JP6729538B2 - 心電センサ - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、心電センサに関する。
特許文献1には、シートに心電センサの測定電極を設置し、皮膚に接触することなく衣服の上から着座者の心電位を計測する技術が開示されている。
特開2009−50679号公報
静電気ノイズのような高い電圧入力が心電センサに入力されると、心電センサに備えられているバッファ回路等に電荷がチャージされてしまう場合がある。チャージ電荷に起因するDCオフセットによってバッファ回路等の出力電圧がドリフトしてしまい、出力電圧の上端が平らにカットされてしまうなど、出力波形が歪んでしまう場合がある。このような場合、バッファ回路等にチャージされてしまった電荷が抜け、出力波形が正常に戻るまで、心電位を計測できない待機期間が発生してしまう。
本明細書で開示する心電センサの一実施形態は、シートに取付けることが可能に構成されている電極を備える。電極の出力端子が入力端子に接続されているバッファ回路を備える。一端がバッファ回路の入力端子に接続されているとともに、他端が所定電位に接続されている抵抗部を備える。入力端子がバッファ回路の出力端子に接続されているとともに、出力端子が抵抗部に接続されている抵抗制御部を備える。抵抗制御部は、バッファ回路の出力電圧が第1しきい値を超えた場合に、抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させる。抵抗部の抵抗値を第2抵抗値に低下させた後に出力電圧が第1しきい値を下回った場合に、抵抗部の抵抗値を第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させる。
静電気ノイズのような高い電圧入力があった場合に、バッファ回路の出力電圧が第1しきい値を超えた場合には、抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させることができる。これにより、電極の出力端子とバッファ回路の入力端子との接続経路間にチャージされた電荷を、抵抗部を介して所定電位に急速に放電することができる。従って、高い電圧入力によってバッファ回路の出力電圧がドリフトしてしまった場合においても、短時間でドリフトのない状態に戻すことが可能となる。高い電圧入力があった場合に、心電図の計測を再開できるまでの待機期間を短縮化することができる。
抵抗制御部は、出力電圧が第1しきい値を下回るとともに第2しきい値を下回った場合に、抵抗部の抵抗値を第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させてもよい。バッファ回路の出力端子から出力される基準電圧に対する第2しきい値の電圧値の絶対値は、基準電圧に対する第1しきい値の電圧値の絶対値よりも小さくてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
抵抗制御部はウィンドウコンパレータを備えていてもよい。バッファ回路は、基準電圧に対して正の出力電圧および負の出力電圧を出力してもよい。第1しきい値は、基準電圧に対して正の第1しきい値および負の第1しきい値を備えていてもよい。抵抗制御部は、正の出力電圧が正の第1しきい値を超えて正側に大きくなった場合、および、負の出力電圧が負の第1しきい値を超えて負側に大きくなった場合に、抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
抵抗部は、第1抵抗器と、第1抵抗器よりも低抵抗な第2抵抗器と、スイッチ部と、を備えていてもよい。第1抵抗器は、バッファ回路の入力端子と所定電位とを接続する第1の接続経路上に配置されていてもよい。第2抵抗器およびスイッチ部は、バッファ回路の入力端子と所定電位とを接続する第2の接続経路であって、第1の接続経路と並列な第2の接続経路上に、直列に配置されていてもよい。抵抗制御部の出力端子は、スイッチ部の制御端子に接続されていてもよい。抵抗制御部は、抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させる場合にはスイッチ部を導通させ、抵抗部の抵抗値を第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させる場合にはスイッチ部を非導通にしてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
