JP6735824B2 - インクジェットプリンティングを利用したコーティング鋼板の製造装置 - Google Patents

インクジェットプリンティングを利用したコーティング鋼板の製造装置 Download PDF

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Description

本発明はコーティング鋼板の製造装置に関するもので、さらに詳細にはインクジェットプリンティングを利用したコーティング鋼板の製造装置に関するものである。
表面に模様が印刷されている鋼板は、シルクスクリーンを利用した印刷鋼板、ロールプリンタを利用した印刷鋼板、および模様転写紙を利用した印刷鋼板に分けることができる。シルクスクリーン印刷鋼板は断続的なバッチタイプ(batch type)の工程としてコイルではないシート(sheet)上の印刷工程を利用し、ロール印刷鋼板は印刷模様が食刻されたロールにインクやペイントを付けてコーティングする方法を利用し、模様転写紙印刷鋼板は模様が彫り込まれた転写紙を鋼板に転写させる方法を利用する。
しかし、このような従来の技術は下記のような問題点を有している。
シルクスクリーン方式の場合、製作過程は比較的簡単であるが、印刷しようとする模様や製品の種類によって印刷版であるスクリーンを別途製作しなければならず、色相の数や種類によってスクリーンの数が増えるという短所があり、最終的には作業速度が遅くなるので生産性が脆弱となる。
ロール印刷方式の場合、シルクスクリーン方式と違って連続コイルコート方式であるために生産性は高いが、印刷模様が単純で多様な模様の具現が難しいために製品デザインの多様化が難しい。また、シルクスクリーン方式と同様に色相の数によって印刷ロールの数もともに増加するので、生産工程が複雑となるために生産効率が落ちるという短所がある。
本発明の実施例はインクジェットプリンティングを利用して生産性と印刷品質を向上させ得るコーティング鋼板の製造装置を提供しようとする。
印刷領域内でインクの液滴が目標とした位置に正確に落下できるように、鋼板が進行する方向に均一な流動場を確保することができるコーティング鋼板の製造装置を提供しようとする。
本発明の一側面によると、鋼板の表面にインクジェットプリンティングを利用して印刷する印刷装置を含み、前記印刷装置は、印刷領域上に前記鋼板の進行方向に配置される複数のインクヘッドと、前記それぞれのインクヘッドの後方(前記鋼板の進行方向)に配置されて前記鋼板に落ちたインクの液滴を硬化させる複数の硬化装置を含むコーティング鋼板の製造装置が提供され得る。
また、前記印刷装置は、前記複数のインクヘッドと前記複数の硬化装置を一つの装置で拘束するものの、前記インクヘッドのノズルを露出させる第1開口と前記硬化装置の照射部を露出させる第2開口が形成されるベースフレームをさらに含むことができる。
また、前記ベースフレームは、前記インクヘッドの前方、後方、および両側方に延びるように設けられ、前記インクヘッドの周囲に不均一流動が発生することを防止することができる。
また、前記印刷装置は、前記複数のインクヘッドのうち最も前方(前記鋼板の進行反対方向)に位置するインクヘッドの前に配置されるダミーインクヘッドをさらに含むことができる。
また、前記ダミーインクヘッドと前記最も前方に位置するインクヘッドとの間に配置されるダミー硬化装置をさらに含むことができる。
また、前記複数のインクヘッドと前記複数の硬化装置は、互いに一定の間隔で配置され、前記ダミーインクヘッドは前記複数のインクヘッドの間の間隔と同じ間隔で前記最も前方に位置するインクヘッドの前方に配置され得る。
また、前記印刷装置の印刷領域の下で前記鋼板を支持する密着移送ユニットをさらに含み、前記密着移送ユニットは、前記鋼板を支持するものの、上方に膨らんだ湾曲面を含む支持部を含むことができる。
また、前記支持部は、形状変形が可能であるように設けられ、無限軌道に回転運動するコンベヤーベルトと、前記コンベヤーベルトが前記鋼板を支持する領域の下に位置し、ホールまたはスリットを通じて空気圧を提供できる膨張チャンバーを含み、前記膨張チャンバーで提供される空気圧によって前記コンベヤーベルトが湾曲面を維持することができる。
また、前記鋼板は前記コンベヤーベルトに密着して前記コンベヤーベルトの湾曲面と同じ曲率を有するように設けられ得る。
また、前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板との間の距離は同じであるように設けられ得る。
また、前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板との間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に維持され得る。
また、前記複数のインクヘッドを一つの装置で拘束するものの、前記インクヘッドのノズルを露出させる第1開口が形成されるベースフレームをさらに含み、前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方(前記鋼板が接近する方向)と両側方に延びるコーティング鋼板の製造装置が提供され得る。
また、前記ベースフレームは、前記インクヘッドを収容する第3開口が形成され、前記インクヘッドを前記第3開口に固定させる結合プレートをさらに含むことができる。
また、前記ベースフレームは、前記インクヘッドの前方、後方、および両側方に延びるように設けられて、前記インクヘッドの周囲に不均一流動の発生を防止することができる。
また、前記インクヘッドは、前記鋼板の幅方向に複数個が平行に配置されるものの、前記鋼板の長さ方向に一部重なるように配置され得る。
また、前記重なるように配置されるインクヘッドのうち前方に位置するインクヘッドと後方に位置するインクヘッドとの間の空間を満たすように設置される第1補助プレートをさらに含むことができる。
また、前記結合プレートは、前記ベースフレームから凹入されて配置され、前記インクヘッドと前記ベースフレームとの間の空間を満たすように設置される第2補助プレートをさらに含むことができる。
また、前記インクヘッドと前記ベースフレームとの間の空間を満たすものの、前記インクヘッドより突出しないように設置される補助プレートをさらに含むことができる。
また、前記複数のインクヘッドのうち最も前方に位置するインクヘッドは、前記ベースフレームの前方端部から最小発達流動距離L1以上離れて配置され得る。
また、前記インクヘッドは前記ベースフレームよりも下に突出するように設けられ、前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方に最小発達流動距離L2以上延長されてもよい。
また、前記インクヘッドは、前記ベースフレームより上方に凹入するように設けられ、前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方に最小発達流動距離L3以上延長されてもよい。
また、前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板との間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に維持され得る。
本発明の他の側面によると、鋼板の表面にインクジェットプリンティングを利用して印刷する印刷装置を含み、前記印刷装置は、印刷領域上に前記鋼板の進行方向に配置され、前記鋼板の幅方向に配置される複数のインクヘッドを含む複数のインクヘッド列と、前記鋼板の幅方向に配置される複数のインクヘッドを一つの装置で拘束するものの、前記インクヘッドのノズル部を露出させる第1開口が形成されるベースフレームを含み、前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方(前記鋼板が接近する方向)と両側方に延び、前記インクヘッドのノズル部は端部から下に突出し、前記インクヘッドの端部に設けられ、前記ノズル部の周囲の空間を満たすように第1補助プレートを含むコーティング鋼板の製造装置を提供することができる。
また、前記ベースフレームと前記インクヘッドとの間の空間を満たすものの、前記ノズル部よりも下に突出しないように設置される第2補助プレートをさらに含むことができる。
本発明の実施例に係るインクジェットプリンティングを利用したコーティング鋼板の製造装置は連続コイル工程生産が可能である。そして、工程が単純でありながらも生産速度および効率が高い。
そして、インクジェットプリンティングを利用することによって多様な模様と色相を具現することができ、コンピュータデジタルイメージを歪曲することなく鋼板にプリンティングすることができる。したがって、高解像度の具現が可能であるため、家電製品または内外装材などに適用が可能なプレミアム級のプリント鋼板を製造することができる。
印刷領域において、インクヘッドの周囲の高さの偏差が発生しないように補助プレートを設置して鋼板の幅方向に複数のインクヘッドが配置されることによって、幅方向の流動が発生してイメージの品質低下が発生することを防止することができる。
そして、鋼板が進行する方向に均一な流動場を確保することができるため印刷領域内でインクの液滴が目標とした位置に正確に落下することができ、鋼板のプリンティングイメージの品質が高級化され得る。
そして、張力 制御装置と密着移送ユニットを利用して鋼板を扁平に維持させることによって移送途中の滑り発生を防止することができ、印刷領域に進入する前に鋼板のウェーブを除去することができる。
そして、蛇行制御装置を利用して鋼板の蛇行を制御してインクが要求されるイメージの歪曲を防止することができる。
そして、速度制御装置を利用してインクが要求される正確な位置に滴下され得るように鋼板を一定の速度で供給することができる。
そして、密着移送ユニットを利用して鋼板がプリンティング領域で残余ウェーブなしに扁平に広げられた状態に維持させることによってインクヘッドと鋼板間の距離を一定に維持させ、鋼板がヘッドに衝突して破損が発生することを防止することができる。
そして、鋼板上部間隔調節ユニットを利用してインクヘッドと鋼板間の距離を制御することができる。
