JP2016203787A - 直進誘導装置及び作業車両 - Google Patents

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淳一 林田
Junichi Hayashida
淳一 林田
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Abstract

【課題】簡単に取付け及び取り外し可能で、かつ汎用性の高い直進誘導装置及び直進誘導装置を備えた作業車両を提供する。
【解決手段】本直進誘導装置は、走行機体の前方を撮影するカメラユニット30と、ステアリングホイール11を操舵する操舵ユニット20と、カメラユニット30の撮影結果からステアリングホイール11の操舵角を計算する制御部41と、を備える。操舵ユニット20には、制御部41が計算した操舵角に従って回転する駆動モータ21と、ステアリングホイール11に接触し得る摩擦ローラ22とを設け、摩擦ローラ22を回転させて摩擦力によってステアリングホイール11を回動操作させる。操舵ユニット20を取付け及び取外し容易なステアリングホイール11の近傍に配置すると共に、摩擦ローラ22と駆動モータ21とを一体に配置して操舵ユニットをコンパクトに構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載カメラにより取得した画像情報に基づいて車両を操舵する直進誘導装置及びこれを備えた作業車両に関する。
トラクタ等の作業車両を用いて畝立てや耕耘等の作業を行う場合、作業を効率的に進めるために作業車両を精確に直進させることが望ましい。しかしながら、作業車両は圃場面の凹凸や傾斜により直進を妨げる力を受けやすく、運転に熟達していない作業者にとって作業車両を直進させることが困難な場合があった。また、仮に運転に習熟していたとしても、作業者は作業車両の運転操作に集中する必要があり、耕耘と同時に施肥する等、複数の作業を並行して行うことが難しかった。
そこで、従来、車両の前方を撮影するカメラ部及び車両のステアリング機構を制御する操向制御機構を有してトラクタに搭載される移動車両搭載部と、圃場に設置される遠方目標部と、を備え、カメラ部により取得した圃場の画像情報に基づいてステアリング機構を制御し、トラクタを遠方目標部へ向けて直進させる移動車両の直進誘導システムが提案されている(特許文献1参照)。
特許第4978799号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の移動車両の直進誘導システムにおいて、油圧制御回路及び油圧アクチュエータからなる操向制御機構は、車両の運転操作部を覆うカバー部材の内部に配置されていた。
このため、ユーザが所持する移動車両に新たに直進誘導システムを設置する場合には、まずカバー部材を取外し、操向制御機構を取付けたうえで、カバー部材を再度取付ける必要があり、設置作業の工程が長くなっていた。
また、運転操作部を覆うカバー部材の内部には、ステアリング機構を構成する油圧機器や配線等が配置され、スペースに余裕がない場合がある。このため、上記特許文献1に記載の操向制御機構は、例えば小型のトラクタに新たに設置することが難しかった。
そこで、本発明は、簡単に取付け及び取外し可能で、かつ汎用性の高い直進誘導装置及びこれを備えた作業車両を提供することを目的とする。
本発明は、走行機体(3)の前方を撮影するカメラユニット(30)と、
前記走行機体(3)のステアリングホイール(11)を操舵する操舵ユニット(20,60)と、
前記カメラユニット(30)の撮影結果に基づいて前記ステアリングホイール(11)の操舵角を計算する制御部(41)と、を備え、
前記操舵ユニット(20,60)は、前記操舵角に従って回転する駆動モータ(21,61)と、前記駆動モータ(21,61)と一体に配置され、該駆動モータ(21,61)からの回転を伝達されると共に前記ステアリングホイール(11)に接触し得る摩擦ローラ(22,62)と、を有してなる、
ことを特徴とする直進誘導装置(A,B)にある。
例えば図5を参照して、前記操舵ユニット(20)は、前記駆動モータ(21)及び前記摩擦ローラ(22)が先端に配置され、前記摩擦ローラ(22)が前記ステアリングホイール(11)に当接する当接位置と、前記摩擦ローラ(22)が前記ステアリングホイール(11)から離間する離間位置と、の間で回動可能な回動アーム(28)を有してなる。
例えば図5及び図6を参照して、前記回動アーム(28)が前記当接位置又は前記離間位置に位置することを検知するアーム位置検知手段(s1)を備え、
前記制御部(41)は、前記アーム位置検知手段(s1)が前記当接位置に前記回動アーム(28)が位置することを検知するときには、前記駆動モータ(21)を駆動させる。
例えば図7を参照して、前記摩擦ローラ(62)は、前記ステアリングホイール(11)が機体前方へとチルトされることによって前記ステアリングホイール(11)に当接し、前記ステアリングホイール(11)が機体後方へとチルトされることによって前記ステアリングホイール(11)から離間する。
例えば図2及び図6を参照して、前記ステアリングホイール(11)のチルト角を検知するチルト角検知手段(s3)を備え、
前記制御部(41)は、前記チルト角検知手段(s3)が検知した前記チルト角に応じて、前記駆動モータ(21)を駆動させる。
