されているため、このPTFE製多孔質膜は
熱収縮しにくい。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る補強PTFE
製多孔質膜、その製法並びにその使用方法について、図
面を参照しつつ具体的に説明する。<補強PTFE製多孔質膜> 図1は、本発明に係る補強
PTFE製多孔質膜の第1の実施態様を模式的に示す縦
断面図であり、図1(A)は補強PTFE製多孔質膜1
0の縦断面図を示し、図1(B)は図1(A)に示す補
強PTFE製多孔質膜10のX−X線矢視図である。
製多孔質膜、その製法並びにその使用方法について、図
面を参照しつつ具体的に説明する。<補強PTFE製多孔質膜> 図1は、本発明に係る補強
PTFE製多孔質膜の第1の実施態様を模式的に示す縦
断面図であり、図1(A)は補強PTFE製多孔質膜1
0の縦断面図を示し、図1(B)は図1(A)に示す補
強PTFE製多孔質膜10のX−X線矢視図である。
【0019】この図1に示す補強PTFE製多孔質膜1
0では、PTFE製多孔質膜20の一方面(下面)30
に補強材40が設けられている。補強PTFE製多孔質
膜10の寸法は、特に制限されず、この補強PTFE製
多孔質膜10が取付られる相手部材であるフッ素樹脂被
覆管体、容器などの用途、寸法等に応じて任意の寸法の
ものを採用でき、例えば気液分離フィルターの用途に
は、補強PTFE製多孔質膜を構成するPTFE製多孔
質膜の膜厚が10〜500μmで、その直径が1〜20
cm程度であり、PTFE製多孔質膜に熱融着された状
態での補強材部分の厚みが0.01〜1mm程度のもの
が挙げられる。 <PTFE製多孔質膜>上記補強PTFE製多孔質膜1
0を構成するPTFE製多孔質膜20としては、従来よ
り公知のものを広く使用できるが、PTFE製多孔質膜
の孔が真円に近くしかも孔径が揃った多孔質膜は、極く
微細な不純物を除去することができるため好ましい。こ
のような観点からは特に特願平4-177097号明細
書に記載のPTFE製多孔質膜を用いることが望まし
い。
0では、PTFE製多孔質膜20の一方面(下面)30
に補強材40が設けられている。補強PTFE製多孔質
膜10の寸法は、特に制限されず、この補強PTFE製
多孔質膜10が取付られる相手部材であるフッ素樹脂被
覆管体、容器などの用途、寸法等に応じて任意の寸法の
ものを採用でき、例えば気液分離フィルターの用途に
は、補強PTFE製多孔質膜を構成するPTFE製多孔
質膜の膜厚が10〜500μmで、その直径が1〜20
cm程度であり、PTFE製多孔質膜に熱融着された状
態での補強材部分の厚みが0.01〜1mm程度のもの
が挙げられる。 <PTFE製多孔質膜>上記補強PTFE製多孔質膜1
0を構成するPTFE製多孔質膜20としては、従来よ
り公知のものを広く使用できるが、PTFE製多孔質膜
の孔が真円に近くしかも孔径が揃った多孔質膜は、極く
微細な不純物を除去することができるため好ましい。こ
のような観点からは特に特願平4-177097号明細
書に記載のPTFE製多孔質膜を用いることが望まし
い。
【0020】すなわち、本発明で好ましく用いられるP
TFE製多孔質膜(ポリテトラフルオロエチレン製多孔
質膜)は、懸濁重合法によって得られるPTFE樹脂成
形用粉末から得られ、気孔率が40〜80%であり、か
つ直径0.2μmの均一粒子除去率が99%以上である
か、または気孔率が40〜80%であり、かつバブルポ
イントが3kg/cm2以上であることが望ましい。
TFE製多孔質膜(ポリテトラフルオロエチレン製多孔
質膜)は、懸濁重合法によって得られるPTFE樹脂成
形用粉末から得られ、気孔率が40〜80%であり、か
つ直径0.2μmの均一粒子除去率が99%以上である
か、または気孔率が40〜80%であり、かつバブルポ
イントが3kg/cm2以上であることが望ましい。
【0021】このPTFE製多孔質膜は、膜厚が10〜
500μmであり、かつこの多孔質膜は、2枚以上のP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)製フィルムを積
層して融着した一体化物から得られたものであることが
好ましい。
500μmであり、かつこの多孔質膜は、2枚以上のP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)製フィルムを積
層して融着した一体化物から得られたものであることが
好ましい。
【0022】このようなPTFE製多孔質膜の第1の製
造方法では、懸濁重合法によって得られるPTFE樹脂
成形用粉末を圧縮成形してPTFE予備成形品を作製
し、この予備成形品を未焼成PTFEの融点以上に焼成
した後フィルム状とし、次いで得られたフィルムを少な
くとも2枚以上重ね合わせて焼成PTFE樹脂の融点以
上の温度で熱融着した後冷却し、次いで熱融着一体化さ
れたフィルムを焼成PTFE樹脂の融点以下の温度にて
一軸または二軸延伸して、上記PTFE製多孔質膜を得
ている。
造方法では、懸濁重合法によって得られるPTFE樹脂
成形用粉末を圧縮成形してPTFE予備成形品を作製
し、この予備成形品を未焼成PTFEの融点以上に焼成
した後フィルム状とし、次いで得られたフィルムを少な
くとも2枚以上重ね合わせて焼成PTFE樹脂の融点以
上の温度で熱融着した後冷却し、次いで熱融着一体化さ
れたフィルムを焼成PTFE樹脂の融点以下の温度にて
一軸または二軸延伸して、上記PTFE製多孔質膜を得
ている。
【0023】また本発明においては、上記のように最後
の工程で一軸または二軸延伸した後、ヒートセットして
もよい(第2の製造方法)。またPTFE製多孔質膜の
第3の製造方法では、上記のようにPTFE予備成形品
を未焼成PTFEの融点以上に焼成しフィルム状とした
後、得られた少なくとも2枚のPTFE製フィルムを焼
成PTFEの融点未満の温度に加熱して圧着し、得られ
たPTFE製フィルム圧着体を焼成PTFEの融点以上
に加熱して一体化した後、熱融着一体化されたフィルム
を焼成PTFE樹脂の融点以下の温度にて一軸または二
軸延伸して、上記PTFE製多孔質膜を得ている。
の工程で一軸または二軸延伸した後、ヒートセットして
もよい(第2の製造方法)。またPTFE製多孔質膜の
第3の製造方法では、上記のようにPTFE予備成形品
を未焼成PTFEの融点以上に焼成しフィルム状とした
後、得られた少なくとも2枚のPTFE製フィルムを焼
成PTFEの融点未満の温度に加熱して圧着し、得られ
たPTFE製フィルム圧着体を焼成PTFEの融点以上
に加熱して一体化した後、熱融着一体化されたフィルム
を焼成PTFE樹脂の融点以下の温度にて一軸または二
軸延伸して、上記PTFE製多孔質膜を得ている。
【0024】また本発明においては、上記のように最後
