JP6736452B2 - 線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 - Google Patents
線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6736452B2 JP6736452B2 JP2016212517A JP2016212517A JP6736452B2 JP 6736452 B2 JP6736452 B2 JP 6736452B2 JP 2016212517 A JP2016212517 A JP 2016212517A JP 2016212517 A JP2016212517 A JP 2016212517A JP 6736452 B2 JP6736452 B2 JP 6736452B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linear accelerator
- ion
- ion beam
- dtl
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Description
(構 成)
図1は第1実施形態の線形加速装置を適用した粒子線治療装置を示す構成図である。
次に、粒子線治療装置の作用を説明する。
(構 成)
図2は第1実施形態の線形加速装置を示すブロック図である。図3は第1実施形態の線形加速装置における上流側DTLの内部構造を示す概略斜視図である。図4は第1実施形態の線形加速装置における下流側DTLの内部構造を示す概略斜視図である。なお、図2〜図4において、図1と同一の部分には同一の符号を付して説明する。
このように構成された本実施形態において、上流側DTL41では、エネルギーが低くRF(高周波)発散力によりイオンビームが発散しやすい。そこで、本実施形態では、上流側DTL41内の電極部48にビーム収束機器である電磁石50を設置している。これにより、上流側DTL41では、入射したイオンビームが収束されながら加速され、下流側DTL42では目的とするエネルギーまで加速される。
このように本実施形態では、DTLを上流側DTL41と下流側DTL42に分割し、上流側DTL41にビーム収束機器としての電磁石50を設置し、上流側DTL41及び下流側DTL42がそれぞれ独立の半導体型高周波増幅器45に接続されている。これにより、半導体型高周波増幅器45を用いてイオンビームを低エネルギーから安定的にかつ低消費電力で加速することが可能になる。
(構 成)
図5は第2実施形態の線形加速装置を示すブロック図である。なお、前記第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略し、異なる構成及び作用を説明する。その他の実施形態も同様である。
このように構成された本実施形態では、上流側DTL41の直後で発散方向となるイオンビームでも、四重極電磁石51でイオンビームの収束をコントロールして下流側DTL42に入射させることが可能になる。
(構 成)
図6は第3実施形態の線形加速装置を示すブロック図である。
このように構成された本実施形態において、上流側DTL41と下流側DTL42との間にビームモニター52を配置したことにより、上流側DTL1と下流側DTL2の間でイオンビームの電流値、サイズ、位置等の状態を測定することができる。このビームモニター52の測定信号は、制御部53に出力される。制御部53は、入力した測定信号に基づいて四重極電磁石51、各半導体型高周波増幅器45に制御信号をフィードバックすることで、四重極電磁石51、各半導体型高周波増幅器45の出力を調整することができる。
(構 成)
次に、第4実施形態の線形加速装置について説明する。
このように構成された本実施形態では、エネルギーが低くRF発散力で発散しやすい上流側ではビーム収束機器が設置された上流側DTL41でイオンビームが収束されながら加速され、下流側DTL42で目的とするエネルギーまで加速される。
(構 成)
図7は第5実施形態の線形加速装置においてビーム軸方向位置と加速同期位相との関係を示す波形図である。
このように構成された本実施形態では、エネルギーが低くRF発散力で発散しやすい上流側ではビーム収束機器を備えた上流側DTL41でイオンビームが収束されながら加速される。下流側DTL42では、相対的に高エネルギーとなるため、上流側DTL41より弱いビーム収束機器のみで目的とするエネルギーまで加速される。
第1適用例は、図1に示す粒子線治療装置において互いに異なるイオンを生成するイオン源を複数設置した粒子線治療装置の線形加速装置に適用した例である。
次に、上記各実施形態の線形加速装置の第1適用例を図1に基づいて説明する。なお、第1適用例では、前記粒子線治療装置及び各実施形態の線形加速装置と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略し、異なる構成及び作用を説明する。
このように構成された第1適用例では、炭素ビームの他、少なくとも1種類のハドロンをエネルギーが低くRF発散力で発散しやすい上流側においてビーム収束機器を備えた上流側DTL41でビームが収束されながら加速され、下流側DTL42を用いて後段のシンクロトロン7への入射に必要なエネルギーまでイオンビームを加速し、シンクロトロン7を用いて照射装置19で必要なエネルギーまで加速することができる。
このように第1適用例によれば、半導体型高周波増幅器45を用いても安定、かつ低消費電力な線形加速装置4として照射装置19で必要なエネルギーまで複数種類のビーム加速が可能となる。
第2適用例は、上述した各実施形態の線形加速装置を中性子生成装置に適用した例である。第2適用例では、半導体型高周波増幅器45を用いて陽子ビームを中性子の生成に必要なエネルギーまで加速している。
図8は各実施形態の線形加速装置の第2適用例の中性子ビーム生成装置を示すブロック図である。なお、第2適用例では、前記粒子線治療装置及び各実施形態の線形加速装置と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略し、異なる構成及び作用を説明する。
このように構成された第2適用例では、イオン源1aで陽子ビームが生成され、この陽子ビームはエネルギーが低くRF発散力で発散しやすい上流側においてビーム収束機器を備えた上流側DTL41により陽子ビームが収束されながら加速される。
