JP6731579B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗い、すすぎ、脱水行程を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、脱水時の振動を抑制するために、洗濯兼脱水槽の上部にバランサー装置を配設する構成が提案されている。バランサー装置は、上部環状ケースと下部環状ケースとを溶着して密封した環状体を形成し、環状体内に所定量の液体を封入することにより、洗濯兼脱水槽内の衣類等の偏りなどでアンバランスが生じた際に、環状体内の液体が偏りとは反対側に移動することで振動を抑制するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
従来のバランサー装置は、脱水時の洗濯兼脱水槽の回転が上昇していく過程において、環状体内の液体が回転速度の上昇より遅れた移動となり、定常回転時では180°遅れとなることから、特に定常回転時の振動抑制効果が大きくなる。
上記の原理から、環状体の高さ寸法や環状体の径方向の幅寸法を大きく設定することにより、振動抑制効果が大きくなる。
しかしながら、バランサー装置は、洗濯兼脱水槽の上部に設けられているため、外径は洗濯兼脱水槽の大きさに、内径は洗濯物の出し入れを考慮した大きさに、高さは製品の高さと洗濯兼脱水槽の容積により制限されるため、従来の洗濯機は、多重の環状室に区画したバランサー装置が設けられている。
図12は、従来の洗濯機のバランサー装置の要部を透過した斜視図である。
図12において、バランサー装置40には、上部環状ケース41と下部環状ケース42から成る環状体43が形成されている。
上部環状ケース41には、同心円状に環状の上部区画壁47、48を設けている。また、下部環状ケース42には、上部環状区画壁47、48の下端と当接する下部区画壁50、51が設けられている。
上部区画壁47、48と下部区画壁50、51によって、環状体43内は、径方向に3重の環状室44、45、46を区画形成している。環状室44、45、46内には、それぞれ所定の液体(図示せず)が封入されている。
各環状室44、45、46の外周側の上部側壁には、外周側の側壁から放射状に上部仕切壁49a、49b、49cを複数形成している。上部仕切壁49a、49b、49cと各環状室44、45、46の内周側の側壁との間には、空気が流通する空気流通口53a、53b、53cが形成されている。
各環状室44、45、46の外周側の下部側壁には、下部仕切壁52a、52b、52cが形成されている。下部仕切壁52a、52b、52cと各環状室44、45、46の内周側の側壁との間には、各環状室44、45、46に封入される液体が流通する液体流通口54a、54b、54cが形成されている。
上記のバランサー装置40を洗濯兼脱水槽(図示せず)の上部に装着することにより、
洗濯兼脱水槽内にて洗濯物によるアンバランス状態が発生した際に、バランサー装置40内の液体が液体流通口54a、54b、54c内をアンバランスが解消する位置に移動する。液体の移動に伴って各環状室44、45、46内の空気が上部環状ケース41の空気流通口53a、53b、53cを通って移動するので、液体がスムーズに移動して洗濯兼脱水槽4の振動抑制を行なう。
特開平6−79087号公報
しかしながら、前記従来の構成のバランサー装置では、特に洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、洗濯兼脱水槽が大きく振動することにより、バランサー装置内の液体が大きく移動し、バランサー装置内の振動抑制効果が低減する課題があった。
本発明は、前記課題を解決するもので、特に洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、優れた振動抑制効果を発揮する洗濯機を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の内部に防振支持された水槽と、前記水槽に回転自在に内包された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記モータ等を制御し、洗い、すすぎ、脱水等の一連の工程を逐次制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽の上部周縁部に配設された密閉円環状のバランサー装置と、を備え、前記バランサー装置は、内部に液体が封入された環状室を有し、前記環状室の内部には複数個の仕切壁を形成し、前記仕切壁は少なくとも、前記環状室の外周側壁から前記環状室の内周側壁に向けて下方に傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部の水平面からの傾斜角は、洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、遠心力により前記液体が前記環状室の外周側壁面に向けて傾斜するときの水平面からの傾斜角と略同一となるよう形成し、前記傾斜部は、前記傾斜角のまま前記内周側壁まで伸延する構成としたものである。
これによって、特に洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、優れた振動抑制効果を発揮できる。
本発明によれば、特に洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、優れた振動抑制効果を発揮できる。
