JP6734777B2 - 浸透性の外側層を持つ風味のついた顆粒を含む喫煙物品 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の色付きの結合剤粒子で形成された浸透性の外層を持つ複数の風味のついた顆粒を含む喫煙物品に関連する。本発明は、複数の色付きの結合剤粒子で形成された浸透性の外層を持つ風味のついた顆粒の製造方法、およびこのような方法によって製造される風味のついた顆粒にさらに関連する。
フィルター紙巻たばこは一般的に、紙ラッパーで囲まれたたばこカットフィラーのロッドと、包まれたたばこロッドと端と端を接して整列され、チッピングペーパーによってたばこロッドに取り付けられた円筒形フィルターとを備える。従来的なフィルター紙巻たばこでは、フィルターは、多孔性のプラグラップ内に包装された酢酸セルローストウのプラグから構成しうる。主流煙の粒子状およびガス状構成要素を除去するために濾過材料の二つ以上のセグメントを備える複数構成要素フィルターを持つフィルター紙巻たばこも知られている。
たばこが燃焼するよりはむしろ加熱される多くの喫煙物品が、当業界において提唱されてきた。加熱式喫煙物品では、エアロゾルはエアロゾル発生基体(たばこなど)を加熱することにより生成される。公知の加熱式喫煙物品には、例えば、エアロゾルが電気的加熱によるか、または可燃性燃料要素または熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達によって生成される喫煙物品が含まれる。喫煙中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に混入される。放出された化合物が冷めるにつれて凝結してエアロゾルを形成し、これが消費者によって吸い込まれる。また、ニコチン含有エアロゾルがたばこ材料、たばこ抽出物、またはその他のニコチン源から、燃焼することなく、また一部の場合には加熱することなく、例えば化学反応によって生成される、喫煙物品も公知である。
主流煙の風味を高めるために、喫煙物品に(例えばフィルターに)風味剤を提供することが知られている。特に、一つ以上の芳香植物からの葉、種または根など、植物材料の形態で風味剤を含めることが提案されてきた。
フィルター内の風味剤が消費者に見えるようにフィルターラッパーが適合されている喫煙物品が知られている。例えば、風味剤を含むフィルターの少なくとも一部分が表示されるように、透明なフィルターラッパーを使用することが提案されてきた。特定のタイプの風味剤は視覚的に魅力的とは見なされないことがあり、このような風味剤が消費者に見えることが望ましくない場合がある。例えば、植物材料は一般的に、材料の処理中、特に乾燥行程中にその天然の彩色を失う。従って、植物材料が特定され、例えばたばこロッドに使用されるたばこ材料を含むその他の植物材料から識別されるのが難しくなりうる。フィルター内の変色した植物材料の粒子が異物と間違われるリスクもある。
風味のついた顆粒が植物材料で形成され、顆粒の彩色が制御される、喫煙物品のための風味のついた顆粒の製造方法を提供することが望ましい。風味のついた顆粒の風味放出に対する彩色の効果が最小化されるように、風味のついた顆粒を製造する方法を提供することが特に望ましい。
本発明によると、喫煙物品のための風味のついた顆粒の製造方法が提供されており、方法は、薬草植物材料の粒子の圧縮によって内部コアを形成する工程と、溶剤中に少なくとも一つの着色料および少なくとも一つの高分子結合剤を含む色付きの結合剤粒子の被覆懸濁液を提供する工程と、被覆懸濁液を内部コアの外側表面に塗布して外層を形成する工程であって、被覆懸濁液が被覆システム内の内部コアに塗布され、その塗布システム内の溶剤蒸気圧が5kPaより大きい工程と、外層を乾燥して溶剤を蒸発させる工程とを含む。
本発明による方法によって得られる喫煙物品のための風味のついた顆粒は、喫煙中に風味化合物を煙の中に放出するための薬草植物材料の内部コアを備え、この上に複数の色付きの結合剤粒子で形成された外層が配置されている。色付きの結合剤粒子の内部コアの表面上への配置は、風味のついた顆粒の彩色を制御することを有利に可能にする。従って、風味のついた顆粒を望ましい彩色で提供し、例えば、内部コアの植物材料の天然の彩色を高めたり、または内部コアの処理中に失われた可能性のある植物材料の任意の彩色を交換したりできる。
多孔質の外層による風味のついた顆粒の彩色によって、顆粒が明確に識別され風味剤材料として容易に特定されるように、喫煙物品内の任意のたばこ材料と比べて顆粒を視覚的に識別することが可能になる。彩色はさらに、風味のついた顆粒が喫煙物品内の異物と間違われるリスクを減少させる。これらの利点は、風味剤が例えばフィルターラッパーを通して少なくとも部分的に消費者に見える喫煙物品の場合は、特に関心を呼びうる。
色付きの結合剤粒子は内部コアの外側表面上に配置されて、浸透性の外層を定義する粒子の凝集体を提供する。本発明の文脈では、「浸透性」という用語は、揮発性風味化合物が色付きの結合剤の粒子の周りを通って煙の中に入れるように、喫煙中に内部コアから放出される揮発性風味化合物を浸透させる外層を定義するために使用される。従って、外層は、内部コアからの風味の放出に対して最小限の影響を持つことが好ましい。
必要な浸透性は、揮発性風味化合物が内部コアから逃れるために十分な通路を提供する開放構造を持つ色付きの結合剤粒子の凝集体を提供することによって一般的に達成される。外層は多孔質で、揮発性風味化合物が外層を通過できるようにする開放空孔または空間のネットワークを持つことが好ましい。
色付きの結合剤粒子は、高分子結合剤の上に支持された少なくとも一つの着色料を含み、これは、着色剤の媒体としての役割を果たし、着色料を内部コアの外側表面に結合する。適切な着色料は当業者には周知である。着色料は、植物材料の実質的に元の色、または異なる色を提供するように選択されうる。
浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、少なくとも一つの着色料を少なくとも約50重量パーセント含むことが好ましく、少なくとも約60重量パーセント含むことがより好ましい。浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、少なくとも一つの着色料を約75重量パーセント以下含むことが好ましく、約70重量パーセント以下含むことがより好ましい。
少なくとも一つの着色料は、風味のついた顆粒の望ましい彩色を提供するために顔料を含むことが好ましい。顔料は食品用顔料であることが好ましい。顔料は、有機顔料または無機顔料でありうる。顔料は天然または合成でありうる。別の方法として着色料は、染料化合物の形態でありうる。
