JP6734722B2 - 品質管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、品質管理システムに関する。
従来より、特許文献1に示すように、プリント基板上に電子部品を実装する部品実装機において、吸着の際の不良原因を推定する吸着不良原因推定システムが知られている。このシステムでは、吸着エラー集計部による吸着エラー集計結果と、実装条件の変更の発生を記録する変更記録部による条件変更結果とに基づいて、不良原因推定部により吸着不良原因を自動的に推定し、その推定結果を表示部に表示する。
特開平10−284900号公報
しかしながら、上述のシステムでは、不良発生要因を容易に知ることはできるものの、その不良発生を解消するための対策については作業者に委ねられていた。そのため、不良発生を容易に解消することができないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、作業者の熟練度にかかわらず不良率が上がったときの対処を適切に行えるようにすることを主目的とする。
本発明の品質管理システムは、
部品供給装置から供給される部品を採取部によって採取して基板上の所定の実装点へ運んで該実装点に実装する部品実装動作を行う部品実装機の品質管理システムであって、
前記実装点ごとに前記部品実装動作に関与した構成部材の識別情報と前記部品実装動作の成否に基づいて決定される実装成否情報とを対応づけて記憶する実装成否記憶手段と、
前記実装点ごとに前記実装成否情報に基づいて算出されたエラー頻度のうち所定のしきい値を超えたエラー頻度に対応する実装点、又は作業者から指示された実装点については、前記実装成否記憶手段から、前記実装点の過去の前記実装成否情報が成功になっている前記構成部材の識別情報を抽出し、抽出された前記構成部材の識別情報を推奨識別情報として外部へ報知する推奨手段と
を備えたものである。
この品質管理システムでは、実装点ごとに実装成否情報に基づいて算出されたエラー頻度のうち所定のしきい値を超えたエラー頻度に対応する実装点、又は作業者から指示された実装点については、その実装点の過去の実装成否情報が成功になっている構成部材の識別情報を抽出し、抽出された構成部材の識別情報を推奨識別情報として外部へ報知する。この報知を受けた作業者は、エラー頻度の高い実装点又は自分が指示した実装点の部品実装動作に関与した構成部材を、その構成部材と同じ部材であって推奨識別情報を持つものに交換する。こうすれば、その実装点での部品実装動作が成功する可能性が高くなる。したがって、この品質管理システムによれば、作業者の熟練度にかかわらず不良率が上がったときの対処を適切に行えるように誘導することができる。なお、作業者から指示された実装点とは、例えばエラーが多く発生しそうだと作業者が予想した実装点などである。
本発明の品質管理システムは、前記構成部材の識別情報と該識別情報を持つ構成部材の現存場所とを対応づけて記憶する現存場所記憶手段を備え、前記推奨手段は、前記現存場所記憶手段から、前記実装成否記憶手段から抽出された前記構成部材の識別情報に対応づけられた現存場所を抽出し、抽出された前記現存場所を外部へ報知するようにしてもよい。こうすれば、推奨識別情報を持つ構成部材の現存場所が報知されるため、作業者はその構成部材を探すことなく容易に入手することができる。
本発明の品質管理システムにおいて、前記実装成否情報は、前記部品実装動作の成否のほかに実装点ごとに実施される実装検査の合否に基づいて決定されるようにしてもよい。部品実装動作の成否としては、例えば採取部による部品の採取動作や装着動作の成否が挙げられる。また、実装検査の合否としては、例えば部品実装機で部品が実装されたあとの基板を自動又は手動で検査したときの合否が挙げられる。このように、実装成否情報は部品実装動作の成否だけでなく実装検査の合否に基づいて決定されるため、推奨識別情報を持つ構成部材を使用したときに部品実装動作が成功するだけでなく実装検査でも合格する可能性が高くなる。
本発明の品質管理システムにおいて、前記構成部材には、少なくとも前記部品供給装置と前記採取部とが含まれるようにしてもよい。部品実装動作の不成功の原因は部品供給装置の動作不良や採取部(例えば部品を保持したり保持を解除したりする部品保持部材など)の動作不良であることが多い。そのため、構成部材として部品供給装置と採取部とが含まれるようにすることに意義がある。