本実施形態によれば、半導体型高周波増幅器45を用いても安定、かつ低消費電力な線形加速装置として中性子生成標的部55において中性子の生成に必要なエネルギーまで陽子ビームを加速することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
Claims (11)
- 第1の線形加速器と、
前記第1の線形加速器に対し、イオンビームの進行方向に沿い、かつ前記イオンビームの進行方向の下流側に設置された第2の線形加速器と、
前記第1の線形加速器に設置されて前記イオンビームを収束させるビーム収束機器と、
前記第1の線形加速器及び前記第2の線形加速器にそれぞれに接続されて高周波電力を供給する半導体型高周波増幅器と、
を備え、
前記第2の線形加速器に、前記イオンビームを収集させるビーム収束機器を設置しないことを特徴とする線形加速装置。 - 前記第1の線形加速器と前記第2の線形加速器との間に配置された四重極電磁石をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の線形加速装置。
- 前記第1の線形加速器と前記第2の線形加速器との間に配置され、前記イオンビームの状態を測定するビームモニターをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の線形加速装置。
- 前記ビームモニターから出力された測定信号を入力する制御部をさらに備え、この制御部は、前記各半導体型高周波増幅器及び前記四重極電磁石にそれぞれ制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の線形加速装置。
- 前記第1の線形加速器及び前記第2の線形加速器がそれぞれ一つの真空容器で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の線形加速装置。
- 前記第1の線形加速器及び前記第2の線形加速器がそれぞれ複数の真空容器で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の線形加速装置。
- 前記第2の線形加速器に前記ビーム収束機器が設置され、前記第2の線形加速器の加速同期位相の周期数を前記第1の線形加速器よりも小さくしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の線形加速装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の線形加速装置と、
前記線形加速装置で加速されたイオンビームが照射されて中性子ビームを生成する中性子生成標的部と、を備えることを特徴とする中性子ビーム生成装置。 - イオンを生成するイオン源と、
前記イオン源から引き出されたイオンビームが輸送される第1の線形加速器と、
前記第1の線形加速器に対し、前記イオンビームの進行方向に沿い、かつ前記イオンビームの進行方向の下流側に設置された第2の線形加速器と、
前記第1の線形加速器に設置されて前記イオンビームを収束させるビーム収束機器と、
前記第1の線形加速器及び前記第2の線形加速器にそれぞれに接続されて高周波電力を供給する半導体型高周波増幅器と、
前記第2の線形加速器のイオンビームが輸送され、このイオンビームを周回させて所定のエネルギーまで加速するシンクロトロンと、
前記シンクロトロンにより加速されたイオンビームを取り出す取出し機器と、
前記取出し機器により取り出されたイオンビームを照射対象に照射する照射機器と、
を備え、
前記第2の線形加速器に、前記イオンビームを収集させるビーム収束機器を設置しないことを特徴とする粒子線治療装置。 - 前記イオン源は、核種ごとに複数の種類のイオンを生成可能とし、このイオン源から複数の種類のイオンビームが引き出されることを特徴とする請求項9に記載の粒子線治療装置。
- 前記イオン源は、核種ごとに複数設置され、これらのイオン源から引き出されたイオンビームを切替機構により切替可能に構成したことを特徴とする請求項9に記載の粒子線治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212517A JP6736452B2 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212517A JP6736452B2 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018073639A JP2018073639A (ja) | 2018-05-10 |
JP6736452B2 true JP6736452B2 (ja) | 2020-08-05 |
Family
ID=62114430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016212517A Active JP6736452B2 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6736452B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6855654B1 (ja) | 2019-07-09 | 2021-04-07 | 東レフィルム加工株式会社 | シーラントフィルム |
JP7378326B2 (ja) * | 2020-03-18 | 2023-11-13 | 住友重機械工業株式会社 | 粒子線装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04101400A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-02 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | シンクロトロン装置の入射エネルギ安定化装置 |
JPH05129099A (ja) * | 1991-01-31 | 1993-05-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 永久磁石内蔵ドリフトチユーブ |
JP2932473B2 (ja) * | 1996-03-27 | 1999-08-09 | 日新電機株式会社 | 高周波型荷電粒子加速装置 |