抵抗部は、第1抵抗器と、第1抵抗器よりも低抵抗な第2抵抗器と、スイッチ部と、を備えていてもよい。第1抵抗器および第2抵抗器は、バッファ回路の入力端子と所定電位とを接続する接続経路上に直列に配置されていてもよい。スイッチ部は、第1抵抗器に対して並列に接続されていてもよい。抵抗制御部の出力端子は、スイッチ部の制御端子に接続されていてもよい。抵抗制御部は、抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させる場合にはスイッチ部を導通させ、抵抗部の抵抗値を第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させる場合にはスイッチ部を非導通にしてもよい。また、スイッチ部の制御にヒステリシスや遅延制御を追加してもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
心電図計測システムの模式図である。 実施例1に係る心電センサの回路図である。 実施例1に係る心電センサの動作波形図である。 比較例に係る心電センサの動作波形図である。 実施例2に係る心電センサの回路図である。 実施例3に係る心電センサの回路図である。 実施例3に係る心電センサの動作波形図である。
(心電図計測システム1の構成)
図1に、本実施形態に係る心電図計測システム1の模式図を示す。心電図計測システム1は、シート2、メモリ8、ディスプレイ9を備える。シート2は、着座者90の心臓91の活動電位を計測する。計測した結果はメモリ8に記録することができ、またそれらの計測結果はディスプレイ9で確認することができる。
シート2は、心電センサ11および12、心電測定器5、を備えている。心電センサ11は、電極3およびバッファ部6を備えている。電極3は、シート2の背部に埋め込まれた電極である。電極3の出力端子は、配線W11を介してバッファ部6の入力端子に接続されている。バッファ部6の出力端子は、配線W12を介して心電測定器5に接続されている。心電センサ12は、電極4およびバッファ部7を備えている。電極4は、シート2のシートの座部に埋め込まれた電極である。電極4の出力端子は、配線W21を介してバッファ部7の入力端子に接続されている。バッファ部7の出力端子は、配線W22を介して心電測定器5に接続されている。
心電測定器5は、電極4によって計測される電圧を基準電位として、電極3と着座者90との間の静電容量結合により心電位の変化を計測する。心電測定器5には、周知の回路構成を用いることができるため、ここでは説明を省略する。
(心電センサ12および11の構成)
図2に、心電センサ12の回路図を示す。心電センサ12は、電極4、配線W21、バッファ部7を備えている。バッファ部7は、バッファ回路30、抵抗部40、抵抗制御部50を備える。バッファ回路30はオペアンプである。電極4の出力端子は、配線W21を介してバッファ回路30の非反転入力端子に接続されている。バッファ回路30の出力端子は、反転入力端子に接続されるとともに、配線W22を介して不図示の心電測定器5に接続されている。バッファ回路30の出力端子からは、出力電圧Voutが出力される。
抵抗部40を説明する。抵抗部40の一端は、バッファ回路30の非反転入力端子および電極4に接続されている。抵抗部40の他端は、接地電位Vgndに接続されている。抵抗部40は、第1抵抗器R1、第2抵抗器R2、スイッチ部41を備える。第2抵抗器R2は、第1抵抗器R1よりも低抵抗である。例えば、第2抵抗器R2の抵抗値は、第1抵抗器R1の1/1000〜1/10万の範囲内の値であってもよい。例えば、第2抵抗器R2の抵抗値が10kΩであり、第1抵抗器R1の抵抗値が10MΩ〜1GΩであってもよい。
