JP6734066B2 - ビーコン装置、無線通信システム及びビーコン信号送信方法 - Google Patents

ビーコン装置、無線通信システム及びビーコン信号送信方法 Download PDF

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本発明は、ビーコンIDを含むビーコン信号を送信するビーコン装置、そのビーコン装置を備える無線通信システム、及びビーコン信号送信方法に関する。
近年、Bluetooth(登録商標)Low Energy(以下、「BLE」という)規格に準拠したビーコン装置を用いて、子供又は高齢者等の見守りを行うサービスが実施されている。このようなサービスでは、ビーコン装置を子供又は高齢者等に携行させて、ビーコン装置から所定の時間間隔で送信されるアドバタイジングパケットをスマートフォン又はBLE専用の受信機で受信した結果に基づいて見守りが行われる。
上記のようなサービスにおいて、アドバタイジングパケットの情報をスキミングして特定人物の行動追跡をしたり、偽造したビーコン装置を第三者が携行し、子供又は高齢者等へのなりすましが行われたりする等、不正行為が行われるおそれがある。このような行為は、見守りサービス以外にも、ビーコン装置を用いた来店時のポイント付与サービスにおけるポイントの不正取得など、ビーコン装置を利用する様々なサービスで問題になり得る。
上述したような不正行為を防止するために、従来各種の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、第1識別情報及び第2識別情報をそれぞれ含む2つのビーコン信号を送信するビーコン装置と、そのビーコン装置からビーコン信号を受信する端末装置とを備える無線通信システムが開示されている。この無線通信システムにおいて、端末装置は、第1識別情報を受信した場合に、第1識別情報に応じた所定のアプリケーションを第2識別情報の受信待機状態とし、第2識別情報を受信した場合に、所定のアプリケーションの第2識別情報に応じた所定の処理を実行する。この無線通信システムによれば、第1識別情報を含むビーコン信号を受信しただけで端末装置のアプリケーションに所定の処理を実行させようとする第三者によるなりすまし、ただ乗りを防止することができる。
特開2015−220630号公報
しかしながら、上記の従来の無線通信システムの場合、ビーコン装置と端末装置との間で2種類のビーコン信号を送受信しなければならず、煩雑な通信処理を要するという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上述した課題を解決することができるビーコン装置、そのビーコン装置を備える無線通信システム、及びビーコン信号送信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のビーコン装置は、ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置において、ランダム値を生成するランダム値生成手段と、前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化する第1ランダム化手段と、前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化する第2ランダム化手段と、前記第1及び第2ランダム化手段によってそれぞれランダム化されたビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
前記態様において、前記第1ランダム化手段が、ビーコン装置の状態を示す状態情報及び前記生成されたランダム値を含むビーコンIDを前記第1時間間隔で繰り返し生成することにより、ビーコンIDを繰り返しランダム化するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記第1ランダム化手段が、前記生成されたランダム値に基づいて、前記状態情報のビット位置をシフトさせることにより、ビーコンIDをランダム化するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記第1ランダム化手段が、ビーコン信号を送信する際に利用する周波数チャネル番号に基づいて、前記状態情報のビット位置のシフト量を設定するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記状態情報が、ビーコン装置が利用可能な電力の残量を示す情報であってもよい。
本発明の一の態様の無線通信システムは、ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置と、中継器を介して当該ビーコン信号を受信するゲートウェイサーバとを備える無線通信システムにおいて、前記ビーコン装置が、ランダム値を生成するランダム値生成手段と、前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化する第1ランダム化手段と、前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化する第2ランダム化手段と、前記第1及び第2ランダム化手段によってそれぞれランダム化されたビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信する送信手段とを備え、前記ゲートウェイサーバが、前記ビーコン装置から送信されたビーコン信号を、前記中継器を介して受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されたビーコン信号からビーコンID及びBDアドレスを抽出する抽出手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一の態様のビーコン信号送信方法は、ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置によって実行されるビーコン信号送信方法において、前記ビーコン装置が、ランダム値を生成するステップと、生成したランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化するステップと、生成したランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化するステップと、ランダム化したビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するステップとを有することを特徴とする。
本発明に係るビーコン装置、無線通信システム及びビーコン信号送信方法によれば、ビーコン信号の解読を困難にすることができるため、十分なセキュリティを確保することが可能になる。
本発明の実施の形態の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るビーコン装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る無線型の中継器の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る有線型の中継器の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るゲートウェイサーバの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るサービスサーバの構成を示すブロック図。 事前設定処理の手順を示すフローチャート。 ビーコンIDのランダム化の一例を示す説明図。 ビーコンID及びBDアドレスのランダム化のタイミングの一例を示す説明図。 見守りサービス処理の手順を示すフローチャート(前半)。 見守りサービス処理の手順を示すフローチャート(後半)。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
以下では、子供又は高齢者等の行動を見守るための見守りサービスを実現する場合の無線通信システムについて説明するが、本発明はこれに限定されるわけではない。来店時のポイント付与サービス等、ビーコン装置を用いた様々なサービスに本無線通信システムを適用することが可能である。
[無線通信システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の無線通信システム1は、子供又は高齢者等の見守り対象者が携行するビーコン装置100と、中継器200と、ゲートウェイサーバ400と、サービスサーバ500とを備えている。ビーコン装置100と中継器200とはBLEにより、ゲートウェイサーバ400とサービスサーバ500とは有線通信により、それぞれ通信可能に接続されている。また、中継器200とゲートウェイサーバ400とは、インターネット300を介して通信可能に接続されている。中継器200とインターネット300との間は、有線及び無線のいずれで接続されていてもよい。また、ゲートウェイサーバ400とサービスサーバ500との間もインターネット300等で通信可能に接続されてもよく、その場合有線及び無線のいずれで接続されてもよい。
ビーコン装置100は、所定の時間間隔でビーコンID及びBD(Bluetooth (登録商標) Device)アドレスを含むアドバタイジングデータをビーコン信号として送信する。中継器200(201,202)は、ビーコン信号をビーコン装置100の移動先の地点(地点A,地点B)で受信し、インターネット300経由でゲートウェイサーバ400にそのビーコン信号及び中継器200の位置情報を送信する。ゲートウェイサーバ400は、所定の処理を実行した後、それらのビーコン信号及び中継器の位置情報をサービスサーバ500に送信する。サービスサーバ500は、それらのビーコン信号及び位置情報に基づいて、ビーコン装置100を携行する見守り対象者が中継器200を通過したことを示す情報を保護者に通知する。
次に、各装置の詳細な構成について説明する。
[ビーコン装置の構成]
図2は、本発明の実施の形態に係るビーコン装置の構成を示すブロック図である。図2に示すとおり、ビーコン装置100は制御部101を備えており、その制御部101は、ビーコンID記憶部102、デバイス情報記憶部103、電力残量記憶部104、ランダム値生成部105、タイマ部106、無線送信部107、及びアドバタイジングデータ構成部109と接続されている。また、無線送信部107はアンテナ108と接続されている。
ビーコンID記憶部102は、ビーコン装置100を携行する個人を特定するためのビーコンIDを記憶しており、デバイス情報記憶部103は、ビーコン装置のデバイス情報を記憶している。また、電力残量記憶部104は、ビーコン装置100が利用可能な電力の残量を示す情報を記憶する。本実施の形態では、ビーコン装置100に用いられている電池(図示せず)の残量に対応する電池電圧の測定値が電力残量記憶部104に記憶されるものとする。この測定値は、例えば2進3ビットで量子化した値が用いられる。その場合、例えば電池電圧が2.4V以下であれば「000」、2.0V以上であれば「111」とし、その間の電圧値は「001」から「110」のいずれかの値が割り当てられる。