実施の形態1にかかる洗濯機の縦断面図 同洗濯機のバランサー装置の要部を透過した斜視図 同洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 同洗濯機の運転停止時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 同洗濯機の無負荷定常回転時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 同洗濯機の二次共振時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 同洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図 比較例1の従来の洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 比較例1の従来の洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図 比較例2の従来の洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図 比較例2の従来の洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図 従来の洗濯機のバランサー装置の要部を透過した斜視図
第1の発明は、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の内部に防振支持された水槽と、前記水槽に回転自在に内包された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記モータ等を制御し、洗い、すすぎ、脱水等の一連の工程を逐次制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽の上部周縁部に配設された密閉円環状のバランサー装置と、を備え、前記バランサー装置は、内部に液体が封入された環状室を有し、前記環状室の内部には複数個の仕切壁を形成し、前記仕切壁は少なくとも、前記環状室の外周側壁から前記環状室の内周側壁に向けて下方に傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部の水平面からの傾斜角は、洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、遠心力により前記液体が前記環状室の外周側壁面に向けて傾斜するときの水平面からの傾斜角と略同一となるよう形成し、前記傾斜部は、前記傾斜角のまま前記内周側壁まで伸延することにより、特に洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、優れた振動抑制効果を発揮できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の洗濯機の前記仕切壁には、前記傾斜部の上端部と連結して前記環状室の外周側壁と一体となり、縦状に延伸する略垂直部を有することにより、アンバランスが無い状態で、環状室内の液体が一定せず絶えず動こうとして不安定になることを抑制することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の洗濯機の前記略垂直部の径方向の幅が、前記洗濯兼脱水槽の無負荷定常回転時に、遠心力により前記液体が前記環状室の外周側壁に略垂直形状に張り付くときの前記液体の径方向の幅の略1/2となるよう形成することにより、洗濯兼脱水槽の定常回転時において、アンバランス状態時の液体の移動を可能にしつつ、大きなアンバランスがない状態での液体の移動を制限できる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明の洗濯機の前記仕切壁には、前記垂直部の上端部と連結して前記環状室内の外周側壁から内周側壁まで延伸する横断部を有することにより、バランサー装置に働く遠心力に対する強度を上げることができる。
第5の発明は、特に、第1から第4のいずれか1つの発明の洗濯機の前記バランサー装置は径方向に多層の環状室を形成することにより、多層の環状室内に液体を封入できるため、振動抑制効果を増大できる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本会時を十分理解するために、提供されているのであって、これらにより、特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図11を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.洗濯機の構成]
図1は、実施の形態1にかかる洗濯機の縦断面図である。
洗濯機本体1は、内部に水槽3をサスペンション2により懸垂防振支持している。水槽3の内底部には、開閉可能な排水弁17が設けられ、排水時には水槽3内の水が排水ホース18を介して、機外へ排出される。
水槽3の内部には、有底円筒形の洗濯兼脱水槽4が回転自在に配設している。洗濯兼脱水槽4は、側壁に多数の脱水孔(図示せず)を有する。洗濯兼脱水槽4の内周上部には、振動低減用のバランサー装置7を有しており、洗濯兼脱水槽4の内底部には、衣類を攪拌するパルセータ11を回転自在に配している。