第1抵抗器R1の一端は、バッファ回路30の非反転入力端子に接続されている。第1抵抗器R1の他端は、接地電位Vgndに接続されている。第2抵抗器R2の一端は、スイッチ部41を介して、バッファ回路30の非反転入力端子に接続されている。第2抵抗器R2の他端は、接地電位Vgndに接続されている。換言すると、第1抵抗器R1は、バッファ回路30の非反転入力端子と接地電位Vgndとを接続する第1の接続経路上に配置されている。また、スイッチ部41および第2抵抗器R2は、バッファ回路30の非反転入力端子と接地電位Vgndとを接続する第2の接続経路上に、直列に配置されている。そして第1および第2の接続経路は、並列接続の関係にある。
スイッチ部41の制御端子には、抵抗制御部50から出力された制御電圧Vgが入力されている。スイッチ部41は、制御電圧Vgがローレベルの場合にオンとなり、ハイレベルの場合にオフとなる。スイッチ部41は、例えば、pMOSトランジスタ、もしくは、nMOSトランジスタ、もしくは、CMOSスイッチ回路であってもよい。
抵抗部40は、スイッチ部41が非導通状態のときは、第1抵抗値を有する。第1抵抗値は、第1抵抗器R1によって定まるため、高抵抗である。一方、抵抗部40は、スイッチ部41が導通状態のときは、第2抵抗値を有する。第2抵抗値は、並列接続されている第1抵抗器R1および第2抵抗器R2の合成抵抗によって定まる。よって第2抵抗値は、第1抵抗値よりも低抵抗である。
抵抗制御部50を説明する。抵抗制御部50は、ウィンドウコンパレータである。抵抗制御部50には出力電圧Voutが入力され、抵抗制御部50からは制御電圧Vgが出力される。抵抗制御部50は、後述するように、ヒステリシス性を有している。なお、ヒステリシス性を有するための回路構成は既知であるため、ここでは説明を省略する。
抵抗制御部50は、オペアンプ51および52、抵抗器R11、R12、R21、R22、R31、を備える。バッファ回路30の出力端子は、オペアンプ51の反転入力端子およびオペアンプ52の非反転入力端子に接続されている。抵抗器R11およびR12は、正電源電圧V+と接地電位Vgndとの間に直列接続されている。抵抗器R11およびR12の接続点N1は、オペアンプ51の非反転入力端子に接続されている。接続点N1からは、抵抗器R11およびR12によって正電源電圧V+を分圧することで生成された、正のしきい値電圧Vth11が出力される。抵抗器R21およびR22は、接地電位Vgndと負電源電圧V−との間に直列接続されている。抵抗器R21およびR22の接続点N2は、オペアンプ52の反転入力端子に接続されている。接続点N2からは、抵抗器R21およびR22によって負電源電圧V−を分圧することで生成された、負のしきい値電圧Vth21が出力される。
オペアンプ51および52の出力端子は、スイッチ部41の制御端子に共通に接続されているとともに、抵抗器R31の一端に共通に接続されている。抵抗器R31の他端は、正電源電圧V+に接続されている。
なお、心電センサ11の構成は、上述した心電センサ12の構成と同様であるため、説明を省略する。
(心電センサ12および11の課題)
心電センサ12の出力電圧Voutと心臓91の電圧変化Vinの関係は、次式(1)で表される。
Vout=Zin/((1/jωCv)+Zin)*Vin・・・式(1)
ここで、着座者90の体表と電極4との間の静電容量をCv、心電センサ12の入力インピーダンスをZinとする。また、(1/jωCv)は、衣服を挟んだ着座者90の体表と電極4との間のインピーダンスに相当する。
式(1)より、心電センサ12の感度を高めるには、入力インピーダンスZinを大きくする必要があることが分かる。すなわち、図2において第1抵抗器R1の抵抗値を大きくする必要がある。すると、時定数である(2πZinCv)が大きくなってしまう。この場合、後述するように、静電気ノイズのような高い電圧入力が心電センサ12の配線W21に入力されてしまうと、チャージされた電荷がなかなか抜けなくなってしまう。すると、ドリフトした出力電圧Voutが元の状態へ戻るまでの時間が長くなってしまう、という課題がある。なお、心電センサ11においても同様の課題がある。
(心電センサ12および11の動作および効果)
まず、比較例として、抵抗部40および抵抗制御部50を備えない心電センサの動作を説明する。図4の波形図を用いて説明する。縦軸は、心電センサから出力される出力電圧Voutを示している。心電センサは、0Vの基準電圧に対して、正および負の出力電圧Voutを出力する。最大電圧値Vmax1は、正の出力電圧Voutの上限値である。最大電圧値Vmax2は、負の出力電圧Voutの上限値である。従って、電圧範囲A1が、出力電圧Voutを正常に出力することができる電圧の範囲である。
