JP6736323B2 - 液体供給部材の製造方法、製造装置、および液体供給部材 - Google Patents

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本発明は、液体の供給路が内部に形成された液体供給部材の製造方法、製造装置、および液体供給部材に関するものである。
この種の液体供給部材は、例えば、液体容器から供給される液体を吐出部から吐出可能な液体吐出ヘッドに備えられており、液体供給部材の内部には、液体容器と吐出部との間の液体の供給路が形成されている。液体吐出ヘッドとしては、インクタンク(液体容器)から供給されるインク(液体)を複数の吐出口(吐出部)から吐出可能なインクジェット記録ヘッドがある。複数種のインクを吐出可能な記録ヘッドには、それぞれのインクに対応する複数のインク供給路(液体供給路)が形成されたインク供給部材(液体供給部材)が備えられており、それらのインク流路は屈曲するように形成されている。
一般に、このような液体供給路を有する液体供給部材は、製造のしやすさ、軽さ、および耐腐食性の観点から、樹脂材料によって射出成形された複数の部品の組み合わせによって構成されている。例えば、それら複数の部品を個別に射出成形した後、それらを超音波溶着あるいは接着材による接着等によって組み付ける。
特開2002−178538号公報
しかし、このように個別に射出成形した複数の部品を溶着あるいは接着等によって組み付ける場合には、それらの複数の部品間における寸法精度が課題となる。それらを組み付けた後の液体供給部材の寸法精度には、それらの部品の成形精度、および接合精度等が影響するためである。
本発明の目的は、液体の安定供給に適した液体供給路の形状を確保しつつ、寸法精度の高い液体供給部材を製造することができる製造方法、製造装置、および液体供給部材を提供することにある。
本発明の液体供給部材の製造方法は、第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、含み、前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける複数の薄肉部を含み、前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記複数の薄肉部のうち、少なくとも、前記溶融樹脂の圧力を受ける面が最も大きい前記薄肉部の前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させることを特徴とする。
本発明によれば、同じ金型内において第1および第2の構成部品の射出成形と、それらの構成部品の接合と、を行うため、寸法精度の高い液体供給部材を製造することができる。しかも、第1および第2の構成部品を溶融樹脂によって接合する際に、第1および第2の構成部品の少なくとも一方の薄肉部と対向する金型を位置させることにより、その薄肉部の変形を抑制することができる。この結果、液体供給部材の寸法精度をより高めることができると共に、液体の安定供給に適した液体供給路の形状を確保することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態のインク供給部材を備えた記録ヘッドの斜視図である。 図1の記録ヘッドの分解斜視図である。 図1のインク供給部材の分解斜視図である。 図1の記録ヘッドの断面を示す斜視図である。 図1のインク供給部材の製造段階における金型の斜視図である。 図1のインク供給部材の製造段階における金型の斜視図である。 図1のインク供給部材の製造段階における金型の斜視図である。 比較例としてのインク供給部材の製造方法を説明するための要部の断面図である。 本発明の第1の実施形態における製造方法を説明するための要部の断面図である。 本発明の第2の実施形態のインク供給部材を備えた記録ヘッドの分解斜視図である。 図10のインク供給部材の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態における製造方法を説明するための要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態における製造方法を説明するための要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態における製造方法を説明するための要部の断面図である。
まず、本発明の実施の形態の説明に先立ち、内部に中空部を有する中空体の製造方法として、同じ金型内において、複数の部品の射出成形と、それらの部品の接合と、が可能な製造方法(ダイスライド・インジェクション成形)について説明する。このような製造方法は、例えば、特許文献1に記載されている。
このような製造方法においては、一対の金型(固定側金型と可動側金型)内のずれた位置において、中空体を構成する2つの部品(例えば、一方は開口部を有する部品、他方は、その開口部を覆う部品)のそれぞれを射出成形し(1次成形)、その後、金型を開く。その際には、2つの部品の一方は固定側金型に残し、他方は可動側金型に残す。次に、固定側金型に残る一方の部品と、可動側金型に残る他方の部品と、を対向させるように、それらの金型の一方をスライドさせてから、それらの金型を閉じる。このとき、2つの部品は当接して中空体を成してはいるものの、接合されてはいない。その後、それらの当接部に溶融樹脂を流し込むことにより(2次成形)、それらの部品を接着して中空体を形成する。
