JP6731111B2 - 卓球ラケット構成部材 - Google Patents

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Description

本発明はグリップ部材などの卓球ラケットの構成部材に関する。
卓球ラケットは、ブレード(卓球ラケット本体)と、当該ブレードに固定され、使用時にユーザーが握る把持部を構成しているグリップ部材とを有しており(例えば特許文献1)、ブレードに固定されるグリップ部材は従来、木材により構成されている。
また、ブレードは、平板状の形状を有しており、一枚の板または複数の板を貼り合わせた積層物により構成されている。ブレードには卓球用ラバーが貼り合わされて、打球面が構成される。
特開2010-227371号公報
本発明は、卓球ラケットを使用するときにおいて汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる新規な技術を提供することを目的とする。
上述のとおり、グリップ部材はブレードに固定されて使用者が握るラケットの把持部を構成している。
把持部を握っているときに得られる感覚の好みは使用者(プレーヤー)によって様々であるが、一般に、プレーの質をより持続するためには、把持部から得られる感覚の変化がプレー開始時と一定時間経過後のプレー中とでできるだけ小さいことが好ましい。一方で、把持部から得られる感覚は、プレー時間が経過するにつれて変化してしまう。このように把持部から得られる感覚が変化する原因の1つとして、例えば使用者がかく汗などにより把持部の表面における摩擦状態が変化してしまうことが挙げられる。
本発明者は鋭意研究の結果、グリップ部材等について樹脂発泡体を用いて構成するとともに、当該樹脂発泡体に多孔質材料を含有させることにより、樹脂発泡体における皮膚との間の汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1] 卓球ラケットのブレードに装着される、または前記ブレードにおいて使用者の把持部を構成する卓球ラケット構成部材であって、
前記卓球ラケット構成部材の表面の少なくとも一部を構成する樹脂発泡体と、
前記樹脂発泡体に含有される多孔質材料とを備える卓球ラケット構成部材。
[2] 前記樹脂発泡体が、前記多孔質材料として、木粉、ゼオライト粉および卵殻粉からなる群から選択される1種または2種以上を含有する[1]に記載の卓球ラケット構成部材。
[3] 前記樹脂発泡体が、前記多孔質材料として木粉を含有する[1]または[2]に記載の卓球ラケット構成部材。
[4] 前記樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対する前記多孔質材料の割合が10質量部以上である[1]から[3]のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材。
[5] 前記卓球ラケット構成部材がグリップ部材である[1]から[4]のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材。
[6] [1]から[5]のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材を備える卓球ラケット。
本発明によれば、卓球ラケットを使用するときにおいて汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる新規な技術を提供することができる。
本実施形態のグリップ部材を備える卓球ラケットの斜視図である。 実施例のグリップ部材を動摩擦試験に供したときの、乾燥(未処理)状態と汗液を塗布した状態との動摩擦係数の差を示すグラフである。
以下、本発明に係る卓球ラケット構成部材としてグリップ部材を例に挙げて、本発明の1つの実施形態を詳細に説明する。
なお、本明細書において、卓球ラケット構成部材とは、卓球ラケットが使用されるときに当該卓球ラケット構成部材がラケットの構成要素の1つとなり得る部材をいう。したがって、その部材がブレードに装着等されていなくとも卓球ラケットとしては成立する場合がある。また、卓球ラケット構成部材がブレードに装着される、とは、当該卓球ラケット構成部材が直接ブレードに装着される場合のほか、他の部材を介してブレードに装着される場合も含む概念である。
また、ブレードにおいて使用者の把持部を構成する部材、とは、ブレード中の他の部分、例えば打球面を構成する部分等と一体化されてブレードを構成しており、且つブレードにグリップ部材等が装着されるときに共に使用者の把持部を構成する部材をいう。
本実施形態は、多孔質材料を含有する樹脂発泡体をその表面に備える卓球ラケットのグリップ部材に関する。
