JP6729568B2 - ガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニット - Google Patents

ガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニット Download PDF

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Description

本発明は、ガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニットに関する。より詳しくは、ガスバリアー性と光学特性を両立させたガスバリアーフィルム等に関する。
近年、液晶表示装置の色再現性を大きく改善する波長変換部材として、量子ドットを含む樹脂層を透光性シート部材で挟んでシート化したフィルム(以下、「QDフィルム」ともいう。)が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
ガスバリアーフィルムに対して要求される光学特性を向上させる方法、例えば、特定の波長の光透過率を向上させる方法として、ガスバリアーフィルムを構成する各層の構成、組成及び比率等の観点からの方法が検討されてきた。
しかし、ガスバリアーフィルムを構成する各層の構成等を最適化した状態であっても、層厚がわずかに変動することによって、光透過率のピーク波長が大きく変動するようになるため、色再現性が低下する等の品質安定性に問題があった。
また、透光性シート部材には、可撓性とガスバリアー性が必要であるため、ガスバリアーフィルムが用いられるが、発光効率を向上させるためにガスバリアーフィルムの光学特性も向上させることが求められている。
特表2013−544018号公報
本発明は、上記問題・状況を鑑みてなされたものであり、その解決課題は、ガスバリアー性と光学特性を両立させたガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニットを提供することである。
本発明の発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムの平均光透過率が所定の値以上であることで上記課題を解決できることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明に係る上記課題は、下記の手段により解決される。
1.基材の一方の面上に複数の層からなる第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムであって、
前記第1ガスバリアー層の組成(SiOxNyCz)において、0.5≦x≦2.2、y=0、0≦z≦1.0の範囲内で調整された各元素の構成比率を有し、
前記第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の波長430〜470nmの範囲内の平均光透過率が、92%以上であり、かつ、波長430〜700nmの範囲内の平均光透過率が、90%以上に調整されたことを特徴とするガスバリアーフィルム。
2.前記第1ガスバリアー層が、波長450nmの光の屈折率が1.50以上、1.60未満の層(B)と、当該層(B)よりも前記基材側に、波長450nmの光の屈折率が1.7以上、2.0未満の層(A)と、を有することを特徴とする第1項に記載のガスバリアーフィルム。
3.前記層(A)の層厚が、10〜50nmの範囲内であり、かつ
前記層(B)の層厚が、80〜120nmの範囲内であることを特徴とする第2項に記載のガスバリアーフィルム。
4.前記基材が、前記第1ガスバリアー層を有する面とは反対側の面に反射防止層を有することを特徴とする第1項から第3項までのいずれか一項に記載のガスバリアーフィルム。
5.第1項から第4項までのいずれか一項に記載のガスバリアーフィルムを有する波長変換部材であって、
前記第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルム2枚が、それぞれの前記第1ガスバリアー層が対向するように配置され、かつ、前記2枚のガスバリアーフィルムの間に量子ドット含有樹脂層を有することを特徴とする波長変換部材。
6.第5項に記載の波長変換部材を有することを特徴とするバックライトユニット。
本発明の上記手段により、ガスバリアー性と光学特性を両立させたガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニットを提供することができる。
本発明の効果の発現機構又は作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように推察している。
本発明のガスバリアーフィルムは、基材の一方の面上に複数の層からなる第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムであって、前記基材の、前記第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の波長430〜470nmの範囲内の平均光透過率が、92%以上、95%以下であり、かつ、波長430〜700nmの範囲内の平均光透過率が、90%以上、95%以下であることにより、ガスバリアーフィルムを製造する際に起こりうる層厚(膜厚)の誤差によって光学特性が大きく変わることがなく、安定した品質のガスバリアーフィルムを提供することができるものと推察している。
本発明のガスバリアーフィルムの層構成の一例を示す模式図 CVD成膜装置の概略構成図 本発明の波長変換部材の一例を示す模式図 本発明のバックライトユニットの一例を示す模式図 光の波長とガスバリアーフィルムの光透過率との関係を示すグラフ 光の波長とガスバリアー層を構成する層厚が異なるガスバリアーフィルムの光透過率との関係を示すグラフ
本発明のガスバリアーフィルムは、基材の一方の面上に複数の層からなる第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムであって、
前記第1ガスバリアー層の組成(SiOxNyCz)において、0.5≦x≦2.2、y=0、0≦z≦1.0の範囲内で調整された各元素の構成比率を有し、
前記第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の波長430〜470nmの範囲内の平均光透過率が、92%以上であり、かつ、波長430〜700nmの範囲内の平均光透過率が、90%以上に調整されたことを特徴とする。
この特徴は、下記各実施形態に共通する技術的特徴である。