時刻t0において、静電気による高い正の電荷が入力された場合を説明する。正の電荷が配線W21にチャージされると、DCオフセットが発生し、出力電圧Voutが最大電圧値Vmax1を超えて大きくなってしまう。そして、時刻t11において、出力電圧Voutが最大電圧値Vmax1以下まで低下する。時刻t0からt11までの期間T11では、出力電圧Voutが電圧範囲A1の範囲外となるため、心電位を計測できない待機期間となってしまう。そして前述したように、チャージされた電荷がなかなか接地電位Vgndへ抜けないために、期間T11が長くなってしまう。
次に、実施例1に係る心電センサ12の動作を、図3の波形図を用いて説明する。図3(A)の横軸は、時間を示している。図3(A)の縦軸は、心電センサ12から出力される出力電圧Voutを示している。心電センサ12は、0Vの基準電圧に対して、正の出力電圧Voutおよび負の出力電圧Voutを出力する。第1しきい値Vth11およびVth21、第2しきい値Vth12およびVth22は、抵抗制御部50がヒステリシスを有するウィンドウコンパレータ動作を行うためのしきい値である。正の第1しきい値Vth11は、正の最大電圧値Vmax1以下の値とされている。負の第1しきい値Vth21の絶対値は、負の最大電圧値Vmax2の絶対値以下の値とされている。また、第2しきい値Vth12およびVth22の電圧値の絶対値は、第1しきい値Vth11およびVth21の電圧値の絶対値よりも小さい。図3(B)の横軸は、時間を示している。図3(B)の縦軸は、抵抗制御部50から出力される制御電圧Vgを示している。
ヒステリシスを有するウィンドウコンパレータ動作を説明する。正の出力電圧Voutが正の第1しきい値Vth11を超えて正側に大きくなると、抵抗制御部50から出力される制御電圧Vgがハイレベルからローレベルへ遷移する。また、制御電圧Vgがローレベルへ遷移した後に、正の出力電圧Voutが第2しきい値Vth12をまたいで基準電圧(0V)に近づくと、制御電圧Vgがローレベルからハイレベルへ遷移する。同様に、負の出力電圧Voutが負の第1しきい値Vth21を超えて負側に大きくなると、抵抗制御部50から出力される制御電圧Vgがハイレベルからローレベルへ遷移する。また、制御電圧Vgがローレベルへ遷移した後に、負の出力電圧Voutが第2しきい値Vth22をまたいで基準電圧(0V)に近づくと、制御電圧Vgがローレベルからハイレベルへ遷移する。
図3の時刻t0において、静電気による高い正の電荷が入力された場合を説明する。正の電荷が配線W21にチャージされると、DCオフセットによって出力電圧Voutが正側にドリフトしてしまう。時刻t1において、出力電圧Voutが第1しきい値Vth11を超えると、抵抗制御部50は、制御電圧Vgをハイレベルからローレベルにする。スイッチ部41が非導通状態から導通状態に遷移する。よって、抵抗部40の抵抗値を、第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させることができる。バッファ回路30の入力端子に接続されている配線W21にチャージされている電荷を、抵抗部40の第2抵抗器R2を介して、接地電位Vgndへ急速に放電することができる。このため、出力電圧Voutは第1しきい値Vth11から低下する。
時刻t2において、出力電圧Voutが第1しきい値Vth11および第2しきい値Vth12を下回ると、抵抗制御部50は、制御電圧Vgをローレベルからハイレベルに戻す。スイッチ部41が導通状態から非導通状態に戻る。よって、抵抗部40の抵抗値を、第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させることができる。これにより、第2抵抗器R2を介した放電を終了し、心電センサ12の感度を元の高い状態に戻すことができる。これにより、時刻t0からt2までの期間T1の長さを、比較例で前述した期間T11(図4)よりも短くすることができる。心電位を計測できない待機期間を短縮化することが可能となる。