の工程で一軸または二軸延伸した後、ヒートセットして
もよい(第4の製造方法)。上記したようなPTFE製
多孔質膜、すなわち特願平4-177097号明細書に
記載のPTFE製多孔質膜は、孔が真円に近くしかも孔
径が揃い、その上透水量、気孔率が高く、膜厚が薄くて
も機械的強度に優れ、ピンホールが生じて破断すること
なく、均一にかつ生産効率よく安定して製造しうるとい
う利点を有する。
の工程で一軸または二軸延伸した後、ヒートセットして
もよい(第4の製造方法)。上記したようなPTFE製
多孔質膜、すなわち特願平4-177097号明細書に
記載のPTFE製多孔質膜は、孔が真円に近くしかも孔
径が揃い、その上透水量、気孔率が高く、膜厚が薄くて
も機械的強度に優れ、ピンホールが生じて破断すること
なく、均一にかつ生産効率よく安定して製造しうるとい
う利点を有する。
【0025】もちろん、本発明で使用されるPTFE製
多孔質膜としては上述のような多孔質膜に限らず、乳化
重合法によって得られたファインパウダーを原料とする
PTFE未焼成フィルムであってもさしつかえない。ま
た助剤や発泡剤を発泡させることによって、成形された
PTFE多孔質膜フィルムでもよい。 <補強材40>補強材40は、図1(B)に示すように
PTFE製多孔質膜20と略同一の周縁部形状(図1で
は円形)を有すると共に、該補強材40にはその表裏面
42a、42bを貫通する1/4円形の切欠部44が4
個形成されている。
多孔質膜としては上述のような多孔質膜に限らず、乳化
重合法によって得られたファインパウダーを原料とする
PTFE未焼成フィルムであってもさしつかえない。ま
た助剤や発泡剤を発泡させることによって、成形された
PTFE多孔質膜フィルムでもよい。 <補強材40>補強材40は、図1(B)に示すように
PTFE製多孔質膜20と略同一の周縁部形状(図1で
は円形)を有すると共に、該補強材40にはその表裏面
42a、42bを貫通する1/4円形の切欠部44が4
個形成されている。
【0026】換言すれば、この補強材40は、図1
(B)に示すようにPTFE製多孔質膜20と略同一の
周縁部形状部分、図1では扁平ドーナツ状部分46に、
PTFE製多孔質膜20の下面30の中央部でクロスす
るように形成された2本(枚)の長尺の梁状補強材46
a、46bが差し渡され、それらの両端部はそれぞれ上
記扁平ドーナツ状部分46と接合し一体化している。
(B)に示すようにPTFE製多孔質膜20と略同一の
周縁部形状部分、図1では扁平ドーナツ状部分46に、
PTFE製多孔質膜20の下面30の中央部でクロスす
るように形成された2本(枚)の長尺の梁状補強材46
a、46bが差し渡され、それらの両端部はそれぞれ上
記扁平ドーナツ状部分46と接合し一体化している。
【0027】このような構成の補強PTFE製多孔質膜
10では、PTFE製多孔質膜は、後述するように相手
部材と当接され、熱融着されても熱溶融性フッ素樹脂製
の扁平ドーナツ状部分46で強化されているため、PT
FE製多孔質膜20に破断、変形、撓み等が生じ難く、
また管体などへの張設作業も容易であり、またクロス状
熱溶融性フッ素樹脂製の差し渡し部46a,46bが存
在するため、PTFE製多孔質膜の補強効果、変形防止
効果なども大きく、しかもPTFE製多孔質膜としての
機能、すなわち透気性、透液性(例えば、透水性)、耐
薬品性も充分に発揮される。
10では、PTFE製多孔質膜は、後述するように相手
部材と当接され、熱融着されても熱溶融性フッ素樹脂製
の扁平ドーナツ状部分46で強化されているため、PT
FE製多孔質膜20に破断、変形、撓み等が生じ難く、
また管体などへの張設作業も容易であり、またクロス状
熱溶融性フッ素樹脂製の差し渡し部46a,46bが存
在するため、PTFE製多孔質膜の補強効果、変形防止
効果なども大きく、しかもPTFE製多孔質膜としての
機能、すなわち透気性、透液性(例えば、透水性)、耐
薬品性も充分に発揮される。
【0028】なお、上記切欠部44を経て、水等の液体
や気体はPTFE製多孔質膜を通過する。従って、切欠
部44の面積が大きくなり、PTFE製多孔質膜の面積
に近ければ近いほど、PTFE製多孔質膜本来の有効面
積(透気性、透水性などを良好に保持しうる面積)は広
くなるが、反面、補強PTFE製多孔質膜10の強度は
小さくなり補強材40のないPTFE製多孔質膜20そ
のものの強度に近くなり、強度低下が生ずるため、PT
FE製多孔質膜本来の機能の確保と補強性の確保との両
者を考慮して切欠部44の面積、形、個数などは適宜設
定される。
や気体はPTFE製多孔質膜を通過する。従って、切欠
部44の面積が大きくなり、PTFE製多孔質膜の面積
に近ければ近いほど、PTFE製多孔質膜本来の有効面
積(透気性、透水性などを良好に保持しうる面積)は広
くなるが、反面、補強PTFE製多孔質膜10の強度は
小さくなり補強材40のないPTFE製多孔質膜20そ
のものの強度に近くなり、強度低下が生ずるため、PT
FE製多孔質膜本来の機能の確保と補強性の確保との両
者を考慮して切欠部44の面積、形、個数などは適宜設
定される。
【0029】上記補強材40は、上記したように熱溶融
性フッ素樹脂から構成されている。上記熱溶融性フッ素
樹脂としては、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プ
ロピレン共重合樹脂)、PFA(四フッ化エチレン−パ
ーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)、ETFE
(四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂)、PCTF
E(三フッ化塩化エチレン樹脂)、PVDF(フッ化ビ
ニリデン樹脂)、E−CTFE(三フッ化塩化エチレン
−エチレン共重合樹脂)、PVF(ポリフッ化ビニ
ル)、特公平3−39105号公報または特願平5−5
13944号に記載の変性PTFE等が挙げられ、これ
らのうちでは四フッ化エチレン(TFE)系共重合樹脂
であるPFA、FEP、変性PTFEが好ましい。 <補強PTFE製多孔質膜の製造>このような補強PT
FE製多孔質膜は、以下のような方法で製造される。
性フッ素樹脂から構成されている。上記熱溶融性フッ素
樹脂としては、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プ
ロピレン共重合樹脂)、PFA(四フッ化エチレン−パ
ーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)、ETFE
(四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂)、PCTF
E(三フッ化塩化エチレン樹脂)、PVDF(フッ化ビ