ランダム値生成部105は、例えば予め割り当てられたビット数内で任意のランダム値を生成する。例えば4ビットが割り当てられる場合、ランダム値生成部105は、0から15までの任意のランダム値を生成する。また、タイマ部106は、所定時間が経過した場合にタイムアウトしたことを示すトリガを発生する。さらに、無線送信部107は、BLE規格に準拠させたビーコン信号をアンテナ108から送信し、アドバタイジングデータ構成部109は、ビーコン信号として送信されるアドバタイジングデータを構成する。
制御部101は、タイマ部106からのタイムアウトのトリガに基づいてアドバタイジングデータ構成部109の動作を制御する。アドバタイジングデータ構成部109は、ビーコンID記憶部102、デバイス情報記憶部103、電力残量記憶部104、及びランダム値生成部105のそれぞれから取り出されたビーコンID、デバイス情報、電池残量、及びランダム値を用いて、アドバタイジングデータを構成する。このアドバタイジングデータは、制御部101の制御の下、ビーコン信号として、無線送信部107を介してアンテナ108から外部へ送信される。
なお、本実施の形態ではビーコン装置100が電池によって電力供給を受けているが、その電池の代わりに、太陽光又は振動等による環境発電によって電力供給を受けるように構成することも可能である。この場合、電力残量記憶部104は、ビーコン装置100が利用可能な電力の残量を示す値として、発電量又は蓄電量を示す値を量子化した値を記憶することになる。
[中継器の構成]
中継器は、特定の地点に固定して設置される装置であってもよく、BLE規格準拠のインタフェースを備えるスマートフォン等の装置であってもよい。図3Aは、無線通信により送信信号を送信する無線型の中継器の構成を示すブロック図である。また、図3Bは、有線通信により送信信号を送信する有線型の中継器の構成を示すブロック図である。
図3Aに示すとおり、無線型の中継器200は、受信用のアンテナ210と接続された無線受信部211、復調部212、信号折返し部213、制御部214、変調部215、及び送信用のアンテナ217と接続された無線送信部216を備えている。この中継器200において、無線受信部211がアンテナ210を介してBLE規格準拠のビーコン信号を受信し、復調部212がそのビーコン信号を復調して信号折返し部213へ渡す。信号折返し部213は、制御部214の制御によってLTE(Long Term Evolution)規格準拠の変調部215にビーコン信号を折り返し、変調部215がそのビーコン信号に中継器ID及び無線受信部211がビーコン信号を受信した時刻を示すタイムスタンプ等を付加して変調する。そして、無線送信部216は、アンテナ217を介して送信信号を外部へ送信する。これにより、インターネット300経由で、ゲートウェイサーバ400に送信信号が送信される。
他方、図3Bに示すとおり、有線型の中継器200は、受信用のアンテナ220と接続された無線通信部221、復調部222、及び信号送信部223を備えている。この中継器200において、無線受信部211がアンテナ210を介してBLE規格準拠のビーコン信号を受信し、復調部212がそのビーコン信号を復調して信号送信部223に渡す。信号送信部223は、ビーコン信号に中継器ID及びタイムスタンプ等を付加して変調したビーコン信号を端子224へ入力する。これにより、当該端子224からインターネット300経由でゲートウェイサーバ400に送信信号が送信される。
[ゲートウェイサーバの構成]
図4は、本発明の実施の形態に係るゲートウェイサーバの構成を示すブロック図である。図4に示すとおり、ゲートウェイサーバ400は、インターネット300経由で信号を送受信するための端子401、通信部402、信号処理部411、データ蓄積部412、位置データベース(DB)420、及びサービスサーバデータベース(DB)421を備えている。通信部402は、端子401を介した通信処理を制御する。また、信号処理部411は、ビーコンID及びBDアドレスを含む信号を処理し、データ蓄積部412は、信号処理部411の信号処理により得られた各種の情報を蓄積する。また、位置DB420は、中継器IDと中継器の位置情報との対応テーブルを記憶し、サービスサーバDB421は、ビーコンIDと、そのビーコンIDによって利用可能なサービスサーバのサービスサーバIDとの対応テーブルを記憶する。
[サービスサーバの構成]
図5は、本発明の実施の形態に係るサービスサーバの構成を示すブロック図である。図5に示すとおり、サービスサーバ500は、外部との間で信号を送受信するための端子501、通信部502、信号処理部511、データ蓄積部512、ユーザデータベース(DB)521、及びサービスデータベース(DB)522を備えている。通信部502は、端子501を介した通信処理を制御する。また、信号処理部511は、ゲートウェイサーバ400から受信した信号を処理し、データ蓄積部512は、信号処理部511の信号処理により得られた各種の情報を蓄積する。また、ユーザDB521は、ビーコンIDと、そのビーコンIDによって識別されるビーコン装置100を携行するユーザ(見守り対象者)のユーザIDとの対応テーブルを記憶し、サービスDB522は、ユーザIDと、中継器の位置情報と、サービスの種別を示すサービスIDとの対応テーブルを記憶する。
