JP6735399B1 - 治具、手持用電動工具および鉄筋の端面加工方法 - Google Patents

治具、手持用電動工具および鉄筋の端面加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄筋の端面を容易に加工することができる治具を提供する。【解決手段】治具1は、鉄筋60の端面61を切削するために鉄筋60の端部に取り付けられる治具1である。治具1は、中空筒状の形状を有し、鉄筋60を挿入するための第1貫通孔23が一方の端面21から他方の端面22に至るように形成されている第1部材20と、第1部材20の第1貫通孔23の内部に露出するように第1部材20に設置され、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動を規制する弾性部材40と、を備える。【選択図】図6

Description

この発明は、治具、手持用電動工具および鉄筋の端面加工方法に関するものである。
建設現場等において用いられる鉄筋は、輸送や建設現場での作業性などを考慮して、一定の長さに切断されてから、現場に搬入される。建設現場では、一対の鉄筋を連結または接合して一定の長さを有する鉄筋に加工する。特許文献1においては、内周面にねじ溝が形成された円筒状の部材を用いて、2本の鉄筋の端面を突き合わせた状態で連結する方法が開示されている。
特開2012−30265号公報
2本の鉄筋を接合する方法として、例えば圧接、溶接などが用いられる。一般に圧接または溶接による接合では、まず鉄筋の端面を平坦にするために、グラインダーを用いて、鉄筋の端面が研削される。そして、研削された端面同士が突き合わせられて、鉄筋同士が圧接または溶接される。しかしながら、グラインダーを用いた鉄筋の研削を長時間行うと、作業者の手にしびれが生じてしまう場合がある。このため、グラインダーを用いた鉄筋の研削は、長時間の作業には不向きである。また、切断機(鉄筋カッター)を用いると、作業に時間が掛かってしまう。また、切断機自体が大きいため作業が困難となる場合がある。そこで、鉄筋の端面を容易に加工することができる治具、手持用電動工具および鉄筋の端面加工方法を提供することを目的の1つとする。
本願の治具は、鉄筋の端面を切削するために鉄筋の端部に取り付けられる治具である。治具は、中空筒状の形状を有し、鉄筋を挿入するための第1貫通孔が一方の端面から他方の端面に至るように形成されている第1部材と、第1部材の第1貫通孔の内部に露出するように第1部材に設置され、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動を規制する弾性部材と、を備える。
上記治具、手持用電動工具およびこれを用いた鉄筋の端面加工方法によれば、鉄筋の端面を容易に加工することができる。
実施の形態1における治具の構造を示す概略斜視図である。 治具の構造を示す概略断面図である。 治具の構造を示す概略側面図である。 鉄筋の端面加工方法を示すフローチャートである。 実施の形態1における治具を用いて鉄筋の端面を加工する手順を説明するための概略図である。 実施の形態1における治具を用いて鉄筋の端面を加工する手順を説明するための概略図である。 鉄筋の端面を加工するために用いられる切削工具の外観を示す概略図である。 実施の形態1における治具を用いて鉄筋の端面を加工する手順を説明するための概略図である。 実施の形態1の治具の変形例を示す概略断面図である。 実施の形態2における治具の構造を示す概略斜視図である。 実施の形態2における治具の構造を示す概略断面図である。 実施の形態2における治具の変形例の構造を示す概略斜視図である。 実施の形態3における手持用電動工具の構造を示す概略斜視図である。 実施の形態3における手持用電動工具の構造を示す概略図である。
[実施形態の概要]
本願の治具は、鉄筋の端面を切削するために鉄筋の端部に取り付けられる治具である。治具は、中空筒状の形状を有し、鉄筋を挿入するための第1貫通孔が一方の端面から他方の端面に至るように形成されている第1部材と、第1部材の第1貫通孔の内部に露出するように第1部材に設置され、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動を規制する弾性部材と、を備える。
本願の治具は、第1部材と、弾性部材と、を備える。このような治具は、例えば以下のように使用することができる。まず、第1部材の一方の端部側から第1貫通孔に鉄筋が挿入される。挿入された鉄筋においては、第1貫通孔の内部に露出する弾性部材により、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動が規制される。次に、第1部材の他方の端部側から第1貫通孔に切削部材が挿入される。そして、上記切削部材により鉄筋の端面が切削される。したがって、このような治具を用いることで、鉄筋の端面を容易に加工することができる。