水槽3の外底部には、伝達機構部9が配設されている。伝達機構部9は、内部に洗濯時の減速ギア(図示せず)、洗濯・脱水軸5の切り換えクラッチ(図示せず)、及び脱水時に洗濯兼脱水槽4を停止するためのブレーキ(図示せず)を内蔵している。
モータ8は、水槽3の外底部に取り付けられる。モータ8を洗濯・脱水軸5に伝達することにより、パルセータ11を回転させたり、パルセータ11と洗濯兼脱水槽4を同時に回転させたりする。
水槽3、洗濯兼脱水槽4、バランサー装置7、モータ8、伝達機構部9などにより、振動系の水槽ユニット19は構成される。
洗濯機本体1内には、モータ8等を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御装置(図示せず)を配している。
洗濯機本体1の上部には、上部枠体12を配している。上部枠体12の前部には、各種の入力設定を行ない、設定内容を表示する操作表示部16を配設している。
上部枠体12の略中央部には、洗濯兼脱水槽4と外部とを連通するための洗濯物投入取出口13が形成されている。洗濯物投入取出口13は蓋体6にて開閉自在に覆われている。蓋体6は、利用者が操作するための取手部(図示せず)を有し、中間部で折ることができるヒンジ機構(図示せず)を備えている。
[1−2.バランサー装置の構成]
洗濯時における、洗濯物の偏在によるアンバランス状態を補正するために、洗濯兼脱水槽4の内周上部には、バランサー装置7を設けている。
図2は、実施の形態1にかかる洗濯機のバランサー装置の要部を透過した斜視図である。
図2において、バランサー装置7は、上部環状ケース31と下部環状ケース32とから成る環状体30を有している。
環状体30内部には、環状の区画壁35が設けられている。環状の区画壁35により、環状体30内は、径方向に2層の環状室33、34が区画形成されている。各環状室33、34内にはそれぞれ、仕切壁36、37が放射状に15°間隔で24箇所形成されている。
環状室33、34の内部には、液体38が封入されている。液体38は、凍結防止と補正効果を考慮して、塩化ナトリウムや塩化カルシウムの水溶液を使用するとよい。液体38の封入量は、環状室33、34の内容積の30〜70%とするとよい。本実施の形態で
は、環状室33、34の内容積の約55%に設定している。
洗濯兼脱水槽4の回転状態において、液体38は、環状室33、34内を洗濯物によるアンバランス状態を解消する方向に移動する。
各環状室33、34内において、仕切壁36、37と環状室33、34の内周側壁との間には、各環状室33、34を円周状に連通する空間部21、22が形成されている。
図3は、実施の形態1における洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図である。図4は、実施の形態1における洗濯機の運転停止時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図である。図5は、実施の形態1における洗濯機の無負荷定常回転時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図である。
図3、図4、図5に示すように、仕切壁36、37は、環状室33、34の上部にて環状室33、34内の外周側壁から内周側壁まで横断する横断部36a、37aと、横断部36a、37aと連結し環状室33、34の外周側内壁に沿って所定高さだけ縦状に延伸する略垂直部36b、37bと、略垂直部36b、37bの下端から環状室33、34内底部からの所定高さH3、H4の位置に向かって傾斜状に延びる傾斜部36c、37cにて形成されている。
仕切壁36、37の横断部36a、37aにより、環状室33、34の遠心力の働く放射方向へ強度を上げることができる。洗濯兼脱水槽4の脱水回転時にバランサー装置7の変形を防止できるので、安定したバランサー装置として動作できる。
傾斜部36c、37cの水平面からの傾斜角は、水槽ユニット19の二次共振点200〜300r/minでの遠心力による液体38の傾斜角度と略同一に形成している。本実施の形態では、仕切壁36、37の傾斜部36c、37cの傾斜角は水平面に対して略80°に設定している。
環状室33、34の内壁底面から所定高さH3、H4の仕切り壁を設けることにより、環状室33、34の強度を向上できる。
図5に示すように、略垂直部36bの幅寸法をW1とする。また、無負荷で洗濯兼脱水槽4を脱水回転する定常状態時において、環状室33、34内に封入された液体38が遠心力により略垂直形状となり外周側壁面にへばりつくときの液体38の幅をW2とする。本実施の形態では、略垂直部36bをW1=W2/2となるよう形成することにより、アンバランスが無い状態において、液体38の位置が一定せず移動して水槽ユニット19が不安定になることを、所定の抵抗を設けることにより防止している。
図4において、本実施の形態では、バランサー装置7の環状室33、34の内寸高さH2は70mmに設定している。また、バランサー装置7の内径はφ404mm、環状体30の径方向の幅は33mmに設定し、外径はφ470mmに設定している。
また、図5に示すように、環状室33、34の内部にはそれぞれ、同量の液体38を封入しており、液体38の液面まで水位H1は20mmに設定してある。
[1−3. 動作、作用]
以上のように構成したドラム式洗濯機において、以下、その動作、作用を説明する。
バランサー装置7を装着した洗濯兼脱水槽4が脱水回転すると、環状室33、34内の
液体38は、空間部21、22内を流れ、洗濯物による水槽ユニット19のアンバランス状態を解消する位置(アンバランスと対向する位置)に移動することにより、振動系のバランスがとれて振動を低減することができる。
図6は、実施の形態1における洗濯機の二次共振時のバランサー装置の仕切壁位置における断面図である。図7は、実施の形態1における洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図である。
図7に示すように、脱水時において、洗濯兼脱水槽4が停止状態から回転速度が上昇するにつれて、振動系である水槽ユニット19は縦振幅、横振幅ともに大きくなっていく。
仕切壁36、37は、環状室33、34の外周壁から環状室33、34内周壁に向けて略80°下方に傾斜しているため、仕切壁36、37の下部においても空間部21、22が形成される。そのため、洗濯兼脱水槽4の停止状態からの回転開始時には、液体38を効率よくアンバランスの対向位置に移動させることができる。
洗濯兼脱水槽4の回転速度が上昇し、水槽ユニット19の二次共振点である200〜300r/minとなる。一般に、二次共振点付近では、バランサー装置7内の液体38はアンバランスに対して略90°遅れて移動する。しかし、二次共振点付近で水槽ユニット19が大きく振れることにより、液体38が各環状室33、34内をアンバランスのある方向に流れ、バランサー装置7の振動抑制効果が低減してしまうことがあった。
本実施の形態では、図6に示すように、仕切壁36、37の傾斜部36c、37cの傾斜角を、二次共振点付近の遠心力による液体38の外周側への傾きと同程度になるよう形成されている。上記構成により、洗濯兼脱水槽4の二次共振時に液体38が空間部21、22内を流れることを防止でき、水槽ユニット19が大きく振動することを抑制できる。
洗濯兼脱水槽4の回転速度が二次共振時からさらに上がると、洗濯兼脱水槽4が定常回転となる。本明細書では、便宜上、この状態を「定常状態」という。
定常状態においては、液体38が環状室33、34内の外周側に略垂直状態に張り付く。図5に示すように、仕切壁36、37の略垂直部36b、37bの幅を、定常状態で環状室33、34内の外周側に張りついた液体38の幅の半分程度としている。
定常状態において、水槽ユニット19がアンバランス状態となっている場合には、環状室33、34内の液体38は、水槽ユニット19のアンバランス状態と反対側に移動することでアンバランスを解消し、振動を抑制できる。
一方、定常状態において、水槽ユニット19に大きなアンバランスがない状態では、横断部36a、37a、略垂直部36b、37b、および傾斜部36c、37cの外周部分が液体38の移動を抑制する抵抗となる。このため、液体38の移動による水槽ユニット19の振動は軽減される。
略垂直部36b、37bを上記構成とすることにより、定常状態において、アンバランス状態時の液体の移動を可能にしつつ、大きなアンバランスがない状態での液体38の移動を制限できる。
以上のように、本実施の形態の洗濯機のバランサー装置は、振動抑制効果を向上することができる。
[1−4. 従来構成との比較]
図8〜図11は、本実施の形態における洗濯物出し入れの作業性、および振動低減効果を、従来の洗濯機と比較して説明するための図である。
[1−4−1. 比較例1のバランサー装置との比較]
図8は、比較例1の従来の洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図、図9は、比較例1の従来の洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図である。
図8において、比較例1のバランサー装置107は、内径φ404mm、環状体135の径方向の幅を33mm、外径φ470mm、環状室133、134の内寸高さH2を70mmと実施の形態1のバランサー装置7と同じに設定し、液体38の液面と仕切壁136、137の上端との距離H1は5mmに設定してある。
上記構成により、仕切壁136、137の内周側は、本実施の形態のバランサー装置7の仕切壁36、37の内周側に比べて高く形成されており、液体38の流路が狭くなっている。
その結果、図9に示すように、脱水運転開始後、洗濯物により発生するアンバランス状態に対する補正が遅れ、水槽ユニット19の二次共振点である脱水回転数200〜300r/minになってもアンバランスと反対側(180°遅れ)に液体38がスムーズに移動できず、120°〜150°遅れ程度までしか移動できないので、水槽ユニット19の振幅が大きくなる。
[1−4−2. 比較例2のバランサー装置との比較]
図10は、比較例2の従来の洗濯機のバランサー装置の仕切壁位置における断面図、図11は、同洗濯機の脱水時の振動系振幅を示す特性図である。
図10において、比較例2のバランサー装置207は、内径φ381mm、環状体235の径方向の幅を44.5mmに設定し、外径φ470mm、環状室233、234の内寸高さH2は70mmと本実施の形態と同じに設定し、液体38の液面と仕切壁236、237の内周側上端との距離Hは5mmに設定してある。
図10に示す比較例2のバランサー装置207は、液面と仕切壁236、237上端との距離H1が比較例1と同じに形成されているが、図7に示す比較例1よりも、バランサー装置207の内径を径小に構成し、環状体径方向の幅を広く形成している。これにより、比較例2の液体38の流路は、比較例1の流体の流路よりも広く形成される。その結果、脱水開始後スムーズに液体が移動し、脱水回転数200r/minの時にはアンバランスと反対側(180°遅れ)に移動できているので、二次共振点時の振動抑制効果が向上する。