適切な着色料には、カーボ メデシナリス ベジタビリス(E153)、ブリリアントブラックBN(E151)、コチニールレッドA(E124)ファーストレッドE、サンセットイエローFCF(E110)、オレンジGGN、インディゴチンI(E132)、アマランス(E123)、タートラジン(E102)、ゴールドリーフ(E175)、銀(E174)、ブロンズ、アルミニウム(E173)、炭酸カルシウム(E170)、硫酸カルシウム(E516)、二酸化チタン(E171)、酸化鉄および水酸化鉄(E172)、硫酸鉄(III)およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。
色付きの結合剤粒子が顔料を含む場合、顔料とセルロース系結合剤の比は約1:1〜約3:1であることが好ましく、約3:2〜約2:1であることがより好ましい。
浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、高分子結合剤を少なくとも約25重量パーセント含むことが好ましく、少なくとも約30重量パーセント含むことがより好ましい。浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、高分子結合剤を約50重量パーセント以下含むことが好ましく、約40重量パーセント以下含むことがより好ましい。
色付きの結合剤粒子の高分子結合剤は、天然結合剤材料を含むことが好ましく、ここで「天然」という用語は、天然起源の結合剤材料または天然起源の結合剤材料と同一の組成を持つように合成的に製造された結合剤材料を指すために使用される。高分子結合剤材料は一つ以上の多糖類を含むことが好ましく、高分子結合剤材料は一つ以上のセルロース系材料を含むことが特に好ましい。好ましい多糖類には、デンプン、アミラーゼ、アミロペクチン、マルトデキストリン、デキストリン、シクロデキストリン、ポリデキストロース、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ニトロセルロース、アルファグルカン、ベータグルカン、アラビアゴム、ローカストビーンガム、タラガム、グアーガム、アルギネート、カラギーナン、およびそれらの組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。特に好ましい実施形態では、高分子結合剤はエチルセルロースまたはニトロセルロースである。
別の実施形態では、高分子結合剤は合成結合剤材料を含み、ここで「合成」という用語は、化学合成で製造されて天然起源ではないか、または天然起源の結合剤材料と同等の結合剤材料を指すために使用される。適切な合成結合剤には、ポリ(グリコリド)、ポリ(L−ラクチド)、ポリ(オルソエステル)、ポリ(D,L−ラクチド)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)、ポリ(トリメチレンカーボネート)、ポリ(1,5−ジオキセパン−2−オン)、ポリ(アジピン酸無水物)、ポリ(セバシン酸無水物)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(ビニルピロリドン)およびそれらの組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。
浸透性の外層は可塑剤をさらに含むことが好ましい。好ましい可塑剤には、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、レシチン、トリアセチン、セバシン酸ジブチル、ポリエチレングリコールおよびそれらの組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。特に好ましい実施形態では、可塑剤はクエン酸トリブチルまたはクエン酸アセチルトリブチルである。
浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、可塑剤を少なくとも約1重量パーセント含むことが好ましく、少なくとも約5重量パーセント含むことがより好ましい。多孔質の外層は、乾燥質量に基づいて、可塑剤を約30重量パーセント以下含むことが好ましく、約15重量パーセント以下含むことがより好ましい。
浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、風味のついた顆粒の少なくとも約1重量パーセントに対応することが好ましく、少なくとも約2重量パーセントに対応することがより好ましい。浸透性の外層は、乾燥質量に基づいて、風味のついた顆粒の約10重量パーセント以下に対応することが好ましく、約5重量パーセントに対応することがより好ましい。浸透性の外層の比率は、望ましいレベルの浸透性を維持しながら風味のついた顆粒の十分な彩色を提供するために、組成物に応じて変化しうる。
浸透性の外層は、一つ以上のさらなる添加剤を随意に含みうる。例えば、浸透性の外層は、外層の粘性を減少させるために一つ以上の流動促進剤を含みうる。適切な流動促進剤には、タルク、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。別の方法としてまたは追加的に、浸透性の外層は、例えばキサンタンガム、アルギネート、ペクチンまたはそれらの組み合わせなど、一つ以上の懸濁補助剤を含みうる。
浸透性の外層は厚さが約20ミクロン未満であることが好ましく、約10ミクロン未満がより好ましく、約5ミクロン未満がさらに好ましい。浸透性の外層の厚さは少なくとも約1ミクロンであることが好ましい。厚さは浸透性の外層の周りで一般的に変化するが、厚さは内部コアの外側表面の実質的に全体に渡って望ましい範囲内に収まることが好ましい。
浸透性の外層の最低の厚さは約1ミクロン〜約20ミクロンが好ましく、約1ミクロン〜約10ミクロンがより好ましく、約1ミクロン〜約5ミクロンが最も好ましい。
風味のついた顆粒の内部コアは、薬草植物材料の粒子を含む。本明細書で使用される場合、「薬草植物材料」という用語は、薬草植物の一つ以上の部分から成る材料を示すために使用される。「薬草の葉」という用語は、薬草植物の葉を示すために使用される。
「薬草植物」は芳香植物であり、その葉またはその他の部分は医学、料理またはアロマの目的で使用され、喫煙物品によって生成された煙中に風味を放出できる。本発明に使用される風味のついた顆粒は、一つ以上の多年生または一年生の薬草植物からの植物材料を含みうる。例えば、風味のついた顆粒は、ミント(ペパーミントおよびスペアミントなど)、レモンバーム、バジル、シナモン、レモンバジル、コリアンダー、ラベンダー、セージ、茶、タイムおよびキャラウェイを含むがこれらに限定されない薬草植物からの薬草の葉またはその他の薬草材料を含みうる。風味のついた顆粒は非たばこ植物材料を含むことが好ましい。