上記治具は、複数の弾性部材を備えてもよい。このように複数の弾性部材を備えることで、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動をより確実に規制することができる。
上記治具は、第1部材に取り付けられており、弾性部材を保持するクランプ機構をさらに備えてもよい。鉄筋の第1部材に対する相対的な移動の規制が弾性部材により実現されている状態、および弾性部材による規制が解除されている状態を選択的に取り得るように、弾性部材がクランプ機構に保持されてもよい。上記のようなクランプ機構を備えることで、弾性部材による規制が解除されている状態においては、第1貫通孔に鉄筋を挿入することが容易となる。そして、鉄筋を挿入した後、クランプ機構に保持された弾性部材を第1貫通孔の内部に露出させることで、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動を規制することができる。
上記治具の第1部材には、第1貫通孔を取り囲む壁を厚み方向に貫通し、クランプ機構に保持された弾性部材を挿入可能な第2貫通孔が形成されてもよい。弾性部材により、鉄筋の第1部材に対する相対的な移動が規制されている状態において、第1貫通孔の内部に弾性部材が露出するように第2貫通孔を介して弾性部材がクランプ機構に保持されてもよい。上記のような構成にすることで、クランプ機構に保持された弾性部材により鉄筋の第1部材に対する相対的な移動を規制することが容易となる。
上記治具は、中空筒状の形状を有し、鉄筋を挿入するための第3貫通孔が一方の端面から他方の端面に至るように形成されている第2部材をさらに備えてもよい。第2部材は、第1貫通孔に少なくとも一部が挿入されており、第2部材の外周面と、第1部材の内周面とは対向するように配置されてもよい。第2部材は、第1部材の内径に対応する外径と、鉄筋の外径に対応する内径と、を有してもよい。上記第2部材を備えることで、上記治具を鉄筋に取り付けた際に、第1部材の径方向への鉄筋の移動を規制することができる。したがって、鉄筋の端面の加工がさらに容易となる。
本願の手持用電動工具は、上記治具と、治具における第1部材の他方の端面に接続される本体部と、を備える。本体部は、フラットドリルまたはエンドミルである切削部材の先端が、第1貫通孔の内部に位置するように切削部材を保持することが可能な保持部を含む。
本願の手持用電動工具によれば、上記治具の第1部材の一方の端部側から第1貫通孔に鉄筋が挿入され、切削部材によって鉄筋の端面を切削することができる。したがって、このような手持用電動工具を用いることで、鉄筋の端面をさらに容易に加工することができる。なお、フラットドリルとは、先端角が約180°の刃部を有する切削部材をいう。
本願の鉄筋の端面加工方法は、鉄筋を準備する工程と、鉄筋の端面を、フラットドリルまたはエンドミルを用いて切削する工程と、を含む。
上記加工方法によれば、グラインダー等を用いる場合に比べて、鉄筋の端面を加工することが容易となる。
上記鉄筋の端面加工方法は、中空筒状の形状を有し、一方の端面から他方の端面に至るように第1貫通孔が形成されている第1部材を含む治具を、一方の端面側から第1貫通孔に鉄筋を挿入した状態で、鉄筋の端部に取り付ける工程をさらに含んでもよい。鉄筋の端面を切削する工程では、フラットドリルまたはエンドミルを他方の端面側から第1貫通孔に挿入した状態で、フラットドリルまたはエンドミルによって鉄筋の端面を切削してもよい。上記第1部材を用いることで、フラットドリルおよびエンドミルの鉄筋に対する位置合わせが容易となる。したがって、鉄筋の端面を加工することがさらに容易となる。
上記鉄筋の端面加工方法において、治具を鉄筋の端部に取り付ける工程では、上記治具が、鉄筋の端部に取り付けられてもよい。このようにすることにより、鉄筋の端面を加工することがより一層容易となる。
上記鉄筋の端面加工方法において、治具を鉄筋の端部に取り付ける工程では、上記手持用電動工具における治具が、鉄筋の端部に取り付けられてもよい。このような手持用電動工具を用いることで、鉄筋の端面をさらに容易に加工することができる。
[実施形態の具体例]
次に、本発明の治具の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、図1〜図3を参照して実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1における治具の構造を示す概略斜視図である。図2は、図1の線分A−Aに沿って切断した場合の断面図である。
