JP6731205B2 - 振動モータ - Google Patents

振動モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6731205B2
JP6731205B2 JP2015153080A JP2015153080A JP6731205B2 JP 6731205 B2 JP6731205 B2 JP 6731205B2 JP 2015153080 A JP2015153080 A JP 2015153080A JP 2015153080 A JP2015153080 A JP 2015153080A JP 6731205 B2 JP6731205 B2 JP 6731205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
base
coil
vibration motor
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015153080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017034866A (ja
Inventor
大輔 ▲高▼木
大輔 ▲高▼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2015153080A priority Critical patent/JP6731205B2/ja
Priority to US15/221,941 priority patent/US10530218B2/en
Priority to CN201620828488.1U priority patent/CN205960919U/zh
Publication of JP2017034866A publication Critical patent/JP2017034866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6731205B2 publication Critical patent/JP6731205B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/06Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa
    • H02K7/061Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa using rotary unbalanced masses
    • H02K7/063Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa using rotary unbalanced masses integrally combined with motor parts, e.g. motors with eccentric rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/47Air-gap windings, i.e. iron-free windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • H02K7/086Structural association with bearings radially supporting the rotor around a fixed spindle; radially supporting the rotor directly
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/02Details
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2205/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to casings, enclosures, supports
    • H02K2205/03Machines characterised by thrust bearings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/06Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa
    • H02K7/061Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa using rotary unbalanced masses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、振動モータに関する。
従来より、移動体通信装置等の無音報知デバイスや他の用途として、薄いコイン型のブラシレス振動モータが用いられている。このような振動モータでは、特開2009−130969号公報に示されるように、支軸30の周囲に複数の空心扁平コイル42〜45が配置される。
特開2009−130969号公報
ところで、特開2009−130969号公報の振動モータを径方向に小型化しようとすると、空心扁平コイル42〜45の径方向の大きさを縮小する必要がある。空心扁平コイル42〜45では、径方向に延びる部位が、円環状マグネット50との間にトルクを発生させるトルク有効部位であるため、空心扁平コイル42〜45が径方向に小型化されると、上記トルクが減少して振動モータの振動量が減少する。また、振動モータを径方向に小型化するために、空心扁平コイル42〜45を径方向内方に移動することも考えられる。しかしながら、空心扁平コイル42〜45と径方向に対向する位置にて、ワッシャー20が支軸30に固定されているため、空心扁平コイル42〜45を径方向内方に大きく移動することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、振動量の低下を抑制しつつ振動モータを径方向に小型化することを目的としている。
本発明の一の実施形態に係る例示的な振動モータは、上下方向を向く中心軸に対して垂直に広がるベース部と、前記ベース部に下端が固定され、前記中心軸に沿って上方へと突出するシャフトと、前記ベース部上に配置される回路基板と、前記回路基板上に取り付けられ、前記シャフトが内側に配置される環状の1つのコイルと、前記コイルよりも上方にて前記シャフトに対して回転可能に取り付けられる軸受部と、前記軸受部に取り付けられるロータホルダと、複数の磁極を含み、前記ロータホルダに取り付けられる磁石部と、前記ロータホルダに取り付けられる偏心錘と、前記軸受部と前記コイルとの間にて前記シャフトに取り付けられ、上面が前記軸受部の下面に接するスペーサと、前記ロータホルダおよび前記偏心錘の上方および側方の少なくとも一部を覆い、前記シャフトの上端および前記ベース部の外縁部に固定されるカバー部と、を備え、前記スペーサの下面は、前記コイルの上面と上下方向に対向し、前期コイルと前期シャフトと空隙を介して径方向に対向する。
本発明では、振動量の低下を抑制しつつ振動モータを径方向に小型化することができる。
図1は、第1の実施形態に係る振動モータの斜視図である。 図2は、振動モータの縦断面図である。 図3は、回転部および静止部の斜視図である。 図4は、静止部の斜視図である。 図5は、静止部の平面図である。 図6は、ベース部の平面図である。 図7は、ベース磁性部とベース非磁性部との境界部の断面図である。 図8は、磁石部、コイル部およびベース部の平面図である。 図9は、ベース磁性部とベース非磁性部との境界部の断面図である。 図10は、ベース磁性部とベース非磁性部との境界部の断面図である。 図11は、静止部の平面図である。 図12は、静止部の平面図である。 図13は、静止部の平面図である。 図14は、静止部の平面図である。 図15は、静止部の平面図である。 図16は、ベース部の平面図である。 図17は、磁石部、コイル部およびベース部の平面図である。 図18は、第2の実施形態に係る振動モータの縦断面図である。 図19は、回転部および静止部の斜視図である。 図20は、第3の実施形態に係る振動モータの縦断面図である。 図21は、第4の実施形態に係る振動モータの縦断面図である。 図22は、回転部および静止部の斜視図である。 図23は、静止部の平面図である。
本明細書では、振動モータ1の中心軸J1方向における図2の上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。また、中心軸J1に平行な方向を「上下方向」と呼ぶ。さらに、中心軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸J1を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係る振動モータ1の外観を示す斜視図である。図2は、振動モータ1の縦断面図である。図2では、細部の断面における平行斜線を省略している。また、図2では、断面よりも奥側の構成も併せて描いている。図3は、振動モータ1の回転部および静止部の斜視図である。図4は、振動モータ1の静止部の斜視図である。図5は、振動モータ1の静止部の平面図である。図6は、ベース部12の平面図である。
振動モータ1はコイン型のブラシレスモータである。振動モータ1は、例えば、携帯電話等の移動体通信装置の無音報知デバイスとして用いられる。換言すれば、当該移動体通信装置は振動モータ1を含む。
振動モータ1は、カバー部11と、ベース部12と、を含む。カバー部11は、有蓋略円筒状である。ベース部12は、略平板状である。ベース部12は、上下方向を向く中心軸J1に対して垂直に広がる。カバー部11は、ベース部12の外縁部に固定される。ベース部12は、カバー部11の下部の開口を塞ぐ。カバー部11は、金属製である。ベース部12も、金属製である。カバー部11とベース部12とは、例えば、溶接にて接続される。ベース部12の厚さは、例えば、0.1mm以上0.15mm以下である。
振動モータ1は、回路基板13と、コイル部14と、シャフト15と、ロータホルダ16と、磁石部17と、偏心錘18と、をさらに含む。振動モータ1は、軸受部21と、スペーサ22と、をさらに含む。ベース部12、回路基板13、コイル部14、シャフト15およびスペーサ22は、静止部に含まれる。軸受部21、ロータホルダ16、磁石部17および偏心錘18は、回転部に含まれる。図3は、振動モータ1からカバー部11を除いた図である。図4および図5は、振動モータ1からカバー部11および回転部を除いた図である。
ベース部12は、ベース突出部121と、ベース磁性部122と、ベース非磁性部123と、を含む。ベース磁性部122は、磁性金属製である。ベース磁性部122は、例えば、鉄製である。ベース非磁性部123は、非磁性金属製である。ベース非磁性部123は、例えば、オーステナイト系のステンレス鋼製である。
図6に示すように、ベース磁性部122は、略円環板状である。ベース非磁性部123は、ベース磁性部122の径方向内側に位置する。ベース非磁性部123は、ベース磁性部122の縁部に固定される。ベース非磁性部123は、ベース磁性部122の当該縁部から上下方向に対して略垂直に広がる。ベース突出部121は、ベース磁性部122から中心軸J1に略垂直な方向に延びる。ベース突出部121は、カバー部11から径方向外方に突出する。図6に示す例では、ベース突出部121は、ベース磁性部122と一繋がりの部材である。ベース突出部121も、磁性金属製である。
ベース磁性部122は、磁性外周部124と、複数の磁性要素部125と、を含む。図6に示す例では、ベース磁性部122は、4つの磁性要素部125を含む。磁性外周部124は、略環状である。詳細には、磁性外周部124は、中心軸J1を中心とする略円環状である。磁性外周部124は、ベース非磁性部123の周囲を囲む。
複数の磁性要素部125はそれぞれ、磁性外周部124と一繋がりの部材である。複数の磁性要素部125はそれぞれ、磁性外周部124から径方向内方へと突出する。各磁性要素部125は、磁性外周部124の内周縁から中心軸J1に向かって上下方向に対して略垂直に突出する磁性突出部である。複数の磁性要素部125の形状は、互いに同じである。複数の磁性要素部125のそれぞれの周方向の幅は、径方向内方に向かうに従って小さくなる。