本発明の実施形態としては、種々の形態を採り得るが、前記第1ガスバリアー層が、波長450nmの光の屈折率が1.50以上、1.60未満の層(B)と、当該層(B)よりも前記基材側に、波長450nmの光の屈折率が1.7以上、2.0未満の層(A)と、を有することが好ましい。これにより、透過率の面内バラつきを抑制することができるためである。
また、本発明においては透過率の調整の観点から、前記層(A)の層厚が、10〜50nmの範囲内であり、かつ前記層(B)の層厚が、80〜120nmの範囲内であることが好ましい。
また、本発明においては前記基材と空気との界面間の反射を抑制する観点から、前記基材が、前記第1ガスバリアー層を有する面とは反対側の面に反射防止層を有することが好ましい。
また、本発明のガスバリアーフィルムを有する波長変換部材としては、前記第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルム2枚が、それぞれの前記第1ガスバリアー層が対向するように配置され、かつ、前記2枚のガスバリアーフィルムの間に量子ドット含有樹脂層を有することが、本発明の効果発現の観点から好ましい。
また、本発明のバックライトユニットは、本発明の効果発現の観点から、本発明の波長変換部材を有することが好ましい。
以下、本発明とその構成要素、及び本発明を実施するための形態・態様について詳細な説明をする。なお、本発明において示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。
≪ガスバリアーフィルム≫
本発明のガスバリアーフィルムは、基材の一方の面上に複数の層からなる第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムであって、前記基材の、前記第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の波長430〜470nmの範囲内の平均光透過率が、92%以上、95%以下であり、かつ、波長430〜700nmの範囲内の平均光透過率が、90%以上、95%以下であることを特徴とする。
第1ガスバリアー層の平均光透過率は、ガスバリアー層に含有される各元素の構成比率によって調整されており、具体的には、ガスバリアー層の組成(SiOxNyCz)において、0.5≦x≦2.2、y=0、0≦z≦1.0の範囲内に各元素の構成比率を調整することによって得られる。
本発明のガスバリアーフィルムの具体的な構成としては、例えば、図1に示すように、基材1の一方の面上に設けられたガスバリアー層(第1ガスバリアー層)2を備えて構成されていることを特徴とするガスバリアーフィルム10である。
また、ガスバリアーフィルム10にさらに量子ドット含有樹脂層3、第2ガスバリアー層4及び基材を積層するガスバリアーフィルム100のような態様も好ましい(図3参照)。
[ガスバリアー層]
ガスバリアー層2は、複数の層から構成されていてもよく、高屈折率層であるガスバリアー層(A)と、低屈折率層であるガスバリアー層(B)と、を有していることが好ましい。また、高屈折率層であるガスバリアー層(A)は、低屈折率層であるガスバリアー層(B)よりも基材側に設けられていることが好ましい(図1参照)。
図3に示すように、量子ドット含有樹脂層3を2枚のガスバリアー層で挟持する場合についても、基材側に高屈折率層であるガスバリアー層(AA)が設けられ、量子ドット含有樹脂層3側に低屈折率層であるガスバリアー層(BB)が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係るガスバリアー層(A)の層厚は、10〜50nmの範囲内であり、かつガスバリアー層(B)の層厚は、80〜120nmの範囲内であることが好ましい。
ガスバリアー層は、複数種の成膜ガスのプラズマ反応によって、長尺状の樹脂基材の表面に成膜されるガスバリアー性を有する層であることが好ましく、ケイ素化合物を含有することが好ましい。
ガスバリアー層の厚さは特に限定されないが、ガスバリアー性能を向上させ、一方で、欠陥を生じにくくするために、通常、10〜1000nmの範囲内であり、好ましくは20〜300nmである。ここで、ガスバリアー層の厚さは、後述の透過型電子顕微鏡(TEM)観察による層(膜)厚測定法を採用する。ガスバリアー層は、複数のサブレイヤーからなる積層構造であってもよい。この場合サブレイヤーの層数は、2〜10層であることが好ましい。また、各サブレイヤーが同じ組成であっても異なる組成であってもよい。
ガスバリアー層は、ケイ素、酸素及び炭素を構成原子として含有することが好ましい。
これらのうち、ケイ素原子及び酸素原子を存在させることによってガスバリアー性を付与でき、炭素原子を存在させることによってガスバリアー層に柔軟性を付与することができる。
ここで、ガスバリアー層のガスバリアー性は、基材上にガスバリアー層を形成させた積層体で算出した際に、後述の実施例に記載の方法により測定された水蒸気透過度が0.1g/(m・24h)未満であることが好ましく、0.01g/(m・24h)未満であることがより好ましい。
ガスバリアー層に含有される構成原子の比率は、特開2012−82464号公報に記載の比率が好ましい。
以下では、本発明で使用される、プラズマCVD法によりガスバリアー層を形成する方法を説明する。
プラズマCVD法としては、特に限定されないが、国際公開第2006/033233号に記載の大気圧又は大気圧近傍でのプラズマCVD法、対向ローラー電極を持つプラズマCVD装置を用いたプラズマCVD法が挙げられる。中でも、生産性が高いことから、対向ローラー電極を持つプラズマCVD装置を用いたプラズマCVD法によりガスバリアー層を形成することが好ましい。なお、前記プラズマCVD法はペニング放電プラズマ方式のプラズマCVD法であってもよい。
(対向ローラー電極を持つプラズマCVD装置を用いたプラズマCVD法によりガスバリアー層を形成する方法)
プラズマCVD法においてプラズマを発生させる際には、複数の成膜ローラーの間の空間にプラズマ放電を発生させることが好ましく、一対の成膜ローラーを用い、その一対の成膜ローラーのそれぞれに樹脂基材(ここでいう樹脂基材には、当該樹脂基材が処理された場合又は基材上に中間層を有する場合も含む。)を配置して、一対の成膜ローラー間に放電してプラズマを発生させることがより好ましい。
このようにして、一対の成膜ローラーを用い、その一対の成膜ローラー上に樹脂基材を配置して、一対の成膜ローラー間に放電することにより、成膜する際に一方の成膜ローラー上に存在する樹脂基材の表面部分を成膜しつつ、もう一方の成膜ローラー上に存在する樹脂基材の表面部分も同時に成膜することが可能となって効率良く薄膜を製造できる。