特に図1および図2を参照して、治具1は、第1部材20と、第2部材10と、クランプ機構30と、弾性部材40と、を備える。治具1は、鉄筋の端部に取り付けられて、鉄筋の端面を切削するために用いられる治具である。第1部材20は、中空円筒状の形状を有する。第1部材20においては、第1端面21から長手方向における第1端面21とは反対側の第2端面22に至るように第1貫通孔23が形成されている。第1貫通孔23は、円柱状の形状を有する。第1貫通孔23を取り囲む壁を厚み方向に貫通するように第2貫通孔24が形成されている。本実施の形態において、第1部材20は、例えば鋼製である。
第2部材10は、中空円筒状の形状を有する。第2部材10は、種々の径を有する鉄筋に治具1が対応できるようにするために用いられるスペーサーである。第2部材10には、第3端面11から長手方向における第3端面11とは反対側の第4端面12に至るように第3貫通孔13が形成されている。第3貫通孔13は、円柱状の形状を有する。第2部材10は、第1貫通孔23に少なくとも一部が挿入されている。本実施の形態では、第2部材10の全体が第1貫通孔23に挿入されている。第2部材10の外周面10Aと第1部材20の内周面20Bとは、対向する(接触する)ように配置される。本実施の形態においては、第2部材10の外周面10A全体を覆うように、第1部材20が配置される。第2部材10は、第1部材20の内径Lに対応する外径Lと、鉄筋の外径に対応する内径Lと、を有する。より具体的には、第2部材10の外径Lは、第1部材20の内径Lよりもわずかに小さい。第2部材10の長手方向の長さLは、第1部材20の長手方向の長さLよりも短い。本実施の形態において、第2部材10は、例えば鋼製である。
クランプ機構30は、第1部材20の外周面20Aに取り付けられている。クランプ機構30は、第1部分31と、第2部分33と、第3部分34と、接続部32と、を含む。第1部分31と、第2部分33とは、接続部32の一部を中心として回動可能なように接続部32に接続されている。第3部分34は、棒状の形状を有する。第3部分34の一方の端部側は、第2部分33に接続されている。第3部分34の他方の端部には、弾性部材40としての第1弾性部材41が配置される。本実施の形態において、第1弾性部材41を構成する材料はゴムである。図2を参照して、第1部分31を矢印Xの向きに回動させると、第2部分33が連動して矢印Xの向きに回動する。その結果、第3部分34に配置された第1弾性部材41を矢印Xの向きに回動させることができる。
第1部材20には、第1貫通孔23を取り囲む壁を厚み方向に貫通する第2貫通孔24が形成されている。第2貫通孔24は、第1弾性部材41を挿入可能な形状を有する。第1弾性部材41は、第1貫通孔23の内部に露出している状態、および第1部材20の外部に位置している状態を選択的に取り得るようにクランプ機構30に保持されている。
特に図2および図3を参照して、第1部材20の内周面20Bの一部の領域を覆うように第2弾性部材42が配置される。本実施の形態において、第2弾性部材42を構成する材料はゴムである。第2弾性部材42は、第1貫通孔23の内部に露出するように第1部材20に配置されている。第2弾性部材42は、板状の形状を有する。第2弾性部材42は、第1貫通孔23を取り囲む壁面の周方向に沿って配置されている。第2弾性部材42は、第1部材20の長手方向から平面的に見て、第1部材20の内周面20Bの半周に対応する領域に配置されている。第2弾性部材42は、第1部材20の中心軸を挟んで、第2貫通孔24とは反対側に配置される。
次に、本実施の形態の治具1を用いて、鉄筋の端面を加工する手順について説明する。図4を参照して、実施の形態1における鉄筋の端面加工方法においては、まず、工程(S10)として、鉄筋を準備する工程が実施される。この工程(S10)では、溶接によって接合しようとする2本の鉄筋が準備される。
次に、工程(S20)として、治具1を鉄筋の端部に取り付ける工程が実施される。特に図2および図5を参照して、第1部材20の内径Lは、鉄筋の外径よりも大きい。鉄筋60は、第1部材20の第1端面21側から矢印Yの向きに第1貫通孔23へと挿入される。第2部材10の内径Lは、鉄筋の外径よりもわずかに大きい。したがって、鉄筋60は、第2部材10の第3端面11側から第3貫通孔13に挿入される。
特に図5および図6を参照して、次に、クランプ機構30の第1部分31を矢印Xの向きに回動させる。そして、第1弾性部材41は、クランプ機構30によって矢印Xの向きに回動する。その結果、第1弾性部材41は、第1貫通孔23の内部に露出しつつ、鉄筋60の外周面60Aに接触する。なお、第1弾性部材41は、第1部材20の外部には露出せず、第2貫通孔24を介して、第1貫通孔23の内部に全体が露出している。また、第2弾性部材42も、同様に鉄筋60の外周面60Aに接触する。第1弾性部材41が第1貫通孔23の内部に露出している状態において、第2弾性部材42は、第1部材20の中心軸を挟んで、第1弾性部材41とは反対側に配置されている。このようにして、第1貫通孔23の内部に露出する第1弾性部材41および第2弾性部材42により、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動(Y方向への移動)を規制することができる。
