JP6736804B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

この発明は、洗濯機に関する。
下記特許文献1に記載の洗濯乾燥機では、洗濯物が投入される回転槽部が組み込まれた外槽部が、傾斜回転支持軸を介して回転支持板によって支持される。回転支持板は、吊り棒を介して洗濯乾燥機の外枠によって支持される。外槽部には回動ワイヤ取付け部が設けられ、回動ワイヤ取付け部につながったワイヤが、外枠に設けられた傾斜回動モータの巻胴に巻回される。傾斜回動モータの回転に応じてワイヤが上がったり下がったりすることによって、外槽部が、傾斜回転支持軸まわりに傾斜回動する。これにより、洗濯物を回転槽部に投入する場合には外槽部を横向きに傾け、洗濯やすすぎや脱水の際には外槽部を縦形にして垂直方向に沿わせることができる。
特開平4−166196号公報
特許文献1に記載の洗濯乾燥機では、回動ワイヤ取付け部やワイヤや傾斜回動モータのように外槽部を回動させるための駆動機構が、洗濯乾燥機の運転中に生じる振動による衝撃を受けて故障することが懸念される。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、垂直方向に対して交差するように回動可能な洗濯槽を回動させるための駆動機構の故障を抑制できる洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、洗濯物を収容し、垂直方向に対して交差するように回動可能な洗濯槽と、前記洗濯槽を回動可能に支持する支持部材と、コイルおよび永久磁石の一方を有し、前記支持部材に固定されて所定方向に延びる固定子と、前記コイルおよび前記永久磁石の他方を有し、前記所定方向に沿って移動可能に前記固定子に対して非接触状態で嵌合され、前記洗濯槽に連結された可動子とを備え、前記可動子の移動によって前記洗濯槽を回動させるリニアモータと、を含む、洗濯機である。
また、本発明は、前記所定方向は、前記洗濯槽の回動方向に交差した直線的な方向であることを特徴とする。
また、本発明は、前記所定方向は、前記洗濯槽の回動方向に沿って湾曲した方向であることを特徴とする。
また、本発明は、前記洗濯槽の回動をロックしたり、そのロックを解除したりするロック部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記洗濯槽、または、前記洗濯機において前記洗濯槽の回動に連動する部材に接触することによって、前記洗濯槽の回動による衝撃を吸収するダンパ部を含むことを特徴とする。
本発明によれば、洗濯機では、洗濯槽が、支持部材によって、垂直方向に対して交差するように回動可能に支持される。洗濯機は、固定子と可動子とを備えるリニアモータを含む。固定子は、コイルおよび永久磁石の一方を有し、支持部材に固定されて所定方向に延びる。可動子は、コイルおよび永久磁石の他方を有し、当該所定方向に沿って移動可能に固定子に対して非接触状態で嵌合され、洗濯槽に連結される。リニアモータは、可動子の移動によって洗濯槽を回動させる。
このように、洗濯機では、洗濯槽を回動させるための駆動機構が、リニアモータによって構成される。リニアモータでは、固定子と可動子とが互いに非接触状態にある。これにより、可動子の移動に起因した固定子や可動子の摩耗を抑制できる。また、非接触状態にある固定子と可動子との間には隙間が存在し、洗濯槽の振動が当該隙間によって吸収されるので、この振動によって可動子と固定子との連結部分などが破損することを抑制できる。そのため、洗濯槽を回動させるための駆動機構の故障を抑制できる。
また、本発明によれば、固定子が、洗濯槽の回動方向に交差した直線的な所定方向に延びる場合には、リニアモータは、可動子を直線移動させる所定方向への力を回動方向への力に変換して洗濯槽に伝達することによって、洗濯槽を円滑に回動させることができる。
また、本発明によれば、固定子が、洗濯槽の回動方向に沿って湾曲した所定方向に延びる場合には、リニアモータは、可動子を円弧移動させる回動方向への力を、別の方向の力に変換することなく、ダイレクトに洗濯槽に伝達することによって、洗濯槽を円滑に回動させることができる。
また、本発明によれば、ロック部が洗濯槽の回動をロックすることよって、洗濯槽の回動角度を所定値で維持することができる。一方、ロック部が洗濯槽の回動のロックを解除することによって、洗濯槽を再び回動させて洗濯槽の回動角度を変更することができる。
また、本発明によれば、ダンパ部が、洗濯槽、または、洗濯機において洗濯槽の回動に連動する部材に接触することによって、洗濯槽の回動による衝撃を吸収する。これにより、洗濯機において洗濯槽の回動に関連する部材が当該衝撃によって故障することを抑制できる。また、洗濯槽の回動を停止させた状態では、リニアモータに通電しなくても、ダンパ部を洗濯槽または前記部材に接触させることによって、洗濯槽の回動が停止した状態を維持できるので、消費電力を抑えることもできる。
