JP2000114873A - Saw発振器の温度補償方法、温度補償型saw発振器、並びにその発振器を用いた送信機および受信機 - Google Patents

Saw発振器の温度補償方法、温度補償型saw発振器、並びにその発振器を用いた送信機および受信機

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JP2000114873A
JP2000114873A JP10276222A JP27622298A JP2000114873A JP 2000114873 A JP2000114873 A JP 2000114873A JP 10276222 A JP10276222 A JP 10276222A JP 27622298 A JP27622298 A JP 27622298A JP 2000114873 A JP2000114873 A JP 2000114873A
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oscillator
saw
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amplifier
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Norio Ito
紀夫 伊東
Yutaka Takada
豊 高田
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で温度補償ができ、かつSAW共
振子に温度特性のばらつきがあっても確実な温度補償が
実現できるSAW発振器等を提供すること。 【解決手段】 温度センサ4の出力信号は増幅器11で
増幅されてウインドコンパレータ13に出力される。ウ
インドコンパレータ13には、中温度領域設定回路12
により、常温を含む中温度領域に対応する下限/上限電
圧が設定されており、検出温度に対応する電圧が、中温
度領域設定回路12で設定されている対応電圧の範囲を
超えたか否かを判定する。そして、超えた場合にはスイ
ッチ14の接点が開状態となってSAW共振子1に直列
接続されるコンデンサの容量が減少するので、SAW共
振器2の発振数は高くなる。従って、SAW共振子1
は、温度補償が必要な低温領域と高温領域のみ温度補償
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信用や有線
通信用の発振器、コンピュータ用のクロック発振器など
に適用されるSAW発振器の温度補償方法、温度補償型
SAW発振器、並びにその発振器を用いた送信機および
受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度補償型のSAW発振器として
は、特開平1−284002号公報に記載の発明(以
下、従来発明という)が知られている。
【0003】このSAW発振器は、外付けの温度センサ
を用いて周囲温度を検出し、温度変化によって変化する
発振器の発振周波数のずれを、その検出温度に応じてバ
リキャップの容量を連続的に可変することにより補償す
るようにしたものである。
【0004】ところで、SAW共振子の共振周波数は温
度によって変化し、温度に対する周波数偏差の典型例を
図示すると、図17に示すような2次曲線となる。この
温度に対する周波数偏差Δf/fは、次の(1)式で表
される。
【0005】Δf/f=α(θp−θ)2 …(1) ここで、fは温度θにおけるSAW共振子の共振周波
数、ΔfはSAW共振子の共振周波数の変動、αは温度
係数、θは周囲温度、θpはSAW共振子の2次温度特
性の頂点における温度(頂点温度)である。
【0006】SAW共振子の温度変動に対しては、製造
上のばらつきがあり、そのばらつきは(1)式からわか
るように2つの内容からなる。1つ目は2次温度係数α
のばらつき、2つ目は2次曲線の頂点温度θpのばらつ
きである。
【0007】図18は、あるSAW共振子の温度係数α
のばらつきがα=−3.4±0.8×10-8の場合の一
例を示し、図中のaは典型的な温度係数の場合の周波数
偏差を示し、図中のbは温度係数のばらつきの上限を示
し、図中のcは温度係数のばらつきの下限を示してい
る。
【0008】図19は、あるSAW共振子の頂点温度θ
pが、θp=20±10℃のばらつきがある場合の一例
を示す。図中のaは典型的な頂点温度の場合の周波数偏
差を示し、図中のbは頂点温度が高めにシフトし、図中
のcは頂点温度が低めにシフトした場合を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なSAW共振子の持つ温度係数αや頂点温度θpのばら
つきを低減させることは、製造上極めて困難である。こ
のため、SAW共振子の個体のばらつきに応じて温度補
償の調整が必要となるが、これは製造上の管理の大きな
負担となる上に、製品として高価なものとなってしま
う。
【0010】また、仮にSAW共振子を無調整化した場
合に、従来発明のような温度補償を行うと、SAW共振
子の持つ温度特性のばらつきによって補償過多や逆補償
となってしまう危険性があり、確実な温度補償が実現で
きないおそれがある。
【0011】ところで、従来発明では、SAW共振子の
温度補償を低温領域から高温領域に亘って連続的に行う
ようにしている。
【0012】しかし、SAW共振子の温度に対する周波
数偏差は、図17に示すように2次曲線となり、低温領
域と高温領域では温度に対する周波数偏差の変化が大き
く、低温領域と高温領域との間の中温度領域では温度に
対する周波数偏差の変化が小さく許容できると考えられ
る。従って、従来発明のように、SAW共振子の温度補
償を低温領域から高温領域に亘って連続的に行う必要が
ないと考えられる。
【0013】一方、SAW共振子を用いたSAW発振器
は、小型の携帯用機器の需要を中心に、小型化、薄型
化、および低コスト化が要求されている。
【0014】しかし、従来発明では、SAW共振子の温
度補償を低温領域から高温領域に亘って連続的に行うよ
うにしている上に、温度センサが外付けであるので、小
型化が困難な上に制作費用が嵩んでいた。
【0015】そこで、本発明は上述の点に鑑みてなされ
たものであり、その第1の目的は、簡易な方法で温度補
償を行うとともに、SAW共振子の持つ温度特性のばら
つきに対して確実な温度補償が実現できるSAW発振器
の温度補償方法を提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、簡易な構成で温度
補償を行うとともに、SAW共振子の持つ温度特性のば
らつきに対して確実な温度補償が実現でき、かつ、小型
化で低コストを実現できる温度補償型SAW発振器を提
供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、上記の温度補償型
SAW発振器を用いることにより、発振周波数の安定化
や性能の向上が図れるようにした送信機および受信機を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の第1の目的を達成するために、請求項1から請求項