本発明の品質管理システムにおいて、前記部品実装動作は、同一のジョブを処理するときの部品実装動作としてもよい。同一のジョブであれば、エラー頻度の高い実装点の部品実装動作に関与した構成部材を、その構成部材と同じ部材であって推奨識別情報を持つものに交換することにより、その実装点での部品実装動作が成功する可能性が一層高くなる。なお、ジョブには、例えば所定の基板に対してどの部品をどの位置にどういう順番で実装するかが定められている。
本発明の品質管理システムにおいて、前記推奨手段は、前記実装成否記憶手段から、前記実装点の過去の前記実装成否情報が成功になっている前記構成部材の識別情報のうち直近のものを抽出するようにしてもよい。実装点の過去の実装成否情報が成功になっている構成部材の識別情報のうち直近のものは、直近でないものに比べて、実装成否情報の信頼性が高い。そのため、本発明の効果をより確実に得ることができる。
部品実装機10の構成の概略を示す構成図。 部品実装機10の電気的接続を示すブロック図。 情報テーブルTの説明図。 部品実装処理ルーチンのフローチャート。 現在の情報テーブルTの説明図。 過去の情報テーブルTの説明図。 推奨文が表示されたディスプレイ50の説明図。 現存場所テーブルの説明図。 推奨文が表示されたディスプレイ50の説明図。
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、部品実装機10の構成の概略を示す構成図、図2は、部品実装機10の電気的接続を示すブロック図である。なお、本実施形態は、図1の左右方向がX軸方向であり、前後方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。
部品実装機10は、搬送ユニット14と、採取ユニット20と、リールユニット44と、マークカメラ38と、パーツカメラ40と、制御装置60とを備えており、管理コンピュータ80と双方向通信可能に接続されている。
搬送ユニット14は、基板12を搬送する装置である。この搬送ユニット14は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に延びる支持板16,16と、両支持板16,16の互いに対向する面に設けられたコンベアベルト18,18とを備えている。コンベアベルト18,18は、支持板16,16の左右に設けられた駆動輪及び従動輪に無端状となるように架け渡されている。基板12は、一対のコンベアベルト18,18の上面に乗せられて左から右へと搬送される。この基板12は、多数立設された支持ピン19によってその裏面側から支持される。
採取ユニット20は、部品を採取して基板12の所定の実装点で放す装置である。この採取ユニット20は、装着ヘッド22、X軸スライダ24、Y軸スライダ28などを備えている。装着ヘッド22は、X軸スライダ24の前面に着脱可能に取り付けられている。X軸スライダ24は、Y軸スライダ28の前面の左右方向に延びる上下一対のガイドレール26,26にスライド可能となるように取り付けられている。Y軸スライダ28は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール30,30にスライド可能に取り付けられている。装着ヘッド22は、X軸スライダ24が左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ28が前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。なお、各スライダ24,28は、それぞれ図示しない駆動モータにより駆動される。
装着ヘッド22は、部品を吸着するノズル32を複数有するオートツール34を交換可能に備えている。オートツール34は、12本のノズル32を備えている。オートツール34では、ノズル32は上下に延びるスリーブの中を直に摺動する構造である。また、オートツール34は、円筒体が軸回転することでノズル32を公転させる機構とノズル32自身を自転させる機構とを有している。ノズル32は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を放したりするものである。このノズル32は、Z軸モータ36を駆動源とするホルダ昇降装置によってZ軸方向(上下方向)に昇降される。