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機の模式的な斜視図である。 図2は、洗濯機の模式的な左側面図である。 図3は、洗濯機に含まれる駆動機構の斜視図である。 図4は、駆動機構の左側面図である。 図5は、図4のA−A線における駆動機構の階段断面図である。 図6は、第1変形例に係る洗濯機の要部の左側面図である。 図7は、図6のB−B矢視断面図である。 図8は、第1変形例に係る洗濯機の模式的な左側面図である。 図9は、第2変形例に係る洗濯機の模式的な左側面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1の模式的な斜視図である。図1における上下方向を洗濯機1の上下方向Zといい、図1における左右方向を洗濯機1の前後方向Yといい、図1の紙面に略直交する方向を左右方向Xという。上下方向Zは、垂直方向でもある。上下方向Zのうち、上側を上側Z1といい、下側を下側Z2という。前後方向Yのうち、図1における右側を前側Y1といい、図1における左側を後側Y2という。左右方向Xのうち、図1の紙面の手前側を左側X1といい、図1の紙面の奥側を右側X2という。
洗濯機1には、乾燥機能を有する洗濯乾燥機も含まれるが、以下では、乾燥機能が省略されて洗濯運転だけを実行する洗濯機を例に取って洗濯機1について説明する。洗濯運転には、洗い工程とすすぎ工程と脱水工程とが含まれる。洗濯機1は、筐体2と、筐体2内に配置される洗濯槽3、支持部材4、吊り棒5、回動部6、ロック部7および駆動機構8とを含む。
筐体2は、たとえば金属製であり、ボックス状に形成される。筐体2には、前面2Aと上面2Bとをつなぐ連結面2Cが設けられる。連結面2Cは、たとえば、前側Y1へ向かうにつれて下降する傾斜面である。洗濯機1内に洗濯物を出し入れするための出入口(図示せず)が、前面2Aと連結面2Cとに跨って形成される。
洗濯槽3は、外槽10と、内槽11とを含む。外槽10は、たとえば樹脂製であり、有底円筒状に形成される。外槽10の円中心を通る仮想の直線は、外槽10の中心軸Jである。洗い工程やすすぎ工程では、外槽10内に水が溜められる。外槽10において底壁(図示せず)とは反対側の上端部に、洗濯機1内に出し入れされる洗濯物を通過させる円形状の開口10Aが形成される。外槽10における左右の側面には、左右方向Xにおける外側へ突出した金属製の回動軸12が1つずつ設けられる。図1では、左側X1の回動軸12のみ図示される。これらの左右一対の回動軸12は、左右方向Xから見て同じ位置に配置される。
内槽11は、たとえば金属製であり、外槽10よりも一回り小さい有底円筒状に形成される。内槽11には洗濯物が収容される。内槽11において底壁(図示せず)とは反対側の上端部に、内槽11内に収容される洗濯物を通過させる円形状の開口11Aが形成される。内槽11は、外槽10内に同軸状で収容される。そのため、内槽11の中心軸は、前述した中心軸Jである。内槽11が外槽10内に収容された状態では、外槽10の開口10Aの内側に内槽11の開口11Aが位置する。開口10Aおよび開口11Aが、筐体2の出入口(図示せず)に対向することによって、内槽11内に洗濯物を出し入れすることができる。内槽11の円周壁11Bおよび底壁には、貫通孔11Cが複数形成され、外槽10内の水は、これらの貫通孔11Cを介して、外槽10と内槽11との間で行き来できる。そのため、外槽10内の水位と内槽11内の水位とは一致する。洗濯運転では、内槽11は、筐体2内に設けられたモータ(図示せず)からの駆動力を受けることによって、中心軸Jまわりに回転する。
支持部材4は、金属製であり、左右一対の側板13と、これらの側板13の下端部間に架設されたビーム部材14とを含む。それぞれの側板13は、左右方向Xから見て略矩形状に形成され、左右方向Xに薄い。一対の側板13の間に、洗濯槽3が配置される。
洗濯槽3の外槽10では、左側X1に突出した回動軸12が、左側X1の側板13を貫通し、軸受(図示せず)を介して左側X1の側板13によって回動可能に支持される。外槽10では、右側X2に突出した回動軸12(図示せず)が、右側X2の側板13を貫通し、軸受(図示せず)を介して右側X2の側板13によって回動可能に支持される。これにより、洗濯槽3は、支持部材4によって支持され、上下方向Zに対して交差するように回動軸12まわりに回動可能である。具体的には、洗濯槽3の回動に伴って、外槽10および内槽11の中心軸Jが、上下方向Zに対して前後方向Yへ傾斜する。洗濯槽3の回動方向を回動方向Kという。
上下方向Zに沿って延びる仮想の基準軸Lと中心軸Jとの鋭角の交差角度は、基準軸Lに対する洗濯槽3の回動角度θである。回動角度θが小さいほど、洗濯槽3は直立姿勢に近くなり、回動角度θが大きいほど、洗濯槽3は、外槽10の開口10Aおよび内槽11の開口11Aが前側Y1を向くように、前側Y1へ傾斜した姿勢になる。回動角度θは、たとえば、5度、15度、30度、45度、60度の5段階で変更できる。この場合、洗濯機1での運用の一例として、洗濯運転の開始時に洗濯物を洗濯槽3に投入する際には、洗濯物の投入が容易となるように回動角度θが45度に設定され、その後に洗濯物の負荷量を検知したり洗濯槽3に給水したりする場合には、回動角度θが5度に設定される。そして、洗い工程やすすぎ工程では、内槽11内における洗濯物の位置の入れ替えを促進して効果的な洗いやすすぎを実現するために、回動角度θが5度と60度との間で変動するように設定される。