ニリデン樹脂)、E−CTFE(三フッ化塩化エチレン
−エチレン共重合樹脂)、PVF(ポリフッ化ビニ
ル)、特公平3−39105号公報または特願平5−5
13944号に記載の変性PTFE等が挙げられ、これ
らのうちでは四フッ化エチレン(TFE)系共重合樹脂
であるPFA、FEP、変性PTFEが好ましい。 <補強PTFE製多孔質膜の製造>このような補強PT
FE製多孔質膜は、以下のような方法で製造される。
【0030】すなわち、図1に示すような本発明の第1
の実施態様に係る補強PTFE製多孔質膜を得るには、
例えばPFAなどの熱溶融性フッ素樹脂製の補強材40
の上にPTFE製多孔質膜20を載置し、これらを上下
両面から加熱加圧して熱融着させればよい。
の実施態様に係る補強PTFE製多孔質膜を得るには、
例えばPFAなどの熱溶融性フッ素樹脂製の補強材40
の上にPTFE製多孔質膜20を載置し、これらを上下
両面から加熱加圧して熱融着させればよい。
【0031】このように補強材40をPTFE製多孔質
膜20に融着する場合、PTFE製多孔質膜20の補強
材40との融着部分以外の部位(換言すれば、補強材4
0の切欠部44に対応する位置のPTFE製多孔質膜下
面および上面)には熱をかけないように融着装置の平面
形状は、補強材の平面形状と略同一とすることが望まし
い。このようにPTFE製多孔質膜の補強材との融着部
分以外の部位には熱をかけないようにすることによっ
て、PTFE製多孔質膜と補強材との融着部分以外で
は、PTFE製多孔質膜の物性、すなわち均一粒子除去
率、気孔率、バブルポイントなどが変化(低下)せず、
用いられたPTFE製多孔質膜の優れた物性は良好に保
持される。
膜20に融着する場合、PTFE製多孔質膜20の補強
材40との融着部分以外の部位(換言すれば、補強材4
0の切欠部44に対応する位置のPTFE製多孔質膜下
面および上面)には熱をかけないように融着装置の平面
形状は、補強材の平面形状と略同一とすることが望まし
い。このようにPTFE製多孔質膜の補強材との融着部
分以外の部位には熱をかけないようにすることによっ
て、PTFE製多孔質膜と補強材との融着部分以外で
は、PTFE製多孔質膜の物性、すなわち均一粒子除去
率、気孔率、バブルポイントなどが変化(低下)せず、
用いられたPTFE製多孔質膜の優れた物性は良好に保
持される。
【0032】融着条件として、より具体的には、PTF
Eの融点である327℃以上で400℃以下、好ましく
は330〜350℃の温度で、0.05〜1.0kg重/
cm 2好ましくは0.1〜0.2kg重/cm2の加圧下
に、5秒〜5分、好ましくは5秒〜3分間程度保持すれ
ばよい。
Eの融点である327℃以上で400℃以下、好ましく
は330〜350℃の温度で、0.05〜1.0kg重/
cm 2好ましくは0.1〜0.2kg重/cm2の加圧下
に、5秒〜5分、好ましくは5秒〜3分間程度保持すれ
ばよい。
【0033】上記条件下にPTFE製多孔質膜と補強材
とを熱融着すると、補強材40の切欠44位置に対応す
るPTFE製多孔質膜の孔は殆ど変形破壊されることな
く良好に保持され、融着されたPTFE製多孔質膜にシ
ワや破損は生ぜず、しかもPTFE製多孔質膜と補強材
とは強固に接合され、得られた補強PTFE製多孔質膜
をフランジを介して相手部材に取付けてもフランジ部で
のかしめ破断・破壊が生ぜず、また相手部材に熱融着し
ても融着部分での機械的強度が低下せず、また延伸した
補強PTFE製多孔質膜であっても、熱融着することに
よるPTFE製多孔質膜の熱収縮が生ぜず、変形、シ
ワ、破断などが発生することがない。 <補強PTFE製多孔質膜の取付(使用)方法>図2
は、本発明の第1の実施態様に係る補強PTFE製多孔
質膜の熱融着によるフッ素樹脂被覆管体(単に、「管
体」ともいう。)への取付(使用)方法の説明図であ
る。
とを熱融着すると、補強材40の切欠44位置に対応す
るPTFE製多孔質膜の孔は殆ど変形破壊されることな
く良好に保持され、融着されたPTFE製多孔質膜にシ
ワや破損は生ぜず、しかもPTFE製多孔質膜と補強材
とは強固に接合され、得られた補強PTFE製多孔質膜
をフランジを介して相手部材に取付けてもフランジ部で
のかしめ破断・破壊が生ぜず、また相手部材に熱融着し
ても融着部分での機械的強度が低下せず、また延伸した
補強PTFE製多孔質膜であっても、熱融着することに
よるPTFE製多孔質膜の熱収縮が生ぜず、変形、シ
ワ、破断などが発生することがない。 <補強PTFE製多孔質膜の取付(使用)方法>図2
は、本発明の第1の実施態様に係る補強PTFE製多孔
質膜の熱融着によるフッ素樹脂被覆管体(単に、「管
体」ともいう。)への取付(使用)方法の説明図であ
る。
【0034】図1あるいは図2の付番10には、予め補
強材40がPTFE製多孔質膜20の下面30に熱融着
に代表される接合方法で接合された補強PTFE製多孔
質膜10が示されている。
強材40がPTFE製多孔質膜20の下面30に熱融着
に代表される接合方法で接合された補強PTFE製多孔
質膜10が示されている。
【0035】このような補強PTFE製多孔質膜10
を、例えば、相手部材としてのフッ素樹脂被覆管体50
の端部50aに取付るには、例えば、図2(A)に示す
ように補強PTFE製多孔質膜10の下側30(補強材
40側)を管体50の端部50aと当接するように補強
PTFE製多孔質膜10を配置し、次いで図2(B)に
示すように補強PTFE製多孔質膜10の上側、すなわ
ちPTFE製多孔質膜20上から補強PTFE製多孔質
膜10に加熱手段の熱盤90を押し当てて、補強PTF
E製多孔質膜10とフッ素樹脂被覆管体50とを熱融着
させ、次いで図2(C)に示すように熱盤90を、管体
50に被着している補強PTFE製多孔質膜10から離
間するように移動除去すればよい。
を、例えば、相手部材としてのフッ素樹脂被覆管体50
の端部50aに取付るには、例えば、図2(A)に示す
ように補強PTFE製多孔質膜10の下側30(補強材
40側)を管体50の端部50aと当接するように補強
PTFE製多孔質膜10を配置し、次いで図2(B)に
示すように補強PTFE製多孔質膜10の上側、すなわ
ちPTFE製多孔質膜20上から補強PTFE製多孔質
膜10に加熱手段の熱盤90を押し当てて、補強PTF
E製多孔質膜10とフッ素樹脂被覆管体50とを熱融着
させ、次いで図2(C)に示すように熱盤90を、管体
50に被着している補強PTFE製多孔質膜10から離
間するように移動除去すればよい。
【0036】補強PTFE製多孔質膜10と管体50と
の熱融着条件としては、上記管体50が、PFAなどの
熱溶融性フッ素樹脂製、PTFE製、あるいはこれらの
フッ素樹脂にて被覆された金属製管体等である場合に
は、上記PTFE製多孔質膜20と補強材40との熱融