複数の磁性要素部125は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて、周方向に配置される。複数の磁性要素部125は、周方向に等角度間隔に配置される。図6に示す例では、4つの磁性要素部125は、90度間隔にて配置される。換言すれば、平面視において、各磁性要素部125の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線と、当該各磁性要素部125に隣接する磁性要素部125の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線との成す角度が、90度である。
ベース非磁性部123は、非磁性中央部126と、複数の非磁性要素部127と、を含む。図6に示す例では、ベース非磁性部123は、4つの非磁性要素部127を含む。非磁性中央部126は、中心軸J1を中心とする略円板状である。非磁性中央部126の中央部には、ベース部12を上下方向に貫通するベース中央貫通孔128が設けられる。ベース中央貫通孔128は、平面視において、例えば円形である。
複数の非磁性要素部127はそれぞれ、非磁性中央部126と一繋がりの部材である。複数の非磁性要素部127はそれぞれ、非磁性中央部126から径方向外方へと突出する。各非磁性要素部127は、非磁性中央部126の外周縁から、上下方向に対して略垂直に突出する非磁性突出部である。複数の非磁性要素部127の形状は、互いに同じである。複数の非磁性要素部127は、中心軸J1を中心として非磁性中央部126から放射状に広がる。複数の非磁性要素部127のそれぞれの周方向の幅は、径方向外方に向かうに従って大きくなる。
複数の非磁性要素部127は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて、周方向に配置される。複数の非磁性要素部127は、周方向に等角度間隔に配置される。図6に示す例では、4つの非磁性要素部127は、90度間隔にて配置される。換言すれば、平面視において、各非磁性要素部127の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線と、当該各非磁性要素部127に隣接する非磁性要素部127の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線との成す角度が、90度である。
複数の非磁性要素部127は、複数の磁性要素部125と交互に周方向に配置される。磁性要素部125の周方向の幅は、径方向のいずれの位置においても、非磁性要素部127の周方向の幅よりも小さい。複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127は、周方向に等角度間隔に配置される。図6に示す例では、4つの磁性要素部125および4つの非磁性要素部127は、45度間隔にて配置される。換言すれば、平面視において、各磁性要素部125の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線と、当該各磁性要素部125に隣接する非磁性要素部127の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線との成す角度が、45度である。
図6では、中心軸J1とベース突出部121の周方向中央とを含む仮想的な平面である第1平面S1を二点鎖線にて示す。また、複数の磁性要素部125のうち、第1平面S1に周方向において最も近い一の磁性要素部125について、中心軸J1と当該一の磁性要素部125の周方向中央とを含む仮想的な平面である第2平面S2も二点鎖線にて示す。図6では、図中の左上の磁性要素部125を、当該一の磁性要素部125とする。第1平面S1と第2平面S2との成す角度A3は、例えば45度である。
ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120では、略全長に亘って、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが接している。各磁性要素部125の略径方向に延びる側縁は、隣接する非磁性要素部127の略径方向に延びる側縁に接する。各磁性要素部125の略周方向に延びる内縁は、非磁性中央部126の外周縁に接する。各非磁性要素部127の略周方向に延びる外縁は、磁性外周部124の内周縁に接する。
ベース磁性部122およびベース非磁性部123は、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120において溶接されることにより、互いに固定される。ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、例えば、その境界部120上の複数箇所において溶接される。なお、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120が、略全長に亘って溶接されてもよい。また、ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、必ずしも溶接により固定される必要はなく、例えば、接着や圧入により互いに固定されてもよい。
ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、境界部120を除き、上下方向に非重複である。換言すれば、ベース磁性部122は、境界部120を除き、ベース非磁性部123の上方および下方に位置しない。
図7は、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120を拡大して示す断面図である。図7では、ベース部12の境界部120のうち、ベース磁性部122とベース非磁性部123との溶接部以外の部位の断面を示す。境界部120の断面は、ベース磁性部122とベース非磁性部123との溶接部を除き、図7に示すものと同様である。
図7に示す例では、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが、境界部120においても上下方向に非重複である。詳細には、ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、境界部120のうち溶接部以外の部位において、上下方向に非重複である。なお、ベース磁性部122とベース非磁性部123との溶接部では、溶け込みにより互いの組織が混ざり合うため、上下方向の重複または非重複は判然としない場合がある。ベース磁性部122の縁部側面は上下方向に略平行であり、ベース非磁性部123の縁部側面も上下方向に略平行である。ベース磁性部122の縁部側面と、ベース非磁性部123の縁部側面とは、上下方向に対して垂直な方向にて対向し、接触する。
ベース磁性部122の上下方向の厚さは、ベース非磁性部123の上下方向の厚さと略等しい。ベース部12の上面では、ベース磁性部122の上面31とベース非磁性部123の上面33とが、ベース部12の上面の略全面に亘って、上下方向の同じ位置に位置する。また、ベース部12の下面では、ベース磁性部122の下面32とベース非磁性部123の下面34とが、ベース部12の下面の略全面に亘って、上下方向の同じ位置に位置する。
回路基板13は、ベース部12上に配置される。回路基板13の中央部には、シャフト15が挿入される基板中央貫通孔131が設けられる。基板中央貫通孔131は、平面視において、例えば円形である。回路基板13は、ベース部12の上面の外縁部を除いて、ベース部12の上面のおよそ全体と重なる。ベース部12の上面のうち回路基板13と重なる領域では、上述のように、ベース磁性部122の上面31とベース非磁性部123の上面33とが上下方向の同じ位置に位置する。回路基板13は、例えば、接着剤を用いてベース部12に固定される。なお、本実施形態において、接着剤の概念には、両面テープや粘着剤等も含まれる。回路基板13は、可撓性を有するフレキシブル基板(FPC:Flexible printed circuits)である。回路基板13上には電子部品24が取り付けられる。電子部品24は、例えば、磁石部17の回転を検出する。電子部品24は、例えば、ホールセンサである。電子部品24は、コンデンサ、抵抗、または、他の様々な部品であってもよい。
コイル部14は、回路基板13上に取り付けられる。コイル部14は、回路基板13に電気的に接続される。図2ないし図5に示す例では、コイル部14は、環状の1つのコイル141である。コイル141の内側には、シャフト15が配置される。コイル141は、例えば、接着剤を用いて回路基板13上に固定される。
コイル141は、例えば、平面視において一の径方向に長い略矩形環状である。コイル141は、2つの長辺部145と、2つの短辺部146と、を含む。2つの長辺部145は、シャフト15を挟んでコイル141の長手方向に延びる。2つの短辺部146は、2つの長辺部145の両端部を接続する。コイル141の径方向外端部である2つの短辺部146は、ベース部12の磁性外周部124の上方に位置し、磁性外周部124と上下方向に重なる。また、コイル141の径方向外端部は、磁石部17の外周縁よりも径方向外側に位置する。なお、コイル141の径方向外端部は、磁石部17の外周縁よりも径方向内側に位置してもよい。
図5に示す例では、コイル141の長手方向中央よりも一方側である図中の左側における2つの長辺部145の間隔が、当該長手方向中央よりも他方側である図中の右側における2つの長辺部145の間隔よりも小さい。2つの長辺部145の間隔とは、コイル141の長手方向に垂直な方向における2つの長辺部145間の距離である。詳細には、コイル141の長手方向中央よりも図中の左側において、長辺部145の間隔が当該長手方向中央から離れるに従って漸次減少する。また、コイル141の長手方向中央よりも図中の右側において、長辺部145の間隔は当該長手方向中央からの距離にかかわらず略一定である。したがって、コイル141の長手方向中央よりも左側の短辺部146は、右側の短辺部146よりも短い。
図5では、コイル141の長手方向に平行、かつ、中心軸J1を含む仮想的な平面であるコイル中央面S5を二点鎖線にて描く。コイル中央面S5と第1平面S1との成す角度A2は、例えば22.5度である。コイル141の2つの長辺部145は、コイル中央面S5に沿って延びる。詳細には、図5中の下側の長辺部145は、およそ全長に亘ってコイル中央面S5に平行である。図5中の上側の長辺部145は、コイル141の長手方向中央よりも右側においてコイル中央面S5に平行である。また、上側の長辺部145は、コイル141の長手方向中央よりも左側において、当該長手方向中央から離れるに従って、コイル中央面S5に漸次近づく。
電子部品24は、コイル141の長手方向中央よりも上記一方側である図中の左側において、コイル141の一の長辺部145である図中の上側の長辺部145に位置して回路基板13上に取り付けられる。電子部品24は、当該長辺部145に近接して、コイル141の外側に配置される。図5に示す例では、電子部品24は、図中の上側の長辺部145よりも上側において、コイル141に隣接して配置される。
電子部品24と中心軸J1とを含む仮想的な平面である部品中央平面S6と、コイル141の長手方向の端部である短辺部146と中心軸J1とを含むコイル中央面S5との成す角度A1は、例えば、45度である。詳細には、コイル中央面S5は、ベース突出部121に近い方の短辺部146の周方向中央と中心軸J1とを含む。また、部品中央平面S6は、電子部品24の周方向中央と中心軸J1とを含む。上記角度A1は、厳密に45度である必要はなく、実質的に45度であればよい。また、上記角度A1は、45度以外の角度に適宜変更されてもよい。コイル141および電子部品24の配置は、適宜変更されてもよい。例えば、コイル141および電子部品24は、図5に示す位置から、中心軸J1を中心として反時計回りに45度だけ回転された位置に配置されてもよい。