左側X1の側板13において回動軸12よりも下側Z2の領域には、この側板13を左右方向Xに貫通する開口13Aが形成される。開口13Aは、前後方向Yに長手の略長方形状に形成される。それぞれの側板13の前端縁および後端縁には、前後方向Yにおける外側へ突出した受け部15が設けられる。受け部15は、側板13と一体形成されてもよいし、たとえば樹脂製の別部品として側板13に取り付けられてもよい。
吊り棒5は、下端部に摩擦ダンパ16を有する棒状に形成される。吊り棒5は、4本存在し、筐体2内において上側Z1から見た平面視における四隅に1本ずつ配置される。これらの吊り棒5は、筐体2の上部、詳しくは、筐体2の一部を構成する金属製の外枠(図示せず)から吊り下がった状態にある。左側X1で前後に並ぶ2本の吊り棒5のうち、前側Y1の吊り棒5の下端部は、左側X1の側板13における前側Y1の受け部15に連結され、後側Y2の吊り棒5の下端部は、左側X1の側板13における後側Y2の受け部15に連結される。右側X2で前後に並ぶ2本の吊り棒5のうち、前側Y1の吊り棒5の下端部は、右側X2の側板13における前側Y1の受け部15に連結され、後側Y2の吊り棒5(図示せず)の下端部は、右側X2の側板13における後側Y2の受け部15(図示せず)に連結される。これにより、側板13を有する支持部材4と、支持部材4によって支持された洗濯槽3と、内槽11を回転させるモータ(図示せず)とは、吊り棒5を介して、筐体2によって弾性支持される。
回動部6は、左右方向Xに薄く、左右方向Xから見て前側Y1へ膨出した略扇状に形成された金属製の板である。回動部6は、回動方向Kに沿う円弧状に形成されて前側Y1へ膨出した外周縁6Aを有する。回動部6において外周縁6Aの曲率中心と一致する位置には、回動部6を左右方向Xに貫通する貫通穴6Bが形成される。外周縁6Aには、複数、ここでは、5つの凹部6Cが形成される。これらの凹部6Cは、貫通穴6Bへ向けて窪みつつ回動部6を左右方向Xに貫通し、回動方向Kに並んで配置される。隣り合う凹部6Cの間隔は、一定であってもよいし、回動部6の位置に応じて異なってもよい。この実施形態では、回動角度θが5度、15度、30度、45度、60度に設定されることに応じて、図1での姿勢における回動部6において、最も下側Z2およびその上隣に位置する2つの凹部6Cの間隔は、回動方向Kつまり貫通穴6Bを中心とする周方向における角度に換算すると、10度であり、他の隣り合う凹部6C同士の間隔は、一律に15度である。
回動部6は、左側X1の側板13よりも左側X1に配置される。洗濯槽3の外槽10において左側X1に突出して左側X1の側板13を貫通した回動軸12が、回動部6の貫通穴6Bに挿通され、回動部6に固定される。これにより、回動部6は、回動軸12を介して、洗濯槽3に対して一体回動可能に連結される。
図1での姿勢における回動部6において外周縁6Aの下端には、下側Z2、具体的には、貫通穴6Bを中心とする回動部6の径方向Rにおける外側へ突出した延設部6Dが一体的に設けられる。延設部6Dは、径方向Rに長手で左右方向Xに薄い板状に形成される。延設部6Dには、径方向Rに長手で延設部6Dを左右方向Xに貫通するガイド穴6Eが形成される。ガイド穴6Eの長手方向における両端は、塞がれた状態にある。ガイド穴6Eは、左側X1の側板13の開口13Aと上下方向Zにおいて同じ位置にある。回動角度θが5度〜60度におけるどの値であっても、ガイド穴6Eは、常に、開口13Aに対して左側X1から対向する。
ロック部7は、左側X1の側板13の左側面に固定される。ロック部7は、本体部17とロック爪18とを含む。本体部17には、ソレノイドなどで構成されたアクチュエータ(図示せず)が設けられる。ロック爪18は、本体部17から後側Y2、厳密には、後上側へ突出した凸状に形成され、本体部17によって前後方向Yへスライド可能に支持される。本体部17のアクチュエータが作動することによって、ロック爪18は、最も後側Y2へ進出した進出位置と、最も前側Y1へ退避した退避位置との間をスライドする。
図1のロック爪18は、進出位置にある。回動部6におけるいずれかの凹部6Cとロック爪18とが回動方向Kにおいて同じ位置にある場合には、ロック部7におけるロック爪18は、進出位置まで進出することによって、回動方向Kにおいて同じ位置の凹部6Cに嵌まり込む。これにより、回動部6および洗濯槽3の回動がロックされる。そのため、洗濯槽3の回動角度θを所定値で維持することができる。この状態で、ロック爪18が退避位置まで退避すると、ロック爪18は、凹部6Cから外れるので、回動部6および洗濯槽3のロックが解除される。これよって、洗濯槽3を再び回動させて洗濯槽3の回動角度θを変更することができる。