着時と同様の条件を採用できる。
の熱融着条件としては、上記管体50が、PFAなどの
熱溶融性フッ素樹脂製、PTFE製、あるいはこれらの
フッ素樹脂にて被覆された金属製管体等である場合に
は、上記PTFE製多孔質膜20と補強材40との熱融
着時と同様の条件を採用できる。
【0037】この際に用いられる補強PTFE製多孔質
膜10の補強材周縁部の幅w1(=w2+wb)が、図2
(C)あるいは図3(A)に示すように、取り付けられ
る相手部材の幅(肉厚)w2より広くなっている場合
(w1>w2)には、PTFE製多孔質膜20と補強材4
0との融着面積が広くなり、圧力(F)が矢印方向に加
わった場合に、管体と補強PTFE製多孔質膜の接合端
部105から補強材の周縁部内周側106までの広い範
囲で応力分散が図られるため、PTFE製多孔質膜の変
形・破断が生じにくい。
膜10の補強材周縁部の幅w1(=w2+wb)が、図2
(C)あるいは図3(A)に示すように、取り付けられ
る相手部材の幅(肉厚)w2より広くなっている場合
(w1>w2)には、PTFE製多孔質膜20と補強材4
0との融着面積が広くなり、圧力(F)が矢印方向に加
わった場合に、管体と補強PTFE製多孔質膜の接合端
部105から補強材の周縁部内周側106までの広い範
囲で応力分散が図られるため、PTFE製多孔質膜の変
形・破断が生じにくい。
【0038】PTFE製多孔質膜の膜厚などにもより異
なり一概に決定されないが、例えば、上記特願平4-1
77097号明細書記載のPTFE製多孔質膜(膜厚:
10〜500μm)を用いる場合には、この補強部材の
周縁部の幅w1(= w2+wb)と相手部材の融着部の幅
w2とが、好ましくはw1=1.01×w2〜2.5×
w2、さらに好ましくはw1=1.5×w2〜2.5×w2
の関係にあると効率よく応力分散が図られ、膜強度に優
れ、しかも補強材のない従来のPTFE製多孔質膜に比
して、このような補強PTFE製多孔質膜では、その透
気性、透水性は殆ど低下しない。
なり一概に決定されないが、例えば、上記特願平4-1
77097号明細書記載のPTFE製多孔質膜(膜厚:
10〜500μm)を用いる場合には、この補強部材の
周縁部の幅w1(= w2+wb)と相手部材の融着部の幅
w2とが、好ましくはw1=1.01×w2〜2.5×
w2、さらに好ましくはw1=1.5×w2〜2.5×w2
の関係にあると効率よく応力分散が図られ、膜強度に優
れ、しかも補強材のない従来のPTFE製多孔質膜に比
して、このような補強PTFE製多孔質膜では、その透
気性、透水性は殆ど低下しない。
【0039】これに対して、図3(B)に示す従来例の
ように、補強材がなく直接PTFE製多孔質膜を相手部
材50に熱融着させたような場合には、PTFE製多孔
質膜20は、圧力(F)が矢印方向に加わると、管体5
0とPTFE製多孔質膜20の接合端部101に応力が
集中して、PTFE製多孔質膜20は破損しやすくな
る。
ように、補強材がなく直接PTFE製多孔質膜を相手部
材50に熱融着させたような場合には、PTFE製多孔
質膜20は、圧力(F)が矢印方向に加わると、管体5
0とPTFE製多孔質膜20の接合端部101に応力が
集中して、PTFE製多孔質膜20は破損しやすくな
る。
【0040】なお、上記説明では、予めPTFE製多孔
質膜20と補強材40とが熱融着され接合されてなる補
強PTFE製多孔質膜10を、管体50に接合する態様
について説明したが、本発明では、補強PTFE製多孔
質膜の相手部材への取付方法は、係る態様に限定されな
い。
質膜20と補強材40とが熱融着され接合されてなる補
強PTFE製多孔質膜10を、管体50に接合する態様
について説明したが、本発明では、補強PTFE製多孔
質膜の相手部材への取付方法は、係る態様に限定されな
い。
【0041】例えば、補強材の形状が管体50の端面5
0aの形状と略同一であり、図1(B)に示すような差
し渡し部46a、46bを有しないような中空円盤状
(後述する図4(A)参照)である場合には、補強PT
FE製多孔質膜用のPTFE製多孔質膜20と、補強材
40と、管体50とを図2に示すように、必要により、
現場等で、PTFE製多孔質膜20/補強材40/管体
50の順序で配置して、加熱手段の熱盤90をPTFE
製多孔質膜20の上方から上記と同様に押当て、PTF
E製多孔質膜20と補強材40と管体50との3者を一
度に加熱加圧融着させてもよい。このように一度に3者
を加熱融着させると、作業工程を簡略化でき、経済的で
ある。
0aの形状と略同一であり、図1(B)に示すような差
し渡し部46a、46bを有しないような中空円盤状
(後述する図4(A)参照)である場合には、補強PT
FE製多孔質膜用のPTFE製多孔質膜20と、補強材
40と、管体50とを図2に示すように、必要により、
現場等で、PTFE製多孔質膜20/補強材40/管体
50の順序で配置して、加熱手段の熱盤90をPTFE
製多孔質膜20の上方から上記と同様に押当て、PTF
E製多孔質膜20と補強材40と管体50との3者を一
度に加熱加圧融着させてもよい。このように一度に3者
を加熱融着させると、作業工程を簡略化でき、経済的で
ある。
【0042】また、補強材40が、図2の付番40ある
いは図1の付番40に示すように、相手部材50と熱融
着される扁平ドードーナツ状の周縁部46と、クロス状
の差し渡し部46a、46bとからなっており、この差
し渡し部46a、46bは相手部材50とは非接触であ
って相手部材50には熱融着されず、PTFE製多孔質
膜の補強の役割を主に果たすものであるような場合に
も、上記と同様にPTFE製多孔質膜20と補強材40
と管体50との熱融着を一度に(いっぺんに)行うこと
ができる(熱盤による一体融着)。
いは図1の付番40に示すように、相手部材50と熱融
着される扁平ドードーナツ状の周縁部46と、クロス状
の差し渡し部46a、46bとからなっており、この差
し渡し部46a、46bは相手部材50とは非接触であ
って相手部材50には熱融着されず、PTFE製多孔質
膜の補強の役割を主に果たすものであるような場合に
も、上記と同様にPTFE製多孔質膜20と補強材40
と管体50との熱融着を一度に(いっぺんに)行うこと
ができる(熱盤による一体融着)。
【0043】このような形状の補強材とフッ素樹脂被覆
管体とPTFE製多孔質膜とを一度に熱融着するには、
上記にようにPTFE製多孔質膜の上側に熱盤90を配
置するだけでなく、管体50の内側(下側)にも熱盤を
配置しておき、PTFE製多孔質膜の表面(上面)側
と、補強材の下側(管体内側)との両方から一度に各被
着予定部を加熱してPTFE製多孔質膜と補強材との熱
融着を行うと共に、補強材と管体との熱融着を行えばよ
い(図示せず)。
管体とPTFE製多孔質膜とを一度に熱融着するには、