4に記載の各発明は、以下のように構成するようにし
た。
【0019】すなわち、請求項1に記載の発明は、SA
W共振子を用いた発振器の発振周波数を、前記SAW共
振子の検出温度に応じて補償するようにしたSAW発振
器の温度補償方法において、前記SAW共振子の検出温
度を、常温を含み温度補償を必要としない第1の温度領
域と、この第1の温度領域以外の温度補償を必要とする
第2の温度領域とに分け、前記SAW共振子の検出温度
が、前記第2の温度領域に属する場合にのみ前記発振器
の発振周波数の温度補償を行うようにしたものである。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のSAW発振器の温度補償方法において、前記第1の温
度領域と前記第2の温度領域との境界において温度ヒス
テリシスを持たせるようにしたものである。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のSAW発振器の温度補償方法において、前記第1の温
度領域は温度補償を必要としない中温度領域とし、前記
第2の温度領域は温度補償を必要とする低温領域および
高温領域とするものである。請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載のSAW発振器の温度補償方法におい
て、前記中温度領域と前記低温領域の境界、および前記
中温度領域と前記高温領域の境界においてそれぞれ温度
ヒステリシスを持たせるようにしたものである。
【0022】次に、本発明の第2の目的を達成するため
に、請求項5から請求項11に記載の各発明は、以下の
ように構成するようにした。
【0023】すなわち、請求項5記載の発明は、SAW
共振子と、このSAW共振子を用いたSAW発振器と、
このSAW共振子の温度を検出する温度検出手段と、こ
の温度検出手段の検出温度が、常温を含み温度補償を必
要としない第1の温度領域、または前記第1の温度領域
以外であって温度補償を必要とする第2の温度領域のい
ずれかに属するかを判定する判定手段と、この判定手段
が前記検出温度が前記第2の温度領域に属すると判定し
たときに、前記発振器の発振周波数を補正する周波数補
正手段とを備えたものである。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の温度補償型SAW発振器において、前記第1の温度領
域と前記第2の温度領域の境界において不感帯を設け、
前記判定手段は前記不感帯内では判定出力が変化しない
ようにしたものである。
【0025】請求項7に記載の発明は、SAW共振子
と、このSAW共振子を用いたSAW発振器と、このS
AW共振子の温度を検出する温度検出手段と、この温度
検出手段の検出温度が、常温を含み温度補償を必要とし
ない中温度領域、温度補償を必要とする低温領域、およ
び温度補償を必要とする高温領域のうちのいずれかに属
するかを判定する判定手段と、この判定手段が前記検出
温度が前記低温領域および前記高温領域のうちのいずれ
かに属すると判定したときに、前記発振器の発振周波数
を補正する周波数補正手段とを備えたものである。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の温度補償型SAW発振器において、前記中温度領域と
前記低温領域の境界、および前記中温度領域と前記低温
領域の境界においてそれぞれ不感帯を設け、前記判定手
段は前記不感帯内では判定出力が変化しないようにした
ものである。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項5から請
求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の温度補償型
SAW発振器において、さらに定電圧手段を備え、この
定電圧手段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化
を図るようにしたものである。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項5から
請求項9のうちのいずれか1の請求項に記載の温度補償
型SAW発振器において、少なくとも、前記SAW発振
器、前記温度検出手段、前記判定手段、および前記周波
数補正手段を、モノリシックICで構成して1チップ化
したものである。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の温度補償型SAW発振器において、前記モノリシ
ックICと前記SAW共振子とを、1つのパッケージ内
に収納したものである。
【0030】さらに、本発明の第3の目的を達成するた
めに、請求項12から請求項17に記載の各発明は、以
下のように構成するようにした。
【0031】すなわち、請求項12に記載の発明は、発
振器と、この発振器の出力信号を送信データに応じて変
調する変調器と、この変調器で変調された信号を増幅す
る増幅器と、この増幅器で増幅された信号を電磁波とし
て放射する送信アンテナとを備えた送信機であって、前
記発振器は、請求項5から請求項8のうちのいずれか1
の請求項に記載の温度補償型SAW発振器から構成する
ものである。
【0032】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の送信機において、さらに定電圧手段を備え、この
定電圧手段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化
を図るようにしたものである。
【0033】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは請求項13に記載の送信機において、少なくとも、
前記SAW発振器、前記温度検出手段、前記判定手段、
前記周波数補正手段、前記変調器、および前記増幅器を
モノリシックICで構成して1チップ化するとともに、
前記モノリシックICと前記SAW共振子とを、1つの
パッケージ内に収納したものである。
【0034】請求項15に記載の発明は、発振器と、電
磁波を受信する受信アンテナと、この受信アンテナで受
信した受信信号を増幅する第1増幅器と、この第1増幅
器の出力信号と前記発振器の出力信号とを混合する混合
器と、この混合器の出力信号を増幅する第2増幅器と、
この第2増幅器の出力信号から受信データを復調する復
調器とを備えた受信機であって、前記発振器は、請求項
5から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の温
度補償型SAW発振器から構成するものである。
【0035】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の受信機において、さらに定電圧手段を備え、この
定電圧手段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化
を図るようにしたものである。