また、複層構造を有し、上層ラインに印刷のための装置を設置するものの、下層ラインから上層ラインに転換されることを選択できるようにして工程を効率的に使用することができる。
そして、上層ラインで印刷装置が設置される構造物を独立構造物に設けることによって、周囲の設備から発生する振動から安全であり、高品質の印刷結果を期待することができる。
また、波高調節ユニットを利用して鋼板の波高を設定範囲内に低くすることによって、鋼板がインクヘッドに衝突することを防止することができる。
また、ベースフレームまたはダミーインクヘッドを利用してインクヘッドに影響を及ぼす可能性のある不均一流動の発生を防止することができる。
本発明の第1実施例に係るコーティング鋼板の製造装置を概略的に示す図面。 コーティング鋼板の製造装置で上層ラインを使用しない様子を示す図面。 コーティング鋼板の製造装置で上層ラインを使用するものの、印刷装置を使用しない様子を示す図面。 周辺気流の影響によるインクの落下地点の差を示す側面拡大図。 本発明の第1実施例に係るプリンティングユニットを示す側面図。 本発明の第1実施例に係るプリンティングユニットを示す底面図。 本発明の第2実施例に係るプリンティングユニットを示す側面拡大図。 本発明の第1実施例に係る密着移送ユニットを説明するための構造図。 本発明の第2実施例に係る密着移送ユニットを説明するための構造図。 密着移送ユニットの曲率半径と最大高さとの差の関係を示すグラフ。 本発明の第2実施例に係るコーティング鋼板の製造装置を概略的に示す図面。 本発明の一実施例に係る波高調節ユニットを示す側面図。 鋼板が波高調節ユニットを通る前の様子を示す拡大図。 鋼板が波高調節ユニットを通った後の様子を示す拡大図。 波高調節ユニットを通りながら鋼板のウェーブが変わる様子を示すグラフ。 本発明の第3実施例に係るプリンティングユニットの下から見た斜視図。 本発明の第3実施例に係るプリンティングユニットの側断面図。 本発明の第3実施例に係るプリンティングユニットの底面図。 ベースフレームがない場合、周辺気流の影響によるインクの液滴の落下地点を示す側面図。 本発明の第3実施例でインクの液滴の落下地点を示す側面図。 鋼板とインクヘッドとの間の距離による印刷品質を示す写真。 鋼板とインクヘッドとの間の距離による最小発達流動距離を示すグラフ。 鋼板の進行速度による印刷品質を示す写真。 鋼板の進行速度による最小発達流動距離を示すグラフ。 インクヘッドの結合の様子を拡大して示す側断面図。 第3実施例に係るプリンティングユニットの気流を示す図。 高さ段差による印刷品質を示す写真。 鋼板の進行速度によるインクの側面速度を示すグラフ。 第1補助プレートを設置した姿を示す斜視図。 第1補助プレートを設置した後に鋼板の進行速度によるインクの側面速度を示すグラフ。 第2補助プレートを設置した姿を示す斜視図。 第1および第2補助プレートを設置した姿を示す斜視図。 図32の側断面図。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
以下に紹介される各実施例は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に本発明の思想が十分に伝えられるようにするための一例として提供されるものである。本発明は以下で説明される実施例に限定されず、他の形態で具体化することもできる。本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は図面から省略し、図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは便宜上誇張して表現され得る。明細書全体において同一の参照番号は同一構成要素を示す。
図1は本発明の第1実施例に係るコーティング鋼板の製造装置を概略的に示す図面である。
図面に図示されてはいないが、鋼板は印刷工程に進入する前に塗膜層を形成する工程を経ることもある。すなわち、コーティング鋼板の製造装置は塗膜層を形成する過程と、塗膜層上にインクジェットプリンティングを利用して印刷層を形成する過程を含むことができる。ここでコーティング鋼板は表面に塗膜層または印刷層が形成された鋼板を意味する。
コーティング鋼板の製造装置は、鋼板が曲がらず平らな状態を維持するように張力を付与する張力制御装置10、鋼板が生産ラインの中央に沿って移動せず左右に偏って移動することを防止する蛇行制御装置20、鋼板に印刷インクを滴下する時にインクが要求する位置に正確に滴下されるように鋼板の進行速度を維持させる速度制御装置30、40、および鋼板に印刷インクを滴下させて模様または色相を印刷する印刷装置100を含むことができる。
図面を参照すれば、鋼板の進入方向から張力制御装置10、蛇行制御装置20、ディフレクタロール51(Deflector Roll)、ダンサーロール53(Dancer Roll)、速度制御装置30、印刷装置100、ディフレクタロール52、そして速度制御装置40が連続的に設けられ得る。
張力制御装置10は、テンションブライドルロール11、12(TBR;Tension Bridle Roll)の速度および接触角を調整することによって、鋼板を設定された張力範囲内に維持させることができる。張力範囲は鋼板表面の形状を扁平にしながらも過度な張力によって破断が発生しない範囲内で設定され得る。一例として、張力範囲は2kgf/mm〜4kgf/mm範囲内で設定され得る。この時、鋼板の張力誤差は−1%〜+1%の範囲以内となるように調整されて鋼板の張力を維持させることができる。
テンションブライドルロール11、12は隣接して配置される2個のロールを含むことができる。そして、鋼板は進入方向(以下、前方という)に位置するテンションブライドルロール11の上部面に沿って進入し、進出方向(以下、後方という)に位置するテンションブライドルロール12の下部面に沿って進出する。この時、いずれか一つのテンションブライドルロール11、12の上下位置(または水平位置)を変更することによって鋼板に印加される張力の大きさを調整することができる。
そして、テンションブライドルロール11、12の後方には鋼板の張力を測定する張力測定センサ13が設置され得る。張力測定センサ13は鋼板の張力を測定して張力制御系14に信号を伝達する。そして、張力制御系14は鋼板の張力が設定範囲以上と測定される場合、鋼板の張力を下げるようにテンションブライドルロール11、12に動作信号を伝達し、鋼板の張力が設定範囲以下と測定される場合、鋼板の張力を上げるようにテンションブライドルロール11、12に動作信号を伝達する。
蛇行制御装置20は蛇行測定センサ23が通知する、鋼板の幅方向中央位置が鋼板移送ラインの中央からずれている程度である蛇行量にしたがってステアリングロール21、22(SR;Steering Roll)の軸を回転および移動させることができる。一例として、鋼板の蛇行量は−1mm〜+1mm範囲以内に管理され得る。
ステアリングロール21、22はテンションブライドルロール11、12の後方に位置することができる。
また、ステアリングロール21、22は隣接して配置される2個のロールを含むことができる。そして、鋼板は隣接する2個のロールの上部面に沿って移送され得る。この時、いずれか一つのステアリングロール21、22の鋼板幅方向位置(または回転軸の鋼板幅方向の傾き)を変更することによって鋼板の蛇行を制御することができる。
そして、ステアリングロール21、22の後方には鋼板の蛇行を測定する蛇行測定センサ23が設置され得る。蛇行測定センサ23は鋼板の蛇行を測定して蛇行制御系24に信号を伝達する。そして、蛇行制御系24は鋼板が右側に蛇行する場合、鋼板を左側に移動させるようにステアリングロール21、22に動作信号を伝達し、鋼板が左側に蛇行する場合、鋼板を右側に移動させるようにステアリングロール21、22に動作信号を伝達する。
また、蛇行測定センサ23は印刷装置100と連結されることもある。一例として、鋼板の蛇行の程度が危険範囲を超過する場合、印刷装置100が動作を停止するようにすることができる。
速度制御装置30、40はピンチロール31、41(PR;Pinch Roll)の回転速度を調整して鋼板の進行方向速度を設定速度に維持させることができる。鋼板の速度が一定に維持されないと所望の位置に印刷インクを滴下させることができないためである。一例として、鋼板の設定速度は30mpm〜50mpmの範囲内で選択され得る。この時、鋼板の実際の進行速度の変動量は−25μm/sec〜+25μm/sec範囲以内に管理され得る。
ピンチロール31、41は鋼板の上下に配置される2個のロールを含むことができる。この時、いずれか一つ以上のピンチロール31、41の回転速度を変更することによって鋼板の進行速度を調整することができる。
また、ピンチロール31、41は鋼板の幅方向への動きを固定しながら幅方向振動を低減させることができる。一例として、ピンチロール31、41は鋼板の水平方向振動幅が−11μm〜+11μm範囲以内に維持されるように調整する。
また、ピンチロール31、41は印刷装置100の前方と後方のいずれか一つ以上に設置され得る。図面には印刷装置100の前方と後方の両方にピンチロール31、41が設置されるものを図示した。しかし、ピンチロール31、41は印刷装置100の後方にのみ設置されて鋼板を引っ張りながら速度を制御するか、印刷装置100の前方にのみ設置されて鋼板を押し出しながら速度を制御することもできる。
そして、ディフレクタロール51、52は鋼板の進行方向および角度を変更するために使用されることもある。一例として、蛇行制御装置20と速度制御装置30、40の間に設けられて鋼板の進行方向を変更し、印刷装置100と速度制御装置30、40の間に設けられて鋼板の進行方向を変更することができる。
そして、ダンサーロール53はベースとの間に振動低減部材が設置されることによって鋼板の上下方向に小さい範囲内の移動が可能である。したがって、ダンサーロール53は鋼板の振動を低減することができ、さらには鋼板の張力を調節することもできる。具体的にダンサーロール53は張力制御装置10と蛇行制御装置20を通りながら発生する鋼板の振動を低減することができる。一例として、ダンサーロール53は鋼板の上下振動幅が−60μm〜+60μm以内に維持されるように調整する。
一方、印刷装置100はインクが滴下する位置であるジェッティング領域(Jetting zone)または印刷領域(A)で鋼板が曲がらず平らに広げられるようにする密着移送ユニット120と、鋼板の上下位置を調節する鋼板支持ロール131、132の位置調節ユニットと、鋼板に印刷インクを滴下するプリンティングユニット110を含むことができる。
密着移送ユニット120は鋼板をコンベヤーベルト133に密着させて鋼板の表面を扁平にすることができる。前記において、鋼板表面の扁平度は張力制御装置10を通じて達成されるとした。しかし、微細ではあるが鋼板表面には 残余 ウェーブが残っている。後述するが、インクヘッド111と 鋼板との間の距離(スタンドオフ、Stand Off)は0.8mm〜1.2mmの範囲に設けられるため、30mpm〜50mpmの速度で移動する鋼板がインクヘッド111と衝突する場合、印刷装置100が損傷する恐れがある。したがって、別途の密着移送ユニット120を利用して 残余 ウェーブを除去する。
そして、鋼板支持ロール131、132の位置調節ユニットは、鋼板を支持して指定された鋼板の上下方向位置を制御する鋼板支持ロール131、132の上下位置を調節して印刷インクを鋼板の正確な位置に滴下させることができる。一例として、鋼板支持ロール131、132位置調節ユニットは鋼板の上下振動幅が−60μm〜+60μm以内に維持されるように鋼板支持ロール131、132の上下位置を調整することができる。
プリンティングユニット110は印刷領域(A)内で移動する鋼板に印刷インクを散布して鋼板表面にプリンティングデザインを実行することができる。これについては後程詳細に説明する。
次に、図2と図3を参照して複層ラインで設けられるコーティング鋼板の製造装置の工程について説明する。
図2はコーティング鋼板の製造装置で上層ラインを使用しない様子を示す図面で、図3はコーティング鋼板の製造装置で上層ラインを使用するものの印刷装置100を使用しない様子を示す図面である。
本発明の実施例に係るコーティング鋼板の製造装置は下層ラインと上層ラインを含む複層ラインで設けられ得る。この時、前述した張力制御装置10、蛇行制御装置20、速度制御装置30、40、および印刷装置100などは上層ラインに設けられ得る。すなわち、上層ラインでは鋼板に印刷をするための準備工程と、インクジェットプリンティングを利用して印刷する工程と、印刷品質を向上させるための工程が行われ得る。
以下、上層ラインに進入する前に下層ラインでなされる工程を前工程とし、鋼板に印刷が完了した以降の工程を後工程とする。前工程と後工程は図面に表示しておらず、別途の説明を省略する。
上層ラインは下層ライン上に配置される構造物を含み、それぞれの装置は構造物に配置され得る。
この時、印刷装置100が配置される印刷構造物73は前方に位置する前方構造物71および後方に位置する後方構造物72と独立的に設けられ得る。一例として、前方構造物71上には張力制御装置10と、蛇行制御装置20と、第1速度制御装置30が設けられ得、後方構造物72上には第2速度制御装置40が設けられ得る。
また、前方構造物71と後方構造物72は一体に設けられて上層構造物を形成し、印刷構造物73は上層構造物に形成される開口部内に独立的に設置され得る。
前方構造物71上に設置される張力制御装置10と蛇行制御装置20は別途の駆動力を具備するため作動しながら振動を発生させ、鋼板の速度誤差を誘発する。仮に、印刷装置100が前方構造物71上にこれらと共に設置されるとすると、構造物に発生する振動と速度誤差によって高解像度および高印刷性を達成することができない。
特に、インクヘッド111と密着移送ユニット120は振動に非常に脆弱である。インクヘッド111と鋼板との間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲で設けられ得るため、インクヘッド111と密着移送ユニット120に振動が発生する場合、要求される製品のプリンティングイメージに誤差が発生する可能性があり、深刻な場合にはインクヘッド111の破損を誘発することもある。したがって、印刷装置100は前方構造物71と独立して設けられる印刷構造物73に設置され得る。
下層ラインには鋼板移動方向制御装置60が設置され得る。鋼板移動方向制御装置60は固定ロール61と移動ロール62、63を含むことができる。移動ロールは、固定ロール61の後方に接して鋼板の進行方向を上部に転換して鋼板が上層ラインに進入するようにする第1移動ロール62と、固定ロール61の下に接して鋼板が上層ラインに移動せず下層ラインを通るようにする第2移動ロール63を含むことができる。第1移動ロール62と第2移動ロール63はそれぞれ固定ロール61と接するか接することなく移動するように設けられ得る。
また、第1移動ロール62と第2移動ロール63は一つの移動ロールが固定ロール61と接する位置を変更できるように設置され得る。この時、移動ロールの位置を移動させるために複数のシリンダーとジョイントを使用することができる。
図2を参照すれば、第2移動ロール63が固定ロール61の下に接する場合、鋼板は水平方向に移動して上層ラインに進入しない。したがって、別途の印刷工程を必要としない場合、移動ロール62を固定ロール61の下に移動させることができる。
図3を参照すれば、第1移動ロール62が固定ロール61の後方に接する場合、鋼板は上に移動しながら上層ラインに進入する。一例として、鋼板移動方向制御装置60の上部には張力制御装置10が設置されて鋼板移動方向制御装置60を通過した鋼板はすぐに張力制御装置10に進入することができる。
また、鋼板が上層ラインに進入する場合にも印刷工程を行わないことがある。このために、印刷装置100の前方と後方に位置する一対のピンチロール31、41の上下方向位置を調節して鋼板の移送高さを調節することができる。また、印刷装置100のインクヘッド111を上に移動させてインクヘッド111と密着移送ユニット120が互いに広がるようにすることができる。一例として、インクヘッド111が上に移動し、一対のピンチロール31、41がこれより小さい程度で上に移動する場合、鋼板がインクヘッド111と干渉することなく密着移送ユニット120に接触せず通ることができる。したがって、鋼板が印刷工程を経ずに上層ラインの次の工程に伝達され得る。
次に、図4〜図7を参照して本発明の実施例に係るプリンティングユニット110について説明する。
図4は周辺気流の影響によるインクの落下地点の差を示す側面拡大図である。
鋼板は比較的速い速度で通りながら鋼板の周囲に一定の気流を作り出す。したがって、ノズル3から滴下するインクは垂直に滴下するのではなく鋼板の進行方向に移動して滴下される。ただし、それぞれのインクヘッド1に均一な気流が形成されるのであればプリンティングイメージの品質には影響がない。しかし、いずれか一つのインクヘッド1に不均一流動が発生する場合、プリンティングイメージが歪曲される恐れがある。
インクヘッド1の周囲には不均一流動が発生する可能性がある。不均一流動はインクの落下地点を変化させてプリンティングイメージの品質低下を誘発する。一つのインクヘッド1があると仮定する時、インクヘッド1の前方とインクヘッド1の両側方の不均一流動によってプリンティングイメージの外郭の品質が低下され得る。ただし、インクヘッド1の後方は鋼板によって形成される気流の影響で不均一流動が発生する可能性が少ない。
また、複数のインクヘッド1が鋼板の進行方向に設けられる場合には、最も前方に位置するインクヘッド1が周辺気流の影響を多く受けてインクの落下地点が変わり得る。相対的に内側に位置するインクヘッド1は周辺気流の影響が少ない。また、最も後方に位置するインクヘッド1も鋼板によって形成される気流の影響で不均一流動が発生する可能性が少ない。
図5は本発明の第1実施例に係るプリンティングユニット110を示す側面図である。
図5を参照すれば、プリンティングユニット110は印刷インクを散布するノズル112が装着されるインクヘッド111と、鋼板に滴下したインクが適正広がり量以上とならないようにするために、インクを固める硬化装置113と、インクを持続的にバブルなく供給できるインク供給装置114を含むことができる。
インクヘッド111は下を向くように配置されるノズル112が複数で設けられ、複数のノズル112は鋼板の幅方向に並んで配置されるものの、均一な間隔で配置され得る。
そして、インク供給装置114はインクヘッド111と連結され得、インクヘッド111と着脱可能に結合されてインクが足りない場合、取り替え可能に設けられ得る。
また、インクヘッド111は鋼板の進行方向に複数個が並んで配置され得る。この時、鋼板の進行方向に配置されるそれぞれのインクヘッド111はそれぞれ異なる色相のインクを散布することができる。一例として、鋼板の進行方向前方からC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)色相のインクを散布するインクヘッド111が並んで配置され得る。
また、一つの色相を有するインクを散布するインクヘッド111は鋼板の幅方向に複数個のインクヘッド111が重なるように配置され得る。インクヘッド111の長さが鋼板の幅の長さをカバーできるほど十分な場合には一つのインクヘッド111が一つの色相を担当できるが、インクヘッド111の長さが鋼板の幅長より短い場合には複数のインクヘッド111を鋼板の幅方向に連結して使用することができる。
図5を参照すれば、本発明の実施例は2個のインクヘッド111が鋼板の幅方向に並んで配置される。この時、インクヘッド111は一部重なるように配置されるものの、ノズル112は重ならないように配置され得る。より詳細には、左側に位置するインクヘッド111の左側最外郭のノズル112の位置と右側に位置するインクヘッド111の右側最外郭ノズル112間の距離が隣接するノズル112間の間隔と一致するように配置され得る。
硬化装置113は紫外線(UV)を利用してインクを硬化させることができる。鋼板に散布されたインクの液滴(Droplet)は時間の経過とともに継続的に広がり得る。しかし、インクの液滴の大きさが大きくなるほどプリンティングイメージの解像度は低下される。したがって、硬化装置113はインクが適正広がり量以上とならないようにインクを固めることができる。