例えば図4及び図7を参照して、前記ステアリングホイール(11)の前方を覆うカバー体(15)の上方に配置され、前記走行機体(3)に固設される第1フレーム(25,65)と、
前記第1フレーム(25,65)に左右方向に位置調整可能に取付けられる第2フレーム(26,66)と、
前記第2フレーム(26,66)に上下方向に位置調整可能に取付けられ、前記操舵ユニット(20,60)を支持する第3フレーム(27,67)と、を備えてなる。
例えば図3を参照して、前記カメラユニット(30)は、撮影対象を撮影するカメラ部(30A)と、該カメラ部(30A)を支持するカメラ支持部(30B)と、を有し、
前記カメラ支持部(30B)は、前記走行機体(3)に前記カメラ部(30A)をその光軸がピッチ角方向に角度調節自在となるように支持してなる。
例えば図3を参照して、前記カメラユニット(30)は、前記カメラ部(30A)の光軸に対して仰角方向に傾斜して前記カメラ部(30A)に取付けられる気泡式水平器(55)を有してなる。
また、本発明は、上述の直進誘導装置(A,B)を備えてなる作業車両(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明は、ステアリングホイールに接触し得る摩擦ローラと、該摩擦ローラを回転させる駆動モータとを有し、摩擦ローラの回転によりステアリングホイールを操舵する操舵ユニットを設けたため、例えば車両の運転操作部を覆うカバー部材を取外すことなく、走行機体に簡単に取付け及び取外しすることができる。また、運転操作部を覆うカバー部材の内部に操舵ユニットを設ける必要がないため、例えば小型トラクタのようにカバー部材の内部に空間的余裕がない車両に対しても設置可能な汎用性の高い直進誘導装置を提供することができる。
さらに、摩擦ローラと駆動モータとを一体に配置したため、ステアリングホイールの付近に操舵ユニットを配置するものでありながら、装置をコンパクトに構成して、車両の操作性を確保することができる。
請求項2に係る本発明は、摩擦ローラがステアリングホイールに当接する当接位置と、摩擦ローラがステアリングホイールから離間する離間位置と、の間で回動可能な回動アームを設けたため、回動アームを回動させることで、車両を直進誘導装置により自動操舵され得る状態と作業者が手動操舵可能な状態とに簡単に切換えることができる。
請求項3に係る本発明は、回動アームが当接位置又は離間位置に位置することを検知するアーム位置検知手段を設け、該アーム位置検知手段が当接位置に回動アームが位置することを検知するときには、制御部が駆動モータを駆動させる構成としたため、回動アームを離間位置から当接位置へと移動させる簡単な操作で直進誘導装置による車両の直進誘導を開始させることができる。
請求項4に係る本発明は、ステアリングホイールのチルト機能を利用することにより、別段の切換え手段を設けることなく、直進誘導装置により車両が自動操舵され得る状態と、作業者が手動操舵可能な状態とを切換えることができ、簡単な構成で直進誘導装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明は、ステアリングホイールのチルト角を検知するチルト角検知手段を設け、制御部はチルト角検知手段の検知したステアリングホイールのチルト角に応じて駆動モータを駆動させる構成としたため、ステアリングホイールをチルトさせる簡単な操作で直進誘導装置による車両の直進誘導を開始及び終了させることができる。
請求項6に係る本発明は、第1フレーム、第2フレーム、及び第3フレームによって、操舵ユニットを左右方向及び上下方向に位置調整可能に取付けたため、車両による運転操作部の形状及び配置の違いに容易に対応して取付け可能な汎用性の高い直進誘導装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明は、カメラユニットのカメラ部を、その光軸をピッチ角方向に角度調節自在に支持するカメラ支持部を設けたため、例えば車両後部に重量物が搭載されて、走行機体がピッチ角方向に傾斜する場合であっても、カメラ部のピッチ角を容易に調節することができる。これにより、制御部による操舵角の算出に適した撮像方向をカメラ部によって撮像することができ、車体や圃場の状況に拘らず、操舵ユニットにステアリングホイールを安定的に操舵させることができる。
請求項8に係る本発明は、気泡式水平器を、カメラ部の光軸に対して仰角方向に傾斜させてカメラ部に取付けたため、気泡式水平器が水平を示すようにカメラ部のピッチ角を調整することで、カメラ部の光軸に直進誘導に適した俯角を簡単に取らせることができる。
請求項9に係る発明は、直進誘導装置を上述した構成とすることで、簡単に取付け及び取り外し可能な直進誘導装置を備えた作業車両を提供することができる。
第1の実施形態に係るトラクタを示す図であって、(a)は側面図、(b)は運転操作部を運転席側から視た図。 第1の実施形態に係る直進誘導装置を示す概略構成図。 第1の実施形態に係る直進誘導装置のカメラユニットを示す図であり、(a)、(b)、(c)、及び(d)はいずれも異なる方向からの斜視図。 第1の実施形態に係る直進誘導装置の操舵ユニットを示す図であって、(a)は運転操作部の右後方から視た斜視図、(b)は運転操作部の左後方から視た斜視図。 第1の実施形態に係る直進誘導装置の操舵ユニットを示す図であって、(a)はボンネット側から視た拡大図、(b)は運転席側から視た拡大図。 第1の実施形態に係る直進誘導装置の制御ブロック図。 第2の実施形態に係る直進誘導装置の操舵ユニットを示す斜視図。
