JP6737470B2 - 作業車両の操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両の操舵装置に関する。
トラクタによる耕耘、播種、畝立て、畦塗りなどの作業は、熟練を要するとともに長時間にわたることも多く、オペレータへの肉体的、精神的な負担が大きい作業である。近年、作業者の負担軽減、作業精度の向上、作業能率の向上などを目的として、ビジョンシステムやGPS(Global Positioning System)を利用した走行制御システムが開発され、実用化されるに至っている(例えば、特許文献1〜3等)。
特開2003−261049号公報 米国特許出願公開第2006/0149446号明細書 米国特許出願公開第2006/0011402号明細書
上述したような走行制御システムを導入する農家側では、初期投資を小さくしたいという要望があり、システムの低価格化は勿論、既に保有するトラクタ等に対する後付けが容易で、操作が容易に行えることが求められている。
しかしながら、上記特許文献1、2では、モータ等を内蔵する専用のステアリングが必要となるため、既に保有するトラクタ等への後付けが難しい。また、上記特許文献3は、モータをステアリングコラムに装着する構造であるが、中小型トラクタではモータを設置するスペースが少なく、モータを取り付ける部分の強度確保も難しいため、モータの取り付けが困難となるおそれがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、既存の作業車両への後付け装着ができ、使い勝手が良好な作業車両の操舵装置を提供することを目的とする。
一つの態様では、作業車両の操舵装置は、作業車両のステアリングハンドルの前方側に配置された操作パネルに固定される車両固定部と、前記車両固定部に一端部側がそれぞれ接続され、前記作業車両の前後方向に並ぶ2本のリンク部材と、前記2本のリンク部材それぞれの他端部側に接続された保持部材と、前記保持部材に保持され、前記ステアリングハンドルに当接して、該ステアリングハンドルを操舵する駆動ローラと、前記駆動ローラを前記ステアリングハンドルに向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記2本のリンク部材により、前記駆動ローラは、前記ステアリングハンドルに当接した状態で前記ステアリングハンドルの略中心に向かう方向に付勢される、作業車両の操舵装置である。
本発明の作業車両の操舵装置は、既存の作業車両への後付け装着ができ、使い勝手がよいという効果を奏する。
トラクタの側面図である。 自動操舵システムを示すブロック図である。 操舵装置を示す斜視図である。 図4(a)は、操舵装置の駆動ローラがステアリングハンドルに接触した状態を示す図であり、図4(b)は、操舵装置の駆動ローラがステアリングハンドルから離間した状態を示す図である。 図5(a)、図5(b)は、比較例1について説明するための図である。 図6(a)、図6(b)は、比較例2について説明するための図である。 図7(a)、図7(b)は、本実施形態の作用効果について説明するための図である。 変形例について説明するための図(その1)である。 変形例について説明するための図(その2)である。
以下、一実施形態に係る作業車両の操舵装置について、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態の操舵装置20を含む自動操舵システム50を搭載した作業車両としてのトラクタ100の側面図である。本実施形態においては、図1のトラクタ100の前後方向をY軸方向、Y軸方向に直交するトラクタ100の左右方向をX軸方向、X,Y軸方向に直交する上下方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明する。
図1に示すように、トラクタ100は、左右一対の前輪1及び後輪2によって支持される機体フレーム3と、機体フレーム3の前側に設置されたエンジンの上面側をカバーするボンネット4と、ボンネット4の後方に設置され、作業者が乗り込んで操縦等を行う操縦部6が設けられたキャビン7とを備えている。また、トラクタ100の機体フレーム3の後方には昇降リンク9が設けられており、昇降リンク9には、ロータリ耕耘機等の作業機が連結できるようになっている。