そして、硬化装置113はインクヘッド111の後方に配置され得る。一例として、一つの色相を担当するインクヘッド111後方に硬化装置113が配置され得る。この場合、鋼板の進行方向にC色相のインクヘッド111、硬化装置113、M色相のインクヘッド111、硬化装置113、Y色相のインクヘッド111、硬化装置113、K色相のインクヘッド111、および硬化装置113が並んで配置され得る。
一方、鋼板とインクヘッド111のノズル112間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に調節され得る。鋼板とノズル112間の距離が1.2mmよりも遠くなるとインクが滴下する位置の正確な制御が難しくなり、それだけプリンティングイメージの品質が低下する。インクは速い速度で移動する鋼板上に滴下されるものであり、落下する間、周辺気流の影響を受けるためである。また、鋼板とノズル112間の距離が0.8mmよりも小さくなると鋼板がインクヘッド111と衝突する可能性が発生する。鋼板は完全な平面に設けられるのではなく微細なウェーブを含むため、鋼板とインクヘッド111の間には安全距離が必要であるためである。
図6は本発明の第1実施例に係るプリンティングユニット110を示す底面図である。
図6を参照すれば、本発明の第1実施例に係るプリンティングユニット110はインクヘッド111と硬化装置113を固定するベースフレーム115を含むことができる。ベースフレーム115は複数のインクヘッド111と複数の硬化装置113を一つの装置で拘束させることができる。一例として、ベースフレーム115は複数のインクヘッド111と複数の硬化装置113を横切るように配置され得る。
そして、ベースフレーム115はインクヘッド111のノズル112を露出させる第1開口115aと硬化装置113の照射部を露出させる第2開口115bを形成することができる。
そして、ベースフレーム115はインクの液滴が目標とした位置に正確に落下できるように流動発達距離を確保して印刷領域(A)内に均一な流動場を確保することができる。
このために、ベースフレーム115の底面はインクヘッド111の下に位置することができる。一例として、ベースフレーム115の底面はノズル112の位置より下に行かない範囲で最も下に位置することができる。
ベースフレーム115はノズル112周囲の気流によってインクの落下地点が変わることを防止することができる。すなわち、ベースフレーム115はノズル112の前方および後方と両側方に一定の距離延長されるように設けられて印刷領域(A)内に均一流動が形成されるようにすることができる。ここで印刷領域(A)はノズル112が位置する領域またはインクが滴下してプリンティングイメージが形成される領域を意味する。
図7は本発明の第2実施例に係るプリンティングユニット110−1を示す側面拡大図である。
図7を参照すれば、プリンティングユニット110−1は最も前方に位置するインクヘッド111の前方にダミー(Dummy)ユニットが配置され得る。ダミーユニットは二番目から位置するインクヘッド111と同じ条件を作るために最も前方に位置するインクヘッド111の前方に設置されるものの、積極的な機能をしない。そして、ダミーユニットはインクの液滴が目標とした位置に正確に落下できるように印刷領域(A)内に均一な流動場を確保することができる。
ダミーユニットはダミーインクヘッド116とダミー硬化装置117を含むことができる。この場合、鋼板の進行方向にダミーインクヘッド116、ダミー硬化装置117、C色相のインクヘッド111、硬化装置113、M色相のインクヘッド111、硬化装置113、Y色相のインクヘッド111、硬化装置113、K色相のインクヘッド111、および硬化装置113が並んで配置され得る。
すなわち、ダミーインクヘッド116とダミー硬化装置117は最も前方に位置するC色相のインクヘッド111の周辺条件を二番目以下に位置するインクヘッド111の周辺条件と同一にさせて、インクヘッド111に及ぼす気流の影響を同一にすることができる。
ダミーユニットは図6に図示されたベースフレーム115を設置し難い場合に使用することができる。一例として、印刷領域(A)で鋼板が曲率を有するように設けられる場合、インクヘッド111も同じ曲率で配置されなければならない。鋼板とインクヘッド111の間の距離が一定でなければならないためである。この場合にはベースフレーム115の設置が困難であるため、最も前方に位置するインクヘッド111の前方にダミーユニットを設置することができる。
図8は本発明の第1実施例に係る密着移送ユニット120を説明するための構造図である。
密着移送ユニット120は鋼板の前方と後方で鋼板を支持する鋼板支持ロール131、132と、回転運動しながら鋼板とともに移動するコンベヤーベルト133と、鋼板を吸着させる真空圧が形成される真空チャンバー134と、真空圧を提供するポンプ135を含むことができる。
鋼板支持ロール131、132はコンベヤーベルト133を支持するコンベヤー支持ロールと一体に設けられ得る。この場合、コンベヤーベルト133は複数の鋼板支持ロール131、132を囲むように配置され、無限軌道を形成することができる。そして、鋼板はコンベヤーベルト133の上に支持されてコンベヤーベルト133とともに移動することができる。
コンベヤーベルト133は形状変形可能に設けられ得る。したがって、回転軌道が円形ではない場合にも連続的な回転運動が可能である。そして、コンベヤーベルト133の前方に位置する鋼板支持ロール131と後方に位置する鋼板支持ロール132はコンベヤーベルト133に張力を印加して、印刷領域(A)内でコンベヤーベルト133が扁平に維持されるようにすることができる。しかし、密着移送ユニット120に進入する鋼板には微細なウェーブが存在するため、コンベヤーベルト133が扁平に維持されてもコンベヤーベルト133との間に間隔が発生する恐れがある。
一方、前記において鋼板とインクヘッド111の間の距離が近いため鋼板とインクヘッド111の間の距離が一定でなければならないことを説明した。このために、密着移送ユニット120は鋼板をコンベヤーベルト133に密着させるためにコンベヤーベルト133に真空圧力を形成することができる。
このために、コンベヤーベルト133の内部空間には真空チャンバー134が設けられ得、真空チャンバー134はポンプ135と連結されて真空圧が形成され得る。そして、コンベヤーベルト133は真空圧が鋼板に作用されるように複数の真空ホールまたは真空スリットを形成することができる。すなわち、真空チャンバー134に形成された真空圧は真空ホールまたは真空スリットを通じて鋼板に作用して鋼板を吸着する。したがって、鋼板がコンベヤーベルト133に密着して扁平となり得る。
図9は本発明の第2実施例に係る密着移送ユニット120−1を説明するための構造図である。
密着移送ユニット120−1は鋼板の前方と後方で鋼板を支持する鋼板支持ロール131、132と、回転運動して鋼板とともに移動するコンベヤーベルト133と、鋼板を加圧してコンベヤーベルト133に密着させる鋼板加圧ロール136、137と、コンベヤーベルト133を膨張させて曲面を形成する膨張チャンバー138と、膨張圧を提供するポンプ135を含むことができる。
鋼板支持ロール131、132はコンベヤーベルト133を支持するコンベヤー支持ロールと一体に設けられ得る。この場合、コンベヤーベルト133は複数の鋼板支持ロール131、132を囲むように配置され、無限軌道を形成することができる。そして、鋼板はコンベヤーベルト133の上に支持されてコンベヤーベルト133とともに移動することができる。
コンベヤーベルト133は形状変形可能に設けられ得る。したがって、回転軌道が円形ではない場合にも連続的な回転運動が可能である。そして、コンベヤーベルト133は上に膨らんだ曲面を設けることができる。この時、コンベヤーベルト133の曲面は一定の曲率半径を有することができる。
そして、鋼板加圧ロール136、137はコンベヤーベルト133の前方と後方で鋼板を加圧して鋼板がコンベヤーベルト133に密着するようにすることができる。したがって、コンベヤーベルト133が上に膨らんだ曲面を形成する場合、鋼板もコンベヤーベルト133と密着して上に膨らんだ曲面を形成する。
一方、前記において鋼板とインクヘッド111の間の距離が近いため鋼板とインクヘッド111の間の距離が一定でなければならないことを説明した。したがって、鋼板の曲率と同じ曲率でインクヘッド111が配置される場合、鋼板が上に膨らんだ曲面で設けられながらも鋼板とインクヘッド111の間の距離が一定に維持され得る。
次に、コンベヤーベルト133が上に膨らんだ曲面を維持しながらも連続的に回転できる構成について説明する。
コンベヤーベルト133の形状を上に膨らませるための一つの方法として、コンベヤーベルト133の下に膨らんだ形状を有するベースを設置し、コンベヤーベルト133がベースの表面上で滑って移動するようにすることができる。しかし、停止状態のベースと移動状態のコンベヤーベルト133の間に継続的な摩擦が存在することになり、騒音および耐久性に問題が発生する余地がある。
したがって、本発明の第2実施例に係る密着移送ユニット120−1は上に膨らんだ形状を有する膨張チャンバー138をコンベヤーベルト133の下に設けるものの、膨張チャンバー138の表面に複数個のホールまたはスリットを形成し、膨張チャンバー138と連結されるポンプ135を通じて空気圧を提供することができる。すなわち、膨張チャンバー138に形成された空気圧は膨張チャンバー138のホールまたはスリットを通じてコンベヤーベルト133に作用してコンベヤーベルト133を浮上させることができる。したがって、コンベヤーベルト133が膨張チャンバー138と一定の距離を維持して離れたまま回転することができ、摩擦を除去することができる。一例として、膨張チャンバー138により押し上げられたコンベヤーベルト133と膨張チャンバー138の間の距離は10μm〜50μmを維持することができる。