仮に、このような製造方法によって、液体の供給路が内部に形成された液体供給部材を製造した場合には、同じ金型内において、液体供給部材を構成する複数部品の成形および接合を行うことにより、複数部品の接合精度を1部品の寸法程度に抑えることができる。このような液体供給部材内の液体供給路の形状などによっては、1次成形によって2つの部品(1次成形品)を形成した後、2次成形のために金型を閉じたときに、1次成形品と金型とが当接しない部分が生じる場合がある。このような場合には、2次成形用の樹脂(2次樹脂)を金型内に充填したときに、その2次樹脂の充填圧力によって一次成形品が変形するおそれがある。例えば、2次樹脂を射出するゲート部の近傍などのように2次樹脂の充填圧力が高い箇所、1次成形品の肉厚が薄い部位などのように強度が低い一次成形品の部分は、変形しやすい。また、1次成形品の変形だけではなく、1次成形品が破裂し、その破壊部分から2次樹脂が漏れ出るおそれもある。例えば、2次樹脂が液体供給路内に漏れ出た場合には、液体の安定供給に適した液体供給路の形状が確保できなくなるおそれがある。また、1次成形品の変形が生じた場合には、液体供給部材の寸法精度が低下し、それが備え付けられる製品の信頼性の低下を招くおそれもある。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態における液体供給部材は、インクジェット記録ヘッドに備わるインク供給部材としての適用例である。
(第1の実施形態)
図1(a),(b)は、本実施形態におけるインク供給部材(液体供給部材)を備えるインクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)1の斜視図である。本例の記録ヘッド1は、いわゆるシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置(液体吐出装置)のキャリッジに搭載される。記録ヘッド1は、いわゆるフルライン方式のインクジェット記録装置に配備される構成であってもよい。
記録ヘッド1の上部にはサブタンク2が備えられており、不図示のインクタンク(液体容器)のインク(液体)は、不図示のチューブ等の流路からサブタンク2のインク導入口(液体導入口)2Aに導入される。記録ヘッド1における図中の下方を向く面には、インクを吐出可能な記録素子部3が備えられている。サブタンク2と記録素子部3との間には、インク供給路(液体供給路)を形成するインク供給部材(液体供給部材)が備えられている。
図2は、インク供給部材10の内部構造を説明するための斜視図、図3は、そのインク供給部材10の分解斜視図である。
インク供給部材10内のインク供給路において、サブタンク2に接続されるインクの供給方向上流側の位置には、インク中の異物を除去するためのフィルター4が備えられている。インク供給路において、フィルター4のインクの供給方向下流側の位置には、インクを一時的に貯留するためのインク室(液室)10Aが形成されている。サブタンク2内のインクは、インク供給路によって、フィルター4を通してインク室10A内に導入されてから記録素子部3に供給される。記録素子部3には、インクを吐出可能な複数の吐出口が不図示の吐出口列を形成するように配列されており、それぞれの吐出口に対しては、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子が備えられている。本例においては、計12のサブタンク2のインク導入口2Aのそれぞれに計12種のインクが供給され、それらのインクは、それらの対応するインク供給路を通して記録素子部3に供給されて、それらに対応する吐出口列から吐出される。そのため、フィルター4およびインク室10Aの配備数は、それぞれ12である。インク供給部材10に形成されるインク供給路は、計12のインク室10Aと、それらに対応する吐出口列と、の間を連通する部分を含む。計12のインク室10Aの隣接間隔よりも、それらに対応する吐出口列の隣接間隔の方が小さいため、それらに対応するインク供給路の部分には屈曲した形状のものが含まれる。不図示の記録装置によって、電気接続基板5(図1(a)参照)を通して吐出エネルギー発生素子を駆動することにより、それに対応する吐出口からインクが吐出される。
インク供給部材10は、筐体(第1の構成部品)11と、蓋部材(第2の構成部品)12A,12Bと、を含む複数の構成部品によって構成されている。筐体11に形成されるインク室10Aは、フィルター4が備えられる開口部と、記録素子部3に接続される開口部と、これら2つの開口部とは異なる第3の開口部と、を含む。第3の開口部は、後述するように蓋部材12A,12Bによって塞がれる。本例の場合、計12のインク室10Aは6つずつの2列に形成されており、一方の列の6つのインク室10Aのそれぞれにおける第3の開口部が蓋部材12Aによって塞がれる。同様に、他方の列の6つのインク室10Aのそれぞれにおける第3の開口部が蓋部材12Bによって塞がれる。以下、これらの蓋部材12A,12Bをまとめて蓋部材12ともいう。