図1では、進出位置のロック爪18が、最も下側Z2に位置する凹部6Cに嵌まり込んだ状態にある。このとき、回動角度θが5度になった状態で、回動部6および洗濯槽3の回動がロックされる。ロック爪18が嵌め込まれる凹部6Cが、上側Z1に位置する別の凹部6Cになるにつれて、回動角度θが大きくなり、ロック爪18が最も上側Z1の凹部6Cに嵌まり込んだ状態では、回動角度θが60度になった状態で、回動部6および洗濯槽3の回動がロックされる。なお、洗濯機1の模式的な左側面図である図2では、回動角度θが5度であるときの洗濯槽3が実線で図示され、回動角度θが60度であるときの洗濯槽3の要部が2点鎖線で図示される。
図3は、駆動機構8の斜視図である。図4は、駆動機構8の左側面図である。図5は、図4のA−A線における駆動機構8の階段断面図である。主に図3を参照して、駆動機構8は、ベース部30と、支持部31と、リニアモータ32と、センサ36とを含む。
ベース部30は、たとえば金属板を折り曲げることによって形成され、縦壁37と上下一対の横壁38とを一体的に含む。縦壁37は、左右方向Xに薄く前後方向Yに長手の長方形の板状に形成される。横壁38は、上下方向Zに薄く前後方向Yに長手の長方形の板状に形成される。一対の横壁38のうち、上側Z1の横壁38は、縦壁37の上端の全域から連続して左側X1へ延び、下側Z2の横壁38は、縦壁37の下端のほぼ全域から連続して左側X1へ延びる。
それぞれの横壁38の左端部は、フランジ部38Aとして、前後方向Yにおける全域に亘って上下方向Zにおける外側へ略直角に折れ曲がって形成される。上側Z1の横壁38のフランジ部38Aは、上側Z1へ折れ曲がって形成され、下側Z2の横壁38のフランジ部38Aは、下側Z2へ折れ曲がって形成される。それぞれのフランジ部38Aには、ねじ穴38Bが形成される。ベース部30には、縦壁37と上下一対の横壁38とによって囲まれた収容空間30Aが形成される。収容空間30Aには、支持部31、リニアモータ32およびセンサ36が収容される。
ベース部30は、支持部材4における左側X1の側板13と洗濯槽3との間に配置され、上下一対のフランジ部38Aが、左側X1の側板13における開口13Aの周縁部に対して右側X2から対向配置される(図1参照)。左側X1の側板13に組み付けられたボルト39(図1参照)がそれぞれのフランジ部38Aのねじ穴38Bにも組み付けられることによって、ベース部30は、左側X1の側板13に固定される。ベース部30の収容空間30Aは、開口13Aを介して左側X1の側板13から左側X1へ露出される(図1参照)。
上側Z1の横壁38においてフランジ部38Aよりも右側X2の部分には、ガイド溝38Cが形成される。ガイド溝38Cは、前後方向Yに沿って直線状に細長く延びる溝状に形成される。ガイド溝38Cは、この実施形態では上側Z1の横壁38を上下方向Zに貫通して形成されるが、横壁38を貫通せずに上側Z1へ窪む凹部であってもよい。ベース部30には、ベース部30全体の軽量化のために、上側Z1の横壁38においてガイド溝38Cよりも右側X2の部分と縦壁37の上端部とを連続して切り取る開口30Bが形成される。
支持部31は、縦壁37の前端部および後端部に1つずつ設けられ、それぞれの支持部31は、縦壁37の左側面から左側X1へ突出した略直方体のブロック状に形成される。支持部31は、中空であってもよい。それぞれの支持部31は、ボルトなどによって縦壁37に固定される。
リニアモータ32は、固定子41と、可動子42とを備える。固定子41は、所定方向Sに延びるシャフト状に形成される。この実施形態での所定方向Sは、左右方向Xから見て洗濯槽3の回動方向Kに交差した直線的な方向であり、具体的には、前後方向Yである(図2参照)。固定子41は、その本体部分として所定方向Sに直線状に延びる円筒状のコア43と、コイル44とを有する。
コア43は、金属製であり、前後一対の支持部31の左端部間に架設され、これらの支持部31によって両持ち支持されることによって、ベース部30の縦壁37に固定される。ベース部30が支持部材4に固定されるので(図1参照)、固定子41は、ベース部30を介することによって、支持部材4に固定される。コイル44は、たとえば銅線であり、コア43の外周面において所定方向Sにおける両端部の間の領域に対して螺旋状に巻き付けられる。コイル44は、いずれかの支持部31の内部を通って、洗濯機1内の電源(図示せず)に対して電気的に接続される。なお、コア43の中空部分に空気や液体などの冷媒を流すことによって、固定子41を冷却してもよい。なお、説明の便宜上、図5でのコイル44の図示は省略される(後述する図7においても同様)。
可動子42は、本体部50と、連結部51と、ガイド部52と、被検知部53とを一体的に備える。本体部50は、たとえば、前後方向Yに長手の略直方体のブロック状に形成される。本体部50には、本体部50を前後方向Yに沿って貫通する円形状の挿通穴50Aが形成される。本体部50内には、挿通穴50Aを取り囲むリング状の永久磁石45(図5参照)が内蔵される。固定子41が僅かな遊びを持って挿通穴50Aに対して挿通されることによって、可動子42は、固定子41に対して嵌合される。この状態では、固定子41と可動子42の永久磁石45との間に生じる反発力によって、本体部50において挿通穴50Aを区画する内周面50Bと、固定子41の外周面41Aにおいて挿通穴50Aに対して挿通された部分との間には、内周面50Bの周方向における全域に亘って、僅かな隙間46が形成される(図5参照)。そのため、固定子41と可動子42とは互いに非接触の状態にある。このように固定子41に対して非接触状態で嵌合された可動子42は、固定子41において一対の支持部31の間でコイル44が存在する領域において、固定子41の延びる所定方向Sに沿って、固定子41に対して移動可能である。