以下、図面に沿って本発明に係る直進誘導装置及びトラクタについて説明する。なお、以下の説明において特に断らない限り、「前方側」、「後方側」、「右方側」、及び「左方側」等の語は、トラクタの前進方向を向いた視点を基準とする。特に、トラクタ1に着脱可能な部材については、装着された状態での方向を指すものとする。
<第1の実施形態>
[作業車両の概略構成]
本第1の実施形態に係るトラクタ1(作業車両)は、図1に示すように、前輪2及び後輪(不図示)に支持されて後部にロータリ耕耘機等の作業機が装着される走行機体3を備えている。走行機体3のボンネット4の内部には、不図示のエンジンが配置されており、トラクタ1はエンジンの駆動力により走行機体3を走行させると共に、作業機によって耕耘等の各種作業を行うことができる。
走行機体3には、ボンネット4の後方に作業者が搭乗するキャビン5が立設されている。キャビン5の前面を覆うフロントガラス7は、ボンネット4から上方に立上ると共に、後方に若干傾斜して形成されている。キャビン5は、フロントガラス7の他に、左右両側に配置される開閉自在のドア部9と、後面を覆うリアガラス5bと、上部を覆う天板部5aとを有しており、平面視略方形に形成されている。なお、キャビン5の左右外側には、トラクタ1の走行に伴って圃場面に次工程の目安となるラインを残す不図示の線引きマーカが昇降自在に装着されている。
キャビン5の内部には、各種操作具を有しフロントガラス7に後方から接して設置される運転操作部6と、該運転操作部6の後方に作業者が着座する運転席8と、後述する直進誘導装置Aと、が配置されている。
運転操作部6は、図1に示すように、キャビン5の床面からフロントガラス7に沿って立設されるダッシュボード14と、該ダッシュボード14からステアリングシャフト51(図2参照)を介して上方に突出するステアリングホイール11と、ダッシュボード14に突設されるレバー及びペダル等の操作具と、を有している。
ダッシュボード14は、計器及び警告表示灯等が配置される計器板13と、計器板13の上部を覆うバイザ15(カバー体)と、計器板13の下方に配置されるスイッチパネル18と、スイッチパネル18の下方を覆うパネルリアカバー17と、左右両側を覆うサイドカバー16,16とが一体的に形成されて構成されている。ダッシュボード14とボンネット4とは、フロントガラス7の前後に亘って前後方向に連続した空間を内部に形成しており、この空間に後述するパワーステアリング機構52が配置されている。
ステアリングホイール11は、図2に示すように、作業者が把持可能な環状の外輪部11aと、外輪部11aの回動軸となる軸部11bとを有し、下部をコラムカバー12によって覆われている。ステアリングホイール11の軸部11bは、油圧パワーステアリング機構52に接続されたステアリングシャフト51に装着されている。パワーステアリング機構52は、ステアリングシャフト51の回動量に基づいて油圧駆動される操舵シリンダ52aを有し、該操舵シリンダ52aの伸縮により左右の前輪2,2の舵角(走行機体3の前後方向に対する角度)が変えられる。前輪2には、前輪の舵角を感知するポテンショメータである前輪舵角センサs2が取付けられている。なお、ステアリングホイール11の外輪部11aは環状に限らず、例えば1つ又は複数の円弧を有する形状であってもよい。
本実施形態に係る直進誘導装置Aは、図2に示すように、カメラユニット30と、操舵ユニット20と、制御ユニット40と、を有しており、これらカメラユニット30、操舵ユニット20、及び制御ユニット40が、有線又は無線により接続されて構成されている。また、カメラユニット30、操舵ユニット20、及び制御ユニット40は、走行機体3に設けられた不図示の電源コネクタに接続されて電力を供給されている。
以下、直進誘導装置Aのカメラユニット30、操舵ユニット20、及び制御ユニット40について説明する。
[カメラユニット]
カメラユニット30は、図1から図3に示すように、キャビン5の室内において、フロントガラス7の上部かつ左右方向中央に取付けられ、天板部5aに接している。カメラユニット30は、カメラモジュール30A(カメラ部)と、カメラモジュール30Aを走行機体3に取付ける取付部30B(カメラ支持部)とを有している。
取付部30Bは、図3に示すように、ブラケット36と、ピッチ角調整ボルト37と、固定ボルト38と、軸付きネジ54,54とを有している。ブラケット36は、中央部を縦長に切り欠かれた前面部36aと、前面部36aの上部から後方に延出する頂部36bと、前面部36aの左右から後方に延出する側部36c,36cと、前面部36aの下部から後方に延出する底部36dとを有し、内側にカメラモジュール30Aを収める空間を存してこれらが一体的に形成されている。また、取付部30Bには、カメラユニット30の外殻をなす外カバー30C(図1参照)が後方から着脱自在に取付けられる。
ブラケット36は、前面部36aに接着剤を塗布されることでフロントガラス7に接着されている。なお、ブラケット36を両面テープ又は面ファスナ等によってフロントガラス7に装着してもよく、あるいは頂部36bに形成されたネジ穴にネジを挿入して、天板部5aに固定する構成としてもよい。