コイル141からの引き出し線147は、コイル141を挟んで電子部品24とは反対側にて回路基板13に接続される。換言すれば、引き出し線147は、電子部品24が位置する一の長辺部145よりも、他の長辺部145に近い位置にて回路基板13に接続される。図5に示す例では、引き出し線147は、図中の下側の長辺部145よりも下側において、コイル141に近接した位置にて回路基板13に接続される。図5では、引き出し線147の回路基板13との接続部147aに平行斜線を付す。引き出し線147と回路基板13との接続は、例えば、半田付けにて行われる。引き出し線147と回路基板13との接続は、半田付け以外の方法により行われてもよい。また、接続部147aの位置は、必ずしもコイル141を挟んで電子部品24の反対側である必要はなく、適宜変更されてよい。
シャフト15は、中心軸J1を中心として配置される。シャフト15の下端は、ベース部12に固定される。具体的には、シャフト15の下端は、ベース中央貫通孔128に固定される。例えば、シャフト15の下端は、ベース中央貫通孔128に圧入され、ベース非磁性部123に溶接される。シャフト15の下端面は、ベース部12の下面のうちベース中央貫通孔128の周囲の領域と、上下方向の同じ位置に位置する。
ベース部12では、シャフト15とコイル141の内周縁との間の部位全体の上面は、上下方向の同じ位置に位置する。また、ベース部12では、シャフト15と複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127との間の部位全体の上面は、上下方向の同じ位置に位置する。換言すれば、ベース中央貫通孔128と複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127との間において、ベース部12の上面である非磁性中央部126の上面33は、略全面に亘って上下方向に垂直な平坦面である。
シャフト15は、中心軸J1に沿ってベース部12から上方へと突出する。シャフト15の上端は、カバー部11の天蓋部の中央部に固定される。シャフト15は、例えば、溶接および圧入によりカバー部11に固定される。シャフト15は、空隙を介してコイル141と径方向に対向する。換言すれば、コイル部14は、シャフト15と空隙を介して径方向に対向する。当該空隙には、振動モータ1を構成する部材は配置されない。シャフト15は、例えば、金属製である。シャフト15は、他の材料により形成されてもよい。
ベース部12には、シャフト15から離れた位置において、上下方向に貫通するベース周辺貫通孔129が設けられる。図6に示す例では、ベース周辺貫通孔129は、ベース磁性部122により周囲を囲まれるベース非磁性部123に設けられる。回路基板13には、ベース部12のベース周辺貫通孔129と上下方向に重なる基板周辺貫通孔132が設けられる。ベース周辺貫通孔129は、平面視において、例えば円形または多角形である。基板周辺貫通孔132も、平面視において、例えば円形または多角形である。ベース周辺貫通孔129と基板周辺貫通孔132とは、好ましくは同形状である。
ベース周辺貫通孔129および基板周辺貫通孔132は、振動モータ1の組み立ての際に利用される。具体的には、ベース部12に回路基板13を固定する際に、ベース周辺貫通孔129にピン状の治具が挿入される。ベース中央貫通孔128には、予めシャフト15が固定されている。そして、回路基板13の基板中央貫通孔131にシャフト15が挿入されるとともに、基板周辺貫通孔132に上述の治具が挿入される。その後、回路基板13がベース部12の上面に接着剤等により固定され、当該治具が引き抜かれる。
このように、振動モータ1では、シャフト15から離れた位置に置いて、ベース部12にベース周辺貫通孔129が設けられ、回路基板13に、ベース周辺貫通孔129と上下方向に重なる基板周辺貫通孔132が設けられる。そして、回路基板13の基板中央貫通孔131および基板周辺貫通孔132にシャフト15および治具がそれぞれ挿入されることにより、ベース部12に対する回路基板13の取り付けの位置精度を向上することができる。
ベース周辺貫通孔129は、上述のように、ベース磁性部122に周囲を囲まれるベース非磁性部123に設けられる。このように、ベース周辺貫通孔129が、ベース部12の外縁部から離れた部位に設けられることにより、ベース周辺貫通孔129によるベース部12の強度低下を抑制することができる。
スペーサ22は、中央に貫通孔を有する略環状の板状部材である。図4および図5に示す例では、スペーサ22は中心軸J1を中心とする円環状である。スペーサ22は、例えば、円環の周方向の一部が省略されたC字状であってもよい。スペーサ22の貫通孔にはシャフト15が挿入される。スペーサ22は、例えば、圧入によりシャフト15に取り付けられる。スペーサ22は、コイル部14よりも上方に配置され、シャフト15に固定される。スペーサ22は、例えば、樹脂製である。スペーサ22は、他の材料により形成されてもよい。また、スペーサ22は、圧入以外の方法によりシャフト15に取り付けられてもよい。
スペーサ22の下面221は、コイル部14のコイル141の上面142と上下方向に対向する。図4に示す例では、スペーサ22の下面221は、コイル部14のコイル141の上面142に接する。
軸受部21は、中央に貫通孔を有する環状の部材である。図2に示す例では、軸受部21は、中心軸J1を中心とする略円筒状の部位と、当該略円筒状の部位の上部から図2中の左側に突出する略半円板状の部位と、を含む。軸受部21の貫通孔にはシャフト15が挿入される。軸受部21は、コイル部14のコイル141よりも上方にて、シャフト15に対して回転可能に取り付けられる。軸受部21は、また、スペーサ22よりも上方に配置される。換言すれば、スペーサ22は、軸受部21とコイル部14のコイル141との間にてシャフト15に取り付けられる。
図2に示すように、スペーサ22の上面223は、軸受部21の下面211に接する。図2に示す例では、スペーサ22の上面223の外縁は、全周に亘って軸受部21の下面211の外縁とおよそ重なる。換言すれば、スペーサ22の上面223の外径は、軸受部21の下面211の外径と略等しい。軸受部21は、滑り軸受である。軸受部21は、他の種類の軸受であってもよい。軸受部21は、例えば、焼結金属により形成される。好ましくは、軸受部21には潤滑油を含浸させている。軸受部21は、他の材料により形成されてもよい。
ロータホルダ16は、有蓋略円筒状の部材である。ロータホルダ16は、軸受部21に取り付けられる。詳細には、ロータホルダ16の天蓋部の内周部が、軸受部21の外周部等に固定される。これにより、ロータホルダ16は、軸受部21により、シャフト15に対して回転可能に支持される。ロータホルダ16は、例えば、金属製である。
磁石部17は、中心軸J1を中心とする略円環状の部材である。磁石部17は、ロータホルダ16に取り付けられる。詳細には、略円筒状の磁石部17の上面が、ロータホルダ16の天蓋部の下面に取り付けられる。磁石部17は、コイル部14のコイル141の上方に配置され、コイル141と空隙を介して上下方向に対向する。磁石部17は、軸受部21の周囲に配置される。軸受部21は、磁石部17の径方向内側に位置する。磁石部17の内周面は、軸受部21の外周面に固定される。
偏心錘18は、図2に示す例では、略円筒状の部材の右半分に相当する形状である。偏心錘18は、平面視において略半円状である。偏心錘18は、ロータホルダ16に取り付けられる。詳細には、偏心錘18の下面が、ロータホルダ16の天蓋部の上面に、例えば、接着剤を介して取り付けられる。偏心錘18の重心は、中心軸J1から径方向に離れている。
カバー部11は、ロータホルダ16および偏心錘18の上方および側方を覆う。カバー部11は、必ずしも、ロータホルダ16および偏心錘18の全体を覆う必要はない。カバー部11は、ロータホルダ16および偏心錘18の少なくとも一部を覆うのであれば、開口等が形成されてもよい。既述のように、カバー部11は、シャフト15の上端に固定され、ベース部12の外縁部にも固定される。
振動モータ1では、回路基板13を介してコイル部14のコイル141に電流が供給されることにより、コイル141と磁石部17との間にトルクが発生する。これにより、回転部が、すなわち、軸受部21、ロータホルダ16、磁石部17および偏心錘18が、シャフト15を中心として回転する。コイル部14では、コイル141のおよそ径方向に延びる部位が、磁石部17との間にトルクを発生させるトルク有効部位である。図4および図5に示す例では、コイル141の2つの長辺部145が、当該トルク有効部位である。上述のように、偏心錘18の重心は中心軸J1から径方向に離れているため、偏心錘18の回転により振動が発生する。また、コイル部14への電流が停止されると、回転部の回転が停止する。当該回転部の回転が停止する際には、磁石部17の複数の磁極が、周方向の所定の停止位置に位置する。
図8は、磁石部17の停止位置の一例を示す図である。図8は、磁石部17、コイル部14およびベース部12を示す平面図である。図8では、磁石部17とコイル部14とベース部12の複数の磁性要素部125との位置関係の理解を容易とするために、回路基板13等の他の構成の図示を省略する。
磁石部17は、複数の磁極171を含む。複数の磁極171の数は、例えば、2の倍数である。好ましくは、複数の磁極171の数は、4の倍数である。図8に示す例では、磁石部17は、4つの磁極171を含む。すなわち、磁石部17は、2つのN極と、2つのS極と、を含む。2つのN極と2つのS極とは、周方向に交互に配置される。複数の磁極171は、周方向に等角度間隔にて配置される。図8に示す例では、4つの磁極171は、90度間隔にて配置される。換言すれば、平面視において、各磁極171の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線と、当該各磁極171に隣接する磁極171の周方向中心と中心軸J1とを結ぶ直線との成す角度が、90度である。
ベース部12の複数の磁性要素部125の数は、好ましくは、複数の磁極171の数以下である。図8に示す例では、複数の磁性要素部125の数は、複数の磁極171の数に等しい。上述のように、複数の磁性要素部125は周方向に等角度間隔にて配置され、複数の磁極171も周方向に等角度間隔にて配置される。したがって、図8に示す例では、複数の磁性要素部125および複数の磁極171はそれぞれ、同じ角度間隔である90度間隔にて周方向に配置される。
複数の磁性要素部125のそれぞれの径方向内端部は、磁石部17と上下方向に対向する。各磁性要素部125の磁石部17と上下方向に対向する部位において、径方向のいずれの位置にても、各磁性要素部125の周方向の幅は、磁石部17の各磁極171の周方向の幅以下である。図8に示す例では、各磁性要素部125の磁石部17と上下方向に対向する部位において、径方向のいずれの位置にても、各磁性要素部125の周方向の幅は、磁石部17の各磁極171の周方向の幅よりも小さい。
振動モータ1において、コイル部14のコイル141への電流の供給が停止されると、ベース磁性部122の複数の磁性要素部125と磁石部17との間に発生するコギングトルクにより、磁石部17の複数の磁極171がそれぞれ、複数の磁性要素部125の上方に位置した状態で回転部が停止する。詳細には、磁極171の周方向中央が、磁性要素部125の周方向中央と上下方向に対向する位置にて回転部が停止する。図8に示す例では、4つの磁極171の周方向中央が、4つの磁性要素部125の周方向中央と上下方向にそれぞれ重なる。
上述のように、中心軸J1とベース突出部121の周方向中央とを含む第1平面S1と、中心軸J1と磁性要素部125の周方向中央とを含む第2平面S2との成す角度A3は45度である。また、当該第1平面S1とコイル中央面S5との成す角度A2は22.5度である。したがって、コイル中央面S5と第2平面S2との成す角度は22.5度である。このため、回転部が停止した状態では、コイル中央面S5近傍の磁性要素部125と上下方向に重なる磁極171の周方向中央は、コイル中央面S5から22.5度だけ周方向にずれる。
コイル141では、上述のように、回転部を回転させるトルクを磁石部17との間に発生させるトルク有効部位である2つの長辺部145は、コイル中央面S5に沿って延びる。このため、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171の周方向中央を、2つの長辺部145から周方向にずれた位置に配置させることができる。換言すれば、停止状態の回転部において、各磁極171が、回転部の回転開始が阻害されるデッドポイントに位置することが防止される。上述のコイル中央面S5と第2平面S2との成す角度は、90度を複数の磁極171の数で除算した値であることが好ましい。