連結部51は、本体部50の左側面の前側領域から左側X1へ突出する円柱状に形成される。連結部51の外周面51Aにおける左端部には、外周面51Aにおける周方向に沿って延びる溝51Bが形成される。溝51Bは、外周面51Aの周方向における全域に亘って設けられる。連結部51の左端部は、回動部6の延設部6Dのガイド穴6Eに対して右側X2から挿通される(図1参照)。延設部6Dにおいてガイド穴6Eを縁取る部分は、僅かな遊びを持って溝51Bに嵌まり込んだ状態にある(図5参照)。これにより、連結部51は、ガイド穴6Eに対して外れ不能であり、可動子42は、連結部51を介して回動部6に連結されるとともに、回動部6を介して洗濯槽3にも連結される。
リニアモータ32において、前述した電源(図示せず)から固定子41に電圧が印加されて電流がコイル44を流れると、コイル44の周囲に磁界が発生する。この磁界と可動子42の永久磁石45との間に生じる吸引力や反発力が推進力となることによって、可動子42全体が所定方向S、つまり前後方向Yに沿って移動する。これにより、回動部6が、可動子42によって前後方向Yに引っ張られることによって、洗濯槽3を伴って回動する。固定子41に印加する電圧の値を変更することによって、所定方向Sにおける可動子42の移動量や、所定方向Sに沿って可動子42が移動する向きを変更できる。これにより、洗濯槽3を回動方向Kにおける両側へ自在に回動させて、洗濯槽3の回動角度θを変更できる。固定子41に印加する電圧の値の調整は、洗濯機1内でマイコンピュータなどによって構成された制御部(図示せず)によって行われる。回動部6が回動する際、可動子42の連結部51は、ガイド穴6E内においてガイド穴6Eの長手方向に沿って移動する。
このように固定子41が直線的な所定方向Sに延びる場合には、リニアモータ32は、可動子42の直線移動させる所定方向Sの力を回動方向Kへの力に変換して洗濯槽3に伝達することによって、洗濯槽3を円滑に回動させることができる。
図5を参照して、ガイド部52は、左右方向Xに薄い板状に形成され、本体部50から上側Z1に突出する。ガイド部52の左側面および右側面のそれぞれの上端部には、所定方向Sつまり前後方向Yに沿って直線的に延びる溝52Aが形成される。ガイド部52の上端部は、ベース部30における上側Z1の横壁38のガイド溝38Cに対して僅かな遊びを持って下側Z2から嵌め込まれる。横壁38においてガイド溝38Cを左右方向Xから縁取る部分は、ガイド部52の溝52Aに嵌まり込んだ状態にある。これにより、所定方向Sに沿った可動子42の移動がガイドされる。
被検知部53は、左右方向Xに薄い板状に形成され、固定部53Aと先端部53Bとを一体的に有する。固定部53Aは、本体部50から下側Z2へ突出する。先端部53Bは、固定部53Aから前側Y1に延びるように形成される(図3も参照)。
センサ36は、前後方向Yにおける可動子42の位置から洗濯槽3の回動角度θを検出するためのセンサであり、センサ36として、フォトセンサなどの光学センサを用いることができる。フォトセンサである場合におけるセンサ36の左側面には、センサ36を前後方向Yに貫通する溝36Aが形成され、センサ36では、検知光が溝36Aを上下方向Zに横切った状態にある。センサ36は、回動部6の凹部6Cと同数、つまり、この実施形態では5つ存在し、それぞれの溝36Aが前後方向Yから見て重なるように、ベース部30の縦壁37における下側領域において前後方向Yに並んで配置される。それぞれのセンサ36は、ボルト56によって縦壁37に固定される。隣り合うセンサ36の間隔は、隣り合う凹部6Cの間隔に対応するように設定される。そのため、この実施形態では、後側Y2の4つのセンサ36において隣り合うセンサ36同士の間隔は一定であるが、最も前側Y1およびその後隣に位置する2つのセンサ36の間隔は、他の隣り合うセンサ36同士の間隔よりも狭い(図4参照)。
前述したように可動子42が前後方向Yに沿って移動すると、可動子42に設けられた被検知部53の先端部53Bが、それぞれのセンサ36の溝36Aを通過する。先端部53Bが溝36Aに嵌まった状態では、この溝36Aにおける検知光が先端部53Bによって遮られる。
図3に示すように被検知部53の先端部53Bが最も前側Y1のセンサ36の溝36Aに嵌まった状態では、図2に示すように、前述したロック爪18が、最も下側Z2の凹部6Cと回動方向Kにおいて同じ位置にあり、洗濯槽3の回動角度θが5度である。一方、被検知部53の先端部53Bが最も後側Y2のセンサ36の溝36Aに嵌まった状態では、ロック爪18が、図2における最も上側Z1の凹部6Cと回動方向Kにおいて同じ位置にあり、洗濯槽3の回動角度θが60度である。回動角度θが5度、15度、30度、45度、60度のいずれかであるとき、被検知部53の先端部53Bは、いずれか1つのセンサ36の溝36Aに嵌まった状態になる。そのため、5つのセンサ36のまとまりは、回動角度θが5度、15度、30度、45度、60度のいずれであるかを検知する。