軸付きネジ54,54は、ブラケット36の左右の側部36c,36cに形成されたネジ穴に係合し、同軸上に配置されている。軸付きネジ54,54の先端は円柱形状の軸部として形成され、カメラモジュール30Aをピッチ角方向に回動自在に支持している。
ピッチ角調整ボルト37は、ブラケット36の底部36dに形成されたネジ穴にノブを下にして螺合されたノブボルトであり、ノブを回すことで上下方向に移動する。ピッチ角調整ボルト37の先端はカメラモジュール30Aの右カバー34Rに下方から当接しており、カメラモジュール30Aは、ピッチ角調整ボルト37の上下移動に伴ってピッチ角方向に回動する。また、ブラケット36とカメラモジュール30Aとの間には、引張りバネ39が張設されており、カメラモジュール30Aをピッチ角調整ボルト37の先端に押し付けるように付勢している。
固定ボルト38は、ブラケット36の右の側部36cに形成された長孔36eを通ってカメラモジュール30Aに形成されたネジ穴に係合している。この長孔36eは、上記軸付きネジ54を中心とする円弧状に形成されており、固定ボルト38は、長孔36eに沿ってカメラモジュール30Aと一体的に回動する。また、固定ボルト38が締付けられることで、カメラモジュール30Aはブラケット36に相対回転不能に締結される。
カメラモジュール30Aは、図2に示すように、レンズ及び撮像素子を有する撮像部31と、撮像部31及び後述する制御部41に接続される画像処理部32を有する。また、カメラモジュール30Aは、図3に示すように、撮像部31及び画像処理部32を内部に収めるカメラケース35と、該カメラケース35の前面及び側面を覆うカメラカバー34とを有している。
撮像部31は、レンズを通して取込んだ撮影対象の光像を、撮像素子によって光電変換して電子データとして画像処理部32に出力する。画像処理部32は、演算処理を行うCPU、画像処理プログラムが格納されるROM、及びCPUの作業スペースとなるRAM等を有し、目標物の位置情報(例えば、走行機体3の正面方向に対する目標物の左右位置及び角度)を出力可能に構成されている。上記画像処理プログラムの詳細は、例えば上記特許文献1に記載されているため、説明を省略する。
カメラケース35は、略立方体形状からなり、前後方向に2つの部材に分割可能に設けられており、前面から後面へと貫通して形成される複数のネジ穴が形成されている。これら2つの部材は、撮像部31及び画像処理部32を間に収めた状態で、上記ネジ穴に係合するネジ部材35bにより一体に締結されている。
カメラケース35の左側面には開口部35aが形成され、画像処理部32に対してデータを入出力可能な端子が露出しており、例えば上記画像処理プログラムの設定情報が格納されたUSBメモリmが挿入される。なお、開口部35aを封鎖してカメラケース35を構成してもよい。この場合、例えば画像処理部32からカメラケース35の外部に延出する配線用に、ゴムリング等によってシールされた配線孔を設けるなどして、撮像部31及び画像処理部32への塵埃や水分の進入を防ぐことが好ましい。
カメラカバー34は、カメラケース35の前面を覆う前面部34Fと、左側面に延出する左カバー34Lと、右側面を覆う右カバー34Rと、を有しており、前面部34Fに形成された孔に上記ネジ部材35bを通すことでカメラケース35と一体的に締結されている。右カバー34Rには、上記固定ボルト38が螺合するネジ穴が形成されており、右カバー34Rの下面は上記ピッチ角調整ボルト37が当接する当接部位となっている。
また、カメラカバー34の左カバー34Lは、カメラケース35の上記開口部35aを避けて、開口部35aの下方において後方に延出しており、ブラケット36の左の側部36cから露出している。この左カバー34Lの左の側部36cから露出した部分には、カメラモジュール30Mの理想ピッチ角を示す気泡式水平器55が取付けられている。この気泡式水平器55は、撮像部31の光軸に対して例えば約6.2度の仰角を示すように傾斜して取付けられている。すなわち、気泡式水平器55が水平を指し示しているときには、撮像部31の光軸は、理想ピッチ角である6.2度の俯角(−6.2度のピッチ角)をとるように構成されている。なお、気泡式水平器55の取付け角度は約6.2度に限らず、カメラモジュール30Aの撮像角度が画像処理部32による画像処理に適した角度となるように適宜変更してもよい。
[操舵ユニット]
操舵ユニット20は、図4に示すように、駆動モータ21と、摩擦ローラ22と、回動アーム28と、を有している。操舵ユニット20は、ステアリングホイール11の前方かつダッシュボード14の上方に配置され、第1フレーム25、第2フレーム26及び第3フレーム27を介して走行機体3に取付けられている。
第1フレーム25は、ダッシュボード14のバイザ15の上方に配置され、左右方向に延出して複数のネジ穴25a…が形成されると共に、左右の両端部をバイザ15の内部に設けられたブラケットを介して走行機体3に固定されている。
第2フレーム26は、バイザ15の上方において前後方向に延び、前端部が第1フレーム25に固定されている。第2フレーム26の前端部には、左右方向に長孔26aが形成され、該長孔26aを通して上記複数のネジ穴25a…の一つに係合するボルトにより、左右方向に位置調整可能に第1フレーム25に固定されている。
第3フレーム27は、下方に開いた正面視略コ字形状からなり、左右の側面前部を留めるボルト27bと、左右の側面後部を留めるボルト27cと、によって第2フレーム26に取付けられている。第3フレーム27の側面前部には、ボルト27bが取付けられる溝27aが、ボルト27cを中心とする円弧状に形成されている。第3フレーム27は、ボルト27cを軸にして上下方向に回動可能であり、第2フレーム26に対して位置調整自在である。
