JP6731138B2 - 車両外装部品 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ボディの表面パネルに取付けられる車両外装部品に関する。
これに関連する車両外装部品が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両外装部品100は、図10に示すように、バックドア103に取付けられる左右一対のランプハウジング105と、ランプハウジング105間、及びバックドア103の下部全体を覆う樹脂ガーニッシュ106とから構成されている。樹脂ガーニッシュ106の中央には、ライセンスプレートを取り付ける角形の凹部106sが形成されており、その凹部106sの上側の庇状部106uに照明具及びバックカメラ等(図示省略)が収納されている。
特開2007−276606号公報
ここで、前記樹脂ガーニッシュ106の庇状部106uに収納されるバックカメラ等は乗用車のディーラー等においてオプションで取り付けるのが一般的である。このため、バックカメラ等を取り付ける場合、前記ディーラーでは、バックドア103から樹脂ガーニッシュ106を取り外し、バックカメラ等の取り付け後、再び樹脂ガーニッシュ106を取り付ける作業を行っている。しかし、樹脂ガーニッシュ106は大型部品であるため、ネジ、及びクリップ等の連結部品が数多く存在し、バックカメラ等の取り付け作業に手間が掛かる。また、バックカメラ等の取り付け作業において大型の樹脂ガーニッシュ106の取り外し、取り付けを行うため、バックドア103に傷付が発生し易い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両外装部品の一部を車両ボディから外せるようにして、追加部品の取り付け作業を容易にすること。また、上記構成とすることで、車両ボディに対する車両外装部品の取り付けに手間が掛からないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、車両ボディの表面パネルに取り付けられる車両外装部品であって、車両の外側意匠を構成する第1装飾部品と、前記第1装飾部品と共に前記車両の外側意匠を構成する第2装飾部品と、前記第1装飾部品と第2装飾部品とを取り外し可能な状態で裏側から連結する連結部材とを有する。
本発明によると、第1装飾部品と第2装飾部品とが連結部材により取り外し可能な状態で連結されている。このため、車両ボディに取付けられた第1装飾部品、第2装飾部品のいずれか一方を車両ボディから外すことが可能になる。これにより、例えば、自動車のディーラー等で車両外装部品と重なる位置に部品を追加する場合、車両外装部品の全体を外す場合と比較して追加部品の取り付け作業が容易になる。また、第1装飾部品と第2装飾部品とを連結部材により連結した状態、即ち、第1装飾部品、第2装飾部品等を一体化した状態で車両ボディの表面パネルに取り付けることができる。このため、車両ボディに対する車両外装部品の取り付けに手間が掛からない。
請求項2の発明によると、第1装飾部品と第2装飾部品とは、連結部材を介して車両ボディの表面パネルに取り付けられる。
請求項3の発明によると、第1装飾部品と第2装飾部品とのいずれかは、爪部を弾性力で開口部に係合させる第1係合機構を使用して連結部材に連結されており、前記連結部材は、爪部を弾性力で開口部に係合させる第2係合機構を使用して前記車両ボディの表面パネルに連結されており、前記第2係合機構の弾性力は前記第1係合機構の弾性力よりも大きく設定されている。このため、連結部材が車両ボディに取り付けられた状態で、第1装飾部品と第2装飾部品とを前記連結部材から取り外し易くなる。
請求項4の発明によると、第1係合機構は、縦長に形成された開口部と、前記開口部に挿入されてその開口部の縦縁部と係合する爪部とから構成されている。このため、第1装飾部品、又は第2装飾部品を連結部材に対して上下方向に回動させながら引き抜けるようになり、第1装飾部品、第2装飾部品が取り外し易くなる。
請求項5の発明によると、車両ボディの表面パネルはバックドアのアウタパネルであり、第2装飾部品は、第1装飾部品の左右両側に配置されており、連結部材は、前記第1装飾部品と前記第2装飾部品とを裏側から連結する連結部位と、車両の外側意匠を構成する意匠部位とから構成されている。
本発明によると、車両外装部品の一部を車両ボディから外せるようになり、追加部品の取り付け作業が容易になる。また、上記構成にしても車両ボディに対する車両外装部品の取り付けに手間が掛からない。