一方、コンベヤーベルト133の曲率は鋼板に追加提供する張力の大きさと関係する。すなわち、コンベヤーベルト133の曲率を大きくするほど鋼板に追加提供される張力の大きさが大きくなる。一例として、密着移送ユニット120−1は鋼板に加えられる張力の0.2%〜1.0%以内の張力を追加するようにコンベヤーベルト133の曲率を決定することができる。
このために、印刷領域(A)で、曲面で設けられる鋼板の長さが印刷領域(A)に鋼板が扁平に配置される時の長さより0.2%〜1.0%以内に増加するように設けられるようにし、その長さによってコンベヤーベルト133の曲率半径を決定することができる。曲面で設けられる鋼板の印刷領域(A)を円弧とする時、鋼板が扁平に設けられる時の印刷領域(A)の直線の長さは円弧を横切る弦の長さとなる。したがって、円弧の長さが弦の長さより0.2%〜1.0%以内に増加する範囲で曲率半径を探すことができる。
一例として、印刷領域(A)の直線の長さが3,000mmである場合にこのような計算法によれば、曲率半径は5,000mm〜5,500mm以内の範囲に設けられ得る。
図10は密着移送ユニット120の曲率半径と最大高さとの差の関係を示すグラフである。
横軸はコンベヤーベルト133の曲率半径を示し、縦軸は曲面で設けられる鋼板の中央部分の高さを示す。すなわち、コンベヤーベルト133の曲率半径が大きくなるほど鋼板の中央部分の高さは低くなり、この二つは2次関数の関係にある。そして、グラフは印刷領域(A)の長さを3,000mmにした時の曲率半径と最大高さとの差を示す。
グラフによれば、曲率半径を5,000mm〜5,500mm以内の範囲とした時、鋼板の中央部分は150mm〜250mm以内の範囲に上がる。
図11は本発明の第2実施例に係るコーティング鋼板の製造装置を概略的に示す図面である。
本発明の第2実施例に係るコーティング鋼板の製造装置は、鋼板が印刷装置100に進入する前に鋼板を焼成変形させて鋼板の波高を小さくできる波高調節ユニット140をさらに含むことができる。ここで波高は鋼板のウェーブで最も高い地点の高さを意味する。
図12は本発明の一実施例に係る波高調節ユニット140を示す側面図である。
波高調節ユニット140は印刷装置100の前方に配置され得、鋼板の波高を小さくできる波高調節ロール141、142と鋼板の波高を測定する波高測定センサ143を含むことができる。
波高調節ロール141、142は鋼板を挟んで上下に配置される一対のロールを含み、鋼板の進行方向に連続的に二つ以上配置され得る。そして、一対の波高調節ロール141、142はそれぞれ鋼板の上面と下面に接するように配置され得る。または、一対の波高調節ロール141、142は波高調節ユニット140が目標とする設定波高の距離だけ離れて配置され得る。また、波高調節ロール141、142は水平方向移動可能に設けられて一対の波高調節ロール141、142の間の間隔を調整することができる。
波高測定センサ143は波高調節ロール141、142の後方に配置されて鋼板の波高を測定し、波高測定センサ143から測定された鋼板の波高が一定範囲以上であると感知されると鋼板の連続工程を停止させることができる。
一例として、波高測定センサ143は鋼板の一面から離れて配置され、鋼板に向かって信号を送ってこれを回収して鋼板の波高を測定することができる。または波高測定センサ143は波高調節ユニット140が目標とする設定波高の距離だけ鋼板から離れて配置され得る。したがって、鋼板が波高測定センサ143に接着する場合、インクヘッド111の破損の恐れがあるとみて鋼板の連続工程を停止させることができる。
図13は鋼板が波高調節ユニット140を通る前の様子を示す拡大図で、図14は鋼板が波高調節ユニット140を通った後の様子を示す拡大図である。そして、図15は波高調節ユニット140を通りながら鋼板のウェーブが変わる様子を示すグラフである。
波高調節ユニット140を通る前に鋼板が上に膨らんだウェーブを有する場合、波高調節ロール141、142を通りながら波高の方向が変わって下に膨らんだウェーブに変わり得る。しかし、波高調節ロール141、142を通った後はスプリングバック現象によって再び元の方向のウェーブに戻る。しかし、この過程で焼成変形が起こり、波高調節ロール141、142を通る前の波高より波高の高さが小さくなる。または、元の波高が大きくない場合、焼成変形の程度が小さくなるため、波高調節ロール141、142を通った後にもウェーブの方向が変わらないこともある。
グラフでは波高調節ユニット140を通る前に鋼板が3mmの波高を有する場合を例に挙げて示している。鋼板は最初の波高調節ロール141を通りながら−1.67mmの波高を有する。すなわち、下の方向に凹んだ1.67mmの波高を有する。しかし、最初の波高調節ロール141を通った後、スプリングバック現象によって再びウェーブが元の状態に戻って上に膨らんだ1.0mmの波高を有する。
次に、二番目の波高調節ロール142を通りながら0.2mmの波高を有する。この時には最初の波高調節ロール141を通る時のようにウェーブの方向が変わらなかった。そして、二番目の波高調節ロール142を通った後でスプリングバック現象によって波高が増え、結果的に鋼板は二回の波高調節ロール141、142を通りながら0.5mmの波高を有する。
一方、波高調節ユニット140の設定波高はインクヘッド111と鋼板間の間隔の80%以下の範囲で設定され得る。したがって、波高測定センサ143が鋼板の波高が設定波高を超過すると測定する場合、鋼板の連続工程を停止させることができる。
次いで、図16〜図18を参照して本発明の第3実施例に係るプリンティングユニット110−2について説明する。
図16は、本発明の第3実施例に係るプリンティングユニット110−2の下から見た斜視図である。そして、図17は本発明の第3実施例に係るプリンティングユニット110−2の側断面図であり、図18は本発明の第3実施例に係るプリンティングユニット110−2の底面図である。
プリンティングユニット110−2は、印刷インクを散布するノズル112が装着されるインクヘッド111と、鋼板に落ちたインクが適正広がり量以上とならないようにするためにインクを固める硬化装置113と、インクを持続的にバブルなく供給できるインク供給装置114を含むことができる。
インクヘッド111は、下を向くように配置されるノズル112が複数で設けられ、複数のノズル112は鋼板の幅方向に並んで配置されるものの、均一な間隔で配置され得る。ノズル112が一定の間隔で配置されないと均一な印刷品質を得ることができない。
そして、インク供給装置114は、インクヘッド111と連結されてノズル112にインクを供給することができ、インクヘッド111と脱着可能に結合されてインクが足りない場合、取り替え可能に設けられ得る。
また、インクヘッド111は鋼板の進行方向に複数個が並んで配置され得る。この時、鋼板の進行方向に配置されるそれぞれのインクヘッド111は、互いに異なる色相のインクを散布することができる。一例として、鋼板の進行方向前方からC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)色相のインクを散布するインクヘッド111が並んで配置され得る。
また、一つの色相を有するインクを散布するインクヘッド111は、鋼板の幅方向に複数個のインクヘッド111:111−1、111−2が配置され得る。インクヘッド111の長さが鋼板の幅サイズをカバーできるほど十分な場合には、一つのインクヘッド111が一つの色相を担当するのに充分であり得るが、インクヘッド111の長さが鋼板の幅サイズより短い場合には、複数のインクヘッド111を鋼板の幅方向に連結して使うことができる。
図面を参照すると、2個のインクヘッド111−1、111−2が鋼板の幅方向に並んで(平行するように)配置され得る。2個のインクヘッド111は、鋼板の進行方向に前方に位置するインクヘッド111−1と、後方に位置するインクヘッド111−2を含む。そして、ノズル112は、鋼板の進行方向に前方に位置するノズル112−1と、後方に位置するノズル112−2と、を含む。
その他にも3個以上のインクヘッド111が鋼板の幅方向に並んで配置されるものを含む。
並んで配置されるインクヘッド111は、互いに鋼板の進行方向に一部重なるように配置され得る。この時、それぞれのインクヘッド111の最外郭のノズル112は、鋼板の進行方向に重ならないように配置され得る。より詳細には、左側に位置するインクヘッド111の右側の最外郭のノズル112の位置と右側に位置するインクヘッド111の左側の最外郭のノズル112との間の距離が、一つのインクヘッド111内の隣接するノズル112の間の間隔と一致するように配置され得る。したがって、鋼板の幅方向に配置されるノズル112が一定の間隔で設けられ得る。
硬化装置113は紫外線(UV)を利用してインクを硬化させることができる。鋼板に散布されたインクの液滴(Droplet)は、時間の経過につれて継続して広がり得る。しかし、インクの液滴の大きさが大きくなるほどプリンティングイメージの解像度は落ちるようになる。したがって、硬化装置113はインクが、適正広がり量以上とならないようにインクを硬化させることができる。
そして、硬化装置113はインクヘッド111の後方に配置され得る。一例として、一つの色相を担当するインクヘッド111の後方に硬化装置113が配置され得る。この場合、鋼板の進行方向にC色相のインクヘッド111、硬化装置113、M色相のインクヘッド111、硬化装置113、Y色相のインクヘッド111、硬化装置113、K色相のインクヘッド111、および硬化装置113が並んで配置され得る。
そして、インクヘッド111の間の距離と、硬化装置113の間の距離と、隣接するインクヘッド111と硬化装置113との間の距離は、一定に設けられ得る。したがって、それぞれの色相が硬化する程度を均一にすることができる。
そして、鋼板とインクヘッド111のノズル112との間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に調節され得る。鋼板とノズル112との間の距離が1.2mmより遠くなると、インクが落ちる位置の正確な制御が難しくなり、それだけプリンティングイメージの品質が劣化する。インクは速い速度で移動する鋼板上に落ちるものであるので、落下する間に周辺気流の影響を受けるためである。