操縦部6は、作業者が着座する座席(不図示)や、座席の前方側(+Y側)に配置されたステアリングハンドル12、ステアリングハンドル12の前方側に配置された操作パネル13等を備えている。操作パネル13には、表示パネルや各種スイッチ等が設けられている。
ステアリングハンドル12の前方側に配置された操作パネル13には、後述する自動操舵モードにおいてステアリングハンドル12を操舵する操舵装置20が設けられている。操舵装置20は、ステアリングハンドル12の上方において前方に向けて取り付けられたカメラ60とともに、自動操舵システム50を構成する(図2参照)。
操舵装置20は、操舵装置20を取り出して斜視図にて示す図3からわかるように、車両固定部としての土台部22と、土台部22の上面に一端が接続された2本のリンク部材24A,24Bと、2本のリンク部材24A,24Bそれぞれの他端が接続された保持部材30と、保持部材30によって保持されたモータ32と、モータ32により回転駆動される駆動ローラ34と、付勢部材としての引張コイルバネ36と、を備える。
土台部22は、図1に示すように操作パネル13に固定され、内部には、制御部40(図2参照)が格納されている。また、土台部22には、図3に示すように、作業者からの操作を受け付けるボタンや表示部が設けられた入出力部42が設けられている。作業者は、入出力部42のボタンを操作することで、操舵モードを自動操舵モード又は手動操舵モードに切り替えることができる。ここで、自動操舵モードとは、操舵装置20により、ステアリングハンドル12が自動的に操舵され、トラクタ100が自動的に進行するモードであり、手動操作モードとは、作業者がステアリングハンドル12を操舵してトラクタ100を運転するモードである。
また、土台部22の上面には、スイッチ46が設けられている。制御部40は、スイッチ46と、リンク部材24Aとが接触しているか否か(スイッチ46が有するボタンが押されたか否か)の情報をスイッチ46から取得する。なお、図3に示すような状態では、スイッチ46とリンク部材24Aとは接触していないが、図4(b)に示すような状態では、スイッチ46とリンク部材24Aとが接触するようになっている。
2本のリンク部材24A,24Bそれぞれの一端は、回転軸(支点)72A,72Bを介して、土台部22に接続されている。2本のリンク部材24A,24Bは、回転軸72A,72Bを中心として、土台部22に対してZ軸回りに回動可能となっている。これら2本のリンク部材24A,24Bは同一の長さを有し、平行となるように配置されている。また、2本のリンク部材24A,24Bそれぞれの他端は、回転軸74A,74Bを介して、保持部材30(板部26)に接続されている。2本のリンク部材24A,24Bは、回転軸74A,74Bを中心として、保持部材30(板部26)に対してZ軸回りに回動可能となっている。ここで、回転軸72A,72Bを結ぶ方向は、Y軸方向と一致しており、回転軸74A,74Bを結ぶ方向も、Y軸方向と一致している。すなわち、2本のリンク部材24A,24Bは、保持部材30を平行に移動させる(保持部材30の長手方向をY軸方向に維持して移動させる)ための平行リンク機構となっている。
保持部材30は、リンク部材24A,24Bの他端が接続された、Y軸方向を長手方向とする板部26と、板部26に対して4本のネジ29で固定された、Y軸方向を長手方向とするモータ保持部28と、を有する。板部26には、引張コイルバネ36の一端が接続されている。この引張コイルバネ36の他端は、土台部22に設けられた取り付け部38に接続されている。モータ保持部28は、モータ32を保持する部材である。モータ保持部28にはY軸方向に延びる4つの長孔27が形成されており、長孔27を介して4本のネジ29によりモータ保持部28が板部26に対して固定されている。本実施形態では、各長孔27に対する各ネジ29の位置を変更することで、モータ保持部28と板部26との位置関係(Y軸方向に関する位置関係)を微調整できるようになっている。なお、モータ保持部28と板部26との間にスペーサを設けることで、モータ保持部28の高さ位置を調整することもできる。
モータ32は、制御部40の指示に応じて回転する回転モータである。モータ32の回転軸(略Z軸方向に延びる回転軸)には、駆動ローラ34が設けられており、モータ32の回転により、駆動ローラ34が回転軸を中心として時計回り方向又は反時計回り方向に回転するようになっている。