【0036】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは請求項16に記載の受信機において、少なくとも、
前記SAW発振器、前記温度検出手段、前記判定手段、
前記周波数補正手段、前記第1増幅器、前記混合器、前
記第2増幅器、および前記復調器をモノリシックICで
構成して1チップ化するとともに、前記モノリシックI
Cと前記SAW共振子とを、1つのパッケージ内に収納
したものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0038】図1は、本発明の温度補償型SAW発振器
の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【0039】この温度補償型SAW発振器は、図1に示
すように、SAW共振子1と、SAW共振子1を用いた
SAW発振器2と、SAW共振子1の温度を検出するた
めの温度センサと4、この温度センサ4の検出温度に基
づいて後述のようにSAW発振器2の発振周波数の温度
補償を行う温度補償部5と、定電圧回路6とを備えてい
る。
【0040】SAW共振子1は、表面弾性波(Surf
ace Acoustic Wave)共振子の略称で
あり、所定形状に形成された水晶等の圧電基板上に設け
たすだれ状の電極と、格子状の反射器とから構成され、
これらの電極に所定の電圧を印加すると、電極間で電気
信号が多重反射され、定在波が生起し、この定在波を用
いて外部に安定した一定周波数の信号を出力するもので
ある。このSAW共振子1を使用すると、高周波(数1
00MHz以上から数GHz)を直接発振することがで
きる。
【0041】なお、SAW共振子1に使用される材料は
水晶が一般的であるが、ランガサイト、LBO、サファ
イア、ダイアモンドのような温度特性に優れた材料の使
用も可能である。また、SAW共振子1は、この例では
1ポート型共振子であるが、2ポート共振子を使用する
ことも可能である。
【0042】SAW発振器2は、SAW共振子1を連続
的に発振させるものであり、帰還型発振器が使用され、
例えばコルピッツ型発振回路の他に、ハートレー型、ベ
ース同調型、コレクタ同調型などの各種の発振回路が使
用可能である。
【0043】温度センサ4は、SAW共振子1の温度を
検出し、この検出温度に応じた電気信号を出力するよう
に構成されている。この温度センサ4は、後述のように
モノリシックICにワンチップ化する場合には、トラン
ジスタのP−N接合電圧の温度特性や抵抗の温度係数、
MOSFETのしきい値電圧の温度特性などを使用す
る。なお、集積回路化しない場合にはサーミスタや熱電
対が使用される。
【0044】温度補償部5は、図1に示すように、増幅
器11と、中温度領域設定回路12と、ウインドコンパ
レータ13と、スイッチ14と、コンデンサC1と、コ
ンデンサC2とを備えている。
【0045】増幅器11は、温度センサ4の出力信号を
増幅し、この増幅した信号をウインドコンパレータ13
に出力するように構成されている。
【0046】中温度領域設定回路12は、温度センサ4
の検出温度に対応する電圧をウインドコンパレータ13
が比較する際に、後述する中温度領域の下限温度TLに
対応する下限電圧VLと、中温度領域の上限温度THに
対応する上限電圧VHを設定するように構成されている
(図3および図4参照)。
【0047】ウインドコンパレータ13は、温度センサ
4の検出温度に対応する電圧が、中温度領域設定回路1
2で設定されている中温度領域に対応する下限電圧VL
と上限電圧VHの電圧範囲を外れた場合に、その出力が
「L」レベルになるように構成されている。
【0048】スイッチ14は、ウインドコンパレータ1
3の出力に応じてその接点が開閉されるように構成さ
れ、具体的にはトランジスタやMOSFETで構成され
る。さらに、スイッチ14にはコンデンサC1が直列に
接続され、この直列接続されたものにコンデンサC2が
並列に接続され、これらはSAW共振子1に直列に接続
されている。従って、スイッチ14の接点が閉じた場合
には、コンデンサC1とコンデンサC2とが並列に接続
され、これらがSAW共振子1に直列に接続されるコン
デンサの容量が増加することになる。
【0049】定電圧回路6は、その入力側が電池などの
電源に接続されるともに、その出力側が各部に定電圧を
供給するように構成されている。この定電圧回路6によ
り電源電圧の変動による発振周波数の変動を防止して発
振周波数の安定化を図ることができる。
【0050】次に、SAW発振器2の具体的な回路の構
成例について、図2を参照して説明する。
【0051】このSAW共振器2は、図2に示すよう
に、増幅用のトランジスタQ1を有し、このトランジス
タQ1のコレクタは出力端子に接続されるとともに抵抗
R3を介して電源に接続され、そのエミッタは抵抗R4
を介して接地されている。トランジスタQ1のベースと
エミッタとの間にはコンデンサC3が接続され、抵抗R
4にはコンデンサC4が並列に接続されている。トラン
ジスタQ1のベースには抵抗R1と抵抗R2の各一端が
接続されるとともに、抵抗R1の他端は電源に接続さ
れ、抵抗R2の他端は接地されている。
【0052】トランジスタQ1のベースにはSAW共振
子1の一方の電極が接続され、その他方の電極はコンデ
ンサC2を介して接地されている。コンデンサC2の両
端には、コンデンサC1とトランジスタQ2が直列に接
続されたものが並列に接続されている。トランジスタQ
2はウインドコンパレータ13の出力によりオンオフす
る無接点のスイッチング素子であり、図1のスイッチ1
4に相当する。
【0053】次に、このように構成される温度補償型S
AW発振器の第1実施形態の動作について、図1から図
4を参照して説明する。図3は、温度センサの温度出力
特性を示す図である。
【0054】図1に示すSAW発振器2は、SAW共振
子1の共振周波数で発振し、この発振出力がSAW発振
器2の出力端子から出力される。この発振周波数は、S
AW共振子1の温度によって変化するので、温度補償部
5が以下のような動作によりその温度補償を行う。
【0055】すなわち、温度センサ4の検出温度に対応
する電気信号が増幅器11に入力されると、増幅器11
は、その電気信号を増幅してウインドコンパレータ13
に出力する。ウインドコンパレータ13は、増幅器11
の出力電圧が、中温度領域設定回路12で設定されてい
る常温を含む中温度領域の温度範囲である−20℃〜+
60℃に対応する下限電圧VLから上限温度VHの範囲
内にあるか否かを比較判定する。
【0056】増幅器11の出力電圧が下限電圧VLから
上限電圧VHの範囲内(中温度領域内)にある場合に
は、ウインドコンパレータ13は「H」レベルを出力
し、この出力によりスイッチ14の接点は閉状態とな
り、コンデンサC1とコンデンサC2とが並列接続さ
れ、これがSAW共振子1に直列接続された状態にな
る。この場合には、SAW共振子1の発振周波数の補正
は行わずに、温度に対する周波数変動は図4のaに示す
ような状態となる。
【0057】一方、増幅器11の出力電圧が下限電圧V
Lから上限電圧VHの範囲外の場合、換言すれば検出温
度が−20℃以下の低温領域または60℃以上の高温領