また、鋼板とノズル112との間の距離が0.8mmより小さくなると、鋼板がインクヘッド111と衝突する可能性が発生する。鋼板は完全な平面で設けられるのではなく微細なウェーブを含むため、鋼板とインクヘッド111との間には安全距離が必要である。
プリンティングユニット110−2は、インクヘッド111と硬化装置113とを固定するベースフレーム115を含むことができる。ベースフレーム115は、複数のインクヘッド111と複数の硬化装置113を一つの装置で拘束させることができる。一例として、ベースフレーム115は、鋼板の進行方向に延びて複数のインクヘッド111と複数の硬化装置113を結合させることができる。
一方、図面には一つのベースフレーム115がインクヘッド111と硬化装置113を一つのユニットで結合することを図示したが、これとは異なり色相別に複数のベースフレーム115が設けられてもよい。
ベースフレーム115は、インクヘッド111を収容する第1開口115aと硬化装置113の照射部を露出させる第2開口115bとを形成することができる。図面を参照すると、ベースフレーム115の第1開口115aは、鋼板の幅方向に配置されるインクヘッド111を収容できる程度の大きさで設けられ得る。そして、硬化装置113の照射部は第2開口115bの内部に2mm入った状態であり得る。
ベースフレーム115は、第1開口115aに収容される複数のインクヘッド111をベースフレーム115に固定させる結合プレート150をさらに含むことができる。インクヘッド111は結合プレート150に固定され、結合プレート150はベースフレーム115に結合できる。
結合プレート150は、インクヘッド111の大きさと配置に合うように別途製作され得る。別途製作される結合プレート150を利用することによって、多様な大きさのインクヘッド111を利用することができ、インクヘッド111の配置を変更させることができる。また、結合プレート150をオーダーメード製作することによってインクヘッド111のノズル112を精密に配置させることが可能である。
また、結合プレート150を利用することによって、インクヘッド111の組立および分解を容易にすることができる。例えば、インクヘッド111が結合された状態で結合プレート150を分解した後に、結合プレート150とインクヘッド111を分離することができる。万一、インクヘッド111を直接ベースフレーム115に結合する場合、インクヘッド111の組立および分解が難しくなり得る。
結合プレート150はベースフレーム115の上部面に結合され得る。例えば、ベースフレーム115の第1開口115aの周囲に結合プレート150が装着される装着面115cが設けられ、結合プレート150が装着面115cに装着された状態でボルト(図示されず)等を利用して固定させることができる。
ベースフレーム115にインクヘッド111を固定させるためには、まず結合プレート150にインクヘッド111を固定した状態でベースフレーム115に結合プレート150を結合する。
一方、ベースフレーム115と結合プレート150の結合部位または結合プレート150とインクヘッド111の結合部位には、間隙が発生して高さの偏差が発生する可能性がある。図面には図示されていないが、これらの結合部位に弾性を有する素材、例えばコムリングなどを介在させてシーリング(sealing)することができる。ゴムなどの伸縮性のある素材は間隙を埋めることができ、高さの偏差を補完することができる。
図19はベースフレーム115がない場合、周辺気流の影響によるインクの液滴の落下地点を示す側面図である。
鋼板は比較的速い速度で通りながら鋼板の周囲に一定の気流(流動場)を作り出す。したがって、ノズル112から落ちるインクの液滴は、垂直に落ちるのではなく鋼板の進行方向に移動して落ちるようになる。
インクヘッド111の周囲に鋼板の移動方向に形成される均一流動場は、プリンティングイメージの品質に影響を及ぼさない。しかし、いずれか一つのインクヘッド111の周囲に不均一流動が発生し、または、均一流動であっても鋼板の幅方向に流動場が形成される場合には、プリンティングイメージが歪曲される恐れがある。
インクヘッド111の周囲には不均一流動が発生し得る。不均一流動は、インクの落下地点を変化させてプリンティングイメージの品質低下を誘発する。特に、最も前方に位置するインクヘッド111は前方気流の影響を受け、インクヘッド111の両側方は周囲気流の影響を受けて不均一流動下でインクの液滴が落ちる可能性が大きい。ただし、後方に位置するインクヘッド111は相対的に均一流動状態でインクの液滴が落下し得る。
図20は本発明の第3実施例でインクの液滴の落下地点を示す側面図である。
ベースフレーム115は、インクの液滴が目標とした位置に正確に落下できるように流動発達距離を確保して、印刷領域(A)内に均一な流動場を確保することができる。すなわち、ベースフレーム115はインクヘッド111の前方および側方に一定の距離延びるように設けられて、最も前方に位置するインクヘッド111の前方とインクヘッド111の両側方に流動発達距離を確保して、印刷領域(A)内に均一流動が形成されるようにすることができる。ここで印刷領域(A)は、ノズル112が位置する領域またはインクの液滴が落ちてプリンティングイメージが形成される領域を意味する。
図21は鋼板とインクヘッド111との間の距離による印刷品質を示す写真である。
図21を参照すると、印刷速度50mpmの同じ条件下で鋼板とインクヘッド111との間の距離が1mmである場合には、インクの液滴の飛散現象がほとんど発生しないことが分かる。そして、鋼板とインクヘッド111との間の距離が3mmから5mmに増加するとインクの液滴の飛散現象も共に増加することが分かる。例えば、鋼板とインクヘッド111との間の距離が5mmである場合には、鋼板の長さ方向に150mm以上の飛散が発生し、鋼板の幅方向にも6.73度の角度だけ飛散が発生する。
印刷高さ(鋼板とインクヘッド111との間の距離)によるインクの飛散によるイメージの品質低下を防ぐためには、印刷領域内に均一流動を確保できる十分な流動発達距離を形成しなければならない。ここで均一流動は、印刷高さの全区間において流動場が一定に発達することを意味する。
図22は鋼板とインクヘッド111との間の距離による最小発達流動距離を示すグラフである。
図22は流動解析によって求めたものであって、x軸はノズル112と鋼板との間の距離(Stand off)を、y軸は最小発達流動距離を示す。
印刷条件は、50mpmの鋼板速度、20Khzのインク噴射速度、600dpiの解像度で同一にしたものであり、印刷高さは、0.7mm、1mm、1、5mm、2mm、2.7mm、3mm、5mmと異ならせた。
グラフを参照すると、ノズル112がベースフレーム115の内側に入っている場合200と、ベースフレーム115よりも下に0.3mm突出している場合201に、必要な最小流動発達距離が異なり、内側に0.3mm入っている場合200がより短い最小流動発達距離を見せる。ただし、前述した通り、ノズル112がベースフレーム115よりも内側に入るように設計することは、現実的に困難がある。
一方、ベースフレーム115の入口部202では、外部の流動場が鋼板とベースフレーム115との間に吸い込まれてくるので、最も長い流動発達距離が必要である。
以上の結果から、印刷高さによりベースフレーム115の入口部から最初のインクヘッド111が位置すべき最小距離を計算することができる。
均一な流動場の下で印刷を進めるためには、最も前方に位置するインクヘッド111のノズル112はベースフレーム115の開始端部で最小発達流動距離L1以上の距離を確保しなければならず、最小発達流動距離L1は下記の数学式1から導き出すことができる。
[数学式1]
L1=9.25461−10.14318*d+11.49179*d^2−1.48561*d^3
(ここでdはノズルと鋼板との間の距離であるStand offを意味)
また、ノズル112がベースフレーム115よりも下に突出するタイプ(例えば、0.3mm突出)の場合に、均一な流動場の下で印刷を進めるためには、インクヘッド111のノズル112の前方に最小発達流動距離L2以上の距離を確保しなければならず、最小発達流動距離L2は下記の数学式2から導き出すことができる。
[数学式2]
L2=−7.90133+14.3516*d−1.34369*d^2
(ここでdはノズルと鋼板との間の距離であるStand offを意味)
また、ノズル112がベースフレーム115より上方に凹入するタイプ(例えば、0.3mm凹入)の場合に、均一な流動場の下で印刷を進めるためには、インクヘッド111のノズル112の前方に最小発達流動距離L3以上の距離を確保しなければならず、最小発達流動距離L3は下記の数学式3から導き出すことができる。
[数学式3]
L3=−3.27115+8.8348*d−0.74598*d^2
(ここでdはノズルと鋼板との間の距離であるStand offを意味)
一方、数学式2と数学式3から導き出される最小発達流動距離L2、L3は、最も前方に位置するインクヘッド111の後方に位置するインクヘッド111に適用され得、前方と両側方のいずれにも適用され得る。
図23は、鋼板の進行速度による印刷品質を示す写真である。
図23を参照すると、印刷高さ5mmの同じ条件下で印刷速度が10mpmである場合には、鋼板の幅方向に31.67度の角度だけインクの液滴の幅方向飛散現象が大きく示される。しかし、印刷速度が50mpmに増加すると鋼板の幅方向に6.73度の角度だけインクの液滴の幅方向飛散が発生する。ここで印刷高さ5mmはインクの液滴の飛散が最大となる条件に設定した。
そして、印刷速度が10mpmから50mpmに早くなると、インクの液滴の進行方向の飛散は120mmから150mm以上に増加した。
このように、印刷高さが高くなり、印刷速度が増加するほど、インクの液滴の幅方向の飛散が大きく発生する理由は,インクの液滴が鋼板に落ちる間に周辺気流の影響を多く受けるためである。
前記において、ベースフレーム115を利用して流動発達距離を確保できることを説明している。具体的には、ノズル112と鋼板との間の空間であるジェッティングゾーン(Jetting zone)で均一な流動場が発達するためには、印刷領域(A、プリンティングゾーン、Printing zone)の周辺に必要な流動発達距離が確保されなければならない。このような流動発達距離は印刷高さおよび印刷速度により変わり得る。