喫煙物品中の風味のついた顆粒の内部コアの薬草植物材料は、喫煙中に風味を放出し、それによって煙の風味特性を変化させる。有利なことに、風味のついた顆粒の植物材料は、風味のついた顆粒が組み込まれた喫煙物品の風味プロファイルを目的に合わせるために変えることができる。植物材料を含む顆粒の包含は、従来的に使用される液体風味剤と比べて喫煙物品内の風味の維持も改善する。
風味のついた顆粒の内部コアは、葉、茎、根、花および果実を含むがこれらに限定されない薬草植物の任意の適切な部分から形成される一つ以上の粒子を含みうる。内部コアは、一つ以上の植物の植物材料を含みうる。薬草植物材料は、切断、粉砕またはその他の方法でサイズを減少させて、粒子状材料を提供し、これが凝集されて風味のついた顆粒の内部コアを形成する。
本発明の好ましい実施形態では、薬草植物材料から放出された風味は、それに含まれる油などの揮発性化合物によって提供される。喫煙前、揮発性化合物は植物材料内に閉じ込められたままとなる傾向があるが、喫煙中は揮発し、それによって煙に風味を加える。煙の風味特性は、風味のついた顆粒の包含用に選択された植物材料に応じて、変えることができる。
内部コアは圧縮された薬草植物材料で形成されることが好ましい。圧縮されたとは、植物材料の密度を高くするために、植物材料が機械的工程を受けていることを意味する。一部の場合、圧縮は植物材料の細胞構造を破壊して、植物材料中の精油の少なくとも部分的な放出を起こす。以下に詳述されるように、一つの例では植物材料は押し出されうる。圧縮工程の加工助剤として、水を風味のついた顆粒の内部コアに組み込みうる。内部コアは、例えば上述の薬草植物材料の任意の一つ以上などの、薬草植物材料から成る、または実質的にそれから成ることが好ましい。別の方法として、内部コアは、例えば上述の薬草植物材料の任意の一つ以上などの薬草植物材料、および上述の加工助剤から成る、または実質的にそれらから成ることが好ましい。内部コアは非水系結合材料を含まないことが特に好ましい。
風味のついた顆粒はかさ密度が少なくとも0.35グラム/立方センチメートルであることが好ましく、少なくとも0.40グラム/立方センチメートルであることがより好ましく、少なくとも0.50グラム/立方センチメートルであることがさらにより好ましい。
一部の場合、圧縮前の元の薬草植物材料のかさ密度はおよそ0.20〜0.30グラム/立方センチメートルである。風味のついた顆粒を形成するための植物材料の圧縮は、風味のついた顆粒が元の植物材料のかさ密度の好ましくは少なくとも1.5倍、より好ましくは少なくとも2倍になるように、かさ密度を増加させることが好ましい。一部の場合、植物材料は圧縮されて、元の植物材料のかさ密度の3倍を超えるかさ密度を生じる。植物材料は圧縮されて、元の植物材料のかさ密度の6倍未満のかさ密度を生じることが好ましい。例えば、風味のついた顆粒のかさ密度は、2.0グラム/立方センチメートルを超えないことが好ましい。
「かさ密度」という用語は、組み合わされた複数の風味のついた顆粒の密度を指すために使用され、これは複数の風味のついた顆粒の質量をそれらの風味のついた顆粒によって占められる体積で割ったものに対応する。本発明の文脈では、言及されるかさ密度の値は顆粒のCarr Looseかさ密度に対応する。風味のついた顆粒のCarr Looseかさ密度を決定するための適切な方法が、ASTM規格D 6393−08に記述されている。この方法では、測定値は、風味のついた顆粒のサンプルを振動シュートを通してふるいにかけ、周知の体積の計量カップを満たすことによって取得される。次にカップ内の風味のついた顆粒の質量を測定し、これをカップの体積で割るとかさ密度が得られる。
薬草植物材料の圧縮は、風味剤を植物材料内に濃縮させ、喫煙物品の単位体積あたりに提供されうる風味剤の量を増加させる。植物材料のかさ密度を増加させることによって、より大きな質量の植物材料を喫煙物品の同じ堆積内の喫煙物質中に組み込むことが可能となる。喫煙中の主流煙への風味送達は、それによって改善され増強される。代替的に植物材料の圧縮は、その他の構成要素のために利用可能な体積が増えるように、同じ質量の植物材料を元の植物材料の質量に対応するよりも小さな喫煙物品の体積内に効率的に組み込むことを可能にしうる。
風味のついた顆粒の形成中に密度を増加させるために薬草植物材料が圧縮されると、植物材料は細胞構造が少なくとも部分的に壊れるかまたは破壊されるように、ある程度まで破砕されうる。一部の場合、これは、喫煙中に精油のより大きな割合が主流煙への放出のために利用できるように、細胞構造内からの植物材料の精油の放出をもたらす。
本発明の好ましい実施形態では、風味のついた顆粒の内部コアは、ペパーミント葉など、メントールを含む薬草植物の葉の圧縮粒子を含む。本発明の特に好ましい実施形態では、風味のついた顆粒は、ハッカ植物の植物からのミントの葉の圧縮粒子を含む。例えば、適切なタイプのミントの葉は、ペパーミント、ヨウシュハッカ、エジプトミント、ベルガモットミント、スペアミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ナガバハッカ、メグサハッカ、アップルミント、パイナップルミントを含むがこれらに限定されない植物品種から採取されうる。
ミントの葉の含油量は少なくとも約0.6重量パーセントであることが好ましい。本発明による方法で得られる喫煙物品で使用される風味のついた顆粒中への、ペパーミント葉などのミントの葉の粒子の包含は、ミントおよびメントールの風味を喫煙物品の煙に与える改善された方法を提供する。
「ミントの風味」という用語は、ペパーミント植物およびスペアミントなどのミント植物に存在する風味または風味エキスを指すために使用される。「メントール」という用語は、ペパーミント油およびその他のミント油に存在する特定の風味成分を指すために使用される。
風味のついた顆粒の内部コアを形成するためのミントの葉の圧縮は、風味のついた顆粒を組み込んだ喫煙物品の喫煙中、煙に移動するミントの葉のメントール含量の比率を増加させることが分かっている。従って、植物材料の圧縮を通して、喫煙物品の所定の体積中に組み込まれる植物材料の質量を最大化できるだけでなく、圧縮はメントールの煙への送達も改善する。従って、本発明に従った方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、顕著に改善されたレベルの風味を主流煙に送達できる。
内部コアがミントの葉を含む場合、風味のついた顆粒のメントール含量は、少なくとも約0.25重量パーセントが好ましく、少なくとも約0.3重量パーセントがより好ましい。風味のついた顆粒の精油含量は、少なくとも約0.5重量パーセントが好ましく、少なくとも0.8重量パーセントがより好ましい。風味のついた顆粒のメントール重量含量は、外部多孔質層の塗布前の風味のついた顆粒の内部コアのメントール含量の約0.1パーセントポイント以内であることが好ましい。これは、外層の提供の結果として内部コアの精油含量の最小限の減少があることを示す。