本発明の実施形態1に係る車両外装部品(バックドアガーニッシュ)を備える車両の背面図である。 車両ボディ(バックドア)に対してバックドアガーニッシュを取り付ける様子を表す背面図である。 前記バックドアガーニッシュを斜め左下方から見た斜視図である。 前記バックドアガーニッシュの裏面図である。 前記バックドアガーニッシュの連結プレートの裏面図である。 前記バックドアガーニッシュの連結部分の平断面図(図1のVI-VI矢視平断面図)である。 前記バックドアガーニッシュの中央カバー部を外す様子を表す背面図である。 図7のVIII部の拡大図である。 前記バックドアガーニッシュの中央カバー部(第1装飾部品)を外す様子を表す平断面図である。 従来の車両バックドア、及び車両外装部品(樹脂ガーニッシュ)を表す斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る車両外装部品について説明する。本実施形態に係る車両外装部品は、乗用車10のバックドア15に取り付けられるバックドアガーニッシュ20である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、乗用車10の前後左右、及び上下に対応している。
<乗用車10の後部、及びバックドア15の概要について>
乗用車10は、ワンボックスタイプの乗用車であり、図1に示すように、車両ボディ10bの背面にドア開口部12が設けられている。そして、車両ボディ10bのドア開口部12が上下回動式のバックドア15によって開閉可能に構成されている。バックドア15は、ドア本体部15mと窓部15wとを備えており、ドア本体部15mの上端位置にバックドアガーニッシュ20がバックドア15を横断するように設けられている。バックドア15のドア本体部15mには、中央部にライセンスプレート(図示省略)を取り付けるための角形凹部15pが形成されている。
バックドア15(ドア本体部15m)の角形凹部15pの上辺位置は、図1に示すように、バックドアガーニッシュ20によって覆われている。バックドアガーニッシュ20の覆われる角形凹部15pの上辺位置には、図2に示すように、中央位置にバックドア15用の開ハンドル16が設けられている。そして、前記開ハンドル16の左右にライセンスプレートを照らす照明具17が設けられている。また、左の照明具17のさらに左側には、オプションで取り付けられるバックカメラ18が設けられている。
<バックドアガーニッシュ20の概要について>
バックドアガーニッシュ20は、装飾用の外装部品であり、図3、図4等に示すように、中央カバー部210と、左右のサイドカバー部23,24と、左右の連結プレート26,27とから構成されている。ここで、図4は、図3の裏面図である。
<中央カバー部210について>
中央カバー部210は、主としてライセンスプレート用の角形凹部15pの上辺位置を覆う装飾部品であり、図3に示すように、庇状に形成されている。そして、中央カバー部210の天井板部212には、中央位置に開ハンドル16を操作するための角形切欠213が形成されている。また、前記天井板部212には、角形切欠213の左右両側に照明具17の光を通す角窓214が設けられており、左の角窓214の左側にバックカメラ18用の略U字形の切欠215が形成されている。
中央カバー部210の左右の端部211には、図4に示すように、裏側から左右の連結プレート26,27の中央カバー用連結部26c,27cが重ねられるように構成されている。また、中央カバー部210の左右の端部211には、図6に示すように、複数の第1クリップ211kが所定位置で裏側に突出するように設けられている。左右の連結プレート26,27の中央カバー用連結部26c,27cには、中央カバー部210の第1クリップ211kに対応する位置に、図5、図6、図8に示すように、第1クリップ211kが通されて弾性力で係合する開口部26x,27xが形成されている。
連結プレート26,27(中央カバー用連結部26c,27c)の開口部26x,27xは、上下方向に長い長方形状に形成されている。そして、第1クリップ211kの爪部(図番省略)が、図6に示すように、開口部26x,27xに挿入されることで、前記爪部が開口部26x,27xの縦縁部(図番省略)と弾性力で係合するようになる。そして、第1クリップ211kが開口部26x,27xと係合することで、中央カバー部210の左右の端部211が左右の連結プレート26,27に連結される。上記構成により、中央カバー部210を左右の連結プレート26,27に対して上回動させることで、中央カバー部210の第1クリップ211kを連結プレート26,27の開口部26x,27xから容易に引き抜けるようになる。
中央カバー部210の左右の端部211以外の部分は、複数個所でバックドア15に重ねられるように構成されており、複数のクリップ、及び複数のボルト等(図示省略)によりバックドア15に固定される。
<サイドカバー部23,24について>
左右のサイドカバー部23,24は、図3に示すように、中央カバー部210と共にバックドアガーニッシュ20の外形意匠を構成する部材である。左右のサイドカバー部23,24は、左右対称に形成されて中央カバー部210の左右両側に設けられている。左右のサイドカバー部23,24は、上側の水平部23s,24sと、その水平部23s,24sから下方に突出する突起部23t,24tとを備えている。そして、左右のサイドカバー部23,24の水平部23s,24sの裏側に、図4に示すように、それぞれ左右の連結プレート26,27のサイドカバー用連結部26k,27kが重ねられるように構成されている。また、左右のサイドカバー部23,24(水平部23s,24s)の裏側には、図6に示すように、左右の連結プレート26,27のサイドカバー用連結部26k,27kがネジ27y止めされる座部24j等が設けられている。
<連結プレート26,27について>
連結プレート26,27は、図4に示すように、中央カバー部210と左右のサイドカバー部23,24とを裏側から連結するプレートであり、左右対称に形成されている。連結プレート26,27の表面側には、上記したように、中央カバー部210の端部211に連結される中央カバー用連結部26c,27cと、サイドカバー部23,24の水平部23s,24sに連結されるサイドカバー用連結部26k,27kとが設けられている。また、連結プレート26,27に表面側には、図3等に示すように、サイドカバー部23,24の水平部23s,24sの下辺から一定寸法張り出して、乗用車10の外側意匠を構成する意匠部26e,27eが設けられている。
連結プレート26,27の所定位置には、図6に示すように、複数の第2クリップ27zが裏側に突出するように設けられている。そして、バックドア15(ドア本体部15m)のアウタパネルには、連結プレート26,27の複数の第2クリップ27zに対応する位置に、その第2クリップ27zが通されて弾性力で係合する開口部15zが形成されている。ここで、第2クリップ27zの弾性力は、前記第1クリップ211kの弾性力よりも大きな値に設定されている。さらに、連結プレート26,27は、複数個所でバックドア15にボルト止め(図示省略)されるように構成されている。
このように、中央カバー部210が本発明の第1装飾部品に相当し、サイドカバー部23,24が本発明の第2装飾部品に相当する。また、連結プレート26,27が本発明の連結部材に相当し、連結プレート26,27の中央カバー用連結部26c,27cとサイドカバー用連結部26k,27kとが本発明の連結部位に相当する。また、連結プレート26,27の意匠部26e,27eが本発明の意匠部位に相当する。さらに、第1クリップ211kと開口部26x,27xとが本発明の第1係合機構に相当し、第2クリップ27zと開口部15zとが本発明の第2係合機構に相当する。
<バックドアガーニッシュ20の取付け等について>
バックドアガーニッシュ20をバックドア15に取り付ける場合には、バックドアガーニッシュ20の中央カバー部210と左右のサイドカバー部23,24とを左右の連結プレート26,27により連結して一体化する。即ち、図4に示すように、中央カバー部210の左右の端部211に対して左右の連結プレート26,27の中央カバー用連結部26c,27cを裏側から重ね、複数の第1クリップ211k等により連結する(図6参照)。また、左右のサイドカバー部23,24の水平部23s,24sに対して左右の連結プレート26,27のサイドカバー用連結部26k,27kを裏側から重ね、複数のネジ27y等により連結する。
次に、一体化したバックドアガーニッシュ20を、図2に示すように、乗用車10のバックドア15に連結する。即ち、バックドアガーニッシュ20の左右の連結プレート26,27を、図6に示すように、複数の第2クリップ27z等によりバックドア15のアウタパネルに仮止めする。次に、バックドアガーニッシュ20の連結プレート26,27、中央カバー部210、及び左右のサイドカバー部23,24の所定部位をバックドア15のアウタパネルに対してボルト止めする。これにより、バックドア15に対するバックドアガーニッシュ20の取付けが完了する。
次に、例えば、ディーラー等でバックカメラ18を取付ける場合には、図7〜図9に示すように、バックドアガーニッシュ20の中央カバー部210をバックドア15から取り外す。即ち、中央カバー部210をバックドア15に固定しているボルトを外し、中央カバー部210の第1クリップ211kを連結プレート26、27の開口部26x,27xから外す。これにより、バックドアガーニッシュ20の中央カバー部210のみをバックドア15から外せるようになる。この状態で、バックカメラ18をバックドア15取付け、再び、中央カバー部210をバックドア15に取付けることで、バックカメラ18の取付け作業が終了する。
<本実施形態に係るバックドアガーニッシュ20の長所について>
本実施形態に係るバックドアガーニッシュ20(車両外装部品)によると、中央カバー部210(第1装飾部品)とサイドカバー部23,24(第2装飾部品)とが連結プレート26,27(連結部材)により取り外し可能な状態で連結されている。このため、バックドア15(車両ボディ10b)に取付けた中央カバー部210、サイドカバー部23,24のいずれか一方をバックドア15から外すことが可能になる。これにより、例えば、自動車のディーラー等でバックドアガーニッシュ20と重なる位置に部品を追加する場合、前記バックドアガーニッシュ20の全体を外す場合と比較して追加部品の取付け作業が容易になる。また、中央カバー部210とサイドカバー部23,24とを連結プレート26,27により連結した状態、即ち、中央カバー部210とサイドカバー部23,24等を一体化した状態でバックドア15に取付けることができる。このため、バックドア15に対するバックドアガーニッシュ20の取付けに手間が掛からない。