駆動ローラ34は、例えば、スポンジやゴムなどで形成された車輪状の部材であり、図4(a)に示すようにステアリングハンドル12に接触した状態で時計回り方向(矢印Da方向)に回転することで、ステアリングハンドル12を反時計回り方向(矢印Ea方向)に動かすことができる。また、上記とは逆に、駆動ローラ34が反時計回り方向(矢印Db方向)に回転することで、ステアリングハンドル12を時計回り方向(矢印Eb方向)に動かすことができる。なお、図4(a)の操舵装置20の斜視図が、図3である。
本実施形態では、操舵装置20は、図4(a)に示す状態と、図4(b)に示す状態との間で、状態遷移するようになっている。作業者がモータ32や駆動ローラ34をステアリングハンドル12側に寄せると、図4(a)に示すように、駆動ローラ34とステアリングハンドル12の+Y端部とが接触するようになっており、図4(a)の状態から作業者がモータ32や駆動ローラ34を+Y方向に押すと、図4(b)に示すように駆動ローラ34とステアリングハンドル12とが離間するようになっている。図4(a)の状態では、前述した自動操舵モードでの運転が可能となり、図4(b)の状態では、前述した手動操舵モードでの運転を行うことが可能である。
ここで、引張コイルバネ36は、図4(a)と図4(b)との間の操舵装置20の状態遷移を補助(アシスト)する機能を有するとともに、図4(a)の状態で、ステアリングハンドル12に向けて(−Y方向に)駆動ローラ34を付勢する機能を有している。例えば、作業者が図4(a)の状態から駆動ローラ34を+Y方向に押した場合に、駆動ローラ34が所定位置に到達するまでは駆動ローラ34を−Y方向に移動させる力を発揮し、所定位置に到達した後は、駆動ローラ34を+Y方向に移動させる力を発揮する。これにより、作業者は、図4(a)の状態から駆動ローラ34を所定位置まで押せば、引張コイルバネ36の力により、図4(b)の状態まで自動的に遷移させることができるようになっている。また、図4(a)の状態では、2本のリンク部材24A,24B(平行リンク機構)により、引張コイルバネ36が駆動ローラ34を付勢する方向が、ステアリングハンドル12の中心に向かう方向となっている。
次に、制御部40について、図2に基づいて説明する。制御部40は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUがプログラムを実行することにより、図2の画像取得部62、画像処理部64、操舵制御部66として機能する。なお、図2の記憶部68は、RAM等により実現されている。
画像取得部62は、カメラ60が所定の撮像周期で撮像した画像(前方の風景と地表面の画像)を取得し、画像処理部64に送信する。なお、カメラ60は、単眼のカメラであっても、ステレオカメラであってもよい。
画像処理部64は、画像取得部62から受け取った撮像画像を処理する。画像処理部64は、例えば、特開2010−200674号公報に開示されているようにして、撮像画像から目標走行ラインを求め、目標走行ライン上をトラクタ100が走行するための目標舵角を算出して、操舵制御部66に送信する。なお、記憶部68には撮像画像の情報が記憶される。
操舵制御部66は、受け取った目標舵角に基づいてモータ32の駆動を制御してステアリングハンドル12を操作することにより、前輪1の舵角を制御する。なお、操舵制御部66は、作業者が入出力部42を介して自動制御をONにし、かつスイッチ46がリンク部材24Aとの接触を検知していないとき(図4(a)の状態になっているとき)にのみ、モータ32の制御を行うようになっている。
次に、操舵装置20の2本のリンク部材24A,24B(平行リンク機構)について、詳細に説明する。
まず、比較例について説明する。図5(a)、図5(b)には、比較例1が示され、図6(a)、図6(b)には、比較例2が示されている。
(比較例1)
比較例1では、リンク部材を1本(符号124参照)にし、図5(a)に示すように、土台部122の支点Bに、リンク部材124の一端を設け、リンク部材124の他端に駆動ローラ134やモータ(不図示)を設けている。この場合、駆動ローラ134は不図示のバネなどによってステアリングハンドル12に押し付けられ、点A(ステアリングハンドル12の+Y端部)にてステアリングハンドル12と接するようになっている。また、この比較例1においては、図5(a)に示すように、ステアリングハンドル12の点Aにおける接線上に支点Bが存在している。