抵抗制御部50がヒステリシス性を備える利点を説明する。仮に、抵抗制御部50がヒステリシス性を備えていない場合には、出力電圧Voutが第1しきい値Vth11を下回ると制御電圧Vgがローレベルに戻ることになる。放電を十分に行うことができず、出力電圧Voutの値が最大電圧値Vmax1に近くなってしまうため、心電図の波形に起因するチャタリングが発生してしまう恐れがある。一方、実施例1に係る抵抗制御部50は、ヒステリシス性を備えている。出力電圧Voutが第1しきい値Vth11よりも小さい第2しきい値Vth12を下回ると、制御電圧Vgがローレベルに戻る。放電を十分に行うことができるため、出力電圧Voutを、基準電圧(0V)に近づけることができる。心電図の波形に起因するチャタリングを防止することができる。
なお図4では、正の電荷が入力された場合を説明した。しかし、負の電荷が入力された場合の動作も、正の電荷が入力された場合と同様である。すなわち、高い負の電荷が入力されると、出力電圧Voutが負側にドリフトし、第1しきい値Vth21を超えて負側へ大きくなる。この場合、スイッチ部41が導通し、負の電荷が第2抵抗器R2を介して、接地電位Vgndへ放電される。出力電圧Voutが第2しきい値Vth22をまたいで基準電圧(0V)に近づくと、スイッチ部41が非導通となり、心電センサ12の感度を元の高い状態に戻すことができる。また、心電センサ11の動作は、上述した心電センサ12の動作と同様であるため、説明を省略する。
実施例2に係る心電センサ12aを、図5に示す。実施例2の心電センサ12aは、実施例1の心電センサ12に対して、抵抗部40aの構造が異なる。また、抵抗器R3aおよびR4aによって構成されるブートストラップ回路を備える点が異なる。図5では、実施例1の心電センサ12(図2)に対して異なる構造の符号の末尾に「a」を付している。図5と図2とで同一の符号が付されている構造は、同一内容であるため、説明を省略する。
抵抗部40aは、第1抵抗器R1a、第2抵抗器R2a、スイッチ部41aを備える。第2抵抗器R2aは、第1抵抗器R1aよりも低抵抗である。第1抵抗器R1aの一端は、抵抗器R3aの一端と、接続点N3aで接続している。抵抗器R3aの他端は、バッファ回路30の非反転入力端子に接続されている。第1抵抗器R1aの他端は、第2抵抗器R2aの一端に、接続点N4aで接続している。第2抵抗器R2の他端は、接地電位Vgndに接続されている。スイッチ部41aの一端は接続点N3aに接続しており、他端は接続点N4aに接続している。また、抵抗器R4aの一端は接続点N3aに接続しており、他端はバッファ回路30の出力端子に接続している。換言すると、第1抵抗器R1aおよび第2抵抗器R2aは、バッファ回路30の非反転入力端子と接地電位Vgndとの接続経路上に、直列に配置されている。そしてスイッチ部41aは、第1抵抗器R1aに対して並列に接続されている。
抵抗部40aは、スイッチ部41aが非導通状態のときは、第1抵抗値を有する。第1抵抗値は、直列接続されている第1抵抗器R1aおよび第2抵抗器R2aの合成抵抗によって定まるため、高抵抗である。一方、抵抗部40aは、スイッチ部41aが導通状態のときは、第2抵抗値を有する。第2抵抗値は、第2抵抗器R2のみの抵抗値によって定まる。よって第2抵抗値は、第1抵抗値よりも低抵抗である。
また、抵抗器R4aおよびR3aによって、ブートストラップ回路を構成することができる。ブートストラップ回路では、正帰還回路を構成することで、バッファ回路30の入力インピーダンスを大きくすることができる。前段の回路の影響を受けにくくすることが可能となる。
実施例3に係る心電センサ12bを、図6に示す。実施例3の心電センサ12bは、実施例1の心電センサ12(図2)に対して、遅延回路60を備える点が異なる。図6と図2とで同一の符号が付されている構造は、同一内容であるため、説明を省略する。
遅延回路60は、抵抗制御部50とスイッチ部41との接続経路上に配置されている。遅延回路60は、抵抗器R60、キャパシタC60、バッファB60、論理和回路L60を備えている。抵抗器R60の一端は抵抗制御部50に接続されており、他端はバッファB60の入力端子に接続点N5で接続されている。キャパシタC60の一端は接続点N5に接続され、他端は接地電位Vgndに接続されている。バッファB60からは、制御電圧Vgに対して遅延が付与された遅延制御電圧Vg0が出力され、論理和回路L60の一方の入力端子に入力される。また、抵抗制御部50から出力される制御電圧Vgが、論理和回路L60の他方の入力端子に入力される。論理和回路L60からは、制御電圧Vgと遅延制御電圧Vg0との論理和である遅延制御電圧Vg1が出力される。遅延制御電圧Vg1は、スイッチ部41の制御端子に入力される。