以上の駆動機構8に対する比較例として、所定方向Sに延びるねじ軸と、ねじ軸に螺合されて回動部6に連結されたナット部材と、ねじ軸を回転させるモータとを備える構成が考えられる。比較例では、モータの駆動に伴うねじ軸の回転によって、ナット部材がねじ軸の軸方向に沿って移動し、その際、回動部6がナット部材に引っ張られることによって洗濯槽3を伴って回動する。比較例では、ねじ軸およびナット部材において互いに噛み合うねじ部の摩耗が想定される。また、ねじ軸を回転させるモータが比較的重いので、駆動機構8が支持部材4における左側X1の側板13だけに設けられる場合には、吊り棒5によって弾性支持される洗濯槽3および支持部材4の全体における左右の重量バランスが崩れやすい。これにより、脱水工程などにおける洗濯槽3および支持部材4の振動が大きくなる虞がある。さらに、この振動によって、ねじ軸およびナット部材において互いに噛み合うねじ部が破損する虞がある。また、比較例では、ねじ軸、ナット部材およびモータだけでなく、モータの出力軸をねじ軸に連結するためのカップリングや、ねじ軸を回転可能に支持するベアリングなどが必要であり、部品点数の増加が不可避である。また、カップリングの周囲や、ねじ軸とベアリングとの間でも摩耗の発生が懸念される。
しかし、本実施形態では、洗濯槽3を回動させるための駆動機構8が、リニアモータ32によって構成される。リニアモータ32では、固定子41が常に静止した状態にあり、可動子42が固定子41に対して非接触の状態で所定方向Sに移動する。つまり、駆動機構8では、唯一移動する部品である可動子42が、周囲の部品に対して摺動しない。これにより、可動子42の移動に起因した固定子41や可動子42の摩耗を抑制できる。また、洗濯槽3の振動が可動子42と固定子41との隙間46(図5参照)によって吸収されるので、この振動によって、可動子42と固定子41との連結部分などが破損することを抑制できる。そのため、駆動機構8の故障を抑制できるし、メンテナンスに係る手間を低減できる。
また、駆動機構8では、比較例のようなモータを省略できるので、洗濯槽3および支持部材4の全体における左右の重量バランスが崩れにくい。そのため、脱水工程などにおける洗濯槽3および支持部材4の振動を低減できる。駆動機構8では、比較例と比べて構成部品を少なくすることができるので、コストダウンやサイズダウンを図ることができる。
図6は、第1変形例に係る洗濯機1に含まれる駆動機構8の左側面図である。図7は、図6のB−B矢視断面図である。図8は、第1変形例に係る洗濯機1の模式的な左側面図である。図6およびそれ以降の各図において、図1〜図5で説明した部分と機能や構成が同じの部分には同じ番号を付して、当該部分についての説明を省略することがある。
回動部6の図示が省略された左側X1の側板13の周辺を示す図6を参照して、第1変形例に係る駆動機構8は、一対の支持部31と、リニアモータ32とを少なくとも含むものの、ベース部30を含まない。これらの支持部31は、左側X1の側板13の左側面に直接設けられ、前述した径方向Rにおいて回動部6の外周縁6Aから貫通穴6B側へ少しずれた位置において、回動方向Kに沿って間隔を隔てて配置される(図8参照)。それぞれの支持部31は、左側X1の側板13の左側面から左側X1へ突出した略直方体のブロック状に形成される。
第1変形例に係る駆動機構8を構成するリニアモータ32は、左側X1の側板13と回動部6との間に配置される(図7参照)。リニアモータ32では、固定子41が、回動方向Kに沿って湾曲して延びる。つまり、固定子41の延びる方向である所定方向Sは、回動方向Kに沿って湾曲した方向であり、回動方向Kと同じである。固定子41においてコイル44が巻き付けられたコア43も、回動方向Kに沿って湾曲して延びる。固定子41は、一対の支持部31の左端部間に架設されることによって、支持部31を介して支持部材4における左側X1の側板13に固定される。
図7を参照して、可動子42は、本体部60と、ガイドローラ61とを含む。本体部60は、たとえば、略直方体のブロック状に形成される。本体部60には、本体部60を回動方向Kに沿って貫通する円形状の挿通穴60Aが形成されるとともに、挿通穴60Aを取り囲むリング状の永久磁石45が内蔵される。固定子41が僅かな遊びを持って挿通穴60Aに対して挿通されることによって、可動子42は、固定子41に対して非接触状態で嵌合される。そのため、挿通穴60Aにおける可動子42と固定子41との間には、前述した隙間46が形成される。本体部60において挿通穴60Aを避けた位置には、本体部60を左右方向Xに貫通する貫通穴60Bが形成される。可動子42は、左側X1の側板13と回動部6との間に配置される。可動子42は、可動子42に対して右側X2から組み付けられたボルト62によって回動部6に連結される。