回動アーム28は、図4及び図5に示すように、第3フレーム27に回動自在に取付けられ、先端に駆動モータ21及び摩擦ローラ22を支持している。詳しく説明すると、回動アーム28は、第3フレーム27の上部から下方に突設された回動軸27dに回動自在に取付けられる基部28aと、基部28aから上方に斜行する斜行部28bと、斜行部28bから略水平に延出して駆動モータ21と摩擦ローラ22とを支持する先端部28cと、を有しており、摩擦ローラ22がステアリングホイール11に接離する方向(接離方向)に回動可能となっている。
回動アーム28の基部28aには、図5に示すように、回動軸27dを中心とする円弧状の長孔28dが形成され、該長孔28dには第3フレーム27に固設されるピンが遊嵌している。これにより、回動アーム28の回動範囲が設定されている。
回動アーム28には、基部28aの回動軸27dより先端部28cに近い側にて下方に突設されたピン28eに、補助プレート29が回動自在に取付けられている。補助プレート29はピン28eから基部28aに平行に延出し、回動軸27dを迂回するように湾曲して形成されている。補助プレート29のピン28eとは反対側の端部と、第3フレーム27との間にはスプリング24が張設されている。これら補助プレート29とスプリング24とで支点越え機構が構成され、回動アーム28は、の摩擦ローラ22がステアリングホイール11の外輪部11aに当接(接触)する当接位置と、摩擦ローラ22が外輪部11aから離間する離間位置とに切換わるように移動可能となっている。
なお、第3フレーム27の上部から下方に突設されたピン46,47には、回動アーム28の基部に接触して回動アーム28の当接位置と離間位置とを検知可能な感圧センサである不図示の操舵ユニット位置センサs1(アーム位置検知手段;図6参照)が設置されている。
駆動モータ21は、出力軸を下方に向けて回動アーム28の上側に配置され、回動アーム28を挟んで駆動モータ21の下方には、駆動モータ21によって駆動される摩擦ローラ22が取付けられている。なお、駆動モータ21の出力軸に小径のピニオンギヤを嵌合し、摩擦ローラ22を内歯歯車状に形成することで減速機構を構成して、摩擦ローラ22の駆動トルクを増大させてもよい。
摩擦ローラ22の外周部は弾性ゴムあるいは発泡ポリウレタン等の弾性材料からなる。なお、摩擦ローラ22の外周部は、自動操舵時に駆動モータ21の回転を滑ることなくステアリングホイール11に伝達できるように、弾性及びステアリングホイール11との間の摩擦係数を考慮して構成することが好ましい。
[制御ユニット]
制御部41と操作・表示部42とを有する制御ユニット40(図2参照)は、図4に示すように、バイザ15の上方に配置されている。制御部41は、CPU、RAM、及びROM等を備えるマイクロコンピュータであり、バイザ15の上面に設置されてカバープレート44に覆われている。操作・表示部42は、後述のダイヤル、スイッチ、LEDランプ等を有し、第3フレーム27の上面に設置されている。これら制御部41と操作・表示部42とは、フィルムケーブルによって接続されている。
制御部41は、図6の制御ブロック図に示すように、入出力端子を介して、カメラユニット30の画像処理部32と、操舵ユニット20の駆動モータ21と、にそれぞれ接続されている。制御部41は、カメラユニット30の撮影結果に従って、すなわち画像処理部32から取得した目標物の位置情報に従って駆動モータ21の回転を制御する自動操舵モードと、駆動モータ21を駆動しない手動操舵モードとに切換え可能となっている。
上述した操舵ユニット20の操舵ユニット位置センサs1は、回動アーム28の当接位置と離間位置とを検知して制御部41に信号を送っている。後述するように、操舵ユニット位置センサs1からの入力信号が、制御部41の自動操舵モードと手動操舵モードとを切換える切換え手段となっている。
操作・表示部42は、制御部41への入力手段として、画像処理部32からの入力に対する駆動モータ21の回転量を増減可能な制御感度調整ダイヤル42aと、後述する目標追従制御と倣い制御とを切換え可能な制御選択ダイヤル42bと、画像処理部32が画像処理に用いている画像をリセットさせる認識画像リセットスイッチ42cと、を有している。
また、操作・表示部42は、制御部41からの出力手段として、作業者に直進誘導装置Aの現在状態を知らせる報知ブザー42d及び制御状態表示LED42eを有する。報知ブザー42dは、例えば直進誘導装置Aが手動操舵モードと自動操舵モードとで切換る際にブザー音を発するように制御される。また、制御状態表示LED42eは、例えば画像処理部32による画像認識が正常に行われているときは緑色に点灯し、画像認識に異常がある場合には赤色に点滅するように制御される。
制御部41は、画像処理部32から現在のカメラ画像を受取っており、カメラ画像を出力可能な出力端子41aが設けられている。この出力端子41aには、例えばカメラ画像を表示して作業者が撮像部31の撮像範囲を確認するための液晶パネルを接続することができる。