マークカメラ38は、下方を向いた状態でX軸スライダ24に取り付けられており、装着ヘッド22と共に、前後、左右、上下に移動させられる。このマークカメラ38は、基板12に設けられた基板位置決め用の基板マーク(図示せず)を撮像するのに用いられる。
パーツカメラ40は、搬送ユニット14とリールユニット44との間に配置されている。このパーツカメラ40の撮像範囲は、パーツカメラ40の上方である。パーツカメラ40は、部品を吸着したノズル32がパーツカメラ40の上方を通過する際、ノズル32に吸着された部品の状態を撮影し、その画像を制御装置60へ出力する。
ノズルストッカ42は、搬送ユニット14とリールユニット44との間でパーツカメラ40の隣りに配置されている。このノズルストッカ42は、複数種類のノズル32を収納穴にストックする。ノズル32は、部品を装着する基板の種類や部品の種類に適したものに適宜自動交換される。
リールユニット44は、採取ユニット20に部品を供給する装置である。このリールユニット44は、部品が格納されたテープが巻き付けられているリール46を複数備え、部品実装機10の前側に着脱可能に取り付けられている。このテープは、リール46から巻きほどかれ、フィーダ48により、装着ヘッド22により採取される採取位置に送り出される。
制御装置60は、図2に示すように、CPU61を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM62、各種データを記憶するHDD63、作業領域として用いられるRAM64、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インタフェース65などを備えており、これらはバス66を介して接続されている。この制御装置60は、搬送ユニット14、採取ユニット20、マークカメラ38、パーツカメラ40及びリールユニット44などと双方向通信可能に接続され、ディスプレイ50に種々の画像を出力可能なように接続されている。なお、各スライダ24,28には図示しない位置センサが装備されており、制御装置60はそれらの位置センサからの位置情報を入力しつつ、各スライダ24,28の駆動モータを制御する。
管理コンピュータ80は、図2に示すように、CPU81を中心とするマイクロプロセッサや、処理プログラムを記憶するROM82、各種情報を記憶するHDD83、作業領域として用いられるRAM84、部品実装機10の制御装置60と双方向通信を行うための入出力インタフェース85などを備えており、これらはバス86を介して接続されている。また、管理コンピュータ80は、入出力インタフェース85を介して、マウスやキーボードに代表される入力デバイス87から信号を入力可能であり、ディスプレイ88に種々の画像を出力可能なように接続されている。
次に、こうして構成された本実施形態の部品実装機10の動作について説明する。部品実装機10は、管理コンピュータ80から受信した生産ジョブに基づいて、基板12に順次部品を実装していく。生産ジョブには、部品実装機10において、どのような種類の部品をどのような種類のフィーダ48やノズル32を使ってどういう順番で基板12へ実装するかが定められている。生産ジョブには、生産ジョブに固有の識別情報であるジョブIDが付与されている。生産ジョブには、フィーダ48やノズル32についてどの種類のものを使用するかは定められているが、フィーダ48やノズル32に固有の識別情報(フィーダIDやノズルID)までは定められていない。なお、フィーダIDやノズルIDとしては、例えばフィーダ48やノズル32に固有の製造番号(シリアル番号)などが用いられる。部品実装機10には、生産ジョブで指定された種類のフィーダ48がリールユニット44にセットされ、同じく生産ジョブで指定された種類のノズル32が装着ヘッド22やノズルストッカ42にセットされている。また、部品実装機10のHDD63には、基板12の実装点ごとにその実装点の実装に使用されるフィーダIDやノズルIDが対応づけられた情報テーブルTが記憶されている(図3参照)。情報テーブルTには、ジョブIDやそのジョブIDが実施された日付も付されている。また、情報テーブルTには、実装点ごとに、実装動作が良好に行われた正常回数や実装動作でエラーが発生したエラー回数が記録されるようになっている。