域の場合には、ウインドコンパレータ13は「L」レベ
ルを出力し、この出力によりスイッチ14の接点は開状
態となり、コンデンサC2のみがSAW共振子1に直列
接続された状態になる。これにより、SAW共振子1に
直列接続されるコンデンサの容量が減少するので、SA
W共振子1の発振周波数が高くなる。従って、検出温度
が低温領域または高温領域の場合には発振周波数の減少
が抑制され、温度に対する周波数偏差が図4のbに示す
ように補正された状態になる。
【0058】このように、SAW共振子1の温度補償を
検出温度が中温度領域においては行わず、低温領域およ
び高温領域においてのみ行うようにしたのは、以下の理
由による。
【0059】すなわち、SAW共振子1の温度に対する
周波数偏差は、図17に示すように、2次曲線となり、
低温領域と高温領域では温度に対する周波数偏差の変化
が大きく、低温領域と高温領域との間の常温を含む中温
度領域では温度に対する周波数偏差の変化が小さいとい
う点に着目し、中温度領域では周波数偏差を許容して温
度補償を行わなくても実際上問題はないが、低温領域お
よび高温領域では周波数偏差を許容することができず、
温度補償を必要とするからである。
【0060】ここで、中温度領域は、図4に示すよう
に、SAW共振子1の共振周波数の2次温度係数の頂点
温度(常温)を含み、上記のように中温度領域設定回路
12により任意に設定可能である。
【0061】なお、図2に示すSAW発振器では、ウイ
ンドコンパレータ13の出力が「H」レベルの場合に
は、トランジスタQ2が導通状態になりSAW共振子1
と直列接続されているコンデンサC1とコンデンサC2
とが並列になる。一方、ウインドコンパレータ13の出
力が「L」レベルの場合には、トランジスタQ2が非導
通状態になりSAW共振子1とコンデンサC1のみが直
列接続になる。
【0062】以上説明したように、この温度補償型SA
W発振器の第1実施形態では、SAW共振子1の検出温
度を、常温を含み温度補償を必要としない中温度領域
と、この中温度領域以外の温度補償を必要とする低温領
域および高温領域に分け、SAW共振子1の検出温度
が、低温領域または高温領域に属する場合にのみSAW
発振器2の発振周波数の温度補償を行うようにしたの
で、簡易な構成で温度に起因する発振周波数の変動の防
止が図れる。
【0063】また、上記の中温度領域を、SAW共振子
1の温度特性のばらつき(図19参照)を考慮して決定
すれば、SAW共振子1の温度特性のばらつきがあって
も確実かつ安定な温度補償が実現できる。
【0064】なお、上述した温度補償型SAW発振器の
第1実施形態では、3の温度領域に分けるようにした
が、例えば使用環境などにより低温領域の温度補償が必
ずしも必要のない場合には、低温領域に中温度領域を含
ませるようにし、高温領域のみ温度補償を行うようにし
ても良い。
【0065】次に、この温度補償型SAW発振器の第1
実施形態の変形例について、図5および図6を参照して
説明する。
【0066】図5は、SAW共振子1の周波数の可変幅
を大きくするために、コンデンサC1、コンデンサC2
に加えてSAW共振子1に直列にコイルL1を挿入する
ようにしたものである。この場合には、周波数の可変幅
が大きくなるので、図4のcで示すような温度補償にな
り、全体的に周波数の変動幅を小さくできる。
【0067】また、図6は、SAW共振子1の周波数の
可変を図1に示すようにコンデンサで行わずに、コイル
のインダクタンスの値を可変することにより行うように
したものである。この場合には、図6に示すように、S
AW共振子1に、2つのコイルL2、L3とコンデンサ
C5をそれぞれ直列接続させるとともに、コイルL2の
両端にスイッチ14を並列に接続させている。
【0068】次に、温度補償型SAW発振器の第2実施
形態について、図7から図9を参照して説明する。
【0069】第1実施形態では、図1に示すようにウイ
ンドコンパレータ13を使用しているため、中温度領域
と低温領域の境界、または中温度領域と高温領域の境界
において発振周波数が50ppm程度揺らぐことにな
り、この程度の周波数ジッタが問題とならない場合もあ
るが、問題となる場合もある。
【0070】そこで、この第2実施形態は、図9に示す
ように温度ヒステリシスを持たせて周波数の揺らぎを防
止するために、図1に示す第1実施形態のウインドコン
パレータ13を、図7に示すようにヒステリシス付きウ
インドコンパレータ16に置き換えて温度補償部5Aを
構成するようにしたものである。従って、この第2実施
形態と第1実施形態の構成が異なるのは、ウインドコン
パレータ13をヒステリシス付きウインドコンパレータ
16に置き換えた点だけであるので、第1実施形態と同
様な構成要素には同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0071】図7に示したヒステリシス付きウインドコ
ンパレータ16の回路の一例について、図8を参照して
説明する。
【0072】このヒステリシス付きウインドコンパレー
タ16は、入力端子17がオペアンプ18のマイナス入
力端子とオペアンプ19のプラス入力端子にそれぞれ接
続されている。オペアンプ18のプラス入力端子とオペ
アンプ19のマイナス入力端子には、電圧Vを抵抗R1
1、抵抗R12、および抵抗R13で分圧することによ
って、中温度領域の上限温度と下限温度に対応する上限
電圧VHと下限電圧VLとが供給されている。オペアン
プ18とオペアンプ19の各出力端子は出力端子20に
接続されるとともに、出力端子20には抵抗R14を介
して電圧Vが供給されている。
【0073】そして、このヒステリシス付きウインドコ
ンパレータ16では、図示しない回路により、その上限
電圧VHに基づいてヒステリシス電圧VHHYがあらか
じめ設定され、その下限電圧VLに基づいてヒステリシ
ス電圧VLHYとがあらかじめ設定されている。そのヒ
ステリシス電圧VHHYとヒステリシス電圧VLHYと
は、図9に示す温度ヒステリシスTHHYと温度ヒステ
リシスTLHYとが対応する。
【0074】次に、このような構成からなる温度補償型
SAW発振器の第2実施形態の動作について、図7から
図9を参照して説明する。
【0075】いま、SAW共振子1の温度センサ4の検
出温度が常温である20℃から低温側に温度変化を起こ
した場合には、図9に示すように−24℃になったとき
に、ヒステリシス付きコンパレータ16はその出力が
「H」レベルから「L」レベルに変化し、スイッチ14
の接点は開状態となり、コンデンサC2のみがSAW共
振子1に直列に接続された状態になる。これにより、S
AW共振子1に直列接続されるコンデンサの容量が減少
するので、SAW共振子1の発振周波数が高くなって発
振周波数の減少を補正でき、温度に対する周波数偏差が
図9に示すように補正された状態になる。
【0076】一方、SAW共振子1の温度センサ4の検
出温度が低温領域側から上昇する場合には、図9に示す
ように−20℃を超えたときに、ヒステリシス付きコン
パレータ16はその出力が「L」レベルから「H」レベ
ルに変化し、スイッチ14の接点は閉状態となり、コン
デンサC1とコンデンサC2とが並列接続され、これが