なお、以下においては、本実施形態のグリップ部材を備える卓球ラケットとして、両面打球用のシェークハンドタイプ卓球用ラケット(以下、単に卓球ラケットともいう)を例に挙げて説明する。しかしながら、本実施形態のグリップ部材はシェークハンドタイプに適用されるものに限定されず、例えばペンホルダータイプのグリップ部材であってもよい。
図1は、本実施形態に係る卓球ラケット100の斜視図である。
本実施形態の卓球ラケット100は、両方の面に卓球ラバー20が貼り合わされて打球面が形成されるブレード(ラケット本体)10と、ブレード10に固定され、ラケット使用時に使用者により把持される把持部を構成するグリップ部材31、33と、を備える。
ブレード10は、平板状の形状を有しており、例えば木製の板を数枚積層しこれらを貼り合わせることにより製造することができる。材質なども特に限定されず、通常の方法に従って製造されたものを用いることができる。
グリップ部材は、フォアー側の面に配置されるグリップ部材31とバック側の面に配置されるグリップ部材33の2つの部材によって構成されており、これらがブレード10を挟み込むように固定されている。これらグリップ部材31、33の形状や厚みも適宜変更可能であり、特に限定されない。
なお、本実施形態においてはシェークハンドタイプ卓球用ラケットとしてストレートタイプの把持部を備える卓球用ラケットを示すが、これに限定されず、フレアタイプ、アナトミックタイプ、コニックタイプ等としてもよい。
次に、本実施形態のグリップ部材について説明する。
上述のとおり、本実施形態のグリップ部材は多孔質材料を含有する樹脂発泡体を備える。
樹脂発泡体は、発泡体製造のために用いることができる樹脂を発泡させて得られる成形体であり、樹脂成分は発泡体を製造可能である限り特に限定されない。
当該樹脂成分として、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン、スチレンブタジエン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)などのスチレン系樹脂、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−ブテン共重合体などのαオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのエステル系樹脂、6−ナイロンなどのアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)などのスチレン系エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体系エラストマー、オレフィン系エラストマー、スチレンブタジエンスチレン共重合体(SBS)、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレン(CR)などの合成ゴム、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などの共重合体ゴムを挙げることができる。本実施形態に係る発泡体は、例えばこれらのうち単独又は2種以上の重合体を用いて構成することができる。2種以上の重合体を用いて本実施形態に係る発泡体が構成される場合、その混合割合は特に限定されず、当業者が適宜設定することができる。
本実施形態に係る樹脂発泡体は多孔質材料を含有している。本明細書において、多孔質材料とは、その表面に多数の細孔を有する物質を意味する。
多孔質材料について、その種類は限定されず当業者が適宜設定できる。多孔質材料としては、木粉、ゼオライト粉、卵殻粉、セルロース粉、アルミナ、セラミック、シリコン、ナイロン、麦飯石などを挙げることができ、例えばこれらのうち1種または2種以上が樹脂発泡体に含有されるようにすることができる。
このうち、汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる観点から、多孔質材料として木粉、ゼオライト粉および卵殻粉からなる群から選択される1種または2種以上が含有されることが好ましく、木粉が含有されることがより好ましい。
本実施形態において、多孔質材料は市販品を用いることができるほか、例えばボールミル等の粉砕機を用いて調製したものを用いてもよい。
多孔質材料の大きさなどは、当該物質が表面に細孔を有する限り特に限定されず、当業者が適宜設定できる。一方、汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる観点から、例えば、体積平均粒子径(D50)30〜500μmの多孔質材料が樹脂発泡体に含有されることが好ましい。
なお、多孔質材料の大きさは、レーザー回折式粒子径分布測定装置を用いて測定することができる。測定装置および測定条件の一例を以下に示す。
・測定装置: レーザー回折式粒子径分布測定装置 SALD-3100
・測定条件: 屈折率 1.70−0.00i
測定回数 2