次に、部品実装機10の動作を、図4に示す部品実装処理ルーチンのフローチャートに基づいて以下に説明する。制御装置60のCPU61は、処理開始の指令が入力されると、HDD63に記憶された部品実装処理ルーチンのプログラムを読み出し、これを実行する。
まず、制御装置60のCPU61は、基板12が部品実装機10の左側から搬入され図1に示す所定位置で停止され保持されるよう、搬送ユニット14を制御する(ステップS100)。続いて、CPU61は、マークカメラ38に基板12の図示しない基板マークを撮像させる(ステップS110)。これにより、CPU61は、基板12の基板マークの撮像画像から基板12の位置情報を取得する。
続いて、CPU61は、生産ジョブに従って、オートツール34の複数のノズル32に部品を順次吸着させる(ステップS120)。具体的には、CPU61は、オートツール34を間欠回転させながら実装順が1〜12番目の部品が順次ノズル32に吸着されるよう、採取ユニット20を制御する。続いて、CPU61は、パーツカメラ40にオートツール34の各ノズル32に吸着された部品を撮像させる(ステップS130)。続いて、CPU61は、各ノズル32の部品吸着の良否を判定する(ステップS140)。具体的には、CPU61は、パーツカメラ40によって撮像された撮像画像を解析することにより、ノズル32ごとに部品の吸着位置を特定し、その吸着位置がノズル32ごとに定められた目標吸着位置の許容範囲に収まっていれば吸着良好と判定し、許容範囲から外れていれば吸着エラーと判定する。また、ノズル32に部品が吸着されていなかった場合も吸着エラーと判定する。
続いて、CPU61は、実装点ごとに正常回数又はエラー回数の値を更新する(ステップS150)。具体的には、CPU61は、ステップS130の良否判定の結果に基づいて、実装点ごとに、HDD63に記憶された情報テーブルTの正常回数又はエラー回数を更新する。すなわち、CPU61は、良否判定の結果が吸着良好であれば正常回数を1カウントアップし、吸着エラーであればエラー回数を1カウントアップする。続いて、CPU61は、エラー確定部品の有無を判定する(ステップS160)。具体的には、CPU61は、実装点ごとにエラー回数の値が予め定められたエラー確定用のしきい値を超えたか否かを判定する。しきい値は、部品の種類や実装点によらず一律同じ値としてもよいし、部品の種類ごとに異なる値に設定してもよいし、実装点ごとに異なる値に設定してもよい。ステップS160でエラー回数がしきい値を超えた実装点があった場合については、後述する。一方、ステップS160でエラー回数がしきい値を超えた実装点がなかったならば、CPU61は、基板12への部品の実装を行う(ステップS170)。具体的には、CPU61は、装着ヘッド22が基板12の上方に移動するよう採取ユニット20を制御したあと、オートツール34を間欠回転させながら実装順が1〜12番目の部品が順次基板12上の所定の実装点に装着されるよう採取ユニット20を制御する。このとき、CPU61は、基板12の基板マークの撮像画像から取得した基板12の位置情報に基づいて位置補正を行いながら採取ユニット20を制御する。
続いて、CPU61は、基板12の全実装点で部品実装が完了したか否かを判定し(ステップS180)、完了していなければ再びステップS120以降の処理を繰り返す。ステップS120では、CPU61は、次の実装順から12個分の部品をオートツール34の複数のノズル32に順次吸着させる。一方、ステップS180で基板12の全実装点で部品実装が完了していたならば、CPU61は、基板12が部品実装機10の右側から搬出されるよう、搬送ユニット14を制御する(ステップS190)。その後、CPU61は、部品実装済みの基板12の枚数が生産ジョブで定められた所定枚数に達したか否かを判定し(ステップS200)、所定枚数に達していなければ再びステップS100に戻り、所定枚数に達していたならば本ルーチンを終了する。