風味のついた顆粒の内部コアの薬草植物材料は、0.2mm〜5mmの平均粒子サイズを持つ植物材料の粒子状材料を提供するために、圧縮前に切断されることが好ましい。植物材料の粒子の平均粒子サイズは、1mm〜2mmであることがより好ましい。植物材料のこのサイズ範囲内の粒子への切断は、内部コアの粒子のお互いの接着を有利に改善することが分かった。
風味のついた顆粒の内部コアを形成するための薬草植物材料の圧縮は、任意の適切な方法で実行されうる。風味のついた顆粒の内部コアは押出法で形成されることが好ましく、この方法では、植物材料は、圧力下で押出金型に強制的に通すことによって、同時に圧縮され成形される。例えば、スクリュー押出機を含む適切な押出装置は、当業者には周知であろう。植物材料の圧縮実行後に顆粒を形成する適切な技術には、高せん断造粒および球形化を含むがこれらに限定されない。
適切な押出および球形化技術の詳細は、例えば、“Extrusion-Spheronisation - A Literature Review” by Chris Vervaet et al, 1995 International Journal of Pharmaceutics 116:131−146に記載されている。
薬草植物材料の粒子の含水量は、顆粒の内部コアを形成するための植物材料の圧縮前に約35パーセント〜45パーセントのオーブン揮発分に高められることが好ましい。植物材料の含水量は、圧縮工程中、これらの限度内に維持されることが好ましい。これを達成するためには、例えば押出工程中、植物材料が圧縮される時に、植物材料および/または圧縮装置を冷却する必要がありうる。
薬草植物材料の含水量は本明細書では「パーセントオーブン揮発分」として表されており、これは材料を摂氏103度のオーブンで100分間乾燥した時の植物材料からの減量パーセントを測定することによって決定される。この試験では、風味材料からの減量は、植物材料の水分の蒸発から生じると仮定している。
一旦形成されると、風味のついた顆粒の内部コアは一般的に、そこに存在する水を少なくとも部分的に除去するために乾燥工程を受ける必要がある。形成された風味のついた顆粒は、少なくとも6パーセントオーブン揮発分(o.v.)の含水量室温で乾燥されることが好ましく、少なくとも8パーセントo.v.まで乾燥されることがより好ましい。乾燥後の形成された内部コアの含水量は、15パーセントo.v.未満であることが好ましく、12パーセントo.v.であることがより好ましく、10パーセントo.v.であることが最も好ましい。例えば、乾燥後の内部コアの含水量は、約6パーセント〜約15パーセントo.v.であることが好ましく、約8パーセント〜約12パーセントo.v.であることがより好ましく、約8パーセント〜約10パーセントo.v.であることが最も好ましい。
風味のついた顆粒の内部コアは、任意の適切な形状に形成されうるが、実質的に円筒形または球状が好ましい。
必要に応じて、例えば固体からの液体の分離を紡糸または最小化することによって、または混合物の流動特性を改善することによって、押出、球形化または造粒工程を補助するために、風味のついた顆粒の内部コアを形成するための追加試薬を混合物に組み込みうる。適切な押出、球形化および造粒の補助試薬は、当業者には周知である。しかし、上述のように、内部コアに組み込まれた唯一の追加試薬は水であることが好ましい。
風味のついた顆粒の風味の負荷をさらに増やすことが望ましい場合、液体メントール風味剤などの液体風味剤を、乾燥後に風味のついた顆粒の内部コア内または上に組み込みうる。別の方法としてまたは追加的に、液体メントール風味剤などの液体風味剤を、風味のついた顆粒を組み込んだフィルターの濾過材料、または喫煙物品の別の構成要素に加えうる。
随意に、風味のついた顆粒の内部コアは少なくとも一つの結合剤を含むことができ、これは有機結合剤材料、無機結合剤材料またはそれらの組み合わせを含みうる。
浸透性の外層は、任意の適切な方法を使用して形成された内部コアに塗布されうる。浸透性外層は、適切な溶剤中の色付き結合剤粒子の懸濁液の塗布を通して、形成された内部コアに塗布されることが好ましい。懸濁液の塗布後、溶剤は適切な乾燥工程によって一般的に除去され、色付き結合剤粒子の凝集体が内部コアの外側表面上に残る。
適切な溶剤は、懸濁液が内部コアに塗布される条件に応じて選択されうる。適切な溶剤には、酢酸エチル、酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセトン、アニソール、ブタン−1−オル、ブタン−2−オル、2−メチルプロパン−1−オル、2−メチルプロパン−2−オル、ブタノン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ジ−イソプロピルエーテル、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、へプタン、ヘキサン、ペンタン、2,2−ジメチルプロパン、トリメチルペンタン、キシレンおよびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。
本発明による方法では、内部コアを形成するための薬草植物材料の粒子の圧縮は、上述のように実行されうる。
外層は、溶剤中に懸濁された色付き結合剤粒子を含む液体被覆懸濁液またはインクの形態で内部コアに塗布される。溶剤は、懸濁液が内部コアに塗布される被覆システム内の条件下では、溶剤の蒸気圧が少なくとも約5kPa、より好ましくは少なくとも約10kPaとなるように選択される。
溶剤の蒸気圧は被覆システム内の温度に依存する。摂氏25度、大気圧下での溶剤の蒸気圧は少なくとも約5kPaが好ましく、少なくとも約10kPaがより好ましい。この範囲内の蒸気圧を持つ溶剤は比較的高い揮発性を持つ。
溶剤は有機溶剤であることが好ましい。溶剤の沸点は大気圧で、摂氏約85度未満が特に好ましく、摂氏約75度未満がより好ましい。
有機溶剤の沸点は、被覆システム内の圧力条件によって影響される。被覆システム内の条件下で、溶剤の沸点は摂氏約85度未満が好ましく、摂氏約75度未満がより好ましい。
望ましい蒸気圧および沸点を持つ適切な溶剤は、当業者には周知であり、多くの例が上記の溶剤リストに含まれている。特に好ましい実施形態では、溶剤は酢酸エチルである。
従って本発明の方法では、液体被覆懸濁液は、外層から容易に揮発する比較的高い揮発性の溶剤を含む。これによって、内部コアからの揮発性風味化合物の損失が製造中に最小化されるように、外層をできるだけ低い温度で塗布・乾燥することが可能となる。従って、外層の塗布の、内部コアからの風味の放出に対する影響は最小化される。
液体被覆懸濁液は、色付き結合剤粒子を20重量パーセント〜30重量パーセントを含有することが好ましい。被覆懸濁液中の色付き結合剤粒子の量は、内部コアの外側表面上の色付き結合剤粒子の被覆レベル、よって外層の浸透性を制御するために調節されうる。