上記にようにPTFE製多孔質膜の上側に熱盤90を配
置するだけでなく、管体50の内側(下側)にも熱盤を
配置しておき、PTFE製多孔質膜の表面(上面)側
と、補強材の下側(管体内側)との両方から一度に各被
着予定部を加熱してPTFE製多孔質膜と補強材との熱
融着を行うと共に、補強材と管体との熱融着を行えばよ
い(図示せず)。
【0044】上記何れの方法にて相手部材50に補強P
TFE製多孔質膜10を熱融着させる場合にも、熱盤9
0の端面(下面)形状は、PTFE製多孔質膜、補強P
TFE製多孔質膜、補強材などの熱融着すべき部分の平
面形状と略同一であることがPTFE製多孔質膜の加熱
による性能低下を有効に阻止できるため望ましい。
TFE製多孔質膜10を熱融着させる場合にも、熱盤9
0の端面(下面)形状は、PTFE製多孔質膜、補強P
TFE製多孔質膜、補強材などの熱融着すべき部分の平
面形状と略同一であることがPTFE製多孔質膜の加熱
による性能低下を有効に阻止できるため望ましい。
【0045】以上の説明においては、補強PTFE製多
孔質膜を管体などの相手部材に熱融着にて接合する方法
について詳述したが、本発明に係る補強PTFE製多孔
質膜の相手部材への接合・固定方法は、係る態様に限定
されず、例えば、フランジでかしめる、接着する、溶接
するなどその用途に応じて種々の方法を採用しうる。こ
れら種々の接合方法のうちでも耐薬品性、耐熱性、ヒー
トショック、気密性などの点を考慮すると、熱融着す
る、溶接する、フランジでかしめる等の方法が好まし
い。
孔質膜を管体などの相手部材に熱融着にて接合する方法
について詳述したが、本発明に係る補強PTFE製多孔
質膜の相手部材への接合・固定方法は、係る態様に限定
されず、例えば、フランジでかしめる、接着する、溶接
するなどその用途に応じて種々の方法を採用しうる。こ
れら種々の接合方法のうちでも耐薬品性、耐熱性、ヒー
トショック、気密性などの点を考慮すると、熱融着す
る、溶接する、フランジでかしめる等の方法が好まし
い。
【0046】また、上記説明では、図1(B)中、付番
40で示すように、扁平ドーナツ状状の周縁部補強材4
6の中に十字状の梁状補強材46a,46bが配置され
た平面形状の補強材40が、円板形のPTFE製多孔質
膜20下面に熱融着された補強PTFE製多孔質膜10
を例示して、その製法、使用法などについて詳説した
が、本発明では、この補強PTFE製多孔質膜あるいは
補強材の平面形状は係る態様に限定されず、種々改変可
能であり、相手部材の形状に合わせて楕円形、正方形、
長方形など任意の外形形状を採り得る。
40で示すように、扁平ドーナツ状状の周縁部補強材4
6の中に十字状の梁状補強材46a,46bが配置され
た平面形状の補強材40が、円板形のPTFE製多孔質
膜20下面に熱融着された補強PTFE製多孔質膜10
を例示して、その製法、使用法などについて詳説した
が、本発明では、この補強PTFE製多孔質膜あるいは
補強材の平面形状は係る態様に限定されず、種々改変可
能であり、相手部材の形状に合わせて楕円形、正方形、
長方形など任意の外形形状を採り得る。
【0047】また補強材の切欠形状もその用途、求めら
れる補強PTFE製多孔質膜の強度等に応じて適宜選択
可能である。例えば、図4(A)に示すように円形の平
板状補強材の中央部が、同心円形44Aに大きく切欠か
れていてもよく、図4(B)に示すように矩形平板状補
強材の中央部が、円形44Bに大きく切欠かれていても
よく、図4(C)に示すように矩形平板状補強材の中央
部が、等距離離間して配列された4個の同寸円形44C
に切欠かれていてもよく、図4(D)に示すように四角
形の平板状補強材の中央部が、多数の同寸円形の切欠き
44Dを一様に配列した状態で切欠かれていてもよく、
図4(E)に示すように枠形の平板状補強材46Eの中
央部に、枠の中心を通る十字形の梁状補強材46eを配
置することで、4個の同寸大の矩形(四角形)の切欠き
44Eを配列した状態となって切欠かれていてもよく、
図4(F)に示すように枠形の平板状補強材46Fの中
央部に、枠の中心を通る十字形の梁状補強材46fをそ
の端部が枠コーナー部で当接するように配置すること
で、4個の同寸大の二等辺三角の切欠き44Fを所定距
離離間してその頂部が向き合うように配列した状態で切
欠かれていてもよく、図4(G)に示すように枠形の平
板状補強材46Iの中央部に、枠形中心を通って同一角
度で交差する4本の梁状補強材46gで8区分されるよ
うに梁状補強材を配置することで、8個の同寸大の二等
辺三角の切欠き44Gが配列した状態で切欠かれていて
もよく、あるいは、図4(H)に示すように枠形の平板
状補強材46Hの中央部に、梁状補強材46hを所定距
離離間して平行に多数本配列することで、矩形の平板状
補強材が短冊状44Hに切欠かれていてもよく、図4
(I)に示すように枠形の平板状補強材46Iの中央部
に縦横格子状に梁状補強材46iを配置することで、矩
形の平板状補強材の中央部が碁盤目状44Iに切欠かれ
ていてもよい。
れる補強PTFE製多孔質膜の強度等に応じて適宜選択
可能である。例えば、図4(A)に示すように円形の平
板状補強材の中央部が、同心円形44Aに大きく切欠か
れていてもよく、図4(B)に示すように矩形平板状補
強材の中央部が、円形44Bに大きく切欠かれていても
よく、図4(C)に示すように矩形平板状補強材の中央
部が、等距離離間して配列された4個の同寸円形44C
に切欠かれていてもよく、図4(D)に示すように四角
形の平板状補強材の中央部が、多数の同寸円形の切欠き
44Dを一様に配列した状態で切欠かれていてもよく、
図4(E)に示すように枠形の平板状補強材46Eの中
央部に、枠の中心を通る十字形の梁状補強材46eを配
置することで、4個の同寸大の矩形(四角形)の切欠き
44Eを配列した状態となって切欠かれていてもよく、
図4(F)に示すように枠形の平板状補強材46Fの中
央部に、枠の中心を通る十字形の梁状補強材46fをそ
の端部が枠コーナー部で当接するように配置すること
で、4個の同寸大の二等辺三角の切欠き44Fを所定距
離離間してその頂部が向き合うように配列した状態で切
欠かれていてもよく、図4(G)に示すように枠形の平
板状補強材46Iの中央部に、枠形中心を通って同一角
度で交差する4本の梁状補強材46gで8区分されるよ
うに梁状補強材を配置することで、8個の同寸大の二等
辺三角の切欠き44Gが配列した状態で切欠かれていて
もよく、あるいは、図4(H)に示すように枠形の平板
状補強材46Hの中央部に、梁状補強材46hを所定距
離離間して平行に多数本配列することで、矩形の平板状
補強材が短冊状44Hに切欠かれていてもよく、図4
(I)に示すように枠形の平板状補強材46Iの中央部
に縦横格子状に梁状補強材46iを配置することで、矩