図24は、鋼板の進行速度による最小発達流動距離を示すグラフである。
図24は流動解析によって求めたものであって、x軸は印刷速度を、y軸は最小発達流動距離を示す。
印刷条件は、20Khzのインク噴射速度、600dpiの解像度にして印刷高さを同一にしたものであり、印刷速度は10mpm、30mpm、50mpmの鋼板速度にして異なるようにした。
グラフを参照すると、ノズル112がベースフレーム115の内側に入っている場合210と、ベースフレーム115よりも下に0.3mm突出している場合211に、必要な最小流動発達距離が異なり、内側に0.3mm入っている場合210がより短い最小流動発達距離を見せる。
ただし、前述した通り、ノズル112がベースフレーム115より内側に入るように設計することは現実的に困難がある。
一方、ベースフレーム115の入口部212では、外部の流動場が鋼板とベースフレーム115との間で吸い込まれてくるので、最も長い流動発達距離が必要である。この結果から印刷速度によりベースフレーム115の入口部から最初のインクヘッド111が位置すべき最小距離を計算することができる。
次いで、図25〜図28を参照して第3実施例に係るプリンティングユニット110−2の問題点を詳察する。
図25は、インクヘッド111の結合の様子を拡大して示す側断面図である。
前述した通り、プリンティングユニット110−2は、ベースフレーム115の第1開口115aに収容されるインクヘッド111を固定するために結合プレート150を利用する。
通常、インクヘッド111のノズル112は、インクヘッド111より突出するように設けられる。ノズル112がインクヘッド111またはその周辺と同じ高さを有する場合、洗浄が困難であり得るので、ノズル112が突出する構造を採用する。
そして、ノズル112周囲にはノズル112よりも下に突出する部分がないのが好ましい。鋼板とノズル112との間の間隔は0.8mm〜1.2mmの範囲に過ぎず、鋼板のウェーブを考慮する時、鋼板とノズル112との間の間隔は前記範囲より小さくてもよい。万一、ノズル112周囲にノズル112よりも下に突出する部分が存在するのであれば、鋼板に損傷を与える恐れがあるためである。
ベースフレーム115の底面の高さは、インクヘッド111とノズル112との間に位置し得る。一例として、ノズル112はベースフレーム115より0.3mm程度突出するように設けられ得る。
そして、結合プレート150の底面は、ベースフレーム115より凹入されて設けられる。すなわち、インクヘッド111とベースフレーム115との間には、凹んだ空間が形成される。
一方、インクの液滴が目標とした位置に正確に落下するためには、印刷領域(A)内に均一な流動場が形成されなければならない。均一な流動場は、均一な表面下で発生し得る。したがって、インクヘッド111またはノズル112周囲に凹凸があると、均一な流動場が発達し難い。
インクヘッド111は鋼板の幅方向に複数個が重なって設置され得る。この時、隣接するインクヘッド111の間の空間の影響によって気流が発生する可能性がある。また、インクヘッド111から突出する隣接するノズル112の間の空間によっても不均一流動が発生する可能性がある。このように、ノズル112周囲に段差が形成される場合、幅方向の流動が発生してインクの液滴の進路に影響を及ぼすようになる。
図26は第3実施例に係るプリンティングユニット110−2の気流を示す図である。
図26は、幅方向の流動分析のために流動解析を遂行した結果を示す。解析の結果、高さ方向の偏差が激しい二つのノズル112−1、112−2の間の間隙で、長さ方向対比33%増加した流速が長さ方向を基準に25°ずれて発生して、印刷領域内で不均一な流動場が形成されることを確認することができる。このような不均一流動場は、プリンティング鋼板のイメージの品質低下および連続イメージ印刷時に後段のイメージに悪影響を及ぼすと予想される。
具体的には、二つのノズル112−1、112−2の両側部で気流が発生することが分かる。これは、ノズル112がインクヘッド111の端部より突出して鋼板の進行方向に流れる気流に抵抗として作用するためである。
また、隣接する二つのノズル112−1、112−2の間の空間で気流の方向が対角線に発生し、気流の速度が速くなることが分かる。一定の領域でのみ気流の速度が速くなるか、気流の方向が鋼板の進行方向とすれると、インクの液滴の到着地点に誤差が発生してプリンティングの品質に悪影響を与える恐れがある。
図27は、高さ段差による印刷品質を示す写真である。
図27は、印刷領域(A)内でノズル112周囲の高さ方向の偏差がイメージの品質に及ぼす影響を確認するために、鋼板とノズル112との間の一定の間隔下で一定の速度で印刷した時にインクの液滴が飛散する程度をテストした写真である。
テスト結果、幅方向の流動が発生してイメージの内部とイメージのエッジ部で不鮮明な形状が現れたのであり、イメージの後段では片側に傾いたインク飛散現象が発生したことを確認することができる。
図28は、鋼板の進行速度によるインクの側面速度を示すグラフである。
図28は流動解析によって求めたものであって、x軸は鋼板の幅方向距離を、y軸は幅方向の流動速度を示す。そして、x軸において、0.00は二つのノズル112−1、112−2が交差する地点を、−0.10は後方に位置するノズル112−2の外側の角を、0.10は前方に位置するノズル112−1の外側の角を示す。
グラフを参照すると、二つのノズル112−1、112−2が交差する地点で0.1m/s程度の速い幅方向の流動が現れる。そして、交差する地点では互いに異なる幅方向に流動が分かれることが分かる。そして、ノズル112の外側の角でも約0.05m/s程度の幅方向の流動が現れる。
印刷速度が変わる場合に、インクの液滴の飛散によるイメージの品質低下を防ぐためには、幅方向の飛散が発生する原因を見つけなければならない。
本発明の第3実施例に係るプリンティングユニット110−2は、鋼板幅が広くなるほど複数のインクヘッド111−1、111−2をジグザグに配列しなければならないが、システムの構造上、前方に位置するインクヘッド111−1と後方に位置するインクヘッド111−2とが出会う部分で凹んだ谷のような空間が発生するようになり、この空間を通じて鋼板の進行方向である長さ方向ではない幅方向の流動場が発生するようになる。
また、幅方向に連続するノズル112−1、112−2の間においても幅方向に強い流動が発生するようになる。
特に、鋼板の進行方向に後方に位置するインクヘッド111−2は、前方に位置するインクヘッド111−1よりも後方にあるため、配置構造で発生する不均一流動と共に前方に位置するインクヘッド111−1で発生する不均一流動場の影響まで複合的に受けるようになり、より悪条件の中で印刷が進行されるようになる。
したがって、ノズル112−1、112−2の間の連結の部分で幅方向の不均一流動を誘発させる空いた空間を塞がなければならない。
図29は第1補助プレート152を設置した形態を示す斜視図である。
第1補助プレート152は、ノズル112周辺を包み込むように設置されてノズル112周囲から幅方向に均一な流動場が発達するようにする。
第1補助プレート152はノズル112とインクヘッド111との間の空間を満たすように提供され得る。一例として、第1補助プレート152の厚さは、ノズル112とインクヘッド111の段差に対応する厚さであり得る。プリンティングユニット110−2に第1補助プレート152を設置する場合、ノズル112とインクヘッド111との間の段差が除去されて幅方向の不均一流動が相当部分除去され得る。
図30は、第1補助プレート152を設置した後に鋼板の進行速度によるインクの側面速度を示すグラフである。
図30は流動解析によって求めたものであって、x軸は鋼板の幅方向の距離を、y軸は幅方向の流動速度を示す。そして、x軸において、0.00は二つのノズル112−1、112−2が交差する地点を、−0.10は後方に位置するノズル112−2の外側の角を、0.10は前方に位置するノズル112−1の外側の角を示す。
グラフを参照すると、第1補助プレート152を設置することによって、二つのノズル112−1、112−2が交差する地点で幅方向の流動が除去されたことが分かる。そして、二つのノズル112−1、112−2が交差する地点からノズル112の外側の角まで幅方向の流動がほとんど存在しないことが分かる。
その他にも、印刷速度の増加による幅方向の流動速度の差が大きくないことが分かる。すなわち、生産性を向上させるために印刷速度を速くしても品質に大きな影響はないことが分かる。
図31は、第2補助プレート153を設置した形態を示す斜視図である。
本発明の第4実施例に係るプリンティングユニット110−3は、インクヘッド111の周囲の段差を除去するために第2補助プレート153をさらに含むことができる。
第2補助プレート153は、インクヘッド111とベースフレーム115の第1開口115aとの間の空間を満たすように提供され得る。一例として、第2補助プレート153の厚さは、結合プレート150とベースフレーム115との間の段差に対応する厚さであり得る。
プリンティングユニット110−3に第2補助プレート153を設置すると、ベースフレーム115とインクヘッド111との間の段差が除去されて不均一流動が相当部分除去され得る。ただし、インクヘッド111とベースフレーム115との間に段差がある場合には、第2補助プレート153とインクヘッド111との間に若干の段差が形成され得る。
一方、図面とは異なり、第2補助プレート153の厚さは、結合プレート150とインクヘッド111との間の段差に対応する厚さであり得る。インクヘッド111の端部がベースフレーム115の底面よりも凹入されている場合、第2補助プレート153を設置すると、インクヘッド111と第2補助プレート153との間に段差が除去されて不均一流動が相当部分除去され得る。ただし、第2補助プレート153とベースフレーム115との間に若干の段差が形成され得る。