制御部41には、前輪2に設けられる上述の前輪舵角センサs2が接続されており、現在の前輪2の舵角を感知(検知)することができる。例えば、制御部41は、駆動モータ21の駆動量と前輪舵角センサs2からの信号とを比較して、画像処理部32からの入力に対する駆動モータ21の駆動量を増減させ、制御感度を調整する構成としてもよい。また、制御部41は、前輪舵角センサs2が前輪の異常な舵角を検出したときには、上記報知ブザー42dに警告音を発させてもよい。
[トラクタの自動操舵]
上述した構成からなる直進誘導装置Aは、カメラユニット30がキャビン5の上方に取付けられ、操舵ユニット20及び制御ユニット40がダッシュボード14のバイザ15の上方に取付けられて走行機体3に搭載される。操舵ユニット20は、第1フレーム25、第2フレーム26、及び第3フレーム27を介して左右方向及び上下方向に位置調整可能に取付けられ、操舵ユニット20の回動アーム28は当接位置と離間位置とに移動可能に取付けられる。
そして、直進誘導装置Aを備えたトラクタ1は、回動アーム28を当接位置と離間位置とに移動させることで、操舵ユニット位置センサs1が回動アーム28の位置を検知し、直進誘導装置Aによる自動操舵をON(自動操舵モード)/OFF(手動操舵モード)することができる。また、操作・表示部42の制御選択ダイヤル42bを回すことで、自動操舵時の目標追従制御と倣い制御とを切換えることができる。
作業者がトラクタ1を手動操舵するときには、回動アーム28を離間位置に位置させる。このとき、操舵ユニット20の摩擦ローラ22はステアリングホイール11から離間しており、制御部41が、操舵ユニット位置センサs1から信号を受取って手動操舵モードとなっている。そして、作業者はステアリングホイール11を把持して回動操作することで、パワーステアリング機構52を介して前輪2,2の舵角を変化させ、トラクタ1を操向操作することができる。
作業者が直進誘導装置Aによりトラクタ1を直進させるときには、予め進行方向の目標となる目標物(例えばLED灯を先端に取付けた支柱)を地面に設置しておく。そして、主変速レバー及び副変速レバー等を前進位置に保持したまま、制御選択ダイヤル42bを目標追従制御位置に合わせ、回動アーム28を当接位置へと移動する。このとき、摩擦ローラ62がステアリングホイール11に当接すると共に、制御部41が、操舵ユニット位置センサs1から信号を受取って自動操舵モードとなる。
すると、画像処理部32が、走行機体3の正面方向に対する目標物の位置情報を制御部41へと出力する。制御部41は、走行機体3を目標物へと向かわせるために必要なステアリングホイール11の操舵角と、該操舵角に対応する駆動モータ21の回転数とを計算し、駆動モータ21を回転させる。そして、摩擦ローラ22が駆動モータ21に駆動されて回転し、摩擦ローラ22とステアリングホイール11との間の摩擦力によりステアリングホイール11を時計回り又は反時計回りに回転させる。これにより、前輪2,2が逐次的に操向され、トラクタ1は目標物へと向かって直進する。
目標物への直進に続いて、圃場面の隣接する部分を作業する場合には、上述した目標追従制御による工程に並行して、走行機体3の右方又は左方に線引きマーカを張り出して圃場面に作業軌跡を引いておく。そして、作業軌跡を正面に視る位置までトラクタ1を移動させたのち、制御選択ダイヤル42bを倣い制御位置に合わせ、回動アーム28を当接位置に位置させる。
すると、画像処理部32が走行機体3と作業軌跡との左右方向のずれを算出して、制御部41へと出力する。制御部41は、作業軌跡を走行機体3の中央に位置させるように、ステアリングホイール11の操舵角及び駆動モータ21の回転数を計算し、駆動モータ21を回転させる。そして、ステアリングホイール11が摩擦ローラ22の回転により回転操作されることで、前輪2,2の舵角が随時調整され、トラクタ1は作業軌跡に沿って進行する。
トラクタ1が自動操舵されているときには、作業者はステアリングホイール11を操作することなく、作業機によって畝立てや耕耘等の作業を行うことができる。作業者は、ステアリングホイール11以外の操作具を操作して施肥等の別作業を同時並行してもよい。あるいは、作業機による作業状況を監視しながら、作業者が水分を補給してもよい。
自動操舵に障害が発生した場合には、直進誘導装置Aはブザー音あるいは警告灯表示等の手段により、作業者に異常を報知することができる。この場合、作業者は、直進誘導装置Aを復帰させるために、例えば認識画像リセットスイッチ42cを押したり、操舵ユニット20を離間位置へと移動して一時的に手動操舵したりといった対応を適宜とることができる。
なお、自動操舵中に緊急的にトラクタ1を手動操向操作する場合には、作業者はステアリングホイール11を把持して強い力で回転させる。すると、駆動モータ21が滑り回転し、あるいはステアリングホイール11と摩擦ローラ22との接触面が滑ることで、作業者は意図した方向へステアリングホイール11を回動させることができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態に係る直進誘導装置Bについて説明する。直進誘導装置Bは、上述した第1の実施形態に係る直進誘導装置Aと異なり、ステアリングホイール11のチルト機構を利用して自動操舵がON/OFFされる点が異なっている。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、第1の実施の形態と共通する部材には同符号を付し説明を省略する。