ガイドローラ61は、左右方向Xに細長く延びる円柱状の軸部61Aと、軸部61Aの右端部に対して同軸状に連結された円筒部61Bとを一体的に含む。軸部61Aは、本体部60の貫通穴60Bに対して右側X2から挿通される。これによって、ガイドローラ61は、軸部61Aを中心として回転可能な状態で、本体部60によって支持される。円筒部61Bは、軸部61Aよりも大径であり、円筒部61Bの外周面61Cには、外周面61Cの周方向に沿って延びる溝61Dが形成される。溝61Dは、外周面61Cの周方向における全域に亘って設けられる。ガイドローラ61に関連して、左側X1の側板13において固定子41より後側Y2には、回動方向Kに沿った円弧状のガイド溝13Bが形成される(図6も参照)。ガイド溝13Bは、左側X1の側板13を左右方向Xに貫通した状態にある。円筒部61Bの右端部は、ガイド溝13Bに対して左側X1から挿通される。左側X1の側板13においてガイド溝13Bを縁取る部分は、円筒部61Bの溝61Dに嵌まり込んだ状態にある。これにより、ガイドローラ61は、ガイド溝13Bに対して外れ不能である。
図8を参照して、第1変形例に係るリニアモータ32では、固定子41に電圧が印加されて電流がコイル44を流れることによって、可動子42が、回動方向Kに沿って湾曲した所定方向Sに沿って固定子41上を移動する。これに伴い、可動子42に連結された回動部6が、洗濯槽3を伴って回動する。なお、洗濯槽3が回動する際に、可動子42におけるガイドローラ61(図7参照)が側板13のガイド溝13B内で回転しながら所定方向Sに進むことによって、所定方向Sに沿った可動子42の移動がガイドされる。第1変形例でも、前述したロック部7が設けられる。そのため、回動角度θが5度、15度、30度、45度、60度のいずれかであるときに、ロック爪18が進出位置まで進出して凹部6Cに嵌まり込むことによって、回動部6および洗濯槽3の回動がロックされる。この状態で、ロック爪18が退避位置まで退避すると、ロック爪18は、凹部6Cから外れるので、回動部6および洗濯槽3のロックが解除される。
第1変形例のように固定子41が回動方向Kに沿って湾曲した所定方向Sに延びる場合には、リニアモータ32は、可動子42を円弧移動させる回動方向Kへの力を、別の方向の力に変換することなく、ダイレクトに洗濯槽3に伝達することによって、洗濯槽3を円滑に回動させることができる。第1変形例の場合には、ベース部30(図3参照)などを省略できるうえに、回動部6において延設部6D(図2参照)を省略できるので、洗濯槽3および支持部材4の全体における左右の重量バランスが一層崩れにくい。そのため、脱水工程などにおける洗濯槽3および支持部材4の振動を一層低減できる。また、第1変形例の駆動機構8では、構成部品をさらに少なくすることができるので、洗濯槽3を回動させるに必要なトルクを確保しつつ、一層のコストダウンやサイズダウンを図ることができる。
図9は、第2変形例に係る洗濯機1の模式的な左側面図である。第2変形例の洗濯機1では、第1変形例と同様に、リニアモータ32において、固定子41が、回動方向Kに沿って湾曲して延び、可動子42が、回動方向Kに沿って湾曲した所定方向Sに沿って固定子41上を移動する。
リニアモータ32では、たとえば待機電圧に相当する所定値の電圧を固定子41に印加し続けることによって、固定子41上での所定方向Sにおける可動子42の位置を維持することができる。そのため、図9に示す第2変形例のように、前述したロック部7を省略しても、回動部6および洗濯槽3の回動がロックされる。これにより、回動角度θを無段階で調整できる。回動部6および洗濯槽3の回動がロックされた状態で、固定子41に印加する電圧の値を当該所定値から変化させると、回動部6および洗濯槽3のロックが解除され、可動子42が固定子41上で所定方向Sに沿って移動する。つまり、リニアモータ32自体が、ロック部7の機能を有する。
第2変形例の洗濯機1では、ロック部7が省略されることに伴い、回動部6において、前述した凹部6Cが省略される。そのため、回動部6を、円中心位置に貫通穴6Bを有する円盤部分6Fと、円盤部分6Fの周上1箇所から径方向Rにおける外側へ突出して可動子42が固定される固定部6Gとを有するように簡易に構成できる。これにより、第2変形例の駆動機構8は、さらにコンパクトになるので、洗濯槽3を回動させるに必要なトルクを確保しつつ、一層のコストダウンやサイズダウンを図ることができるし、洗濯槽3の回動に関連する構成の簡素化を図れる。
ただし、リニアモータ32では、停電などによって固定子41への電圧の印加が停止されると、可動子42が、洗濯槽3および回動部6の重さを支えきれなくなって、重力方向である下側Z2へ向けて固定子41に沿って急降下するとともに、回動角度θが大きくなるように洗濯槽3および回動部6が回動することが想定される。すると、洗濯槽3および回動部6の回動の衝撃によって、可動子42が下側Z2の支持部31に衝突したり、可動子42のガイドローラ61が、左側X1の側板13のガイド溝13Bにおける下側Z2の端縁に衝突したりする虞がある。ここでの衝突によって、可動子42が破損したり、ガイドローラ61がガイド溝13Bから外れたり、回動部6が回動軸12から外れたり、支持部31や側板13が変形したりする不具合が生じ得る。