本比較例1においては、駆動ローラ134はモータによる駆動力Frをステアリングハンドル12に作用させると、ステアリングハンドル12は反力Fstを発生させる。このとき、支点Bは、反力Fstの延長線上にある。このため、反力Fstは、駆動ローラ134やリンク部材124に対してモーメントを発生させることはない。ここで、駆動ローラ134の押付け力をFpとすると、駆動ローラ134が空転しないで、ステアリングに操舵力を伝達する条件は次式(1)のように表すことができる。
Fr/Fp≦摩擦係数 …(1)
しかしながら、比較例1では、作業者が手動操舵を行う際に土台部122が邪魔になるおそれがある。すなわち、本比較例1においては、作業者がステアリングハンドル12を手動操舵するために、図5(b)に示すように駆動ローラ134をステアリングハンドル12から間隔Dr1だけ離間させても、支点Bがステアリングハンドル12の近傍に存在している(間隔Ds1しか離れていない)ため、手動操舵時に作業者の手に土台部122が当たり、邪魔になるおそれがある。
(比較例2)
これに対し、比較例2では、図6(a)に示すように、支点をステアリングハンドル12から距離Ds2だけ離れた位置Cに設置することとしている。しかしながら、この比較例2では、駆動ローラ134がステアリングハンドル12を反時計回り方向に回転させたときのステアリングハンドル12からの反力Fstは、点Aと支点Cの間の直線上の成分fshと、その垂直成分fsvに分解され、垂直成分fsvは駆動ローラ134をステアリングハンドル12から引き離す方向に作用する。この場合、駆動ローラ134が空転しない条件は次式(2)のようになる。なお、角度θsは、押し付け力Fpの方向とY軸方向との間の角度であり、点Aと支点Cとを結ぶ方向とX軸方向との間の角度である。
Fr/((Fp−fsv)×cos(θs))≦摩擦係数 …(2)
すなわち、図6(a)の例では、押付け力Fpは垂直成分fsvによって弱められ、駆動ローラ134が空転し易くなる。一方、駆動ローラ134をステアリングハンドル12に押し付けるためのバネを強化し、押付け力Fpを大きくすることも考えられるが、この場合には、駆動ローラ134をステアリングハンドル12から離間させる際に、作業者がより大きな力を使う必要がある。
また、図6(a)とは逆方向(時計回り方向)にステアリングハンドル12を回転させる場合には、図6(b)に示すように、駆動ローラ134による駆動力Frは支点Cから離れる方向で、反力Fstは支点Cに向かう方向となる。この場合、反力Fstは、図6(a)の場合と同様、点Aと支点Cの間の直線上の成分fshと、その垂直成分fsvに分解されるが、垂直成分fsvは駆動ローラ134をステアリングハンドル12に押付ける方向に作用することになる。この場合、駆動ローラ134が空転しない条件は次式(3)のようになり、駆動ローラ134の空転は発生し難い状態となる。
Fr/((Fp+fsv)×cos(θs))≦摩擦係数 …(3)
この状況では、作業者が何らかの理由により、操舵装置20による自動操舵を制止させたい場合に、ステアリングハンドル12を手で保持しても、操舵装置20が空転しにくくなっている。すなわち、緊急時等における操作性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、平行リンク機構(リンク部材24A,24B)を用いることで、駆動ローラ34の付勢方向をステアリングハンドル12の中心に向かう方向としているので、図7(a)において模式的に示すように、ステアリングハンドル12の反力Fstの作用によって、駆動ローラ34の駆動力が変動する現象(図6(a)、図6(b)参照)が発生せず、安定した操舵性能を得ることができる。また、緊急時等において手動で自動操舵を制止する場合の操作性も確保することができる。
また、図7(b)に示すように、本実施形態では、駆動ローラ34をステアリングハンドル12から離間させた状態(手動操舵モードの状態)で、ステアリングハンドル12と土台部22との距離Ds3を十分に確保できるので、比較例1の場合と異なり、土台部22が邪魔にならず、手動操舵時の操作性が損なわれないようになっている。