実施例3に係る心電センサ12の動作を、図7の波形図を用いて説明する。なお、図7の波形図の符号と、実施例1に係る図3の波形図の符号とで、同一符号のものは同一内容を示しているため、説明を省略する。図7(B)の縦軸は、抵抗制御部50から出力され遅延回路60に入力される、制御電圧Vgを示している。図7(C)の縦軸は、バッファB60から出力され論理和回路L60に入力される、遅延制御電圧Vg0を示している。図7(D)の縦軸は、遅延回路60から出力され抵抗部40に入力される、遅延制御電圧Vg1を示している。
時刻t2において、出力電圧Voutが第1しきい値Vth11および第2しきい値Vth12を下回ると、抵抗制御部50は、制御電圧Vgをローレベルからハイレベルに戻す。バッファB60から出力される遅延制御電圧Vg0は、遅延期間T2の経過後である時刻t3に、ローレベルからハイレベルに戻る(矢印Y1)。従って、遅延回路60から出力される遅延制御電圧Vg1も、時刻t3にローレベルからハイレベルに戻る(矢印Y2)。これにより、時刻t3において、スイッチ部41が導通状態から非導通状態に戻るため、抵抗部40の抵抗値を第2抵抗値から第1抵抗値へ上昇させることができる。すなわち、抵抗部40が第2抵抗値である状態を、時刻t2から時刻t3まで遅延期間T2だけ延長することができる。遅延期間T2を、放電を十分に行うことができるような期間に設定すれば、出力電圧Voutを基準電圧(0V)までリセットすることができる。出力電圧Voutの値を基準電圧(0V)近傍に維持できるため、静電気ノイズに対する耐性をさらに高めることが可能となる。
なお、遅延回路60は、実施例2の心電センサ12a(図5)に対して組み入れることも可能である。この場合、遅延回路60は、抵抗制御部50とスイッチ部41aとの接続経路上に配置すればよい。また遅延回路60を、抵抗器R60およびキャパシタC60、もしくは、抵抗器R60およびキャパシタC60およびバッファB60で構成してもよい。この場合、遅延回路60から出力される遅延制御電圧Vg1の波形は、図7(C)に示す遅延制御電圧Vg0の波形と同一になる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
シート2に備えられる心電センサの数は2つに限られない。1つまたは3つ以上であってもよい。
バッファ回路30はオペアンプを用いた校正に限られない。インピーダンス変換を行うことができる回路構成であれば、バッファ回路30の回路構成は、何れの構成であってもよい。抵抗制御部50の回路構成は一例である。ウィンドウコンパレータ動作を行う回路構成であれば、抵抗制御部50の回路構成は、何れの構成であってもよい。また抵抗制御部50がヒステリシス性を備える場合を説明したが、ヒステリシス性を備えていなくてもよい。抵抗部40および40aの回路構成は一例である。抵抗値の切り替え動作を行う回路構成であれば、抵抗部40および40aの回路構成は、何れの構成であってもよい。遅延回路60の回路構成は一例である。制御電圧Vgの立上がりや立下りに遅延を与えることができる回路構成であれば、何れの構成であってもよい。
2:シート、3および4:電極、5:心電測定器、6および7:バッファ部、11および12:心電センサ、30:バッファ回路、40および40a:抵抗部、41および41a:スイッチ部、50:抵抗制御部、R1およびR1a:第1抵抗器、R2およびR2a:第2抵抗器、Vout:出力電圧、Vg:制御電圧、Vgnd:接地電位

Claims (5)

  1. シートに取付けることが可能に構成されている電極と、
    前記電極の出力端子が入力端子に接続されているバッファ回路と、
    一端が前記バッファ回路の入力端子に接続されているとともに、他端が所定電位に接続されている抵抗部と、
    入力端子が前記バッファ回路の出力端子に接続されている抵抗制御部であって、前記抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させる第1信号、および、前記抵抗部の抵抗値を前記第2抵抗値から前記第1抵抗値へ上昇させる第2信号を出力する前記抵抗制御部と、
    前記抵抗制御部と前記抵抗部との接続経路間に配置されている遅延部と、
    を備え
    記バッファ回路の出力電圧が第1しきい値を超えた場合に、
    前記抵抗制御部は前記第1信号を出力し、
    前記遅延部は前記抵抗制御部が出力した前記第1信号に遅延時間を与えることなく前記抵抗部に伝達することで、前記抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させ、
    前記抵抗部の抵抗値を前記第2抵抗値に低下させた後に前記出力電圧が前記第1しきい値を下回るとともに第2しきい値を下回った場合に、
    前記抵抗制御部は前記第2信号を出力し、
    前記遅延部は前記抵抗制御部が出力した前記第2信号に所定の遅延時間を与えて前記抵抗部に伝達することで、前記抵抗部の抵抗値を前記第2抵抗値から前記第1抵抗値へ上昇させ
    前記バッファ回路から出力される基準電圧に対する前記第2しきい値の電圧値の絶対値は、前記基準電圧に対する前記第1しきい値の電圧値の絶対値よりも小さい、
    心電センサ。
  2. 前記抵抗制御部はウィンドウコンパレータを備えており、
    前記バッファ回路は、基準電圧に対して正の出力電圧および負の出力電圧を出力し、
    前記第1しきい値は、前記基準電圧に対して正の第1しきい値および負の第1しきい値を備えており、
    前記抵抗制御部は、前記正の出力電圧が前記正の第1しきい値を超えて正側に大きくなった場合、および、前記負の出力電圧が前記負の第1しきい値を超えて負側に大きくなった場合に、前記抵抗部の抵抗値を第1抵抗値から第2抵抗値へ低下させる、請求項1に記載の心電センサ。
  3. 前記抵抗部は、第1抵抗器と、前記第1抵抗器よりも低抵抗な第2抵抗器と、スイッチ部と、を備え、
    前記第1抵抗器は、前記バッファ回路の入力端子と前記所定電位とを接続する第1の接続経路上に配置されており、
    前記第2抵抗器および前記スイッチ部は、前記バッファ回路の入力端子と前記所定電位とを接続する第2の接続経路であって、前記第1の接続経路と並列な前記第2の接続経路上に、直列に配置されており、
    前記抵抗制御部の出力端子は、前記スイッチ部の制御端子に接続されており、
    抵抗制御部は、
    前記抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗値から前記第2抵抗値へ低下させる場合には前記スイッチ部を導通させ、
    前記抵抗部の抵抗値を前記第2抵抗値から前記第1抵抗値へ上昇させる場合には前記スイッチ部を非導通にする、請求項1または2に記載の心電センサ。
  4. 前記抵抗部は、第1抵抗器と、前記第1抵抗器よりも低抵抗な第2抵抗器と、スイッチ部と、を備え、
    前記第1抵抗器および前記第2抵抗器は、前記バッファ回路の入力端子と前記所定電位とを接続する接続経路上に直列に配置されており、
    前記スイッチ部は、前記第1抵抗器に対して並列に接続されており、
    前記抵抗制御部の出力端子は、前記スイッチ部の制御端子に接続されており、
    抵抗制御部は、
    前記抵抗部の抵抗値を前記第1抵抗値から前記第2抵抗値へ低下させる場合には前記スイッチ部を導通させ、
    前記抵抗部の抵抗値を前記第2抵抗値から前記第1抵抗値へ上昇させる場合には前記スイッチ部を非導通にする、請求項1または2に記載の心電センサ。
  5. 前記バッファ回路はオペアンプを備えており、
    前記バッファ回路の入力端子は、前記オペアンプの第1極性の入力端子と第2極性の入力端子とを含んでおり、
    前記電極の出力端子は、前記第1極性の入力端子に接続されており、
    前記オペアンプの出力端子は、前記第2極性の入力端子に接続されているとともに、前記抵抗制御部の入力端子に接続されている、請求項1〜の何れか1項に記載の心電センサ。
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