測定間隔 2sec
平均回数 64
測定吸光度 0.010〜0.200
また、本実施形態に係る樹脂発泡体は、樹脂、多孔質材料に加えて他の成分を含んでいてもよく、例えば、発泡剤、発泡助剤、顔料(カラーバッチ)、架橋剤、粘着剤などを挙げることができる。
発泡剤としては、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、ホウ水素化ナトリウム、金属粉などの無機系発泡剤、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスホルムアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウム、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DNPT)、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジメチルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、p−トルエンスルホニルセミカルバジドなどの有機系発泡剤、ペンタン、ブタン、ヘキサンなどの炭化水素、塩化メチル、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素、窒素、空気などのガス、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ハイドロフルオロカーボン等のフッ素化炭化水素などの物理的発泡剤を挙げることができる。発泡剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
発泡助剤としては、例えば、尿素や尿素誘導体、亜鉛華、ジンクステアレート、炭酸亜鉛等の亜鉛(金属)化合物、サリチル酸等の酸化物を挙げることができる。
本実施形態に係る樹脂発泡体において成分の割合は特に限定されず、当業者が適宜設定することができる。一方で、樹脂発泡体に含有される多孔質材料は、樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対し10質量部以上の割合であることが好ましく、より好ましくは20質量部以上、さらにより好ましくは25質量部以上である。多孔質材料の割合が10質量部以上であることにより、10質量部未満である場合と比較して、汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる。
また、多孔質材料の割合についての上限値は特に限定されないが、生産性の観点から、樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対し50質量部以下とすることができる。さらに、汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくする観点から、38質量部以下が好ましく、33質量部以下がさらに好ましい。
したがって、多孔質材料の割合は、樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対し10質量部以上50質量部以下が好ましく、より好ましくは10質量部以上38質量部以下、さらにより好ましくは10質量部以上33質量部以下、一層好ましくは20質量部以上33質量部以下、より一層好ましくは25質量部以上33質量部以下である。
本実施形態のグリップ部材は上記樹脂発泡体を用いて製造することができる。以下、その製造方法の一例を説明する。
まず、樹脂、多孔質材料、および必要に応じて添加される、発泡剤や発泡助剤などの他の材料を混練する。
次に得られた混合物を発泡成形処理に供する。発泡成形処理の方法としては、特に限定されず、公知の方法が利用でき、化学的方法や物理的方法等のいずれであってもよい。例えば、押出発泡法、プレス発泡法又はインジェクション発泡法などを挙げることができる。発泡倍率等は特に限定されず、適宜設定可能である。
続いて、得られた発泡成形品を所望される形を有するように切断等の加工を行うなどして、本実施形態のグリップ部材とする。得られたグリップ部材は、例えば接着剤等を用いてブレードに固定される。
なお、本実施形態において、樹脂発泡体のグリップ部材表面におけるその割合は特に限定されない。したがって、グリップ部材全体が樹脂発泡体で形成されている態様のほか、グリップ部材の表面の一部が樹脂発泡体で構成されているような態様であってもよい。例えば、本実施形態に係る樹脂発泡体と木材等の他の材料とを組み合わせてグリップ部材が構成されており、グリップ部材の表面における使用者の皮膚が触れる位置に樹脂発泡体が配置されている態様とすることもできる。
本実施形態のグリップ部材によれば、樹脂発泡体における皮膚との間の汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる。