次に、工程(S30)として、鉄筋60の端面61を切削する工程が実施される。特に図7を参照して、鉄筋60の端面61を切削するために、フラットドリルまたはエンドミルが用いられる。本実施の形態においては、フラットドリル51が取り付けられた手持用電動工具2が用いられる。特に図6および図8を参照して、フラットドリル51が第1部材20の第2端面22側から矢印Yの向きに挿入される。そして、フラットドリル51は第2部材10の第4端面12側から第3貫通孔13に挿入される。フラットドリル51の先端部51Aを鉄筋60の端面61に接触させた状態で、手持用電動工具2を駆動してフラットドリル51を回転させることで、鉄筋60の端面61がフラットドリル51の先端部51Aによって切削される。
ここで、実施の形態1における治具1によれば、第1貫通孔23の内部に露出する第1弾性部材41および第2弾性部材42により、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動が規制される。このような状態で、第1貫通孔23にフラットドリル51を挿入することで、鉄筋60の端面61を容易に加工することができる。
上記実施の形態において、治具1は、複数の弾性部材40として第1弾性部材41および第2弾性部材42を備える。第2弾性部材42の存在は必須ではないが、このように複数の弾性部材40を備えることで、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動をより確実に規制することができる。
上記実施の形態において、治具1は、第1部材20に取り付けられており、第1弾性部材41を保持するクランプ機構30を備える。鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動の規制が第1弾性部材41により実現されている状態、および第1弾性部材41による規制が解除されている状態を選択的に取り得るように、第1弾性部材41がクランプ機構30に保持されている。クランプ機構30の存在は必須ではないが、このようなクランプ機構30を備えることで、第1弾性部材41による規制が解除されている状態においては、第1貫通孔23に鉄筋60を挿入することが容易となる。そして、鉄筋60を挿入した後、クランプ機構30に保持された第1弾性部材41を第1貫通孔23の内部に露出するようにすることで、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動を規制することができる。
上記実施の形態における治具1の第1部材20には、第1貫通孔23を取り囲む壁を厚み方向に貫通し、クランプ機構30に保持された第1弾性部材41を挿入可能な第2貫通孔24が形成されている。第1弾性部材41により、鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動が規制されている状態において、第1貫通孔23の内部に第1弾性部材41が露出するように第2貫通孔24を介して第1弾性部材41がクランプ機構30に保持されている。上記のような構成は必須ではないが、このような構成にすることで、クランプ機構30に保持された第1弾性部材41により鉄筋60の第1部材20に対する相対的な移動を規制することが容易となる。
上記実施の形態において、治具1は、中空筒状の形状を有し、鉄筋60を挿入するための第3貫通孔13が第3端面11から第4端面12に至るように形成されている第2部材10を備える。第2部材10は、第1貫通孔23に少なくとも一部が挿入されており、第2部材10の外周面10Aと、第1部材20の内周面20Bとは対向するように配置される。第2部材10は、第1部材20の内径に対応する外径と、鉄筋60の外径に対応する内径と、を有する。第2部材10の存在は必須ではないが、第2部材10を備えることで、上記治具1を鉄筋60に取り付けた際に、第1部材20の径方向への鉄筋60の移動を規制することができる。したがって、鉄筋60の端面61の加工がさらに容易となる。
なお、上記実施の形態においては、第2弾性部材42を構成する材料がゴムからなる場合について説明したが、これに限られるものではなく、第2弾性部材42はつる巻きばねであってもよい。
上記実施の形態において、第1弾性部材41が第1貫通孔23の内部に全体が露出する場合について説明したが、これに限られるものではなく、第1弾性部材41が第2貫通孔24内に位置してもよい。
(変形例)