加えて、ローラーを使用しない通常のプラズマCVD法と比較して成膜レートを倍にできる。
また、このようにして一対の成膜ローラー間に放電する際には、一対の成膜ローラーの極性を交互に反転させることが好ましい。
また、本発明のガスバリアーフィルムにおいては、ガスバリアー層が連続的な成膜プロセスにより形成された層であることが好ましい。
また、本発明のガスバリアーフィルムは、生産性の観点から、ロールtoロール方式で樹脂基材の表面上にガスバリアー層を形成させることが好ましい。
また、このようなプラズマCVD法によりガスバリアー層を製造する際に用いることが可能な装置としては、特に制限されないが、少なくとも一対の成膜ローラーと、プラズマ電源とを備え、かつ前記一対の成膜ローラー間において放電することが可能な構成となっている装置であることが好ましく、例えば、図2に示す製造装置を用いた場合には、プラズマCVD法を利用しながらロールtoロール方式で製造することも可能となる。
以下、図2を参照しながら、本発明に係るガスバリアー層の形成方法について、より詳細に説明する。なお、図2は、本発明に係るガスバリアー層を製造するために好適に利用することが可能な製造装置の一例を示す模式図である。また、以下の説明及び図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2に示す製造装置13は、送り出しローラー14と、搬送ローラー15、16、17及び18と、成膜ローラー19及び20と、ガス供給管21と、プラズマ発生用電源22と、成膜ローラー19及び20の内部に設置された磁場発生装置23及び24と、巻取りローラー25とを備えている。また、このような製造装置においては、少なくとも成膜ローラー19及び20と、ガス供給管21と、プラズマ発生用電源22と、磁場発生装置23及び24とが図示を省略した真空チャンバー内に配置されている。更に、このような製造装置13において前記真空チャンバーは図示を省略した真空ポンプに接続されており、かかる真空ポンプにより真空チャンバー内の圧力を適宜調整することが可能となっている。
このような製造装置においては、一対の成膜ローラー(成膜ローラー19及び成膜ローラー20)を一対の対向電極として機能させることが可能となるように、各成膜ローラーがそれぞれプラズマ発生用電源22に接続されている。そのため、このような製造装置13においては、プラズマ発生用電源22により電力を供給することにより、成膜ローラー19と成膜ローラー20との間の空間に放電することが可能であり、これにより成膜ローラー19と成膜ローラー20との間の空間にプラズマを発生させることができる。
なお、このように、成膜ローラー19と成膜ローラー20とを電極としても利用する場合には、電極としても利用可能なようにその材質や設計を適宜変更すればよい。また、このような製造装置においては、一対の成膜ローラー(成膜ローラー19及び20)は、その中心軸が同一平面上において略平行となるようにして配置することが好ましい。このようにして、一対の成膜ローラー(成膜ローラー19及び20)を配置することにより、ローラーを使用しない通常のプラズマCVD法と比較して成膜レートを倍にできる。
そして、このような製造装置によれば、CVD法により基材1(ここでいう基材には、基材が処理された場合又は基材上に中間層を有する場合も含む。)の表面上にガスバリアー層2を形成することが可能である。
また、成膜ローラー19上において基材1の表面上にガスバリアー層成分を堆積させつつ、更に成膜ローラー20上においても基材1の表面上にガスバリアー層成分を堆積させることもできる。
このため、基材1の表面上にガスバリアー層を効率良く形成することができる。
成膜ローラー19及び成膜ローラー20の内部には、成膜ローラーが回転しても回転しないようにして固定された磁場発生装置23及び24がそれぞれ設けられている。
成膜ローラー19及び成膜ローラー20にそれぞれ設けられた磁場発生装置23及び24は、一方の成膜ローラー19に設けられた磁場発生装置23と他方の成膜ローラー20に設けられた磁場発生装置24との間で磁力線がまたがらず、それぞれの磁場発生装置23及び24がほぼ閉じた磁気回路を形成するように磁極を配置することが好ましい。
このように磁場発生装置23及び24を設けることにより、各成膜ローラー19及び20の対向側表面付近に磁力線が膨らんだ磁場の形成を促進することができ、その膨出部にプラズマが収束されやすくなるため、成膜効率を向上させることができる点で優れている。
また、成膜ローラー19及び成膜ローラー20にそれぞれ設けられた磁場発生装置23及び24は、それぞれローラー軸方向に長いレーストラック状の磁極を備え、一方の磁場発生装置23と他方の磁場発生装置24とは向かい合う磁極が同一極性となるように磁極を配置することが好ましい。
このように磁場発生装置23及び24を設けることにより、それぞれの磁場発生装置23及び24について、磁力線が対向するローラー側の磁場発生装置にまたがることなく、ローラー軸の長さ方向に沿って対向空間(放電領域)に面したローラー表面付近にレーストラック状の磁場を容易に形成することができ、その磁場にプラズマを収束させることができるため、ローラー幅方向に沿って巻き掛けられた幅広の基材1を用いて効率的に蒸着膜であるガスバリアー層2を形成することができる点で優れている。
成膜ローラー19及び20としては適宜公知のローラーを用いることができる。このような成膜ローラー19及び20としては、より効率良く薄膜を形成せしめるという観点から、直径が同一のものを使うことが好ましい。また、このような成膜ローラー19及び20の直径としては、放電条件、チャンバーのスペース等の観点から、直径が300〜1000mmφの範囲内、特に300〜700mmφの範囲内が好ましい。
成膜ローラーの直径が300mmφ以上であれば、プラズマ放電空間が小さくなることがないため生産性の劣化もなく、短時間でプラズマ放電の全熱量が基材1にかかることを回避できることから、基材1へのダメージを軽減でき好ましい。一方、成膜ローラーの直径が1000mmφ以下であれば、プラズマ放電空間の均一性等も含めて装置設計上、実用性を保持することができるため好ましい。
このような製造装置13においては、基材1の表面がそれぞれ対向するように、一対の成膜ローラー(成膜ローラー19と成膜ローラー20)上に、基材1が配置されている。このようにして基材1を配置することにより、成膜ローラー19と成膜ローラー20との間の対向空間に放電を行ってプラズマを発生させる際に、一対の成膜ローラー間に存在する基材1のそれぞれの表面を同時に成膜することが可能となる。