内部コアに塗布される液体被覆懸濁液の量は、内部コアの約5重量パーセント〜約15重量パーセントに対応する。
液体被覆懸濁液の摂氏20度での粘性は約100〜500cpsが好ましく、約200〜約400cpsがより好ましい。粘性は、浸透性の外層の塗布のために選択された方法に応じて変動しうる。
液体被覆懸濁液を内部コアに塗布するために適切な被覆システムは、当業者には周知であろう。特定の実施形態では、被覆システムは、例えば被覆工程に対して真空条件を提供できるように、閉鎖システムでありうる。液体被覆懸濁液は、被覆システム内に提供された適切な噴霧手段を使用して、内部コア上に噴霧することが好ましい。液体被覆懸濁液は、例えば流動層噴霧器(ドイツのGlatt GmbHから市販されているMini−Glattシステムなど)で、流動状態で複数の内部コア上に噴霧することが好ましい。液体被覆懸濁液は内部コアに摂氏約25度を超えない温度で塗布されることが好ましく、摂氏約20度を超えないことがより好ましい。
次に、被覆された内部コアは、溶剤を蒸発させて、内部コアの外側表面上に複数の色付き結合剤粒子を残して浸透性の外層を形成するために乾燥される。被覆された内部コアは、ガスまたは空気の流れの中で乾燥されることが好ましい。乾燥工程は、摂氏約25度を超えない温度で実行されることが好ましく、摂氏約20度を超えないことがより好ましい。溶剤は、高い蒸気圧のために、これらの温度で完全に蒸発できる。低い乾燥温度の使用により、上述のように、内部コアの植物材料からの風味化合物の揮発が確実に最小化される。
被覆された風味のついた顆粒のサイズは、必要に応じて制御しうる。平均して、風味のついた顆粒の最大断面寸法は少なくとも約0.1mmが好ましく、少なくとも約0.2mmがより好ましい。風味のついた顆粒の最大断面寸法は約2.5mm未満が好ましく、約1.5mm未満がより好ましい。例えば、最大の断面寸法は、約0.1mm〜約2.5mmが好ましく、約0.2mm〜約1.5mmがより好ましい。風味のついた顆粒の粒子サイズ分布は最小化されることが好ましい。風味のついた顆粒のサンプルの粒子サイズ分布は、ASTM D6913 - 04(2009)に記述されている標準試験方法など、周知のふるい試験を使用して決定されうる。
本発明によると、上述の方法によって製造された被覆された風味のついた顆粒がさらに提供されている。風味のついた顆粒は、薬草植物材料の圧縮粒子を含む内部コア、および内部コアの外側表面上に配置された複数の色付き結合剤粒子で形成された浸透性の外層を備え、色付きの結合剤粒子は少なくとも一つの着色料および少なくとも一つの高分子結合剤を含み、ここで浸透性の外層は、喫煙中に内部コアの植物材料から放出される風味化合物に対して浸透性である。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、エアロゾル発生基体および、エアロゾル発生基体と軸方向に整列したマウスピースを備えることが好ましい。風味のついた顆粒は、多種多様に異なるタイプの喫煙物品に有利に組み込まれうる。例えば、風味のついた顆粒は、フィルター紙巻たばこなど、喫煙中に燃焼されるたばこカットフィラーまたはその他の喫煙可能材料のロッドを持つ可燃性の喫煙物品に組み込まれうる。
別の方法として、風味のついた顆粒は、材料が加熱されて燃焼せずにエアロゾルを形成する、上述のタイプの加熱式喫煙物品に組み込まれうる。例えば、風味のついた顆粒は、WO−A−2009/022232に開示された可燃性熱源および可燃性熱源の下流にあるエアロゾル発生基体を備えるものなど、可燃性熱源を備える加熱式喫煙物品に組み込まれうる。風味のついた顆粒は、例えば、化学的熱源または電気抵抗性のある発熱体などの電気的熱源など、不燃性熱源を備える、加熱式喫煙物品にも組み込まれうる。
別の方法として、上述の風味のついた顆粒は、WO−A−2008/121610およびWO−A−2010/107613に記述されたものなど、燃焼なしで、また一部の場合は加熱なしで、ニコチン含有エアロゾルがたばこ材料またはその他のニコチン源から形成される喫煙物品に組み込まれうる。
本明細書で使用される場合、「煙」という用語は、フィルター紙巻たばこなどの可燃性喫煙物品により発生した煙、および上述のタイプの加熱式喫煙物品などの不燃性喫煙物品により発生したエアロゾルを示すために使用される。
風味のついた顆粒は、喫煙物品の任意の適切な部分または構成要素に組み込まれうる。例えば、風味のついた顆粒は、フィルター紙巻たばこなどの喫煙可能材料のロッドまたは可燃性喫煙物品のフィルターに組み込まれるか、または加熱式喫煙物品のエアロゾル発生基体またはフィルターに組み込まれうる。当然のことながら、風味のついた顆粒は、喫煙物品の一つ以上の部分または構成要素に組み込まれうる。
本発明による複数の風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、喫煙中にその煙の風味を高めるために適切な任意の数の風味のついた顆粒を含みうる。例えば、本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、例えば約2〜15,000個の風味のついた顆粒など、約2〜約25,000個の風味のついた顆粒を含みうる。
喫煙物品は、複数の風味のついた顆粒を含む風味を放出するセグメントを持つフィルターを備えることが好ましい。別の方法としてまたは追加的に、喫煙物品は、その中に複数の風味のついた顆粒が分散されている喫煙可能材料のロッドを備えうる。
第一の可能な配列では、複数の風味のついた顆粒は、フィルターの風味を放出するセグメント内に提供されることが好ましく、ここで風味のついた顆粒は、酢酸セルローストウまたは紙などの繊維質濾過材料のプラグ中に分配されている。風味のついた顆粒は、繊維質濾過材料のプラグの長さに沿って均一に分配されていることが好ましい。
繊維質の濾過材料の繊維は、フィルターの長軸方向に実質的に整列させられ、繊維質濾過材料のプラグの実質的に全長に沿って延びうる。別の方法として、繊維質の濾過材料の繊維はランダムに配向され、繊維質濾過材料のプラグの長さの途中まで沿って延びうる。随意に、フィルター可塑剤を、分離された繊維上に噴霧することによって従来的な方法で繊維質の濾過材料に塗布しうる。フィルター可塑剤は、風味のついた顆粒がその中に分配される前に、繊維質濾過材料に塗布されることが好ましい。
この第一の可能な配列では、本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品の風味セグメントの長さは約5mm〜約22mmが好ましく、約10mm〜約15mmがより好ましく、約12mmが最も好ましい。