図4は、インク供給部材10の筐体11内に形成されるインク室10Aを説明するための断面図であり、図1(b)中のIV−IV線に沿う断面に対応する。サブタンク2からフィルター4を通して導入されたインクは、インク室10A内に一時的に貯蔵されてから、記録素子部3の吐出口から吐出される。一般に、インク室10Aを構成するインク供給部材10は、その製法の容易さや、軽さ、耐腐食性の観点から、射出成形による樹脂モールド品であることが多い。本例の場合、インク供給路を形成するインク室10Aは、フィルター4側の開口部の形状と、記録素子部3側の開口部の形状と、が異なり、それらの2つの開口部の間の内面は、複雑な面の組み合わせによって形成されている。このようなインク室10Aが内部に位置するように、インク供給部材10の筐体11を射出成形する場合には、それらの2つの開口部とは異なる第3の開口部を筐体11の一面に形成する必要がある。筐体11を射出成形した後に、その第3の開口部が蓋部材12(12A,12B)によって塞がれることによって、インク室10Aが完成される。
図5から図7は、このようなインク供給部材10の基本的な製造方法の説明図である。これらの図は、インク供給部材10を製造するための金型20の1サイクル動作を順番に示したものである。本例の金型20を構成する固定側金型21と可動側金型22には、インク供給部材10の筐体11を成形する第1の成形位置P1と、蓋部材12を成形する第2の成形位置P2と、が設定されている。
まずは、図5(a)のように、固定側金型21と可動側金型22とを型締めした後、それらの金型間に、射出ノズルN1,N2からゲート部を通して成形樹脂(1次樹脂)を流し込む(1次成形)。これにより、第1の成形位置P1にてインク供給部材10の筐体11が成形され、第2の成形位置P2にて蓋部材12が成形される。その後、可動側金型を22矢印A1の方向に型開きする。図5(b)は、このように型開きしたときの可動側金型22の内部の説明図であり、固定側金型21の図示は省略する。
第2の成形位置P2において、蓋部材12(12A,12B)は、それらに対応する金型駒23(23A,23B)と、それらに対応する可動側金型22の一部と、によって成形される。蓋部材12A,12Bは、図4のように、筐体11の奥部にてインク室10Aの第3の開口部を塞ぐものである。そのため、図5(b)のように、蓋部材12A,12Bを金型駒23A,23Bに保持された状態のまま、一時的に矢印A2,A3方向に退避させる。金型駒23A,23Bは、金型20の開閉機構とは別に駆動源(例えば、油圧シリンダなど)をもつ不図示のパーツスライド機構によってスライドされることによって、矢印A2,A3方向に退避する。
次に、図6(a)のように、金型駒23A,23Bを退避させてから、固定側金型21と可動側金型22とを相対移動させる。本例の場合は、可動側金型22内に配置されているダイスライド金型22Aが矢印A4方向にスライドする。筐体11は、ダイスライド金型22Aに保持されており、インク室10Aの第3の開口部が対応する蓋部材12A,12Bと対向するように、ダイスライド金型22Aと共に移動する。ダイスライド金型22Aは、金型駒23A,23B用のパーツスライド機構と同様に、金型開閉機構とは別の駆動源をもつ機構によってスライドされる。
その後、図6(b)のように、パーツスライド機構の戻り動作によって、金型駒23A,23Bと共に、それらの上に保持されている蓋部材12A,12Bが矢印A5,A6方向に移動する。これにより蓋部材12A,12Bは、それらに対応する筐体11のインク室10Aの第3の開口部に当接する。
このように、金型20の第2の成形位置P2において、筐体11のインク室10Aの第3の開口部と、それに対応する蓋部材12A,12Bと、を当接させる。そして、このような当接状態において、図7(a)のように可動側金型22が矢印A7方向へ移動して、固定側金型21と型締めされる。その後、インク室10Aの第3の開口部と、それに対応する蓋部材12A,12Bと、の当接部分に、筐体11および蓋部材12A,12Bと相溶性のある封止樹脂(2次樹脂)を射出ノズルN3から流し込む(2次成形)。インク室10Aの第3の開口部と、それに対応する蓋部材12A,12Bと、の間に、その2次樹脂を隙間なく充填することにより、それらが接合して、第3の開口部が密閉される。その結果、インク室10Aは、フィルター4側の開口部と、記録素子部3側の開口部と、を除いて密閉されて、中空のインク供給部材10が完成する。
その後、金型20が開かれてから、図7(b)のように金型駒23A,23Bが矢印A2,A3方向へ移動して、完成した中空構造のインク供給部材10を矢印A8へ押し出して、それを金型20から取り出す。
このようなインク供給部材10の基本的な製造方法においては、2次樹脂の充填圧力の影響を考慮する必要がある。図8(a),(b)は、その充填圧力の影響を説明するための図である。