鉄筋60の外径に合わせて治具1から第2部材10を取り除いてもよい。図9において、実施の形態1における治具1の変形例を示す。図9を参照して、第2部材10を取り除くことで、図5、図6および図8に示す鉄筋60よりも外径が大きい鉄筋60を第1部材20の第1端面21側から第1貫通孔23に挿入することができる。また、図5、図6および図8に示す鉄筋60よりも外径が小さい鉄筋60を加工する場合は、図5、図6および図8に示す第2部材10よりも内径の小さい第2部材10を採用してもよい。このようにすることで、外径の異なる複数の鉄筋60に対しても、本実施の形態における治具1を用いて、容易に鉄筋60の端面61を加工することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の治具1の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。その他の実施の形態における治具1は、基本的に実施の形態1と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかしながら、その他の実施の形態においては、弾性部材40の形状や設置状態が実施の形態1の場合と異なっている。以下、実施の形態1と異なる点について主に説明する。
図10および図11において、実施の形態2における治具1を示す。図11は、図10の線分B−Bに沿って切断した場合の断面図である。図10および図11を参照して、実施の形態2の治具1では、第1部材20の内周面20B全体を覆うように弾性部材40が配置される。弾性部材40は、第1貫通孔23の内部に露出するように配置されている。弾性部材40は、中空円筒状の形状を有する。弾性部材40には、一方の端面から他方の端面に至るように第4貫通孔43が形成されている。第4貫通孔43は、円柱状の形状を有する。弾性部材40の外周面40Aが、第1部材20の内周面20Bに接合されている。弾性部材40の内径Lは、鉄筋60の外径よりもわずかに大きい。弾性部材40を構成する材料は、ゴムである。
次に、実施の形態2における治具1の変形例について説明する。図12を参照して、本実施の形態における治具1では、第1部材20の内周面20B全体に亘って、複数のドーム状の形状を有する弾性部材40が間隔をあけて配置される。弾性部材40は、第1部材20の内周面20Bから径方向に突出する形状を有する。このような構造を採用することにより、鉄筋60の挿入を容易としつつ、第1部材20に対する鉄筋60の相対的な移動を規制することができる。
上記実施の形態2の構造を有する治具1によっても、実施の形態1と同様に鉄筋60の端面61を容易に加工することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の手持用電動工具について説明する。図13および図14において、実施の形態3における手持用電動工具を示す。なお、図14においては、第1部材20および第2部材10を断面にて、他の部品を平面視にて示した概略図である。
図13および図14を参照して、手持用電動工具2には、上記治具1が取り付けられている。手持用電動工具2は、治具1と、本体部50と、を備える。本体部50は、第1部材20の第2端面22に接続されている。本体部50は、第4部分52と、第5部分53と、第6部分54と、を含む。第4部分52は、円柱状の形状を有する。第4部分52の外周面に接触するように把持部としての第6部分54が接続されている。第4部分52の一方の端面には、第5部分53が接続されている。第5部分53は、円柱の一の端面に円錐台が接続された形状を有する。第5部分53の外径は、第4部分52の外径よりも小さい。第5部分53は、第5部分53から見て第4部分52とは反対側に、切削部材としてのフラットドリル51を取り付け可能である。フラットドリル51の先端部51Aが第1貫通孔23の内部に位置するように、第5部分53はフラットドリル51を保持することができる。第5部分53は、フラットドリル51の軸周りに回転可能にフラットドリル51を保持することができる。したがって、第5部分53は、フラットドリル51を保持することが可能な保持部である。治具1における第1部材20の第2端面22が第5部分53に接触するように、第1部材20が本体部50に接続されている。第6部分54は、手持用電動工具2を駆動させてフラットドリル51を回転させるためのスイッチ54Aを有する。鉄筋60は、第1部材20の第1端面21側から第1貫通孔23に挿入される。このような手持用電動工具を用いることで、鉄筋60の端面61をさらに容易に加工することができる。
本実施の形態における手持用電動工具2に取り付け可能なフラットドリル51の第1部材20の長手方向における長さLは、図7に示すフラットドリル51の長さLよりも短い。このようにすることで、第1部材20の長手方向における長さを短くすることができる。したがって、治具1のコンパクト化を実現することができる。