以上に説明したように、振動モータ1は、ベース部12と、シャフト15と、回路基板13と、コイル部14と、軸受部21と、ロータホルダ16と、磁石部17と、偏心錘18と、カバー部11と、を含む。ベース部12は、金属製である。これにより、ベース部12の強度低下を抑制しつつ、ベース部12を薄型化、すなわち、上下方向に小型化することができる。
ベース部12は、磁性金属製のベース磁性部122と、非磁性金属製のベース非磁性部123と、を含む。ベース非磁性部123は、ベース磁性部122の縁部に固定され、ベース磁性部122の当該縁部から上下方向に対して垂直に広がる。ベース磁性部122は、複数の磁性要素部125を含む。複数の磁性要素部125は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて周方向に配置される。ベース非磁性部123は、複数の非磁性要素部127を含む。複数の非磁性要素部127は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて、複数の磁性要素部125と交互に周方向に配置される。これにより、上述のように、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを回避することができる。
ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120を除き、上下方向に非重複である。これにより、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが境界部120以外の部位において重複する場合に比べて、ベース部12を薄型化することができる。その結果、振動モータ1を薄型化することができる。
図7に示すように、ベース部12では、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが、境界部120においても上下方向に非重複である。これにより、ベース部12をさらに薄型化することができる。その結果、振動モータ1を、より一層薄型化することができる。また、ベース磁性部122の縁部側面、および、ベース非磁性部123の縁部側面を上下方向に略平行とすることにより、ベース磁性部122の縁部およびベース非磁性部123の縁部を容易に形成することができる。これにより、ベース部12の製造を容易とすることができる。
上述のように、ベース部12の上面のうち回路基板13と重なる領域において、ベース磁性部122の上面とベース非磁性部123の上面とは、上下方向の同じ位置に位置する。これにより、回路基板13をベース部12の上面に強固に固定することができる。また、ベース磁性部122の下面とベース非磁性部123の下面とも、上下方向の同じ位置に位置する。すなわち、ベース部12の下面に突出部が設けられることが防止される。これにより、ベース部12をさらに薄型化することができる。その結果、振動モータ1を、より一層薄型化することができる。
振動モータ1では、ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、境界部120において上下方向に重複してもよい。図9および図10は、ベース部12のベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120の他の例を示す断面図である。図9に示す例では、ベース磁性部122の縁部およびベース非磁性部123の縁部に、上下方向に対して傾斜する傾斜面が設けられる。境界部120では、ベース磁性部122の傾斜面とベース非磁性部123の傾斜面とが上下方向に重複する。ベース磁性部122の上面31は、ベース非磁性部123の上面33と上下方向の同じ位置に位置する。ベース磁性部122の下面32は、ベース非磁性部123の下面34と上下方向の同じ位置に位置する。
図10に示す例では、ベース磁性部122の縁部およびベース非磁性部123の縁部に、周囲の部位よりも薄い段差部が設けられる。境界部120では、ベース磁性部122の段差部とベース非磁性部123の段差部とが上下方向に重複する。ベース磁性部122の上面31は、ベース非磁性部123の上面33と上下方向の同じ位置に位置する。ベース磁性部122の下面32は、ベース非磁性部123の下面34と上下方向の同じ位置に位置する。
図9および図10に示す例示するように、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが、境界部120において上下方向に重複することにより、境界部120におけるベース磁性部122とベース非磁性部123との接触面積を増大させることができる。これにより、ベース磁性部122とベース非磁性部123とを強固に固定することができる。
図6に示すように、ベース磁性部122は、ベース非磁性部123の周囲を囲む磁性外周部124をさらに含む。複数の磁性要素部125は、磁性外周部124から径方向内方へと突出する。ベース非磁性部123は、シャフト15の下端が固定される非磁性中央部126をさらに含む。複数の非磁性要素部127は、非磁性中央部126から径方向外方へと突出する。ベース部12を当該構造とすることにより、複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127を容易に設けることができる。その結果、ベース部12の製造を容易とすることができる。
上述のように、ベース磁性部122では、複数の磁性要素部125のそれぞれの径方向内端部が、磁石部17と上下方向に対向する。これにより、磁性要素部125と磁石部17との間に発生するコギングトルクを大きくすることができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、容易に回避することができる。
また、各磁性要素部125の磁石部17と上下方向に対向する部位において、径方向のいずれの位置にても各磁性要素部125の周方向の幅が、磁石部17の各磁極171の周方向の幅以下である。これにより、各磁性要素部125と、当該各磁性要素部125の上方に位置する一の磁極171に隣接する他の磁極171との間に、磁力が作用することを抑制することができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、容易に回避することができる。
さらに、複数の磁性要素部125のそれぞれの周方向の幅は、径方向内方に向かうに従って小さくなる。これにより、ベース磁性部122を製造する際に、複数の磁性要素部125の形成を容易とすることができる。その結果、ベース部12の製造を容易とすることができる。
上述のように、コイル部14は、シャフト15が内側に配置される環状の1つのコイル141である。換言すれば、振動モータ1は、回路基板13上に取り付けられる当該1つのコイル141を含む。コイル141では、2つの長辺部145が、回転部を回転させるトルクを磁石部17との間に発生させるトルク有効部位である。このため、コイル部14では、複数の比較的小さい環状コイルがシャフト15の周囲に配置される場合に比べて、当該トルク有効部位の長さを長くすることができる。その結果、振動モータ1の振動量の低下を抑制しつつ、コイル部14を小型化することができる。コイル部14を長手方向に小型化することにより、振動モータ1を径方向に小型化することができる。
コイル141の径方向外端部は、磁石部17の外周縁よりも径方向外側に位置する。このため、コイル141の上記トルク有効部位を長くすることができる。その結果、振動モータ1の回転部を回転させるトルクを大きくすることができる。
また、コイル部14に含まれるコイル141の数が1であることにより、コイル141と回路基板13との接続箇所を減少させることができる。これにより、振動モータ1の製造工数を低減することができる。また、コイル部14を回路基板13上に取り付ける際に、1つのコイル141のみを位置合わせすればよいため、複数のコイルの位置合わせを行う場合に比べて、振動モータ1の製造を簡素化することができる。
上述のように、コイル141は、シャフト15を挟んで長手方向に延びる2つの長辺部145を含む。すなわち、周方向において略180度離れた2つの位置に、コイル141のトルク有効部位が配置される。当該2つの位置のそれぞれでは、コイル141の2つの長辺部145が、互いに近接して配置される。磁石部17では、複数の磁極171の数が2の倍数であるため、複数の磁極171の周方向中央が、上述の2つの位置と上下方向に重なることを容易に抑制することができる。換言すれば、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを容易に回避することができる。さらに、複数の磁極171の数を4の倍数とすることにより、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、より一層容易に回避することができる。
また、磁石部17では、複数の磁極171が周方向に等角度間隔にて配置される。このため、上記と同様に、複数の磁極171の周方向中央が、上述の2つの位置と上下方向に重なることを容易に抑制することができる。換言すれば、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを容易に回避することができる。
上述のように、複数の磁性要素部125の数は、複数の磁極171の数以下である。これにより、回転部が停止する際に、各磁性要素部125の周方向中央の上方に、磁極171の周方向中央が位置する確率を増大させることができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを容易に回避することができる。
図8に示す例では、複数の磁性要素部125の数は、複数の磁極171の数に等しい。また、複数の磁極171、および、複数の磁性要素部125はそれぞれ、周方向に等角度間隔にて配置される。これにより、回転部が停止する際に、各磁性要素部125の周方向中央の上方に、磁極171の周方向中央が位置する確率をさらに増大させることができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することをさらに容易に回避することができる。
停止状態の回転部において、各磁極171がデッドポイントに位置することを容易に回避するという観点からは、上述のように、コイル141の数が1であり、磁石部17の複数の磁極171の数が4であり、複数の磁性要素部125の数が4であることが好ましい。
上述のように、コイル141は、シャフト15を挟んで長手方向に延びる2つの長辺部145を含む。長手方向の中央よりも一方側における2つの長辺部145の間隔は、長手方向の当該中央よりも他方側における2つの長辺部145の間隔よりも小さい。そして、コイル141の長手方向の中央よりも当該一方側において、電子部品24がコイル141の一の長辺部145に位置して、すなわち、当該一の長辺部145近傍に位置して、回路基板13上に取り付けられる。これにより、電子部品24をベース部12の外縁から離間した位置に配置することができる。その結果、振動モータ1の大型化を抑制しつつ電子部品24を容易に配置することができる。
コイル中央面S5と部品中央平面S6との成す角度A1は、45度である。これにより、電子部品24の配置を容易とすることができる。また、コイル141の引き出し線147は、コイル141を挟んで電子部品24とは反対側にて回路基板13に接続される。これにより、コイル141の引き出し線147により電子部品24の配置が制限されることが防止される。その結果、電子部品24の配置をさらに容易とすることができる。
コイル141の形状は、上記例に限定される必要はなく、様々に変更されてよい。図11および図12は、コイルの形状の他の例を示す静止部の平面図である。図11に示す例では、コイル141aは、シャフト15を挟んで長手方向に延びる2つの長辺部145を含む。詳細には、2つの長辺部145はコイル中央面S5に平行ではなく、コイル中央面S5に沿って延びる。2つの長辺部145の間隔は、長手方向の中央から離れるに従って漸次減少する。換言すれば、コイル141aは、平面視において、長手方向に長い略菱形である。電子部品24は、コイル141aの長手方向の中央から長手方向に離間した位置において、コイル141aの一の長辺部145に位置して回路基板13上に取り付けられる。電子部品24は、当該一の長辺部145に近接して、コイル141aの外側に配置される。これにより、図5に示す例と同様に、振動モータ1の大型化を抑制しつつ電子部品24を容易に配置することができる。コイル141aが設けられる場合、スペーサ22は、例えば、コイル141aの上面と上下方向に対向する円環部と、当該円環部の内周縁から下方に広がる円筒部と、を含んでいてもよい。