しかしながら、比較例2のバランサー装置207は、内径がφ381mmと径小になるため、洗濯物の出入作業性が低下する。特に、毛布、シーツなど大物洗濯物の出し入れが困難になる。
図4に示す本実施の形態のバランサー装置7は、比較例2のバランサー装置に比較し、内径が径大に形成されている。これにより、比較例2のバランサー装置に比較し、洗濯物の出入作業性を向上することができる。
比較例1、比較例2から、本実施の形態の洗濯機のバランサー装置は、洗濯物出し入れの作業性、および振動抑制効果が優れている。
上記のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
実施の形態1では、各環状室33、34内にはそれぞれ、仕切壁36、37が放射状に15°間隔で24箇所形成される構成としたが、本発明はこれに限られず、例えば、10°間隔で36箇所形成されていてもよいし、30°間隔で12箇所形成されていてもよい。
実施の形態1では、略垂直部36bの幅寸法W1は、無負荷で洗濯兼脱水槽4を定常回転した場合に、遠心力により環状室33、34の外周側壁面に略垂直形状で張り付く液体38の幅W2の略半分となるように形成されているが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、幅寸法W1=W2/3としてもよいし、W1=2×W2/3としてもよい。
実施の形態1では、仕切壁36、37は、環状室33、34の内壁底面から所定高さH3、H4だけ設けているが、本発明はこれに限られない。傾斜部36c、37cの傾きが2次共振時の液体38の傾きと同程度となっていれば、傾斜部36c、37cは、環状室33、34の内壁底面から所定高さH3、H4だけ設けられていなくてもよい。
実施の形態1は、仕切壁36、37は、横断部36a、37aと、略垂直部36b、37bと、傾斜部36c、37cから構成されているが、本発明はこれに限られない。傾斜部36c、37cが構成されていれば、横断部36a、37aや、略垂直部36b、37bが設けられていない構成であってもよい。
実施の形態1のバランサー装置7は、径方向に2層の環状室33、34を形成する構成で説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、環状室を1層としてもよいし、3層以上としてもよい。
なお、上記の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、バランサー装置の内部の仕切壁を2次共振時の内部の液面の傾きと同程度になるような傾斜をもたせて設定することにより、バランサー装置の内径を十分に確保して洗濯物の出し入れ作業性を確保しつつ、振動抑制効果を発揮することができるので、ドラム式など他の洗濯機の用途に適用できる。
1 洗濯機本体
3 水槽
4 洗濯兼脱水槽
6 蓋体
7 バランサー装置
8 モータ
11 パルセータ
19 水槽ユニット
33、34 環状室
36、37 仕切壁
36a、37a 横断部
36b、37b 略垂直部
36c、37c 傾斜部
38 液体

Claims (5)

  1. 洗濯機本体と、
    前記洗濯機本体の内部に防振支持された水槽と、
    前記水槽に回転自在に内包された洗濯兼脱水槽と、
    前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、
    前記モータ等を制御し、洗い、すすぎ、脱水等の一連の工程を逐次制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽の上部周縁部に配設された密閉円環状のバランサー装置と、を備え、
    前記バランサー装置は、内部に液体が封入された環状室を有し、前記環状室の内部には複数個の仕切壁を形成し、前記仕切壁は少なくとも、前記環状室の外周側壁から前記環状室の内周側壁に向けて下方に傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部の水平面からの傾斜角は、洗濯兼脱水槽の回転数が200〜300r/minの2次共振点付近において、遠心力により前記液体が前記環状室の外周側壁面に向けて傾斜するときの水平面からの傾斜角と略同一となるよう形成し、前記傾斜部は、前記傾斜角のまま前記内周側壁まで伸延する洗濯機。
  2. 前記仕切壁には、前記傾斜部の上端部と連結して前記環状室の外周側壁と一体となり、縦状に延伸する略垂直部を有する請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記略垂直部の径方向の幅は、前記洗濯兼脱水槽の無負荷定常回転時に、遠心力により前記液体が前記環状室の外周側壁に略垂直形状に張り付くときの前記液体の径方向の幅の略1/2となるよう形成する請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記仕切壁には、前記垂直部の上端部と連結して前記環状室内の外周側壁から内周側壁まで延伸する横断部を有する請求項2または請求項3に記載の洗濯機。
  5. 前記バランサー装置は、径方向に多層の環状室を形成する請求項1から請求項4の少なくとも1つに記載の洗濯機。
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