SAW共振子1に直列に接続された状態になる。
【0077】同様に、SAW共振子1の温度センサ4の
検出温度が常温である20℃から高温側に温度変化を起
こした場合には、図9に示すように64℃になったとき
に、ヒステリシス付きコンパレータ16はその出力が
「H」レベルから「L」レベルに変化し、スイッチ14
の接点は開状態となり、コンデンサC2のみがSAW共
振子1に直列に接続された状態になる。
【0078】一方、SAW共振子1の温度センサ4の検
出温度が高温領域側から低下する場合には、図9に示す
ように60℃を下回ったときに、ヒステリシス付きコン
パレータ16はその出力が「L」レベルから「H」レベ
ルに変化し、スイッチ14の接点は閉状態となり、コン
デンサC1とコンデンサC2とが並列接続され、これが
SAW共振子1に直列に接続された状態になる。
【0079】このように、温度ヒステリシスTHHYと
温度ヒステリシスTLHYは、いずれも4℃である。
【0080】以上説明したように、温度補償型SAW発
振器の第2実施形態では、中温度領域と低温領域の境
界、および中温度領域と高温領域との境界において、例
えば4℃の温度ヒステリシス(不感帯)を持たせるよう
にしたので、その境界における周波数ジッタを防止でき
る。
【0081】次に、温度補償型SAW発振器の第3実施
形態について、図10から図12を参照して説明する。
【0082】この第3実施形態は、図1に示した第1実
施形態のうちのSAW発振器2、温度センサ3、温度補
償部5、定電圧回路6についてモノリシックIC31で
集積回路化して構成するとともに、SAW共振子1とそ
のモノリシックIC31とを1つのパケージ32内に収
納するようにしたものである。
【0083】図10は、SAW共振子1とモノリシック
IC31とをパッケージ32内に平面的に収納させ、パ
ッケージ32の上部開口を蓋(図示せず)で塞ぐように
したものである。SAW共振子1とモノリシックIC3
1との電気的な接続は、ボンディングワイヤやフリップ
チップ実装によりなされている。この図10の場合に
は、SAW共振子1とモノリシックIC31とをパッケ
ージ32内に平面的に収納するようにしたので、温度補
償型SAW発振器が薄型化を要求される機器に使用され
る場合や搭載される場合に有利となる。
【0084】図11は、SAW共振子1上のすだれ電極
を除く部分にモノリシックIC31を直接搭載(実装)
させ、これをパッケージ32内に収納させたのち、パッ
ケージ32の上部開口を蓋(図示せず)で塞ぐようにし
たものである。SAW共振子1とモノリシックIC31
との電気的な接続は、ボンディングワイヤやフリップチ
ップ実装により行われている。この場合には、実装面積
の制約がある機器への搭載が有利になるばかりでなく、
SAW共振子1とモノリシックIC31との電気的な配
線距離が短くなるので、配線によるインダクタンスの影
響が小さくなり、発振周波数が数百MHz以上の高周波
領域においてさらに有利となる。
【0085】図12は、パッケージ32内の上下方向を
仕切り板33で仕切り、その仕切り板33の一方の面に
モノリシックIC31を実装(固定)させるとともに、
その仕切り板33の他方の面にSAW共振子1を実装
(固定)させ、パッケージ32の上部開口を上蓋34で
塞ぐとともにその下部開口を下蓋35で塞ぐようにした
ものである。この場合には、SAW共振子1とモノリシ
ックIC31の実装時における各デバイス間の悪影響を
排除することが可能である。この悪影響としては、フリ
ップチップ実装に使用する接合用の材料が揮発して他の
デバイスに異物として付着することが挙げられる。
【0086】以上説明したように、温度補償型SAW発
振器の第3実施形態では、SAW発振器2、温度センサ
3、温度補償部5、定電圧回路6についてモノリシック
IC31で集積化するようにしたので、小型化と性能の
安定化が図れる。
【0087】特に、性能については、集積回路化により
ディスクリート部品で構成する場合に比べて配線距離を
非常に短くすることができる。このため、配線リードの
インダクタンスを極めて小さくすることができ、高周波
信号を取り扱う回路として大幅な性能の向上が図れる。
さらに、集積回路化により部品実装上のばらつきがなく
なるので、ばらつきの小さな回路を実現できる。
【0088】集積回路に使用するプロセスは、化合物半
導体であるガリウムヒ素が一般的であるが、それ以外に
バイポーラ、Bi−MOS、CMOS、CMOS−SO
I、シリコンゲルマニウムなどの全てのプロセスが使用
可能である。
【0089】なお、以上の説明は、図1に示した第1実
施形態の実装について説明したが、図7に示した第2実
施形態についても第1実施形態と同様に実装すれば同様
の効果が実現できる。
【0090】次に、上述した温度補償型SAW発振器を
用いた送信機の実施形態について、図13、図14を参
照して説明する。
【0091】この送信機の第1実施形態は、図13に示
すように、図1に示した温度補償型SAW発振器を用い
た発振器101と、変調器102と、増幅器103と、
整合器104と、送信アンテナ105と、定電圧回路1
06とを備えている。
【0092】発振器101は、図1に示した温度補償型
SAW発振器から構成され、そのSAW発振器2からの
発振出力が変調器102からの送信データにより変調さ
れるように構成されている。
【0093】変調器102は、送信データにより発振器
101の出力信号を変調するように構成されている。変
調器102の変調方式としては、キャリアの有無でコー
ド化を行うオンオフシフト・キーイング方式、キャリア
信号の振幅変化でコード化を行う振幅シフト・キーイン
グ方式、周波数の変化でコード化を行う周波数シフト・
キーイング方式、位相変化でコード化を行う位相シフト
・キーイング方式のうちから1つを選択して使用可能で
ある。
【0094】増幅器103は、発振器101からの被変
調信号を増幅するように構成されている。整合器104
は、増幅器103と送信アンテナ105の間の電気的な
整合を行うものであり、図示しないコンデンサ、コイ
ル、抵抗などにより構成されている。送信アンテナ10
5は、増幅器103の出力信号を電波として空中に放射
するように構成されている。
【0095】定電圧回路106は、その入力側が電池な
どの電源に接続されるともに、その出力側が各部に定電
圧を供給するように構成されている。このように定電圧
回路106を使用すると、例えば電源に電池を使用する
場合には、電池の消耗とともにその電圧が低下し、送信
電力が低下して電波の到達範囲が狭くなってしまう弊害
や、新電池への交換時の高い初期電圧における過出力に
よる電波法規違反の生ずる危険性を防止でき、送信機の
性能の安定化が図れる。
【0096】次に、このような構成からなる送信機の第
1実施形態の動作について、図13を参照して説明す
る。
【0097】発振器101は、SAW共振子1の共振周
波数で発振し、その発振出力が変調器102からの送信
データにより所定の変調が行われ、その被変調信号は増
幅器103に出力される。
【0098】増幅器103はその被変調信号の増幅を行
い、増幅された被変調信号は整合器104を介して送信
アンテナ105に出力される。送信アンテナ105は、
その増幅器103で増幅された出力信号を電磁波として
空中に放射する。
【0099】なお、図13の送信機では、送信電力が小
さい場合には増幅器103を省略しても良く、この場合
には、発振器101からの出力が整合器104を介して
送信アンテナ105に供給される。
【0100】以上説明したように、この送信機の第1実
施形態では、発振器101として温度に起因する発振周
波数の変動が防止できる上に、SAW共振子の温度特性
のばらつきがあっても確実かつ安定な温度補償が実現で
きる温度補償型SAW発振器を使用するようにしたの
で、発振周波数の安定化が図れ、もって送信機の発振出
力の安定化が図れる。
【0101】次に、この送信機の第2実施形態につい
て、図14を参照して説明する。
【0102】この送信機の第2実施形態は、図14に示
すように、図7に示した温度補償型SAW発振器を用い
た発振器101Aと、変調器102と、増幅器103
と、整合器104と、送信アンテナ105と、定電圧回
路106とを備えるようにしたものである。
【0103】すなわち、この第2実施形態が、図13の
第1実施形態と異なる点は、発振器101を発振器10
1Aに置き換えた点にあり、他の構成は同一であるの
で、同一構成要素には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0104】このように送信機の第2実施形態では、発
振器101Aとして図7に示した温度補償型SAW発振
器を使用するようにしたので、発振周波数の安定化が図
れる上に、温度補償に伴う周波数ジッタを防止でき、も
って送信機の発振出力の安定化が図れる。
【0105】次に、送信機の第3実施形態について説明
する。
【0106】この送信機の第3実施形態は、図13の示
すSAW発振器2、温度センサ4、温度補償部5、変調
器102、増幅器103、整合器104、および定電圧
回路106をモノリシックICで構成して1チップ化す
るとともに、そのモノリシックICとSAW共振子1と
を1つのパッケージ内に収納するようにしたものであ
る。
【0107】また、この第3実施形態の他の例は、図1
4に示すSAW発振器2、温度センサ4、温度補償部5
A、変調器102、増幅器103、整合器104、およ
び定電圧回路106をモノリシックICで構成して1チ
ップ化するとともに、そのモノリシックICとSAW共
振子1とを1つのパッケージ内に収納するようにしたも
のである。
【0108】このパッケージ内への収納形態としては、
図10〜図12に示すモノリシックIC31とSAW共
振子1と同様な収納形態が好ましい。
【0109】このように、各構成要素をモノリシックI
Cにより集積回路化した送信機では、小型化と性能の安
定化が図れる。
【0110】特に、性能については、集積回路化により
ディスクリート部品で構成する場合に比べて配線距離を
非常に短くすることができる。このため、配線リードの
インダクタンスを極めて小さくすることができ、高周波
信号を取り扱う回路として大幅な性能の向上が図れる。
さらに、集積回路化により部品実装上のばらつきがなく
なるので、ばらつきの小さな回路を実現できる。
【0111】次に、上述した温度補償型SAW発振器を
用いた受信機の実施形態について、図15、図16を参
照して説明する。
【0112】この受信機の第1実施形態は、図15に示
すように、図1に示した温度補償型SAW発振器を用い
た発振器201と、受信アンテナ202と、低雑音増幅
器203と、混合器204と、増幅器205と、復調器
206と、定電圧回路207を備えている。
【0113】発振器201は、図1に示した温度補償型
SAW発振器から構成され、その発振出力が混合器20
4に供給されるように構成されている。受信アンテナ2
02は、電磁波を受信してその受信信号を低雑音増幅器
203に出力するように構成されている。
【0114】低雑音増幅器203は、上述の受信信号を
増幅して混合器204に出力するように構成されてい
る。混合器204は、低雑音増幅器203からの出力信
号と発振器201の出力信号と混合して所定の信号を増
幅器205に出力するように構成されている。
【0115】増幅器205は、混合器204からの出力
信号を増幅し、その増幅信号を復調器206に出力する
ように構成されている。復調器206は、増幅器205
からの出力信号から受信データを復調するように構成さ
れている。
【0116】復調器206の復調方式とては、上述の各
種の変調方式、すなわちオンオフシフト・キーイング方
式、振幅シフト・キーイング方式、周波数シフト・キー
イング方式、または位相シフト・キーイング方式に対応
する各種の方式が使用可能である。
【0117】定電圧回路207は、その入力側が電池な
どの電源に接続されるとともに、その出力側が各部に定
電圧を供給するように構成されている。このように定電
圧回路207を使用すると、例えば電源に電池を使用す
る場合には、電池の消耗とともにその電圧が低下して受
信感度が低下するような弊害を防止でき、受信の安定化
のために有効である。
【0118】次に、このような構成からなる受信機の第
1実施形態の動作について、図15を参照して説明す
る。
【0119】受信アンテナ202は、電磁波を受信して
その受信信号を低雑音増幅器203に出力する。低雑音
増幅器203は、上述の受信信号を増幅して混合器20
4に出力する。混合器204は、低雑音増幅器203か
らの出力信号と発振器201からの出力信号と混合して
所定の信号を増幅器205に出力する。
【0120】増幅器205は、混合器204からの出力
信号を増幅し、その増幅信号を復調器206に出力す
る。復調器206は、増幅器206からの出力信号から
受信データを復調して出力する。
【0121】以上説明したように、この受信機の第1実
施形態では、発振器201として温度に起因する発振周
波数の変動が防止できる上に、SAW共振子の温度特性
のばらつきがあっても確実かつ安定な温度補償が実現で
きる温度補償型SAW発振器を使用するようにしたの
で、発振周波数の安定化が図れ、もって受信の安定化を
図ることができる。
【0122】次に、この受信機の第2実施形態につい
て、図16を参照して説明する。
【0123】この受信機の第2実施形態は、図16に示
すように、図7に示した温度補償型SAW発振器を用い
た発振器201Aと、受信アンテナ202と、低雑音増
幅器203と、混合器204と、増幅器5と、復調器2
06と、定電圧回路207を備えている。
【0124】すなわち、この第2実施形態が、図15の
第1実施形態と異なる点は、発振器201を発振器20
1Aに置き換えた点にあり、他の構成は同一であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は
省略する。
【0125】このように受信機の第2実施形態では、発
振器201Aとして図7に示した温度補償型SAW発振
器を使用するようにしたので、発振周波数の安定化が図
れる上に、温度補償に伴う周波数ジッタを防止でき、も
って受信の安定化を図ることができる。
【0126】次に、受信機の第3実施形態について説明
する。
【0127】この受信機の第3実施形態は、図15の示
すSAW発振器2、温度センサ4、温度補償部5、低雑
音増幅器203、混合器204、増幅器205、復調器
206、定電圧回路207をモノリシックICで構成し
て1チップ化するとともに、そのモノリシックICとS
AW共振子1とを1つのパッケージ内に収納するように
したものである。
【0128】また、この第3実施形態の他の一例は、図
16の示すSAW発振器2、温度センサ4、温度補償部
5A、低雑音増幅器203、混合器204、増幅器20
5、復調器206、定電圧回路207をモノリシックI
Cで構成して1チップ化するとともに、そのモノリシッ
クICとSAW共振子1とを1つのパッケージ内に収納
するようにしたものである。
【0129】このパッケージ内への収納形態としては、
図10〜図12に示すモノリシックIC31とSAW共
振子1と同様な収納形態が好ましい。
【0130】このように、各構成要素をモノリシックI
Cにより集積回路化した受信機では、小型化と性能の安
定化が図れる。
【0131】なお、請求項5および請求項7に記載のS
AW共振子は例えば図1のSAW共振子1に対応し、同
様にSAW発振器はSAW発振器2に、温度検出手段は
温度センサ4に、判定手段と周波数補正手段は温度補償
部5にそれぞれ対応する。
【0132】また、請求項12に記載の発振器は例えば
図13の発振器101に対応し、同様に変調器は変調器
102に、増幅器は増幅器103に、送信アンテナは送
信アンテナ105にそれぞれ対応する。
【0133】さらに、請求項15に記載の発振器は例え
ば図15の発振器201に対応し、同様に受信アンテナ
は受信アンテナ202に、第1増幅器は低雑音増幅器2
03に、混合器は混合器204に、第2増幅器は増幅器
205に、復調器は復調器206にそれぞれ対応する。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のSAW発
振器の温度補償方法および温度補償型SAW発振器によ
れば、SAW共振子の検出温度を、常温を含み温度補償
を必要としない温度領域と、温度補償を必要とする温度
領域に分け、SAW共振子の検出温度が、温度補償を必
要とする温度領域に属する場合にのみ温度補償を行うよ
うにした。このため、簡易な方法または簡易な構成で温
度に起因する発振周波数の変動の防止が図れる。
【0135】また、本発明のSAW発振器の温度補償方
法および温度補償型SAW発振器では、常温を含み温度
補償を必要としない温度領域を、SAW共振子の温度特
性のばらつきを考慮して決定すれば、SAW共振子の温
度特性にばらつきがあっても確実かつ安定な温度補償が
実現でき、もってSAW共振子の無調整化が実現でき
る。
【0136】さらに、本発明の温度補償型SAW発振器
によれば、各構成要素を集積回路化するようにしたの
で、小型化かつ低コスト化が実現できる。
【0137】本発明の送信機によれば、発振器として上
記の温度補償型SAW発振器を使用するようにしたの
で、発振器の発振周波数の安定化が図れ、もって送信機
の発振出力の安定化が図れる。
【0138】また、本発明の送信機によれば、各構成要
素を集積回路化したので、小型化と性能の安定化が図れ
る。
【0139】本発明の受信機によれば、発振器として上
述の温度補償型SAW発振器を使用するようにしたの
で、発振器の発振周波数の安定化が図れ、もって受信の
安定化が図れる。
【0140】また、本発明の受信機によれば、各構成要
素を集積回路化したので、小型化がと性能の安定化が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の温度補償型SAW発振器の第1実施
形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すSAW発振器の回路の一例を示す
回路図である。
【図3】 図1に示す温度センサの温度出力特性を示す
図である。
【図4】 温度補償型SAW発振器の第1実施形態の動
作例を説明する図である。
【図5】 温度補償型SAW発振器の第1実施形態の第
1変形例を示す要部の回路図である。
【図6】 温度補償型SAW発振器の第1実施形態の第
2変形例を示す要部の回路図である。
【図7】 本発明の温度補償型SAW発振器の第2実施
形態の構成例を示すブロック図である。
【図8】 図7に示すヒステリシス付きウインドコンパ
レータの一例を示す回路図である。
【図9】 温度補償型SAW発振器の第2実施形態の動
作例を説明する図である。
【図10】 本発明の温度補償型SAW発振器の第3実
施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図11】 同第3実施形態の構成の他の一例を示す斜
視図である。
【図12】 同第3実施形態の構成のさらに他の一例を
示す斜視図である。
【図13】 本発明の送信機の第1実施形態の構成の一
例を示す斜視図である。
【図14】 本発明の送信機の第2実施形態の構成の一
例を示す斜視図である。
【図15】 本発明の受信機の第1実施形態の構成の一
例を示す斜視図である。
【図16】 本発明の受信機の第2実施形態の構成の一
例を示す斜視図である。
【図17】 SAW共振子の温度に対する周波数偏差の
典型例を示す図である。
【図18】 SAW共振子の温度係数のばらつきの一例
を示す図である。
【図19】 SAW共振子の頂点温度のばらつきの一例
を示す図である。
【符号の説明】
C1、C2 コンデンサ 1 SAW共振子 2 SAW発振器 3 温度センサ 5、5A 温度補償部 6 定電圧回路 11 増幅器 12 中温度領域設定回路 13 ウインドコンパレータ 14 スイッチ 16 ヒステリシス付きウインドコンパレータ 31 モノリシックIC 32 パッケージ 101、101A 発振器 102 変調器 103 増幅器 104 整合器 105 送信アンテナ 106 定電圧回路 201、201A 発振器 202 受信アンテナ 203 低雑音増幅器 204 混合器 205 増幅器 206 復調器 207 定電圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H03H 9/02 H03H 9/02 K Fターム(参考) 5J079 AA06 BA02 BA04 BA43 BA44 BA47 CB02 DB01 FA02 FA14 FA21 FA24 FA26 FB00 FB01 FB11 GA02 HA06 HA07 HA08 HA09 HA10 HA28 HA29 KA01 KA05 5J097 AA21 AA29 AA31 AA33 AA34 BB01 GG02 HA04 JJ01 KK10 5J106 AA01 BB01 BB03 BB08 BB09 CC15 CC55 DD06 EE02 EE14 GG01 HH01 JJ01 KK13 KK36 KK38 KK39 LL01 LL09 5J108 AA04 BB02 CC04 EE03 GG03 5K060 CC04 HH01 HH06 HH23 JJ21

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SAW共振子を用いた発振器の発振周波
    数を、前記SAW共振子の検出温度に応じて補償するよ
    うにしたSAW発振器の温度補償方法において、 前記SAW共振子の検出温度を、常温を含み温度補償を
    必要としない第1の温度領域と、この第1の温度領域以
    外の温度補償を必要とする第2の温度領域とに分け、 前記SAW共振子の検出温度が、前記第2の温度領域に
    属する場合にのみ前記発振器の発振周波数の温度補償を
    行うようにしたことを特徴とするSAW発振器の温度補
    償方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の温度領域と前記第2の温度領
    域との境界において温度ヒステリシスを持たせるように
    したことを特徴とする請求項1に記載のSAW発振器の
    温度補償方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の温度領域は温度補償を必要と
    しない中温度領域であり、前記第2の温度領域は温度補
    償を必要とする低温領域および高温領域であることを特
    徴とする請求項1に記載のSAW発振器の温度補償方
    法。
  4. 【請求項4】 前記中温度領域と前記低温領域の境界、
    および前記中温度領域と前記高温領域の境界においてそ
    れぞれ温度ヒステリシスを持たせるようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載のSAW発振器の温度補償方
    法。
  5. 【請求項5】 SAW共振子と、 このSAW共振子を用いたSAW発振器と、 このSAW共振子の温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段の検出温度が、常温を含み温度補償を
    必要としない第1の温度領域、または前記第1の温度領
    域以外であって温度補償を必要とする第2の温度領域の
    いずれかに属するかを判定する判定手段と、 この判定手段が前記検出温度が前記第2の温度領域に属
    すると判定したときに、前記発振器の発振周波数を補正
    する周波数補正手段と、 を備えたことを特徴とする温度補償型SAW発振器。
  6. 【請求項6】 前記第1の温度領域と前記第2の温度領
    域の境界において不感帯を設け、前記判定手段は前記不
    感帯内では判定出力が変化しないようにしたことを特徴
    とする請求項5に記載の温度補償型SAW発振器。
  7. 【請求項7】 SAW共振子と、 このSAW共振子を用いたSAW発振器と、 このSAW共振子の温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段の検出温度が、常温を含み温度補償を
    必要としない中温度領域、温度補償を必要とする低温領
    域、および温度補償を必要とする高温領域のうちのいず
    れかに属するかを判定する判定手段と、 この判定手段が前記検出温度が前記低温領域および前記
    高温領域のうちのいずれかに属すると判定したときに、
    前記発振器の発振周波数を補正する周波数補正手段と、 を備えたことを特徴とする温度補償型SAW発振器。
  8. 【請求項8】 前記中温度領域と前記低温領域の境界、
    および前記中温度領域と前記低温領域の境界においてそ
    れぞれ不感帯を設け、前記判定手段は前記不感帯内では
    判定出力が変化しないようにしたことを特徴とする請求
    項7に記載の温度補償型SAW発振器。
  9. 【請求項9】 さらに定電圧手段を備え、この定電圧手
    段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化を図るよ
    うにしたことを特徴とする請求項5から請求項8のうち
    のいずれか1の請求項に記載の温度補償型SAW発振
    器。
  10. 【請求項10】 少なくとも、前記SAW発振器、前記
    温度検出手段、前記判定手段、および前記周波数補正手
    段を、モノリシックICで構成して1チップ化したこと
    を特徴とする請求項5から請求項9のうちのいずれか1
    の請求項に記載の温度補償型SAW発振器。
  11. 【請求項11】 前記モノリシックICと前記SAW共
    振子とを、1つのパッケージ内に収納したことを特徴と
    する請求項10に記載の温度補償型SAW発振器。
  12. 【請求項12】 発振器と、 この発振器の出力信号を送信データに応じて変調する変
    調器と、 この変調器で変調された信号を増幅する増幅器と、 この増幅器で増幅された信号を電磁波として放射する送
    信アンテナとを備えた送信機であって、 前記発振器は、請求項5から請求項8のうちのいずれか
    1の請求項に記載の温度補償型SAW発振器から構成す
    ることを特徴とする送信機。
  13. 【請求項13】 さらに定電圧手段を備え、この定電圧
    手段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化を図る
    ようにしたことを特徴とする請求項12に記載の送信
    機。
  14. 【請求項14】 少なくとも、前記SAW発振器、前記
    温度検出手段、前記判定手段、前記周波数補正手段、前
    記変調器、および前記増幅器をモノリシックICで構成
    して1チップ化するとともに、前記モノリシックICと
    前記SAW共振子とを、1つのパッケージ内に収納した
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の
    送信機。
  15. 【請求項15】 発振器と、 電磁波を受信する受信アンテナと、 この受信アンテナで受信した受信信号を増幅する第1増
    幅器と、 この第1増幅器の出力信号と前記発振器の出力信号とを
    混合する混合器と、 この混合器の出力信号を増幅する第2増幅器と、 この第2増幅器の出力信号から受信データを復調する復
    調器とを備えた受信機であって、 前記発振器は、請求項5から請求項8のうちのいずれか
    1の請求項に記載の温度補償型SAW発振器から構成す
    ることを特徴とする受信機。
  16. 【請求項16】 さらに定電圧手段を備え、この定電圧
    手段により前記SAW発振器の供給電圧の安定化を図る
    ようにしたことを特徴とする請求項15に記載の受信
    機。
  17. 【請求項17】 少なくとも、前記SAW発振器、前記
    温度検出手段、前記判定手段、前記周波数補正手段、前
    記第1増幅器、前記混合器、前記第2増幅器、および前
    記復調器をモノリシックICで構成して1チップ化する
    とともに、前記モノリシックICと前記SAW共振子と
    を、1つのパッケージ内に収納したことを特徴とする請
    求項15または請求項16に記載の受信機。
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