更に、本実施形態では、比較例2の場合と異なり、引張コイルバネ36による付勢力を最小限にすることができるため、駆動ローラ34をステアリングハンドル12から離間させるときの操作に必要な力を小さくすることができる。これにより、力の弱い作業者であっても、容易に操作を行うことが可能である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、取り付け部38には、引張コイルバネ36を接続可能な貫通孔が、引張コイルバネ36の長手方向と該長手方向に直交する方向に沿って複数設けられている。すなわち、取り付け部38においては、引張コイルバネ36を接続する位置を複数選択可能となっている。したがって、引張コイルバネ36を接続する位置を長手方向に関して変更することで、駆動ローラ34がステアリングハンドル12を付勢する力を変更することができるようになっている。また、引張コイルバネ36を接続する位置を長手方向に直交する方向に関して変更することで、前述した引張コイルバネ36が駆動ローラ34に付与する力の方向が−Y方向から+Y方向に変わる所定位置を変更することができるようになっている。これにより、作業者は、付勢力が適切な大きさになるように、及び前述した所定位置が適切な位置になるように、引張コイルバネ36の接続位置を選択することが可能である。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、操舵装置20は、トラクタ100のステアリングハンドル12の前方側に配置された操作パネル13に固定される土台部22と、土台部22に一端部がそれぞれ接続され、トラクタ100の前後方向(Y軸方向)に平行に並ぶ2本のリンク部材24A,24Bと、2本のリンク部材24A,24Bそれぞれの他端部側に接続された保持部材30に設けられ、ステアリングハンドル12に当接して、ステアリングハンドル12を操舵する駆動ローラ34と、駆動ローラ34をステアリングハンドル12に向けて付勢する引張コイルバネ36と、を備えており、2本のリンク部材24A,24Bにより、駆動ローラ34は、ステアリングハンドル12に当接した状態でステアリングハンドル12の略中心に向かう方向に付勢されている。本実施形態では、2本のリンク部材24A,24B(平行リンク機構)と、引張コイルバネ36とにより、駆動ローラ34は、ステアリングハンドル12に当接した状態でステアリングハンドル12の略中心に向かう方向に付勢されるので、操舵方向にかかわらず、駆動ローラ34からステアリングハンドル12に対して適切な力を作用させることができるとともに、駆動ローラ34をステアリングハンドル12から離間させるときの操作に必要な力を小さくすることができる。また、手動で自動操舵を制止する場合にも、操舵作業が容易である。また、平行リンク機構を採用したことで、土台部22をステアリングハンドル12から離れた位置に設置しても問題がないため、手動操舵の際に土台部22が邪魔になるのを抑制することができる。このように、操舵装置20は、使い勝手がよく、モータ等をステアリングに内蔵する装置と異なり、トラクタ100に簡単に後付けすることができる。
また、本実施形態では、2本のリンク部材24A,24Bの土台部22に接続された箇所(回転軸72A,72B)それぞれを結ぶ方向と、2本のリンク部材24A,24Bの保持部材30に接続された箇所(回転軸74A,74B)それぞれを結ぶ方向と、が、駆動ローラ34がステアリングハンドル12に当接する箇所とステアリングハンドル12の中心を結ぶ方向(Y軸方向)と一致している。これにより、簡易な構成で、引張コイルバネ36により、駆動ローラ34をY軸方向に付勢することが可能である。
なお、上記実施形態では、駆動ローラ34が、ステアリングハンドル12の+Y端部に接触する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、ステアリングハンドル12の+Y端部以外の部分に、駆動ローラ34が接触してもよい。この場合においても、2本のリンク部材24A,24Bのうち、土台部22に接続された箇所(72A,72B)それぞれを結ぶ方向(図8の一点鎖線参照)と、保持部材30に接続された箇所(回転軸74A,74B)それぞれを結ぶ方向(図8の二点鎖線参照)と、が、駆動ローラ34がステアリングハンドル12に当接する箇所とステアリングハンドル12の中心を結ぶ方向(Y軸方向)と一致するように設定すればよい。