図8(a)は、図6(b)のように、パーツスライド機構による金型駒23のスライドによって、筐体11のインク室10Aの第3の開口部に、蓋部材12を当接させるときの要部の断面図である。図8(b)は、それらを当接させた後に、図7(a)のようにゲート部G3から2次樹脂(溶融樹脂)Rを射出したときの要部の断面図である。2次樹脂Rは、筐体11、蓋部材12、および金型駒23によって囲まれた空間内に充填される。これにより、前述したように筐体11と蓋部材12とが接合されて、中空のインク供給部材10が形成される。
筐体11を1次成形した際の固定側金型21は、図5(b)の動作によって退避されるため、例えば、図8(b)中の部分(薄肉部)11Aのように、固定側金型21に接することなく2次樹脂Rの流路を形成する部分が生じる。このような部分11Aの肉厚が充分に大きい場合、あるいは補強構造を備えている場合には、2次樹脂Rの充填圧が掛ったとしても大きく変形することはない。しかし、図8(b)のように、その部分11Aの肉厚が小さく、かつ固定側金型21と接しない領域が広い場合には、2次樹脂Rの充填圧によって変形するおそれがある。また、部分11Aの近傍に、樹脂圧力が特に大きいゲートが位置する場合も同様である。このような変形が生じた場合には、インク供給部材10における部分11Aの寸法精度が著しく低下する。また、筐体11と蓋部材12との当接部分が変形して、2次樹脂Rが中空のインク室10Aに漏れ出たり、部分11Aが破損して、2次樹脂Rが外部に漏れ出たりするおそれもある。
そこで本実施形態においては、図9(a),(b)のように、前述した図7(a)の動作にて金型20を閉じる型閉じの際に、筐体11の部分11Aに金型(変形抑制用の金型)24を位置させる。すなわち、部分11Aにおいて2次樹脂Rの充填圧力を受ける面と反対側の面に、金型(変形抑制用の金型)24を当接させる。これによって、2次樹脂Rの充填圧力による部分11Aの変形を抑制する。金型24は、2次樹脂Rの充填時に、部分11Aに接して、その変形を抑制することができればよく、例えば、固定側金型21の第2の成形位置P2に備えてもよく、またパーツスライド機構によって移動可能としてもよい。以上の製法により成形したインク供給部材において、薄肉部の一方の面は2次樹脂R(樹脂部)と接しており、一方の面の裏面は空間部に接している。また樹脂部Rの一面は薄肉部と接しており、一面の裏面は、金型駒23が離脱するため空間部と接することとなる。
このように本実施形態においては、2次樹脂Rの充填圧力による1次成形品(筐体11)の変形を抑制するために、その1次成形品の金型とは異なる金型を1次成形品に当接させる。しかしこの例に限らず、1次成形品に対して、その1次成形品の金型と一体の金型を当接させてもよい。また、同じ金型内において、2部品以上の成形と、それらの接合と、を行うことにより、高精度の液体供給部材(インク供給部材)を製造することができる。さらに、2次樹脂の流路部を形成する1次成形品の部分の裏面に、1次成形品の金型とは異なる金型を当接させることにより、2次成形後における2次樹脂の冷却時に、1次成形品を介して、その1次成形品の金型とは異なる金型に熱を逃がすことができる。この結果、ヒケ等の成形不良の発生を抑えることもできる。
また、2次樹脂Rの充填時、1次成形品の金型とは異なる金型によって変形を抑制する1次成形品の部分は、樹脂圧力が特に大きいゲートの近傍に位置する部分に限定されない。その部分は、1次成形部材の肉厚が小さくて強度が低い部分、あるいは2次樹脂の充填圧が掛る面積が広い部分などであってもよい。また本実施形態は、記録ヘッドのインク供給部材10の他、インクジェット記録装置を構成するモールド部材全般にも適用することができる。
また、本実施形態のようにダイスレイド・インジェクション成形法による液体供給部材の成形は、接着剤を使わないため、液体供給部材の成形材料を選択する際の選択性が向上する。特に、液体を吐出するインクジェット記録ヘッドに代表される液体吐出ヘッドへの適用は好ましい。また、液体吐出ヘッドの構成部品と同等の樹脂材料によって各構成部品を接合するため、各構成部品および接合部(樹脂部R)の線膨張係数が等しくなる。そのため、成形後の使用環境温度の変化等によって液体吐出ヘッドの構成部品が膨張および収縮した場合においても、液体吐出ヘッドの変形および破損等を抑制できて好ましい。
(第2の実施形態)
図10は、本発明によって製造可能なインク供給部材(液体供給部材)を備えるインクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)の他の構成例を説明するための分解斜視図である。本例のインクジェット記録ヘッド30は、インク供給ユニットとしてのインク供給部材40と、インク供給部材40からのインク(液体)を吐出可能な記録素子ユニットとしての記録素子部50と、を含む。それらのインク供給部材40と記録素子部50は、弾性部材360を介して接続される。