また、本実施形態においては樹脂発泡体を用いているため、木材等を用いていた従来と比較してグリップ部材の反りやブレードからの剥がれも抑えることができる。
さらに、本実施形態においては樹脂発泡体を用いているため、木材等と比較して意図する形状に成形しやすく、また、例えば顔料等の添加により様々な色を付けることもできるため、デザイン性向上の観点からも好ましい。
以上、グリップ部材を例に挙げて本発明の1つの実施形態を説明したが、本発明は卓球ラケットのブレードに装着される部材、またはブレードにおいて使用者の把持部を構成する部材である限り限定されず、他の部材等であってもよい。具体的には、使用者の握り方の癖などにもよるが、卓球ラケットを使用するときに使用者の皮膚が触れ得る部材を挙げることができる。例えば、ペンホルダータイプの卓球ラケットの打球面でない面に貼り付けられるシート(裏面シート)、グリップ部材に巻き付けられるテープ、またはブレードにおいて使用者の把持部を構成する部分のうち使用者の手に触れる部分などを挙げることができる。これらの部材も、グリップ部材同様、皮膚との間の、汗をかく前と汗をかいた後との摩擦の変化をより小さくすることができる。その結果、該皮膚からの感覚の変化をより小さくすることに寄与することができ、使用者のプレーの質の持続に貢献することができる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
[グリップ部材の製造]
表1、2にその含有割合が記載されている材料を、ニーダーを用いて混練した。得られた混練物を金型(200×300×9 [mm])に入れ、約160℃で蒸気プレスで発泡成形した後、さらにストレートタイプの形状を有するように加工を行い、比較例1および実施例1〜12のグリップ部材を得た。実施例1、2で用いた木粉の体積平均粒子径(D50)は68μmであった。実施例3、4に係るゼオライト粉のフルイ分け粒度は200μm以下であり、実施例5、6に係る卵殻粉のフルイ分け粒度は300μm以下であった。また、実施例9、10で用いた木粉の体積平均粒子径(D50)は119μm、実施例11、12で用いた木粉の体積平均粒子径(D50)は362μmであった。
Figure 0006731111
Figure 0006731111
動摩擦試験]
実施例および比較例のグリップ部材について、乾燥(未処理)状態と汗液を塗布した状態での動摩擦試験を行い、動摩擦係数の変化について評価を行った。具体的には、実施例および比較例のグリップ部材から1mm厚にスライスしたサンプルを調製し、乾燥(未処理)状態または汗液を0.1mL塗布した状態で動摩擦係数測定器を用いた測定に供した。
なお、以上のようにして得た比較例1のグリップ部材に加えて、木材の薄板を接着剤で貼り合わせて構成されている積層材、単木材であるスギ(千年杉)およびヒノキを用いて成形したグリップ部材を比較例2〜4とした。
測定条件を以下に示す。
・測定装置: 動摩擦係数測定器 トライボギア
・測定条件: 荷重 400g
接触子 樹脂製半球形状
測定回数 10
送り速度 600mm/sec
送り長さ 60mm
結果を図2に示す。
当該結果から、実施例のグリップ部材は、比較例のグリップ部材と比較して、乾燥(未処理)状態と汗液を塗布した状態との間の動摩擦係数の差が小さいことが理解できる。

Claims (6)

  1. 卓球ラケットのブレードに装着される、または前記ブレードにおいて使用者の把持部を構成する卓球ラケット構成部材であって、
    前記卓球ラケット構成部材の表面の少なくとも一部を構成する樹脂発泡体と、
    前記樹脂発泡体に含有される多孔質材料とを備え、
    前記樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対する前記多孔質材料の割合が10質量部以上である卓球ラケット構成部材。
  2. 前記樹脂発泡体が、前記多孔質材料として、木粉、ゼオライト粉および卵殻粉からなる群から選択される1種または2種以上を含有する請求項1に記載の卓球ラケット構成部材。
  3. 前記樹脂発泡体が、前記多孔質材料として木粉を含有する請求項1または2に記載の卓球ラケット構成部材。
  4. 前記樹脂発泡体を構成する樹脂成分100質量部に対する前記多孔質材料の割合が20質量部以上である請求項1から3のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材。
  5. 前記卓球ラケット構成部材がグリップ部材である請求項1から4のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の卓球ラケット構成部材を備える卓球ラケット。
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