また、第2クリップ27zの弾性力は、第1クリップ211kの弾性力よりも大きな値に設定されている。このため、連結プレート26,27がバックドア15に取付けられた状態で、中央カバー部210を連結プレート26,27から取外し易くなる。また、連結プレート26,27(中央カバー用連結部26c,27c)の開口部26x,27xは、上下方向に長い長方形状に形成されている。そして、第1クリップ211kの爪部(図番省略)が、図6に示すように、開口部26x,27xに挿入されることで、前記爪部が開口部26x,27xの縦縁部(図番省略)と弾性力で係合するようになる。このため、中央カバー部210を左右の連結プレート26,27に対して上回動させながら第1クリップ211kの爪部を連結プレート26,27の開口部26x,27xから引き抜けるようになる。このため、開口部26x,27xからの第1クリップ211kの引き抜き作業が容易になる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、バックドアガーニッシュ20をバックドア15に取付けた後、バックカメラ18を取付ける場合に中央カバー部210を取り外す例を示した。しかし、バックカメラ18の位置に応じて、例えば、左側、あるいは右側のサイドカバー部23,24を取り外すようにすることも可能である。また、本実施形態では、連結プレート26,27の一部に意匠部26e,27eを設ける例を示した。しかし、連結プレート26,27に意匠部を設けず、連結プレート26,27の全体が中央カバー部210とサイドカバー部23,24との裏側に配置される構成でも可能である。また、本実施形態では、車両外装部品としてバックドアガーニッシュ20を例示したが、例えば、ルーフガーニッシュ等に本発明を適用することも可能である。
10・・・・・・・乗用車(車両)
15・・・・・・・バックドア(車両ボディ)
15z・・・・・・開口部(第2係合機構)
20・・・・・・・バックドアガーニッシュ(車両外装部品)
23,24・・・・サイドカバー部(第2装飾部品)
26,27・・・・連結プレート(連結部材)
27z ・・・・・・第2クリップ(第2係合機構)
26k,27k・・サイドカバー用連結部(連結部位)
26c,27c・・中央カバー用連結部(連結部位)
26e,27e・・意匠部(意匠部位)
26x,27x・・開口部(第1係合機構)
210 ・・・・・・中央カバー部(第1装飾部品)
211k・・・・・第1クリップ(第1係合機構)

Claims (5)

  1. 車両ボディの表面パネルに取り付けられる車両外装部品であって、
    車両の外側意匠を構成する第1装飾部品と、
    前記第1装飾部品と共に前記車両の外側意匠を構成する第2装飾部品と、
    前記第1装飾部品と第2装飾部品とを取り外し可能な状態で裏側から連結する連結部材と、
    を有する車両外装部品。
  2. 請求項1に記載された車両外装部品であって、
    前記第1装飾部品と第2装飾部品とは、前記連結部材を介して前記車両ボディの表面パネルに取り付けられる車両外装部品。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両外装部品であって、
    前記第1装飾部品と第2装飾部品とのいずれかは、爪部を弾性力で開口部に係合させる第1係合機構を使用して前記連結部材に連結されており、
    前記連結部材は、爪部を弾性力で開口部に係合させる第2係合機構を使用して前記車両ボディの表面パネルに連結されており、
    前記第2係合機構の弾性力は前記第1係合機構の弾性力よりも大きく設定されている車両外装部品。
  4. 請求項3に記載された車両外装部品であって、
    前記第1係合機構は、縦長に形成された開口部と、前記開口部に挿入されてその開口部の縦縁部と係合する爪部とから構成されている車両外装部品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両外装部品であって、
    前記車両ボディの表面パネルはバックドアのアウタパネルであり、
    前記第2装飾部品は、前記第1装飾部品の左右両側に配置されており、
    前記連結部材は、前記第1装飾部品と前記第2装飾部品とを裏側から連結する連結部位と、車両の外側意匠を構成する意匠部位とから構成されている車両外装部品。
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