トラクタ1のパネルリアカバー17の下部には、図7に示すように、ステアリングホイール11を前後方向に角度調整可能とするチルトペダル17aが突設されている。ステアリングホイール11は、チルトペダル17aを踏んだ状態で前後に揺動されることで、機体前方側の前方位置P1と、機体後方側の後方位置P2とに移動可能に設けられている。ステアリングホイール11を支持するステアリングシャフト51の基部には、ステアリングホイール11の前方位置P1と後方位置P2とを検知可能なポテンショメータであるハンドル位置センサs3(チルト角検知手段;図6参照)が設けられており、制御ユニット40の制御部41に接続されている。
直進誘導装置Bの操舵ユニット60は、ステアリングホイール11の外輪部11aに当接可能な摩擦ローラ62と、駆動モータ61と、先端部に摩擦ローラ62及び駆動モータ61を支持する支持アーム68と、を有している。支持アーム68は、第1フレーム65と第2フレーム66と取付けベース67(第3フレーム)とを介して走行機体3に取付けられている。
第1フレーム65は、ダッシュボード14の上方において左右方向に延出し、両端部を走行機体3に固定されている。第1フレーム65には、複数のネジ穴が左右方向に並んで形成されている。第2フレーム66は、上記ネジ穴に固定された補助ブラケットに対して上下方向に回動自在に取付けられており、先端に取付けベース67を支持している。
支持アーム68は、取付けベース67から上方に突出する回動軸67aに遊嵌しており、摩擦ローラ62を前方位置P1にあるステアリングホイール11に接離させる方向に位置調整可能に支持されている。支持アーム68と取付けベース67から延設される延設部67cとの間には、引張りバネ69が張設されており、摩擦ローラ62を前方位置P1にあるステアリングホイール11に押付けるように、支持アーム68を付勢している。取付けベース67には、回動軸67aを中心とする円弧上の溝67bが形成されており、この溝67bにボルトを固設して、支持アーム68の引張りバネ69からの引張方向への回動範囲を規定している。また、溝67bは、ボルトの取付け位置を調節して、摩擦ローラ62のステアリングホイール11に対する接離方向の位置調整を可能としている。
本実施形態に係るトラクタ1は上述した構成からなるため、ステアリングホイール11を前後に揺動してチルト角を変更することで、ステアリングホイール11のチルト角をハンドル位置センサs3が検知し、直進誘導装置Bによる自動操舵がON/OFFされる。
具体的に、ハンドル位置センサs3が、前方位置P1にステアリングホイール11が位置するチルト角を含んだ所定角度以上前方にステアリングホイール11がチルトした状態を検知した場合には、制御部41は、自動操舵をONする自動操舵モードとなり、計算された操舵角に基づいて駆動モータ21が駆動される。このとき、摩擦ローラ62がステアリングホイール11の外輪部11aに当接する。また、制御選択ダイヤル42bの位置に応じて、制御部41がカメラユニット30の撮像結果に基づく目標追従制御又は倣い制御を行い、駆動モータ61の回転を制御する。これにより、摩擦ローラ22が回転してステアリングホイール11が回動操作され、トラクタ1が自動操舵される。
また、ハンドル位置センサs3が、後方位置P2にステアリングホイール11が位置するチルト角を含んだ所定角度以上後方にステアリングホイール11がチルトした状態を検知した場合には、制御部41は、自動操舵をOFFする手動操舵モードとなり、駆動モータ21を駆動しない。このとき、ステアリングホイール11の外輪部11aと操舵ユニット60の摩擦ローラ62とは離間しており、作業者はステアリングホイール11を把持して、トラクタ1を操向操作することができる。
<本実施形態のまとめ>
第1及び第2の実施形態に係る直進誘導装置によれば、ステアリングホイール11に接触し得る摩擦ローラと、該摩擦ローラを回転させる駆動モータとを有し、摩擦ローラの回転によりステアリングホイールを操舵する操舵ユニットを設けたため、車両の運転操作部を覆うカバー部材を取外すことなく、直進誘導装置を簡単に取付け及び取り外しすることができる。また、運転操作部を覆うカバー部材の内部に操舵ユニットを設ける必要がないため、例えば小型トラクタのようにカバー部材の内部のスペースに余裕がない車両に対しても設置可能な汎用性の高い直進誘導装置を提供することができる。
さらに、摩擦ローラと駆動モータとを一体に配置したため、ステアリングホイールの付近に操舵ユニットを配置するものでありながら、装置をコンパクトに構成して、車両の操作性を確保することができる。
また、第1の実施形態に係る直進誘導装置によれば、摩擦ローラをステアリングホイールに当接する当接位置とステアリングホイールから離間する離間位置とに移動可能な回動アームを設けたため、回動アームを移動させることで、直進誘導装置により車両が自動操舵され得る状態と、作業者が手動操舵可能な状態とに簡単に切換えることができる。
また、第2の実施形態に係る直進誘導装置によれば、第1フレーム、第2フレーム、及び第3フレームによって、操舵ユニットを左右方向及び上下方向に位置調整可能に取付けたため、車両による運転操作部の配置の違いに容易に対応して取付け可能な汎用性の高い直進誘導装置を提供することができる。
