JP6733537B2 - 電磁継電器、その電磁継電器を備えた電子装置、およびその電子装置の製造方法 - Google Patents

電磁継電器、その電磁継電器を備えた電子装置、およびその電子装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁継電器と、その電磁継電器を備えた電子装置と、その電子装置の製造方法とに関するものである。
特許文献1には、リレー(すなわち、電磁継電器)と、そのリレーが装着されるリレーボックスとしてのソケットとが記載されている。このリレーはオス端子を備え、リレーボックスは、そのオス端子が電気的に接続されるメス端子を備えている。リレーのオス端子は、リレーボックスのメス端子に嵌合することでそのメス端子に電気的に接続される。
そして、リレーボックスに装着されたリレーが車載での振動や衝撃などに起因してそのリレーボックスから抜けることを防止するために、リレーの本体外殻を構成するリレーケースには凸部が設けられ、リレーボックスには、そのリレーケースの凸部が嵌め入れられる凹状または孔状のロック部が設けられている。その凸部がロック部に嵌め入れられることで、リレーがリレーボックスに装着された装着状態は保持される。
また、特許文献2に記載されたリレーは、例えばリレーボックスに装着されるものであり、リレーのオス端子は、そのリレーボックスのメス端子に電気的に接続される。特許文献2のリレーは、そのリレーの本体ケースから延設されたスカート部を備えている。そのスカート部はリレーのオス端子を取り囲むように形成され、リレーボックスには、そのスカート部と嵌合するコネクタが設けられる。そして、リレーのスカート部には凹状のロック部が設けられ、リレーボックスのコネクタには、そのロック部へ嵌め入れられる凸部が設けられる。そのコネクタの凸部がリレーのロック部に嵌め入れられることで、リレーの装着状態は保持される。
実開平2−126389号公報 特開平6−60785号公報
特許文献1、2の何れでも、リレーとそのリレーが装着されるリレーボックスは、リレーの装着状態を保持するために凸部とロック部とが互いに嵌合するロック構造を備える必要がある。しかし、特許文献1、2に示された何れの構成でも、そのロック構造は、オス端子およびメス端子を取り囲む端子周辺部位に配置される。そのため、このようなロック構造は、リレーおよびリレーボックスから構成される電子装置の占有スペースを肥大化させることにつながっていた。
本発明は上記点に鑑みて、電子装置の占有スペースの肥大化を抑制することができる電磁継電器と、その電磁継電器を備えた電子装置と、その電子装置の製造方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載された電磁継電器は、
板状のオス端子(22)と、そのオス端子が一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れられることによりそのオス端子に電気的に接続されるメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器であって、
メス端子は、一軸方向に直交するオス端子の板厚方向(DR2)にオス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、そのメス側挟圧部に対し一軸方向の一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
その傾斜部は、一軸方向の一方側を向き且つ一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
オス端子は、メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、その被挟圧部よりも一軸方向の他方側に設けられた先端部(223)と、被挟圧部と先端部との間に位置し被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
オス端子がメス端子に嵌め入れられた状態において、弱剛性部が曲がることにより先端部は傾斜面に沿った姿勢になることを特徴とする。
このようにすれば、オス端子が相手側のメス端子に嵌め入れられた端子嵌入状態を保持する抜止め防止構造を、そのオス端子自体に備えさせることが可能である。そのため、特許文献1または特許文献2に記載された上記のロック構造が不要になるので、電磁継電器とその相手側である電気機器とを備えた電子装置の占有スペースの肥大化を抑制することが可能である。
また、請求項6に記載された電子装置は、
板状のオス端子(22)とそのオス端子が一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れられることによりそのオス端子に電気的に接続されるメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器(20)と、そのオス端子とそのメス端子との他方を備えた相手側電気機器(30)とを含んで構成された電子装置であって、
メス端子は、一軸方向に直交するオス端子の板厚方向(DR2)にオス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、そのメス側挟圧部に対し一軸方向の一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
その傾斜部は、一軸方向の一方側を向き且つ一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
オス端子は、メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、その被挟圧部よりも一軸方向の他方側に設けられた先端部(223)と、被挟圧部と先端部との間に位置し被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
オス端子がメス端子に嵌め入れられた状態において、弱剛性部が曲がることにより先端部は傾斜面に沿った姿勢になっていることを特徴とする。
このようにすれば、上記請求項1に記載されたものと同様に、抜止め防止構造をオス端子自体に備えさせることが可能である。従って、電子装置の占有スペースの肥大化を抑制することが可能である。
また、請求項8に記載された電子装置の製造方法は、
板状のオス端子(22)とメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器(20)と、そのオス端子とそのメス端子との他方を備えた相手側電気機器(30)とを含んで構成された電子装置の製造方法であって、
電磁継電器と相手側電気機器とを用意する準備工程(S01)と、
オス端子を一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れることによりメス端子にオス端子を電気的に接続する接続工程(S02)とを含み、
メス端子は、一軸方向に直交するオス端子の板厚方向(DR2)にオス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、そのメス側挟圧部に対し一軸方向の一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
その傾斜部は、一軸方向の一方側を向き且つ一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
オス端子は、メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、その被挟圧部よりも一軸方向の他方側に設けられた先端部(223)と、被挟圧部と先端部との間に位置し被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
接続工程では、オス端子をメス端子に嵌め入れた際に、先端部が傾斜面に沿った姿勢になるように弱剛性部が傾斜部によって曲げられることを特徴とする。
このようにすれば、占有スペースの肥大化を抑制することが可能な電子装置を構成することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の電子装置を模式的に示した正面図であって、その電子装置のうちリレーボックスのボックスケースを断面図示した図である。 図1におけるII矢視図であって、その電子装置のうちリレーボックスのボックスケースを断面図示した図である。 第1実施形態において、リレーボックスへ装着される前のリレー単体を模式的に示した図であって、図1と同じ図示方向でリレーを示した図である。 図3におけるIV矢視図であって、リレーボックスへ装着される前のリレー単体を示した図である。 図3におけるV矢視図であって、リレーボックスへ装着される前のリレー単体を示した図である。 図2のVI−VI断面を示した断面図のうち、第1オス端子と第1メス端子との接触部分を抜粋して示した図である。 図2のVII−VII断面を示した断面図である。 図1の電子装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、後述する他の実施形態を含む以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は本実施形態の電子装置10の正面図であり、図2は、図1におけるII矢視図である。図1および図2に示すように、この電子装置10は、リレー20と、そのリレー20が装着されるリレー装着ユニットとしてのリレーボックス30とを含んで構成されている。なお、図1および図2では、リレーボックス30のボックスケース31が断面図示されている。
リレー20は、一対の電気接点を接離させて電気回路を開閉する電磁継電器である。図3〜図5に示すように、リレー20は、リレー本体部21と複数の第1オス端子22と複数の第2オス端子23とを備えている。なお、第1オス端子22と第2オス端子23とを特に区別しない場合には、単にオス端子22、23とも言う。また、図3〜図5は何れも、リレーボックス30へ装着される前のリレー20単体を示している。
リレー本体部21は、リレー本体ケース211と、電気接点などを含む電気回路とを有している。そのリレー本体ケース211は、その内部に電気回路を収容している。
また、リレー本体部21は、複数のオス端子22、23に対し一軸方向DR1の一方側に設けられている。そのオス端子22、23それぞれの長手方向は、その一軸方向DR1に一致している。すなわち、各オス端子22、23は、一軸方向DR1に沿って、そのリレー本体部21から一軸方向DR1の一方側とは反対側の他方側へと突き出ている。複数のオス端子22、23はそれぞれ、銅合金など金属製の板部材から構成されている。
また、リレー20の第1オス端子22は、一軸方向DR1に直交する方向に板厚を有する板形状を成している。すなわち、板状の第1オス端子22の板厚方向DR2は、一軸方向DR1に直交する方向となっている。なお、上記の2つの方向が直交することは、数学的に90度で交差することのみに限定されるわけではなく、技術常識の範囲内で直交とみなせる態様を含んでいる。
リレー20の第2オス端子23も、一軸方向DR1に直交する方向に板厚を有する板形状を成している。但し、第2オス端子23の板厚方向は、第1オス端子22の板厚方向DR2にも直交する方向となっている。
図1および図2に示すように、リレーボックス30は、リレー20が装着される相手側としての相手側電気機器である。
リレーボックス30は、ボックスケース31と複数の第1メス端子32と複数の第2メス端子33とを備えている。その複数の第1メス端子32は、リレー20が有する複数の第1オス端子22それぞれに電気的に接続され、複数の第2メス端子33は、リレー20が有する複数の第2オス端子23それぞれに電気的に接続される。なお、第1メス端子32と第2メス端子33とを特に区別しない場合には、単にメス端子32、33とも言う。複数のメス端子32、33はそれぞれ、銅合金など金属製の板部材が曲げ加工されることにより構成されている。
ボックスケース31はリレーボックス30の外殻を成している。ボックスケース31は、そのボックスケース31の内部に複数のメス端子32、33を収容している。また、ボックスケース31は、それぞれのメス端子32、33を保持している。すなわち、そのボックスケース31は、それぞれのメス端子32、33を保持する不図示の端子保持構造を、ボックスケース31の内部に備えている。これらのメス端子32、33は何れもファストン(登録商標)型の端子である。
リレー20がリレーボックス30に装着されたリレー装着状態においては、リレー本体部21はリレーボックス30に対し一軸方向DR1の一方側に配置されている。
また、ボックスケース31には、オス端子22、23が挿通される端子挿通孔31aが、メス端子32、33の配置場所毎に形成されている。オス端子22、23がメス端子32、33に嵌め入れられる際には、オス端子22、23はその端子挿通孔31aを通ってメス端子32、33に嵌め入れられる。
リレーボックス30の第1メス端子32は、メス側挟圧部321と傾斜部326とを有している。図6および図7に示すように、そのメス側挟圧部321には、第1オス端子22が挿通されるように嵌め入れられ、メス側挟圧部321は、第1オス端子22の板厚方向DR2にその第1オス端子22を挟圧する。なお、第1オス端子22を挟圧するとは、その第1オス端子22を挟んで圧するということである。
詳細には、メス側挟圧部321は、第1オス端子22の板厚方向DR2に厚みを有する板状の板状部322と、その板状部322に対し板厚方向DR2の一方側に配置された弾性部323とを有している。この弾性部323は弾性変形可能に構成され、板厚方向DR2において板状部322に対向するように配置された接点部323aを有している。そして、接点部323aは、弾性部323の弾性変形により第1オス端子22の板厚方向DR2に変位する。
従って、メス側挟圧部321は、板状部322と弾性部323に含まれる接点部323aとの間で第1オス端子22を挟圧する。これにより、その接点部323aと板状部322とがそれぞれ第1オス端子22に接触し電気的に接続される。
図6に示すように、第1メス端子32の傾斜部326は、メス側挟圧部321に対し一軸方向DR1の他方側に配置されている。その傾斜部326は、一面と他面とを有する平板形状を成し、その一面を傾斜面326aとして有している。そして、その傾斜面326aは、一軸方向DR1の他方側よりは一方側を向くように一軸方向DR1に対して傾いている。例えばその傾斜面326aは、一軸方向DR1に対し45度程度の角度をもって傾いている。
詳細には、その傾斜部326は板状部322と一体構成であり、その板状部322から延設されるように形成されている。そして、傾斜面326aは、一軸方向DR1の他方側ほど上記板厚方向DR2の一方側に位置するように、その一軸方向DR1に対して傾いている。
図1および図2に示すように、リレー20の第1オス端子22は、リレーボックス30の第1メス端子32に対する一軸方向DR1の一方側からその第1メス端子32に嵌め入れられ、それにより、第1メス端子32はその第1オス端子22に電気的に接続される。すなわち、一軸方向DR1とは言い換えれば、第1オス端子22を第1メス端子32に嵌め入れる端子嵌入方向である。
図3、図4、図6に示すように、第1オス端子22は、被挟圧部221と弱剛性部222と先端部223とを有している。その被挟圧部221と弱剛性部222と先端部223は、その記載順で一軸方向DR1の一方側から順番に並んで配置されている。すなわち、先端部223は、被挟圧部221よりも一軸方向DR1の他方側に設けられている。そして、弱剛性部222は、その被挟圧部221と先端部223との間に位置している。
第1オス端子22の被挟圧部221は、第1オス端子22のうち第1メス端子32のメス側挟圧部321に挟圧される部分となっている。すなわち、この被挟圧部221が、第1メス端子32の板状部322と接点部323aとの間でメス側挟圧部321に挟圧される。
そして、メス側挟圧部321は第1オス端子22の板厚方向DR2に第1オス端子22を挟圧するが、その挟圧方向としての板厚方向DR2とは、厳密に言えば、被挟圧部221の板厚方向である。
第1オス端子22の弱剛性部222は、被挟圧部221に比して曲がり易い構成となっている。すなわち、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して曲げ剛性が低い。
例えば図3に示すように、本実施形態では、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して薄く形成されている。要するに、弱剛性部222の厚みは被挟圧部221の厚みよりも小さい。更に、図4に示すように、第1オス端子22には、弱剛性部222の位置にて端子幅方向DR3に切り込んだ切欠き222aが設けられており、これにより、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して幅狭に形成されている。これらの形状によって、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して曲がり易くなっている。なお、第1オス端子22の端子幅方向DR3は、一軸方向DR1と第1オス端子22の板厚方向DR2とのそれぞれに直交する方向であり、本実施形態では第2オス端子23の板厚方向に一致する。
また、図3および図4に示すように、弱剛性部222と先端部223とを比較すると、弱剛性部222の厚みは先端部223の厚みと同じである。その一方で、弱剛性部222は、先端部223よりも端子幅方向DR3において幅狭に形成されている。従って、弱剛性部222は、先端部223との比較でも曲がり易くなっている。
また、図3および図4に示すように、リレー20がリレーボックス30へ装着される前のリレー装着前状態では、第1オス端子22の弱剛性部222は一軸方向DR1に対して曲がっていないので、被挟圧部221、弱剛性部222、および先端部223は全体として一軸方向DR1に沿って延びている。そして、被挟圧部221も先端部223も平板状であるが、リレー装着前状態での一軸方向DR1に沿った先端部223の長さは、被挟圧部221に比して短くなっている。
また、図2および図6に示すように、オス端子22、23がメス端子32、33にそれぞれ嵌め入れられた状態すなわちリレー装着状態において、第1オス端子22の先端部223は、弱剛性部222が曲がることにより、第1メス端子32の傾斜面326aに沿った姿勢になっている。
リレー装着状態では、上記のように第1オス端子22の弱剛性部222が曲がっているので、図2および図6に示すように、第1オス端子22の先端部223は、第1メス端子32の弾性部323に対し一軸方向DR1に重ねて設けられることになる。そのため、例えば第1メス端子32から一軸方向DR1の一方側へ第1オス端子22を引き抜く外力が第1オス端子22に作用した場合には、先端部223が第1メス端子32の弾性部323に当接して係止される。これによって、上記外力による一軸方向DR1の一方側への第1オス端子22の移動が妨げられる。
図3および図5に示すように、リレー20の第2オス端子23は、一般的なオス端子である。従って、第2オス端子23は、第1オス端子22の弱剛性部222に相当する部分を有してはおらず、リレー装着状態においても曲がらない。
図1に示すように、リレーボックス30の第2メス端子33は、一般的なメス端子である。第2メス端子33には、その第2メス端子33に対する一軸方向DR1の一方側からリレー20の第2オス端子23が嵌め入れられる。これにより、第2メス端子33はその第2オス端子23に電気的に接続される。また、リレー20の第2オス端子23はリレー装着状態においても曲がらないので、第2メス端子33は、第1メス端子32の傾斜部326に相当する部分を有していない。
次に、リレー20をリレーボックス30に装着し電子装置10を完成させる方法、要するに電子装置10の製造方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8に示すように、先ず、準備工程に対応するステップS01にて、複数のオス端子22、23を有するリレー20と、複数のメス端子32、33を有するリレーボックス30とが用意される。この用意されるリレー20はリレー装着前状態であるので、具体的には、図3〜図5に示された状態となっている。
続く接続工程に対応するステップS02にて、リレー20の複数のオス端子22、23がリレーボックス30の複数のメス端子32、33にそれぞれ嵌め入れられる。これにより、複数のオス端子22、23は複数のメス端子32、33にそれぞれ電気的に接続される。
このステップS02では、図2および図6に示すように、第1オス端子22が第1メス端子32に一軸方向DR1の一方側から嵌め入れられた際には、第1オス端子22の先端部223が第1メス端子32の傾斜面326aに当接する。そして、その先端部223が傾斜面326aに当接した状態で更に第1オス端子22が一軸方向DR1の他方側へ進むと、その先端部223は、傾斜面326aに摺動しつつ、傾斜面326aに沿った向きになるように傾斜部326によって案内される。
その結果、その先端部223が傾斜面326aに沿った姿勢になるように、第1オス端子22の弱剛性部222が第1メス端子32の傾斜部326によって曲げられる。要するに、第1オス端子22は、その弱剛性部222にて局所的に曲がる。このステップS02が完了すると、リレーボックス30に対するリレー20の装着が完了する。
上述したように、本実施形態によれば、図2および図6に示すように、第1オス端子22が第1メス端子32に嵌め入れられた際に、その第1メス端子32の傾斜部326は、第1オス端子22の先端部223が傾斜面326aに沿った姿勢になるように弱剛性部222を曲げる。従って、リレー装着状態を保持する抜止め防止構造を、第1オス端子22自体に備えさせることが可能である。そのため、特許文献1または特許文献2に記載のリレーの筐体に設けられたロック構造が不要になるので、電子装置10の占有スペースの肥大化を抑制することが可能である。別言すれば、その電子装置10の省スペース化を図ることが可能である。
また、第1オス端子22自体が抜止め防止構造を備えているので、リレー20およびリレーボックス30それぞれの構造が、上記ロック構造を設けることに起因して複雑化することを防止することが可能である。そして、そのような複雑化の防止は、延いては、電子装置10のコスト低減にもつながる。
また、本実施形態によれば、図3および図4に示すように、第1オス端子22の弱剛性部222は、被挟圧部221に比して薄く形成されることと、被挟圧部221に比して幅狭に形成されることとの両方により、被挟圧部221に比して曲がり易くなっている。従って、単純な構成で第1オス端子22に、曲がり易い弱剛性部222を設けることが可能である。
また、本実施形態によれば、図2および図6に示すように、第1メス端子32において傾斜部326は板状部322から延設されている。そして、その傾斜部326の傾斜面326aは、一軸方向DR1の他方側ほど第1オス端子22の板厚方向DR2の一方側に位置するように一軸方向DR1に対して傾いている。従って、例えばプレス加工によって傾斜部326とメス側挟圧部321とを一体に成形することが容易である。
また、本実施形態によれば、図3〜図5に示すように、リレー20は、第1オス端子22のほかに、第2オス端子23も備えている。従って、第1オス端子22自体に抜止め防止構造を備えさせつつ、汎用的なオス端子を第2オス端子23として流用することが可能である。
また、本実施形態によれば、図3〜図5に示すように、リレー20が有する複数のオス端子22、23のうち、一軸方向DR1を法線方向とした平面に沿って複数のオス端子22、23が占めるオス端子領域の中心に最も近いオス端子は、第1オス端子22である。例えば図3中では、2つの第1オス端子22のうちの左側(第2オス端子23に近い側)の第1オス端子22が、そのオス端子領域の中心に最も近いオス端子に該当する。従って、リレー20が有する複数のオス端子22、23に第2オス端子23が含まれる場合にも効果的な上記抜止め防止構造を提供することが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態では図3および図4に示すように、第1オス端子22の弱剛性部222は、被挟圧部221に比して薄く形成されることと、被挟圧部221に比して幅狭に形成されることとの両方により、被挟圧部221に比して曲がり易くなっている。しかしながら、これは一例であり、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して薄く形成されることと、被挟圧部221に比して幅狭に形成されることとの何れかにより、被挟圧部221に比して曲がり易くなっていてもよい。更に言えば、弱剛性部222は、被挟圧部221に比して曲がり易くなっていれば、その形状に限定はない。
(2)上述の実施形態では図1に示すように、リレーボックス30は、第1メス端子32と第2メス端子33とを備えているが、その2種類のメス端子32、33のうち第1メス端子32だけを備え第2メス端子33を備えていなくてもよい。
(3)上述の実施形態では図1に示すように、リレー20の第2オス端子23はリレーボックス30の第2メス端子33に嵌め入れられるが、第1メス端子32と第2メス端子33との何れに嵌め入れられても差し支えない。
(4)上述の実施形態では図1および図3に示すように、リレー20は、第1オス端子22と第2オス端子23とを備えているが、その2種類のオス端子22、23のうち第1オス端子22だけを備え第2オス端子23を備えていなくてもよい。
(5)上述の実施形態では図1に示すように、リレー20には、第1オス端子22も第2オス端子23も複数設けられているが、それぞれ複数である必要はない。また、このことは、リレーボックス30に設けられた第1メス端子32および第2メス端子33についても同様である。
(6)上述の実施形態では図1に示すように、リレー20が複数のオス端子22、23を備え、リレーボックス30が複数のメス端子32、33を備えているが、これは一例である。逆に、リレー20が複数のメス端子32、33を備え、リレーボックス30が複数のオス端子22、23を備えていることも考え得る。
(7)上述の実施形態では図1および図7に示すように、リレーボックス30のメス端子32、33は何れもファストン型の端子であるが、ファストン型以外の端子であっても差し支えない。
(8)上述の実施形態では図4に示すように、第1オス端子22の弱剛性部222は、先端部223よりも端子幅方向DR3において幅狭に形成されているが、その先端部223と同じ幅であることも考え得る。
(9)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
20 リレー(電磁継電器)
22 第1オス端子(オス端子)
30 リレーボックス
32 第1メス端子(メス端子)
221 被挟圧部
222 弱剛性部
223 先端部
321 メス側挟圧部
326 傾斜部
326a 傾斜面

Claims (8)

  1. 板状のオス端子(22)と、該オス端子が一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れられることにより該オス端子に電気的に接続されるメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器であって、
    前記メス端子は、前記一軸方向に直交する前記オス端子の板厚方向(DR2)に前記オス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、該メス側挟圧部に対し前記一軸方向の前記一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
    該傾斜部は、前記一軸方向の前記一方側を向き且つ前記一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
    前記オス端子は、前記メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、該被挟圧部よりも前記一軸方向の前記他方側に設けられた先端部(223)と、前記被挟圧部と前記先端部との間に位置し前記被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
    前記オス端子が前記メス端子に嵌め入れられた状態において、前記弱剛性部が曲がることにより前記先端部は前記傾斜面に沿った姿勢になることを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記弱剛性部は、前記被挟圧部に比して薄く形成されることと、前記被挟圧部に比して幅狭に形成されることとの何れか又は全部により、前記被挟圧部に比して曲がり易くなっていることを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記メス側挟圧部は、前記板厚方向に厚みを有する板状の板状部(322)と、該板状部に対し前記板厚方向の一方側に配置され弾性変形可能に構成された弾性部(323)とを有し、前記弾性部の弾性力によって前記板状部と前記弾性部との間で前記被挟圧部を挟圧し、
    前記傾斜部は前記板状部から延設され、
    前記傾斜面は、前記一軸方向の前記他方側ほど前記板厚方向の前記一方側に位置するように前記一軸方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁継電器。
  4. 前記オス端子と前記メス端子とのうち該オス端子を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁継電器。
  5. 第1オス端子としての前記オス端子のほかに、第2オス端子(23)を備え、
    該第2オス端子は、前記弱剛性部を有していないことを特徴とする請求項4に記載の電磁継電器。
  6. 板状のオス端子(22)と該オス端子が一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れられることにより該オス端子に電気的に接続されるメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器(20)と、該オス端子と該メス端子との他方を備えた相手側電気機器(30)とを含んで構成された電子装置であって、
    前記メス端子は、前記一軸方向に直交する前記オス端子の板厚方向(DR2)に前記オス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、該メス側挟圧部に対し前記一軸方向の前記一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
    該傾斜部は、前記一軸方向の前記一方側を向き且つ前記一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
    前記オス端子は、前記メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、該被挟圧部よりも前記一軸方向の前記他方側に設けられた先端部(223)と、前記被挟圧部と前記先端部との間に位置し前記被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
    前記オス端子が前記メス端子に嵌め入れられた状態において、前記弱剛性部が曲がることにより前記先端部は前記傾斜面に沿った姿勢になっていることを特徴とする電子装置。
  7. 前記電磁継電器は前記オス端子を備え、前記相手側電気機器は前記メス端子を備えたことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
  8. 板状のオス端子(22)とメス端子(32)との一方を備えた電磁継電器(20)と、該オス端子と該メス端子との他方を備えた相手側電気機器(30)とを含んで構成された電子装置の製造方法であって、
    前記電磁継電器と前記相手側電気機器とを用意する準備工程(S01)と、
    前記オス端子を一軸方向(DR1)の一方側から嵌め入れることにより前記メス端子に前記オス端子を電気的に接続する接続工程(S02)とを含み、
    前記メス端子は、前記一軸方向に直交する前記オス端子の板厚方向(DR2)に前記オス端子を挟圧するメス側挟圧部(321)と、該メス側挟圧部に対し前記一軸方向の前記一方側とは反対側の他方側に配置された傾斜部(326)とを有し、
    該傾斜部は、前記一軸方向の前記一方側を向き且つ前記一軸方向に対して傾いた傾斜面(326a)を有し、
    前記オス端子は、前記メス側挟圧部に挟圧される被挟圧部(221)と、該被挟圧部よりも前記一軸方向の前記他方側に設けられた先端部(223)と、前記被挟圧部と前記先端部との間に位置し前記被挟圧部に比して曲がり易い弱剛性部(222)とを有し、
    前記接続工程では、前記オス端子を前記メス端子に嵌め入れた際に、前記先端部が前記傾斜面に沿った姿勢になるように前記弱剛性部が前記傾斜部によって曲げられることを特徴とする電子装置の製造方法。
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