この第一の配列では、本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、口側の端セグメントまたは風味を放出するセグメントの下流にある口側の端のくぼみをさらに備えることが好ましい。
明細書全体を通して、「上流」および「下流」という用語は、使用中に喫煙物品を通して引き出される主流煙の方向に関して喫煙物品のセグメントまたは構成要素の相対的な位置を描写するために使用される。例えば、風味を放出するセグメントが口側の端セグメントの上流にあるフィルターでは、煙はまず風味を放出するセグメントを通して、次に口側の端セグメントを通して引き出される。
別の配列では、複数の風味のついた顆粒が、フィルターの風味を放出するセグメント内に提供され、ここで風味を放出するセグメントは風味のついた顆粒で少なくとも部分的に満たされたくぼみを備える。くぼみは、上流セグメント(例えば、下述のロッド端セグメントのいずれか)と下流セグメント(例えば下述の口側の端セグメントのいずれか)の間に提供される。くぼみの少なくとも40パーセントが風味のついた顆粒で満たされることが好ましく、少なくとも60パーセントがより好ましい。くぼみの最大80パーセントが風味のついた顆粒で満たされることが好ましく、最大100パーセントがより好ましい。この別の配列では、本発明による風味のついた顆粒を含む喫煙物品のくぼみフィルターは、EP−A−1,571,933に記述されたものなど、木炭フィルターを製造するための周知の機械を使用して製造されうる。このような機械は、英国のFiltrona International Ltd.から入手できる。
くぼみは、くぼみの立方ミリメートルあたり平均で少なくとも0.5mgの植物材料を含むことが好ましい。
上述の別の配列による喫煙物品では、風味を放出するセグメントの長さは、約2mm〜約12mmが好ましく、3mm〜8mmがより好ましく、4mm〜7mmが最も好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品のフィルターの風味を放出するセグメントの風味のついた顆粒の負荷量は、約7.5mm〜約7.85mmの直径を持つフィルターでは少なくとも2mg/mmが好ましく、少なくとも5mg/mmがより好ましく、少なくとも8mg/mmが最も好ましい。風味を放出するセグメントの風味のついた顆粒の負荷量は、約7.5mm〜約7.85mmの直径を持つフィルターでは最大16mg/mmが好ましく、最大20mg/mmまたは特定の場合は最大30mg/mmがより好ましい。
正規化負荷量(mg/mm)は、風味のついた顆粒が本発明の第二の態様に従ってくぼみに提供された場合、風味のついた顆粒が本発明の第一の態様に従って繊維質濾過材料のプラグを通して分配された時よりも一般的に高くなる。第一の配列では、本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品の風味を放出するセグメント内の風味のついた顆粒の負荷量は、2mg/mm〜20mg/mmが好ましい。別の配列では、本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品のフィルターの、くぼみ内の負荷量は20mg/mm〜30mg/mmが好ましい。
風味を放出するセグメント内の風味のついた顆粒の総負荷量は、少なくとも20mg好ましく、少なくとも50mgがより好ましく、少なくとも75mgが最も好ましい。風味のついた顆粒の総負荷量は、最大150mgが好ましく、最大180mgがより好ましく、最大200mgが最も好ましい。
風味を放出するセグメント内の風味のついた顆粒の少なくとも一部分は、フィルターの外側から見えることが好ましい。例えば、特定の実施形態では、風味のついた顆粒を組み込んだ風味を放出するセグメントは、実質的に透明なプラグラップに包まれて、風味のついた顆粒がフィルターの外側から見える可能性を提供しうる。フィルターの風味を放出するセグメントが実質的に透明なプラグラップに包まれている場合、フィルターは、チッピングペーパーなど、風味を放出するセグメントの上にある一つ以上の窓または切り抜きを組み込んだ外側ラッパーを含みうる。このような実施形態では、風味を放出するセグメントが透明のプラグラップで囲まれている場合、風味を放出するセグメント内の風味のついた顆粒は、一つ以上の窓を通して消費者に見える可能性がある。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含み、複数の前記風味のついた顆粒を含む風味を放出するセグメントを備える喫煙物品は、風味を放出するセグメントのみから成る単一のセグメントフィルターでありうる。別の方法として、本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、二つ以上のセグメントを含む複数構成要素フィルターを備えうる。例えば、本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、別の配列に関連して上述されたように、風味を放出するセグメントの上流にあるロッド端セグメントおよび風味を放出するセグメントの口側の端セグメント下流のうち少なくとも一つをさらに含む複数構成要素フィルターを備えうる。第一の風味を放出するセグメントの風味のついた顆粒のものと同じ植物材料または異なる植物材料で形成された複数の風味のついた顆粒を含む一つ以上の追加的な風味を放出するセグメントが随意に提供されうる。
口側の端セグメント(存在する場合)は、濾過材料を含むことが好ましい。口側の端セグメントは、実質的に粒子相濾過効率を持たないか、または非常に低い粒子相濾過効率を持つ濾過材料を含むことがより好ましい。例えば、口側の端セグメントは、酢酸セルローストウなどのセルロース系材料、または低い濾過効率のその他の適切な繊維質の濾過材料を含みうる。口側の端セグメントが繊維質の濾過材料で形成される場合、その中の繊維は、口側の端セグメントの実質的に全長に沿って延び、フィルターの長軸方向に実質的に整列されうる。別の方法として、繊維は、プラグの長さに沿って途中まで延び、フィルターの長軸方向軸に対してランダムに配向させられうる。
複数構成要素の口側の端セグメントフィルターは、一部の実施形態では、風味を放出するセグメントの風味のついた顆粒またはその一部が、喫煙中に喫煙者の口に達するのを有利に防ぐ。
口側の端セグメントが濾過材料を含む場合、口側の端セグメントの長さは、約3mm〜約12mmであることが好ましく、約6mm〜約8mmであることがさらに好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、風味を放出するセグメントの下流にある口側の端のくぼみを備えうる。例えば、本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品の複数構成要素フィルターは、上述の口側の端セグメントの下流にある口側の端のくぼみをさらに備えうる。口側の端のくぼみは、例えばフィルターを囲むチッピングペーパーによって形成されうる。口側の端のくぼみの長さは6mm以下が好ましい。