DE102009017648A1 (de) * | 2009-04-16 | 2010-10-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Gasinjektionssystem und Verfahren zum Betrieb eines Gasinjektionssystems, insbesondere für eine Partikeltherapieanlage |
EP3020451B1 (en) * | 2013-07-11 | 2020-04-22 | Hitachi, Ltd. | Beam transport system and particle therapy device |
JP6033462B2 (ja) * | 2013-11-26 | 2016-11-30 | 三菱電機株式会社 | シンクロトロン用入射器システム、およびシンクロトロン用入射器システムの運転方法 |
WO2016035151A1 (ja) * | 2014-09-03 | 2016-03-10 | 三菱電機株式会社 | 可搬型線形加速器システムおよびそれを備えた可搬型中性子源 |
-
2016
- 2016-10-31 JP JP2016212517A patent/JP6736452B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018073639A (ja) | 2018-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5602855B2 (ja) | ドリフトチューブ線形加速器 | |
JP6613466B2 (ja) | 荷電粒子ビーム照射装置 | |
JP2004525486A (ja) | 重イオン癌治療施設で使用されるイオンを生成し、選択する装置 | |
JP5336991B2 (ja) | 荷電粒子線ビームの制御用電磁石及びこれを備えた照射治療装置 | |
Xie et al. | Conceptional design of the laser ion source based hadrontherapy facility | |
JP2007165250A (ja) | マイクロ波イオン源、線形加速器システム、加速器システム、医療用加速器システム、高エネルギービーム応用装置、中性子発生装置、イオンビームプロセス装置、マイクロ波プラズマ源及びプラズマプロセス装置 | |
US8525449B2 (en) | Charged particle beam extraction method using pulse voltage | |
JP6736452B2 (ja) | 線形加速装置、中性子ビーム生成装置及び粒子線治療装置 | |
US20210393986A1 (en) | Ion source, circular accelerator using same, and particle beam therapy system | |
Degiovanni et al. | TERA high gradient test program of RF cavities for medical linear accelerators | |
Klebaner et al. | Proton improvement plan–II: Overview of progress in the construction | |
JP7293042B2 (ja) | 荷電粒子ビーム照射装置および荷電粒子ビーム照射方法 | |
JP6622142B2 (ja) | 粒子線ビーム輸送装置および照射治療装置 | |
CN107211523B (zh) | 射频腔 | |
WO2018096648A1 (ja) | 加速器および粒子線照射装置 | |
JP6833355B2 (ja) | イオン入射装置及び粒子線治療装置 | |
JP2020064753A (ja) | 加速器、およびそれを用いた加速器システム、粒子線治療システム | |
WO2021260988A1 (ja) | 粒子加速器および粒子線治療装置 | |
Yao et al. | A 60 MeV ultra-compact proton accelerator for proton radiation effects in China | |
Sharma et al. | Reference physics design for 1 GeV injector Linac and accumulator ring for Indian Spallation Neutron Source | |
Li et al. | Novel deuteron RFQ design with trapezoidal electrodes and double dipole four-vane structure | |
Wei | CHINA SPALLATION NEUTRON SOURCE DESIGN. | |
Barsuk et al. | First optics design and beam performance simulation of PRAE: Platform for Research and Applications with Electrons at Orsay | |
WO2018092483A1 (ja) | 加速器および粒子線照射装置、ならびにビームの取出し方法 | |
Bustinduy et al. | A conceptual description of the ESS-Bilbao accelerator |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20171201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20171201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200715 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6736452 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |