JP6731816B2 - シートバックフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、シートバックフレームに関し、着座時の違和感を抑制できるシートバックフレームに関するものである。
自動車等に搭載される車両用シートのシートバックフレームには、着座者の上体の背面を支持体で支持し、着座者への支持体の押出量を変化させることで、着座者の好みに応じて支持体による着座者のサポート性を調整するものが知られている(特許文献1)。特許文献1の支持体は、上下に延びる板ばねの下端を固定して上端を上下にスライドさせることで、板ばねを撓ませて板状の支持部材を着座者側へ押し出す。板ばねの撓み量を変化させることで、支持体による着座者のサポート性を調整する。
特表2013−504463号公報
しかしながら、上記従来の技術では、下端が固定された板ばねの上端を上下にスライドさせて板ばねを撓ませるので、板ばねの下端と上端とが近づくにつれて板ばねの曲率が大きくなり、板ばねから支持部材への荷重が集中する。その結果、支持部材から着座者への荷重が上下方向の一部に集中し、着座者が違和感を覚える。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、着座時の違和感を抑制できるシートバックフレームを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載のシートバックフレームによれば、左右に所定間隔を隔てて配置される一対のサイドフレーム間にメインプレートが配置され、メインプレートの少なくとも上部がサイドフレームに対して固定される。連結部によりサブプレートがサイドフレームに連結され、サブプレートの押圧面でメインプレートの後面が押圧される。連結部によりサブプレート全体を上下方向および前後方向の少なくとも一方に移動させるので、上下方向に沿ってメインプレートへ向かって凸に湾曲する押圧面の形状を変化させることなく、押圧面でメインプレートを押圧する位置や押し出す量を調整できる。これにより、メインプレートの押圧位置や押出量の調整に起因して、サブプレートからメインプレートへの荷重が集中することを抑制できる。その結果、メインプレートから着座者への荷重が集中することを抑制できるので、着座時の違和感を抑制できる効果がある。
み変形可能であるメインプレートは、サブプレートに押圧される位置よりも左右両側から後方へ向けて張り出して上下方向に延びる左右一対のレールを備える。連結部によりメインプレートに対してサブプレートを上下方向にスライドさせるとき、レールによってサブプレートの左右方向の位置ずれを防止できる。レールによりメインプレートを補強できるが、レールによりメインプレートが上下に撓み難くなる。しかし、左右方向に延びる複数の切れ目によってレールが上下方向に複数に分割されるので、メインプレートの撓み量を切れ目により確保できる。よって、レールにより補強されたメインプレートの撓み量を確保しつつ、サブプレートの位置ずれを防止できる効果がある。
請求項記載のシートバックフレームによれば、メインプレートには、一対のレールの外側において上下方向に延びる一対の側部スリットと、一対の側部スリットの上端同士または下端同士を繋ぐ端部スリットとが形成される。これにより、側部スリット及び端部スリットで3方が囲まれた部分をサブプレートにより撓み変形させ易くできる。側部スリット及び端部スリットで3方が囲まれた部分をサブプレートで着座者側へ押し出すことで、着座者を支持するメインプレートの面積を増やすことができる。その結果、メインプレートによる着座者のサポート性の調整の自由度を向上できる効果がある。
一対のレールの外側に側部スリットが位置するので、連結部によりサブプレートを移動させるとき、側部スリット及び端部スリットで囲まれた部分へ確実にサブプレートを案内できる。その結果、請求項の効果に加え、メインプレートによる着座者のサポート性の調整作業性を確保できる。
請求項記載のシートバックフレームによれば、左右に所定間隔を隔てて配置される一対のサイドフレーム間にメインプレートが配置され、メインプレートの少なくとも上部がサイドフレームに対して固定される。連結部によりサブプレートがサイドフレームに連結され、サブプレートの押圧面でメインプレートの後面が押圧される。連結部によりサブプレート全体を上下方向および前後方向の少なくとも一方に移動させるので、上下方向に沿ってメインプレートへ向かって凸に湾曲する押圧面の形状を変化させることなく、押圧面でメインプレートを押圧する位置や押し出す量を調整できる。これにより、メインプレートの押圧位置や押出量の調整に起因して、サブプレートからメインプレートへの荷重が集中することを抑制できる。その結果、メインプレートから着座者への荷重が集中することを抑制できるので、着座時の違和感を抑制できる効果がある。
撓み変形可能であるメインプレートには、サブプレートに押圧される位置よりも左右両側において上下方向に延びる一対の側部スリットと、一対の側部スリットの上端同士または下端同士を繋ぐ端部スリットとが形成される。これにより、側部スリット及び端部スリットで3方が囲まれた部分をサブプレートにより撓み変形させ易くできる。側部スリット及び端部スリットで3方が囲まれた部分をサブプレートで着座者側へ押し出すことで、メインプレートから着座者へ荷重を付与する面積を増やすことができる。その結果、メインプレートによる着座者のサポート性の調整の自由度を向上できる効果がある。
本発明の第1実施の形態におけるシートフレームの斜視図である。 シートバックフレームの背面図である。 図2のIII−III線における支持体の断面図である。 第2実施の形態におけるシートバックフレームの背面図である。 図4のV−V線における支持体の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1実施の形態におけるシートフレーム1について説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるシートフレーム1の斜視図である。
図1に示すように、シートフレーム1は、自動車等に搭載される車両用シートのフレームである。シートフレーム1は、シートクッションフレーム3と、シートクッションフレーム3の後端に配置されるシートバックフレーム10(以下「フレーム10」と称す)と、シートクッションフレーム3の後端とフレーム10の下端とを連結するリクライニング装置2とを備える。
リクライニング装置2は、シートクッションフレーム3に対するフレーム10の傾斜角度を調整する装置である。リクライニング装置2は、スイッチやレバー等の操作子(図示せず)を着座者が操作したときに、シートクッションフレーム3に対するフレーム10の傾斜角度を変化させる。
シートクッションフレーム3は、車両用シートのうち乗員が着座するシートクッションのフレームであり、主に鋼材から構成される。弾力性のある軟質ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂製のクッションパッド(図示せず)をシートクッションフレーム3により支持し、ファブリックや合成皮革または皮革等から構成されるカバー(図示せず)でクッションパッドを覆ってシートクッションが形成される。
シートクッションフレーム3は、平面視において四角枠状の鋼製のフレーム本体4と、フレーム本体4の前後に架け渡される4本の鋼製のばね5とを備える。シートクッションフレーム3は、フレーム本体4によりクッションパッドの周縁を下方から支持し、ばね5によりクッションパッドの中央を下方から支持する。
フレーム10は、車両用シートのうち乗員の背もたれとなるシートバックのフレームであり、主に鋼材から構成される。弾力性のある軟質ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂製のバックパッド(図示せず)をフレーム10により支持し、ファブリックや合成皮革または皮革等から構成されるカバー(図示せず)でバックパッドを覆ってシートバックが形成される。
フレーム10は、左右に所定間隔を隔てて配置される一対のサイドフレーム11,12と、一対のサイドフレーム11,12の上部間を連結するアッパーフレーム13と、一対のサイドフレーム11,12の下部間を連結するロアフレーム14と、一対のサイドフレーム11,12間に架け渡される鋼製のばね15と、一対のサイドフレーム11,12間に配置される支持体20とを備える。
サイドフレーム11,12は、上下方向に長い鋼製の板材である。アッパーフレーム13は、U字状の鋼製のパイプであり、両端がサイドフレーム11,12の上端に溶接される。ロアフレーム14は、左右方向に長い鋼製の板材であり、両端がサイドフレーム11,12の下端に溶接される。
次に図1に加えて図2及び図3を参照して、支持体20について説明する。図2はフレーム10の背面図であり、図3は図2のIII−III線における支持体20の断面図である。なお、図3は、メインプレート21の上引掛部21aの図示が省略される。
図1及び図2に示すように、支持体20は、着座者の背面、特に腰および骨盤を支持する装置である。支持体20は、サイドフレーム11,12間に配置されるメインプレート21と、メインプレート21を着座者側へ押圧するサブプレート22と、サイドフレーム11,12及びサブプレート22を連結する連結部23とを備える。
連結部23は、サブプレート22が取り付けられるワイヤ24と、ワイヤ24を回転させる移動部25とを備える。ワイヤ24は、鋼製の丸棒を曲げて形成される部材である。ワイヤ24は、第1端24aが移動部25に支持され、第2端24bがサイドフレーム12に回転可能に支持される。ワイヤ24の左右方向中央の部位である偏心部24cにサブプレート22が取り付けられる。
メインプレート21は、撓み変形可能な合成樹脂製の板材である。メインプレート21は、前面を着座者に向け、バックパッド(図示せず)の背面に自身の前面を接触させて配置される。メインプレート21は、上縁に2つの上引掛部21aが設けられる。上引掛部21aは、ばね15に引っ掛けられる部位である。これにより、メインプレート21は、ばね15を介してサイドフレーム11,12に固定される。
メインプレート21は、サブプレート22に対して上下寸法および左右寸法が十分に大きく設定される。これにより、メインプレート21はバックパッド(図示せず)及び着座者を広く支えることができる。これに対し、支持体20がメインプレート21を有しない場合には、サブプレート22とばね15とでバックパッド及び着座者が支えられるが、サブプレート22が前面に張り出された時にサブプレート22とばね15との間に隙間が生じ、着座者が違和感を覚える。本実施の形態では、支持体20がメインプレート21を有するので、メインプレート21を有しない場合に比べて着座時の違和感を抑制できる。
サブプレート22は、合成樹脂製の板材である。サブプレート22は、メインプレート21側の面が押圧面22aである。サブプレート22は、押圧面22aと反対側の面にワイヤ24が取り付けられる取付部22bを備える。
図3に示すように、押圧面22aは、メインプレート21の後面を押圧する面であり、上下方向に沿ってメインプレート21へ向かって凸に湾曲する。押圧面22aは、上下方向に亘って滑らかに連続するように湾曲している。これにより、サブプレート22に押圧されたメインプレート21を上下方向に亘って滑らかに連続するように撓み変形させることができる。その結果、メインプレート21から着座者への荷重が集中することを抑制でき、着座時の違和感を抑制できる。
また、押圧面22aは、曲率半径が上下方向に亘って曲率が一定であることが好ましい。これにより、サブプレート22からメインプレート21への荷重が集中することをより抑制でき、メインプレート21から着座者への荷重が集中することをより抑制できるので、着座時の違和感をより抑制できる。
押圧面22aは、曲率半径が200mm以上、且つ、300mm以下であることが好ましい。押圧面22aの曲率半径が200mmよりも小さい場合、サブプレート22からメインプレート21への荷重が集中して、着座者が違和感を覚えることがある。押圧面22aの曲率半径が300mmよりも大きい場合、サブプレート22が平面状に近づく。着座者の背面は曲面なので、メインプレート21を介して着座者がサブプレート22から受ける荷重が上下方向の一部に集中することがある。本実施の形態では、押圧面22aの曲率半径が200mm以上、且つ、300mm以下なので、着座者への荷重の集中を抑制でき、着座時の違和感をより抑制できる効果がある。
サブプレート22は、メインプレート21よりも高剛性であることが好ましい。この場合、サブプレート22でメインプレート21を押圧するときにサブプレート22を変形し難くできる。これにより、押圧面22aの元々の形状を利用してメインプレート21を撓ませることができる。その結果、サブプレート22が撓み変形してサブプレート22からメインプレート21への荷重が集中することを抑制でき、メインプレート21から着座者への荷重が集中することを抑制できるので、着座時の違和感を抑制できる。
ワイヤ24は、第2端24b(図1参照)の軸心Cに対して第1端24aの軸心が僅かに偏心し、軸心Cに対して偏心部24cの軸心が大きく偏心する。なお、ワイヤ24は、軸心Cの軸方向から見て、第2端24b、第1端24a、偏心部24cがその順で一直線上に並ぶ。
移動部25は、サブプレート22を上下方向および前後方向に移動させる装置である。移動部25は、保持部材26と、保持部材26の一面を貫通する長孔27と、保持部材26に支持される回転部28と、回転部28を回転させる駆動源(図示せず)とを備える。
保持部材26は、鋼製の部材であり、サイドフレーム11(図1参照)に固定される。長孔27は、軸心Cを中心とした円弧状に形成され、ワイヤ24の第1端24aが挿入される。回転部28は、軸心Cを中心に回転可能に保持部材26に支持された鋼製の部材であり、長孔27に挿入されたワイヤ24の第1端24aが固定される。
移動部25は、スイッチ(図示せず)を着座者が押したときに、モータ等の駆動源を駆動させて軸心Cを中心に回転部28を回転させることで、軸心Cを中心にワイヤ24を回転させる。なお、移動部25は、着座者がスイッチを押していない場合、ワイヤ24が回転しないように構成される。
移動部25により軸心Cを中心にワイヤ24を回転させると、軸心Cを中心にワイヤ24の偏心部24cが移動して、軸心Cを中心にサブプレート22が移動する。サブプレート22の取付部22bが偏心部24cに回転可能に支持されるので、移動部25によりワイヤ24を回転させると、サブプレート22の押圧面22aがメインプレート21に接触した状態を維持しつつ、サブプレート22が上下方向および前後方向に移動する。これにより、サブプレート22でメインプレート21を押圧する位置や押し出す量を調整できる。即ち、移動部25によりメインプレート21の押圧位置および押出量(メインプレート21による着座者のサポート性)を着座者の好みに応じて調整できる。
ここで、従来技術(例えば特許文献1)のように、下端が固定された板ばね(本実施形態のサブプレート22に相当)の上端を上下にスライドさせて板ばねを撓ませることで板状の支持部材(本実施形態のメインプレート21に相当)の押圧位置および押出量を調整する場合には、支持部材の押圧位置や押出量の調整に起因して板ばねの曲率が変わる。そのため、板ばねから支持部材への荷重が集中し、支持部材から着座者への荷重が上下方向の一部に集中して、着座者が違和感を覚えることがある。
本実施の形態では、移動部25によりサブプレート22全体を上下方向および前後方向に移動させるので、押圧面22aの形状を変化させることなく、メインプレート21の押圧位置や押出量を着座者の好みに応じて調整できる。これにより、メインプレート21の押圧位置や押出量の調整に起因して、サブプレート22からメインプレート21への荷重が集中することを抑制できる。その結果、メインプレート21から着座者への荷重が集中することを抑制できるので、着座時の違和感を抑制できる。
図2及び図3に示すように、メインプレート21は、後面から後方へ向けて張り出して上下方向に延びる左右一対のレール21bを備える。レール21bによりメインプレート21を補強できるが、レール21bによりメインプレート21が上下方向に撓み難くなる。しかし、左右方向に延びる複数の切れ目21cによってレール21bが上下方向に複数に分割されるので、レール21bにより補強されたメインプレート21の撓み量を確保できる。
なお、切れ目21cの幅(上下寸法)や深さ、切れ目21c同士の間隔を調整することで、メインプレート21の撓み易さや、最大の撓み量を調整できる。メインプレート21にレール21b及び切れ目21cがない場合、メインプレート21の撓み易さや最大の撓み量は、メインプレート21の素材や形状に依存する。これに対し、本実施の形態では、メインプレート21にレール21b及び切れ目21cを設けることで、メインプレート21の撓み易さや最大の撓み量を設定するためのパラメータを増やすことができる。これにより、メインプレート21の素材や形状の自由度を向上できる。
例えば、メインプレート21のレール21bの高さや、切れ目21cの幅を調節することで、切れ目21cで分割された各レール21bの端部同士の当接により、メインプレート21の曲率(撓み量)を規制する事ができる。これにより、メインプレート21のうち、サブプレート22が接していない部位と、サブプレート22が接する部位との境界の上下で曲率が過剰に変化することを抑制できる。
一対のレール21bの間においてサブプレート22がメインプレート21を押圧するので、移動部25によりメインプレート21に対してサブプレート22を上下方向にスライドさせるとき、サブプレート22の左右方向の位置ずれをレール21bにより防止できる。
また、一対のレール21b間においてメインプレート21をサブプレート22で押圧するので、サブプレート22でメインプレート21のレール21bを押圧する場合と比べて、メインプレート21にかかる荷重を分散できる。そのため、メインプレート21とサブプレート22との擦れ音や摩耗を生じ難くできる。
次に図4及び図5を参照して第2実施の形態におけるシートバックフレーム30(以下「フレーム30」と称す)について説明する。第1実施の形態では、メインプレート21を板厚方向に貫通するスリットがない場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、メインプレート33を板厚方向に貫通する側部スリット35及び端部スリット36が形成される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4は第2実施の形態におけるフレーム30の背面図であり、図5は図4のV−V線における支持体32の断面図である。図4及び図5は、移動部25により最も下方までサブプレート22がスライドされた状態を示す。図5は、メインプレート33の上引掛部21a及び下引掛部34の図示が省略される。図4に示すように、フレーム30は、一対のサイドフレーム11,12間に2本の鋼製のばね15,31が架け渡される。
図4及び図5に示すように、フレーム30の支持体32のメインプレート33は、撓み変形可能な合成樹脂製の板材である。メインプレート33は、前面を着座者に向けつつ、一対のサイドフレーム11,12間、且つ、ばね15,31間に配置される。メインプレート33は、上縁に2つの上引掛部21aが、下縁に2つの下引掛部34がそれぞれ設けられる。上引掛部21aは、ばね15に引っ掛けられる部位である。下引掛部34は、ばね31に引っ掛けられる部位である。これにより、メインプレート33は、上部および下部がばね15,31を介してサイドフレーム11,12に固定される。
メインプレート21の上部のみがサイドフレーム11,12に固定される第1実施の形態に比べて、本実施の形態ではメインプレート33の上下がサイドフレーム11,12に固定されるので、メインプレート33の下部側の支持力を向上できる。特に、ばね31を介してメインプレート33の下部がサイドフレーム11,12に固定されるので、ばね31の弾性力を利用してメインプレート33の下部側の支持力をより向上できる。
メインプレート33は、後面から後方へ向けて張り出して上下方向に延びる左右一対のレール21bと、メインプレート33を板厚方向に貫通して上下方向に延びる左右一対の側部スリット35と、メインプレート33を板厚方向に貫通して側部スリット35の下端同士を繋ぐ端部スリット36とを備える。
側部スリット35は、サブプレート22にメインプレート33が押圧される位置よりも左右両側、且つ、メインプレート33の下部側に設けられる。メインプレート33は、側部スリット35及び端部スリット36で3方が囲まれた第1部37と、第1部37の外側の第2部38とに区画される。
第1部37をサブプレート22で押圧することで、第2部38に対して第1部37が着座者側へ張り出す。これにより、着座者を支持するメインプレート33の面積を増やすことができる。特に、第1部37を着座者の骨盤の位置に設けることで、第1部37で着座者の骨盤を支持し、第1部37よりも上方の第2部38で着座者の腰を支持することができる。このように側部スリット35及び端部スリット36を設けることで、メインプレート33による作業者のサポート性の調整の自由度を向上できる。
メインプレート33には、側部スリット35の上端から左右方向外側へ屈曲するように屈曲スリット39が設けられる。屈曲スリット39は、メインプレート33を板厚方向に貫通する部位であり、側部スリット35に連なる。サブプレート22に押圧されている第1部37と、押圧されていない第2部38とを屈曲スリット39により分離し易くできる。その結果、第1部37をより変形させ易くできる。
一対のレール21b間ではサブプレート22が左右方向に移動可能なため、一対のレール21bの内側に側部スリット35が位置する場合には、側部スリット35の左右両側において第1部37と第2部38とに亘ってサブプレート22が接触することがある。この場合、第2部38に対して第1部37を張り出させることができない。第1部37を張り出させるためには、サブプレート22の左右位置を調整する必要があるので、メインプレート33によるサポート性の調整作業性が悪化するおそれがある。
本実施の形態では、一対のレール21bの外側に側部スリット35が設けられるので、第1部37にサブプレート22を確実に案内でき、側部スリット35の左右両側において第1部37と第2部38とに亘ってサブプレート22が接触することを防止できる。その結果、サブプレート22の左右位置を調整する必要がないので、メインプレート33によるサポート性の調整作業性を確保できる。
移動部25により最も下方までサブプレート22がスライドされた状態で、サブプレート22の上縁よりも上方に側部スリット35の上端が位置する場合、サブプレート22により第1部37のみが押圧される。この場合、第1部37と第2部38との境界で折れ曲がるように第1部37が張り出し、メインプレート33から着座者への荷重が集中して着座者が違和感を覚えるおそれがある。
本実施の形態では、最も下方までサブプレート22がスライドされた状態で、サブプレート22の上縁よりも下方に側部スリット35の上端が位置するので、サブプレート22により第1部37と第2部38とが押圧される。これにより、第1部37と第2部38との境界で折れ曲がるように第1部37が張り出すことを防止できる。即ち、第1部37と、第1部37よりも上方の第2部38とが滑らかに連続するように撓み変形させることができる。その結果、メインプレート33から着座者への荷重が集中することを抑制でき、着座時の違和感を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、シートクッションフレーム3、フレーム10,30、メインプレート21,33、サブプレート22、連結部23等の形状は一例であり、種々の形状を採用することは当然である。
上記各実施の形態では、シートクッションフレーム3やフレーム10,30が鋼製の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、各部材の素材は適宜変更可能である。鋼材以外の素材としては、例えば、鋼以外の金属材料や、合成樹脂などが挙げられる。また、メインプレート21,33の少なくとも上部がばね15,31を介してサイドフレーム11,12に固定される場合に限らず、フレームとメインプレートとを合成樹脂製の一体成形品にすることは当然可能である。
上記各実施の形態では、メインプレート21,33及びサブプレート22が合成樹脂製の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。メインプレート21,33及びサブプレート22の素材としては、単なる合成樹脂ではなく、繊維強化した合成樹脂でも良い。また、メインプレート21,33やサブプレート22を金属やゴムから構成することも可能である。
上記各実施の形態では、メインプレート21,33がばね15,31を介してサイドフレーム11,12に固定される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、メインプレート21,33を直接サイドフレーム11,12に固定したり、ばね15,31以外のものを介してメインプレート21,33をサイドフレーム11,12に固定することは当然可能である。例えば、メインプレートの上部をアッパーフレーム13に溶接やボルト等で接合することが可能である。また、サイドフレーム11,12に架け渡される鋼製のロッドにメインプレートの上部を回転可能に支持させることも可能である。
上記第2実施の形態では、側部スリット35がメインプレート33の下部側に設けられ、側部スリット35の下端を端部スリット36が繋ぐ場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。側部スリットをメインプレートの上部側に設け、側部スリットの上端同士を端部スリットで繋ぐことは当然可能である。側部スリットと端部スリットとで囲まれた第1部の位置を適宜設定することで、メインプレートによるサポート性の調整の自由度を向上できる。
上記各実施の形態では、モータ等の駆動源で軸心Cを中心にワイヤ24を回転させる移動部25、即ち、自動式の移動部25について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、移動部を手動式にすることは当然可能である。手動式の移動部としては、例えば、軸心Cを中心に回転可能なレバーをサイドフレーム11の外側に設け、サイドフレーム11を貫通したワイヤ24の第1端24aをレバーに固定したものが挙げられる。この手動式の移動部によれば、着座者がレバーを回転させることで、軸心Cを中心にワイヤ24を回転させることができる。
また、回転式の移動部25に限らず、サブプレート22を上下方向および前後方向の少なくとも一方に移動させるスライド式の移動部を用いることが可能である。スライド式の移動部としては、例えば、上下に延びるロッドをサイドフレーム11,12にそれぞれ設け、そのロッドにワイヤの両端を挿通させてロッドに沿ってワイヤを上下にスライド可能にし、ワイヤに取り付けられるサブプレート22を上下にスライド可能にしたものが挙げられる。スライド式の移動部によるサブプレート22の移動方向は上下方向に限らず、前後方向や、上下方向および前後方向に対して傾斜した方向とすることも可能である。
10,30 シートバックフレーム
11,12 サイドフレーム
21,33 メインプレート
21b レール
21c 切れ目
22 サブプレート
22a 押圧面
23 連結部
35 側部スリット
36 端部スリット

Claims (3)

  1. 左右に所定間隔を隔てて配置される一対のサイドフレームと、
    前記サイドフレーム間に配置される、前記サイドフレームに対して少なくとも上部が固定されるメインプレートと、
    前記メインプレートの後面を押圧する押圧面が上下方向に沿って前記メインプレートへ向かって凸に湾曲するサブプレートと、
    前記サイドフレームと前記サブプレートとを連結する、前記サブプレート全体を上下方向および前後方向の少なくとも一方に移動させる連結部とを備え
    前記メインプレートは、撓み変形可能であり、
    前記サブプレートで押圧される位置よりも左右両側から後方へ向けて張り出して上下方向に延びる左右一対のレールを備え、
    前記レールは、左右方向に延びる複数の切れ目によって上下方向に複数に分割されることを特徴とするシートバックフレーム。
  2. 前記メインプレートは、一対の前記レールの外側において上下方向に延びる一対の側部スリットと、
    一対の前記側部スリットの上端同士または下端同士を繋ぐ端部スリットとを備える請求項記載のシートバックフレーム。
  3. 左右に所定間隔を隔てて配置される一対のサイドフレームと、
    前記サイドフレーム間に配置される、前記サイドフレームに対して少なくとも上部が固定されるメインプレートと、
    前記メインプレートの後面を押圧する押圧面が上下方向に沿って前記メインプレートへ向かって凸に湾曲するサブプレートと、
    前記サイドフレームと前記サブプレートとを連結する、前記サブプレート全体を上下方向および前後方向の少なくとも一方に移動させる連結部とを備え
    前記メインプレートは、撓み変形可能であり、
    前記サブプレートに押圧される位置よりも左右両側において上下方向に延びる一対の側部スリットと、
    一対の前記側部スリットの上端同士または下端同士を繋ぐ端部スリットとを備えることを特徴とするシートバックフレーム。
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