さらに、第1及び第2の実施形態に係る直進誘導装置によれば、カメラユニットのカメラ部を、その光軸をピッチ角方向に角度調節自在に支持するカメラ支持部を設けたため、例えば車両後部に重量物が搭載されて、走行機体がピッチ角方向に傾斜する場合であっても、カメラ部のピッチ角を容易に調節することができる。これにより、制御部による操舵角の算出に適した撮像方向をカメラ部によって撮像することができ、車体や圃場の状況に拘らず、操舵ユニットによって安定して自動操舵することができる。
また、第1及び第2の実施形態に係る直進誘導装置によれば、気泡式水平器を、カメラ部の光軸に対して仰角方向に傾斜させてカメラ部に取付けたため、気泡式水平器が水平を示すようにカメラ部のピッチ角を調整することで、カメラ部の光軸に直進誘導に適した俯角を簡単に取らせることができる。
<他の実施の可能性>
本発明は、上述した第1及び第2の実施形態において、トラクタとして適用したが、これに限らず、田植機及び播種機等の作業車両、あるいはトラック等の乗用車にも同様に適用可能である。
なお、本実施形態において、制御ユニットと操舵ユニットとを、組付け性及び操作性を考慮してステアリングホイールの前方に一体的に設置したが、制御ユニットを走行機体の他の場所に設置してもよく、例えば運転席の後部に配置してもよい。
また、本実施形態において、通信による画像情報の劣化を避けるため、目標物の位置情報を算出する画像処理プログラムを実行する画像処理部32を、撮像部31と一体に配置する構成としたが、画像処理プログラムを実行する計算装置の配置はこれに限らず、例えば制御部41に画像処理プログラムを格納して実行させる構成としてもよい。
また、本実施形態において、操舵ユニットは、左右方向及び上下方向に位置調整可能に取付けられているが、これらのうち1つの方向にのみ位置調整可能に取付けられてもよい。
1 作業車両(トラクタ)
3 走行機体
11 ステアリングホイール
15 カバー体(バイザ)
20,60 操舵ユニット
21,61 駆動モータ
22,62 摩擦ローラ
25,65 第1フレーム
26,66 第2フレーム
27 第3フレーム
28 回動アーム
30 カメラユニット
30A カメラ部(カメラモジュール)
30B カメラ支持部(取付部)
41 制御部
55 気泡式水平器
67 第3フレーム(取付ベース)
68 支持アーム
A,B 直進誘導装置
s1 アーム位置検知手段(操舵ユニット位置センサ)
s3 チルト角検知手段(ハンドル位置センサ)

Claims (9)

  1. 走行機体の前方を撮影するカメラユニットと、
    前記走行機体のステアリングホイールを操舵する操舵ユニットと、
    前記カメラユニットの撮影結果に基づいて前記ステアリングホイールの操舵角を計算する制御部と、を備え、
    前記操舵ユニットは、前記操舵角に従って回転する駆動モータと、前記駆動モータと一体に配置され、該駆動モータからの回転を伝達されると共に前記ステアリングホイールに接触し得る摩擦ローラと、を有してなる、
    ことを特徴とする直進誘導装置。
  2. 前記操舵ユニットは、前記駆動モータ及び前記摩擦ローラが先端に配置され、前記摩擦ローラが前記ステアリングホイールに当接する当接位置と、前記摩擦ローラが前記ステアリングホイールから離間する離間位置と、の間で回動可能な回動アームを有してなる、
    請求項1に記載の直進誘導装置。
  3. 前記回動アームが前記当接位置又は前記離間位置に位置することを検知するアーム位置検知手段を備え、
    前記制御部は、前記アーム位置検知手段が前記当接位置に前記回動アームが位置することを検知するときには、前記駆動モータを駆動させる、
    請求項2に記載の直進誘導装置。
  4. 前記摩擦ローラは、前記ステアリングホイールが機体前方へとチルトされることによって前記ステアリングホイールに当接し、前記ステアリングホイールが機体後方へとチルトされることによって前記ステアリングホイールから離間する、
    請求項1に記載の直進誘導装置。
  5. 前記ステアリングホイールのチルト角を検知するチルト角検知手段を備え、
    前記制御部は、前記チルト角検知手段が検知した前記チルト角に応じて、前記駆動モータを駆動させる、
    請求項4に記載の直進誘導装置。
  6. 前記ステアリングホイールの前方を覆うカバー体の上方に配置され、前記走行機体に固設される第1フレームと、
    前記第1フレームに左右方向に位置調整可能に取付けられる第2フレームと、
    前記第2フレームに上下方向に位置調整可能に取付けられ、前記操舵ユニットを支持する第3フレームと、を備えてなる、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の直進誘導装置。
  7. 前記カメラユニットは、撮影対象を撮影するカメラ部と、該カメラ部を支持するカメラ支持部と、を有し、
    前記カメラ支持部は、前記走行機体に前記カメラ部をその光軸がピッチ角方向に角度調節自在となるように支持してなる、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の直進誘導装置。
  8. 前記カメラユニットは、前記カメラ部の光軸に対して仰角方向に傾斜して前記カメラ部に取付けられる気泡式水平器を有してなる、
    請求項7に記載の直進誘導装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の直進誘導装置を備えてなる作業車両。
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