図11は、インク供給部材40の要部の分解斜視図であり、筐体41と蓋部材42によって、不図示のインクタンク内のインクを記録素子部50へ供給するためのインク供給路が形成される。筐体41と蓋部材42はモールド成形品である。インク供給部材40は、前述した実施形態におけるインク供給部材10と同様に製造される。すなわち、同一金型内の異なる位置にて、筐体41および蓋部材42を成形(1次成形)した後、ダイスライド動作により筐体41と蓋部材42を当接可能な位置まで移動させ、筐体41の開口部に蓋部材42を当接させてから2次樹脂を充填する(2次成形)。これにより、同一金型内において、筐体41と蓋部材42を一体化させた中空のインク供給部材40が製造される。インク供給部材40内には、複数種のインクのそれぞれに対応する複数のインク供給路が形成される。本例の場合、筐体41には、複数種のインク毎に対応する溝部41Aが形成され、それらの溝部41Aの一端部分には、対応するインクタンクに接続可能な不図示の開口部が形成されている。一方、蓋部材42には、それらの溝部41Aに対応する蓋部と、それらの蓋部を通して溝部41Aの他端部分に連通する連通部42Aと、が形成されている。その連通部42Aは、記録素子部50と接続可能な開口部を形成する。筐体41と蓋部材42を2次樹脂によって一体的に接合することによって、溝部41Aと、その開口部を覆う蓋部と、によってインク流路が形成される。インク流路の一端部には、図10中の上方に開口して不図示のインクタンクと接続可能な開口部が形成され、その他端部には、図10中の可能に開口して記録素子部50と接続可能な開口部が形成される。
図12(a),(b)は、インク供給部材40の製造段階における筐体41と蓋部材42の接合部分の断面図である。蓋部材42は、金型70を用いて成形(1次成形)された後、前述した実施形態と同様のダイスライド動作によって、金型70に保持されたまま、筐体41と対する接合位置にまで移動される。金型70には、図12(a)のように、連通部42Aを形成するための金型部71を含み、その金型部71の先端は、図12(b)のように溝部41A内に挿入される位置まで延在している。図12(b)のように、筐体41と蓋部材42とを当接させてから、2次樹脂Rを流し込むことによって(2次成形)、中空のインク供給路をもつインク供給部材40が製造される。蓋部材42における連通部42Aの壁部分42Bは、2次樹脂Rの充填圧力によって変形しやすい部分である。この部分42Bが変形した場合には、インク供給部材40の寸法精度の低下、および2次樹脂Rの漏れ出しによって、インクの安定供給に適したインク供給路の形状が確保できなくなるおそれがある。
本実施形態においては、部分42Bの変形が金型部71によって抑制される。すなわち、蓋部材42の1次成形時の金型部71は、図12(b)のように2次成形時にも蓋部材42と当接することにより、2次樹脂Rの充填圧力による部分42Bの変形を抑える。これにより、1次成形品としての蓋部材42の寸法精度を高めた上、2次樹脂Rの漏れ出しを防止することができる。特に、金型部71の先端部を筺体41の溝部41Aの内部に挿入した状態で2次樹脂Rを流し込むことにより、より金型部71の変形および移動が抑制できて好ましい。また、蓋部材42における2次樹脂Rの流動面42Cからの2次樹脂Rの高さをH1、流動面42Cから金型部71の先端までの距離をH2とした場合、これらは、H1≦H2の関係にある。これにより、変形しやすい部分42Bの全面を金型部71により抑えて、より確実に部分42Bの変形を抑えることができる。また本実施形態は、記録ヘッドのインク供給部材の他、インクジェット記録装置を構成するモールド部材全般にも適用することができる。
(第3の実施形態)
図13(a),(b)は、本実施形態を説明するための要部の断面図であり、前述した第2の実施形態と同様の部分についての説明は省略する。
本実施形態においては、筐体41の溝部41の周囲に凹部41Bを設けることによって、蓋部材42と突き当てられる筐体41の突き当て部41Cと、筐体41における2次樹脂Rの流動面41Cと、の間に段差が形成されている。これにより、筐体41と蓋部材42との突き当て部分(シール部)の側面には、2次樹脂Rの充填圧力が直接掛らなくなり、この結果、2次樹脂Rによる部分42Bの変形をより確実に抑えることができる。また、前述した実施形態と同様に、高さH1と距離をH2との関係をH1≦H2とすることにより、変形しやすい部分42Bの全面を金型部71により抑えて、より確実に部分42Bの変形を抑えることができる。また本実施形態は、記録ヘッドのインク供給部材の他、インクジェット記録装置を構成するモールド部材全般にも適用することができる。
(第4の実施形態)
図14(a),(b)は、本実施形態を説明するための要部の断面図であり、前述した第1の実施形態と同様の部分についての説明は省略する。
図14(a)は、筐体11におけるインク室10Aの第3の開口部10Bに蓋部材12を当接させるときの要部の断面図、図14(b)は、それらを当接させた後に、2次樹脂Rを射出したときの要部の断面図である。蓋部材12には突起部12Cが形成されており、この突起部12Cは、開口部10Bと嵌合するように開口部10Bと相似形状とされている。突起部12Cの内側には凹部12Dが形成されており、その凹部12Dの内部には金型駒23の金型部23Cが位置している。この金型部23Cによって、2次樹脂Rの充填圧力を受けたときの突起部12Cの変形を抑制することができる。