この場合、図9に示すように、土台部22が、トラクタ100(操作パネル13)に固定される第1部材22Aと、第1部材22Aに対する姿勢を変更可能な第2部材22Bとを有していてもよい。図9の例では、第2部材22Bは、回転軸23を中心として、Z軸回りに回動可能となっており、所定の姿勢でネジ25を締めることにより、第1部材22Aに対して第2部材22Bを固定することが可能となっている。また、第2部材22Bには、2本のリンク部材24A,24Bの一端部側(土台部22側)が接続される。図9の構成によれば、第2部材22Bの第1部材22Aに対する姿勢を変更することにより、2本のリンク部材24A,24Bの第2部材22Bに接続された箇所(回転軸72A,72B)それぞれを結ぶ方向と、2本のリンク部材24A,24Bの保持部材30に接続された箇所(回転軸74A,74B)それぞれを結ぶ方向と、を調整することが可能となっている。したがって、図9の例によれば、回転軸72A,72Bを結ぶ方向と、回転軸74A,74Bを結ぶ方向が、駆動ローラ34とステアリングハンドル12とが接触する位置とステアリングハンドル12の中心とを結ぶ方向と一致するように、簡易に調整することが可能である。これにより、適切に駆動ローラ34とステアリングハンドル12とを接触させることが可能なため、様々なトラクタ(例えば設置スペースの狭い中小型トラクタ)に対して容易に後付けすることが可能で、汎用性を向上することが可能である。
なお、上記実施形態では、農業用のトラクタに、操舵装置20を設けた場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、田植機やコンバインなどの他の種類の農業用車両に設けることとしてもよい。また、土木・建設分野の作業車両や、工場内の搬送車両などに設けることとしてもよい。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
13 操作パネル
22 土台部(車両固定部)
24A,24B リンク部材
30 保持部材
34 駆動ローラ
36 引張コイルバネ(付勢部材)
100 トラクタ(作業車両)

Claims (4)

  1. 作業車両のステアリングハンドルの前方側に配置された操作パネルに固定される車両固定部と、
    前記車両固定部に一端部側がそれぞれ接続され、前記作業車両の前後方向に並ぶ2本のリンク部材と、
    前記2本のリンク部材それぞれの他端部側に接続された保持部材と、
    前記保持部材に保持され、前記ステアリングハンドルに当接して、該ステアリングハンドルを操舵する駆動ローラと、
    前記駆動ローラを前記ステアリングハンドルに向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記2本のリンク部材により、前記駆動ローラは、前記ステアリングハンドルに当接した状態で前記ステアリングハンドルの略中心に向かう方向に付勢される、ことを特徴とする作業車両の操舵装置。
  2. 前記2本のリンク部材の前記車両固定部に接続された箇所それぞれを結ぶ方向と、前記2本のリンク部材の前記保持部材に接続された箇所それぞれを結ぶ方向と、が、駆動ローラが前記ステアリングハンドルに当接する箇所と前記ステアリングハンドルの中心を結ぶ方向と略一致していることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両の操舵装置。
  3. 前記付勢部材は、弾性部材であり、
    前記弾性部材を設ける位置を複数選択可能であり、前記弾性部材が設けられた位置に応じて前記駆動ローラに対して付与される付勢力が変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両の操舵装置。
  4. 前記車両固定部は、前記操作パネルに固定される第1部材と、前記第1部材に対する姿勢を変更可能に設けられた第2部材とを有し、
    前記2本のリンク部材の一端部側は、前記第2部材に接続され、前記第2部材の前記第1部材に対する姿勢を変更することにより、前記2本のリンク部材の前記第2部材に接続された箇所それぞれを結ぶ方向と、前記2本のリンク部材の前記保持部材に接続された箇所それぞれを結ぶ方向と、を調整可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業車両の操舵装置。
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