一方、図面とは異なり、第2補助プレート153は、結合プレート150とインクヘッド111との間の段差に対応する厚さを有するプレートと、インクヘッド111とベースフレーム115との間の段差に対応する厚さを有するプレートと、に分離されて設けられ得る。そして、二つのプレートは分解および結合が可能であり得る。
図32は第1および第2補助プレート152、153を設置した形態を示す斜視図であり、図33は図32の側断面図である。
また、本発明の第5実施例に係るプリンティングユニット110−4は、ノズル112周囲の段差を除去するための第1補助プレート152とインクヘッド111の周囲の段差を除去するための第2補助プレート153をさらに含むことができる。
第1補助プレート152と第2補助プレート153をいずれも設置すると、ノズル112周囲に段差がすべて除去され得る。すなわち、ベースフレーム115とノズル112との間が同一平面に満たされ得る。したがって、不均一流動がすべて除去され、ノズル112周囲に均一流動が発達して印刷品質が向上され得る。
本発明は添付された図面に図示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有した者であればこれから多様な変形および均等な他の実施例が実施可能であることを理解できるであろう。したがって、本発明の真の範囲は添付された特許請求の範囲によってのみ定められるべきである。
10:張力制御装置
11、12:テンションブライドルロール
13:張力測定センサ
14:張力制御系
20:蛇行制御装置
21、22:ステアリングロール
23:蛇行測定センサ
24:蛇行制御系
30、40:速度制御装置
31、41:ピンチロール
51、52:ディフレクタロール
53:ダンサーロール
60:鋼板移動方向制御装置
61:固定ロール
62:移動ロール
71:前方構造物
72:後方構造物
73:印刷構造物
100:印刷装置
110:プリンティングユニット
111:インクヘッド
112:ノズル
113:硬化装置
114:インク供給装置
115:ベースフレーム
116:ダミーインクヘッド
117:ダミー硬化装置
120:密着移送ユニット
131、132:鋼板支持ロール
133:コンベヤーベルト
134:真空チャンバー
135:ポンプ
136、137:鋼板加圧ロール
138:膨張チャンバー
139:ポンプ
140:波高調節ユニット
141、142:波高調節ロール
143:波高測定センサ
150:結合プレート
151:第1補助プレート
152:第2補助プレート

Claims (21)

  1. 鋼板表面にインクジェットプリンティングを利用して印刷する印刷装置を含み、
    前記印刷装置は、
    印刷領域上に前記鋼板の進行方向に配置される複数のインクヘッドと、前記それぞれのインクヘッドの後方(前記鋼板の進行方向)に配置されて前記鋼板に滴下したインクの液滴を硬化させる複数の硬化装置を含み、
    前記複数のインクヘッドを一つのデバイスに拘束、上記インクヘッドのノズルを露出させる第1開口が形成されるベースフレームと、
    前記複数のインクヘッドを前記ベースフレームに固定させる結合プレートと、
    上記インクヘッドと前記ベースフレームの前記第1開口との間の空間を埋めるように設置され、前記ベースフレームと前記結合プレートとの間の段差を除去する第1の補助プレートを含む、コーティング鋼板の製造装置。
  2. 前記ベースフレームは、前記複数の硬化装置を一つの装置で拘束するものの、前記硬化装置の照射部を露出させる第2開口をさらに含む請求項1に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  3. 前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方、後方、および両側の側傍に延長されるように設けられ、前記インクヘッドの周囲に不均一流動が発生することを防止する、請求項2に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  4. 前記印刷装置は前記複数のインクヘッドのうち最も前方(前記鋼板の進行反対方向)に位置するインクヘッドの前に配置されるダミーインクヘッドをさらに含む、請求項1に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  5. 前記ダミーインクヘッドと前記最も前方に位置するインクヘッドとの間に配置されるダミー硬化装置をさらに含む、請求項4に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  6. 前記複数のインクヘッドと前記複数の硬化装置は互いに一定の間隔で配置され、
    前記ダミーインクヘッドは前記複数のインクヘッド間の間隔と同じ間隔で前記最も前方に位置するインクヘッドの前方に配置される、請求項4に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  7. 前記印刷装置の印刷領域の下で前記鋼板を支持する密着移送ユニットをさらに含み、
    前記密着移送ユニットは、
    前記鋼板を支持、上に膨らんだ湾曲面を含む支持部を含む、請求項4に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  8. 前記支持部は形状変形可能に設けられ、無限軌道で回転運動するコンベヤーベルトと、
    前記コンベヤーベルトが前記鋼板を支持する領域の下に位置し、ホールまたはスリットを通じて空気圧を提供できる膨張チャンバーを含み、
    前記膨張チャンバーから提供される空気圧によって前記コンベヤーベルトが湾曲面を維持する、請求項7に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  9. 前記鋼板は前記コンベヤーベルトに密着して前記コンベヤーベルトの湾曲面と同じ曲率を有するように設けられる、請求項8に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  10. 前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板間の距離は同一に設けられる、請求項9に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  11. 前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に維持される、請求項10に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  12. 前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方(前記鋼板が接近する方向)と両側方に延びる、請求項1に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  13. 前記ベースフレームは前記インクヘッドを収容する第3開口が形成され、
    前記結合プレートは前記インクヘッドを前記第3開口に固定させる、請求項12に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  14. 前記ベースフレームは、前記インクヘッドの前方、後方、および両側方に延びるように設けられ、前記インクヘッドの周囲に不均一流動が発生することを防止する、請求項12に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  15. 前記インクヘッドは前記鋼板の幅方向に複数個が平行に配置され、前記鋼板の幅方向に一部重なるように配置される、請求項12に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  16. 前記重なるように配置されるインクヘッドのうち、前方に位置するインクヘッドと後方に位置するインクヘッドとの間の空間を満たすように設置される第2補助プレートをさらに含む、請求項15に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  17. 前記結合プレートは前記ベースフレームから凹入されて配置される、請求項13に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  18. 前記第1の補助プレートは前記インクヘッドのノズルよりもより突出しないように設置されている、請求項13に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  19. 前記それぞれのインクヘッドと前記鋼板との間の距離は0.8mm〜1.2mmの範囲に維持される、請求項12に記載のコーティング鋼板の製造装置。
  20. 鋼板の表面にインクジェットプリンティングを利用して印刷する印刷装置を含み、
    前記印刷装置は、
    印刷領域上に前記鋼板の進行方向に配置され、前記鋼板の幅方向に配置される複数のインクヘッドを含む複数のインクヘッド列と、
    前記鋼板の幅方向に配置される複数のインクヘッドを一つの装置で拘束、前記インクヘッドのノズル部を露出させる第1開口が形成されるベースフレームを含み、
    前記複数のインクヘッドを前記ベースフレームに固定させる結合プレートを含み、
    前記ベースフレームは前記インクヘッドの前方(前記鋼板が接近する方向)と両側方に延び、
    前記インクヘッドのノズル部は端部から下に突出し、
    前記インクヘッドの端部に設けられ、前記ノズル部の周囲の空間を満たすように設置されている第1補助プレートと、
    上記インクヘッドと前記ベースフレームの第1開口との間の空間を埋めるように設置され、前記ベースフレームと前記結合プレートとの間の段差を除去する第2補助プレートを含む、コーティング鋼板の製造装置。
  21. 前記第2補助プレートは前記ノズル部よりも下に突出しないように設置されている請求項20に記載のコーティング鋼板の製造装置。
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