また、蓋部材12における2次樹脂Rの流動面12Eからの2次樹脂Rの高さをH1と、流動面12ECから金型部23Cの先端までの距離をH2と、をH1≦H2の関係に設定する。これにより、変形しやすい突起部12Cの内側全面を金型部23Cにより抑えて、より確実に突起部12Cの変形を抑えることができる。また本実施形態は、記録ヘッドのインク供給部材の他、インクジェット記録装置を構成するモールド部材全般にも適用することができる。
(他の実施形態)
2次樹脂の圧力を受ける薄肉部は、筐体および蓋部材のいずれか一方にあればよい。また、このような薄肉部は複数形成されていてもよい。その場合には、それら複数の薄肉部のうち、少なくとも、特に変形しやすいものに対して変形抑制用の金型を配備すればよい。例えば、複数の薄肉部のうち、2次樹脂の圧力を受ける面が所定以上の面積であるもの、厚みが所定以下のもの、あるいは2次樹脂を流し込むゲート部から所定距離内に位置するもの、に対して、変形抑制用の金型を配備してもよい。2次樹脂の圧力を受ける複数の部分(薄肉部)があって、それらの薄肉部の厚みが異なる場合には、最も厚みの薄い部分の裏面側には少なくとも変形抑制用の金型を配備することが好ましい。また、複数の薄肉部があって、それらの薄肉部の面積が異なる場合には、最も面積の大きい部分の裏面側には少なくとも変形抑制用の金型を配備することが好ましい。また、2次樹脂の圧力を受ける複数の部分(薄肉部)が複数あって、ゲート部から、それぞれの薄肉部に対応する位置までの2次樹脂の流動経路の長さが異なる場合がある。このような場合には、少なくとも、2次樹脂の流動経路が最も短い薄肉部の裏面側に対して、変形抑制用の金型を配備することが好ましい。
また本発明は、インクジェット記録ヘッドに備わるインク供給部材のみに限定されず、種々の液体の供給路が内部に形成される液体供給部材に対して広くて適用可能である。
1 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
10 インク供給部材(液体)供給部材
10A インク室(液室)
11 筐体(第1の構成部品)
11A 部分(薄肉部)
12(12A,12B) 蓋部材(第2の構成部品)
21,22 金型
R 溶融樹脂
24 金型(変形抑制用の金型)

Claims (10)

  1. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、
    対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける複数の薄肉部を含み、
    前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記複数の薄肉部のうち、少なくとも、前記溶融樹脂の圧力を受ける面が最も大きい前記薄肉部の前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させることを特徴とする液体供給部材の製造方法。
  2. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、
    対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける複数の薄肉部を含み、
    前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記複数の薄肉部のうち、少なくとも、前記溶融樹脂の圧力を受ける面の厚みが最も薄い前記薄肉部の前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させることを特徴とする液体供給部材の製造方法。
  3. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、
    対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける複数の薄肉部を含み、
    前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記複数の薄肉部のうち、前記溶融樹脂を流し込むゲート部から各前記薄肉部に対応した位置までの前記溶融樹脂の流動経路が最も短い前記薄肉部における前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させることを特徴とする液体供給部材の製造方法。
  4. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、
    対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける薄肉部を含み、
    前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記薄肉部における前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させ