現在、部品実装機10は、ジョブID“A001”の生産ジョブについて、部品実装処理ルーチンを実行しているものとし、図5に示す情報テーブルTがHDD63に作成されたとする。また、過去にも、同じジョブID“A001”の生産ジョブについて、部品実装処理ルーチンを実行した実績があるとする。ここでは、図6に示すように、2016年3月20日と同年5月10日と同年7月1日の情報テーブルTが実績としてHDD63に保存されているものとし、過去の実績日にかかわらず実装点ごとのエラー回数はいずれもしきい値以下(例えばゼロ)だったとする。こうした状況下で、現在、部品実装機10は、ジョブID“A001”の生産ジョブにしたがって部品実装処理ルーチンを実行しているものとする。そして、このルーチンのステップS160でエラー確定部品があったとする。このエラー確定部品に対応する実装点(該当実装点)は“実装点4”だったとする。CPU61は、その該当実装点のフィーダ48及びノズル32について推奨されるフィーダID及びノズルIDを抽出し(ステップS210)、それらをディスプレイ50に表示し(ステップS220)、部品実装途中の基板12を搬出し(ステップS230)、このルーチンを終了する。具体的には、CPU61は、HDD63に保存された過去の実績の情報テーブルTの中から、その該当実装点の実装成否のエラー回数がしきい値を超えておらず且つ日付が直近(つまり最新)のものを検索し、その該当実装点に対応するフィーダID及びノズルIDを推奨されるフィーダID及びノズルIDとして抽出する。ここでは、2016年7月1日の情報テーブルTが検索結果として得られ、その情報テーブルTのうち該当実装点(“実装点4”)に対応するフィーダID及びノズルIDが抽出される。そして、ディスプレイ50には、例えば「フィーダID“F148”のフィーダをフィーダID“F149”のフィーダに交換し、ノズルID“N241”のノズルをノズルID“N244”のノズルに交換することを推奨します。」という推奨文が表示される。このときのディスプレイ50の様子を図7に示す。なお、作業者は、推奨文にしたがってフィーダ48やノズル32を交換したあと部品実装機10に再開指令を入力すると、CPU61は中断していた生産ジョブを再開する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の部品実装機10の制御装置60が本発明の品質管理システムに相当し、リールユニット44が部品供給装置に相当し、採取ユニット20が採取部に相当し、HDD63が実装成否記憶手段に相当し、正常回数やエラー回数が実装成否情報に相当し、CPU61が推奨手段に相当する。
以上説明した部品実装機10では、エラー確定部品に対応する実装点について、その実装点の過去の部品吸着の成否が成功(エラー回数がしきい値以下)になっているフィーダIDやノズルIDを抽出し、それらを推奨されるフィーダIDやノズルIDとしてディスプレイ50に表示する。この表示を見た作業者は、エラー回数の高い実装点の部品実装動作に関与したフィーダ48やノズル32を、推奨されるフィーダIDやノズルIDを持つものに交換する。こうすれば、その実装点での部品実装動作が成功する可能性が高くなる。したがって、作業者の熟練度にかかわらず不良率が上がったときの対処を適切に行えるように誘導することができる。
また、部品実装動作の不成功の原因はフィーダ48の動作不良やノズル32の動作不良であることが多い。そのため、エラー確定部品に対応する実装点のフィーダ48やノズル32を交換することに意義がある。
更に、エラー確定部品に対応する実装点のフィーダ48やノズル32を、同一のジョブIDを持つ生産ジョブの過去の実績から抽出したフィーダIDやノズルIDを持つものに交換するようにしたため、その実装点での部品実装動作が成功する可能性が一層高くなる。
更にまた、エラー確定部品に対する実装点の過去の実装成否が成功になっているフィーダIDやノズルIDのうち直近のものを推奨されるフィーダIDやノズルIDとして抽出したため、直近でないものに比べて、実装成否情報の信頼性が高い。すなわち、良好な結果が得られていた部品であっても、判定時期から長時間が経過していると劣化等により必ずしも良好な結果が得られない可能性がある。そのため、推奨されるフィーダIDやノズルIDとしては良好な結果が得られたもののうち直近のものを利用するのが好ましい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ステップS160においてCPU61はエラー確定部品の有無を判定したが、ステップS160に代えて又はステップS160で否定判定されたあとに、CPU61は作業者から推奨情報の要望のある実装点が指示されたか否かを判定してもよい。