[無線通信システムの動作]
次に、上述したように構成された無線通信システムの動作について、フローチャート等を参照しながら説明する。なお、本実施の形態の無線通信システムにおいて実行される主な処理には、(1)事前の設定を行うための事前設定処理、及び(2)見守りサービスを実行するための見守りサービス処理がある。以下では、これらの各処理の詳細について説明する。
(1)事前設定処理
図6は、事前設定処理の手順を示すフローチャートである。この事前設定処理においては、ビーコン装置100、中継器200、ゲートウェイサーバ400、及びサービスサーバ500がそれぞれ独立して後述する処理を実行する。
ビーコン装置100はまず、ビーコンIDを設定する(S101)。本実施の形態では、ビーコンIDが25ビットで構成されるものとする。次に、ビーコン装置100は、BDアドレスを設定し(S102)、さらにアドバタイズ間隔T0を設定し(S103)、処理を終了させる。
中継器200は、中継器IDを設定し(S110)、さらに位置情報を設定し(S111)、処理を終了させる。また、ゲートウェイサーバ400は、中継器IDと中継の位置情報との対応テーブルを生成することによって位置DB420を作成し(S120)、さらに、ビーコンIDとサービスサーバIDとの対応テーブルを生成することによってサービスサーバDB421を作成し(S121)、処理を終了させる。また、サービスサーバ500は、ビーコンIDとユーザIDとの対応テーブルを生成することによってユーザDB521を作成し(S130)、さらに、ユーザIDと中継器の位置情報とサービスIDとの対応テーブルを生成することによってサービスDB522を作成し(S131)、処理を終了させる。
なお、上記のステップS120において、中継器IDと中継器の位置情報との対応テーブルには、中継器200が固定して設置される装置である場合はその設置された地点を示す位置情報が書き込まれる。他方、中継器200がスマートフォン等の移動可能な装置である場合では、当該対応テーブルに、事前に当該装置の位置を示す位置情報が書き込まれてもよく、ビーコン信号を中継する際に当該装置から通知されたその自位置を示す位置情報が書き込まれてもよい。
(2)見守りサービス処理
見守りサービス処理において、ビーコンIDのランダム化が実行される。まず、このビーコンIDのランダム化の詳細について説明する。図7は、ビーコンIDのランダム化の一例を示す説明図である。図7における(a)には、25ビット構成のビーコンIDの一例が示されている。このビーコンIDをそのままビーコン信号としてアドバタイズすると、第三者に傍受されて模倣される等の不正行為を容易に招くおそれがある。そこで、以下のようなビーコンIDのランダム化が行われる。
図7における(b)には、0,8,16,24ビット目に、ランダム値生成部105によって生成されたランダム値が挿入される操作が示されている。なお、これは一例であって、他のビットにランダム値が挿入されても勿論構わない。また、パターン0の場合はランダム値が0(=0000)となり、パターン1の場合はランダム値が1(=0001)となり、パターン2の場合はランダム値が2(=0010)となる例が示されているが、これら以外のランダム値が用いられてもよい。このようなランダム値の挿入により、ランダム化されたビーコンIDは29ビットになる。
図7における(c)には、電池残量の値が6(=110)である場合が示されている。そして、同じく(d)には、その電池残量に相当する3ビットをビーコン信号のフレーム内に挿入する操作の一例が示されている。この例では、パターン0の場合は電池残量の値が25乃至27ビット目に配置され、パターン1の場合はパターン0のときから8ビットシフトさせて電池残量の値が17乃至19ビット目に配置され、パターン2の場合はパターン0のときから16ビットシフトさせて電池残量の値が9乃至11ビット目に配置される。ここでは8ビットシフトを例として説明しているが、このシフトさせる量は、例えば電池残量の値の整数倍等とする等、様々なルールにしたがって設定することができる。その他にも、ビーコン装置100がビーコン信号を送信する際に用いられる周波数チャネル番号又はデバイス情報等に関連させて得られる値を用いてもよい。例えば、当該周波数チャネル番号が37である場合(周波数帯域が2402MHzである場合)は2ビットシフト、同じく38である場合(周波数帯域が2426MHzである場合)は4ビットシフト、同じく39である場合(周波数帯域が2480MHzである場合)は8ビットシフト等と決めるようにしてもよい。上記のようにして各ビットに所定の値が挿入された後、空いているビットに順に(a)に示すビーコンIDが挿入される。これにより、図における(e)に示すような32ビットのビーコン信号が得られる。
なお、上記では、ビーコンIDが25ビット、ランダム値が4ビット、電池残量の値が3ビットでそれぞれ構成され、ランダム値が挿入されるビット位置を固定し、電池残量の値が挿入されるビット位置がシフトされる例が示されているが、ビーコンID、ランダム値、及び電池残量の値のビットの総数がBLE規格に準拠できるよう(例えば32ビット等)になっていればそれぞれに割り当てるビット数を変更してよく、ランダム値及び電池残量の値を固定配置させるかシフト配置させるかも任意に選択することが可能である。また、電池残量の代わりに発電量又は蓄電量を用いてもよいことは上述したとおりである。
また、上記では、ビーコンIDをランダム化する場合について説明したが、ビーコンIDに加えてBDアドレスをランダム化するようにしてもよい。このBDアドレスのランダム化は、ビーコンIDのランダム化の場合と同様の処理等、様々な処理によって実現することが可能である。図8は、ビーコンID及びBDアドレスのランダム化のタイミングの一例を示す説明図である。本実施の形態では、図8に示すように、ビーコンIDをランダム化する時間間隔T2が、BDアドレスをランダム化する時間間隔T1よりも長くなるように設定される(例えば、T2が2時間、T1が10分等)。図8に示すように、ビーコンIDが変更されるタイミングでBDアドレスが変更されてアドバタイズされることによって、ビーコン信号の処理を行うゲートウェイサーバ400の負荷を低減させることが可能である。以下では、このようにビーコンID及びBDアドレスの両方がランダム化される場合の見守りサービス処理について説明するが、BDアドレスはランダム化されず、ビーコンIDのみがランダム化されても構わない。
なお、上記のランダム化の際に用いられるランダム値を変更するタイミングは様々なものが考えられる。例えば、ランダム化を実行する都度、異なるランダム値が用いられるようにしてもよく、複数回ランダム化が実行された後にランダム値を変更するようにしてもよい。そのため、例えばビーコン信号をアドバタイズする都度ランダム化を実行する場合であれば、アドバタイズ間隔毎にランダム値を変更したり、アドバタイズ間隔の整数倍の間隔毎にランダム値を変更したりする等の態様が想定される。
図9A及び図9Bは、見守りサービス処理の手順を示すフローチャートである。ビーコン装置100は、BDアドレスをランダム化する時間間隔(タイマ値)T1を設定し(S201)、ビーコンIDをランダム化する時間間隔(タイマ値)T2(T2>T1)を設定する(S202)。なお、本実施の形態ではT2>T1であるが、T2=T1又はT2<T1であってもよい。次に、ビーコン装置100は、タイマ部106からのトリガに基づいて、タイマ値T1に到達したか否かを判定する(S203)。ここで、タイマ値T1に到達したと判定した場合(S203でYES)、ビーコン装置100はBDアドレスをランダム化し(S204)、ステップS205に進む。
ステップS205において、ビーコン装置100は、タイマ部106からのトリガに基づいてタイマ値T2に到達したか否かを判定し、到達していないと判定した場合(S205でNO)、ステップS203へ戻る。他方、タイマ値T2に到達したと判定した場合(S205でYES)、ビーコン装置100は、図7を参照しながら説明したようにしてビーコンIDをランダム化する(S206)。次に、ビーコン装置100は、予め設定されたアドバタイズ間隔T0毎に、ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信する(S207)。
上述したようにしてビーコン装置100によって送信されたビーコン信号は、中継器200によって受信され、ゲートウェイサーバ400に中継される(S208)。このビーコン信号の中継の際、無線型又は有線型の中継器200によって中継器ID及びタイムスタンプ等が付加される。
ゲートウェイサーバ400は、中継器200によって中継されたビーコン信号を受信し、復号化する(S209)。このステップS209において、ゲートウェイサーバ400は、信号処理部411による信号処理によって、受信したビーコン信号からビーコンID、BDアドレス、電池残量、及び中継器IDを抽出する。より具体的には、ゲートウェイサーバ400は、図7における(e)に示されているような32ビットのランダム化されたビーコンIDからランダム値の4ビットを抽出し、また、フレーム内の所定の位置から電池残量の値を示す3ビットを抽出し、それらの抽出されたランダム値の4ビット及び電池残量の値を示す3ビットを除いた残りの25ビットをビーコンIDとして特定する。そして、ゲートウェイサーバ400は、そのビーコンIDを、電池残量の値及びBDアドレス等と共に、データ蓄積部412にて蓄積する(S210)。
次に、ゲートウェイサーバ400は、サービスサーバDB421において、抽出したビーコンIDと対応付けられているサービスサーバIDに基づいてサービスサーバ500を特定し(S211)、そのサービスサーバ500に対してビーコンID及び中継器200の位置情報等を送信する(S212)。
サービスサーバ500は、ゲートウェイサーバ400から送信された送信信号を受信し、その送信信号に含まれるビーコンIDとユーザDB521において対応付けられているユーザIDを特定する(S213)。そして、サービスサーバ500は、そのユーザIDによって識別される見守り者(保護者)に対して、上記の送信信号に含まれる中継器200の位置情報を含む所定の見守り情報を通知する(S214)。この見守り情報の通知は、予め登録された見守り者の電子メールアドレス宛に電子メールを送信すること等によって実行される。これにより、見守り者は、見守り対象者がその時点でどの地点を通過したか等を確認することができる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態では、電力残量を示す値を用いてビーコンIDをランダム化する例が示されているが、電力残量以外のビーコン装置100の状態を示す情報を用いることが可能である。そのような情報としては、例えば、ビーコン信号が送信される際に用いられる周波数チャネル番号、BDアドレス、タイムスタンプ、並びに温度、湿度、地磁気及び加速度等各種センサの検出値等を用いることができる。さらに、これらの状態の変化の履歴を示す履歴情報を用いてビーコンIDをランダム化することも可能である。
また、上記のようなビーコン装置100の状態を示す情報を用いずに、ランダム値のみを用いてビーコンIDをランダム化するようにしてもよい。この場合でも、十分に解読が困難なビーコン信号を構成することができる。
1 無線通信システム
100 ビーコン装置
101 制御部
102 記憶部
103 デバイス情報記憶部
104 電力残量記憶部
105 ランダム値生成部
106 タイマ部
107 無線送信部
108 アンテナ
109 アドバタイジングデータ構成部
200 中継器
210 アンテナ
211 無線受信部
212 復調部
213 信号折返し部
214 制御部
215 変調部
216 無線送信部
217 アンテナ
220 アンテナ
221 無線通信部
222 復調部
223 信号送信部
224 端子
300 インターネット
400 ゲートウェイサーバ
401 端子
402 通信部
411 信号処理部
412 データ蓄積部
420 位置データベース
421 サービスサーバデータベース
500 サービスサーバ
501 端子
502 通信部
511 信号処理部
512 データ蓄積部
521 ユーザデータベース
522 サービスデータベース

Claims (7)

  1. ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置において、
    ランダム値を生成するランダム値生成手段と、
    前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化する第1ランダム化手段と、
    前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化する第2ランダム化手段と、
    前記第1及び第2ランダム化手段によってそれぞれランダム化されたビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする、ビーコン装置。
  2. 前記第1ランダム化手段が、ビーコン装置の状態を示す状態情報及び前記生成されたランダム値を含むビーコンIDを前記第1時間間隔で繰り返し生成することにより、ビーコンIDを繰り返しランダム化するように構成されている、
    請求項1に記載のビーコン装置。
  3. 前記第1ランダム化手段が、前記生成されたランダム値に基づいて、前記状態情報のビット位置をシフトさせることにより、ビーコンIDをランダム化するように構成されている、
    請求項2に記載のビーコン装置。
  4. 前記第1ランダム化手段が、ビーコン信号を送信する際に利用する周波数チャネル番号に基づいて、前記状態情報のビット位置のシフト量を設定するように構成されている、
    請求項3に記載のビーコン装置。
  5. 前記状態情報が、ビーコン装置が利用可能な電力の残量を示す情報である、
    請求項2乃至4の何れかに記載のビーコン装置。
  6. ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置と、中継器を介して当該ビーコン信号を受信するゲートウェイサーバとを備える無線通信システムにおいて、
    前記ビーコン装置が、
    ランダム値を生成するランダム値生成手段と、
    前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化する第1ランダム化手段と、
    前記ランダム値生成手段によって生成されたランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化する第2ランダム化手段と、
    前記第1及び第2ランダム化手段によってそれぞれランダム化されたビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信する送信手段と
    を備え、
    前記ゲートウェイサーバが、
    前記ビーコン装置から送信されたビーコン信号を、前記中継器を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたビーコン信号からビーコンID及びBDアドレスを抽出する抽出手段と
    を備えることを特徴とする、無線通信システム。
  7. ビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するビーコン装置によって実行されるビーコン信号送信方法において、
    前記ビーコン装置が、
    ランダム値を生成するステップと、
    生成したランダム値を用いて、所定の第1時間間隔でビーコンIDを繰り返しランダム化するステップと、
    生成したランダム値を用いて、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔でBDアドレスを繰り返しランダム化するステップと、
    ランダム化したビーコンID及びBDアドレスを含むビーコン信号を送信するステップと
    を有することを特徴とする、ビーコン信号送信方法。
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