    前記変形抑制用の金型は、前記第1および第2の構成部品とは異なる部品と組み合わせられる部位を形成することを特徴とする液体供給部材の製造方法。
  5. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造方法であって、
    対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する第1の工程と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる第2の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる第3の工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む第4の工程と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記第4の工程における前記溶融樹脂の圧力を受ける薄肉部を含み、
    前記第3の工程によって前記対の金型を閉じた際に、前記薄肉部における前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させ
    前記第1の工程において、前記薄肉部を成形するための金型の部分と前記変形抑制用の金型の部分とは異なることを特徴とする液体供給部材の製造方法。
  6. 前記変形抑制用の金型は、前記対の金型とは異なる金型であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体供給部材の製造方法。
  7. 前記変形抑制用の金型は、前記対の金型の一部であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体供給部材の製造方法。
  8. 前記液体供給路は、液体を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給するための流路であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の液体供給部材の製造方法。
  9. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造装置であって、
    対の金型と、
    前記対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する成形手段と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる移動手段と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる型閉じ手段と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む手段と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記溶融樹脂の流し込み時に圧力を受ける薄肉部を含み、
    前記型閉じ手段は、前記対の金型を閉じた際に、前記薄肉部における前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させ
    前記変形抑制用の金型は、前記第1および第2の構成部品とは異なる部品と組み合わせられる部位を形成することを特徴とする液体供給部材の製造装置。
  10. 第1の構成部品と第2の構成部品との間に液体供給路が形成される液体供給部材の製造装置であって、
    対の金型と、
    前記対の金型間の第1の位置において前記第1の構成部品を射出成形すると共に、前記対の金型間の第2の位置において前記第2の構成部品を射出成形する成形手段と、
    前記対の金型の一方に前記第1の構成部品を残し、かつ前記金型の他方に前記第2の構成部品を残すように、前記対の金型を開いてから、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを対向させるように、前記対の金型を相対移動させる移動手段と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを当接させるように、前記対の金型を閉じる型閉じ手段と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との当接部に溶融樹脂を流し込む手段と、
    含み、
    前記第1および第2の構成部品の少なくとも一方は、前記溶融樹脂の流し込み時に圧力を受ける薄肉部を含み、
    前記型閉じ手段は、前記対の金型を閉じた際に、前記薄肉部における前記圧力を受ける面と反対側の面に、変形抑制用の金型を位置させ
    前記成形手段において、前記薄肉部を成形するための金型の部分と前記変形抑制用の金型の部分とは異なることを特徴とする液体供給部材の製造装置。
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