作業者は、いつもエラーが発生する実装点でエラーが発生した場合にはその実装点のエラー回数がしきい値を超えることを待たずに対策を取りたいことがある。そのような場合、作業者は、その実装点を推奨情報の要望のある実装点として部品実装機10に入力(指示)する。CPU61は、作業者から指示された実装点がなかったならば、上述したステップS170以降の処理を実行し、作業者から指示された実装点があったならば、上述したステップS210〜S230の処理を実行する。つまり、CPU61は、作業者から指示された実装点について、その実装点の過去の部品吸着の成否が成功になっているフィーダIDやノズルIDを抽出し、それらを推奨されるフィーダIDやノズルIDとしてディスプレイ50に表示する。この表示を見た作業者は、自分の指示した実装点の部品実装動作に関与したフィーダ48やノズル32を、推奨されるフィーダIDやノズルIDを持つものに交換する。こうすれば、その実装点での部品実装動作が成功する可能性が高くなる。したがって、作業者の熟練度にかかわらず不良率が上がったときの対処を適切に行えるように誘導することができる。
上述した実施形態では、CPU61がステップS160でエラー確定部品の有無を判定するにあたり、実装点ごとにエラー回数(エラー発生回数)が予め定められたしきい値を超えたか否かを判定したが、特にエラー回数に限定されるものではない。例えば、実装点ごとの総実装数に対するエラー回数の割合(実装数ベースのエラー発生率)としてもよいし、単位時間あたりのエラー回数(時間ベースのエラー発生率)としてもよい。
上述した実施形態では、部品実装動作に関与した構成部材としてフィーダ48やノズル32を例示したが、特にこれらに限定されるものではない。例えばこうした構成部材に装着ヘッド22を加えてもよい。
上述した実施形態では、推奨されるフィーダIDやノズルIDを部品実装機10のディスプレイ50に表示したが、これに代えて又は加えて、管理コンピュータ80のディスプレイ88に表示してもよいし、部品実装機10以外のPCやモバイル端末に表示してもよい。
上述した実施形態において、部品実装処理ルーチンのステップS150、S160、S210及びS220については、管理コンピュータ80が行うようにしてもよいし、別途設けた品質状態監視コンピュータが行うようにしてもよい。
上述した実施形態において、部品実装機10で部品が実装されたあとの基板12について部品実装状況の検査(実装検査)を手動又は自動で行うようにし、検査結果が良好の場合には情報テーブルTの実装成否の正常回数をカウントアップし、検査結果が不良の場合にはエラー回数をカウントアップするようにしてもよい。こうすれば、エラー回数は部品実装動作の成否だけでなく実装検査の合否に基づいても決定されるため、推奨されるIDを持つフィーダ48やノズル32を使用したときに部品実装動作が成功するだけでなく実装検査でも合格する可能性が高くなる。
上述した実施形態において、HDD63は、図8に示すように、フィーダIDとそのフィーダ48の現存場所とを対応づけた現存場所テーブルやノズルIDとそのノズル32の現存場所とを対応づけた現存場所テーブルを記憶していてもよい。その場合、CPU61は、ステップS210で抽出されたフィーダID及びノズルIDに対応付けられた現存場所をHDD63の現存場所テーブルから抽出し、ステップS220でその現存場所もディスプレイ50に表示してもよい。例えば、図9に示すように、ディスプレイ50に、「フィーダID“F148”のフィーダをフィーダID“F149”のフィーダ(保管場所:第1倉庫)に交換し、ノズルID“N241”のノズルをノズルID“N244”のノズル(保管場所:第2棚)に交換することを推奨します。」と文字表示してもよい。こうすれば、推奨されるIDを持つフィーダ48やノズル32の現存場所が表示されるため、作業者はそのフィーダ48やノズル32を探すことなく容易に入手することができる。
上述した実施形態では、エラー確定部品に対応する実装点のフィーダ48やノズル32を、同一のジョブIDを持つ生産ジョブの過去の実績から抽出したフィーダIDやノズルIDを持つものに交換するように推奨したが、特にこれに限定されない。例えば、同一のジョブIDを持つ生産ジョブかどうかにかかわらず過去の実績から同じ部品種の実装結果が良好だったフィーダIDやノズルIDを抽出し推奨してもよい。