形の平板状補強材の中央部が碁盤目状44Iに切欠かれ
ていてもよい。
【0048】このように、本発明においては、上記切欠
部は、補強材の周縁部を残して複数の区画に区分するよ
うに形成されていてもよい。また、上記説明において
は、補強材とPTFE製多孔質膜とが一枚ずつ張り合わ
された態様の補強PTFE製多孔質膜について示した
が、本発明においては、図6(A)で示すように、PT
FE製多孔質膜の表裏面に1枚ずつ図1に示すような補
強材40が熱融着されていてもよく、また、図6(B)
で示すように補強材40とPTFE製多孔質膜20とが
順次積層されて多層構造となっていてもよく、また、図
6(C)で示すように、複数枚(例:3枚)のPTFE
製多孔質膜20を最外層の補強材40でサンドイッチす
るようにPTFE製多孔質膜を該補強材の平面形状に沿
って一体的に熱融着させることにより、隣接するPTF
E製多孔質膜20同士および補強材40は、熱融着部位
20a、20cで補強材の平面形状に互いに熱融着され
ていてもよい。
部は、補強材の周縁部を残して複数の区画に区分するよ
うに形成されていてもよい。また、上記説明において
は、補強材とPTFE製多孔質膜とが一枚ずつ張り合わ
された態様の補強PTFE製多孔質膜について示した
が、本発明においては、図6(A)で示すように、PT
FE製多孔質膜の表裏面に1枚ずつ図1に示すような補
強材40が熱融着されていてもよく、また、図6(B)
で示すように補強材40とPTFE製多孔質膜20とが
順次積層されて多層構造となっていてもよく、また、図
6(C)で示すように、複数枚(例:3枚)のPTFE
製多孔質膜20を最外層の補強材40でサンドイッチす
るようにPTFE製多孔質膜を該補強材の平面形状に沿
って一体的に熱融着させることにより、隣接するPTF
E製多孔質膜20同士および補強材40は、熱融着部位
20a、20cで補強材の平面形状に互いに熱融着され
ていてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、PTFE製多孔質膜本
来の透気性や透水性を良好に保持しつつ、しかも膜強度
に優れた補強PTFE製多孔質膜が提供される。
来の透気性や透水性を良好に保持しつつ、しかも膜強度
に優れた補強PTFE製多孔質膜が提供される。
【0050】特に、PTFE製多孔質膜と補強材との熱
融着を、補強材の平面形状に略同一の平面形状を有する
加熱手段である熱盤等を用いて行うと、PTFE製多孔
質膜と補強材との熱融着を効率よく実施できると共に、
PTFE製多孔質膜と補強材とが当接しない部位では、
この熱融着時の熱によるPTFE製多孔質膜の他の部位
の透気性、透水性等の多孔質膜としての物性の低下が生
ぜず、透気性や透水性に著しく優れ、しかも膜強度にも
優れた補強PTFE製多孔質膜が提供される。
融着を、補強材の平面形状に略同一の平面形状を有する
加熱手段である熱盤等を用いて行うと、PTFE製多孔
質膜と補強材との熱融着を効率よく実施できると共に、
PTFE製多孔質膜と補強材とが当接しない部位では、
この熱融着時の熱によるPTFE製多孔質膜の他の部位
の透気性、透水性等の多孔質膜としての物性の低下が生
ぜず、透気性や透水性に著しく優れ、しかも膜強度にも
優れた補強PTFE製多孔質膜が提供される。
【0051】また、この補強PTFE製多孔質膜を融着
させて相手部材に固定させる場合、PTFE製多孔質膜
を直接相手部材に熱融着させる場合に比して、融着した
補強部材としての溶融樹脂(補強部材の周縁部)により
膜と相手部材とは材質的に堅固に接合されるため融着部
分の強度がいっそう向上する。
させて相手部材に固定させる場合、PTFE製多孔質膜
を直接相手部材に熱融着させる場合に比して、融着した
補強部材としての溶融樹脂(補強部材の周縁部)により
膜と相手部材とは材質的に堅固に接合されるため融着部
分の強度がいっそう向上する。
【0052】本発明に係る上記補強PTFE製多孔質膜
は、PTFE製多孔質膜単体に比して強度が著しく向上
しているため、用いられたPTFE製多孔質膜が延伸物
でっても、その周縁部でフッ素樹脂製管体等の相手部材
と熱融着させ、あるいは後加工し、あるいは溶接や再融
着を行う際に、PTFE製多孔質膜の熱収縮は起こらな
い。
は、PTFE製多孔質膜単体に比して強度が著しく向上
しているため、用いられたPTFE製多孔質膜が延伸物
でっても、その周縁部でフッ素樹脂製管体等の相手部材
と熱融着させ、あるいは後加工し、あるいは溶接や再融
着を行う際に、PTFE製多孔質膜の熱収縮は起こらな
い。
【0053】このように補強PTFE製多孔質膜を取り
付けてなる管体等では、PTFE製多孔質膜はその周縁
部をはじめその中央部も強度補強されているため、管体
内部の気体、液体などの押圧によるPTFE製多孔質膜
の破裂、損壊等の恐れが極めて少なく、高圧をかけて効
率よく被処理物の精製分離等を行うことができる。
付けてなる管体等では、PTFE製多孔質膜はその周縁
部をはじめその中央部も強度補強されているため、管体
内部の気体、液体などの押圧によるPTFE製多孔質膜
の破裂、損壊等の恐れが極めて少なく、高圧をかけて効
率よく被処理物の精製分離等を行うことができる。
【0054】特に、補強PTFE製多孔質膜の周縁部が
幅広の補強材にて強化されているような場合には、該補
強体と相手部材との融着面積やフランジ部面積などを広
く採ることもでき、膜の相手部材との取付部にかかる内
圧の応力分散が効率よく行われ、膜の損壊は一層生じに
くくできる。
幅広の補強材にて強化されているような場合には、該補
強体と相手部材との融着面積やフランジ部面積などを広
く採ることもでき、膜の相手部材との取付部にかかる内
圧の応力分散が効率よく行われ、膜の損壊は一層生じに
くくできる。
【0055】また、この補強PTFE製多孔質膜を相手
部材にそのフランジ部でかしめる場合、該補強PTFE
製多孔質膜はフランジ部分の膜強度が向上しているた
め、強力にかしめて膜外周部を押し潰しても膜は外周部
が補強材にて補強されているため破れない。
部材にそのフランジ部でかしめる場合、該補強PTFE
製多孔質膜はフランジ部分の膜強度が向上しているた
め、強力にかしめて膜外周部を押し潰しても膜は外周部
が補強材にて補強されているため破れない。
【0056】また本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
が、延伸したPTFE製多孔質膜を使用して製造されて
いても、この補強PTFE製多孔質膜を相手部材に熱融
着(融着)する場合、補強PTFE製多孔質膜は補強材
を備えているため、該膜では熱融着時の熱収縮が制限さ
れるため、相手部材への補強PTFE製多孔質膜の取付
作業性が従来例に比して改善されており、該膜に撓み、
破損、熱収縮などを生じさせることなく、効率良く、確