すなわち、このような製造装置によれば、プラズマCVD法により、成膜ローラー19上にて基材1の表面上にガスバリアー層成分を堆積させ、更に成膜ローラー20上にてガスバリアー層成分を堆積させることができるため、基材1の表面上にガスバリアー層を効率良く形成することが可能となる。
このような製造装置に用いる送り出しローラー14及び搬送ローラー15、16、17、18としては適宜公知のローラーを用いることができる。また、巻取りローラー25としても、基材1上にガスバリアー層2を形成したガスバリアーフィルム10を巻き取ることが可能なものであればよく、特に制限されず、適宜公知のローラーを用いることができる。
また、ガス供給管21及び真空ポンプとしては、原料ガス等を所定の速度で供給又は排出することが可能なものを適宜用いることができる。
また、ガス供給手段であるガス供給管21は、成膜ローラー19と成膜ローラー20との間の対向空間(放電領域;成膜ゾーン)の一方に設けることが好ましく、真空排気手段である真空ポンプ(図示せず)は、前記対向空間の他方に設けることが好ましい。
このようにガス供給手段であるガス供給管21と、真空排気手段である真空ポンプを配置することにより、成膜ローラー19と成膜ローラー20との間の対向空間に効率良く成膜ガスを供給することができ、成膜効率を向上させることができる点で優れている。
更に、プラズマ発生用電源22としては、適宜公知のプラズマ発生装置の電源を用いることができる。このようなプラズマ発生用電源22は、これに接続された成膜ローラー19と成膜ローラー20とに電力を供給して、これらを放電のための対向電極として利用することを可能とする。
このようなプラズマ発生用電源22としては、より効率良くプラズマCVDを実施することが可能となることから、前記一対の成膜ローラーの極性を交互に反転させることが可能なもの(交流電源など)を利用することが好ましい。
また、このようなプラズマ発生用電源22としては、より効率良くプラズマCVDを実施することが可能となることから、印加電力を100W〜10kWとすることができ、かつ交流の周波数を50Hz〜500kHzとすることが可能なものであることがより好ましい。
また、磁場発生装置23及び24としては適宜公知の磁場発生装置を用いることができる。更に、基材1としては、本発明で用いられる樹脂基材の他に、ガスバリアー層2をあらかじめ形成させたものを用いることができる。このように、基材1としてガスバリアー層2をあらかじめ形成させたものを用いることにより、ガスバリアー層2の厚さを厚くすることも可能である。
このような図2に示す製造装置13を用いて、例えば、原料ガスの種類、プラズマ発生装置の電極ドラムの電力、真空チャンバー内の圧力、成膜ローラーの直径、並びにフィルム(樹脂基材)の搬送速度を適宜調整することにより、本発明に係るガスバリアー層を製造することができる。
すなわち、図2に示す製造装置13を用いて、成膜ガス(原料ガス等)を真空チャンバー内に供給しつつ、一対の成膜ローラー(成膜ローラー19及び20)間に放電を発生させることにより、前記成膜ガス(原料ガス等)がプラズマによって分解され、成膜ローラー19上の基材1の表面上及び成膜ローラー20上の基材1の表面上に、ガスバリアー層2がプラズマCVD法により形成される。この際、成膜ローラー19及び20のローラー軸の長さ方向に沿って対向空間(放電領域)に面したローラー表面付近にレーストラック状の磁場が形成して、磁場にプラズマを収束させる。
なお、このような成膜に際しては、基材1が送り出しローラー14や成膜ローラー19等により、それぞれ搬送されることにより、ロールtoロール方式の連続的な成膜プロセスにより基材1の表面上にガスバリアー層2が形成される。前記ガス供給管21から対向空間に供給される成膜ガス(原料ガス等)としては、原料ガス、反応ガス、キャリアガス、放電ガスが単独又は2種以上を混合して用いることができる。ガスバリアー層2の形成に用いる前記成膜ガス中の原料ガスとしては、形成するガスバリアー層2の材質に応じて適宜選択して使用することができる。
このような原料ガスとしては、例えば、ケイ素を含有する有機ケイ素化合物や炭素を含有する有機化合物ガスを用いることができる。このような有機ケイ素化合物としては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、ヘキサメチルジシラン(HMDS)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ビニルトリメチルシラン、メチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラエトキシシラン(TEOS)、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサンが挙げられる。
これらの有機ケイ素化合物の中でも、化合物の取扱い性及び得られるガスバリアー層のガスバリアー性等の特性の観点から、ヘキサメチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンが好ましい。これらの有機ケイ素化合物は、単独でも又は2種以上を組み合わせても使用することができる。また、炭素を含有する有機化合物ガスとしては、例えば、メタン、エタン、エチレン、アセチレンを例示することができる。これら有機ケイ素化合物ガスや有機化合物ガスは、ガスバリアー層2の種類に応じて適切な原料ガスが選択される。
また、前記成膜ガスとしては、前記原料ガスの他に反応ガスを用いてもよい。このような反応ガスとしては、前記原料ガスと反応して酸化物、窒化物等の無機化合物となるガスを適宜選択して使用することができる。
酸化物を形成するための反応ガスとしては、例えば、酸素、オゾンを用いることができる。
また、窒化物を形成するための反応ガスとしては、例えば、窒素、アンモニアを用いることができる。これらの反応ガスは、単独でも又は2種以上を組み合わせても使用することができ、例えば酸窒化物を形成する場合には、酸化物を形成するための反応ガスと窒化物を形成するための反応ガスとを組み合わせて使用することができる。
前記成膜ガスとしては、前記原料ガスを真空チャンバー内に供給するために、必要に応じて、キャリアガスを用いてもよい。更に、前記成膜ガスとしては、プラズマ放電を発生させるために、必要に応じて、放電ガスを用いてもよい。このようなキャリアガス及び放電ガスとしては、適宜公知のものを使用することができ、例えば、ヘリウム、アルゴン、ネオン、キセノン等の希ガス、水素及び窒素を用いることができる。
このような成膜ガスが原料ガスと反応ガスを含有する場合には、原料ガスと反応ガスの比率としては、原料ガスと反応ガスとを完全に反応させるために理論上必要となる反応ガスの量の比率よりも、反応ガスの比率を過剰にし過ぎないことが好ましい。反応ガスの比率を過剰にし過ぎないことで、形成されるガスバリアー層2によって、優れたガスバリアー性や耐屈曲性を得ることができる点で優れている。