図12に示す例では、コイル141bは、2つの長辺部145と、2つの短辺部146と、を含む。2つの長辺部145は、シャフト15を挟んで長手方向に延びる。2つの長辺部145のうち一方の長辺部145は、長手方向の一の位置において他方の長辺部145に向かって凹む凹部148を有する。図12に示す例では、凹部148は、当該一方の長辺部145のうち、長手方向の中央からずれた位置に設けられる。また、凹部148の外縁は、2本の直線により形成される。2つの長辺部145のうち凹部148を除く部位は、コイル中央面S5に略平行である。電子部品24は、上述の一方の長辺部145の上記一の位置に位置して、すなわち、当該一方の長辺部145の当該一の位置近傍に位置して、回路基板13上に取り付けられる。電子部品24は、当該一方の長辺部145の凹部148に近接して、コイル141bの外側に配置される。これにより、図5に示す例と同様に、振動モータ1の大型化を抑制しつつ電子部品24を容易に配置することができる。
コイル141bの凹部148の外縁は、図13に示すように、曲線により構成されてもよい。あるいは、凹部148は、図14および図15に示すように、長辺部145の長手方向の中央に設けられてもよい。図14に示す例では、一方の長辺部145の長手方向の中央に凹部148が設けられ、他方の長辺部145は、当該一方の長辺部145に略平行である。図14に示す例では、当該一方の長辺部145の外縁全体が凹部148を構成する。図15に示す例では、2つの長辺部145の双方の中央に凹部148が設けられる。図15に示す例では、各長辺部145の外縁全体が凹部148を構成する。
図2に示すように、振動モータ1はスペーサ22を含む。スペーサ22は、軸受部21とコイル部14との間にてシャフト15に取り付けられる。スペーサ22の上面223は軸受部21の下面211に接する。スペーサ22の下面221は、コイル部14の上面142と上下方向に対向する。このため、振動モータ1では、1つのコイルの内側にシャフトと共にスペーサが配置される振動モータや、シャフトの周囲に配置された複数のコイルの径方向内側にスペーサが配置される振動モータに比べて、コイル部14のコイル141を径方向においてシャフト15に近接して配置することができる。これにより、振動モータ1の振動量の減少を抑制しつつ、振動モータ1を径方向に小型化することができる。
上述のように、スペーサ22の下面221は、コイル部14のコイル141の上面142に接する。これにより、振動モータ1を上下方向に小型化することができる。また、振動モータ1の落下時等に、コイル141の上下方向への移動を制限することができるため、コイル141が回路基板13から剥離することを抑制することができる。さらに、コイル141の上面142の上下方向の位置を固定することができるため、コイル部14と磁石部17との間の上下方向の距離、すなわち、コイル部14と磁石部17との間の空隙を容易に確保することができる。
上述のように、スペーサ22は、圧入によりシャフト15に取り付けられる。このため、スペーサ22をシャフト15に対して強固に固定することができる。その結果、振動モータ1の落下時等に、コイル部14のコイル141が回路基板13から剥離することを、より一層抑制することができる。また、コイル部14と磁石部17との間の上下方向の距離を、さらに容易に確保することができる。
振動モータ1では、スペーサ22は、樹脂製の円環状またはC字状である。これにより、スペーサ22の形状を簡素化することができる。その結果、スペーサ22を容易に製造することができる。
上述のように、シャフト15の下端は、ベース部12を上下方向に貫通するベース中央貫通孔128に固定される。これにより、ベース部12を薄型化し、振動モータ1を薄型化することができる。また、シャフト15をベース部12に強固に固定することができる。
振動モータ1では、シャフト15とコイル141の内周縁との間の部位全体の上面は、上下方向の同じ位置に位置する。これにより、ベース部12をさらに薄型化することができる。また、ベース部12の形成を簡素化することができる。さらに、シャフトの周囲にてベース部に隆起部が設けられる場合に比べて、コイル部14をシャフト15に近接させて配置することができる。その結果、振動モータ1を径方向に小型化することができる。また、コイル141のトルク有効部位を長くすることができるため、振動モータ1の振動量を増大させることもできる。
また、ベース部12において、シャフト15と複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127との間の部位全体の上面が、上下方向の同じ位置に位置する。これにより、シャフト15とコイル141の内周縁との間の部位全体の上面が上下方向の同じ位置に位置する場合と同様に、ベース部12をさらに薄型化することができる。また、ベース部12の形成を簡素化することができる。さらに、シャフトの周囲にてベース部に隆起部が設けられる場合に比べて、コイル部14をシャフト15に近接させて配置することができる。その結果、振動モータ1を径方向に小型化することができる。また、コイル141のトルク有効部位を長くすることができるため、振動モータ1の振動量を増大させることもできる。
図16は、ベース部の他の例を示す平面図である。図16に示すベース部12aは、ベース磁性部122と、ベース非磁性部123と、を含む。ベース部12aでは、図6に示すベース部12と、ベース磁性部122およびベース非磁性部123の形状が異なる。図16に示すように、ベース部12aのベース非磁性部123は、非磁性外周部126aと、複数の非磁性要素部127と、を含む。図16に示す例では、ベース非磁性部123は、4つの非磁性要素部127を含む。非磁性外周部126aは、略環状である。詳細には、非磁性外周部126aは、中心軸J1を中心とする略円環状である。非磁性外周部126aは、ベース磁性部122の周囲を囲む。
複数の非磁性要素部127はそれぞれ、非磁性外周部126aと一繋がりの部材である。複数の非磁性要素部127はそれぞれ、非磁性外周部126aから径方向内方へと突出する。各非磁性要素部127は、非磁性外周部126aの内周縁から中心軸J1に向かって上下方向に対して略垂直に突出する非磁性突出部である。複数の非磁性要素部127の形状は、互いに同じである。複数の非磁性要素部127のそれぞれの周方向の幅は、径方向内方に向かうに従って小さくなる。
ベース部12aのベース磁性部122は、磁性中央部124aと、複数の磁性要素部125と、を含む。図16に示す例では、ベース磁性部122は4つの磁性要素部125を含む。磁性中央部124aは、中心軸J1を中心とする略円板状である。磁性中央部124aの中央部には、ベース部12aを上下方向に貫通するベース中央貫通孔128が設けられる。
複数の磁性要素部125はそれぞれ、磁性中央部124aと一繋がりの部材である。複数の磁性要素部125はそれぞれ、磁性中央部124aから径方向外方へと突出する。各磁性要素部125は、磁性中央部124aの外周縁から、上下方向に対して略垂直に突出する磁性突出部である。複数の磁性要素部125の形状は、互いに同じである。複数の磁性要素部125は、中心軸J1を中心として磁性中央部124aから放射状に広がる。複数の磁性要素部125のそれぞれの周方向の幅は、径方向外方に向かうに従って小さくなる。
複数の非磁性要素部127は、複数の磁性要素部125と交互に周方向に配置される。磁性要素部125の周方向の幅は、径方向のいずれの位置においても、非磁性要素部127の周方向の幅よりも小さい。複数の磁性要素部125、および、複数の非磁性要素部127は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて、周方向に配置される。複数の磁性要素部125は、周方向に等角度間隔に配置される。複数の非磁性要素部127も、周方向に等角度間隔に配置される。
ベース部12aは、ベース部12と同様に金属製である。これにより、ベース部12aの強度低下を抑制しつつ、ベース部12aを薄型化することができる。
ベース部12aでは、ベース部12と同様に、ベース非磁性部123が、ベース磁性部122の縁部に固定され、ベース磁性部122の当該縁部から上下方向に対して垂直に広がる。ベース磁性部122は、上述のように、複数の磁性要素部125を含む。複数の磁性要素部125は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて周方向に配置される。ベース非磁性部123は、複数の非磁性要素部127を含む。複数の非磁性要素部127は、磁石部17と上下方向に対向する位置にて、複数の磁性要素部125と交互に周方向に配置される。ベース部12aを含む振動モータ1では、ベース部12を含む場合と同様に、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを回避することができる。
ベース部12aでは、ベース部12と同様に、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120を除き、上下方向に非重複である。これにより、ベース部12aを薄型化することができる。その結果、振動モータ1を薄型化することができる。
また、ベース部12aでは、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが、境界部120においても上下方向に非重複である。これにより、ベース部12aをさらに薄型化することができる。その結果、振動モータ1を、より一層薄型化することができる。また、ベース磁性部122の縁部およびベース非磁性部123の縁部を容易に形成することができる。これにより、ベース部12aの製造を容易とすることができる。
上述のように、ベース非磁性部123は、ベース磁性部122の周囲を囲む非磁性外周部126aをさらに含む。複数の非磁性要素部127は、非磁性外周部126aから径方向内方へと突出する。ベース磁性部122は、シャフト15の下端が固定される磁性中央部124aをさらに含む。複数の磁性要素部125は、磁性中央部124aから径方向外方へと突出する。ベース部12aを当該構造とすることにより、複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127を容易に設けることができる。その結果、ベース部12aの製造を容易とすることができる。
ベース磁性部122では、複数の磁性要素部125のそれぞれの径方向外端部が、磁石部17と上下方向に対向する。これにより、磁性要素部125と磁石部17との間に発生するコギングトルクを大きくすることができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、容易に回避することができる。
また、各磁性要素部125の磁石部17と上下方向に対向する部位において、径方向のいずれの位置にても各磁性要素部125の周方向の幅が、磁石部17の各磁極171の周方向の幅以下である。これにより、各磁性要素部125と、当該各磁性要素部125の上方に位置する一の磁極171に隣接する他の磁極171との間に、磁力が作用することを抑制することができる。その結果、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、容易に回避することができる。
さらに、複数の磁性要素部125のそれぞれの周方向の幅は、径方向外方に向かうに従って小さくなる。これにより、ベース磁性部122を製造する際に、複数の磁性要素部125の形成を容易とすることができる。その結果、ベース部12aの製造を容易とすることができる。
ベース部12aには、シャフト15から離れた位置において、上下方向に貫通するベース周辺貫通孔129が設けられる。図16に示す例では、ベース周辺貫通孔129は、ベース非磁性部123により周囲を囲まれるベース磁性部122に設けられる。このように、ベース周辺貫通孔129が、ベース部12aの外縁部から離れた部位に設けられることにより、ベース周辺貫通孔129によるベース部12aの強度低下を抑制することができる。