ロッド端セグメント(存在する場合)は、繊維質の濾過材料を含むことが好ましい。例えば、ロッド端セグメントは、酢酸セルローストウなどのセルロース系材料、または紙などその他の適切な繊維質の濾過材料を含みうる。ロッド端セグメントが繊維質の濾過材料で形成される場合、その中の繊維は、ロッド端セグメントの実質的に全長に沿って延び、フィルターの長軸方向に実質的に整列されうる。別の方法として、繊維は、プラグの長さに沿って途中まで延び、フィルターの長軸方向軸に対してランダムに配向させられうる。
ロッド端セグメントは、フィルターを通って引き出される主流煙からの少なくとも一つの気相成分を除去できる少なくとも一つの吸収材を含みうる。少なくとも一つの吸収材は、活性炭、活性アルミナ、ゼオライト、セピオライト、分子篩、およびシリカゲルから成る群から選択されることが好ましい。
口側の端セグメントおよびロッド端セグメントの少なくとも一つは、喫煙中に喫煙者への風味送達をさらに高めるために一つ以上の風味剤を含むことができ、一つ以上の液体風味剤が好ましい。口側の端セグメントおよびロッド端セグメントの両方が少なくとも一つの風味剤を含む場合、口側の端セグメントの少なくとも一つの風味剤は、ロッド端セグメントの少なくとも一つの風味剤と同じまたは異なりうる。さらに、口側の端セグメントおよびロッド端セグメントの液体風味剤は、フィルターの風味を放出するセグメントの風味のついた顆粒の風味と同じまたは異なる風味を提供しうる。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品の複数構成要素フィルターの口側の端およびロッド端のセグメントの液体風味剤によって提供されるのに適切な風味剤には、ハッカ、スペアミント、コーヒー、お茶、スパイス(シナモン、クローブおよびショウガなど)、ココア、バニラ、果実風味、チョコレート、ユーカリ、ゼラニウム、リナロオールおよび天然または合成メントールを含むがこれらに限定されない。
例えば、口側の端セグメントおよびロッド端セグメントの少なくとも一つは、液体風味剤を浸み込ませた一つ以上の糸を含む濾過材料のプラグを備えうる。本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品の複数構成要素フィルターに使用するのに適した風味剤含有糸を含むフィルタープラグ、ならびにこのようなプラグを製造するための方法および装置は、米国特許第4,281,671号および第7,074,170号に記述されており、米国バージニア州リッチモンドのAmerican Filtrona Companyから入手可能である。
風味のついた顆粒の内部コアが、ペパーミント葉などのミントの葉の圧縮粒子を含む場合、口側の端セグメントおよびロッド端セグメントの少なくとも一つが液体天然または合成メントール風味を含むことが好ましい。これは、喫煙中にフィルターを通って引き出される煙に放出される風味をさらに高め、風味を放出するセグメントに位置する風味のついた顆粒によって煙に放出されるメントールおよびミントの風味を補足する。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品の複数構成要素フィルターは、喫煙中に喫煙者に対する風味をさらに高めるための第二の風味を放出するセグメントをさらに備えうる。第二の風味を放出するセグメントは、第一の風味を放出するセグメントに使用するための上述のものなど、複数の風味のついた顆粒を含みうる。別の方法としてまたは追加的に、第二の風味を放出するセグメントは、たばこの葉または非たばこ植物の葉、または口側の端セグメントおよびロッド端セグメントに関して上述された形態のいずれかの一つ以上の液体風味剤を含みうる。第二の風味を放出するセグメントは、第一の風味を放出するセグメントの上流または下流に提供されうる。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、最大約10mgの総ニコチンフリー乾燥粒子状物質(NFDPM)または「タール」送達を持ち、最大約6mgが好ましく、最大約1mgがより好ましい。「タール」送達は1mgほど低い場合があり、0.1mgほど低いことがより好ましい。「タール」送達は0.1mg〜10mgであることが好ましく、1mg〜10mgまたは0.1mg〜6mgがより好ましく、1mg〜6mgが最も好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品の全長は、約70mm〜約128mmであることが好ましく、約84mmであることがより好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品の外径は、約5mm〜約8.5mmであることが好ましく、約7.9mmであることがより好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品がフィルターを備える場合、フィルターの全長は約18mm〜約36mmであることが好ましく、約27mmであることがより好ましい。
本発明による方法で得られた風味のついた顆粒を含む喫煙物品が複数構成要素フィルターを備える場合、フィルターの各個別セグメントの長さは約5mm〜約22mmであることが好ましい。
本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含む喫煙物品は、内側ライナーが1つ以上の風味剤で被覆されている容器内(例えば、軟質パックまたはヒンジ−リッドパック内)に包装してもよい。
本発明は、以下の添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。
図1は、単一セグメントフィルター(第一の配列)を備える、本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含むフィルター紙巻たばこの側面図を示す。 図2は、複数構成要素フィルター(別の配列)を備える、本発明による方法で得られる風味のついた顆粒を含むフィルター紙巻たばこの側面図を示す。
側面図のそれぞれでは、フィルターの内部詳細を示すために、一部が剥がされている。
図1のフィルター紙巻たばこ10は、軸方向に整列された細長い円筒形フィルター14の一方の端に取り付けられた、細長い円筒形の包まれたたばこロッド12を備える。
フィルター紙巻たばこ10のフィルター14は、包まれたたばこロッド12に隣接して接する風味を放出するセグメント16から成る単一セグメントフィルターである。
風味を放出するセグメント16は、複数の緑色の風味のついた顆粒がそこに実質的に均一に分配された、酢酸セルローストウのプラグを備える。風味を放出するセグメント16は、実質的に透明なプラグラップ18で包まれている。
包まれたたばこロッド12および包まれたフィルター14は、チッピングペーパーで形成される外側ラッパー20によって結合され、このラッパーがフィルター14の全長およびたばこロッド12の隣接部分を囲む。外側ラッパー20は、外側ラッパーのロッド端部からおよそ5mmの位置にある、直径がおよそ5mmの円形の切り抜き部分22を含む。下にある実質的に透明なプラグラップ18は、外側ラッパー20の切り抜き部分22を通して露出し、従って、緑色の風味のついた顆粒を含む風味を放出するセグメント16の領域が切り抜き部分22を通して見える。
穿孔24の円周列は、紙巻たばこ10の口側の端から約12mmの場所に提供される。
フィルター紙巻たばこ10を形成するためにフィルター14が製造され、次に、従来的方法で製造される包まれたたばこロッド12に、周知のフィルター紙巻たばこ製造装置を使用してチッピングペーパー16により結合される。
図2のフィルター紙巻たばこ30は、軸方向に整列された細長い円筒形フィルター34の一方の端に取り付けられた、細長い円筒形の包まれたたばこロッド32を備える。たばこ30のフィルター34は、たばこロッド32から離れた口側の端セグメント36、口側の端セグメントの上流に位置する風味を放出するセグメント38、および風味を放出するセグメント38の上流に位置し、包まれたたばこロッド32に隣接して境を接するロッド端セグメント40という、端と端が接した3つのフィルターセグメントを含む複数構成要素フィルター34である。
口側の端セグメント36は、三酢酸グリセリンで可塑化された低い濾過効率の酢酸セルローストウのプラグを備える。
風味を放出するセグメント38は、複数の緑色の風味のついた顆粒を含むくぼみを備える。
ロッド端セグメント40は、使用中、主流煙の粒子相成分を部分的に濾過して除去する、中程度から高い濾過効率の酢酸セルローストウのプラグを備える。
包まれたたばこロッド32および複数構成要素フィルター34は、チッピングペーパー42で従来的方法によって結合され、このラッパーが複数構成要素フィルターの全長および包まれたたばこロッド32の隣接部分を囲む。包まれたたばこロッド32の燃焼中に発生する主流煙を周囲空気で換気するため、複数の環状穿孔44が、複数構成要素フィルター34に沿った場所にチッピングペーパー42を通って提供される。
図2に示されたフィルター紙巻たばこ30の複数構成要素フィルター34を製造するために、複数構成要素フィルター34の各セグメント36、40の複数ユニットを含む別の連続的なロッドが周知の方法で製造される。セグメント36、40は次に、セグメント36、40の間に空間を作るように、プラグラップ材料内に配置される。空間が顆粒で満たされ、次にプラグラップ材料がセグメント36、40の周りに巻かれて顆粒を空間内に包み込む。
フィルター14、34のそれぞれでは、風味を放出するセグメント16、38は、約25mgの総重量を持つ複数の風味のついた顆粒を含む。風味のついた顆粒は円筒形で、約0.8mmの平均最大直径を持つ。それぞれの風味のついた顆粒は、ミントの葉の圧縮粒子で形成された内部コア、および色付き結合剤粒子の多孔質の外層を備える。適切な風味のついた顆粒は、以下に記述される例に従って製造されうる。
風味のついた顆粒の内部コアはミントの葉から形成されるが、これはまず約0.2mm〜0.5mmの粒子サイズに切断されてから蒸気を噴霧されて、ミントの葉の含水量を35パーセント〜45パーセントのオーブン揮発分に高める。次に切断されたミントの葉の湿塊がスクリュー押出機を通して押し出され、密度を増やすために圧縮されるとともに、ミントの葉が顆粒の望ましい断面形状に成形される。結果得られたミントの葉の粒子の塊は次に切断されて、約0.8mmのサイズの内部コアを形成し、内部コアは室温で乾燥される。
乾燥後、内部コアは、75重量パーセントの酢酸エチル溶剤および、エチルセルロース結合剤上に支持された緑色の顔料を含む25重量パーセントの色付き結合剤粒子を含む液体被覆懸濁液を噴霧される。緑色の顔料は、タートラジン(E102)およびインディゴチンI(E132)の混合物、またはサンセットイエローFCF(E110)およびインディゴチンI(E132)の混合物から形成されうる。噴霧は、摂氏24度の空気温度、0.89バールの空気圧、および1グラム/分の液体流速で5分間、Mini Glatt流動層噴霧器を使用して実行される。流動化内部コアに塗布される液体被覆懸濁液の量は、内部コアの総重量の約10重量パーセントに対応する。
溶剤は、流動層噴霧器中、空気流を使用して被覆された内部コアから蒸発させられる。
この例により製造された風味のついた顆粒のサンプルについて実施されたメントール分析で、浸透性の外層を含む風味のついた顆粒のメントール重量含量は、外層の塗布前の内部コアのメントール含量の0.1パーセントポイント以内であったことが実証された。これは、多孔質の外層を塗布するために必要な追加的処理の結果としての内部コアからのメントールの損失が最小であることを示している。

Claims (5)

  1. 喫煙物品のための風味のついた顆粒の製造方法であって、前記方法が、
    薬草植物材料の粒子の圧縮によって、内部コアを形成する工程と、
    少なくとも一つの着色料および少なくとも一つの溶剤中の高分子結合剤を含む、色付き結合剤粒子を20重量パーセント〜30重量パーセント含む被覆懸濁液を提供する工程であって、前記色付き結合剤粒子は、前記高分子結合剤の上に支持された前記少なくとも一つの着色料を含む工程と、
    前記内部コアの外側表面に前記被覆懸濁液を塗布して外層を形成する工程であって、前記被覆懸濁液が、被覆システム内で前記内部コアに塗布され、前記被覆システム内の前記被覆懸濁液中の溶剤の蒸気圧が5kPaよりも大きい工程と、
    前記外層を乾燥して前記溶剤を蒸発させる工程とを含む、方法。
  2. 前記溶剤が摂氏85度未満の沸点を持つ有機溶剤である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記被覆懸濁液を前記内部コアに塗布する前記工程が流動層装置で実行される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記被覆懸濁の固体含量が少なくとも20重量パーセントである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記乾燥工程が摂氏25度未満の温度の空気流を使用して実行される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
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