実にフッ素樹脂被覆金属管体などの相手部材に接合でき
る。
が、延伸したPTFE製多孔質膜を使用して製造されて
いても、この補強PTFE製多孔質膜を相手部材に熱融
着(融着)する場合、補強PTFE製多孔質膜は補強材
を備えているため、該膜では熱融着時の熱収縮が制限さ
れるため、相手部材への補強PTFE製多孔質膜の取付
作業性が従来例に比して改善されており、該膜に撓み、
破損、熱収縮などを生じさせることなく、効率良く、確
実にフッ素樹脂被覆金属管体などの相手部材に接合でき
る。
【0057】補強PTFE製多孔質膜を構成する補強材
部分が、融着しようとする相手部材(対象物)と材質的
に同じであるか、もしくは融着性が良い場合、相手部材
との融着の信頼性が高くなる。
部分が、融着しようとする相手部材(対象物)と材質的
に同じであるか、もしくは融着性が良い場合、相手部材
との融着の信頼性が高くなる。
【図1】図1は、本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
の第1の実施態様を模式的に示す縦断面図である。図1
(A)は補強PTFE製多孔質膜の縦断面図を示し、図
1(B)は図1(A)に示す補強PTFE製多孔質膜の
X−X線矢視図である。
の第1の実施態様を模式的に示す縦断面図である。図1
(A)は補強PTFE製多孔質膜の縦断面図を示し、図
1(B)は図1(A)に示す補強PTFE製多孔質膜の
X−X線矢視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施態様に係る補強P
TFE製多孔質膜、およびその補強体の、熱融着による
フッ素樹脂被覆管体への取付・使用方法の説明図であ
る。
TFE製多孔質膜、およびその補強体の、熱融着による
フッ素樹脂被覆管体への取付・使用方法の説明図であ
る。
【図3】管体に取り付けた補強PTFE製多孔質膜の補
強材周縁部の幅と、応力分散の関係を説明する説明図で
ある。図3(A)は、本願の補強PTFE製多孔質膜を
取り付けた管体を示し、図3(B)は、従来例を示す。
強材周縁部の幅と、応力分散の関係を説明する説明図で
ある。図3(A)は、本願の補強PTFE製多孔質膜を
取り付けた管体を示し、図3(B)は、従来例を示す。
【図4】図4は、本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
を構成する補強材の他の態様を示す平面図である。
を構成する補強材の他の態様を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
を構成する補強材の他の実施態様を示す平面図である。
を構成する補強材の他の実施態様を示す平面図である。
【図6】図6は、本発明に係る補強PTFE製多孔質膜
の他の実施態様を示す縦断面図である。図6(A)は、
PTFE製多孔質膜の表裏面に1枚ずつ図1に示すよう
な補強材が熱融着された態様を示す。図6(B)は、補
強材とPTFE製多孔質膜とが順次積層されて多層構造
となった態様を示す。図6(C)は、3枚のPTFE製
多孔質膜を最外層の補強材でサンドイッチするように構
成した補強PTFE製多孔質膜を示す。
の他の実施態様を示す縦断面図である。図6(A)は、
PTFE製多孔質膜の表裏面に1枚ずつ図1に示すよう
な補強材が熱融着された態様を示す。図6(B)は、補
強材とPTFE製多孔質膜とが順次積層されて多層構造
となった態様を示す。図6(C)は、3枚のPTFE製
多孔質膜を最外層の補強材でサンドイッチするように構
成した補強PTFE製多孔質膜を示す。
10、10J、10K、10L・・・・・補強PTFE
製多孔質膜 20・・・・・PTFE製多孔質膜 30・・・・・PTFE製多孔質膜の下面(裏面) 40、40A、40B、40C、40C、40D、40
E、40F、40G、40H、40I・・・・・補強材 42、44・・・・・補強材の切欠部 42a・・・・・補強材の上面 42b・・・・・補強材の下面(裏面) 44、44A、44B、44C、44C、44D、44
E、44F、44G、44H、44I・・・・・補強材
の切欠 46a、46b、46c、46d、6e、46f、46
g、46h、46i・・・・・補強材の梁部 46・・・・・補強材の周縁部 46A、46B、46C、46C、46D、46E、4
6F、46G、46H、46I・・・・・補強材の周縁
部 50・・・・・管体(フッ素樹脂被覆管体)等の相手部
材 w1 ・・・・・補強材の週面部の幅 w2 ・・・・・管体の外壁の幅(肉厚) wb ・・・・・補強材の周縁部幅のうち管体の外壁の幅
(肉厚)を除いた部分 47・・・・・補強材の中心部 90・・・・・熱盤(加熱手段) 92・・・・・熱盤のPTFE製多孔質膜、補強材との
接触部 101・・・・・管体とPTFE製多孔質膜との接合角
部(周縁部) 105・・・・・管体と補強PTFE製多孔質膜との接
合角部(周縁部) 106・・・・・PTFE製多孔質膜と補強材との接合
周縁部 110・・・・・PTFE製多孔質膜あるいは補強PT
FE製多孔質膜と管体との熱融着部 120・・・・・PTFE製多孔質膜と補強材との熱融
着部
製多孔質膜 20・・・・・PTFE製多孔質膜 30・・・・・PTFE製多孔質膜の下面(裏面) 40、40A、40B、40C、40C、40D、40
E、40F、40G、40H、40I・・・・・補強材 42、44・・・・・補強材の切欠部 42a・・・・・補強材の上面 42b・・・・・補強材の下面(裏面) 44、44A、44B、44C、44C、44D、44
E、44F、44G、44H、44I・・・・・補強材
の切欠 46a、46b、46c、46d、6e、46f、46
g、46h、46i・・・・・補強材の梁部 46・・・・・補強材の周縁部 46A、46B、46C、46C、46D、46E、4
6F、46G、46H、46I・・・・・補強材の周縁
部 50・・・・・管体(フッ素樹脂被覆管体)等の相手部
材 w1 ・・・・・補強材の週面部の幅 w2 ・・・・・管体の外壁の幅(肉厚) wb ・・・・・補強材の周縁部幅のうち管体の外壁の幅
(肉厚)を除いた部分 47・・・・・補強材の中心部 90・・・・・熱盤(加熱手段) 92・・・・・熱盤のPTFE製多孔質膜、補強材との
接触部 101・・・・・管体とPTFE製多孔質膜との接合角
部(周縁部) 105・・・・・管体と補強PTFE製多孔質膜との接
合角部(周縁部) 106・・・・・PTFE製多孔質膜と補強材との接合
周縁部 110・・・・・PTFE製多孔質膜あるいは補強PT
FE製多孔質膜と管体との熱融着部 120・・・・・PTFE製多孔質膜と補強材との熱融