上述のように、ベース部12,12aでは、ベース非磁性部123およびベース磁性部122のうち一方の部位が、他方の部位の周囲を囲む。そして、ベース周辺貫通孔129は、ベース非磁性部123およびベース磁性部122のうち、上記他方の部位に設けられる。このように、ベース周辺貫通孔129が、ベース部12,12aの外縁部から離れた部位に設けられることにより、ベース周辺貫通孔129によるベース部12,12aの強度低下を抑制することができる。
図17は、ベース部のさらに他の例を示す平面図である。図17では、図8と同様に、磁石部17、コイル部14およびベース部12bを示す。図17に示すベース部12bでは、図6に示すベース部12とは、複数の磁性要素部125、および、複数の非磁性要素部127の周方向の位置が異なる。また、コイル部14の向きも異なる。
図17では、図6と同様に、中心軸J1とベース突出部121の周方向中央とを含む第1平面S1を二点鎖線にて示す。コイル141の長手方向に平行、かつ、中心軸J1を含むコイル中央面S5は、第1平面S1と一致する。また、複数の磁性要素部125のうち、第1平面S1に周方向において最も近い一の磁性要素部125について、中心軸J1と当該一の磁性要素部125の周方向中央とを含む第2平面S2も二点鎖線にて示す。図17では、図中の左上の磁性要素部125を、当該一の磁性要素部125とする。第1平面S1と第2平面S2との成す角度A3は、例えば22.5度である。角度A3は、90度を複数の磁極171の数で除算した角度に等しい。これにより、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを、より一層容易に回避することができる。
図18は、本発明の例示的な第2の実施形態に係る振動モータ1aの縦断面図である。図19は、振動モータ1aの回転部および静止部を示す斜視図である。振動モータ1aは、図2に示す振動モータ1の回転部およびスペーサ22とは形状が異なる回転部およびスペーサ22aを含む。振動モータ1aの回転部は、軸受部21aと、ロータホルダ16aと、磁石部17と、偏心錘18aと、を含む。振動モータ1aの他の構成は、図1ないし図6に示す振動モータ1と同様であり、対応する構成に同符号を付す。
スペーサ22aは、中央に貫通孔を有する略環状の筒状部材である。図18に示す例では、スペーサ22aは中心軸J1を中心とする円環状である。スペーサ22aは、例えば、円環の周方向の一部が省略されたC字状であってもよい。スペーサ22aの貫通孔にはシャフト15が挿入される。スペーサ22aは、例えば、圧入によりシャフト15に取り付けられる。スペーサ22aは、コイル部14よりも上方に配置され、シャフト15に固定される。スペーサ22aは、例えば、樹脂製である。スペーサ22aは、他の材料により形成されてもよい。また、スペーサ22aは、圧入以外の方法によりシャフト15に取り付けられてもよい。
スペーサ22aの下面221は、コイル部14のコイル141の上面142と上下方向に対向する。図18に示す例では、スペーサ22aの下面221は、コイル部14のコイル141の上面142に接する。スペーサ22aは、磁石部17の径方向内側に位置する。換言すれば、スペーサ22aの上面223は、磁石部17の下面よりも上方に位置する。このため、磁石部がスペーサの上面よりも上方に位置する振動モータに比べて、振動モータ1aを上下方向に小型化することができる。スペーサ22aは、空隙を介して磁石部17と径方向に対向する。
軸受部21aは、中央に貫通孔を有する環状の部材である。図18に示す例では、軸受部21aは、中心軸J1を中心とする略円筒状である。軸受部21aの貫通孔にはシャフト15が挿入される。軸受部21aは、コイル部14のコイル141よりも上方にて、シャフト15に対して回転可能に取り付けられる。軸受部21aは、また、スペーサ22aよりも上方に配置される。換言すれば、スペーサ22aは、軸受部21aとコイル部14のコイル141との間にてシャフト15に取り付けられる。スペーサ22aの上面223は、軸受部21aの下面211に接する。
ロータホルダ16aは、略円環状の部材である。ロータホルダ16aは、軸受部21aに取り付けられる。詳細には、略円環板状のロータホルダ16aの内周部が、軸受部21aの上端面および外周面の上部に固定される。これにより、ロータホルダ16aは、軸受部21aにより、シャフト15に対して回転可能に支持される。ロータホルダ16aは、例えば、金属製である。
磁石部17は、中心軸J1を中心とする略円環状の部材である。磁石部17は、ロータホルダ16aに取り付けられる。詳細には、略円筒状の磁石部17の上面が、ロータホルダ16aの下面に取り付けられる。磁石部17は、コイル部14のコイル141の上方に配置され、コイル141と空隙を介して上下方向に対向する。磁石部17は、軸受部21aおよびスペーサ22aの周囲に配置される。軸受部21aは、磁石部17の径方向内側に位置し、空隙を介して磁石部17と径方向に対向する。
偏心錘18aは、有蓋略円筒状の部材の左半分に相当する形状である。偏心錘18aは、平面視において略半円状である。偏心錘18aは、ロータホルダ16aに取り付けられる。詳細には、偏心錘18aの天蓋部181の下面が、ロータホルダ16aの上面に、例えば、接着剤を介して取り付けられる。偏心錘18aの側壁部182は、ロータホルダ16aおよび磁石部17の側方の一部を覆う。偏心錘18aの側壁部182の下端は、磁石部17の下端と上下方向においておよそ同じ位置に位置する。偏心錘18aの重心は、中心軸J1から径方向に離れている。
振動モータ1aは、図6に示すベース部12を含む。上述のように、ベース部12は、ベース磁性部122と、ベース非磁性部123と、を含む。ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、ベース磁性部122とベース非磁性部123との境界部120を除き、上下方向に非重複である。これにより、ベース磁性部122とベース非磁性部123とが境界部120以外の部位において重複する場合に比べて、ベース部12を薄型化することができる。その結果、振動モータ1aを薄型化することができる。
振動モータ1aは、図5に示すコイル部14を含む。上述のように、コイル部14は、シャフト15が内側に配置される環状の1つのコイル141である。コイル141では、2つの長辺部145が、回転部を回転させるトルクを磁石部17との間に発生させるトルク有効部位である。このため、振動モータ1aの振動量の低下を抑制しつつ、コイル部14を小型化することができる。コイル部14を長手方向に小型化することにより、振動モータ1aを径方向に小型化することができる。
図20は、本発明の例示的な第3の実施形態に係る振動モータ1bの縦断面図である。振動モータ1bでは、図18および図19に示す振動モータ1aのロータホルダ16aおよびスペーサ22aとは形状が異なるロータホルダ16bおよびスペーサ22bを含む。振動モータ1bの他の構成は、図18および図19に示す振動モータ1aと同様であり、対応する構成に同符号を付す。
スペーサ22bは、中央に貫通孔を有する略環状の筒状部材である。図20に示す例では、スペーサ22bは中心軸J1を中心とする円環状である。スペーサ22bは、例えば、円環の周方向の一部が省略されたC字状であってもよい。スペーサ22bの貫通孔にはシャフト15が挿入される。スペーサ22bは、例えば、圧入によりシャフト15に取り付けられる。スペーサ22bは、コイル部14よりも上方に配置され、シャフト15に固定される。スペーサ22bは、例えば、樹脂製である。スペーサ22bは、他の材料により形成されてもよい。また、スペーサ22bは、圧入以外の方法によりシャフト15に取り付けられてもよい。
スペーサ22bの下面221は、コイル部14のコイル141の上面と上下方向に対向する。図20に示す例では、スペーサ22bの下面221は、コイル部14のコイル141の上面142に接する。スペーサ22bは、磁石部17の径方向内側に位置する。換言すれば、スペーサ22bの上面223は、磁石部17の下面よりも上方に位置する。このため、磁石部がスペーサの上面よりも上方に位置する振動モータに比べて、振動モータ1bを上下方向に小型化することができる。スペーサ22bは、空隙を介して磁石部17と径方向に対向する。
ロータホルダ16bは、軸受部21bに取り付けられる。詳細には、ロータホルダ16bの内周部161が、軸受部21bの上端面および外周面に取り付けられる。ロータホルダ16bの内周部161は、軸受部21bの外周面のおよそ全面に亘って固定される。これにより、ロータホルダ16bを軸受部21bに強固に取り付けることができる。ロータホルダ16bは、内周部161の下端部から径方向外方かつ上方に折り返され、さらに、径方向外方に折り返されて径方向外方へと広がる。
振動モータ1bでは、カバー部11の天蓋部において、シャフト15との接合部にカバー突出部111が設けられる。カバー突出部111は、シャフト15に沿って下方に突出する。これにより、カバー部11とシャフト15との締結長が長くなる。その結果、カバー部11を、より強固にシャフト15に固定することができる。
振動モータ1bは、振動モータ1aと同様に、図6に示すベース部12を含む。このため、ベース部12を薄型化することができ、その結果、振動モータ1bを薄型化することができる。また、振動モータ1bは、振動モータ1aと同様に、図5に示すコイル141を有するコイル部14を含む。したがって、振動モータ1bの振動量の低下を抑制しつつコイル部14を長手方向に小型化することにより、振動モータ1bを径方向に小型化することができる。
図21は、本発明の例示的な第4の実施形態に係る振動モータ1cの縦断面図である。図22は、振動モータ1cの回転部および静止部を示す斜視図である。図21および図22では、図18および図19とは偏心錘18の向きが90度異なる。振動モータ1cは、図18および図19に示す振動モータ1aのロータホルダ16a、軸受部21aおよびスペーサ22aとは形状が異なるロータホルダ16c、軸受部21cおよびスペーサ22cを含む。振動モータ1cの他の構成は、図18および図19に示す振動モータ1aと同様であり、対応する構成に同符号を付す。
スペーサ22cは、例えば、図2に示すスペーサ22と同形状であり、同じ材料により形成される。スペーサ22cは、例えば、スペーサ22と同様にシャフト15に取り付けられる。スペーサ22cの下面221は、コイル部14のコイル141の上面142と上下方向に対向する。図21および図22に示す例では、スペーサ22cの下面221は、コイル部14のコイル141の上面142に接する。
ロータホルダ16cは、中心軸J1を中心とする略円環板状である。軸受部21cは、例えば、樹脂製であり、ロータホルダ16cおよび偏心錘18とインサート成形により一体的に形成される。このように、回転部の大部分がインサート成形により形成されることにより、振動モータ1cを構成する部品の数を少なくすることができる。その結果、振動モータ1cの組み立てを簡素化することができる。
振動モータ1cは、振動モータ1aと同様に、図6に示すベース部12を含む。このため、ベース部12を薄型化することができ、その結果、振動モータ1cを薄型化することができる。また、振動モータ1cは、振動モータ1aと同様に、図5に示すコイル141を有するコイル部14を含む。したがって、振動モータ1cの振動量の低下を抑制しつつコイル部14を長手方向に小型化することにより、振動モータ1cを径方向に小型化することができる。
振動モータ1a,1b,1cでは、ベース部12に代えて、上述のベース部12a,12bが設けられてもよい。この場合であっても、上記と同様に、振動モータ1a,1b,1cを薄型化することができる。振動モータ1a,1b,1cでは、コイル141に代えて、コイル141a,141bが設けられてもよい。この場合であっても、振動モータ1a,1b,1cを径方向に小型化することができる。
上述の振動モータ1,1a〜1cでは、様々な変更が可能である。