上記実施の形態においては、手持用電動工具2には、フラットドリル51が取り付け可能な場合について説明したが、これに限らず、エンドミルが取り付け可能であってもよい。また、手持用電動工具2には、フラットドリル51およびエンドミルの両方が取り付け可能であってもよい。
上記実施の形態4の構造を有する手持用電動工具2によっても、実施の形態1と同様に鉄筋60の端面61を容易に加工することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の治具は、鉄筋の端面を容易に加工することが求められる場合に、特に有利に適用され得る。
1 治具、2 手持用電動工具、10 第2部材、10A,20A,40A,60A 外周面、11 第3端面、12 第4端面、13 第3貫通孔、20 第1部材、20B 内周面、21 第1端面、22 第2端面、23 第1貫通孔、24 第2貫通孔、30 クランプ機構、31 第1部分、32 接続部、33 第2部分、34 第3部分、40 弾性部材、41 第1弾性部材、42 第2弾性部材、43 第4貫通孔、50 本体部、51 フラットドリル、51A 先端部、52 第4部分、53 第5部分、54 第6部分、54A スイッチ、60 鉄筋、61 端面。

Claims (8)

  1. 鉄筋の端面を切削するために前記鉄筋の端部に取り付けられる治具であって、
    中空筒状の形状を有し、前記鉄筋を挿入するための第1貫通孔が一方の端面から他方の端面に至るように形成されている第1部材と、
    前記第1部材の前記第1貫通孔の内部に露出するように前記第1部材に設置され、前記鉄筋の前記第1部材に対する相対的な移動を規制する弾性部材と、を備える、治具。
  2. 複数の前記弾性部材を備える、請求項1に記載の治具。
  3. 前記第1部材に取り付けられており、前記弾性部材を保持するクランプ機構をさらに備え、
    前記鉄筋の前記第1部材に対する相対的な移動の規制が前記弾性部材により実現されている状態、および前記弾性部材による前記規制が解除されている状態を選択的に取り得るように、前記弾性部材が前記クランプ機構に保持されている、請求項1または請求項2に記載の治具。
  4. 前記第1部材には、前記第1貫通孔を取り囲む壁を厚み方向に貫通し、前記クランプ機構に保持された前記弾性部材を挿入可能な第2貫通孔が形成されており、
    前記弾性部材により、前記鉄筋の前記第1部材に対する相対的な移動が規制されている状態において、前記第1貫通孔の内部に前記弾性部材が露出するように前記第2貫通孔を介して前記弾性部材が前記クランプ機構に保持されている、請求項3に記載の治具。
  5. 中空筒状の形状を有し、前記鉄筋を挿入するための第3貫通孔が一方の端面から他方の端面に至るように形成されている第2部材をさらに備え、
    前記第2部材は、前記第1貫通孔に少なくとも一部が挿入されており、前記第2部材の外周面と、前記第1部材の内周面とは対向するように配置されており、
    前記第2部材は、前記第1部材の内径に対応する外径と、前記鉄筋の外径に対応する内径と、を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の治具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の治具と、
    前記治具における前記第1部材の前記他方の端面に接続される本体部と、を備え、
    前記本体部は、フラットドリルまたはエンドミルである切削部材の先端が、前記第1貫通孔の内部に位置するように前記切削部材を保持することが可能な保持部を含む、手持用電動工具。
  7. 鉄筋を準備する工程と、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の治具を、前記治具の一方の端面側から前記第1貫通孔に前記鉄筋を挿入した状態で、前記鉄筋の端部に取り付ける工程と、
    前記鉄筋の端面を、フラットドリルまたはエンドミルを用いて切削する工程と、を含む、鉄筋の端面加工方法であって、
    前記鉄筋の端面を切削する工程では、前記フラットドリルまたは前記エンドミルを前記
    他方の端面側から前記第1貫通孔に挿入した状態で、前記フラットドリルまたは前記エン
    ドミルによって前記鉄筋の端面を切削する、鉄筋の端面加工方法。
  8. 前記治具を前記鉄筋の端部に取り付ける工程では、請求項6に記載の手持用電動工具における治具が、前記鉄筋の端部に取り付けられる、請求項7に記載の鉄筋の端面加工方法。
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