着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK17B AK18A AT00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C DC14B DC15B DJ06A EC03B EC03C EC17C GB56 JA03 JD02 JD05 JK01 JM02A
Claims (5)
- 【請求項1】PTFE製多孔質膜と、該PTFE製多孔
質膜の少なくとも一方面に設けられた熱溶融性フッ素樹
脂からなる補強材とからなり、 上記補強材はPTFE製多孔質膜と略同一の周縁部形状
を有すると共に、この補強材にはその表裏面を貫通する
切欠部が形成されていることを特徴とする補強PTFE
製多孔質膜。 - 【請求項2】PTFE製多孔質膜と、熱溶融性フッ素樹
脂からなる補強材が、熱融着されて一体化されている請
求項1に記載の補強PTFE製多孔質膜。 - 【請求項3】上記切欠部は、補強材を、その周縁部を残
して複数の区画に区分するように形成されていることを
特徴とする請求項1に記載の補強PTFE製多孔質膜。 - 【請求項4】補強PTFE製多孔質膜の補強材周縁部の
幅w1が、取り付けられる相手部材の肉厚w2と同一もし
くはw2より広くなっている(w1≧w2)ことを特徴と
する請求項1〜2の何れかに記載の補強PTFE製多孔
質膜。 - 【請求項5】上記補強材が相手部材との接合部分に熱融
着または熱溶接されていることを特徴とする請求項1〜
3の何れかに記載の補強PTFE製多孔質膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10244931A JP2000071398A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 補強ptfe製多孔質膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10244931A JP2000071398A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 補強ptfe製多孔質膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071398A true JP2000071398A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17126104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10244931A Pending JP2000071398A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 補強ptfe製多孔質膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071398A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1270207A1 (en) * | 2000-03-28 | 2003-01-02 | Nitto Denko Corporation | Porous sheet substrate |
JP2004082420A (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-18 | Nippon Valqua Ind Ltd | 補強材付き機能性シート |
WO2006090566A1 (ja) * | 2005-02-23 | 2006-08-31 | Gs Yuasa Corporation | 膜エレメント |
WO2008001923A1 (fr) * | 2006-06-26 | 2008-01-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Film poreux pour film d'électrolyte dans une pile à combustible et procédé de production de celui-ci |
JP2009190212A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Toho Kasei Kk | 高周波帯域用絶縁基板材料 |
JP2010524744A (ja) * | 2007-04-23 | 2010-07-22 | ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド | 多孔質複合体物品 |
JP2014210231A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 日本バイリーン株式会社 | 濾過エレメントの製造方法 |
JP2020165698A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | メタウォーター株式会社 | 気液分離装置及び低沸点化合物の検出装置 |
CN115028876A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-09 | 立达超微科技(安徽青阳)有限公司 | 透气粉及其制备方法 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10244931A patent/JP2000071398A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008001923A1 (fr) * | 2006-06-26 | 2008-01-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Film poreux pour film d'électrolyte dans une pile à combustible et procédé de production de celui-ci |
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CN115028876A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-09 | 立达超微科技(安徽青阳)有限公司 | 透气粉及其制备方法 |
CN115028876B (zh) * | 2022-06-29 | 2023-09-01 | 立达超微科技(安徽青阳)有限公司 | 透气粉及其制备方法 |
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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