また、真空チャンバー内の圧力(真空度)は、原料ガスの種類等に応じて適宜調整することができるが、0.5〜50Paの範囲内とすることが好ましい。
また、このようなプラズマCVD法において、成膜ローラー19と成膜ローラー20との間に放電するために、プラズマ発生用電源22に接続された電極ドラム(本実施形態においては、成膜ローラー19及び20に設置されている)に印加する電力は、原料ガスの種類や真空チャンバー内の圧力等に応じて適宜調整することができるものであり一概に言えるものでないが、0.1〜10kWの範囲とすることが好ましい。
このような印加電力が100W以上であれば、パーティクルの発生を十分に抑制することができ、他方、10kW以下であれば、成膜時に発生する熱量を抑えることができ、成膜時の樹脂基材表面の温度が上昇するのを抑制できる。そのため樹脂基材が熱負けすることなく、成膜時に皺が発生するのを防止できる点で優れている。
基材1の搬送速度(ライン速度)は、原料ガスの種類や真空チャンバー内の圧力等に応じて適宜調整することができるが、0.25〜100m/minの範囲とすることが好ましく、0.5〜100m/minの範囲とすることがより好ましい。
本実施形態のより好ましい態様としては、ガスバリアー層を、図2に示す対向ローラー電極を有するプラズマCVD装置(ロールtoロール方式)を用いたプラズマCVD法によって成膜することを特徴とするものである。
これは、対向ローラー電極を有するプラズマCVD装置(ロールtoロール方式)を用いて量産する場合に、可撓性(屈曲性)に優れ、機械的強度、特にロールtoロールでの搬送時の耐久性と、ガスバリアー性能とが両立するガスバリアー層を効率良く製造することができるためである。このような製造装置は、太陽電池や電子部品などに使用される温度変化に対する耐久性が求められるガスバリアーフィルムを、安価でかつ容易に量産することができる点でも優れている。
[反射防止層]
本発明に係る基材は、ガスバリアー層を有する面とは反対側の面に反射防止層を有することが好ましい。形態は限定されないが、マット加工が施されている反射防止層を有することが好ましい。
反射防止層は、防眩層として機能し、具体的には前記基材の空気界面での反射を抑制し、好ましくはフィルムの硬度、耐擦傷性を向上するためのハードコート性をフィルムに付与する目的で形成される。また、マット加工を施すことにより、ガスバリアーフィルムの成膜時に、ガスバリアーフィルム表面に凹凸を付与し、すべり性を確保し、安定な巻取り形状を達成することができるため好ましい。
また、作製されたガスバリアーフィルムがハンドリングされる際に、傷が付いたり、搬送性が悪化したりすることを防止するためにも、当該マット加工は機能することができる。
マット加工に使用されるマット剤としては、無機化合物の微粒子や樹脂の微粒子が挙げられる。無機化合物の微粒子の例として、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウム等を挙げることができる。微粒子はケイ素を含むものが、濁度が低くなる点で好ましく、特に二酸化ケイ素が好ましい。
微粒子の一次粒子の平均粒径は、5〜400nmの範囲内が好ましく、さらに好ましいのは10〜300nmの範囲内である。これらは主に粒径0.05〜0.3μmの範囲内の二次凝集体として含有されていてもよく、平均粒径80〜400nmの範囲内の粒子であれば凝集せずに一次粒子として含まれていることも好ましい。
ガスバリアーフィルム中のこれらの微粒子の含有量は、0.01〜1質量%の範囲内であることが好ましく、特に0.05〜0.5質量%の範囲内であることが好ましい。
二酸化ケイ素の微粒子は、例えば、アエロジルR972、R972V、R974、R812、200、200V、300、R202、OX50、TT600(以上日本アエロジル株式会社製)の商品名で市販されており、使用することができる。
酸化ジルコニウムの微粒子は、例えば、アエロジルR976及びR811(以上日本アエロジル株式会社製)の商品名で市販されており、使用することができる。
樹脂の微粒子の例として、シリコーン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂を挙げることができる。シリコーン樹脂が好ましく、特に三次元の網状構造を有するものが好ましく、例えば、トスパール103、同105、同108、同120、同145、同3120及び同240(以上東芝シリコーン株式会社製)の商品名で市販されており、使用することができる。
これらの中でもアエロジル200V、アエロジルR972V、アエロジルR812が、基材フィルムのヘイズを低く保ちながら、摩擦係数を下げる効果が大きいため特に好ましく用いられる。
本発明のガスバリアーフィルムにおいては、少なくとも一方の面の動摩擦係数が0.2〜1.0の範囲内であることが好ましい。
[ガスバリアーフィルムの水蒸気透過度]
本発明のガスバリアーフィルムの水蒸気透過度は、低いほど好ましいが、例えば、0.1〜0.01g/m・24hであることが好ましく、0.05〜0.01g/m・24hであることがより好ましい。
本発明において、水蒸気透過度測定は、下記カルシウム腐食法により行うことができる。
(カルシウム腐食法による水蒸気透過度の測定法)
本発明のガスバリアーフィルムの水蒸気透過度は、特開2005−283561号公報に記載されているカルシウム腐食法に基づき測定できる。測定試料の作製方法及び水蒸気透過度の測定方法については、実施例の説明において詳述する。
[樹脂基材]
本発明のガスバリアーフィルムに用いられる基材としては、例えば、ガラス基板、セラミックス基板及びプラスチックフィルム等が挙げられるが、好ましくはプラスチックフィルムが用いられる。用いられるプラスチックフィルムは、ガスバリアー層、その他の機能層等を保持できるフィルムであれば材質、厚さ等に特に制限はなく、使用目的等に応じて適宜選択することができる。
前記プラスチックフィルムとしては、従来公知のプラスチックフィルムを用いることができ、例えば、特開2013−226758号公報の段落「0124」〜「0136」、国際公開第2013/002026号の段落「0044」〜「0047」等に記載されたプラスチックフィルムを挙げることができる。
プラスチックフィルムとして用いることができるより好ましい具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)及びポリカーボネート(PC)等である。
基材は、枚葉形状及びロール形状に限定されないが、生産性の観点からロールtoロール方式でも対応できるロール形状が好ましい。
基材の厚さは、特に制限されないが、5〜500μm程度が好ましい。
本発明のガスバリアーフィルムは、優れたガスバリアー性及び輝度を有し、輝度の面内バラつきを抑制できる。このため、本発明のガスバリアーフィルムは、電子デバイス等のパッケージ、波長変換部材、バックライトユニット、液晶表示素子、電子ペーパー、薄膜トランジスタ、タッチパネル等の電子デバイスに用いられ、様々な用途に使用することができる。これらの電子デバイスの構成についても、特に制限はなく、従来公知の構成を有しうる。
[量子ドット含有樹脂層]
本発明に係る量子ドット含有樹脂層の主要な構成要素である量子ドット及び樹脂等について、説明する。
(量子ドット)
一般に、ナノメートルサイズの半導体物質で量子閉じ込め(quantum confinement)効果を示す半導体ナノ粒子は、「量子ドット」とも称されている。このような量子ドットは、半導体原子が数百個から数千個集まった10数nm程度以内の小さな塊であるが、励起源から光を吸収してエネルギー励起状態に達すると、量子ドットのエネルギーバンドギャップに相当するエネルギーを放出する。
したがって、量子ドットは、量子サイズ効果によりユニークな光学特性を有することが知られている。具体的には、(1)粒子のサイズを制御することにより、様々な波長、色を発光させることができる、(2)吸収帯が広く、単一波長の励起光で様々なサイズの微粒子を発光させることができる、(3)蛍光スペクトルが良好な対称形である、(4)有機色素に比べて耐久性、耐退色性に優れる、といった特徴を有する。
本発明に係る量子ドット含有樹脂層が含有する量子ドット(以下、「QD」ともいう。)は公知のものであってもよく、当業者に既知の任意の方法を使用して生成することができる。例えば、好適なQD及び好適なQDを形成するための方法には、米国特許第6225198号明細書、2001年10月4日に出願された米国特許出願公開第2002/0066401号明細書、米国特許第6207229号明細書、同第6322901号明細書、同第6949206号明細書、同第7572393号明細書、同第7267865号明細書、同第7374807号明細書、2005年12月9日に出願された米国特許出願第11/299299号、及び米国特許第6861155号明細書に記載のものが挙げられる。
本発明に係るQDは、任意の好適な材料、好適には無機材料及びより好適には無機導体又は半導体材料から生成される。好適な半導体材料には、II−VI族、III−V族、IV−VI族及びIV族の半導体を含む、任意の種類の半導体が含まれる。
好適な半導体材料には、Si、Ge、Sn、Se、Te、B、C(ダイアモンドを含む。)、P、BN、BP、BAs、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、InN、InP、InAs、InSb、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdSeZn、CdTe、HgS、HgSe、HgTe、BeS、BeSe、BeTe、MgS、MgSe、GeS、GeSe、GeTe、SnS、SnSe、SnTe、PbO、PbS、PbSe、PbTe、CuF、CuCl、CuBr、CuI、Si、Ge、Al、(Al、Ga、In)(S、Se、Te)、AlCO、及び二つ以上のこのような半導体の適切な組合せが含まれるが、これらに限定されない。
本発明においては、次のようなコア/シェル型の量子ドット、例えば、CdSe/ZnS、InP/ZnS、PbSe/PbS、CdSe/CdS、CdTe/CdS、CdTe/ZnS等も好ましく使用できる。
(樹脂)
本発明に係る量子ドット含有樹脂層には、量子ドットを保持するバインダーとして樹脂を用いることができる。例えば、以下の樹脂を用いることができる。
ポリカーボネート系、ポリアリレート系、ポリスルホン(ポリエーテルスルホンも含む。)系、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、セロファン系、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等のセルロースエステル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリビニルアルコール系、エチレンビニルアルコール系、シンジオタクティックポリスチレン系、ノルボルネン系、ポリメチルペンテン系、ポリエーテルケトン系、ポリエーテルケトンイミド系、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ナイロン系、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂等を挙げることができる。
量子ドット含有樹脂層は、厚さが50〜200μmの範囲内であることが好ましい。
なお、量子ドット含有樹脂層における量子ドットの含有量は、使用する化合物によって最適量は異なるが、一般的には15〜60体積%の範囲内であることが好ましい。
≪波長変換部材≫
本発明の波長変換部材は、本発明のガスバリアーフィルム2枚の間に、量子ドット含有樹脂層を配置した構成を有するものである。
ガスバリアーフィルムの第1ガスバリアー層が量子ドット含有樹脂層側となるように配置される。
ガスバリアーフィルムの第1ガスバリアー層は量子ドット含有樹脂層と直接接合していても良いし、第1ガスバリアー層に設けられた接着改善層を介して量子ドット含有樹脂層と接合していても良い。また、第1ガスバリアー層と量子ドット含有樹脂層とが接着剤や粘着剤によって接合していても良い。量子ドット含有樹脂層にシランカップリング剤等の接着性改善剤を添加しても良い。具体的には、特開2015−065158号公報、特開2015−061759号公報に記載の技術を適用することができる。
また、特開2015−015105号公報に記載されているように、波長変換部材の周辺端部を覆う封止部材を設けることもできる。
≪バックライトユニット≫
本発明のバックライトユニットは、上記波長変換部材と、光源とを必須構成とするものである。本発明の好ましい態様としては、光源として、430nm〜480nmの波長帯域に発光中心波長を有する青色光を発光する、発光ダイオードを用いることができる。青色光を発光する光源を用いる場合、量子ドット含有樹脂層には、励起光により励起され赤色光を発光する量子ドットと、緑色光を発光する量子ドットが含まれることが好ましい。これにより、光源から発光され波長変換部材を透過した青色光と、波長変換部材から発光される赤色光及び緑色光により、白色光を発するバックライトユニットとすることができる。
本発明のバックライトユニットの構成としては、導光板や反射板などを構成部材とするエッジライト方式であることが好ましい。図4にエッジライト方式のバックライトユニットの一例を示す。
図4に示されるように、バックライトユニット200は、2つのガスバリアーフィルム220とガスバリアーフィルム222との間に挟持または配置される量子ドット含有樹脂層204を含む、フィルムを含む、波長変換部材202を備える。
QDフィルムは、導光パネル(LGP)の上に配置され、少なくとも1つの一次光源210が、LGPに隣接して位置され、それによって、一次光源は、QD蛍光体材料との光通信状態にある。一次光214が、一次光源によって放出される際、一次光は、導光板206を通じてQDフィルムに向かって進む。
QDフィルム及び一次光源は、一次光が、波長変換部材202のQD蛍光体材料を通じて進み、QD蛍光体材料内のQDを励起し、それによって、QDフィルムからの二次光の放出をもたらすように配置される。波長変換部材202およびバックライトユニット200から放出される光は、蛍光体材料によって放出される二次光、QDフィルムを完全に通過する一次光、又は好ましくはそれらの組み合わせを含む。
図4に示される例示的な実施形態において、バックライトユニット200は、底部反射フィルム又は層である反射部材208をさらに備えてもよい。
バックライトユニット200の導光板206は公知のものを用いることができる。また、導光板の波長変換部材の反対側には、公知の反射部材を設けることもできる。
本発明の態様としては、直下型方式のバックライトユニットとすることもできる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」又は「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」又は「質量%」を表す。
≪ガスバリアーフィルム1の作製≫
特許第4268195号公報に記載のロールtoロール型CVD成膜装置を用いた(図2参照)。
有効成膜幅を250mmとし、成膜条件は、表1に示した搬送速度、原料ガス(ヘキサメチルジシロキサン:HMDSO)の供給量、酸素ガスの供給量、真空度及び印加電力とした。その他の条件として、電源周波数は84kHz、成膜ロールの温度はすべて30℃とした。
このようにして、東レ社製ポリエチレンテレフタレートフィルム23μm厚基板(タイプU403)上に第1ガスバリアー層(A)及び第1ガスバリアー層(B)を成膜した。
≪ガスバリアーフィルム2〜6の作製≫
ガスバリアーフィルム2、4及び5については、ガスバリアーフィルム1を作製した材料の比率を表1に示した材料に変更した点以外は、ガスバリアーフィルム1の作製手順と同様にして作製した。
また、ガスバリアーフィルム3については、反射防止層を形成した。
東レ社製ポリエチレンテレフタレートフィルム125μm厚基板(タイプU403)上に、下記のように調製した塗布液1を、押し出しコーター法を用いて、基板の一方の表面に、塗布液1の乾燥後膜厚が5μmとなるように塗布し、80℃で2分間乾燥させることによって、基板の一方の表面に反射防止層を形成した。
(塗布液1の調製)
アクリルポリマーBR−85(三菱レイヨン社製)をプロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)に固形分10%で溶解させ、樹脂量に対して5質量%のフィラー(SSX−303ABE(積水化学工業社製))を添加して室温(25℃)で1時間撹拌して調製した。なお、SSX−303ABEは、スチレン−ジビニルベンゼン−エチルビニルベンゼン共重合体のフィラーである。
また、ガスバリアーフィルム6については、第1ガスバリアー層(A)及び(B)を形成した後、続けてガスバリアーフィルム1の第1ガスバリアー層(A)と同様の手順で表1に示した材料を用いて第1ガスバリアー層(C)を形成し、さらに第1ガスバリアー層(B)と同様の手順で表1に示した材料を用いて第1ガスバリアー層(D)を形成しガスバリアーフィルム6を作製した。
Figure 0006729568
≪ガスバリアーフィルムの評価≫
<屈折率>
ガスバリアーフィルムの作製に用いた基材を、シクロオレフィンフィルム・ゼオノアZF−14 100μm(日本ゼオン社製)に変更をして、第1ガスバリアー層を構成する各層を基材上に1層で成膜し、各層の屈折率を求めた。基材を変更した以外は、表1に示した各層の成膜条件と同じ条件で成膜した。
なお、本発明では、基材上に成膜したガスバリアー層を構成する1層の屈折率を、ガスバリアー層を構成する各層の屈折率とする。
屈折率の解析には、多入射角分光エリプソメーターVASE(J.A.Woollam社製)を用い、波長450nmにおける屈折率を求めた。
<光学特性−光透過率・面内バラつき>
日本分光株式会社製紫外・可視分光光度計V−650を用い、400〜700nmの範囲内で光透過率を測定した。この際、測定は、基材の第1ガスバリアー層を形成した側から、基材の第1ガスバリアー層を形成していない面側へ透過した光の透過率とした。
測定は、試料の面内の位置違い5地点で行い、得られた光透過率曲線に対して下記の項目について評価した。
(光透過率)
波長430〜470nm及び430〜700nmの範囲内の光透過率について、測定した5地点の平均値を求めた。具体的には、得られた光透過率曲線について波長430〜470nm及び430〜700nmの範囲内における光透過率の平均値をそれぞれ算出し、5地点の光透過率の平均値を算出した。
(面内バラつき)
面内バラつきの評価は、各サンプル5地点の光透過率の最大値から最小値を引いた値で以下のとおりに評価した。
◎:1%未満
○:1%以上3%未満
×:3%以上
<光学特性−輝度>
コニカミノルタ株式会社製CS−2000を用い、輝度を測定した。この際、測定サンプルは、ガスバリアーフィルムの第1ガスバリアー層を形成した側が内側になるように、Kindle Fire HDXのQDシートの両面に配置し、マッチングオイル(オリンパス株式会社製イマージョンオイル、n=1.51)を介して接着させたものを用いた。
光源には、Kindle Fire HDXのバックライトユニット(発光波長450nm)を使用した。この光源の上に上記サンプルを乗せ、さらにプリズムシートを2枚直交させて乗せ、直上にCS2000を配置した。
<水蒸気透過度>
蒸着装置:日本電子(株)製真空蒸着装置JEE−400
恒温恒湿度オーブン:Yamato Humidic ChamberIG47M
水分と反応して腐食する金属:カルシウム(粒状)
水蒸気不透過性の金属:アルミニウム(φ3〜5mm、粒状)
(水蒸気ガスバリアー性評価用セルの作製)