そこで、洗濯機1は、ダンパ部70を含む。ダンパ部70は、たとえば、圧縮性流体やバネなどの弾性体を内蔵した本体部71と、本体部71から前側Y1へ突出した軸状の受け部72とを含む。受け部72は、本体部71によって弾性支持された状態にある。受け部72の前端部は、一段大径になった円筒状の接触部72Aである。接触部72Aは、下側Z2の支持部31やガイド溝13Bの下端と回動方向Kにおいてほぼ同じ位置にある。
前述したように可動子42が急降下し、ガイドローラ61がガイド溝13Bの下端に到達する直前のタイミングにおいて、接触部72Aが、回動部6の固定部6Gに対して後側Y2から弾性的に接触する。これによって、洗濯槽3および回動部6の回動による衝撃が吸収される。なお、ダンパ部70の取付位置は、任意に変更できる。以上の説明では、ダンパ部70の接触部72Aは、洗濯機1において洗濯槽3の回動に連動する部材である回動部6に接触する位置に配置されるが、ダンパ部70は、たとえば左側X1の側板13の右側面に設置されて、接触部72Aは、洗濯槽3に直接接触することによって、洗濯槽3の回動による衝撃を吸収してもよい。
このように、ダンパ部70の接触部72Aが、回動部6または洗濯槽3に接触することによって、洗濯槽3の回動による衝撃を吸収する。これにより、可動子42や支持部31や側板13のように洗濯機1において洗濯槽3の回動に関連する部材が当該衝撃によって故障することを抑制できる。また、洗濯槽3の回動を停止させた状態では、リニアモータ32に通電しなくても、ダンパ部70を洗濯槽3または前記部材に接触させることによって、洗濯槽3の回動が停止した状態を維持できるので、消費電力を抑えることもできる。なお、ダンパ部70は、変形例3に関わらず、以上に説明した全ての実施形態に係る洗濯機1にも適用できる(図2および図8参照)。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施形態のリニアモータ32では、固定子41がコイル44を有して可動子42が永久磁石45を有するが、逆の構成として、固定子41が永久磁石45を有して可動子42がコイル44を有してもよい。要は、リニアモータ32では、固定子41がコイル44および永久磁石45の一方を有して、可動子42がコイル44および永久磁石45における残りの他方を有すればよい。ただし、固定子41が永久磁石45を有して可動子42がコイル44を有する構成の場合には、前述した電源(図示せず)からコイルに電圧を印加するための電線を可動子42に接続し、電線を可動子42とともに移動させる必要がある。この場合、電線を、周囲の部品に挟まれたり接触したりすることによって断線しないように配置する必要がある。そこで、断線を考慮するのであれば、前述した実施形態のリニアモータ32のように固定子41がコイル44を有して可動子42が永久磁石45を有する構成が好ましい。
また、前述した実施形態では、リニアモータ32の可動子42が、回動部6を介して洗濯槽3に連結されるが、洗濯槽3に直接連結されてもよい。
1 洗濯機
3 洗濯槽
4 支持部材
6 回動部
7 ロック部
32 リニアモータ
41 固定子
42 可動子
44 コイル
45 永久磁石
70 ダンパ部
K 回動方向
S 所定方向
Z 上下方向

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容し、垂直方向に対して交差するように回動軸まわりに回動可能な洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回動可能に支持する支持部材と、
    コイルおよび永久磁石のいずれか一方を有し、前記支持部材に固定されて所定方向に延びる固定子と、前記コイルおよび前記永久磁石のいずれか他方を有して挿通穴が形成され前記固定子が前記挿通穴に対して挿通されることによって前記所定方向に沿って移動可能に前記固定子に対して非接触状態で嵌合され、前記洗濯槽に連結された可動子とを備え、前記可動子の移動によって前記洗濯槽を回動させるリニアモータと、
    を含む、洗濯機。
  2. 前記回動軸は、垂直方向に直交し、
    前記所定方向は、前記回動軸および垂直方向の両方に直交した直線的な方向である、請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記所定方向は、前記洗濯槽の回動方向に沿って湾曲した方向である、請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記洗濯槽の回動をロックしたり、そのロックを解除したりするロック部と、
    前記所定方向に沿って延び、前記可動子の一部が嵌め込まれるガイド溝とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗濯機。
  5. 前記洗濯槽、または、前記洗濯機において前記洗濯槽の回動に連動する部材に接触することによって、前記洗濯槽の回動による衝撃を吸収するダンパ部を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗濯機。
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