カバー部11は、金属以外の様々な材料により形成されてもよい。ベース部12,12a,12bは、金属以外の様々な材料により形成されてもよい。例えば、ベース非磁性部123は樹脂製であってもよい。また、ベース磁性部122とベース非磁性部123とは、境界部120以外の部位においても上下方向に重複してよい。ベース部12,12a,12bは、必ずしもベース磁性部122およびベース非磁性部123を含む必要はない。例えば、ベース部12,12a,12b全体が、磁性金属で形成されてもよく、あるいは、非磁性金属で形成されてもよい。
ベース部12,12a,12bでは、ベース磁性部122の上面31と、ベース非磁性部123の上面33とが、回路基板13と重なる領域において、上下方向の異なる位置に位置してもよい。また、ベース磁性部122の下面32と、ベース非磁性部123の下面34とが、上下方向の異なる位置に位置してもよい。さらには、シャフト15と複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127との間の部位全体の上面も、上下方向の同じ位置に位置する必要はない。例えば、ベース部12,12a,12bでの上面のうち、シャフト15の周囲の部位が、他の部位よりも上方に突出してシャフト15の下端部に接することにより、シャフト15がベース部12,12a,12bに強固に固定されてもよい。
ベース磁性部122およびベース非磁性部123はそれぞれ、磁石部17と上下方向に対向する位置にて周方向に配置される複数の磁性要素部125および複数の非磁性要素部127を含むのであれば、様々な形状とされてよい。また、磁性要素部125および非磁性要素部127の形状および数も様々に変更されてよい。例えば、図6に示すベース部12、および、図17に示すベース部12bでは、複数の磁性要素部125は、磁性外周部124と離間して配置されてもよい。また、複数の非磁性要素部127は、非磁性中央部126と離間して配置されてもよい。図16に示すベース部12aでは、複数の磁性要素部125は、磁性中央部124aと離間して配置されてもよい。また、複数の非磁性要素部127は、非磁性外周部126aと離間して配置されてもよい。
複数の磁性要素部125は、必ずしも等角度間隔にて周方向に配置される必要はなく、複数組の隣接する磁性要素部125の成す角度は互いに異なっていてもよい。複数の非磁性要素部127は、必ずしも等角度間隔にて周方向に配置される必要はなく、複数組の隣接する非磁性要素部127の成す角度は互いに異なっていてもよい。
ベース部12,12a,12bでは、シャフト15の下端が固定されるベース中央貫通孔128は、必ずしも設けられる必要はない。また、シャフト15から離れた位置に配置されるベース周辺貫通孔129は、磁性外周部124または非磁性外周部126aに設けられてもよい。ベース周辺貫通孔129は、必ずしも設けられる必要はない。回路基板13の基板周辺貫通孔132も、必ずしも設けられる必要はない。
図23は、他の好ましい振動モータの静止部の平面図である。図23に示す例では、金属製のベース部12に、周方向に配置された複数の貫通孔127aが設けられる。貫通孔127aは、平面視において、扇形、円形または多角形等、様々な形状であってよい。複数の貫通孔127aが配置されることにより、停止状態の回転部において、磁石部17の各磁極171がデッドポイントに位置することを回避することができる。また、コイル部14は、シャフト15が内側に配置される環状の1つのコイル141である。その結果、振動モータの振動量の低下を抑制しつつ、コイル部14を小型化することができる。コイル部14を長手方向に小型化することにより、振動モータを径方向に小型化することができる。
スペーサ22,22a〜22cの下面221は、コイル部14の上面と上下方向に対向しているのであれば、当該上面から上方に離間していてもよい。
磁石部17では、複数の磁極171の数は適宜変更されてよい。また、複数の磁極171は、必ずしも等角度間隔にて周方向に配置される必要はなく、複数組の隣接する磁極171の成す角度は互いに異なっていてもよい。複数の磁極171の数は、複数の磁性要素部125の数よりも少なくてもよい。
振動モータ1,1a〜1cにおける各部材の取り付けや固定は、間接的でもよい。例えば、回路基板13は、ベース部12,12a,12b上に配置されるのであれば、回路基板13とベース部12,12a,12bとの間に他の部材が介在してもよい。コイル部14も、他の部材を介して回路基板13に取り付けられてよい。シャフト15のカバー部11およびベース部12への取り付け、磁石部17のロータホルダ16,16a〜16cへの取り付け、偏心錘18,18aのロータホルダ16,16a〜16cへの取り付け、カバー部11とベース部12との固定等も、他の部材が介在してもよい。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
本発明に係る振動モータは、様々な用途の振動モータとして利用可能である。好ましくは、携帯電話等の移動体通信装置の無音報知デバイスとして用いられる。
1,1a〜1c 振動モータ
11 カバー部
12,12a,12b ベース部
13 回路基板
14 コイル部
15 シャフト
16,16a〜16c ロータホルダ
17 磁石部
18,18a 偏心錘
21,21a〜21c 軸受部
22,22a〜22c スペーサ
24 電子部品
31 (ベース磁性部の)上面
32 (ベース磁性部の)下面
33 (ベース非磁性部の)上面
34 (ベース非磁性部の)下面
120 境界部
121 ベース突出部
122 ベース磁性部
123 ベース非磁性部
124 磁性外周部
124a 磁性中央部
125 磁性要素部
126 非磁性中央部
126a 非磁性外周部
127 非磁性要素部
128 ベース中央貫通孔
129 ベース周辺貫通孔
132 基板周辺貫通孔
141,141a,141b コイル
142 (コイルの)上面
145 長辺部
147 引き出し線
148 凹部
171 磁極
211 (軸受部の)下面
221 (スペーサの)下面
223 (スペーサの)上面
A1 (部品中央面とコイル中央面との成す)角度
A3 (第1平面と第2平面との成す)角度
J1 中心軸
S1 第1平面
S2 第2平面
S5 コイル中央面
S6 部品中央面

Claims (26)

  1. 上下方向を向く中心軸に対して垂直に広がるベース部と、
    前記ベース部に下端が固定され、前記中心軸に沿って上方へと突出するシャフトと、
    前記ベース部上に配置される回路基板と、
    前記回路基板上に取り付けられ、前記シャフトが内側に配置される環状の1つのコイルと、
    前記コイルよりも上方にて前記シャフトに対して回転可能に取り付けられる軸受部と、
    前記軸受部に取り付けられるロータホルダと、
    複数の磁極を含み、前記ロータホルダに取り付けられる磁石部と、
    前記ロータホルダに取り付けられる偏心錘と、
    前記軸受部と前記コイルとの間にて前記シャフトに取り付けられ、上面が前記軸受部の下面に接するスペーサと、
    前記ロータホルダおよび前記偏心錘の上方および側方の少なくとも一部を覆い、前記シャフトの上端および前記ベース部の外縁部に固定されるカバー部と、
    を備え、
    前記スペーサの下面は、前記コイルの上面と上下方向に対向し、
    前記コイルの内側と前記シャフトとは空隙を介して径方向に対向し、
    前記コイルが、前記シャフトを挟んで長手方向に延びる2つの長辺部を含み、
    前記コイルの長手方向中央よりも一方側における前記2つの長辺部の間隔が、前記長手方向中央よりも他方側における前記2つの長辺部の間隔よりも小さく、
    前記コイルの前記長手方向中央よりも前記一方側において、電子部品が前記コイルの一の長辺部に位置して前記回路基板上に取り付けられる、振動モータ。
  2. 上下方向を向く中心軸に対して垂直に広がるベース部と、
    前記ベース部に下端が固定され、前記中心軸に沿って上方へと突出するシャフトと、
    前記ベース部上に配置される回路基板と、
    前記回路基板上に取り付けられ、前記シャフトが内側に配置される環状の1つのコイルと、
    前記コイルよりも上方にて前記シャフトに対して回転可能に取り付けられる軸受部と、
    前記軸受部に取り付けられるロータホルダと、
    複数の磁極を含み、前記ロータホルダに取り付けられる磁石部と、
    前記ロータホルダに取り付けられる偏心錘と、
    前記軸受部と前記コイルとの間にて前記シャフトに取り付けられ、上面が前記軸受部の下面に接するスペーサと、
    前記ロータホルダおよび前記偏心錘の上方および側方の少なくとも一部を覆い、前記シャフトの上端および前記ベース部の外縁部に固定されるカバー部と、
    を備え、
    前記スペーサの下面は、前記コイルの上面と上下方向に対向し、
    前記コイルの内側と前記シャフトとは空隙を介して径方向に対向し、
    前記コイルが、前記シャフトを挟んで長手方向に延びる2つの長辺部を含み、
    前記コイルの長手方向中央から離れるに従って、前記2つの長辺部の間隔が漸次減少し、
    前記コイルの前記長手方向中央から離間した位置において、電子部品が前記コイルの一の長辺部に位置して前記回路基板上に取り付けられる、振動モータ。
  3. 上下方向を向く中心軸に対して垂直に広がるベース部と、
    前記ベース部に下端が固定され、前記中心軸に沿って上方へと突出するシャフトと、
    前記ベース部上に配置される回路基板と、
    前記回路基板上に取り付けられ、前記シャフトが内側に配置される環状の1つのコイルと、
    前記コイルよりも上方にて前記シャフトに対して回転可能に取り付けられる軸受部と、
    前記軸受部に取り付けられるロータホルダと、
    複数の磁極を含み、前記ロータホルダに取り付けられる磁石部と、
    前記ロータホルダに取り付けられる偏心錘と、
    前記軸受部と前記コイルとの間にて前記シャフトに取り付けられ、上面が前記軸受部の下面に接するスペーサと、
    前記ロータホルダおよび前記偏心錘の上方および側方の少なくとも一部を覆い、前記シャフトの上端および前記ベース部の外縁部に固定されるカバー部と、
    を備え、
    前記スペーサの下面は、前記コイルの上面と上下方向に対向し、
    前記コイルの内側と前記シャフトとは空隙を介して径方向に対向し、
    前記コイルが、前記シャフトを挟んで長手方向に延びる2つの長辺部を含み、
    前記2つの長辺部のうち一方の長辺部が、長手方向の一の位置において他方の長辺部に向かって凹む凹部を有し、
    電子部品が、前記一方の長辺部の長手方向の前記一の位置に位置して前記回路基板上に取り付けられる、振動モータ。
  4. 前記スペーサの前記下面が、前記コイルの前記上面に接する、請求項1ないし3のいずれかに記載の振動モータ。
  5. 前記スペーサが、前記磁石部の径方向内側に位置する、請求項1ないし4に記載の振動モータ。
  6. 前記スペーサが、圧入により前記シャフトに取り付けられる、請求項1ないしのいずれかに記載の振動モータ。
  7. 前記スペーサが樹脂製の円環状またはC字状である、請求項1ないしのいずれかに記載の振動モータ。
  8. 前記コイルの径方向外端部が、前記磁石部の外周縁よりも径方向外側に位置する、請求項1ないしのいずれかに記載の振動モータ。
  9. 前記電子部品と前記中心軸とを含む平面と、前記コイルの長手方向の端部と前記中心軸とを含む平面との成す角度が、45度である、請求項1ないし3のいずれかに記載の振動モータ。
  10. 前記コイルからの引き出し線が、前記コイルを挟んで前記電子部品とは反対側にて前記回路基板に接続される、請求項1ないし3、および9のいずれかに記載の振動モータ。
  11. 前記複数の磁極の数が4の倍数である、請求項1ないし10のいずれかに記載の振動モータ。
  12. 前記複数の磁極が周方向に等角度間隔にて配置される、請求項1ないし11のいずれかに記載の振動モータ。

  13. 前記シャフトの前記下端が、前記ベース部を上下方向に貫通するベース中央貫通孔に固定される、請求項1ないし12のいずれかに記載の振動モータ。
  14. 前記ベース部において、前記シャフトと前記コイルの内周縁との間の部位全体の上面が、上下方向の同じ位置に位置する、請求項1ないし13のいずれかに記載の振動モータ。
  15. 前記ベース部が金属製である、請求項1ないし14のいずれかに記載の振動モータ。
  16. 前記ベース部が、
    磁性金属製のベース磁性部と、