ガスバリアーフィルム試料のガスバリアー層面に、真空蒸着装置(日本電子製真空蒸着装置JEE−400)を用い、透明導電膜を付ける前のバリアフィルム試料の蒸着させたい部分(12mm×12mmを9箇所)以外をマスクし、金属カルシウムを蒸着させた。
その後、真空状態のままマスクを取り去り、シート片側全面にアルミニウムをもう一つの金属蒸着源から蒸着させた。アルミニウム封止後、真空状態を解除し、速やかに乾燥窒素ガス雰囲気下で、厚さ0.2mmの石英ガラスに封止用紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス製)を介してアルミニウム封止側と対面させ、紫外線を照射することで、評価用セルを作製した。
得られた水蒸気バリアー性評価試料を、恒温恒湿度オーブンYamato Humidic ChamberIG47Mを用いて、60℃、90%RHの高温高湿下で保存し、金属カルシウムの腐食を観察した。金属カルシウムの腐食面積が100%となるまでの時間(100%腐食時間)を求め、下記の基準に従ってガスバリアー性を評価した。
5:100%腐食時間が200時間以上である
4:100%腐食時間が100時間以上200時間未満である
3:100%腐食時間が20時間以上100時間未満である
2:100%腐食時間が2時間以上20時間未満である
1:100%腐食時間が2時間未満である
得られた結果を表2に示す。
Figure 0006729568
≪評価結果≫
(光透過率曲線と光透過率)
本発明のガスバリアーフィルムが、前記範囲内の波長光を入射した際の平均光透過率に調整されることについて、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の当該光の波長に対する光透過率を表すグラフを示している。表中のフィルム1〜6は、本実施例のガスバリアーフィルム1〜6に対応している。
光透過スペクトルの形状は、ガスバリアーフィルムの膜厚に大きく依存するため、フィルム5及びフィルム6では、スペクトルのカーブが大きいため、面内に膜厚等のバラつきがあった場合、430〜470nmの範囲内の光透過率が大幅に減少する。
例えば、フィルム1は、フィルム4よりも430〜470nmの範囲内の光透過率が全体的に高く、面内に層厚等のバラつきがあった場合でも、QDフィルムに適用した際に安定した品質を示す。
また、フィルム6は4層構成になっているが、フィルム6の第1ガスバリアー層(D)の層厚は80nmであって、フィルム6の第1ガスバリアー層(D)の層厚を60nmとしたフィルム6aと比較すると、層厚が20nmずれるだけでも430〜470nmの範囲内の光透過率は6%減少して86%になる(図6参照)。
よって、フィルム5及びフィルム6のように、特定波長の光透過率だけを高くしようとした場合、面内に層厚等のバラつきがあると、光透過率のピークが目的の波長からずれ、当該波長における透過率が大幅に減少する可能性がある。
フィルム1〜3では、特定の波長にピークをもっているが、430〜700nmの範囲内の光透過率が全体的に高く設定しているので、スペクトルに大きな起伏がない。したがって、面内に層厚等のバラつきがあっても、フィルム4〜6のように光透過率が大幅に減少することが起こりにくいことがわかった。
(面内バラツキ・輝度・水蒸気透過度)
本発明のガスバリアーフィルムは、比較例のガスバリアーフィルムに比べて面内バラツキが少なく、優れた輝度及び水蒸気透過度を両立していることがわかった。
また、本発明のガスバリアーフィルムは、前記QDフィルム及びバックライトユニットに加えて、さらにLCDのカラーフィルター及び駆動回路を備えることにより、発光効率の優れた波長変換部材及びバックライトユニットとしても好適に使用できることがわかった。
本発明により、ガスバリアー性と光学特性を両立させたガスバリアーフィルム、波長変換部材及びバックライトユニットを得ることができ、タッチパネル等の各種表示装置並びに照明装置等に好適に利用できる。
10、100 ガスバリアーフィルム
1 基材
2 ガスバリアー層(第1ガスバリアー層)
A 第1ガスバリアー層(A)
B 第1ガスバリアー層(B)
3 量子ドット含有樹脂層
4 第2ガスバリアー層
AA 第2ガスバリアー層(A)
BB 第2ガスバリアー層(B)
13 製造装置
14 送り出しローラー
15、16、17、18 搬送ローラー
19、20 成膜ローラー
21 ガス供給管
22 プラズマ発生用電源
23、24 磁場発生装置
25 巻取りローラー
200 バックライトユニット
202 波長変換部材
204 量子ドット含有樹脂層
206 導光板
208 反射部材
210 一次光源
220、222 ガスバリアーフィルム

Claims (6)

  1. 基材の一方の面上に複数の層からなる第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルムであって、
    前記第1ガスバリアー層の組成(SiOxNyCz)において、0.5≦x≦2.2、y=0、0≦z≦1.0の範囲内で調整された各元素の構成比率を有し、
    前記第1ガスバリアー層を有する面側から光を入射した際の波長430〜470nmの範囲内の平均光透過率が、92%以上であり、かつ、波長430〜700nmの範囲内の平均光透過率が、90%以上に調整されたことを特徴とするガスバリアーフィルム。
  2. 前記第1ガスバリアー層が、波長450nmの光の屈折率が1.50以上、1.60未満の層(B)と、当該層(B)よりも前記基材側に、波長450nmの光の屈折率が1.7以上、2.0未満の層(A)と、を有することを特徴とする請求項1に記載のガスバリアーフィルム。
  3. 前記層(A)の層厚が、10〜50nmの範囲内であり、かつ
    前記層(B)の層厚が、80〜120nmの範囲内であることを特徴とする請求項2に記載のガスバリアーフィルム。
  4. 前記基材が、前記第1ガスバリアー層を有する面とは反対側の面に反射防止層を有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のガスバリアーフィルム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のガスバリアーフィルムを有する波長変換部材であって、
    前記第1ガスバリアー層を有するガスバリアーフィルム2枚が、それぞれの前記第1ガスバリアー層が対向するように配置され、かつ、前記2枚のガスバリアーフィルムの間に量子ドット含有樹脂層を有することを特徴とする波長変換部材。
  6. 請求項5に記載の波長変換部材を有することを特徴とするバックライトユニット。
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