上述した実施形態では、部品供給装置として、リールユニット44を例示したが、特にこれに限定されず、例えばトレイ上に載置された状態の部品を供給するトレイユニットを用いてもよい。また、部品供給装置は部品実装機10の前側に代えて又は加えて後側に設置してもよい。
上述した実施形態では、オートツール34として複数のノズル32を有するものを例示したが、1本のノズルを有するものを用いてもよい。また、上述した実施形態では、推奨されるフィーダIDやノズルIDをディスプレイ50に文字表示することにより報知したが、スピーカを用いて音声で報知してもよい。
上述した実施形態では、部品保持部材として、部品を吸着したり吸着解除したりするノズル32を例示したが、特にこれに限定されず、例えばノズル32の代わりにメカニカルチャックを用いてもよい。
10 部品実装機、12 基板、14 搬送ユニット、16 支持板、18 コンベアベルト、19 支持ピン、20 採取ユニット、22 装着ヘッド、24 X軸スライダ、26 ガイドレール、28 Y軸スライダ、30 ガイドレール、32 ノズル、34 オートツール、36 Z軸モータ、38 マークカメラ、40 パーツカメラ、42 ノズルストッカ、44 リールユニット、46 リール、48 フィーダ、50 ディスプレイ、60 制御装置、61 CPU、62 ROM、63 HDD、64 RAM、65 入出力インタフェース、66 バス、80 管理コンピュータ、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、85 入出力インタフェース、86 バス、87 入力デバイス、88 ディスプレイ。

Claims (6)

  1. 部品供給装置から供給される部品を採取部によって採取して基板上の所定の実装点へ運んで該実装点に実装する部品実装動作を行う部品実装機の品質管理システムであって、
    前記実装点ごとに前記部品実装動作に関与した構成部材の識別情報と前記部品実装動作の成否に基づいて決定される実装成否情報とを対応づけて生産ジョブの識別情報を付して記憶する実装成否記憶手段と、
    部品実装動作中に、前記実装点ごとに前記実装成否情報に基づいて算出されたエラー頻度のうち所定のしきい値を超えたエラー頻度に対応する実装点、又は作業者から指示された実装点については、前記実装成否記憶手段から、現在実装処理中の生産ジョブと同じ識別情報を持つ生産ジョブの前記実装点の過去の前記実装成否情報が成功になっている前記構成部材の識別情報を抽出し、抽出された前記構成部材の識別情報を推奨識別情報として外部へ報知する推奨手段と
    を備えた品質管理システム。
  2. 請求項1に記載の品質管理システムは、
    前記構成部材の識別情報と該識別情報を持つ構成部材の現存場所とを対応づけて記憶する現存場所記憶手段
    を備え、
    前記推奨手段は、前記現存場所記憶手段から、前記実装成否記憶手段から抽出された前記構成部材の識別情報に対応づけられた現存場所を抽出し、抽出された前記現存場所を外部へ報知する、
    品質管理システム。
  3. 前記実装成否情報は、前記部品実装動作の成否のほかに実装点ごとに実施される実装検査の成否に基づいて決定される、
    請求項1又は2に記載の品質管理システム。
  4. 前記構成部材には、少なくとも前記部品供給装置と前記採取部とが含まれる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の品質管理システム。
  5. 前記部品実装動作は、同一のジョブを処理するときの部品実装動作である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の品質管理システム。
  6. 前記推奨手段は、前記実装成否記憶手段から、前記実装点の過去の前記実装成否情報が成功になっている前記構成部材の識別情報のうち直近のものを抽出する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の品質管理システム。
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