    前記ベース磁性部の縁部に固定され、前記ベース磁性部の前記縁部から上下方向に対して垂直に広がる非磁性金属製のベース非磁性部と、
    を備え、
    前記ベース磁性部が、前記磁石部と上下方向に対向する位置にて周方向に配置される複数の磁性要素部を備え、
    前記ベース非磁性部が、前記磁石部と上下方向に対向する位置にて前記複数の磁性要素部と交互に周方向に配置される複数の非磁性要素部を備える、請求項15に記載の振動モータ。
  17. 前記ベース磁性部が、前記ベース非磁性部の周囲を囲む磁性外周部をさらに備え、
    前記複数の磁性要素部が、前記磁性外周部から径方向内方へと突出し、
    前記ベース非磁性部が、前記シャフトの前記下端が固定される非磁性中央部をさらに備え、
    前記複数の非磁性要素部が、前記非磁性中央部から径方向外方へと突出する、請求項16に記載の振動モータ。
  18. 前記複数の磁性要素部のそれぞれの径方向内端部が、前記磁石部と上下方向に対向する、請求項17に記載の振動モータ。
  19. 各磁性要素部の前記磁石部と上下方向に対向する部位において、径方向のいずれの位置にても前記各磁性要素部の周方向の幅が、前記磁石部の各磁極の周方向の幅以下である、
    請求項17または18に記載の振動モータ。
  20. 前記複数の磁性要素部のそれぞれの周方向の幅が、径方向内方に向かうに従って小さくなる、請求項17ないし19のいずれかに記載の振動モータ。
  21. 前記ベース非磁性部が、前記ベース磁性部の周囲を囲む非磁性外周部をさらに備え、
    前記複数の非磁性要素部が、前記非磁性外周部から径方向内方へと突出し、
    前記ベース磁性部が、前記シャフトの前記下端が固定される磁性中央部をさらに備え、
    前記複数の磁性要素部が、前記磁性中央部から径方向外方へと突出する、請求項16に記載の振動モータ。
  22. 前記複数の磁性要素部のそれぞれの周方向の幅が、径方向外方に向かうに従って小さくなる、請求項21に記載の振動モータ。
  23. 前記複数の磁性要素部の数が、前記複数の磁極の数以下である、請求項16ないし22のいずれかに記載の振動モータ。
  24. 前記複数の磁性要素部の数が、前記複数の磁極の数に等しく、
    前記複数の磁極が周方向に等角度間隔にて配置され、
    前記複数の磁性要素部が周方向に等角度間隔にて配置される、請求項23に記載の振動モータ。
  25. 前記磁石部の前記複数の磁極の数が4であり、
    前記複数の磁性要素部の数が4である、請求項23または24に記載の振動モータ。
  26. 前記ベース部は、前記カバー部から径方向外方に突出するベース突出部を備え、
    前記複数の磁性要素部のうち、前記中心軸と前記ベース突出部の周方向中央とを含む第1平面に周方向において最も近い一の磁性要素部について、前記中心軸と前記一の磁性要素部の周方向中央とを含む第2平面と前記第1平面との成す角度が、90度を前記複数の磁極の数で除算した角度に等しい、請求項16ないし25のいずれかに記載の振動モータ。
JP2015153080A 2015-08-03 2015-08-03 振動モータ Expired - Fee Related JP6731205B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153080A JP6731205B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 振動モータ
US15/221,941 US10530218B2 (en) 2015-08-03 2016-07-28 Vibration motor
CN201620828488.1U CN205960919U (zh) 2015-08-03 2016-08-02 振动马达

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153080A JP6731205B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 振動モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017034866A JP2017034866A (ja) 2017-02-09
JP6731205B2 true JP6731205B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=57972750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015153080A Expired - Fee Related JP6731205B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 振動モータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10530218B2 (ja)
JP (1) JP6731205B2 (ja)
CN (1) CN205960919U (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6731205B2 (ja) * 2015-08-03 2020-07-29 日本電産コパル株式会社 振動モータ
JP6609435B2 (ja) * 2015-08-03 2019-11-20 日本電産コパル株式会社 振動モータ
WO2018069584A1 (fr) * 2017-03-28 2018-04-19 Maurice Granger Mecanisme oscillatoire a centrifugations croisées simultanées, machine et procédé de mise en oeuvre
WO2018217796A1 (en) * 2017-05-22 2018-11-29 Resonant Systems, Inc. Efficient haptic accuator
WO2019197643A1 (en) * 2018-04-13 2019-10-17 Koninklijke Philips N.V. Motor for a personal care device

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4704566A (en) * 1986-06-19 1987-11-03 Shicoh Engineering Co., Ltd. Self-starting disk-type brushless motor with screw projection for generating cogging
US4733119A (en) * 1986-09-22 1988-03-22 Shicoh Engineering Co., Ltd. 1-Phase self-starting disk-type brushless motor with cogging-producing element
GB8802601D0 (en) * 1988-02-05 1988-03-02 Johnson Electric Ind Mfg Brushless d c electric motor
KR100284873B1 (ko) * 1997-11-13 2001-03-15 이형도 단상의 디스크 타입 무정류자 직류 모터
CH692880A5 (de) * 1998-03-31 2002-11-29 Micronel Ag Kollektorloser Gleichstrommotor.
CN100384549C (zh) * 2002-10-28 2008-04-30 东京零件工业股份有限公司 内置驱动电路的轴向空隙型无刷振动电机
TWI276283B (en) * 2005-07-29 2007-03-11 Risun Expanse Corp DC brushless vibration motor
JP5368695B2 (ja) 2007-11-20 2013-12-18 日本電産セイミツ株式会社 扁平形ブラシレスモータ
JP2011067082A (ja) * 2009-08-19 2011-03-31 Sanyo Electric Co Ltd 扁平形振動モータ
JP2011234532A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Nidec Seimitsu Corp 扁平形振動モータ
JP6731205B2 (ja) * 2015-08-03 2020-07-29 日本電産コパル株式会社 振動モータ
JP6609435B2 (ja) * 2015-08-03 2019-11-20 日本電産コパル株式会社 振動モータ
JP2017118734A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 日本電産セイミツ株式会社 振動モータ、振動部付き基板、無音報知デバイスおよび振動モータの製造方法
JP2017153314A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 日本電産セイミツ株式会社 振動モータ
JP2017153315A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 日本電産セイミツ株式会社 振動モータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20170040867A1 (en) 2017-02-09
US10530218B2 (en) 2020-01-07
JP2017034866A (ja) 2017-02-09
CN205960919U (zh) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6731205B2 (ja) 振動モータ
KR101406207B1 (ko) 브러시리스 직류 진동모터
JP6609435B2 (ja) 振動モータ
US9979258B2 (en) Vibration motor
US10363575B2 (en) Vibration motor with base portion including first and second plate portions
US8378539B2 (en) Flat vibration motor
JP6247113B2 (ja) 振動モータ
US20170187261A1 (en) Vibration motor, vibrator-attached board, silent notification device, and method for manufacturing vibration motor
JP5741826B2 (ja) モータ
US9800115B2 (en) Vibration motor
US20170246664A1 (en) Vibration motor
US20160181888A1 (en) Rotary Body Driving Apparatus
CN111509885A (zh) 马达及送风装置
JP5525887B2 (ja) ブラシレスdcモータ
JP2013255384A (ja) 振動モータ
JP6338961B2 (ja) 振動モータ
JP2019030112A (ja) モータ
JP7081160B2 (ja) モータ
JP6969393B2 (ja) モータ
JP4591853B2 (ja) モータを備えた携帯機器
US20200106322A1 (en) Motor
JP2006094643A (ja) 単相ブラシレスモータ
JP2013031316A (ja) 振動用ブラシレスモータ
JP2013115941A (ja) クローポール型ブラシレスモータ
JP2009130970A (ja) 扁平形振動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190726

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6731205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees